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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097470
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】床下構造物の断熱構造
(51)【国際特許分類】
   E04F 19/08 20060101AFI20230703BHJP
   E04B 1/76 20060101ALI20230703BHJP
   E04B 5/43 20060101ALI20230703BHJP
【FI】
E04F19/08 103A
E04B1/76 500Z
E04B5/43 G
E04F19/08 101B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021213598
(22)【出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】319011502
【氏名又は名称】YPC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141586
【弁理士】
【氏名又は名称】沖中 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100102211
【弁理士】
【氏名又は名称】森 治
(72)【発明者】
【氏名】溝田 豊彦
(72)【発明者】
【氏名】林 佳美
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001DD01
2E001FA11
2E001FA21
2E001GA53
2E001GA63
2E001HD09
(57)【要約】
【課題】障害とならない方向が特定方向に限られず、かつ、固定側断熱部材を床構造部材に精度よく、簡易に取り付けることができるようにした床下構造物の断熱構造を提供すること。
【解決手段】断熱部材2を、開口Hの四隅にそれぞれ配置され、床構造部材Fである根太Jに取り付けられる固定側断熱部材2Aと、開口Hの四辺にそれぞれ配置され、固定側断熱部材2Aに端部を嵌合することにより、固定側断熱部材2Aと中心部材としての収納容器本体11との間で不動に支持されるとともに、収納容器本体11を除去した状態で、床下構造物としての床下収納庫1の開口Hの中心側に向けて水平方向に移動させることにより、固定側断熱部材2Aから離脱可能にした可動側断熱部材2Bとで分割構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床下構造物の矩形の開口の外周部を囲うように断熱部材を配設するようにした床下構造物の断熱構造において、前記断熱部材を、開口の四隅にそれぞれ配置され、床構造部材に取り付けられる固定側断熱部材と、開口の四辺にそれぞれ配置され、固定側断熱部材に端部を嵌合することにより、固定側断熱部材と中心部材との間で不動に支持されるとともに、中心部材を除去した状態で、床下構造物の開口の中心側に向けて水平方向に移動させることにより、固定側断熱部材から離脱可能にした可動側断熱部材とで分割構成したことを特徴とする床下構造物の断熱構造。
【請求項2】
前記固定側断熱部材を、ビスを開口の対角方向に打ち込むことにより床構造部材に固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の床下構造物の断熱構造。
【請求項3】
前記固定側断熱部材及び可動側断熱部材の内側面を、上部の内側面の水平面となす傾斜角度が、床下構造物の中心部材の外側面の水平面となす傾斜角度より小さくすることにより、床下構造物の中心部材の外側面と漸近しながら接触するようにするとともに、該接触部が水平面内で線接触するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の床下構造物の断熱構造。
【請求項4】
前記固定側断熱部材及び可動側断熱部材の内側面を、上部の内側面の水平面となす傾斜角度が、床下構造物の中心部材の外側面の水平面となす傾斜角度より小さくすることにより、床下構造物の中心部材の外側面と漸近しながら接触するようにするとともに、該接触部が面接触するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の床下構造物の断熱構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床下収納庫や床下点検口(本明細書において、包括して「床下構造物」という。)の断熱構造に関し、例えば、床下収納庫の収納容器本体の外周部を囲うように断熱部材を配設するようにした床下収納庫や床下点検口の点検口の外周部を囲うように断熱部材を配設するようにした床下構造物の断熱構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、床下収納庫においては、床下収納庫を介して、冷房や暖房の熱が失われることを防止するために、床下収納庫の蓋部に断熱材を配設するとともに、収納容器本体の外周部を囲うように断熱部材を配設するようにした床下収納庫の断熱構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、この従来の床下収納庫の断熱構造において、収納容器本体の外周部を囲うように配設される断熱部材は、床構造部材である根太に直接取り付けるようにされているため、支持強度の関係から高さ方向の寸法を大きくすることができず、このため、断熱性能が低いという問題があった。
