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特開2023-97414リブタイプセルベントプレート及びバッテリモジュール
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  • 特開-リブタイプセルベントプレート及びバッテリモジュール 図1
  • 特開-リブタイプセルベントプレート及びバッテリモジュール 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097414
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】リブタイプセルベントプレート及びバッテリモジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/503 20210101AFI20230630BHJP
   H01M 50/213 20210101ALI20230630BHJP
   H01M 50/291 20210101ALI20230630BHJP
   H01M 50/522 20210101ALI20230630BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20230630BHJP
   H01M 50/342 20210101ALI20230630BHJP
【FI】
H01M50/503
H01M50/213
H01M50/291
H01M50/522
H01M50/505
H01M50/342 101
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207111
(22)【出願日】2022-12-23
(31)【優先権主張番号】10-2021-0188193
(32)【優先日】2021-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522500206
【氏名又は名称】エレクトリネ インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】ELECTRINE INC.
【住所又は居所原語表記】228-50, Saneop-ro 155beon-gil, Gwonseon-gu, Suwon-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】509185365
【氏名又は名称】友池産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ウォン ジュンヒ
(72)【発明者】
【氏名】イ ドンフィ
(72)【発明者】
【氏名】ベ ジンヒョン
【テーマコード(参考)】
5H012
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H012AA01
5H012BB02
5H012FF01
5H040AA33
5H040AA37
5H040AT01
5H040AY05
5H040DD03
5H040LL01
5H043AA04
5H043BA15
5H043BA19
5H043CA03
5H043FA04
5H043KA06F
5H043LA22F
(57)【要約】      (修正有)
【解決手段】本発明のバッテリモジュールに適用されたリブタイプセルベントプレート1は、四角形状の中央部に位置した締結リブと、四角形状の角に位置した4つの第1、第2、第3、第4端子板20A、20B、20C、20Dを連結するX型(X字型)ベントリブ13と、前記締結リブから突出した+型(十字型)剛性リブ15とが組み合わさった放射状リブ10を形成し、前記放射状リブ10以外の四角形状領域を開放空間にしてベントガスが噴出されるベント領域30を形成する。
【効果】X型と+型の組み合わせによる*(放射型)形状でセルユニット100の熱暴走によるベントガス(又は、OFF GAS)が上方向に噴出されて熱暴走テスト規定の充足が容易であり、特に体積と重量を減らしながらもニッケル材質ベントプレート剛性も十分に形成する特徴を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射状構造で四角形状の中央部に位置した締結リブと四角形状の角に位置した端子板が連結され、
開放空間として前記放射状構造を形成していない四角形状領域がベントガスを噴出するベント領域が形成され、
放射状リブ(Rib)が含まれることを特徴とするセルベントプレート。
【請求項2】
前記放射状構造はX型ベントリブと+型剛性リブの組み合わせにより*形状を成すことを特徴とする請求項1に記載のセルベントプレート。
【請求項3】
