(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096094
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】男性用アンダーウェア
(51)【国際特許分類】
A41B 9/02 20060101AFI20230629BHJP
A41B 17/00 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
A41B9/02 F
A41B9/02 Z
A41B9/02 J
A41B17/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081883
(22)【出願日】2023-05-17
(62)【分割の表示】P 2020570475の分割
【原出願日】2018-06-22
(31)【優先権主張番号】16/014,925
(32)【優先日】2018-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】510132406
【氏名又は名称】エイチビーアイ ブランデッド アパレル エンタープライゼズ,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】HBI Branded Apparel Enterprises,LLC
【住所又は居所原語表記】1000 East Hanes Mill Road 27105 Winston-Salem NC, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ペリー,ターシャ,アール.
(72)【発明者】
【氏名】キメル,シェリー,イー.
(72)【発明者】
【氏名】コールマン,メリッサ,エー.
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン,レイチェル,アイ.
(72)【発明者】
【氏名】ボイド,フランシス,エス.
(57)【要約】
【課題】男性の解剖学的構造をサポートするための下着を提供する。
【解決手段】下着は、実質的にチューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に取り囲むように構成された本体を含む。本体は、本体の前表面周りのポーチ部とガセット部を含む。ポーチ部は、ポーチ部の側部で本体パネルに接続し、ポーチ部は、ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有しポーチ部のU字型の周囲を形成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に取り囲むように構成された本体;を備え、
前記本体は:
前記本体の前表面周りのポーチ部であって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の側部で本体パネルに接続され、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有し、前記ポーチ部のU字型の周囲を形成する、前記ポーチ部と;
前記本体の前表面での前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取り、前記本体の後表面へ延在するガセット部であって、前記ガセット部は、前記ガセット部の前部に、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部の側端部から前記本体の下方長手方向端部に延在する、ガセット側部縫目を備え、前記ガセット側部縫目は、前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部で前記ポーチ部に接続され、前記本体の前記前表面での前記ガセット部の正面領域は、前記本体の前記後表面での前記ガセット部の背面領域よりも大きい、前記ガセット部と;を備え、
前記ガセット部は、前記ガセット部の背面縫目で前記本体パネルに接続し、
前記ガセット側部縫目は、前記背面縫目よりも下着の横方向の中心からより横方向に外側に向かって配置され、延在する、
下着。
【請求項2】
前記ポーチ部は、前記ポーチ部を前記ポーチ部の前記側部で前記本体パネルに接続する側部縫目と、前記丸みを帯びた下部外縁部に沿ってカーブした下部縫目とを備え、前記カーブした下部縫目は、前記ポーチ部を前記ガセット部に接続する、
請求項1に記載の下着。
【請求項3】
前記カーブした下部縫目から前記側部縫目への移行は、連続的であり、前記カーブした下部縫目と前記側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含む、
請求項2に記載の下着。
【請求項4】
前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記側部縫目と前記カーブした下部縫目との交点で前記ポーチ部に接続される、
請求項2に記載の下着。
【請求項5】
前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部間の、前記ポーチ部の第1の長手方向下方幅は、前記ポーチ部の長手方向上半分における、前記ポーチ部の前記側部間の、前記ポーチ部の第2の長手方向上方幅よりも大きい、
請求項2~請求項4のいずれか1項に記載の下着。
【請求項6】
前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目は、前記カーブした下部縫目の長さの少なくとも一部に沿ってロックステッチを備える、
請求項2~請求項5のいずれか1項に記載の下着。
【請求項7】
前記カーブした下部縫目は、前記カーブした下部縫目の全体の長さに沿って前記ロックステッチを備える、
請求項6に記載の下着。
【請求項8】
前記ポーチ部は、前記ポーチ部の前記第1の下方長手方向端部から第2の上方長手方向端部まで長手方向に延在する中央縫目を備える、
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の下着。
【請求項9】
前記ポーチ部は、フライ開口部を備える、
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の下着。
【請求項10】
前記本体は、第1の脚部と前記第1の脚部に平行な第2の脚部を備え、前記第1の脚部と前記第2の脚部は、前記本体の第1の下方長手方向端部に向かって延在する、
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の下着。
【請求項11】
前記本体の、第1の下方長手方向端部の反対側の第2の上方長手方向端部で前記本体に取り付けられたウエストバンドを更に備える、
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の下着。
【請求項12】
前記ガセット部は、第1の脚部と第2の脚部の隙間に沿って少なくとも部分的に縫い付けられている、
請求項10又は請求項11に記載の下着。
【請求項13】
前記下着は、ボクサーブリーフである、
請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の下着。
【請求項14】
前記ポーチ部、前記本体パネル、及び、前記ガセット部は、少なくとも5%のスパンデックスを備える生地から形成される、
請求項1~請求項13のいずれか1項に記載の下着。
【請求項15】
下着の前表面周りに前記下着のポーチ部を形成するステップであって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字形の周囲を備える、前記形成するステップと;
