(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097417
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】ホームポート、そして、これを含む基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20230630BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
H01L21/30 564C
H01L21/304 648G
H01L21/304 646
H01L21/304 643A
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022207705
(22)【出願日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】10-2021-0189017
(32)【優先日】2021-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0122345
(32)【優先日】2022-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヨン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,テ フン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ド ヨン
【テーマコード(参考)】
5F146
5F157
【Fターム(参考)】
5F146JA04
5F146LA01
5F157AB02
5F157AB16
5F157AB33
5F157AB45
5F157AB48
5F157AB51
5F157AB64
5F157AB90
5F157BB23
5F157BB44
5F157BH14
5F157CF04
5F157CF16
5F157CF34
5F157CF42
5F157CF44
5F157CF48
5F157DA21
(57)【要約】
【課題】本発明は基板を処理する装置を提供する。
【解決手段】一実施例による基板処理装置は、基板を支持する支持ユニットと、前記支持ユニットの外側をくるむ処理容器と、前記支持ユニットに支持された基板に液を吐出するノズルを含む液供給ユニットと、及び前記処理容器の外部に位置し、前記ノズルが待機するホームポートを含むが、前記ホームポートは、内部に前記ノズルから吐出される前記液が排出される排出空間を有するボディーと、及び前記ボディーに連結されて前記排出空間に排出される前記液の帯電量を測定する測定ユニットを含むことができる。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
基板を支持する支持ユニットと、
前記支持ユニットの外側をくるむ処理容器と、
前記支持ユニットに支持された基板に液を吐出するノズルを含む液供給ユニットと、及び
前記処理容器の外部に位置し、前記ノズルが待機するホームポートを含むが、
前記ホームポートは、
内部に前記ノズルから吐出される前記液が排出される排出空間を有するボディーと、及び
前記ボディーに連結されて前記排出空間で排出される前記液の帯電量を測定する測定ユニットを含む基板処理装置。
【請求項2】
前記ボディーの上部(upper portion)には前記ノズルから吐出される前記液が通過するメインホールが形成され、
前記ホームポートは、
前記排出空間を前記メインホールと連通する第1空間と、前記第1空間と連通する第2空間で区切る区画プレートをさらに含む請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記区画プレートは前記ノズルから吐出される前記液の落下方向に対して傾くように配置されたことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記区画プレートには前記第1空間と前記第2空間を連通させる開口が形成され、
前記開口は、
前記ノズルから吐出される前記液の落下支点より下に形成される請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記開口はスリット(Slit)形状で形成される請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記開口は前記区画プレートを貫通する少なくとも一つ以上のホールであることを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記第1空間の下部(lower portion)には前記第1空間に流入された前記液を排出する第1排出ラインが連結され、
前記第2空間の下部には前記第1空間を通じて前記第2空間に流入された前記液を排出する第2排出ラインが連結される請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記測定ユニットは、
前記第1空間と前記第2空間のうちで前記第2空間に流入される前記液の帯電量を測定する請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記ボディーと前記区画プレートの材質はそれぞれ絶縁性物質を含み、
前記第2空間を定義する前記ボディーと前記区画プレートの表面は伝導性物質を含む請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記測定ユニットはファラデーカップ(Feraday Cup)であることを特徴とする請求項9に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記測定ユニットは前記液に含まれるイオンまたは電子を収容する収容部と、前記第2空間に露出された前記ボディーと前記区画プレートの表面それぞれに連結されて前記液の帯電量を測定する測定部を含むが、
前記収容部は前記第2空間であることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記液は減光液または現像液を含む請求項1乃至請求項11のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項13】
液を吐出するノズルが待機するホームポートにおいて、
内部に前記ノズルから吐出される前記液が排出される排出空間を有するボディーと、
前記排出空間に位置し、前記排出空間を第1空間と第2空間で区切る区画プレートと、及び
前記ボディーに連結されて前記排出空間で排出される前記液の帯電量を測定する測定ユニットを含むホームポート。
【請求項14】
前記区画プレートは、
前記ボディーの上部(upper portion)には前記ボディーの外部と前記第1空間を流体連通させるメインホールが形成され、
前記区画プレートには前記第1空間と前記第2空間を流体連通させる開口が形成されることを特徴とする請求項13に記載のホームポート。
【請求項15】
前記測定ユニットは、
前記第2空間を定義する前記ボディーと前記区画プレートそれぞれに電気的に連結されて前記第2空間に流入される前記液の帯電量を測定する請求項14に記載のホームポート。
【請求項16】
前記区画プレートは、
前記ノズルから吐出される前記液の落下方向に対して傾くように配置されたことを特徴とする請求項15に記載のホームポート。
【請求項17】
前記測定ユニットはファラデーカップ(Feraday Cup)であり、
前記第2空間に露出された前記ボディーと前記区画プレートの表面は伝導性物質でなされて、
前記測定ユニットは前記液に含まれるイオンまたは電子を収容する収容部と、前記第2空間に露出された前記ボディーと前記区画プレートの表面それぞれに連結されて前記液の帯電量を測定する測定部を含むが、
前記収容部は前記第2空間であることを特徴とする請求項13乃至請求項16のうちで何れか一つに記載のホームポート。
【請求項18】
前記第1空間の下部(lower portion)には前記第1空間に流入された前記液を排出する第1排出ラインが連結され、
前記第2空間の下部には前記第1空間を通じて前記第2空間に流入された前記液を排出する第2排出ラインが連結される請求項13に記載のホームポート。
【請求項19】
基板を処理する装置において、
内部空間を有するハウジングと、
前記内部空間で基板を支持する支持ユニットと、
前記支持ユニットを取り囲む処理容器と、
待機位置と工程位置との間に移動して基板に処理液を吐出するノズルを含む液供給ユニットと、及び
前記処理容器の外部に位置するホームポートを含むが、
