(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096614
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】型枠締結具
(51)【国際特許分類】
E04G 17/075 20060101AFI20230630BHJP
E04G 17/065 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
E04G17/075 A
E04G17/065 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021212494
(22)【出願日】2021-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】303031697
【氏名又は名称】平賀 健一
(72)【発明者】
【氏名】平賀 健一
【テーマコード(参考)】
2E150
【Fターム(参考)】
2E150BA12
2E150BA42
2E150BA52
2E150BA62
2E150BA72
2E150CA03
2E150CA11
2E150DA37
2E150EA01
2E150EB04
2E150EC02
2E150EC22
2E150FA22
2E150FB04
2E150GA03
2E150GB03
2E150GB10
2E150GB12
(57)【要約】
【課題】
解決しようとする問題点は、複数枚連結した型枠(コンパネフォーム)を解体することなく組立てた状態で躯体から分離し、吊上げて移動移設を可能にする、また、作業能率の向上と安全性の向上など。
【解決手段】
型枠締結具を型枠間支持締付具12とバタ材締付固定具13により構成し、コンクリート打設固化後、型枠間支持締付具12に具備された型枠締付軸ボルト10を回転させて抜取る事で、バタ材14に固定された型枠(コンパネフォーム)を躯体から分離し、吊上げての移動移設する事で、工期短縮及び安全作業の向上を可能にし、また、型枠連結具に具備するガイドピン5挟着部本体5baの直径より締付軸部5cの直径を小さくした事で、前記締付軸部5cに丸座金5dが留まり外れない形態にした事と、さらに、座具コン11をコンクリート質により埋込型とし、差込むだけで取付く形態にした事などにより、作業能率の向上を実現する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
型枠締結具は、型枠連結具と型枠間支持締付具(12)とバタ材締付固定具(13)とにより構成される。
前記型枠連結具の形態は、ガイドピン(5)と係止ピン(6)で構成され、前記ガイドピン(5)の形態は、所要長さを有する丸鋼に先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン(6)を差込むための貫通孔(5a)を形成し、その後方が狭着部本体(5ba)とし、その後方が前記挟着部本体(5ba)の直径より小さくした締付軸部(5c)とし、その締付軸部(5c)全長に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金(5d)を差込み、その後部に締付けナット(5e)を螺合し、末端を締付けナット(5e)の外れを防止する突起(5f)を形成する。
前記型枠間支持締付具(12)は、セパレート部材と型枠締付軸ボルト(10)により構成され、前記セパレート部材の形態は、丸セパ(8)の両端ネジ部に板ナット(9)を螺合し、さらに座具コン(11)を差込み、型枠せき板(1)間の寸法を保持する部材であり、前記型枠締付軸ボルト(10)の形態は、所要の長さの丸鋼の先端に、丸セパ(8)の雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、その先端から座具コン(11)及びせき板(1)の厚み寸法を確保し、その後部全体に雄ネジを形成し、そのネジ部末端から型枠せき板(1)の背もたれ用の仮締ナット(10e)を螺合し、順次、当座(10a)を差込み締付ナット(10b)を螺合し、末端部に締付ナット(10b)の外れ防止兼、工具係止用の板状突起(10c)を形成してなる。
前記バタ材締付固定具(13)の形態は、(
図1及び
図2に表すように)概略コ字形状の取付部材(13a)と頭部が六角形の軸ボルト(13c)と当座(13d)と締付ナット(13e)等により構成され、前記取付部材(13a)は、所要の長さを有する平鋼を、背面と両側面を有する概略コ字形状に形成し、その両側面に縁リブ(2)に設けられた連結孔(4)に合致する貫通孔(13b)を形成し、背面の中央部に頭部が六角形の軸ボルト(13c)が貫通する貫通孔を形成し、その貫通孔に頭部が六角形の軸ボルト(13c)を挿着し、その頭部が六角形の軸ボルト(13c)の末端部から当座(13d)を差込み締付ナット(13e)を螺合し、その締付ナット(13e)の外れを防止する板状突起(13f)を末端に形成してなる。
前記型枠締結具の形態は、対向する一方側の一枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、連結される二枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板(1)に固定された縁リブ(2)同士間に、バタ材締付固定具(13)に具備する取付部材(13a)を所要の箇所に嵌め込み、前記縁リブ(2)同士の連結孔(4)と前記取付部材(13a)の貫通孔(13b)とを合致させ、前記縁リブ(2)同士に設けられた連結孔(4)に前記型枠連結具に具備するガイドピン(5)を差込むと出現する貫通孔(5a)に係止ピン(6)を差込み、前記ガイドピン(5)締付軸部(5c)に具備する締付ナット(5e)を回転させて締付け固定する、これを所定の位置まで繰り返す事で、型枠(コンパネフォーム)が連結され、次に、前記取付部材(13a)が具備する頭部が六角形の軸ボルト(13c)の上下にバタ材(14)を配置し、当座(13d)を介して締付ナット(13e)を回転させて締付ける事で前記バタ材(14)が、連結された型枠(コンパネフォーム)の背面に固定される、次に、前記連結された型枠(コンパネフォーム)せき板(1)の連結部に設けられた型枠締付軸ボルト(10)が貫通する貫通孔(10d)に、前記型枠締付軸ボルト(10)を差込む事で出現する雌ネジに、セパレート部材に具備する丸セパ(8)の雄ネジを螺合接続し、連結された型枠(コンパネフォーム)縁リブ(2)同士に前記型枠締付軸ボルト(10)が具備する当座(10a)を介して、締付ナット(10b)を回転させて締付ける事で、セパレート部材が自立固定され、対向する一方側の型枠(コンパネフォーム)が組立てられる。
引き続き配筋を挟み、対向する他方側の型枠(コンパネフォーム)せき板(1)の連結部に設けられた半円形の貫通孔の円芯と、前記自立固定されたセパレート部材の他方側雄ネジに螺合接続された型枠締付軸ボルト(10)の軸芯とを合わせて、一枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、その一枚目の型枠(コンパネフォーム)せき板(1)に設けられた半円形の貫通孔と二枚目の型枠(コンパネフォーム)に設けられた半円形の貫通孔同士で挟み込み、次に、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板(1)に固定された縁リブ(2)同士間に、バタ材締付固定具(13)に具備する取付部材(13a)を所要の箇所に嵌め込み、前記取付部材(13a)の貫通孔(13b)と前記縁リブ(2)同士の連結孔(4)とを合致させ、前記縁リブ(2)同士に設けられた連結孔(4)に前記ガイドピン(5)を差込み出現する貫通孔(5a)に係止ピン(6)を差込み、前記ガイドピン(5)締付軸部(5c)に具備する締付ナット(5e)を回転させて締付ける事で前記型枠(コンパネフォーム)が連結される、この作業を所要の位置まで繰り返し、次に、前記連結された前記型枠(コンパネフォーム)せき板(1)の連結部に挟まれ固定された型枠締付軸ボルト(10)に留まる当座(10a)を介して締付ナット(10b)を回転させて締付ける、これを所要の位置まで繰り返す、次に、前記取付部材(13a)が具備する頭部が六角形の軸ボルト(13c)の上下にバタ材(14)を配置し、当座(13d)を介して締付ナット(13e)を回転させて締付ける事で前記バタ材(14)が、連結された型枠(コンパネフォーム)の背面に固定され、対向する両側の型枠(コンパネフォーム)が組立てられ、流し込むコンクリート荷重を支持する。