前記ポーチ部を、前記下着の前表面での前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うカーブした下部縫目でガセット部に接続するステップであって、前記ガセット部は、前記下着の後表面へ延在し、前記ガセット部の前部に、ガセット側部縫目を備え、前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部の側端部から前記下着の下方長手方向端部に延在し、前記ガセット側部縫目は、前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部で前記ポーチ部に接続され、前記下着の前記前表面での前記ガセット部の正面領域は、前記下着の前記後表面での前記ガセット部の背面領域よりも大きい、前記接続するステップと;
前記ポーチ部を、前記ポーチ部の側部縫目に沿って前記下着の本体パネルに接続するステップであって、前記側部縫目は、前記カーブした下部縫目の側端部から延在する、前記接続するステップと;
前記ガセット部の前記ガセット側部縫目を前記本体パネルに接続し、前記ガセット部の背面縫目を前記本体パネルに接続するステップであって、前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記側部縫目と前記カーブした下部縫目との交点で前記ポーチ部に接続され、前記ガセット側部縫目は、前記背面縫目よりも前記下着の横方向の中心からより横方向に外側に向かって配置され、延在する、前記接続するステップと;を備える、
下着を作製する方法。
【請求項16】
前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目から前記側部縫目への移行は、連続的であり、前記カーブした下部縫目と前記側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ポーチ部を前記カーブした下部縫目で前記ガセット部に接続するステップは、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うロックステッチで前記ポーチ部を前記ガセット部に接続するステップを備える、
請求項15又は請求項16に記載の方法。
【請求項18】
チューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に囲むように構成された本体を備え、
前記本体は:
前記本体の前表面周りのポーチ部であって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字形の周囲を備える、前記ポーチ部と;
前記本体の前表面での前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取り、前記本体の後表面へ延在するガセット部であって、前記ガセット部は、前記ガセット部の前部に、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部の側端部から前記本体の下方長手方向端部に延在する、ガセット側部縫目を備える、前記ガセット部と;を備え、
前記本体の前記前表面での前記ガセット部の前側頂点は、前記本体の前記後表面での前記ガセット部の後側頂点が前記本体の上部端に対するよりも、前記本体の前記上部端に近く、
前記本体の前記前表面での前記ガセット部の正面領域は、前記本体の前記後表面での前記ガセット部の背面領域より大きい、
下着。
【請求項19】
前記ポーチ部は、前記ポーチ部の側部で本体パネルに接続する、
請求項18に記載の下着。
【請求項20】
前記ガセット部は、前記ガセット側部縫目で本体パネルに接続する、
請求項18又は請求項19に記載の下着。
【請求項21】
前記ガセット側部縫目は、前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部で、前記ポーチ部に接続し、
前記ガセット側部縫目間での前記ポーチ部の第1の横方向の幅は、前記ポーチ部の長手方向上半分における、前記ポーチ部の長手方向上方の第2の横方向の幅よりも大きい、
請求項18に記載の下着。
【請求項22】
前記ガセット部は、前記ガセット部の背面縫目で本体パネルに接続し、
前記ガセット側部縫目は、前記背面縫目よりも前記下着の横方向の中心からより横方向に外側に向かって配置され、延在する、
請求項18に記載の下着。
【請求項23】
前記ガセット側部縫目間での前記ポーチ部の第1の横方向の幅は、前記ポーチ部の長手方向上半分における、前記ポーチ部の長手方向上方の第2の横方向の幅よりも大きい、
請求項4に記載の下着。
【請求項24】
前記本体パネルは、縫い目が介在することなく、前記ポーチ部の第1の側部から、横方向に前記本体の背面の周りに、前記ポーチ部の第2の側部まで、連続的に延在する、
請求項1に記載の下着。
【請求項25】
前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目のみが、前記ロックステッチを備える、
請求項6に記載の下着。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年6月21日に提出された米国出願第16/014,925号の優先権を請求し、前記米国出願の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、下着に関し、例えば男性用下着又はアンダーウェアに関する。
【背景技術】
【0003】
下着には、ボクサーショーツ、ブリーフ、組合せのボクサーブリーフ、ベースレイヤー又はサーマルロングアンダーウェア、及び男性用の他の下着のタイプなど、多くの種類が存在する。それぞれのスタイルは、フィット感、快適さ、及びサポートの異なる組合せを提供する。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、下着、特に男性用下着を記載する。
【0005】
第1の態様では、下着は、実質的にチューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に取り囲むように構成された本体;を備え、前記本体は:前記本体の前表面周りのポーチ部であって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の側部で本体パネルに接続され、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有し、前記ポーチ部のU字型の周囲を形成する、前記ポーチ部と;前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取るガセット(まち)部と;を備える。
【0006】
第2の態様では、第1の態様によると、前記ポーチ部は、前記ポーチ部を前記ポーチ部の側部で前記本体パネルに接続する側部縫目と、前記丸みを帯びた下部外縁部に沿ってカーブした下部縫目とを備え、前記カーブした下部縫目は、前記ポーチ部を前記ガセット部に接続する。
【0007】
第3の態様では、第2の態様によると、前記カーブした下部縫目から前記側部縫目への移行は、連続的であり、前記カーブした下部縫目と前記側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含む。
【0008】
第4の態様では、第2の態様又は第3の態様によると、前記ガセット部は、前記ガセット部の前部に、前記ポーチ部から前記本体の下方長手方向端部に延在するガセット側部縫目を備え、前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記側部縫目と前記カーブした下部縫目との交点で前記ポーチ部に接続される。
【0009】
第5の態様では、第2の態様~第4の態様のいずれかによると、前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部間の、前記ポーチ部の第1の長手方向下方幅は、前記ポーチ部の長手方向上半分における、前記ポーチ部の側部間の、前記ポーチ部の第2の長手方向上方幅よりも大きい。
【0010】
第6の態様では、第2の態様~第5の態様のいずれかによると、前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目は、前記カーブした下部縫目の長さの少なくとも一部に沿ってロックステッチを備える。
【0011】
