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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096854
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】磁気治療具
(51)【国際特許分類】
   A61N 2/08 20060101AFI20230630BHJP
   A61H 39/00 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
A61N2/08
A61H39/00 L
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021212874
(22)【出願日】2021-12-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】521197368
【氏名又は名称】オーリーオーン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大藤則子
【テーマコード(参考)】
4C101
4C106
【Fターム(参考)】
4C101BA08
4C101BB14
4C101BC01
4C106AA01
4C106BB05
4C106BB06
4C106CC03
4C106CC17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】肩こりは多くの人が抱える現代病であり、万病の元と言われ、肩こりの原因を特定するのが難しい。肩こりのメカニズムは、東洋医学的で、肩や首の経絡は、全ての正経の陽経絡で網羅されていることにあり、正経の陰経絡が通っていないことで陰陽バランスが崩れやすいからで、また肩こりにより神経的には脳神経や自律神経の失調を起こし、頭や肩の筋肉のみならず、内臓にも影響し、交感神経刺激のみならず迷走神経を含めた自律神経調整をすることが大切となる。本発明は頭部においての唯一迷走神経支配域が耳介背部の耳介際にあり、該基軸を基本とした磁気治療器を提供する。
【解決手段】耳介背面の耳介際を基軸の中心にして、該軸を磁性体にして後頚部と前頸部に磁気ベルトをつけ気血誘導し全身の自律神経を調節し肩こりの軽減を図る。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側頭部に位置する耳介に装着する磁気治療具であって、この磁気治療具は、左右の耳介の基部にそれぞれ装着されるC字形状でかつ、磁性を有する耳介本体部と、該左右の耳介本体部のそれぞれの一端に連結される磁気ベルトとで構成されたことを特徴とする磁器治療具。
【請求項2】
前記耳介本体部のそれぞれの他端には、磁性体で構成された突起部が設けられていることを特徴とする請求項1の磁気治療具。
【請求項3】
前記突起部は、前記耳介の外周に位置する耳輪の前側部分の耳輪脚部分に位置することを特徴とする請求項2記載の磁気治療具。
【請求項4】
磁気本体部は単体として、磁気ベルトも単体で使用することも出来るものであり、また磁気ベルトは、耳介本体部と併用して 磁気ブレスレットとして手首に巻いたり、磁気アンクレットとして足首に巻いて同時使用できる磁気治療具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔面横に位置する耳介を基盤にして後頭部と前頸部に取り付ける磁気治療具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年労働体系の変化によりパソコンを介して事務労働者の割合が増えて、体を動かすことが減り逆に首や、目を酷使するようになっていてそれに伴って肩こり、眼精疲労、不眠、精神疲労、慢性的な疲労などの不定愁訴が増えてきています。
前記不定愁訴は、循環機能、自律神経機能、内分泌機能にも関わり体全体のバランスをを崩して老化速度を上げるため、当然臓器にも悪影響していきますので未病の内に改