前記ノズルは工程位置で前記支持ユニットに支持された基板に前記処理液を吐出し、
前記ノズルは前記ホームポートの上側である待機位置で前記ホームポートに前記処理液を吐出するが、
前記ホームポートは、
内部に前記ノズルから吐出される前記液が排出される排出空間を有して、上部(upper portion)に前記ノズルから吐出される前記液が通過するメインホールが形成されたボディーと、
前記排出空間を前記メインホールと連通する第1空間と、前記第1空間と連通する第2空間で区切って、前記第1空間と前記第2空間をお互いに流体連通させる開口が形成された区画プレートと、
前記第1空間の下部(lower portion)に連結されて前記第1空間に流入された前記液を排出する第1排出ラインと、
前記第2空間の下部に連結されて前記開口を通じて前記第2空間に流入された前記液を排出する第2排出ラインと、及び
前記第1空間と前記第2空間のうちで前記第2空間で排出される前記液の帯電量を測定する測定ユニットを含むホームポート。
【請求項20】
前記測定ユニットはファラデーカップ(Feraday Cup)で提供され、
前記第2空間を定義する前記ボディーと前記区画プレートの表面は伝導性物質でなされて、
前記測定ユニットは前記液に含まれるイオンまたは電子を収容する収容部と、前記第2空間に露出された前記ボディーと前記区画プレートの表面それぞれに連結されて前記液の帯電量を測定する測定部を含むが、
前記収容部は前記第2空間であることを特徴とする請求項19に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理する装置に関するものであり、より詳細には、ホームポートを含む基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子または平板表示パネルを製造するために写真(Photo-lithography process)工程、エッチング工程、アッシング工程、薄膜蒸着工程、そして、洗浄工程など多様な工程らが遂行される。このような工程らのうちで写真工程は半導体基板にフォトレジストを供給して基板表面に塗布膜を形成する塗布工程、そして、マスクを使用して形成された塗布膜に対して露光処理する露光工程を遂行した以後、現像液を供給して半導体基板上に所望のパターンを得る現像工程を順次または選択的に遂行する。
【0003】
写真工程を遂行する過程で設備内部に静電気が発生することがある。例えば、フォトレジストを半導体基板上に吐出する過程で吐出帯電が発生することがある。より具体的には、半導体基板上にフォトレジストが供給される過程でフォトレジストは半導体基板、半導体基板を支持する支持ユニット、そして、支持ユニットをくるむ処理容器などを帯電させることができる。帯電物体らは微小粒子らを電気的に引き入れて誘導静電気を発生させ、誘導された静電気は再び微小粒子らを引き入れて半導体基板の不良を誘発する。また、誘導された静電気は静電気放電を引き起こして高集積半導体基板上に形成された微細な薄膜と回路らを損傷させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国特許公開第10-2016-0054145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、基板を効率的に処理することができるホームポート及びこれを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0006】
また、本発明は液を吐出する時発生する静電気をモニタリングすることができるホームポート及びこれを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0007】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は基板を処理する装置を提供する。一実施例による基板処理装置は基板を支持する支持ユニットと、前記支持ユニットの外側をくるむ処理容器と、前記支持ユニットに支持された基板に液を吐出するノズルを含む液供給ユニットと、及び前記処理容器の外部に位置し、前記ノズルが待機するホームポートを含むが、前記ホームポートは、内部に前記ノズルから吐出される前記液が排出される排出空間を有するボディーと、及び前記ボディーに連結されて前記排出空間で排出される前記液の帯電量を測定する測定ユニットを含むことができる。
【0009】
一実施例によれば、前記ボディーの上部(upper portion)には前記ノズルから吐出される前記液が通過するメインホールが形成され、前記ホームポートは、前記排出空間を前記メインホールと連通する第1空間と、前記第1空間と連通する第2空間で区切る区画プレートをさらに含むことができる。
【0010】
一実施例によれば、前記区画プレートは前記ノズルから吐出される前記液の落下方向に対して傾くように配置されることができる。
【0011】
一実施例によれば、前記区画プレートには前記第1空間と前記第2空間を連通させる開口が形成され、前記開口は、前記ノズルから吐出される前記液の落下支点より下に形成されることができる。
【0012】
一実施例によれば、前記開口はスリット(Slit)形状で形成されることができる。
【0013】
一実施例によれば、前記開口は前記区画プレートを貫通する少なくとも一つ以上のホールであることができる。
【0014】
一実施例によれば、前記第1空間の下部(lower portion)には前記第1空間に流入された前記液を排出する第1排出ラインが連結され、前記第2空間の下部には前記第1空間を通じて前記第2空間に流入された前記液を排出する第2排出ラインが連結されることができる。
【0015】
一実施例によれば、前記測定ユニットは、前記第1空間と前記第2空間のうちで前記第2空間に流入される前記液の帯電量を測定することができる。
【0016】
一実施例によれば、前記ボディーと前記区画プレートの材質はそれぞれ絶縁性物質を含み、前記第2空間を定義する前記ボディーと前記区画プレートの表面は伝導性物質を含むことができる。
【0017】
一実施例によれば、前記測定ユニットはファラデーカップ(Feraday Cup)であることがある。
【0018】
一実施例によれば、前記測定ユニットは前記液に含まれるイオンまたは電子を収容する収容部と、前記第2空間に露出された前記ボディーと前記区画プレートの表面それぞれに連結されて前記液の帯電量を測定する測定部を含むが、前記収容部は前記第2空間であることができる。
【0019】
一実施例によれば、前記液は減光液または現像液を含むことができる。
【0020】
また、本発明は液を吐出するノズルが待機するホームポートを提供する。一実施例によるホームポートは内部に前記ノズルから吐出される前記液が排出される排出空間を有するボディーと、前記排出空間に位置し、前記排出空間を第1空間と第2空間に区切る区画プレートと、及び前記ボディーに連結されて前記排出空間で排出される前記液の帯電量を測定する測定ユニットを含むことができる。
【0021】
一実施例によれば、前記区画プレートは、前記ボディーの上部(upper portion)には前記ボディーの外部と前記第1空間を流体連通させるメインホールが形成され、前記区画プレートには前記第1空間と前記第2空間を流体連通させる開口が形成されることができる。
【0022】
一実施例によれば、前記測定ユニットは、前記第2空間を定義する前記ボディーと前記区画プレートそれぞれに電気的に連結されて前記第2空間に流入される前記液の帯電量を測定することができる。
【0023】
一実施例によれば、前記区画プレートは、前記ノズルから吐出される前記液の落下方向に対して傾くように配置されることができる。
【0024】
一実施例によれば、前記測定ユニットはファラデーカップ(Feraday Cup)であり、
前記第2空間に露出された前記ボディーと前記区画プレートの表面は伝導性物質でなされ、前記測定ユニットは前記液に含まれるイオンまたは電子を収容する収容部と、前記第2空間に露出された前記ボディーと前記区画プレートの表面それぞれに連結されて前記液の帯電量を測定する測定部を含むが、前記収容部は前記第2空間であることができる。
【0025】
一実施例によれば、前記第1空間の下部(lower portion)には前記第1空間に流入された前記液を排出する第1排出ラインが連結され、前記第2空間の下部には前記第1空間を通じて前記第2空間に流入された前記液を排出する第2排出ラインが連結されることができる。
