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特開2023-95721メンテナンスフリーの軽量間仕切りパネルユニット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095721
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】メンテナンスフリーの軽量間仕切りパネルユニット
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20230629BHJP
【FI】
E04B2/74 511L
E04B2/74 511U
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021215576
(22)【出願日】2021-12-25
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.スタイロフォーム
(71)【出願人】
【識別番号】510049713
【氏名又は名称】サクラインターナショナル株式会社
(72)【発明者】
【氏名】妙代 金幸
(57)【要約】      (修正有)
【課題】床面の不安定な場所においても、常に接地安定性を保ちつつ平行に組み立てられ且つ分解することなく高さ調整並びに壁面パネルを追加設置可能なメンテナンスフリーの軽量間仕切りパネルユニットを提供する。
【解決手段】複数個の強磁性体金属板を備えた軽量金属製の柱部材2のパネル固定部に複数個の磁石を備える複数のスリット部を設け、下端部に高さ方向に可動するアジャスター80を装着したパネル部材1を固定したときにスリット形成面と直交する面がパネル部材1の側端部に当接するとともに、スリット形成面がパネル部材1の表面から突出しないよう形成し、柱部材2として両側端部にパネル固定部を有し第一の柱部材30と、一方の側端部にパネル固定部を有するとともにパネル固定部と反対側の側端面に複数の係止爪を形成した第二の柱部材40とを少なくとも設け、第二の柱部材40の係止爪を第一の柱部材30のスリットに引っ掛けて固定可能とした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のパネル部材1を柱部材2により連結して間仕切りを形成する間仕切りユニットにおいて、前記パネル部材は、両側端部に高さ方向にわたる凹溝と複数個の磁石を備え、下端部には高さ方向に可動するアジャスター80を備え、前記柱部材は、アルミニュウム合金で作られ前記凹溝に嵌め込み可能且つ前記パネル部材に備えられた磁石と同数同位置に強磁性体金属板を備えた凸状であるパネル固定部と、パネル固定部の突出方向と直交する方向に張り出し、前記パネル固定部を挟んで相対向して配置されるとともに、張り出し方向側の面に複数のスリットが形成されたスリット部を備え、前記柱部材2として、両側端部に前記パネル固定部を有する第一の柱部材30(中間柱)と、一方の側端部に前記パネル固定部を有するとともにパネル固定部と反対側の側端面に前記スリット部のスリットと係合可能な複数の係止爪を形成した第二の柱部材40(分岐柱)とを少なくとも備え、前記各柱部材は、前記パネル固定部を前記パネル部材の凹溝に嵌め込んで前記パネル部材を固定したときに、パネル部材に備えられた磁石と同数同位置に備えられた強磁性体金属板が吸着する事によってパネル部材が固定され、柱部材のそれぞれに前記スリット部のスリット形成面と直交する面が前記パネル部材の側端部に当接するとともに、前記スリット部のスリット形成面が前記パネル部材の表面から突出しないように形成され、前記第一の柱部材30(中間柱)の両側端部に前記パネル部材1を固定することにより、複数のパネル部材1が一直線状に連結され、前記第二の柱部材40(分岐柱)の係止爪を前記第一の柱部材30(中間柱)のスリットに係合させることにより、前記第二の柱部材40(分岐柱)と前記第一の柱部材30(中間柱)が固定され、前記第二の柱部材40(分岐柱)に固定されたパネル部材を、前記第一の柱部材30(中間柱)に固定されたパネル部材1と直交する方向に連結可能に形成されており、連結された各パネル部材1がそれぞれ独立して高さ方向に可動することを特徴とする間仕切りユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、展示場などに設けられる組み立て式の間仕切りに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、展示会場などで出展企業のブースを形成する場合に、組み立て式の間仕切りユニットが用いられている。例えば、特許文献1に示すように、柱部材にパネル部材を取り付けて壁面を形成するものが知られている。また、特許文献2には、ボード材の側部を、背面側にプラスチックファスナを設けた目地材により支柱に固定するようにした技術が開示されている。また、特許文献3はパネル材に磁石を組み込み、その磁力によって支柱材と吸着させる事によりパネルを固定するようにした技術が開示されている。なお、特許文献3については自社出願の特許である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-198041号公報