この型枠締結具は、型枠連結具と型枠間支持締付具(12)とバタ材締付固定具(13)とにより構成され、コンクリート打設固化後、型枠間支持締付具(12)に具備する型枠締付軸ボルト(10)を回転させて抜取る事で、複数枚連結した型枠(コンパネフォーム)にバタ材(14)を固定した状態で躯体から分離させ、吊上げて移動又は移設する事を特徴とする型枠締結具。
【請求項2】
バタ材締付固定具(13)は、概略コ字形状の取付部材(13a)と軸ボルト(13c)と当座(13d)と締付ナット(13e)等により構成され、前記取付部材(13a)は、所要の長さを有する平鋼を、背面と両側面を有する概略コ字形状に形成し、その両側面に縁リブ(2)に設けられた連結孔(4)に合致する貫通孔(13b)を形成し、背面の中央に頭部が六角形の軸ボルト(13c)が貫通する貫通孔を形成し、その貫通孔に、所要の長さを有する頭部が六角形の軸ボルト(13c)を挿着し、前記軸ボルト(13c)の末端部から当座(13d)を差込み締付ナット(13e)を螺合し、その締付ナット(13e)の外れを防止する板状突起(13f)を末端に形成してなり、その軸ボルト(13c)の上下にバタ材(14)を配置し、当座(13d)を介して締付ナット(13e)を回転させて締付固定する事で、連結された型枠(コンパネフォーム)の背面を支持する。
このバタ材締付固定具(13)は、連結された型枠(コンパネフォーム)背面の縁リブ(2)と中間部に取付く複数の縦リブ(2a)を支持及び複数枚連結した型枠(コンパネフォーム)を一列に整列させる事を特徴とする請求項1記載の型枠締結具。
【請求項3】
(
図3に表す)型枠締結具は、型枠連結具とセパレート部材と型枠締付軸ボルト(101)とにより構成される。
前記セパレート部材の形態は、丸セパ(8)の両端ネジ部に板ナット(9)を螺合し、さらに座具コン(11)を差込んで対向する型枠せき板(1)間の寸法を保持する部材であり、前記型枠連結具の形態は、所要の長さを有する丸鋼に先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン(6)を差込むための貫通孔(5a)を形成し、その後方が狭着部本体(5ba)とし、その後方が前記挟着部本体(5ba)の直径より小さくした締付軸部(5c)とし、その締付軸部(5c)全長に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金(5d)を差込み、その後部に締付けナット(5e)を螺合し、末端に締付けナット(5e)の外れを防止する突起(5f)を形成してなる。
前記型枠締付軸ボルト(101)の形態は、所要の長さの丸鋼により、その丸鋼の先端に、丸セパ(8)の雄ネジに螺合接続するための雌ネジを形成し、その先端から座具コン(11)とせき板(1)の貫通する部分を確保し、その後部に雄ネジを形成し、次に、その雄ネジの末端から仮締ナット(10e)を螺合し、順次、当座(10a)を差込み、締付ナット(10b)を螺合し、前記締付ナット(10b)の外れ防止兼、工具係止用の板状突起(10c)を末端部に形成してなる。
型枠締結具の形態は、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板(1)に固定された縁リブ(2)同士間の連結孔(4)に、型枠連結具に具備するガイドピン(5)を差込む事で出現する貫通孔(5a)に係止ピン(6)を差込み、前記ガイドピン(5)締付軸部(5c)に留まる丸座金(5d)を介して締付ナット(5e)を回転させ、締付ナット(5e)の回転が止ると同時に型枠(コンパネフォーム)せき板(1)が当接し、型枠(コンパネフォーム)が連結される、次に、連結された型枠(コンパネフォーム)の連結部に設けられた複数の貫通孔(10d)に前記型枠締付軸ボルト(101)を差込み、出現する前記型枠締付軸ボルト(101)の雌ネジにセパレート部材に具備する丸セパ(8)の雄ネジを螺合接続し、前記型枠締付軸ボルト(101)の上下にバタ材(14)を配置し、当座(10a)を介して締付ナット(10b)を回転させて締付けてバタ材(14)を固定する事で、対向する一方側の連結した型枠(コンパネフォーム)が組立てられ、セパレート部材が自立固定される。
引き続き配筋を挟み、前記自立固定したセパレート部材に具備する丸セパ(8)の雄ネジに型枠締付軸ボルト(101)を螺合接続し、対向する他方側(返し側)の型枠(コンパネフォーム)せき板(1)の連結部に設けられた半円形の貫通孔の円芯と前記型枠締付軸ボルト(101)の軸芯とを合わせて一枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、その一枚目の型枠(コンパネフォーム)せき板(1)に設けられた半円形の貫通孔と二枚目の型枠(コンパネフォーム)せき板(1)に設けられた半円形の貫通孔同士で、前記型枠締付軸ボルト(101)を挟み込み、次に、連結されるせき板(1)に固定された縁リブ(2)同士の連結孔(4)にガイドピン(5)を差込む事で出現する貫通孔(5a)に係止ピン(6)を差込み、前記ガイドピン(5)の締付軸部(5c)に留まる丸座金(5d)を介して締付ナット(5e)を回転させて締付ける事で型枠(コンパネフォーム)が連結される、そして、前記型枠締付軸ボルト(101)の上下にバタ材(14)を配置し、当座(10a)を介して締付ナット(10b)を回転させてバタ材(14)を締付けて固定する事で、対向する他方側の連結した型枠(コンパネフォーム)が組立てられ、流し込むコンクリート荷重を支持する。
この型枠締結具は、型枠締付軸ボルト(101)の上下にバタ材(14)を配置し、当座(10a)を介して締付ナット(10b)を回転させて締付けてバタ材(14)が固定される事で、バタ材締付固定具(13)が省ける事を特徴とする請求項1~2記載の型枠締結具。
【請求項4】
(
図4に表す)型枠締結具は、セパレート部材と間軸ボルト(102)と型枠締付軸ボルト(103)とにより構成される。
前記セパレート部材の形態は、丸セパ(8)の両端ネジ部に板ナット(9)を螺合し、さらに座具コン(11)を差込み、型枠(コンパネフォーム)せき板(1)間の寸法を保持する部材であり、前記間軸ボルト(102)の形態は、所要の長さの丸鋼の先端に、丸セパ(8)の雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、その先端から座具コン(11)と、せき板(1)の厚み寸法を確保し、その後部は型枠締付軸ボルト(103)に螺合接続するための雄ネジを形成し、その雄ネジの末端部の上下の一部を削り取り、挟み工具を挟み込むための概略凸状のつまみ(102a)を形成してなる。
前記型枠締付軸ボルト(103)の形態は、所要の長さの雄ネジを形成したボルトの先端軸芯に間軸ボルト(102)の雄ネジに螺合接続するための雌ネジを形成し、そして反対側の、末端から当座(1Oa)を差込み、締付ナット(10b)を螺合し、その締付ナット(10b)の外れ防止兼、工具係止用の板状突起(10c)を形成し、そして先端から、当座(10a)の外れ防止を兼ねたせき板(1)背もたれ用の仮締ナット(10e)を螺合してなる。