【0004】
この問題点に対処するため、例えば、図7に示すように、床構造部材Fである根太Jに固定される支持部材Sに背面を支持するように断熱部材2を取り付けることによって、断熱部材2の高さ方向の寸法を大きくし、断熱性能を高めることが考えられるが、この場合、支持部材S及び断熱部材2からなる断熱構造によって、床下収納庫の開口の四周が基礎表面の近傍まで囲まれることとなる。
このため、点検のために人が床下収納庫の開口から床下に入ることができなくなり、床下収納庫を床下点検口に兼用できないという新たな問題が生じることとなった。
【0005】
一方、この問題点に対処するため、図8に示すように、床下構造物としての床下収納庫1の収納容器本体11の外周部を囲うように配設するようにした断熱部材2を、床構造部材Fである根太Jに固定される支持部材Sに背面を支持するように取り付けられる固定側断熱部材2aと、この固定側断熱部材2aに端部を嵌合することにより、固定側断熱部材2aと収納容器本体11との間で不動に支持されるとともに、収納容器本体11を除去した状態で、床下収納庫1の開口Hの中心側に向けて水平方向(矢示A方向)に移動させることにより、固定側断熱部材2aから離脱可能にした可動側断熱部材2bとで分割構成するようにした床下構造物の断熱構造が提案されている(特許文献2参照。)。
【0006】
この床下構造物の断熱構造は、断熱部材の高さ方向の寸法を大きくし、断熱性能を高めながら、点検のために人が開口から床下に入る際の障害とならないようにできる利点を有するものである反面、障害とならない方向が、可動側断熱部材2bを配置した特定方向に限られるとともに、固定側断熱部材2aを床構造部材Fに精度よく取り付けるのに手数を要するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004-293041号公報
【特許文献2】特開2012-122306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来の床下構造物の断熱構造の有する問題点に鑑み、特許文献2に開示された床下構造物の断熱構造が有する、断熱部材の高さ方向の寸法を大きくし、断熱性能を高めながら、点検のために人が開口から床下に入る際の障害とならないようにできる利点を享有しながら、障害とならない方向が特定方向に限られず、かつ、固定側断熱部材を床構造部材に精度よく、簡易に取り付けることができるようにした床下構造物の断熱構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の床下構造物の断熱構造は、床下構造物の矩形の開口の外周部を囲うように断熱部材を配設するようにした床下構造物の断熱構造において、前記断熱部材を、開口の四隅にそれぞれ配置され、床構造部材に取り付けられる固定側断熱部材と、開口の四辺にそれぞれ配置され、固定側断熱部材に端部を嵌合することにより、固定側断熱部材と中心部材との間で不動に支持されるとともに、中心部材を除去した状態で、床下構造物の開口の中心側に向けて水平方向に移動させることにより、固定側断熱部材から離脱可能にした可動側断熱部材とで分割構成したことを特徴とする。
【0010】
この場合において、前記固定側断熱部材を、ビスを開口の対角方向に打ち込むことにより床構造部材に固定するようにすることができる。
【0011】
また、前記固定側断熱部材及び可動側断熱部材の内側面を、上部の内側面の水平面となす傾斜角度が、床下構造物の中心部材の外側面の水平面となす傾斜角度より小さくすることにより、床下構造物の中心部材の外側面と漸近しながら接触するようにするとともに、該接触部が水平面内で線接触又は面接触するようにすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の床下構造物の断熱構造によれば、断熱部材の高さ方向の寸法を大きくし、断熱性能を高めながら、点検のために人が開口から床下に入る際の障害とならない方向が特定方向に限られず、かつ、固定側断熱部材を床構造部材に精度よく、簡易に取り付けることができるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の床下構造物の断熱構造を適用した床下収納庫の一実施例を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は床下構造物の断熱構造に用いる断熱部材の平面図、(d)は同分解斜視図、(e)は固定側断熱部材の固定構造の説明図((c)のA-A断面図)である。
