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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023009736
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】リフィルスマホケース
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20230113BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
H05K5/02 C
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021113252
(22)【出願日】2021-07-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】521301943
【氏名又は名称】谷口 みお
(74)【代理人】
【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳
(74)【代理人】
【識別番号】100171941
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 忠行
(74)【代理人】
【識別番号】100150762
【弁理士】
【氏名又は名称】阿野 清孝
(72)【発明者】
【氏名】谷口 みお
【テーマコード(参考)】
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360AB06
4E360AB08
4E360AB42
4E360BA02
4E360BA03
4E360BA15
4E360BB22
4E360BC05
4E360BD02
4E360BD03
4E360BD06
4E360EA18
4E360EA21
4E360EC05
4E360EC12
4E360EC13
4E360EC16
4E360ED03
4E360ED23
4E360ED29
4E360ED30
4E360GA12
4E360GA14
4E360GA51
4E360GB26
4E360GC08
4E360GC12
5K023AA07
5K023BB01
5K023MM03
5K023PP12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】装飾用パーツの交換(リフィル)が可能なリフィスマホケースを提供する。
【解決手段】少なくとも一部が透明で右上の隅部にレンズ窓11を有する背面板1と、周壁部2とを有し、表面側に開口した扁平直方体状のスマートフォンケース100であって、背面板1の内面から突設され、スマートフォンの背面A1に当接して、背面板1とスマートフォンAの間に内部空間3を形成する突設部4を備える。突設部4は、レンズ窓11を囲繞するレンズ窓壁を含む。内部空間3には、リフィルパーツ9を交換自在に収容できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部が透明で右上の隅部にレンズ窓を有する背面板と、前記背面板の上辺、左右の端辺、及び下辺にそれぞれ立設される上壁、左右の縦壁、及び下壁からなる周壁部とを有し、表面側に開口した扁平直方体状のスマートフォンケースであって、
前記背面板の内面、及び/又は前記周壁部の内面から突設され、スマートフォンの背面に当接して、前記背面板とスマートフォンの間に内部空間を形成する突設部を備え、
前記突設部は、前記レンズ窓を囲繞するレンズ窓壁を含み、
前記内部空間にリフィルパーツを収容可能なことを特徴とするリフィルスマホケース。
【請求項2】
前記突設部は、前記一対の縦壁に沿って設けられる一対の縦凸条を有し、
前記一対の縦凸条は、前記背面板に平行にかつ互いに対向するよう設けられる一対の係止溝を有し、
前記一対の縦壁の下端部において、前記縦凸条に隣接し、前記縦壁に沿って設けられる前記縦凸条より前記背面板からの突出高さが低い切り欠き部を有し、前記係止溝の断面が前記縦凸条と前記切り欠き部との段差を構成する段差立面に表れており、
前記リフィルパーツは、前記一対の係止溝に架け渡すようにしてスライドさせて差し込み可能な平板状パーツを含む請求項1に記載のリフィルスマホケース。
【請求項3】
前記突設部は、前記上壁、及び下壁に沿って設けられる一対の横凸条を有し、
前記一対の横凸条は、前記背面板に平行にかつ互いに対向するよう設けられる一対の係止溝を有し、
前記上壁、及び下壁の左端部において、前記横凸条に隣接し、前記上壁、又は下壁に沿って設けられる前記横凸条より前記背面板からの突出高さが低い切り欠き部を有し、前記係止溝の断面が前記横凸条と前記切り欠き部との段差を構成する段差立面に表れており、
