(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097443
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】人間工学的流体処理チューブ
(51)【国際特許分類】
B04B 5/02 20060101AFI20230630BHJP
【FI】
B04B5/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044026
(22)【出願日】2023-03-20
(62)【分割の表示】P 2018114521の分割
【原出願日】2018-04-03
(31)【優先権主張番号】62/507,416
(32)【優先日】2017-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/592,628
(32)【優先日】2017-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/619,657
(32)【優先日】2018-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/885,662
(32)【優先日】2018-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】510079765
【氏名又は名称】バイオティクス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】アルタ モタデル
(72)【発明者】
【氏名】ピーター ポール ブラスチャック
(72)【発明者】
【氏名】マーティン メンデス
(57)【要約】
【課題】人間工学的流体処理チューブを提供すること。
【解決手段】チューブ本体とキャップとを備えている流体処理チューブであって、該チューブ本体は、外表面と内表面とを備え、該キャップは、近位表面と、遠位表面と、該遠位表面から突出しているチューブ状密封部材とを備え、該密封部材は、該キャップの該遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、該チューブ本体の該内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを備え、該キャップは、操作者係合表面を備えている前方チューブ締め具部材を備え、該キャップは、該密封部材と該締め具部材との間に配置された一つ以上のチャネルを備え、該一つ以上のチャネルのうちの各々は、該キャップの該近位表面上に配置された横の開口部を備えている、流体処理チューブ。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス、システム、方法等。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連特許出願)
本特許出願は、(i)Arta Motadelらを発明者とし、ERGONOMIC
FLUID HANDLING TUBESという名称であり、かつ代理人事件番号PEL-1027-PVを有する2017年5月17日に出願された米国仮特許出願第62/507,416号、(ii)Arta Motadelらを発明者とし、ERGONOMIC FLUID HANDLING TUBESという名称であり、かつ代理人事件番号PEL-1027-PV2を有する2017年11月30日に出願された米国仮特許出願第62/592,628号、および(iii)Arta Motadelらを発明者とし、ERGONOMIC FLUID HANDLING TUBESという名称であり、かつ代理人事件番号PEL-1027-PV3を有する2018年1月19日に出願された米国仮特許出願第62/619,657号に対する利益を主張する。前述の特許出願の全内容が、全ての本文、表および図面を含めて、全ての目的のために本明細書において参照によって援用される。
【0002】
(分野)
本技術は、内溝および内パネルを有する密封部材を含むキャップを有する流体処理チューブに部分的に関連する。本技術は、(i)遠位領域において凹表面を有する密封部材と、(ii)平らな近位表面とを含むキャップを有する流体処理チューブにも部分的に関連する。本技術は、キャップの前方部分において配置された締め具部材または係合部材を含むキャップを有する流体処理チューブにも部分的に関連し、係合部材または締め具部材は、湾曲およびテーパーを有する係合表面を含む。本技術は、チューブ密封部材と、前方ユーザー係合部材と、ヒンジまたはピボットとして機能する、密封部材と締め具部材との間の一つ以上のチャネル(例えば、一つ以上の畝または溝)とを含むキャップを有する流体処理チューブにも部分的に関連する。本技術は、(i)環状突起を含む密封部材を有するキャップと、(ii)環状凹部を含む内表面を有するチューブ本体とを含む流体処理チューブにも部分的に関連し、チューブ本体における環状凹部は、キャップのチューブ状密封部材の環状突起を受け取るように構成されている。
【背景技術】
【0003】
(背景)
流体処理チューブは、多くの場合、実験室環境における流体を格納および操作するために使用される。流体処理チューブは、時に、遠心分離のための遠心分離機のチャンバー内の配置のために構成され、遠心分離機チューブまたはマイクロ遠心分離機チューブと呼ばれることができる。流体処理チューブは、多くの場合、チューブ本体と、チューブ本体と係合されることができるキャップとを含む。キャップは、チューブ内の流体を例えば、漏出、蒸発および/または汚染から保護するために、チューブ本体と係合されることができる。キャップは、チューブ本体と密封係合状態にあることができ、そのようなキャップの一部は、気密密封を容易にするために、チューブ本体内部の中に挿入されることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(概要)
一定の様態において、チューブ本体とキャップとを含む流体処理チューブが提供される。チューブ本体は、外表面と内表面とを含み、キャップは、近位表面と、遠位表面と、遠位表面から突出しているチューブ状密封部材とを含む。密封部材は、多くの場合、キャップの遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、チューブ本体の内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを含む。キャップは、時に、連結部を介してチューブ本体に連結され、時に、連結部を介してチューブ本体に連結されない。チューブは、時に、チューブ本体と係合されたキャップを提供され、時に、チューブは、チューブ本体から係合解除されたキャップを提供される。
【0005】
一定の様態において、密封部材の内表面は、複数の縦に向けられたパネルと、複数の縦に向けられた溝とを含み、溝のうちの各々は、パネルのうちの一つに隣接している。溝の壁厚さは、典型的に、パネルの壁厚さより小さい。理論によって限定されることなく、溝のより薄い壁厚さは、チューブ状密封部材がチューブ本体の内部に挿入され、チューブ状密封部材の外表面がチューブ本体の内表面に対して圧縮する場合、チューブ状密封部材の円周圧縮を容易にする。さらに、理論によって限定されることなく、溝を有するチューブ状密封部材に対する円周圧縮を引き起こすために要求される挿入力は、溝を有しないチューブ状密封部材に対する円周圧縮を引き起こすために要求される挿入力より実質的に小さい。さらに、理論によって限定されることなく、溝を有するチューブ状密封部材をチューブ本体から分離するために要求される係合解除力は、溝を有しないチューブ状密封部材を分離するために要求される係合解除力より実質的に小さい。低減させられた挿入力および係合解除力は、例えば、チューブを操作することに関連づけられるユーザーへの負担を低減させることができ、反復運動条件の発生および厳格性を低減させることができる。
【0006】
一定の様態において、チューブ本体の外壁部分は、チューブ本体の開口部における円周、またはチューブ本体の開口部の近くにおける円周の全てまたは一部の周りに周方向に配置された複数の間隔を空けられたリブを含む。チューブ本体は、多くの場合、チューブ本体の開口部の周りにおいてリムを含み、リブは、時に、リムの一部と接触している。チューブ本体上に配置されたリブを含み、キャップの密封部材における縦に向けられた溝を含む流体処理チューブに対して、リブは、時に、キャップとチューブ本体とが係合される場合、溝の反対側に配置されている。理論によって限定されることなく、リブは、溝と反対側の位置において、チューブ本体に構造的剛性を与えることができ、溝におけるキャップ密封部材の圧縮を容易にすることができる。
【0007】
一定の様態において、キャップの遠位表面は、チューブ状密封部材によって囲まれた凹表面を含み、キャップの近位表面は、平らである。理論によって限定されることなく、凹表面は、チューブ状密封部材内における、チューブに格納された流体からの結露の量を低減させ、キャップの平らな近位表面は、ラベル付けおよび他の修正の適用を容易にする。
【0008】
一定の様態において、キャップは、キャップの前方部分において配置された係合部材または締め具部材を含み、係合部材または締め具部材は、湾曲とテーパーとを有する係合表面を含む。理論によって限定されることなく、湾曲表面は、平らな表面より、ユーザーの指または親指の湾曲により密着して合うことができ、それによって、チューブ操作(例えば、チューブキャップを係合および係合解除すること)に関連づけられる操作者の負担を低減させることができる。さらに、理論によって限定されることなく、テーパー状にされた表面は、平らな表面より、ユーザーの指または親指の角度により密着して合うことができ、それによって、チューブ操作(例えば、チューブキャップを係合および係合解除すること)に関連づけられる操作者の負担を低減させることができる。
【0009】
一定の様態において、キャップは、チューブ密封部材と、前方締め具部材と、密封部材と締め具部材との間における一つ以上のチャネル(例えば、一つ以上の畝または溝)とを含む。一つ以上のチャネルは、多くの場合、互いに平行であり、多くの場合、同一線上にある。各チャネルの長い長さは、多くの場合、締め具部材の前表面の長い長さと平行である。理論によって限定されることなく、一つ以上のチャネルは、力が近位方向にチューブ係合表面に加えられているとき、ヒンジおよび/またはピボットとして機能する。
【0010】
一定の様態において、キャップのチューブ状密封部材は、環状突起を含み、チューブ本体の内表面は、環状凹部を含み、チューブ本体における環状凹部は、キャップのチューブ状密封部材の環状突起を受け取るように構成されている。理論によって限定されることなく、そのような配列は、チューブ本体の内部とのチューブ状密封部材の密封を容易にする。
【0011】
一定の様態において、本明細書において説明される流体処理チューブを製造する方法、および製造工程において使用される型も提供される。一定の様態において、本明細書において説明される流体処理チューブを使用する方法も提供される。
【0012】
一定の実施形態は、以下の説明、例、請求項(一つまたは複数)、および図面においてさらに説明される。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
チューブ本体とキャップとを備えている流体処理チューブであって、
該チューブ本体は、外表面と内表面とを備え、
該キャップは、近位表面と、遠位表面と、該遠位表面から突出しているチューブ状密封部材とを備え、
該密封部材は、該キャップの該遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、該チューブ本体の該内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを備え、
該キャップは、操作者係合表面を備えている前方チューブ締め具部材を備え、
該キャップは、該密封部材と該締め具部材との間に配置された一つ以上のチャネルを備え、
該一つ以上のチャネルのうちの各々は、該キャップの該近位表面上に配置された横の開口部を備え、
該一つ以上のチャネルのうちの各々は、チャネル床と、第一のチャネル末端と、第二のチャネル末端と、該第一のチャネル末端から該第二のチャネル末端まで該チャネル床に沿った長い長さとを備えている、流体処理チューブ。
(項目2)
チューブ本体とキャップとを備えている流体処理チューブであって、
該チューブ本体は、外表面と内表面とを備え、
該キャップは、近位表面と、遠位表面と、該遠位表面から突出しているチューブ状密封部材とを備え、
該密封部材は、該キャップの該遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、該チューブ本体の該内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを備え、
該密封部材の該内表面は、複数の縦に向けられた溝と、複数の縦に向けられたパネルとを備え、該溝のうちの各々は、該パネルのうちの一つに隣接している、流体処理チューブ。
(項目3)
チューブ本体とキャップとを備えている流体処理チューブであって、
該チューブ本体は、外表面と内表面とを備え、
該キャップは、近位表面と、遠位表面と、該遠位表面から突出しているチューブ状密封部材とを備え、
該密封部材は、該キャップの該遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、該チューブ本体の該内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを備え、
該キャップの該遠位表面は、該チューブ状密封部材によって囲まれた凹表面を備え、
該キャップの該近位表面は、平らである、流体処理チューブ。
(項目4)
前記キャップは、リム外表面を備え、前記一つ以上のチャネルのうちの各々は、該リム外表面において終わる、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目5)
前記キャップは、ボアを備えている、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目6)
前記ボアは、内側表面を備え、前記一つ以上のチャネルのうちの各々は、該ボアの内側表面において終わる、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目7)
前記キャップは、二つのチャネルを備え、該チャネルは、同一線上にある、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目8)
前記一つ以上のチャネルのうちの各々の前記長い長さは、前記キャップの一方の側から該キャップの他方の側まで延びている横軸と平行である、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目9)
前記一つ以上のチャネルの前記第一のチャネル末端、前記第二のチャネル末端、または、該第一のチャネル末端と該第二のチャネル末端とは、平らな側壁、平らな床、湾曲側壁、湾曲床、またはそれらの組み合わせを伴うU字形状またはV字形状の断面を有する、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目10)
前記一つ以上のチャネルは、前記チャネル床から前記チャネル開口部までのチャネル深さを有し、該チャネル深さは、約0.025インチ~約0.035インチである、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目11)
前記チャネル床と、前記キャップの該チャネル床と反対側の前記遠位表面との間の厚さは、約0.003インチ~約0.011インチである、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目12)
前記厚さは、約0.005インチ~約0.009インチである、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目13)
前記厚さは、約0.007インチである、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目14)
前記キャップが前記チューブ本体と密封連結状態にある場合、前記係合表面と縦軸との間の角度は、約45度~約65度である、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目15)
前記角度は、約50度~約60度である、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目16)
前記角度は、約55度である、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目17)
前記係合表面は、半径とテーパーとを備えている、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目18)
前記係合表面は、テクスチャー加工された表面を備えている、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目19)
前記テクスチャー加工された表面は、リッジおよびトラフを備えている、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目20)
前記一つ以上のチャネルは、該一つ以上のチャネルを含まないキャップに対する分離のために要求される力と比較して、前記キャップ上の前記締め具を前記チューブ上の前記締め具係合表面から分離するために要求される力の量を低減させる、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目21)
前記一つ以上のチャネルのうちの各々は、リビングヒンジである、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目22)
力が近位方向に前記係合表面に加えられているとき、前記キャップにおける前記一つ以上のチャネルは、リビングヒンジとして機能するように構成されている、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目23)
前記キャップは、変形するように構成され、それによって、前記キャップ遠位表面と、前記キャップリムの遠位表面とは、(i)力が加えられる前、平らであるか、または実質的に平らであり、(ii)力が該キャップにおける前記チューブ締め具部材の前記係合表面に加えられた後、および力が加えられているとき、該平らな向きまたは該実質的に平らな向きから、湾曲させられた向きに変形する、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目24)
力が加えられる前、前記チャネルの前記開口部の短い幅は、約0.020インチ~約0.030インチであり、力が加えられた後、および力が加えられているとき、該チャネルの該開口部の該短い幅は、約0.003インチ~約0.006インチ低減させられる、上記項目のいずれかに記載のチューブ。
(項目25)
チューブ本体とキャップとを備えている流体処理チューブであって、
該チューブ本体は、外表面と内表面とを備え、
該キャップは、近位表面と、遠位表面と、リムと、リム外表面と、該遠位表面から突出しているチューブ状密封部材とを備え、
該密封部材は、該キャップの該遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、該チューブ本体の該内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを備え、
該キャップは、部材操作者係合表面を備えている前方チューブ締め具部材を備え、
該キャップは、ボアを備え、該ボアは、第一のボア内側表面と、対向する第二のボア内側表面とを備え、