【特許文献2】特開2005-207170号公報
【特許文献3】特開2011-174220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の間仕切りやパーティションは、パネルの連結部位に応じて柱部材の形状が異なっている場合には、いったん間仕切りを組み立ててしまうと、追加のパネルを設置する場合に、柱部材をパネルの連結形状に合ったものに取り替えるため、組み上げたパネルの分解やパネルそのものへの加工が必要な場合があり、尚且つ柱部材は重量のある鉄製である事から移動や設置、分解に相当の時間を要する事から、煩雑且つパネルの再利用に支障をきたすと共に、素材的な問題として錆の発生が避けられず美観を損ねると共に使用前使用後の清掃やメンテナンスに時間を要すると言う問題点があった。また、設営する場所によっては一見フラットに見えるが、場所によって轍のような微妙な凹凸がある不安定な床面を持つ会場、床面そのものに配電設備等が埋設されている会場など物理的平坦が確保されていない会場があり、そのような場所においていったん間仕切りを組み立ててしまうと、構造上パネル下面と床面に隙間が無くなり、設営位置によっては床面から各ブース内への配電作業等に支障を来すことから、床面からの配電経路を確保する場合においては、組み上げたパネルを分解し高さを調整した後に改めて組み上げる必要があり、尚且つ高さを上げる事により、パネルの水平保持と構造物全体の設置安定性の低下を補強するために、構築部材の追加設置を要する場合もあり設置に相当の時間を要するばかりでなく、ブースや会場全体の美観を損ねると言った様々な問題点があった。
そこで本願発明は、設置場所や床面状況に拘らず、床面に埋設された会場設備等を塞ぐ事なく、且つパネルの設置高の変動による設置安定性の低下を発生させる事なく、水平を確保すると共に美的外観を確保しつつ、組み立てた間仕切りを分解する事なく容易にパネルの設置高の調整や追加設置を可能とし、設置並びに解体及び運搬時間の短縮と、容易なパネル装飾並びに再利用にも適したメンテナンスフリーの軽量間仕切りユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項に記載の発明は以下のような構成を有する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1記載の発明は、複数のマグネットが固定された金属枠を備えた複数のパネル部材1を複数の強磁性体金属板70が固定された軽量金属製の柱部材(固定柱2)により挟み込む形式で連結して間仕切りを形成しつつ、複数のパネル部材1に高さ方向への調整を可能とする微細調整用のアジャスター80を装備した間仕切りユニットに係る。[図1参照]
間仕切りユニットとしては、柱部材2を直立させるためのベース部材5や、連結したパネル部材1を固定するための固定金具6やバネ状固定器具7を備えていてもよい。
本発明におけるパネル部材1は、両側端部に高さ方向にわたる凹溝12Aと下端部に高さ方向に可動する微細調整用のアジャスター80を備え、前記柱部材2は、前記凹溝12Aに嵌め込み可能な凸状のパネル固定部31,41と、パネル固定部31,41の突出方向と直交する方向に張り出し、前記パネル固定部31,41を挟んで相対向して配置されるとともに、張り出し方向側の面に複数のスリット33,43が形成されたスリット部32,42を備えている。[図3
ここで、スリット(33,43)は、スリット部(32,42)のスリット形成面(32c,42c)の全長にわたって等間隔に設けるのが好ましい。
【0006】
また、前記柱部材2として、両側端部に前記凸状であるパネル固定部31と第一の柱部材30(中間柱)と、一方の側端部に前記凸状であるパネル固定部41を有するとともにパネル固定部41と反対側の側端面44に前記スリット部32,42のスリット33,43と係合可能な複数の係止爪45を形成した第二の柱部材40(分岐柱)とを少なくとも備えている。
本発明に係る間仕切りユニットは、上記した第一の柱部材30(中間柱)及び第二の柱部材40(分岐柱)の他に、例えば壁面の端部に位置するパネル部材1に設けられるエンド柱20を備えていてもよい。
