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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095776
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】電界発光表示装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 33/12 20060101AFI20230629BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20230629BHJP
   H10K 59/10 20230101ALI20230629BHJP
   H05B 33/22 20060101ALI20230629BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20230629BHJP
   G02B 5/20 20060101ALI20230629BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
H05B33/12 B
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/12 C
H05B33/22 Z
H05B33/12 E
H05B33/02
G02B5/20 101
G09F9/30 365
【審査請求】有
【請求項の数】30
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178655
(22)【出願日】2022-11-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0186757
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】全 ▲ホン▼ 明
【テーマコード(参考)】
2H148
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
2H148BD01
2H148BG06
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC33
3K107CC45
3K107DD52
3K107DD72
3K107DD75
3K107DD77
3K107DD89
3K107DD94
3K107EE03
3K107EE22
3K107FF09
3K107FF15
5C094AA43
5C094AA44
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094DA13
5C094ED03
5C094FA02
(57)【要約】
【課題】溶液工程を利用しながらも、1つのサブ画素の発光スタックが他のサブ画素に流れるのを防止することができる電界発光表示装置を提供する。
【解決手段】本開示は、第1方向に配列した第1サブ画素と第2サブ画素を含む基板を含み、前記基板上の第1サブ画素と第2サブ画素のそれぞれに設けられた第1電極、前記基板上の前記第1サブ画素と前記第2サブ画素の間の境界に設けられたバンク、前記第1電極および前記バンク上に設けられた発光スタック、および前記発光スタック上に設けられた第2電極を含んでなり、前記バンクは、第1バンクおよび前記第1バンク上に設けられた第2バンクを含んでなり、前記発光スタックは、前記第1サブ画素と前記第2サブ画素のそれぞれに設けられた第1層および前記第1層上に具備され、前記第1サブ画素から前記第2サブ画素まで連続した第2層を含んでなり、前記第1バンクは、前記第2層の下に具備され、前記第2バンクは、前記第2層の上に設けられた電界発光表示装置を提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に配列した第1サブ画素と第2サブ画素を含む基板と、
前記基板上で前記第1サブ画素と前記第2サブ画素のそれぞれに設けられた第1電極と、
前記基板上で前記第1サブ画素と前記第2サブ画素の境界に設けられたバンクと、
前記第1電極上に設けられた発光スタックと、
前記発光スタック上に設けられた第2電極とを含み、
前記バンクが、第1バンクおよび前記第1バンク上に設けられた第2バンクを含み、
前記発光スタックは、前記第1サブ画素と前記第2サブ画素のそれぞれに設けられた第1層、および前記第1層上に設けられ、前記第1サブ画素から前記第2サブ画素まで連続した第2層を含み、
前記第1バンクは、前記第2層の下に設けられ、前記第2バンクは前記第2層の上に設けられた電界発光表示装置。
【請求項2】
前記第1バンクおよび前記第2バンクが、前記第2層を挟んで互いに接することなく上下に離隔している、請求項1に記載の電界発光表示装置。
【請求項3】
前記発光スタックが、
前記第2層上に設けられ、前記第1サブ画素および前記第2サブ画素のそれぞれに設けられた第3層と、
前記第3層上に具備され、前記第1サブ画素から前記第2サブ画素まで連続した第4層とをさらに含む、請求項1に記載の電界発光表示装置。
【請求項4】
前記第1サブ画素に設けられた第1層と前記第2サブ画素に設けられた第1層とは、前記第1バンクを挟んで互いに離隔し、
前記第1サブ画素に設けられた第3層と前記第2サブ画素に設けられた第3層とは、前記第2バンクを挟んで互いに離隔している、請求項3に記載の電界発光表示装置。
【請求項5】
前記第2層と前記第4層は、前記第2バンクを挟んで互いに接することなく上下に離隔している、請求項3に記載の電界発光表示装置。
【請求項6】
前記発光スタックは、
第1色相の光を放出する第1スタックと、
第2色相の光を放出する第2スタックと、
前記第1スタックと前記第2スタックの間に設けられた電荷生成層とを含み、
前記第1スタックは前記第1層を含み、
前記第2スタックは前記第3層を含むことを特徴とする、請求項3に記載の電界発光表示装置。
【請求項7】
前記第1スタックは、正孔注入層、第1正孔輸送層、第1発光スタック及び第1電子輸送層を含み、
前記第2スタックは、第2正孔輸送層、第2発光スタック、第2電子輸送層、および電子注入層を含み、
前記電荷生成層は、N型電荷生成層およびP型電荷生成層を含み、
前記第1層は、前記正孔注入層、前記第1正孔輸送層、および前記第1発光スタックを含み、
前記第2層は、前記第1電子輸送層、前記N型電荷生成層、および前記P型電荷生成層を含み、
前記第3層は、前記第2正孔輸送層、および前記第2発光スタックを含み、
前記第4層は、前記第2電子輸送層、および前記電子注入層を含む、請求項6に記載の電界発光表示装置。
【請求項8】
前記第1バンクの下部は、親水性特性を有し、
前記第1バンクの上面および前記第2バンクの上面は、疎水性特性を有する、請求項1に記載の電界発光表示装置。
【請求項9】
前記第1バンクの上面にはホームが設けられ、前記第2層は前記ホームの内側面に沿って延在し、前記第2バンクは前記ホームを埋めるように設けられた、請求項1に記載の電界発光表示装置。
【請求項10】
前記第2バンクの上面の高さが、前記第2層の上面の高さよりも高くなるように設けられた、請求項1に記載の電界発光表示装置。
【請求項11】
前記基板は、前記第1サブ画素と第2方向に隣接して配置されながら、前記第1サブ画素と同じ色相の光を放出する他の第1サブ画素をさらに含み、
前記第1サブ画素と前記他の第1サブ画素の境界には、第3バンクがさらに設けられている、請求項1に記載の電界発光表示装置。
【請求項12】
前記第3バンクは、前記第1サブ画素と前記他の第1サブ画素の間の境界領域の中で、所定空間を除く領域に設けられている、請求項11に記載の電界発光表示装置。
【請求項13】
前記発光スタックは、
