(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097754
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】画像情報提供装置、車載器、画像情報提供方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/01 20060101AFI20230703BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20230703BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20230703BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20230703BHJP
G16Y 40/10 20200101ALI20230703BHJP
【FI】
G08G1/01 A
G08G1/00
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021214024
(22)【出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】大野 秀和
(72)【発明者】
【氏名】小西 高三郎
(72)【発明者】
【氏名】早川 祥史
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF32
5H181MC04
5H181MC12
5H181MC19
5H181MC22
5H181MC25
(57)【要約】
【課題】固定カメラのない地点また区間を走行する車両の車載器から画像を収集して、この地点または区間における事象を確認可能な監視画像を生成することができる画像情報提供装置を提供する。
【解決手段】画像情報提供装置は、対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定する設定部と、前記収集地点または前記収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器に対し、前記収集地点または前記収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、要求を受けた車載器から受信した車載器画像をストレージに記憶する画像取得部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定する設定部と、
前記収集地点または前記収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器に対し、前記収集地点または前記収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、前記要求を受けた前記車載器から受信した車載器画像をストレージに記憶する画像取得部と、
を備える画像情報提供装置。
【請求項2】
前記車載器から前記車両の位置情報を含むプローブ情報を取得する走行情報取得部をさらに備え、
前記画像取得部は、前記プローブ情報に基づいて、前記収集地点または前記収集区間から上流側の所定距離以内に位置する車両を特定し、特定した前記車両の車載器に対して前記車載器画像の送信を要求する、
請求項1に記載の画像情報提供装置。
【請求項3】
前記画像取得部は、前記対象道路の前記収集地点または前記収集区間の上流側に設置され、前記車載器と無線通信を行う通信装置の通信範囲内に位置する車両の車載器に対し、前記車載器画像の送信を要求する、
請求項1に記載の画像情報提供装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記対象道路の監視員に指定された地点または区間を、前記収集地点または前記収集区間として設定する、
請求項1から3の何れか一項に記載の画像情報提供装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記プローブ情報に基づいて前記対象道路の区間毎の平均速度を算出し、前記平均速度が所定の閾値未満の区間を前記収集区間として設定する、
請求項2に記載の画像情報提供装置。
【請求項6】
前記設定部は、前記対象道路上の収集開始地点から収集終了地点までの区間、または、前記収集開始地点から前記車両が所定時間走行した地点までの区間を、前記収集区間として設定する、
請求項1から5の何れか一項に記載の画像情報提供装置。
【請求項7】
前記要求を受けた前記車載器から受信した車載器画像に基づいて、前記収集地点または前記収集区間の監視画像を生成する画像生成部をさらに備える、
請求項1から6の何れか一項に記載の画像情報提供装置。
【請求項8】
前記画像生成部は、複数の前記車載器から受信した前記収集区間の車載器画像を時系列に繋げた映像を、前記監視画像として生成する、
請求項7に記載の画像情報提供装置。
【請求項9】
車両に搭載される車載器であって、
前記車両の周辺における車載器画像を撮影するカメラと、
衛星信号に基づいて測位した前記車両の位置を含む測位情報を生成する測位部と、
画像情報提供装置に送信するための車載器画像の収集地点または収集区間を示す収集条件を取得する条件取得部と、
