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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095807
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】イメージセンサー
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20230629BHJP
   H04N 25/70 20230101ALI20230629BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L27/146 F
H04N25/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200215
(22)【出願日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0187811
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】厳 昌 鎔
(72)【発明者】
【氏名】李 汀 鎮
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AB01
4M118BA04
4M118BA14
4M118BA19
4M118CA02
4M118DD04
4M118DD12
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118GA02
4M118GB02
4M118GB07
4M118GB11
4M118GC07
4M118GD04
4M118GD07
4M118HA33
5C024EX43
5C024EX52
5C024GX02
5C024HX40
5C024HX51
(57)【要約】
【課題】集積度がより向上されたイメージセンサーを提供する。
【解決手段】本発明によるイメージセンサーは、第1及び第2ピクセルグループを含む半導体基板を有するイメージセンサーであって、第1及び第2ピクセルグループの各々は、少なくとも4つのピクセル領域を含み、第1及び第2ピクセルグループは、ピクセル領域の中で第1ピクセル領域を共有し、半導体基板内に配置されピクセル領域の各々を囲むピクセル分離構造体と、第1ピクセルグループに提供されピクセル分離構造体の第1部分上に配置される第1素子分離パターンと、ピクセル領域の各々で第1素子分離パターンと隣接するように配置されるフローティング拡散領域と、第2ピクセルグループに提供されピクセル分離構造体の第2部分上に配置される接地不純物領域と、第2ピクセルグループに提供されピクセル分離構造体の第2部分と接地不純物領域との間に配置される第2素子分離パターンと、を含む。
【選択図】図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ピクセルグループ及び第2ピクセルグループを含む半導体基板を有するイメージセンサーであって、
前記第1及び第2ピクセルグループの各々は、少なくとも4つのピクセル領域を含み、
前記第1及び第2ピクセルグループは、前記ピクセル領域の中で第1ピクセル領域を共有し、
前記半導体基板内に配置され、前記ピクセル領域の各々を囲むピクセル分離構造体と、
前記第1ピクセルグループに提供され、前記ピクセル分離構造体の第1部分上に配置される第1素子分離パターンと、
前記ピクセル領域の各々で前記第1素子分離パターンと隣接するように配置されるフローティング拡散領域と、
前記第2ピクセルグループに提供され、前記ピクセル分離構造体の第2部分上に配置される接地不純物領域と、
前記第2ピクセルグループに提供され、前記ピクセル分離構造体の前記第2部分と前記接地不純物領域との間に配置される第2素子分離パターンと、を含むことを特徴とするイメージセンサー。
【請求項2】
前記ピクセル分離構造体は、前記半導体基板を垂直に貫通する半導体パターンと、
前記半導体パターンと前記半導体基板との間に介在するライナー絶縁パターンと、
前記半導体基板内で前記ライナー絶縁パターンと隣接するバリアー不純物領域と、を含み、
前記バリアー不純物領域は、前記第2素子分離パターンを介して前記接地不純物領域と垂直に離隔される請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記ピクセル分離構造体の一部分を貫通して前記半導体パターンと接続されるバイアスコンタクトプラグをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記ピクセル分離構造体は、第1方向に並行する第1及び第2分離部分と、前記第1及び第2分離部分と交差し第2方向に並行する第3及び第4分離部分と、を含み、
前記第1素子分離パターンは、前記第1分離部分と前記第3分離部分との間に提供され、
前記接地不純物領域は、平面視において、前記ピクセル分離構造体の前記第2分離部分と前記第4分離部分との間に提供されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
前記ピクセル分離構造体の前記第1及び第2部分の垂直長さは、前記第1~第4分離部分の垂直長さより小さいことを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
前記第1素子分離パターンは、前記第1方向と並行する第1部分及び前記第1部分と交差し、前記第2方向と並行する第2部分を含み、
前記第1素子分離パターンの前記第1部分は、前記第1分離部分より短く、前記第1素子分離パターンの前記第2部分は、前記第3分離部分より短いことを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
一方向において、前記第1及び第2素子分離パターンの各々の幅は、前記ピクセル分離構造体の幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記ピクセル領域の各々で、光電変換領域と前記フローティング拡散領域との間に提供されるトランスファーゲート電極と、
前記トランスファーゲート電極を覆い、絶縁膜上に配置される半導体膜と、
前記半導体膜上に配置されるピクセルトランジスタと、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記半導体膜を貫通する貫通絶縁パターンと、
前記貫通絶縁パターンの第1部分を貫通して前記フローティング拡散領域に接続される第1貫通プラグと、
前記貫通絶縁パターンの第2部分を貫通して前記接地不純物領域に接続される第2貫通プラグと、をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
前記フローティング拡散領域及び前記接地不純物領域と接続される第1ボンディングパッドと、
前記ピクセルトランジスタと接続され、前記第1ボンディングパッドと接合される第2ボンディングパッドと、をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサー。
【請求項11】
前記ピクセルトランジスタと接続される第1ボンディングパッドと、
第2半導体基板上に提供されるロジック回路と、前記ロジック回路と接続され前記第1ボンディングパッドと接合される第2ボンディングパッドと、を含むロジック回路層と、をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサー。
【請求項12】
前記ピクセル領域の各々に提供される光電変換領域と、
第2半導体基板上に提供され前記ピクセルトランジスタと接続されるロジック回路を含むロジック回路層と、
前記半導体膜を貫通して前記ロジック回路と前記ピクセルトランジスタを接続するロジック貫通プラグと、をさらにことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサー。
【請求項13】
第1面及び前記第1面と対向する第2面を有する第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板内に配置されて第1、第2、及び第3ピクセル領域を定義するピクセル分離構造体と、
ここで、前記ピクセル分離構造体は、前記第1ピクセル領域と前記第2ピクセル領域との間の第1ピクセル分離構造体と、前記第2ピクセル領域と前記第3ピクセル領域との間の第2ピクセル分離構造体と、を含み、
前記半導体基板の前記第1面と隣接し、前記第1ピクセル分離構造体上に配置される第1素子分離パターンと、
前記半導体基板の前記第1面と離隔して前記第2ピクセル分離構造体上に配置される第2素子分離パターンと、
前記第1、第2、及び第3ピクセル領域の各々で、前記第1素子分離パターンと隣接するように配置される第2導電型のフローティング拡散領域と、
前記第2素子分離パターン上で前記半導体基板内に配置される前記第1導電型の接地不純物領域と、を有することを特徴とするイメージセンサー。
【請求項14】
垂直に見て、前記第2素子分離パターンは、前記接地不純物領域と前記第2ピクセル分離構造体との間に配置されることを特徴とする請求項13に記載のイメージセンサー。
【請求項15】
前記半導体基板内で前記ピクセル分離構造体の側壁を覆う前記第1導電型のバリアー不純物領域をさらに有し、
前記バリアー不純物領域は、前記第2素子分離パターンを介して前記接地不純物領域と離隔されることを特徴とする請求項13に記載のイメージセンサー。
【請求項16】
前記第1、第2、及び第3ピクセル領域の各々内に提供される光電変換領域と、
前記第1、第2、及び第3ピクセル領域の各々で、前記光電変換領域と前記フローティング拡散領域との間で前記半導体基板の前記第1面上に配置されるトランスファーゲート電極と、
前記半導体基板上で前記第1、第2、及び第3ピクセル領域の前記トランスファーゲート電極を覆う絶縁膜と、
前記絶縁膜上に配置される半導体膜と、
前記半導体膜上に提供され、前記フローティング拡散領域と接続されるピクセルトランジスタと、をさらに有することを特徴とする請求項13に記載のイメージセンサー。
【請求項17】
前記半導体基板の前記第2面上に前記第1、第2、及び第3ピクセル領域に対応して配置されるカラーフィルターと、
前記カラーフィルター上のマイクロレンズと、をさらに有することを特徴とする請求項13に記載のイメージセンサー。
【請求項18】
第1導電型を有する第1半導体膜で提供される光電変換素子を含む光電変換回路層と、
第2半導体膜上に提供され、前記光電変換素子と接続されるピクセルトランジスタを含むピクセル回路層と、
第3半導体膜上に提供され、前記ピクセルトランジスタと接続されるロジック回路を含むロジック回路層と、を有し、
垂直に見て、前記ピクセル回路層は、前記光電変換回路層と前記ロジック回路層との間に配置され、
前記光電変換回路層は、前記第1半導体膜内に配置されて第1、第2、及び第3ピクセル領域を定義するピクセル分離構造体と、