前記第2層上に具備され、前記第1サブ画素および前記第2サブ画素のそれぞれに設けられた第3層と、
前記第3層上に具備され、前記第1サブ画素から前記第2サブ画素まで連続した第4層とをさらに含み、
前記第1サブ画素に設けられた第3層と前記他の第1サブ画素に設けられた第3層は、前記第3バンクを間に挟んで互いに離隔し、
前記第2層および前記第4層は、前記第3バンクを挟んで互いに接することなく上下に離隔している、請求項11に記載の電界発光表示装置。
【請求項14】
前記第1バンクは、前記第1サブ画素および別途の第1サブ画素の間の境界にさらに設けられ、
前記第1サブ画素および前記第2サブ画素の間の境界に設けられた第1バンクは、下部バンク層と上部バンク層を含み、
前記第1サブ画素および前記別途の第1サブ画素の間の境界に設けられた前記第1バンクは、前記下部バンク層のみを含む、請求項11に記載の電界発光表示装置。
【請求項15】
複数の第1サブ画素よび複数の第2サブ画素を含む基板と、
前記複数の第1サブ画素および前記複数の第2サブ画素の間の境界、前記複数の第1サブ画素間の境界、および前記複数の第2サブ画素間の境界に設けられた第1バンクと、
前記複数の第1サブ画素および前記複数の第2サブ画素の間の境界に沿って設けられた第2バンクと、
前記複数の第1サブ画素間の境界、および前記複数の第2サブ画素の間の境界に不連続な直線構造で設けられた第3バンクとを含む、電界発光表示装置。
【請求項16】
前記第3バンクは、前記複数の第1サブ画素間の境界領域の中の所定の空間を除く領域に設けられている、請求項15に記載の電界発光表示装置。
【請求項17】
前記第3バンクは、前記所定の空間を挟んで前記第2バンクと離隔している、請求項16に記載の電界発光表示装置。
【請求項18】
前記第3バンクは、前記第2バンクに接して前記第2バンクから延在している、請求項16に記載の電界発光表示装置。
【請求項19】
順に積層された第1層、第2層、第3層、および第4層を含む発光スタックをさらに含み、
前記第1層および前記第3層は、前記複数の第1サブ画素及び前記複数の第2サブ画素のそれぞれにおいて連続せずに断絶するように設けられ、
前記第2層および前記第4層は、前記複数の第1サブ画素から前記複数の第2サブ画素まで連続するように設けられた、請求項15に記載の電界発光表示装置。
【請求項20】
前記第1バンクおよび前記第2バンクは、前記第2層を挟んで上下に離隔し、
前記第1バンクおよび前記第3バンクは、前記第2層を挟んで上下に離隔した、請求項19に記載の電界発光表示装置。
【請求項21】
基板上に設けられた第1発光スタックの第1部分と、
前記第1発光スタックの第1部分と離隔し、前記基板上に設けられた前記第1発光スタックの第2部分と、
前記第1発光スタックの第1部分および前記第1発光スタックの第2部分の間に設けられた第1バンクと、
前記第1バンク、前記第1発光スタックの第1部分および前記第1発光スタックの第2部分上に設けられた導電層と、
前記導電層上に設けられた第2発光スタックの第1部分と、
前記第2発光スタックの第1部分と離隔し、前記導電層上に設けられた前記第2発光スタックの第2部分と、
前記導電層上に具備され、前記第2発光スタックの第1部分および前記第2発光スタックの第2部分の間に設けられた第2バンクとを含む、電界発光表示装置。
【請求項22】
前記導電層は、電荷生成層である、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【請求項23】
前記第1発光スタックの第1部分は、第1サブ画素に含まれ、前記第1発光スタックの第2部分は、第1サブ画素に含まれる、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【請求項24】
前記第1発光スタックの第1部分上に設けられた第1カラーフィルタと、
前記第1発光スタックの第2部分上に設けられた第2カラーフィルタとをさらに含む、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【請求項25】
前記第2バンクが、前記導電層上に設けられた、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【請求項26】
前記第1バンクの高さは、前記第1発光スタックの前記第1部分の高さよりも高い、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【請求項27】
前記第1バンクは、ホームを含み、前記導電層は、前記ホームの内面に沿って延在する、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【請求項28】
前記基板上に設けられた薄膜トランジスタをさらに含み、前記第1発光スタックの前記第1部分が、前記薄膜トランジスタ上に設けられた、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【請求項29】
前記第1バンクは、絶縁物または疎水性物質の中の1つを含む、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【請求項30】
前記第1発光スタックの前記第1部分は、第1サブ画素内に設けられ、前記第1発光スタックの前記第2部分は、前記第1サブ画素と離隔した第2サブ画素内に設けられた、請求項21に記載の電界発光表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電界発光表示装置に関するものであり、より詳細には溶液工程を用いて製造することができる電界発光表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電界発光表示装置は、第1電極、第2電極および前記第1電極と前記第2電極の間に設けられた発光スタックを含んでなり、前記2つの電極間の電界によって前記発光スタックが発光することによって画像を表示する。
【0003】
前記発光スタックは、電子と正孔の再結合によって励起子が消滅しながら発光をする有機物を含んでなり得る。励起子は、静電気的に結合した電子とホールを含む電気的に中性の粒子である。前記有機物がそのバンドギャップより高いエネルギー光を吸収すると励起子が生成され、このとき価電子帯から伝導帯に電子を励起させる。励起子中の伝導帯電子が価電子帯のホールと再結合すると、前記励起子が消え、前記励起子のエネルギーが光に変換され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記発光スタックは、真空蒸着工程で形成することができるが、この場合、高価な真空蒸着装置が必要となり製造コストが増加し得る、特に大型の電界発光表示装置の場合、パターン形成のためのマスク及び真空蒸着装置の大きさがさらに大きくなり、大量生産時に生産性が低下することになる。
【0005】
したがって、製造コストを低減するために、前記発光スタックをインクジェット装置等を用いて溶液工程で形成する方案が考案されたことがあった。
【0006】
しかし、溶液工程で前記発光スタックを形成する場合には、例として、赤色発光スタック形成のための溶液が赤色サブ画素からそれに隣接する緑色サブ画素に流れて、緑色サブ画素の画質が低下するという問題が生じることがある。
【0007】
