IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フリー株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-プログラム、情報処理装置及び方法 図1
  • 特開-プログラム、情報処理装置及び方法 図2
  • 特開-プログラム、情報処理装置及び方法 図3
  • 特開-プログラム、情報処理装置及び方法 図4
  • 特開-プログラム、情報処理装置及び方法 図5
  • 特開-プログラム、情報処理装置及び方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096926
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/51 20220101AFI20230630BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20230630BHJP
   G06F 16/953 20190101ALI20230630BHJP
【FI】
H04L67/51
H04L67/02
G06F16/953
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021212994
(22)【出願日】2021-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】513056101
【氏名又は名称】フリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】孝橋 麻衣
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FA01
5B175FB03
5B175HA01
(57)【要約】
【課題】流入経路分析のためのシステムにおいて、ユーザの流入経路の分析を行い、流入経路に応じてより最適に他サービス等の紹介を行うことを可能にする技術について説明する。
【解決手段】プロセッサとメモリとを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、メモリには、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、プログラムは、プロセッサに、ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップと、アクセスを受け付けたユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップと、取得した第1情報に基づいて、タグ情報を生成し、ユーザごとにメモリに格納するステップと、タグ情報に基づき、第2情報を特定するステップと、特定した第2情報を、ユーザに対して提供するステップと、を実行させる、プログラム。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記メモリには、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップと、
前記アクセスを受け付けた前記ユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップと、
取得した前記第1情報に基づいて、前記タグ情報を生成し、前記ユーザごとに前記メモリに格納するステップと、
前記タグ情報に基づき、前記第2情報を特定するステップと、
特定した前記第2情報を、前記ユーザに対して提供するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記第1情報は、前記第1Webサーバにアクセスするための検索キーワードの情報、または前記ユーザを前記第1Webサーバにアクセスさせるためのリンクを前記ユーザに提示する第2Webサーバにおいて提供されている情報である、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1情報を取得するステップにおいて、前記プログラムは、
前記ユーザが検索を行ったサイトのURLに含まれる情報から、前記第1Webサーバが提供するWebサービスに関連する検索キーワードを取得し、前記第1情報を取得する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第1情報を取得するステップにおいて、前記プログラムは、
前記第2Webサーバが提供するWebページに記載されているテキスト情報のテキストマイニングを行い、前記Webページの情報を取得し、前記第1情報を取得する、請求項2または3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記ユーザが設立を希望する法人の種別を示す前記タグ情報を生成し、前記ユーザごとに前記メモリに記憶するステップにおいて、前記プログラムは、
前記ユーザが前記第1Webサーバにアクセスした日時の第3情報を取得し、
同一の前記ユーザから複数回アクセスがあった場合、前記ユーザが前記第1Webサーバにアクセスした日時に基づいて、記憶する前記タグ情報の優先度を設定し、当該優先度に基づいて前記タグ情報を生成し記憶する、請求項1から4のいずれかに記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータは、前記メモリに、
前記第1情報と、当該ユーザが設立を希望する会社の種別の情報とを関連付けた学習済みモデルを記憶させており、
前記タグ情報を生成し、ユーザごとに前記コンピュータの記憶部に記憶するステップにおいて、
前記取得した第1情報と、前記学習済みモデルとに基づいて、前記ユーザのタグ情報を生成する、請求項1から5のいずれかに記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
