特開 2023-97489 振れ補正機能付き光学ユニット

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023097489

(43)【公開日】2023-07-10

(54)【発明の名称】振れ補正機能付き光学ユニット

(51)【国際特許分類】

   G03B 5/00 20210101AFI20230703BHJP

   G03B 17/02 20210101ALI20230703BHJP

   G03B 30/00 20210101ALI20230703BHJP

   H04N 23/55 20230101ALI20230703BHJP

   H04N 23/68 20230101ALI20230703BHJP

【ＦＩ】

G03B5/00 J

G03B17/02

G03B30/00

H04N5/225 400

H04N5/232 480

【審査請求】未請求

【請求項の数】5

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2021213627

(22)【出願日】2021-12-28

(71)【出願人】

【識別番号】000002233

【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100125690

【弁理士】

【氏名又は名称】小平 晋

(74)【代理人】

【識別番号】100142619

【弁理士】

【氏名又は名称】河合 徹

(74)【代理人】

【識別番号】100153316

【弁理士】

【氏名又は名称】河口 伸子

(72)【発明者】

【氏名】南澤 伸司

(72)【発明者】

【氏名】須江 猛

【テーマコード（参考）】

2H100

2K005

5C122

【Ｆターム（参考）】

2H100BB05

2H100BB11

2H100CC07

2H100EE01

2K005BA52

2K005CA04

2K005CA22

2K005CA34

2K005CA53

5C122EA01

5C122EA41

5C122EA54

5C122GE05

5C122GE11

5C122HA82

(57)【要約】

【課題】ピッチング方向およびヨーイング方向の振れ補正機能を有する振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、小型化しつつ、カメラモジュールから引き出される配線基板の損傷を防止することが可能な振れ補正機能付き光学ユニットを提供する。
【解決手段】この振れ補正機能付き光学ユニットでは、中間部材保持部１７に、Ｙ方向において配線基板１０の第１帯状部１０ｊの内側に配置される第１内側壁面１７ｃと、Ｘ方向において配線基板１０の第２帯状部１０ｋの内側に配置される第２内側壁面１７ｄとが形成され、外周側覆部１８ｂに、Ｙ方向において第１帯状部１０ｊの外側に配置される第１外側壁面１８ｃと、Ｘ方向において第２帯状部１０ｋの外側に配置される第２外側壁面１８ｄとが形成されている。第１内側壁面１７ｃと第１外側壁面１８ｃとの間隔Ｄ１は、第２内側壁面１７ｄと第２外側壁面１８ｄとの間隔Ｄ２よりも狭くなっている。
【選択図】図７

【特許請求の範囲】

【請求項1】

カメラモジュールを有する可動体と、前記可動体を回動可能に保持する中間部材と、前記中間部材を回動可能に保持する固定体と、前記カメラモジュールの光軸が任意の方向に傾くように前記固定体に対して前記可動体を回動させるための磁気駆動機構と、前記カメラモジュールから引き出される配線基板とを備え、
所定の基準位置に配置される前記カメラモジュールの光軸に直交する方向を第１方向とし、前記基準位置に配置される前記カメラモジュールの光軸と前記第１方向とに直交する方向を第２方向とし、前記カメラモジュールの光軸の方向である光軸方向の一方側を被写体側とし、前記被写体側の反対側を反被写体側とすると、
前記固定体は、前記中間部材を回動可能に保持する中間部材保持部と、前記中間部材保持部の外周側を覆う外周側覆部とを備え、
前記配線基板は、前記カメラモジュールの前記反被写体側の端面に取り付けられるモジュール取付部と、前記モジュール取付部から前記カメラモジュールの外周側に引き出される引出部と、前記引出部に一端部が繋がるとともに前記中間部材保持部の外周側であってかつ前記外周側覆部の内周側を引き回される細長い帯状の帯状部と、前記帯状部の他端部に繋がるとともに前記中間部材保持部の外周面に固定される被固定部とを備え、
前記カメラモジュールの光軸が前記基準位置にあるときに前記光軸方向から見ると、前記中間部材保持部の外形は、正方形状または長方形状になっているとともに、前記中間部材保持部の外周面を構成する４辺は、前記第１方向または前記第２方向と平行になっており、
前記第１方向に平行な前記中間部材保持部の２辺のうちの一方の辺を第１辺とし、前記第２方向に平行な前記中間部材保持部の２辺のうちの一方の辺を第２辺とすると、
前記帯状部の幅方向は、前記カメラモジュールの光軸が前記基準位置にあるときの前記光軸方向と平行になっており、
前記引出部は、前記第２辺において前記モジュール取付部から前記第１方向の一方側に向かって引き出され、
前記帯状部は、前記第１辺および前記第２辺に沿って引き回され、
前記被固定部は、前記第１辺において前記中間部材保持部の外周面に固定され、
前記帯状部の、前記第１辺に沿って配置される部分を第１帯状部とし、前記帯状部の、前記第２辺に沿って配置される部分を第２帯状部とすると、
前記中間部材保持部には、前記第２方向において前記第１帯状部の内側に配置されるとともに前記第２方向に直交する平面状の第１内側壁面と、前記第１方向において前記第２帯状部の内側に配置されるとともに前記第１方向に直交する平面状の第２内側壁面とが形成され、
前記外周側覆部には、前記第２方向において前記第１帯状部の外側に配置されるとともに前記第１内側壁面と平行な平面状の第１外側壁面と、前記第１方向において前記第２帯状部の外側に配置されるとともに前記第２内側壁面と平行な平面状の第２外側壁面とが形成され、
前記第２方向における前記第１内側壁面と前記第１外側壁面との間隔が、前記第１方向における前記第２内側壁面と前記第２外側壁面との間隔よりも狭くなっていることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。

【請求項2】

前記帯状部は、フレキシブルプリント基板によって構成されていることを特徴とする請求項１記載の振れ補正機能付き光学ユニット。

【請求項3】

前記中間部材保持部は、前記第１帯状部の前記被写体側に配置される第１上壁部と、前記第２帯状部の前記被写体側に配置される第２上壁部とを備え、
前記第１上壁部の前記反被写体側の面は、前記第１内側壁面の前記被写体側の端部が繋がるとともに前記第２方向の外側に向かって伸びて前記第１帯状部を前記被写体側から覆う第１上側壁面となっており、
前記第２上壁部の前記反被写体側の面は、前記第２内側壁面の前記被写体側の端部が繋がるとともに前記第１方向の外側に向かって伸びて前記第２帯状部を前記被写体側から覆う第２上側壁面となっており、
前記第２方向における前記第１上壁部の外側の端面は、前記第１外側壁面と平行になっており、
前記第１方向における前記第２上壁部の外側の端面は、前記第２外側壁面と平行になっており、
前記第２方向における前記第１上側壁面の幅は、前記第１方向における前記第２上側壁面の幅よりも狭くなっていることを特徴とする請求項１または２記載の振れ補正機能付き光学ユニット。

【請求項4】

前記配線基板は、前記引出部と前記帯状部との境界において９０°に折り曲げられており、
前記第２帯状部の、前記引出部側の部分を基端側第２帯状部とし、前記第２帯状部の、前記第１帯状部側の部分を先端側第２帯状部とすると、
前記基端側第２帯状部の前記被写体側の端面は、前記先端側第２帯状部の前記被写体側の端面よりも前記被写体側に配置され、
前記第２上壁部には、前記基端側第２帯状部と前記第２上壁部との干渉を防止するための切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項３記載の振れ補正機能付き光学ユニット。