該キャップは、該ボアの各側に配置された二つの同一線上のチャネルを備え、該二つの同一線上のチャネルは、該密封部材と該締め具部材との間に配置され、該チャネルのうちの各々は、
該キャップの該近位表面上に配置された横の開口部と、
チャネル床と、
リム外表面において配置された第一のチャネル末端と、
該第一のボア内側表面または該第二のボア内側表面において配置された第二のチャネル末端と、
該第一のチャネル末端から該第二のチャネル末端まで該チャネル床に沿った長い長さと
を備えている、流体処理チューブ。
(摘要)
本明細書において、内溝と内パネルとを有する密封部材を含むキャップを有する流体処理チューブが提供される。本明細書において、(i)遠位領域において凹表面を有する密封部材と、(ii)平らな近位表面とを含むキャップを有する流体処理チューブも提供される。キャップの縁において係合部材を含むキャップを有する流体処理チューブも提供され、係合部材は、湾曲とテーパーとを有する表面を含む。本明細書において、チューブ密封部材と、前方係合部材と、ヒンジまたはピボットとして機能する、密封部材と係合部材との間の一つ以上のチャネル(例えば、一つ以上の畝または溝)とを備えているキャップを含む流体処理チューブも提供される。(i)環状突起を含む密封部材を有するキャップと、(ii)環状凹部を含む内表面を有するチューブ本体とを含む流体処理チューブも提供され、チューブ本体における環状凹部は、キャップのチューブ状密封部材の環状突起を受け取るように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は、本技術の一定の実施形態を例示し、かつ限定していない。例示の明確さおよび容易さのために、図面は、いくつかの例において必ずしも一定の縮尺比でなく、特定の実施形態の理解を容易にするために、様々な様態が誇張または拡大されて示され得る。
【0014】
【
図1】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図1は、流体処理チューブ実施形態100の上方斜視図である。
【0015】
【
図2】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図2は、
図1に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0016】
【
図3】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図3は、流体処理チューブ実施形態100の底面斜視図である。
【0017】
【
図4】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図4は、流体処理チューブ実施形態100の見下げ図である。
【0018】
【
図5】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図5は、流体処理チューブ実施形態100の側面図である。
【0019】
【
図6】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図6は、
図5に示された切断面R-Rを通した拡大断面図である。
【0020】
【
図7】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図7は、流体処理チューブ実施形態100の底面図である。
【0021】
【
図8】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図8は、流体処理チューブ実施形態100の前側面図である。
【0022】
【
図9】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図9は、流体処理チューブ実施形態100の後側面図である。
【0023】
【
図10】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図10は、切断面AB-ABを示す見下げ図である。
【0024】
【
図11】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図11は、AB-ABを通した断面図を示す。
【0025】
【
図12】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図12は、
図9に示された切断面AB-ABを通した断面図である。
【0026】
【
図13】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図13は、
図12に示された破線の楕円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0027】
【
図14】
図1~
図14は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図14は、
図12に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0028】
【
図15】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図15は、流体処理チューブ実施形態100の上方斜視図である。
【0029】
【
図16】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図16は、流体処理チューブ実施形態100の底面斜視図である。
【0030】
【
図17】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図17は、流体処理チューブ実施形態100の見下げ図である。
【0031】
【
図18】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図18は、流体処理チューブ実施形態100の側面図である。
【0032】
【
図19】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図19は、流体処理チューブ実施形態100の底面図である。
【0033】
【
図20】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図20は、流体処理チューブ実施形態100の前側面図である。
【0034】
【
図21】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図21は、流体処理チューブ実施形態100の後側面図である。
【0035】
【
図22】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図22は、
図21に示された切断面B-Bを通した断面図である。
【0036】
【
図23】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図23は、
図22に示された破線の楕円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0037】
【
図24】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図24は、
図23に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0038】
【
図25】
図15~
図25は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態100を示す。
図25は、
図21に示された切断面T-Tを通した拡大断面図である。
【0039】
【
図26】
図26~
図31は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図26は、流体処理チューブ実施形態300の上方斜視図を示す。
【0040】
【
図27】
図26~
図31は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図27は、流体処理チューブ実施形態300の側面図を示す。
【0041】
【
図28】
図26~
図31は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図28は、
図27に示された切断面Y-Yを通した拡大断面図である。
【0042】
【
図29】
図26~
図31は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図29は、流体処理チューブ実施形態500の上方斜視図を示す。
【0043】
【
図30】
図26~
図31は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図30は、流体処理チューブ実施形態500の側面図を示す。
【0044】
【
図31】
図26~
図31は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図31は、
図30に示された切断面Z-Zを通した拡大断面図である。
【0045】
【
図32】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図32は、流体処理チューブ実施形態700の上方斜視図である。
【0046】
【
図33】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図33は、
図32に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0047】
【
図34】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図34は、流体処理チューブ実施形態700の底面斜視図である。
【0048】
【
図35】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図35は、流体処理チューブ実施形態700の見下げ図である。
【0049】
【
図36】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図36は、流体処理チューブ実施形態700の側面図である。
【0050】
【
図37】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図37は、
図36に示された切断面R-Rを通した拡大断面図である。
【0051】
【
図38】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図38は、流体処理チューブ実施形態700の底面図である。
【0052】
【
図39】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図39は、流体処理チューブ実施形態700の前側面図である。
【0053】
【
図40】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図40は、流体処理チューブ実施形態700の後側面図である。
【0054】
【
図41】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図41は、切断面AB-ABを示す見下げ図である。
【0055】
【
図42】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図42は、AB-ABを通した断面図を示す。
【0056】
【
図43】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図43は、
図40に示された切断面A-Aを通した断面図である。
【0057】
【
図44】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図44は、
図43に示された破線の楕円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0058】
【
図45】
図32~
図45は、チューブ本体と係合されていないキャップを有する流体処理チューブ実施形態を示す。
図45は、
図43に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0059】
【
図46】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図46は、流体処理チューブ実施形態700の上方斜視図である。
【0060】
【
図47】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図47は、
図46に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0061】
【
図48】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図48は、流体処理チューブ実施形態700の底面斜視図である。
【0062】
【
図49】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図49は、
図48に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である
【0063】
【
図50】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図50は、流体処理チューブ実施形態700の見下げ図である。
【0064】
【
図51】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図51は、流体処理チューブ実施形態700の側面図である。
【0065】
【
図52】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図52は、
図51に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0066】
【
図53】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図53は、流体処理チューブ実施形態700の底面図である。
【0067】
【
図54】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図54は、流体処理チューブ実施形態700の前側面図である。
【0068】
【
図55】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図55は、流体処理チューブ実施形態700の後側面図である。
【0069】
【
図56】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図56は、
図55に示された切断面B-Bを通した断面図である。
【0070】
【
図57】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図57は、
図56に示された破線の楕円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0071】
【
図58】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図58は、
図57に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0072】
【
図59】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図59は、
図55に示された切断面T-Tを通した拡大断面図である。
【0073】
【
図60】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図60は、上方斜視図である。
【0074】
【
図61】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図61は、
図60に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0075】
【
図62】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図62は、力が近位方向898において係合表面825に加えられているときの、
図55に示された切断面B-Bを通した断面図である。
【0076】
【
図63】
図46~
図63は、チューブ本体と係合されたキャップを伴う流体処理チューブ実施形態700を示す。
図63は、
図62に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図である。
【0077】
【
図64】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図64は、流体処理チューブ実施形態の上方斜視図を示し、この実施形態において、キャップは、チューブ本体と係合されていない(容量文字と、容量グラデーション線の一部とが破線の文字によって描かれており、これらは、随意である)。
【0078】
【
図65】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図65は、
図64に示された破線の円によって囲まれたキャップ領域の拡大図を示す。
【0079】
【
図66】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図66は、
図64に示された流体処理チューブ実施形態の底面斜視図を示す(書き込みパネルの一部は、破線の文字によって描かれており、これは、随意である)。
【0080】
【
図67】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図67は、その見下げ図を示す。
【0081】
【
図68】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図68は、その側面図を示す(容量グラデーション線および容量文字は、破線の文字によって描かれており、これらは、随意である)。
【0082】
【
図69】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図69は、その底面図を示す。
【0083】
【
図70】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図70は、流体処理チューブ実施形態の上方斜視図を示し、この実施形態において、キャップは、チューブ本体と係合されていない(容量グラデーション線および容量文字は、破線の文字によって描かれており、これらは、随意である)。
【0084】
【
図71】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図71は、
図70に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図を示す。
【0085】
【
図72】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図72は、
図70に示された流体処理チューブ実施形態の底面斜視図を示す(書き込みパネルの一部は、破線の文字によって描かれており、これは、随意である)。
【0086】
【
図73】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図73は、
図72に示された破線の円によって囲まれた領域の拡大図を示す。
【0087】
【
図74】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図74は、その見下げ図を示す。
【0088】
【