前記リフィルパーツは、前記一対の係止溝に架け渡すようにしてスライドさせて差し込み可能な平板状パーツを含む請求項1に記載のリフィルスマホケース。
【請求項4】
前記レンズ窓壁に、前記左側の縦凸条の係止溝に対向する係止溝が設けられている請求項2に記載のリフィルスマホケース。
【請求項5】
前記レンズ窓壁に、下側の横凸条の係止溝に対向する係止溝が設けられている請求項3に記載のリフィルスマホケース。
【請求項6】
前記突設部は、前記一対の縦壁に沿って設けられる一対の縦凸条と、前記上壁、及び下壁に沿って設けられる一対の横凸条とを有し、
前記レンズ窓壁が、前記レンズ窓の左縁から下縁に沿って設けられるレンズ窓内壁と、前記レンズ窓の上縁から右縁に沿って設けられるレンズ窓外壁とを有し、
前記一対の縦凸条、前記一対の横凸条、及び前記レンズ窓内壁が無端環状に設けられている請求項1に記載のリフィルスマホケース。
【請求項7】
前記各凸条は、弾性部材により設けられている請求項5に記載のリフィルスマホケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スマートフォンの背面側から被せるタイプのスマートフォンケースに関し、特に背面側にリフィル(交換)可能なアクセサリーを収容するための内部空間を備えるリフィルスマホケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォンの背面側から被せる扁平箱状のスマートフォンケースでは、背面板を透明な中空の二重構造として、その内部空間にグリッターと呼ばれるカラフルな液体や粉末材を封入したスマートフォンケースが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1のスマートフォンケースでは、背面板の内部空間へ、若干の空気を残した状態で、液体、及びマークや図、画像等を表示した小片状パーツ(特許文献1では「表示片」)を封入することで、スマートフォンの装飾性を高めるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3216153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のスマートフォンケースは、小片状パーツを封入する空間が開閉不能に密閉されているため、表示片のデザインに飽きても、これを交換できないという問題が有る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、表示片の交換(リフィル)が可能なリフィルスマホケースの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた発明は、少なくとも一部が透明で右上の隅部にレンズ窓を有する背面板と、前記背面板の上辺、左右の端辺、及び下辺にそれぞれ立設される上壁、左右の縦壁、及び下壁からなる周壁部とを有し、表面側に開口した扁平直方体状のスマートフォンケースであって、前記背面板の内面、及び/又は前記周壁部の内面から突設され、スマートフォンの背面に当接して、前記背面板とスマートフォンの間に内部空間を形成する突設部を備え、前記突設部は、前記レンズ窓を囲繞するレンズ窓壁を含み、前記内部空間にリフィルパーツを収容可能なことを特徴とする。
【0007】
このように設けた内部空間は、スマートフォンが内部空間の蓋の働きをしており、スマートフォンをケースから取り外すことで内部空間を開放できるため、容易にリフィルパーツを交換できる。また、レンズ窓を囲繞するレンズ窓壁を設けたので、レンズ窓からリフィルパーツが落下することを抑制できる。
【0008】
前記突設部は、前記一対の縦壁に沿って設けられる一対の縦凸条を有し、前記一対の縦凸条は、前記背面板に平行にかつ互いに対向するよう設けられる一対の係止溝を有し、前記一対の縦壁の下端部において、前記縦凸条に隣接し、前記縦壁に沿って設けられる前記縦凸条より前記背面板からの突出高さが低い切り欠き部を有し、前記係止溝の断面が前記縦凸条と前記切り欠き部との段差を構成する段差立面に表れており、前記リフィルパーツは、前記一対の係止溝に架け渡すようにしてスライドさせて差し込み可能な平板状パーツを含むことが好ましい。
こうすることで、段差立面に表れた係止溝の断面から容易に平板状パーツを差し込むことができる。また、このように平板状パーツを取り付けることで、内部空間に蓋ができるので、スマートフォンを取り外しても内部空間に装填した小片状パーツが落下することがない。また、平板状パーツを開けて内部空間に充填したリ小片状パーツを交換することもできる。さらに、図柄の異なる平板状パーツを適宜に交換することで、平板状パーツによる美観の変化を楽しむことができる。
【0009】