【0026】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。一実施例による基板処理装置は内部空間を有するハウジングと、前記内部空間で基板を支持する支持ユニットと、前記支持ユニットを取り囲む処理容器と、待機位置と工程位置との間に移動して基板に処理液を吐出するノズルを含む液供給ユニットと、及び前記処理容器の外部に位置するホームポートを含むが、前記ノズルは工程位置で前記支持ユニットに支持された基板に前記処理液を吐出し、前記ノズルは前記ホームポートの上側である待機位置で前記ホームポートに前記処理液を吐出するが、前記ホームポートは、内部に前記ノズルから吐出される前記液が排出される排出空間を有して、上部(upper portion)に前記ノズルから吐出される前記液が通過するメインホールが形成されたボディーと、前記排出空間を前記メインホールと連通する第1空間と、前記第1空間と連通する第2空間で区切って、前記第1空間と前記第2空間をお互いに流体連通させる開口が形成された区画プレートと、前記第1空間の下部(lower portion)に連結されて前記第1空間に流入された前記液を排出する第1排出ラインと、前記第2空間の下部に連結されて前記開口を通じて前記第2空間に流入された前記液を排出する第2排出ラインと、及び前記第1空間と前記第2空間のうちで前記第2空間で排出される前記液の帯電量を測定する測定ユニットを含むことができる。
【0027】
一実施例によれば、前記測定ユニットはファラデーカップ(Feraday Cup)で提供され、前記第2空間を定義する前記ボディーと前記区画プレートの表面は伝導性物質でなされ、前記測定ユニットは前記液に含まれるイオンまたは電子を収容する収容部と、前記第2空間に露出された前記ボディーと前記区画プレートの表面それぞれに連結されて前記液の帯電量を測定する測定部を含むが、前記収容部は前記第2空間であることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0029】
また、本発明の実施例によれば、液を吐出する時発生する静電気をモニタリングすることができる。
【0030】
また、本発明の実施例によれば、工程を進行する前に待機するホームポートで吐出される液による静電気をモニタリングして、工程を進行する間に吐出帯電が発生することを最小化することができる。
【0031】
本発明の効果が前述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図である。
【
図2】
図1の塗布ブロックまたは現像ブロックを概略的に見せてくれる断面図である。
【
図3】
図1の基板処理装置を概略的に見せてくれる平面図である。
【
図4】一実施例による熱処理チャンバを概略的に見せてくれる平面図である。
【
図5】一実施例による熱処理チャンバを概略的に見せてくれる正面図である。
【
図6】一実施例による液処理チャンバを概略的に見せてくれる断面図である。
【
図7】
図6の一実施例による液処理チャンバを概略的に見せてくれる平面図である。
【
図8】一実施例によるホームポートを概略的に見せてくれる斜視図である。
【
図9】一実施例によるホームポートを概略的に見せてくれる断面図である。
【
図10】一実施例による区画プレートを概略的に見せてくれる斜視図である。
【
図11】一実施例によるホームポートに挿入されたノズルがホームポートに液を排出する時測定ユニットが吐出帯電を測定する姿を概略的に見せてくれる図面である。
【
図12】他の実施例による区画プレートを概略的に見せてくれる斜視図である。
【
図13】他の実施例によるホームポートの断面図を概略的に見せてくれる断面図である。
【
図14】同じく、他の実施例によるホームポートの断面図を概略的に見せてくれる断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施例を添付された図面らを参照してより詳細に説明する。本発明の実施例はさまざまな形態で変形されることができるし、本発明の範囲が下で敍述する実施例によって限定されられることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での構成要素の形状などはより明確な説明を強調するために誇張されたものである。
【0034】
第1、第2などの用語は多様な構成要素らを説明することに使用されることができるが、前記構成要素らは前記用語らによって限定されてはいけない。前記用語らは一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま第1構成要素は第2構成要素で命名されることができるし、類似に第2構成要素も第1構成要素で命名されることができる。
【0035】
以下で説明する一実施例による基板は、半導体ウェハー(Wafer)のような円形基板を例を挙げて説明する。但し、これに限定されるものではなくて、本発明の一実施例で説明する基板はマスク(Mask)、またはディスプレイパネルなどのような四角形の基板であることがある。
【0036】
以下で説明する本発明の一実施例では、基板にフォトレジストなどの減光液を供給して基板の表面に塗布膜を形成する塗布工程、塗布膜に対して露光処理する露光工程、そして、基板に現像液を供給して基板上に所望のパターンを形成する現像工程のうちで少なくとも何れか一つ以上が遂行される基板処理装置を例を挙げて説明する。但し、前述した例に限定されるものではなくて、一実施例による基板処理装置は回転する基板に液を供給して基板を処理する多様な装置に適用されることができる。
【0037】
図1は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図である。
図2は、
図1の塗布ブロックまたは現像ブロックを概略的に見せてくれる断面図である。
図3は、
図1の基板処理装置を概略的に見せてくれる平面図である。
【0038】
図1乃至
図3を参照すれば、基板処理装置1はインデックスモジュール10(Index Module)、処理モジュール20(Treating Module)、そして、インターフェースモジュール70(Interface Module)を含むことができる。インデックスモジュール10、処理モジュール20、そして、インターフェースモジュール70は一列で、そして、順次に配置される。以下では、インデックスモジュール10、処理モジュール20、そして、インターフェースモジュール70が配置された方向を第1方向2と定義する。また、上から眺める時、第1方向2と垂直な方向を第2方向4と定義し、第1方向2及び第2方向4をすべて含んだ平面に垂直な方向を第3方向6と定義する。一実施例によれば、第3方向6は地面に対して垂直な方向であることができる。
【0039】
インデックスモジュール10は容器(F)と処理モジュール20との間に基板を返送する。より具体的には、インデックスモジュール10は容器(F)から基板を引き出して、基板を処理する処理モジュール20に引き出しされた基板を返送する。また、インデックスモジュール10は処理モジュール20で処理が完了された基板を引き出して容器(F)に基板を返送する。インデックスモジュール10はロードポート120とインデックスフレーム140を有する。
【0040】
ロードポート120には基板が収納された容器(F)が収容される。ロードポート120は後述するインデックスフレーム140を基準で、処理モジュール20の反対側に配置される。ロードポート120は複数個具備されることができるし、複数個のロードポート120らは第2方向4に沿って一列に配置される。ロードポート120の個数は処理モジュール20の工程効率またはフットプリント条件などによって増加するか、または減少することがある。
【0041】
容器(F)には基板が収納される。一実施例によるロードポート120に置かれる容器(F)としては、前面開放一体型ポッド(Front Opening Unifed Pod:FOUP)のような密閉用容器が使用されることができる。容器(F)はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段や作業者によってロードポート120に収容されることができる。
【0042】
インデックスフレーム140は第2方向4と水平な長さ方向を有する。インデックスフレーム140の内部にはインデックスレール142とインデックスロボット144が配置される。インデックスレール142はインデックスフレーム140の長さ方向と平行な長さ方向を有する。インデックスロボット144は基板を返送する。インデックスロボット144はインデックスモジュール10と後述するバッファーチャンバ240との間に基板を返送することができる。インデックスロボット144はインデックスレール142上で、インデックスレール142の長さ方向に沿って移動する。すなわち、インデックスロボット144は第2方向4に前進及び後進移動することができる。
