(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096617
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】個装吸収性物品
(51)【国際特許分類】
A61F 13/15 20060101AFI20230630BHJP
【FI】
A61F13/15 220
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021212498
(22)【出願日】2021-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】与那覇 奨
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA03
3B200AA15
3B200BA16
3B200CA11
3B200DF08
3B200DF09
(57)【要約】
【課題】個装吸収性物品における縁部の封止の品質を高める。
【解決手段】包装シートと、前記包装シートにより個装された吸収性物品とを含む個装吸収性物品であって、前記包装シートは、長手方向と前記長手方向に直交する横方向とを有し、前記包装シートは前記長手方向に折り畳まれ、前記横方向の縁部にそれぞれ、前記長手方向に沿って接合領域が形成され、前記接合領域が、前記横方向に離間した、前記包装シート同士が接合されてなる接合部の列を複数有し、前記複数の列が、前記横方向の最も内側に配置され、前記長手方向に離間した複数の接合部を含む内列と、当該内列より前記横方向外側に配置された外列とを有し、前記内列における前記長手方向の単位長さ当たりの前記接合部の合計長さが、前記外列における前記長手方向の単位長さ当たりの前記接合部の合計長さより小さい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装シートと、前記包装シートにより個装された吸収性物品とを含む個装吸収性物品であって、
前記包装シートは、長手方向と前記長手方向に直交する横方向とを有し、
前記包装シートは前記長手方向に折り畳まれ、前記横方向の縁部にそれぞれ、前記長手方向に沿って接合領域が形成され、
前記接合領域が、前記横方向に離間した、前記包装シート同士が接合されてなる接合部の列を複数有し、
前記複数の列が、前記横方向の最も内側に配置され、前記長手方向に離間した複数の接合部を含む内列と、当該内列より前記横方向外側に配置された外列とを有し、
前記内列における前記長手方向の単位長さ当たりの前記接合部の合計長さが、前記外列における前記長手方向の単位長さ当たりの前記接合部の合計長さより小さい、個装吸収性物品。
【請求項2】
前記接合領域が、前記接合がされていない非接合部を有し、
前記内列において、前記接合部の前記長手方向の長さに対する前記非接合部の前記長手方向の長さの比の値が0.5~10である、請求項1に記載の個装吸収性物品。
【請求項3】
前記外列が、前記長手方向に離間した複数の接合部を含み、
前記内列における前記接合部の前記長手方向のピッチが、前記外列における前記接合部の前記長手方向のピッチより大きい、請求項1又は2に記載の個装吸収性物品。
【請求項4】
前記外列における前記接合部の前記長手方向の長さが、前記内列における前記接合部の前記長手方向の長さ以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載の個装吸収性物品。
【請求項5】
前記接合部が融着によって形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の個装吸収性物品。
【請求項6】
前記包装シートの内面に剥離処理が施されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の個装吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個装吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品は、衛生的に保管可能である、持ち運びに便利である等の理由から、包装シートによって個別に包装されて封止された状態で、個装吸収性物品(個別包装体)として提供されている。
【0003】
個装吸収性物品は、製造ラインで連続的に製造され得る。例えば、包装シート(包装材)となる長尺状包装シートを搬送方向に搬送し、吸収性物品を間欠的に順次配置し、搬送方向に沿った2つの折り曲げ線が形成されるよう包装材を折り畳んで吸収性物品を包み込み、吸収性物品が存在しない部位を第1ロールの加圧部と第2ロールの加圧部との間で熱圧し、搬送方向に直交する直交方向に沿って、離間した複数の接合部の集合体である接合領域を形成し、接合領域の中央で直交方向に沿って長尺状包装シートを切断することによって製造できる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような製造ライン(特許文献1の
