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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096650
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】製造装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/03 20060101AFI20230630BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20230630BHJP
   B29C 45/76 20060101ALI20230630BHJP
   H02P 5/46 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
B29C45/03
H02J7/00 H
B29C45/76
H02P5/46 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021212549
(22)【出願日】2021-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390022460
【氏名又は名称】株式会社指月電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】浅利 勇紀
(72)【発明者】
【氏名】佐原 弘通
(72)【発明者】
【氏名】飛山 宗一
(72)【発明者】
【氏名】橋本 直明
(72)【発明者】
【氏名】相河 浩之
(72)【発明者】
【氏名】種本 寛
【テーマコード(参考)】
4F206
5G503
5H572
【Fターム(参考)】
4F206AR16
4F206AR20
4F206JA07
4F206JL02
4F206JT13
4F206JT32
5G503AA01
5G503AA07
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA11
5G503DA07
5G503DA08
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
5H572AA14
5H572CC04
5H572CC05
5H572CC09
5H572EE08
5H572FF05
5H572HA04
5H572HC09
5H572JJ03
5H572JJ17
5H572KK05
5H572LL24
(57)【要約】
【課題】複数の電力供給部(例えば、AC/DCコンバータ)を用いても蓄電装置を減らすことができる製造装置等を提供する。
【解決手段】電動モータSM1、SM2と、前記電動モータを制御する第1制御部CV1、CV2と、電力供給部CV1、CV2と、前記電力供給部から前記第1制御部に電力を供給するため、前記電力供給部と前記第1制御部とを電気的に接続する第1配線W1a、W1bと、蓄電装置20と、前記電動モータから発生する回生電力を前記蓄電装置に充電するため、前記第1配線と前記蓄電装置とを電気的に接続する第2配線W2a、W2bと、前記第2配線に設けられ、オンオフ状態を切り替えられるスイッチMS1、MS3、MS5、MS6、MS7、MS8と、を備え、前記電動モータと、前記第1制御部と、前記電力供給部と、前記第1配線と、前記第2配線と、前記スイッチとの組み合わせを複数備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータと、
前記電動モータを制御する第1制御部と、
電力供給部と、
前記電力供給部から前記第1制御部に電力を供給するため、前記電力供給部と前記第1制御部とを電気的に接続する第1配線と、
蓄電装置と、
前記電動モータから発生する回生電力を前記蓄電装置に充電するため、前記第1配線と前記蓄電装置とを電気的に接続する第2配線と、
前記第2配線に設けられ、オンオフ状態を切り替えられるスイッチと、を備え、
前記電動モータと、前記第1制御部と、前記電力供給部と、前記第1配線と、前記第2配線と、前記スイッチとの組み合わせを複数備えた製造装置。
【請求項2】
前記スイッチを制御する第2制御部をさらに備える請求項1に記載の製造装置。
【請求項3】
前記製造装置は、射出成形機である請求項1又は2に記載の製造装置。
【請求項4】
前記電動モータとしての型開閉用サーボモータと、前記第1制御部と、前記電力供給部と、前記第1配線と、前記第2配線と、前記スイッチとの第1の組み合わせと、
前記電動モータとしての型締め用サーボモータと、前記第1制御部と、前記電力供給部と、前記第1配線と、前記第2配線と、前記スイッチとの第2の組み合わせと、をさらに備え、
前記第2制御部は、前記型開閉用サーボモータから発生する回生電力、前記型締め用サーボモータから発生する回生電力が交互に前記蓄電装置に充電されるように、前記スイッチを制御する請求項3に記載の製造装置。