本発明は、溶液工程を利用しながらも、1つのサブ画素の発光スタックが他のサブ画素に流れるのを防止することができる電界発光表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明は、第1方向に配列された第1サブ画素と第2サブ画素を含む基板と、前記基板上の前記第1サブ画素と前記第2サブ画素のそれぞれに設けられた第1電極、前記基板上の前記第1サブ画素と前記第2サブ画素の境界に設けられたバンク、前記第1電極および前記バンク上に設けられた発光スタック、前記発光スタック上に設けられた第2電極を含んでなり、前記バンクは、第1バンクおよび前記第1バンク上に設けられた第2バンクを含んでなり、前記発光スタックは、前記第1サブ画素と前記第2サブ画素のそれぞれに設けられた第1層、および前記第1層上に具備され、前記第1サブ画素から前記第2サブ画素まで連続した第2層を含んでなり、前記第1バンクは、前記第2層の下に具備され、前記第2バンクは、前記第2層の上に設けられた電界発光表示装置を提供する。
【0009】
本発明はまた、複数の第1サブ画素と複数の第2サブ画素を含む基板、前記複数の第1サブ画素と前記複数の第2サブ画素との境界、前記複数の第1サブ画素間の境界、および前記複数の第2サブ画素間の境界に設けられた第1バンク、前記複数の第1サブ画素と前記複数の第2サブ画素間との境界に沿って連続した直線構造で設けられた第2バンク、および前記複数の第1サブ画素間の境界と、および前記複数の第2サブ画素間の境界に不連続な直線構造で設けられた第3バンクを含んでなる電界発光表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
以上のような本発明によれば、次のような効果がある。
【0011】
本発明の一実施例によれば、サブ画素別に分離する必要がある発光スタックの第1層は、インクジェット工程などの溶液工程で形成されるが、第1バンクによってサブ画素別に断絶させることによって、隣接するサブ画素別に連続しなくなる。
【0012】
本発明の一実施例によれば、サブ画素別に分離する必要がない前記発光スタックの第2層および第4層は、蒸発法などの真空蒸着方法でマスクなしに形成することができる。
【0013】
本発明の一実施例によれば、発光スタックの第2層上に第2バンクをさらに形成することにより、サブ画素別に分離する必要がある発光スタックの第3層をインクジェット工程のような溶液工程で形成しながらも、前記第2バンクによって断絶され、隣接するサブ画素別に連続しなくなる。
【0014】
本発明の他の実施例によれば、同じ色相の光を放出する1つのサブ画素およびそれに隣接する他の1つのサブ画素との間の境界に第3バンクを形成するが、インクの移動のための所定の空間を確保することによって、発光スタックの流動性が向上し、特定のサブ画素にまだらが生じるという問題を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施例による電界発光表示装置の概略平面図である。
図2】本発明の一実施例による電界発光表示装置の概略断面図であり、これは図1のA-B線の断面図である。
図3】本発明の一実施例による発光スタックの概略断面図である。
図4】本発明の様々な実施例による電界発光表示装置の概略断面図であって、第1サブ画素と第2サブ画素の間の境界領域の一部を示す。
図5】本発明の様々な実施例による電界発光表示装置の概略断面図であって、第1サブ画素と第2サブ画素の間の境界領域の一部を示す。
図6】本発明の様々な実施例による電界発光表示装置の概略断面図であって、第1サブ画素と第2サブ画素の間の境界領域の一部を示す。
図7】本発明の一実施例による電界発光表示装置の概略断面図であり、これは、図1のC-D線の断面図である。
図8】本発明の他の実施例による電界発光表示装置の概略平面図である。
図9】本発明の他の実施例による電界発光表示装置の概略断面図であり、これは、図8のE-F線の断面図である。
図10】本発明の様々な実施例による電界発光表示装置の概略平面図である。
図11】本発明の様々な実施例による電界発光表示装置の概略平面図である。
図12】本発明の様々な実施例による電界発光表示装置の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点および特徴、およびそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述されている実施例を参照することによって明らかになるであろう。しかし、本発明は以下に開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現されるものであり、単に本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0017】
本発明の実施例を説明するための図に開示された形状、大きさ、比率、角度、数などは例示的なものであり、本発明が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照番号は同じ構成要素を指す。また、本発明の説明において、関連する公知技術に対する具体的な説明が、本発明の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及される「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合に、特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素を解釈するにおいて、別途の明示的記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0019】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」などで2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0020】
時間関係の説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~の次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含むことができる
【0021】
第1、第2などが様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0022】
本出願のいくつかの例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は互いに対して独立して実施可能であり、関連して一緒に実施することもできる。
【0023】
以下、図を参照して本発明の好ましい実施例について詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施例による電界発光表示装置の概略平面図である。
【0025】
図1から分かるように、本発明の一実施例による電界発光表示装置は、基板100、前記基板100上に設けられた複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)、及び前記複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれに設けられた第1電極300、および前記複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域に設けられたバンク410、420を含んでなる。
【0026】
前記複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)は、第1方向、例えばX軸方向に配列された第1サブ画素(SP1)、第2サブ画素(SP2)、及び第3サブ画素(SP3)を含んでなり得る。
【0027】
前記第1サブ画素(SP1)では第1色相の光が放射され、前記第2サブ画素(SP2)では第2色相の光が放出され、前記第3サブ画素(SP3)では第3色相の光が放出され得る。
【0028】
複数の第1サブ画素(SP1)は、第1方向と交差する第2方向、例えばY軸方向に配列することができ、同様に、複数の第2サブ画素(SP2)および複数の第3サブ画素(SP3)も前記第2方向に配列することができる。