前記測位情報に基づいて、前記車両が前記収集地点にまたは前記収集区間に到達したか判定する判定部と、
前記車両が前記収集地点にまたは前記収集区間に到達したと判定された場合に、前記カメラで撮影した前記車載器画像を前記画像情報提供装置に送信する画像送信処理部と、
を備える車載器。
【請求項10】
対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定するステップと、
前記収集地点または前記収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器に対し、前記収集地点または前記収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、前記要求を受けた前記車載器から受信した車載器画像をストレージに記憶するステップと、
を有する画像情報提供方法。
【請求項11】
画像情報提供装置に、
対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定するステップと、
前記収集地点または前記収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器に対し、前記収集地点または前記収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、前記要求を受けた前記車載器から受信した車載器画像をストレージに記憶するステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項12】
車両に搭載される車載器に、
前記車両の周辺における車載器画像をカメラで撮影するステップと、
衛星信号に基づいて測位した前記車両の位置を含む測位情報を生成するステップと、
画像情報提供装置に送信するための車載器画像の収集地点または収集区間を示す収集条件を取得するステップと、
前記測位情報に基づいて、前記車両が前記収集地点にまたは前記収集区間に到達したか判定するステップと、
前記車両が前記収集地点にまたは前記収集区間に到達したと判定された場合に、前記カメラで撮影した前記車載器画像を前記画像情報提供装置に送信するステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像情報提供装置、車載器、画像情報提供方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
高速道路などでは、路側に固定カメラを設置して、走行車線の落下物、事故、渋滞などの、車両のスムーズな走行を妨げる事象の有無を監視している。しかしながら、例えば固定カメラが設置されていない場所では、このような事象が発生したことを迅速に知ることが困難である。このため、このような場所については、保守車両を出動させて監視を行う必要があり、道路の安全管理に手間と時間を要していた。
【0003】
また、車両の走行状況を確認するための技術として、例えば特許文献1には、周囲の映像を撮影するカメラおよび映像を送信するためのアンテナを有してバスに搭載される情報収集装置と、停留所に設置されて情報収集装置から受信した映像を表示するサイネージと、を備えるサイネージシステムが記載されている。情報収集装置が撮影した映像は、常時、サイネージに送信されて表示される。これにより、利用者が停留所のサイネージを介して、バスの走行状況(運行状況)を視覚的に確認することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、情報収集装置とサイネージとの間で、常時、映像の送受信が行われるため、通信負荷が非常に大きくなる。また、映像はバスが走行する時点のみに限定されるため、例えば、バスが通過した後に道路に落下物等の事象が発生した場合など、バスが撮影した映像からこのような事象の発生を知ることが困難となる可能性がある。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであって、固定カメラのない地点または区間を走行する車両の車載器から画像を収集することができる画像情報提供装置、車載器、画像情報提供方法、およびプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、画像情報提供装置は、対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定する設定部と、前記収集地点または前記収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器に対し、前記収集地点または前記収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、前記要求を受けた前記車載器から受信した車載器画像をストレージに記憶する画像取得部と、を備える。
【0008】
本開示の一態様によれば、車両に搭載される車載器は、前記車両の周辺における車載器画像を撮影するカメラと、衛星信号に基づいて測位した前記車両の位置を含む測位情報を生成する測位部と、画像情報提供装置に送信するための車載器画像の収集地点または収集区間を示す収集条件を取得する条件取得部と、前記測位情報に基づいて、前記車両が前記収集地点にまたは前記収集区間に到達したか判定する判定部と、前記車両が前記収集地点にまたは前記収集区間に到達したと判定された場合に、前記車載器画像を前記画像情報提供装置に送信する画像送信処理部と、を備える。