【請求項5】
前記蓄電装置は、直列に配置された複数の電池モジュールを含む、車両搭載用に開発された蓄電装置である請求項1から4のいずれか1項に記載の製造装置。
【請求項6】
前記複数の電池モジュールの充放電量を制御する監視ユニットをさらに備える請求項5に記載の製造装置。
【請求項7】
前記スイッチは、マグネットスイッチである請求項1から6のいずれか1項に記載の製造装置。
【請求項8】
前記蓄電装置は、入力電圧の状態に基づいて回生電力及び放電電力を制御する充放電変換器、及び、大容量蓄電池を備える請求項1から7のいずれか1項に記載の製造装置。
【請求項9】
複数の製造装置と、蓄電装置と、を備えるシステムであって、
前記複数の製造装置は、それぞれ、
電動モータと、
前記電動モータを制御する第1制御部と、
電力供給部と、
前記電力供給部から前記第1制御部に電力を供給するため、前記電力供給部と前記第1制御部とを電気的に接続する第1配線と、
前記電動モータから発生する回生電力を前記蓄電装置に充電するため、前記第1配線と前記蓄電装置とを電気的に接続する第2配線と、
前記第2配線に設けられ、オンオフ状態を切り替えられるスイッチと、を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
減速時に回生電力が発生するサーボモータの回生電力を蓄電装置に蓄電して当該蓄電した回生電力を次のサイクルの力行電力として利用するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-151150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、1つのAC/DCコンバータに対して1つの蓄電装置を設ける構成であるため、複数のAC/DCコンバータを用いる場合、AC/DCコンバータの数に応じた数の蓄電装置を用いなければならない(その結果、コストアップや設置スペースも必要になる)という課題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、複数の電力供給部(例えば、AC/DCコンバータ)を用いても蓄電装置を減らすことができる製造装置及びシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる製造装置は、
電動モータと、
前記電動モータを制御する第1制御部と、
電力供給部と、
前記電力供給部から前記第1制御部に電力を供給するため、前記電力供給部と前記第1制御部とを電気的に接続する第1配線と、
蓄電装置と、
前記電動モータから発生する回生電力を前記蓄電装置に充電するため、前記第1配線と前記蓄電装置とを電気的に接続する第2配線と、
前記第2配線に設けられ、オンオフ状態を切り替えられるスイッチと、を備え、
前記電動モータと、前記第1制御部と、前記電力供給部と、前記第1配線と、前記第2配線と、前記スイッチとの組み合わせを複数備える。
【0007】
このような構成により、複数の電力供給部(例えば、AC/DCコンバータ)を用いても蓄電装置を減らすことができる。
【0008】
これは、電動モータと、第1制御部と、電力供給部と、第1配線と、第2配線と、スイッチとの組み合わせを複数備えることによるものである。
【0009】
また、前記スイッチを制御する第2制御部をさらに備えていてもよい。
【0010】
このようにすれば、スイッチのオンオフ状態により、充電装置の接続先を切り替えることができる。
【0011】
また、前記製造装置は、射出成形機であってもよい。
【0012】
また、前記電動モータとしての型開閉用サーボモータと、前記第1制御部と、前記電力供給部と、前記第1配線と、前記第2配線と、前記スイッチとの第1の組み合わせと、
前記電動モータとしての型締め用サーボモータと、前記第1制御部と、前記電力供給部と、前記第1配線と、前記第2配線と、前記スイッチとの第2の組み合わせと、をさらに備え、
前記第2制御部は、前記型開閉用サーボモータから発生する回生電力、前記型締め用サーボモータから発生する回生電力が交互に前記蓄電装置に充電されるように、前記スイッチを制御してもよい。なお、電動モータとして、型開閉用サーボモータ、型締め用サーモータの他に、射出成形機に使用される種々のサーボモータ(エジェクター、ハーフナット等)を用いてもよい。
【0013】
また、前記蓄電装置は、直列に配置された複数の電池モジュールを含む、車両搭載用に開発された蓄電装置であってもよい。
【0014】
このように、蓄電装置として、車両搭載用(専用)に開発され大量生産された安価な蓄電装置(例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池)を用いることにより、コストを低減することができる。近年では、車両搭載されたリユース品(車両搭載用(専用)に開発され大量生産された安価な蓄電装置のリユース品)も市場にあり、これを用いることで更なるコストを低減することができる。
【0015】