図75】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図75は、その側面図を示す(容量グラデーション線および容量文字は、破線の文字によって描かれており、これらは、随意である)。
【0089】
【
図76】
図64~
図76は、異なる遠位チューブ本体構成を除いて、流体処理チューブ実施形態700の特徴を有する流体処理チューブ実施形態900を示す。
図76は、その底面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0090】
図面における一定の特徴は、表1-1~表1-7において要約される。
【0091】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【0092】
(i)キャップおよびチューブ部分の人間工学的係合および係合解除を可能にし、(ii)キャップおよびチューブ部分の人間工学的係合および係合解除を可能にし、かつ(iii)キャップ部分における結露を低減させ、同時に、ラベル付けおよび他の修正を容易にする流体処理チューブ実施形態が、本明細書において部分的に提供される。
【0093】
(人間工学的チューブ状密封部材溝およびパネルの構成)
チューブ本体とキャップとを含む流体処理チューブが一定の実施形態において提供され、チューブ本体は、外表面および内表面を含む。キャップは、多くの場合、近位表面と、遠位表面と、遠位表面から突出したチューブ状密封部材とを含む。密封部材は、多くの場合、キャップの遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、チューブ本体の内面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを含む。密封部材の内表面は、多くの場合、複数の縦に向けられたパネルおよび複数の縦に向けられた溝を含み、溝のうちの各々は、パネルのうちの一つに隣接する。縦に向けられたパネルおよび溝の長さは、そのようなパネルおよび溝の幅より大きい。縦に向けられた溝およびパネルの長さ(例えば、
図11におけるパネルフェース265上に示された太線、
図42におけるパネルフェース865上に示された太線)は、典型的に、チューブ状密封部材の縦軸(すなわち、
図11に示された縦軸295、
図42に示された縦軸895)に平行または実質的に平行である。縦軸に実質的に平行な溝またはパネルの長さは、約10度以下平行からずれることができる。隣接するパネルの縦に向けられた縁は、典型的に、パネル間で各溝を画定し、密封部材において、典型的に、等しい数の溝とパネルとが存在する。
【0094】
密封部材の内表面は、任意の適した数のパネルおよび溝を含むことができる。密封部材は、時に、4つ以上の溝(例えば、4~約50の溝、4~約40の溝、約5~約40の溝、約6~約40の溝、約7~約40の溝、約8~約40の溝、約9~約40の溝、約10~約40の溝、約10~約30の溝、約5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40の溝)を含み、時に、4つ以上のパネル(例えば、4~50のパネル、4~約40のパネル、約5~約40のパネル、約6~約40のパネル、約7~約40のパネル、約8~約40のパネル、約9~約40のパネル、約10~約40のパネル、約10~約30のパネル、約5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40のパネル)を含む。
【0095】
溝およびパネルは、多くの場合、密封部材の遠位末端まで延びている(例えば、
図2に示されるように、溝は、縁262まで延び、かつパネルは、縁260まで延び、
図33に示されるように、溝は、縁862まで延び、かつパネルは、縁860まで延びている)。溝およびパネルは、時に、チューブ状密封部材内表面の近位末端の近くにおいて始まり、時に、チューブ状密封部材の近位末端からチューブ状密封部材の遠位端までの縦の距離のうちの約50%以上を横断する(例えば、チューブ状密封部材の近位末端からチューブ状密封部材の遠位端までの約60%~約95%、約70%~約90%、約75%~約85%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%の縦軸距離)。
【0096】
各パネルは、多くの場合、フェース表面と、側部表面と、溝からパネルへの遷移部とを含む。溝は、多くの場合、溝の縦の長さを延びる床を含む。溝における密封部材の壁厚さは、パネルにおける密封部材の壁厚さより小さい。溝床と溝床の向かい側にある密封部材の外表面との間の壁厚さ(例えば、
図11に示された厚さ294および
図42に示された厚さ894)は、時に、約0.003インチ~約0.035インチ(例えば、約0.005インチ~約0.020インチ、約0.007インチ~約0.015インチ、約0.009インチ~約0.015インチ、約0.010インチ~約0.014インチ、約0.011インチ~約0.013インチ、約0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.010、0.011、0.012、0.013、0.014、0.015、0.016、0.017、0.018、0.019、0.020、0.021、0.022、0.023、0.024、0.025、0.026、0.027、0.028、0.029、0.030インチ)である。密封部材における二つ以上または全ての溝は、多くの場合、溝床と溝床の向かい側にある密封部材の外表面との間において同じ壁厚さを有する。密封部材における二つ以上の溝は、時に、溝床と溝床の向かい側にある密封部材の外表面との間において異なる壁厚さを有し、時に、適したパターン(例えば、交互パターンまたは群パターン)に配列されることができる密封部材において、2、3、4、5またはそれ以上の異なる溝壁厚さの種類が存在する。
【0097】
パネルフェースとパネルフェースの向かい側にある密封部材の外表面との間の壁厚さ(例えば、
図13に示された厚さ296および
図44に示された厚さ896)は、時に、約0.010インチ~約0.080インチ(例えば、約0.010インチ~約0.070インチ、約0.010インチ~約0.060インチ、約0.015インチ~約0.050インチ、約0.015インチ~約0.040インチ、約0.020インチ~約0.040インチ、約0.025インチ~約0.030インチ、約0.010、0.011、0.012、0.013、0.014、0.015、0.016、0.017、0.018、0.019、0.020、0.021、0.022、0.023、0.024、0.025、0.026、0.027、0.028、0.029、0.030、0.031、0.032、0.033、0.034、0.035、0.036、0.037、0.038、0.039、0.040、0.041、0.042、0.043、0.044、0.045、0.046、0.047、0.048、0.049、0.050、0.051、0.052、0.053、0.054、0.055、0.056、0.057、0.058、0.059、0.060インチ)である。密封部材の二つ以上または全てのパネルは、多くの場合、パネルフェースとパネルフェースの向かい側にある密封部材の外表面との間において同じ厚さを有する。密封部材における二つ以上のパネルは、時に、パネルフェースとパネルフェースの向かい側にある密封部材の外表面との間において異なる壁厚さを有し、時に、適したパターン(例えば、交互パターンまたは群パターン)に配列されることができる密封部材において、2、3、4、5またはそれ以上の異なる溝壁厚さの種類が存在する。
【0098】
パネルまたは溝の幅は、典型的に、チューブ状密封部材の縦軸(すなわち、
図11に示された軸295、
図42に示された軸895)と垂直に測定される。幅は、時に、溝またはパネルの一方の側から他方の側までの直線距離として表現され、時に、溝またはパネルの一方の側から他方の側までの周方向距離として表現される。周方向距離は、時に、角度(すなわち、360度の一部)で表現され、ラジアンで表現されることができる。
【0099】
溝の直線距離および周方向距離は、典型的に、溝における一方のフランキングパネルの末端と溝における他方のフランキングパネルの末端との間において測定される(例えば、
図11に示された幅293、
図42に示された幅893)。いくつかの実施形態において、密封部材の溝のうちの全ては、同じ幅を有する。一定の実施形態において、密封部材の溝のうちの一つ以上は、異なる幅を有する(例えば、溝の2、3、4、5、6、7、8、9、10またはそれ以上の異なる幅)。密封部材の一つ以上の溝は、時に、約0.008インチ~約0.08インチ(例えば、約0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08インチ(例えば、約0.01インチ~約0.04インチ、約0.02インチ~約0.03インチ(例えば、約0.027インチ)))の溝幅(直線距離)を有する。溝幅の周方向距離は、典型的に、(i)溝におけるパネル末端と(ii)縦の溝長さの中心点とに接触する仮想円周に沿って測定される。いくつかの実施形態において、密封部材の一つ以上の溝は、約2度から約30度(例えば、約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29度(例えば、約7度から約11度、約8度から約10度))およびそれらの中間値の周方向幅を有する。
【0100】
パネル幅は、典型的に、一方のパネル側壁末端から反対側のパネル側壁末端まで測定される。いくつかの実施形態において、密封部材のパネルのうちの全ては、同じ幅(例えば、
図11に示された幅292、
図42に示された幅892)を有する。いくつかの実施形態において、密封部材のパネルのうちの一つ以上は、異なる幅(例えば、パネルの、2、3、4、5、6、7、8、9、10またはそれ以上の異なる幅)を有する。いくつかの実施形態において、一つ以上のパネルは、約0.008インチ~約0.25インチ(例えば、約0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2インチ(例えば、約0.06インチ~約0.1インチ、約0.07インチ~約0.09インチ))およびそれらの中間値のパネル幅を有する。パネル幅の円周距離は、典型的に、(i)パネルフェースと、(ii)縦のパネル長さの中心点とに接触する仮想円周に沿って測定される。いくつかの実施形態において、密封部材の一つ以上のパネルは、約2度から約80度(例えば、約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、46、37、38、39、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85度(例えば、約20度~35度、約25度~約30度))およびそれらの中間値の周方向幅を有する。
【0101】
いくつかの実施形態において、二つ以上のパネルは、密封部材の内表面の周りで規則的に分布させられ、一定の実施形態において、パネルのうちの全ては、密封部材の内表面の周りで規則的に分布させられている(例えば、溝のうちの全てが同じ溝幅を有する)。いくつかの実施形態において、パネルのうちの二つ以上は、密封部材の内表面の周りで非対称的に分布させられている。いくつかの実施形態において、溝のうちの二つ以上は、密封部材の内表面の周りで規則的に分布させられ、一定の実施形態において、溝のうちの全ては、密封部材の内表面の周りで規則的に分布させられている(例えば、パネルのうちの全てが同じパネル幅を有する)。いくつかの実施形態において、溝のうちの二つ以上は、密封部材の内表面の周りで非対称的に分布させられている。
【0102】
いくつかの実施形態において、密封部材の全てのパネル側壁のうちの一つ以上の短手方向外形は、平らであり、時に、パネルフェースの直線幅に対して約90度で段差をつけられ、時に、パネルフェースの直線幅に対して90度でない角度で角度づけられる(例えば、約30度~約89度、約35度~約85度、約40、45、50、55、60、65、70、75、80度)。短手方向外形は、チューブ部材の横軸または切断面を横切る外形であり、短手方向距離または切断面は、縦軸(例えば、
図11に示された軸295、
図42に示された軸895)と垂直である。いくつかの実施形態における一つ以上または全てのパネル側壁の短手方向外形は、湾曲している。短手方向外形の例が、
図25および
図59に示される。一つ以上または全てのパネルフェースの短手方向外形は、時に、平らであるか、点もしくは実質的に点であるか、斜めであるか、または湾曲しており、一つ以上または全ての溝の短手方向外形は、時に、平らであるか、点もしくは実質的に点であるか、斜めであるか、または湾曲している。いくつかの実施形態における一つ以上または全てのパネルフェースは、突起を含む。突起は、時に、パネルの長さのうちの一部か、大部分か、または全てに沿って延び、突起は、多くの場合、突起フェースおよび突起側壁を含む。一つ以上または全ての突起フェースの短手方向外形は、時に、平らであるか、点もしくは実質的に点であるか、斜めであるか、または湾曲しており、一つ以上または全ての突起側壁の短手方向外形は、時に、独立して平らであるか、斜めであるか、または湾曲している。いくつかの実施形態における一つ以上または全てのパネルフェースは、突起を含まない。湾曲表面は、時に、凹曲を含み、時に、凸局を含み、時に、単心曲線(すなわち、一つの弧)であり、時に、複合曲線(すなわち、二つ以上の弧)である。
【0103】
一定の実施形態において、パネルの縦の長さに沿ったパネル厚さ(例えば、
図13に示された厚さ296、
図44に示された厚さ896)は、密封部材のパネルのうちの一つ以上または全てについて、時に、均一であるか、または実質的に均一であり(すなわち、実質的に均一な厚さは、縦の長さにわたって5%以下変化する)、時に、密封部材の近位部分から遠位部分までテーパー状にされ(すなわち、厚さが近位部分においてより大きく遠位部分においてより小さい)、時に、密封部材の近位部分から遠位部分まで末広がりにされる(すなわち、厚さが近位部分においてより小さく遠位部分においてより大きい)。いくつかの実施形態において、溝の縦の長さに沿った溝厚さ(例えば、
図11における厚さ294、
図42における厚さ894)は、密封部材の溝のうちの一つ以上または全てについて、時に、均一または実質的に均一であり(すなわち、実質的に均一な厚さは、縦の長さにわたって5%以下変化する)、時に、密封部材の近位部分から遠位部分までテーパー状にされ(すなわち、厚さが近位部分においてより大きく遠位部分においてより小さい)、時に、密封部材の近位部分から遠位部分まで末広がりにされる(すなわち、厚さが近位部分においてより小さく遠位部分においてより大きい)。
【0104】
一定の実施形態において、流体処理チューブは、チューブ本体に挿入されかつチューブ本体の一部と密封連結状態にあるキャップのチューブ状密封部材を提供されるか、またはそのようなチューブ状密封部材をもたらすように操作される。理論によって限定されることなく、キャップのチューブ状密封部材は、チューブ本体に密封されていない場合におけるチューブ状密封部材によって適用される弛緩状態に対して典型的に、圧縮状態(例えば、密封部材の周囲の周りにおける円周圧縮)である。
【0105】
内パネルおよび内溝を伴う密封部材を有する流体処理チューブの非限定的な例が、
図1~
図25に例示されている。
図1~
図14は、チューブ本体105から取り外されたキャップ200を伴う流体処理チューブ100を示す。チューブ本体105は、チューブ本体リム107、リム近位表面110、チューブ本体外壁の近位部分115、チューブ本体外壁の遠位部分120、チューブ本チア近位部分とチューブ本体遠位部分との間の遷移部117、チューブ本体底部125、チューブ本体内部130、チューブ本体内壁131、チューブ本体内底部132、および内傾斜表面134を含む。キャップ200は、近位表面205、キャップ遠位表面215、キャップ係合部材211、キャップリム209、キャップリム遠位表面217、キャップリム外表面210、およびキャップリム内表面219を含む。キャップ200は、キャップ密封部材250、密封部材外壁252、密封部材内壁255、密封部材の近位部分の湾曲内表面290、および傾斜表面257も含む。
【0106】
キャップ密封部材250の内部は、複数の縦に配置された溝263およびパネル265を含む。溝263は、縁262、湾曲部分282、溝周方向幅293、および溝床と密封部材外壁との間の厚さ294を含む。パネル265は、パネルフェース266、パネル側部270、近位部分280、パネル縁260(密封部材リムとも呼ばれる)、パネル周方向幅292、およびパネルフェースと密封部材外壁との間の厚さ296を含む。キャップ密封部材250の内部は、パネルから内壁までの遷移部、および溝からパネルまでの遷移部も含む。
【0107】
図15~
図25は、チューブ本体105と密封取りつけ状態にあるキャップ200を伴う流体処理チューブ100を示す。チューブ状密封部材250の外表面252は、チューブ本体105の内壁131に接し、密封部材密封領域138において密封を形成することができる。円形キャップおよびチューブ本体界面139が、
図25に示される。チューブ状密封部材250の外表面252は、時に、チューブ本体の内壁131と接触しており、時に,外壁252は、内壁131から間隔を置かれている(約0.00001インチ~約0.005インチ間隔を置かれている)。チューブ本体内傾斜表面134およびキャップ密封部材傾斜表面257の各々は、チューブ本体105のチューブ内壁表面131とのキャップ200の密封部材250の整列、位置決定および/または係合を容易にする導入表面として機能するために適した角度にあることができる。
【0108】
内パネルおよび内溝を伴う密封部材を有する流体処理チューブの他の非限定的な例は、
図32~
図63に例示されている。
図32~
図45は、チューブ本体705から取り外されたキャップ800を伴う流体処理チューブ700を示す。チューブ本体705は、チューブ本体リム707、リム近位表面710、チューブ本体外壁の近位部分715、チューブ本体外壁の遠位部分720、チューブ本体近位部分とチューブ本体遠位部分との間の遷移部717、チューブ本体底部725、チューブ本体内部730、チューブ本体内壁731、チューブ本体内底部732、および内傾斜表面734を含む。キャップ800は、近位表面805、キャップ遠位表面815、前表面811、キャップ締め具部外表面825、キャップリム809、キャップリム遠位表面817、キャップリム外表面810、およびキャップリム内表面819を含む。キャップ800は、キャップ密封部材850、密封部材外壁852、密封部材内壁855、密封部材の近位部分の湾曲内表面890、および傾斜表面857も含む。
【0109】
チューブ本体の遠位部分は、時に、平らであり、かつ近位領域/遠位領域接合部からチューブ本体底部までテーパー状を成す外側壁を含む。そのような実施形態におけるテーパー角度(例えば、遠位領域の外壁から近位領域の外壁までの間の角度によって画定される)は、任意の適した角度であることができ、テーパー角度の非限定的な例は、チューブ実施形態100における比較的小さなテーパー角度からチューブ実施形態900に示された比較的大きなテーパー角度までの範囲にわたる。チューブ本体の底部(例えば、チューブ本体125、325、535、725、925)は、任意の適した構成であることができる。例えば、チューブ本体の底部の外表面は、尖っているか、平らであるか、湾曲していることができ(例えば、チューブ内部の内向きにかつチューブ内部のほうに突出した凹湾曲表面、チューブ外壁の外向きに突出した凸湾曲表面)、時に、平らな末端に遷移する湾曲側部を含み、時に、平らな末端までの平らなテーパー状の側部を含む。チューブ本体の本体は、時に、チューブ成形工程によって許容される構成であり、射出成形ゲートにおいて位置づけられるかまたは射出成型ゲートの近くにおいて位置づけられることから生じる構成の本体である。
【0110】