【0043】
インデックスロボット144はインデックスハンド146を含む。インデックスハンド146には基板が置かれる。インデックスハンド146は前進及び後進移動、第3方向6を軸にした回転移動、そして、第3方向6に沿って上下移動する。
【0044】
処理モジュール20は容器(F)に収納された基板の伝達を受けて基板に対して塗布工程及び現像工程を遂行することができる。一実施例によれば、処理モジュール20は塗布ブロック20aと現像ブロック20bを有することができる。塗布ブロック20aは基板に対して塗布工程(Coating process)を遂行する。現像ブロック20bは基板に対して現像工程(Developing process)を遂行する。
【0045】
塗布ブロック20aは複数個具備されることができるし、複数個の塗布ブロック20aらはお互いに積層されるように配置されることができる。また、現像ブロック20bは複数個具備されることができるし、複数個の現像ブロック20bらはお互いに積層されるように配置されることができる。また、一実施例によれば、塗布ブロック20aらは現像ブロック20bらの下側に配置されることができる。また、それぞれの塗布ブロック20aらはお互いに同一または類似な構造を有して、お互いに同一または類似な工程を遂行することができる。また、それぞれの現像ブロック20bらはお互いに同一または類似な構造を有して、お互いに同一または類似な工程を遂行することができる。但し、これに限定されるものではなくて、それぞれの塗布ブロック20aはお互いに異なる工程を遂行し、それぞれの現像ブロック20bはお互いに異なる工程を遂行することができる。また、塗布ブロック20aらの個数及び配置、そして、現像ブロック20bらの個数及び配置は多様に変更されることができる。
【0046】
一実施例による塗布ブロック20aと現像ブロック20bは概して同一または類似な構造及び配置で構成されるので、以下では、現像ブロック20bに対する説明は略して、塗布ブロック20aを中心に説明する。
【0047】
塗布ブロック20aは返送チャンバ220、バッファーチャンバ242、244、熱処理チャンバ300、そして、液処理チャンバ400を有する。
【0048】
返送チャンバ220はバッファーチャンバ242、244、熱処理チャンバ300、そして、液処理チャンバ400の間に基板を返送する。返送チャンバ220は第1方向2と平行な長さ方向を有する。返送チャンバ220には第1方向2と平行な長さ方向を有するガイドレール222と返送ロボット224が配置される。返送ロボット224はバッファーチャンバ242、244、熱処理チャンバ300、そして、液処理チャンバ400の間に基板を返送する。返送ロボット224はガイドレール222上でガイドレール222の長さ方向に沿って直線移動する。返送ロボット224は基板が置かれる返送ハンド226を有する。返送ハンド226は前進及び後進移動、第3方向6を軸にした回転移動、そして、第3方向6に沿って昇降移動する。
【0049】
バッファーチャンバ242、244は塗布ブロック20aに搬入される基板と塗布ブロック20aから搬出される基板が一時的にとどまる空間を提供する。バッファーチャンバ242、244は複数個具備されることができる。バッファーチャンバらのうちで、ある一部はインデックスモジュール10と返送チャンバ220の間に配置される。以下では、これらバッファーチャンバを前端バッファー242(Front buffer)と指称する。また、バッファーチャンバらのうちで他の一部は返送チャンバ220とインターフェースモジュール70との間に配置される。以下では、これらバッファーチャンバを後端バッファー244(Rear buffer)と指称する。前端バッファー242は複数個具備され、上下方向に沿ってお互いに積層されることができる。また、後端バッファー244は複数個具備され、上下方向に沿ってお互いに積層されることができる。
【0050】
前端バッファー242らと後端バッファー244らそれぞれは複数の基板らを一時的に保管する。前端バッファー242に保管された基板はインデックスロボット144と返送ロボット224によって搬入または搬出される。また、後端バッファー244に保管された基板は返送ロボット224と後述する第1ロボット742によって搬入または搬出される。
【0051】
バッファーチャンバ242、244の一側にはバッファーロボット246、248が配置されることができる。一実施例によれば、前端バッファー242の一側には前端バッファーロボット246が配置され、後端バッファー244の一側には後端バッファーロボット248が配置されることができる。但し、これに限定されるものではなくて、前端バッファー242と後端バッファー244の両側にバッファーロボットらがそれぞれ配置されることができる。
【0052】
前端バッファーロボット246は前端バッファー242らの間に基板を返送する。前端バッファーロボット246は第3方向6に沿って移動しながら積層されるように配置された前端バッファー242らの間に基板を返送する。また、後端バッファーロボット248は後端バッファー244らの間に基板を返送する。後端バッファーロボット248は第3方向6に沿って移動しながら、積層されるように配置された後端バッファー244らの間に基板を返送する。前端バッファーロボット246及び後端バッファーロボット248は前述した返送ロボット224と大部分同一または類似な構造を有するので、これに対する詳細な説明は略する。
【0053】
熱処理チャンバ300は基板に対して熱処理工程を遂行する。一実施例による熱処理工程は、基板の温度を低める冷却工程と基板の温度を昇温させる加熱工程を含むことができる。熱処理チャンバ300は複数個具備されることができる。熱処理チャンバ300らは第1方向2に沿って配置される。熱処理チャンバ300らは返送チャンバ220の一側に位置する。
【0054】
また、液処理チャンバ400は基板上に液を供給して液膜を形成する。一実施例によった液膜はフォトレジスト膜及び/または反射防止膜であることができる。液処理チャンバ400は複数個具備されることができる。液処理チャンバ400らは第1方向2に沿って配置される。液処理チャンバ400らは返送チャンバ220の他側に位置する。すなわち、熱処理チャンバ300と液処理チャンバ400は返送チャンバ220を基準にお互いに対向されるように配置される。
【0055】
複数個の液処理チャンバ400らはお互いに積層されるように配置されることができる。また、複数個の液処理チャンバ400らのうちで、ある一部はインデックスモジュール10と隣接した位置に配置される。インデックスモジュール10と隣接した位置に配置された液処理チャンバ400では基板上に第1液を供給することができる。また、複数個の液処理チャンバ400らのうちで他の一部はインターフェースモジュール70と隣接した位置に配置される。インターフェースモジュール70と隣接した位置に配置された液処理チャンバ400では基板上に第2液を供給することができる。一実施例によれば、第1液は反射防止膜であり、第2液はフォトレジストであることができる。但し、これに限定されるものではなくて、第1液はフォトレジストであり、第2液は反射防止膜であることができる。この場合、反射防止膜はフォトレジストが供給された基板上に供給されることができる。選択的に、第1液と第2液はすべて等しい種類の液であることができる。この場合、第1液と第2液は濃度がお互いに異なるフォトレジストであることができる。
【0056】
図4は、一実施例による熱処理チャンバを概略的に見せてくれる平面図である。
図5は、一実施例による熱処理チャンバを概略的に見せてくれる正面図である。
【0057】
以下では、
図4及び
図5を参照して本発明の一実施例による熱処理チャンバに対して説明する。
【0058】
熱処理チャンバ300はハウジング320、冷却ユニット340、加熱ユニット360、そして、返送プレート380を含む。
【0059】
ハウジング320は概して直方体の形状を有する。ハウジング320の側壁には基板が出入りする出入口(図示せず)が形成される。ハウジング320の内部空間には冷却ユニット340、加熱ユニット360、そして、返送プレート380が位置する。冷却ユニット340と加熱ユニット360は第2方向4に沿って並んで位置する。
【0060】
一実施例によれば、冷却ユニット340は加熱ユニット360より相対的に返送チャンバ220にさらに近く位置することができる。冷却ユニット340は冷却プレート342と冷却流路344を含む。冷却プレート342は上から眺める時、概して円形状を有することができる。冷却流路344は冷却プレート342内部に位置する。冷却流路344には冷却流体が流れることができる。冷却流体が冷却流路344を流動しながら、冷却プレート342の温度を低めることができる。