また、前記複数の電池モジュールの充放電量を制御する監視ユニットをさらに備えていてもよい。
【0016】
このようにすれば、監視ユニットにより各々の電池モジュールが均一に劣化するように各々の電池モジュールの充放電量を制御することにより、蓄電装置の寿命を延ばすことができる。
【0017】
また、前記スイッチは、マグネットスイッチであってもよい。
【0018】
また、前記蓄電装置は、入力電圧の状態に基づいて回生電力及び放電電力を制御する充放電変換器、及び、大容量蓄電池を備えていてもよい。
【0019】
また、本発明にかかるシステムは、複数の製造装置と、蓄電装置と、を備えるシステムであって、
前記複数の製造装置は、それぞれ、
電動モータと、
前記電動モータを制御する第1制御部と、
電力供給部と、
前記電力供給部から前記第1制御部に電力を供給するため、前記電力供給部と前記第1制御部とを電気的に接続する第1配線と、
前記電動モータから発生する回生電力を前記蓄電装置に充電するため、前記第1配線と前記蓄電装置とを電気的に接続する第2配線と、
前記第2配線に設けられ、オンオフ状態を切り替えられるスイッチと、を備える。
【0020】
このような構成により、複数の電力供給部(例えば、AC/DCコンバータ)を用いても蓄電装置を減らすことができる。
【0021】
これは、複数の製造装置がそれぞれ、電動モータと、第1制御部と、電力供給部と、第1配線と、第2配線と、スイッチを備えることによるものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明により、複数の電力供給部(例えば、AC/DCコンバータ)を用いても蓄電装置を減らすことができる製造装置及びシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】射出成形機1を含むシステム(省エネシステム)の概略構成図である。
図2】射出成形機1を含むシステム(省エネシステム)において用いられる回路(回路図)の一例である。
図3】射出成形機1の動作例について説明するためのフローチャートである。
図4】射出成形機1の動作例について説明するためのフローチャートである。
図5】回生電力が発生するタイミングを表すグラフである。
図6】蓄電装置20のハード構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態である製造装置について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
【0025】
まず、図1を用いて、本実施形態にかかる製造装置の構成例について説明する。以下、製造装置として射出成形機1を用いる例について説明する。
【0026】
図1は、射出成形機1を含むシステム(省エネシステム)の概略構成図である。
【0027】
図1に示すように、射出成形機1は、原料供給装置10、原料供給装置10から供給されるペレット材料を溶融させると共に、当該溶融されたペレット材料(以下、溶融樹脂と呼ぶ)を金型に注入するためシリンダ11(バレル)内に配置されたバレルスクリュー11a、固定プラテン12、固定プラテン12に対して接離する方向(図1中左右方向)に移動可能に設けられた可動プラテン13、固定プラテン12に取り付けられた金型14A、可動プラテン13に取り付けられた金型14B、可動プラテン13を移動させるため当該可動プラテン13に連結された型開閉用ボールねじ15、型開閉用ボールねじ15を回転させるため当該型開閉用ボールねじ15に連結された型開閉用サーボモータSM1、型開閉用サーボモータSM1を制御する型開閉用サーボアンプSA1、型開閉用サーボアンプSA1に電力を供給する型開閉用AC/DCコンバータCV1、型開閉用AC電源16、型締め用シリンダ17、型締め用シリンダ17に油を供給するための型締め用ポンプ18(油圧ポンプ)、型締め用ポンプ18を作動させるため当該型締め用ポンプ18に連結された型締め用サーボモータSM2、型締め用サーボモータSM2を制御する型締め用サーボアンプSA2、型締め用サーボアンプSA2に電力を供給する型締め用AC/DCコンバータCV2、型締め用AC電源19、マグネットスイッチMS1、MS3、蓄電装置20、制御部21を備えている。型開閉用サーボモータSM1、型締め用サーボモータSM2は、減速時に回生電力を発生する。
【0028】
型開閉用サーボモータSM1、型締め用サーボモータSM2は、本発明の電動モータの一例である。型開閉用サーボアンプSA1、型締め用サーボアンプSA2は、本発明の第1制御部の一例である。マグネットスイッチMS1、MS3、MS5、MS6、MS7、MS8は、制御部21によりオンオフ状態(導通状態)を切り替えられるスイッチである。マグネットスイッチMS1、MS3は、本発明のスイッチの一例である。
【0029】
