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特開2023-96259衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具及び衛生用薄葉紙収納容器載置ユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096259
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具及び衛生用薄葉紙収納容器載置ユニット
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20230630BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20230630BHJP
   A47K 7/00 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
B65D83/08 A
B65D25/20 R
A47K7/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211881
(22)【出願日】2021-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】宇都宮 達也
【テーマコード(参考)】
3E014
3E062
【Fターム(参考)】
3E014LA09
3E062AA09
3E062AB13
3E062AC02
3E062AC03
3E062AC04
3E062BB03
3E062BB06
3E062CA06
(57)【要約】
【課題】衛生用薄葉紙収納容器を載置する角度を切り替えることを可能にする衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具及び衛生用薄葉紙収納容器載置ユニットを実現する。
【解決手段】衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、衛生用薄葉紙収納容器100を回動可能に保持する容器保持部51と、容器保持部51を構造物K上に設置するために容器保持部51に設けられている載置部材52とを備えている。容器保持部51は、載置部材52に立設されている一対のアーム部材51aと、一対のアーム部材51aに回動可能に軸支されているホルダー部材51とを有しており、そのホルダー部材51bに衛生用薄葉紙収納容器100が装填される。このような角度調整治具50であれば、テーブルなどの構造物K上に載置する衛生用薄葉紙収納容器100の角度を、ユーザーが衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを取り出し易い角度に切り替えて使用することができる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収納されている衛生用薄葉紙を取り出す取出部を有する衛生用薄葉紙収納容器を所望する設置箇所の構造物上に載置する角度を切り替えるための衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具であって、
前記衛生用薄葉紙収納容器を回動可能に保持する容器保持部と、
前記容器保持部を前記構造物上に設置するために前記容器保持部に設けられている載置部材と、
を備えていることを特徴とする衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具。
【請求項2】
前記載置部材には、当該角度調整治具を前記構造物に固定するための固定部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具。
【請求項3】
前記容器保持部は、前記載置部材に立設されている一対のアーム部材と、前記一対のアーム部材に回動可能に軸支されているホルダー部材と、を有しており、
前記ホルダー部材に前記衛生用薄葉紙収納容器が装填されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具。
【請求項4】
前記ホルダー部材には、そのホルダー部材に装填された前記衛生用薄葉紙収納容器が前記ホルダー部材から抜け出ないようにするストッパー部材が配設されていることを特徴とする請求項3に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具。
【請求項5】
前記容器保持部は、前記載置部材に立設されている一対のアーム部材を有しており、
前記一対のアーム部に前記衛生用薄葉紙収納容器が回動可能に挟持されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具。
【請求項6】
前記容器保持部は、前記載置部材上で対向する位置に立設されている一対のアーム部材を有しており、
前記一対のアーム部材には、互いに向けて突き出した態様の突出軸が設けられており、
前記突出軸が、前記衛生用薄葉紙収納容器の側面において対向する位置に設けられている一対の窪み部に係入されて、前記一対のアーム部材に前記衛生用薄葉紙収納容器が回動可能に軸支されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具。
【請求項7】
前記容器保持部には、その容器保持部が保持している前記衛生用薄葉紙収納容器の回動角度を切り替えるための角度調整機構が設けられていることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具。