【0029】
このような複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)の配列構造は、当業界に公知の様々な形態に変更することができる。
【0030】
前記第1電極300は、電界発光表示装置のアノードとして機能することができ、前記複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれにパターン形成されており、前記バンク410、420によって囲むことができる。
【0031】
前記バンク410、420は、前記複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域に具備され、個別にサブ画素(SP1、SP2、SP3)領域を定義することができる。
【0032】
前記バンク410、420は、第1バンク410および第2バンク420を含んでなる。
【0033】
前記第1バンク410は、前記複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域にメッシュ構造で形成することができる。詳細には、前記第1バンク410は、前記第1方向に配列された第1サブ画素(SP1)、第2サブ画素(SP2)、及び第3サブ画素(SP3)間の境界領域に形成されるとともに、第2方向に配列された前記複数の第1サブ画素(SP1)間の境界領域、複数の第2サブ画素(SP2)間の境界領域、及び複数の第3サブ画素(SP3)間の境界領域にも形成することができる。
【0034】
前記第2バンク420は、前記第1バンク410とは異なるパターンで形成することができる。詳細には、前記第2バンク420は、前記第1方向に配列された第1サブ画素(SP1)、第2サブ画素(SP2)、及び第3サブ画素(SP3)間の境界領域に形成されるが、前記第2方向に配列された複数の第1サブ画素(SP1)間の境界領域、複数の第2サブ画素(SP2)間の境界領域、及び複数の第3サブ画素(SP3)間の境界領域には、形成されないことがあり得る。したがって、前記第2バンク420は、前記第2方向に長く延長されて前記第1方向に所定の間隔で離隔したストライプ構造に形成することができる。
【0035】
図2は、本発明の一実施例による電界発光表示装置の概略断面図であり、これは図1のA-B線の断面に該当する。すなわち、図2は、互いに異なる色相の光を放出する第1サブ画素(SP1)、第2サブ画素(SP2)、および第3サブ画素(SP3)間の境界領域を含んだ断面図である。
【0036】
図2から分かるように、本発明の一実施例による電界発光表示装置は、基板100、回路素子層200、第1電極300、バンク410、420、発光スタック500、第2電極600、封止層700、カラーフィルタ800、遮光層850、および保護層900を含んでなる。
【0037】
前記基板100は、ガラスまたは透明なプラスチックからなり得るが、必ずしもそれに限定されるわけではなく、シリコンウエハなどの半導体材料からなることもできる。本発明の一実施例による電界発光表示装置が上部発光(Top Emisison)方式からなる場合には、前記基板100の材料として透明な材料だけでなく不透明な材料を用いることもできる。ただし、本発明の一実施例に係る電界発光表示装置が発光した光が下部発光(Bottom emisison)方式からなる場合には、前記基板100の材料として透明な材料が用いられる。
【0038】
前記回路素子層200は、基板100上に形成されている。
【0039】
前記回路素子層200は、駆動薄膜トランジスタを含んでなる。
【0040】
前記駆動薄膜トランジスタは、前記基板100上に設けられたアクティブ層210、前記アクティブ層210上に設けられたゲート絶縁膜220、前記ゲート絶縁膜220上に設けられたゲート電極230、前記ゲート電極230上に設けられた層間絶縁膜240、及び前記層間絶縁膜240上に具備され、前記層間絶縁膜240と前記ゲート絶縁膜220に設けられたホールを介して、前記アクティブ層210と連結するソース電極251およびドレイン電極252を含んでなる。図には、ゲート電極230がアクティブ層210上に設けられた上部ゲート(Top Gate)構造の駆動薄膜トランジスタを示しているが、本発明は、ゲート電極230がアクティブ層210の下に設けられた下部ゲート(Bottom Gate)構造の駆動薄膜トランジスタを含むことができる。
【0041】
前記回路素子層200は、駆動薄膜トランジスタ上に設けられたパッシベーション層260および平坦化層270をさらに含むことができる。前記パッシベーション層260は、前記ソース電極251および前記ドレイン電極252上に具備されていて、前記平坦化層270は、前記パッシベーション層260上に具備されている。
【0042】
前記パッシベーション層260および平坦化層270は、コンタクトホールを備え、前記コンタクトホールを介して第1電極300がドレイン電極252と連結することができる。場合によって、前記コンタクトホールを介して第1電極300をソース電極251に連結することもできる。
【0043】
一方、前記回路素子層200は、駆動薄膜トランジスタの他に、ゲート配線、データ配線、電源配線及び基準配線を含む様々な信号配線、スイッチング薄膜トランジスタとセンシング薄膜トランジスタを含む各種薄膜トランジスタ、及びコンデンサなどをさらに含むことができる。
【0044】
前記スイッチング薄膜トランジスタは、前記ゲート配線に供給されるゲート信号によってスイッチングし、前記データ配線から供給されるデータ電圧を駆動薄膜トランジスタに供給する役割をする。
【0045】
前記駆動薄膜トランジスタは、前記スイッチング薄膜トランジスタから供給されるデータ電圧によってスイッチングし、前記電源配線で供給される電源からデータ電流を生成して前記第1電極300に供給する役割をする。
【0046】
前記センシング薄膜トランジスタは、画質低下の原因となる前記駆動薄膜トランジスタのしきい値電圧偏差をセンシングする役割をするものであり、前記ゲート配線又は別途のセンシング配線から供給されるセンシング制御信号に応答して、前記駆動薄膜トランジスタの電流を前記基準配線に供給する。
【0047】
前記キャパシタは、前記駆動薄膜トランジスタに供給されるデータ電圧を1フレーム間、維持する役割をするものであり、前記駆動薄膜トランジスタのゲート端子およびソース端子にそれぞれ連結する。
【0048】
前記スイッチング薄膜トランジスタ、駆動薄膜トランジスタ及びセンシング薄膜トランジスタのそれぞれは、ボトムゲート(Bottom Gate)構造又はトップゲート(Top Gate)構造など、当業界で公知の様々な構造に変更することができる。
【0049】
また、前記回路素子層200は、前記スイッチング薄膜トランジスタ、駆動薄膜トランジスタ及びセンシング薄膜トランジスタを保護するためのパッシベーション層、およびパッシベーシャ層上に設けられた平坦化層をさらに含むことができる。
【0050】
前記第1電極300は、前記回路素子層200上にサブ画素(SP1、SP2、SP3)別に形成されている。前記第1電極300は、電界発光表示装置の陽極(アノード)として機能することができる。このような第1電極300は、本発明に係る電界発光表示装置が下部発光方式の場合には透明電極を含んでなり、本発明に係る電界発光表示装置が上部発光方式の場合には反射電極を含んでなり得る。
【0051】
前記バンク410、420は、前記回路素子層200上に具備され、第1バンク410及び第2バンク420を含んでなる。
【0052】
前記第1バンク410は、前記回路素子層200上で前記第1電極300の両端を覆うように形成され、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界に形成される。
【0053】