【0061】
加熱ユニット360は加熱プレート361、カバー362、そして、ヒーター363を含むことができる。
【0062】
加熱プレート361は上から眺める時、円形状を有することができる。加熱プレート361は基板より大きい直径を有することができる。加熱プレート361の内部にはヒーター363が配置される。ヒーター363は流れる電流に抵抗して発熱する公知された発熱低抗体のうちで何れか一つであることができる。
【0063】
加熱プレート361には第3方向6に沿って上下移動する複数個のリフトピン364らが配置される。リフトピン364らは加熱ユニット360外部の返送手段(例えば、返送プレート380から基板の引受を受けて、基板を加熱プレート361に下ろすことができる。また、リフトピン364らは加熱プレート361で基板を持ち上げて加熱ユニット360外部の返送手段(例えば、返送プレート380に基板を引き継ぐことができる。
【0064】
カバー362は下部(lower portion)が開放された形状を有する。カバー362は加熱プレート361の上側に位置し、駆動機365によって上下方向に移動されることができる。駆動機365は駆動力を伝達することができる公知されたモータのうちで何れか一つであることができる。駆動機365によってカバー362が下の方向に移動した場合、カバー362と加熱プレート361がお互いに組合されて形成した空間は基板を加熱する加熱空間で機能する。
【0065】
返送プレート380は概して円盤形状を有することができる。また、返送プレート380は基板と対応される直径を有することができる。返送プレート380の縁にはノッチ382が形成される。また、返送プレート380は第2方向4に沿って直線移動することができる。例えば、返送プレート380は駆動機386を媒介で第2方向4と水平な長さ方向を有するガイドレール384上に装着され、駆動機386によってガイドレール384に沿って直線移動することができる。返送プレート380は返送ロボット224(
図3参照)から基板の引受を受けることができる。また、返送プレート380は返送ロボット224(
図3参照)またはリフトピン364に基板を引き継ぐことができる。
【0066】
返送プレート380にはスリット形状のガイド溝388が複数個形成される。ガイド溝388は返送プレート380の末端で返送プレート380の内部まで延長される。ガイド溝388は第2方向4と水平な長さ方向を有して、複数個のガイド溝388らは第1方向2に沿ってお互いに離隔されるように形成される。ガイド溝388は返送プレート380と加熱ユニット360との間に基板の引受及び引き継ぎがなされる時、返送プレート380とリフトピン364がお互いに干渉されることを避けることができる。
【0067】
返送プレート380はリフトピン364に基板を引き継いで、リフトピン364は下の方向に移動して加熱プレート361に基板を安着させる。加熱プレート361に安着された基板はヒーター363の発熱によってその温度が上昇されることができる。
【0068】
また、返送プレート380は冷却プレート342と接触することができる。より具体的には、返送プレート380の上側に基板が置かれた状態で、返送プレート380は冷却プレート342と接触することができる。返送プレート380上に安着された基板は冷却流路344に流れる冷却流体によってその温度が下降することがある。冷却プレート342と基板との間の熱伝達がよくなされるように、返送プレート380は熱伝導性が高い材質でなされることができる。一実施例によれば、返送プレート380は金属材質で提供されることができる。
【0069】
また、一実施例によれば、複数個の熱処理チャンバ300らのうちで、ある一部に提供された加熱ユニット360は、基板を加熱する間にガスを供給して基板に対するフォトレジストの付着率を向上させることができる。一実施例によれば、ガスはヘキサメチルジシラン(hexamethyldisilane)であることがある。
【0070】
図6は、一実施例による液処理チャンバを概略的に見せてくれる断面図である。
図7は、
図6の一実施例による液処理チャンバを概略的に見せてくれる平面図である。
【0071】
以下では、
図6及び
図7を参照して一実施例による液処理チャンバに対して説明する。
【0072】
液処理チャンバ400は処理容器420、支持ユニット430、液供給ユニット440、そして、ホームポート500を含むことができる。
【0073】
一実施例によれば、たとえ図示されなかったが、処理容器420、支持ユニット430、液供給ユニット440、そして、ホームポート500はすべて直方体形状のハウジング内部に配置されることができる。ハウジング(図示せず)の側壁には基板が搬出入される出入口が形成される。また、図示されなかったが、ハウジング(図示せず)の上壁にはハウジングの内部に気流を供給するファンフィルターユニットが設置され、ハウジング(図示せず)の下壁にはハウジングの内部の雰囲気を排気するホールが形成されることができる。
【0074】
一実施例によれば、処理容器420は上部(upper portion)が開放されたボウル(Bowl)であることがある。すなわち、処理容器420は上部が開放されたカップ形状を有することができる。処理容器420の内部は基板(W)が処理される処理空間で機能する。処理空間は後述する支持ユニット430が基板(W)を支持して回転させる空間であることができる。また、処理空間は後述する液供給ユニット440が液を供給して基板(W)を処理する空間であることができる。
【0075】
処理容器420は内側カップ422と外側カップ424を含むことができる。外側カップ424は内側カップ422をくるんで、内側カップ422は支持ユニット430のうちで一部をくるむことができる。また、内側カップ422は外側カップ424の内側に位置することができる。内側カップ422と外側カップ424はそれぞれリング形状を有することができる。内側カップ422と外側カップ424の間空間は処理空間に流入された液が回収される回収経路で機能することができる。
【0076】
内側カップ422は上から眺める時、後述する支持軸434をくるむ形状を有することができる。例えば、内側カップ422は上から眺める時、支持軸434をくるむ円盤形状を有することができる。上から眺める時、内側カップ422は排気ライン480と重畳されるように配置されることができる。排気ライン480はハウジング(図示せず)の底壁に結合され、後述する外側カップ424の底部424aに連結されることができる。排気ライン480には図示されない減圧ユニットが設置される。減圧ユニット(図示せず)は排気ライン480を通じて処理空間に陰圧を加えて、処理空間の内部雰囲気を排気することができる。
【0077】
内側カップ422は内側部と外側部を有することができる。内側部と外側部それぞれの上面は仮想の水平線を基準でお互いに異なる角度を有することができる。一実施例によれば、内側部は上から眺める時、後述する胴体432と重畳される領域に位置することができる。また、内側部は支持軸434から遠くなるほどその上面が上向き傾くことができる。
【0078】
外側部は内側部から外側方向に延長される。一実施例によれば、外側部は支持軸434から遠くなるほどその上面が下向き傾くことができる。内側部の上端は上から眺める時、基板(W)の側端と重畳されるように位置することができる。すなわち、内側部の上端は基板(W)の側端と上下方向に一致することができる。一実施例によれば、内側部と外側部の会う支点は内側部の上端より低い位置であることができる。また、内側部と外側部が会う支点はラウンドになるように形成されることができる。外側部と外側カップ424との間の空間は液が回収される回収経路で機能する。
【0079】
外側カップ424は底部424a、側部424b、そして、傾斜部424cを有する。底部424aは中空を有する円盤形状で形成されることができる。底部424aには回収ライン470が連結される。回収ライン470は基板(W)上に供給された液を回収する。回収ライン470によって回収された液は外部の再生システム(図示せず)によって再使用されることができる。
【0080】
側部424bと傾斜部424cは概してリング形状を有することができる。側部424bは底部424aの末端から上の方向に延長される。傾斜部424cは側部424bの上端から延長される。例えば、傾斜部424cは側部424bの上端から後述する支持軸434の中心軸を向ける方向に延長されることができる。また、傾斜部424cは支持軸434の中心軸を向ける方向に行くほど上向き傾くことができる。
【0081】