【請求項8】
内部に収納されている衛生用薄葉紙を取り出す取出部を有する衛生用薄葉紙収納容器を所望する設置箇所の構造物上に載置する角度を切り替えるための衛生用薄葉紙収納容器載置ユニットであって、
前記衛生用薄葉紙収納容器と、前記衛生用薄葉紙収納容器を保持する角度調整治具と、を備えており、
前記角度調整治具は、
前記衛生用薄葉紙収納容器を回動可能に保持する容器保持部と、
前記容器保持部を前記構造物上に設置するために前記容器保持部に設けられている載置部材と、
を備えていることを特徴とする衛生用薄葉紙収納容器載置ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生用薄葉紙収納容器を載置する角度を切り替えることを可能にする衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具及び衛生用薄葉紙収納容器載置ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、衛生用薄葉紙を収納する衛生用薄葉紙収納容器を前方に傾けた角度を維持させて、テーブルなどに載置可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
衛生用薄葉紙収納容器を前方に僅かに傾けた角度で載置することで、開閉蓋を開放させ易くなっており、衛生用薄葉紙収納容器から衛生用薄葉紙を取り出し易くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-50421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の衛生用薄葉紙収納容器の場合、衛生用薄葉紙収納容器を傾けて載置する角度は予め定められているので、その角度では使い勝手が悪いということもあった。
【0005】
本発明の目的は、衛生用薄葉紙収納容器を載置する角度を切り替えることを可能にする衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具及び衛生用薄葉紙収納容器載置ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
内部に収納されている衛生用薄葉紙を取り出す取出部を有する衛生用薄葉紙収納容器を所望する設置箇所の構造物上に載置する角度を切り替えるための衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具であって、
前記衛生用薄葉紙収納容器を回動可能に保持する容器保持部と、
前記容器保持部を前記構造物上に設置するために前記容器保持部に設けられている載置部材と、
を備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具において、
前記載置部材には、当該角度調整治具を前記構造物に固定するための固定部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具において、
前記容器保持部は、前記載置部材に立設されている一対のアーム部材と、前記一対のアーム部材に回動可能に軸支されているホルダー部材と、を有しており、
前記ホルダー部材に前記衛生用薄葉紙収納容器が装填されるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具において、
前記ホルダー部材には、そのホルダー部材に装填された前記衛生用薄葉紙収納容器が前記ホルダー部材から抜け出ないようにするストッパー部材が配設されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具において、
前記容器保持部は、前記載置部材に立設されている一対のアーム部材を有しており、
前記一対のアーム部に前記衛生用薄葉紙収納容器が回動可能に挟持されるように構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具において、
前記容器保持部は、前記載置部材上で対向する位置に立設されている一対のアーム部材を有しており、
前記一対のアーム部材には、互いに向けて突き出した態様の突出軸が設けられており、
前記突出軸が、前記衛生用薄葉紙収納容器の側面において対向する位置に設けられている一対の窪み部に係入されて、前記一対のアーム部材に前記衛生用薄葉紙収納容器が回動可能に軸支されるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1~6のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具において、
前記容器保持部には、その容器保持部が保持している前記衛生用薄葉紙収納容器の回動角度を切り替えるための角度調整機構が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、
内部に収納されている衛生用薄葉紙を取り出す取出部を有する衛生用薄葉紙収納容器を所望する設置箇所の構造物上に載置する角度を切り替えるための衛生用薄葉紙収納容器載置ユニットであって、
前記衛生用薄葉紙収納容器と、前記衛生用薄葉紙収納容器を保持する角度調整治具と、を備えており、
前記角度調整治具は、
前記衛生用薄葉紙収納容器を回動可能に保持する容器保持部と、
前記容器保持部を前記構造物上に設置するために前記容器保持部に設けられている載置部材と、