【請求項5】

前記第２帯状部は、前記第２辺の、前記第１辺側の端部まで引き回され、
前記第１帯状部は、前記第１辺の、前記第２辺側の端部から前記第１辺の中心部まで引き回され、
前記被固定部は、前記第１辺の中心部において前記中間部材保持部の外周面に固定されていることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載の振れ補正機能付き光学ユニット。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、携帯機器等に搭載される振れ補正機能付き光学ユニットに関する。

【背景技術】

【0002】

従来、携帯機器等に搭載される振れ補正機能付きの光学ユニットが知られている（たとえば、特許文献１参照）。特許文献１に記載の光学ユニットは、光学モジュールを有する可動体と、可動体を回動可能に保持する固定体と、光学モジュールから引き出されるフレキシブルプリント基板とを備えている。可動体は、光学モジュールの光軸を回動中心にして固定体に対して回動可能になっており、この光学ユニットでは、ローリング方向における振れ補正が可能になっている。また、この光学ユニットでは、ピッチング方向における振れ補正およびヨーイング方向における振れ補正も可能になっている。

【0003】

特許文献１に記載の光学ユニットでは、固定体は、可動体の外周側に配置される外部ケーシングを備えている。光学モジュールの光軸の方向である光軸方向から見たときの外部ケーシングの外形は、正方形状となっている。フレキシブルプリント基板は、外部ケーシングの外周面を構成する４個の側面のうちの、周方向で隣り合う２個の側面に沿って引き回される帯状の部分を備えている。帯状の部分の一端部は、可動体のホルダ枠に固定され、帯状の部分の他端部は、外部ケーシングに固定されている。外部ケーシングの側面と帯状の部分との間には、隙間が形成されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】特開２０２０－２７１３４号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本願発明者は、ローリング方向における振れ補正は行わないが、ピッチング方向における振れ補正とヨーイング方向における振れ補正とを行う振れ補正機能付き光学ユニットを開発している。この振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュールを備えており、カメラモジュールからは、フレキシブルプリント基板等の配線基板が引き出されている。この振れ補正機能付き光学ユニットは、スマートフォン等の携帯機器に搭載されることがあるため、小型であることが好ましい。

【0006】

また、この振れ補正機能付き光学ユニットでは、カメラモジュールから引き出される配線基板は、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュールの動作に伴って動く。ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュールの動作に伴って動く配線基板が、配線基板の動きに伴って他の構成部品に繰り返し接触すると、配線基板が経時的に損傷するおそれがある。また、配線基板が損傷すると、カメラモジュールの撮影機能が損なわれるおそれがある。

【0007】

そこで、本発明の課題は、ピッチング方向およびヨーイング方向の振れ補正機能を有する振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、小型化しつつ、カメラモジュールから引き出される配線基板の損傷を防止することが可能な振れ補正機能付き光学ユニットを提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0008】

上記の課題を解決するため、本発明の振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュールを有する可動体と、可動体を回動可能に保持する中間部材と、中間部材を回動可能に保持する固定体と、カメラモジュールの光軸が任意の方向に傾くように固定体に対して可動体を回動させるための磁気駆動機構と、カメラモジュールから引き出される配線基板とを備え、所定の基準位置に配置されるカメラモジュールの光軸に直交する方向を第１方向とし、基準位置に配置されるカメラモジュールの光軸と第１方向とに直交する方向を第２方向とし、カメラモジュールの光軸の方向である光軸方向の一方側を被写体側とし、被写体側の反対側を反被写体側とすると、固定体は、中間部材を回動可能に保持する中間部材保持部と、中間部材保持部の外周側を覆う外周側覆部とを備え、配線基板は、カメラモジュールの反被写体側の端面に取り付けられるモジュール取付部と、モジュール取付部からカメラモジュールの外周側に引き出される引出部と、引出部に一端部が繋がるとともに中間部材保持部の外周側であってかつ外周側覆部の内周側を引き回される細長い帯状の帯状部と、帯状部の他端部に繋がるとともに中間部材保持部の外周面に固定される被固定部とを備え、カメラモジュールの光軸が基準位置にあるときに光軸方向から見ると、中間部材保持部の外形は、正方形状または長方形状になっているとともに、中間部材保持部の外周面を構成する４辺は、第１方向または第２方向と平行になっており、第１方向に平行な中間部材保持部の２辺のうちの一方の辺を第１辺とし、第２方向に平行な中間部材保持部の２辺のうちの一方の辺を第２辺とすると、帯状部の幅方向は、カメラモジュールの光軸が基準位置にあるときの光軸方向と平行になっており、引出部は、第２辺においてモジュール取付部から第１方向の一方側に向かって引き出され、帯状部は、第１辺および第２辺に沿って引き回され、被固定部は、第１辺において中間部材保持部の外周面に固定され、帯状部の、第１辺に沿って配置される部分を第１帯状部とし、帯状部の、第２辺に沿って配置される部分を第２帯状部とすると、中間部材保持部には、第２方向において第１帯状部の内側に配置されるとともに第２方向に直交する平面状の第１内側壁面と、第１方向において第２帯状部の内側に配置されるとともに第１方向に直交する平面状の第２内側壁面とが形成され、外周側覆部には、第２方向において第１帯状部の外側に配置されるとともに第１内側壁面と平行な平面状の第１外側壁面と、第１方向において第２帯状部の外側に配置されるとともに第２内側壁面と平行な平面状の第２外側壁面とが形成され、第２方向における第１内側壁面と第１外側壁面との間隔が、第１方向における第２内側壁面と第２外側壁面との間隔よりも狭くなっていることを特徴とする。

【0009】

本発明の振れ補正機能付き光学ユニットでは、カメラモジュールから引き出される配線基板は、中間部材を回動可能に保持する中間部材保持部の外周側であって、かつ、中間部材保持部の外周側を覆う外周側覆部の内周側を引き回される細長い帯状の帯状部を備えており、帯状部は、中間部材保持部の第１辺および第２辺に沿って引き回されている。また、本発明では、帯状部の、第１辺に沿って配置される部分を第１帯状部とし、帯状部の、第２辺に沿って配置される部分を第２帯状部とすると、中間部材保持部に、第２方向において第１帯状部の内側に配置されるとともに第２方向に直交する平面状の第１内側壁面と、第１方向において第２帯状部の内側に配置されるとともに第１方向に直交する平面状の第２内側壁面とが形成され、外周側覆部に、第２方向において第１帯状部の外側に配置されるとともに第１内側壁面と平行な平面状の第１外側壁面と、第１方向において第２帯状部の外側に配置されるとともに第２内側壁面と平行な平面状の第２外側壁面とが形成されている。

【0010】

さらに、本発明では、第２方向における第１内側壁面と第１外側壁面との間隔が、第１方向における第２内側壁面と第２外側壁面との間隔よりも狭くなっている。このように、本発明では、第２方向における第１内側壁面と第１外側壁面との間隔が、第１方向における第２内側壁面と第２外側壁面との間隔よりも狭くなっているため、第２方向における第１内側壁面と第１外側壁面との間隔が、第１方向における第２内側壁面と第２外側壁面との間隔と同じ間隔になっている場合と比較して、第２方向において振れ補正機能付き光学ユニットを小型化することが可能になる。

【0011】

また、本発明では、帯状部の一端部が繋がる引出部は、カメラモジュールの反被写体側の端面に取り付けられるモジュール取付部から中間部材保持部の第２辺において第１方向の一方側に向かって引き出され、帯状部の他端部に繋がる被固定部は、第１辺において中間部材保持部の外周面に固定されているため、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュールの動作に伴って、第２辺に沿って配置される第２帯状部は、比較的大きく動くが、第１辺に沿って配置される第１帯状部は、第２帯状部ほど大きく動かない。