前記+型剛性リブの幅は前記X型ベントリブの幅より広く形成されることを特徴とする請求項2に記載のセルベントプレート。
【請求項4】
前記X型ベントリブは前記締結リブと前記端子板を連結することを特徴とする請求項2に記載のセルベントプレート。
【請求項5】
前記+型剛性リブは前記締結リブから突出して前記ベント領域に位置することを特徴とする請求項2に記載のセルベントプレート。
【請求項6】
前記締結リブは締結ホールを形成することを特徴とする請求項1に記載のセルベントプレート。
【請求項7】
前記端子板は端子スロットを形成した円形に形成されることを特徴とする請求項1に記載のセルベントプレート。
【請求項8】
前記端子スロットは直線構造で形成されることを特徴とする請求項7に記載のセルベントプレート。
【請求項9】
前記放射状リブと前記端子板はニッケルからなることを特徴とする請求項1に記載のセルベントプレート。
【請求項10】
四角形状の中央部に位置した締結リブと四角形状の角に位置した端子板を連結するX型ベントリブと前記締結リブから突出した+型剛性リブとが組み合わされた放射形リブ(Rib)を形成し、放射形リブ以外の四角形状領域を開放空間にしてベントガスが噴出するベント領域を形成したセルベントプレート;
前記端子板の端子スロットに挟まれるセル端子を備えたセルユニット;及び
前記締結リブの締結ホールを貫通し、前記セルユニットを包んだセルカバーと固定される締結部材
が含まれることを特徴とするバッテリモジュール。
【請求項11】
前記セルユニットは複数の円筒形バッテリパックから構成されることを特徴とする請求項10に記載のバッテリモジュール。
【請求項12】
前記締結部材はボルトであることを特徴とする請求項10に記載のバッテリモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルベントプレート(CELL VENT PLATE)に関し、特に、*型(放射型)リブ構造としてベントガス(又は、OFF GAS)の排出のためのベント(VENT)領域と共にプレート支持剛性も確保できるリブタイプセルベントプレートが適用されたバッテリモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、船舶の場合、活動領域が海であるため、外部陸地から電源を直接供給されることができない。従って、船舶はその内部に設置された発電機を利用して自主的に電源を生産して使用する。この時、船舶に設置された発電機は船舶の動力手段に使用される燃料を消費しながら電源を生産する。
【0003】
一例として、船舶のうち電気推進船舶は、主動力源として使用するElectric Transportationの核心推進体の運用に2次電池のバッテリシステムを使用し、このような2次電池バッテリシステムは複数のバッテリモジュールを連結して要求性能を充足するので、熱暴走の時の火災安全性の確保が要求されている。
【0004】
特に、熱暴走遮断は、バッテリモジュールに対する火災安全性の確保のために必ず充足されなければならない性能である。その理由は、熱暴走現象は短絡/浸水、過充電/過放電及びその他の様々な状況でバッテリセル内部において予期せず発生し、熱暴走現象は、セル内部分離膜が損傷して正極材と負極材がショートされて熱が発生し、隣接セルに熱を伝達して連続作用を起こして発火に至るようになり、一度発生した熱暴走転移はセル内部のエネルギーが消耗されるまでは抑制が難しいためである。
【0005】
一例として、前記バッテリモジュールのうち円筒型セルタイプバッテリモジュールは、隣接したセルグループに結ばれた4つの円筒型セルを1つのセルユニットとして構成し、1つの四角ニッケルプレートで1つのセルユニットの4つの端子を連結することにより、熱暴走の時に発生するベントガス(又は、OFF GAS)を円筒型セルの上/下に噴出させて熱暴走転移を防止する。
【0006】
このように、前記バッテリモジュールが円筒形セルの上部に四角ニッケルプレートを重ね合わせることにより、熱暴走によるベントガス(又は、OFF GAS)の噴出のためのベント(VENT)領域を確保できるようにする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】日本公開特許JP2021-002420A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記四角ニッケルプレートはベント(VENT)領域の確保に不利な構造である。
【0009】
その理由は、前記四角ニッケルプレートはその形状の特性上、4つの円筒型セルの上面をすべて隠すことで、熱暴走により発生したベントガス(又は、OFF GAS)が上/下に噴出できるベント(VENT)領域の確保が不十分であり、これはベントガス(又は、OFF GAS)の上/下噴出を不可能に(Fail)することになる。
【0010】