を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、衛生用薄葉紙収納容器を載置する角度を切り替えることを可能にする衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具及び衛生用薄葉紙収納容器載置ユニットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】衛生用薄葉紙収納容器の一例を示す斜視図である。
図2図1のII-II線における断面図である。
図3】衛生用薄葉紙収納容器の取出部に衛生用薄葉紙を挿通させた状態を示す断面図である。
図4】衛生用薄葉紙収納容器の取出部を示す斜視図である。
図5】本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具を示す斜視図である。
図6】本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具に衛生用薄葉紙収納容器をセットした状態を示す斜視図である。
図7】本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具によって、衛生用薄葉紙収納容器の角度を切り替えた状態を示す斜視図である。
図8】本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具の使用態様を示す斜視図である。
図9】本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具の使用態様を示す斜視図である。
図10】衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具の変形例であって、その衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具に衛生用薄葉紙収納容器をセットした状態を示す斜視図である。
図11図10のXI-XI線における断面図である。
図12】衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具によって、衛生用薄葉紙収納容器の角度を切り替えた状態を示す斜視図である。
図13】衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明に係る衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具及び衛生用薄葉紙収納容器載置ユニットの実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0017】
なお、以下においては、図1に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向並びにX軸、Y軸及びZ軸を定めて衛生用薄葉紙収納容器100を説明する。すなわち、衛生用薄葉紙収納容器100において、蓋体2が取り付けられている側を上、その反対側を下、衛生用薄葉紙収納容器100の平面視における手前側を前、その反対側を後、容器の前面を正面視した状態における右手側を右、容器の前面を正面視した状態における左手側を左とし、前後方向に沿った軸をX軸、左右方向に沿った軸をY軸、上下方向に沿った軸をZ軸とする。
この衛生用薄葉紙収納容器100を構造物K上に載置する角度を衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50が調整する。
【0018】
本発明に係る衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50を説明するにあたり、まずは、その角度調整治具50にセットして使用する衛生用薄葉紙収納容器100について説明する。
【0019】
<実施形態の構成>
(衛生用薄葉紙収納容器)
衛生用薄葉紙収納容器100は、例えば、図1図3に示すように、ロール状の衛生用薄葉紙Pを内部に収納する容器本体1と、容器本体1に着脱自在に取り付けられる蓋体2と、蓋体2に着脱自在に取り付けられる取出部3等を備えて構成されている。
蓋体2が、容器本体1に対して着脱自在に構成されているため、容器本体1から蓋体2を取り外した状態で、容器本体1の内部に衛生用薄葉紙Pを収納したり、内部から衛生用薄葉紙Pを取り出したりすることができる。
【0020】
(衛生用薄葉紙)
衛生用薄葉紙Pは、例えば、ロール状に巻かれたウェットシートやウェットティッシュ等のロールペーパーであり、所定の薬液が含浸されている。
この衛生用薄葉紙Pは、例えば、図3に示すように、上下方向に沿った軸心にロール状に巻かれた状態で容器本体1に収納されている。換言すれば、容器本体1は、衛生用薄葉紙Pの軸心を容器本体1の底面を成す底部1bと略直交させる向きで、その衛星用薄葉紙Pを収納するようになっている。
この容器本体1に収納された衛生用薄葉紙Pは、ロールの中心側から引き出されて取出部3を通じて取り出されるようになっている。
また、衛生用薄葉紙Pには、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目P1が施されており、そのミシン目P1に沿って切り離した衛生用薄葉紙Pを、ユーザーが使用するようになっている。
【0021】
(容器本体)
容器本体1は、有底円筒形状に形成された容器であり、下面には底部1b、上面には開口部1aが設けられている。この開口部1aから容器本体1の内部に衛生用薄葉紙Pを収納するようになっている。
また、容器本体1の開口部1a近傍の外周面には、図2に示すように、周方向に沿って雄ネジ部11が設けられている。
