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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097209
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】マスク用塗布組成物及びその塗布方法
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20230630BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021213447
(22)【出願日】2021-12-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】有本 晃佑
(72)【発明者】
【氏名】福井 文
(72)【発明者】
【氏名】海老原 哲男
(72)【発明者】
【氏名】折原 利奈
(72)【発明者】
【氏名】小山 愛理
(57)【要約】
【課題】マスクを長時間着用してもメイクアップ効果を維持することができるマスク用塗布組成物を提供する。
【解決手段】本発明に係るマスク用塗布組成物の一態様は、水性媒体と、多孔質粉体とを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性媒体と、
多孔質粉体と、
を含むマスク用塗布組成物。
【請求項2】
前記多孔質粉体の形状は、球状を有する、請求項1に記載のマスク用塗布組成物。
【請求項3】
前記多孔質粉体の比表面積は、50m/g~1000m/gである、請求項1又は2に記載のマスク用塗布組成物。
【請求項4】
前記多孔質粉体の平均一次粒子径は、0.1μm~50μmである、請求項1から3のいずれか一項に記載のマスク用塗布組成物。
【請求項5】
前記多孔質粉体は、架橋型ポリメチルメタクリレートを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のマスク用塗布組成物。
【請求項6】
清涼剤を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のマスク用塗布組成物。
【請求項7】
前記清涼剤は、メントール及びハッカ油の少なくともいずれか一方を含む、請求項6に記載のマスク用塗布組成物。
【請求項8】
前記多孔質粉体の含有量は、前記マスク用塗布組成物に対し2質量%~30質量%であり、
前記清涼剤の含有量は、前記マスク用塗布組成物に対し0.5質量%~5質量%である、請求項6又は7に記載のマスク用塗布組成物。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のマスク用塗布組成物をマスクの内側における鼻との対向面に塗布するマスク用塗布組成物の塗布方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスク用塗布組成物及びその塗布方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ウイルス等の病原体が原因となる感染症が社会問題になっており、感染症を予防するための手段、また感染症に感染していることに気がついていない者が他者に感染させるリスクを少なくするための手段として、マスクの着用が求められており、一日を通してマスクを着用する人が増加している。
【0003】
マスクを長時間着用すると不快感が生じる場合があり、これに対してマスクに香料等の溶液をスプレー等で吹き付けて塗布する方法が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、ミントエッセンス、メントール、ヒノキチオール等の香料からなる溶液をマスクの着用直前にマスク内側に噴霧し、鼻孔を覆うようにした香気による鼻孔の不快感解消方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7-39574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の不快感解消方法では、顔にメイクアップ化粧料を施していた場合に、肌とマスクが接触することにより化粧料がマスクの内側に移り化粧が崩れたり、肌とマスクの間の空間の湿度が高くなり肌にテカリが生じる等、メイクアップ効果が損なわれる可能性がある。
【0007】
本発明の一態様は、マスクを長時間着用してもメイクアップ効果を維持することができるマスク用塗布組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るマスク用塗布組成物の一態様は、水性媒体と、多孔質粉体とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るマスク用塗布組成物の一態様は、マスクを長時間着用してもメイクアップ効果を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】化粧崩れの抑制性能について、専門パネラー5名の評価点を平均した平均点の経時変化を示す図である。
図2】肌のテカリの抑制性能について、専門パネラー5名の評価点を平均した平均点の経時変化を示す図である。
図3】マスク擦れによる不快感軽減効果について、専門パネラー5名の評価点を平均した平均点の経時変化を示す図である。