キャップ密封部材850の内部は、複数の縦に配置された溝863およびパネル865を含む。溝863は、縁862、湾曲部分882、溝周方向幅893、および溝床と密封部材外壁との間の厚さ894を含む。パネル865は、パネルフェース866、パネル側部870、近位部分880、パネル縁860(密封部材リムとも呼ばれる)、パネル周方向幅892、およびパネルフェースと密封部材外壁との間の厚さ896を含む。キャップ密封部材850の内部は、パネルから内壁への遷移部、および溝からパネルへの遷移部も含む。
【0111】
図46~
図63は、チューブ本体705と密封部材取りつけ状態にあるキャップ800を伴う流体処理チューブ700を示す。チューブ状密封部材850の外表面852は、チューブ本体705の内壁731と接し、密封部材密封領域738において密封を形成することができる。円形キャップおよびチューブ本体界面739が、
図59に示される。チューブ状密封部材850の外表面852は、時に、チューブ本体の内壁731と接触しており、時に、外壁852は、内壁731から間隔を置かれている(約0.00001インチ~約0.005インチ間隔を置かれている)。チューブ本体内傾斜表面734およびキャップ密封部材傾斜表面857の各々は、チューブ本体705のチューブ内壁表面731とのキャップ800の密封部材850の整列、位置決定および/または係合を容易にする導入表面として機能するために適した角度にあることができる。
【0112】
図1~
図25は、特定の溝幾何学的形状およびパネル幾何学的形状を有する流体処理チューブ実施形態100を示し、
図32~
図63は、チューブ実施形態100と類似した溝幾何学的形状およびパネル幾何学的形状を有する流体処理チューブ実施形態700を示す。密封部材がチューブ本体に挿入された場合、密封部材の円周圧縮を容易にする、任意の他の適した溝幾何学的形状およびパネル幾何学的形状が、選択されることができる。代替的な溝幾何学的形状およびパネル幾何学的形状の非限定的な例が、
図26~
図28に示された流体処理チューブ実施形態300および
図29~
図31に示された流体処理チューブ実施形態500について例示されている。流体処理チューブ実施形態300におけるキャップ400の密封部材450は、各々が湾曲表面466および湾曲側部470を有する湾曲溝463と湾曲パネル465とを含む。溝463、パネルフェース466およびパネル側部470の湾曲外形は、密封部材がチューブ本体の内壁と係合された場合、密封部材の円周圧縮を容易にする任意の適した半径を有することができる。流体処理チューブ実施形態500におけるキャップ600の密封部材650は、斜めの溝およびパネル配列を含む。密封部材650は、各々が尖ったフェース667および角度づけられた側部670を有する尖った溝663と尖ったパネル665とを含む。角度づけられた側部670は、密封部材がチューブ本体の内壁と係合された場合、密封部材の円周圧縮を容易にする任意の適した角度を有することができる(例えば、パネルの一方の側と同じパネルの他方の側との間において測定される角度は、時に、約115度~約210度であり、時に、約135度~約190度であり、時に、約155度~約170度であり、時に、約156、158、160、162、164、166、168、170、172、174、176度であり、それらの中間値も含む)。
【0113】
(人間工学的操作者係合表面)
チューブ本体とキャップとを含むチューブが一定の実施形態において提供され、チューブ本体は、外表面および内表面を含む。キャップは、近位表面と、遠位表面と、遠位表面から突出したチューブ状密封部材とを含む。密封部材は、多くの場合、キャップの遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、チューブ本体の内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを含む。
【0114】
キャップは、一定の実施形態において、キャップの前方部分において係合部材を含むことができる。係合部材は、時に、曲率半径およびテーパーを含む表面を含む。一定の実施形態において、係合部材は、前壁、第一の側部支持部、および第二の側部支持部を含み、第一の側部支持部および第二の側部支持部は、前壁の各側において前壁に連結されている。いくつかの実施形態において、前壁は、テーパーもしくは曲率半径を含むか、またはテーパーおよび曲率半径を含む。
【0115】
キャップは、いくつかの実施形態において、キャップの前方部分において締め具部材を含むことができる。締め具部材は、時に、曲率半径およびテーパーを含む表面を含む。いくつかの実施形態において、締め具部材は、前表面、係合表面、第一の側壁、および第二の側壁を含み、第一の側壁および第二の側壁は、係合表面の各側において係合表面に連結されている。いくつかの実施形態において、係合表面は、テーパーもしくは曲率半径を含むか、またはテーパーおよび曲率半径を含む。
【0116】
一定の実施形態において、テーパーは、縦に配置されている。いくつかの実施形態において、テーパーは、
図18に示された縦軸297に対して角度づけられる。一定の実施形態において、テーパーは、
図52に示された縦軸897に対して角度828Aで角度づけられる。
【0117】
一定の実施形態において、係合部材表面のテーパーは、(i)キャップがチューブ本体と係合された場合、チューブ本体の最も近い外表面のほうに内向きに、かつ(ii)係合部材前壁の近位末端から遠位末端まで(例えば、
図23に示された近位末端226および遠位末端227)傾斜する適した角度にある。いくつかの実施形態において、締め具部材の係合表面のテーパーは、(i)キャップがチューブ本体と係合された場合、チューブ本体の最も近い外表面のほうに内向きに、かつ(ii)係合表面の近位末端から遠位末端まで(例えば
図57に示された近位末端826および遠位末端827)傾斜する適した角度にある。キャップがチューブ本体と取りつけ状態にある場合に近位方向へのキャップの移動を容易にする適した角度が、選択されることができる(すなわち、
図23に示された方向298、
図57に示された方向898)。操作者が操作者の指または親指によって係合表面に力を加えることによるそのような移動に適した角度が、多くの場合、選択される。
【0118】
いくつかの実施形態において、(i)係合部材前壁の近位末端から遠位末端まで内向きに傾斜し、かつ(ii)係合表面前壁の近位末端に接触する縦軸(例えば、
図23に示された近位末端226に接触する、
図18に示された縦軸297)から約5度~約80度外れる係合部材表面のための角度が、選択されることができる(例えば、約10度~約70度、約20度~約60度、約30度~約55度、約10度~約20度、約50度~約60度(例えば、約6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65度)およびそれらの中間値も含む)。
【0119】
一定の実施形態において、(i)締め具部材係合表面の近位末端から遠位末端まで内向きに傾斜し、かつ(ii)係合表面の近位末端に接触する縦軸(例えば、
図52に示された近位末端826に接触する、
図51に示された縦軸897)から約20度~約80度外れる締め具部材の係合表面のための角度が、選択されることができる(例えば、約25度~約75度、約30度~約70度、約35度~約65度、約45度~約65度、約50度~約60度(例えば、約21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69度)およびそれらの中間値も含む)。
【0120】
係合部材の係合部材前壁もしくは締め具部材の係合表面のうちの全てまたは一部は、時に、テーパー状にされる。いくつかの実施形態において、係合部材前壁のうちの全てもしくは実質的に全て、または締め具部材の係合表面のうちの全てもしくは実質的に全ては、第一の側壁から第二の側壁までテーパー状にされる。一定の実施形態において、係合部材前壁のうちの全てまたは実質的に全ては、近位末端(例えば、
図23に示された近位末端226は、リム210まで遠位方向に配置されている)から遠位末端(例えば、
図23に示された遠位末端227)までテーパー状にされる。一定の実施形態において、締め具部材の係合表面のうちの全てまたは実質的に全ては、近位末端(例えば、
図49に示された近位末端826)から遠位末端(例えば、
図49に示された遠位末端827)までテーパー状にされる。
【0121】
いくつかの実施形態において、湾曲表面の湾曲は、係合部材前壁上または締め具部材係合表面上に水平に配置されている。一定の実施形態において、係合部材前壁の湾曲は、
図18に示された縦軸297と垂直に配置されている。いくつかの実施形態において、締め具部材の係合表面の湾曲は、
図52に示された縦軸897と垂直に配置されている。
【0122】
一定の実施形態において、係合部材前壁上の湾曲表面は、係合部材の前壁と第一の側部支持部との間の接合部において始まるかまたは接合部の近くにおいて始まり、かつ係合部材の前壁と第二の側部支持部との間の接合部において終わるかまたは接合部の近くにおいて終わる。いくつかの実施形態において、係合部材前壁の湾曲表面は、係合部材前壁の反対側で(すなわち、
図23に示された視線299から)見られた場合、凹湾曲表面である。
【0123】
いくつかの実施形態において、締め具部材係合表面上の湾曲表面は、締め具部材の係合表面と第一の側壁との間の接合部において始まるかまたは接合部の近くにおいて始まり、かつ締め具部材の係合表面と第二の側壁との間の接合部において終わるかまたは接合部の近くにおいて終わる。いくつかの実施形態において、湾曲表面は、締め具部材の前方外表面の反対側で(すなわち、
図57に示された視線899から)見られた場合、凹湾曲表面である。
【0124】
湾曲表面は、時に、約0.25インチ~約5インチ(例えば、約0.3~約0.7インチ、約0.4~約0.6インチ)の曲率半径を有する。湾曲表面は、時に、約0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4インチ(それらの中間値も含む)である。
【0125】
半径およびテーパーを含む係合部材の非限定的な例は、例えば、
図1~
図25、
図16、
図17、
図19、
図22および
図23に例示されるような流体処理チューブ実施形態100に示される。キャップ200は、係合部材前壁225と隣接する係合部材側部支持部220とを含み、係合部材側部支持部220は、第一の側部支持部221と第二の側部支持部222とを含む。キャップ200は、前壁近位末端226および前壁遠位末端227も含む。例えば、
図23に示されるように、係合部材前壁225は、チューブ本体の最も近い外表面のほうに、前壁近位末端226から前壁遠位末端227まで内向きにテーパー状を成す、角度づけられた表面を含む。例えば、
図19に示されるように、係合部材前壁225は、湾曲が第一の側部支持部221から第二の側部支持部222まで延びる凹湾曲表面を含む。
【0126】
半径およびテーパーを含む締め具部材の非限定的な例は、例えば、
図32~
図63に例示されるような流体処理チューブ実施形態700に示される。キャップ800は、締め具部材前壁811と、係合表面825と、隣接する締め具部材側壁820とを含み、締め具部材側壁820は、第一の外側壁821と第二の外側壁822とを含む。キャップ800は、係合表面近位末端826および係合表面遠位末端827も含む。例えば、
図49に示されるように、係合表面825は、チューブ本体の最も近い外表面のほうに、近位末端826から遠位末端827まで内向きにテーパー状を成す、角度づけられた表面である。例えば、
図47および
図49に示されるように、係合表面825は、湾曲が第一の側壁821から第二の側壁822まで延びる凹湾曲表面でもある。
【0127】
係合表面のうちの全てまたは一部は、時に、テクスチャー加工され、それは、表面との操作者の指または親指の係合を容易にすることができる。操作者の指または親指と係合表面との間の係合、把持および/または摩擦を向上させる任意の種類のテクスチャーが選択されることができ、いくつかの実施形態において、係合表面は、リッジ812およびトラフ813を含む(例えば、
図49)。
【0128】
(キャップにおける人間工学的ヒンジ)
キャップを含む流体処理チューブがいくつかの実施形態において提供され、キャップは、チューブ密封部材と、前方チューブ締め具部材と、密封部材と締め具部材との間における一つ以上のチャネル(例えば、一つ以上の畝または溝)とを含む。一つ以上のチャネルは、多くの場合、キャップの二つの領域を画定する:多くの場合、操作者係合表面を含む、一つ以上のチャネルの前方側に位置づけられたキャップのチューブ締め具部材と、一つ以上のチャネルの後方側に位置づけられたキャップ本体とを画定する。チャネルは、多くの場合、横の開口部(すなわち、横軸889の方向に、かつ横軸889と平行に延びる短手方向開口部)を含み、横の開口部は、多くの場合、キャップの近位表面上に配置され、時に、キャップの遠位表面上に配置されている。チャネルは、多くの場合、長い幅(すなわち、横軸889Aと平行)および短い幅(すなわち、軸899と平行であり、例えば、短い幅888A)を含む。チャネルは、時に、キャップの全幅に及ばず、時に、キャップリム外表面においてではなくキャップ本体の中で終わる。チャネルは、時に、キャップリム外表面において終わり、キャップがボアを含む場合、チャネルは、時に、ボア内側表面(例えば、
図47および
図61における847)においても終わる。ボアは、多くの場合、二つの対向する内側表面(第一の内側表面および第二の内側表面)を含む。ボアは、時に、キャップの厚さを横断し、時に、第一のボア開口部(すなわち、近位ボア開口部)は、キャップの近位表面(例えば、
図47における近位表面805)において配置され、第二のボア開口部(すなわち、遠位ボア開口部)は、キャップの遠位表面(例えば、
図49における遠位表面815)において配置されている。二つ以上のチャネルが存在する実施形態に対して、チャネルは、多くの場合、互いに平行であり、多くの場合、同一線上にある。キャップは、時に、二つの同一線上のチャネルを伴うボアを含み、各チャネルは、ボアの各側に配置されている。そのような実施形態において、一方のチャネルは、時に、第一のボア内側表面において終わり、他方のチャネルは、時に、第二のボア内側表面において終わる。
【0129】
チャネルの長い長さは、概して、一方のチャネル末端から他方のチャネル末端までチャネル床に沿っている。各チャネルの長い長さは、多くの場合、(i)テザーとキャップからテザーへの連結部との間の接合部の長い長さと、(ii)キャップの一方の側からキャップの他方の側まで延び、かつテザーとキャップからテザーへの連結部との間の接合部の長い長さと平行である横軸とに平行である。一つ以上のチャネルは、多くの場合、キャップの近位表面において位置づけられたチャネル開口部を伴うキャップにおいて配置され、時に、一つ以上のチャネルは、キャップの遠位表面において位置づけられたチャネル開口部を伴って配置されている。チャネル末端、または一つ以上のチャネルの断面は、任意の適した形状であることができ、その非限定的な例は、U字形状もしくはV字形状ならびに/または平らな側壁、平らな床、湾曲側壁、湾曲床、およびそれらの組み合わせを伴う形状を含む。側壁が平らであるチャネル実施形態に対して、側壁は、時に、互いに平行であるかまたは実質的に平行であり、時に、床とほぼ垂直であり(例えば、床に対して約85度~約95度の角度、床に対して約90度の角度)、時に、軸897と平行なチャネル床の中心から延びる垂線から、約0.0001度~約55度(例えば、垂線から約0.001、0.01、0.1、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45または55度)の位置にある。
【0130】
チャネルは、キャップにおける締め具とチューブ本体とを分離するために要求される力を低減させる、(キャップの近位表面とキャップの遠位表面との間の)任意の適した深さであることができる。チャネル深さは、時に、チャネル床からチャネル開口部まで測定される。チャネル開口部は、時に、キャップ近位表面において(例えば、チャネル843の表面841または表面840において)位置づけられ、時に、キャップ遠位表面(例えば、815)において位置づけられる。チャネル深さは、時に、チャネルの短い幅にわたって一定であり(例えば、平らな底部のチャネルに対して)、時に、チャネルの短い幅にわたって変化する(例えば、湾曲底部または段差付き底部のチャネルに対して)。いくつかの実施形態において、実際のチャネル深さ、名目上のチャネル深さ、短いチャネル深さ、長い方のチャネル深さまたは平均チャネル深さ(例えば、平均値、中央値、最頻値)は、約0.020インチ~約0.040インチであり、時に、約0.025インチ~約0.035インチであり、時に、約0.030インチである。
【0131】
チャネル床と、キャップのチャネル床と反対側の表面との間(例えば、キャップの遠位表面上)の材料は、任意の適した厚さ(例えば、チャネル床843Cとキャップ遠位表面815との間の、
図63に示された材料842の厚さ)である。そのような材料の厚さは、時に、チャネルの短い幅にわたって一定であり(例えば、平らな底部のチャネルに対して)、時に、チャネルの短い幅にわたって変化する(例えば、湾曲底部または段差付き底部のチャネルに対して)。そのような材料の実際の厚さ、名目上の厚さ、最大厚さ、短い厚さ、長い厚さまたは平均厚さ(例えば、平均値、中央値、最頻値)は、時に、約0.002インチ~約0.050インチであり、時に、約0.005インチ~約0.040インチであり、時に、約0.002インチ~約0.020インチであり、時に、約0.004インチ~約0.010インチであり、時に、約0.005インチ~約0.009インチであり、時に、約0.006インチ~約0.008インチであり、時に、約0.007インチであり、時に、約0.025インチ~約0.050インチであり、時に、約0.028インチ~約0.040インチであり、時に、約0.030インチ~約0.036インチであり、時に、約0.032インチ~約0.034インチであり、時に約0.033インチである。そのような材料の厚さは、時に、約0.002インチ~約0.020インチであり、時に、約0.004インチ~約0.010インチであり、時に、約0.005インチ~約0.009インチであり、時に、約0.006インチ~約0.008インチであり、時に、約0.007インチである。そのような材料の厚さは、時に、約0.025インチ~約0.050インチであり、時に、約0.028インチ~約0.040インチであり、時に、約0.030インチ~約0.036インチであり、時に、約0.032インチ~約0.034インチであり、時に、約0.033インチである。
【0132】
理論によって限定されることなく、キャップにおける一つ以上のチャネルは、力が近位方向に係合表面に加えられているとき、チューブ締め具部材とキャップ本体との間においてヒンジとして(多くの場合、リビングヒンジとして)機能する。近位方向に係合表面に加えられた力は、多くの場合、例えば、操作者の指または親指によって加えられた上方向の力である。力が加えられる前の角度と比較して、係合表面と縦軸との間の角度は、力が加えられた後、および力が加えられているとき、多くの場合、低減させられる。この角度におけるこの低減は、偏向角度と呼ばれることができる。力が加えられる前であり、かつキャップの締め具部材が静止状態にある場合、係合表面と縦軸との間の角度は、時に、約45度~約65度であり、時に、約50度~約60度であり、時に、約55度である。偏向角度は、時に、約5度~約12度であり、時に、約7度~約12度であり、時に、約8度~約9度であり、時に、約8.5度~約8.9度であり、時に、約8.7度である。力が加えられる前のチャネルの開口部の短い幅と比較して、チャネル開口部におけるチャネルの短い幅は、力が加えられた後、および力が加えられているとき、多くの場合、縮小する。多くの場合、キャップ近位表面において位置づけられる、チャネルの開口部の短い幅は、キャップの締め具部材が静止状態にある場合、時に、約0.020インチ~約0.030インチ(例えば、約0.025インチ)であり、力が加えられた後、および力が加えられているとき、チャネルの開口部の短い幅は、時に、約0.003インチ~約0.006インチ(例えば、約0.004インチまたは約0.005インチ)縮小する。