内側カップ422には内側昇降ユニット426が結合される。また、外側カップ424には外側昇降ユニット428が結合される。内側昇降ユニット426は内側カップ422を昇降させることができる。また、外側昇降ユニット428は外側カップ424を昇降させることができる。内側昇降ユニット426と外側昇降ユニット428は駆動力を伝達する公知されたモータのうちで何れか一つであることができる。一実施例によれば、基板(W)を処理する中に、外側昇降ユニット428は外側カップ424を上の方向に移動させることができる。これに、基板(W)を処理する間に傾斜部424cの上端が支持ユニット430に支持された基板(W)の上面より高く位置することができる。これと反対に、基板(W)に対する処理が完了された以後には、傾斜部424cの上端が支持ユニット430に支持された基板(W)の上面より低く位置するように、外側昇降ユニット428は外側カップ424を下の方向に移動させることができる。
【0082】
支持ユニット430は基板(W)を支持して回転させる。一実施例によれば、支持ユニット430は基板(W)を支持して回転させるチャック(Chuck)であることがある。支持ユニット430は胴体432、支持軸434、そして、駆動部436を含むことができる。
【0083】
胴体432の上面には基板(W)が安着される。胴体432の上面は上から眺める時、概して円形状を有する。胴体432の上面は基板(W)より小さな直径を有する。一実施例によれば、胴体432の上部(upper portion)には吸着ホール(図示せず)が形成される。吸着ホール(図示せず)は胴体432の上面に安着された基板(W)を真空吸着方式で固定する。但し、これに限定されるものではなくて、胴体432の上部には支持ピン(図示せず)らが配置されることができる。支持ピン(図示せず)らは基板の下面は及び/または側面と物理的に接触して基板を支持することができる。
【0084】
支持軸434は胴体432の下側に位置する。支持軸434は第3方向6と水平な長さ方向を有する。支持軸434は胴体432と結合する。また、支持軸434は駆動部436と結合する。支持軸434は駆動部436から動力の伝達を受けて回転することができる。これに、胴体432及び胴体432に安着された基板(W)は回転することができる。駆動部436は支持軸434の回転速度を可変することができる。駆動部436は動力を伝達するモータであることができる。
【0085】
液供給ユニット440は支持ユニット430に支持された基板(W)に液を供給する。一実施例による液は、塗布液を含むことができる。例えば、塗布液はフォトレジスト(Photoresist、PR)のような減光液または基板(W)上に反射防止膜を形成する液であることができる。但し、以下では理解の便宜のためにフォトレジストが基板(W)に供給される場合を例を挙げて説明する。
【0086】
また、一実施例による液はプリウェット液をさらに含むことができる。例えば、プリウェット液は基板(W)の表面性質を変化させることができる液であることができる。より具体的には、プリウェット液は基板(W)の表面が疎水性の性質を有するように基板(W)の表面性質を変化させる液であることができる。例えば、プリウェット液はシンナー(Thinner)であることがある。
【0087】
液供給ユニット440は第1ノズル441、第2ノズル442、そして、アーム443を含むことができる。
【0088】
第1ノズル441は基板(W)に第1液を供給する。また、第2ノズル442は基板(W)に第2液を供給する。一実施例によれば、第1液はプリウェット液であり、第2液はフォトレジストであることができる。但し、これに限定されるものではなくて、第1液はフォトレジストであり、第2液はプリウェット液であることができる。また、第1液と第2液はお互いに異なる濃度を有する同種の液であることができる。以下では、理解の便宜のために第1ノズル441と第2ノズル442が基板(W)に第1液及び第2液を供給する場合を例を挙げて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、液供給ユニット440は3個以上のノズルらを含むことができる。
【0089】
第1ノズル441は基板(W)に第1液をストリーム方式で供給することができる。また、第2ノズル442は基板(W)に第2液をストリーム方式で供給することができる。但し、これに限定されるものではなくて、第1ノズル441と第2ノズル442はドロップ方式で第1液及び第2液を基板(W)に供給することができる。
【0090】
アーム443は第1ノズル441と第2ノズル442をそれぞれ支持する。アーム443の一端には第1ノズル441と第2ノズル442がそれぞれ設置される。また、アーム443の下面には第1ノズル441と第2ノズル442がそれぞれ設置される。一実施例によれば、第1ノズル441と第2ノズル442はアーム443から脱着されることがある。
【0091】
上から眺める時、第1ノズル441と第2ノズル442は、後述するレール446の長さ方向と平行な方向に配列されることができる。レール446は図示されないハウジングの底壁に設置されることができる。また、レール446は処理容器420及び後述するホームポート500と干渉されない位置に配置されることができる。レール446は第1方向2と平行な長さ方向を有することができる。
【0092】
アーム443の他端は駆動機445と結合する。駆動機445は公知されたモータのうちで何れか一つであることができる。駆動機445はレール446上に設置される。駆動機445はアーム443に駆動力を伝達してアーム443を直線移動させることができる。すなわち、アーム443は駆動機445が設置されるレール446に沿ってその移動方向がガイドされることがある。これによって、アーム443に設置された第1ノズル441と第2ノズル442の位置が変更されることができる。すなわち、第1ノズル441と第2ノズル442は駆動機445とアーム443によって工程位置と待機位置との間に移動することができる。より具体的には、工程位置とは、第1ノズル441と第2ノズル442が処理容器420の上側にある時の位置を意味することができる。また、待機位置とは、第1ノズル441と第2ノズル442が後述するホームポート500の上側にある時の位置を意味することができる。
【0093】
前述した実施例に限定されないで、アーム443はその長さ方向が第3方向6を向ける回転軸と結合してスイング移動してその位置が変更されることができる。
【0094】
図8は、一実施例によるホームポートを概略的に見せてくれる斜視図である。
図9は、一実施例によるホームポートを概略的に見せてくれる断面図である。
図10は一実施例による区画プレートを概略的に見せてくれる斜視図である。
【0095】
以下では、
図7乃至
図10を参照して本発明の一実施例によるホームポートに対して説明する。
図7と
図8では理解の便宜のために一実施例による測定ユニットに対する図示は略した。
【0096】
ホームポート500はノズルら441、442が基板(W)上に液を吐出しない時、ノズルら441、442が待機及び保管される場所で機能する。ノズルら441、442が前述した待機位置に位置する時、ノズルら441、442はホームポート500に持続的または間歇的に液を吐出することができる。ノズルら441、442はホームポート500に持続的または間歇的に液を吐出することで、ノズルら441、442の内部に収容または残留する液が固着することを防止することができる。また、ホームポート500ではノズルら441、442が吐出した液の帯電量を測定することができる。これに対する詳細な説明は後述する。
【0097】
ホームポート500は図示されないハウジングの底壁に設置されることができる。また、ホームポート500は処理容器420の外側に配置される。ホームポート500はレール446に沿って直線移動するノズルら441、442の移動経路上に配置される。
【0098】
ホームポート500はボディー510、区画プレート530、そして、測定ユニット580を含むことができる。
【0099】
ボディー510は概して直方体形状を有することができる。ボディー510の材質は絶縁性物質を含むことができる。一実施例によれば、ボディー510の材質はテプロン系列の物質を含むことができる。例えば、ボディー510の材質はPFAまたはPTFEを含むことができる。ボディー510は内部に空間を有することができる。ボディー510の内部空間はノズルら441、442が吐出する液が排出される排出空間で機能する。ボディー510の上部(upper portion)にはメインホール520が形成される。一実施例によれば、メインホール520は貫通ホールであることができる。メインホール520はボディー510の上面からボディー510内部の排出空間まで貫通する。これに、メインホール520はボディー510の外部とボディー510の排出空間をお互いに流体連通させる。より詳細には、メインホール520はボディー510の外部と後述する第1空間541をお互いに流体連通させる。