【0009】
本開示の一態様によれば、画像情報提供方法は、対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定するステップと、前記収集地点または前記収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器に対し、前記収集地点または前記収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、前記要求を受けた前記車載器から受信した車載器画像をストレージに記憶するステップと、を有する。
【0010】
本開示の一態様によれば、プログラムは、画像情報提供装置に、対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定するステップと、前記収集地点または前記収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器に対し、前記収集地点または前記収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、前記要求を受けた前記車載器から受信した車載器画像をストレージに記憶するステップと、を実行させる。
【0011】
本開示の一態様によれば、プログラムは、車両に搭載される車載器に、車両の進行方向前方における車載器画像をカメラで撮影するステップと、衛星信号に基づいて測位した前記車両の位置を含む測位情報を生成するステップと、画像情報提供装置に送信するための車載器画像の収集地点または収集区間を示す収集条件を取得するステップと、前記測位情報に基づいて、前記車両が前記収集地点にまたは前記収集区間に到達したか判定するステップと、前記車両が前記収集地点にまたは前記収集区間に到達したと判定された場合に、前記車載器画像を前記画像情報提供装置に送信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示に係る画像情報提供装置、車載器、画像情報提供方法、およびプログラムによれば、固定カメラのない地点また区間を走行する車両の車載器から画像を収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システムの全体構成を示す図である。
【
図2】本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供装置の機能構成を示す図である。
【
図3】本開示の第1の実施形態に係る車載器の機能構成を示す図である。
【
図4】本開示の第1の実施形態に係る車載器の状態遷移の一例を示す図である。
【
図5】本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システムの処理の一例を示す図である。
【
図6】本開示の第1の実施形態に係るViewモードの一例を説明するための第1の図である。
【
図7】本開示の第1の実施形態に係る収集条件リストの一例を示す図である。
【
図8】本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための第1の図である。
【
図9】本開示の第1の実施形態に係る走行車両リストの一例を示す図である。
【
図10】本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための第2の図である。
【
図11】本開示の第1の実施形態に係るViewモードの一例を説明するための第2の図である。
【
図12】本開示の第2の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための図である。
【
図13】本開示の第3の実施形態に係る画像情報提供システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】本開示の第3の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための図である。
【
図15】本開示の第4の実施形態に係る画像情報提供システムの全体構成を示す図である。
【
図16】本開示の第4の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第1の実施形態>
以下、本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システム1について、
図1~
図11を参照しながら説明する。
【0015】
(全体構成)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システムの全体構成を示す図である。
本実施形態に係る画像情報提供システム1は、対象道路の状況を画像(映像)で確認するためのシステムである。対象道路は、例えば高速道路である。
図1に示すように、画像情報提供システム1は、画像情報提供装置10と、車載器20と、上位サーバ30とを備えている。
【0016】
画像情報提供装置10は、車載器20と無線通信により接続され、対象道路の監視が必要な地点または区間について、車載器20が撮影した画像(以下、「車載器画像」とも記載する。)を収集する。また、画像情報提供装置10は、車載器20から収集した車載器画像に基づいて、監視用の画像(以下、「監視画像」とも記載する。)を生成し、上位サーバ30に提供する。なお、車載器画像は静止画、および映像を含む。