【0133】
理論によって限定されることなく、チャネルの床は、多くの場合、チャネルの長い長さに沿っており(すなわち、一方のチャネル末端から他方のチャネル末端までチャネル床に沿っている)、チャネル前方側壁または両方のチャネル壁(すなわち、チャネル前方側壁およびチャネル後方側壁)が揺動または回転する屈曲点およびピボットとして機能することができる。力が加えられる前であり、かつキャップの締め具部材が静止状態にあるとき、キャップ遠位表面と、キャップリムの遠位表面とは、多くの場合、平らであるかまたは実質的に平らである。これらの表面は、キャップにおけるチューブ締め具部材の係合表面に力が加えられた後、および加えられているとき、平らな向きまたは実質的に平らな向きから、わずかに湾曲させられた向きに変形することができる。屈曲点は、キャップのチューブ締め具部材が外向きに旋回することを可能にすることができ、チャネルにおける屈曲点におけるキャップ本体に対するチューブ締め具部材の回転は、キャップにおける締め具をチューブ上の締め具係合表面から分離することができる。理論によって限定されることなく、一つ以上のチャネルのうちの各々における屈曲点は、一つ以上のチャネルを含まないキャップに対するこの分離のために要求される力と比較して、キャップにおける締め具をチューブ上の締め具係合表面から分離するために要求される力の量を効率的に低減させることができる。
【0134】
密封部材と締め具部材との間においてチャネルを含むキャップを有する流体処理チューブは、時に、以下の特徴(a)、(b)、(c)および(d)のうちの一つ以上を含む。(a)理論によって限定されることなく、キャップにおける密封部材のチューブ本体への密封、およびキャップにおける密封部材のチューブ本体からの解放を容易にする密封部材におけるパネルおよび溝、(b)キャップにおける人間工学的係合表面、(c)結露を低減させるキャップ構成、および、(d)向上させられた密封特徴。これらの特徴の非限定的な例が、本明細書において説明される。一定の実施形態において、キャップの密封部材は、時に、溝およびパネルを含む。非限定的な例として、溝863およびパネル865が、
図32~
図63に示される。いくつかの実施形態において、キャップの締め具部材は、人間工学的に角度づけられかつ湾曲させられた係合表面を含む。非限定的な例として、リッジ812およびトラフ813を含む、人間工学的に角度づけられかつ湾曲させられた係合表面825が、
図32~
図63に示される。一定の実施形態において、キャップにおける密封部材は、凹表面を含み、凹表面は、理論によって限定されることなく、キャップがチューブ本体と密封係合状態にある場合、チューブにおいて生じ得る結露を、キャップ近位表面において位置づけられた実質的に平面の表面と随意に組み合わせられて低減させる。非限定的な例として、凹表面890および実質的に平面の表面805が、
図32~
図63に示される。いくつかの実施形態において、キャップの密封部材は、環状突起を含み、チューブ本体における環状凹部は、環状突起と整列し、環状突起を受け取り、理論によって限定されることなく、キャップの密封部材とチューブ本体との間における密封を向上させることができる。非限定的な例として、環状突起853および環状凹部733が、
図32~
図63に示される。
【0135】
キャップにおいてリビングヒンジを含む流体処理チューブ実施形態の非限定的な例(すなわち、流体処理チューブ実施形態700)が、
図32~
図63に示される。流体処理チューブ700において、キャップ800は、チューブ密封部材850と、前方チューブ締め具部材830と、キャップ本体833と、ボア845と、係合表面825と、二つの同一線上にありかつ平行なチャネル843Aおよび843Bとを含む。チャネル843Aおよび843Bは、ボア845のいずれかの側に配置され、(i)締め具部材830と(ii)密封部材850およびキャップ本体833のうちの各々との間に位置づけられる。チャネル843Aおよび843Bは、前方チューブ締め具部材830とキャップ本体833とを分離および画定する。各チャネル843Aおよび843Bの長い長さは、多くの場合、(i)テザーとキャップからテザーへの連結部との間の接合部765、および(ii)横軸889(例えば、
図50)と平行である。チャネル843Aおよび843Bのうちの各々のチャネル開口部は、キャップ800の近位表面805において位置づけられる。チャネル843Aおよび843Bのうちの各々は、キャップリム外表面810(すなわち、チャネル末端844Aおよび844B)と、ボア内側表面847(すなわち、チャネル末端844Cおよび844D)とにおいて終わる。各チャネル843Aおよび843Bの断面は、実質的に平らな側壁843Dおよび843Eならびに湾曲表面を有する床843Cを伴う実質的にU字形状である。
【0136】
力は、近位方向898において係合表面825に加えられることができ、例えば、操作者の指または親指によって行われることができる。チューブ部材の異なる向きが示されており、(a)
図52において、そのような力が加えられる前の向きが示されており(すなわち、チューブ締め具部材係合表面837がチューブ本体705の締め具部材係合表面736と係合される場合、締め具部材830は、静止位置にある)、(b)
図63において、力が加えられた後の向きが示されている(チューブ締め具部材係合表面837がチューブ本体705の締め具部材係合表面736と係合解除されている場合、締め具部材830は、延ばされた位置にある)。係合表面825へ力を加えることは、表面825と縦軸897との間における角度828A(
図52)を角度828B(
図63)まで低減させることができる。角度828Aは、時に、約45度~約65度であり、時に、約50度~約60度であり、時に、約55度である。力が加えられた後、および力が加えられているとき、角度828Aと角度828Bとの間の減算による差(すなわち、偏向角度)の絶対値は、時に、約8度である。そのような力が加えられる前の、チャネル開口部におけるチャネル843の短い幅888A(
図52)は、多くの場合、力が加えられた後、および力が加えられているとき、短い幅888B(
図63)まで縮小する。チャネル843の開口部の短い幅888Aは、時に、約0.023インチであり、チャネル843の開口部の短い幅888Aと短い幅888Bとの間の減算による差は、時に、約0.004インチである。
【0137】
キャップ800は、各々がリビングヒンジとして機能することができる二つのチャネル(すなわち、843Aおよび843B)を含む。理論によって限定されることなく、チャネル843Aおよびチャネル843Bの床843Cは、力が加えられた後、および力が加えられているとき、チャネル前方側壁843Dがチャネル後方壁843Eのほうに移動(すなわち、回転)することができる屈曲点およびピボットとして機能することができる。力が加えられる前、キャップ遠位表面815と、キャップリム809の遠位表面817とは、多くの場合、平らであるかまたは実質的に平らであり、力が加えられた後、および力が加えられているとき、これらの表面815および817は、わずかに湾曲させられた向きに変形することができる。屈曲点は、力が加えられた後、および力が加えられているとき、係合表面837を含む前方チューブ締め具部材830が外向きに旋回することを可能にすることができる。屈曲点において発生することができる、キャップ本体833に対する部材830の回転は、チューブ本体705上の締め具係合表面736からキャップ800における締め具係合表面837を分離することができ、それによって、チューブ内部730の密封領域738からのキャップ密封部材850の係合解除を容易にする。
【0138】
(結露を低減させるキャップ構成)
チューブ本体とキャップとを含むチューブが一定の実施形態において提供され、チューブ本体は、外表面および内表面を含む。キャップは、近位表面と、遠位表面と、遠位表面から突出したチューブ状密封部材とを含む。密封部材は、多くの場合、キャップの遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、チューブ本体の内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを含む。密封部材の近位表面は、チューブ状密封部材壁によって囲まれており、凹表面を含むことができ、キャップの近位表面は、平らであることができる。凹表面は、密封部材の近位表面の反対側で見られることができる(例えば、
図11に示された視線291から近位表面290を見ること、
図42に示された視線891から近位表面890を見ること)。一定の実施形態において、チューブ状密封部材の外側におけるキャップの遠位表面は、平らである(例えば、
図2に示された遠位表面215は、平らであり、
図33に示された遠位表面815は、平らである)。
【0139】
いくつかの実施形態において、チューブ状密封部材の内表面は、複数のパネルを含み、各パネルは、パネルフェースおよびパネル側部を含み、パネル側部は、湾曲部分を含み、チューブ状密封部材の近位部分の凹湾曲表面は、パネル側部において位置づけられた曲率半径を含み、パネル側部の湾曲部分は、パネル表面側部において位置づけられたチューブ状密封部材の近位部分の凹湾曲表面の曲率半径と等しい曲率半径を含む。例えば、一定の実施形態において、密封部材内壁255は、湾曲近位部分290を含み、いくつかの実施形態において、密封部材内壁855は、湾曲近位部分890を含む。一定の実施形態において、パネル湾曲部分282における内壁の近位部分290は、湾曲部分282において同じ曲率半径を有し、いくつかの実施形態において、パネル湾曲部分882における内壁の近位部分890は、湾曲部分882において同じ曲率半径を有する。いくつかの実施形態において、チューブ状密封部材の近位部分(例えば、
図13に示された内表面近位部分290、
図44に示された内表面近位部分890)の凹湾曲表面の曲率半径は、約0.1インチ~約1インチ(例えば、約0.2インチ~約0.8インチ、約0.3インチ~約0.7インチ、約0.4インチ~約0.6インチ、約0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9インチ、およびそれらの中間値)である。理論によって限定されることなく、キャップのチューブ状密封部材によって囲まれた内表面近位部分の曲率半径は、そのような曲率半径を含まないキャップと比較して、密封部材内におけるキャップの内表面上の結露(チューブ本体において存在する液体から立ちのぼる蒸気によって引き起こされる)の量を低減させる。
【0140】
湾曲密封部材内表面によって提供される有利な点に加えて、本明細書において提供されるキャップ実施形態は、平らであるかまたは実質的に平らである外近位表面を提供するという付随した有利な点も含む。平らであるかまたは実質的に平らであるキャップ近位外表面は、(i)流体処理チューブのマーキング(例えば、近位外表面へのラベルの貼りつけ、および/または近位外表面への(例えば、インクでの)書き込みと、(ii)(例えば、より小さい凸外表面ではなく、操作者の指が押し得るより幅広い平らな係合表面を提供することによって)チューブ本体へのキャップの関連づけとを容易にすることができ、(iii)流体処理チューブの格納(例えば、平らな表面上における、キャップ表面の上下逆の格納)を容易にすることができる。
【0141】
(向上させられた密封構成)
チューブ本体とキャップとを含むチューブが一定の実施形態において提供され、チューブ本体は、外表面および内表面を含む。キャップは、近位表面と、遠位表面と、遠位表面から突出したチューブ状密封部材とを含む。密封部材は、多くの場合、キャップの遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、チューブ本体の内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを含む。チューブ状密封部材の実質的に滑らかな外表面は、時に、環状突起を含み、チューブ本体の内表面は、時に、環状凹部を含み、チューブ本体における環状凹部は、キャップのチューブ状密封部材の環状突起を受け取るように構成されている。いくつかの実施形態において、キャップのチューブ状密封部材は、チューブ本体に挿入され、チューブ本体の中に密封され、環状突起と環状凹部とは、密封ゾーン(すなわち、密封領域)において整列させられ、結合させられる。理論によって限定されることなく、密封領域において環状突起と環状凹部とを整列させ結合させることは、密封領域において環状凹部も環状突起も含まない類似の流体処理チューブによって与えられる密封力より大きい密封力を伴う密封を提供する。
【0142】
環状凹部の内径は、時に、凹部と突起との間における一つ以上の接点において、環状突起の外径より小さく、時に、環状凹部および環状突起は、締り嵌めで結合する。いくつかの実施形態において、環状凹部の長い内径は、環状突起の長い外径より約0.0001インチ~約0.001インチ小さい。一定の実施形態において、環状凹部の内径は、凹部と突起との間における一つ以上の接点において、環状突起の外径と同じであるか、またはほぼ同じである。環状凹部および環状突起は、多くの場合、湾曲させられており、時に、環状凹部および環状突起の各々は、同じまたは実質的に同じ曲率半径を有する。いくつかの実施形態において、環状凹部および環状突起の各々は、湾曲させられ、各々は、時に、他方に接触する一方の表面において、独立して約0.015インチ~約0.035インチ(例えば、約0.020インチ~約0.030インチ、約0.022インチ~約0.026インチ、約0.020、0.021、0.022、0.023、0.024、0.025、0.026、0.027、0.028、0.029、0.030インチ)である曲率半径を含む。いくつかの実施形態において、環状突起が密封部材の外側壁から突出する最大距離、および環状凹部がチューブ本体の内表面から凹む最大距離は、独立して約0.001インチ~約0.005インチ(例えば、約0.002インチ、0.0025インチ、0.003インチ、0.0035インチ、0.004インチ)である。
【0143】
向上させられた密封領域構成を有する流体処理チューブの非限定的な例が、
図23および
図24に例示されている。
図24は、
図14に示された密封領域138を示す。
図14に示されるように、チューブ本体105は、外壁115、リブ140、内壁131、傾斜表面134、および環状凹部133を含む。さらに、
図24に示されるように、キャップ200は、密封部材250上に環状突起253を含み、環状凹部133は、環状突起253と整列し、環状突起253を受け取る。向上させられた密封領域構成を有する流体処理チューブの他の非限定的な例は、
図57および
図58に例示されている。
図58は、
図45に示された密封領域738を示す。
図45に示されるように、チューブ本体705は、外壁715、リブ740、内壁731、傾斜表面734、および環状凹部733を含む。さらに、
図58に示されるように、キャップ800は、密封部材850上に環状突起853を含み、環状凹部733は、環状突起853と整列し、環状突起853を受け取る。
【0144】
(一定のチューブ実施形態)
上記で説明されたチューブ実施形態は、以下の特徴のうちの一つ以上を含むことができる。
【0145】
一定の実施形態において、チューブ本体は、周方向に配置されたリブを備えている。一つの要素は、典型的に、他の要素の表面に接触する仮想円の周りにおいて、周方向に配列されるか、または周方向に配置されている。例えば、
図1に示されたリブ140は、リム遠位表面112(および141)において、またはリム遠位表面112(および141)の近くにおいて、チューブ本体105の近位部分115の外表面に接触する仮想円の周りにおいて周方向に配置されている。例えば、
図32および
図48に示されたリブ740も、リム遠位表面712(および741)において、またはリム遠位表面712(および741)の近くにおいて、チューブ本体705の近位部分715の外表面に接触する仮想円の周りにおいて周方向に配置されている。チューブ本体は、任意の適した数のリブを含むことができ、時に、約3~約50のリブ(例えば、約5~約40のリブ、約5~約30のリブ、約5~約25のリブ、約5~約20のリブ、または約5~約15のリブ、約5~約10のリブ)を含む。リブは、チューブ本体リムおよび/またはチューブ本体側壁に剛性を与えるための任意の適した幾何学的形状であることができ、チューブ本体上において、チューブ本体リムおよび/またはチューブ本体側壁に剛性を与えるための任意の適した数の接触域を有することができる。リブ外形の非限定的な例は、円形、楕円形、四辺形、正方形、長方形、台形、菱形、平行四辺形、三角形、星形、多角形、五角形、および六角形を含む。リブは、時に、斜めの縁または緩和縁を有し、チューブ本体上において、一つ、二つ、三つまたはそれ以上の接触域を有することができる。リブは、多くの場合、リムにおいて、またはリムの近くにおいて、リムの遠位表面および/またはチューブ本体の近位外表面と接触している。リブは、時に、円周の周りにおいて、対称的に間隔を置かれ、時に、リブ間の間隔は、チューブ本体上において同じであるか、または実質的に同じである。いくつかの実施形態において、チューブ本体上のリブ間における2、3、4、5、6またはそれ以上の間隔は、等しくない。
【0146】
リブ実施形態の非限定的な例が、
図1~
図25に示された流体処理チューブ実施形態100において描かれている。チューブ本体105は、複数のリブ140を含み、各リブの一部は、リム遠位表面112(または141)と接触している(例えば、リム遠位表面に成形される)ことができる。各リブの一部は、チューブ本体の近位部分115と接触している(例えば、近位部分に成形される)こともでき、チューブ本体の近位部分115の周りで周方向に配列されることもできる。リブ実施形態の非限定的な例は、
図32~
図63に示された流体処理チューブ実施形態700においても描かれている。チューブ本体705は、複数のリブ740を含み、各リブの一部は、リム遠位表面712(または741)と接触している(例えば、リム遠位表面に成形される)ことができる。各リブの一部は、チューブ本体の近位部分715と接触している(例えば、近位部分に成形される)こともでき、チューブ本体の近位部分715の周りで周方向に配列されることもできる。
【0147】
密封部材が溝を含み、キャップが流体処理チューブのチューブ本体と係合され、キャップの密封部材がチューブ本体に挿入された実施形態に対して、チューブ本体上のリブのうちの各々は、時に、密封部材における溝の向かい側に配置されている。例えば、
図25に示されるように、リブ140は、キャップの密封部材内部における溝263の反対側に配置されている。理論によって限定されることなく、チューブ本体におけるリブ140は、密封部材のより薄い壁部の反対側において(すなわち、密封部材における溝において)、チューブ本体における構造的剛性を与えることができ、それによって、溝の圧縮および密封部材の全体的な圧縮を容易にする。さらに、理論によって限定されることなく、密封部材におけるパネル265は、チューブ本体のより薄い壁部の反対側において(すなわち、リブ140が存在しないチューブ本体105の近位部分115において)、密封部材に構造的剛性を与えることができ、それによって、キャップがチューブ本体と係合された場合における、密封部材および/またはチューブ本体の構造的一体性を向上させる。同様に、例えば、