さらに、前記各柱部材2は、前記パネル固定部31,41を前記パネル部材1の凹溝12Aに嵌め込んで前記パネル部材1を固定したときに、前記スリット部32,42のスリット形成面32c,42cと直交する面32a,42a,42bが前記パネル部材1の側端部に当接するとともに、前記スリット部32,42のスリット形成面32c,42cが前記パネル部材1の表面から突出しないように形成されている。すなわち、相対向するスリット形成面32c,42cの間の距離は、パネル部材1の厚さと等しいかそれよりも小さくなるように形成されている。好ましくは、スリット形成面32c,42cが前記パネル部材1の表面よりも奥側となっている(パネル部材の継ぎ目が溝状になっている)のがよい。
【0007】
そして、前記第一の柱部材30(中間柱)の両側端部に前記パネル部材1を固定することにより、複数のパネル部材1が一直線状に連結され、前記第二の柱部材40(分岐柱)の係止爪45を前記第一の柱部材30(中間柱)のスリット33に係合させることにより、前記第二の柱部材40(分岐柱)と前記第一の柱部材30(中間柱)が固定され、前記第二の柱部材40(分岐柱)に固定されたパネル部材1を、前記第一の柱部材30(中間柱)に固定されたパネル部材1と直交する方向に連結可能に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、完成した間仕切りの壁面には、パネル部材1の間に柱部材2のスリット形成面32c,42cのみが表出し、目地材のように見えて装飾を施さなくとも美観を損なわない。また、表出しているスリット32,42には、棚などを形成するための取り付け部材を引っ掛けて取り付けることができる。さらに、完成した間仕切りの壁面に新たな壁面を追加設置したい場合には、前記スリット32,42に第二の柱部材40(分岐柱)を固定する事により、容易にパネル部材1を追加する事ができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、以上のように構成されているので、いったん組み立てた間仕切りを分解することなく壁面パネルを追加設置することができると言う従来技術の利点を損なう事なく、更に設置場所の状況に応じ容易に設置高を調節する事ができると共に、壁面パネルへの装飾加工を容易にする事により、美的外観に優れ、再利用に適し、高い汎用性と利便性、設置安定性を持ったメンテナンスフリーの軽量間仕切りユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態であって、間仕切りユニットを組み立てた状態を示す斜視図である。
図2】間仕切りユニットを組み立てた他の例を示す斜視図である。
図3】パネル部材の分解斜視図である。
図4】エンド柱の斜視図である。
図5】エンド柱の平面図及び正面図である。
図6】中間柱の斜視図及び平面図及び正面図である。
図7】分岐柱の斜視図である。
図8】分岐柱の平面図及び正面図である。
図9】ベース部材を示す図である。
図10】固定金具を示す斜視図である。
図11】パネル部材とエンド柱及び補助柱の連結を示す図であって、端部に配置されるパネル部材の平面図である。
図12】パネル部材と中間柱の連結を示す図であって、パネル部材を一直線に連結した平面図である。
図13】パネル部材と中間柱及び分岐柱の連結を示す図であって、パネル部材をT字型に連結した平面図である。
図14】パネル部材と中間柱及び分岐柱の連結を示す図であって、パネル部材を十字型に連結した平面図である。
図15】パネル部材とエンド柱及び補助柱の連結を示す図であって、パネル部材をL字型に連結した平面図である。
図16図1におけるA部の拡大斜視図である。
図17図1におけるB部の拡大斜視図である。
図18図1におけるC部の拡大斜視図である。
図19図2におけるD部の拡大斜視図である。
図20図2におけるE部の拡大斜視図である。
図21】バネ状固定器具とその装着部位を示す図である。
図22】アジャスターとその装着部位を示す図である。
図23】マグネット14と強磁性金属板70の吸着状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好適な実施の形態を、図面に基づき説明する。
本実施の形態における間仕切りユニットは、展示場などの床面に設置して出展企業のブースを作成するのに使用されるものであって、図1及び図2に示すように、大きく分けて、間仕切りの壁面を成すパネル部材1と、パネル部材1の両端部に固定され複数のパネル部材1を連結するための固定柱2と、固定柱2を床面に直立させるためのベース部材5と、パネル部材1を高さ方向に可動させるアジャスター80から構成されている。これに加えて、企業名などを表示するための幕板4と、パネル部材1と幕板4、又は幕板4どうしを連結可能な補助柱3と、平坦に連結したパネル部材1を固定するための固定金具6や、アジャスター80により段差を付けて連結したパネル部材を固定するためのバネ状固定器具7が設けられている。
【0011】
(パネル部材1)