複数のユーザの前記第1情報と当該第1情報に関連付けられた前記タグ情報とに基づいて、前記学習済みモデルのアグリゲーションを行うステップを実行させる、請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータによって実行される方法であって、
前記メモリには、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、
前記方法は、前記プロセッサが、
ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップと、
前記アクセスを受け付けた前記ユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップと、
取得した前記第1情報に基づいて、前記タグ情報を生成し、前記ユーザごとに前記メモリに格納するステップと、
前記タグ情報に基づき、前記第2情報を特定するステップと、
特定した前記第2情報を、前記ユーザに対して提供するステップと、を実行する、方法。
【請求項9】
制御部と記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記記憶部には、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、
前記制御部が、
ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップと、
前記アクセスを受け付けた前記ユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップと、
取得した前記第1情報に基づいて、前記タグ情報を生成し、前記ユーザごとに前記記憶部に格納するステップと、
前記タグ情報に基づき、前記第2情報を特定するステップと、
特定した前記第2情報を、前記ユーザに対して提供するステップと、を実行する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
Webサイトにアクセスしたユーザの情報を取得し分析するシステムが知られている。
【0003】
特許文献1には、Webサイトの表示内容や構造が動的に変化する場合における、Webサイトを閲覧したユーザの情報を取得する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-194817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、アクセス解析を行うための静的タグを埋め込んだWebサイトから、Webサイトにアクセスした顧客の情報を取得する情報取得サーバであって、Webサイトへのアクセスを検知すると、埋め込んだ静的タグに関連付けられ、顧客情報が表示又は入力されたWebサイトから動的な顧客情報を取得するスクリプトが取得した顧客情報を記憶させる技術が記載されている。しかし、特許文献1の技術は、動的に変化させるWebサイトを閲覧したユーザの情報を取得するものの、ユーザの流入経路の情報等を取得するものではないため、例えば、サービス提供者が提供している他のサービスに関する案内などをユーザに提示する場合、当該案内が適切なものではないおそれがある。
【0006】
そこで、本開示では、ユーザの流入経路の分析を行い、流入経路に応じてより最適に他サービス等の紹介を行うシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態によると、プロセッサとメモリとを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、メモリには、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、プログラムは、プロセッサに、ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップと、アクセスを受け付けたユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップと、取得した第1情報に基づいて、タグ情報を生成し、ユーザごとにメモリに格納するステップと、タグ情報に基づき、第2情報を特定するステップと、特定した第2情報を、ユーザに対して提供するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ユーザの流入経路の分析を行い、流入経路に応じてより最適に他サービス等の紹介を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1の流入経路分析システム1の全体の構成を示す図である。
図2】実施の形態1の流入経路分析システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態1の流入経路分析システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図4】実施の形態1の流入経路分析システム1を構成するサーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、提供情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
図5】実施の形態1の流入経路分析システム1による流入経路分析に係る処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、流入経路分析システム1においてアクセス経路に基づいて関連するWebサービスの情報をユーザに提示する際の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
<概要>
以下、本開示に係る流入経路分析システムについて説明する。この流入経路分析システムは、法人の設立を希望するユーザに対して、各種設立に係る情報(設立届の作成方法等)を提示するサービスを提供するためのシステムである。昨今、仕事の多様化の影響で、個人で事業を開始し、法人を設立することが増えてきている。しかし、法人等の設立にあたり、手続きを自分で行う関係上、様々なWebサービスを確認し、自身に適した方法を検討する必要があった。そのため、自身が設立を希望する法人の種別により、最適なWebサービスを提示されるシステムが求められている。そこで、本開示では、流入経路分析のためのシステムにおいて、ユーザの流入経路の分析を行い、流入経路に応じてより最適に他サービス等の紹介を行う技術を提供する。