第7の態様では、第6の態様によると、前記カーブした下部縫目は、前記カーブした下部縫目の全体の長さに沿って前記ロックステッチを備える。
【0012】
第8の態様では、第1の態様~第7の態様のいずれかによると、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の前記第1の下方長手方向端部から第2の上方長手方向端部まで長手方向に延在する中央縫目を備える。
【0013】
第9の態様では、第1の態様~第8の態様のいずれかによると、前記ポーチ部は、フライ(前立て)開口部を備える。
【0014】
第10の態様では、第1の態様~第9の態様のいずれかによると、前記本体は、第1の脚部と前記第1の脚部に実質的に平行な第2の脚部を備え、前記第1の脚部と前記第2の脚部は、前記本体の第1の長手方向端部に向かって延在する。
【0015】
第11の態様では、第1の態様~第10の態様のいずれかによると、前記下着は、前記第1の長手方向端部の反対側の前記本体の第2の長手方向端部で前記本体に取り付けられたウエストバンドを備える。
【0016】
第12の態様では、第10の態様又は第11の態様によると、前記ガセット部は、前記第1の脚部と前記第2の脚部の隙間に沿って少なくとも部分的に縫い付けられている。
【0017】
第13の態様では、第1の態様~第12の態様のいずれかによると、前記下着は、ボクサーブリーフである。
【0018】
第14の態様では、第1の態様~第13の態様のいずれかによると、前記ポーチ部、前記本体パネル、及び、前記ガセット部は、少なくとも5%のスパンデックスを備える生地から形成される。
【0019】
第15の態様では、下着を作製する方法は、下着のポーチ部を形成するステップであって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字形の周囲を備える、前記形成するステップと;前記ポーチ部を、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うカーブした下部縫目でガセット部に接続するステップと;前記ポーチ部を、前記ポーチ部の側部縫目に沿って前記下着の本体パネルに接続するステップであって、前記側部縫目は、前記カーブした下部縫目の側端部から延在する、前記接続するステップと;を備える。
【0020】
第16の態様では、第15の態様によると、前記方法は、前記ガセット部のガセット側部縫目を本体部に接続するステップであって、前記ガセット側部縫目は、前記ガセット部の前部に配置され、前記ポーチ部から前記下着の下方長手方向端部まで延在し、前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記側部縫目と前記カーブした下部縫目との交点で前記ポーチ部に接続される、前記接続するステップを備える。
【0021】
第17の態様では、第15の態様又は第16の態様によると、前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目から前記側部縫目への移行は、連続的であり、前記カーブした下部縫目と前記側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含む。
【0022】
第18の態様では、第15の態様~第17の態様のいずれかによると、前記ポーチ部を前記カーブした下部縫目で前記ガセット部に接続するステップは、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うロックステッチで前記ポーチ部を前記ガセット部に接続するステップを備える。
【0023】
第19の態様では、下着は、実質的にチューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に囲むように構成された本体を備え、前記本体は:前記本体の前表面の周りのポーチ部であって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字形の周囲を備える、前記ポーチ部と;前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取るガセット部であって、前記ガセット部は、前記ガセット部の前部に、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部の側端部から前記本体の下方長手方向端部に延在する、ガセット側部縫目を備える、前記ガセット部と;を備える。
【0024】
第20の態様では、第19の態様によると、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の側部で本体パネルに接続する。
【0025】
第21の態様では、第19の態様又は第20の態様によると、前記ガセット部は、前記ガセット側部縫目で前記本体パネルに接続する。
【0026】
態様によっては、下着は、実質的にチューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に取り囲むように構成された本体を含む。本体は、本体の前表面周りにポーチ部とガセット部を含む。ポーチ部は、ポーチ部の側部で本体パネルに接続され、ポーチ部は、ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有し、ポーチ部のU字型の周囲を形成する。ガセット部は、ポーチ部の丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取る。
【0027】
この及び他の態様は、1つ又は複数の以下の特徴を含むことができる。ポーチ部は、ポーチ部を本体パネルにポーチ部の側部で接続する側部縫目と、丸みを帯びた下部外縁部に沿ってカーブした下部縫目とを含むことができ、カーブした下部縫目は、ポーチ部をガセット部に接続する。カーブした下部縫目から側部縫目への移行は、連続的であり得、カーブした下部縫目と側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含むことができる。ガセット部は、ガセット部の前部に、ポーチ部から本体の下方長手方向端部に延在するガセット側部縫目を含むことができ、ガセット側部縫目は、ポーチ部の側部縫目とカーブした下部縫目との交点でポーチ部に接続する。丸みを帯びた下部外縁部の上方端部間の、ポーチ部の第1の長手方向下方幅は、ポーチ部の長手方向上半分における、ポーチ部の側部間の、ポーチ部の第2の長手方向上方幅よりも大きくすることができる。ポーチ部のカーブした下部縫目は、カーブした下部縫目の長さの少なくとも一部に沿ってロックステッチを含むことができる。カーブした下部縫目は、カーブした下部縫目の全体の長さに沿ってロックステッチを含むことができる。ポーチ部は、ポーチ部の第1の下方長手方向端部から第2の上方長手方向端部まで長手方向に延在する中央縫目を含むことができる。ポーチ部は、フライ開口部を含むことができる。本体は、第1の脚部と第1の脚部に実質的に平行な第2の脚部を含むことができ、第1の脚部と第2の脚部は、本体の第1の長手方向端部に向かって延在する。下着は、第1の長手方向端部の反対側の本体の第2の長手方向端部で本体に取り付けられたウエストバンドを含むことができる。ガセット部は、第1の脚部と第2の脚部の隙間に沿って少なくとも部分的に縫い付けられることができる。下着は、ボクサーブリーフであり得る。ポーチ部、本体パネル、及び、ガセット部は、少なくとも5%のスパンデックスを備える生地から形成することができる。
【0028】
本開示の特定の態様は、下着を作製するための方法を包含する。当該方法は、下着のポーチ部を形成するステップであって、ポーチ部は、ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字形の周囲を備える、形成するステップと;ポーチ部を、ポーチ部の丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うカーブした下部縫目でガセット部に接続するステップと;ポーチ部を、ポーチ部の側部縫目に沿って下着の本体パネルに接続するステップであって、側部縫目は、カーブした下部縫目の側端部から延在する、接続するステップと;を備える。