前記第1バンク410は、下部バンク層410aおよび上部バンク層410bの2層構造で形成することができる。
【0054】
前記下部バンク層410aは、前記第1電極300および前記回路素子層200と接するように形成することができる。前記下部バンク層410aは、前記上部バンク層410bよりも薄い厚さで形成され、前記上部バンク層410bよりも広い幅で形成することができる。前記下部バンク層410aは、親水性物質からなり得るが、必ずしもそれに限定されるものではなく、場合によっては疎水性物質からなることもある。
【0055】
前記上部バンク層410bは、前記下部バンク層410a上にパターン形成されている。前記上部バンク層410bは、前記第1サブ画素(SP1)と第2サブ画素(SP2)の間の境界及び前記第2サブ画素(SP2)と第3サブ画素(SP3)と間の境界には形成される。後述する図7から分かるように、複数の第1サブ画素(SP1)間の境界、複数の第2サブ画素(SP2)間の境界、及び複数の第3サブ画素(SP3)間の境界には、形成されないことがあり得る。
【0056】
前記上部バンク層410bは、親水性を有する有機絶縁物にフッ素などの疎水性物質を混合した溶液を塗布した後、フォトリソグラフィ工程によってパターン形成することができる。前記フォトリソグラフィ工程時に照射される光により、前記フッ素のような疎水性物質が上部バンク層410bの上部側に移動することができ、それにより前記上部バンク層410bの上部は疎水性性質を有するようになり、その他の部分は親水性特性を有するようになり得る。すなわち、前記下部バンク層410aと接する前記上部バンク層410bの下部は親水性性質を有し、前記上部バンク層410bの上部は疎水性性質を有することができる。ただし、必ずしもそれに限定されるものではなく、前記上部バンク層410bの全体部分が疎水性性質を有するように具備することもできる。このように、前記疎水性性質を有する上部バンク層410bの上部によって前記発光スタック500、特に第1層510を形成するための溶液が、互いに隣接するサブ画素(SP1、SP2、SP3)間に広がって混合する問題を防止することができる。
【0057】
前記第2バンク420は、前記第1バンク410の上側の複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界に形成される。前記第2バンク420と前記第1バンク410の間には、前記発光スタック500の第2層520が具備され、したがって、前記第2バンク420は、前記第1バンク410と接触しないように具備される。前記第2バンク420の幅は、前記第1バンク410の幅より小さく形成することができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。前記発光スタック500は、互いに異なる物質からなる複数の層を含むことができ、そのうちのいくつかの層は発光し、そのうちのいくつかの層は発光しないことがあり得るが、前記発光スタック500内の他の層によって発光を容易にすることができる。一例として、前記発光スタック500は、1つ以上の有機発光スタックを含むことができる。また、前記発光スタック500は、正孔注入層、正孔輸送層、電荷生成層、電子輸送層および/または電子注入層のうちの少なくとも1つの層を含むことができる。
【0058】
前記第2バンク420は、前記上部バンク層410bと同じ材料で同じ工程を介して形成することができ、それによって前記第2バンク420の下部は親水性性質を有し、前記第2バンク420の上部は疎水性性質を有することができる。また、前記第2バンク420の全体部分が疎水性性質を有するように具備することもできる。このように、疎水性性質を有する前記第2バンク420の上部によって、前記発光スタック500の第3層530を形成するための溶液が、互いに隣接するサブ画素(SP1、SP2、SP3)間に広がって混合する問題を防止することができる。
【0059】
前記発光スタック500は、前記第1電極300及び前記バンク410、420上に形成されている。前記発光スタック500は、順に積層した第1層510、第2層520、第3層530、および第4層540を含んでなる。
【0060】
前記第1層510は、第1電極300上にインクジェット装置などを用いた溶液工程で形成される。前記第1層510は、発光を引き起こす有機物質の発光層(Emitting Layer)を含んでなる。
【0061】
前記第1層510は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)内にパターン形成され、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間で連続せずに断絶している。すなわち、第1サブ画素(SP1)内の第1層510、第2サブ画素(SP2)内の第1層510、及び第3サブ画素(SP3)内の第1層510は、互いに連結せずに断絶して、それによってサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域に発光が発生することが防止される。
【0062】
前記上部バンク層410bの上部が疎水性性質を有するため、前記第1層510は前記上部バンク層410bの上部に広がれなくなり、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)内で連続せずに断絶した状態でパターン形成されるものである。
【0063】
前記第1層510は、第1バンク410の下部バンク層410aと接するように形成されるが、詳細には図に示さなかったが、第1バンク410の上部バンク層410bに延びて上部バンク層410bの側面とも接することができる。
【0064】
前記第2層520は、前記第1層510上に蒸発法などの蒸着工程で形成することができる。前記第2層520は、発光を起こす有機物質の発光スタックを含まず、その代わりに電子を注入または輸送する機能層または電荷を発生させる機能層を含んでなり得る。
【0065】
前記第2層520は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)の内部領域およびその境界領域全体で断線することなく連続するように形成することができる。したがって、第1サブ画素(SP1)内の第2層520、第2サブ画素(SP2)内の第2層520、および第3サブ画素(SP3)内の第2層520は、互いに断絶せずに連結している。言い換えれば、前記第2層520は、前記第1サブ画素(SP1)から前記第3サブ画素(SP3)まで連続している。前記第2層520によって、前記第1バンク410の上面全体を覆うことができる。
【0066】
前記第3層530は、前記第2層520上にインクジェット装置などを用いた溶液工程で形成される。前記第3層530は、発光を引き起こす有機物質の発光スタック(Emitting Layer)を含んでなる。
【0067】
前記第3層530は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)内にパターン形成され、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間で連続せずに断絶している。すなわち、第1サブ画素(SP1)内の第3層530、第2サブ画素(SP2)内の第3層530、及び第3サブ画素(SP3)内の第3層530は、互いに連結せずに断絶し、それによって、サブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域に発光が発生することが防止される。
【0068】
本発明の一実施例によれば、前記第3層530が複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間で連続せずに断絶するようにするために、前記第3層530の形成以前に、前記第2層520の上面に前記第2バンク420をさらに形成する。