【0012】

また、本発明では、第２方向における第１内側壁面と第１外側壁面との間隔よりも第１方向における第２内側壁面と第２外側壁面との間隔が広くなっており、第１方向における第２内側壁面と第２外側壁面との間隔が比較的広くなっているため、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュールの動作に伴って第２帯状部が大きく動いても、第２内側壁面と第２外側壁面との間に配置される第２帯状部が第２内側壁面および第２外側壁面に接触するのを防止することが可能になる。したがって、本発明では、第２帯状部の損傷を防止することが可能になる。具体的には、第２帯状部が第２内側壁面や第２外側壁面と繰り返し接触することに起因する第２帯状部の損傷を防止することが可能になる。

【0013】

また、本発明では、第１帯状部は、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュールの動作に伴って第２帯状部ほど大きく動かないため、第２方向における第１内側壁面と第１外側壁面との間隔が第１方向における第２内側壁面と第２外側壁面との間隔より狭くなっていても、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュールの動作に伴って第１帯状部が動いたときに、第１内側壁面と第１外側壁面との間に配置される第１帯状部が第１内側壁面および第１外側壁面に接触するのを防止することが可能になる。したがって、本発明では、第１帯状部の損傷を防止することが可能になる。具体的には、第１帯状部が第１内側壁面や第１外側壁面と繰り返し接触することに起因する第１帯状部の損傷を防止することが可能になる。

【0014】

以上のように、本発明では、第２方向において振れ補正機能付き光学ユニットを小型化しつつ、第１帯状部および第２帯状部の損傷を防止することが可能になる。したがって、本発明では、振れ補正機能付き光学ユニットを小型化しつつ、カメラモジュールから引き出される配線基板の損傷を防止することが可能になる。

【0015】

本発明において、たとえば、帯状部は、フレキシブルプリント基板によって構成されている。

【0016】

本発明において、たとえば、中間部材保持部は、第１帯状部の被写体側に配置される第１上壁部と、第２帯状部の被写体側に配置される第２上壁部とを備え、第１上壁部の反被写体側の面は、第１内側壁面の被写体側の端部が繋がるとともに第２方向の外側に向かって伸びて第１帯状部を被写体側から覆う第１上側壁面となっており、第２上壁部の反被写体側の面は、第２内側壁面の被写体側の端部が繋がるとともに第１方向の外側に向かって伸びて第２帯状部を被写体側から覆う第２上側壁面となっており、第２方向における第１上壁部の外側の端面は、第１外側壁面と平行になっており、第１方向における第２上壁部の外側の端面は、第２外側壁面と平行になっており、第２方向における第１上側壁面の幅は、第１方向における第２上側壁面の幅よりも狭くなっている。

【0017】

本発明において、たとえば、配線基板は、引出部と帯状部との境界において９０°に折り曲げられており、第２帯状部の、引出部側の部分を基端側第２帯状部とし、第２帯状部の、第１帯状部側の部分を先端側第２帯状部とすると、基端側第２帯状部の被写体側の端面は、先端側第２帯状部の被写体側の端面よりも被写体側に配置され、第２上壁部には、基端側第２帯状部と第２上壁部との干渉を防止するための切欠き部が形成されている。この場合には、基端側第２帯状部の被写体側の端面が先端側第２帯状部の被写体側の端面より被写体側に配置されていても、カメラモジュールの光軸方向において、振れ補正機能付き光学ユニットの、第２上壁部が形成されている部分を小型化しつつ、基端側第２帯状部と第２上壁部との干渉を防止することが可能になる。

【0018】

本発明において、たとえば、第２帯状部は、第２辺の、第１辺側の端部まで引き回され、第１帯状部は、第１辺の、第２辺側の端部から第１辺の中心部まで引き回され、被固定部は、第１辺の中心部において中間部材保持部の外周面に固定されている。

【発明の効果】

【0019】

以上のように、本発明では、ピッチング方向およびヨーイング方向の振れ補正機能を有する振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、振れ補正機能付き光学ユニットを小型化しつつ、カメラモジュールから引き出される配線基板の損傷を防止することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【0020】

【図1】本発明の実施の形態にかかる振れ補正機能付き光学ユニットの斜視図である。

【図2】図１に示す振れ補正機能付き光学ユニットの分解斜視図である。

【図3】図１に示す振れ補正機能付き光学ユニットからカバー部材を取り外した状態の底面図である。

【図4】図３に示すケース体および配線基板を抜き出して示す斜視図である。

【図5】図３に示すケース体の一部および配線基板の一部を抜き出して示す側面図である。

【図6】図３に示すケース体の一部を下側から示す斜視図である。

【図7】図３のＥ部の構成を説明するための拡大図である。

【発明を実施するための形態】

【0021】

以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。

【0022】

（振れ補正機能付き光学ユニットの全体構成）
図１は、本発明の実施の形態にかかる振れ補正機能付き光学ユニット１の斜視図である。図２は、図１に示す振れ補正機能付き光学ユニット１の分解斜視図である。図３は、図１に示す振れ補正機能付き光学ユニット１からカバー部材１８、１９を取り外した状態の底面図である。

【0023】

以下の説明では、図１等に示すように、互いに直交する３方向のそれぞれをＸ方向、Ｙ方向およびＺ方向とし、Ｘ方向を左右方向、Ｙ方向を前後方向、Ｚ方向を上下方向とする。また、左右方向の一方側である図１等のＸ１方向側を「右」側とし、その反対側である図１等のＸ２方向側を「左」側とし、前後方向の一方側である図１等のＹ１方向側を「前」側とし、その反対側である図１等のＹ２方向側を「後ろ」側とし、上下方向の一方側である図１等のＺ１方向側を「上」側とし、その反対側である図１等のＺ２方向側を「下」側とする。

【0024】

本形態の振れ補正機能付き光学ユニット１（以下、「光学ユニット１」とする。）は、たとえば、スマートフォン等の携帯機器に搭載される小型かつ薄型のユニットであり、撮影用のレンズおよび撮像素子を有するカメラモジュール２を備えている。光学ユニット１は、撮影時に振れが発生した場合の撮像画像に乱れが発生することを回避するための振れ補正機能を備えている。具体的には、光学ユニット１は、ピッチング方向およびヨーイング方向の振れ補正機能を備えている。一方、光学ユニット１は、ローリング方向の振れ補正機能は備えていない。

【0025】

光学ユニット１は、全体として厚さの薄い扁平な直方体状に形成されている。本形態の光学ユニット１は、カメラモジュール２の光軸Ｌの方向である光軸方向から見たときの形状が正方形状となるように形成されている。光学ユニット１の４つの側面は、左右方向と上下方向とから構成されるＺＸ平面または前後方向と上下方向とから構成されるＹＺ平面と平行になっている。

【0026】

光学ユニット１は、カメラモジュール２を有する可動体３と、可動体３を回動可能に保持する中間部材４と、中間部材４を回動可能に保持する固定体５（図１参照）とを備えている。可動体３は、カメラモジュール２の光軸Ｌに交差する第１交差方向（図３のＶ方向）を回動の軸方向として中間部材４に対して回動可能となっている。すなわち、可動体３は、第１交差方向を軸線方向とする第１軸線Ｌ１（図３参照）を回動中心にして中間部材４に対して回動可能となっている。本形態の第１交差方向は、光軸Ｌに直交している。