パネル部材1は、図3に示すように、スタイロフォーム11を充填した木枠10と、木枠10の周囲に嵌め込まれる金属枠12とアジャスター80、木枠10の表裏面を覆う表装材13と、金属枠12に取り付けられるマグネット14から構成されている。
木枠10は、断面コ字型の横枠及び縦枠を、コ字型の開放部が外側になるように組み合わせて形成した長方形の枠材であり、枠内には中桟により3つの空間に仕切られそれぞれスタイロフォーム11が充填されている。また、特に図示しないが木枠10の下桟にあたる部分には、アジャスター80の脚部分の仕舞い込み用の動作穴が開けられている。
金属枠12は、前記木枠10の開放部に埋め込まれる断面凹型の枠材から成り、縦枠及び横枠及びL字型のコーナー枠を、凹型の開放部が外側になるようにして、木枠10の周囲に取り付けたものである。そして、金属枠12の縦枠と、コーナー枠の垂直部によって、パネル部材1の側端部に凹溝12Aが形成され、金属枠12の上横枠と、上部コーナー枠の水平部によって、パネル部材1の上端部に凹溝12Bが形成されることとなる。凹溝12Aは、固定柱2に固定する際に使用し、凹溝12Bは、電気配線を敷設するスペースとして利用できる。
従来の技術ではパネル部材1の下端部は設置会場床面に接地させて設営する必要があったが、本発明ではパネル部材1の下端部に高さ方向への調整を可能とする微細調整用のアジャスター80を装備する事により、今まで活用が出来なかったパネル部材1の下端部に新たに凹溝12Cを発生させる事ができ、従来の技術では不可能であった会場床面からの電気配線の敷設を可能とした。
【0012】
従来技術では、金属枠12を取り付けた木枠10は、内部にはスタイロフォーム11を充填し木枠10の表裏両面からプラスチックフィルムから成る表装材13が貼り付けられており、表装材13に特殊加工を施すことによって表装材13を木枠10から剥がしやすくし、表装材13の張り替えを容易にすることは可能であったが、従来の表装材13に使用されているプラスチックフィルムは、非常に熱に弱く燃えやすいと言う特徴があり、設置場所が屋内である場合は使用を制限されるという問題点があった。
また、従来の表装材13の表面に対し装飾用の粘着シート等を張り付けた場合、粘着シート等の剥離に時間がかかり且つ粘着シート等の粘着剤が表装材13に残存するため、修正が困難となり、再利用をする場合に於いても有機溶剤等による剥離作業が発生すると言う問題点があった。本発明では表装材13に耐久性と難燃性に優れたPVCシートによって加工された合板を用いる事によって、熱に弱く燃えやすいと言う屋内での使用において問題となる点を解消すると共に、表面に微細なエンボス加工を施す事によって、従来技術の利点である張替えの容易性とパネル部材1の表面に対する画鋲やピンが打ち込めるという特性を失う事なく、尚且つ表装材13の表面に対し装飾用粘着シート等の貼り付け加工を行っても、粘着成分を表装材13の表面に残存させること無く、容易に修正、剥離させることを可能とした。
また、前述のとおり容易に修正、剥離させることが可能となった事により、従来技術ではパネル部材1に対し装飾用粘着シート等の貼り付け加工を行う場合、前述のように修正が困難である事から、分解した後に個々のパネル部材1に対し装飾貼り付け加工作業を行う必要があったが、本発明により固定柱2を用いて複数枚のパネル部材1を連結させた場合に出現する広範囲な壁面に対し、分解する事なく一括して装飾用粘着シート等の貼り付け加工を行う事を可能とした。
マグネット14は、以下に述べる固定柱2とパネル部材1とを磁力によって固定するためのものである。
(アジャスター)
アジャスターは円盤状の台座に円筒面にらせん状のねじ山を設けた軸を有する脚部品80aとこれをパネル部材1に装着するための装着板80b及び装着板80bをパネル部材1に固定するためのビスで構成されている。脚部品80aは[図22]に示すように円盤状の台座部分に装着板80bと結合するための雄ねじを切った脚軸を備えており、脚軸部分を装着板80bの装着穴に切られた雌ねじに捻じ込む事により固定され、捻じ込み量の調整によりパネル部材1の設置高変更を可能とする。装着板80bは[図22]に示すように両端に固定用のビス穴4穴と中央に脚部品80aを装着するための雌ねじが切られた装着穴を有し、パネル部材1を構成する木枠10の断面コ字型の横枠のうち下桟にあたる部分に開けたアジャスター80の脚部分の仕舞い込み用の動作穴が位置する部分にビスで固定される。
(固定柱2)
固定柱2は、金属製の柱部材であって、パネル部材1の両端部を支持してパネル部材1を立設状態に保持するともに、複数のパネル部材1を連結するためのものである。