ここで、流入経路とは、Webサイトに対し、ユーザがどのような経路でアクセス(流入)したかの情報を示し、流入経路は下記に例示される。
・検索エンジンの検索結果からの流入
・SNS(Social Network Service)からの流入
・個人ブログ等からの流入
・ブラウザへのWebサイトのURL(Uniform Resource Locator)の直接入力等による流入
【0012】
そこで、本開示に係る流入経路分析システムにおけるプログラムは、プロセッサとメモリとを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、メモリには、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、プログラムは、プロセッサに、ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップと、アクセスを受け付けたユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップと、取得した第1情報に基づいて、タグ情報を生成し、ユーザごとにメモリに格納するステップと、タグ情報に基づき、第2情報を特定するステップと、特定した第2情報を、ユーザに対して提供するステップと、を実行させる。
【0013】
<第1の実施の形態>
以下、第1の実施の形態の流入経路分析システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
【0014】
<1 流入経路分析システム1の全体構成>
図1は、第1の実施の形態の流入経路分析システム1の全体の構成を示す図である。図1に示すように、流入経路分析システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
【0015】
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用して流入経路分析システム1の機能であるアクセス経路の分析等に係る一連の情報の入力等を行う者であり、例えば個人事業主、法人(企業)の経営者、当該法人の従業員等をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
【0016】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0017】
通信IF12は、端末装置10がサーバ20などの外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0018】
サーバ20は、流入経路分析に係る一連の処理を管理する装置である。サーバ20は、記憶部にユーザの情報、ユーザに提供するWebサイトの情報等を登録させており、記憶部に登録されている各種情報から、必要なユーザの情報を取得する。サーバ20は、取得したユーザの情報に基づいて、流入経路分析に係る一連の処理を行う。
【0019】
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0020】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための図示しない入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための図示しない出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0021】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、第1の実施の形態の流入経路分析システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード1301及びマウス1302を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、ディスプレイ150と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0022】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0023】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0024】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
【0025】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード1301と、マウス1302とを含む。なお、操作受付部130は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンとして構成してもよい。
【0026】
キーボード1301は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード1301は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部180へ出力する。
【0027】
マウス1302は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス1302は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部180へ出力する。
【0028】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0029】
ディスプレイ150は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0030】