型開閉用AC/DCコンバータCV1と型開閉用サーボアンプSA1とは、型開閉用AC/DCコンバータCV1から型開閉用サーボアンプSA1に電力を供給するため、第1配線W1aにより電気的に接続されている。型開閉用AC/DCコンバータCV1は、型開閉用AC電源16から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換後の直流電力を第1配線W1aを介して型開閉用サーボアンプSA1に供給する。型開閉用AC/DCコンバータCV1は、本発明の電力供給部の一例である。
【0030】
同様に、型締め用AC/DCコンバータCV2と型締め用サーボアンプSA2とは、型締め用AC/DCコンバータCV2から型締め用サーボアンプSA2に電力を供給するため、第1配線W1bにより電気的に接続されている。型締め用AC/DCコンバータCV2は、型締め用AC電源19から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換後の直流電力を第1配線W1bを介して型締め用サーボアンプSA2に供給する。型締め用AC/DCコンバータCV2は、本発明の電力供給部の一例である。
【0031】
また、第1配線W1aと蓄電装置20とは、途中にマグネットスイッチMS1が設けられた第2配線W2aにより電気的に接続されている。
【0032】
同様に、第1配線W1bと蓄電装置20とは、途中にマグネットスイッチMS3が設けられた第2配線W2bにより電気的に接続されている。
【0033】
蓄電装置20は、大容量の蓄電池、例えば、車両搭載用(専用)に開発され大量生産された安価な蓄電装置(例えば、ニッケル水素電池)である。図示しないが、蓄電装置20は、直列に配置された複数の電池モジュール、及び複数の電池モジュールの充放電量を制御する監視ユニットを含む。監視ユニットは、各々の電池モジュールが均一に劣化するように各々の電池モジュールの充放電量を制御する。電池モジュール、監視ユニットとしては、公知のものを用いることができる。図6は、蓄電装置20のハード構成図である。図6に示すように、蓄電装置20は、充放電変換器21と大容量蓄電池22とで構成される。なお、充放電変換機21は、電力変換器21(DC/DCコンバータ)とも呼ばれる。充放電変換器21は、入力電圧の状態(変動値やしきい値)に基づいて回生電力及び放電電力を制御する。なお、充放電変換器21は、蓄電装置20外部に設けてもよい。
【0034】
大容量蓄電池22としては、車両搭載用(専用)に開発され大量生産されている大容量の安価な蓄電池を用いるのが望ましい。これにより、蓄電装置20自体のコストを低減することができる。また、大容量蓄電池22としては、新品の蓄電池を用いてもよいし、車両に搭載され一定期間使用された後の劣化した蓄電池を用いてもよい。後者の場合、車両に不適となった蓄電池の有効利用(再利用、リサイクル)が可能となる。
【0035】
大容量蓄電池22の電圧は、フル充電されている場合、例えば、600V程度で、型開閉用AC/DCコンバータCV1及び型締め用AC/DCコンバータCV2の電圧(例えば、500V程度)より高い。なお、大容量蓄電池22の電圧は、型開閉用AC/DCコンバータCV1及び型締め用AC/DCコンバータCV2の電圧より低いことが望ましい。
【0036】
制御部21は、図示しないが、プロセッサ、RAM、ROM等を備えている。制御部21には、型開閉用サーボアンプSA1、型締め用サーボアンプSA2、マグネットスイッチMS1、MS3、MS5、MS6、MS7、MS8が電気的に接続されている。プロセッサは、例えば、CPUである。プロセッサは、1つの場合もあるし、複数の場合もある。
【0037】
制御部21(プロセッサ)は、ROMからRAMに読み込まれたプログラムを実行することにより、型開閉用サーボアンプSA1を制御する。具体的には、制御部21(プロセッサ)は、型開閉用サーボアンプSA1に制御信号(指令信号)を送信する。型開閉用サーボアンプSA1は、制御部21からの制御(制御信号)に従って、型開閉用サーボモータSM1を制御する。型開閉用サーボモータSM1は、型開閉用サーボアンプSA1からの制御に従って、正回転又は逆回転する。型開閉用サーボモータSM1(回転軸)が正回転した場合、型開閉用サーボモータSM1(回転軸)が連結された型開閉用ボールねじ15が正回転し、当該型開閉用ボールねじ15が連結された可動プラテン13(及びこれに取り付けられた金型14B)が、固定プラテン12(及びこれに取り付けられた金型14A)に対して接近する方向(図1中右方向)に移動する。一方、型開閉用サーボモータSM1(回転軸)が逆回転した場合、型開閉用サーボモータSM1(回転軸)が連結された型開閉用ボールねじ15が逆回転し、当該型開閉用ボールねじ15が連結された可動プラテン13(及びこれに取り付けられた金型14B)が、固定プラテン12(及びこれに取り付けられた金型14A)に対して離れる方向(図1中左方向)に移動する。
【0038】
