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  • 特開-回転機 図1
  • 特開-回転機 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097350
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】回転機
(51)【国際特許分類】
   H02K 9/19 20060101AFI20230630BHJP
   H02K 5/20 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
H02K9/19 Z
H02K5/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170763
(22)【出願日】2022-10-25
(31)【優先権主張番号】P 2021212184
(32)【優先日】2021-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006105
【氏名又は名称】株式会社明電舎
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100116001
【弁理士】
【氏名又は名称】森 俊秀
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(72)【発明者】
【氏名】三瀬 大海
【テーマコード(参考)】
5H605
5H609
【Fターム(参考)】
5H605AA01
5H605BB05
5H605BB10
5H605CC01
5H605DD13
5H609BB03
5H609BB19
5H609PP02
5H609PP06
5H609PP07
5H609QQ05
5H609QQ10
5H609QQ20
5H609RR26
5H609RR36
5H609RR37
5H609RR46
5H609RR48
5H609RR51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】第2流路とシャフト内流路とに対して十分量の冷媒を送れるモータを提供する。
【解決手段】シャフト55と、ロータ2と、ステータ3と、シャフト55、ロータ、及びステータ3を収容する収容空間65を有するハウジングとを備え、シャフト55が、軸方向に延在する態様で配置されるシャフト内流路55aを備え、シャフト内流路55aには、冷媒90が流され、シャフト内流路55aが、冷媒90を受け入れるための流入口55a-1と、冷媒90をシャフト55内から排出するための排出口55a-2とを備え、ハウジングが、軸方向に延在する態様で配置される第1流路59と、第1流路59を経由した後の冷媒を受け入れる第2流路60とを備え、第1流路59、及び第2流路内60には、冷媒90が流され、流入口55a-1が、第2流路60内に配置されるモータ1であって、第2流路60が、第1流路59に直接連通し、且つ収容空間65に連通しない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、ロータと、ステータと、前記シャフト、前記ロータ、及び前記ステータを収容する収容空間を有するハウジングとを備え、
前記シャフトが、前記シャフトの回転軸線と平行な方向である軸方向に延在する態様で配置されるシャフト内流路を備え、
前記シャフト内流路には、冷媒が流され、
前記シャフト内流路が、冷媒を受け入れるための流入口と、冷媒をシャフト内から排出するための排出口とを備え、
前記ハウジングが、軸方向に延在する態様で配置される第1流路と、前記第1流路を経由した後の冷媒を受け入れる第2流路とを備え、
前記第1流路、及び前記第2流路内には、冷媒が流され、
前記流入口が、前記第2流路内に配置される回転機であって、
前記第2流路が、前記第1流路に直接連通し、且つ前記収容空間に連通しない
ことを特徴とする回転機。
【請求項2】
前記第2流路の少なくとも一部が、前記シャフトの回転を検知する回転検知センサを収容する
ことを特徴とする請求項1に記載の回転機。
【請求項3】
前記ロータが、前記排出口に直接連通し、且つ前記排出口から排出される冷媒を受け入れるロータ内流路を備え、
前記ロータ内流路が、冷媒を前記収容空間内に排出するための排出出口を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の回転機。
【請求項4】