前記型枠締結具の形態は、対向する一方側の一枚目の型枠パネルを建込み、隣接する二枚目の型枠パネルを建込み、一枚目と二枚目のせき板(1)の連結部に設けられた縦リブ(2a)同士を合わせ、複数の木ネジ等が貫通する下孔を所要の位置に形成し、木ネジ等の連結固定具(7)により連結固定し、この連結作業を所要の位置まで繰り返す、次に、せき板(1)間を支持するセパレート部材に具備する丸セパ(8)の両端に間軸ボルト(102)を螺合接続し、その間軸ボルト(102)に座具コン(11)を差込み、その間軸ボルト(102)のネジ部を前記型枠パネルせき板(1)に設けられた複数の貫通孔に差込む事で出現する雄ネジに型枠締付軸ボルト(103)を螺合接続し、その前記型枠締付軸ボルト(103)の上下にバタ材(14)を配置し、前記型枠締付軸ボルト(103)に留まる当座(10a)を介して締付ナット(10b)を回転させて締付ける事で、一方側の連結した型枠パネルの背面を支持固定し、これにより前記連結した型枠パネルせき板(1)にセパレート部材が自立固定する。
引き続き配筋を挟み、対向する他方側の型枠パネルせき板(1)に設けられた間軸ボルト(102)が貫通する孔芯と、前記間軸ボルト(102)の軸芯とを一致させ、一枚目の型枠パネルを押し込み、前記同様の手順により二枚目の型枠パネルを押し込み、連結される一枚目の型枠パネルと二枚目の型枠パネルせき板(1)の連結部に固定された縦リブ(2a)同士を合わせて木ネジ等の連結固定具(7)で連結固定し、この作業を所要の位置まで繰り返し、連結された型枠パネルせき板(1)の間軸ボルト(102)が貫通する貫通孔から出現する雄ネジに型枠締付軸ボルト(103)を螺合接続し、前記型枠締付軸ボルト(103)の上下にバタ材(14)を配置し、前記型枠締付軸ボルト(103)に留まる当座(10a)を介して締付ナット(10b)を回転させて締付ける事で、他方側の連結した型枠パネルの背面を支持し、これにより流し込むコンクリート荷重を支持する。
この型枠締結具は、連結される型枠せき板(1)の連結部以外の位置に、セパレート部材の取付が可能になる事を特徴とする請求項1~3記載の型枠締結具。
【請求項5】
型枠連結具は、ガイドピン(5)と、係止ピン(6)により構成され、前記ガイドピン(5)は、所要の長さを有する丸鋼に先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン(6)を差込むための貫通孔(5a)を形成し、その後方を狭着部本体(5ba)とし、その後方を狭着部本体(5ba)の直径より小さくした直径の締付軸部(5c)とし、その締付軸部(5c)全体に雄ネジを形成し、前記締付軸部(5c)の雄ネジ部分に丸座金(5d)を差込み、その後部に締付けナット(5e)を螺合し、その雄ネジの末端を、締付けナット(5e)外れ防止のための突起(5f)を形成してなる。
前記係止ピン(6)は所要の長さを有する丸鋼の上端部を概略P形状に屈曲形成し、所要の長さを保持して先端に近い程小さくなるテーパーを形成し、又は、所要の長さを有する平鋼の上端部を概略L形状に屈曲形成し、その先端部は、先端が小さくなるテーパーを形成してなる。
前記型枠連結具の形態は、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板(1)同士に固定された縁リブ(2)同士の連結孔(4)に前記ガイドピン(5)を差込む事で出現する貫通孔(5a)に係止ピン(6)を差込み、前記ガイドピン(5)締付軸部(5c)に留まる丸座金(5d)を介して締付けナット(5e)を回転させると、せき板(1) 同士が当接すると同時に締付けナット(5e)の回転が止まり、前記縁リブ(2)同士の空き間を保持した状態で前記型枠(コンパネフォーム)同士が連結する。
この型枠連結具は、ガイドピン(5)挟着部本体(5ba)の直径より締付軸部(5c)の直径を小さくした事で、丸座金(5d)が締付軸部(5c)に留まり外れないため、丸座金(5d)の取付け手間が省ける事を特徴とする請求項1~4記載の型枠締結具。
【請求項6】
座具コン(11)は、コンクリート材又は、モルタル材により、外観を概略樽栓状とし、せき板(1)側の外径を小さくし、他方板ナット(9)側の外径を大きくした形状に形成し、軸芯に型枠締付軸ボルト(10)が貫通する貫通孔(11a)を形成する。
その形態は、対向するせき板(1)に設けられた型枠締付軸ボルト(10)が貫通する貫通孔(10d)に、前記型枠締付軸ボルト(10)を差込み出現した雌ネジ部に座具コン(11)を差込み、その雌ネジを板ナット(9)を螺合した丸セパ(8)の両端に螺合接続し、対向する型枠(コンパネフォーム)のせき板(1)間を支持する。
この座具コン(11)は、板ナット(9)と、型枠(コンパネフォーム)せき板(1)で挟む事で、せき板(1)に密接されてコンクリートから出るノロの侵入を防止し、また、型枠締付軸ボルト(10)に差込むだけで取付ける事ができる事と、コンクリートに埋込み型なので取外しが不要となり、能率が向上し、工期短縮する事を特徴とする請求項1~4記載の型枠締結具。
【請求項7】
当座(10a)又は当座(13d)の形態は、木製の本体部と平鋼を該略コ字状に折り曲げたズレを防止するカバーで構成され、
前記木製の本体部は、所要の長さ及び所要の強度を有する桟木等の切れ端材を加工した部材であり、前記ズレを防止するカバーは平鋼を該略コ字形状に折り曲げ、両側を本体部より少し長く伸ばした部材であり、前記木製の本体部に前記ズレを防止するカバーを木ネジなどにより固定し、中央に型枠締付軸ボルト(10)が貫通する貫通孔(10d)を形成してなる。
この当座(10a)又は当座(13d)は、桟木等の切れ端材を使用する事で、桟木等を有効に活用する事を特徴とする請求項1~4記載の型枠締結具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
せき板の連結する端部より12ミリ程度後退した位置に、型枠連結具に具備するガイドピンが貫通する貫通孔を一定の間隔に複数設けた桟木又は金属型材等の縁リブを固定してなるコンパネフォームと称するシステム型枠及び、せき板の連結する端部に桟木又は金属型材等の縦リブを固定してなる型枠パネルと称するシステム型枠において、組立または解体に関するコンクリート型枠締結具の形態に関する物である。
【0002】
対向する型枠せき板間を支持するセパレート部材の形態に関する物である、又は、型枠組立に使用する、部品である。
【背景技術】
【0003】
コンクリート構造物である壁体の施工時におけるコンクリートの打設に際しては、構造物の骨格と補強材になる鉄筋の配筋が完了したのち、その両側にシステム型枠(以下、単に型枠と言うことがある)をそれぞれ連結配置し、対向する型枠間の所要間隔を維持するように丸セパを配置するとともに、コンクリート型枠の背面を支持する横バタ材を配置固定し、型枠間にコンクリートを流し込む事によりコンクリート構造物の施工が行われる。
【0004】
対向する型枠間の所要間隔を維持するように丸セパの両端にPコンと称する座具を螺合して取付け、コンクリート打設固化後、回転させて抜取り、その抜き後を防水モルタル等で埋込む方法が一般的であるがこの方法では取付け及び取外しに手間がかかる他、Pコン抜取り後を防水モルタル等で埋込むため、工期が延びる欠点がある。
【0005】
丸セパの配置取付においては、コンクリートが流し込まれる空間が狭く、作業員が中に入れない場合には、せき板の周囲に桟木又は金属等の縁リブが固定された型枠パネルと称する型枠のせき板に形成された小さな貫通孔に、型枠パネルの外方から手さぐりで、丸セパの軸体を挿通させる必要があり、挿通作業は困難な作業であるため、セパダシ君と称するセパ通し工具が開発されている。しかし、工具の取付け取外しに手間がかかる。
【0006】
外部足場床上の型枠組立解体作業では上下に作業員を配置し、足場の間から資材を手渡しで運び込む作業のため、墜落災害の危険性が高くなる欠点がある。
【0007】
実登3186865において、コンパネフォームと称するシステム型枠の連結に、ガイドピンを具備する型枠連結具が公開されているが、締付ボルトが筒状の内部に具備されている関係でボルトが細くなるため、強度の不足と、また、形態が複雑になるため生産コストアップになる。
【0008】
特開2017-172203では、型枠間隔保持用コーンと型枠締付具を一体に軸動させる事で、セパレータ軸体端部から前記型枠間隔保持用コーンが螺脱され、前記型枠締付具と前記型枠間隔保持用コーンと型枠パネルとが一体のまま、固化したコンクリート面から取外される技術が公開されている。
【0009】