善策を取らなければなりません。
【0003】
改善方法として、 運動することも大切ですが、運動の不可能な人にとって労働時の合間にできる治療具を考案することで、すでに、頭痛、高血圧、睡眠障害、内臓機能障害などの 消化器機能障害、糖尿病、肥満、泌尿器障害では、排尿障害、夜尿症、生殖器機能障害、EDのある人も多いため、数々の関連障害に役立ちます。
【0004】
耳介穴には、前記の機能改善を解消する方法があり、東洋哲学の中に根本的な東洋医学の基本概念は、陰陽のバランスをとることでありますが、首から上の頭部は、全てが陽正経絡で陰経絡がないため陰陽のバランスを崩しやすくなります。
【0005】
また、神経的にも、頭部および、後頚部は、脳神経と交感神経支配域で、迷走神経が走ってないため自律神経のバランスが取りにくくなっています。が、唯一耳介際が迷走神経域であります。
【0006】
耳穴に関しては、古典書物には東洋医学として具体的な耳穴はほぼなく、近年中国やフランスの医師を中心にした実験によって検証された結果、新たに構築され発表された部分が大きいと思われる。
【0007】
そんな状況で耳穴は、60~70年を経て確立された今風な部分名称の穴と古典的な穴名がミックスされていて、古典医学の穴論と現代的な解釈とが折衷され、西洋医学に裏打ちされた医学理論になっているといえます。
【0008】
故に穴名称を基に、今の西洋的な病理学と解剖学で、耳穴を読み取ることができます。
耳介は、頸椎神経や交感神経や他 迷走神経域もあり、多く内臓や、内分泌器官に分布しているので 耳介の磁気治療でも内分泌機能や免疫機能改善にも関与できると考察します。
【0009】
耳介際と耳介の凹部は迷走神経域であり、耳介穴を網羅して、自律神経調節が可能になり 前記の治療効果を出せることに繋がり、 磁性体により耳介の穴を磁気誘導させ、更に体幹部の目的部位に磁気刺激を誘導することにより全身治療効果のあると考えます。
【0010】
磁気誘導の方法と理念は先の実用新案 気血誘導材実願2021-001957を基本にしています。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平6-218068
【特許文献2】実用新案願2021-001957
【特許文献3】特開2013-202303
【非特許文献4】全日本鍼灸学会雑誌2006年第56巻5号 779-792
【非特許文献5】中国伝統医学 耳穴診療法 陳 志強著(株)たにぐち書店 97~101 項
【非特許文献6】経穴マップ/イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼 王 暁明 他著書 医歯薬出版株
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
事務仕事で、パソコンに向かったり、携帯で何時間も同じ姿勢で作業する前傾姿勢では、重い頭を支える首、頚部に強い負荷をかけます。頸部には、筋肉群も多く、脳神経や頸神経、動静脈も複雑に絡んでいます。
【0013】
首のこりは、後頸部のみではなく、拮抗作用で前頸部も影響していて、脳神経のほとんどが耳周辺から出て顔面域に多く分布し、また迷走神経は、前頸部を通って内臓に下っていますので、後頚部のこりは前頸部のこりに連動することになります。
【0014】
前記の脳神経と脊髄神経は、首から上の頭部異常が主に頸部や肩に影響して、それが肩こりは万病のもとと言われる所以であるが、頭部、顔面の局所を治療するだけなく、全身の柔軟性が大切で、背中、首、胸、手の柔軟性を求めると共に全身のバランスをみることが必要です。
【0015】
技術が伴う整体や鍼灸治療では、頸椎の1、2番は、延髄に近く施術方法に技術無くして危険を伴うので、翳風穴22、完骨穴23、風池穴24、天柱穴25、風府穴26、亜門穴27は、磁気治療が有効になります。
【0016】