【0069】
詳細に説明すると、前記第2層520が複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域で連続するように形成されているが、前記第2層520の上面は疎水性特性を有することができない。したがって、前記第2バンク420をさらに形成せずに、前記第2層520の上面に前記第3層530を溶液工程で形成すると、前記第3層530が複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域に流れ出ることが起こり得る。その場合、前記第3層530が隣接するサブ画素(SP1、SP2、SP3)間で連続するように形成されることにより、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域で発光が起こる問題が起こり得る。
【0070】
したがって、本発明の一実施例では、前記第2層520の上面上に前記第2バンク420をさらに形成するが、前記第2バンク420の上部が疎水性特性を有するようにすることで、前記第3層530をインクジェット工程などの溶液工程で形成するとき、前記第3層530が第2バンク420の上面に広がることができなくなる。これにより、前記第3層530が複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)内で連続せずに断絶した状態でパターン形成され、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域で発光が起こる問題を防止することができる。
【0071】
前記第4層540は、前記第3層530上に蒸発法などの蒸着工程で形成することができる。前記第4層540は、発光を引き起こす有機物質の発光スタックを含まず、その代わりに電子を注入または輸送する機能層を含んでなり得る。前記第4層540は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)の内部領域及びその境界領域全体で断絶することなく連続するように形成され得る。したがって、第1サブ画素(SP1)内の第4層540、第2サブ画素(SP2)内の第4層540、および第3サブ画素(SP3)内の第4層540は、互いに断絶せずに連結している。言い換えれば、前記第4層540は、前記第1サブ画素(SP1)から前記第3サブ画素(SP3)まで連続している。前記第4層540によって、前記第2バンク420の上面全体を覆うことができる。
【0072】
図3は、本発明の一実施例による発光スタック500の概略断面図である。前記発光スタック500は、互いに異なる前記複数のスタックおよびサブスタックのみならず、複数の層を含むことができる。前記発光スタック500の様々な実施例を、以下に説明する。
【0073】
図3から分かるように、本発明の一実施例による発光スタック500は、第1色相の光を放出する第1スタック(1st Stack)、第2色相の光を放出する第2スタック(2nd Stack)、および前記第1スタックと前記第2スタックの間に設けられた電荷生成層(N-CGL、P-CGL)を含んでなる。前記第1スタック(1st Stack)から放出された第1色相の光と前記第2スタック(2nd Stack)から放出された第2色相の光が混合して、前記発光スタック500から白色の光が放出され得る。
【0074】
前記第1スタック(1st Stack)は、正孔注入層(HIL)、第1正孔輸送層(1st HTL)、第1発光スタック(1st EML)及び第1電子輸送層(1st ETL)を含んでなり、前記2スタック(2nd Stack)は、第2正孔輸送層(2nd HTL)、第2発光スタック(2nd EML)、第2電子輸送層(2nd ETL)、及び電子注入層(EIL)を含んでなり得る。
【0075】
前記第1発光スタック(1st EML)は青色(Blue)光を発光し、第2発光スタック(2nd EML)は黄緑色光を発光することができる。また、前記第1発光スタック(1st EML)が黄緑色光を発光し、第2発光スタック(2nd EML)が青色光を発光することができる。
【0076】
前記電荷生成層(N-CGL、P-CGL)は、N型電荷生成層(N-CGL)およびP型電荷生成層(P-CGL)を含んでなる。前記N型電荷生成層(N-CGL)は、前記第1スタック(1st Stack)上に形成され、前記第1スタック(1st Stack)に電子を提供し、前記P型電荷生成層(P-CGL)は、前記N型電荷生成層(N-CGL)上に形成され、前記第2スタック(2nd Stack)に正孔を提供する。
【0077】
上述した図2を参照すると、前記溶液工程で形成される第1層510は、前記第1スタック(1st Stack)の一部の層を含んでなり得、詳細には、前記正孔注入層(HIL)、前記第1正孔輸送層(1st HTL)、および前記第1発光スタック(1st EML)を含むことができる。
【0078】
前記蒸着工程で形成する第2層520は、前記第1スタック(1st Stack)の残りの層および前記電荷生成層(N-CGL、P-CGL)を含んでなり得、詳細には、第1電子輸送層(1st ETL)、N型電荷生成層(N-CGL)及びP型電荷生成層(P-CGL)を含んでなり得る。
【0079】
前記溶液工程で形成する第3層530は、前記第2スタック(2nd Stack)の一部層を含んでなり得、詳細には、前記第2正孔輸送層(2nd HTL)及び前記第2発光スタック(2nd EML)を含んでなり得る。
【0080】
前記蒸着工程で形成する第4層540は、前記第2スタック(2nd Stack)の残りの層を含んでなり得、詳細には、第2電子輸送層(2nd ETL)及び電子注入層(EIL)を含んでなり得る。
【0081】
前記第1発光スタック(1st EML)の上層を溶液工程で形成する場合、溶液中の溶媒によって前記第1発光スタック(1st EML)が悪影響を受け得るため、前記第1発光スタック(1st EML)の上層は、蒸着工程で形成することが好ましいことがある。同様に、前記第2発光スタック(2nd EML)の上層も、蒸着工程で形成することが好ましいことがあり得る。このような理由で、前記第2層520と第4層540は、溶液工程の代わりに蒸着工程で形成することができる。
【0082】
図2を再び参照すると、前記第2電極600は、前記発光スタック500上に形成されている。前記第2電極600は、複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)の内部領域およびその境界領域全体で断絶せずに連続するように形成することができる。前記第2電極600は、電界発光表示装置の陰極として機能することができる。このような第2電極600は、本発明による電界発光表示装置が上部発光方式の場合は、透明電極または半透明電極で構成し、本発明による電界発光表示装置が下部発光方式の場合は、反射電極で構成することができる。
【0083】
前記封止層700は、前記第2電極600上に形成され、外部の水分または酸素が前記発光スタック500に浸透するのを防止する役割をする。
【0084】
前記カラーフィルタ800および遮光層850は、前記封止層700上に形成することができる。前記カラーフィルタ800は、第1サブ画素(SP1)に設けられた赤色(R)カラーフィルタ、第2サブ画素(SP2)に設けられた緑色(G)カラーフィルタ、及び第3サブ画素(SP3)に設けられた青色(B)カラーフィルタを含んでなり得る。前記遮光層850は、前記赤色(R)カラーフィルタ、緑色(G)カラーフィルタおよび青色(B)カラーフィルタ間の領域、すなわち複数のサブ画素(SP1、SP2、SP3)間の境界領域に形成することができる。