図5等)では、吸収性物品を包み込むように折り畳まれた長尺状包装シートに対し、接合領域に対応する表面形状を有するロール加圧部が押し付けられることによって接合領域が形成される。ここで、ロール加圧部の横方向(搬送方向)の端の部分は、横方向の中央の部分と比較して、包装シートに対して強く押し付けられる傾向がある。そのため、縁部に形成される接合領域においては、幅方向の内外で接合部に違いが生じる。例えば、接合領域のうち、幅方向内側に形成された接合部が過度に薄くなるか、又は接合部に穴が生じたりすることがあり、接合領域の内側(横方向中央に近い側)が脆弱になり得る。そのため、個装吸収性物品の縁部が引っ張られた場合等には、接合領域の内側で長手方向に沿って切れ目が入り、縁部が破れてしまうことがある。その場合、個装吸収性物品の縁部の封止の品質が損なわれてしまう。
【0006】
上記に鑑みて、本発明の一態様は、個装吸収性物品における縁部の封止の品質を高めることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様は、包装シートと、前記包装シートにより個装された吸収性物品とを含む個装吸収性物品であって、前記包装シートは、長手方向と前記長手方向に直交する横方向とを有し、前記包装シートは前記長手方向に折り畳まれ、前記横方向の縁部にそれぞれ、前記長手方向に沿って接合領域が形成され、前記接合領域が、前記横方向に離間した、前記包装シート同士が接合されてなる接合部の列を複数有し、前記複数の列が、前記横方向の最も内側に配置され、前記長手方向に離間した複数の接合部を含む内列と、当該内列より前記横方向外側に配置された外列とを有し、前記内列における前記長手方向の単位長さ当たりの前記接合部の合計長さが、前記外列における前記長手方向の単位長さ当たりの前記接合部の合計長さより小さい。
【0008】
上記第一の態様では、縁部における接合領域が、長手方向に離間した接合部の列を複数有する。接合領域が複数の列から形成されていることで、縁部を横方向で複数段階に接合でき、縁部の封止がより確実となる。ここで、接合領域に含まれる接合部の列のうち、横方向の最も内側に位置する内列の接合部は、横方向外側に位置する外列の接合部に比べて、より強く加圧されて形成される傾向がある。そのため、接合領域の幅方向内側の接合部の厚みが過度に薄くなったり、接合部に穴が生じたりすることがある。そうすると、接合部の内列が、言わばミシン目のように作用するので、接合領域の内側の端(横方向中央に近い端)において長手方向に沿って包装シートが破れやすくなり、個装吸収性物品の製造中に又は製造後に縁部が取れて、封止が損なわれることがある。
【0009】
これに対し、本形態では、接合部の内列における長手方向の単位長さ当たりの接合部の合計長さが、内列よりも横方向外側の接合部の外列における長手方向の単位長さ当たりの接合部の合計長さより小さくなっている。これにより、包装シートが接合されていない部分、すなわち非接合部が長手方向に十分に確保されるので、接合部が強い加圧によって形成されてその厚みが過度に薄くなっていたり又は貫通穴になっていたりしても、内列に沿った切れ目が生じにくくなる。そのため、個装吸収性物品の製造中又は製造後に縁部の封止が損なわれることを防止できる。
【0010】
本発明の第二の態様では、前記接合領域が、前記接合がされていない非接合部を有し、前記内列において、前記接合部の前記長手方向の長さに対する前記非接合部の前記長手方向の長さの比の値が0.5~10である。
【0011】
上記第二の態様によれば、内列において長手方向での非接合部の長さと接合部の長さとの比の値((非接合部の長さ)/(接合部の長さ))が所定の範囲にあることで、包装シート同士を接合して固定するという接合部の本来の機能を、縁部の内側の位置にて確保しつつ、内列に沿った切れ目を生じにくくするという上述の効果を高めることができる。
【0012】
本発明の第三の態様では、前記外列が、前記長手方向に離間した複数の接合部を含み、前記内列における前記接合部の前記長手方向のピッチが、前記外列における前記接合部の前記長手方向のピッチより大きい。
【0013】
上記第三の態様によれば、内列の接合部のピッチを、外列の接合部のピッチより大きくすることで、非接合部を長手方向により多く確保し、内列に沿った切れ目を生じにくくするという上述の効果を高めることができる。
【0014】
本発明の第四の態様では、前記外列における前記接合部の前記長手方向の長さが、前記内列における前記接合部の前記長手方向の長さ以上である。
【0015】
上記第四の態様によれば、外列の接合部の長さを、内列の接合部の長さ以上とすることで、外列において包装シート同士の接合をより確実にできる。そのため、接合領域全体の接合強度をあまり上げることなく封止を確実にできるので、接合領域の形成のための包装シートへの加圧を抑えることもできる。これにより、内列の接合部が過度に薄くなる又は接合部に穴があくこと自体も防止でき、縁部における封止の品質を向上できる。