従来の技術では、固定柱2はパネル部材1を連結させるためにパネル部材1を構成する金属枠12に取り付けられるマグネット14によって固定柱2に吸着させるため、固定柱2は磁石による吸着力を確保するため素材に鉄が用いられていたが、展示会などで多数のブースを構築する必要が場合などでは、発明の効果であるいったん組み立てた間仕切りを分解することなく壁面パネルを追加設置することはできるものの、素材が鉄であるが故に重量が嵩む事から設営や解体に相応の時間と労力を要し、尚且つ運搬コストなどの経費増に繋がり、鉄製であるが故に腐食や錆の発生が避けられないと言う問題点があった。
本発明では固定柱2の素材に従来の鉄では無く耐食性に優れたアルミニュウム合金を用いる事によって軽量化を図ると共に、設営解体に要する時間と労力並びに運搬コストを低減し、腐食や錆の発生といった問題点を解消するとともに、固定柱2にパネル部材1を構成する金属枠12に取り付けられたマグネット14の位置ならびに数と相対するように強磁性体金属板70を取り付ける事により、いったん組み立てた間仕切りを分解することなく壁面パネルを追加設置することが出来るという従来技術の特徴を保持しつつ、[図23]に示すようにアジャスター80によりパネル部材1を高さ方向に移動させても、パネル部材1を構成する金属枠12に取り付けられた複数のマグネット14とそれに相対する位置に取り付けられた複数の強磁性体金属板70によって、吸着力を維持させる事が可能となった。
本実施の形態においては、図1に示すように、固定柱2として、エンド柱20、中間柱30、分岐柱40が設けられている。ここで、エンド柱20は、図1の丸囲いC、又は図2の丸囲いEに示すように、端部に設置されるパネル部材1の側端部に用いられるものである。また、中間柱30は、図1の丸囲いBに示すように、一直線状に配置される2枚のパネル部材1の連結に用いられるものである。そして、分岐柱40は、図1の丸囲いB、又は図2の丸囲いDに示すように、パネル部材1に直交してパネル部材1を連結する際に用いられるものである。
【0013】
(エンド柱20)
エンド柱20は、図4及び図5に示すように、断面略正方形の中空の角柱部であって、エンド柱20の側方に突出する凸状を形成するパネル固定部21と、パネル固定部21を挟んで設けられる断面コ字型のスリット部22とから構成されている。パネル固定部21は、複数のマグネット14が固定されたパネル部材1の凹溝12Aに嵌入可能な幅を有し(図11参照)、図5(A)に示すように、パネル部材1を固定する側の側面である複数の強磁性体金属板70が固定されたパネル固定面21aの反対側に、高さ方向にわたるくびれ部が形成されている。そしてこのくびれ部に、スリット部22が、コ字型の開放部を相対向させるようにして固定されている。
【0014】
スリット部22は、図4及び図5(B)に示すように、パネル固定部21のパネル固定面21aと直交する面であるスリット形成面22cに、高さ方向のほぼ全長にわたり、複数の縦長のスリット23が等間隔に形成されている。また、スリット形成面22cと直交する面であってスリット部22のパネル固定側の側面であるパネル当接面22aの反対側の側面22bは、パネル固定面21aの反対側の側面21bと面一になっており、エンド柱20の側端面24を形成している。
また、エンド柱20の上端部は、図4に示すように、スリット部22がパネル固定部21よりも上方に突出するように形成されている。そして、エンド柱20にパネル部材1を固定したとき、パネル部材1の上面が、スリット部22の上面と一致する高さになるとともに、パネル固定部21の上面が、パネル部材1の上部の凹溝12Bの凹底部と一致する高さになるように形成されている。このスリット部22とパネル固定部21の高さの違いは、後述する中間柱30、分岐柱40においても同様である。
【0015】
そして、エンド柱20は、パネル部材1の凹溝12Aにパネル固定部21を嵌め込むと、図11に示すように、パネル固定面21aに設けられた強磁性体金属板70がパネル部材1の凹溝12Aに設けられたマグネット14と吸着し、パネル固定部21全体が凹溝12Aの内部に収納されるとともに、スリット部22のパネル当接面22aがパネル部材1の側端部に当接するようになっている。また、エンド柱20の側端面24には、補助柱3[マキシマ]が取り付けられるので、エンド柱20のうち外部に露出する部分は、図18に示すように、スリット部22のスリット形成面22cのみとなる。スリット形成面22cは、パネル部材1の表面及び補助柱3[マキシマ]の表面よりも奥側に位置しているので、パネル部材1と補助柱3[マキシマ]の間の目地材のように見えるものとなる。
【0016】
(中間柱30)
中間柱30は、図6に示すように、断面略長方形の角柱部であるパネル固定部31を備え、パネル固定部31の中央に形成された高さ方向にわたるくびれ部に、断面コ字型のスリット部32がコ字型の開放部を相対向させるようにして固定されているものである。すなわち、中間柱30のパネル固定部31は、スリット部32の両側に凸状部を形成しており、パネル固定部31の両端部であるパネル固定面31a、31a’に複数の強磁性体金属70が固定されているものである。スリット部32の形状は、エンド柱20と同様であるが、スリット形成面32cと直交する両側面が、パネル当接面32a,32a’となっている。