【0027】

中間部材４は、第１交差方向に交差するとともにカメラモジュール２の光軸Ｌに交差する第２交差方向（図３のＷ方向）を回動の軸方向として固定体５に対して回動可能となっている。すなわち、中間部材４は、第２交差方向を軸線方向とする第２軸線Ｌ２（図３参照）を回動中心にして固定体５に対して回動可能となっている。本形態では、第２交差方向は、第１交差方向に直交している。このように、可動体３と固定体５との間には、２軸のジンバル機構が構成されている。

【0028】

本形態では、後述の第１駆動用コイル２５および第２駆動用コイル２７に電流が供給されていないときに、可動体３および中間部材４が所定の基準位置に配置されており、カメラモジュール２の光軸Ｌが所定の基準位置に配置されている。可動体３および中間部材４が基準位置に配置されていてカメラモジュール２の光軸Ｌが基準位置にあるときには、カメラモジュール２の光軸方向は、上下方向と一致している。

【0029】

本形態の左右方向（Ｘ方向）は、基準位置に配置されるカメラモジュール２の光軸Ｌに直交する方向である第１方向となっている。また、前後方向（Ｙ方向）は、基準位置に配置されるカメラモジュール２の光軸Ｌと第１方向である左右方向とに直交する方向である第２方向となっている。なお、ピッチング方向およびヨーイング方向の振れ補正が行われるときの、上下方向に対するカメラモジュール２の光軸Ｌの傾きはわずかである。そのため、カメラモジュール２の光軸方向は、上下方向とほぼ一致している。

【0030】

また、可動体３が所定の基準位置に配置されているときには、第２交差方向（Ｗ方向）は、光軸Ｌに直交している。すなわち、可動体３が所定の基準位置に配置されていて中間部材４に対して回動していないときには、第２交差方向は、光軸Ｌに直交している。一方、可動体３が中間部材４に対して回動しているときには、第２交差方向は、光軸Ｌに交差してはいるが、直角には交わっていない。第２交差方向（Ｗ方向）は、下側から見たときに、前後方向に対して図３の反時計回りの方向へ約４５°ずれた方向となっている。

【0031】

光学ユニット１は、カメラモジュール２の光軸Ｌが任意の方向に傾くように固定体５に対して可動体３を回動させるための磁気駆動機構８、９を備えている（図３参照）。また、光学ユニット１は、カメラモジュール２から引き出される配線基板１０と、磁気駆動機構８の一部を構成する後述の第１駆動用コイル２５および磁気駆動機構９の一部を構成する後述の第２駆動用コイル２７が実装される配線基板１１とを備えている。第１交差方向における中間部材４の両端部には、中間部材４に対する可動体３の回動の支点となる第１支点部１２が配置されている。第２交差方向における中間部材４の両端部には、固定体５に対する中間部材４の回動の支点となる第２支点部１３が配置されている。

【0032】

可動体３は、全体として光軸方向の厚さが薄い扁平な略直方体状に形成されている。可動体３は、カメラモジュール２が固定されるホルダ１６を備えている。ホルダ１６は、樹脂材料で形成されている。ホルダ１６は、正方形の枠状に形成されており、可動体３および中間部材４が基準位置に配置されている状態で光軸方向から見たときのホルダ１６の外形は、正方形状となっている。また、可動体３および中間部材４が基準位置に配置されているときには、外形が正方形状をなすホルダ１６の外周面を構成する４辺のうちの２辺は、前後方向と平行になっており、残りの２辺は、左右方向と平行になっている。

【0033】

カメラモジュール２は、ホルダ１６によってカメラモジュール２の外周側が覆われるように、ホルダ１６の内周面に固定されている。上述のように、カメラモジュール２は、レンズおよび撮像素子を備えている。撮像素子は、カメラモジュール２の下端側に配置されており、カメラモジュール２の上側に配置される被写体がカメラモジュール２によって撮影される。

【0034】

上述のように、ピッチング方向およびヨーイング方向の振れ補正が行われるときの、上下方向に対するカメラモジュール２の光軸Ｌの傾きはわずかであり、カメラモジュール２の光軸方向は、上下方向とほぼ一致している。そのため、カメラモジュール２の光軸方向の一方側（具体的には、カメラモジュール２の光軸方向において被写体が配置される側）を被写体側とし、被写体側の反対側（具体的には、カメラモジュール２の光軸方向において撮像素子が配置される側）を反被写体側とすると、被写体側は、上側とほぼ一致し、反被写体側は、下側とほぼ一致している。

【0035】

中間部材４は、ステンレス鋼等の金属材料によって形成されている。また、中間部材４は、バネ性を有する金属板を所定形状に折り曲げることで形成された板バネである。中間部材４は、ホルダ１６よりも上側に配置される基部４ａと、基部４ａから第１交差方向の両側に向かって伸びる２本の腕部４ｂと、基部４ａから第２交差方向の両側に向かって伸びる２本の腕部４ｃとによって構成されている。基部４ａは、略正方形の枠状に形成されている。基部４ａの内周側には、カメラモジュール２の上端部が配置されている。

【0036】

腕部４ｂ、４ｃの先端側は、下側に向かって折れ曲がっている。腕部４ｂは、ホルダ１６の内周側に配置されている。腕部４ｃは、ホルダ１６の外周側に配置されている。また、腕部４ｃは、固定体５の一部を構成する後述のケース体１７の内周側に配置されている。腕部４ｂの先端部には、第１支点部１２の一部を構成する球体の一部が配置される半球状の凹部が形成されている。腕部４ｃの先端部には、第２支点部１３の一部を構成する球体の一部が配置される半球状の凹部が形成されている。

【0037】

固定体５は、可動体３および中間部材４の外側に配置される枠状のケース体１７と、ケース体１７の側面および下面を覆うカバー部材１８と、ケース体１７の上面を覆うカバー部材１９とを備えている。ケース体１７は、樹脂材料で形成されている。中間部材４は、ケース体１７に回動可能に保持されている。本形態のケース体１７は、中間部材４を回動可能に保持する中間部材保持部である。

【0038】

ケース体１７は、上下方向の両端が開口する扁平な四角筒状に形成されている。ケース体１７の上面は、上下方向に直交する平面となっている。上下方向から見たときのケース体１７の形状は、正方形の枠状となっている。すなわち、カメラモジュール２の光軸Ｌが基準位置にあるときに、カメラモジュール２の光軸方向から見ると、ケース体１７の外形は、正方形状になっている。上下方向から見たときに、外形が正方形状をなすケース体１７の外周面を構成する４辺のうちの２辺は、前後方向と平行になっており、残りの２辺は、左右方向と平行になっている。すなわち、上下方向から見たときに、ケース体１７の外周面を構成する４辺は、前後方向または左右方向と平行になっている。ケース体１７のより具体的な構成については後述する。

【0039】

カバー部材１８は、正方形の平板状に形成される底部１８ａと、底部１８ａから上側に向かって立ち上がる四角筒状の筒部１８ｂとを有する有底四角筒状に形成されている。上下方向から見たときのカバー部材１８の外形は、正方形となっている。上下方向から見たときに、外形が正方形状をなすカバー部材１８の外周面を構成する４辺のうちの２辺は、前後方向と平行になっており、残りの２辺は、左右方向と平行になっている。

【0040】

底部１８ａは、光学ユニット１の底面を構成している。底部１８ａの上面は、上下方向に直交する平面となっている。筒部１８ｂは、光学ユニット１の側面を構成している。筒部１８ｂは、ケース体１７の外周側を覆っている。具体的には、筒部１８ｂは、上下方向のほぼ全域においてケース体１７の外周側を覆っている。本形態の筒部１８ｂは、中間部材保持部であるケース体１７の外周面を覆う外周側覆部である。カバー部材１８のより具体的な構成については後述する。