【0016】
本発明の第五の態様では、前記接合部が融着によって形成されている。
【0017】
上記第五の態様における融着による接合は比較的簡便な手法であり、また接着剤等も不要となるためコストを低減できる。
【0018】
本発明の第六の態様では、前記包装シートの内面に剥離処理が施されている。
【0019】
上記第六の態様により、包装シートに剥離処理が施されていると、吸収性物品のズレ止め用粘着部に対向させる剥離シートを設けることが不要となる。その一方で、剥離処理が施された包装シートでは、包装シート同士の接合強度が低下する傾向があるため、製造工程において接合部の形成のために高い圧力を掛ける必要がある。そうすると、内列の接合部の厚みが過度に薄くなったり、接合部に穴が開いたりする可能性が高まる。しかしながら、このような態様であっても、長手方向の単位長さ当たりの接合部の合計長さを上述のように設定することで、包装シートが内列に沿って切れてしまうことを防止でき、縁部における封止の品質を高めることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一態様によれば、個装吸収性物品における縁部の封止の品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態による個装吸収性物品の平面図である。
【
図2】
図1の個装吸収性物品を展開した状態の平面図である。
【
図5】個装吸収性物品の製造装置の一部を示す模式図である。
【
図8】接合領域のさらに別の変形例を示す図である。
【
図9】接合領域のさらに別の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0023】
図1に、個装吸収性物品100の平面図を示す。
図2に、
図1の個装吸収性物品を展開した状態の平面図であり、包装シート10の内面から若しくは吸収性物品1肌側から見た図を示す。また、
図3に、
図1のI-I線断面を示す。
【0024】
図1~
図3に示すように、本形態による個装吸収性物品100は、包装シート10と、包装シート10によって個装された吸収性物品1とを含む。
図2に示すように、包装シート10は細長形状であってよく、長手方向D1と、当該長手方向に直交する横方向D2とを有する。また、包装シート10の長手方向D1及び横方向D2は、それぞれ吸収性物品1の長手方向及び横方向にそれぞれ対応する。さらに、図示の例では、個装吸収性物品100は、1枚の包装シート10によって1つの吸収性物品1が包装されたものであるが、複数の吸収性物品が包装されたものであってもよい。
【0025】
本形態において包装シート10により包装される吸収性物品1は、体液(経血、おりもの、尿等)の排出口に対向させるように装着するための、扁平で細長形状の物品であってよい。吸収性物品1の具体例は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、軽失禁用パッド等であってよい。本明細書では、生理用ナプキンの例に基づき、実施形態を説明する。
【0026】
吸収性物品1は、例えば
図2に示すように、液透過性のトップシート3と、液不透過性のバックシート(不図示)と、これらのトップシート3とバックシートとの間に配置された吸収体4とを有していてよい。
【0027】
バックシートとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シート等の少なくとも遮水性を有するシート材を用いることができる。ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、透湿性を有するものが用いられてもよい。
【0028】
トップシート3としては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0029】
吸収体4は、体液を吸収して保持できる材料であれば限定されないが、綿状パルプと吸水性ポリマーとを含むことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))及びこれらの組合せを用いることができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。
【0030】
吸収体4の厚みは、0.5~25mmであってよい。吸収体4は、体液排出口に対応させる領域(体液排出口対応領域)や、体液排出口対応領域より後方の、臀部の溝に対向する領域を、膨出させた構造とすることもできる。吸収体4は、トップシート3及びバックシートからはみ出さない寸法及び形状を有し、吸収体の前方及び後方の端縁部では、バックシートとトップシート3との外縁がホットメルト等の接着剤やヒートシール、超音波シール等の接着手段によって接合されている。