【0029】
この及び他の態様は、1つ又は複数の以下の特徴を含むことができる。当該方法は、ガセット部のガセット側部縫目を本体部に接続するステップであって、ガセット側部縫目は、ガセット部の前部に配置され、ポーチ部から下着の下方長手方向端部まで延在し、ガセット側部縫目は、ポーチ部の側部縫目とカーブした下部縫目との交点でポーチ部に接続される、接続するステップを含むことができる。ポーチ部のカーブした下部縫目から側部縫目への移行は、連続的であり得、カーブした下部縫目と側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含むことができる。ポーチ部をカーブした下部縫目でガセット部に接続するステップは、ポーチ部の丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うロックステッチでポーチ部をガセット部に接続するステップを含むことができる。
【0030】
態様によっては、下着は、実質的にチューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に囲むように構成された本体を含むことができる。本体は:本体の前表面の周りのポーチ部であって、ポーチ部は、ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字形の周囲を含む、ポーチ部と;ポーチ部の丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取るガセット部と;を含む。ガセット部は、ガセット部の前部に、ポーチ部の丸みを帯びた下部外縁部の側端部から本体の下方長手方向端部に延在する、ガセット側部縫目を含む。
【0031】
この及び他の態様は、1つ又は複数の以下の特徴を含むことができる。ポーチ部は、ポーチ部の側部で本体パネルに接続することができる。ガセット部は、ガセット側部縫目で本体パネルに接続することができる。
【0032】
本開示に記載されている主題の1つ又は複数の実施の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載されている。主題の他の特徴、態様、及び利点は、説明、図面、及び他特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【
図7】
図7は、下着を作製する例示の方法のフローチャートである。
【0039】
様々な図面での同様の参照番号及び名称は、同様の要素(エレメント)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示は、男性(例えば、男子及び男児)用下着、例えば、下着の使用者の動作(例えば、日常の活動、運動、及び/又はその他)の間、男性の解剖学的構造をサポートするための下着を記載する。例示の下着は、下着の着用者に対し柔軟性と快適さを可能にする、正面ポーチ部及びガセット部を含む。正面ポーチ部は、丸みを帯びた下部外縁部を持つU字型の周囲を有し、正面ポーチ部は、ポーチの上部よりもポーチの下部近くでわずかに広くなっている。ガセット部は、ポーチ部の下部でU字型の周囲の丸みを帯びた下部外縁部を補強し、ガセット部とポーチ部を結合する縫い付けられた縫目はロックステッチを含むことができる。U字型のポーチ周囲と、接続された形状のガセットを持つ3D凸型ポーチは、着用者により快適さをもたらし、例えば、ポーチのU字型は、着用者の男性の解剖学的構造をより自然に取り囲み、サポートし、着用者の体形に合わせた、より人間工学的な、カスタマイズされたフィット感をもたらす。場合によっては、U字型のポーチは、従来の下着のポーチよりも着用者の身体の下方に伸び、例えば、着用者の男性の解剖学的構造や、ポーチとガセットの人間工学的デザインのために追加のスペースを提供する。例によっては、開示されたポーチとガセットを持つ下着は、着用者の男性の解剖学的構造と身体との間の擦れを低減することによって、着用者の擦傷のリスクを低減する。例えば、凸型ポーチ及びU字型の周囲は、生地バリアを形成し、快適さを高め、ブリーフのサポートを与える。
【0041】
図1は例示の下着100の正面斜視図であり、
図2及び3はそれぞれ例示の下着100の正面図及び背面図である。下着は、ミドルサイ丈のボクサーブリーフスタイルの下着として示されている。しかし、例示の下着100は、ブリーフ、ボクサー、トランクス、ローサイ丈アンダーウェア、ベースレイヤー又はサーマルロングアンダーウェア、水着又はランニングショーツ用のライナー、及び/又は他の下着タイプなどの様々なスタイルをとることができる。例示の下着100は、本体102の第1の上方長手方向端部104において、部分的に又は完全に下着100の着用者の胴を取り囲む、実質的にチューブ状を有する本体102を含む。例示の下着100はまた、第1の上方長手方向端部104において、本体102に(例えば、接着で、縫製で、一体化で、及び/又はその他の結合で)接続されたウエストバンド108を含む。例によっては、ウエストバンドは、覆われた弾性体、又は本体102の延長であり折り返した共布のウエストバンドを含むことができる。本体102は、第1の長手方向端部104の反対側の、本体102の第2の下方長手方向端部106に脚部110を形成する。本開示において、長手方向は、本体102の第1の長手方向端部104と第2の長手方向端部106との間(すなわち、本体102に沿った、ウエストバンド108と脚部110との間)に実質的に延在する方向として定義される。同様に、横(短手)方向は、本体102の表面に沿って、又はそれに接して、長手方向に実質的に垂直に延びる方向として定義される。
図4A及び4Bは、例示の下着100の左側面図及び右側面図であり、
図5A及び5Bは、例示の下着100の上面図及び下面図である。
【0042】
例示の下着100の本体102は、共に結合される生地部分から形成されて、本体102の形状を形成する。
図1-5Bの例示の下着100を参照すると、本体102は、ポーチ部112、本体パネル114、及びガセット部116を含む。下着100を着用した着用者においては、ポーチ部112は着用者の男性の解剖学的構造に面して配置され、ガセット部116は着用者のクロッチ(また)領域及び着用者の脚の内側大腿(サイ)部に配置され、本体パネル114は、本体102の残りの部分を形成し、着用者の上腿(例えば、正面の、側面の、及び背面の大腿(サイ))、臀部、及び胴の側面に面して配置される。
【0043】
例示の下着100のポーチ部112は、着用者の男性の解剖学的構造に面するように構成される。ポーチ部112は、一般的にU字型のパネルであり本体102の前表面周りに配置され、ポーチ部112は、ポーチ部112の側部(例えば、左側部118a及び右側部118b)で本体102の本体パネル114に接続する。ポーチ部112は、ポーチ部112の横方向の中心を通る、ポーチ部112に沿って長手方向に延びる中心線を横断して、実質的に対称である。ポーチ部112は、ポーチ112の下方長手方向端部として、
図1及び
図2に示されるように、横方向の中心及びポーチ部112の第1の長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部120を有する。丸みを帯びた下部外縁部120は、ポーチ112のU字形の丸みを帯びてカーブした下部を形成する。
図1-5Bの例示の下着100では、丸みを帯びた下部外縁部120は、丸みを帯びた下部外縁部120の長さの少なくとも一部(例えば、大部分又は全部)に沿って一定半径の曲率を有する、半円形である。実施によっては、丸みを帯びた下部外縁部120は、半円形、半楕円形、放物線状、楕円形、弧状(例えば、20度から180度の間の円弧形状又は楕円弧形状を有する)形状、又は他の丸みを帯びた形状を有することができる。
図6A及び6Bは、それぞれ例示の下着100の概略正面図及び概略背面図である。