【0041】

カバー部材１９は、主としてケース体１７の上面を覆う平板状の覆部１９ａによって構成されている。カバー部材１９は、ケース体１７の上端部に固定されている。覆部１９ａは、正方形の枠状に形成されている。上下方向から見たときのカバー部材１９の外形は、正方形となっている。上下方向から見たときに、外形が正方形状をなすカバー部材１９の外周面を構成する４辺のうちの２辺は、前後方向と平行になっており、残りの２辺は、左右方向と平行になっている。覆部１９ａの内周側には、カメラモジュール２および中間部材４の一部が配置されている。覆部１９ａの下面は、ケース体１７の上面に接触している。

【0042】

覆部１９ａの前端には、下側に向かって伸びる前面部１９ｂが繋がっている。前面部１９ｂの前後の両面は、前後方向に直交する平面となっている。前面部１９ｂの一部は、配線基板１１の一部を前側から覆っている。覆部１９ａの右端には、下側に向かってわずかに伸びる右面部１９ｃが繋がっている。覆部１９ａの左端には、下側に向かってわずかに伸びる左面部１９ｄが繋がっている。右面部１９ｃおよび左面部１９ｄの左右の両面は、左右方向に直交する平面となっている。覆部１９ａの後端には、下側に向かってわずかに伸びる後面部が繋がっている。後面部の前後の両面は、前後方向に直交する平面となっている。右面部１９ｃの一部、左面部１９ｄの一部および後面部の一部は、ケース体１７に係合する係合部になっている。

【0043】

第１支点部１２は、ホルダ１６に固定される支持部材２０と、支持部材２０に固定される球体とを備えている。支持部材２０に固定される球体の一部は、腕部４ｂの先端部に形成される凹部の中に配置されている。球体は、腕部４ｂのバネ性によって、第１交差方向における外側から腕部４ｂの凹部の底面に所定の接触圧で接触している。第２支点部１３は、ケース体１７に固定される支持部材２１と、支持部材２１に固定される球体とを備えている。支持部材２１に固定される球体の一部は、腕部４ｃの先端部に形成される凹部の中に配置されている。球体は、腕部４ｃのバネ性によって、第２交差方向における外側から腕部４ｃの凹部の底面に所定の接触圧で接触している。

【0044】

磁気駆動機構８は、左右方向で対向配置される第１駆動用磁石２４および第１駆動用コイル２５を備えている。磁気駆動機構９は、前後方向で対向配置される第２駆動用磁石２６および第２駆動用コイル２７を備えている。第１駆動用磁石２４および第２駆動用磁石２６は、長方形の平板状に形成されている。第１駆動用コイル２５および第２駆動用コイル２７は、たとえば、導線が空芯状に巻回されることで形成された空芯コイルである。

【0045】

第１駆動用磁石２４は、ホルダ１６の左側面に形成される凹部の中に配置されており、ホルダ１６の左面側に固定されている。第１駆動用コイル２５は、ケース体１７の左面部に形成される貫通穴の中に配置されている。また、第１駆動用コイル２５は、配線基板１１に取り付けられている。磁気駆動機構８は、カメラモジュール２の光軸Ｌに直交するとともに前後方向に平行な軸線を回動中心にして固定体５に対して可動体３を回動させる。

【0046】

第２駆動用磁石２６は、ホルダ１６の後側面に形成される凹部の中に配置されており、ホルダ１６の後面側に固定されている。第２駆動用コイル２７は、ケース体１７の後面部に形成される貫通穴の中に配置されている。また、第２駆動用コイル２７は、配線基板１１に取り付けられている。磁気駆動機構９は、カメラモジュール２の光軸Ｌに直交するとともに左右方向に平行な軸線を回動中心にして固定体５に対して可動体３を回動させる。

【0047】

配線基板１１は、フレキシブルプリント基板である。配線基板１１は、ケース体１７の後面、左側面および前面に沿って引き回されている。また、配線基板１１は、カバー部材１８の前面の左端部から前側に向かって引き出されている。配線基板１１は、ケース体１７の外周面に固定されている。

【0048】

光学ユニット１では、可動体３の傾きの変化を検知するための所定の検知機構によって可動体３の傾きの変化が検知されると、この検知機構の検知結果に基づいて、第１駆動用コイル２５および第２駆動用コイル２７の少なくともいずれか一方に電流が供給されて、振れが補正される。磁気駆動機構８および磁気駆動機構９は、第１軸線Ｌ１および第２軸線Ｌ２の少なくともいずれか一方を回動中心にして固定体５に対して可動体３を回動させる。

【0049】

（配線基板の構成および引き回し）
図４は、図３に示すケース体１７および配線基板１０を抜き出して示す斜視図である。図５は、図３に示すケース体１７の一部および配線基板１０の一部を抜き出して示す側面図である。

【0050】

配線基板１０は、フレキシブルプリント基板とリジッド基板とが一体化されたリジッドフレキシブル基板である。配線基板１０は、カメラモジュール２の被写体側の端面（すなわち、カメラモジュール２の下端面）に取り付けられる第１基板部１０ａと、第１基板部１０ａに一端部が繋がる第２基板部１０ｂと、第２基板部１０ｂの他端部に繋がる第３基板部１０ｃと、第３基板部１０ｃに一端部が繋がる第４基板部１０ｄと、第４基板部１０ｄの他端部に繋がる第５基板部１０ｅとによって構成されている。

【0051】

第１基板部１０ａと第２基板部１０ｂと第３基板部１０ｃと第４基板部１０ｄと第５基板部１０ｅとは一体で形成されている。第１基板部１０ａ、第３基板部１０ｃおよび第５基板部１０ｅは、フレキシブルプリント基板とリジッド基板とによって構成されている。第２基板部１０ｂおよび第４基板部１０ｄは、フレキシブルプリント基板によって構成されている。

【0052】

上述のように、上下方向から見たときにケース体１７の外周面を構成する４辺のうちの２辺は、左右方向と平行になっており、残りの２辺は、前後方向と平行になっている。以下の説明では、左右方向に平行なケース体１７の２辺のうちの一方の辺を第１辺１７ａとし、前後方向に平行なケース体１７の２辺のうちの一方の辺を第２辺１７ｂとする。具体的には、上下方向から見たときのケース体１７の前側の辺を第１辺１７ａとし、上下方向から見たときのケース体１７の右側の辺を第２辺１７ｂとする。

【0053】

第１基板部１０ａは、上述のように、カメラモジュール２の下端面に取り付けられている。第１基板部１０ａは、第１基板部１０ａの厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。第１基板部１０ａの上面には、撮像素子が実装されている。本形態の第１基板部１０ａは、モジュール取付部である。第２基板部１０ｂは、第１基板部１０ａから引き出されている。第２基板部１０ｂは、第１基板部１０ａから右側に向かって引き出されてから、前側に向かって引き回された後、左側に向かって引き回されている。第２基板部１０ｂは、ケース体１７に固定されていない。

【0054】

第２基板部１０ｂは、第１基板部１０ａに左端部が繋がる引出部１０ｇと、引出部１０ｇの右端部に後端部（一端部）が繋がる帯状部１０ｈとよって構成されている。上述のように、第２基板部１０ｂは、フレキシブルプリント基板によって構成されているため、引出部１０ｇおよび帯状部１０ｈは、フレキシブルプリント基板によって構成されている。第２基板部１０ｂでは、両面に配線パターンが形成された２層のフレキシブルプリント基板が２枚、隙間を介して重なっている。