【0031】
図2に示すように、吸収体4の側方の外方においては、横方向D2両端部に長手方向D1に沿ってサイドシート7、7が設けられていてもよい。サイドシート7としては、撥水処理不織布又は親水処理不織布を使用することができる。
【0032】
なお、
図1~
図3に示す例では、吸収性物品1は、ウィングのないいわゆる羽なしのタイプのものであるが、側方にそれぞれ延出するウィングを有する羽つきの物品として構成してもよい。ウィングは、サイドシートとバックシートとの接合により形成されていてよい。
【0033】
図2に示すように、吸収性物品1のバックシートの側(非肌側、すなわち装着時に下着に対向させる側)には、吸収性物品1を下着に取り付けた際に下着からズレないようにするためのズレ止め用粘着部9、9、…を備えていてよい。本形態では、ズレ止め用粘着部9、9、…はそれぞれ横方向D2に連続して形成されている。そのため、吸収性物品1の装着時に両脚からの力が横方向D2両側から掛かった場合に、吸収性物品1の側部が横方向D2に変形しても、ズレ止め用粘着部9、9、…が下着から剥がれにくい。また、複数のズレ止め用粘着部9、9、…は、互いに長手方向D1に離間して形成されている。そのため、下着に対する粘着強度が過度に高くならず、吸収性物品1を下着から剥がす動作をスムーズに行うことができる。
【0034】
ズレ止め用粘着部9、9、…は粘着剤を塗布することによって形成できる。粘着剤の種類は特に限定されないが、取り扱い易いことからホットメルトタイプの粘着剤であると好ましい。粘着剤の主成分としては、スチレン系ポリマー、粘着付与剤、及び可塑剤、並びにこれらの組合せを用いることできる。スチレン系ポリマーとしては、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-ブチレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を使用することができる。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体が好ましい。また、粘着付与剤及び可塑剤としては、常温で固体のものを用いることができる。粘着付与剤としては、例えば、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられる。可塑剤としては、例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステル等のポリマー可塑剤が挙げられる。
【0035】
なお、吸収性物品1の全長は、140~430mmとすることができ、吸収性物品1の幅(ウィングを有する場合にはウィングを除いた本体の幅)は40~130mmとすることができる。一方、包装シート10の寸法は、包装する吸収性物品1の大きさや形状に応じて、例えば、包装シート10を完全に広げた状態(折り返しされていない状態)で、長手方向D1の長さ(単に長さと呼ぶ場合がある)は100~450mmとすることができ、横方向D2の長さ(単に幅と呼ぶ場合がある)は70~250mmとすることができる。図示の例では、包装シート10は、展開した状態で長方形の形状を有するが、例えば長楕円形等の形状を有していてもよい。
【0036】
包装シート10を構成する材料は特に限定されず、樹脂製フィルム、不織布、紙等であってよい。このうち、樹脂製フィルムを用いた場合、包装シートに印刷を施した場合でも、印刷された文字や模様の輪郭が明瞭になり、着色剤の発色も良好になるので、包装シートのデザイン性を向上させることができる。
【0037】
包装シート10に樹脂製フィルムを用いた場合、用いられる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。樹脂製フィルムとしては、延伸加工されたものが好ましい。また、樹脂製フィルムは、非通気性フィルムであってもよいし、通気性フィルムであってもよい。
【0038】
包装シート10に不織布を用いた場合、風合い、柔軟性等を向上させることができる。用いられる不織布としては、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布等が好ましく、これらの不織布の層を組み合わせ複数積層させたものを用いることもできる。また、不織布を構成する繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等のポリアミド等であってよい。
【0039】