図6Aは、ラベル付けされた基準の長さA、B、C、及びDを含み、Aは丸みを帯びた下部外縁部120の横方向半径を表し、Bは丸みを帯びた下部外縁部120の長手方向半径を表し、Cは丸みを帯びた下部外縁部120のカーブした長さを表し、及び、Dは丸みを帯びた下部外縁部120のおおよその端部間である、ポーチ112の生地の長さである。長さA及びBは、同一とすることも又は異なることもできる。例によっては、半径Bと半径Aの差は80%から120%の範囲とすることができ、80%は横方向半径Aが長手方向半径Bの長さの80%であることを意味し、100%はAとBが等しい長さである(及び丸みを帯びた下部外縁部120は一定の半径の曲率を有する)ことを意味し、及び、120%は横方向半径Aが長手方向半径Bの長さの120%であることを意味する。特定の例では、長さDは、100%の長さの最小距離(例えば、ポーチ112がフラット(平)であり、距離Dが一般に丸みを帯びた下部外縁部120の端部の間の生地の直線によって表される場合)から最大250%(例えば、ポーチ112が外側に凸状であり、距離Dが最小長さの250%の長さを有する生地のカーブしたラインによって表される場合)の範囲とすることができる。例えば、ポーチ部112の外向きに凸の形状は、ポーチ部112の外向きの突出を提供できる。外向きの突出は様々なサイズとすることができ、例えば、男性のミディアムサイズのボクサーショーツとしては、0.9インチ(2.286cm)などの0インチから1インチ(2.54cm)の間とすることができる。
【0044】
例示の下着100のポーチ部112の丸みを帯びた下部外縁部120は、ポーチ112の左側部118a及び右側部118bに連続する丸みを帯びた形状を有し、ポーチ部112のU字型の周囲を形成する。言い換えると、ポーチ112の左側部118a、丸みを帯びた下部外縁部120、及び右側部118bは、連続的であって、周囲の長さに沿って曲率が徐々に変化し、ポーチ112の部分的周囲を形成する。ポーチ部112の周囲の残りの部分(例えば、U字型の部分的周囲以外)はウエストバンド108に隣接する。部分的周囲は、丸みを帯びた下部外縁部120と側部118a及び118bとの間の鋭角の移行を除外し、丸みを帯びた下部外縁部120の長さに沿った先のとがった不連続性を除外する。例えば、下部外縁部120と側部118a及び118bとの間の移行は、連続的で穏やかであり、下部外縁部120の丸みを帯びた形状は、徐々に側部118a及び118bの形状(例えば、カーブ又は直線)に移行する(例えば曲率半径が徐々に増加する)。側部118a及び118bは、丸みを帯びた下部外縁部120よりもより曲率の程度が小さい(例えば、曲率半径が大きい)。特定の例では、側部118a及び118bは、実質的に真っ直ぐであり、ポーチ112のU字形の周囲は、丸みを帯びた下部外縁部120のより鋭いカーブ(例えば、より小さい曲率半径)から側部118a及び118bのより直線又はより直線に近い曲線(例えば、より大きな曲率半径)へ移行する、曲率半径を有する。
【0045】
実施によっては、丸みを帯びた下部外縁部120と側部118a及び118bとの間の移行は、曲率半径が変化するポーチ部112の周囲に沿うポイントによって定義される。例えば、丸みを帯びた下部外縁部120は、前述のように、その長さに沿って一定又は実質的に一定の曲率半径を持つ半円形状を含むことができる。移行ポイントは、丸みを帯びた下部外縁部120の端部(複数)として定義でき、曲率半径は、半円形状(又は他のカーブした形状)の曲率半径から側部118a及び118bの曲率半径に向かって増加する。丸みを帯びた下部外縁部120の長さは、変えることができる。例えば、丸みを帯びた下部外縁部は、2インチ(5.08cm)から8インチ(20.32cm)の間、例えば6インチ(15.24cm)の、カーブに沿う長さを有することができる。実施によっては、丸みを帯びた下部外縁部120の長さ(長さ「C」として
図6Aに示されている)は、ポーチ部112の全U字型の周囲(例えば、左側部118aのウエストバンドポイントから右側部118bのウエストバンドポイント)の24%から38%の間である。例えば、丸みを帯びた下部外縁部120の長さは、ポーチ112のU字形の周囲の全長の約3分の1(例えば、約33%)とすることができる。
【0046】
例示の下着100のポーチ部112の側部118a及び118bは、様々な形状をとることができる。
図2では、側部118a及び118bは、側部118a及び118bがポーチ部112の第2の上方長手方向端部に向かって(例えば、本体102の上方長手方向端部104に向かって)延びるにつれて、側部118a及び118bがポーチ部112の横方向の中心に向かって内側にカーブするようにわずかなカーブを持つように示されている。しかし、側部118a及び118bの形状は、異なることもできる。例えば、側部118a及び118bは、丸みを帯びた下部外縁部120の端部と本体102の上方長手方向端部104(すなわち、ウェストバンド108)との間で線形であり得る、
図2の例示の下着100に示されるよりも側部118a及び118bの長さに沿ってよりとがったカーブを含むことができる、ポーチ部112の横方向の中心から離れて外向きにカーブすることができる、又は異なる形状をとることができる。
【0047】
実施によっては、ポーチ部112の横方向の幅は、丸みを帯びた下部外縁部120の端部と側部118a及び118bとの間の移行ポイントから、ポーチ部112の上方長手方向端部へ、減少する。例えば、丸みを帯びた下部外縁部120の上方端部間の横方向の幅などの、ポーチ部112の長手方向の下半分におけるポーチ部112の第1の横方向の幅は、ポーチ部112の長手方向上半分におけるポーチ部112の第2の横方向の幅よりも大きく、その横方向の幅はポーチ部112の側部118aと118bとの間で測定される。ポーチ部112の形状は、上方横方向の幅よりも大きい下方横方向の幅を有するなど、後により詳細に記載されるように、下着の着用者に強化されたフィット感及び快適さを提供することができる。
【0048】
側部縫目(すなわち、左側部縫目119a及び右側部縫目119b)は、例示の下着100のポーチ部112の側部118a及び118bを本体パネル114に接続する。本体パネル114は、ポーチ112の左側部118aから横方向に本体102に沿って本体102の背面へ延在し、更に、本体102の前表面及びポーチ112の右側部118bまで、囲むように戻って延在する。本体パネル114は、実質的に下着100の着用者を取り囲む。本体パネル114とポーチ112は、一体に結合されると(例えば、側部縫目119a及び119bで)、完全に着用者を取り囲むように構成される。
図1~6Bでは、本体パネル114は、左側部縫目119aから本体102の背面を周り右側部縫目119bまで、横方向の長さにそって延在する、縫目又は他の不連続性のない実質的に連続した生地パネルとして示されている。しかし、本体パネル114は、様々なフォームをとることができ、本体パネル114の断続的な縫目、融着性生地の接続、裁断及び縫製(カット&ソー)の生地片、又は他の不連続性を含むことができる。例えば、本体パネル114は、一緒に編まれ、一緒に縫い合わされ、及び/又はさもなければ一緒に結合されて、複数の生地片から形成され、本体102の残りの部分(ポーチ部112とガセット部116以外)を形成することができる。
【0049】
例示の下着100のガセット部116は、脚部110の間に延在する生地パネルであり、本体パネル114に結合し、本体102の第2の下方長手方向端部106の一部を形成する。ガセット部116はまた、少なくとも部分的にポーチ112の丸みを帯びた下部外縁部120に隣接する。カーブした下部縫目122は、ポーチ部112の丸みを帯びた下部外縁部120の全て又は一部に沿って、ポーチ部112をガセット部116に接続する。ガセット部116はまた、ガセット側部縫目124で本体パネル114に接続する。ガセット側部縫目124は、ガセット部116の前部に配置され、ポーチ部112の周囲から本体102の下方長手方向端部106まで延在する。実施によっては、ガセット側部縫目124は、側部縫目119a及び119bとカーブした下部縫目122との交点でポーチ部112に接続する。
【0050】