また、制御部21(プロセッサ)は、ROMからRAMに読み込まれたプログラムを実行することにより、型締め用サーボアンプSA2を制御する。具体的には、制御部21(プロセッサ)は、型締め用サーボアンプSA2に制御信号(指令信号)を送信する。型締め用サーボアンプSA2は、制御部21からの制御(制御信号)に従って、型締め用サーボモータSM2を制御する。型締め用サーボモータSM2は、型締め用サーボアンプSA2からの制御に従って、正回転又は逆回転する。型締め用サーボモータSM2(回転軸)が正回転した場合、型締め用サーボモータSM2(回転軸)が連結された型締め用ポンプ18が作動し、型締め用シリンダ17に油が供給されることにより、金型14A、14Bに型締力が加えられる。一方、型締め用サーボモータSM2(回転軸)が逆回転した場合、型締め用サーボモータSM2(回転軸)が連結された型締め用ポンプ18が作動し、金型14A、14Bに加えられた型締力が解放される。
【0039】
また、制御部21(プロセッサ)は、ROMからRAMに読み込まれたプログラムを実行することにより、マグネットスイッチMS1、MS3、MS5、MS6、MS7、MS8それぞれのオンオフ状態を制御する。制御部21は、本発明の第2制御部の一例である。マグネットスイッチMS1がオン状態に制御された場合、蓄電装置20と型開閉用サーボアンプSA1(及び型開閉用サーボモータSM1)とが電気的に接続されるため、蓄電装置20からの電力は、第2配線W2a及び第1配線W1aを介して型開閉用サーボアンプSA1に供給される。また、型開閉用サーボモータSM1から発生する回生電力は、第1配線W1a及び第2配線W2aを介して蓄電装置20に充電される。
【0040】
一方、マグネットスイッチMS3がオン状態に制御された場合、蓄電装置20と型締め用サーボアンプSA2(及び型締め用サーボモータSM2)とが電気的に接続されるため、蓄電装置20からの電力は、第2配線W2b及び第1配線W1bを介して型締め用サーボアンプSA2に供給される。また、型締め用サーボモータSM2から発生する回生電力は、第1配線W1b及び第2配線W2bを介して蓄電装置20に充電される。
【0041】
次に、射出成形機1を含むシステム(省エネシステム)において用いられる回路について説明する。
【0042】
図2は、射出成形機1を含むシステム(省エネシステム)において用いられる回路(回路図)の一例である。
【0043】
図2中、符号R1、R3は抵抗を表す。例えば、蓄電装置20と型開閉用AC/DCコンバータCV1の電圧が異なる場合、まず、マグネットスイッチMS5、MS6をオン状態とし抵抗R1を介して電流を流すことで、マグネットスイッチMS1がオン状態となる前に1次2次間の電圧を同じにした後、マグネットスイッチMS6をオフ状態としてマグネットスイッチMS1をオン状態とする。これにより、突入電流の発生を抑制することが可能となり、蓄電装置20及び型開閉用AC/DCコンバータCV1の保護が実現される。
【0044】
また、マグネットスイッチMS1、マグネットスイッチMS5をオン状態にした場合、蓄電装置20がフル充電されていると蓄電装置20は充電動作を行わない。型開閉用AC/DCコンバータCV1の電圧が一定の閾値(例えば、740V)を超えると、型開閉用AC/DCコンバータCV1に内蔵されたスイッチにより回生電力(電流)が保護抵抗R2に流れる。これにより、蓄電装置20の保護が実現される。
【0045】
同様に蓄電装置20と型閉じ用AC/DCコンバータCV2の電圧が異なる場合、まず、マグネットスイッチMS7、MS8をオン状態とし抵抗R3を介して電流を流すことで、マグネットスイッチMS3がオン状態となる前に1次2次間の電圧を同じにした後、マグネットスイッチMS8をオフ状態としてマグネットスイッチMS3をオン状態とする。これにより、突入電流の発生を抑制することが可能となり、蓄電装置20及び型閉じ用AC/DCコンバータCV2の保護が実現される。
【0046】
また、マグネットスイッチMS3、MS7をオン状態にした場合、蓄電装置20がフル充電されていると蓄電装置20は充電動作を行わない。型締め用AC/DCコンバータCV2の電圧が一定の閾値(例えば、740V)を超えると、型締め用AC/DCコンバータCV2に内蔵されたスイッチにより回生電力(電流)が保護抵抗R4に流れる。これにより、蓄電装置20の保護が実現される。
【0047】
次に、上記構成の射出成形機1の動作例について説明する。図3及び図4は、射出成形機1の動作例について説明するためのフローチャートである。図5は、回生電力が発生するタイミングを表すグラフである。以下の処理は、制御部21(プロセッサ)が、ROMからRAMに読み込まれたプログラムを実行することにより実行される。
【0048】
以下、前提として、蓄電装置20(大容量蓄電池22)がフル充電されているものとする。なお、充電装置20は、フル充電されていなくてもよく、任意の充填状態であってもよい。また、マグネットスイッチMS1、MS3がそれぞれオフ状態(非導通状態)であるものとする。また、可動プラテン13が型開き位置に位置しており、金型14A、14Bが開いた状態であるものとする。
【0049】