鋼板をプレス加工による、ハンマー一本で取付け取外しができる馬蹄型の型枠パネル同士を接続する桟木固定金具がインターネットで販売されている。
【0010】
また、合成樹脂を素材とし、クリップ部とL字形部を一体に成形し、クリップ部は、ほぼコの字形で内側面の対向する部分に挟持面を有し、L字形のガイドピン支持部で構成された型枠連結具がインターネットで販売されている。
【0011】
型枠には、せき板の周縁と中間部に桟木を固定した型枠パネルと称するシステム型枠が一般に使用されている。
【0012】
前述するせき板は、木質系の合板又は合成樹脂板が一般に使用されている。
【0013】
型枠パネルの背面を支持する横バタ材には、木質の角材、合成樹脂の角材、単管、角鋼管等がある、また、バタ材締付金具には、ネジ締付タイプとクサビ締付タイプがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2011-220002
【特許文献2】実登3186865
【特許文献3】特開2015-214849
【特許文献4】特開2020-070648
【特許文献5】特開2017-172203
【特許文献6】特開2013-23878
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
外部側の型枠にあって、連結された型枠(コンパネフォーム)として躯体から分離し、吊上げての移動移設させる点にある。
また、対向する型枠せき板1間の荷重を支持するセパレート部材のネジ部が貫通する貫通孔に絡むため、脱型を困難にする欠点を改善する点にある。
【0016】
型枠連結具が具備するガイドピンにあって、ガイドピンの形態を改善する点にある。
また、座具コンの形態を改善する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
対向する外部側の型枠にあって、型枠締結具を型枠間支持締付具12とバタ材締付固定具13により構成し、コンクリート打設固化後、型枠間支持締付具12に具備された型枠締付軸ボルト10を回転させて抜取り、バタ材締付固定具13により固定連結された型枠(コンパネフォーム)を躯体から分離し、吊上げての移動移設を可能にする。
【0018】
型枠連結具は、ガイドピン5と係止ピン6で構成され、前記ガイドピン5狭着部本体5baの直径より締付軸部5cの直径を小さくした事で、前記締付軸部5cに丸座金5dが留まり外れない形態になり、丸座金5dの取付け手間を省く事を可能にする。
【0019】
対向する型枠せき板の間隔を支持する座具コン11にあって、コンクリート製の埋め込み型とし、差込むだけで取付く形態にした事などにより、作業能率を増加させ工期短縮及び施工費削減を可能にする。
【0020】
型枠(コンパネフォーム)解体にあって、型枠締付軸ボルト10又は間軸ボルト102を抜取る事で型枠せき板1間を貫通する前記型枠締付軸ボルト10又は間軸ボルト102の軸部がせき板1の貫通孔に絡まなくなり、型枠(コンパネフォーム)の脱型が容易になり、作業能率を増加させ工期短縮及び施工費削減を可能にする。
【発明の効果】
【0021】
本発明の型枠締結具を型枠間支持締付具12とバタ材締付固定具13により構成し、コンクリート打設固化後、型枠間支持締付具12に具備された型枠締付軸ボルト10を回転させて抜取り、バタ材締付固定具13により固定された連結する型枠(コンパネフォーム)をバタ材14を固定した状態で躯体から分離し、吊上げての移動移設を可能にした。
【0022】
型枠連結具は、ガイドピン5と係止ピン6で構成され、前記ガイドピン5狭着部本体5baの直径より締付軸部5cの直径を小さくした事で、前記締付軸部5cに丸座金5dが留まり外れない形態にした事で、丸座金5dの取付け手間を省き作業能率を増加させ工期短縮及び施工費削減を可能にした。
【0023】
対向する型枠せき板の間隔を支持する座具コン11をコンクリート製の埋込み型とし、差込むだけで取付く形態にした事で、作業能率を増加させ工期短縮及び施工費削減を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】型枠間支持締付具とバタ材締付固定具により構成された型枠締結具の使用状態を表す側断面図と、座具コンの平断面拡大図。
【
図2】
図1のA-A線、B-B線の断面を表す説明図と、ガイドピンの使用状態を示す平断面拡大図。
【
図3】型枠締結状態を表す平断面図と、型枠の連結状態を表す平断面拡大図。
【
図4】型枠締付軸ボルトに間軸ボルトを接続した型枠締結具。
【
図5】型枠締付軸ボルトと丸セパとの螺合接続状態を表す説明図と、バタ材締付固定方法を表す説明図。
【
図6】コンパネフォームと称するシステム型枠の連結状態及び金具の配置を表す説明図。
【
図7】左側は、複数枚連結した足場側の大型型枠を表す側断面の説明図であり、右側は型枠分離状態を拡大した説明図であり、その右側はボルトの軸合わせの参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下は、
図1から
図7を参考に説明するが、あくまで本発明に係る型枠締結具の一例であり、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更可能である。
【0026】
当出願に使用されるシステム型枠は、せき板1の連結部にガイドピン5が貫通する連結孔4を一定間隔に設けた桟木や金属、又は合成樹脂製の縁リブ2が、せき板1の端面から12ミリ程度後退した位置に釘又はボルト等の固定具3により固定され、縁リブ2と縁リブ2の中間部に縦リブ2aを配置するシステム型枠、及び、せき板1の端面に桟木や金属、又は合成樹脂製の連結用の縦リブ2aが釘又はボルト等の固定具3により固定され、中間部に縦リブ2aを配置するシステム型枠がある。
(この出願の中では単に型枠と言う事がある)。
【0027】
型枠(コンパネフォーム)を連結する型枠連結具は、ガイドピン5と係止ピン6で構成され、前記ガイドピン5の形態は、所要長さを有する丸鋼に先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン6を差込むための貫通孔5aを形成し、その後方が狭着部本体5baとし、その後方が前記挟着部本体5baの直径より小さくした締付軸部5cとし、その締付軸部5c全長に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金5dを差込み、その後部に締付けナット5eを螺合し、末端を締付けナット5eの外れを防止する突起5fを形成する。
前記ガイドピン5狭着部本体5baの直径より締付軸部5cの直径を小さくした事で、前記締付軸部5cに丸座金5dが留まり外れない形態にした事で、丸座金5dの取付け手間を省き作業能率を増加させ工期短縮及び施工費削減を可能にした。
【0028】
前記ガイドピン5の形態は、
図2のガイドピンの使用状態を示す平断面拡大図に表すように、所要の長さを有する先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン6を差込むための貫通孔5aを形成し、その後方が狭着部本体5baとし、その後方が前記挟着部5bの直径より小さくした締付軸部5cとし、その締付軸部5c全長に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金5dを差込み、その後部に締付けナット5eを螺合し、末端を締付けナット5eの外れを防止する突起5fを形成してなる。
【0029】
この形態により、前記締付軸部5cが前記挟着部本体5baの直径より小さいので、締付軸部5cに丸座金5dが留まり外れないため、前記丸座金5dの取付け手間を省き工期短縮及び施工費削減を実現した。
【0030】
また、前記ガイドピン5狭着部本体5baの直径より締付軸部5cの直径を小さくした事で、縁リブ2の連結孔4の側面に、ガイドピン5締付軸部5cに形成されたネジ山が引っ掛からなくなり、ガイドピン5の差込み及び抜取りがスムーズになる。
【0031】
図1及び