図59に示されるように、リブ740は、キャップの密封部材内部における溝863の反対側に配置されている。理論によって限定されることなく、チューブ本体におけるリブ740は、密封部材のより薄い壁部の反対側において(すなわち、密封部材における溝において)、チューブ本体における構造的剛性を与えることができ、それによって、溝の圧縮および密封部材の全体的な圧縮を容易にする。さらに、理論によって限定されることなく、密封部材におけるパネル865は、チューブ本体のより薄い壁部の反対側において(すなわち、リブ740が存在しないチューブ本体705の近位部分715において)、密封部材に構造的剛性を与えることができ、それによって、キャップがチューブ本体と係合された場合における、密封部材および/またはチューブ本体の構造的一体性を向上させる。
【0148】
流体処理チューブ実施形態100は、密封部材における溝がチューブ本体105内の密封部材の圧縮を容易にすることができる配列を示しているが、他方で、密封部材の挿入の時のチューブ本体の拡張を可能にする他の配列が作られることができる。そのような実施形態において、リブ140間のチューブ本体における壁部は、実施形態100において描かれているより薄くあることができ、それによって、チューブ本体におけるリブ間の壁部における溝を効率的に形成し、キャップの密封部材がチューブ本体に挿入された場合、拡張を容易にすることができる。そのような実施形態において、密封領域は、パネルおよび溝を含むことも、含まないこともできる。同様に、流体処理チューブ実施形態700は、密封部材における溝がチューブ本体705内の密封部材の圧縮を容易にすることができる配列を示しているが、他方で、密封部材の挿入の時にチューブ本体の拡張を可能にする他の配列が作られることができる。そのような実施形態において、リブ740間のチューブ本体における壁部は、実施形態700において描かれているより薄くあることができ、それによって、チューブ本体におけるリブ間の壁部における溝を効率的に形成し、キャップの密封部材がチューブ本体に挿入された場合、拡張を容易にすることができる。そのような実施形態において、密封領域は、パネルおよび溝を含むことも、含まないこともできる。
【0149】
いくつかの実施形態において、流体処理チューブは、チューブ本体にキャップを締めることができる締め具部材を含む。キャップは、締め具部材を含むことができ、チューブ本体は、締め具部材に対応するものを含むことができる。キャップの密封部材がチューブの内表面と係合される場合、キャップ上の締め具部材またはキャップにおける締め具部材は、多くの場合、チューブ本体上の締め具部材に対応するものまたはチューブ本体における締め具部材に対応するものと整列させられ、係合することができる。任意の適した締め具と、締め具に対応するものとが、キャップおよびチューブ本体に含むために、またはキャップおよびチューブ本体上に含むために、選択されることができる。
【0150】
係合部材前壁(例えば、225)を含むキャップを有する流体処理チューブについて、キャップの締め具は、一定の実施形態において、係合部材前壁の裏から延びることができ、前壁の遠位部分から延びることができる。係合表面(例えば、825)を含むキャップを有する流体処理チューブについて、キャップの締め具は、一定の実施形態において、外後方壁(例えば、後方壁838)から延びることができる。キャップの締め具部材は、時に、突起(例えば、突起235、835)を含み、時に、キャップの締め具部材は、突起から延びる支持部材(例えば、支持部240)を含む。支持部材は、任意の適した形状であることができ、支持部材は、時に、突起の遠位表面から延びるリブである。突起は、任意の適した形状であることができ、時に、一つ以上の平らな表面および/または一つ以上の湾曲表面を含む。突起を含むキャップの締め具部材は、時に、ラッチとして機能し、突起は、多くの場合、チューブ本体の締め具部材に対応するものの表面に接触するように構成され、締め具部材に対応するものに取り外し可能に取りつくように構成されている。
【0151】
一定の実施形態において、キャップは、キャップの近位表面から遠位表面まで延びるボアを含み、ボアは、時に、キャップの締め具部材に隣接する。ボアの一部は、時に、キャップにおいて位置づけられた係合部材前壁の裏部分から延びる。ボアは、時に、キャップを突き抜けるか、またはキャップを部分的に突き抜ける。ボアは、時に、キャップ本体と、キャップの締め具部材部分とを突き抜ける。ボアは、多くの場合、密封部材の外側に位置づけられ、任意の適した形状の開口部を含むことができ、任意の適した形状の非限定的な例は、円形、楕円形、四辺形、正方形、長方形、台形、菱形、平行四辺形、三角形、星形、多角形、五角形、および六角形を含む。ボアは、キャップの近位表面と垂直または実質的に垂直である一つ以上の壁を含むことができ、時に、適した角度においてキャップの近位表面から遠位表面までテーパー状にされるかまたは末広がりにされる一つ以上の壁を含む。テーパー状にされた壁を含むボアは、キャップの近位表面において開口部を有し、その開口部は、キャップの遠位表面における開口部より大きく、末広がりにされた壁を含むボアは、キャップの近位表面において開口部を有し、その開口部は、キャップの遠位表面における開口部より小さい。テーパー状にされたボア壁または末広がりにされたボア壁は、いくつかの実施形態において、キャップの近位表面からの垂線から約0.5度~約60度(例えば、垂線から約1度~約20度の偏差、垂線から約1度~約10度の偏差、垂線から約2度~約8度の偏差、垂線から約2、3、4、5、6、7、8、9度の偏差、およびそれらの中間値)外れる角度にある。いくつかの実施形態におけるボアは、キャップ上に位置づけられた締め具部材(例えば、支持部材)のボア内におけるたわみのための間隙を提供することができ、それによって、締め具の可撓性を増強させ、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0152】
チューブ本体は、チューブ本体のリムにおいてまたはチューブ本体のリムの近くにおいて位置づけられた締め具部材を含むことができる。チューブ本体のリムは、時に、締め具部材によって分断され、時に、締め具部材のうちの一つ以上の部分は、リムの一部(例えば、リムの近位表面)と同じ高さにあることができる。チューブ本体上またはチューブ本体において位置づけられた締め具は、多くの場合、キャップ上またはキャップにおける締め具に対応するもののための係合表面を含み、係合表面は、時に、チューブ本体の外表面から垂直または実質的に垂直(すなわち、垂線から約1度~約10度の偏差)に延びる。例えば、締め具の表面136は、
図14に示されるように、チューブ本体の外表面115と垂直に延びる。チューブ本体上またはチューブ本体において位置づけられた締め具の係合表面は、多くの場合、リブ(例えば、
図14に示されたリブ140)に直接関連づけられず、時に、リムから延びるリブの近くにおいて位置づけられる。チューブ本体上またはチューブ本体において位置づけられる締め具は、時に、キャップ上またはキャップにおける締め具に対応するものの係合を容易にすることができる傾斜表面を含む。そのような傾斜表面は、任意の適した角度であることができ、時に、締め具の水平遠位表面から延びる垂線(例えば、
図14における表面136から延びる垂線)から約1度~約70度外れる(例えば、垂線から約5度~約60度外れ、垂線から約10度~約50度外れ、垂線から約20度~約40度外れ、垂線から約25度~約30度外れ、垂線から約26、27、28、29、30、31、32、33、34度外れ、それらの中間値外れる)。
【0153】
締め具実施形態の非限定的な例が、
図1~
図25に示された流体処理チューブ実施形態100において描かれている。例えば、
図14に示されるように、チューブ本体105上のキャップ締め具部材135は、締め具部材係合表面136と、締め具部材傾斜表面137と、リム近位表面110と同じ高さでチューブ本体105上に位置づけられた締め具部材近位表面111とを含む。チューブリム107の側部108は、チューブ本体における各締め具-リム接合部において、および傾斜表面137において露出される。例えば、
図2および
図23に示されるように、キャップ200上のチューブ締め具部材230は、係合部材前壁225の遠位末端227から延び、締め具部材突起235と、締め具部材係合表面237と、締め具部材支持部材240とを含む。キャップボア縁247を有するボア245は、支持部材240のための間隙を提供することができ、それによって、締め具部材230の屈曲を可能にすることができる。
【0154】
締め具実施形態の非限定的な例は、
図32~
図63に示された流体処理チューブ実施形態700においても描かれている。例えば、
図45に示されるように、チューブ本体705上のキャップ締め具部材735は、締め具部材係合表面736と、締め具部材傾斜表面737と、リム近位表面710と同じ高さてチューブ本体705上に位置づけられた締め具部材近位表面711とを含む。チューブリム707の側部708は、チューブ本体における各締め具-リム接合部において、および傾斜表面737において露出される。例えば、
図33、
図38、
図47、
図49および
図57に示されるように、キャップ800のチューブ締め具部材830は、係合表面825の遠位末端827から延び、締め具部材突起835と、締め具部材係合表面837とを含む。キャップ締め具部材830とキャップ本体833とを通るボア845は、締め具部材830のボア内側壁847と、キャップ本体833のボア内側壁846と、キャップ本体833の後方側壁836と、キャップ本体の近位表面805における周囲848と、締め具部材830の近位表面831における周囲849と、キャップ遠位表面815における開口部と、チャネル843Aおよび843Bのうちの各々のチャネル末端844Cおよび844Dとをそれぞれ画定することができる。ボア845は、締め具部材830の内勾配壁829および内前方側壁814も画定することができ、壁829は、締め具部材係合表面837から前方側壁814まで傾く。締め具部材830の外側は、後方壁838および側壁820も含むことができる。
【0155】
いくつかの実施形態において、流体処理チューブは、キャップがチューブ本体と密封取りつけ状態にない場合、キャップをチューブ本体に連結する連結部を含むことができる。そのような実施形態において、キャップをチューブ本体に連結する連結部は、チューブ本体に挿入されることができるキャップにおける密封部材と異なる構造要素であり、締め具部材ラッチまたは突起と異なる。いくつかの実施形態において、チューブからキャップへの連結部は、キャップとチューブ本体とに連結された可撓性テザーを含み、可撓性テザーは、キャップがチューブ本体に関連づけられるか、またはチューブ本体から分離される場合、変形および曲がることができる。テザーは、時に、チューブ本体へのキャップの関連づけまたはチューブ本体からのキャップの分離を容易にするヒンジ部分を含む。テザーは、キャップ関連づけとチューブ本体からの分離とに適した任意の幾何学的形状を有する可撓性要素を含むことができ、時に、可撓性要素は、ストリップ、バー、増加または減少させられた厚さの一つ以上の部分など、またはそれらの組み合わせを含む。一定の実施形態において、チューブからキャップへの連結部は、キャップからテザーへの連結部および/またはチューブからテザーへの連結部を含み、キャップまたはチューブ本体の任意の適した領域(例えば、キャップリム、チューブリム、チューブ本体の外表面)と連結状態にあることができる。キャップからテザーへの連結部および/またはチューブからテザーへの連結部は、いくつかの実施形態において、連結部の厚さを効果的に増加させ連結部を強化および支持する支持要素を含む。そのような支持要素は、時に、キャップもしくはチューブ本体の一部(例えば、キャップリム、チューブリム、チューブ本体の外表面)に連結されるか、または、キャップもしくはチューブ本体の一部と随意に成形される。テザーと、チューブからキャップへの連結部の任意の他の要素とは、キャップおよび/またはチューブ本体が作られる材料と同じ材料を含むことができ、かつ/またはその同じ材料から作られることができ、時に、キャップまたはチューブ本体を作るために使用される材料から作られるか、またはその材料とは異なる材料を含む。
【0156】
チューブからキャップへの連結部の非限定的な例は、例えば、
図2、
図18、
図19、
図23および
図25に例示された流体処理チューブ実施形態100に示されている。チューブからキャップへの連結部は、チューブからテザーへの連結部150と、テザー160と、キャップからテザーへの連結部170とを含むことができる。
図18に示されるように、テザー160は、実質的に直線状の形態から実質的にU字形状の形態に曲がることができ、ヒンジとして効果的に機能することができる。
図19、
図23および
図25に示されるように、チューブからテザーへの連結部は、チューブ本体の外表面(例えば、チューブ本体外壁115)と連結状態にありチューブ本体の外表面に随意に成形される支持部152を含むことができる。
図2に示されるように、キャップからヒンジへの連結部170は、キャップリム210と連結状態にあることができ、キャップリム210に随意に成形されることができる。
【0157】
チューブからキャップへの連結部の他の非限定的な例は、例えば、
図33、
図51、
図53、
図57および
図59に例示された流体処理チューブ実施形態700に示されている。チューブからキャップへの連結部は、チューブからテザーへの連結部750と、テザー760と、キャップからテザーへの連結部770とを含むことができる。
図51に示されるように、テザー760は、実質的に直線状の形態から実質的にU字形状の形態に曲がることができ、ヒンジとして効果的に機能することができる。
図53、
図57および
図59に示されるように、チューブからテザーへの連結部は、チューブ本体の外表面(例えば、チューブ本体外壁715)と連結状態にありチューブ本体の外表面に随意に成形される支持部752を含むことができる。
図33に示されるように、キャップからヒンジへの連結部770は、キャップリム810と連結状態にあることができ、キャップリム810に随意に成形されることができる。
【0158】
本明細書において説明される流体処理チューブは、任意の適した容量の材料(例えば、流体、固体、スラリー、またはそれらの組み合わせ)を含むように構成されることができる。一定の実施形態において、流体処理チューブは、キャップがチューブ本体と密封係合状態にある場合、約0.1ミリリットル~約5ミリリットル、約0.2ミリリットル~約1.0ミリリットル、約0.3ミリリットル~約0.9ミリリットル、約0.4ミリリットル~約0.8ミリリットル、約0.5ミリリットル~約0.7ミリリットル、または約0.6ミリリットルの最大容量を含むことができ、時に、そのようなチューブは、例えば、チューブ実施形態100、チューブ実施形態300、チューブ実施形態500、チューブ実施形態700またはチューブ実施形態900と同じまたは類似の構成である。いくつかの実施形態において、流体処理チューブは、キャップがチューブ本体と密封係合状態にある場合、約1.2ミリリットル~約2.0ミリリットル、約1.3ミリリットル~約1.9ミリリットル、約1.4ミリリットル~約1.8ミリリットル、約1.5ミリリットル~約1.7ミリリットル、または約1.6ミリリットルの最大容量を含むことができ、時に、そのようなチューブは、例えば、チューブ実施形態100、チューブ実施形態300、チューブ実施形態500、チューブ実施形態700またはチューブ実施形態900と同じまたは類似の構成である。一定の実施形態において、流体処理チューブは、キャップがチューブ本体と密封係合状態にある場合、約1.5ミリリットル~約2.5ミリリットル、約1.7ミリリットル~約2.3ミリリットル、約1.8ミリリットル~約2.2ミリリットル、約1.9ミリリットル~約2.1ミリリットル、または約2.0ミリリットルの最大容量を含むことができ、時に、そのようなチューブは、例えば、チューブ実施形態100、チューブ実施形態300、チューブ実施形態500、チューブ実施形態700またはチューブ実施形態900と同じまたは類似の構成である。本明細書において説明される流体処理チューブは、任意の適した使用のために構成されることができ、その非限定的な例は、遠心分離機(例えば、マイクロ遠心分離機)における使用と、核酸増幅反応(例えば、ポリメラーゼ連鎖反応増幅)を含むための使用とを含む。
【0159】
流体処理チューブのチューブ本体の外表面は、時に、容量グラデーションマーキング、容量表示、および書き込みパネルのうちの一つ以上を含む。流体処理チューブのチューブ本体の外表面は、時に、容量グラデーションマーキング、容量表示、または書き込みパネルを含まない。容量グラデーションマーキングは、概して、チューブ本体に含まれる流体の容量レベルを表示する一つ以上の容量レベルマーカーを含む。数値容量表示は、時に、適用可能なグラデーションマーキングと共にチューブ本体上に設計される。容量グラデーションの非限定的な例は、例えば、
図1に例示されており、
図1は、0.1ミリリットル、0.5ミリリットル、1.0ミリリットル、および1.5ミリリットルの数値容量表示における容量レベルマーカーと、0.1ミリリットル~0.5ミリリットル、0.5ミリリットル~1.0ミリリットル、1.0ミリリットル~1.5ミリリットル、および1.5ミリリットルより大きい容量のより目立たない容量グラデーションマーキングとを示している。容量グラデーションマーキングおよび/または容量表示は、任意の適した様式で、チューブ本体上またはチューブ本体において表示されることができる。容量グラデーションマーキングおよび/または容量表示は、時に、チューブ本体表面上に浮き出し加工され、時に、チューブ本体表面においてくぼみをつけられ、時に、チューブ本体表面において刻みつけられ、時に、チューブ本体表面にインクで塗布され、チューブ本体表面は、内表面および/または外表面であり得る。書き込みパネルは、概して、チューブ本体の外表面の一部上に位置づけられる。表示パネルは、時に、インクを受け取るために適した材料のコーティングを含む。書き込みパネルは、時に、書き込みパネル内にないチューブ外表面の一部とは異なるテクスチャーを有する表面(例えば、テクスチャー加工された表面、刻みつけられた表面)を含む。書き込みパネルは、時に、目視の境界線によって描かれたチューブ外部の領域であり、境界線内のチューブ外部の部分の表面は、境界線の外のチューブ外表面の一部と同じであるか、または異なる。境界線は、時に、チューブ本体表面上に浮き出し加工され、時に、チューブ本体表面においてくぼみをつけられ、時に、チューブ本体表面において刻みつけられ、時に、チューブ本体表面にインクで塗布され、チューブ本体表面は、内表面および/または外表面であり得る。本明細書と共に提出された図面に示された容量グラデーションマーキング113、113A、113B、313、313A、313B、513、513A、513B、713、713Aおよび713B、容量表示114、314、514および714、ならびに/または書き込みパネル116および716は、随意である。
【0160】
(製造方法)
本明細書において説明される流体処理チューブは、任意の適した工程によって製造され得る。製造工程の非限定的な例は、熱成形、真空成形、圧力成形、プラグアシスト成形、逆絞り熱成形、マッチドダイ成形、押し出し、鋳造、および射出成形を含む。
【0161】
流体処理チューブのチューブ本体と、キャップと、キャップにおける密封部材と、チューブからキャップへの連結部とは、独立して、同じ材料または異なる材料を含むことができ、同じ材料または異なる材料から製造されることができる。いくつかの実施形態において、流体処理チューブの全ての要素は、同じ材料から製造される。流体処理チューブのいくつかの要素または全ての要素は、時に、適したポリマーもしくはポリマー混合物を含むか、または適したポリマーもしくはポリマー混合物から製造される。ポリマーの非限定的な例は、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、非結晶性ポリエチレンテレフタレート(APET)、ポリカーボネート(PC)、およびポリエチレン(PE)を含む。流体処理チューブの一つ以上の要素は、再生可能材料および/または分解性材料(例えば、生分解性材料)を含むことができるか、または、再生可能材料および/または分解性材料(例えば、生分解性材料)から製造されることができ、その非限定的な例は、2009年11月9日に出願され、2010年5月14日にWO 2010/054337として公開された、国際出願第PCT/US2009/063762において開示されている。流体処理チューブの一つ以上の要素は、いくつかの実施形態において、抗菌剤を含み、その非限定的な例は、2009年6月16日に出願され、2010年1月10日にWO2010/008737として公開された、国際出願第PCT/US2009/047541に開示されている(例えば、抗菌金属(例えば、銀))。