ここで、前記ピクセル分離構造体は、前記第1ピクセル領域と前記第2ピクセル領域との間の第1ピクセル分離構造体と、前記第2ピクセル領域と前記第3ピクセル領域との間の第2ピクセル分離構造体と、を含み、
前記第1半導体膜の第1面と隣接し、前記第1ピクセル分離構造体上に配置される第1素子分離パターンと、
前記第1半導体膜の前記第1面と離隔して前記第2ピクセル分離構造体上に配置される第2素子分離パターンと、
前記第1、第2、及び第3ピクセル領域の各々で、前記第1素子分離パターンと隣接するように配置される第2導電型のフローティング拡散領域と、
前記第2素子分離パターン上で前記第1半導体膜内に配置される前記第1導電型の接地不純物領域と、を含むことを特徴とするイメージセンサー。
【請求項19】
前記第1半導体膜内で前記ピクセル分離構造体の側壁を覆う前記第1導電型のバリアー不純物領域をさらに有し、
前記バリアー不純物領域は、前記第2素子分離パターンを介して前記接地不純物領域と垂直に離隔されることを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサー。
【請求項20】
前記接地不純物領域は、平面視において、前記第2ピクセル分離構造体の一部と重畳されることを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサーに関し、特に、集積度がより向上されたイメージセンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは、光学映像を電気信号に変換させる。
近年になり、コンピュータ産業と通信産業の発達につれて、デジタルカメラ、ビデオカメラ、PCS(Personal Communication System)、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラ等の様々な分野で性能が向上されたイメージセンサーの需要が増大している。
イメージセンサーとしては、電荷結合素子(Charge Coupled Device:CCD)及びCMOSイメージセンサーがある。
この中で、CMOSイメージセンサーは、駆動方式が簡単であり、信号処理回路を単一チップに集積することができるので、製品の小型化が可能である。
【0003】
CMOSイメージセンサーは、電力消費もまた非常に低いので、バッテリー容量が制限的である製品に適用が容易である。
また、CMOSイメージセンサーは、CMOS工程技術を互換して使用することができるので、製造単価を下げることができる。
したがって、CMOSイメージセンサーは、技術開発と共に高解像度が具現可能につれ、その使用が急激に増えている。
それにより、集積度がより向上されたイメージセンサーの開発が課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第9、502、450号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来のイメージセンサーにおける課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、集積度がより向上されたイメージセンサーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサーは、第1ピクセルグループ及び第2ピクセルグループを含む半導体基板を有するイメージセンサーであって、前記第1及び第2ピクセルグループの各々は、少なくとも4つのピクセル領域を含み、前記第1及び第2ピクセルグループは、前記ピクセル領域の中で第1ピクセル領域を共有し、前記半導体基板内に配置され、前記ピクセル領域の各々を囲むピクセル分離構造体と、前記第1ピクセルグループに提供され、前記ピクセル分離構造体の第1部分上に配置される第1素子分離パターンと、前記ピクセル領域の各々で前記第1素子分離パターンと隣接するように配置されるフローティング拡散領域と、前記第2ピクセルグループに提供され、前記ピクセル分離構造体の第2部分上に配置される接地不純物領域と、前記第2ピクセルグループに提供され、前記ピクセル分離構造体の前記第2部分と前記接地不純物領域との間に配置される第2素子分離パターンと、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサーは、第1面及び前記第1面と対向する第2面を有する第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板内に配置されて第1、第2、及び第3ピクセル領域を定義するピクセル分離構造体と、ここで、前記ピクセル分離構造体は、前記第1ピクセル領域と前記第2ピクセル領域との間の第1ピクセル分離構造体と、前記第2ピクセル領域と前記第3ピクセル領域との間の第2ピクセル分離構造体と、を含み、前記半導体基板の前記第1面と隣接し、前記第1ピクセル分離構造体上に配置される第1素子分離パターンと、前記半導体基板の前記第1面と離隔して前記第2ピクセル分離構造体上に配置される第2素子分離パターンと、前記第1、第2、及び第3ピクセル領域の各々で、前記第1素子分離パターンと隣接するように配置される第2導電型のフローティング拡散領域と、前記第2素子分離パターン上で前記半導体基板内に配置される前記第1導電型の接地不純物領域と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサーは、第1導電型を有する第1半導体膜で提供される光電変換素子を含む光電変換回路層と、第2半導体膜上に提供され、前記光電変換素子と接続されるピクセルトランジスタを含むピクセル回路層と、第3半導体膜上に提供され、前記ピクセルトランジスタと接続されるロジック回路を含むロジック回路層と、を有し、垂直に見て、前記ピクセル回路層は、前記光電変換回路層と前記ロジック回路層との間に配置され、前記光電変換回路層は、前記第1半導体膜内に配置されて第1、第2、及び第3ピクセル領域を定義するピクセル分離構造体と、ここで、前記ピクセル分離構造体は、前記第1ピクセル領域と前記第2ピクセル領域との間の第1ピクセル分離構造体と、前記第2ピクセル領域と前記第3ピクセル領域との間の第2ピクセル分離構造体と、を含み、前記第1半導体膜の第1面と隣接し、前記第1ピクセル分離構造体上に配置される第1素子分離パターンと、前記第1半導体膜の前記第1面と離隔して前記第2ピクセル分離構造体上に配置される第2素子分離パターンと、前記第1、第2、及び第3ピクセル領域の各々で、前記第1素子分離パターンと隣接するように配置される第2導電型のフローティング拡散領域と、前記第2素子分離パターン上で前記第1半導体膜内に配置される前記第1導電型の接地不純物領域と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るイメージセンサーによれば、各ピクセル領域に提供されるピクセルトランジスタは、光電変換領域が形成された半導体基板と異なるレベルに位置する半導体膜上に形成される。したがって、イメージセンサーの集積度をより向上させることができ、単位ピクセルのサイズが減少されてもピクセルトランジスタの性能を確保することができる。
また、光電変換領域と共に半導体基板に提供される接地不純物領域が4つのピクセル領域毎に共通に提供されるので、単位ピクセルのサイズを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態によるイメージセンサーの概略構成を示すブロック図である。
図2A】本発明の実施形態によるピクセルアレイの単位ピクセルを示す回路図である。
図2B】本発明の実施形態によるピクセルアレイの単位ピクセルを示す回路図である。
図2C】本発明の実施形態によるピクセルアレイの単位ピクセルを示す回路図である。
図3A】本発明の実施形態によるイメージセンサーの概略的な構成を示す斜視図である。
図3B】本発明の実施形態によるイメージセンサーの概略的な構成を示す斜視図である。
図4】本発明の実施形態によるイメージセンサーの平面図である。
図5A】本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図であって、図4のA-A’線に沿って切断した断面を示す。
図5B】本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図であって、図4のB-B’線に沿って切断した断面を示す。
図5C】本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図であって、図4のA-A’線に沿って切断した断面を示す。
図6】本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図である。
図7】本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図である。
図8】本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図である。
図9】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための部分断面図である。
図10】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための部分断面図である。
図11】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための部分断面図である。
図12】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための部分断面図である。
図13】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための部分断面図である。
図14】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための部分断面図である。
図15】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための部分断面図である。
図16】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係るイメージセンサーを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態によるイメージセンサーの概略構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、イメージセンサーは、ピクセルアレイ(Pixel array)1、行デコーダー(row decoder)2、行ドライバー(row driver)3、列デコーダー(column decoder)4、タイミング発生器(timing generator)5、相関二重サンプラー(Correlated Double Sampler:CDS)6、アナログデジタルコンバータ(Analog to Digital Converter:ADC)7、及び入出力バッファ(I/O buffer)8を含む。