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等のメモリ15、記憶部16により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、ユーザ情報1701を記憶する。
【0031】
ユーザ情報1701は、端末装置10を使用して流入経路分析システム1の機能である流入経路分析に必要な情報の入力等を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの名称に関する情報等が含まれる。
【0032】
制御部180は、例えばプロセッサ19により構成され、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10にインストールされている(記憶部170に格納されている)アプリケーションであるプログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1801と、送受信部1802と、データ処理部1803と、報知制御部1804としての機能を発揮する。
【0033】
入力操作受付部1801は、キーボード1301等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0034】
送受信部1802は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0035】
データ処理部1803は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0036】
報知制御部1804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。報知制御部1804は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
【0037】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、第1の実施の形態の流入経路分析システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0038】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0039】
記憶部202は、例えばメモリ25、ストレージ26により構成され、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザ情報データベース2021、提供情報データベース2022、学習済みモデル2023等を記憶する。
【0040】
ユーザ情報データベース2021は、流入経路分析システム1において、流入経路分析に必要な情報等の入力を行うユーザに関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0041】
提供情報データベース2022は、流入経路分析システム1において、ユーザに対し提供される情報に関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0042】
学習済みモデル2023は、流入経路分析システム1において、ユーザがサーバ20(第1Webサーバ)にアクセスしたアクセス経路の情報(第1情報)と、当該ユーザが設立を希望する会社の種別の情報とを関連付けて記憶部202に保持される学習済みモデルである。
【0043】
ここで、学習済みモデルの学習方法について例示する。
サーバ20の制御部203は、複数のユーザのWebサーバへのアクセス経路(流入経路、と記載される場合もある)の情報(第1情報)と、当該ユーザが設立した会社(法人)の情報と、を関連付ける。例えば、サーバ20の制御部203は、ユーザの会社設立に関する情報を提供するWebサーバ(第2Webサーバ)が提供するWebサービスからユーザがサーバ20(第1Webサーバ)にアクセスしていた場合、ユーザが設立を希望する会社が株式会社であると紐づける。サーバ20の制御部203は、複数のユーザのアクセス経路の情報(第1情報)に対し、上記処理を繰り返し、学習済みモデルを学習させる。
当該学習済みモデルは、上記学習により、アクセス経路の情報(第1情報)を入力として受け付けると、ユーザが設立を希望する会社の種別の推論結果を出力する。
ある局面において、サーバ20は、複数のユーザのアクセス経路の情報(第1情報)と当該情報に関連付けられたタグ情報とに基づいて、学習済みモデルのアグリゲーションを行ってもよい。これにより、サーバ20は、より正確な、ユーザが設立を希望する会社の種別の推論結果を出力させることができる。
【0044】
制御部203は、例えばプロセッサ29により構成され、このプロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、ユーザ情報取得モジュール2033、アクセス受付モジュール2034、アクセス経路取得モジュール2035、タグ情報生成モジュール2036、提供情報特定モジュール2037、情報提供モジュール2038、学習済みモデル生成モジュール2039、学習済みモデル参照モジュール2040に示す機能を発揮する。
【0045】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0046】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。これら受信制御モジュール2031及び送信制御モジュール2032は、ネットワーク80を介してアクセスしてきた端末装置10を含む外部機器に対して、サーバ20がWebサーバ(第1Webサーバ)として動作する機能をもたらす。
【0047】
ユーザ情報取得モジュール2033は、流入経路分析システム1を使用するユーザから、ユーザに関する各種情報であるユーザ情報1701等の情報を取得する処理を制御する。ユーザに関する各種情報とは、ユーザが流入経路分析システム1を使用する際に必要な情報であり、例えば、ユーザのID、氏名等の情報を含む。ユーザ情報取得モジュール2033は、取得したユーザに関する情報を、ユーザ情報データベース2021へ格納する。