図2に表す型枠締結具は、対向する型枠(コンパネフォーム)せき板1間を支持する型枠間締付具12と前記型枠の背面を支持するバタ材締付固定具13で構成される。
【0032】
前記型枠締結具の形態は、一枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、次に、連結される二枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板1に固定された縁リブ2同士間に、バタ材締付固定具13に具備する取付部材13aを所要の箇所に嵌め込み、前記縁リブ2同士の連結孔4と前記取付部材13aの貫通孔13bとを合致させ、前記縁リブ2同士に設けられた連結孔4にガイドピン5を差込むと出現する貫通孔5aに係止ピン6を差込み、前記ガイドピン5の締付軸部5cに具備する締付ナット5eを回転させて締付けると連結する、この作業を所定の位置まで繰り返し、前記取付部材13aが具備する頭部が六角形の軸ボルト13cの上下にバタ材14を配置し、当座13dを介して締付ナット13eを回転させて締付ける事で前記バタ材14が連結する型枠(コンパネフォーム)に固定される、次に、前記連結された型枠(コンパネフォーム)せき板1の連結部に設けられた型枠締付軸ボルト10が貫通する貫通孔10dに、前記型枠締付軸ボルト10を差込むと出現する雌ネジに、セパレート部材が具備する丸セパ8の雄ネジを螺合接続し、連結された型枠(コンパネフォーム)縁リブ2同士を当座10aを介して、前記型枠締付軸ボルト10が具備する締付ナット10bを回転させて締付ける事で、対向する一方側の型枠(コンパネフォーム)が組立てられ、前記セパレート部材が自立固定される。
【0033】
引き続き配筋を挟み、前記組立てられた型枠(コンパネフォーム)に自立固定されたセパレート部材が具備する丸セパ8の雄ネジに型枠締付軸ボルト10を螺合接続し、対向する他方側(返し側)の型枠(コンパネフォーム)せき板1の連結部に設けられた半円形の貫通孔の円芯と前記型枠締付軸ボルト10の軸芯とを合わせて一枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、その一枚目の型枠(コンパネフォーム)せき板1に設けられた半円形の貫通孔と二枚目の型枠(コンパネフォーム)に設けられた半円形の貫通孔同士で挟み込み、次に、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板1に固定された縁リブ2同士間に、バタ材締付固定具13に具備する取付部材13aを所要の箇所に嵌め込み、前記縁リブ2同士の連結孔4と前記取付部材13aの貫通孔13bとを合致させ、前記縁リブ2同士に設けられた連結孔4にガイドピン5を差込みむと出現する貫通孔5aに係止ピン 6を差込み前記ガイドピン5締付軸部5cに具備する締付ナット5eを回転させて締付ける、この作業を所定の位置まで繰り返し、次に、連結される縁リブ2同士間の前記型枠締付軸ボルト10に留まる当座1Oaを介して締付ナット10bを回転させて締付ける事で、対向する型枠(コンパネフォーム)せき板1間が支持され、次に、前記取付部材13aが具備する頭部が六角形の軸ボルト13cの上下にバタ材14を配置し、当座13dを介して締付ナット13eを回転させて締付ける事で、連結された型枠(コンパネフォーム)に前記バタ材14が固定され、対向する両側の型枠(コンパネフォーム)が組立られ、流し込むコンクリート荷重が支持される。
【0034】
この形態によれば、コンクリート打設固化後、型枠間支持締付具12に具備する型枠締付軸ボルト10を回転させて抜取る事で、複数枚連結した型枠(コンパネフォーム)がバタ材14を固定した状態で分離され、吊上げて移動移設できる事で、型枠組立及び解体作業の一部が省略でき、工期短縮及び施工費削減が可能になる。
【0035】
バタ材14端部を別の固定方法については、
図4に表すようにセパレート部材が具備する丸セパ8に間軸ボルト102を螺合接続する方法があり、その形態は、丸セパ8の両端部に板ナット9を螺合し、さらに、座具コン11を差込み、次に、前記丸セパ8の両端部に間軸ボルト102を螺合接続し、次に、せき板1に設けられた前記間軸ボルト102の軸部が貫通する貫通孔に差込む事で出現する前記間軸ボルト102の雄ネジに型枠締付軸ボルト103を螺合接続し、前記型枠締付軸ボルト103の上下にバタ材14を配置し、前記型枠締付軸ボルト103に留まる当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付けて固定する方法もある。
【0036】
図2に表す型枠間支持締付具12は、丸セパ8を具備するセパレート部材と型枠締付軸ボルト10と当座10aと締付ナット10bと仮締ナット10eとにより構成される。
【0037】
前記セパレート部材は、丸セパ8の両端ネジ部に板ナット9を螺合し、さらに座具コン11を差込み、型枠せき板1間の寸法を保持する部材である。
【0038】
前記丸セパ8は、所要の長さを有する丸鋼の両端部に雄ネジを形成し、その雄ネジに板ナット9を螺合し、その板ナット9の動きを規定する停止突起8aを内方側に形成してなる。
【0039】
前記型枠締付軸ボルト10の形態は、所要の長さの丸鋼により、座具コン11とせき板1の貫通する部分を除き雄ネジを形成し、次に、その丸鋼の先端に丸セパ8の雄ネジに螺合接続するための雌ネジを形成し、その後部は末端まで雄ネジを形成し、その雄ネジの末端から仮締ナット10eを螺合し、順次、当座10aを差込み、締付ナット10bを螺合し、末端部に外れ防止兼、工具係止用の板状突起10cを形成してなる。
【0040】
バタ材締付固定具13は、型枠(コンパネフォーム)背面にバタ材14を固定し、複数取付く縦リブ2aの支持と、連結した型枠(コンパネフォーム)を一列に支持するものである。
【0041】
前記バタ材締付固定具13の形態は、
図1及び
図2に表すように概略コ字形状の取付部材13aと頭部が六角形の軸ボルト13cと当座13dと締付ナット13e等により構成され、前記取付部材13aの形態は、所要の長さを有する平鋼を、背面と両側面を有する概略コ字形状に形成し、その両側面に縁リブ2の連結孔4に合致する貫通孔13bを形成し、背面の中央部に頭部が六角形の軸ボルト13cが貫通する貫通孔を形成し、その貫通孔に頭部が六角形の軸ボルト13cを挿着し、末端部から当座13dを差込み締付ナット13eを螺合し、その締付ナット13eの外れを防止する板状突起13fを末端に形成してなり、その軸ボルト13cの上下にバタ材14を配置し、当座13dを介して締付ナット13eを回転させて締付固定する事で、連結された型枠(コンパネフォーム)の背面を支持する。
【0042】
当座10a又は当座13dの形態は、連結された型枠(コンパネフォーム)の縁リブ2同士又はバタ材14を固定する部材であり、所要の長さ及び所要の強度を有する桟木等の切れ端廃材を加工した本体に、ズレを防止する概略コ字形状に折り曲げた平鋼を木ネジなどにより固定し、中央に型枠締付軸ボルト10が貫通する貫通孔10dを形成してなる。
【0043】
前記当座10aと、当座13dの形態は同様である。
この形態により、桟木等の切れ端廃材を使用する事で、桟木等を有効に活用する事で、製作費の削減を可能にする。
【0044】
座具コン11は、コンクリート材又は、モルタル材により、外観を概略樽栓状とし、せき板1側の外径を小さくなる形状にし、他方板ナット9側の径を大きくした形状に形成し、軸芯に型枠締付軸ボルト10が貫通する貫通孔11aを形成する。
この部材は、せき板1に設けられた型枠締付軸ボルト10が貫通する貫通孔11aに、前記型枠締付軸ボルト10を差込む事で出現した部分に座具コン11を差込み、その先端部の雌ネジに、板ナット9を螺合した丸セパ8に螺合接続し、対向する型枠(コンパネフォーム)のせき板1間を支持し、板ナット9と、型枠(コンパネフォーム)せき板1で挟む事で、せき板1に密接し、コンクリートから出るノロの侵入を防止する、この形態は、型枠締付軸ボルト10に差込むだけで取付ける事ができ、コンクリートに埋込み型なので、取外しが不要となり、作業能率が向上し、工期短縮及び施工費削減する事を特徴とする。
【0045】