【0013】
ピクセルアレイ1は、行及び列に沿って配列された複数の単位ピクセルを含み、単位ピクセルは、入射した光を電気的信号に変換する。
ピクセルアレイ1は、行デコーダー2から提供された選択信号、リセット信号、及びトランスファー信号のような複数の駆動信号によって駆動される。
行デコーダー2は、単位ピクセルの各行別に駆動信号を提供する。
また、駆動信号に応答してピクセルアレイ1で変換された電気的信号は、相関二重サンプラー6に提供される。
行ドライバー3は、行デコーダー2でデコーディングされた結果に応じて複数の単位ピクセルを駆動するための複数の駆動信号をピクセルアレイ1に提供する。
単位ピクセルが行列形状に配列された場合には、各行別に駆動信号が提供される。
【0014】
タイミング発生器5は、行及び列デコーダー(2、4)、相関二重サンプラー6、アナログデジタルコンバータ7、及び入出力バッファ8を制御し、これらの動作にクロック信号(Clock signal)、タイミングコントロール信号(Timing control signal)等のような制御信号(Control signals)を供給する。
タイミング発生器5は、ロジック制御回路(Logic control circuit)、位相固定ループ(Phase Lock Loop;、PLL)回路、タイミングコントロール回路(Timing control circuit)、及び通信インターフェイス回路(Communication interface circuit)等を含み得る。
【0015】
相関二重サンプラー(CDS)6は、ピクセルアレイ1で生成された電気信号を受信して、維持(hold)及びサンプリングする。
相関二重サンプラー6は、特定の雑音レベル(noise level)と電気的信号による信号レベルを二重にサンプリングして、雑音レベルと信号レベルの差に相当する差レベルを出力する。
アナログデジタルコンバータ(ADC)7は、相関二重サンプラー6から出力された差レベルに相当するアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
入出力バッファ8は、アナログデジタルコンバータで出力されるデジタル信号をラッチ(latch)し、ラッチされた信号は、列デコーダー4でのデコーディング結果に応じて順次に映像信号処理部(図示せず)にデジタル信号を出力する。
【0016】
図2A図2B、及び図2Cは、本発明の実施形態によるピクセルアレイの単位ピクセルを示す回路図である。
図2Aを参照すると、単位ピクセルPは、光電変換回路10P及びピクセル回路20Pを含む。
【0017】
光電変換回路10Pは、複数の光電変換素子(PD1、PD2)、複数のトランスファートランジスタ(TX1、TX2)、及びフローティング拡散領域FD1を含む。
一例として、光電変換回路10Pは、第1及び第2光電変換素子(PD1、PD2)、第1及び第2トランスファートランジスタ(TX1、TX2)、第1及び第2トランスファートランジスタ(TX1、TX2)に共通に接続される第1フローティング拡散領域FD1を含む。
【0018】
ピクセル回路20Pは、リセットトランジスタ(reset transistor:RX)、ソースフォロワートランジスタ(source follower transistor:SF)、及び選択トランジスタ(selection transistor:SX)を含む。
ピクセル回路20Pは、二重変換利得トランジスタ(dual conversion gain transistor:DCX)及び第2フローティング拡散領域FD2をさらに含む。
実施形態で、各単位ピクセルPが4つのピクセルトランジスタ(RX、DCX、SF、SX)を含むこととして開示しているが、本発明はこれに制限されなく、各単位ピクセルPでピクセルトランジスタの数は変えることができる。
【0019】
詳細には、第1及び第2光電変換素子(PD1、PD2)は、入射光に対応する電荷を生成及び蓄積する。
第1及び第2光電変換素子(PD1、PD2)は、例えば、フォトダイオード(photo diode)、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート(photo gate)、ピン留めフォトダイオード(Pinned Photo Diode:PPD)及びこれらの組み合わせであり得る。
【0020】
第1及び第2トランスファートランジスタ(TX1、TX2)は、第1及び第2光電変換素子(PD1、PD2)に蓄積された電荷を第1フローティング拡散領域FD1に伝送する。
第1及び第2トランスファー信号(TG1、TG2)によって第1及び第2トランスファートランジスタ(TX1、TX2)が制御される。
第1及び第2トランスファートランジスタ(TX1、TX2)は、第1フローティング拡散領域FD1を共有する。
第1フローティング拡散領域FD1は、第1又は第2光電変換素子(PD1、PD2)で生成された電荷が伝達されて累積的に格納する。
第1フローティング拡散領域FD1に蓄積された光電荷の量に応じてソースフォロワートランジスタSFが制御される。
【0021】
リセットトランジスタRXは、リセットゲート電極に印加されるリセット信号RGに応じて第1フローティング拡散領域FD1及び第2フローティング拡散領域FD2に蓄積された電荷を周期的にリセットさせる。
詳細には、リセットトランジスタRXのドレイン端子は、二重変換利得トランジスタDCXと接続され、ソース端子は、ピクセル電源電圧VPIXに接続される。
リセットトランジスタRXと二重変換利得トランジスタDCXがターンオンされれば、ピクセル電源電圧VPIXが第1及び第2フローティング拡散領域(FD1、FD2)に伝達される。
したがって、第1及び第2フローティング拡散領域(FD1、FD2)に蓄積された電荷が排出されて、第1及び第2フローティング拡散領域(FD1、FD2)がリセットされる。
【0022】
二重変換利得トランジスタDCXは、第1フローティング拡散領域FD1と第2フローティング拡散領域FD2との間に接続される。
二重変換利得トランジスタDCXは、第2フローティング拡散領域FD2を介してリセットトランジスタRXと直列に接続される。
即ち、二重変換利得トランジスタDCXは、第1フローティング拡散領域FD1とリセットトランジスタRXとの間に接続される。
二重変換利得トランジスタDCXは、二重変換利得制御信号DCGに応答して第1フローティング拡散領域FD1の第1キャパシタンスCFD1を可変させることによって、単位ピクセルPの変換利得を可変させる。
具体的には、イメージ撮影の時、強い光及び弱い光が同時にピクセルアレイに入射され得る。
したがって、各ピクセルは、入射した光の強度に応じて変換利得を可変する。
二重変換利得トランジスタDCXの動作に応じて、第1変換利得モード(又は高照度モード)と第2変換利得モード(又は低照度モード)で異なる変換利得が提供される。
【0023】
二重変換利得トランジスタDCXがターンオフされる時、第1フローティング拡散領域FD1のキャパシタンスは、第1キャパシタンスCFD1に相当する。
即ち、二重変換利得トランジスタDCXがターンオフ(Turn-off)される場合、単位ピクセルPは、第1変換利得を有する。
二重変換利得トランジスタDCXがターンオンされる時、第1フローティング拡散領域FD1が第2フローティング拡散領域FD2と接続されて第1及び第2フローティング拡散領域(FD1、FD2)でキャパシタンスは、第1及び第2キャパシタンス(CFD1、CFD2)の和(CFD1+CFD2)になる。
即ち、二重変換利得トランジスタDCXがターンオン(Turn-on)される場合、単位ピクセルPは、第1変換利得より小さい第2変換利得を有する。
言い換えれば、二重変換利得トランジスタDCXがターンオンされる時、第1又は第2フローティング拡散領域(FD1又はFD2)のキャパシタンスが増加して、変換利得が減少され、二重変換利得トランジスタDCXがターンオフされる時、第1フローティング拡散領域FD1のキャパシタンスが減少して、変換利得は増加される。
【0024】
ソースフォロワートランジスタSFは、ソースフォロワーゲート電極に入力される第1フローティング拡散領域FD1の電荷量に比例してソース-ドレイン電流を発生させるソースフォロワーバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)であり得る。
ソースフォロワートランジスタSFは、第1フローティング拡散領域FD1での電位変化を増幅し、選択トランジスタSXを介して増幅された信号を出力ラインVoutに出力する。
ソースフォロワートランジスタSFのソース端子は、ピクセル電源電圧VPIXに接続され、ソースフォロワートランジスタSFのドレイン端子は、選択トランジスタSXのソース端子と接続される。
【0025】
選択トランジスタSXは、行単位に読み出す単位ピクセルPを選択する。
選択ゲート電極に印加される選択信号SGによって選択トランジスタSXがターンオンされる時、ソースフォロワートランジスタSFのドレイン電極に出力される電気的信号を出力ラインVoutに出力する。
【0026】
図2Bを参照すると、単位ピクセルPは、図2Aを参照して説明したように、光電変換回路10P及びピクセル回路20Pを含み、光電変換回路10Pは、第1、第2、第3、及び第4光電変換素子(PD1、PD2、PD3、PD4)、第1、第2、第3、及び第4トランスファートランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX4)、及び第1フローティング拡散領域FD1を含む。
ピクセル回路20Pは、図2Aの実施形態と同様に、4つのピクセルトランジスタ(RX、DCX、SF、SX)と第2フローティング拡散領域FD2を含む。
【0027】
第1~第4トランスファートランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX4)は、第1フローティング拡散領域FD1を共有する。
第1~第4トランスファートランジスタ(TX1、TX2、TX3、TX4)の伝送ゲート電極は、第1~第4トランスファー信号(TG1、TG2、TG3、TG4)によって制御される。
ピクセル回路20Pは、図2Aを参照して説明したように、リセットトランジスタRX、ソースフォロワートランジスタSF、選択トランジスタSX、二重変換利得トランジスタDCX、及び第2フローティング拡散領域FD2を含む。
【0028】
図2Cに示した実施形態によれば、単位ピクセルPは、インピクセル(in-pixel)相互相関二重サンプリング(CDS(correlated double sampling))構造を有する。
また、単位ピクセルPは、図2Aを参照して説明したように、光電変換回路10P及びピクセル回路20Pを含む。