ガセット部116はまた、下着100の背面で本体パネル114に接続する背面縫目126を含む。背面縫目126は、アーチ形状、又は逆U字形である。特定の例では、ガセット部116は、ガセット側部縫目124と背面縫目126で本体パネル114に接続し、本体102の第2の長手方向端部106で脚部110の実質的に円筒のチューブ形状を形成する。各脚部110は、本体102の第2の長手方向端部106に脚開口部を有し、側部縫目124と背面縫目126によって互いに接続された、本体パネル114とガセット部116によって部分的に定義される。ガセット部116は、脚開口部の間に人間工学の形状を有し、例えば、下着100の着用者の身体のカーブした形状によりフィットする。ガセット側部縫目124は、背面縫目126よりも下着100の横方向の中心からより横方向に外側に向かって配置され、延在する。場合によっては、ガセット部116の正面領域(例えば、下着100の前半分のガセット部116の部分)は、ガセット部116の背面領域(例えば、下着100の後半分のガセット部116の部分)よりも大きい。
【0051】
例示の下着100は、男性の着用者によって使用することができる。したがって、ポーチ部112は、着用者の男性の解剖学的構造を受け入れてサポートするように構成することができる。場合によっては、カーブした下部縫目122は、例えば、ポーチ部112とガセット部116との間のより強固な接続を提供し、下着100が着用者により着用されているときには着用者の男性の解剖学的構造の下で追加のサポートを提供するために、追加のロックステッチを含む。場合によっては、ロックステッチは、下部縫目122の伸びを低減又は制限して、下部縫目122を安定させ、及び/又は、カーブした下部縫目122に隣接するポーチ部112の下部及びガセット部116(又はその両方)における動きを低減又は制限し、下着100の着用者の男性の解剖学的構造の下にさらなるサポートを追加する。ロックステッチは、カーブした下部縫目122の長さの一部又は全体、例えばガセット側部縫目124間、に沿って延在することができる。
【0052】
実施によっては、例示の下着100のポーチ部112は、フライ開口部128を含む。フライ開口部128は、ポーチ部112を作り上げる2枚の生地片の部分的な重なりによって形成することができる。他の実施によっては、フライ開口部128は除外することができ、ポーチ部112は、開口部なしでポーチ部112の左側部118aから右側部118bに延在する1つ又は複数の生地パネルから形成することができる。
【0053】
例示の下着100のポーチ部112は、外向きに伸びる凸形状を形成するように構成され、下着100の着用者の男性の解剖学的構造を保持し及びサポートするポーチ状のポケットを形成する。実施によっては、ポーチ部112は、ポーチ部112の横方向の中心でポーチ部112に沿って長手方向に延在する中央縫目130を含む。中央縫目130は、ポーチ部112の第1の下方長手方向端部からポーチ部112の第2の上方長手方向端部へ長手方向に延在する。中央縫目130は、ポーチ部112にバイアスをかけてその凸形状を作成及び維持することができ、場合によっては、ポーチ部112に追加のサポート及び強度を提供することができる。例えば、ポーチ部112の実施によっては、中央縫目130と共に縫い付けられた2つの逆にカーブしたポーチパターン片を含み、中央縫目130は、2つのカーブするポーチ片からポーチ部112の3D凸形状を促進させることができる。実施によっては、中央縫目130は、ダーツを含む(又はダーツと交換する)ことができ、又は、ポーチ112は中央縫目を完全に除外することができる。上方横幅よりも大きい下方横幅を有するなどの、ポーチ部112の形状は、下着の着用者に強化されたフィット感及び快適さを提供することができる。例えば、ポーチ112のより広い下部は、ポーチ112のカーブした、凸形状及び中央縫目130と共同して、3Dポーチ形状を形成し、男性の解剖学的構造を保持する。ポーチ112が着用者の男性の解剖学的構造によって満たされる又は形成されると、側部縫目119a及び119bが真っ直ぐになり、これは、フライ(前立て)開口部128を機能的なフライ(前立て)使用の位置に配置するのに役立つことができる。
【0054】
例示の下着100の本体102は、エラストマー又はストレッチニット生地などの、複数の異なる材料及び生地から形成することができる。そのような生地は、例えば、綿、ポリエステル、ナイロン、スパンデックス、ビスコース、モーダル、リヨセル、及び/又はレーヨンの繊維糸の様々な組み合わせによって作製され、柔らかさ、快適さ、及び所望の伸縮特性を提供することができる。生地は、ジャージー、リブ、メッシュ、及び/又は他のニットのテクスチャ及び構造などの様々なニットタイプで編むことができる。例えば、例示の下着100の本体102は、1%以上のスパンデックス(例えば、少なくとも5%のスパンデックス)を有するストレッチ生地から形成して、生地に柔軟性を提供し、着用者に快適さを提供することができる。実施によっては、生地は、生地に伸縮性の要素を提供する機械的伸縮性を有するニット生地である。機械的伸縮性は、編物のゲージ、テクスチャ(リブ構造など)、又はその両方を介して追加の弾力性を生成する生地の編物構造として定義できる。例えば、細かいリブパターンを持つ生地ニットは、生地に機械的な伸縮性を与えることができる。
【0055】
図7は、下着、例えば、
図1-6Bの例示の下着100を作製する例示の方法200を記載するフローチャートである。ステップ202において、下着のポーチ部が形成され、ポーチ部は、ポーチ部の第1の下方長手方向端部に、丸みを帯びたU字型の周囲を有する。ステップ204において、ポーチ部は少なくとも部分的にポーチ部のU字型の周囲に沿って、カーブした下部縫目でガセット部に接続される。ステップ206において、ポーチ部は、ポーチ部の側部縫目に沿って下着の本体パネルに接続され、側部縫目は、カーブした下部縫目の側端部から延在する。下着の製造順序は変えることができる。実施によっては、下着100は、最初にポーチ部112を構成し(例えば、中央縫目130で生地パネルを縫い合わせてポーチ部112を形成する)、次にガセット部116を脚部110の正面で本体パネル114に取り付け(例えば、ガセット側部縫目124で)、次にポーチ部112を本体パネル114及びガセット部116に取り付け、任意で、カーブした下部縫目122を丸みを帯びた下部外縁部120にロックステッチし、次にガセット116を衣類の背面(例えば、背面ガセット縫目126)で本体パネル114に縫い付けることによって、形成することができる。
【0056】
複数の実施が記載されている。にもかかわらず、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることが理解されるであろう。
[第1の局面]
実質的にチューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に取り囲むように構成された本体;を備え、
前記本体は:
前記本体の前表面周りのポーチ部であって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の側部で本体パネルに接続され、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有し、前記ポーチ部のU字型の周囲を形成する、前記ポーチ部と;
前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取るガセット部と;を備える、
下着。
[第2の局面]
前記ポーチ部は、前記ポーチ部を前記ポーチ部の側部で前記本体パネルに接続する側部縫目と、前記丸みを帯びた下部外縁部に沿ってカーブした下部縫目とを備え、前記カーブした下部縫目は、前記ポーチ部を前記ガセット部に接続する、
第1の局面に記載の下着。
[第3の局面]
前記カーブした下部縫目から前記側部縫目への移行は、連続的であり、前記カーブした下部縫目と前記側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含む、
第2の局面に記載の下着。
[第4の局面]