本発明は、前記突設部が、前記上壁、及び下壁に沿って設けられる一対の横凸条を有し、前記一対の横凸条は、前記背面板に平行にかつ互いに対向するよう設けられる一対の係止溝を有し、前記一対の上壁、及び下壁の左端部において、前記横凸条に隣接し、前記上壁、又は下壁に沿って設けられる前記横凸条より前記背面板からの突出高さが低い切り欠き部を有し、前記係止溝の断面が前記横凸条と前記切り欠き部との段差を構成する段差立面に表れており、前記リフィルパーツは、前記一対の係止溝に架け渡すようにしてスライドさせて差し込み可能な平板状パーツを含むリフィルスマホケースを含む。
この形態では、平板状パーツを、背面板の左側からスライドして差し込むことができる。
【0010】
本発明のリフィルスマホケースは、前記レンズ窓壁に、前記左側の縦凸条の係止溝に対向する係止溝が設けられていることが好ましい。こうすることで、レンズ窓壁と左縦壁の間のスペースに平板状パーツを差し込むことができる。
【0011】
本発明のリフィルスマホケースが、一対の横凸条を有する場合には、前記レンズ窓壁に、下側の横凸条の係止溝に対向する係止溝が設けられていることが好ましい。こうすることで、レンズ窓壁と下壁の間のスペースに、平板状パーツを差し込むことができる。
【0012】
前記突設部は、前記突設部は、前記一対の縦壁に沿って設けられる一対の縦凸条と、前記上壁、及び下壁に沿って設けられる一対の横凸条とを有し、前記レンズ窓壁が、前記レンズ窓の左縁から下縁に沿って設けられるレンズ窓内壁と、前記レンズ窓の上縁から右縁に沿って設けられるレンズ窓外壁とを有し、前記一対の縦凸条、前記一対の横凸条、及び前記レンズ窓内壁が無端環状に設けられていることが好ましい。こうすることで、周壁とスマートフォンの間から小片状パーツが落下することや、当該レンズ窓と縦壁の間にリフィルパーツが入り込むことを防止できる。
【0013】
前記各凸条は、弾性部材により設けられていることが好ましい。こうすることで、対向する凸条でリフィルパーツを挟持することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明のリフィルスマホケースによれば、背面側に設けた空間に装填する装飾用のパーツを交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態に係るリフィルスマホケースの使用状態を背面側から見た斜視図である。
図2図1に示したリフィルスマホケースを正面右下側から見た斜視図である。
図3図1に示したリフィルスマホケースにスマートフォンを装着した状態を正面左下側から見た斜視図である。
図4図2に示したリフィルスマホケースの正面図である。
図5図2に示したリフィルスマホケースの右側面図である。
図6図2に示したリフィルスマホケースの底面図である。
図7図4のリフィルスマホケースにスマートフォンを装着した状態におけるX-X線断面図である。
図8図4のリフィルスマホケースにスマートフォンを装着した状態におけるY-Y線断面図である。
図9図1に示したリフィルスマホケースに平板状パーツを挿入する様子を示した斜視図である。
図10図1に示したリフィルスマホケースに平板状パーツの挿入を完了した様子を示した斜視図である。
図11図1に示したリフィルスマホケースの左側の縦壁とレンズ窓の間に平板状パーツの挿入した様子を示す斜視図である。
図12】本発明の第2実施形態に係るリフィルスマホケースに平板状パーツを左側から挿入する様子を示した斜視図である。
図13】本発明の第3実施形態に係るリフィルスマホケースの正面図である。
図14図13のリフィルスマホケースにスマートフォン、及び平板状パーツを装着した状態におけるZ-Z線断面図である。
図15図13のリフィルスマホケースにスマートフォンを装着した状態におけるW-W線断面図である。
図16】本発明の第4実施形態に係るリフィルスマホケースの(a)部分正面図、(b)(a)におけるV-V線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、適宜図面を用いながら本発明の実施形態について詳述する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、各実施形態の構成は、適宜に組み合わせることができる。
【0017】
(第1実施形態)
図1、乃至図11は、本発明の第1実施形態に係るリフィルスマホケース100を示している。リフィルスマホケース100は、図2に示すように、背面板1と、背面板1の周囲に立設される周壁部2と、背面板1、及び周壁部2に囲繞される内部空間3とを有し、内部空間3が表面側に開口した扁平直方体状をなしている。リフィルスマホケース100は、図1図3に示すように、スマートフォンAの背面側から被せるタイプのスマートフォンケースであり、内部空間3に装飾用のリフィルパーツ(平板状パーツ8,小片状パーツ9,…)を挿入したのち、スマートフォンAを嵌入して内部空間3を閉塞し、透明な背面板1を通して、その美観を楽しむものである。