【0048】
アクセス受付モジュール2034は、流入経路分析システム1を使用するユーザから、サーバ20(第1Webサーバと記載することもある。)へのアクセスを受け付ける処理を制御する。
【0049】
アクセス経路取得モジュール2035は、流入経路分析システム1を使用するユーザが、第1Webサーバにアクセスした経路を取得する処理を制御する。具体的には、アクセス経路取得モジュール2035は、一般的なアクセス解析のプラグインを用い、ユーザが第1Webサーバにアクセスした際の、下記の情報を取得する。
また、当該アクセス解析は、サーバ20を構成する各種モジュールが発揮する機能により行われても良いし、外部のサーバ(図示せず)により行われた結果をサーバ20が取得してもよい。
・ユーザの属性(年齢、性別等)
・ページ閲覧数、訪問者数
・第1Webサーバの管理者が提供する他のWebサイトの閲覧状況
・Webサーバにアクセスするためのリンクの情報を提示したサーバの情報
・ユーザの使用デバイス
・Webサーバにアクセスした際の検索キーワード
・Webサーバが提供するWebページに記載されているテキスト情報のテキストマイニング結果から得られた情報
このとき、アクセス経路取得モジュール2035は、ユーザが検索を行ったサイトのURLに含まれる情報から、第1Webサーバが提供するWebサービスに関連する検索キーワードを取得してもよい。サイトのURLに含まれる情報から検索キーワードを取得する方法としては、各検索エンジンにおいて検索した際のURLの末尾に付与される検索パラメータと呼ばれる文字列の情報を取得する方法が挙げられる。(例えば、検索キーワードに関するパラメータであれば「q」が付与される。)
これにより、サーバ20の制御部203は、ユーザがどのような経路で第1Webサーバにアクセスしたかの情報を網羅的に取得することができる。
【0050】
タグ情報生成モジュール2036は、流入経路分析システム1を使用するユーザが、Webサーバにアクセスした経路に基づいて、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報を生成する処理を制御する。具体的には、タグ情報生成モジュール2036は、アクセス経路取得モジュール2035により取得されたユーザがWebサイトにアクセスした経路の情報から、当該ユーザが設立を希望している法人の種別を特定する。例えば、ユーザが第1Webサーバにアクセスする元となったWebサービスの種別が株式会社の設立に関するものであった場合、タグ情報生成モジュール2036は、当該アクセス経路の情報(第1情報)に対し、「株式会社」等のタグ情報を生成する。サーバ20の制御部203は、上記の通り生成したタグ情報をユーザ情報と関連付け、ユーザ情報データベース2021に保持する。
これにより、サーバ20は、サーバ20(第1Webサーバ)へのアクセス経路の情報(第1情報)から、ユーザごとに当該ユーザが設立を希望する法人の種別等の情報を紐づけることができる。
【0051】
ある局面において、サーバ20の制御部203は、上記学習済みモデルを用いない場合、上記タグ情報に基づいて法人の種別を特定する処理を省略してもよい。
【0052】
ある局面において、上記タグ生成は、前述の学習済みモデルを使用して行ってもよい。例えば、タグ情報生成モジュール2036は、ユーザからアクセス経路に関する情報(第1情報)を取得すると、当該情報と、学習済みモデルとに基づいて、ユーザが設立を希望する法人の種別に関するタグを付与する処理を制御する。
【0053】
提供情報特定モジュール2037は、流入経路分析システム1を使用するユーザに対し提供する情報(第2情報)を特定する処理を制御する。具体的には、提供情報特定モジュール2037は、ユーザに紐づけられたアクセス経路のタグ情報に基づいて、提供情報データベース2022を参照し、ユーザに提示する各種情報を特定する。ここで、提供情報データベース2022におけるアクセス経路のタグ情報と提供情報との関連付けについて例示する。例えば、サーバ20の制御部203は、ユーザのアクセス経路のタグ情報から、当該ユーザへの提供が推奨される情報を特定する。(特定は、流入経路分析システム1にかかるWebサービスの提供者によって行われてもよい。)タグ情報からユーザへの提供が推奨される情報は、例えば、下記である。
・タグ情報に関連するWebサービスのURLの情報
・タグ情報に関連するWebサービスの導入実績
・タグ情報に関連する複数のWebサービスの比較情報
上記情報は、組み合わされて関連付けられていてもよい。
これにより、サーバ20は、ユーザに紐づけられたタグ情報それぞれに対し、適切な情報を関連付け、ユーザに提示することができる。
【0054】
ある局面において、サーバ20の制御部203は、前述した学習済みモデルを用いない場合、サーバ20が記憶部202に保持している上記の各種情報(各種WebサービスのURL、導入実績等の情報)を無作為に選出し、ユーザに提示することとしてもよい。
【0055】
情報提供モジュール2038は、流入経路分析システム1を使用するユーザに対し、ユーザに紐づけられたアクセス経路のタグに提供する情報を特定する処理を制御する。具体的には、情報提供モジュール2038は、提供情報特定モジュール2037により特定され関連付けられた情報を、ユーザが使用する端末装置10に送信する。
【0056】
学習済みモデル生成モジュール2039は、ユーザのアクセス経路の情報(第1情報)を入力として受け付けると、ユーザが設立を希望する会社の種別の推論結果を出力する学習済みモデル2023を生成する処理を制御する。学習済みモデル2023の生成法は、前述のとおりである。サーバ20の制御部203は、生成された学習済みモデル2023を記憶部202に保持する。
【0057】
学習済みモデル参照モジュール2040は、サーバ20の制御部203がユーザのアクセス経路の情報(第1情報)をタグ付けする際に、記憶部202に保持されている学習済みモデル2023を参照し、ユーザが設立を希望する会社の種別の推論結果を出力する処理を制御する。