【0085】
本発明の一実施例による電界発光表示装置が上部発光方式の場合、図に示すように、前記カラーフィルタ800および遮光層850を封止層700の上面上に形成することができる。ただし、本発明の一実施例による電界発光表示装置が下部発光方式である場合には、前記カラーフィルタ800及び前記遮光層850を前記発光スタック500の下方、例えば、前記回路素子層200内に形成することができる。
【0086】
前記保護層900は、前記カラーフィルタ800および前記遮光層850上に形成され、外部の衝撃から内部の構成要素を保護する役割をすることができる。
【0087】
図4図6は、本発明の様々な実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
【0088】
図4は、第1バンク410の上部バンク層411bの構成を変更した点で、上述した図2による電界発光表示装置と異なる。
【0089】
図4から分かるように、第1バンク410の上部バンク層411bの上面には、ホーム(H)が具備されている。これにより、前記上部バンク層411b上に形成される発光スタック500の第2層521が、ホーム(H)の内側面に沿って延びており、前記第2層521上に形成される第2バンク421の下部が、前記ホーム(H)を満たすように具備されている。前記第2層521は、蒸着工程によって形成される。
【0090】
図4の構造によれば、蒸着工程によって導電層である本実施例のアノードが形成され、そのすぐ上にインクジェット印刷工程により有機発光スタックが形成され、そのすぐ上に第2導電層が蒸着工程により形成され、そのすぐ上にインクジェット印刷工程によって第2の有機発光スタックを形成することができる。
【0091】
図4のような構造によれば、前記上部バンク層411bの上面に形成されたホーム(H)によって、前記発光スタック500の第2層521の電流パスが増加し、前記第3サブ画素(SP3)と第2サブ画素(SP2)の間の漏れ電流の発生が減少するという利点がある。
【0092】
図5は、上部バンク層412bの上面に形成されたホーム(H)の構造を変更した点で、上述した図4による電界発光表示装置と異なる。
【0093】
上述した図4によれば、上部バンク層411bの上面に形成されたホーム(H)が上部バンク層411bを貫通することなく形成され、それによって発光スタック500の第2層521が前記ホーム(H)に対応する領域で上部バンク層411bと接するだけで、その下の下部バンク層410aとは接しない。
【0094】
それに対して、図5によれば、上部バンク層412bの上面に形成したホーム(H)が前記上部バンク層412bを貫通するように形成し、それによって発光スタック500の第2層522が前記ホーム(H)に対応する領域で前記下部バンク層410aと接し、前記第2層522上に形成した第2バンク422の下部が前記ホーム(H)を満たすように具備されている。
【0095】
図5による構造は、図4による構造と比較して、前記ホーム(H)領域における前記発光スタック500の第2層522の電流パス(current path)が増加し、前記第3サブ画素(SP3)と第2サブ画素(SP2)の間の漏れ電流の発生が減少するという利点がある。
【0096】
図6は、第2バンク423の構造を変更した点で、上述した図5による電界発光表示装置と異なる。
【0097】
上述した図5によれば、第2バンク422の上面を、前記第2層522の上面よりも高い高さに具備した構造からなる。
【0098】
これに対して、図6によれば、第2バンク423の上面は、前記第2層522の上面と同じ高さに具備した構造からなる。前記第2バンク423の上面を前記第2層522の上面と同じ高さに具備していても、前記第2バンク423の上面は疎水性特性を有するため、溶液工程で第3層530を形成するとき、前記第3層530を前記第2バンク423の上面で連続しないで断絶させることができる。
【0099】
図7は、本発明の一実施例による電界発光表示装置の概略断面図であり、これは、図1のC-D線の断面に該当する。すなわち、図7は、互いに同じ色相の光を放出する1つの第1サブ画素(SP1)、およびそれと隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域を含む断面図である。
【0100】
図7から分かるように、本発明の一実施例による電界発光表示装置は、基板100、回路素子層200、第1電極300、下部バンク層410a、発光スタック500、第2電極600、封止層700、カラーフィルタ800、遮光層850、および保護層900を含んでなる。
【0101】
前記基板100、回路素子層200、第1電極300、第2電極600、封止層700、カラーフィルタ800、遮光層850、及び保護層900の構成は、上述した図2と同様であるので、繰り返しの説明は省略することにする。
【0102】
本発明の一実施例によれば、1つの第1サブ画素(SP1)およびそれに隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域に、第1バンク410の下部バンク層410aのみを形成し、第1バンク410の上部バンク層410bおよび第2バンク420は形成しない。
【0103】
1つの第1サブ画素(SP1)およびそれに隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)では、互いに同じ色相の光が放出されるので、発光スタック500の第1層510と発光スタック500の第3層530が、1つの第1サブ画素(SP1)と他の1つの第1サブ画素(SP1)の間で連続したとしても、画像の品質に大きな悪影響が生じない。したがって、1つの第1サブ画素(SP1)およびそれに隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)の境界領域で、上部バンク層410bおよび第2バンク420を省略することができる。
【0104】
それによって、1つの第1サブ画素(SP1)と他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域において、発光スタック500の第2層520が下部バンク層410aの上面全体と接するようになる。また、1つの第1サブ画素(SP1)と他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域において、発光スタック500の第4層540が、発光スタック500の第2層520の上面に接するようになる。前記第4層540は、スパッタリングなどの蒸着工程で形成することができる。
【0105】
図8は、本発明の他の実施例による電界発光表示装置の概略平面図である。図8は、第3バンク430をさらに具備した点を除いて、上述した図1に係る電界発光表示装置と同様であり、したがって、以下では異なる構成についてのみ説明することにする。
【0106】
図8から分かるように、第3バンク430は、互いに同じ色相の光を発する1つの第1サブ画素(SP1)およびそれに隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域に形成される。また、前記第3バンク430は、互いに同じ色相の光を放射する1つの第2サブ画素(SP2)およびそれと隣接する他の1つの第2サブ画素(SP2)間の境界領域に形成される。また、前記第3バンク430は、互いに同じ色相の光を放出する1つの第3サブ画素(SP3)およびそれに隣接する他の1つの第3サブ画素(SP3)間の境界領域に形成される。
【0107】