【0018】
背面板1は、図4に示すように、上下方向(図4の上下方向)を長手方向とする角丸の長方形からなり、正面から見た右上の隅にレンズ窓11を有している。図1では、背面板1だけでなく、リフィルスマホケース100全体が透明樹脂により一体成型された例を示しているが、背面板1の一部のみが透明であってもよく、透明な個所が複数設けられてもよい。
【0019】
周壁部2は、背面板1の全周に亘って立設され、背面板1の上端縁に設けられる上壁21と、左右(図4の左右)一対の縦壁22(22a,22b)と、背面板1の下端縁に設けられる下壁23とを備えている。周壁部2の外面は図5図6に示すように、スマートフォンAを収容する部分に対応し、やや外側に膨らんだ表側部分25と、内部空間3に対応する裏側部分26とからなり、表側部分25に、符号7a~7fで示した、スマートフォンA側面の押しボタンやスピーカ、充電用端子を利用するための貫通孔や凸部が設けられている。
【0020】
突設部4は、図2に示すように、左右の縦壁22a,22bに沿う縦凸条41a、41bと、上壁21に沿う横凸条44と、レンズ窓11を囲繞するレンズ窓壁48とを備えている。突設部4は、全体で背面板1からの突出高さが同じに設けられている。また、下壁23に沿うように、下側の横凸条47が設けられている。
【0021】
左右の縦凸条41a、41b、及び横凸条44は、背面板1と周壁部2の間の隅部を埋めるように、かつ背面板1の内面1a、及び周壁部2の内面2a両方から突出するよう設けられている。
【0022】
レンズ窓壁48は、図4に示すように、内側縦辺45a、及び内側横辺45bからなるレンズ窓内壁45と、外側横辺46a、及び外側縦辺46bとからなるレンズ窓外壁46とから略長方形に設けられている。外側横辺46aは、上側の横凸条44に連続するとともに、上壁21に密着し、外側縦辺46bは、右側の縦凸条41bに連続するとともに縦壁22に密着している。
【0023】
第1実施形態に係るリフィルスマホケース100は、左右の縦凸条41a,41bの下方に連続して、左右の縦凸条41a,41bよりも背面板1からの突出高さが低い切り欠き部42a,42bを備えている。下壁23に沿う横凸条47は、切り欠き部42a,42bと同じ高さに形成されている。ただし、横凸条47は省略してもよく、あるいは、横凸条47は、縦凸条41a,41bと同じ高さにして、突設部4の一部を構成するようにしてもよい。
【0024】
突設部4の内側面には、係止溝5が設けられている。詳細には、左右の縦凸条41a,41bの内側面411a,411b(図2図8参照)には、背面板1に平行に延びる係止溝5a,5bが設けられ、上側の横凸条44の内側面441には、係止溝5cが設けられ、レンズ窓内壁45の内側面451には、係止溝5dが設けられている。係止溝5a,5bの下側の断面5eは、段差立面43に表れる。係止溝5aの下縁は、切り欠き部42aの上面と面一に設けられているので、切り欠き部42aの上面に平板状パーツ8の先端8bをあてがうことで、平板状パーツ8を係止溝5aに案内することができる。また、係止溝5aから5dは周壁部2に沿って連続している。
【0025】
内部空間3は、スマートフォンAの背面A1が突設部4に当接することにより、スマートフォンの背面A1と背面板1の間に形成される。
【0026】
平板状パーツ8は、図9に示すように、可撓性を有する樹脂や紙により形成された長方形の板状部材からなり、左右の両辺8a,8aを、係止溝5a,5bの段差立面43に表れた断面5e,5eから挿入し、図10に示すように、先端側をやや上方へ折り曲げながら、係止溝5a,5b内をスライドさせることにより、全体を周壁部2内に差し込むことができる。平板状パーツ8の先端8bは、上壁21の係止溝5cに嵌入される。また、平板状パーツ8の右上角部の凹部8cは、レンズ窓内壁45の係止溝5dに隙間なく嵌入する。平板状パーツ8は、裏面側(図9の紙面裏側)に色や模様を付すことができ、他の色や模様を付した別の平板状パーツ8と自由に交換できるので、容易に美観の変化を楽しむことができる。
【0027】
小片状パーツ9は、図1に示すように、樹脂や紙、金属等により、内部空間3に挿入可能な厚みと面積を備えた小片板状に形成されて、色や模様が付されている。リフィルスマホケース100は、スマートフォンAを取り外すことで、内部空間3が表側に開口するので、小片状パーツ9を適宜に交換できる。また、平板状パーツ8で内部空間3に蓋をすることで、スマートフォンAを取り外しても小片状パーツ9の落下を防止できる。また、平板状パーツ8と小片状パーツ9を組み合わせることで、両者の模様の組み合わせを楽しむことができる。
【0028】