前記収容空間から前記第2流路へと貫通する貫通孔を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の回転機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シャフトと、ロータと、ステータと、シャフト、ロータ、及びステータを収容する収容空間を有するハウジングとを備える回転機が知られている。例えば、特許文献1に記載の回転機は、この種の回転機であり、次のような構成を備える。即ち、シャフトは、冷媒を流すためのシャフト内流路を備える。このシャフト内流路は、回転軸線と平行な方向である軸方向に延在する態様で配置される。また、シャフト内流路は、冷媒を受け入れるための流入口と、冷媒をシャフト内から排出するための排出口とを備える。ハウジングは、軸方向に延在する態様で配置され、冷媒を流すための第1流路と、第1流路内から前述の収容空間内に排出された冷媒を受け入れる第2流路とを備える。シャフト内流路の流入口は、前述の第2流路内に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6355750号号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる構成の回転機においては、ハウジングの第1流路内に冷媒を送り込むためのポンプにより、第1流路内の冷媒に対して圧力を付与することが可能であるため、ポンプの回転速度を比較的高くすることで、第1流路内において十分量の冷媒を流すことができる。しかしながら、第1流路内から、ステータ等を収容する収容空間内に排出された冷媒に対しては、ポンプの駆動をもってしても十分な圧力を付与することが困難な場合がある。このため、第2流路と、これよりも下流側のシャフト内流路とに対し、十分量の冷媒を送り込むことができないおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第2流路とシャフト内流路とに対して十分量の冷媒を送り込むことができる回転機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、シャフトと、ロータと、ステータと、前記シャフト、前記ロータ、及び前記ステータを収容する収容空間を有するハウジングとを備え、前記シャフトが、前記シャフトの回転軸線と平行な方向である軸方向に延在する態様で配置されるシャフト内流路を備え、前記シャフト内流路には、冷媒が流され、前記シャフト内流路が、冷媒を受け入れるための流入口と、冷媒をシャフト内から排出するための排出口とを備え、前記ハウジングが、軸方向に延在する態様で配置される第1流路と、前記第1流路を経由した後の冷媒を受け入れる第2流路とを備え、前記第1流路、及び前記第2流路内には、冷媒が流され、前記流入口が、前記第2流路内に配置される回転機であって、前記第2流路が、前記第1流路に直接連通し、且つ前記収容空間に連通しないことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第2流路とシャフト内流路とに対して十分量の冷媒を送り込むことができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1実施形態に係るモータを示す縦断面図である。
図2】本発明の第2実施形態に係るモータを示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、各図を用いて、本発明を適用した回転機としてのモータの一実施形態について説明する。
実施形態では説明を分かり易くするため、本発明の主要部以外の構造や要素については、簡略化または省略して説明する。また、各図において、同じ要素には同じ符号を付す。なお、各図に示す各要素の形状、寸法などは模式的に示したもので、実際の形状、寸法などを示すものではない。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るモータを示す縦断面図である。モータ1は、車両用モータなどといった高出力密度を要求される埋込磁石型同期型モータ(IPMSM:interior permanent magnet synchronous motor)である。また、モータ1は、インナーロータ型モータであり、円筒状のハウジング52、シャフト55、ロータ(回転子)2、ステータ(固定子)3、電動オイルポンプ41、及びオイルクーラ42を備える。ロータ2は、埋込磁石形回転子である。図1において、シャフト55が延びる方向を単に軸方向と呼ぶ。また、軸方向において、図1での左側をフロント側と呼び、右側をリア側と呼ぶ。ハウジング52は、シャフト55のリア側、シャフト55に固定されたロータ2、ロータ2の外周側に配置されたステータ3を収容する。
【0011】
ロータ2の外周側には、エアギャップを隔ててステータ3が配置される。即ち、中空構造のステータ3は、その中空にロータ2を収容する。ステータ3には、コイルが巻かれる。コイルは、ステータ3における軸方向の両端のそれぞれから突出するコイルエンド3aを備える。
【0012】
モータ1は、ステータ3の複数のコイルの電流制御によってステータ3の磁界を順番に切り替えることで、ロータ2の磁界との吸引力または反発力を生じせしめて、回転軸線Aを中心としてロータ2を回転駆動させる。
【0013】
ロータ2は、ロータコアと、複数の永久磁石とを有する。ロータ2のロータコアは、例えば、打ち抜き加工された珪素鋼板を軸方向に積層して形成される円筒状の部材である。ロータコアを構成する個々の珪素鋼板の間には絶縁性接着剤が介在しており、個々の珪素鋼板は互いに絶縁状態にある。そして、ロータコアの軸心部に形成される中空には、回転軸線Aに沿ってシャフト55が嵌入される。モータ1において、シャフト55の両端部のそれぞれは、転がり軸受け58によって回転自在に支持される。