一般の磁気ネックレスと違う点は、この磁気治療具なしでは前記の首と頭の境の穴群を、治療対象にすることができませんし、前頸部においても、顎の付け根の翳風穴22、天鼎穴31、天容穴32、天窓穴33、人迎穴34、簾泉穴35に磁気治療が出来ません。前頸部の刺激は、胸鎖乳突筋を刺激することで、該筋のコリをほぐし美しい鎖骨や肩関節や、手関節を作り、美しいデコルテを作ります。
【0017】
この治療具は各人の頭部、頸部には大きさ そして経穴位置に格差がありますので両端をゴムにすることと、切れ込みを入れた磁気性ベルトにマジックシートを使うことで、皮膚への密着度が増し、フィットさせることができるようにしています。
【0018】
前記磁器性ベルトは、後頚部にも前頸部にも両方の使用できますし、同時に該磁気ベルトの両方使用も可能で また手首 足首にも巻くことができ耳介際の磁気治療具と同時併用によって使用幅が、広がり、多様性があります。
【0019】
それにより、耳介際の基部と磁気ベルトの利用で頸部全体の血行が良くなる対症療法だけなく全体療法に繋がっていく磁気治療具になります。
【0020】
症状別の対策として、基部の起点は二通り作り、一つ目は起点部を、交感穴11にすることで 該効能は、交感神経と副交感神経を調節します。それによ内臓や、内分泌腺の分泌亢進や、泌尿器系疾患を調整します。
【0021】
二つ目の起点は、耳輪脚切痕110の尿道穴13、直腸穴14から、耳輪120の肛門穴12までの長めの磁気突起物による方法で、突起物の長さは、約2センチ弱になり、該部分穴の効能により、泌尿器系疾患、生殖器系疾患対応、便秘対策になります。
【0022】
耳介際の基部穴の最上部は、耳介背面で上耳根穴15になり 該上耳根穴は、耳介正面部位は神門穴18に当たり、精神の安定に関与します。図1参照。
【0023】
該基部の後方中央部の耳迷根穴16は、基部の耳際ライン130図1参照は、迷走神経支配になっていて全の内臓の中心的な穴で、耳介正面部位は肝穴19、胃穴21にあたり、腹部の迷走神経系疾患の治療穴になります。図1.2参照
【0024】
該基部の後方最後尾の下耳根穴17は、耳介正面部は、皮質下穴20で耳介正面の中枢神経にあたり、大脳皮質で神経、内分泌に総合的な影響を及ぼします。図1参照
【0025】
磁気ベルトBの後頚部分の刺激は、一般的に後頚部では頭部の横割りラインで、翳風穴22、完骨穴23、風池穴24、天柱穴25、風府穴26、亜門穴27ラインと脳空穴28、玉枕穴29、脳戸穴30ライン等であり、該穴群は、互いに絡み合い、大脳中枢を主として顔面から、背中、腹部、手足に影響します。図3参照。
【0026】
前記ベルトBの前頸部部分の刺激は、一般的に前頸部は、あごの付け根のラインで翳風穴22、天鼎穴31、天容穴32、天窓穴33、人迎穴34、簾泉穴35で、該穴群は、互いに絡み合い、顔面から肩、胸、腹部、手に通じていますので、該部位経絡走行の疾患を調節します。図4参照
【0027】
前記ベルトの基軸の下部となる翳風穴22は、耳垂の後方乳様突起下方の凹部にあり 顔面神経口が皮膚直下にありますので、目や耳、鼻、口、などの顔面の表情筋ばかりでなく、また後頭部に運動神経を出していますのでの磁気ベルトの中心的な存在で重要穴になります。
【0028】
耳介際の磁気基部と両磁気ベルトの当接する翳風穴を起点にして 前頸部、後頚部のみならず、体全体の器官の調整に影響を及ぼすことが可能になります。
【課題を解決するための手段】
【0029】
側頭部に位置する耳介に装着する磁気治療具であって、この治療具は、左右の耳介の基部にそれぞれ装着されるC字形状でかつ、磁性を有する耳介本体部と該左右の耳介本体部のそれぞれの一端に連結される磁気ベルトとで構成されたことを特徴とする磁器治療具。
【0030】
前記耳介本体部のそれぞれの他端には、磁性体で構成された突起部が設けられていることを特徴とする。
【0031】
前記突起部Tは、前記耳介の外周に位置する耳輪の前側部分の耳輪脚部分と耳介際の最短部を基準とする。
【0032】
前記磁気治療具は、全てシリコンや柔軟性のあるビニールやプラスチックの柔軟な素材でラッピングされていて、磁気本体部は単体として、磁気ベルトも単体で使用することも出来るものであり、また磁気ベルトは、耳介本体部と併用して 磁気ブレスレットとして手首に巻たり、磁気アンクレットとして足首に巻いて同時使用もできる磁気治療具。