【0058】
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、提供情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
【0059】
図4に示すように、ユーザ情報データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「氏名」と、項目「アクセス日時」と、項目「検索キーワード」と、項目「流入元サイト」と、項目「アクセスタグ」と、項目「推奨情報」と、項目「備考」等を含む。
【0060】
項目「ユーザID」は、流入経路分析システム1にて管理するユーザそれぞれを識別する情報である。
【0061】
項目「アクセス日時」は、流入経路分析システム1にて管理するユーザが、Webサーバにアクセスした日時(第3情報)を示す情報である。このとき、サーバ20の制御部203は、同一ユーザが複数回サーバ20(第1Webサーバ)にアクセスした場合、ユーザがサーバ20(第1Webサーバ)にアクセスした日時(第3情報)に基づいて、記憶部に記憶するタグ情報の優先度を設定してもよい。例えば、サーバ20の制御部203は、ユーザの複数回のアクセス日時(第3情報)のうち、最新の日付順に優先度を設定し、当該アクセス日時(第3情報)に取得したアクセス経路の情報(第1情報)に基づいて、ユーザのタグ情報を設定してもよい。
これにより、ユーザは、当初想定していた状況から法人設立の状況が変化したとしても、最新の動向・情報の取得傾向に基づいて、適切な関連情報を得ることができる。
【0062】
項目「検索キーワード」は、流入経路分析システム1にて管理するユーザが、Webサーバにアクセスした際に使用した検索キーワードを示す情報である。具体的には、例えば、ユーザが一般的な検索エンジンにおいて使用した検索クエリに含まれる文字列の情報を示す。または、当該検索キーワードは、ユーザが検索を行ったサイトのURLに含まれる情報から取得されたものでもよい。
【0063】
項目「流入元サイト」は、流入経路分析システム1にて管理するユーザが、流入経路分析システム1が提供するWebサーバにアクセスする前にアクセスしていたWebサーバ(第2Webサーバ)の情報を示す。具体的には、例えば、流入経路分析システム1が提供するサーバ20(第1Webサーバ)へのURLリンクを生成しユーザに提供したWebサーバの情報を示す。
当該情報は、ユーザのアクセスログ等を分析することにより取得してもよく、一般的に知られているアクセス解析のあらゆる手法であってよい。
【0064】
項目「アクセスタグ」は、ユーザごとに付与される、アクセス経路の情報(第1情報)に基づいた、ユーザが設立を希望する法人の種別の情報を示す。例えば、サーバ20の制御部203は、株式会社の設立に関する情報を提供するWebサービス(第2Webサーバが提供するサービス)からユーザがサーバ20(第1Webサーバ)にアクセスしていた場合、ユーザが設立を希望する会社が株式会社であると紐づけ、当該アクセスタグの情報を記憶する。このとき、サーバ20の制御部203は、前述の学習済みモデルを用い、ユーザのタグ付けを行ってもよい。
【0065】
項目「備考」は、流入経路分析システム1にて管理するユーザに関して、特記事項などがある場合に保持される情報である。
【0066】
図4に示すように、提供情報データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「情報ID」と、項目「種別」と、項目「関連URL」と、項目「関連タグ」と、項目「備考」等を含む。
【0067】
項目「情報ID」は、流入経路分析システム1にて管理する各種情報を示す。
【0068】
項目「種別」は、流入経路分析システム1にて管理する各種情報が属する種別を示す。例えば、種別としては、会社設立全般に関するもの、税務処理の書類作成に関するもの等が挙げられる。
【0069】
項目「関連URL」は、流入経路分析システム1にて管理する各種情報の提供先にアクセスするためのURLの情報を示す。
【0070】
項目「アクセスタグ」は、流入経路分析システム1にて管理する各種情報が関連するアクセスタグの情報であり、ユーザ情報データベース2021における項目「アクセスタグ」と同じ内容を示す。
【0071】
項目「備考」は、流入経路分析システム1にて管理する提供情報に関して、特記事項などがある場合に保持される情報である。
【0072】
<3 動作>
以下、図5を参照しながら、第1の実施の形態における流入経路分析システム1による一連の処理について説明する。
【0073】
図5は、実施の形態1の流入経路分析システム1による流入経路分析に係る処理の一例を示すフローチャートである。
【0074】
ステップS501において、端末装置10の制御部180は、ユーザからサーバ20(第1Webサーバ)に対してアクセスするための操作を受け付ける。具体的には、例えば、サーバ20のアクセス受付モジュール2034は、流入経路分析システム1を使用するユーザから、サーバ20(第1Webサーバ)に対してアクセスするための操作を受け付ける。端末装置10の制御部180は、受け付けた情報をサーバ20に送信する。
【0075】
ステップS551において、サーバ20の制御部203は、アクセスを受け付けたユーザのアクセス経路を示す情報(第1情報)を取得する。具体的には、アクセス経路取得モジュール2035は、一般的なアクセス解析のプラグインを用い、ユーザがサーバ20(第1Webサーバ)にアクセスした際の、下記の情報を取得する。サーバ20の制御部203は、取得した情報をユーザ情報データベース2021の各レコードに格納する。
・ページ閲覧数、訪問者数
・サーバ20(第1Webサーバ)にアクセスするためのリンクの情報を提示したサーバ(第2Webサーバ)の情報
・ユーザの使用デバイス
・サーバ20(第1Webサーバ)にアクセスした際の検索キーワード