容器本体1は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成されている。
容器本体1は、平面視において直径50mm~200mmの円形となり、Z軸方向(高さ)45mm~200mm、各面の厚み0.5mm~10mmの円筒形状に形成されている。
【0022】
(蓋体)
蓋体2は、図1図3に示すように、蓋体本体21と、小蓋22と、から構成されている。
【0023】
(蓋体本体)
蓋体本体21は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成されており、下面が開放された円筒形状をなし、天面部21aと、側面部21bと、天面部21aの平面視内周側に下方に向けて凹状に形成される凹部21cと、孔部21dと、凹部21c内において孔部21dを囲むように円筒形状に立設された本体側壁部21eと、を備えている。
蓋体本体21は、平面視において直径50mm~200mmの円形となり、Z軸方向(高さ)15mm~50mm、各面の厚み0.5mm~10mmの円筒形状に形成されている。
【0024】
また、側面部21bの下端部の内周面には、容器本体1の雄ネジ部11と螺合する雌ネジ部211が設けられている。これによって、図2に示すように容器本体1と蓋体2は、雄ネジ部11と雌ネジ部211を介した着脱自在な連結構造をとり、容器本体1から蓋体2を取り外すことが可能となっている。
【0025】
(蓋体の凹部)
凹部21cは、閉塞時の小蓋22と平面視における形状が略一致し、小蓋22を嵌めることができるように形成されている。また、凹部21cは、前端部が平面視において小蓋22よりも大きく、小蓋22が嵌め込まれた状態でも若干の隙間が残るように形成されている。これによって、当該隙間を利用して小蓋22に指を掛けることが可能となる。
【0026】
(孔部)
孔部21dは、蓋体本体21の平面視略中央に平面視円形に形成された、衛生用薄葉紙収納容器100内部に通じる孔であり、平面視において、取出部3より僅かに小さく形成され、後述のように孔部21dには取出部3が固定される。
【0027】
(本体側壁部)
本体側壁部21eは、孔部21dの周囲を囲むように、凹部21c内において円筒形状に上方に向けて延出して形成されている。本体側壁部21eは、その外径が小蓋22の小蓋側壁部22aの内径と同一か、ごく僅かに小さくなるように形成されている。
【0028】
(小蓋)
小蓋22は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成され、基端部が蓋体本体21と連結されており、閉塞時における下面から突出した小蓋側壁部22aを備えている。
この小蓋22が蓋体本体21と連結されている基端部が小蓋22の回動軸22bとして機能するようになっている。
また、小蓋22は、閉塞時の平面視における形状が凹部21cと略一致し、閉塞時に凹部21cに嵌めることができるように形成されている。
そして、この小蓋22は、衛生用薄葉紙収納容器100の取出部3を覆う蓋としての機能を有しており、小蓋22を回動させて開閉することで、蓋体本体21に配設されている取出部3を露出させたり覆ったりすることができる。
【0029】
(小蓋側壁部)
小蓋側壁部22aは、小蓋22の閉塞時において下方に向けて延出する円筒形状に形成されている。また、小蓋側壁部22aは、内径が本体側壁部21eの外径と同一か、ごく僅かに大きくなるように形成されている。また、この小蓋側壁部22aは小蓋22の閉塞時において、凹部21cの上面と接触するようになっている。これによって、小蓋22の閉塞時に、小蓋側壁部22aと本体側壁部21eとが嵌合し、小蓋側壁部22aと本体側壁部21eとで囲まれた空間、ひいては当該空間と孔部21dを介して繋がる衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つことができる。
【0030】
なお、本実施形態では、本体側壁部21eと小蓋側壁部22aとを嵌合させることによって、衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つよう構成しているが、衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つことができれば、上記と異なる構成とすることも可能である。
また、収納する衛生用薄葉紙が薬液等を染み込ませたものでなく、乾燥を防ぐ必要がない場合には、特に気密手段を備えない構成としてもよい。
【0031】
(取出部)
取出部3は、例えば、図4に示すように、平面視において円形となる略円柱状に形成された弾性変形可能な部材であり、例えば、射出成型により形成することができる。
この取出部3は、容器本体1内部に収納された衛生用薄葉紙Pを取り出すための部材である。
具体的には、取出部3は、平面視中央部に形成された内部底面を有する凹部31と、側面に形成された括れ部32と、凹部31の略中央に形成された取出孔33と、を備えている。
この取出部3は、平面視において、蓋体本体21の直径の10分の1以上、3分の1以下の孔部21dより僅かに大きい円形を有している。
【0032】
(取出部の凹部)
凹部31は、取出部3の上面において、周縁部を残して、上面視円形状に下方に向けて凹状となるように形成されている。この凹部31の深さ(Z軸方向の深さ)は、2mm~10mmとなるように形成されている。
また、凹部31は、その内部底面が平面となるように形成されている。
【0033】
(括れ部)