【0033】
前記の耳介の基部の一端である下部が、頭蓋骨の後頭骨と、下顎骨の関節部に位置するため、一般的の磁気ネックレスは、僧帽筋下部を対象としていたものと違い 後頭骨下縁に位置する後頭筋の穴群に対して磁気刺激を加えることが可能である。
【0034】
それにより、頸椎の第二神経と頸椎第三神経を合わせた神経支配域が対象になり、後頭全体に対して有効な効果が与えられ、また耳介の基軸部が、迷走神経域であるため、交感神経と迷走神経の調節ができ総合的な磁気治療具といえる。
【0035】
磁気ベルトは、前頸部にも装着でき、従来の磁気ネックレスと比べ前頸部に多く点在するリンパ節に対して磁気刺激を加えることにより迷走神経を活性化させることができ、呼吸器、消化器官を調節することができるのでリラックス効果を高める。
【0036】
前記基部の上部は、耳介正面前方の耳輪外側部と耳介際との最短距離部分を起点として耳介際から耳介背面を廻り該耳介裏の膨らみの耳介際下部を終点としていて非磁性線Aで構成され、基部Kの所定穴上耳根穴15、耳迷根穴16、下耳根穴17に磁石1を入れてれている。(以後基軸部をKといい、非磁性線をA、磁石を1という)図8・9参照
【0037】
耳介際は、頭部に接しています。基部の起点は、前記のように二箇所あり、第一は、正面耳輪の外生殖器穴22から背面耳輪裏へ更に耳介際に接する点とし、該耳介際の点を磁気突起の起点として、正面耳介の耳輪の外生殖器穴22を通り正面耳輪裏側の交感穴11まで区間で該磁気突起物Tを伸ばす。(以後突起物をTという)図5参照。
【0038】
前記第二Tは、正面耳輪の該尿道穴13及び直腸穴14から、耳輪の肛門穴36の穴から背面の耳輪裏と耳介際に接する区間で、該区間の幅広い間でTを耳介背面から出し第一と同様に正面耳輪裏まで該突起物Tを伸ばします。これにより、生殖器機能の他に、泌尿器機能障害に効果があります。図6参照。
【0039】
基部KのTは、磁性体でできています。突起先端の突起部Tに、磁石をいれても良いし、図のように、マグネットシートをいれても良いものとします。
【0040】
耳介際のKは、一般的に非磁性線Aをシリコン内に用いて、基軸の最上部の上耳根穴と後方中央の耳迷根穴、後方下部の下耳根穴に磁石を配置していて その穴の効能については 課題にて前記説明済みです。
【0041】
基部Kのみの単体の使用も磁気治療器と成り得ます。効能は、肩こりに緩やかに効き、精神障害、不眠、生殖器機能障害、泌尿器障害などの不定愁訴が解消できます。
【0042】
磁気ベルトと基部Kとの連結方法は、基部Kの下方の先端のリングに引っ掛けるホック式にしてあり、サイズ調節が可能であり、簡単に装着、脱着でき、皮膚にフィットさせるために磁気ベルトには、横長ベルトに対して垂直に切れ込みを入れます。
【0043】
後頚部のベルトは、前頸部のベルトより短く 該磁気ベルトの使用方法は、後頚部の一本使用でもいいし、同時に後頚部の二本の使用でも良いし、或いは後頚部と前頸部の同時使用でも良いもので、組み合わせは、多様である。
【発明の効果】
【0044】
事務仕事やパソコン、特に若年層の携帯電話の長時間使用はこの治療器磁具により、血液循環が良くなり、首にかかる負担解消の軽減が可能になります。
【0045】
東洋医学的には、後頭部の経絡は、膀胱経絡と胆経絡が主であり、穴の継続的なダメージで腎虚や肝虚証にもなり、腎虚の症状として、内臓病、泌尿器系疾患に影響し、肝虚証の症状として、肝臓病 眼疾患等の症状に、また未病対策に、肩こりだけでなく、全身治療としての効果があります
【0046】
前頸部は、迷走神経に影響して内臓の働きを活性化させ、精神を落ち着かせ、リラックス効果があります。
【0047】
女性には子宮機能を調節し、男性には内分泌系疾患で性器機能不全としてのインポテンツなどに効果があります。
【0048】