光電変換回路10Pは、図2Aを参照して説明したように、第1及び第2光電変換素子(PD1、PD2)、第1及び第2トランスファートランジスタ(TX1、TX2)、第1及び第2トランスファートランジスタ(TX1、TX2)に共通に接続されるフローティング拡散領域FDを含む。
これとは異なり、光電変換回路10Pは、図2Bを参照して説明したように、4つの光電変換素子及び4つのトランスファートランジスタを含んでもよい。
【0029】
ピクセル回路20Pは、リセットトランジスタRX、第1ソースフォロワートランジスタSF1、プリチャージトランジスタPC、サンプリングトランジスタSAM、キャリブレーショントランジスタCAL、第2ソースフォロワートランジスタSF2、選択トランジスタSX、第1キャパシタCAP1、及び第2キャパシタCAP2を含む。
リセットトランジスタRXは、ゲート電極に入力されるリセット信号RGによって制御される。
リセットトランジスタRXのドレインは、フローティング拡散領域FDと接続され、リセットトランジスタRXのソースは、電源電圧VPIXに接続される。
リセット信号RGによってリセットトランジスタRXがターンオンされれば、リセットトランジスタRXのソースと接続された電源電圧VPIXがフローティング拡散領域FDに伝達される。
即ち、リセットトランジスタRXがターンオンされる時、フローティング拡散領域FDに蓄積された光電荷が排出されてフローティング拡散領域FDがリセットされる。
【0030】
第1ソースフォロワートランジスタSF1は、ゲート電極に入力される光電荷量に比例してソース-ドレイン電流を発生させるソースフォロワーバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)であり得る。
第1ソースフォロワートランジスタSF1のドレインは、電源電圧VPIXに接続され、第1ソースフォロワートランジスタSF1のソースは、プリチャージトランジスタPCのソース及びサンプリングトランジスタSAMのソースに接続される。
サンプリングトランジスタSAMが第1ソースフォロワートランジスタSF1のソースと第1ノードn1との間に接続される。
【0031】
第1及び第2キャパシタ(CAP1、CAP2)の第1電極が第1ノードn1に接続される。
第1キャパシタCAP1の第2電極にキャパシタ電圧Vcが印加され、第2キャパシタCAP2の第2電極は、第2ノードn2に接続される。
プリチャージトランジスタPCは、第1ソースフォロワートランジスタSF1が新しい電圧をサンプリングできるように第1キャパシタCAP1と第2キャパシタCAP2をプリチャージさせる。
キャリブレーショントランジスタCALのドレインは、電源電圧VPIXに接続され、キャリブレーショントランジスタCALのソースは、第2ノードn2に接続される。
第2ノードn2は、キャリブレーショントランジスタCALによってキャリブレーションされる。
第2ソースフォロワートランジスタSF2のゲート電極は、第2ノードn2に接続される。
第2ソースフォロワートランジスタSF2のドレインは、電源電圧VPIXに接続され、第2ソースフォロワートランジスタSF2のソースは、選択トランジスタSXのドレインと接続される。
第2ソースフォロワートランジスタSF2は、第2ノードn2での電位変化を増幅し、選択トランジスタSXを介してピクセル信号を出力ライン(Vout)に出力する。
【0032】
図3A及び図3Bは本発明の実施形態によるイメージセンサーの概略的な構成を示す斜視図である。
図3Aを参照すると、イメージセンサーは、センサーチップC1及びロジックチップC2を含む。
【0033】
センサーチップC1は、外部物体からのイメージを電気的な信号又はデータ信号に変換する。
センサーチップC1は、先に図1を参照して説明したピクセルアレイ(図1の1参照)を含む。
即ち、センサーチップC1は、複数の単位ピクセルを含み、単位ピクセルの各々は、先に図2A図2B、及び図2Cを参照して説明したように、光電変換回路10P及びピクセル回路20Pを含む。
センサーチップC1は、ピクセルアレイ領域R1及びパッド領域R2を含む。
【0034】
ピクセルアレイ領域R1は、互いに交差する第1方向D1及び第2方向D2に沿って2次元的に配列された複数の単位ピクセルを含む。
ピクセルアレイ領域R1の単位ピクセルの各々で入射光(incident light)によって発生された電気的信号が出力される。
ピクセルアレイ領域R1は、受光領域AR及び遮光領域OBを含む。
遮光領域OBは、平面視において受光領域ARを囲む。
言い換えれば、遮光領域OBが、平面視において受光領域ARの上下及び左右に配置される。
遮光領域OBには光が入射されない基準ピクセルが提供され、基準ピクセルで発生する基準電荷量を基準として受光領域ARの単位ピクセルでセンシングされる電荷量を比較することによって、単位ピクセルで感知される電気的信号サイズを算出する。
【0035】
パッド領域R2に制御信号及び光電信号等を入出力するのに利用される複数の導電パッドCPが配置される。
パッド領域R2は、外部素子との電気的接続が容易になるように、平面視においてピクセルアレイ領域R1を囲み得る。
導電パッドCPは、単位ピクセルで発生した電気的信号を外部装置に入出力する。
センサーチップC1は、光電変換回路層10、ピクセル回路層20、及び光透過層(図示せず)を含む。
垂直に見て、ピクセル回路層20は、光電変換回路層10と光透過層との間に配置される。
また、ピクセル回路層20は、ロジックチップC2と隣接する。
【0036】
詳細には、光電変換回路層10は、先に図2A図2B、及び図2Cを参照して説明した複数の単位ピクセルの光電変換回路10Pを含む。
光電変換回路10Pは、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って2次元的に配列される。
ピクセル回路層20は、先に図2A図2B、及び図2Cを参照して説明した複数の単位ピクセルのピクセル回路20Pを含む。
ピクセル回路20Pは、光電変換回路10Pに各々対応して提供される。
【0037】
ロジックチップC2は、ロジック回路(図1の符号2、3、4、5、6、7、8参照)、電源回路、入出力インターフェイス、及び/又はイメージ信号プロセッサ等を含み得る。
即ち、ロジックチップC2は、図1のイメージセンサーでピクセルアレイ1以外の構成要素を含み得る。
ロジックチップC2は、センサーチップC1のパッド領域R2に対応するロジックパッド領域R3を含む。
ロジックパッド領域R3に制御信号を入出力するのに利用される複数の導電パッドが配置される。
センサーチップC1の導電パッドとロジックチップC2の導電パッドは、互いに電気的に接続される。
ロジックチップC2は、センサーチップC1のピクセル回路層20と隣接するようにセンサーチップC1とボンディングされる。
【0038】
図3Bを参照すると、イメージセンサーは、センサーチップC1及びロジックチップC2を含み、センサーチップC1は、先に図2A図2B、及び図2Cを参照して説明した複数の単位ピクセルの光電変換回路10Pを含む光電変換回路層であり得る。
ロジックチップC2は、複数の単位ピクセルのピクセル回路20Pを含むピクセル回路層20とロジック回路(図1の符号2、3、4、5、6、7、8参照)を含むロジック回路層40を含む。
ロジックチップC2のピクセル回路層20は、センサーチップC1のパッド領域R2に対応するロジックパッド領域R3を含む。
センサーチップC1の導電パッドとロジックチップC2の導電パッドは、互いに電気的に接続される。
【0039】
図4は、本発明の実施形態によるイメージセンサーの概略構成を示す平面図であり、図5Aは、本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図であって、図4のA-A’線に沿って切断した断面を示し、図5Bは、本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図であって、図4のB-B’線に沿って切断した断面を示す。
図4図5A、及び図5Bを参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサーは、光電変換回路層10、ピクセル回路層20、及び光透過層30を含む。
【0040】
光電変換回路層10は、垂直に見て、ピクセル回路層20と光透過層30との間に配置される。
光電変換回路層10は、半導体基板100(又は第1半導体膜)、ピクセル分離構造体PIS、光電変換領域PD、トランスファーゲート電極TG、フローティング拡散領域FD、接地不純物領域GR、及び第1層間絶縁膜120を含む。
第1半導体基板100は、互いに対向する第1面100a(又は前面)及び第2面100b(又は後面)を有する。
半導体基板100は、第1導電型(例えば、p型)バルク(bulk)シリコン基板上に第1導電型エピタキシャル層が形成された基板であり、イメージセンサーの製造工程上、バルクシリコン基板が除去されてp型エピタキシャル層のみが残留する基板であり得る。
これとは異なり、半導体基板100は、第1導電型のウェル(well)を含むバルク半導体基板であってもよい。
【0041】
半導体基板100は、第1ピクセルグループPG1及び第2ピクセルグループPG2を含む。
第1及び第2ピクセルグループ(PG1、PG2)の各々は、少なくとも4つのピクセル領域PRを含む。
ピクセル領域PRは、第1方向D1及び第2方向D2に沿ってマトリックス形状に配列され、第1及び第2ピクセルグループ(PG1、PG2)は、ピクセル領域PRの中の1つと共有する。
ピクセル領域PRの各々は、ピクセル分離構造体PISによって定義される。
ピクセル分離構造体PISは、半導体基板100内に配置される。
ピクセル分離構造体PISは、第1方向D1と平行であり、第2方向D2に互いに離隔される第1及び第2分離部分(P1a、P1b)及び第2方向D2と平行であり、第1方向D1に互いに離隔される第3及び第4分離部分(P2a、P2b)を含む。
ここで、第3及び第4分離部分(P2a、P2b)は、第1及び第2分離部分(P1a、P1b)と交差する。
ピクセル領域PRの各々は、ピクセル分離構造体PISの第1~第4部分(P1a、P1b、P2a、P2b(によって囲まれ得る。
【0042】
一例として、ピクセル領域PRは、第1、第2、及び第3ピクセル領域(PR1、PR2、PR3)を含み、ピクセル分離構造体PISは、第1及び第2ピクセル領域(PR1、PR2)間の第1ピクセル分離構造体、第2及び第3ピクセル領域(PR2、PR3)間の第2ピクセル分離構造体を含む。
ピクセル分離構造体PISは、第1分離部分P1aと第3分離部分P2aが接続される第1交差部分、及び第2分離部分P1bと第4分離部分P2bが接続される第2交差部分を含む。
ピクセル分離構造体PISの第1及び第2交差部分での垂直長さは、第1~第4分離部分(P1a、P1b、P2a、P2b)の垂直長さより小さい。
実施形態によれば、ピクセル分離構造体PISの第1交差部分上に第1素子分離パターン103が配置される。
ピクセル分離構造体PISの第2交差部分上に第2素子分離パターン105が配置される。
