(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096564
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】道路舗装機械及びそれに用いられる作業用ステップの支持構造
(51)【国際特許分類】
E01C 19/48 20060101AFI20230630BHJP
【FI】
E01C19/48 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021212413
(22)【出願日】2021-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000235163
【氏名又は名称】範多機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136847
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼山 嘉成
(72)【発明者】
【氏名】妹尾 達規
【テーマコード(参考)】
2D052
【Fターム(参考)】
2D052AA03
2D052BD12
2D052CA26
(57)【要約】
【課題】底板の面積を出来る限り大きくすることができ、かつ、作業用ステップを限られた区画に収納する。
【解決手段】作業用ステップの支持構造は、左側伸縮構造に取り付けられるブラケット6aと、ブラケット6aに、上方向に回動可能に取り付けられる回動ブラケット8と、回動ブラケット8に取り付けられる左側伸縮ステップ台7aと、右側伸縮構造に取り付けられるブラケット6bと、ブラケット6bに、上方向に回動可能に取り付けられる回動ブラケット8と、回動ブラケット8に取り付けられる右側伸縮ステップ台7cと、スクリード装置の筐体に、上方向に回動可能に取り付けられる中央ステップ台7cとを備える。回動ブラケット8と左側伸縮ステップ台7aとの連結部分は、解除可能である。回動ブラケット8と右側伸縮ステップ台7cとの連結部分は、解除可能である。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右にスクリードを伸縮することができる道路舗装機械のスクリード装置に取り付けられる作業用ステップの支持構造であって、
前記スクリードの左側伸縮構造に取り付けられる第1のブラケットと、
前記第1のブラケットに、上方向に回動可能に取り付けられる第1の回動ブラケットと、
前記第1の回動ブラケットに取り付けられる第1の伸縮ステップ台と、
前記スクリードの右側伸縮構造に取り付けられる第2のブラケットと、
前記第2のブラケットに、上方向に回動可能に取り付けられる第2の回動ブラケットと、
前記第2の回動ブラケットに取り付けられる第2の伸縮ステップ台と、
前記スクリード装置の筐体に、上方向に回動可能に取り付けられる中央ステップ台とを備えることを特徴とする、作業用ステップの支持構造。
【請求項2】
前記スクリード装置を縮めた際に、前記第1の伸縮ステップ台及び前記第2の伸縮ステップ台は、前記中央ステップ台の内部に収納可能であり、
前記第1の伸縮ステップ台、前記第2の伸縮ステップ台、及び前記中央ステップ台、並びに、前記第1の回動ブラケット、及び前記第2の回動ブラケットを、上方向に回動させて、折りたたみ収納が可能であることを特徴とする、請求項1に記載の作業用ステップの支持構造。
【請求項3】
前記第1の回動ブラケットと前記第1の伸縮ステップ台との連結部分は、解除可能であり、
前記第2の回動ブラケットと前記第2の伸縮ステップ台との連結部分は、解除可能であることを特徴とする、請求項2に記載の作業用ステップの支持構造。
【請求項4】
前記第1及び第2のブラケットの後端下部まで、前記スクリード装置の底板が設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の作業用ステップの支持構造。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の作業用ステップの支持構造を有するスクリード装置を備えることを特徴とする、道路舗装機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮スクリードを有する道路舗装機械のステップの折りたたみ可能な支持構造に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載のように、道路舗装機械の作業用のステップ(16)(括弧内の符号は特許文献に記載の符号。以下同様。)はスクリードの後端面に対して所定寸法だけ離間して取り付けられている。そのため、その分だけ舗装機械の全長が長くなる。よって、たとえば、道路舗装機械をトラックに搭載して回送する際、道路舗装機械の全長が長くなる分だけ、道路舗装機械を搭載するためのスペースが増大し、それに伴い大型のトラックを使用しなければならならず、舗装機械の回送費がアップするという問題があった。
【0003】
そのような課題を解決するために、特許文献2には、伸縮スクリードを有する道路舗装機械のステップに関して、折りたたみを可能とした構造が開示されている。
【0004】