前記ガセット部は、前記ガセット部の前部に、前記ポーチ部から前記本体の下方長手方向端部に延在するガセット側部縫目を備え、前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記側部縫目と前記カーブした下部縫目との交点で前記ポーチ部に接続される、
第2の局面又は第3の局面に記載の下着。
[第5の局面]
前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部間の、前記ポーチ部の第1の長手方向下方幅は、前記ポーチ部の長手方向上半分における、前記ポーチ部の側部間の、前記ポーチ部の第2の長手方向上方幅よりも大きい、
第2の局面~第4の局面のいずれかに記載の下着。
[第6の局面]
前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目は、前記カーブした下部縫目の長さの少なくとも一部に沿ってロックステッチを備える、
第2の局面~第5の局面のいずれかに記載の下着。
[第7の局面]
前記カーブした下部縫目は、前記カーブした下部縫目の全体の長さに沿って前記ロックステッチを備える、
第6の局面に記載の下着。
[第8の局面]
前記ポーチ部は、前記ポーチ部の前記第1の下方長手方向端部から第2の上方長手方向端部まで長手方向に延在する中央縫目を備える、
第1の局面~第7の局面のいずれかに記載の下着。
[第9の局面]
前記ポーチ部は、フライ開口部を備える、
第1の局面~第8の局面のいずれかに記載の下着。
[第10の局面]
前記本体は、第1の脚部と前記第1の脚部に実質的に平行な第2の脚部を備え、前記第1の脚部と前記第2の脚部は、前記本体の第1の長手方向端部に向かって延在する、
第1の局面~第9の局面のいずれかに記載の下着。
[第11の局面]
第1の長手方向端部の反対側の前記本体の第2の長手方向端部で前記本体に取り付けられたウエストバンドを更に備える、
第1の局面~第10の局面のいずれかに記載の下着。
[第12の局面]
前記ガセット部は、第1の脚部と第2の脚部の隙間に沿って少なくとも部分的に縫い付けられている、
第10の局面又は第11の局面に記載の下着。
[第13の局面]
前記下着は、ボクサーブリーフである、
第1の局面~第12の局面のいずれかに記載の下着。
[第14の局面]
前記ポーチ部、前記本体パネル、及び、前記ガセット部は、少なくとも5%のスパンデックスを備える生地から形成される、
第1の局面~第13の局面のいずれかに記載の下着。
[第15の局面]
下着のポーチ部を形成するステップであって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字形の周囲を備える、前記形成するステップと;
前記ポーチ部を、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うカーブした下部縫目でガセット部に接続するステップと;
前記ポーチ部を、前記ポーチ部の側部縫目に沿って前記下着の本体パネルに接続するステップであって、前記側部縫目は、前記カーブした下部縫目の側端部から延在する、前記接続するステップと;を備える、
下着を作製する方法。
[第16の局面]
前記ガセット部のガセット側部縫目を本体部に接続するステップであって、前記ガセット側部縫目は、前記ガセット部の前部に配置され、前記ポーチ部から前記下着の下方長手方向端部まで延在し、前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記側部縫目と前記カーブした下部縫目との交点で前記ポーチ部に接続される、前記接続するステップを備える、
第15の局面に記載の方法。
[第17の局面]
前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目から前記側部縫目への移行は、連続的であり、前記カーブした下部縫目と前記側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含む、
第15の局面又は第16の局面に記載の方法。
[第18の局面]
前記ポーチ部を前記カーブした下部縫目で前記ガセット部に接続するステップは、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うロックステッチで前記ポーチ部を前記ガセット部に接続するステップを備える、
第15の局面~第17の局面のいずれかに記載の方法。
[第19の局面]
実質的にチューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に囲むように構成された本体を備え、
前記本体は:
前記本体の前表面の周りのポーチ部であって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字形の周囲を備える、前記ポーチ部と;
前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取るガセット部であって、前記ガセット部は、前記ガセット部の前部に、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部の側端部から前記本体の下方長手方向端部に延在する、ガセット側部縫目を備える、前記ガセット部と;を備える、
下着。
[第20の局面]
前記ポーチ部は、前記ポーチ部の側部で本体パネルに接続する、
第19の局面に記載の下着。
[第21の局面]
前記ガセット部は、前記ガセット側部縫目で本体パネルに接続する、
第19の局面又は第20の局面に記載の下着。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に取り囲むように構成された本体;を備え、
前記本体は:
前記本体の前表面周りのポーチ部であって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の側部で本体パネルに接続され、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有し、前記ポーチ部のU字型の周囲を形成する、前記ポーチ部と;
前記本体の前表面での前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取り、前記本体の後表面へ延在するガセット部であって、前記ガセット部は、前記ガセット部の前部に、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部の側端部から前記本体の下方長手方向端部に延在する、ガセット側部縫目を備え、前記ガセット側部縫目は、前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部で前記ポーチ部に接続され、前記本体の前記前表面での前記ガセット部の正面領域は、前記本体の前記後表面での前記ガセット部の背面領域よりも大きい、前記ガセット部と;を備え、
前記ガセット部は、前記ガセット部の背面縫目で前記本体パネルに接続し、
前記ガセット側部縫目は、前記背面縫目よりも下着の横方向の中心からより横方向に外側に向かって配置され、延在し、
前記丸みを帯びた下部外縁部の横方向の半径(A)の長さは、前記丸みを帯びた下部外縁部の長手方向の半径(B)の長さの80%から120%であり、
前記丸みを帯びた下部外縁部の長さ(C)は、前記ポーチ部の全U字型の周囲の24%から38%である、
下着。
【請求項2】
前記ポーチ部は、前記ポーチ部を前記ポーチ部の前記側部で前記本体パネルに接続する側部縫目と、前記丸みを帯びた下部外縁部に沿ってカーブした下部縫目とを備え、前記カーブした下部縫目は、前記ポーチ部を前記ガセット部に接続する、
請求項1に記載の下着。
【請求項3】
前記カーブした下部縫目から前記側部縫目への移行は、連続的であり、前記カーブした下部縫目と前記側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含む、
請求項2に記載の下着。
【請求項4】
前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記側部縫目と前記カーブした下部縫目との交点で前記ポーチ部に接続される、