括れ部32は、取出部3の側面の上下方向略中央部を周方向に沿って周回するようにして、平面視において取出部3の直径の20分の1以上、10分の1以下の深さとなるように径方向に凹んだ溝状に形成される。また、この括れ部32のZ軸方向の寸法は、0.5mm~3.0mmとなるように形成されている。
上記のように取出部3は、平面視において孔部21dより僅かに大きく形成されているため、この括れ部32に孔部21dの縁を嵌め込むことによって、取出部3を蓋体本体21に固定することが可能となる。
【0034】
(取出孔)
取出孔33は、容器本体1の内部に収納された衛生用薄葉紙Pを取り出すための孔である。
取出孔33は、下面側から挿通された衛生用薄葉紙Pを、その先端側の端部が取出部3の上面(凹部31の内部底面)から突出した状態として保持する。
衛生用薄葉紙Pの先端が取出部3の上面から突出した状態であるとき、その突出量としては、10mm~30mm、好ましくは13mm~20mmである。この突出量であれば、一般的なユーザーの手指で摘みやすく、取出し作業を容易に行うことができる。
【0035】
取出孔33は、典型的には平面視にて略円形の小孔33aと、小孔33aを中心に放射状に形成された複数のスリット33bとを有している。なお、ここでいう「略円形」とは、真円を含むのは勿論のこと、楕円や歪んだ円形なども含むものとする。
本実施形態では、例えば、図4に示すように、小孔33aの周囲に4本のスリット33bが設けられている。各スリット33bは小孔33aの周囲に90°間隔で設けられている。
小孔33aの直径は、1.0mm~5.0mm、好ましくは2.0mm~4.0mmに形成されている。小孔33aの直径が大きすぎると次のシートが保持されず落ち込んでしまい、小さすぎると取出しの際に力を多く必要とする。
【0036】
この取出孔33によって、引き出された衛生用薄葉紙Pに抵抗を掛けることで、使用する衛生用薄葉紙Pをミシン目P1に沿って切り離すとともに、後続の衛生用薄葉紙Pの端部が取出孔33から適量突出した状態で保持しておくことが可能となる。
このように、小孔33aと複数のスリット33bとからなる取出孔33であれば、取出孔33における衛生用薄葉紙Pの保持の確実性と、その取出孔33に保持されている衛生用薄葉紙Pを引き出す容易性を両立させることができる。
なお、図4では、4本のスリット33bを形成した場合を図示して説明したが、取出孔33の形状としてはこれに限られず、上記の機能を果たすことが可能であれば任意の数のスリット33bを形成してもよい。つまり、真円や楕円の小孔33aと、任意の数のスリット33bを組み合わせた取出孔33であってよい。
【0037】
(衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具)
ここで、本発明に係る衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50について説明する。
衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、前述した衛生用薄葉紙収納容器100を、所望する設置箇所の構造物K上に載置する角度を切り替えるのに用いる治具である。その角度は何度でもよい。
本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、例えば、図5図6に示すように、衛生用薄葉紙収納容器100を回動可能に保持する容器保持部51と、容器保持部51を構造物K上に設置するために容器保持部51に設けられている載置部材52等を備えている。
この角度調整治具50は、例えば、ステンレス、アルミニウム、鉄などの金属材料や、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材料や、木材などを用いて製造することができる。
なお、角度調整治具50を金属材料のみ、樹脂材料のみで製造してもよく、また各部材毎に金属材料、樹脂材料、木材などを使い分けて、各材料を組み合わせて製造してもよい。
【0038】
(容器保持部)
容器保持部51は、載置部材52に立設されている一対のアーム部材51aと、一対のアーム部材51aに回動可能に軸支されているホルダー部材51bと、を有している。
【0039】
(一対のアーム部材)
一対のアーム部材51aは、載置部材52上で対向する位置に立設されている。
各アーム部材51aは、載置部材52の上面に略垂直に立設されている。
アーム部材51aの高さは、容器部分の最も長い箇所の1/2以上であること、例えば高さ175mm、対角の長さが200mmの衛生用薄葉紙収納容器100ならば、アーム部材51aは少なくとも100mm以上であることが好ましい。
このアーム部材51aの上端側に、アーム部材51aにホルダー部材51bを連結するための連結軸51cが設けられている。
【0040】
この連結軸51cを介してアーム部材51aとホルダー部材51bを連結している箇所には、図示しない角度調整機構が配設されている。
角度調整機構(図示省略)は、連結軸51cを介してアーム部材51aに回動可能に連結されているホルダー部材51bを様々な回動角度で止める機能を有している。
つまり、角度調整機構が、アーム部材51aに回動可能に連結されているホルダー部材51bを様々な回動角度で止めるようにして、そのホルダー部材51bの回動角度を切り替えることを可能にしている。例えば、角度調整機構には、ラチェット機構などを適用することができる。
このような角度調整機構を用いることで、アーム部材51aに回動可能に連結されているホルダー部材51bを、例えば30°毎など任意の角度に停止させて、その角度を維持させることができる。
なお、角度調整機構を用いなくても、ホルダー部材51bを様々な回動角度で止めることはできるが、角度調整機構を用いた方が確実にホルダー部材51bを所定の角度で停止させることができ、その角度を維持させることができる。