なお、包装シート10に紙を用いた場合には、廃棄の際の環境負担が少なく、独特の風合い、例えば天然素材の優しい印象の見た目及び手触りを付与できる。なお、本明細書において、紙とは、植物繊維その他の繊維を膠着剤で膠着させて平板状にしたものを指すことができる。特に、植物繊維(パルプ)を主原料としたもの、例えば含有繊維のうち植物繊維が50%以上であるもの、好ましくは80%以上であるものを指すことができる。紙に含まれるパルプの種類としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプが含まれていてよく、これらは、機械パルプ、化学パルプのいずれであってもよい。紙には、添加剤が添加されていてもよい。さらに、包装シート10に用いられる具体的な紙の例としては、洋紙、和紙、加工紙、合成紙等の様々な種類の紙を挙げることができる。また、従来他の用途で使用されている紙、例えば、新聞用紙、印刷用紙(上質紙を含む)、筆記用紙、図画用紙、包装用紙、薄葉紙、雑種紙等と呼ばれる紙を未加工で又は加工して用いることもできる。薄葉紙を用いる場合、薄口模造紙、インディアンペーパー、ライスペーパー、グラシン紙、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ろ紙等であってもよい。
【0040】
なお、包装シート10としては、1枚の包装シート10が、上述の材料からなる単層のシートであってもよいし、1枚の包装シート10が、異なる材料からなる複数の層を積層させてなる積層シートであってもよい。例えば、樹脂フィルムと紙とが積層されたシートであってもよい。
【0041】
また、包装シート10の内面には剥離処理が施されていてもよい。剥離処理は、例えばシリコーン系樹脂、パラフィン系樹脂、フッ素樹脂等を含む液体の剥離剤(離型剤)を塗布する処理であってよい。包装シート10に対する剥離処理によって、吸収性物品1の裏面のズレ止め用粘着部9、9、…を直接的に包装シート10の内面に接触させることができるので、吸収性物品1と包装シート10との間に別途剥離シートを設ける必要がなくなる。包装シート10への剥離処理は、部材点数を低減できることから、好ましい。
【0042】
なお、剥離処理が剥離剤の塗布によって施される場合には、剥離剤の目付は、好ましくは0.10~5g/m2、より好ましくは0.2~2g/m2とすることができる。また包装シートに剥離処理が施されている場合、封止のために縁部に接合領域を形成する際に、剥離処理が施されていない包装シートを用いた場合に比べてより大きな加圧が必要となり、接合部に穴が開く等して接合部が脆弱になりやすく、包装シート10が接合部の内列に沿って切れる可能性が高まるが、本形態によればそのような可能性も低減できる(後にさらに詳述)。
【0043】
個装吸収性物品100において、吸収性物品1は、包装シート10と共に折り畳まれることによって包装されている。個装吸収性物品100を展開した状態を示す
図2を利用して説明すると、個装吸収性物品100は、包装シート10の内面に吸収性物品1を、吸収性物品1のバックシート若しくはズレ止め用粘着部9、9、…が対向するように載置された状態で、包装シート10と吸収性物品1とが共に、幅方向D2に沿った第1折り線F1及び第2折り線F2にて長手方向D1に共に折り畳まれている。
図2に示す例では、第1折り線F1で折り畳まれる領域が、包装シート10の長手方向D1の一端11を含む第1領域R1であり、第2折り線F2で折り畳まれる領域が、包装シート10の長手方向D1の他端12を含む第2領域R2であり、第1領域R1と第2領域R2との間の領域が第3領域R3である。図示の例では、包装シート10は、巻三つ折り(内三つ折り)に、すなわち、第2領域R2が先に折り畳まれ、第1領域R1が、第2領域R2の外面に重なるように折り畳まれる。そして、包装シート10が折り畳まれた状態で、横方向D2の両縁部15、15が、長手方向D1に沿って封止されている。
【0044】
このような三つ折り以上の包装シート10の折り畳みと縁部15、15の封止による包装形式は比較的簡便である。また、衛生的に吸収性物品1を包むことができるし、吸収性物品1の取出しも容易である。なお、折り畳みの形式は三つ折りに限られず、四つ折り以上としてもよいし、二つ折りであってもよい。
【0045】
図1に示すように、個装吸収性物品100の両縁部15、15はそれぞれ、長手方向D1にわたって封止されている。なお、本明細書において、「封止」とは、完全に気密に閉鎖することを意味するのではなく、包装された吸収性物品1が包装シート10外へ抜け出ることのないよう包装シート10が折り畳まれた状態を維持するために、横方向D2の縁部15、15を閉じること、又はその閉じられた状態を指す。
【0046】
縁部15の封止は、
図1に示すように、個装吸収性物品100の長手方向D1の全長にわたって形成された接合領域20によって形成されている。接合領域20は、包装シート10同士が厚み方向に接合されてなる複数の接合部から形成されていてよい。
【0047】
図4に、
図1の個装吸収性物品100の縁部15の部分IIの拡大図を示す。
図4に示すように、接合領域20は、互いに離間して形成された複数の接合部23、23、…を含む。接合部23、23、…は、包装シート10同士が厚み方向に接合されてなる部分である。一方、接合領域20における接合部23、23、…以外の部分は、包装シート10同士が接合されていない非接合部24である。接合部23、23、…は、互いに離間して形成されており、