図4】爽快感について、専門パネラー5名の評価点を平均した平均点の経時変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、実施形態は以下の記述によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、本明細書において数値範囲を示す「~」は、別段の断りがない限り、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0012】
一実施形態に係るマスク用塗布組成物は、水性媒体と、多孔質粉体とを含む。マスク用塗布組成物は、マスクに塗布されることにより、マスクの繊維に多孔質粉体の孔が引っかかり多孔質粉体をマスクに保持することができる。そして、マスク着用時に、肌と多孔質粉体が接触することになり、肌とマスクが直接接触する場合と比較して肌との接触面積が減少するため、顔に施されたメイクアップ化粧料がマスクに付着することを抑制することができる。よって、マスクを長時間着用しても化粧崩れを抑制することができる。
【0013】
また、マスク着用時に肌とマスクの間の空間の湿度が高くなると、肌から皮脂が出て肌のテカリが生じやすくなるが、マスク用塗布組成物がマスクに塗布されることにより、マスクに保持された多孔質粉体が皮脂と接触して、皮脂を吸着することができる。よって、マスク用塗布組成物を塗布したマスクの面と対向する肌の皮脂を低減させ、マスクを長時間着用しても肌のテカリを抑制することができる。
【0014】
以上により、マスク用塗布組成物は、マスクを長時間着用してもメイクアップ効果を維持することができる。
【0015】
さらに、マスク着用時に肌とマスクの擦れによる不快感を感じる使用者が多いが、マスク用塗布組成物がマスクに塗布されることにより、マスクに保持された多孔質粉体が肌に接触して、肌とマスクの繊維が接触する場合と比較して、摩擦力を小さくすることができる。よって、マスクを長時間着用してもマスクの擦れによる不快感を軽減することができる。
【0016】
<多孔質粉体>
多孔質粉体を構成する材料としては、例えば、架橋型ポリメチルメタクリレート、ナイロン、シリカ等が挙げられる。これらの中でも、架橋型ポリメチルメタクリレートが好ましい。多孔質粉体は、架橋型ポリメチルメタクリレートを含むことにより、余分な皮脂を吸着しやすいため、マスクを長時間着用しても肌のテカリをより抑制し、メイクアップ効果をより維持することができる。
【0017】
多孔質粉体は、多孔質粉体の全量に対し数質量%以下の他の成分を含んでいてもよい。
【0018】
多孔質粉体の形状は、球状であることが好ましい。多孔質粉体の形状が球状であることにより、マスクに保持された多孔質粉体が摩擦力をより小さくすることができ、マスクを長時間着用してもマスクの擦れによる不快感をより軽減することができる。
【0019】
多孔質粉体の形状は、球面と平面から構成された角のない粒状体であってもよい。球面と平面から構成された角のない粒状体としては、例えば、多孔質粉体の任意の断面の断面形状が、周長の10%以上の長さを有する曲線を含むことが好ましい。周長の10%以上の長さを有する曲線を含む(残りの周長は直線)ことにより、マスクを長時間着用してもマスクの擦れによる不快感をより軽減することができる。
【0020】
多孔質粉体の比表面積は、50m/g~1000m/gであることが好ましく、80m/g~500m/gであることがより好ましく、100m/g~300m/gであることがさらに好ましい。多孔質粉体の比表面積は、50m/g~1000m/gであることにより、多孔質粉体がマスクの繊維に、より引っかかりやすくなり、多孔質粉体をマスクに、より保持することができる。よって、より長時間に亘ってメイクアップ効果を維持することができる。
【0021】
多孔質粉体の平均一次粒子径は、0.1μm~50μmであることが好ましく、1μm~30μmであることがより好ましく、3μm~20μmであることがさらに好ましい。多孔質粉体の平均一次粒子径は、0.1μm~50μmであることにより、十分な光拡散効果が得られ、多孔質粉体が毛穴に付着した際に優れた毛穴補正効果を得ることができる。
【0022】
多孔質粉体の孔径は、1nm~100nmであることが好ましく、5nm~50nmであることがより好ましく、10nm~30nmであることがさらに好ましい。多孔質粉体の孔径は、1nm~100nmであることにより、多孔質粉体がマスクの繊維に、より引っかかりやすくなり、多孔質粉体をマスクに、より保持することができる。よって、より長時間に亘ってメイクアップ効果を維持することができる。
【0023】
多孔質粉体は、材質そのものが親油性のもの、または、材質が親水性であり親油性物質でコーティングされたもの、例えば疎水化処理されたシリカ等のいずれも用いることができる。なお、コーティングされる場合には孔内まで親油化されていることが好ましい。
【0024】
多孔質粉体の含有量は、マスク用塗布組成物に対し、2質量%~30質量%であることが好ましく、5質量%~20質量%であることがより好ましく、8質量%~15質量%であることがさらに好ましい。多孔質粉体の含有量は、マスク用塗布組成物に対し、2質量%~30質量%であることにより、十分な量の多孔質粉体をマスクに保持することができる。よって、メイクアップ効果をより維持することができる。
【0025】
<水性媒体>
水性媒体としては、例えば、水、低級アルコール、多価アルコール等が挙げられ、これらのうち2種以上を含んでいてもよく、1種であってもよい。
【0026】
水としては、イオン交換水、精製水、水道水であってよい。