【0017】
そして、中間柱30は、一のパネル部材1の凹溝12Aにパネル固定部21を嵌め込み(実際の作業ではパネル固定部21に凹溝12Aを嵌めあわせる)、もう一方のパネル固定部21を他のパネル部材1の凹溝12Aに嵌め込むと、図12に示すように、パネル固定部21の一方が一のパネル部材1の凹溝12Aに収納されるとともに、スリット部22の一方のパネル当接面22aが一のパネル部材1の側端部に当接し、パネル固定部21の他方が他のパネル部材1’の凹溝12Aに収納されるとともに、スリット部22の他方のパネル当接面22a’が他のパネル部材1’の側端部に当接するようになっている。このようにして、中間柱30は、2枚のパネル部材1、1’を一直線状に連結することができるものである(図1参照)。そして、このように連結された複数のパネル部材1の継ぎ目からは、スリット部32のスリット形成面32cのみが露出する。スリット形成面32cは、パネル部材1の表面よりも奥側に位置しているので、パネル部材1の間の目地材のように見えるものとなる。
【0018】
(分岐柱40)
分岐柱40は、図7及び図8に示すように、エンド柱20と同一の外形を有しているが、パネル固定部41のパネル固定面41aに複数の強磁性体金属板70が固定されており、その反対側の側面41bにはエンド柱20又は中間柱30のスリット22,32に係合可能な鉤型の係止爪45が複数個、設けられている。係止爪45は、係止爪45をエンド柱20又は中間柱30のスリット部22,32の所定のスリット23,33(図4図6参照)に差し込み、引っ掛けたときに、分岐柱40の底面とエンド柱20又は中間柱30の底面とを一致させることができる高さ位置に、所定の間隔を開けて2つずつ、設けられている。
そして、分岐柱40は、図13又は図14に示すように、パネル固定部41にパネル部材1’を固定した状態で、中間柱30の一方又は双方のスリット部32のスリット33に係止爪45を係止させることにより、中間柱30によって一直線状に連結されたパネル部材1と直交する方向に、他のパネル部材1’を連結することができるものである(図1図2参照)。このとき、パネル部材1と直交するパネル部材1’との継ぎ目からは、スリット部42のスリット形成面42cのみが露出し、パネル部材1、1’の間の目地材のように見えるものとなる。
【0019】
さらに、分岐柱40は、図15に示すように、パネル固定部41にパネル部材1’を固定した状態で、エンド柱20の一方のスリット部22のスリット23に係止爪45を係止させることにより、端部に配置されたパネル部材1から、このパネル部材1と直交する方向に、他のパネル部材1’を連結することができるものである(図2参照)。このとき、補助柱3[マキシマ]及びパネル部材1と直交するパネル部材1’との継ぎ目からは、スリット部42のスリット形成面42cのみが露出し、補助柱3[マキシマ]とパネル部材1の間、パネル部材1、1’の間の目地材のように見えるものとなる。
(補助柱3)[マキシマ]
補助柱3は、間仕切りユニットの角隅部に用いられる柱部材であり、端部に配置されるパネル部材1の側端部に露出するエンド柱20を覆い隠すカバーとしての機能と、図1に示すように、幕板4を支持する支柱としての機能を備えているものである。補助柱3には、特に図示しないが、エンド柱20又は幕板4を固定するための固定部、例えば突起やスリットが設けられており、エンド柱20の側端部24に形成された孔(図4(B)参照)に補助柱3に形成された有頭突起を挿入したり(逆でもよい)、幕板4に設けられた係合爪(図示せず)を補助柱3に形成されたスリットに係止させたり(逆でもよい)することにより、エンド柱20又は幕板4に固定されるようになっている。
【0020】
(幕板4)
幕板4は、図1に示すように、横長のパネル材であって、パネル部材1を連結して形成した囲いの上部を繋いで、間仕切りのスペースを区画するものである。幕板4の基本的構成は、パネル部材1とほぼ同様である。幕板4の側端部には、特に図示しないが補助柱3に固定するための係合突起や係合爪が設けられている。
(ベース部材5)
ベース部材5は、固定柱2を床面に立てるための土台であり、図9(A)(B)に示すように、薄板長方形状のベース板50と、ベース板50の中心部に立設された支柱51を有している。そして、支柱51は、固定柱2の中空部に差し込むことができるようになっている。
【0021】
また、ベース部材5としては、支柱51の断面が、図9(C)に示すように、エンド柱20のパネル固定部21の中空部に挿入可能な形状となっている端部用ベースと、図9(D)に示すように、中間柱30のパネル固定部31の中空部に挿入可能な形状となっている中間用ベースとが設けられている。
(固定金具6)