まず、可塑化を行う(ステップS10)。可塑化とは、原料供給装置10からシリンダ11(バレル)内に供給されるペレット材料に熱を加えて溶融させる工程のことである。原料供給装置10から供給されるペレット材料は、バレルスクリュー11aがシリンダ11(バレル)内で回転することにより発生するせん断発熱、及びシリンダ11(バレル)に取り付けられたヒータにより加熱されることにより可塑化される。
【0050】
次に、マグネットスイッチMS5、MS6をオン状態にする(ステップS11)。これにより、抵抗R1に電流が流れ電圧計V1、V2の測定値がほぼ同じになったときに、マグネットスイッチMS6をオフ状態とし、マグネットスイッチMS1をオン状態にする(ステップS12)。これにより、蓄電装置20と型開閉用サーボアンプSA1が接続される。その際、蓄電装置20(充放電変換器21)は、型開閉用サーボアンプSA1の入力電圧を監視し、型開閉用サーボアンプSA1が電力を必要とする場合に電力を放電する(型開閉用サーボアンプSA1に電力を供給する)。
【0051】
次に、型閉じを行う(ステップS13)。型閉じとは、金型14Aと金型14Bとを閉じる工程のことである。具体的には、制御部21(プロセッサ)は、可動プラテン13を型開き位置から型閉じ位置まで移動させるため、型開閉用サーボアンプSA1に制御信号(指令信号)を送信する。型開閉用サーボアンプSA1は、制御部21からの制御(制御信号)に従って、型開閉用サーボモータSM1が正回転するように制御する。これにより、型開閉用サーボモータSM1(回転軸)が連結された型開閉用ボールねじ15が回転(正回転)し、当該型開閉用ボールねじ15が連結された可動プラテン13(及びこれに取り付けられた金型14B)が、固定プラテン12(及びこれに取り付けられた金型14A)に対して接近する方向(図1中右方向)に移動する。その際、蓄電装置20(充放電変換器21)が型開閉用サーボアンプSA1のPN間電圧の低下を検出し、充放電変換を開始する(ステップS14)。次に、蓄電装置20(充放電変換器21)が蓄電池電圧を昇圧して型開閉用サーボアンプSA1に電力を供給する(ステップS15)。
【0052】
可動プラテン13は、型開き位置から型閉じ位置まで移動(加速、等直線運動、減速)する。これにより、可動プラテン13に取り付けられた金型14Bと固定プラテン12に取り付けられた金型14Aとが閉じられる。その際(型開閉用サーボモータSM1が減速する際)、図5に示すように、型開閉用サーボモータSM1において回生電力P1が発生する(ステップS16)。
【0053】
この回生電力P1は、マグネットスイッチMS1がオン状態であるため、配線W1a、W2aを介して蓄電装置20に蓄電される。具体的には、蓄電装置20(充放電変換器21)が型開閉用サーボアンプSA1のPN間電圧の上昇を検出し、充放電変換を開始する(ステップS17)。次に、蓄電装置20(充放電変換器21)が型開閉用サーボアンプSA1のPN間電圧を降圧して大容量蓄電池22に電力を充電する(ステップS18)。
【0054】
次に、マグネットスイッチMS1、MS5をオフ状態にする(ステップS19)。
【0055】
次に、マグネットスイッチMS7、MS8をオン状態にする(ステップS20)。これにより、抵抗R3に電流が流れ電圧計V1、V4の測定値がほぼ同じになったときに、マグネットスイッチMS8をオフ状態とし、マグネットスイッチMS3をオン状態にする(ステップS21)。これにより、蓄電装置20と型閉じ用サーボアンプSA2が接続される。その際、蓄電装置20(充放電変換器21)は型閉じ用サーボアンプSA2の入力電圧を監視し、型閉じ用サーボアンプSA2が電力を必要とする場合に電力を放電する(型閉じ用サーボアンプSA2に電力を供給する)。
【0056】
次に、型締めを行う(ステップS22)。型締めとは、金型14A、14Bに型締力(バリが発生しないように考慮された型締力)を加える工程のことである。具体的には、制御部21(プロセッサ)は、金型14A、14Bに型締力を加えるため、型締め用サーボアンプSA2に制御信号(指令信号)を送信する。型締め用サーボアンプSA2は、制御部21からの制御(制御信号)に従って、型締め用サーボモータSM2が正回転するように制御する。これにより、型締め用サーボモータSM2(回転軸)が連結された型締め用ポンプ18が作動し、型締め用シリンダ17に油が供給されることにより、金型14A、14Bに型締力が加えられる。その際、蓄電装置20(充放電変換器21)が型閉じ用サーボアンプSA2のPN間電圧の低下を検出し、充放電変換を開始する(ステップS23)。次に、蓄電装置20(充放電変換器21)が蓄電池電圧を昇圧して型閉じ用サーボアンプSA2に電力を供給する(ステップS24)。
【0057】
次に、射出を行う(ステップS25)。射出とは、可塑化された溶融樹脂を上記のように型締めされた金型14A、14Bに射出(注入)する工程のことである。これは、公知の押出装置により行われる。
【0058】