【0100】
メインホール520は段差になるように形成されることができる。例えば、メインホール520の上部領域の直径はメインホール520の下部領域の直径より大きくなることがある。メインホール520の上部領域にはノズルら441、442が挿入されることができる。これに、メインホール520の上部領域はノズルら441、442が挿入される挿入空間で機能する。また、メインホール520の下部領域はノズルら441、442が吐出する液が吐出される経路で機能する。但し、これに限定されるものではなくて、ノズルら441、442はメインホール520に挿入されないで、メインホール520の上側でメインホール520を向けて液を吐出することができる。
【0101】
また、メインホール520はボディー510に複数個形成されることができる。メインホール520らはノズルら441、442の個数と対応される個数で具備されることができる。また、複数個のメインホール520らはノズルら441、442が配列された方向と水平な方向に沿って形成されることができる。例えば、複数個のメインホール520らは第1方向2と水平な方向に沿って形成されることができる。
【0102】
区画プレート530はボディー510の内部に位置する。区画プレート530はボディー510と一体で形成されることができる。但し、これに限定されるものではなくて、区画プレート530はボディー510と一体で形成されないこともある。また、区画プレート530の材質はボディー510の材質と同一または類似な絶縁性物質を含むことができる。一実施例によれば、区画プレート530の材質はテプロン系列の物質を含むことができる。例えば、区画プレート530の材質はPFAまたはPTFEを含むことができる。
【0103】
区画プレート530はホームポート500の正面から眺める時、第1方向2と水平な長さ方向を有することができる。区画プレート530は第1部分530a、第2部分530b、そして、第3部分530cで構成されることができる。第1部分530a、第2部分530b、そして、第3部分530cは一体で形成され、同一な材質でなされる。
【0104】
第1部分530aはホームポート500の側面から眺める時、第3方向6と水平な長さ方向を有することができる。第1部分530aの上面はボディー510内部の排出空間の上面と面接することができる。また、第1部分530aの両側面はボディー510内部の排出空間の一側面と他側面とそれぞれ面接することができる。
【0105】
第2部分530bは第1部分530aから下の方向に延長される。また、第2部分530bの両側面はボディー510内部の排出空間の一側面と他側面とそれぞれ面接することができる。第2部分530bは傾くように形成される。より具体的には、第2部分530bはノズルら441、442から吐出される液の落下方向に対して傾くように形成される。例えば、第2部分530bは第1部分530aから遠くなる方向を向けるほど地面に対して下向き傾くように形成されることができる。また、第2部分530bは上から眺める時、メインホール520と重畳されることができる。これに、ノズルら441、442から吐出された液は、メインホール520を通過して第2分530bに落下することができる。すなわち、ノズルら441、442から吐出された液は、メインホール520を通過して区画プレート530の傾いた部分に落下することができる。
【0106】
第3部分530cは第2部分530bから下の方向に延長される。一実施例によれば、第3部分530cはホームポート500の側面から眺める時、第3方向6と水平な長さ方向を有する。第3部分530cの下面ボディー510の内部排出空間の下面と面接することができる。また、第3部分530aの両側面はボディー510内部の排出空間の一側面と他側面とそれぞれ面接することができる。
【0107】
これによって、区画プレート530はボディー510内部の排出空間を区切る。区画プレート530はボディー510内部の排出空間を第1空間541と第2空間542で区切る。第1空間541は前述したメインホール520と流体連通する空間であることができる。これに、ノズルら441、442で吐出された液はメインホール520を経って第1空間541に流入されることができる。
【0108】
また、第2空間542は第1空間541と流体連通する空間であることができる。具体的には、第2空間542は区画プレート530に形成された開口532を通じて第1空間541と流体連通することができる。一実施例によれば、開口532は区画プレート530の上面と下面を貫通するホールであることができる。開口532は区画プレート530の傾いた部分に形成される。より具体的には、開口532は区画プレート530の第2部分530bに形成されるが、ノズルら441、442から吐出された液が区画プレート530に落下する支点より下側に形成される。但し、これに限定されるものではなくて、開口532は上から眺める時、メインホール520と重畳される位置に形成されることができる。これに、ノズルら441、442から吐出されて第1空間541に流入された液は、区画プレート530の第2部分530bに落下し、第2部分530bの傾斜面に沿って流れながら開口532を経って第2空間542に流入される。また、開口532は第2部分530bに複数個で形成されることができる。複数個の開口532らはメインホール520の個数よりさらに多い個数で具備されることができる。但し、これに限定されるものではなくて、複数個の開口532らはメインホール520の個数と対応されるか、または、メインホール520の個数よりさらに少ない個数で具備されることができる。
【0109】
ボディー510及び区画プレート530の表面はコーティングされることができる。より詳細には、ボディー510の全表面のうちで第2空間542を定義するボディー510の表面と、区画プレート530の全表面のうちで第2空間542を定義する区画プレート530の表面は伝導性物質でコーティングされることができる。すなわち、第2空間542に露出したボディー510の表面と区画プレート530の表面はそれぞれ伝導性物質にコーティングされて各表面にコーティング層550を形成することができる。選択的に、ボディー510の表面と区画プレート530の表面それぞれには伝導性物質がイオン注入されることができる。但し、以下では理解の便宜のためにボディー510の表面と区画プレート530の表面それぞれに伝導性物質がコーティングされたことを例を挙げて説明する。
【0110】
ボディー510には第1排出ホール561と第2排出ホール562が形成される。第1排出ホール561と第2排出ホール562はボディー510の下部(lower portion)に形成される。第1排出ホール561は第1空間541を定義するボディー510の底壁に形成されることができる。第1排出ホール561には第1排出ライン571が連結される。第1排出ライン571には図示されない陰圧を加えるポンプが設置されることができる。第1空間541に流入された液のうちで一部は区画プレート530の傾斜面(例えば、第2部分530bの傾斜面)に沿って流れて開口532を通じて第2空間542に流入され、第1空間541に流入された液のうちで他の一部は第1排出ホール561を通じて第1排出ライン571に排出される。
【0111】
また、第2排出ホール562は第2空間542を定義するボディー510の底壁に形成されることができる。第2排出ホール562には第2排出ライン572が連結される。第2排出ライン572には図示されないポンプが設置されることができる。ポンプは第2排出ライン572内に陰圧を加える。第2空間542に流入された液は第2排出ライン572に排出される。
【0112】
測定ユニット580はノズルら441、442から吐出された液の帯電量を測定する。一実施例による測定ユニット580はファラデーカップ(Feraday Cub)であることがある。すなわち、一実施例による測定ユニット580は第2空間542に流入された液に含まれたイオンまたは電子を収容し、これに蓄積された電流量を測定することができる。
【0113】