【0162】
流体処理チューブは、時に、本明細書において説明されるチューブの特徴を形成するように構成された型を提供することと、成形可能なポリマー混合物を型に導入することと、型の中でポリマー混合物を硬化させ、それによって、流体処理チューブを形成することと、流体処理チューブを型から外すこととを含む方法によって製造される。一定の実施形態において、本明細書において説明される流体処理チューブを製造する方法は、本明細書において説明される流体処理チューブを成形するように構成された内部空洞を有する型を、溶融ポリマーと接触させることと、型の中でポリマーを硬化させ、それによって、型の中で流体処理チューブを形成することと、流体処理チューブを型から取り出すこととを含む。流体処理チューブの一つ以上または全ての要素(例えば、チューブ本体と、キャップと、キャップにおける密封部材と、チューブからキャップへの連結部と)は、単一形として成形され得るか、または個々の要素が成形された後に取りつけられることができる。型は、時に、金属を含むか、または金属から製造され、金属は、時に、アルミニウム、亜鉛、鋼鉄もしくは合金鋼であるか、またはアルミニウム、亜鉛、鋼鉄もしくは合金鋼を含む。成形工程において利用されるポリマーは、時に、本明細書において説明されるポリマーである。
【0163】
本明細書において説明される流体処理チューブを成形工程(例えば、射出成形工程)によって製造するための型も本明細書で一定の実施形態において提供され、型は、流体処理チューブの外表面を形成する本体と、流体処理チューブの内表面を形成する部材とを含む。型は、時に、チューブの内表面を形成する一つ以上の鋳抜きピン構成要素を含む。
【0164】
流体処理チューブは、時に、射出成形工程によって製造される。射出成形は、熱可塑性材料(例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなど)または熱硬化性プラスチック(例えば、エポキシ樹脂およびフェノール樹脂)材料から物体を作るための製造工程である。選択肢のプラスチック材料(例えば、ポリマー材料)は、多くの場合、熱せられた筒の中に流し込まれ、混ぜ合わせられ、型穴に押し込まれ、その型穴において、プラスチック材料は、冷たくなり、型穴の構成へと硬化する。溶かされた材料は、時に、圧力下において開口部(例えば、スプルー)を通って型穴の中に押し込まれるか、または注入される。加圧注入方法は、多くの場合、溶かされたプラスチックで型が完全に満たされることを確実にする。型が冷たくなった後、型の部品が分離され、成形された物体が取り出される。
【0165】
高い流動性と低い粘性とを有するプラスチックが、時に、射出成形工程における使用のために選択される。高い流動性と低い粘性とを有するプラスチックの非限定的な例は、以下の性質のうちの一つ以上を有する任意の適した成形可能な材料を含む:ASTM D 1238試験方法を使用する、毎10分あたり約30グラム~約75グラムのメルトフローレート(2.16kgにおいて摂氏230度);ASTM D 638試験方法を使用する、1平方インチあたり約3900~約5000ポンドの降伏点における引張強度;ASTM D 638試験方法を使用する、約7~約14%の降伏点における引張伸び;ASTM D 790試験方法を使用する、1平方インチあたり約110,000~約240,000ポンドの1%セクタントにおける曲げ弾性率;ASTM D 256試験方法を使用する、1インチあたり約0.4~約4.0フィートポンドのノッチ付アイゾット衝撃強度(摂氏23度);および/またはASTM D 648試験方法を使用する、華氏約160度~華氏約250度の(0.455MPaにおける)熱変形温度。使用されることができる材料の非限定的な例は、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネートなど、およびそれらの混合物を含む。いくつかの実施形態において、最終生成物に追加的な性質(例えば、抗菌性の性質、分解可能な性質、帯電防止の性質)を与えるために、追加的な添加物がプラスチックまたは型に含まれることができる。チューブおよび/またはキャップは、一体の構成物として、射出成形されることができる。
【0166】
型は、多くの場合、プラスチックを冷却する時に所望の生成物を作り出す幾何学的形状に溶融プラスチックを維持するように構成されている。射出型は、時に、二つ以上の部品から作られる。型は、典型的に、成形された部品が冷却の後、型が開いた後の型のエジェクター側に確実に留まるように設計されている。成形された部品は、型のエジェクター側から取り出されるとき、型から離れて自由に落ち得る。いくつかの実施形態において、エジェクタースリーブは、成形された部品を型のエジェクター側から押し出す。
【0167】
(使用方法)
本明細書において説明された流体処理チューブは、任意の適した様式で流体を処理するために、利用されることができる。いくつかの実施形態において、本明細書において説明された流体処理チューブを使用する方法が提供され、その方法は、流体処理チューブのチューブ本体の内部に物質を配置することと、キャップの密封部材をチューブ本体に密封することとを含む。物質は、多くの場合、液体であるか、または液体を含む。物質は、時に、生体液または生体物質であり、時に、生体液または生体物質に由来し、時に、一つ以上の生体物質(例えば、タンパク質、核酸)を含む。物質は、任意の適した方法によって、チューブ本体の中に配置されることができ、任意の適した方法は、手動または自動ピペット装置によって、流体物質を分注することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、流体処理チューブを遠心分離機(例えば、マイクロ遠心分離機)の中に挿入することを含み、時に、方法は、流体処理チューブを遠心分離機から取り外すことを含む。一定の実施形態において、方法は、キャップのチューブ状密封部材をチューブ本体から密封解除することを含み、時に、チューブ本体の中の物質を操作することを含む。任意の適した操作が採用されることができ、任意の適した操作は、例えば、流体または物質を添加すること、チューブ本体から物質の一部または全てを取り除くこと、または、チューブ本体における物質をかき混ぜることを含む。チューブ本体における物質は、キャップがチューブ本体と密封取りつけ状態にある場合、またはキャップがチューブ本体から分離されている場合、操作されることができる。
【0168】
(実施形態の例)
本技術の一定の実施形態の非限定的な例が、以下に提供される。
A1.
チューブ本体とキャップとを備えている流体処理チューブであって、
チューブ本体は、外表面と内表面とを備え、
キャップは、近位表面と、遠位表面と、遠位表面から突出しているチューブ状密封部材とを備え、
密封部材は、キャップの遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、チューブ本体の内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを備え、
チューブは、以下の特徴(1)~(5):
(1)密封部材の内表面は、複数の縦に向けられた溝と、複数の縦に向けられたパネルとを備え、溝のうちの各々は、パネルのうちの一つに隣接していること、
(2)キャップの遠位表面は、チューブ状密封部材によって囲まれた凹表面を備え、キャップの近位表面は平らであること、
(3)キャップは、キャップの縁において係合部材を備えているか、または、キャップは、前方締め具部材を備え、係合部材または締め具部材は、半径とテーパーとを含む表面を備えていること、
(4)キャップのチューブ状密封部材は、環状突起を備え、チューブ本体の内表面は、環状凹部を備え、チューブ本体における環状凹部は、キャップのチューブ状密封部材の環状突起を受け取るように構成されていること、
(5)キャップは、前方チューブ締め具部材と、密封部材と締め具部材との間における一つ以上のチャネルとを備えていること、
のうちの一つ以上をさらに備えている流体処理チューブ。
B1.
密封部材の内表面は、複数の縦に向けられたパネルと、複数の縦に向けられた溝とを備え、パネルのうちの各々は、パネルのうちの一つに隣接している、実施形態A1のチューブ。
B2.
溝およびパネルは、密封部材の遠位末端まで延びている、実施形態B1のチューブ。
B3.
各溝は、溝床を備えている、実施形態B1またはB2のチューブ。
B4.
溝床と溝床の向かい側にある密封部材の外表面との間の厚さは、約0.003インチ~約0.035インチである、実施形態B3のチューブ。
B5.
各溝は、約0.1インチ~約0.4インチの溝幅を備えている、実施形態B1~B4のうちの任意の一実施形態のチューブ。
B6.
各溝は、7度~11度の周方向幅を備えている、実施形態B1~B6のうちの任意の一実施形態のチューブ。
B7.
各パネルは、パネル側壁と、約0.06インチ~約0.1インチのパネル幅とを備えている、実施形態B1~B6のうちの任意の一実施形態のチューブ。
B8.
各パネルは、20度~35度の周方向幅を備えている、実施形態B1~B7のうちの任意の一実施形態のチューブ。
B9.
パネルのうちの二つ以上は、密封部材の内表面の周りで規則的に分布させられている、実施形態B1~B8のうちの任意の一実施形態のチューブ。
B10.
パネルのうちの全ては、密封部材の内表面の周りで規則的に分布させられている、実施形態B1~B9のチューブ。
B11.
パネルのうちの二つ以上は、密封部材の内表面の周りで非対称的に分布させられている、実施形態B1~B9のうちの任意の一実施形態のチューブ。
B12.
溝のうちの二つ以上は、密封部材の内表面の周りで規則的に分布させられている、実施形態B1~B11のうちの任意の一実施形態のチューブ。
B13.
溝のうちの全ては、密封部材の内表面の周りで規則的に分布させられている、実施形態B1~B12のチューブ。
B14.
溝のうちの二つ以上は、密封部材の内表面の周りで非対称的に分布させられている、実施形態B1~B11のうちの任意の一実施形態のチューブ。
B15.
キャップのチューブ状密封部材は、チューブ本体の内表面と接触しており、チューブ本体の中に密封され、
キャップのチューブ状密封部材は、チューブ本体の中に密封されていない場合におけるチューブ状密封部材によって適用される弛緩状態に対して圧縮状態にある、実施形態B1~B14のうちの任意の一実施形態のチューブ。
C1.
チューブ状密封部材は、遠位部分を含み、遠位部分は、凹湾曲表面を備え、キャップの近位表面は、平らである、実施形態A1およびB1~B12のうちの任意の一実施形態のチューブ。
C2.
チューブ状密封部材の外側におけるキャップの遠位表面は、平らである、実施形態C1のチューブ。
C3.
各パネルは、パネルフェースおよびパネル側部を備え、
パネル表面側部は、湾曲部分を備え、
チューブ状密封部材の遠位部分の凹湾曲表面は、パネル表面側部において位置づけられた曲率半径を含み、
パネル表面側部の湾曲部分は、パネル表面側部において位置づけられたチューブ状密封部材の遠位部分の凹湾曲表面の曲率半径と等しい曲率半径を含む、実施形態C1またはC2のチューブ。
C4.
チューブ状密封部材の遠位部分の凹湾曲表面の曲率半径は、チューブ状密封部材の中心点において、約0.2インチ~約0.8インチである、実施形態C1~C3のうちの任意の一実施形態のチューブ。
D1.
キャップは、キャップの縁において係合部材を備えているか、または、キャップは、前方締め具部材を備え、
係合部材または締め具部材は、半径とテーパーとを含む係合表面を備えている、実施形態A1、B1~B12およびC1~C4のうちの任意の一実施形態のチューブ。
D2.
係合部材または締め具部材は、前壁と、第一の側壁と、第二の側壁とを備え、
第一の側壁および第二の側壁は、前壁の各側において前壁に連結されている、実施形態D1のチューブ。
D2.
係合部材は、前壁と、第一の側壁と、第二の側壁とを備え、
第一の側壁および第二の側壁は、前壁の各側において前壁に連結されている、実施形態D1のチューブ。
D3.
前壁は、第一の側壁から第二の側壁まで湾曲する凹湾曲表面を備えている、実施形態D2のチューブ。
D4.
締め具部材は、前壁と、第一の側壁と、第二の側壁とを備え、
第一の側壁および第二の側壁は、係合表面の各側において係合表面に連結されている、実施形態D1のチューブ。
D5.
係合表面は、第一の側壁から第二の側壁まで湾曲する凹湾曲表面を備えている、実施形態D4のチューブ。
D6.
湾曲表面は、約0.3インチ~約0.7インチの曲率半径を有する、実施形態D3またはD5のチューブ。
D7.
前壁は、前壁の近位末端から前壁の遠位末端までテーパー状を成す、実施形態D1~D3およびD6のうちの任意の一実施形態のチューブ。
D8.
前壁は、縦軸に対して約50度~約60度のテーパー角度を有する、実施形態D7のチューブ。
D9.
係合表面は、係合表面の近位末端から係合表面の遠位末端までテーパー状を成す、実施形態D1およびD4~D6のうちの任意の一実施形態のチューブ。
D10.
係合表面は、縦軸に対して約50度~約60度のテーパー角度を有する、実施形態D9のチューブ。
E1.
キャップのチューブ状密封部材は、環状突起を備え、
チューブ本体の内表面は、環状凹部を備え、
チューブ本体における環状凹部は、キャップのチューブ状密封部材の環状突起を受け取るように構成されている、実施形態A1、B1~B12、C1~C4およびD1~D10のうちの任意の一実施形態のチューブ。
E2.
キャップのチューブ状密封部材は、チューブ本体の内表面と接触しており、チューブ本体の中に密封され、
環状突起および環状凹部は、密封領域内にある、実施形態E1のチューブ。
F1.
キャップは、前方チューブ締め具部材と、密封部材と締め具部材との間における一つ以上のチャネルとを備えている、実施形態A1、B1~B12、C1~C4、D1~D10およびE1~E2のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F2.
一つ以上のチャネルは、キャップの二つの領域を画定し、
第一の領域は、一つ以上のチャネルの前方側に位置づけられたキャップのチューブ締め具部材を含み、
第二の領域は、一つ以上のチャネルの後方側に位置づけられたキャップ本体を含む、実施形態F1のチューブ。
F3.
締め具部材は、操作者係合表面を備えている、実施形態F1またはF2のチューブ。
F4.
チャネルは、横の開口部を備えている、実施形態F1~F3のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F5.
横の開口部は、キャップの近位表面上に配置されている、実施形態F4のチューブ。
F6.
横の開口部は、キャップの遠位表面上に配置されている、実施形態F4またはF5のチューブ。
F7.
チャネルは、キャップの全幅に及ばず、キャップリム外表面において終わらない、実施形態F1~F6のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F8.
チャネルは、キャップリム外表面において終わる、実施形態F1~F6のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F9.
キャップは、ボアを備えている、実施形態F1~F8のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F10.
チャネルは、ボア内側表面において終わる、実施形態F9のチューブ。
F11.
キャップは、二つのチャネルを備えている、実施形態F1~F10のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F12.
チャネルは、互いに平行である、実施形態F11のチューブ。
F13.
チャネルは、同一線上にある、実施形態F11またはF12のチューブ。
F14.
キャップは、ボアと二つの同一線上のチャネルとを備え、各チャネルは、ボアの各側に配置されている、実施形態F11~F13のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F15.
チャネルは、チャネル床と、第一のチャネル末端と、第二のチャネル末端と、第一のチャネル末端から第二のチャネル末端までチャネル床に沿った長い長さとを備えている、実施形態F1~F14のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F16.
チャネルの長い長さまたは各チャネルの長い長さは、キャップの一方の側からキャップの他方の側まで延びている横軸と平行であり、テザーとキャップからテザーへの連結部との間の接合部の長い長さと平行である、実施形態F15のチューブ。
F17.
チャネル末端は、平らな側壁、平らな床、湾曲側壁、湾曲床、またはそれらの組み合わせを伴うU字形状またはV字形状の断面を有する、実施形態F15またはF16のチューブ。
F18.
チャネルは、チャネル床からチャネル開口部までの深さを有する、実施形態F15~F17のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F19.
チャネル深さは、約0.025インチ~約0.035インチである、実施形態F18のチューブ。
F20.
キャップがチューブ本体と密封連結状態にある場合、係合表面と縦軸との間の角度は、約45度~約65度である、実施形態F3~F19のうちの任意の一実施形態のチューブ。F21.
角度は、約50度~約60度である、実施形態F20のチューブ。
F22.
角度は、約55度である、実施形態F21のチューブ。
F23.
係合表面は、テクスチャー加工された表面を備えている、実施形態F1~F22のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F24.
テクスチャー加工された表面は、リッジおよびトラフを備えている、実施形態F23のチューブ。
F25.
力が近位方向に係合表面に加えられているとき、キャップにおける一つ以上のチャネルは、チューブ締め具部材とキャップ本体との間においてリビングヒンジとして機能するように構成されている、実施形態F1~F24のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F26.
力が加えられる前の角度と比較して、キャップにおける一つ以上のチャネルは、力が係合表面に加えられた後、および力が加えられているとき、係合表面と縦軸との間の角度を低減させるように構成されている、実施形態F1~F25のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F27.
力が加えられた後、および力が加えられているとき、角度は、約5度~約12度低減させられる、実施形態F26のチューブ。
F28.
力が加えられる前のチャネルの開口部の短い幅と比較して、キャップにおける一つ以上のチャネルは、力が加えられた後、および力が加えられているとき、チャネル開口部におけるチャネルの短い幅を低減させるように構成されている、実施形態F1~F27のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F29.
チャネルの開口部の短い幅は、力が加えられる前、約0.020インチ~約0.030インチであり、チャネルの開口部の短い幅は、力が加えられた後、および力が加えられているとき、約0.003インチ~約0.006インチ低減させられる、実施形態F28のチューブ。
F30.