平板状パーツ8は、内部空間3の全体を覆うものに限らず、一部を覆うものであってもよい。例えば、図11に示すように、左側の縦壁22aの係止溝5aとレンズ窓壁48の係止溝5dと、上壁21の係止溝5cとを用いて、左側の縦壁22aとレンズ窓11の間の領域だけを平板状パーツ8で覆うようにしてもよい。こうすることで、上壁21側を下にしてスマートフォンAを取り外すことで、小片状パーツ9を平板状パーツ8と背面板1の隙間で受け止めて、小片状パーツが落下することを抑制できる。
その他、平板状パーツ8は、リフィルスマホケース100の上下方向の中間部分だけ、下側の一部だけを覆うものであってもよく、一部だけ覆うもの複数枚を並べて挿入してもよい。
【0029】
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態に係るリフィルスマホケース200を示している。
再2実施形態のリフィルスマホケース200では、平板状パーツを背面板1の左側から係止溝5に挿入する。尚、第2実施形態以下の実施形態において第1実施形態と共通する部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0030】
リフィルスマホケース200は、突設部204が、上側の横凸条44と下側の横凸条47とを有している。一対の横凸条44,47は、背面板1に平行にかつ上下に対向するよう設けられる一対の係止溝5c,5f(図12に破線で示す。)を有している。横凸条44,47の左側に、隣接して横凸条44,47より背面板1からの突出高さが低い切り欠き部42と、横凸条44,47と切り欠き部42との段差を連絡する段差立面43が設けられ、係止溝5c,5fの断面が段差立面43に設けられている。
平板状パーツ8は、上下一対の係止溝5c,5fに架け渡すようにしてスライドさせて内部空間3内に差し込む。
【0031】
図示は省略したが、リフィルスマホケース200では、レンズ窓内壁45の係止溝5dと下壁23の係止溝5fの間のスペースにのみ平板状パーツを差し込むこともできる。
【0032】
(第3実施形態)
図13から図15は、本発明の第3実施形態に係るリフィルスマホケース300を示している。リフィルスマホケース300は、図14図15に示すように、突設部304が、天然、又は合成ゴム等により中空のチューブ状に形成され、内部の空気圧により弾性が付与されている。図中の符号304aはチューブ本体、符号304bは、空気室を示す。ただし、突設部304は、弾性を有するものであれば中実であってもよく、中空であっても内部に空気が密閉されないようなものでもよい。
【0033】
突設部304は、図13に示すように、左右の縦壁22a,22bに沿う左右の縦凸条341a,341bと、下壁23に沿う下側の横凸条347と、上壁に沿う上側の横凸条344と、レンズ窓11を囲繞するレンズ窓内壁345と、レンズ窓外壁346とからなる。リフィルスマホケース300は、突設部304が弾性力を有するので、スマートフォンAを入れた状態で落としてしまっても、スマートフォンAを保護することができる。また、図14図15に示すように、突設部304の弾性を利用して、対向する凸条間に平板状パーツ8や小片状パーツ9を挟むようにして、平板状パーツ8や小片状パーツ9を挟持することができる。
【0034】
以上、本発明のリフィルスマホケースは、上述した実施形態に限られず、例えば、図16のリフィルスマホケース400のように、レンズ窓はトラック型に限らず。正方形その他の公知の形状であってよい。突設部は、図16に示す縦凸条404a,横凸条404bのように、背面板1から離間した状態で周壁部2に突設されてもよく、レンズ窓内壁445のように、周壁部2から離間した状態で、背面板1から突設されていてもよく、レンズ窓外壁446のように、背面板1と周壁部2の両方から突設されていてもよい。レンズ窓外壁446が、図16(a)に示すように横凸条404bや、右側の縦凸条404cから離間していてもよく、周壁部2から離間していてもよい。上下一対の横凸条と、左右一対の縦凸条と、レンズ窓内壁が無端環状でなくてもよい。縦凸条や、横凸条、係止溝は設けなくともよい。
【符号の説明】
【0035】
100,200,300,400 リフィルスマホケース
11 レンズ窓
1 背面板
1a 内面
2 周壁部
2a 内面
21 上壁
22(22a,22b) 縦壁
23 下壁
3 内部空間
4,204,304,404 突設部
41(41a,41b),341(341a,341b),404a,404c 縦凸条
42 切り欠き部
43 段差立面
44,47,344,347,404b横凸条
45,345 レンズ窓内壁(レンズ窓壁)
46,346 レンズ窓外壁(レンズ窓壁)
5a,5b、5c,5d,5f 係止溝
5e 断面
8 リフィルパーツ(平板状パーツ)
9リフィルパーツ(小片状パーツ)
A スマートフォン
A1 背面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16