特許文献2では、スクリード本体(9)に伸縮スクリード部(10,11)を伸縮可能に設けてなる伸縮式スクリード(5)の後端部に、作業用の中央ステップ(7)が取り付けられている。さらに、スクリード本体(9)には、L字型の第1ブラケット(22)の鉛直部(24)が固着されている。第1ブラケット(22)の水平部(25)に第2ブラケット(23)がスクリード本体(9)の後端面に対して後方へ水平移動可能かつ上下方向に回動可能にするローラ(32)及びローラ軸(31)を介して連結され、第2ブラケット(23)に中央ステップ(7)が固定されている。また、第1ブラケット(22)に対して第2ブラケット(23)を後方に引き出して上方に回動させることにより、中央ステップ(7)をスクリード本体(9)の後端面と当接又は近接する起立状態に折り畳み可能にしている。
【0005】
特許文献2に記載のステップはスクリード本体の後端面と当接又は近接対峙する起立状態に折り畳むことにより、道路舗装機械の全長を従来例に比べて短縮させることができる。よって、たえば、道路舗装機械をトラックに搭載して回送する際、道路舗装機械を搭載するためのスペースが小さくて済み、それに伴い小型のトラックを使用でき、舗装機械の回送費を安価にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005-248576号公報
【特許文献2】特開2009-287351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、本願出願人が製造するような小型の道路舗装機械の場合、全ての機能を限られた寸法内に収める必要がある。特に、小型特殊自動車区分の道路舗装機械のスクリードは、非常に小さい区画の中に装置を収める必要がある。
【0008】
スクリードの施工能力(施工平坦性や操作時の追従性)は、スクリードの底板形状や底板面圧(kg/cm2)等のバランスによって決まる。しかし、小型の道路舗装機械の場合、上記したように、スクリードを非常に小さい区画の中に収める必要があるので、どうしても、底板面圧(kg/cm2)が高くなる傾向にある。そのため、上記施工能力のバランスをとり難く、操作が難しいとの不満をオペレータから受けることがある。
【0009】
図8(a)は、本願出願人が製造する従来のスクリード装置の側面図である。
図8(a)に示すように、ステップは、回動中心に対して、
図8(a)の矢印に示すように上方向に回動して、作業時には、上方向に上げられて使用される。スクリード装置においては、メインフレーム直下にメイン底板が、左側の伸縮フレーム直下に左側底板が、及び右側の伸縮フレーム直下に右側底板が配置されている。
【0010】
図8(a)に示す構造では、作業を行わない場合、ステップを回動中心に下方向に折り畳んで収納しておく必要がある。そのため、右側底板を含め、全底板のサイズを、ステップの収納場所を加味して、小さくしておく必要がある。結果、底板の全面積が小さくなるので、底板面圧が高くなってしまうのである。
【0011】
特許文献2に記載のステップ構造であれば、ステップを上方向に回動させることができるが、ブラケット(22)がL字状であるため、水平部25が後方に出っ張ることとなり、特に、小型の道路舗装機械の場合は、収納すべき区画に収まらない可能性がある。
【0012】
以上より、本発明は、底板の面積を出来る限り大きくすることができ、かつ、作業用ステップを限られた区画に収納することができる道路舗装機械及びそれに用いられる作業用ステップの支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は、以下の特徴を有する。本発明は、左右にスクリードを伸縮することができる道路舗装機械のスクリード装置に取り付けられる作業用ステップの支持構造であって、スクリードの左側伸縮構造に取り付けられる第1のブラケットと、第1のブラケットに、上方向に回動可能に取り付けられる第1の回動ブラケットと、第1の回動ブラケットに取り付けられる第1の伸縮ステップ台と、スクリードの右側伸縮構造に取り付けられる第2のブラケットと、第2のブラケットに、上方向に回動可能に取り付けられる第2の回動ブラケットと、第2の回動ブラケットに取り付けられる第2の伸縮ステップ台と、スクリード装置の筐体に、上方向に回動可能に取り付けられる中央ステップ台とを備えることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、スクリード装置を縮めた際に、第1の伸縮ステップ台及び第2の伸縮ステップ台は、中央ステップ台の内部に収納可能であり、第1の伸縮ステップ台、第2の伸縮ステップ台、及び中央ステップ台、並びに、第1の回動ブラケット、及び第2の回動ブラケットを、上方向に回動させて、折りたたみ収納が可能であるとよい。
【0015】
好ましくは、第1の回動ブラケットと第1の伸縮ステップ台との連結部分は、解除可能であり、第2の回動ブラケットと第2の伸縮ステップ台との連結部分は、解除可能であるとよい。
【0016】
好ましくは、第1及び第2のブラケットの後端下部まで、スクリード装置の底板が設けられているとよい。
【0017】
また、本発明は、上記に記載の作業用ステップの支持構造を有するスクリード装置を備える道路舗装機械である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、第1の伸縮ステップ台、第2の伸縮ステップ台、及び中央ステップ台が、第1のブラケット及び第1の回動ブラケット並びに第2のブラケット及び第2の回動ブラケットを介して、上方向に回動させることが可能となっている。そのため、これらのステップの支持構造の下部を底板の配置のために空けておくことが可能となる。よって、底板の面積を出来る限り大きくでき、かつ、作業用ステップを限られた区画に収納することができる。
【0019】