また、角度調整機構(図示省略)により固定された角度を解除する機構を備えていてもよい。
【0041】
(ホルダー部材)
ホルダー部材51bは、例えば、有底円筒形状に形成された篭状部材であり、このホルダー部材51bに衛生用薄葉紙収納容器100が装填されるようになっている。
つまり、ホルダー部材51bは、衛生用薄葉紙収納容器100よりも一回り大きく、衛生用薄葉紙収納容器100をその内側に収容可能なサイズを有している。
本実施形態では、篭状のホルダー部材51bを図示して例示したが、ホルダー部材51bの形状は任意であり、コップ状のホルダー部材であってもよく、また有底角筒形状に形成されたホルダー部材であってもよい。
【0042】
また、ホルダー部材51bの上部開口部分には、そのホルダー部材51bに装填された衛生用薄葉紙収納容器100がホルダー部材51bから抜け出ないようにするストッパー部材51dが配設されている。このホルダー部材51bにはストッパー部材51dが2つ配設されている。
つまり、ホルダー部材51bに衛生用薄葉紙収納容器100を装填する際にはストッパー部材51dを外しておき、ホルダー部材51b内に衛生用薄葉紙収納容器100を装填した後にストッパー部材51dを掛けるようにする。
本実施形態では、フック状のストッパー部材51dを図示して例示したが、ストッパー部材51dの形状や数は任意であり、ホルダー部材51bに装填された衛生用薄葉紙収納容器100がホルダー部材51bから抜け出ないようにする機能を有していればよく、閂状のストッパー部材や、バンド状のストッパー部材などであってもよい。
【0043】
(載置部材)
載置部材52は、例えば、円盤状の平板部材であり、テーブルなどの構造物K上に角度調整治具50を安定した状態で載置するために設けられている。
この載置部材52は、円形板状であることに限らず矩形板状などであってもよく、また厚みを有するブロック状の載置部材であってもよい。
なお、角度調整治具50を安定した状態で構造物K上に載置するためには、載置部材52はある程度の重さを有していることが好ましい。
また、載置部材52の下面に滑り止めシートなどを貼付しておくことが好ましい。
また、この載置部材52には、衛生用薄葉紙収納容器100を真下に向けても取り出し可能にする空洞部(貫通部)が形成されていてもよい。
【0044】
<実施形態の作用>
上述した衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、衛生用薄葉紙収納容器100を設置するテーブルなどの構造物K上に載置して使用する。
具体的には、図6図7に示すように、ホルダー部材51bに衛生用薄葉紙収納容器100を装填した角度調整治具50を構造物K上に載置し、角度調整治具50を介して衛生用薄葉紙収納容器100を構造物K上に設置するようにして使用する。
そして、この衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、衛生用薄葉紙収納容器100が装填されているホルダー部材51bを回動させて、そのホルダー部材51bを様々な回動角度で止めることができるので、衛生用薄葉紙収納容器100を構造物K上に載置する角度を切り替えることができる。
つまり、ユーザーが衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを取り出し易い角度に、衛生用薄葉紙収納容器100の角度を切り替えて使用することができる。
【0045】
例えば、図7に示したように、衛生用薄葉紙収納容器100の取出部3を斜め下に向けた角度に切り替えて使用する場合、角度調整治具50のホルダー部材51bに装填されている衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを引き出す際の力が、載置部材52を構造物K上に押し付ける力として作用するようになるので、衛生用薄葉紙収納容器100や角度調整治具50をユーザーが押えることなく、衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを片手で引き出して取り出すことができる。
つまり、この衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50を用いて、衛生用薄葉紙収納容器100の取出部3を斜め下に向けた角度に切り替えて使用する場合、ユーザーの片手が塞がっていても、もう一方の手で衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを引き出すことができる。
【0046】
<実施形態の効果>
本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器用角度調整治具は、内部に収納されている衛生用薄葉紙Pを取り出す取出部3(取出孔33)を有する衛生用薄葉紙収納容器100を所望する設置箇所の構造物K上に載置する角度を切り替えるための衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50であって、衛生用薄葉紙収納容器100を回動可能に保持する容器保持部51と、容器保持部51を構造物K上に設置するために容器保持部51に設けられている載置部材52と、を備えているようにした。
ここでの容器保持部51は、載置部材52に立設されている一対のアーム部材51aと、一対のアーム部材51aに回動可能に軸支されているホルダー部材51と、を有しており、そのホルダー部材51bに衛生用薄葉紙収納容器100が装填されるようにした。