キャップ遠位表面と、キャップリムの遠位表面とは、(i)力が加えられる前、平らであるか、または実質的に平らであり、(ii)キャップにおけるチューブ締め具部材の係合表面に力が加えられた後、および力が加えられているとき、平らな向きまたは実質的に平らな向きから湾曲させられた向きに変形する、実施形態F1~F29のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F31.
チャネルの長い長さに沿ったチャネルの床は、チャネル前方側壁または両方のチャネル壁が揺動または回転する屈曲点およびピボットとして機能するように構成されている、実施形態F1~F30のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F32.
屈曲点は、キャップのチューブ締め具部材が外向きに旋回することを可能にし、
チャネルにおける屈曲点におけるキャップ本体に対するチューブ締め具部材の回転は、キャップにおける締め具をチューブ上の締め具係合表面から分離する、実施形態F31のチューブ。
F33.
一つ以上のチャネルは、一つ以上のチャネルを含まないキャップに対するこの分離のために要求される力と比較して、キャップにおける締め具をチューブ上の締め具係合表面から分離するために要求される力の量を低減させる、実施形態F1~F32のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F34.
チャネル床と、キャップのチャネル床と反対側の表面との間の材料の厚さは、約0.003インチ~約0.011インチである、実施形態F1~F36のうちの任意の一実施形態のチューブ。
F35.
材料の厚さは、約0.005インチ~約0.009インチである、実施形態F34のチューブ。
F36.
材料の厚さは、約0.007インチである、実施形態35のチューブ。
G1.
チューブ本体は、周方向に配置されたリブを備えている、実施形態A1、B1~B12、C1~C4、D1~D10、E1~E2、およびF1~F36のうちの任意の一実施形態のチューブ。
G2.
チューブ本体は、チューブ本体の近位末端において配置されたリムを備え、リブは、リムの遠位表面に接触している、実施形態G1のチューブ。
G3.
キャップは、チューブ本体の内表面と接触しているキャップの密封部材を伴うチューブ本体と係合され、リブのうちの各々は、溝の向かい側に配置されている、実施形態G1またはG2のチューブ。
G4.
締め具を備えている、実施形態G1~G3のうちの任意の一実施形態のチューブ。
G5.
キャップは、締め具を備え、チューブ本体は、締め具に対応するものを備えている、実施形態G4のチューブ。
G6.
キャップの締め具は、係合部材前壁の裏から延びている、実施形態G5のチューブ。
G7.
キャップの締め具は、突起を備えている、実施形態G6のチューブ。
G8.
キャップの締め具は、ラッチを備えている、実施形態G7のチューブ。
G9.
キャップの締め具は、突起から延びている支持部材を備えている、実施形態G7のチューブ。
G10.
キャップの締め具は、チューブ本体の締め具の表面に接触する突起を備えている、実施形態G4~G9のうちの任意の一実施形態のチューブ。
G11.
キャップにおけるボアを備え、ボアは、近位表面から遠位表面まで延びており、ボアは、キャップの締め具に隣接している、実施形態G4~G10のうちの任意の一実施形態のチューブ。
G12.
ボアの一部は、係合部材前壁の裏から延びている、実施形態G11のチューブ。
G13.
ボアは、キャップの近位表面からキャップの遠位表面まで、キャップ本体の一部および締め具部材の一部を通って延びている、実施形態G11のチューブ。
G14.
キャップとチューブ本体とに連結されたテザーを備えている、実施形態G1~G13のうちの任意の一実施形態のチューブ。
G15.
テザーは、キャップからテザーへの連結部と、チューブからテザーへの連結部とを備えている、実施形態G14のチューブ。
G16.
ポリマーを備えている、実施形態G1~G15のうちの任意の一実施形態のチューブ。
G17.
チューブは、ポリマーまたはポリマー混合物から製造される、実施形態G16のチューブ。
G18.
ポリマーは、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、非結晶性ポリエチレンテレフタレート(APET)、ポリカーボネート(PC)、およびポリエチレン(PE)から選択される、実施形態G16またはG17のチューブ。
G19.
チューブ本体の外表面上に容量グラデーションを備えている、実施形態G1~G18のうちの任意の一実施形態のチューブ。
G20.
チューブ本体が容量グラデーションを含まないことを条件とする、実施形態G1~G18のうちの任意の一実施形態のチューブ。
H1.
実施形態A1、B1~B12、C1~C4、D1~D10、E1~E2、F1~F36、およびG1~G20のうちの任意の一実施形態のチューブを成形するように構成された内部空洞を備えている型を溶融ポリマーと接触させることと、
型の中でポリマーを硬化させ、それによって、型の中でチューブを形成することと、
チューブを型から取り出すことと
を含む、チューブを製造する方法。
H2.
型は、金属を備えている、実施形態H1の方法。
H3.
型は、金属から製造される、実施形態H2の方法。
H4.
金属は、アルミニウム、亜鉛、鋼鉄および合金鋼から選択される、実施形態H2またはH3の方法。
H5.
ポリマーは、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、非結晶性ポリエチレンテレフタレート(APET)、ポリカーボネート(PC)、およびポリエチレン(PE)から選択される、実施形態H1~H4のうちの任意の一実施形態の方法。
I1.
実施形態A1、B1~B12、C1~C4、D1~D10、E1~E2、F1~F36、およびG1~G20のうちの任意の一実施形態のチューブを成形工程によって形成するように構成された型。
I2.
型は、金属を備えている、実施形態I1の型。
I3.
型は、金属から製造される、実施形態I2の型。
I4.
金属は、アルミニウム、亜鉛、鋼鉄および合金鋼から選択される、実施形態I2またはI3の型。
I5.
成形工程は、射出成形工程である、実施形態I1~I4のうちの任意の一実施形態の型。J1.
実施形態A1、B1~B12、C1~C4、D1~D10、E1~E2、F1~F36、およびG1~G20のうちの任意の一実施形態のチューブを使用する方法であって、方法は、
チューブのチューブ本体の内部に物質を配置することと、
キャップのチューブ状密封部材をチューブ本体の中に密封することと
を含む、方法。
J2.
チューブを遠心分離機の中に挿入することを含む、実施形態J1の方法。
J3.
チューブを遠心分離機から取り外すことを含む、実施形態J2の方法。
J4.
キャップのチューブ状密封部材をチューブ本体から密封解除することを含む、実施形態J1~J4のうちの任意の一実施形態の方法。
J5.
チューブの中の物質を操作することを含む、実施形態J4の方法。
J6.
物質は、流体を含む、実施形態J1~J5のうちの任意の一実施形態の方法。
J7.
流体は、生体流体を含む、実施形態J6の方法。
K1.
キャップ上に配置された締め具を流体処理チューブのチューブ本体上に配置された締め具に対応するものから分離する方法であって、方法は、
チューブ本体とキャップとを備えている流体処理チューブを提供することであって、
チューブ本体は、外表面と内表面とを備え、
キャップは、近位表面と、遠位表面と、遠位表面から突出したチューブ状密封部材とを備え、
密封部材は、キャップの遠位表面と反対側の遠位末端と、内表面と、チューブ本体の内表面と密封するように構成された実質的に滑らかな外表面とを備え、
キャップは、前方チューブ締め具部材と、密封部材と締め具部材との間における一つ以上のチャネルとを備え、
締め具部材は、係合表面と締め具とを備え、
チューブ本体は、締め具に対応するものを備えている、ことと、
キャップの締め具部材上に配置された締め具をチューブ本体上に配置された締め具に対応するものから係合解除するために十分な量の力を近位方向に係合表面に加えることと
を含む方法。
K2.
一つ以上のチャネルは、キャップの二つの領域を画定し、
第一の領域は、一つ以上のチャネルの前方側に位置づけられたキャップのチューブ締め具部材を含み、
第二の領域は、一つ以上のチャネルの後方側に位置づけられたキャップ本体を含む、実施形態K1の方法。
K3.
締め具部材は、操作者係合表面を備えている、実施形態K1またはK2の方法。
K4.
チャネルは、横の開口部を備えている、実施形態K1~K3のうちの任意の一実施形態の方法。
K5.
横の開口部は、キャップの近位表面上に配置されている、実施形態K4の方法。
K6.
横の開口部は、キャップの遠位表面上に配置されている、実施形態K4またはK5の方法。
K7.
チャネルは、キャップの全幅に及ばず、キャップリム外表面において終わらない、実施形態K1~K6のうちの任意の一実施形態の方法。
K8.
チャネルは、キャップリム外表面において終わる、実施形態K1~K6のうちの任意の一実施形態の方法。
K9.
キャップは、ボアを備えている、実施形態K1~K8のうちの任意の一実施形態の方法。
K10.
チャネルは、ボア内側表面において終わる、実施形態K9の方法。
K11.
キャップは、二つのチャネルを備えている、実施形態K1~K10のうちの任意の一実施形態の方法。
K12.
チャネルは、互いに平行である、実施形態K11の方法。
K13.
チャネルは、同一線上にある、実施形態K11またはK12の方法。
K14.
キャップは、ボアと二つの同一線上のチャネルとを備え、各チャネルは、ボアの各側に配置されている、実施形態K11~K13のうちの任意の一実施形態の方法。
K15.
チャネルは、チャネル床と、第一のチャネル末端と、第二のチャネル末端と、第一のチャネル末端から第二のチャネル末端までチャネル床に沿った長い長さとを備えている、実施形態K1~K14のうちの任意の一実施形態の方法。
K16.
チャネルの長い長さまたは各チャネルの長い長さは、キャップの一方の側からキャップの他方の側まで延びている横軸と平行であり、テザーとキャップからテザーへの連結部との間の接合部の長い長さと平行である、実施形態K15の方法。
K17.
チャネル末端は、平らな側壁、平らな床、湾曲側壁、湾曲床、またはそれらの組み合わせを伴うU字形状またはV字形状の断面を有する、実施形態K15またはK16の方法。
K18.
チャネルは、チャネル床からチャネル開口部までの深さを有する、実施形態K15~K17のうちの任意の一実施形態の方法。
K19.
チャネル深さは、約0.025インチ~約0.035インチである、実施形態K18の方法。
K20.
キャップがチューブ本体と密封連結状態にある場合、係合表面と縦軸との間の角度は、約45度~約65度である、実施形態K3~K19のうちの任意の一実施形態の方法。
K21.
角度は、約50度~約60度である、実施形態K20の方法。
K22.
角度は、約55度である、実施形態K21の方法。
K23.
係合表面は、テクスチャー加工された表面を備えている、実施形態K1~K22のうちの任意の一実施形態の方法。
K24.
テクスチャー加工された表面は、リッジおよびトラフを備えている、実施形態K23の方法。
K25.
力が係合表面に加えられているとき、キャップにおける一つ以上のチャネルは、チューブ締め具部材とキャップ本体との間においてリビングヒンジとして機能するように構成されている、実施形態K1~K24のうちの任意の一実施形態の方法。
K26.
力が加えられる前の角度と比較して、係合表面と縦軸との間の角度は、係合表面に力が加えられた後、および力が加えられているとき、減少する、実施形態K1~K25のうちの任意の一実施形態の方法。
K27.
力が加えられた後、および力が加えられているとき、角度は、約5度~約12度減少する、実施形態K26の方法。
K28.
力が加えられる前のチャネルの開口部の短い幅と比較して、チャネル開口部におけるチャネルの短い幅は、力が加えられた後、および力が加えられているとき、減少する、実施形態K1~K27のうちの任意の一実施形態の方法。
K29.
チャネルの開口部の短い幅は、力が加えられる前、約0.020インチ~約0.030インチであり、チャネルの開口部の短い幅は、力が加えられた後、および力が加えられているとき、約0.003インチ~約0.006インチ低減させられる、実施形態K28の方法。
K30.
キャップ遠位表面と、キャップリムの遠位表面とは、(i)力が加えられる前、平らであるか、または実質的に平らであり、(ii)キャップにおけるチューブ締め具部材の係合表面に力が加えられた後、および力が加えられているとき、平らな向きまたは実質的に平らな向きから湾曲させられた向きに変形する、実施形態K1~K29のうちの任意の一実施形態の方法。
K31.
力が加えられた後、および力が加えられているとき、チャネル前方側壁または両方のチャネル壁は、チャネルの長い長さに沿ったチャネルの床に及ぶ屈曲点において揺動または回転する、実施形態K1~K30のうちの任意の一実施形態の方法。
K32.
キャップのチューブ締め具部材は、外向きに旋回し、
チューブ締め具部材は、チャネルにおける屈曲点においてキャップ本体に対して回転し、
それによって、力が加えられた後、および力が加えられているとき、キャップの締め具部材上に配置された締め具をチューブ上に配置された締め具に対応するものから分離する、実施形態K31の方法。
K33.
一つ以上のチャネルは、一つ以上のチャネルを含まないキャップに対するこの分離のために要求される力と比較して、キャップの締め具部材上に配置された締め具をチューブ上に配置された締め具に対応するものから分離するために要求される力の量を低減させる、実施形態K1~K32のうちの任意の一実施形態の方法。
K34.
チューブ本体上に配置された締め具に対応するものは、締め具係合表面である、実施形態K1~K32のうちの任意の一実施形態の方法。
K35.
チャネル床と、キャップのチャネル床と反対側の表面との間の材料の厚さは、約0.003インチ~約0.011インチである、実施形態K1~K33のうちの任意の一実施形態の方法。
K36.
材料の厚さは、約0.005インチ~約0.009インチである、実施形態K35の方法。
K37.
材料の厚さは、約0.007インチである、実施形態K36の方法。
【0169】
本明細書において参照された各特許、特許出願、公開、および書類の全体は、本明細書において参照によって援用される。上記の特許、特許出願、公開、および書類の引用は、前記のうちの任意のものが関連先行技術であると承認するものではなく、またこれらの公開または書類の内容もしくは日付に関していかなる承認も構成しない。それらの引用は、関連する開示に対する調査を示すものではない。書類の日付または内容に関する全ての記述は、入手可能な情報に基づいており、それらの正確性または正当性を承認するものではない。
【0170】
本技術の基本的な様態から逸脱することなく、修正が上述のものに対してなされ得る。本技術は、一つ以上の具体的な実施形態を参照して実質的に詳細に説明されたが、当業者は、本出願において具体的に開示された実施形態に対して変更がなされ得る(これらの修正および改善は、本技術の範囲および趣旨内であるが)ことを理解するだろう。
【0171】
本明細書において例示的に説明された技術は、本明細書において具体的に開示されていない任意の要素(一つまたは複数)が欠けていても、適切に実施され得る。従って、例えば、「備えている」、「から実質的に構成される」、および「から構成される」という用語のうちの任意の用語は、本明細書の各例において、他の二つの用語のうちのいずれかと置き換えられ得る。採用された用語および表現は、限定の用語ではなく説明の用語として使用され、そのような用語および表現の使用は、示され説明された特徴のいかなる同等物も、その同等物の部分も排除せず、請求される技術の範囲内において、様々な修正が可能である。「一つの(”a”または”an”)」という用語は、要素のうちの一つまたは要素のうちの一つより多い数のいずれが説明されているのか文脈上明確でない限り、その用語が修飾する要素のうちの一つまたは複数を指すことができる(例えば、「試薬(”a reagent”)」は、一つ以上の試薬を意味することができる)。本明細書において使用される「約」という用語は、元のパラメーターの10%以内(すなわち、プラス10%またはマイナス10%)の値を指し、一続きの値の最初における用語「約」の使用は、値のうちの各々を修飾する(すなわち、「約1、2、および3」は、約1、約2、および約3を指す)。例えば、「約100グラム」の重さは、90グラムと110グラムとの間の重さを含むことができる。また、値の列挙が本明細書において記載される場合(例えば、約50%、60%、70%、80%、85%または86%)、列挙は、それらの全ての中間値と小数値と(例えば、54%、85.4%)を含む。従って、本技術は、代表的な実施形態と随意の特徴とによって具体的に開示されたが、開示された本明細書における概念の修正および変種は、当業者によってなされ得、そのような修正および変種は、本技術の範囲内において検討されるということが理解されるべきである。
【0172】
本技術の一定の実施形態は、以下の請求項(一つまたは複数)において規定される。