ここで、ピクセル分離構造体PISの第2交差部分は、第1交差部分と対角線方向に位置する。
【0043】
ピクセル分離構造体PISは、半導体基板100を完全に又は一部を貫通する。
ピクセル分離構造体PISは、第1面100aから第2面100bに延長される。
ピクセル分離構造体PISは、半導体基板100の第1面100aで上部幅を有し、その底面で下部幅を有する。
ここで、下部幅は、上部幅より小さいか、或いは実質的に同一であり得る。
ピクセル分離構造体PISの幅は、半導体基板100の第1面100aから第2面100bに行くほど、だんだん減少する。
これと逆に、ピクセル分離構造体PISの幅は、半導体基板100の第1面100aから第2面100bに行くほど、だんだん増加してもよい。
ピクセル分離構造体PISは、ライナー絶縁パターン111、半導体パターン113、及びバリアー不純物領域115を含む。
【0044】
半導体パターン113は、半導体基板100の一部を垂直に貫通する。
半導体パターン113は、アンドープされたポリシリコン膜又は不純物がドープされたポリシリコン膜を含み得る。
半導体パターン113は、エア(air)ギャップ又はボイド(void)を含んでもよい。
ライナー絶縁パターン111は、半導体パターン113と半導体基板100との間に提供される。
ライナー絶縁パターン111は、シリコン酸化膜、シリコン酸化窒化膜、及びシリコン窒化膜の中から少なくとも1つを含み得る。
バリアー不純物領域115は、第1導電型(例えば、p型)の不純物を含み、ライナー絶縁パターン111の側壁と隣接する半導体基板100内に提供される。
バリアー不純物領域115にドーピングされた不純物の濃度は、半導体基板100での不純物の濃度より高い。
バリアー不純物領域115は、半導体基板100にピクセル分離トレンチを形成する時、ピクセル分離トレンチの表面欠陥によって生成された電荷-正孔対(Electron-Hole Pair:EHP)によって暗電流が発生することを低下させることができる。
【0045】
実施形態によれば、第1素子分離パターン103が第2ピクセルグループPG2の中心部分に提供される。
即ち、第1素子分離パターン103は、第2ピクセルグループPG2を構成する少なくとも4つのピクセル領域に共通に提供される。
第1素子分離パターン103は、ピクセル分離構造体PISの一部と重畳する。
一例として、第1素子分離パターン103は、第1及び第2ピクセル領域(PR1、PR2)間のピクセル分離構造体PIS上に配置される。
第1素子分離パターン103は、平面視において、第1及び第3分離部分(P1a、P2a)間に提供される。
第1素子分離パターン103は、半導体基板101の第1面100aに隣接するように配置される。
第1素子分離パターン103は、絶縁物質で形成される。
【0046】
第1素子分離パターン103は、第1方向D1と並行した第1部分及び第1部分と交差し、第2方向D2と並行した第2部分を含む。
ここで、第1素子分離パターン103の第1部分は、ピクセル分離構造体PISの第1分離部分P1aと重畳し、第1素子分離パターン103の第2部分は、ピクセル分離構造体PISの第3分離部分P2aと重畳する。
また、第1素子分離パターン103の第1部分は、第1分離部分P1aより短く、第1素子分離パターン103の第2部分は、第3分離部分P2aより短い。
第1素子分離パターン103は、第1又は第2方向(D1、D2)に、幅がピクセル分離構造体PISの幅より大きい。
【0047】
実施形態によれば、第2素子分離パターン105が第1ピクセルグループPG1の中心部分に提供される。
第2素子分離パターン105は、第1ピクセルグループPG1を構成する少なくとも4つのピクセル領域に共通に提供される。
第2素子分離パターン105は、ピクセル分離構造体PISの一部と重畳する。
一例として、第2素子分離パターン105は、第2及び第3ピクセル領域(PR2、PR3)間のピクセル分離構造体PIS上に配置される。
第2素子分離パターン105は、平面視において、第2及び第4分離部分(P1b、P2b)間に提供される。
【0048】
第2素子分離パターン105は、半導体基板100の第1面100aと離隔されて半導体基板100内に配置される。
第2素子分離パターン105は、第1素子分離パターン103の厚さより小さい厚さを有する。
第2素子分離パターン105は、第1素子分離パターン103と同一の絶縁物質で形成される。
光電変換領域PDが各ピクセル領域PRで半導体基板100内に提供される。
光電変換領域PDは、入射光の強さに比例して光電荷を生成する。
光電変換領域PDは、半導体基板100と反対の第2導電型の不純物を半導体基板100内にイオン注入して形成される。
第1導電型の半導体基板100と第2導電型の光電変換領域PDの接合(junction)によってフォトダイオードが形成される。
【0049】
一実施形態によれば、光電変換領域PDは、半導体基板100の第1面100aと第2面100bとの間にポテンシャル勾配を有するように第1面100aに隣接する領域と第2面100bに隣接する領域との間に不純物濃度差を有する。
例えば、光電変換領域PDは、垂直に積層された複数の不純物領域を含んでもよい。
【0050】
各ピクセル領域PRで、半導体基板100の第1面100a上にトランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)が配置される。
トランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)は、平面視において、光電変換領域PDと一部重畳する。
トランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)は、半導体基板100内に配置される。
トランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)は、半導体基板100内に挿入された下部部分と、下部部分と接続され半導体基板100の面100a上に突出する上部部分を含む。
トランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)の下部部分は、半導体基板100の一部を垂直に貫通する。
トランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)の底面は、半導体基板100の第1面100aより低いレベルに位置する。
トランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)と半導体基板100との間にはゲート絶縁膜が介在する。
【0051】
実施形態によれば、フローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)がピクセル領域PR各々で、半導体基板100内に提供される。
フローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)は、第1素子分離パターン103と隣接するように配置される。
フローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)は、垂直に光電変換領域PDの一部と重畳する。
フローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)は、半導体基板100と反対の第2導電型の不純物を含む。
例えば、フローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)は、n型不純物領域であり得る。
【0052】
実施形態によれば、接地不純物領域GRは、第1ピクセルグループPG1の中心部分で半導体基板100内に提供される。
接地不純物領域GRは、第1ピクセルグループPG1を構成する少なくとも4つのピクセル領域に共通に提供される。
接地不純物領域GRは、垂直にピクセル分離構造体PISの一部と重畳する。
接地不純物領域GRは、平面視において、ピクセル分離構造体PISの第2及び第4分離部分(P1b、P2b)間に提供される。
接地不純物領域GRは、各ピクセル領域PRのフローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)と対角線方向に位置する。
接地不純物領域GRは、半導体基板100と同一の第1導電型の不純物をドーピングして形成される。
例えば、接地不純物領域GRは、p型不純物領域であり得る。
接地不純物領域GRは、第2素子分離パターン105によってピクセル分離構造体PISと垂直に離隔される。
即ち、接地電圧が印加される接地不純物領域GRとネガティブバイアスが印加されるピクセル分離構造体PISは、電気的に分離される。
【0053】
第1層間絶縁膜120が半導体基板100の第1面100a上でトランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)を覆う。
第1層間絶縁膜120は、実質的に平坦な上面を有する。
第1層間絶縁膜120は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含み得る。
第1層間絶縁膜120内に光電変換素子と接続される配線構造体(121、123、125)が配置される。
詳細には、第1コンタクトプラグ121がフローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)に各々接続される。
第2コンタクトプラグ123が接地不純物領域GRに各々接続される。
導電パターン125が第1及び第2コンタクトプラグ(121、123)と接続される。
【0054】
一例として、第2ピクセルグループPG2を構成するピクセル領域PRのフローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)は、導電パターン125の中の1つに電気的に共通接続される。
実施形態によれば、ピクセル回路層20が光電変換回路層10の第1層間絶縁膜120上に配置される。
ピクセル回路層20は、単位ピクセル(図2A図2B、及び図2Cの符号P参照)のピクセル回路20Pを含む。
詳細には、ピクセル回路層20は、半導体膜200(又は第2半導体膜)、貫通絶縁パターン210、ピクセルトランジスタPTR、及び第2層間絶縁膜220を含む。
【0055】
半導体膜200は、光電変換領域PDの中の少なくとも1つと部分的に重畳する。
半導体膜200は、平面視において、ピクセル分離構造体PISの一部と重畳する。
半導体膜200は、トランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)と重畳してもよい。
貫通絶縁パターン210が半導体膜200を貫通する。
貫通絶縁パターン210の上面は、半導体膜200の上面と実質的に共面をなす。
貫通絶縁パターン210は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含み得る。