一実施例による測定ユニット580は収容部581と測定部582を含むことができる。一実施例によるボディー510と区画プレート530がお互いに組合されて形成した第2空間542は、イオンまたは電子を収容するファラデーカップの収容部581で機能することができる。また、測定部582はボディー510に連結される。また、測定部582は区画プレート530に連結される。より具体的には、測定部582の配線はコーティング層550に連結される。すなわち、測定部582は伝導性物質と電気的に連結されることができる。一実施例によれば、配線のうちで何れか一つはコーティング層550のうちで区画プレート530の表面に形成されたコーティング層550に電気的に連結され、他の一つはコーティング層550のうちでボディー510の表面に形成されたコーティング層550に電気的に連結されることができる。より望ましくは、区画プレート530の表面に連結された配線は開口532と隣接した位置に、そして、開口532より下側に電気的に連結されることができる。これに、測定部582はファラデーカップの収容部581で機能する第2空間542に流入された液の帯電量を測定することができる。
【0114】
図11は、一実施例によるホームポートに挿入されたノズルがホームポートに液を排出する時測定ユニットが吐出帯電を測定する姿を概略的に見せてくれる図面である。
【0115】
図11を参照すれば、ノズルら441、442から吐出される液は第1空間541に流入される。第1空間541に流入された液のうちで一部は区画プレート530の傾斜面(例えば、第2部分530bの傾斜面)に沿って流れて、この過程で開口532を通過してファラデーカップの収容部581で機能する第2空間542に流入される。液が開口532を通過し、第2排出ライン572を通じて排出される間に、液は第2空間542内でコーティング層550と接触されることができる。コーティング層550に連結された測定部582の配線らは第2空間542に流入された液に含まれるイオンまたは電子らから電流量を測定してノズルら441、442が吐出する液の帯電量を測定してモニタリングすることができる。これに、測定ユニット580はノズルら441、442で液を吐出する時に発生する静電気の定量値を常時モニタリングすることができる。これによって、ノズルら441、442が工程位置で工程を遂行する時、ノズルら441、442から吐出される液によって基板(W)などに吐出帯電が発生して誘導された静電気を発生させることを前もって予防することができる。
【0116】
すなわち、前述した本発明の一実施例によれば、区画プレート530によってボディー510内部の排出空間を第1空間541と第2空間542で区切るが、第2空間542を液の帯電量を測定してモニタリングするファラデーカップの収容部で活用することで、ホームポートの構造的複雑性を最小化することができるし、同時にホームポートで液の吐出帯電を測定してモニタリングすることができる。
【0117】
前述した実施例では、メインホール520が貫通ホールであることを例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、メインホール520はスリット(Slit)形状を有することができる。
【0118】
以下では、本発明の変形実施例に対して説明する。以下で説明する実施例らは追加的に説明する場合外には、前述した本発明の一実施例と大部分同一または類似であるので、重複される内容に対する説明は略する。
【0119】
図12は、他の実施例による区画プレートを概略的に見せてくれる斜視図である。
【0120】
図12を参照すれば、区画プレート530に形成される開口532はスリット形状を有することができる。スリット形状の開口532はその長さ方向が第1方向2と水平することができる。スリット形状の開口532は上から眺める時、メインホール520(
図8参照)と重畳される位置に形成されることができる。
【0121】
図13及び
図14は、他の実施例によるホームポートの断面図を概略的に見せてくれる断面図である。
【0122】
図13を参照すれば、区画プレート530は第1部分530a、第2部分530b、そして、第3部分530cで構成されることができる。一実施例による第2部分530bと第3部分530cは前述した例と同一または類似な構造を有するので、以下では第1部分530aを中心に説明する。
【0123】
第1部分530aの上面はボディー510内部の排出空間の上面から下側に位置する。第1部分530aの上面はボディー510の排出空間の上面と離隔されるように配置される。第1部分530aはホームポート500の側面から眺める時、第2方向4と平行な長さ方向を有することができる。
【0124】
前述した本発明の一実施例によれば、第1空間541が第2空間542より相対的にさらに大きい面積を有することができる。理解の便宜のために図示された
図13と異なり、第2空間542は非常に狭い面積を有するように構成されることができる。これに、第2空間542を定義するボディー510の表面、そして、区画プレート530の表面に液がより頻繁に接触することができる。結果的に、前述した測定ユニット580(
図9参照)が液の帯電量をより精密に測定することができる。
【0125】
図14を参照すれば、本発明の一実施例によれば、区画プレート530は傾斜部530bで構成されることができる。すなわち、区画プレート530の全領域は傾くように形成されることができる。
【0126】
再び
図1乃至
図3を参照すれば、インターフェースモジュール70は処理モジュール20と外部の露光装置80を連結する。インターフェースモジュール70はインターフェースフレーム710、付加工程チャンバ720、インターフェースバッファー730、そして、返送部740を含むことができる。
【0127】
インターフェースフレーム710の内部空間には付加工程チャンバ720、インターフェースバッファー730、そして、返送部740が配置される。付加工程チャンバ720は塗布ブロック20aで所定の工程が完了された基板が露光装置80に搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。選択的に、付加工程チャンバ720は露光装置80で工程が完了された基板が現像ブロック20bに搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。一実施例による付加工程は、基板のエッジ領域を露光するエッジ露光工程、基板の上面を洗浄する上面洗浄工程、または基板の下面を洗浄する下面洗浄工程を含むことができる。
【0128】
付加工程チャンバ720は複数個具備されることができる。また、複数個の付加工程チャンバ720らはお互いに積層されるように配置されることができる。付加工程チャンバ720はすべて同一な工程を遂行することができる。選択的に、付加工程チャンバ720らはお互いに異なる工程を遂行することができる。
【0129】
インターフェースバッファー730は塗布ブロック20a、付加工程チャンバ720、露光装置80、そして、現像ブロック20bの間に基板を返送する過程で、基板が一時的に保管される空間を提供する。インターフェースバッファー730は複数個具備されることができるし、複数個のインターフェースバッファー730らはお互いに積層されるように配置されることができる。
【0130】
返送部740は塗布ブロック20a、付加工程チャンバ720、露光装置80、そして、現像ブロック20bの間に基板を返送する。返送部740は少なくとも一つ以上のロボットを含む。一実施例によれば、返送部740は第1ロボット742、第2ロボット744、そして、第3ロボット(図示せず)を含むことができる。第1ロボット742は塗布ブロック20a、付加工程チャンバ720、そして、露光装置80の間に基板を返送することができる。より具体的には、第1ロボット742は後端バッファー244、付加工程チャンバ720、そして、露光装置80の間に基板を返送することができる。また、第2ロボット744はインターフェースバッファー730と露光装置80との間に基板を返送することができる。図示されない第3ロボットはインターフェースバッファー730と現像ブロック20bとの間に基板を返送することができる。第1ロボット742、第2ロボット744、そして、第3ロボット(図示せず)はそれぞれ基板が置かれるハンドを含むことができる。それぞれのハンドは前進及び後進移動、第3方向6と平行な軸を基準にした回転移動、そして、第3方向6に沿って垂直移動することができる。
【0131】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0132】
10 インデックスモジュール
20 処理モジュール
70 インターフェースモジュール
80 露光装置
300 熱処理チャンバ
400 液処理チャンバ
440 液供給ユニット
441 第1ノズル
442 第2ノズル
441、442 ノズルら
500 ホームポート
510 ボディー
520 メインホール
530 区画プレート
532 開口
541 第1空間
542 第2空間
550 コーティング層
580 測定ユニット
581 収容部
582 測定部