固定金具6は、隣接するパネル部材1どうし、又はパネル部材1と固定柱2とを固定するための金具であって、図10に示すように、パネル部材1の接続状態に応じた複数の固定金具6が設けられている。具体的には、図1における丸囲いAの部分に用いられる直線タイプ金具6A(図10(A)参照)、図1における丸囲いBの部分に用いられる三又タイプ金具6B(同(B)参照)、図1における丸囲いCの部分に用いられるエンドタイプ金具6C(同(C)参照)、図2における丸囲いDの部分に用いられる十字タイプ金具6D(同(D)参照)、及び図2における丸囲いEの部分に用いられるコーナータイプ金具6E(同(E)参照)が設けられている。
(バネ状固定器具7)
バネ状固定器具7は、隣接するパネル部材1どうしを固定するための器具であって、パネル部材1の下端部に装着した高さ方向に可動するアジャスターを用いて接地面からの高さを変え、固定柱2を介してパネル部材1を連結した場合に発生するパネル間の段差を吸収しつつパネル部材1どうしを固定するための器具である。
【0022】
直線タイプ金具6Aは、平板状の固定板60から構成され、三又タイプ金具6B及び十字タイプ金具6D及びコーナータイプ金具6Eは、固定板60と、固定板60から立ち上がり水平に延設された乗越部61を備えている。エンドタイプ金具6Cは、固定板60と、固定板60から垂下する垂下片62を備えている。
そして、直線タイプ金具6Aは、図16に示すように、隣接する2枚のパネル部材1の凹溝12Bの内部に、中間柱30のパネル固定部31の上面に固定板60の中央部分が位置し、2枚のパネル部材1の凹溝12Bの凹底面に固定板60の両端部が位置するように配置され(図12参照)、固定板60に設けられた丸孔に、パネル部材1の金属枠12に設けられた突出ピン(図示せず)を嵌めることにより、パネル部材1に固定される。なお、直線タイプ金具6Aの中央部に形成されているピンは、着脱の際に使用するつまみである(エンドタイプ金具6Cのピンにおいて同じ)。
【0023】
三又タイプ金具6Bは、図13及び図17に示すように、3枚のパネル部材1の凹溝12Bの内部に3つの固定板60がそれぞれ位置し、中間柱30のスリット部32及び分岐柱40のスリット部42を乗越部61が跨ぐように配置され、上記と同様にパネル部材1に固定される。なお、三又タイプ金具6Bの着脱の際には、乗越部61をつまみとして利用できる(十字タイプ金具6D及びコーナータイプ金具6Eにおいて同じ)。
エンドタイプ金具6Cは、図11及び図18に示すように、パネル部材1の凹溝12Bの内部に固定板60が位置し、エンド柱20のパネル固定部21の中空部に垂下片62が差し込まれるように配置され、上記と同様にパネル部材1に固定される。
【0024】
十字タイプ金具6D及びコーナータイプ金具6Eは、図14及び図19図15及び図20にそれぞれ示すように、三又タイプ金具6Bと同様に、乗越部61で固定柱2を跨ぐようにして、固定板60を各パネル部材1の凹溝12Bの凹底面に固定する。
【0025】
バネ状固定器具7は、[図21]に示すように中間柱30のパネル固定部31を介して金属枠12に沿う形で相対するスリット部32の間を通し、器具の両端に設けられたリング状の固定板60に設けられた丸孔にパネル部材1の金属枠12に設けられた突出ピン(図示せず)を嵌めることによりパネル部材1に固定される。
(間仕切りの組み立て)
次に、上記構成を有する間仕切りユニットの組み立て手順を説明する。
まず、ベース部材5の端部用ベースにエンド柱20を差し込み、中間用部ベースに中間柱30を差し込んで、固定柱2を立設する。次に、パネル部材1の一方の側端部の凹溝12Aにエンド柱20のパネル固定部21を嵌め込む。この際、凹溝12Aに複数設けられたマグネット14と相対する形で配置されたパネル固定部21に複数設けられた強磁性体金属板70が吸着するので、エンド柱20とパネル部材1とを容易に固定することができる。
同様にして、パネル部材1の他方の側端部の凹溝12Aに中間柱30のパネル固定部31を嵌め込む。パネル部材1は両側端部を固定柱2に支持されて床面に立設されるほか、
設置場所に応じてパネル部材1下端部にアジャスター80を装着して立設される。
【0026】
立設されたパネル部材1に固定されている中間柱30のもう一方のパネル固定部31に、他のパネル部材1の一方の側端部を固定し、他のパネル部材1の他方の側端部に中間柱30を固定することにより、2枚のパネル部材1が平坦且つ一直線状に並んで立設される。これを繰り返せば、複数枚のパネル部材1を連結した一の壁面を形成することができる。また、設置場所に応じてパネル部材1の下端部に設けられたアジャスターを利用し床面からの設置高を変更した場合においても、[図23]に示すように凹溝12Aに複数設けられたマグネット14と相対する形で配置されたパネル固定部21に複数設けられた強磁性体金属板70の吸着位置がずれるに留まり吸着効果自体に影響を及ぼさないので、エンド柱20とパネル部材1とを容易に固定することができる。前述したように、連結されたパネル部材1の間からは、中間柱30のスリット部32のスリット形成面32cが、目地のように表出する。エンド柱20の側端部24には、補助柱3を取り付ける。なお、壁面を構成する各パネル部材1は、固定金具6によって固定していく。