【0055】

引出部１０ｇは、引出部１０ｇの厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。引出部１０ｇは、第１基板部１０ａからカメラモジュール２の外周側に引き出されている。具体的には、引出部１０ｇは、第２辺１７ｂにおいて第１基板部１０ａから左右方向の一方側である右側に引き出されている。引出部１０ｇと帯状部１０ｈとの境界において、第２基板部１０ｂは、上側に向かって９０°に折り曲げられている。すなわち、配線基板１０は、引出部１０ｇと帯状部１０ｈとの境界において９０°に折り曲げられている。

【0056】

帯状部１０ｈは、細長い帯状に形成されている。帯状部１０ｈは、帯状部１０ｈの幅方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、カメラモジュール２の光軸Ｌが基準位置にあるときのカメラモジュール２の光軸方向と帯状部１０ｈの幅方向とは平行になっている。帯状部１０ｈは、ケース体１７の外周側であって、かつ、カバー部材１８の筒部１８ｂの内周側を引き回されている。また、帯状部１０ｈは、第１辺１７ａおよび第２辺１７ｂに沿って引き回されている。すなわち、第１辺１７ａおよび第２辺１７ｂに沿って、立った状態の帯状部１０ｈが引き回されている。

【0057】

帯状部１０ｈの、第１辺１７ａに沿って引き回される部分を第１帯状部１０ｊとし、帯状部１０ｈの、第２辺１７ｂに沿って引き回される部分を第２帯状部１０ｋとすると、帯状部１０ｈは、第１帯状部１０ｊと第２帯状部１０ｋとから構成されており、第２辺１７ｂの前端で左側に向かって９０°に折り曲げられている。第２帯状部１０ｋは、第２辺１７ｂの、第１辺１７ａ側の端部（すなわち、第２辺１７ｂの前端部）まで引き回されている。第１帯状部１０ｊは、第１辺１７ａの、第２辺１７ｂ側の端部（すなわち、第１辺１７ａの右端部）から第１辺１７ａの中心部（左右方向の中心部）まで引き回されている。第１帯状部１０ｊの厚さ方向は、前後方向とほぼ一致し、第２帯状部１０ｋの厚さ方向は、前後方向とほぼ一致している。

【0058】

第１帯状部１０ｊと第２帯状部１０ｋとの境界には、帯状部１０ｈの形状を維持するための薄い補強板３０が固定されている（図２参照）。補強板３０は、Ｌ形状に形成されている。同様に、引出部１０ｇと帯状部１０ｈとの境界にも、第２基板部１０ｂの形状を維持するための薄い補強板（図示省略）が固定されている。なお、図２以外の図面では、補強板３０の図示を省略している。

【0059】

引出部１０ｇと帯状部１０ｈとの境界の前側には、第２基板部１０ｂを９０°に折り曲げるための逃げ部１０ｎが形成されている。そのため、第２帯状部１０ｋの、引出部１０ｇ側の部分（すなわち、第２帯状部１０ｋの後ろ側部分）を基端側第２帯状部１０ｐとし、第２帯状部１０ｋの、第１帯状部１０ｊ側の部分（第２帯状部１０ｋの前側部分）を先端側第２帯状部１０ｒとすると、基端側第２帯状部１０ｐの上端面（被写体側の端面）は、先端側第２帯状部１０ｒの上端面（被写体側の端面）よりも上側（被写体側）に配置されている。逃げ部１０ｎは、基端側第２帯状部１０ｐの下端面から上側に向かって窪んでいる。

【0060】

第３基板部１０ｃは、第３基板部１０ｃの厚さ方向と前後方向とが一致するように配置されている。第３基板部１０ｃは、ケース体１７の外周面に固定されている。具体的には、第３基板部１０ｃは、第１辺１７ａにおいてケース体１７の外周面に固定されている。より具体的には、第３基板部１０ｃは、第１辺１７ａの中心部（左右方向の中心部）においてケース体１７の外周面に固定されている。第３基板部１０ｃの右端部は、第１帯状部１０ｊの左端部に繋がっている。本形態の第３基板部１０ｃは、帯状部１０ｈの他端部に繋がるとともにケース体１７の外周面に固定される被固定部となっている。

【0061】

第４基板部１０ｄは、第３基板部１０ｃから前側に向かって引き出されている。第４基板部１０ｄは、第４基板部１０ｄの厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。第４基板部１０ｄの後端部は、第３基板部１０ｃの下端部に繋がっている。第４基板部１０ｄは、第１辺１７ａの中心部から前側に向かって引き出されており、固定体５の外周側に向かって引き出されている。第５基板部１０ｅは、第５基板部１０ｅの厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。第５基板部１０ｅは、第４基板部１０ｄの前端部に繋がっている。第５基板部１０ｅは、光学ユニット１が搭載されるスマートフォン等の携帯機器の内部に設けられたコネクタに接続される。

【0062】

本形態では、帯状部１０ｈの一端部が繋がる引出部１０ｇは、カメラモジュール２の下端面に取り付けられる第１基板部１０ａから第２辺１７ｂにおいて右側に向かって引き出され、帯状部１０ｈの他端部に繋がる第３基板部１０ｃは、第１辺１７ａにおいてケース体１７の外周面に固定されているため、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュール２の動作に伴って、第２辺１７ｂに沿って配置される第２帯状部１０ｋは、比較的大きく動くが、第１辺１７ａに沿って配置される第１帯状部１０ｊは、第２帯状部１０ｋほど大きく動かない。なお、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュール２の動作に伴って、第２帯状部１０ｋは、主として上下方向および左右方向に動き、第１帯状部１０ｊは、主として上下方向に動く。

【0063】

（ケース体およびカバー部材の構成）
図６は、図３に示すケース体１７の一部を下側から示す斜視図である。図７は、図３のＥ部の構成を説明するための拡大図である。

【0064】

上述のように、ケース体１７は、上下方向の両端が開口する扁平な四角筒状に形成されている。また、第１帯状部１０ｊは、ケース体１７の第１辺１７ａに沿って引き回され、第２帯状部１０ｋは、ケース体１７の第２辺１７ｂに沿って引き回されている。ケース体１７には、前後方向において第１帯状部１０ｊの内側に配置される第１内側壁面１７ｃと、左右方向において第２帯状部１０ｋの内側に配置される第２内側壁面１７ｄとが形成されている。すなわち、ケース体１７には、第１帯状部１０ｊの後ろ側に配置される第１内側壁面１７ｃと、第２帯状部１０ｋの左側に配置される第２内側壁面１７ｄとが形成されている。

【0065】

第１内側壁面１７ｃは、前後方向に直交する平面状に形成されている。第２内側壁面１７ｄは、左右方向に直交する平面状に形成されている。すなわち、第１内側壁面１７ｃは、前後方向に直交する平面となっており、第２内側壁面１７ｄは、左右方向に直交する平面となっている。第１内側壁面１７ｃの右端と第２内側壁面１７ｄの前端とは凸曲面を介して繋がっている。第１帯状部１０ｊと第１内側壁面１７ｃとの間には隙間が形成され、第２帯状部１０ｋと第２内側壁面１７ｄとの間には隙間が形成されている。

【0066】

第１内側壁面１７ｃは、ケース体１７の前側部分に形成され、第２内側壁面１７ｄは、ケース体１７の右側部分に形成されている。ケース体１７の右側部分には、引出部１０ｇを引き出すための切欠き部１７ｅが形成されている。第１内側壁面１７ｃの左側には、第３基板部１０ｃが固定される固定面１７ｆが形成されている。固定面１７ｆは、前後方向に直交する平面となっている。