次に、型締め開放を行う(ステップS26)。型締め開放とは、冷却後、金型14A、14Bに加えられた型締力を除去(又は低減)する工程のことである。具体的には、制御部21(プロセッサ)は、金型14A、14Bに加えられた型締力を開放するため、型締め用サーボアンプSA2に制御信号(指令信号)を送信する。型締め用サーボアンプSA2は、制御部21からの制御(制御信号)に従って、型締め用サーボモータSM2が逆回転するように制御する。これにより、型締め用サーボモータSM2(回転軸)が連結された型締め用ポンプ18が作動し、金型14A、14Bに加えられた型締力が解放される。その際(型締め用サーボモータSM2が減速する際)、図5に示すように、型締め用サーボモータSM2において回生電力P2が発生する(ステップS26)。
【0059】
この回生電力P2は、マグネットスイッチMS3がオン状態であるため、配線W1b、W2bを介して蓄電装置20に蓄電される。具体的には、蓄電装置20(充放電変換器21)が型閉じ用サーボアンプSA2のPN間電圧の上昇を検出し、充放電変換を開始する(ステップS27)。次に、蓄電装置20(充放電変換器21)が型閉じ用サーボアンプSA2のPN間電圧を降圧して大容量蓄電池22に電力を充電する(ステップS28)。
【0060】
次に、マグネットスイッチMS3、MS7をオフ状態にする(ステップS29)。また、マグネットスイッチMS5、MS6をオン状態にする(ステップS30)。

次に、マグネットスイッチM6をオフ状態にし、マグネットスイッチMS1をオン状態にする(ステップS31)。これにより、蓄電装置20から型開閉用サーボモータSM1に電力(ステップS21で蓄電された回生電力を含む)が供給される(ステップS24)。その際、蓄電装置20の電圧が型開閉用AC/DCコンバータCV1の電圧より低くなった場合、型開閉用AC/DCコンバータCV1から型開閉用サーボモータSM1(及び型開閉用サーボアンプSA1)に電力が供給される。
【0061】
次に、型開きを行う(ステップS32)。型開きとは、金型14Aと金型14Bとを開く工程である。具体的には、制御部21(プロセッサ)は、可動プラテン13を型閉じ位置から型開き位置まで移動させるため、型開閉用サーボアンプSA1に制御信号(指令信号)を送信する。型開閉用サーボアンプSA1は、制御部21からの制御(制御信号)に従って、型開閉用サーボモータSM1が逆回転するように制御する。これにより、型開閉用サーボモータSM1(回転軸)が連結された型開閉用ボールねじ15が回転(逆回転)し、当該型開閉用ボールねじ15が連結された可動プラテン13(及びこれに取り付けられた金型14B)が、固定プラテン12(及びこれに取り付けられた金型14A)に対して離れる方向(図1中左方向)に移動する。その際、蓄電装置20(充放電変換器21)が型開閉用サーボアンプSA1のPN間電圧の低下を検出し、充放電変換を開始する(ステップS33)。次に、蓄電装置20(充放電変換器21)が蓄電池電圧を昇圧して型開閉用サーボアンプSA1に電力を供給する(ステップS34)。
【0062】
可動プラテン13が型閉じ位置から型開き位置まで移動(加速、等直線運動、減速)する。これにより、可動プラテン13に取り付けられた金型14Bと固定プラテン12に取り付けられた金型14Aとが開かれる。その際(型開閉用サーボモータSM1が減速する際)、図5に示すように、型開閉用サーボモータSM1において回生電力P3が発生する(ステップS35)。
【0063】
この回生電力P3は、マグネットスイッチMS1がオン状態であるため、配線W1a、W2aを介して蓄電装置20に蓄電される。具体的には、蓄電装置20(充放電変換器21)が型開閉用サーボアンプSA1のPN間電圧の上昇を検出し、充放電変換を開始する(ステップS36)。次に、蓄電装置20(充放電変換器21)が型開閉用サーボアンプSA1のPN間電圧を降圧して大容量蓄電池22に電力を充電する(ステップS37)。
【0064】
次に、マグネットスイッチMS1、MS5をオフ状態にする(ステップS38)。
【0065】
次に、上記のように開かれた金型14A、14Bから成形品を取り出す(ステップS39)。具体的には、エジェクタピンにより成形品を金型14A、14Bから押し出して取り出す。
【0066】
以後、上記ステップS1~S27の処理が繰り返し実行される。
【0067】
以上のように、制御部21は、型開閉用サーボモータSM1から発生する回生電力、型締め用サーボモータSM2から発生する回生電力が交互に蓄電装置20(大容量蓄電池22)に充電されるように、マグネットスイッチMS1、MS3、MS5、MS6、MS7、MS8を制御する。
【0068】
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の電力供給部(例えば、型開閉用AC/DCコンバータCV1、型締め用AC/DCコンバータCV2)を用いても、AC/DCコンバータごとに蓄電装置20を用意する必要がない。すなわち、蓄電装置20(大容量蓄電池22)の数を減らすことができる。
【0069】