図2】同床下構造物の断熱構造に用いる固定側断熱部材を示し、(a)平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は底面図、(f)は斜視図、(g)は(a)のA矢視図、(h)は(a)のB-B断面図、(i)は(a)のC-C断面図である。
図3】同床下構造物の断熱構造に用いる可動側断熱部材を示し、(a)平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は右側面図、(e)は背面図、(f)は斜視図、(g)は(b)のA-A断面図、(h)は(b)のB-B断面図、(i)は(b)のC-C断面図である。
図4】同床下構造物の断熱構造を適用した床下収納庫の要部の断面図である。
図5】同床下構造物の断熱構造を適用した床下収納庫の変形実施例の要部の断面図である。
図6】同床下構造物の断熱構造を適用した床下点検口の要部の断面図である。
図7】床下収納庫の断熱構造を示す説明図である。
図8】従来の床下構造物の断熱構造に用いる断熱部材を示し、(a)は平面図、(b)は一部断面の右側面図、(c)は(a)のX-X断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の床下構造物の断熱構造の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0015】
図1図4に、本発明の床下構造物の断熱構造を適用した床下収納庫の一実施例を示す。
この床下構造物の断熱構造は、床下構造物としての床下収納庫1(床構造部材Fの外枠F1)の矩形の開口Hの外周部を囲うようにポリスチレンフォーム等の発泡プラスチック製の断熱部材2を配設するようにしたもので、断熱部材2を、開口Hの四隅にそれぞれ配置され、床構造部材Fである根太Jに取り付けられる固定側断熱部材2Aと、開口Hの四辺にそれぞれ配置され、固定側断熱部材2Aに端部を嵌合することにより、固定側断熱部材2Aと中心部材としての収納容器本体11との間で不動に支持されるとともに、収納容器本体11を除去した状態で、床下構造物としての床下収納庫1の開口Hの中心側に向けて水平方向(図1(c)の矢示X方向)に移動させることにより、固定側断熱部材2Aから離脱可能にした可動側断熱部材2Bとで分割構成するようにしている。
【0016】
そして、本実施例において、可動側断熱部材2Bの両端部に形成した嵌合部21bを不動に支持する嵌合部21aを固定側断熱部材2Aの両端部に備えるようにしている。
これにより、可動側断熱部材2Bを、固定側断熱部材2Aと収納容器本体11との間で確実に不動に支持することができる。
【0017】
ここで、可動側断熱部材2Bの両端部に形成した嵌合部21bを、それぞれ段部を設けて構成するとともに、これに対応して固定側断熱部材2Aの両端部に嵌合部21aを構成するようにしている。
これにより、安定した支持構造とすることができるとともに、固定側断熱部材2Aの嵌合部21aと可動側断熱部材2Bの嵌合部21bとの間における通気を確実に遮断し、断熱性能を高めることができるようにしている。
【0018】
可動側断熱部材2Bの内側(断熱部材2の内周側)の面には、可動側断熱部材2Bを床下収納庫1の開口Hの中心側に向けて水平方向(図1(c)の矢示X方向)に移動させる際に可動側断熱部材2Bを保持するための凹部22を形成するようにしている。
【0019】
また、断熱部材2には、その下端に床下収納庫1の開口Hの中心側に向けて突出する縁部23を形成するようにする。
この縁部23は、図1(a)に示すように、床下収納庫1の開口Hに収納容器本体11を装着したとき、収納容器本体11の外周面に近接することで、断熱材を配設した収納容器本体11の中蓋12と協働して、断熱空間を構成し、断熱性能を一層高めることができるようにしている。
ここで、縁部23には、収納容器本体11の外周面に縦方向に形成した突条部(図示省略)が嵌入する切欠23aを形成するようにしているが、突条部のない収納容器本体11を用いる場合には、切欠23aは設けないようにする。
【0020】
さらに、図4に示すように、固定側断熱部材2A及び可動側断熱部材2Bの内側面24を、上部の内側面24aの水平面となす傾斜角度θaが、床下収納庫1の収納容器本体11の外側面の水平面となす傾斜角度θ1より小さくすることにより、床下構造物の中心部材の外側面と漸近しながら接触するようにするとともに、収納容器本体11の下部の外側面を後退させることで、固定側断熱部材2A及び可動側断熱部材2Bの内側面24と床下収納庫1の収納容器本体11の外側面が水平面内で線接触(細い線幅、具体的には、1mm~10mm程度の線幅で線接触)するようにしている。
なお、本実施例においては、可動側断熱部材2Bの上部の内側面24aの水平面となす
傾斜角度を2段階で変えるようにしているが、段を設けないようにしたり、湾曲面にしたりすることもできる。