一例として、貫通絶縁パターン210は、接地不純物領域GR及びフローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)と重畳する。
【0056】
ピクセルトランジスタPTRは、半導体膜200上に提供される。
ピクセルトランジスタPTRは、リセットトランジスタ(図2A図2B、及び図2Cの符号RX)、ソースフォロワートランジスタ(図2A図2B、及び図2Cの符号SF)、二重変換利得トランジスタ(図2A及び図2Bの符号DCX)、及び選択トランジスタ(図2A図2B、及び図2Cの符号SX)を含む。
詳細には、ピクセルトランジスタPTRの各々は、ピクセルゲート電極PG及びピクセルゲート電極PGの両側で半導体膜200内に提供されるソース/ドレイン領域SDRを含む。
【0057】
ピクセルゲート電極PGは、例えば、ドーピングされたポリシリコン、金属、導電性金属窒化物、導電性金属シリサイド、導電性金属酸化物、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
ソース/ドレイン領域SDRは、半導体膜200内にドーピングされた不純物領域であり得る。
一例として、ソース/ドレイン領域SDRは、n型不純物を含む。
ゲート絶縁膜がピクセルゲート電極PGと半導体膜200との間に配置される。
ゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン酸化膜より高い誘電常数を有する高誘電膜、又はこれらの組み合わせで形成される。
第2層間絶縁膜220が半導体膜200上でピクセルトランジスタPTRを覆う。
第2層間絶縁膜220は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含み得る。
【0058】
上部コンタクトプラグ221が第2層間絶縁膜220を貫通してピクセルゲート電極PG及びソース/ドレイン不純物領域SDRに接続される。
上部コンタクトプラグ221は、例えば、タングステン、銅、アルミニウム、又はこれらの合金のような金属を含み得る。
第1及び第2貫通プラグ(TP1、TP2)が第2層間絶縁膜220及び貫通絶縁パターン210を貫通して光電変換層10の導電パターン125に接続される。
第1貫通プラグTP1は、第1コンタクトプラグ121及び導電パターン125を介してフローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)に接続される。
第2貫通プラグTP2は、第2コンタクトプラグ123及び導電パターン125を介して接地不純物領域GRに接続される。
上部導電パターン223が上部コンタクトプラグ221及び第1及び第2貫通プラグ(TP1、TP2)に接続される。
フローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)は、第1貫通プラグTP1及び上部導電パターン223を介してピクセル回路層20のピクセルトランジスタPTRと電気的に接続される。
【0059】
実施形態によれば、光透過層30が半導体基板100の第2面100b上に配置される。
光透過層30は、平坦絶縁膜310、格子構造体320、保護膜330、カラーフィルター340、マイクロレンズ350、及びパッシベーション膜360を含む。
光透過層30は、外部から入射した光を集光及びフィルタリングして光電変換層10に提供する。
詳細には、平坦絶縁膜310は、半導体基板100の第2面100bを覆う。
平坦絶縁膜310は、透明な絶縁物質で形成され、複数の層を含み得る。
平坦絶縁膜310は、半導体基板100の異なる屈折率を有する絶縁物質で形成される。
平坦絶縁膜310は、金属酸化物及び/又はシリコン酸化物を含み得る。
【0060】
格子構造体320が平坦絶縁膜310上に配置される。
格子構造体320は、ピクセル分離構造体PISと同様に、平面視において格子形状を有する。
格子構造体320は、平面視においてピクセル分離構造体PISと重畳する。
即ち、格子構造体320は、第1方向D1に延長される第1部分及び第1部分を横切って第2方向D2に延長される第2部分を含む。
格子構造体320の幅は、ピクセル分離構造体PISの最小幅と実質的に同一であるか、或いは小さい。
格子構造体320は、遮光パターン及び/又は低屈折パターンを含み得る。
遮光パターンは、例えば、チタニウム、タンタル、又はタングステンのような金属物質を含み得る。
低屈折パターンは、遮光パターンより低い屈折率を有する物質で形成される。
低屈折パターンは、有機物質で形成され得、約1.1~1.3の屈折率を有し得る。
例えば、格子構造体320は、シリカナノパーティクルが含まれたポリマー層であり得る。
【0061】
保護膜330が平坦絶縁膜310上で格子構造体320の表面を実質的に均一の厚さに覆う。
保護膜330は、例えば、アルミニウム酸化膜とシリコン炭化酸化膜の中から少なくとも1つの単一膜又は多重膜を含み得る。
カラーフィルター340がピクセル領域PRの各々に対応して形成される。
カラーフィルター340は、格子構造体320によって定義される空間を満たす。
カラーフィルター340は、単位ピクセルに対応して赤色、緑色、又は青色のカラーフィルターを含むか、或いはマゼンタ、シアン、又はイエローのカラーフィルターを含む。
マイクロレンズ350がカラーフィルター340上に配置される。
マイクロレンズ350は、膨らんでいる形状を有し、所定の曲率半径を有する。
マイクロレンズ350は、光透過性樹脂で形成され得る。
パッシベーション膜360がマイクロレンズ350の表面をコンフォーマルに覆う。
パッシベーション膜360は、例えば、無機酸化物で形成される。
【0062】
図5Cは、本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図であって、図4のA-A’線に沿って切断した断面を示す。
説明の簡易化のために、先に図4図5A、及び図5Bを参照して説明したイメージセンサーと同一の技術的特徴に対する説明は省略し、相違点に対して説明する。
図5Cに示した実施形態によれば、光電変換層10とピクセル回路層20は、図5A及び図5Bに示した第1及び第2貫通プラグの代わりに、第1及び第2ボンディングパッド(BP1、BP2)を介して互いに電気的に接続される。
【0063】
図5Cを参照すると、光電変換層10は、最上部メタル層に提供された第1ボンディングパッドBP1を含み、ピクセル回路層20は、最上部メタル層に提供された第2ボンディングパッドBP2を含む。
第1及び第2ボンディングパッド(BP1、BP2)は、例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン窒化物(WN)、タンタル窒化物(TaN)、及びチタニウム窒化物(TiN)の中の少なくとも1つを含み得る。
光電変換層10の第1ボンディングパッドBP1は、第1及び第2コンタクトプラグ(121、123)及び導電パターン125を介してトランスファーゲート電極(TGa、TGb、TGc、TGd)、フローティング拡散領域(FDa、FDb、FDc、FDd)、接地不純物領域GRと接続される。
【0064】
ピクセル回路層20の第2ボンディングパッドBP2は、上部コンタクトプラグ221及び上部導電パターン223を介してピクセルトランジスタPTRと接続される。
光電変換層10とピクセル回路層20は、最上部メタル層に提供される第1及び第2ボンディングパッド(BP1、BP2)を互いに直接接合させることによって、光電変換層10とピクセル回路層20が電気的に接続される。
光電変換層10の第1ボンディングパッドBP1とピクセル回路層20の第2ボンディングパッドBP2は、ハイブリッドボンディング(hybrid bonding)方式により互いに直接に電気的に接続される。
【0065】
ハイブリッドボンディングとは同種物質を含む2つの構成物がそれらの界面で融合するボンディングを意味する。
例えば、第1及び第2ボンディングパッド(BP1、BP2)が銅(Cu)で形成された場合、銅(Cu)-銅(Cu)ボンディングによって物理学及び電気的に接続される。
また、光電変換層10の第1層間絶縁膜120表面とピクセル回路層20の第2層間絶縁膜220表面が、誘電体-誘電体ボンディングによって接合される。
【0066】
図6図7、及び図8は、本発明の実施形態によるイメージセンサーの部分断面図である。
説明の簡易化のために、先に図4図5A、及び図5Bを参照して説明したイメージセンサーと同一の技術的特徴に対する説明は省略し、相違点に対して説明する。
【0067】
図3A及び図6を参照すると、イメージセンサーは、センサーチップC1及びロジックチップC2を含む。
センサーチップC1は、外部物体からのイメージを電気的な信号又はデータ信号に変換する。
センサーチップC1は、先に説明したように、光電変換回路層10、ピクセル回路層20、及び光透過層30を含む。
センサーチップC1は、ピクセルアレイ領域R1及びパッド領域R2を含む。
ピクセルアレイ領域R1は、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って2次元的に配列された複数の単位ピクセルを含む。
【0068】
ピクセルアレイ領域R1は、受光領域AR及び遮光領域OBを含む。
遮光領域OBは、受光領域ARの周囲に配置される。
遮光領域OBには光が入射しない基準ピクセルが提供され、基準ピクセルで発生する基準電荷量を基準として受光領域ARの単位ピクセルでセンシングされる電荷量を比較することによって、単位ピクセルPで感知される電気的信号サイズを算出する。
受光領域ARでセンサーチップC1は、先に説明したイメージセンサーと同一の技術的特徴を含む。
即ち、センサーチップC1は、先に説明したように、垂直方向に、ピクセル回路層20と光透過層30との間の光電変換回路層10を含む。
【0069】
光電変換回路層10は、垂直に見て、ピクセル回路層20と光透過層30との間に配置される。
センサーチップC1の光電変換回路層10は、先に説明したように、半導体基板100、ピクセル領域を定義するピクセル分離構造体PIS、光電変換領域PD、トランスファーゲート電極TG、フローティング拡散領域FD、及び第1層間絶縁膜120を含む。
先に説明したように、半導体基板100は、第1ピクセルグループPG1及び第2ピクセルグループPG2を含み、第1及び第2ピクセルグループ(PG1、PG2)の各々は、少なくとも4つのピクセル領域を含む。
第1ピクセルグループPG1の4つのピクセル領域は、1つの接地不純物領域GRを共有する。
【0070】
ピクセル分離構造体PISは、受光領域AR及び遮光領域OBでピクセル領域を定義し、ピクセル分離構造体PISの中の一部分は、遮光領域OBでバイアスコンタクトプラグ521と電気的に接続される。
詳細には、ピクセル分離構造体PISの半導体パターン113は、ピクセルアレイ領域R1の全体に提供される1つのボディー(single body)を有する。