図3に表す型枠締結具の形態は、セパレート部材に具備する丸セパ8のネジ部の両端に板ナット9を螺合し、前記丸セパ8ネジ部に座具コン11を差込み型枠締付軸ボルト101を螺合接続し、そして、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板1に固定された縁リブ2同士の連結孔4にガイドピン5を差込む事で出現する貫通孔5aに係止ピン6を差込み、前記ガイドピン5締付軸部5cに留まる丸座金を介して締付ナット5eを回転させて締付ける事で型枠(コンパネフォーム)が連結される、そして、前記連結された型枠(コンパネフォーム)せき板1の連結部に設けられた複数の貫通孔10dに前記型枠締付軸ボルト101を差込み、出現する前記型枠締付軸ボルト101の雌ネジとセパレート部材に具備する前記丸セパ8の雄ネジとを螺合接続し、その螺合接続した前記型枠締付軸ボルト101の上下にバタ材14を配置し、当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付けてバタ材14を固定する事で、対向する一方側の連結された型枠(コンパネフォーム)が組立てられる。
【0046】
引き続き配筋を挟み、対向する他方側(返し側)の型枠(コンパネフォーム)せき板1の連結部に設けられた半円形の貫通孔の円芯と前記型枠締付軸ボルト101の軸芯とを合わせて一枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、一枚目の型枠(コンパネフォーム)せき板1の連結部に設けられた複数の半円形の貫通孔と二枚目の型枠(コンパネフォーム)せき板1の連結部に設けられた半円形の貫通孔で挟み込み、次に、連結されるせき板1に固定された縁リブ2同士の連結孔4にガイドピン5を差込む事で出現する貫通孔5aに係止ピン6を差込み、前記ガイドピン5締付軸部5cに留まる丸座金5dを介して締付ナット5eを回転させて締付ける事で型枠(コンパネフォーム)が連結される、次に、連結された型枠(コンパネフォーム)同士に挟まれ固定された前記型枠締付軸ボルト101の上下にバタ材14を配置し、当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付けてバタ材14を固定する事で、対向する両側の型枠(コンパネフォーム)が組立てられ、流し込むコンクリート荷重を支持する。
この形態により、固化後、前記型枠締付軸ボルト101を回転させて抜取る事で、型枠(コンパネフォーム)の解体が容易になり、型枠の損傷が減る事で、転用回数が増加し、工期短縮及び施工費削減を可能にする。また、バタ材締付固定具13を省略する特徴がある。
【0047】
前記型枠締付軸ボルト101の形態は、所要の長さの丸鋼の先端に、丸セパ8の雄ネジに螺合接続する雌ネジを形成し、その先端から座具コン11の貫通孔の長さ寸法とせき板1の厚み寸法を除き、末端まで雄ネジを形成する、その雄ネジに、末端から型枠せき板1の背もたれ用の仮締ナット10eを螺合し、次に、当座10aを差込み締付ナット10bを螺合し、その締付ナット10bの外れを防止する板状突起10cを末端に形成してなる。
【0048】
図4に表す型枠締結具の形態は、対向する型枠パネルせき板1間を支持するセパレート部材と、間軸ボルト102と型枠締付軸ボルト103と当座10aと締付ナット10bとにより構成される。
【0049】
前記間軸ボルト102の形態は、所要の長さの丸鋼の先端に、丸セパ8の雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、その先端から座具コン11の貫通孔の長さ寸法と、せき板1の厚み寸法を確保し、その後部は型枠締付軸ボルト103に螺合接続するための雄ネジを形成し、その末端部上下の一部を削り取り、挟み工具を嵌め込むための概略凸状のつまみ102aを形成してなる。
【0050】
前記型枠締付軸ボルト103の形態は、所要の太さ及び所要の長さを有するボルトの先端に、間軸ボルト102の雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、その後部は、先端から外れ防止を兼ねた背もたれ用の仮締ナット10eを螺合し、そして、末端側から当座10aを差込み、締付ナット10bを螺合し、その締付ナット10bの外れ防止兼、工具係止用の板状突起10cを形成してなる。
【0051】
図4の型枠パネルの連結状態を表す拡大図は、せき板1の連結部に固定された縦リブ2a同士を合わせ、木ネジ等の連結固定具7により締付けて連結する固定状態を表す。
この形態により、連結部の縦リブ2a同士の側面が密接するので型枠パネルの解体作業に手間がかかる、また、型枠パネルの損傷が増えるが、その反面、連結部の縦リブ2a同士の連結孔4が不要になる特徴がある。
【0052】
図3の右側に表す平断面拡大図は、型枠(コンパネフォーム)せき板1に固定された縁リブ2同士の連結孔4にガイドピン5を差込む事で出現する貫通孔5aに係止ピン6を差込み、締付軸部5cに留まる丸座金5dを介して締付ナット5eを回転させて締付ける事で、せき板1同士が当接すると同時に締付ナット5eの回転が止まり縁リブ2同士間の空き間を保持して型枠(コンパネフォーム)せき板1が連結する状態を表す。
【0053】
図4の型枠締結具の形態は、対向する一方側の一枚目の型枠パネルを建込み、隣接する二枚目の型枠パネルを建込み、せき板1の連結部に設けられた一枚目と二枚目の縦リブ2a同士を木ネジ等の連結固定具7により固定して連結する、この連結作業を所要の位置まで繰り返す、そして、セパレート部材に具備する板ナット9が螺合された丸セパ8の両端に間軸ボルト102を螺合接続し、その間軸ボルト102に座具コン11を差込み、その間軸ボルト102を前記型枠パネルせき板1に設けられた複数の貫通孔に差込む事で出現するネジ部に型枠締付軸ボルト103を螺合接続し、その型枠締付軸ボルト103の上下にバタ材14を配置し、前記型枠締付軸ボルト103に留まる当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付けると、バタ材14が固定され、連結した型枠パネルの背面が支持され、前記連結した型枠パネルのせき板1表面にあるセパレート部材に具備された丸セパ8が自立固定する。
【0054】
引き続き配筋を挟み、前記丸セパ8に具備された間軸ボルト102の軸芯を、せき板1に設けられた間軸ボルト102が貫通する貫通孔とを一致させ、一枚目の型枠パネルを差込み、前記同様の手順により二枚目の型枠パネルを差込み、連結される一枚目の型枠パネルと二枚目の型枠パネルを合わせ、せき板1に固定された縦リブ2a同士を木ネジ等の連結固定7により固定して連結する、この連結作業を所要の位置まで繰り返す、そして、せき板1を介して出現する間軸ボルト102のネジ部に型枠締付軸ボルト103を螺合接続し、前記型枠締付軸ボルト103の上下にバタ材14を配置し、前記型枠締付軸ボルト103に留まる当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付ける事で、他方側の連結した型枠パネルの背面を支持し、対向する両側の型枠パネルが組立られ、流し込むコンクリート荷重が支持される。
この形態は、コンクリート固化後、間軸ボルト102を回転させて抜取る事で、せき板1の貫通孔に引っ掛かる間軸ボルト102が撤去される事で、脱型が容易になる、また、せき板1間を支持するセパレート部材の取付け位置が限定されない特徴がある。
【実施例0055】
図1及び
図2に表す型枠締結具は、型枠連結具と型枠間支持締付具12とバタ材締付固定具13とにより構成され、コンクリート打設固化後、前記型枠間支持締付具12に具備される型枠締付軸ボルト10を抜取る事でバタ材締付固定具13とバタ材14が固定された状態で、複数枚連結した型枠(コンパネフォーム)を躯体から分離させる形態である。
【0056】
前記型枠間支持締付具12の形態は、セパレート部材と型枠締付軸ボルト10により構成され、前記型枠締付軸ボルト10は、当座10aと締付ナット10bと仮締ナット10eとを具備してなる。
【0057】