【0017】
車載器20は、複数の車両Aそれぞれに1台ずつ搭載される。車載器20は、画像情報提供装置10の要求に応じて、カメラで撮影した車載器画像を画像情報提供装置10に送信する。車載器20は、例えば、通信機能を有するドライブレコーダである。または、車載器20は、例えばETC(Electronic Toll Collection System)車載器のようなインフラ側の通信設備(路側通信装置等)と通信可能な車載器であり、既存の車載カメラ、通信機能のないドライブレコーダをカメラとして使用する態様であってもよい。さらに、他の実施形態では、車載器20は、Wi-Fi(登録商標)による通信機能を有するドライブレコーダ及び携帯端末(スマートフォン、タブレット等)を組み合わせたものであってもよい。携帯端末は、予めインストールされているアプリケーションにより、ドライブレコーダが撮影した車載器画像をWi-Fi通信で受信するとともに、受信した車載器画像を画像情報提供装置10に送信する。
【0018】
上位サーバ30は、例えば道路事業者(高速道路の管理、運営を行う事業者)が対象道路の監視を行うための装置である。例えば、上位サーバ30は、道路事業者の監視員などの操作に従い、対象道路の監視したい地点または区間を画像情報提供装置10にリクエストする信号を送信する。そうすると、画像情報提供装置10は、指定された地点または区間の車載器画像を監視画像として上位サーバ30に提供する。画像情報提供装置10から提供された監視画像は、上位サーバのディスプレイに表示される。監視員は上位サーバ30が表示する監視画像を参照しながら、対象道路に落下物、事故、渋滞などの事象が生じていないか確認する。なお、他の実施形態では、上位サーバ30がAIによる画像認識を行い、対象道路の事象の検知を自動的に行うようにしてもよい。
【0019】
(画像情報提供装置の機能構成)
図2は、本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供装置の機能構成を示す図である。
図2に示すように、画像情報提供装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とを備えている。
【0020】
プロセッサ11は、例えばCPUであり、画像情報提供装置10の各処理を実行する。プロセッサ11の機能については後述する。
【0021】
メモリ12は、プロセッサ11の動作に必要なメモリ領域を有する。
【0022】
ストレージ13は、いわゆる補助記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。
【0023】
通信インタフェース14は、外部装置(車載器20および上位サーバ30)と情報の送受信を行うためのインタフェースである。
【0024】
次に、プロセッサ11の機能について説明する。プロセッサ11は、所定のプログラムに従って動作することにより、設定部110、画像取得部111、画像生成部112、走行情報取得部113としての機能を発揮する。
【0025】
設定部110は、対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定する。
【0026】
画像取得部111は、収集地点または収集区間から所定の範囲内にある車両Aの車載器20に対し、収集地点または収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求する信号を送信する。画像取得部111は、要求を受けた車載器20から受信した車載器画像をストレージ13に記憶する。
【0027】
画像生成部112は、要求を受けた車載器20から受信した車載器画像に基づいて、収集地点または収集区間の監視画像を生成する。
【0028】
走行情報取得部113は、車両Aが対象道路を走行中であるか示す情報を取得する。
【0029】
(車載器の機能構成)
図3は、本開示の第1の実施形態に係る車載器の機能構成を示す図である。
図3に示すように、車載器20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、通信インタフェース24と、測位部25と、カメラ26とを備えている。
【0030】
プロセッサ21は、例えばCPUであり、車載器20の各処理を実行する。プロセッサ21の機能については後述する。
【0031】
メモリ22は、プロセッサ21の動作に必要なメモリ領域を有する。
【0032】
ストレージ23は、いわゆる補助記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。
【0033】
通信インタフェース24は、外部装置(画像情報提供装置10)と情報の送受信を行うためのインタフェースである。
【0034】
測位部25は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星から受信した衛星信号に基づいて測位した車両Aの位置を含む測位情報を生成する。また、測位情報には、車両Aの速度が含まれていてもよい。測位部25は、車載器20が起動中は一定周期毎に測位情報を生成し続ける。測位部25は、測位情報とストレージ23に予め記憶されている地図データとを使ってマップマッチングを行い、各測位情報に対応する車両Aの地図データ上の位置をさらに特定してもよい。なお、他の実施形態では、測位部25の測位情報は逐次、画像情報提供装置10に送信され、画像情報提供装置10がマップマッチングを行って各測位情報に対応する地図データ上の位置を特定するようにしてもよい。