即ち、半導体パターン113は、受光領域AR及び遮光領域OBに共通に提供される1つのボディー(single body)を有する。
【0071】
半導体パターン113は、遮光領域OBで、バイアスコンタクトプラグ521と接続される。
バイアスコンタクトプラグ521は、ピクセル分離構造体PISの幅より大きい幅を有する。
バイアスコンタクトプラグ521は、金属及び/又は金属窒化物を含み得る。
例えば、バイアスコンタクトプラグ521は、チタニウム及び/又はチタニウム窒化物を含み得る。
コンタクトパターン522が、バイアスコンタクトプラグ521が形成されたコンタクトホール内に埋め込まれる。
コンタクトパターン522は、バイアスコンタクトプラグ521と異なる物質を含み得る。
例えば、コンタクトパターン522は、アルミニウム(Al)を含み得る。
【0072】
コンタクトパターン522及びバイアスコンタクトプラグ521を介して半導体パターン113にネガティブ(negative)バイアスが印加される。
ネガティブバイアスは、遮光領域OBから受光領域ARに伝達される。
ピクセル分離構造体PISの半導体パターン113にネガティブバイアスが印加されることによって、バリアー不純物領域115に正孔が蓄積される。
したがって、ピクセル分離構造体PISと半導体基板101の境界で発生する暗電流を低下させることができる。
【0073】
ピクセル回路層20は、第1層間絶縁膜120上の半導体膜200、半導体膜200上に提供されるピクセルトランジスタPTR、及び第2層間絶縁膜220を含む。
ピクセルトランジスタPTR、第1及び第2貫通プラグ(TP1、TP2)を介して光電変換回路層10と接続される。
光透過層30は、平坦絶縁膜310、格子構造体320、保護膜330、カラーフィルター340、マイクロレンズ350、及びパッシベーション膜360を含む。
平坦絶縁膜310は、受光領域ARで遮光領域OB及びパッド領域R2に延長される。
【0074】
遮光領域OBで、遮光パターンOBPが平坦絶縁膜310上に配置される。
遮光パターンOBPは、遮光領域OBに提供された光電変換領域PDに光が入射することを遮断する。
遮光領域OBの基準ピクセル領域で光電変換領域PDは光電信号を出力しなく、ノイズ信号を出力する。
ノイズ信号は、熱発生又は暗電流等によって生成される電子によって発生する。
遮光パターンOBPは、例えば、タングステン、銅、アルミニウム、又はこれらの合金のような金属を含み得る。
【0075】
フィルタリング膜545が遮光パターンOBP上に提供される。
フィルタリング膜545は、カラーフィルター540と異なる波長の光を遮断する。
例えば、フィルタリング膜545は、赤外線を遮断する。
フィルタリング膜545は、ブルーカラーフィルターを含むことができるが、これに制約されない。
【0076】
バイアスコンタクトプラグ521が半導体基板100の遮光領域OBの第2面100b上に提供される。
コンタクトトレンチが半導体基板100の第2面100bに形成され、バイアスコンタクトプラグ521は、コンタクトトレンチ内に提供される。
コンタクトパターン522がバイアスコンタクトプラグ521と接続される。
コンタクトパターン522は、バイアスコンタクトプラグ521と異なる導電物質を含み得る。
例えば、コンタクトパターン522は、アルミニウムを含む。
コンタクトパターン522は、ピクセル分離構造体PISの半導体パターン113と電気的に接続される。
【0077】
ロジックチップC2は、センサーチップC1のピクセル回路層20と隣接するようにセンサーチップC1とボンディングされる。
ロジックチップC2は、電源回路、入出力インターフェイス、及びイメージ信号プロセッサ等を含む。
ロジックチップC2は、ロジック半導体基板1000、ロジック回路LC、ロジック回路LCと接続される配線構造体1111、及びロジック層間絶縁膜1100を含む。
ロジック層間絶縁膜1100の中で最上層膜は、センサーチップ1のピクセル回路層20と接合される。
ロジックチップC2は、第1貫通導電パターン523及び第2貫通導電パターン525を介してセンサーチップC1と電気的に接続される。
【0078】
詳細には、遮光領域OBで、第1貫通導電パターン523が半導体基板100を貫通してピクセル回路層20の導電ラインML及びロジックチップC2の配線構造体1111と電気的に接続される。
第1貫通導電パターン523は、互いに異なるレベルに位置する第1底面及び第2底面を有する。
第1埋め込みパターン524が第1貫通導電パターン523の内部に提供される。
第1埋め込みパターン524は、低屈折物質を含み、絶縁特性を有する。
パッド領域R2に制御信号及び光電信号等を入出力するのに利用される複数の導電パッドCPが配置される。
導電パッドCPは、単位ピクセルで発生した電気的信号を外部装置に入出力する。
【0079】
パッド領域R2で、導電パッドCPは、半導体基板100の第2面100b内に埋め込まれる。
一例として、導電パッドCPは、パッド領域R2で半導体基板100の第2面100bに形成されたパッドトレンチ内に提供される。
導電パッドCPは、アルミニウム、銅、タングステン、チタニウム、タンタル、又はこれらの合金のような金属を含み得る。
イメージセンサーの実装工程で、ボンディングワイヤが導電パッドCPにボンディングされる。
導電パッドCPは、ボンディングワイヤを介して外部装置と電気的に接続される。
【0080】
パッド領域R2で、第2貫通導電パターン525が半導体基板100を貫通してロジックチップC2のロジック導電ラインと電気的に接続される。
第2貫通導電パターン525は、半導体基板100の第2面100b上に延長されて導電パッドCPと電気的に接続される。
第2貫通導電パターン525の一部分が導電パッドCPの底面及び側壁を覆う。
第2埋め込みパターン526が第2貫通導電パターン525の内部に提供される。
第2埋め込みパターン526は、低屈折物質を含み、絶縁特性を有する。
パッド領域R2で、ピクセル分離構造体PISが第2貫通導電パターン525の周囲に提供され得る。
一例として、センサーチップC1とロジックチップC2は、第1及び第2貫通導電パターン(523、525)を介して互いに電気的に接続されることと説明したが、本発明はこれに制限されない。
【0081】
図7に示した実施形態によれば、図6に示した第1及び第2貫通導電パターン(523、525)は省略することができ、センサーチップC1とロジックチップC2の最上部メタル層に提供される第1及び第2ボンディングパッド(BP1、BP2)が互いに直接接合されてセンサーチップC1とロジックチップC2が電気的に接続され得る。
詳細には、センサーチップ1は、ピクセル回路層20の最上部メタル層に提供された第1ボンディングパッドBP1を含み、ロジックチップC2は、配線構造体1111の最上層メタル層に提供された第2ボンディングパッドBP2を含む。
【0082】
センサーチップC1の第1ボンディングパッドBP1とロジックチップC2の第2ボンディングパッドBP2は、ハイブリッドボンディング(hybrid bonding)方式で互いに直接、電気的に接続される。
ピクセル回路層20の第2層間絶縁膜220表面がロジックチップC2のロジック層間絶縁膜1100と誘電体-誘電体ボンディングによって接合される。
【0083】
図3B及び図8に示した実施形態によれば、センサーチップC1は、光電変換回路層10及び光透過層30を含み、ロジックチップC2は、ピクセル回路層20及びロジック回路層40を含む。
光電変換回路層10は、最上部メタル層に提供された第1ボンディングパッドBP1を含む。
ここで、第1ボンディングパッドBP1は、コンタクトプラグ及び配線を介してトランスファーゲート電極TG、フローティング拡散領域FD、及び接地不純物領域GRと接続される。
【0084】
ロジック回路層40は、ロジック半導体基板1000、ロジック回路LC、ロジック回路LCと接続される配線構造体1111、及びロジック層間絶縁膜1100を含む。
ロジック層間絶縁膜1100上にピクセル回路層20の半導体膜200が配置される。
ピクセル回路層20は、先に説明したように、半導体膜200、貫通絶縁パターン210、ピクセルトランジスタPTR、及び第2層間絶縁膜220を含む。
ピクセル回路層20は、貫通プラグTPを介してロジック回路層40のロジック回路LCと電気的に接続される。
また、ピクセル回路層20は、最上部メタル層に提供された第2ボンディングパッドBP2を含む。
第2ボンディングパッドBP2は、光電変換回路層10の第1ボンディングパッドBP1と直接接合される。
【0085】
図9図16は、本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図4及び図9を参照すると、第1導電型(例えば、p型)の半導体基板100を提供する。
一例として、半導体基板100は、エピタキシャル層を含む。
【0086】
第1半導体基板100は、互いに対向する第1面100a及び第2面100bを有する。
半導体基板100にピクセル領域PRを定義するピクセル分離構造体PIS及びピクセル分離構造体PISの一部分上に第1素子分離パターン103を形成する。
ピクセル分離構造体PISを形成することは、半導体基板100の第1面100aをパターニングして深いトレンチを形成すること、深いトレンチの内壁をコンフォーマルに覆うライナー絶縁膜を形成すること、ライナー絶縁膜が形成された深いトレンチを満たすように半導体膜を蒸着すること、深いトレンチの内壁にしたがってドーピングされたポテンシャルバリアー領域を形成すること、及びライナー絶縁膜及び半導体膜が形成された深いトレンチを満たす埋め込み絶縁膜を形成することを含む。
【0087】
ここで、深いトレンチを形成する前に、半導体基板101の第1面100aをパターニングして素子分離トレンチが形成され、深いトレンチは、素子分離トレンチを満たす埋め込み絶縁膜及び半導体基板をパターニングして形成する。
さらに、深いトレンチを満たす半導体膜を形成する前に、深いトレンチの側壁と隣接するバリアー不純物領域115を形成する。
バリアー不純物領域115は、第2導電型の不純物が含まれた犠牲膜を深いトレンチ内に形成し、熱処理工程を通じて犠牲膜内の不純物を半導体基板100に拡散させることによって形成される。
例えば、バリアー不純物領域115は、p型不純物を含む。
【0088】
このように、ピクセル分離構造体PISを形成することによってライナー絶縁パターン111及び半導体パターン113が形成される。
ライナー絶縁パターン111は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含む。
半導体パターン113は、不純物がドーピングされたポリシリコン膜及び/又はアンドープされたポリシリコン膜を含む。
ピクセル分離構造体PISを形成した後、半導体基板100の第1面100aと隣接する素子分離トレンチ内に第1素子分離パターン103を形成する。
半導体基板100の第1面100aを露出させる平坦化工程によって、ピクセル分離構造体PISの上面と第1素子分離パターン103の上面は、実質的に共面をなす。