また、複数枚のパネル部材1を連結した一の壁面と直交する壁面を形成する場合には、端部に配置されているパネル部材1に固定した中間柱30(図1参照)、又は端部に配置されているパネル部材1に固定したエンド柱20(図2参照)に、分岐柱40を固定する。具体的には、分岐柱40に設けられている係止爪45を、壁面に表出している中間柱30のスリット形成面32cに設けられているスリット23、又はエンド柱20のスリット形成面22cに設けられているスリット33に差し込んで引っ掛ける。そして、この分岐柱40のパネル固定部41にパネル部材1を固定する。
【0027】
そして、図1に示すように、幕合に板4を設ける場は、エンド柱20に固定した補助柱3に幕板4の一方の側端部を固定し、他方の側端部を単独で設置した補助柱3に支持させる。あるいは、特に図示しないが、図2における手前側の補助柱3の間に、幕板4を設けてもよい。この場合、幕板4の両端部に形成した係止爪を、エンド柱20のスリット22に引っ掛けて固定するようにしてもよい。
さらに、壁面に表出しているスリット33には、図2に示すように、図示しない係止爪を備えたブラケット100を取り付け、棚板110を載置固定することにより、展示品等を陳列する棚を造ることができる。また、特に図示しないが、スリット33に幕板4の係止爪を引っ掛けて固定し、壁面により囲われた間仕切り空間の上部だけを幕板4で仕切るようにしたり、単一の壁面のみ形成し、幕板4によって、2小間、3小間続きの間仕切り空間や田の字型の間仕切り空間を形成するようにしてもよい。
【0028】
以上のようにして、本実施の形態における間仕切りユニットでは、図1に示すような平面視L字型の壁面や、図2に示すような平面視コ字型の壁面を形成することができる。この他にも、特に図示しないが、平面視十字型の壁面や、平面視階段状の壁面など、自在に形成することができる。さらに、いったん組み立てた壁面をばらすことなく、壁面に表出している固定柱2(エンド柱20又は中間柱30)のスリット23,33に分岐柱40を取り付けることにより、壁面と直交する壁面を容易に形成することができる。
このように、本実施の形態によれば、エンド柱20、中間柱30、分岐柱40の3種類の固定柱2によって、パネル部材1を、一直線状にも、T字型にも、十字型にも、L字型にも連結することができる。また、分岐柱2にスリット部22,32,42を設け、スリット形成面22c,32c,42cがパネル部材1の表面よりも奥側になるよう形成し、かつ隣接するパネル部材1又は補助柱3との間に、全長にわたってスリット23,33,43が形成されたスリット形成面22c,32c,42cのみが表出するようにしてあるので、表出部分はあたかも目地材を配したかのように見えるので粘着シート等による装飾を施さずとも美的外観に優れているが、連結した状態を保ちつつ表出しているスリット形成面を含め、全てのパネル面に対し1枚物の大きな粘着シートを用いて継ぎ目のない全面装飾を施す事も可能である。さらに、粘着シートを用いて全面装飾を施していても、スリット23,33,43を用いて、棚などのオプションを取り付けることができるだけでなく、新たなパネル部材1を簡単に追加設置することもできるのである。この場合使用するスリット位置にあたる部分の粘着シートを部分的に切り取る事によりスリットを露出させて結合するため、装飾面の全体の美観を損ねることなく設置する事ができる。
【0029】
なお、上記した実施の形態では、展示会場等に用いられる軽量間仕切りユニットを説明したが、本発明は、オフィスのパーティションや店舗内装等にも応用することができる。
【0030】
1 パネル部材 2 固定柱(柱部材)
3 補助柱 4 幕板
5 ベース部材 6 固定金具
7 バネ状固定器具
10 木枠 11 スタイロフォーム
12 金属枠 12A 凹溝
13 表装材 14 マグネット
20 エンド柱 21 パネル固定部
22 スリット部 23 スリット
24 側端面
30 中間柱(第一の柱部材) 31 パネル固定部
32 スリット部 33 スリット
40 分岐柱(第二の柱部材) 41 パネル固定部
42 スリット部 43 スリット
44 側端面 45 係止爪
50 ベース板 51 支柱
60 固定板 61 乗越部
62 垂下片
70 強磁性体金属板
80 アジャスター 80A 脚部品
80B 固定版
図1
図2
図3
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