【0067】

ケース体１７は、第１帯状部１０ｊの上側に配置される第１上壁部１７ｇと、第２帯状部１０ｋの上側に配置される第２上壁部１７ｈとを備えている。すなわち、ケース体１７は、第１帯状部１０ｊの被写体側に配置される第１上壁部１７ｇと、第２帯状部１０ｋの被写体側に配置される第２上壁部１７ｈとを備えている。第１上壁部１７ｇの上面は、ケース体１７の上面の一部を構成している。第２上壁部１７ｈの上面は、ケース体１７の上面の一部を構成している。

【0068】

第１上壁部１７ｇの下面（反被写体側の面）は、第１内側壁面１７ｃの上端部（被写体側の端部）が繋がるとともに前後方向の外側に向かって伸びて第１帯状部１０ｊを上側から覆う第１上側壁面１７ｊとなっている。第２上壁部１７ｈの下面（反被写体側の面）は、第２内側壁面１７ｄの上端部が繋がるとともに左右方向の外側に向かって伸びて第２帯状部１０ｋを上側から覆う第２上側壁面１７ｋとなっている。すなわち、ケース体１７は、第１内側壁面１７ｃの上端部から前側に伸びる第１上側壁面１７ｊが形成される第１上壁部１７ｇと、第２内側壁面１７ｄの上端部から右側に伸びる第２上側壁面１７ｋが形成される第２上壁部１７ｈとを備えている。

【0069】

第１上側壁面１７ｊおよび第２上側壁面１７ｋは、上下方向に直交する平面状に形成されている。すなわち、第１上側壁面１７ｊおよび第２内側壁面１７ｄは、上下方向に直交する平面となっている。第１上壁部１７ｇの前端面（すなわち、前後方向における第１上壁部１７ｇの外側の端面）１７ｐは、前後方向に直交する平面となっている。第２上壁部１７ｈの右端面（すなわち、左右方向における第２上壁部１７ｈの外側の端面）１７ｒは、左右方向に直交する平面となっている。

【0070】

第２上壁部１７ｈには、基端側第２帯状部１０ｐと第２上壁部１７ｈとの干渉を防止するための切欠き部１７ｓが形成されている。切欠き部１７ｓは、上下方向で第２上壁部１７ｈを貫通している。また、切欠き部１７ｓは、第２上壁部１７ｈの右端面１７ｒから左側に向かって形成されている。切欠き部１７ｓは、カバー部材１９の覆部１９ａに上側から覆われている。基端側第２帯状部１０ｐの上端部は、切欠き部１７ｓの中に配置されている。基端側第２帯状部１０ｐの上端は、第２上壁部１７ｈの上面（すなわち、ケース体１７の上面）よりも下側に配置されている。先端側第２帯状部１０ｒの上端と第２上側壁面１７ｋとの間には隙間が形成されている。第１帯状部１０ｊの上端と第１上側壁面１７ｊとの間には隙間が形成されている。

【0071】

上述のように、カバー部材１８は、四角筒状の筒部１８ｂを備えており、筒部１８ｂは、ケース体１７の外周側を覆っている。図７に示すように、カバー部材１８には、前後方向において第１帯状部１０ｊの外側に配置される第１外側壁面１８ｃと、左右方向において第２帯状部１０ｋの外側に配置される第２外側壁面１８ｄとが形成されている。すなわち、カバー部材１８には、第１帯状部１０ｊの前側に配置される第１外側壁面１８ｃと、第２帯状部１０ｋの右側に配置される第２外側壁面１８ｄとが形成されている。

【0072】

第１外側壁面１８ｃは、前後方向に直交する平面状に形成されている。第２外側壁面１８ｄは、左右方向に直交する平面状に形成されている。すなわち、第１外側壁面１８ｃは、前後方向に直交する平面となっており、第２外側壁面１８ｄは、左右方向に直交する平面となっている。また、第１外側壁面１８ｃは、第１内側壁面１７ｃと平行になっており、第２外側壁面１８ｄは、第２内側壁面１７ｄと平行になっている。第１外側壁面１８ｃの右端と第２外側壁面１８ｄの前端とは凹曲面を介して繋がっている。第１帯状部１０ｊと第１外側壁面１８ｃとの間には隙間が形成され、第２帯状部１０ｋと第２外側壁面１８ｄとの間には隙間が形成されている。

【0073】

第１帯状部１０ｊおよび第２帯状部１０ｋの下側には、カバー部材１８の底部１８ａが配置されている。第１帯状部１０ｊの下端と底部１８ａの上面との間には隙間が形成されている。第２帯状部１０ｋの下端と底部１８ａの上面との間にも隙間が形成されている。カバー部材１８の前面部には、配線基板１０、１１を光学ユニット１の外周側に引き出すための切欠き部１８ｅ、１８ｆが形成されている。配線基板１０は、切欠き部１８ｅを通過するように引き出されている。配線基板１１は、切欠き部１８ｆを通過するように引き出されている。

【0074】

上述のように、第１上壁部１７ｇの前端面１７ｐは、前後方向に直交する平面となっており、第１外側壁面１８ｃと平行になっている。また、第２上壁部１７ｈの右端面１７ｒは、左右方向に直交する平面となっており、第２外側壁面１８ｄと平行になっている。前端面１７ｐは、カバー部材１９の前面部１９ｂの後面に接触し、第１外側壁面１８ｃは、前面部１９ｂの前面に接触している。右端面１７ｒは、カバー部材１９の右面部１９ｃの左面に接触し、第２外側壁面１８ｄは、右面部１９ｃの右面に接触している。

【0075】

ケース体１７およびカバー部材１８、１９は、前後左右方向および上下方向において帯状部１０ｈを保護する機能を果たしている。図７に示すように、前後方向における第１内側壁面１７ｃと第１外側壁面１８ｃとの間隔Ｄ１は、左右方向における第２内側壁面１７ｄと第２外側壁面１８ｄとの間隔Ｄ２よりも狭くなっている。また、前後方向における第１上側壁面１７ｊの幅Ｗ１は、左右方向における第２上側壁面１７ｋの幅Ｗ２よりも狭くなっている。

【0076】

なお、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行うときには、カメラモジュール２の動作に伴って帯状部１０ｈが動く。本形態では、振れ補正の際に帯状部１０ｈが動いても、第１帯状部１０ｊが第１内側壁面１７ｃおよび第１外側壁面１８ｃと接触しないように、第１帯状部１０ｊと第１内側壁面１７ｃとの間の隙間、および、第１帯状部１０ｊと第１外側壁面１８ｃとの間の隙間が設定されている。また、振れ補正の際に帯状部１０ｈが動いても、第２帯状部１０ｋが第２内側壁面１７ｄおよび第２外側壁面１８ｄと接触しないように、第２帯状部１０ｋと第２内側壁面１７ｄとの間の隙間、および、第２帯状部１０ｋと第２外側壁面１８ｄとの間の隙間が設定されている。

【0077】

また、振れ補正の際に帯状部１０ｈが動いても、第１帯状部１０ｊが第１上側壁面１７ｊおよび底部１８ａと接触しないように、第１帯状部１０ｊの上端と第１上側壁面１７ｊとの間の隙間、および、第１帯状部１０ｊの下端と底部１８ａの上面との間の隙間が設定されている。また、振れ補正の際に帯状部１０ｈが動いても、第２帯状部１０ｋが底部１８ａと接触しないように、第２帯状部１０ｋの下端と底部１８ａの上面との間の隙間が設定されている。