【0027】
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等が挙げられる。
【0028】
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール等の2価アルコール、グリセリン等の3価アルコールが挙げられる。
【0029】
水性媒体に占める低級アルコール又は多価アルコールの割合は、マスク用塗布組成物に対し、50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましい。
【0030】
水性媒体を含む水相の含有量は、マスク用塗布組成物に対し、40質量%~90質量%であることが好ましく、50質量%~80質量%であることがより好ましく、60質量%~75質量%であることがさらに好ましい。水性媒体の含有量は、マスク用塗布組成物に対し、40質量%~90質量%であることにより、多孔質粉体の分散性をより良好なものとすることができる。
【0031】
一実施形態に係るマスク用塗布組成物は、水性媒体及び多孔質粉体の他、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分、例えば、清涼剤、保湿剤、粉末成分(多孔質粉体を除く)、液体油脂、固形油脂、ロウ類、炭化水素油、高級アルコール、界面活性剤、増粘剤、糖類等を1種または2種以上含んでいてもよい。
【0032】
マスク用塗布組成物は、水性媒体と多孔質粉体と、さらに清涼剤を含むことが好ましい。マスク用塗布組成物は、清涼剤を含むことにより、着用者に爽快感を与えることができる。また、清涼剤が多孔質粉体の細孔の少なくとも一部に担持されるため、清涼剤を徐々に揮発させることができ、マスクを長時間着用しても爽快感を維持することができる。
【0033】
清涼剤としては、例えば、メントール、ハッカ油、l-メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチル、カンファー、イソプレゴール、ボルネオロール、シネオールメントン、スペアミント、ペパーミント、マロン酸メンチル、グリコシル-モノ-メンチル-O-アセテート、3-L-メントキシプロパン-1,2-ジオール、1-メンチル-3-ヒドロキシブチレート等が挙げられる。
【0034】
これらの中でも、清涼剤は、メントール及びハッカ油の少なくともいずれか一方を含むことが好ましい。
【0035】
清涼剤の含有量は、マスク用塗布組成物に対し、0.5質量%~5質量%であることが好ましく、1質量%~4質量%であることがより好ましく、1.5質量%~3質量%であることがさらに好ましい。清涼剤の含有量は、マスク用塗布組成物に対し、0.5質量%~5質量%であることにより、マスクを長時間着用しても爽快感をより維持することができる。
【0036】
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0037】
多孔質粉体以外の粉末成分としては、例えば、無機粉体(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉体(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等)等が挙げられる。ただし、高屈折率(屈折率2以上など)の無機粉体を配合する場合には、当該無機粉体の含有量は、マスク用塗布組成物に対し5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。
【0038】
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
【0039】
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0040】
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
【0041】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0042】
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトスロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0043】
界面活性剤としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤等が挙げられる。
【0044】
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0045】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N'-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0046】
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
【0047】
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0048】
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等);プルロニック(登録商標)型類(例えば、プルロニック(登録商標)等);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0049】