【0047】
本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、このような構成を有しており、テーブルなどの構造物K上に載置する衛生用薄葉紙収納容器100の角度を、ユーザーが衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを取り出し易い角度に切り替えて使用することができる。
例えば、衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50を用いて、衛生用薄葉紙収納容器100の取出部3を斜め下に向けた角度に切り替えて使用する場合、角度調整治具50の容器保持部51(ホルダー部材51b)に保持されている衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを引き出す際の力が、載置部材52を構造物K上に押し付ける力として作用するようになるので、ユーザーの片手が塞がっていても、もう一方の手で衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを引き出すことができる。
【0048】
<変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図8図9に示すように、載置部材52には、角度調整治具50を構造物Kに固定するための固定部53が設けられていてもよい。
【0049】
図8に示した固定部53は、構造物Kの上面に吸着する吸盤タイプの固定部53であり、載置部材52の下面に複数配設されている。
このような固定部53が角度調整治具50の載置部材52に設けられていれば、構造物K上に設置した角度調整治具50が動いてしまうことを防ぐことができるので、ユーザーは片手で衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを引き出すことができる。
【0050】
また、図9に示した固定部53は、構造物Kの縁に嵌合するクリップタイプの固定部53であり、載置部材52と一体的に設けられている。ここでは載置部材52と固定部53の間隔を切り替え可能な伸縮部53aを介して固定部53が載置部材52に配設されている。
このような固定部53が角度調整治具50の載置部材52に設けられていれば、構造物K上に設置した角度調整治具50が動いてしまうことを防ぐことができるので、ユーザーは片手で衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを引き出すことができる。
【0051】
また、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、例えば、図10図11に示すように、衛生用薄葉紙収納容器100を回動可能に保持する容器保持部51と、容器保持部51を構造物K上に設置するために容器保持部51に設けられている載置部材52等を備えている。
ここでの容器保持部51は、載置部材52上で対向する位置に立設されている一対のアーム部材51aを有しており、その一対のアーム部材51aには、互いに向けて突き出した態様の突出軸511が設けられている。
特に、ここでの衛生用薄葉紙収納容器100(容器本体1)には、その側面において対向する位置に一対の窪み部111が設けられている。
そして、一対のアーム部材51aの突出軸511が、衛生用薄葉紙収納容器100(容器本体1)の側面に設けられている一対の窪み部111に係入されて、一対のアーム部材51aに衛生用薄葉紙収納容器100が回動可能に軸支されるようになっている。
【0052】
このような衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50であっても、図12に示すように、一対のアーム部材51aに軸支されている衛生用薄葉紙収納容器100を回動させて、その衛生用薄葉紙収納容器100を様々な回動角度で止めることができるので、衛生用薄葉紙収納容器100を構造物K上に載置する角度を切り替えることができる。
なお、一対のアーム部材51aと衛生用薄葉紙収納容器100を連結している箇所である突出軸511部分には、前述したラチェット機構などを用いた角度調整機構(図示省略)が配設されていることが好ましい。
また、この角度調整治具50の載置部材52にも、前述した固定部53を設けるようにしてもよい。
また、図10図12に示した衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50であれば、角度調整治具50に衛生用薄葉紙収納容器100をセットしたまま蓋体2を着脱することができるので、衛生用薄葉紙収納容器100が角度調整治具50にセットされた状態で衛生用薄葉紙Pの詰め替えを行うことができる。
【0053】
ところで、図10図12に示した衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、一対の窪み部111が設けられている衛生用薄葉紙収納容器100との組物(ユニット)であるといえる。
換言すれば、衛生用薄葉紙収納容器載置ユニット60は、図10図12に示した衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50と、衛生用薄葉紙収納容器100とを備えており、その角度調整治具50は、衛生用薄葉紙収納容器100を回動可能に保持する容器保持部51と、容器保持部51を構造物K上に設置するために容器保持部51に設けられている載置部材52と、を備えている。