【0078】

また、振れ補正の際に帯状部１０ｈが動いても、先端側第２帯状部１０ｒが第２上側壁面１７ｋと接触しないように、先端側第２帯状部１０ｒの上端と第２上側壁面１７ｋとの間の隙間が設定されている。また、本形態では、振れ補正の際に帯状部１０ｈが動いても、基端側第２帯状部１０ｐの上端が第２上壁部１７ｈの上面まで到達しないように、帯状部１０ｈおよび第２上壁部１７ｈが配置されている。すなわち、振れ補正の際に帯状部１０ｈが動いても、基端側第２帯状部１０ｐの上端がカバー部材１９の覆部１９ａの下面に接触しないように、帯状部１０ｈおよび第２上壁部１７ｈが配置されている。

【0079】

（本形態の主な効果）
以上説明したように、本形態では、前後方向における第１内側壁面１７ｃと第１外側壁面１８ｃとの間隔Ｄ１が左右方向における第２内側壁面１７ｄと第２外側壁面１８ｄとの間隔Ｄ２よりも狭くなっている。そのため、本形態では、間隔Ｄ１が間隔Ｄ２と同じ間隔になっている場合と比較して、前後方向において光学ユニット１を小型化することが可能になる。

【0080】

本形態では、間隔Ｄ１よりも間隔Ｄ２が広くなっており、左右方向における第２内側壁面１７ｄと第２外側壁面１８ｄとの間隔Ｄ２が比較的広くなっているため、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュール２の動作に伴って第２帯状部１０ｋが大きく動いても、上述のように、第２帯状部１０ｋが第２内側壁面１７ｄおよび第２外側壁面１８ｄと接触しないように、第２帯状部１０ｋと第２内側壁面１７ｄとの間の隙間、および、第２帯状部１０ｋと第２外側壁面１８ｄとの間の隙間を設定することが可能になる。したがって、本形態では、第２帯状部１０ｋの損傷を防止することが可能になる。具体的には、第２帯状部１０ｋが第２内側壁面１７ｄや第２外側壁面１８ｄと繰り返し接触することに起因する第２帯状部１０ｋの損傷を防止することが可能になる。

【0081】

また、本形態では、第１帯状部１０ｊは、ピッチング方向やヨーイング方向の振れ補正を行う際のカメラモジュール２の動作に伴って第２帯状部１０ｋほど大きく動かないため、間隔Ｄ１が間隔Ｄ２より狭くなっていても、上述のように、振れ補正を行う際のカメラモジュール２の動作に伴って第１帯状部１０ｊが動いたときに第１帯状部１０ｊが第１内側壁面１７ｃおよび第１外側壁面１８ｃと接触しないように、第１帯状部１０ｊと第１内側壁面１７ｃとの間の隙間、および、第１帯状部１０ｊと第１外側壁面１８ｃとの間の隙間を設定することが可能になる。したがって、本形態では、第１帯状部１０ｊの損傷を防止することが可能になる。具体的には、第１帯状部１０ｊが第１内側壁面１７ｃや第１外側壁面１８ｃと繰り返し接触することに起因する第１帯状部１０ｊの損傷を防止することが可能になる。

【0082】

以上のように、本形態では、前後方向において光学ユニット１を小型化しつつ、第１帯状部１０ｊおよび第２帯状部１０ｋの損傷を防止することが可能になる。したがって、本形態では、光学ユニット１を小型化しつつ、カメラモジュール２から引き出される配線基板１０の損傷を防止することが可能になる。

【0083】

本形態では、第２上壁部１７ｈに、基端側第２帯状部１０ｐと第２上壁部１７ｈとの干渉を防止するための切欠き部１７ｓが形成されている。そのため、本形態では、基端側第２帯状部１０ｐの上端面が先端側第２帯状部１０ｒの上端面より上側に配置されていても、上下方向において、光学ユニット１の、第２上壁部１７ｈが形成されている部分を小型化しつつ、基端側第２帯状部１０ｐと第２上壁部１７ｈとの干渉を防止することが可能になる。

【0084】

（他の実施の形態）
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。

【0085】

上述した形態において、第１基板部１０ａ、第３基板部１０ｃおよび第５基板部１０ｅの少なくともいずれか１つがフレキシブルプリント基板によって構成されていても良い。すなわち、配線基板１０の全体がフレキシブルプリント基板によって構成されていても良い。また、上述した形態において、第２基板部１０ｂおよび第４基板部１０ｄの少なくともいずれか１つがフレキシブルプリント基板とリジッド基板とによって構成されていても良い。

【0086】

上述した形態では、第１基板部１０ａと第２基板部１０ｂと第３基板部１０ｃと第４基板部１０ｄと第５基板部１０ｅとが一体で形成されているが、たとえば、第１基板部１０ａが別体で形成されていて、第１基板部１０ａと第２基板部１０ｂとが半田付けされて接続されていても良い。また、たとえば、第２基板部１０ｂと第３基板部１０ｃと第４基板部１０ｄとが別体で形成されていて、第２基板部１０ｂおよび第４基板部１０ｄが第３基板部１０ｃに半田付けされて接続されていても良い。

【0087】

上述した形態において、第１帯状部１０ｊは、第１辺１７ａの右端部から第１辺１７ａの左端部まで引き回されていても良い。この場合には、第３基板部１０ｃは、第１辺１７ａの左端部においてケース体１７の外周面に固定され、配線基板１１は、カバー部材１８の左面の前端部から左側に向かって引き出されている。また、上述した形態において、上下方向から見たときのケース体１７の外形が長方形状になっていても良い。この場合には、上下方向から見たときのカバー部材１８の外形も長方形状になる。

【0088】

上述した形態において、光学ユニット１は、カメラモジュール２の光軸Ｌを回動中心にして中間部材４に対してカメラモジュール２を回動させる回動機構を備えていても良い。この場合には、回動機構は、配線基板１１に実装される駆動用コイルと、この駆動用コイルに対向配置される駆動用磁石とを備えている。また、この場合には、中間部材４は、第１中間部材と第２中間部材とを備えている。可動体３は、カメラモジュール２の光軸Ｌを回動中心にして第１中間部材に対して回動可能になっており、第１中間部材は、第１軸線Ｌ１を回動中心にして第２中間部材に対して回動可能となっている。また、上述した形態において、光学ユニット１は、携帯機器以外の各種の機器に搭載されても良い。

【符号の説明】

【0089】

１ 光学ユニット（振れ補正機能付き光学ユニット）
２ カメラモジュール
３ 可動体
４ 中間部材
５ 固定体
８、９ 磁気駆動機構
１０ 配線基板
１０ａ 第１基板部（モジュール取付部）
１０ｃ 第３基板部（被固定部）
１０ｇ 引出部
１０ｈ 帯状部
１０ｊ 第１帯状部
１０ｋ 第２帯状部
１０ｐ 基端側第２帯状部
１０ｒ 先端側第２帯状部
１７ ケース体（中間部材保持部）
１７ａ 第１辺
１７ｂ 第２辺
１７ｃ 第１内側壁面
１７ｄ 第２内側壁面
１７ｇ 第１上壁部
１７ｈ 第２上壁部
１７ｊ 第１上側壁面
１７ｋ 第２上側壁面
１７ｐ 前端面（第２方向における第１上壁部の外側の端面）
１７ｒ 右端面（第１方向における第２上壁部の外側の端面）
１７ｓ 切欠き部
１８ｂ 筒部（外周側覆部）
１８ｃ 第１外側壁面
１８ｄ 第２外側壁面
Ｄ１ 第２方向における第１内側壁面と第１外側壁面との間隔
Ｄ２ 第１方向における第２内側壁面と第２外側壁面との間隔
Ｌ 光軸
Ｗ１ 第２方向における第１上側壁面の幅
Ｗ２ 第１方向における第２上側壁面の幅
Ｘ 第１方向
Ｙ 第２方向

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】