また、図5に示す変形実施例のように、固定側断熱部材2A及び可動側断熱部材2Bの内側面24を、上部の内側面24aの水平面となす傾斜角度θaが、床下収納庫1の収納容器本体11の外側面の水平面となす傾斜角度θ1より小さくすることにより、床下構造物の中心部材の外側面と漸近しながら接触するようにするとともに、下部の内側面24bの水平面となす傾斜角度θbが、床下収納庫1の収納容器本体11の外側面の水平面となす傾斜角度θ1より大きくなる形状とすることで、固定側断熱部材2A及び可動側断熱部材2Bの内側面24と床下収納庫1の収納容器本体11の外側面が水平面内で線接触(細い線幅、具体的には、1mm~10mm程度の線幅で線接触)するようにすることもできる。
これにより、断熱性能を保持しながら、施工時及び点検時の収納容器本体11の脱着作業を容易に行うことができるようにしている。
【0021】
ところで、固定側断熱部材2A及び可動側断熱部材2Bの内側面24と床下収納庫1の収納容器本体11の外側面との接触面積と断熱性能及び収納容器本体11の脱着作業性とは、接触面積を大きくすると断熱性能が上がり、脱着作業性が下がり、接触面積を小さくすると断熱性能が下がり、脱着作業性が上がるトレードオフの関係がある。
この関係に鑑み、この床下構造物の断熱構造を、図6に示す、床下構造物としての床下点検口1Aに適用する場合には、固定側断熱部材2A及び可動側断熱部材2Bの内側面24を、上部の内側面24aの水平面となす傾斜角度θaが、床下点検口1Aの中心部材としての中蓋断熱材11A(本実施例において、床下収納庫1の中蓋12と共用できるようにしている。)の外側面の水平面となす傾斜角度θ1より小さくすることにより、床下構造物の中心部材の外側面と漸近しながら接触するようにするとともに、下部の内側面24bの水平面となす傾斜角度θbが、床下点検口1Aの中蓋断熱材11Aの外側面の水平面となす傾斜角度θ1と同じとなる形状とすることで、固定側断熱部材2A及び可動側断熱部材2Bの内側面24と床下点検口1Aの中蓋断熱材11Aの外側面が面接触(広い幅、具体的には、20mm以上、好ましくは、30mm以上の幅で面接触)するようにしている。
これにより、断熱性能を高めることができるようにしている。
【0022】
さらに、断熱性能を向上するため、断熱材からなる中蓋12を配設したり、床面を構成する床下収納庫1の蓋部13に断熱材を配設することもできる。
【0023】
この断熱部材2は、図1に示すように、床下収納庫1の収納容器本体11の外周部を囲うように配設するようにするが、その際、固定側断熱部材2Aの打設面25に、アンカー部材3を介して、ビスとしてのコーススレッド4を、床構造部材Fである根太Jに開口Hの対角方向に打ち込むことにより、固定側断熱部材2Aを固定するようにしている。
これにより、固定側断熱部材2Aを床構造部材Fである根太Jに精度よく、簡易に取り付けることができる。
【0024】
断熱部材2は、床構造部材Fである根太Jに固定して取り付けられる固定側断熱部材2Aと、この固定側断熱部材2Aに端部を嵌合することにより、固定側断熱部材2Aと収納容器本体11との間で不動に支持される可動側断熱部材2Bとで構成することにより、断熱部材2の高さ方向の寸法を大きくし、断熱性能を高めることができる。
そして、収納容器本体11を除去した状態で、分割構成した断熱部材2の可動側断熱部材2Bを、床下収納庫1の開口Hの中心側に向けて水平方向(図1(c)の矢示X方向)に移動し、固定側断熱部材2Aから離脱させることによって、可動側断熱部材2Bからなる断熱構造がない箇所を形成し、点検のために人が床下収納庫1の開口Hから床下に入る際の障害とならないようにして、床下収納庫1を床下点検口に兼用できるようにすること
ができる。この際、床下収納庫1の開口Hの四辺にそれぞれ配置した断熱部材2の可動側断熱部材2Bを、固定側断熱部材2Aから離脱させることができることから、点検のために人が開口Hから床下に入る際の障害とならない方向が特定方向に限られず、点検作業を円滑に行うことができる。
【0025】
以上、本発明の床下構造物の断熱構造について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明の床下構造物の断熱構造は、断熱部材の高さ方向の寸法を大きくし、断熱性能を高めながら、点検のために人が開口から床下に入る際の障害とならない方向が特定方向に限られず、かつ、固定側断熱部材を床構造部材に精度よく、簡易に取り付けることができるという特性を有していることから、床下収納庫や床下点検口の用途に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0027】
F 床構造部材
F1 外枠
H 開口
J 根太
1 床下収納庫(床下構造物)
1A 床下点検口(床下構造物)
11 収納容器本体(中心部材)
11A 中蓋断熱材(中心部材)
12 中蓋
13 蓋部
2 断熱部材
2A 固定側断熱部材
2B 可動側断熱部材
21a 嵌合部
21b 嵌合部
22 凹部
23 縁部
23a 切欠
24 内側面
25 打設面
3 アンカー部材
4 コーススレッド(ビス)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8