【0035】
カメラ26は、車両Aの周辺(進行方向前方、後方等)における車載器画像を撮影する。本実施形態では、カメラ26は、例えばドライブレコーダのカメラである。
【0036】
次に、プロセッサ21の機能について説明する。プロセッサ21は、所定のプログラムに従って動作することにより、条件取得部210、判定部211、画像送信処理部212、走行情報送信処理部213としての機能を発揮する。
【0037】
条件取得部210は、画像情報提供装置10に送信するための車載器画像の収集地点または収集区間を示す収集条件を取得する。
【0038】
判定部211は、測位情報に基づいて、車両Aが対象道路を走行中であるか判定する。また、判定部211は、測位情報に基づいて、車両Aが収集地点または収集区間に到達したか判定する。
【0039】
画像送信処理部212は、車両Aが収集地点にまたは収集区間に到達したと判定された場合に、カメラ26が撮影した車載器画像を画像情報提供装置10に送信する。
【0040】
走行情報送信処理部213は、車両Aが対象道路を走行中であることを示す情報を画像情報提供装置10に送信する。
【0041】
(車載器の状態遷移について)
図4は、本開示の第1の実施形態に係る車載器の状態遷移の一例を示す図である。
車載器20は、
図4に示すように、複数の状態を有している。本実施形態に係る車載器20は、まず、「対象道路OFF状態」と、「対象道路ON状態」の2つの状態に分類される。対象道路OFF状態は、車両Aが対象道路を走行していない状態である。車載器20は、対象道路OFF状態のとき、車載器画像の送信を行わない。対象道路ON状態は、車両Aが対象道路を走行している状態を示す。車載器20は、対象道路ON状態のとき、画像情報提供装置10からの要求を受け付けて、車載器画像の送信を行う。
【0042】
車載器20の状態が「対象道路OFF状態」である場合、車載器20の判定部211は、測位部25が生成した測位情報に基づいて、車両Aが対象道路に進入したか判定する。各対象道路の位置および範囲を示す情報は、車載器20のストレージ23に予め記録されており、判定部211は、車両Aの位置が対象道路の範囲に含まれる場合、車両Aが対象道路に進入したと判定する(ステップS01)。この場合、判定部211は、車載器20の状態を「対象道路ON状態」に切り替える。なお、車載器20がETC車載器である場合、判定部211は、対象道路の入口ゲートに設けられた通信装置(ETCアンテナ)と通信を行い、対象道路に進入したことを検出してもよい。また、測位部25がマップマッチングにより車両Aの地図データ上の位置を特定する場合、判定部211は、マップマッチング結果の時系列に基づいて、車両Aが他の道路から対象道路へ進入したことを検出してもよい。
【0043】
車載器20の状態が「対象道路ON状態」である場合、車載器20の判定部211は、測位部25が生成した測位情報に基づいて、車両Aが対象道路から退出したか判定する。判定部211は、車両Aの位置が対象道路の範囲から外れた場合、車両Aが対象道路から退出したと判定する(ステップS02)。この場合、判定部211は、車載器20の状態を「対象道路OFF状態」に切り替える。なお、車載器20がETC車載器である場合、判定部211は、対象道路の出口ゲートに設けられた通信装置(ETCアンテナ)と通信を行い、対象道路から退出したことを検出してもよい。また、測位部25がマップマッチングにより車両Aの地図データ上の位置を特定する場合、判定部211は、マップマッチング結果の時系列に基づいて、車両Aが対象道路から他の道路へ退出したことを検出してもよい。
【0044】
また、「対象道路ON状態」は、さらに「収集条件待ち状態」、「収集地点到達待ち状態」、および「収集要求処理状態」の3つの状態に分けられる。
【0045】
「収集条件待ち状態」は、画像情報提供装置10から収集条件を待ち受ける状態であり、車載器画像の送信は行わない。車載器20の条件取得部210は、この状態のときに画像情報提供装置10から収集条件を取得すると(ステップS10)、車載器20の状態を「収集地点到達待ち状態」に切り替える。また、車載器20の条件取得部210は、画像情報提供装置10から複数の収集条件を取得した場合、収集地点または収集区間が自車両から近い順に、収集条件をソートして記憶するようにしてもよい。
【0046】
「収集地点到達待ち状態」は、画像情報提供装置10から取得した収集条件を満たすまで、すなわち、収集地点または収集区間に到達するまで待機する状態であり、車載器画像の送信は行わない。車載器20の条件取得部210は、この状態のときに画像情報提供装置10から収集条件を取得すると(ステップS11)、車載器20の状態を「収集地点到達待ち状態」のまま維持する。また、車載器20の判定部211は、車両Aが収集地点または収集区間に到達した場合(ステップS12)、車載器20の状態を「収集要求処理状態」に切り替える。
【0047】