従って、前記のような点を考慮した本発明は、ニッケルプレートにXベントリブを適用して熱暴走によるベントガス(又は、OFF GAS)の上方向の噴出を容易に確保することによりセル内部の熱暴走転移を効果的に防止し、特にX型ベントリブとともに+型剛性リブの組み合わせ構造を適用することにより、バッテリセル端子の極どうしを付ける部分以外の不要な領域を除去してより広いベント領域を確保するとともに体積と重量をも減らしながら剛性維持も可能なリブタイプセルベントプレート及びバッテリモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記のような目的を達成するための本発明のリブタイプセルベントプレートは、放射状構造で、四角形状の中央部に位置した締結リブと四角形状の角に位置した端子板を連結し、開放空間に前記放射状構造以外の四角形状領域をベントガスが噴出されるベント領域として形成する放射状リブが含まれることを特徴とする。
【0012】
好ましい実施例として、前記放射状構造はX型(X字型)ベントリブと+型(十字型)リブの組み合わせにより*(放射型)形状を成し、前記+型剛性リブの幅は前記X型ベントリブの幅より広く形成される。
【0013】
好ましい実施例として、前記X型ベントリブは前記締結リブと前記端子板を連結し、前記+型剛性リブは前記締結リブから突出して前記ベント領域に位置する。
【0014】
好ましい実施例として、前記締結リブは締結ホールを形成する。
【0015】
好ましい実施例として、前記端子板は直線構造の端子スロットを形成した円形になっている。
【0016】
好ましい実施例として、前記放射状リブと前記端子板はニッケルで形成される。
【0017】
そして、前記のような目的を達成するための本発明のバッテリモジュールは、四角形状の中央部に位置した締結リブと四角形状の角に位置した端子板を連結するX型ベントリブと前記締結リブから突出した+型剛性リブが組み合わされた放射状リブを形成し、前記放射状リブ以外の四角形状の領域を開放空間にしてベントガスが噴出されるベント領域を形成したセルベントプレート;前記端子板の端子スロットに挟まれるセル端子を備えたセルユニット;及び前記締結リブの締結ホールを貫通し、前記セルユニットを包んだセルカバーと固定される締結部材が含まれることを特徴とする。
【0018】
好ましい実施例として、前記セルユニットは複数の円筒型バッテリでパックで構成される。
【発明の効果】
【0019】
このような本発明のバッテリモジュール用のリブタイプセルベントプレートは、下記のような作用及び効果を実現する。
【0020】
第1に、*型(放射型)リブ構造のプレートであって、バッテリセル端子の極どうしが付く部分以外の不要な領域を除去してより広いベント領域を確保するとともに体積と重量も減らすことができる。第2に、*型リブ構造に適用されたX型ベントリブによりバッテリセルの熱暴走によるベントガス(又は、OFF GAS)の上方向の噴出を容易に確保してセル内部の熱暴走転移を効果的に防止することができる。第3に、*型リブ構造に適用された+型剛性リブによりバッテリセルベントプレートの体積と重量を一緒に減らすことができる。第4に、熱暴走の時にベントガス(又は、OFF GAS)の上/下の噴出が可能な*型リブ構造のプレートをバッテリモジュールに適用することによりバッテリモジュールが熱暴走テスト規定を容易に充足することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明によるリブタイプセルベントプレートの構成図である。
図2】本発明によるリブタイプセルベントプレートが適用されたバッテリモジュールの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例を添付の例示図面を参照して詳しく説明し、このような実施例は一例として本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が様々な異なる形態で実現できるので、ここで説明する実施例に限定されない。
【0023】
図1を参照すると、セルベントプレート1は放射状リブ(Rib)10、端子板20及びベント(VENT)領域30から構成される。この場合、前記セルベントプレート1は、ニッケルを適用したニッケルプレートである。
【0024】
前記セルベントプレート1は、端子板20が除かれた四角形状を開放空間のベント領域30にする放射状リブ10が適用されることによりリブタイプセルベントプレートとして特徴する。
【0025】
具体的に、前記放射状リブ10は、締結リブ11、X型ベントリブ13及び+型剛性リブ15からなる。
【0026】