このとき、アクセス経路取得モジュール2035は、ユーザが検索を行ったサイト(例えば、第2Webサーバが提供するWebサイト)のURLに含まれる情報から、サーバ20(第1Webサーバ)が提供するWebサービスに関連する検索キーワードを取得してもよい。
ある局面において、サーバ20は、流入経路分析システム1が提供するWebサービスにおいて、ユーザに関する各種情報(ユーザの氏名、年齢等の情報)の入力をユーザから受け付けてもよい。サーバ20の制御部203は、ユーザから受け付けた情報を、ユーザ情報データベース2021のレコードに格納してもよい。
【0076】
ステップS552において、サーバ20の制御部203は、取得したアクセス経路の情報に基づいて、タグ情報を生成し、ユーザごとに記憶部202に格納する。具体的には、タグ情報生成モジュール2036は、アクセス経路取得モジュール2035により取得されたユーザがサーバ20(第1Webサーバ)にアクセスした経路の情報から、ユーザのアクセス経路に関するタグ情報を生成し、当該タグ情報をユーザ情報データベース2021の項目「アクセスタグ」に格納する。
例えば、ユーザがサーバ20(第1Webサーバ)にアクセスする元となった第2Webサーバが提供するWebサービスの種別が株式会社の設立に関するものであった場合、タグ情報生成モジュール2036は、当該アクセス経路に対し、「株式会社」等のタグ情報を生成する。サーバ20の制御部203は、上記の通り生成したタグ情報をユーザ情報データベース2021における項目「アクセスタグ」のレコードに格納する。
その後、提供情報特定モジュール2037は、ユーザ情報データベース2021の項目「アクセスタグ」の情報に基づいて、提供情報データベース2022を参照し、当該ユーザが設立を希望している法人の種別を特定する。
【0077】
ステップS553において、サーバ20の制御部203は、ステップS552において生成したタグ情報に基づき、ユーザに提供する情報を特定する。具体的には、提供情報特定モジュール2037は、ユーザに紐づけられたアクセス経路(第1情報)のタグ情報に基づいて、提供情報データベース2022を参照し、ユーザに提示する各種情報を特定する。ここで、提供情報データベース2022におけるアクセス経路(第1情報)のタグ情報と提供情報との関連付けについて例示する。例えば、サーバ20の制御部203は、ユーザのアクセス経路(第1情報)のタグ情報から、当該ユーザへの提供が推奨される情報を特定する。(特定は、流入経路分析システム1にかかるWebサービスの提供者によって行われてもよい。)タグ情報からユーザへの提供が推奨される情報(第2情報)は、例えば、下記である。
・タグ情報に関連するWebサービスのURLの情報
・タグ情報に関連するWebサービスの導入実績
・タグ情報に関連する複数のWebサービスの比較情報
上記情報は、組み合わされて関連付けられていてもよい。
サーバ20の制御部203は、当該特定した情報をユーザが使用する端末装置10に送信する。
【0078】
ステップS502において、端末装置10の制御部180は、サーバ20の提供情報特定モジュール2037により提示された情報を、ユーザに対して提供する。
【0079】
<4 画面例>
以下、図6を参照しながら、流入経路分析システム1の画面例について説明する。
【0080】
図6は、流入経路分析システム1においてアクセス経路の情報(第1情報)に基づいて関連するWebサービスの情報(第2情報)をユーザに提示する際の画面例を示す図である。
【0081】
図6に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、ユーザアクセス画面601と、関連情報提示画面602とが表示されている。
ユーザアクセス画面601において、端末装置10の制御部180は、ユーザがアクセスしているサーバ20(第1Webサーバ)がユーザに提示しているWebサービスの表示画面を表示する。
【0082】
関連情報提示画面602において、端末装置10の制御部180は、ユーザのアクセス経路の情報(第1情報)に基づいて特定された関連情報(第2情報)を表示する。具体的には、制御部180は、提供情報特定モジュール2037により特定され、端末装置10に送信された関連情報をディスプレイ150等に表示する。このとき、表示する関連情報(第2情報)は、例えば、下記を含む。
・関連するWebサービスを提供するWebサーバへアクセスするためのURLリンク
・関連するWebサービスの概要
これにより、ユーザは、自身が視聴しているWebサイトにおいて、同時に関連するWebサービスの情報を視聴することができるため、複数のWebサービスの概要を確認するために何度も検索エンジンなどで検索せずとも、一貫的に情報を得ることができる。
【0083】
また、本開示において、各種情報がサーバ20の記憶部202に保持されており、ユーザの端末装置10とサーバ20とで情報のやりとりをする場合を例示したが、本開示の実施の形態はこれに限られない。すなわち、ユーザ情報データベース2021の各種レコード、および提供情報データベース2022の各種レコードのそれぞれが端末装置10の記憶部170に保持されていてもよい。端末装置10は、ユーザのWebサーバへのアクセスを受け付けると、記憶部170に保持されている各種情報を取得し、ディスプレイ150にアクセス経路に基づいた関連情報を表示してもよい。
【0084】
<小括>
以上のように、本実施形態によると、サーバ20のメモリには、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されている。端末装置10は、ユーザからWebサーバへのアクセスを受け付ける。サーバ20は、アクセスを受け付けたユーザのアクセス経路を示す情報を取得する。サーバ20は、取得したアクセス経路の情報に基づいて、タグ情報を生成し、ユーザごとにメモリに格納する。サーバ20は、タグ情報に基づき、ユーザに提供する情報を特定する。端末装置10は、特定したユーザに提供する情報を、ユーザに対して提供する。
これにより、Webサービスの提供者は、流入経路に応じてより最適に他サービス等の紹介を行うことができる。