図4に示す例では、点状に散在している。これにより、特に接合が溶着により形成される場合には、接合領域20の面積全体にわたって接合部が形成される場合と比べて、縁部15が過度に硬くなって手触りを損ねることを防止できる。
【0048】
接合による接合部23、23、…の形式は限定されないが、例えば重ねられた包装シート10を、上述のように加圧及び/又は加熱されることによってなされる。包装シート10が樹脂フィルム及び/又は樹脂繊維を含む材料を有する場合には、ヒートシール、超音波シールによる融着によって形成されたものであると好ましい。接合部23、23、…の融着による形成は比較的簡便であり、また確実な接合が形成できる。また、圧着等の機械的な接合形式によっても形成でき、このような接合形式は、包装シート10が紙を含む場合に好ましい。なお、上記の接合形式に代えて又は上記の接合形式に追加的に、接着剤等を利用してもよい。
【0049】
図4に示すように、接合部23、23、…は、長手方向D1に並んで配置され列を成していてよい。そして、接合領域20は、接合部23、23、…が長手方向D1に沿って配置されてなる列を複数含む。接合領域20が、横方向D2に並んだ複数の列として形成されていることで、縁部15を横方向D2に複数段階で接合することができ、縁部15の封止をより確実にできる。
【0050】
接合領域20に含まれる複数の列は、より具体的には
図4に示すように、横方向D2で最も内側の列である内列25と、内列25より横方向D2の外側に配置されている外列26を含む。外列26は、1つであっても複数であってもよい。外列26は、
図4のように、4つの外列26a、26b、26c、及び26dを含んでいてもよい。
【0051】
縁部15に接合領域20を備えた個装吸収性物品100は、製造ラインにおいて連続的に製造され得る。
図5に、個装吸収性物品の製造ラインで使用される接合領域形成装置40の例を示す。
図5の上図は、接合領域形成装置40を横から見た模式図であり、下図は、上図にて搬送される製造途中の個装吸収性物品の連続体を、上から見た模式図である。
【0052】
個装吸収性物品100の製造では、例えば、後に包装シート10となる長尺状包装シート10aを搬送方向Dtに搬送しつつ、長尺状包装シート10aの内面に、吸収性物品1、1、…を搬送方向Dtに間隔を空けて順次配置し、搬送方向Dtに沿った2つの折り線にて順に折り畳むことによって吸収性物品1、1、…を包み込んで、長尺状の個装吸収性物品の連続体を得る。そして、このような個装吸収性物品の連続体が接合領域形成装置40に供される。接合領域形成装置40では、個装吸収性物品の連続体を、例えば一対のロール41、42の間に通過させて、吸収性物品1、1、…の間の位置で包装シート10同士を接合し、これにより、搬送方向Dtに直交する直交方向Dvに沿った接合領域20、20、…が形成される。一方のロール41には、接合領域が形成される位置に適合するように加圧部41a、41a、…が設けられている。他方のロール42には、上記の加圧部41a、41a、…に対向する加圧部42a、42a、…が設けられており、ロール41、42は両加圧部が対向するように回転する。ロール41の加圧部41a、41a、…の表面には、接合領域に含まれる接合部の形状に対応する凹凸が形成され、ロール42の加圧部42a、42a、…の表面には凹凸を設けないものとすることができる。
【0053】
このように、ロール41の加圧部41aとロール42の加圧部42aとによって、長尺状包装シート10aを両側から挟んで加圧及び/又は加熱することで、複数の接合部を含む接合領域20、20が形成される。なお、接合領域形成装置40では、切断前の連続した2つの個装吸収性物品100、100の隣接する縁部15、15の接合領域20、20が同時に形成される。そして、接合領域20、20、…の形成後、個装吸収性物品の連続体は、さらに切断装置に供され、所定の切断位置CP、CP、…(
図5)において直交方向Dvに沿って切断されて、個々の個装吸収性物品100、100、…を得ることができる。切断の形式は特に限定されないが、表面に所定のカッタを備えたロールと、カッタを受容できるロールとの間を通過させることによって切断を行うことができる。
【0054】
ここで、接合領域20を形成する場合、接合領域20に含まれる列のうち、内列25の接合部23、23、…が、横方向D2外側に位置する外列26の接合部23、23、…に比べて、より強く加圧されて形成される傾向がある。これは、