請求項2に記載の下着。
【請求項5】
前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部間の、前記ポーチ部の第1の長手方向下方幅は、前記ポーチ部の長手方向上半分における、前記ポーチ部の前記側部間の、前記ポーチ部の第2の長手方向上方幅よりも大きい、
請求項2~請求項4のいずれか1項に記載の下着。
【請求項6】
前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目は、前記カーブした下部縫目の長さの少なくとも一部に沿ってロックステッチを備える、
請求項2~請求項5のいずれか1項に記載の下着。
【請求項7】
前記カーブした下部縫目は、前記カーブした下部縫目の全体の長さに沿って前記ロックステッチを備える、
請求項6に記載の下着。
【請求項8】
前記ポーチ部は、前記ポーチ部の前記第1の下方長手方向端部から第2の上方長手方向端部まで長手方向に延在する中央縫目を備える、
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の下着。
【請求項9】
前記ポーチ部は、フライ開口部を備える、
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の下着。
【請求項10】
前記本体は、第1の脚部と前記第1の脚部に平行な第2の脚部を備え、前記第1の脚部と前記第2の脚部は、前記本体の第1の下方長手方向端部に向かって延在する、
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の下着。
【請求項11】
前記本体の、第1の下方長手方向端部の反対側の第2の上方長手方向端部で前記本体に取り付けられたウエストバンドを更に備える、
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の下着。
【請求項12】
前記ガセット部は、第1の脚部と第2の脚部の隙間に沿って少なくとも部分的に縫い付けられている、
請求項10又は請求項11に記載の下着。
【請求項13】
前記下着は、ボクサーブリーフである、
請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の下着。
【請求項14】
前記ポーチ部、前記本体パネル、及び、前記ガセット部は、少なくとも5%のスパンデックスを備える生地から形成される、
請求項1~請求項13のいずれか1項に記載の下着。
【請求項15】
下着の前表面周りに前記下着のポーチ部を形成するステップであって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字型の周囲を備える、前記形成するステップと;
前記ポーチ部を、前記下着の前表面での前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うカーブした下部縫目でガセット部に接続するステップであって、前記ガセット部は、前記下着の後表面へ延在し、前記ガセット部の前部に、ガセット側部縫目を備え、前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部の側端部から前記下着の下方長手方向端部に延在し、前記ガセット側部縫目は、前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部で前記ポーチ部に接続され、前記下着の前記前表面での前記ガセット部の正面領域は、前記下着の前記後表面での前記ガセット部の背面領域よりも大きい、前記接続するステップと;
前記ポーチ部を、前記ポーチ部の側部縫目に沿って前記下着の本体パネルに接続するステップであって、前記側部縫目は、前記カーブした下部縫目の側端部から延在する、前記接続するステップと;
前記ガセット部の前記ガセット側部縫目を前記本体パネルに接続し、前記ガセット部の背面縫目を前記本体パネルに接続するステップであって、前記ガセット側部縫目は、前記ポーチ部の前記側部縫目と前記カーブした下部縫目との交点で前記ポーチ部に接続され、前記ガセット側部縫目は、前記背面縫目よりも前記下着の横方向の中心からより横方向に外側に向かって配置され、延在する、前記接続するステップと;を備え、
前記丸みを帯びた下部外縁部の横方向の半径(A)の長さは、前記丸みを帯びた下部外縁部の長手方向の半径(B)の長さの80%から120%であり、
前記丸みを帯びた下部外縁部の長さ(C)は、前記ポーチ部の全U字型の周囲の24%から38%である、
下着を作製する方法。
【請求項16】
前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目から前記側部縫目への移行は、連続的であり、前記カーブした下部縫目と前記側部縫目との間の曲率の徐々の変化を含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ポーチ部を前記カーブした下部縫目で前記ガセット部に接続するステップは、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部に少なくとも部分的に沿うロックステッチで前記ポーチ部を前記ガセット部に接続するステップを備える、
請求項15又は請求項16に記載の方法。
【請求項18】
チューブ状を有し、使用者の胴を少なくとも部分的に囲むように構成された本体を備え、
前記本体は:
前記本体の前表面周りのポーチ部であって、前記ポーチ部は、前記ポーチ部の第1の下方長手方向端部に丸みを帯びた下部外縁部を有するU字型の周囲を備える、前記ポーチ部と;
前記本体の前表面での前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部を少なくとも部分的に縁取り、前記本体の後表面へ延在するガセット部であって、前記ガセット部は、前記ガセット部の前部に、前記ポーチ部の前記丸みを帯びた下部外縁部の側端部から前記本体の下方長手方向端部に延在する、ガセット側部縫目を備える、前記ガセット部と;を備え、
前記本体の前記前表面での前記ガセット部の前側頂点は、前記本体の前記後表面での前記ガセット部の後側頂点が前記本体の上部端に対するよりも、前記本体の前記上部端に近く、
前記本体の前記前表面での前記ガセット部の正面領域は、前記本体の前記後表面での前記ガセット部の背面領域より大きく、
前記丸みを帯びた下部外縁部の横方向の半径(A)の長さは、前記丸みを帯びた下部外縁部の長手方向の半径(B)の長さの80%から120%であり、
前記丸みを帯びた下部外縁部の長さ(C)は、前記ポーチ部の全U字型の周囲の24%から38%である、
下着。
【請求項19】
前記ポーチ部は、前記ポーチ部の側部で本体パネルに接続する、
請求項18に記載の下着。
【請求項20】
前記ガセット部は、前記ガセット側部縫目で本体パネルに接続する、
請求項18又は請求項19に記載の下着。
【請求項21】
前記ガセット側部縫目は、前記丸みを帯びた下部外縁部の上方端部で、前記ポーチ部に接続し、
前記ガセット側部縫目間での前記ポーチ部の第1の横方向の幅は、前記ポーチ部の長手方向上半分における、前記ポーチ部の長手方向上方の第2の横方向の幅よりも大きい、
請求項18に記載の下着。
【請求項22】
前記ガセット部は、前記ガセット部の背面縫目で本体パネルに接続し、
前記ガセット側部縫目は、前記背面縫目よりも前記下着の横方向の中心からより横方向に外側に向かって配置され、延在する、
請求項18に記載の下着。
【請求項23】
前記ガセット側部縫目間での前記ポーチ部の第1の横方向の幅は、前記ポーチ部の長手方向上半分における、前記ポーチ部の長手方向上方の第2の横方向の幅よりも大きい、
請求項4に記載の下着。
【請求項24】
前記本体パネルは、縫い目が介在することなく、前記ポーチ部の第1の側部から、横方向に前記本体の背面の周りに、前記ポーチ部の第2の側部まで、連続的に延在する、
請求項1に記載の下着。
【請求項25】
前記ポーチ部の前記カーブした下部縫目のみが、前記ロックステッチを備える、
請求項6に記載の下着。