続いて、半導体基板100内に光電変換領域PDを形成する。
光電変換領域PDは、各々のピクセル領域PRで半導体基板100内に第1導電型と異なる第2導電型(例えば、n形)の不純物をドーピングして形成する。
【0089】
図4及び図10を参照すると、第1ピクセルグループPG1でピクセル分離構造体PISの一部分上の第1素子分離パターン103の一部をリセスする。
したがって、素子分離トレンチSTの側壁が露出され、第2素子分離パターン105が形成される。
【0090】
図4及び図11を参照すると、半導体基板100の第1面100a上に非晶質半導体膜110を形成する。
非晶質半導体膜110は、第2素子分離パターン105が形成された素子分離トレンチSTを満たす。
非晶質半導体膜110は、SPE(Solid Phase Epitaxy)工程又はLEG(Liquid Phase Epitaxy)工程を実行して形成する。
【0091】
続いて、非晶質半導体膜110を単結晶半導体膜に結晶化する再結晶化工程を実行する。
再結晶化工程は、例えば、SPE(Solid Phase Epitaxi)工程を利用することができる。
これとは異なり、再結晶化工程は、レーザーアニーリング(Laser Annealing)、RTP(Rapid Thermal Process)工程、又はMSA(Milli-Second Anneal)工程を利用することもできる。
非晶質半導体膜110に熱エネルギーを供給すれば、非晶質半導体膜110が溶けた後、素子分離トレンチSTの両側壁の方がシード(seed)になって素子分離トレンチSTの中心方向に結晶化されながら、エピタキシャル成長が行われる。
【0092】
図4及び図12を参照すると、単結晶半導体膜を形成した後、半導体基板100の第1面100aが露出されるように平坦化工程を実行する。
したがって、素子分離トレンチST内で第2素子分離パターン105上に単結晶半導体パターン112が形成される。
単結晶半導体パターン112は、半導体基板100と同一の決定構造及び同一の半導体物質で形成されるので、単結晶半導体パターン112と半導体基板100の境界が区分されなくともよい。
続いて、接地不純物領域GRを単結晶半導体パターン112(即ち、半導体基板100)内に形成する。
接地不純物領域GRは、半導体基板100と同一の導電型(例えば、p型)の不純物をドーピングして形成する。
【0093】
図4及び図13を参照すると、トランスファーゲート電極TGをピクセル領域PRに各々形成する。
トランスファーゲート電極TGを形成することは、半導体基板100をパターニングしてピクセル領域PRの各々にゲートリセス領域を形成すること、ゲートリセス領域内壁をコンフォーマルに覆うゲート絶縁膜を形成すること、及びゲートリセス領域を満たすゲート導電膜を形成すること、及びゲート導電膜をパターニングすることを含む。
半導体基板100内にフローティング拡散領域FDを形成する。
フローティング拡散領域FDは、イオン注入マスクを利用して第2導電型の不純物をイオン注入することによって形成される。
フローティング拡散領域FDは、第1素子分離パターン103と隣接する。
【0094】
図4及び図14を参照すると、半導体基板100の第1面100a上に第1層間絶縁膜120及び配線構造体(121、123、125)を形成する。
第1層間絶縁膜120は、トランスファーゲート電極TG、半導体基板100の第1面100aを覆う。
第1層間絶縁膜120は、ギャップフィル(gap fill)特性が優れた物質で形成され、上部が平坦化されるように形成する。
第1層間絶縁膜120内にフローティング拡散領域FD及び接地不純物領域GRと接続される第1及び第2コンタクトプラグ(121、123)を形成する。
第1層間絶縁膜120の間に導電パターン125を形成する。
第1及び第2コンタクトプラグ(121、123)及び導電パターン125は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタニウム(Ti)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)チタニウム窒化膜(TiN)、タンタル窒化膜(TaN)、ジルコニウム窒化膜(ZrN)、タングステン窒化膜(WN)、及びこれらの組み合わせでなされた合金等で形成される。
【0095】
第1層間絶縁膜120上に半導体膜200を形成する。
半導体膜200を形成することは、水素イオン注入工程が実行された第2半導体基板を第1層間絶縁膜120上に接合させること、熱処理工程を実行すること、第2半導体基板の一部を除去し、残りを残留させることを含む。
続いて、半導体膜200を貫通する貫通絶縁パターン210を形成する。
貫通絶縁パターン210を形成することは、半導体膜200をパターニングして第1層間絶縁膜120を露出させる貫通ホールを形成すること、貫通ホールを満たす絶縁膜を蒸着した後、半導体膜200の上面が露出されるように平坦化工程を実行することを含む。
貫通絶縁パターン210は、シリコン酸化膜、シリコン酸化窒化膜、及びシリコン窒化膜の中の少なくとも1つを含む。
【0096】
図4及び図15を参照すると、貫通絶縁パターン210を形成した後、半導体膜200上にゲート絶縁膜を介在してピクセルゲート電極PGを形成する。
ピクセルゲート電極PGを形成した後、各ピクセルゲート電極PGの両側の半導体膜200内にソース/ドレイン領域SDRを形成する。
ピクセルゲート電極PGは、例えば、コバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン及びモリブデンのような高融点金属膜及び/又はチタニウム窒化膜(TiN)、チタニウムシリコン窒化膜(TiSiN)、チタニウムアルミニウム窒化膜(TiAlN)、タンタル窒化膜(TaN)、タンタルシリコン窒化膜(TaSiN)、タンタルアルミニウム窒化膜(TaAlN)、及びタングステン窒化膜(WN)のような金属窒化膜を含み得る。
【0097】
ピクセルトランジスタPTRを覆う第2層間絶縁膜220を形成する。
また、半導体基板100のフローティング拡散領域FD及びトランスファーゲート電極TGとピクセルトランジスタPTRを接続する第1及び第2貫通プラグ(TP1、TP2)、上部コンタクトプラグ221、及び上部導電パターン223を形成する。
上部コンタクトプラグ221と第1及び第2貫通プラグ(TP1、TP2)の長さは、互いに異なり、上部コンタクトプラグ221と第1及び第2貫通プラグ(TP1、TP2)の上面は、実質的に同一のレベルに位置する。
上部導電パターン223は、第2層間絶縁膜220の間に形成される。
ピクセルトランジスタPTRの電気的接続のための上部導電パターン223は、位置の制約なしで、配置される。
第1及び第2貫通プラグ(TP1、TP2)、上部コンタクトプラグ221、及び上部導電パターン223は、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタニウム(Ti)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)チタニウム窒化膜(TiN)、タンタル窒化膜(TaN)、ジルコニウム窒化膜(ZrN)、タングステン窒化膜(WN)、及びこれらの組み合わせでなされた合金等に形成され得る。
【0098】
図4及び図16を参照すると、半導体基板100の一部を除去する薄膜化工程を実行して、半導体基板100の垂直的厚さを減少させる。
半導体基板100を薄膜化するために、半導体基板100の上下を反転させる。
薄膜化工程は、半導体基板100の第2面100bをグラインディング(grinding)又は研磨(polishing)すること、及び異方性及び等方性エッチングすることを含む。
一例として、グラインディング(grinding)又は研磨(polishing)工程によって半導体基板100のバルクシリコン基板が除去され、エピタキシャル層が露出される。
続いて、異方性又は等方性エッチング工程を実行してエピタキシャル層の露出された表面に存在する表面欠陥を除去する。
露出されたエピタキシャル層の表面は、半導体基板100の第2面100bに該当する。
【0099】
半導体基板100に対する薄膜化工程によって、半導体基板100の第2面100bでピクセル分離構造体PISの半導体パターン113が露出される。
半導体パターン113の表面及びライナー絶縁パターン111の表面は、半導体基板100の第2面100bと実質的に同一のレベルに位置する。
続いて、半導体基板100の第2面100b上に平坦絶縁膜310を形成する。
平坦絶縁膜310は、半導体パターン113の表面及び半導体基板100の第2面100bを覆う。
平坦絶縁膜310は、アルミニウム酸化物及び/又はハフニウム酸化物のような金属酸化物を蒸着して形成する。
その後、平坦絶縁膜510上にも及び図5Bに示したように、格子構造体320、カラーフィルター340、及びマイクロレンズ350を形成する。
【0100】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0101】
1 ピクセルアレイ
2 行デコーダー
3 行ドライバー
4 列デコーダー
5 タイミング発生器
6 相関二重サンプラー
7 アナログデジタルコンバータ
8 入出力バッファ
10 光電変換回路層
10P 光電変換回路
20 ピクセル回路層
20P ピクセル回路
30 光透過層
40 ロジック回路層
100 半導体基板
103、105 (第1、第2)素子分離パターン
110 非晶質半導体膜
111 ライナー絶縁パターン
113 半導体パターン
115 バリアー不純物領域
120 第1層間絶縁膜
200 半導体膜
210 貫通絶縁パターン
220 第2層間絶縁膜
221 上部コンタクトプラグ
223 上部導電パターン
310 平坦絶縁膜
320 格子構造体
330 保護膜
340 カラーフィルター
350 マイクロレンズ
360 パッシベーション膜
521 バイアスコンタクトプラグ
522 コンタクトパターン
523、525 (第1、第2)貫通導電パターン
524、526 (第1、第2)埋め込みパターン
1000 ロジック半導体基板
1100 ロジック層間絶縁膜
1111 配線構造体
AR 受光領域
C1 センサーチップ
C2 ロジックチップ
CP 導電パッド
FD、FDa、FDb、FDc、FDd フローティング拡散領域
GR 接地不純物領域
LC ロジック回路
ML 導電ライン
OB 遮光領域
OBP 遮光パターン
PD 光電変換領域
PD1~PD4 (第1~第4)光電変換素子
PG ピクセルゲート電極
PIS ピクセル分離構造体
PR ピクセル領域
PTR ピクセルトランジスタ
R1 ピクセルアレイ領域
R2 パッド領域
R3 ロジックパッド領域
SDR ソース/ドレイン領域
TG、TGa、TGb、TGc、TGd トランスファーゲート電極
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16