増粘剤としては、例えば、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子等が挙げられる。
【0050】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0051】
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
【0052】
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
【0053】
前記水溶性高分子以外の増粘剤としては、例えば、デキストリン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0054】
糖類としては、例えば、単糖、オリゴ糖等が挙げられる。
【0055】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D-エリトロース、D-エリトルロース、D-トレオース等);五炭糖(例えば、L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロース、L-キシルロース等);六炭糖(例えば、D-グルコース、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等);アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられる。
【0056】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
【0057】
<マスク用塗布組成物の製造方法>
本実施形態のマスク用塗布組成物の製造方法は、特に制限はなく、水性媒体に多孔質粉体を分散させることにより製造することができる。清涼剤、その他の成分を添加する場合は、例えば、多孔質粉体を分散させる前又は後で、水性媒体に添加してもよい。
【0058】
<マスク用塗布組成物の塗布方法>
本実施形態のマスク用塗布組成物の塗布方法は、上述のマスク用塗布組成物をマスクの内側における鼻との対向面に塗布する。これにより、マスクの内側の面のうち、肌との接触面積が最も大きい領域にマスク用塗布組成物が塗布されるので、マスク着用時に、マスクと肌との接触面積をより減少させることができ、顔に施されたメイクアップ化粧料がマスクに付着することをより抑制することができる。よって、マスクを長時間着用しても化粧崩れをより抑制することができる。
【0059】
また、上述の塗布方法により、マスクの内側における鼻との対向面にマスク用塗布組成物が塗布されるので、マスクに保持された多孔質粉体が顔の中でも特に皮脂の分泌量が多い鼻と接触して、皮脂をより吸着することができる。よって、マスクを長時間着用しても肌のテカリをより抑制することができる。
【0060】
以上により、本実施形態のマスク用塗布組成物の塗布方法は、マスクを長時間着用してもメイクアップ効果を維持することができる。
【0061】
また、上述の塗布方法により、マスクの内側の面のうち、肌との接触面積が最も大きい領域にマスク用塗布組成物が塗布されるので、マスクに保持された多孔質粉体がより肌に接触して、肌とマスクの繊維が接触する場合と比較して、摩擦力をより小さくすることができる。よって、マスクを長時間着用してもマスクの擦れによる不快感をより軽減することができる。
【0062】
マスク用塗布組成物が清涼剤を含む場合、マスク用塗布組成物をマスクの内側における鼻との対向面に塗布することにより、着用者により爽快感を与えることができる。また、清涼剤が多孔質粉体の細孔の少なくとも一部に担持されるため、清涼剤を徐々に揮発させることができ、マスクを長時間着用してもより爽快感を維持することができる。
【0063】
マスク用塗布組成物を、マスクの内側に塗布する方法としては、例えば、スプレー等で噴霧する方法、刷毛、筆等で塗布する方法、マスク用塗布組成物が充填されたロールオンタイプの容器のボールで塗布する方法、マスク用塗布組成物が充填された容器に装着されたスポンジヘッドで塗布する方法、マスク用塗布組成物を直接塗布する方法(例えば、マスク用塗布組成物が充填された容器からマスク用塗布組成物を滴下し塗り広げる方法)等が挙げられる。この中でも、刷毛、筆等で塗布する方法が好ましい。これにより、マスクの内側における、鼻との対向面等の特定の領域に容易に塗布することができる。
【0064】
本実施形態のマスク用塗布組成物の塗布方法は、特に限定されないが、例えば、化粧品売り場等において適用することができる。販売員がマスクの着用者に化粧を施した後、マスクに本実施形態のマスク用塗布組成物を上述の塗布方法により塗布して、メイクアップ効果が維持される(化粧崩れ及び肌のテカリが抑制される)ことを説明する。これにより、マスク用塗布組成物の適切な塗布方法をマスクの着用者に確認してもらうことができる。また、インターネット上で販売員が本実施形態のマスク用塗布組成物の塗布方法を説明する場合も同様である。
【0065】
<マスク>
本実施形態のマスク用塗布組成物を塗布するマスクとしては、特に制限はなく、織布製マスクであってもよく、不織布製マスクであってもよい。
【0066】