前記セパレート部材の形態は、丸セパ8の両端ネジ部に板ナット9を螺合し、さらに、座具コン11を差込み、対向する型枠(コンパネフォーム)のせき板1間を支持する部材である。
【0058】
図1及び
図2に表す型枠締結具の形態は、対向する一方側の一枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、連結される二枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、次に、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板1に固定された縁リブ2同士間に、バタ材締付固定具13に具備する取付部材13aを所要の箇所に嵌め込み、前記縁リブ2同士の連結孔4と前記取付部材13aの貫通孔13bとを合致させ、前記縁リブ2同士に設けられた連結孔4にガイドピン5を差込むと出現する貫通孔5aに係止ピン6を差込み、次に、前記ガイドピン5締付軸部5cに具備する締付ナット5eを回転させて締付ける事で、前記型枠(コンパネフォーム)せき板1が当接すると同時に連結され、前記取付部材13aも固定される、この作業を所定の位置まで繰り返し、次に、前記取付部材13aに挿着された頭部が六角形の軸ボルト13cの上下にバタ材14を配置し、当座13dを介して締付ナット13eを回転させて締付ける事で、連結する複数の型枠(コンパネフォーム)の背面を支持すると共に一直線的に整列させる、そして、整列された複数の型枠(コンパネフォーム)の連結部に設けられた型枠締付軸ボルト10が貫通する貫通孔に前記型枠締付軸ボルト10を型枠(コンパネフォーム)の背面側から差込む事で出現する雌ネジにセパレート部材に具備する丸セパ8の雄ネジを螺合接続し、そして、連結された前記型枠(コンパネフォーム)せき板1に固定された縁リブ2同士に当座10aを介して前記型枠締付軸ボルト10に螺合する締付ナット10bを回転させて締付ける事で、前記型枠(コンパネフォーム)せき板1の表面に複数のセパレート部材が自立固定され、対向する一方側の型枠(コンパネフォーム)が組立てられる。
【0059】
引き続き、配筋を挟み、前記型枠(コンパネフォーム)せき板1の表面に自立固定された複数のセパレート部材に具備する丸セパ8の雄ネジに螺合接続された前記型枠締付軸ボルト10の軸芯と、型枠(コンパネフォーム)せき板1の連結部に設けられた半円形の貫通孔の円芯とを合わせて、一枚目の型枠(コンパネフォーム)と二枚目の型枠(コンパネフォーム)とで挟み込み、次に、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板1の縁リブ2同士間に前記取付部材13aを所要の箇所に嵌め込み、前記縁リブ2同士の連結孔4と前記取付部材13aの貫通孔13bとを合致させ、前記縁リブ2同士に設けられた連結孔4にガイドピン5を差込むと出現する貫通孔5aに係止ピン6を差込み前記ガイドピン5締付軸部5cに具備する締付ナット5eを回転させて締付ける、この作業を所定の位置まで繰り返し、次に、連結された縁リブ2同士間の前記型枠締付軸ボルト10に留まる当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付ける事で、連結された型枠(コンパネフォーム)せき板1間が支持され、そして、型枠(コンパネフォーム)せき板1に固定された縁リブ2同士間に挟み込んだ、前記取付部材13aが具備する頭部が六角形の軸ボルト13cの上下にバタ材14を配置し、当座13dを介して締付ナット13eを回転させて締付ける事で前記バタ材14が連結する型枠(コンパネフォーム)の背面を支持し、他方側の型枠(コンパネフォーム)が組立られ、対向する両側の連結された型枠(コンパネフォーム)に流し込むコンクリート荷重が支持される。
参考として、バタ材14の固定方法を、
図5のB‐バタ材締付固定方法詳細図に表す。
【0060】
その他のバタ材14端部の固定方法には、
図4に表すようにセパレート部材が具備する丸セパ8の両端に間軸ボルト102を螺合接続する方法があり、その形態は、丸セパ8の両端のネジ部に板ナット9を螺合しさらに座具コン11を差込み、次に、間軸ボルト102を螺合接続し、その間軸ボルト102の雄ネジを、せき板1に設けられた前記間軸ボルト102の軸部が貫通する貫通孔に差込む事で出現する前記間軸ボルト102のネジ部に型枠締付軸ボルト103を螺合接続し、前記型枠締付軸ボルト103の上下にバタ材14を配置し、前記型枠締付軸ボルト103に留まる当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付けて固定する方法がある。
【0061】
前記組立られた型枠(コンパネフォーム)にコンクリートを打設し固化後、型枠を解体する事になるが、型枠締付軸ボルト10を回転させて抜取る事で、連結された型枠(コンパネフォーム)にバタ材14を固定したまま躯体から分離され、吊上げて移動移設する事が可能になる。
この形態により、外部足場側の型枠を直上階などに移設できる特徴がある。
【0062】
図3に表す型枠締結具の形態は、型枠連結具とセパレート部材と型枠締付軸ボルト101とにより構成される。
前記型枠(コンパネフォーム)を連結する型枠連結具は、ガイドピン5と係止ピン6で構成され、前記ガイドピン5の形態は、所要長さを有する丸鋼に先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン6を差込むための貫通孔5aを形成し、その後方が狭着部本体5baとし、その後方が前記挟着部本体5baの直径より小さくした締付軸部5cとし、その締付軸部5c全長に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金5dを差込み、その後部に締付けナット5eを螺合し、末端を締付けナット5eの外れを防止する突起5fを形成する。
前記型枠締付軸ボルト101は、所要の長さの丸鋼により、その丸鋼の先端に、丸セパ8の雄ネジに螺合接続するための雌ネジを形成し、座具コン11とせき板1の貫通する部分を確保し、その後部は末端まで雄ネジを形成し、その末端から仮締ナット10eを螺合し、順次、当座10aを差込み、締付ナット10bを螺合し、末端部に前記締付ナット10bの外れ防止兼、工具係止用の板状突起10cを形成してなる。
前記型枠締結具の形態は、連結される型枠(コンパネフォーム)せき板1に固定された縁リブ2同士の連結孔4にガイドピン5を差込む事で出現する貫通孔5aに係止ピン6を差込み、前記ガイドピン5締付軸部5cに留まる丸座金5dを介して締付ナット5eを回転させて締付ける事で型枠(コンパネフォーム)が連結される、次に、前記連結された型枠(コンパネフォーム)の連結部に設けられた複数の貫通孔10dに前記型枠締付軸ボルト101を差込み、出現する前記型枠締付軸ボルト101の雌ネジとセパレート部材に具備する丸セパ8の雄ネジを螺合接続し、前記型枠締付軸ボルト101の上下にバタ材14を配置し、当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付けてバタ材14を固定する事で、対向する一方側の連結した型枠(コンパネフォーム)が組立てられ、連結する型枠(コンパネフォーム)の連結部に取付く複数のセパレート部材が自立固定する。
【0063】
引き続き配筋を挟み、自立固定した前記複数のセパレート部材に具備する丸セパ8の雄ネジに型枠締付軸ボルト101を螺合接続し、対向する他方側(返し側)の型枠(コンパネフォーム)せき板1の連結部に設けられた半円形の貫通孔の円芯と前記型枠締付軸ボルト101の軸芯とを合わせて一枚目の型枠(コンパネフォーム)を建込み、その一枚目の型枠(コンパネフォーム)せき板1に設けられた半円形の貫通孔と二枚目の型枠(コンパネフォーム)に設けられた半円形の貫通孔同士で前記型枠締付軸ボルト101を挟み込み、次に、連結されるせき板1に固定された縁リブ2同士の連結孔4にガイドピン5を差込む事で出現する貫通孔5aに係止ピン6を差込み、前記ガイドピン5締付軸部5cに留まる丸座金5dを介して締付ナット5eを回転させて締付ける事で型枠(コンパネフォーム)が連結される、そして、セパレート部材に具備する丸セパ8の雄ネジに螺合接続された前記型枠締付軸ボルト101の上下にバタ材14を配置し、当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付けてバタ材14を固定する事で、対向する両側の連結された型枠(コンパネフォーム)が組立られ、流し込むコンクリート荷重が支持される。