これは、サーボモータと、サーボアンプと、AC/DCコンバータと、第1配線と、第2配線と、マグネットスイッチとの組み合わせを複数備えることによるものである。
【0070】
また、本実施形態によれば、マグネットスイッチMS1、MS3、MS5、MS6、MS7、MS8のオンオフ状態を制御することにより、蓄電装置20(大容量蓄電池22)の接続先を切り替え、複数のサーボモータからの回生電力を1つの蓄電装置20(大容量蓄電池22)に蓄電することができる。
【0071】
また、本実施形態によれば、蓄電装置20(大容量蓄電池22)として、直列に配置された複数の電池モジュールを含む、車両搭載用に開発された安価な蓄電装置を用いることにより、コストを低減することができる。
【0072】
また、本実施形態によれば、複数の電池モジュールの充放電量を制御する監視ユニットにより各々の電池モジュールが均一に劣化するように各々の電池モジュールの充放電量を制御することにより、蓄電装置20の寿命を延ばすことができる。
【0073】
また、マグネットスイッチMS1、MS3を両方とも常にオン状態とする場合、電力給電部(AC/DCコンバータ)が並列接続された状態となる。AC/DCコンバータとサーボアンプが1対1であることが想定された設備に対して、直流部を並列接続することで電力供給部からの電力がAC/DCコンバータ同士で偏りが生じる可能性がある。
【0074】
本実施形態によれば、マグネットスイッチMS1、MS3のオンオフ状態の切り替えを行うことでこの問題(偏りの問題)を解決することができる。
【0075】
次に、上記先行技術文献と比較しての本実施形態の利点について説明する。
【0076】
上記先行技術文献においては、1つのAC/DCコンバータに対して複数のサーボモータを設けている。これに対して、本実施形態においては、1つのAC/DCコンバータに対して1つのサーボモータを設けている。これにより、各々のサーボモータに適したAC/DCコンバータを選択することができる、異常が発生したサーボモータを容易に識別できる等の利点がある。
【0077】
次に、変形例について説明する。
【0078】
上記実施形態では、電動モータとして、型開閉用サーボモータSM1、型締め用サーボモータSM2を用いる例について説明したが、これに限らない。例えば、電動モータとして、射出成形機1において用いられる各種モータ(例えば、射出用サーボモータ、計量用サーボモータ、エジェクタ用サーボモータ)を用いてもよい。また、電動モータとして、サーボモータ以外の回生電力が発生するモータを用いてもよい。
【0079】
また、上記実施形態では、スイッチとして、マグネットスイッチ(可動接点を含む有接点リレー等のスイッチ)を用いる例について説明したが、これに限らない。例えば、スイッチとして、可動接点を含まない無接点リレー(例えば、ソリッドステート・リレー)等のスイッチを用いてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、製造装置として、1つの射出成形機1を用いる例について説明したが、これに限らない。例えば、製造装置として、複数の射出成形機1を用いてもよい。
【0081】
また、上記実施形態では、製造装置として、射出成形機1を用いる例について説明したが、これに限らない。例えば、製造装置として、プレス成形機を用いてもよい。
【0082】
例えば、プレス工程が複数工程(例えば、4工程)で行われる場合、4台のプレス成形機を用意し、各々のプレス成形機の型開閉用サーボモータ等を、上記実施形態と同様に、蓄電装置20に電気的に接続する。そして、各々のプレス成形機をタイミングをずらしながら稼働させる。これにより、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0083】
上記実施形態において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0084】
上記実施形態で示した数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
【0085】
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0086】
1…射出成形機
10…原料供給装置
11…シリンダ
11a…バレルスクリュー
12…固定プラテン
13…可動プラテン
14A、14B…金型
15…型開閉用ボールねじ
16…型開閉用AC電源
17…型締め用シリンダ
18…型締め用ポンプ
19…型締め用AC電源
20…蓄電装置
21…制御部
CV1…型開閉用AC/DCコンバータ
CV2…型締め用AC/DCコンバータ
MS1、MS3、MS5、MS6、MS7、MS8…マグネットスイッチ
P1-P3…回生電力
R1-R4…抵抗
SA1…型開閉用サーボアンプ
SA2…型締め用サーボアンプ
SM1…型開閉用サーボモータ
SM2…型締め用サーボモータ
V1、V2、V4…電圧計
W1a、W1b…第1配線
W2a、W2b…第2配線
図1
図2
図3
図4
図5
図6