一例として、前記締結リブ11(図2を参照)は、その中心に締結ホール11a(図2を参照)が穿孔されて四角形状プレートの中央部を形成することにより、締結部材200(図2を参照)であるボルトが貫通した状態でボルトヘッドが密着する部位を形成する。この場合、前記締結リブ11は四角形状に例示されているが、必要に応じて円形又はその他の形状に変形できる。
【0027】
一例として、前記X型(X字型)ベントリブ13と前記+型(十字型)剛性リブ15は互いに組み合わせられて*(放射型)形状になる。
【0028】
特に、前記+型剛性リブ15の幅(T)は前記X型ベントリブ13の幅(t)より広く形成されるが、これは、前記+型剛性リブ15がプレート剛性を十分に確保することによりベント領域30がより広くなるように前記X型ベントリブ13を十分に薄く形成するためである。この場合、前記剛性リブの幅(T)はベントリブの幅(t)より2~2.5倍に形成されてもよい。
【0029】
このために、前記X型ベントリブ13は、プレート中央部の締結リブ11からプレート外郭部の端子板20に2つの斜線リブが続くことによりプレートの四角領域に「X」字斜線交差構造が形成される。
【0030】
特に、2つの斜線リブは、互いに対して90度角度を形成する第1斜線リブと第2斜線リブに区分され、前記第1斜線リブは締結リブ11を中心に左/右両側に延長されることにより右側エンド部に第1端子板20Aと左側エンド部に第3端子板20Cが備えられ、前記第2斜線リブは締結リブ11を中心に90度角度を有して左/右両側に延長されることにより右側エンド部に第2端子板20Bと左側エンド部に第4端子板20Dが備えられる。
【0031】
一方、前記+型剛性リブ15は、締結リブ11から2つの直線リブが延長されることにより、プレートの四角領域に「+」状の直線交差構造が形成される。
【0032】
特に、2つ直線リブは互いに対して90℃の角度を形成する第1直線リブと第2直線リブに区分され、前記第1直線リブは締結リブ11に対して垂直ライン(A-A)として形成され、前記第2直線リブは締結リブ11に対して水平ライン(B-B)として形成される。
【0033】
従って、前記第1直線リブは第1端子板20Aと第4端子板20Dの間の空間及び第2端子板20Bと第3端子板20Cの間の空間に位置し、前記第2直線リブは第1端子板20Aと第2端子板20Bの間の空間及び第3端子板20Cと第4端子板20Dの間の空間に位置する。
【0034】
このように、前記X型ベントリブ13と前記+型剛性リブ15は、互いに対して45度の角度を有するレイアウトで配列され、前記放射状リブ10はこのような45度の角度のレイアウト配列で*形状リブ構造で形成される。
【0035】
一例として、前記端子板20はプレートが四角形状を成すようにプレートの 4ヵ所の角を形成する4つの第1端子板20A、第2端子板20B、第3端子板20C及び第4端子板20Dからなる。
【0036】
特に、前記第1、第2、第3、第4端子板20A、20B、20C、20Dのうち第1、第3端子板20A、20CはX型ベントリブ13のうち第1斜線リブの左/右エンド部としてそれぞれ備えられてプレートの4ヵ所の角のうち2ヵ所を形成し、第2、第4端子板20B、20DはX型ベントリブ13のうち第2斜線リブの左/右エンド部としてそれぞれ備えられてプレートの4ヵ所の角のうち他の2ヵ所を形成する。
【0037】
さらに、前記第1、第2、第3、第4端子板20A、20B、20C、20Dのそれぞれは端子スロット21が穿孔された円板の形状に形成され、前記端子スロット21はセルユニット110のセル端子111(図2のバッテリモジュール100を参照)が挟まれて結合されるようにする。この場合、前記円板の形状は四角の板やその他の形状に形成されてもよく、前記端子スロット21は直線構造を適用して水平の一直線になる。
【0038】
一例として、前記ベント領域30はセルベントプレート1の四角形状プレートに開放空間として形成され、前記開放空間は、放射状リブ10と端子板20が互いに連結される部分以外の不要な領域を除去して形成される。
【0039】
特に、前記ベント領域30は、四角形状プレートの象限に該当する第1ベント領域30A、第2ベント領域30B、第3ベント領域30C及び第4ベント領域30Dで形成され、前記第1、第2、第3、第4ベント領域30A、30B、30C、30Dのそれぞれは開放空間としてセルユニット110(図2を参照)の熱暴走によるベントガス(又は、OFF GAS)が上側に容易に噴出されるように作用する。
【0040】
従って、前記第1ベント領域30Aは、第1、第2端子板20A、20Bの間に形成されて四角形状のプレートの象限のうち第1象限に位置し、前記第2ベント領域30Bは、第2、第3端子板20B、20Cの間に形成されて四角形状プレート象限のうち第2象限に位置し、前記第3ベント領域30Cは、第3、第4端子板20C、20Dの間に形成されて四角形状プレートの象限のうち第3象限に位置し、前記第4ベント領域30Dは、第4、第1端子板20D、20Aの間に形成されて四角形状プレートの象限のうち第4象限に位置する。