この形態は、コンクリート固化後、型枠締付軸ボルト101を回転させて抜取る事で、せき板1の貫通孔に引っ掛かる型枠締付軸ボルト101が撤去され、脱型が容易になる、また、バタ材締付固定具13を省略する特徴がある。
【0064】
前記型枠締付軸ボルト101の形態は、所要の長さの丸鋼の先端に、丸セパ8の雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、その先端から座具コン11及びせき板1の厚み寸法を確保し、その後部は雄ネジを末端まで形成し、そのネジ部の末端から仮締ナット10eと当座10aを差込み締付ナット10bを螺合し、その末端部に外れ防止兼、工具係止用の板状突起10cを形成してなる。
【0065】
図4に表す型枠締結具の形態は、対向する一方側の、一枚目の型枠パネルを建込み、隣接する二枚目の型枠パネルを建込み、一枚目と二枚目のせき板1の連結部に固定された縦リブ2a同士に、複数の木ネジ等が貫通する下孔を所要の位置に形成し、木ネジ等の連結固定具7により連結固定し、この連結作業を所要の位置まで繰り返し、そして、せき板1間を支持するセパレート部材に具備する丸セパ8のネジ部両端に板ナット9が螺合された、前記丸セパ8の雄ネジに間軸ボルト102の雌ネジとを螺合接続し、その間軸ボルト102に座具コン11を差込み、その間軸ボルト102を前記型枠パネルせき板1に設けられた複数の貫通孔10dに前記間軸ボルト102を差込む事で出現する雄ネジに型枠締付軸ボルト103を螺合接続し、そして、前記型枠締付軸ボルト103の上下にバタ材14を配置し、前記型枠締付軸ボルト103に留まる当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付ける事で連結した型枠パネルの背面を支持し、一方側の前記連結した型枠パネルが組立てられる、そして、せき板1に取付くセパレート部材が自立固定する。
引き続き配筋を挟み、型枠パネルせき板1に設けられた間軸ボルト102の軸部が貫通する複数の貫通孔と前記自立固定したセパレート部材の間軸ボルト102の軸芯を合わせ、一枚目の型枠パネルを押し込み、前記同様の手順により前記自立固定したセパレート部材の間軸ボルト102の軸芯を合わせ、二枚目の型枠パネルを押し込み、次に、連結される型枠パネルせき板1の連結部に固定された縦リブ2a同士に、複数の木ネジ等が貫通する下孔を所要の位置に形成し、木ネジ等の連結固定具7により連結固定し、この連結作業を所要の位置まで繰り返し、そして、連結された型枠パネルせき板1の貫通孔からのぞく間軸ボルト102のネジ部に前記型枠締付軸ボルト103を螺合接続し、そして、前記型枠締付軸ボルト103の上下にバタ材14を配置し、前記型枠締付軸ボルト103に留まる当座10aを介して締付ナット10bを回転させて締付ける事で、対向する両側の型枠(パネル)が組立られ、流し込むコンクリート荷重が支持される。
【0066】
前記間軸ボルト102の形態は、所要の長さの丸鋼の先端に、丸セパ8の雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、その先端から座具コン11の貫通部分とせき板1の厚み寸法を確保し、その後部は型枠締付軸ボルト103の雌ネジに螺合接続するための雄ネジを形成し、その雄ネジの末端部の上下の一部を削り取り、工具等を係止するための概略凸状のつまみ102aを形成してなる。
【0067】
前記型枠締付軸ボルト103の形態は、所要の長さの丸鋼の先端に、間軸ボルト102の雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、その後部は末端まで雄ネジを形成し、次に、その雄ネジの末端から仮締ナット10eを螺合及び当座10aを差込み、さらに、締付ナット10bを螺合し、その締付ナット10bの外れ防止兼、工具係止用の板状突起10cを形成してなる。
【0068】
当座10a又は当座13dの形態は、木製の本体部と平鋼を該略コ字形状に折り曲げたズレを防止するカバーで構成され、前記木製の本体部は、所要の長さ及び所要の強度を有する桟木等の切れ端材を加工した部材であり、前記ズレを防止するカバーは平鋼を該略コ字形状に折り曲げ、両側を本体部より少し長く伸ばしてあり、前記木製の本体部に前記平鋼を該略コ字形状に折り曲げたズレを防止するカバーを木ネジなどにより固定し、中央に型枠締付軸ボルト10又は頭部が六角形の軸ボルト13cが貫通する貫通孔10dを形成してなる。
この当座10a又は当座13dは、桟木等の切れ端材を使用する事で、桟木等を有効に活用する事を特徴とする。
【0069】
図5は、A-型枠締付軸ボルト10と丸セパ8との螺合接続状態を表す説明図とB-バタ材締付固定具13が具備する取付部材13aの固定状態を表す説明図である。
【0070】
図6は、コンパネフォームと称するシステム型枠の連結状態を表す説明図であり、左側は部分正面図を表し、右側は側断面図である。
【0071】
図7の左側は、複数枚連結した足場側の大型型枠を表す側断面の説明図であり、右側は型枠分離状態を拡大した説明図であり、その右側はボルトの軸合わせの参考図である。
【0072】
型枠組立又は解体作業に使用するナット等の回転作業には、挟み工具、スパナ又はインパクトドリル等を必要に応じて使い分ける。
型枠締結具は、対向する型枠(コンパネフォーム)間を支持する型枠間支持締付具12と、前記型枠(コンパネフォーム)背面のコンクリート荷重を支持するバタ材締付固定具13とにより構成され、コンクリート打設固化後、バタ材締付固定具13を残した状態で型枠間支持締付具12に具備された型枠締付軸ボルト10を回転させて抜取る事で、バタ材14を固定したまま複数枚連結した大型型枠として躯体から分離し、吊上げて直上階などに移動移設する事が可能である。
この形態により、型枠組立又は、解体作業の大部分が省ける特徴がある。
型枠間支持締付具12は、コンクリート打設固化後、型枠締付軸ボルト10又は、間軸ボルト102を回転させて抜取る事で、せき板1の貫通孔に絡む前記型枠締付軸ボルト10又は、間軸ボルト102が撤去されるため、脱型が容易になり型枠(コンパネフォーム)の損傷が減る特徴がある。
バタ材締付固定具13は、型枠(コンパネフォーム)が連結する縁リブ2同士間に、バタ材締付固定具13に具備する取付部材13aを取付け、その取付部材13aに具備する軸ボルト13cの上下にバタ材14を取付け固定する事で、型枠(コンパネフォーム)背面に縁リブ2間に取付く縦リブ2aを支持すると共に、連結された前記型枠(コンパネフォーム)を直線的に整列させる特徴がある。
型枠連結具は、ガイドピン5と、係止ピン6により構成され、前記ガイドピン5の狭着部本体5baの直径より締付軸部5cの直径を小さくした事で、前記締付軸部5cに丸座金5dが留まり外れない特徴がある。
この形態により、丸座金5dの取付け手間を省き作業能率を向上させ工期短縮及び施工費削減を可能にした。
せき板1間を支持する座具コン11は、差込むだけで取付き、また、コンクリート製の埋め込み型とした事で、取外しが不要のため、工期短縮及び施工費削減を可能にする。
当座10a及び当座13dの形態は、連結された型枠の縁リブ2同士又はバタ材14を押さえて固定支持するため、所要の長さ及び所要の強度を有する桟木等の切れ端材を使用し、縁リブ2又はバタ材14のズレを防止するために平鋼を該略コ字形状に折り曲げ、木質材の本体より少し長くしたカバーを木ネジなどにより固定し、中央に型枠締付軸ボルト等又は軸ボルト13cが貫通する貫通孔を形成してなる。
この当座10a及び当座13dは、桟木等の切れ端材を使用する事で、桟木等を有効に活用する事を特徴とする。