【0014】
モータ1は、図示のように回転軸線Aを水平方向に沿わせる姿勢(以下、正規姿勢という)で配置される設計になっている。以下、正規姿勢になっている状態のモータ1の回転軸線Aを境にした上側(重力方向とは反対側)を単に上側といい、下側(重力方向の側)を単に下側という。
【0015】
丸棒状のシャフト55は、軸方向の両端側のそれぞれを、軸受け58によって回転自在に支持される。また、シャフト55は、円柱状のロータ2を回転軸線Aに沿って貫通し、回転軸線A上に位置する。軸方向は、回転軸線Aと平行な方向である。
【0016】
シャフト55は、回転軸線Aと平行な方向である軸方向に延在する態様で配置されるシャフト内流路55aを備える。シャフト内流路55aには、冷媒(例えば冷却オイル)が流される。シャフト内流路55aは、冷媒90を受け入れるための流入口55a-1と、冷媒90をシャフト55内から排出するための排出口55a-2とを備える。
【0017】
ハウジング52は、第1本体部53、第1本体部53に対して軸方向のリア側から連結する第2本体部54、フロントカバー56、リアカバー57、及び収容空間65を備える。第1本体部53は、軸方向のフロント側を向く開口を備える。この開口は、第1本体部53に対して軸方向のフロント側から連結するフロントカバー56によって閉じられる。
【0018】
ハウジング52は、軸方向に延在する態様で配置される第1流路59と、第1流路59を経由した後の冷媒90を受け入れる第2流路60とを備える。第1流路59内、及び第2流路60内のそれぞれには、冷媒90が流される。シャフト内流路55aの流入口55a-1は、第2流路60内に配置される。
【0019】
第2本体部54は、軸方向のリア側を向く開口を備える。この開口は、第2本体部54に対して軸方向のリア側から連結するリアカバー57によって閉じられる。シャフト55、ロータ2、及びステータ3は、ハウジング52の収容空間65内に収容される。
【0020】
シャフト55は、ロータ2とともに回転軸線Aを中心にして一体的に回転駆動する。円筒状のハウジング52は、ヨークの役割を果たし、内周面で円筒状のステータ3を保持する。ハウジング52は、回転軸線A方向の両端に開口を有する。ロータ2は、ハウジング52の内周面に保持されているステータ3の中空内に収容される。有底円筒状のフロントカバー56は、底部を回転軸線Aに沿った方向のフロント側に向けた状態で、ハウジング52のフロント側に接続される。この接続により、フロントカバー56は、底部に設けられたシャフト穴53cにシャフト55のフロント側を貫通させ、且つハウジング52のフロント側の開口を塞ぐ。
【0021】
ハウジング52の第1流路59は、受入口59aと、複数の吐出孔59bとを備える。また、モータ1は、電動オイルポンプ41と、オイルクーラ42とを備える。電動オイルポンプ41から吐出された冷媒90は、オイルクーラ42を経由して冷却された後、受入口59aを通じて第1流路59内に送られる。第1流路59内を流れる冷媒90の一部は、吐出孔59bを通じて収容空間65内に向けて吐出される。吐出孔59bから吐出された冷媒90は、ステータコアや、コイルエンド3aを伝ってステータ3を冷却する。
【0022】
第1流路59内を流れる冷媒90の一部は、第1流路59の下流端に至って第2流路60内に流入する。第2流路60内に流入した冷媒90は、流入口55a-1を通じてシャフト内流路55a内に流入する。シャフト内流路55a内に流入した冷媒90は、シャフト55を内側から冷却した後、排出口55a-2を通じてシャフト55内から排出される。
【0023】
ハウジング52の第2流路60は、第1流路59に直接連通し、且つ収容空間65に連通しない。かかる構成においては、第1流路59から第2流路60内に流入した冷媒90と、第2流路60からシャフト内流路55a内に流入した冷媒90とに対し、電動オイルポンプ41の駆動によって第1流路59内とほぼ同等の圧力を付与する。このため、モータ1においては、電動オイルポンプ41の駆動により、第2流路60とシャフト内流路55aとに対して十分量の冷媒90を送り込むことができる。
【0024】
第2流路60の一部は、シャフト55の回転を検知する回転検知センサたるレゾルバ61を収容する。かかる構成では、特許文献1に記載の回転機とは異なり、レゾルバ61よりも軸方向のリア側に大きくずれた位置に、冷媒流路を設ける必要がないことから、モータ1の軸方向の小型化を図ることができる。なお、レゾルバ61は電気部品であるため、水などの導電性物質に接触させることは好ましくないが、冷媒90として冷却油などの絶縁性物質を用いれば、特に問題を生じさせることはない。なお、レゾルバを冷却油に接触させる環境下におく構成としては、例えば、特許第6054041号公報に記載の構成が知られている。
【0025】
ロータ2は、シャフト内流路55aの排出口55a-2に直接連通し、且つ排出口55a-2から排出される冷媒90を受け入れるロータ内流路2aを備える。ロータ内流路2a内を流れる冷媒90は、ロータ2を内側から冷却する。ロータ内流路2aは、冷媒90を収容空間65内に排出するための排出出口2a-1を備える。