耳介の基軸に取り付けるTはイヤーカーフの型であり見た目もファッショナブルでスタイリッシュです。加工をして、おしゃれアイテムとしての装飾品にもなります。
【発明を実施するための形態】
【0049】
この磁気治療具は耳介背面に取り付ける基部Kと該基部Kに取り付ける磁気ベルトBのセット構成になっていますが、この磁気治療具は使用方法が幾通りもあり、耳介のみの基軸部Kは、単体でも使用できますし、磁気ベルトBを基部Kにつけても装着できます。(以後磁気ベルトをBという)
【0050】
磁気ベルトBと基部Kとの連結方法は、基部Kの下方の先端のリングに引っ掛けるホック式にしてあり、サイズ調節が可能であり、簡単に装着、脱着でき、皮膚にフィットさせるために磁気ベルトには、横長ベルトに対して垂直に切れ込みを入れます。
【0051】
基部K無しで 磁気ベルトBの使用方法は、多岐にわたり後頚部の一本使用でアンクレットになり、基部磁気ベルトをつなぎ、同時に後頚部と前頸部の同時使用でも良いものとする。
【0052】
基部K無しの磁気ベルトBの使い方は、複数つなぎ合わせて、チョーカータイプのネックレスや、一本使用でブレスレット、アンクレットとして使用できます。該ブレスレットやアンクレットと基部K同時使用は、後頭部の緊張や上腕疲れをとることができ大変有効になります。
【0053】
磁気治療具全ては、ホックを除いてシリコンなどでラッピングされています。(以後シリコンを3と表示する)
【実施例0054】
耳介背面の耳介際に取り付けるC字型磁気治療具。基部Kは、図8のように、非磁性線Aで構成されており、基部の上側の端には、磁気突起物T1を有して、耳輪背面から、耳介正面の耳輪端を廻り耳輪穴上の外生殖器穴22を超え、耳輪正面の裏側の交感穴11まで磁気突起物Tを出し、交感穴を挟む構造で、端に耳輪の表裏に磁石を入れます。(以後 磁気基部をKといい、磁気突起物をTといい、該Tの形状を分けて、外生殖器穴を介する該磁気突起物をT1とし、磁石を1とし、非磁性線をAといいます。)図11.5・8参照。
【0055】
前記基部は、耳介正面前方の耳輪外側部と耳介際との最短距離部分を起点としていて耳介際の耳介背面を廻り該耳介裏の膨らみの耳介際下部を終点下耳根としているが、
基部Kは非磁性線Aで構成されていますので、基部Kの所定穴上耳根穴15、耳迷穴16、下耳根穴17に磁石が配穴することによって全体として磁性体となります。(以後
非磁性線をAという)図8・9参照
【0056】
基部Kにおいて 非磁性線Aの配線の配穴3三ヶ所は、前記耳介背面の最上部の上耳根穴15と該背面中央部の耳迷根穴16、該背部下部の下耳根穴17になっていて耳介正面との表裏一体に位置することから該穴の効能を説明する。図1参照
【0057】
前記三穴についてその詳細について説明すると、基部Kは、耳際に装着され、耳際は頭部と耳介を繋ぐことで、耳介の神経域が迷走神経域になっていますので、全身の臓器に影響を及ぼし、また耳介正面と耳介背面も表裏一体で、影響していますことより、上耳根穴15は、耳介正面の神門穴18と連動していることになります。
【0058】
基部 Kの上耳根穴15は神門穴18の影響を受けて、精神状態を安定させ、アレルギー疾患、アトピー皮膚炎、高血圧などに効果があり、上耳根穴は、筋萎縮や、各種の麻痺に効果があるといわれています。
【0059】
基部Kの中央部にある耳迷根穴16は、耳介正面では図1を参照して肝穴19と連動 し、肝炎、胆嚢炎、腹痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、頭痛効果があり、耳迷根穴は頭痛、頻脈にも効果があるとされています。
【0060】
基部Kの下部にある下耳根穴17は、耳介背面では図1を参照して皮質穴20と連動 し、中枢神経機能にかかわり、低血圧、内分泌機能失調など顔面痛、顔面麻痺に効果があるとされています。
【0061】
磁気突起物のT1の効果は交感穴11、外生殖器穴22で交感神経と副交感神経を調節して自律神経失調症による諸症状内臓疾患、性器機能失調症に効果があるとされていて(以後 磁気突起物T1を備えた基部Kを以後K1といいます。)