各回動ブラケットと各伸縮ステップ台との連結を解除できるようにすることで、スクリード装置内の部材との干渉を避けることができるので、ステップの支持構造をよりコンパクトにすることが可能となる。
【0020】
本発明のこれら、及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態におけるステップ構造5を下方に回動したとき(作業時)の道路舗装機械1の側面図である。
【
図2】
図2は、スクリードを拡張したときの道路舗装機械1の斜め後上方からの斜視図である。
【
図3】
図3は、スクリードを拡張したときの道路舗装機械1の斜め後下方からの斜視図である。
【
図4】
図4は、作業ステップの構造を示す斜め後上方からの斜視図である。
図4では、作業ステップは、下方に回動した状態が示されている。
【
図5】
図5は、作業ステップの構造を示す
図5とは別な角度からの斜め後上方からの斜視図である。
図5では、作業ステップは、下方に回動した状態が示されている。
【
図6】
図6は、作業ステップの構造を示す斜め後上方からの斜視図である。
図6では、作業ステップは、上方に閉じられた状態が示されている。
【
図7】
図7は、本実施形態で用いられるブラケット6a,6bの正面図である。
図7(a)がブラケット6aの正面図であり、
図7(b)がブラケット6bの正面図である。
【
図8】
図8は、本実施形態の効果を示す図である。
図8(a)が、従来の作業ステップの構造を示す図である。
図8(b)が、本実施形態の作業ステップの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1ないし
図3に示すように、道路舗装機械1は、前方のホッパ、バーフィーダ、及びスクリューから送られてきたアスファルト合材を敷き均すためのスクリード装置1aを備えている。道路舗装機械1のスクリード装置1aは、メイン底板2と、左側底板3と、右側底板4とを備える。スクリード装置1aには、作業用のステップ構造5が取り付けられている。
【0023】
図1に示すように、ステップ構造5は、矢印Aの方向に回動することができるようになっている。
【0024】
図2及び
図3に示すように、ステップ構造5は、スクリード装置1aの左側伸縮構造に取り付けられたブラケット6aと、同右側伸縮構造に取り付けられたブラケット6bとを備える。なお、左側伸縮構造と右側伸縮構造とが互い違いになっているので、ブラケット6a及び6bの長さはことなる。図面上では、左側伸縮構造が車両前側となっており、右側伸縮構造が車両後側となっているので、ブラケット6aの方がブラケット6bに比べて長い(
図7参照)。
【0025】
ブラケット6aに、回動ブラケット8を介して、左側伸縮ステップ台7aが取り付けられている。ブラケット6bに、回動ブラケット8を介して、左側伸縮ステップ台7bが取り付けられている。中央ステップ台7bは、スクリード装置1aに回動可能に取り付けられている。
【0026】
図4ないし
図7を参照しながら、ステップ構造5における回動構造について説明する。
【0027】
左側伸縮ステップ台7aの左端は、屈曲部7a-1を有する。
【0028】
回動ブラケット8は、左側伸縮ステップ台7aとブラケット6aとを回動可能に連結するための部材である。
【0029】
なお、回動ブラケット8,8についても、左右に応じて、サイズが調整されてよいことは言うまでもない。
【0030】
回動ブラケット8は、屈曲部7a-1に対向する屈曲部8aを有する。屈曲部8aと屈曲部7a-1とは、締結手段11a(
図4上は、一つしか視認できないが適宜、複数設けられている)によって、取り外し可能に連結される。
【0031】
回動ブラケット8は、締結手段9a,9bによって、ブラケット6aと回動可能に連結される。締結手段9aは、ブラケット6aの溝10bに取り付けられる。締結手段9bは、ブラケット6aの溝10aに取り付けられる。
【0032】
ブラケット6b側も、ブラケット6a側と同様の構造となっているので、ブラケット6b側の図示及び説明については、上記説明を援用することとして、詳細説明を省略する。
【0033】
図5に示すように、中央ステップ台7bは、スクリード装置1aの筐体に設けられた左右の回動軸12a及び12bに取り付けられている。
【0034】
図4及び
図5に示すように、中央ステップ台7bの内部に、左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cが、スライドして、収納となっている。
【0035】
図2及び
図3に示すように、ブラケット6a及びブラケット6bは、それぞれ、回動ブラケット8を介して、左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cと連結されており、スクリードが伸びると、それに合わせて、左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cが左右にスライドして、中央ステップ台7bから出てくる構造となっている。
【0036】
スクリードが縮まるときには、
図4及び
図5に示すように、中央ステップ台7bの内部に、左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cが、スライドして、収納されるわけであるが、その段階では、ブラケット6a,6bと、回動ブラケット8,8とが、各締結手段11aで連結された状態となっている(
図4及び
図5の状態)。
【0037】