【0026】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の構成に加えて貫通孔54-1を有する。上述の第1実施形態の構成においては、シャフト内流路55aは径方向外側に向いた排出口55a-2でロータ内流路2aと連通し、ロータ内流路2aは排出出口2a-1で収容空間65に開放している。このため、ロータ2の回転による遠心力でシャフト内流路55a内は負圧となり、第2流路60内の冷媒90をシャフト内流路55a内へ想定量以上に吸い込む現象が生じる場合がある。第2実施形態は、この点を解決する手段として、貫通孔54-1を有する。
【0027】
第2本体部54は、貫通孔54-1を有する。貫通孔54-1は、収容空間65から第2流路60へと貫通する貫通孔である。本実施形態によれば、ロータ2の回転によってシャフト内流路55a内が負圧となった場合、貫通孔54-1を介して収容空間65から第2流路60へと空気が入って不足分を補うことができ、第2流路60内の冷媒90がシャフト内流路55a内へ想定量以上に吸い込まれることを防ぐことができる。これにより、吐出孔59bから収容空間65内へ供給する冷媒90を確保することができ、ロータ2及びステータ3を効率的に冷却することができる。
【0028】
以上の説明では、本発明を回転機としてのモータ1に適用した例について説明したが、本発明を回転機としての発電機(ダイナモ)に適用してもよい。本発明は上述の実施形態及び実施例に限られず、本発明の構成を適用し得る範囲内で、実施形態とは異なる構成を採用することもできる。本発明は、以下に説明する態様毎に特有の作用効果を奏する。
【0029】
〔第1態様〕
第1態様は、シャフト(例えばシャフト55)と、ロータ(例えばロータ2)と、ステータ(例えばステータ3)と、前記シャフト、前記ロータ、及び前記ステータを収容する収容空間(例えば収容空間65)を有するハウジングとを備え、前記シャフトが、前記シャフトの回転軸線(例えば回転軸線A)と平行な方向である軸方向に延在する態様で配置されるシャフト内流路(例えばシャフト内流路55a)を備え、前記シャフト内流路には、冷媒(例えば冷媒90)が流され、前記シャフト内流路が、冷媒を受け入れるための流入口(例えば流入口55a-1)と、冷媒をシャフト内から排出するための排出口(例えば排出口55a-2)とを備え、前記ハウジングが、軸方向に延在する態様で配置される第1流路(例えば第1流路59)と、前記第1流路を経由した後の冷媒を受け入れる第2流路(例えば第2流路60)とを備え、前記第1流路、及び前記第2流路内には、冷媒が流され、前記流入口が、前記第2流路内に配置される回転機(例えばモータ1)であって、前記第2流路が、前記第1流路に直接連通し、且つ前記収容空間に連通しないことを特徴とするものである。
【0030】
かかる構成においては、第1流路から第2流路内に流入した冷媒と、第2流路からシャフト内流路内に流入した冷媒とに対し、ポンプの駆動によって第1流路内とほぼ同等の圧力を付与する。このため、第1態様によれば、ポンプの駆動により、第2流路とシャフト内流路とに対して十分量の冷媒を送り込むことができる。
【0031】
〔第2態様〕
第2態様は、第1態様の構成を備える回転機であって、第2流路の少なくとも一部が、シャフトの回転を検知する回転検知センサ(例えばレゾルバ61)を収容することを特徴とするものである。
【0032】
かかる構成によれば、特許文献1に記載の回転機とは異なり、回転検知センサよりも軸方向のリア側に大きくずれた位置に、冷媒流路を設ける必要がないことから、回転機の軸方向の小型化を図ることができる。
【0033】
〔第3態様〕
第3態様は、第2態様の構成を備える回転機であって、前記ロータが、前記排出口に直接連通し、且つ前記排出口から排出される冷媒を受け入れるロータ内流路(例えばロータ内流路2a)を備え、前記ロータ内流路が、冷媒を前記収容空間内に排出するための排出出口(例えば排出出口2a-1)を備えることを特徴とするものである。
【0034】
〔第4態様〕
第4態様は、第1態様の構成を備える回転機であって、前記収容空間から前記第2流路へと貫通する貫通孔を備えることを特徴とするものである。
【0035】
かかる構成によれば、ロータ内流路に十分量の冷媒を送り込んで、ロータを内側から良好に冷却することができる。
【符号の説明】
【0036】
1・・・モータ(回転機)、 2・・・ロータ、 2a・・・ロータ内流路、 2a-1・・・排出出口、 3・・・ステータ、 53・・・第1本体部(ハウジングの一部)、 54・・・第2本体部(ハウジングの一部)、 55・・・シャフト、 55a・・・シャフト内流路、 55a-1・・・流入口、 55a-2・・・排出口、 56・・・フロントカバー(ハウジングの一部)、 57・・・リアカバー(ハウジングの一部)、 59・・・第1流路、 60・・・第2流路、 61・・・レゾルバ(回転検知センサ)、 65・・・収容空間、 90・・・冷媒

図1
図2