【0062】
実施例1のK1は、基部K1のみの装着で磁気ベルトBは付けておりません。効果は精神安定と内臓機能調節を可能にし、特にT1の効果により自律神経機能を調節します。
【0063】
尚、この両基部K1のみの使用ですが、下部には、ループが取り付けられていて磁気ベルトが取り付けられるようになっていますが K1の片耳のみの使用でも効果があります。
【実施例0064】
実施例2では実施例1と同じ基部Kを使いますが、突起部分が突起物T1のみではなく基部Kの起点部位が耳介背面から耳介正面の耳輪端を廻り耳輪穴上の直腸穴14、尿道穴13を超え、耳輪裏の艇角穴37、膀胱穴38、外生殖器穴22、肛門穴36、交感穴11、までの区間で突起物T2で(以後、前記の長い磁気突起物をT2という)耳輪脚から基部Kの上耳根穴近くまでの幅広いT2で耳輪を巻き込んで固定しますが、図6参照、T2先端には、磁石1を入れず、マグネットシート2を基部と並行に図9のようにT2の中部に配置し、耳輪脚に巻きやすくしたK2です。(以後T2をつけたKをK2といい、マグネットシートを2といいます)図12・6・9参照。
【0065】
耳介背面部は図7のように、突起物T2が基部に付いているK2のみの磁気治療具で、実施例2においてはK2のみの使用で、磁気ベルトBは付けておりませんがK2の片耳のみの使用でも効果はあります。
【0066】
実施例2の効果は、突起物T2の幅広い耳輪脚への巻き込みにより、実施例1の効果プラス 直腸穴14の効果で便秘や下痢、痔、鼻部、咽部疾患に、尿道穴13の効果で尿道疾患、排尿障害、膀胱穴38の効果で、頻尿、膀胱炎、後頭痛、坐骨神経痛、腎盂腎炎、などが加わる。
【実施例0067】
実施例3は、複数の磁気ベルトBを繋いだ磁気ベルトのみの装着使用で、 該磁気ベルトBは、左右の首背部の後頚部及び左右の首正面の前頸部間を連結させて付けることを基本である。図13
【0068】
磁気ベルトBはマジックシート2に裏打ちされ、形状はややカーブを描かせて後頸部や前頸部にフィットしやすく、また磁気ベルトBの両端は、基軸部端に引っ掛けるように幾つかのフックを付け、長さ調節ができるようにしています。
【0069】
磁気ベルトBの長さは後頚部のほうが前頸部よりも短く、後頚部の磁気ベルトBは、手首の外周とほぼ同じ長さで、取り外して磁気ブレスレットにも出き、又、後頚部Bと前頸部のBをつないで磁気チョーカーネックレスにもでき、その効果は、磁気ネックレスとやや同様な効果があるが、磁気ネックレスより頭や顔面のこりに強力にダイレクトに作用し、血液循環を促す効果があります。
【0070】
磁気ベルトBはマジックシート2を貼り付けていますが、反対面は、シリコン、ポリエステル、プラスティック、布及び弾性を有する素材でラッピングされている
【実施例0071】
実施例1の基部K1とし実施例2の基部をK2とし、またBの後頚部をB1として該前頸部をB2としますが、基部Kと磁気ベルトBの組み合わせ方法は多様あり、実施例4が基本になって、実施例4は、基部K1と磁気ベルトB1とB2の三点の組み合わせです。図14
【0072】
効果は、比較的若い方様対象で事務仕事や作業による一過性の疲れや、肩こりや後頚部の疲れ、それに伴い精神的な不定愁訴に適応します。
【0073】
<実施例4の第一変形例>
実施例4の第一変形例は、実施例4の基部K1を基部K2に変更したものでK2とB1とB2の組み合わせになります。図15
【0074】
効果は、一般的に更年期および、老年期、神経衰弱点、虚弱体質の方が対象になり、実施例4の効果と同様で、特に慢性的な疲れによるものに効果があります。また老化を
遅らせ、若返りの効果が加わります。
【0075】
<実施例4の第二変形例>
実施例4の第二変形例は 基軸K1と磁気ベルトB1の後頚部ベルトの組み合わせの簡易バージョンで、主に一般的な肩こりや腰痛に適応します。
【0076】
<実施例4の第三変形例>
実施例4の第三変形例は 基軸K1と磁気ベルトB2の前頸部ベルトの組み合わせの簡易バージョンで、主に胃腸障害、胸のつかえや上腕の疲れに適応します。
【0077】