したがって、前記第3バンク430は、前記第1方向、例えばX軸方向に延びる直線構造からなる。ここで、前記第3バンク430は、前記第1方向に連続した直線構造ではなく、前記第1方向に不連続な直線構造からなる。すなわち、互いに隣接する2つの第1サブ画素(SP1)間の境界に設けられた第3バンク430は、互いに隣接する2つの第2サブ画素(SP2)間の境界に設けられた第3バンク430と連結しない。前記第3バンク430は、互いに分離した一部分および他の部分を含んで不連続的になり得る。この例は、図8図12によって理解されよう。
【0108】
また、前記第3バンク430は、前記第2バンク420と連結していない。それによって、前記第3バンク430は、所定空間(S1)を挟んでその一側(例えば左側)および他側(例えば右側)において、前記第2バンク420と離隔している。言い換えれば、一側と他側の2つの第2バンク420間の領域に該当しながら、互いに隣接する2つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域のうち、所定空間(S1)を除いた領域に前記第3バンク430が形成される。
【0109】
前記第3バンク430は、前記第2バンク420と同じ物質からなり得るが、必ずしもそれに限定されるものではなく、前記第2バンク420と異なる物質からもなり得る。
【0110】
図9は、本発明の他の実施例による電界発光表示装置の概略断面図であり、これは図8のE-F線の断面に該当する。すなわち、図9は、互いに同じ色相の光を放出する1つの第1サブ画素(SP1)およびそれと隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域を含む断面図である。
【0111】
図9から分かるように、本発明の他の実施例による電界発光表示装置は、基板100、回路素子層200、第1電極300、下部バンク層410a、第3バンク430、発光スタック500、第2電極600、封止層700、カラーフィルタ800、遮光層850、及び保護層900を含んでなる。
【0112】
前記基板100、回路素子層200、第1電極300、第2電極600、封止層700、カラーフィルタ800、遮光層850、及び保護層900の構成は、上述した図7と同様であるので、繰り返しの説明は省略することにする。
【0113】
本発明の他の実施例によれば、1つの第1サブ画素(SP1)およびそれと隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域に、第1バンク410の下部バンク層410aおよび第3バンク430が形成されている。
【0114】
ここで、前記第3バンク430は、上述した第2バンク420と同様に、発光スタック500の第2層520と第4層540の間に設けられている。
【0115】
それによって、1つの第1サブ画素(SP1)およびそれと隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域において、発光スタック500の第2層520が下部バンク層410aの上面全体と接するようになる。また、1つの第1サブ画素(SP1)およびそれに隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域において、発光スタック500の第4層540が前記第3バンク430の上面に接するようになる。
【0116】
したがって、1つの第1サブ画素(SP1)に形成される発光スタック500の第3層530は、前記第3バンク430によってそれに隣接する他の1つの第1サブ画素(SP1)に広がり出ることを防止することができる。このために、前記第3バンク430の上面は、疎水性特性を有することができる。ただし、前記第3バンク430の上面が、親水性を有するように形成することも可能である。
【0117】
図8を再度参照すると、本発明の他の実施例によれば、前記第3バンク430は、所定空間(S1)を挟んで前記第2バンク420と離隔するように構成されるが、これは、前記発光スタック500の第3層530を形成する溶液工程時に、前記所定空間(S1)を介して溶液が円滑に移動することにより、まだら生成を防止できるからである。
【0118】
より詳細に説明すると、前記第3バンク430を形成することによって、前記発光スタック500の第3層530が、互いに隣接する2つの第1サブ画素(SP1)間で分離され得る。ここで、前記第3バンク430を前記第2バンク420に接しながら第1方向に連続した直線構造に形成するようになると、前記発光スタック500の第3層530を形成するための溶液が、各第1サブ画素(SP1)内に閉じ込められ、隣り合う第1サブ画素(SP1)間に移動できなくなる。この場合、インクジェットから噴射される溶液の量が精密に調整できない場合、特定の第1サブ画素(SP1)において溶液の量が多いか少なくなり、まだらが発生する可能性がある。
【0119】
本発明の他の実施例では、前記第3バンク430が所定空間(S1)を挟んで前記第2バンク420と離間するように構成することで、前記まだら発生の問題を防止することができる。詳細には、たとえインクジェットで噴射される溶液の量が正確に調整できないとしても、前記所定空間(S1)を介して互いに隣接する第1サブ画素(SP1)間に溶液が移動できるようになり、特定の第1サブ画素(SP1)において溶液の量が多いか少なくなる問題が解消され、それによってまだら生成の問題を防止できるようになる。
【0120】
図10図12は、本発明の様々な実施例による電界発光表示装置の概略平面図であり、これは、第3バンク430と所定空間(S2)の構成が変更された点で上述した図8による電界発光表示装置と異なる。
【0121】
上述した図8と同様に、図10図12の場合も、一側と他側の2つの第2バンク420間の領域に該当しながら、互いに隣接する2つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域のうち、所定空間(S2)を除く領域に前記第3バンク430が形成される。
【0122】
ここで、図10によれば、一側(例えば左側)の第3バンク430aが一側(例えば左側)の第2バンク420から他側方向(例えば右側方向)に延び、他側(例えば右側)の第3バンク430bが他側(例えば右側)の第2バンク420から一側方向(例えば左側方向)に延び、前記一側の第3バンク430aは、前記他側の第3バンク430bと所定空間(S)を挟んで離隔する。
【0123】
図11によれば、複数の第3バンク430が所定空間(S3)を挟んで互いに離隔し、また、最も一側(例えば左側)及び最も他側(例えば右側)に配置された第3バンク430は、所定空間(S4)を挟んで第2バンク420と離隔する。
【0124】
図12によれば、第3バンク430が一側(例えば左側)の第2バンク420から他側方向(例えば右側方向)に延び、前記第3バンク430は、他側(例えば右側)の第2バンク420とは連結せず、所定空間(S5)を挟んで離隔する。
【0125】
以上のように、互いに隣接する2つの第1サブ画素(SP1)間の境界領域における前記所定空間(S1、S2、S3、S4、S5)の位置は、様々に変更することができる。
【0126】
以上、添付の図を参照して本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想から逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、前記で説明した実施例はすべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0127】
100:基板
200:回路素子層
300:第1電極
410:第1バンク
420:第2バンク
430:第3バンク
500:発光スタック
510、520、530、540:第1、第2、第3、第4層
600:第2電極
700:封止層
800:カラーフィルタ
850:遮光層
900:保護層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12