この状態で、各締結手段11aを取り外すと、回動ブラケット8,8と左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cとの連結が解除される。
【0038】
締結手段9a,9bを緩めると、
図7(a)及び
図7(b)の溝10a,10bに沿って、回動ブラケット8,8を上方向に回動させることができる。合わせて、左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cを内部に収納した中央ステップ台7bを、回動軸12a及び12bを中心に、上方向に回動させることができる。これによって、
図6に示すように、左右の回動ブラケット8,8並びに左側伸縮ステップ台7a、右側伸縮ステップ台7c、及び中央ステップ台7bを
図1の矢印A方向に回動させ、上方向に折り畳んで収納させておくことが可能となる。
【0039】
左側伸縮ステップ台7a、右側伸縮ステップ台7c、及び中央ステップ台7bを下方向に折り広げた場合には、ブラケット6a,6bと回動ブラケット8,8とは、水平になるようになっている。従来の
図8(a)に示すステップの場合は、
図1に示す区画Dの部分にステップが収納されていたので、区画Dの分、各底板の面積を小さくする必要があった。しかし、本実施形態では、ステップは、スクリードを縮めたときに、上方向に収納させることができるので、ブラケット6a,6bの後端下部あたりの
図1に示す区画Dの部分にまで、底板の面積を広げることができる。その結果、
図8(b)に示すように、
図8(a)と比べて、底板2,3,及び4の底板面積全体を広くすることができるのである。
【0040】
よって、本実施形態によって、底板の面積を出来る限り大きくすることができることとなる。さらに、作業用ステップを限られた区画に収納することができることとなる。
【0041】
(変形例)
上記実施形態では、回動ブラケット8,8と左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cとの連結を解除することとしたが、スクリード装置内に存在する部材13,13を避けるように、左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7c、又は、回動ブラケット8,8の形状を変更すれば、上記連結の解除を行わなくてもよい。
【0042】
ブラケット6a,6b及び回動ブラケット8の形状は図示したものに限るものではなく、回動ブラケット8がブラケット6a,6bに対して、回動可能となっていれば、どのような形状であってもよい。回動ブラケット8を下側に広げたときに、回動ブラケット8とブラケット6a,6bとが水平となっていればよい。
【0043】
回動ブラケット8,8と左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cとを連結するために、上記実施形態では、対抗する屈曲部7a-1と屈曲部8aとを用いることとしたが、これに限られるものではない。回動ブラケット8,8と左側伸縮ステップ台7a及び右側伸縮ステップ台7cとが取り外し可能に連結されるような構造であれば、このような屈曲部を用いる構造に限定されるものではない。
【0044】
屈曲部7a-1と屈曲部8aとを連結するための締結手段11aの構造は、ボルトやピンなど、どのような手段であってもよい。
【0045】
上記の説明で使用した右左の関係は、逆であってもよい。したがって、左側伸縮ステップ台7aを第1の伸縮ステップ台、右側伸縮ステップ台7cを第2の伸縮ステップ台と概念的に表現可能である。同様に、左側底板3を第1の底板、右側底板4を第2の底板と概念的に表現可能である。また、左右逆になった場合に合わせて、ブラケット6a,6b及び回動ブラケット8,8についても、適宜、形状を変更すればよい。
【0046】
上記実施形態では、三連式(メイン底板、左側底板、右側底板を用いる方式)のスクリードに対してのステップ構造を示しているが、四連以上の伸縮式のスクリード装置に対しても、適用可能である。すなわち、スクリードが縮んだ段階で、左右両端のステップ台とスクリード装置に取り付けられたブラケット6a,6b及び回動ブラケット8,8との連結を解除して、中央のステップ台に収納された全てのステップ台を上方向に折り畳んで、回動ブラケット8,8を上方向に折り畳めばよい。
【0047】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。本明細書に開示されている発明の構成要件は、それぞれ独立に単独した発明として成立するものとする。各構成要件をあらゆる組み合わせ方法で組み合わせた発明も、本発明に含まれることとする。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、道路舗装機械及びそれに用いられる作業用ステップの支持構造であり、産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 道路舗装機械
1a スクリード装置
2 メイン底板
3 左側底板(第1の底板)
4 右側底板(第2の底板)
5 ステップ構造
6a ブラケット(第1のブラケット)
6b ブラケット(第2のブラケット)
7a 左側伸縮ステップ台(第1の伸縮ステップ台)
7a-1 屈曲部
7b 中央ステップ台
7c 右側伸縮ステップ台(第2の伸縮ステップ台)
8 回動ブラケット(第1の回動ブラケット,第2の回動ブラケット)
8a 屈曲部
9a,9b 締結手段
10a,10b 溝
11a 締結手段
12a,12b 回転軸