【0085】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【0086】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0087】
(付記1)
プロセッサ29とメモリ25とを備えるコンピュータ20によって実行されるプログラムであって、メモリ25には、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、プログラムは、プロセッサ29に、ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップ(S501)と、アクセスを受け付けたユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップ(S551)と、取得した第1情報に基づいて、タグ情報を生成し、ユーザごとにメモリ25に格納するステップ(S552)と、タグ情報に基づき、第2情報を特定するステップ(S553)と、特定した第2情報を、ユーザに対して提供するステップ(S502)と、を実行させる、プログラム。
【0088】
(付記2)
第1情報は、第1Webサーバにアクセスするための検索キーワードの情報、またはユーザを第1Webサーバにアクセスさせるためのリンクをユーザに提示する第2Webサーバにおいて提供されている情報である、付記1に記載のプログラム。
【0089】
(付記3)
第1情報を取得するステップ(S551)において、プログラムは、ユーザが検索を行ったサイトのURLに含まれる情報から、第1Webサーバが提供するWebサービスに関連する検索キーワードを取得し、第1情報を取得する、付記2に記載のプログラム。
【0090】
(付記4)
第1情報を取得するステップ(S551)において、プログラムは、第2Webサーバが提供するWebページに記載されているテキスト情報のテキストマイニングを行い、Webページの情報を取得し、第1情報を取得する、付記2または3に記載のプログラム。
【0091】
(付記5)
ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報を生成し、ユーザごとにメモリ25に記憶するステップ(S552)において、プログラムは、ユーザが第1Webサーバにアクセスした日時の第3情報を取得し、同一のユーザから複数回アクセスがあった場合、ユーザが第1Webサーバにアクセスした日時に基づいて、記憶するタグ情報の優先度を設定し、当該優先度に基づいてタグ情報を生成し記憶する、付記1から4のいずれかに記載のプログラム。
【0092】
(付記6)
コンピュータ20は、メモリ25に、第1情報と、当該ユーザが設立を希望する会社の種別の情報とを関連付けた学習済みモデルを記憶させており、タグ情報を生成し、ユーザごとにコンピュータ20の記憶部25に記憶するステップ(S552)において、取得した第1情報と、学習済みモデルとに基づいて、ユーザのタグ情報を生成する、付記1から5のいずれかに記載のプログラム。
【0093】
(付記7)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、複数のユーザの第1情報と当該第1情報に関連付けられたタグ情報とに基づいて、学習済みモデルのアグリゲーションを行うステップを実行させる、付記6に記載のプログラム。
【0094】
(付記8)
プロセッサ29とメモリ25とを備えるコンピュータ20によって実行される方法であって、メモリ25には、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、方法は、プロセッサ29が、ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップ(S501)と、アクセスを受け付けたユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップ(S551)と、取得した第1情報に基づいて、タグ情報を生成し、ユーザごとにメモリに格納するステップ(S552)と、タグ情報に基づき、第2情報を特定するステップ(S553)と、特定した第2情報を、ユーザに対して提供するステップ(S503)と、を実行する、方法。
【0095】
(付記9)
制御部203と記憶部202とを備える情報処理装置20であって、記憶部202には、ユーザが設立を希望する法人の種別を示すタグ情報と、当該タグ情報に対して提供するための所定のWebサービスの情報である第2情報とがあらかじめ関連付けられて記憶されており、制御部203が、ユーザから第1Webサーバへのアクセスを受け付けるステップ(S501)と、アクセスを受け付けたユーザのアクセス経路を示す第1情報を取得するステップ(S551)と、取得した第1情報に基づいて、タグ情報を生成し、ユーザごとに記憶部202に格納するステップ(S552)と、タグ情報に基づき、第2情報を特定するステップ(S553)と、特定した第2情報を、ユーザに対して提供するステップ(S503)と、を実行する、情報処理装置20。
【符号の説明】
【0096】
10 端末装置、20 サーバ、80 ネットワーク、130 操作受付部、170 記憶部、1701 ユーザ情報、180 制御部、1801 入力操作受付部、1802 送受信部、1803 データ処理部、1804 報知制御部、22 通信IF、23 入出力IF、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、201 通信部、202 記憶部、2021 ユーザ情報データベース、2022 提供情報データベース、2023 学習済みモデルデータベース、203 制御部、2031 受信制御モジュール、2032 送信制御モジュール、2033 ユーザ情報取得モジュール、2034 アクセス受付モジュール、2035 アクセス経路取得モジュール、2036 タグ情報生成モジュール、2037 提供情報特定モジュール、2038 情報提供モジュール、2039 学習済みモデル作成モジュール、2040 学習済みモデル参照モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6