<実施例4の第四変形例>
実施例4の第四変形例は 基軸K2と磁気ベルトB1の後頚部の組み合わせは、主に慢性的な肩こりや腰痛、老化現象に適応します。
【0078】
<実施例4の第五変形例>
実施例4の第五変形例は 基軸K2と磁気ベルトB2の前頸部組み合わせは、主に慢性的な肩こりや胃腸障害、老化現象に適応します。
【0079】
<実施例4の第六変形例>
実施例4の第六変形例は 基軸K1及びK2のどちらかを磁性ベルトB1の組み合わせでB1をブレスレットと組み合わせた場合はで、前記の効果と同様で、特に手や指を動かす事務仕事に有効です。図14参照。
【0080】
<実施例4の第七変形例>
実施例4の第七変形例は 基軸K1及びK2のどちらかを磁性ベルトB2の組み合わせでB2をアンクレット(足首周り)と組み合わせた場合はで、前記の効果と同様で、椅子に腰かけた事務仕事に有効です。図15を参照
【図面の簡単な説明】
【0081】
図1】耳介背面及び正面図と耳介際ラインと穴
図2】耳介正面穴
図3】後頚部の穴
図4】前頸部の穴
図5】耳介正面から見た基軸部の突突
図6】耳介正面から見た基軸部の突起
図7】耳介背面から見た耳介際と突起
図8】基軸部K1とT1
図9】基軸部K2とT2
図10】磁性ベルト B
図11】実施例1の略図
図12】実施例2の略図
図13】実施例3の略図
図14】実施例4の略図
図15】実施例4の第一変形例の略図
図16】磁気ベルトB1のブレスレット使用
図17】磁気ベルトB2のアンクレット使用
【符号の説明】
【0082】
1 磁石
2 マグネットシート
3 シリコン
A 非磁性線(アルミニウム線の非常磁性体線)
K 耳介際に取り付ける磁性基部の総称
T1 磁性突起部
T2 磁性突起物
B 磁性ベルト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2022-05-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側頭部に位置する耳介に装着する磁気治療具であって、この磁気治療具は、側頭部と左右の耳介を繋ぐ耳際に沿ってそれぞれ装着されるC字形でかつ、磁石を配した耳介本体部と、該左右の耳介本体部下部のそれぞれの一端に連結される磁気ベルトとで構成されることを特徴とする磁気治療具。
【請求項2】
前記耳介本体部のそれぞれの上側の端には、磁石を入れた突起部が設けられていることを特徴とする請求項1の磁気治療具。
【請求項3】
前記突起部は、前記耳介の外周に位置する耳輪脚部分に位置することを特徴とする請求項2記載の磁気治療具。
【請求項4】
耳介本体部は、単体として磁石を配した磁気治療具として使用でき、磁石を配した磁気ベルトも単体として磁気ブレスレットとして、手首に巻いたり、磁気アンクレットとして足首に巻く磁気治療具として使用できる磁気治療具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
側頭部に位置する耳介に装着する磁気治療具であって、この治療具は、左右の耳介の基部にそれぞれ装着されるC字状かつ、磁石を配された磁性体の耳介本体部と該左右の耳介本体部のそれぞれの一端に連結される磁気ベルトとで構成されていることを特徴とする磁気治療具。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0082】
1 磁石
2 マグネットシート
3 シリコン
A (アルミニウム線の非磁性体線)
K 耳介際に取りつける磁性基部
T1 磁突起物
T2 磁突起物
B 磁ベルト










【手続補正書】
【提出日】2022-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
前記耳介本体部は、単体として磁石を配した磁気治療具として使用でき、磁石を配した前記磁気ベルトも単体として磁気ブレスレットとして、手首に巻いたり、磁気アンクレットとして足首に巻く磁気治療具として使用できる請求項1~3のいずれか1項に記載の磁気治療具。