マスクを構成する繊維の繊維径は、500nm~5000nmであることが好ましく、700nm~4000nmであることがより好ましく、1000nm~3000nmであることがさらに好ましい。マスクを構成する繊維の繊維径が、500nm~5000nmであることにより、多孔質粉体がマスクの繊維に、より引っかかりやすくなり、多孔質粉体をマスクに、より保持することができる。よって、マスクを長時間着用してもメイクアップ効果をより維持することができる。
【実施例0067】
以下、実施例及び比較例を示して実施形態を更に具体的に説明するが、実施形態はこれらの実施例及び比較例により限定されるものではない。
【0068】
表1に示す組成でマスク用塗布組成物を調整し、下記の方法により評価を行った。表1に示す主な成分の詳細は下記の通りである。
【0069】
・エタノール(一般アルコール トレーサブル95 Qibix(登録商標)、日本アルコール産業社製)
・グリセリン(DYNAMITE GLYCERINE、日油社製)
・DPG(ジプロピレングリコール、ADEKA社製)
・BG(1,3-ブチレングリコール、ダイセル化学工業社製)
・メタクリル酸メチルクロスポリマー(多孔質)(架橋型ポリメタクリル酸メタクリレート(多孔質粉体))(テクポリマー(登録商標)MBP-8HP、積水化学工業社製)
・メタクリル酸メチルクロスポリマー(無孔質)(架橋型ポリメタクリル酸メタクリレート(無孔質粉体))(テクポリマー(登録商標)MBP-8CS、積水化学工業社製)
・ハッカ油(ハッカ油、エスペリス社製)
・メントール(メントールJP COS、高砂香料工業社製)
・ヘキサメタリン酸Na(ヘキサメタリン酸ナトリウム)(ヘキサメタリン酸ソーダ(試薬一級)、国産化学社製)
・キサンタンガム(ケルトロール(登録商標)、ケルコ社製)
・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー(PEMULEN(登録商標)TR-2、Lubrizol Addvanced Materials社製)
・トリエチルヘキサノイン(RA-G-308、日本精化社製)
・水酸化K(水酸化カリウム)(苛性カリ 試薬特級、Eka Chemicals AB社製)
【0070】
<マスク用塗布組成物の調整>
表1に示す組成で各成分をビーカーに入れ、室温(25℃)で混合し、実施例1、比較例1及び比較例2のマスク用塗布組成物を調整した。
【0071】
<評価>
(メイクアップ効果の持続性)
実施例1、比較例1及び比較例2のマスク用塗布組成物をそれぞれマスクの内側の鼻との対向面に刷毛を用いて2回塗布し、1分間乾燥させた。このマスクを専門パネラー5名に4時間着用してもらい、着用直後と着用から1、2、4時間後に化粧崩れの抑制性能及び肌のテカリの抑制性能について、下記評価点に基づいて評価してもらった。化粧崩れの抑制性能について、専門パネラー5名の評価点を平均した平均点の経時変化を図1に示し、肌のテカリの抑制性能について、専門パネラー5名の評価点を平均した平均点の経時変化を図2に示す。そして、マスクを着用してから4時間後における、化粧崩れの抑制性能の平均点と肌のテカリの抑制性能の平均点を合計し、その合計点について下記評価基準に基づいて評価した。B以上を合格とし、その評価結果を表1に示す。
[評価点]
5点・・・非常に良好
4点・・・良好
3点・・・普通
2点・・・不良
1点・・・非常に不良
[評価基準]
A:合計点が7.5点以上
B:合計点が7.0点以上7.5点未満
C:合計点が7.0点未満
【0072】
(マスク擦れによる不快感軽減効果の持続性)
マスク擦れによる不快感軽減効果について、メイクアップ効果の持続性の評価と同様の方法、評価点に基づいて、同様の専門パネラーに評価してもらった。マスク擦れによる不快感軽減効果について、専門パネラー5名の評価点を平均した平均点の経時変化を図3に示す。そして、マスクを着用してから4時間後における平均点について、下記評価基準に基づいて評価した。B以上を合格とし、その評価結果を表1に示す。
[評価点]
5点・・・非常に良好
4点・・・良好
3点・・・普通
2点・・・不良
1点・・・非常に不良
[評価基準]
A:平均点が3.5点以上
B:平均点が3.0点以上3.5点未満
C:平均点が3.0点未満
【0073】
(爽快感の持続性)
爽快感について、メイクアップ効果の持続性の評価と同様の方法で、下記評価点に基づいて、同様の専門パネラーに評価してもらった。爽快感について、専門パネラー5名の評価点を平均した平均点の経時変化を図4に示す。そして、マスクを着用してから4時間後における平均点について、下記評価基準に基づいて評価した。B以上を合格とし、その評価結果を表1に示す。
[評価点]
5点・・・爽快感を非常に強く感じる
4点・・・爽快感を強く感じる
3点・・・爽快感を感じる
2点・・・爽快感をやや感じる
1点・・・爽快感をほぼ感じない
[評価基準]
A:平均点が2.5点以上
B:平均点が2.0点以上2.5点未満
C:平均点が2.0点未満
【0074】
【表1】
【0075】
表1より、実施例1のマスク用塗布組成物は、メイクアップ効果(化粧崩れの抑制性能及び肌のテカリの抑制性能)、マスク擦れによる不快感軽減効果、及び爽快感の持続性が合格レベルであった。また、マスク着用時よりも4時間後の方が、メイクアップ効果が向上した。一方、比較例1及び2のマスク用塗布組成物は、メイクアップ効果、マスク擦れによる不快感軽減効果、及び爽快感の持続性のいずれも合格レベルに満たなかった。
【0076】
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更等を行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4