図4に示すような一対のロール41、42によって接合領域20が形成される場合、表面に接合部23、23、…に対応する突出部(凹凸)を備えたロール加圧部41aのうち、横方向D2の中央の部分よりも横方向D2の端に位置する部分の方が、包装シート10の表面から厚み方向に深く入り込みやすいことによると考えられる。より具体的には、包装シート10における内列25の形成予定位置が、個装吸収性物品100の横方向D2の中央に近く、すなわち吸収性物品1が配置されている場所に近いので、吸収性物品1の厚みのために、接合される包装シート10同士の間に間隙が生じやすくなっている。その状態で、一対のロール41、42によって包装シート10同士を圧着すると、両包装シート10は十分密着していない状態(すなわち、場合により多少の間隙がある状態)で、しかも包装シート10が引っ張られた状態で、ロール41、42の加圧部41a、42aによる押圧が作用するために、包装シート10に大きな押圧が作用することになる。
【0055】
そのため、一対のロール41、42の操作条件(押圧力等)によっては、内列25の接合部23、23、…の厚みが過度に薄くなったり、場合によっては、接合部23、23、…に穴が開いたりして、接合部23、23、…が脆弱になることがある。そうすると、内列25の接合部23、23、…は、ミシン目のカット部のように作用してしまい、個装吸収性物品100の製造中又は製造後に縁部15が引っ張られることがあると、内列25に沿って縁部15が切れてしまい、縁部15の封止の品質が損なわれる可能性がある。
【0056】
これに対し、本形態では、接合領域20における内列25と外列26とを比較すると(
図4)、内列25における長手方向D1の単位長さ当たりの接合部23、23、…の合計長さが、外列26における長手方向D1の単位長さ当たりの接合部23、23、…の合計長さより小さくなっている。別の言い方をすると、内列25においては接合部23、23、…が長手方向D1により疎らに形成され、外列26においては接合部23、23、…が長手方向D1により密に形成されている。さらに、接合領域20の長手方向D1の全長(個装吸収性物品100の長手方向D1の全長)に対する、接合部23、23、…の長さの合計の割合を、内列25と外列26とで比較した場合、内列25における割合の方が、外列26における割合よりも大きいと言える。なお、内列25において、接合領域20の長手方向D1の全長に対する接合部23、23、…の長さの合計の割合は、好ましくは5~60%、より好ましくは5~58%であってよく、外列26において、接合領域20の長手方向D1の全長に対する接合部23、23、…の長さの合計の割合は、好ましくは30~100%、より好ましくは33~100%であってよい。
【0057】
このように、内列25と外列26とで接合部23、23、…の長手方向D1での配置が異なっていることで、内列25において接合部23、23、…以外の部分、すなわち非接合部24を長手方向D1に多く確保することができる。接合領域20の列のうち内列25の接合部23、23、…が強い加圧で形成されて、接合部23、23、…が脆弱になったとしても、内列25に沿って包装シートが切れる若しくは避けることを防止できる。よって、縁部15の封止の品質を確保できる。
【0058】
また、内列25において、1つの接合部23の長手方向D1の長さB5に対する、接合部23、23間の非接合部24の長手方向D1の長さN5の比の値(N5/B5)は、好ましくは0.5~10、より好ましくは2~8であってよい。比の値が0.5以上であることで、製造中又は製造後に縁部15を引っ張った場合等に、内列25に沿って生じ得る切れ若しくは裂けを防止する効果を高めることができる。また、比の値が10以下であることで、包装シート10同士を接合して固定するという接合部23、23、…の本来の機能が確保される。なお、接合部23、23間の非接合部24の長手方向D1の長さN5は、接合部23、23間の長手方向D1の間隔とも言う。
【0059】
また、内列における1つの接合部23の長手方向D1の長さB5は、好ましくは0.5~5mmとすることができる。長さB5を上記範囲とすることで、1つの接合部23の接合強度を確保するとともに、接合の形成条件によって接合部23に穴等が生じた場合であっても、包装シート10が内列25に沿って切れにくくなる。また、外列26における1つの接合部23の長手方向D1の長さB6は、好ましくは0.5mm以上とすることができる。
【0060】
外列26において長手方向D1に接合部23が複数配置されている場合、内列25における接合部23、23、…のピッチp5は、外列26における接合部23、23、…のピッチp6よりも大きいことが好ましい。これによっても、内列25における接合部23、23、…を比較的疎らに形成することができるので、内列25に沿って生じ得る包装シート10の切れ、裂けを防止する効果を向上させることができる。
【0061】
外列26おける1つの接合部23の長手方向D1の長さB6は、内列25における接合部23、23、…の長手方向D1の長さB5と同じであっても異なっていてもよい。外列26おける1つの接合部23の長手方向D1の長さB6が、内列25における接合部23、23、…の長手方向D1の長さB5以上であると、外列26における包装シート10同士の接合がより確実となる。そのため、接合領域20の形成の際に形成条件を多少緩めても、縁部の封止を維持できる。