このような衛生用薄葉紙収納容器載置ユニット60であっても、衛生用薄葉紙収納容器100を構造物K上に載置する角度を切り替えることができる。
【0054】
さらに換言すれば、図10図12に示した一対の窪み部111が設けられている衛生用薄葉紙収納容器100は、角度調整治具50を備えた衛生用薄葉紙収納容器100であるともいえる。
こうした角度調整治具50を備えた衛生用薄葉紙収納容器100であっても、衛生用薄葉紙収納容器100を構造物K上に載置する角度を切り替えることができる。
【0055】
また、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、例えば、図13に示すように、衛生用薄葉紙収納容器100を回動可能に保持する容器保持部51と、容器保持部51を構造物K上に設置するために容器保持部51に設けられている載置部材52等を備えている。
ここでの容器保持部51は、載置部材52に立設されている一対のアーム部材51aを有しており、その一対のアーム部51aに衛生用薄葉紙収納容器100が回動可能に挟持されるようになっている。
具体的には、図13に示すように、一対のアーム部材51aに設けられている突出軸511に回動可能に吸盤状の吸着部材512が配設されており、その吸着部材512を衛生用薄葉紙収納容器100(容器本体1)の側面に吸着させるようにして、一対のアーム部51aに衛生用薄葉紙収納容器100が回動可能に挟持されている。
つまり、ここでの衛生用薄葉紙収納容器100は、図1図3にて示したものであり、図11に示した衛生用薄葉紙収納容器100のような一対の窪み部111を有してはいない。
【0056】
このような衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50であっても、一対のアーム部材51aに吸着部材512を介して軸支されている衛生用薄葉紙収納容器100を回動させて、その衛生用薄葉紙収納容器100を様々な回動角度で止めることができるので、衛生用薄葉紙収納容器100を構造物K上に載置する角度を切り替えることができる。
また、この衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50であっても、角度調整治具50に衛生用薄葉紙収納容器100をセットしたまま蓋体2を着脱することができるので、衛生用薄葉紙収納容器100が角度調整治具50にセットされた状態で衛生用薄葉紙Pの詰め替えを行うことができる。
なお、一対のアーム部材51aと衛生用薄葉紙収納容器100を連結している箇所である突出軸511部分(または突出軸511と吸着部材512の接合部分)には、前述したラチェット機構などを用いた角度調整機構(図示省略)が配設されていることが好ましい。
また、この角度調整治具50の載置部材52にも、前述した固定部53を設けるようにしてもよい。
【0057】
また、図13に示した態様も、衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50と、衛生用薄葉紙収納容器100とを備えている衛生用薄葉紙収納容器載置ユニット60であるといえる。
【0058】
以上のように、本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50や衛生用薄葉紙収納容器載置ユニット60であれば、容器保持部51に回動可能に保持されている衛生用薄葉紙収納容器100を回動させて、その衛生用薄葉紙収納容器100を様々な回動角度で止めることができるので、衛生用薄葉紙収納容器100を構造物K上に載置する角度を切り替えることができる。
そして、テーブルなどの構造物K上に載置する衛生用薄葉紙収納容器100の角度を、ユーザーが衛生用薄葉紙収納容器100から衛生用薄葉紙Pを取り出し易い角度に調整して使用することができる。
【0059】
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50によって回動可能に保持される衛生用薄葉紙収納容器100は、上記実施形態のように円筒形状の収納容器であることに限らず、矩形箱型の収納容器など任意の形状の収納容器であってよい。
そして、衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50は、その収納容器の形状に対応させて設計すればよく、例えば、矩形箱型の収納容器に対応させて、容器保持部51やホルダー部材51bを適正な形状に形成するようにすればよい。
このように、衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具50の形状や大きさは任意である。
【符号の説明】
【0060】
50 衛生用薄葉紙収納容器の角度調整治具(角度調整治具)
51 容器保持部
51a 一対のアーム部材
51b ホルダー部材
51c 連結軸
51d ストッパー部材
511 突出軸
512 吸着部材
52 載置部材
53 固定部
60 衛生用薄葉紙収納容器載置ユニット
1 容器本体
1a 開口部
1b 底部
1d 雄ネジ突起
11 雄ネジ部
2 蓋体
21 蓋体本体
21a 天面部
21b 側面部
21c 凹部
21d 孔部
21e 本体側壁部
211 雌ネジ部
22 小蓋
22a 小蓋側壁部
22b 回動軸
3 取出部
31 凹部
32 括れ部
33 取出孔
33a 小孔
33b スリット
111 一対の窪み部
100 衛生用薄葉紙収納容器
P 衛生用薄葉紙
P1 ミシン目
K 構造物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13