「収集要求処理状態」は、車載器20の画像送信処理部212が収集条件に基づいて、車載器画像を画像情報提供装置10に送信する状態である。車載器20の判定部211は、この状態のときに車両Aが収集地点または収集区間を通過し、かつ、他の収集条件の蓄積がない場合(ステップS13)、車載器20の状態を「収集条件待ち状態」に切り替える。また、車載器20の判定部211は、車両Aが収集地点または収集区間を通過し、かつ、他の収集条件の蓄積がある場合(ステップS14)、車載器20の状態を「収集地点到達待ち状態」に切り替える。
【0048】
(画像情報提供システムの処理例)
図5は、本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システムの処理の一例を示す図である。
以下、
図5を参照しながら、道路の監視画像を提供する処理の流れについて説明する。ここでは、道路事業者の監視員が道路の監視したい場所を指定し、画像情報提供装置10が指定された場所の監視画像を提供するケースについて説明する。
【0049】
まず、道路事業者の監視員は、上位サーバ30に対し、対象道路の監視を行いたい(画像を収集したい)地点または区間と、監視画像の種類を示すViewモードを指定する操作を行う。
【0050】
図6は、本開示の第1の実施形態に係るViewモードの一例を説明するための第1の図である。
Viewモードは、例えば
図6に示すように、「Still View」、「Live View」、「Stream View」などがある。
【0051】
「Still View」は、対象道路の収集地点で車載器20が撮影した静止画を監視画像として表示するモードである。監視員が任意の地点の状況を確認したい場合などに用いられる。
【0052】
「Live View」は、対象道路の所定の収集区間で車載器20が撮影した短時間の動画を監視映像として表示するモードである。カーブなどの見通しの悪い場所では、視点が固定されるStill Viewではカーブの先の状況を知ることが困難となる場合がある。この場合、Live Viewでカーブの開始地点から終了地点までの映像を取得することにより、このような見通しの悪い道路の状況をよりよく知ることが可能となる。
【0053】
「Stream View」は、Live Viewよりも長い収集区間において車載器20が撮影した動画を、監視映像として表示するモードである。例えば、ある入口から次の入口までなどの比較的距離のある区間を監視したい場合などに有用である。また、5Gなどの高速大容量通信が可能な区間ではStream Viewモードで監視し、高速大容量通信が困難な区間ではStream Viewよりもファイルサイズが小さいLive Viewモードで監視を行うように使い分けてもよい。
【0054】
また、監視員は、特定の期間のみ監視を行いたい場合、画像の収集期間をさらに指定してもよい。そうすると、上位サーバ30は、監視員が入力した情報を含むリクエスト情報を生成して、画像情報提供装置10に送信する(ステップS100)。
【0055】
画像情報提供装置10の設定部110は、上位サーバ30から受信したリクエスト情報に基づいて車載器画像の収集条件を設定し、収集条件リストD1(
図7)に記録する(ステップS101)。
【0056】
図7は、本開示の第1の実施形態に係る収集条件リストの一例を示す図である。
図7に示すように、収集条件リストD1は、対象道路および進行方向、収集地点または収集区間、Viewモード、および収集期間を記録したものである。
【0057】
対象道路および進行方向は、車載器画像を収集する道路と、進行方向(上り線、下り線など)とを特定可能な情報(道路IDなど)である。
【0058】
収集地点は、対象道路の一地点を示す。収集地点は、車載器20に対し、車両Aがこの地点に到達したタイミングで撮影した画像(Still View用の静止画)を送信するように要求するための情報である。
【0059】
収集区間は、対象道路の一地点から他の地点までの範囲(
図7の収集条件2の例では、高速道路HW1の「地点X2~X3」の区間)を示す。収集区間は、車載器20に対し、車両Aがこの区間に進入してから退出するまでの間に撮影した画像(Live ViewまたはStream View用の映像)を送信するように要求するための情報である。また、収集区間は、一地点から一定時間走行した地点(
図7の収集条件3の例では、高速道路HW2の「地点X4から3分間」走行した地点)までの範囲で指定されてもよい。
【0060】
収集期間は、車載器画像を収集する期間を示し、車載器20に対し、この期間に収集地点または収集区間に到達した場合に、この収集地点または収集区間で撮影した画像(静止画または映像)を送信するように要求するための情報である。また、収集期間は、上位サーバ30のリクエスト情報を受信してから、指定された台数(例えば、10台)分の車載器画像を取得するまでの期間で表されてもよい。なお、収集期間の指定がない(空欄である)場合、上位サーバ30からリクエストを取り消す通知を受けるまで、車載器画像の収集及び監視画像の生成を継続して行うようにしてもよい。
【0061】
また、車載器20の判定部211は、車両Aが対象道路へ進入したことを検出すると(ステップS102)、車載器20の状態を「対象道路ON状態」、かつ「収集条件待ち状態」にする。また、車載器20の走行情報送信処理部213は、車載器20が「収集条件待ち状態」になったこと、すなわち、車載器画像の送信リクエストの受け付けが可能になったことを画像情報提供装置10に通知する(ステップS103)。このとき、走行情報送信処理部213は、車両Aが進入した対象道路を特定可能な識別情報(道路ID)、車載器20を特定可能な識別情報(車載器ID)、車両Aが対象道路に進入した地点(高速道路の入口ID)、および進行方向(上り線、下り線など)を含む情報をあわせて通知する。