【0062】
なお、1つの列を通して列に含まれる接合部23、23、…の間隔、ピッチ、寸法等の1つ以上の値が均一でない場合、各値は、接合領域20の長手方向D1全体にわたって設けられている接合部23、23、…に基づく平均値とすることができる。
【0063】
次に、
図6~
図9を参照して接合領域20の変形例について説明する。
図6~
図9に示す例は、いずれも、内列25における長手方向D1の単位長さ当たりの接合部23、23、…の合計長さが、外列26における長手方向D1の単位長さ当たりの接合部23、23、…の合計長さより小さくなっている。
【0064】
図4に示す例では、内列25に含まれる接合部23、23、…、及び外列26(26a、26b、26c、及び26d)に含まれる接合部23、23、…は、それぞれ長手方向D1に同じピッチで配置されている。しかしながら、内列25、及び1つ又は複数の外列26のいずれかにおいて、列に含まれる接合部23、23、…のピッチは、同じでなくともよい。例えば、
図6に示すように、外列26(26a、26b、26c)において、小さいピッチp6で配置された3つの接合部23が、大きいピッチp6'で配置されていてもよい。
【0065】
また、
図6においては、1つの接合部23の平面視形状は円形となっている。このように、1つの接合部23の平面視形状は、
図4に示すような正方形に限られない。正方形及び円形の他にも、正方形以外の四角形、例えば長方形、四角形以外の多角形、楕円形、又はこれら以外の形状(星形、ハート形)等であってよい。
【0066】
さらに、
図7に示すように、外列26(26a、26b、及び26c)に含まれる接合部23が、接合領域20の長手方向D1の全長にわたって長手方向D1に連続していてもよい。これにより、外列26における包装シート10同士の接合強度を向上できるので、接合領域形成装置40(
図5)等を用いて接合領域20を形成するために掛ける圧力を、全体として低減できる。そのため、内列25に含まれる接合部23、23、…を形成するために掛ける圧力も低減でき、内列25の接合部23、23、…が過度に薄くなったり、又は穴となったりすることを防止することができる。
【0067】
図8には、内列25に含まれる接合部23、23、…と、外列26に含まれる接合部23、23、…とで、1つの接合部23の平面視形状が異なる例を示す。内列25における接合部23の平面視形状は円形であり、外列26における接合部23の平面視形状は、長手方向D1に長辺を有する長方形である。このように、1つの接合部23のサイズ及び寸法は、内列25と外列26とで異なっていてもよい。
【0068】
また、1つの接合部23の形状が細長形状であって、その幅の中心線が長手方向D1に対して角度をなして傾斜するように配置されていてもよい。
図9に示す接合部23は、平面視で、細長の平行四辺形の形状を有する。このような傾斜した接合部23の場合、1つの接合部23による横方向D2に延在範囲が広がるので、少ない列でも包装シート10同士の確実な接合を形成することができる。
【0069】
このように、内列25が外列26よりも接合部23、23、…の配置を長手方向D1により疎らに構成できるのであれば、各列における、所望の接合領域20の強度、接合領域20の製造条件、デザイン等に応じて適宜変更することができる。また、上記にて説明した形態における各特徴は、任意に組み合わせることができる。例えば、本形態の接合領域20においては、内列25に含まれる接合部が平面視円形であり(
図6)、少なくとも1つの外列26に含まれる接合部が細長形状であり、その接合部23の長手方向(幅方向の中心線)が包装シート10の長手方向D1に対して傾斜していてもよい(
図9)。
【0070】
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された範囲内において、様々な変更、修正、置換、付加、削除、及び組合せ等が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。また、上述した構成要素は任意に組合せが可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 吸収性物品
3 トップシート
4 吸収体
7 サイドシート
9 ズレ止め用粘着部
10 包装シート
10a 長尺状包装シート
11 長手方向の一端
12 長手方向の他端
15 縁部
20 接合領域
23 接合部
24 非接合部
25 接合部の内列
26、26a、26b、26c、26d 接合部の外列
40 接合領域形成装置
41、42 ロール
41a、42a ロール加圧部
100 個装吸収性物品
231 接合部
D1 包装シートの長手方向
D2 包装シートの横方向
F1 第1折り線
F2 第2折り線
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域