【0041】
一方、図2を参照すると、バッテリモジュール100はセルユニット110の上面に重ね合わせられてセル端子111との結合により電極が形成されるセルベントプレート1を適用する。この場合、前記セルベントプレート1は、セルユニット110の上部に適用されると例示されているが、必要時にセルユニット110の下部に適用されることによりセルユニット110の上/下部にすべてに適用されることができる。
【0042】
一例として、前記セルベントプレート1は放射状リブ10、端子板20及びベント領域30であり、極同士が付く部分以外に不要な領域を除去してより広いベント領域を確保するとともに体積と重量も減らした図1を参照して記述されたセルベントプレート1と同じである。
【0043】
一例として、前記バッテリモジュール100は複数のセルユニット110から構成される。この場合、前記セルユニット110は、2つの第1セルユニット110Aと第2セルユニット110Bと例示されているが、2つ以上のセルユニット110N(Nは3以上の整数)で構成されてよい。
【0044】
特に、前記第1、第2セルユニット110A、110Bのそれぞれは4つの円筒型バッテリパックがセルカバー120で縛られた四角柱からなり、前記第1セルユニット110Aと前記第2セルユニット110Bはセルカバー120で一緒に縛られ、前記セルベントプレート1は2つを一対にした第1、第2セルプレートで構成される。
【0045】
従って、前記セルベントプレート1のうち第1セルベントプレートは、端子板20の第1、第2、第3、第4端子板20A、20B、20C、20Dを、第1セルユニット110Aを構成する4つの円筒型バッテリパックに備えられた4つのセル端子111と端子スロット21により連結し、前記セルベントプレート1のうち第2セルベントプレートは、端子板20の第1、第2、第3、第4端子板20A、20B、20C、20Dを、第2セルユニット110Bを構成する4つの円筒型バッテリパックに備えられた4つのセル端子111と端子スロット21により連結する。
【0046】
また、前記セルベントプレート1の第1、第2セルベントプレートのそれぞれは締結部材200で固定され、前記締結部材200はセルカバー120に形成されたボルトホールとねじ締結されるボルトからなる。
【0047】
一例として、前記締結部材200をボルトとして適用し、前記ボルトはセルベントプレート1の締結リブ11に穿孔された締結ホール11aを貫通してセルカバー120のボルトホールとねじ締結され、ボルトヘッドは締結リブ11の面に密着することにより、第1、第2セルベントプレートのそれぞれを固定させる。
【0048】
従って、前記バッテリモジュール100は締結部材200により第1、第2セルユニット110A、110Bのそれぞれに固定されたセルベントプレート1の第1、第2、第3、第4ベント領域30A、30B、30C、30Dを開放空間にし、前記第1、第2セルユニット110A、110Bは第1、第2、第3、第4ベント領域30A、30B、30C、30Dを空いた空間として活用することにより、セル熱暴走の時に発生するベントガス(又は、OFF GAS)を上方に容易に噴出させる。
【0049】
従って、前記バッテリモジュール100は、セルベントプレート1を利用したベントガス(又は、OFF GAS)の上方向噴出により熱暴走テスト規定を容易に充足することができる。
【0050】
前述したように、本実施例によるバッテリモジュール100に適用されたリブタイプセルベントプレート1は、四角形状の中央部に位置した締結リブ11と、四角形状の角に位置した4つの第1、第2、第3、第4端子板20A、20B、20C、20Dを連結するX型ベントリブ13と、前記締結リブ11から突出した+型剛性リブ15とが組み合わせられた放射状リブ(Rib)10を形成し、前記放射状リブ10以外の四角形状領域を開放空間にしてベントガスが噴出されるベント領域30を形成することにより、X型と+型の組み合わせによる*形状でセルユニット110の熱暴走によるベントガス(又は、OFF GAS)が上方向に噴出して熱暴走テスト規定の充足が容易であり、特に、体積と重量を減らすとともにニッケル材質ベントプレート剛性も十分に形成することができる。
【符号の説明】
【0051】
1:セルベントプレート
10:リブ(Rib)
11:締結リブ
11a:締結ホール
13:X型ベントリブ
15:+型剛性リブ
20:端子板
20A、20B、20C、20D:第1、第2、第3、第4端子板
21:端子スロット
30:ベント(VENT)領域
30A、30B、30C、30D:第1、第2、第3、第4ベント(VENT)領域
100:バッテリモジュール
110:セルユニット
110A、110B:第1、第2セルユニット
111:セル端子
120:セルカバー
200:締結部材
図1
図2