【0062】
図8は、本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための第1の図である。
図8には、画像情報提供装置10が、収集地点(地点X1)に到達した車両A1の車載器20から、Still View用の車載器画像(静止画)を取得する例(
図7の収集条件1の例)が示されている。
図8に示すように、車両A1は対象道路である高速道路HW1(上り線)に入口01から進入したとする。このとき、車両A1の車載器20は、進入した道路、入口、進行方向、進入日時などを示す情報とともに、収集条件待ち状態になったことを画像情報提供装置10に通知する(ステップS103)。
【0063】
そうすると、画像情報提供装置10の走行情報取得部113は、「収集条件待ち状態」であることを通知した車両A3(車載器20)の情報を走行車両リストD2(
図9)に追加する(ステップS104)。
【0064】
図9は、本開示の第1の実施形態に係る走行車両リストの一例を示す図である。
図9に示すように、走行車両リストD2は、対象道路に進入した車両の識別情報(車載器ID)、車両が対象道路に進入した場所(高速道路の入口ID)、進行方向(上り線、下り線など)、および進入日時を、対象道路別に記録したものである。
図8の例では、車両A1は、入口01から高速道路HW1に進入している。この場合、
図9示すように、走行情報取得部113は、車両A1の車載器20からの通知に基づいて、車両A1の車載器ID(「A1」)と、高速道路HW1への進入地点(「入口02」)、進入方向(「上り線」)、および進入日時を、高速道路HW1に対応する走行車両リストD2に追加する(ステップS104)。
【0065】
次に、画像情報提供装置10の画像取得部111は、収集条件リストD1および走行車両リストD2に基づいて、各収集条件に合う車両(対象車両)を選択する(ステップS105)。ここでは、画像取得部111は、収集条件に示される収集地点または収集区間から所定の範囲内にある車両を、対象車両として選択する。具体的には、画像取得部111は、収集地点または収集区間の上流側で最も近い入口から進入した車両を、この収集条件に合う車両であると判断する。
【0066】
図7の収集条件1の対象車両を選択する例について説明する。
図7の収集条件1は、高速道路HW1(上り線)において、入口01の下流側(進行方向前方)に位置する「地点X1」で撮影された車載器画像を収集するものである。このとき、画像取得部111は、走行車両リストD2(
図9)を参照して、地点X1の上流側で最も近い入口01から高速道路HW1に進入した車両A1を、収集条件1の対象車両として選択する(ステップS105)。
【0067】
また、画像取得部111は、他にも収集条件1に合う車両がある場合は、複数の対象車両を選択してもよい。さらに、画像取得部111は、進入日時が所定時間(例えば、1時間)以上過去である車両を除外してもよい。この所定時間は、入口から収集地点までの距離に応じて変更してもよい。
【0068】
次に、画像取得部111は、対象車両として選択した車両A1の車載器20に対し、収集条件1に示す車載器画像を送信するように要求する信号を送信する(ステップS106)。
【0069】
そうすると、車両A1において、車載器20の条件取得部210は、画像情報提供装置10から取得した収集条件1をストレージ23に保存し(ステップS107)、車載器20の状態を「収集地点到達待ち状態」に切り替える。
【0070】
車載器20の判定部211は、「収集地点到達待ち状態」のとき、測位部25の測位情報に基づいて、車両A1が収集条件1に示される収集地点(地点X1)に到達したかを逐次、判断する。判定部211は、車両A1が収集地点に到達したことを検出すると(ステップS108)、車載器20の状態を「収集要求処理状態」に切り替える。車載器20の状態が「収集要求処理状態」のとき、画像送信処理部212は、収集条件1に基づいて撮影した車載器画像(静止画)を画像情報提供装置10に送信する(ステップS109)。また、判定部211は、車両A1が収集地点を通過したことを検出すると(ステップS110)、他の収集条件が保存されているか否かに応じて、車載器20の状態を「収集地点到達待ち状態」または「収集条件待ち状態」に切り替える。
【0071】
図10は、本開示の第1の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための第2の図である。
図10には、画像情報提供装置10が、収集区間(地点X2~X3)を走行する車両A2の車載器20から、Live View用の車載器画像(動画)を取得する例(
図7の収集条件2の例)が示されている。
図10に示すように、車両A2は対象道路である高速道路HW1(上り線)に入口02から進入したとする。このとき、車両A2の車載器20は、進入した道路、入口、進行方向を示す情報とともに、収集条件待ち状態になったことを画像情報提供装置10に通知する(ステップS103)。
【0072】
図7の収集条件2の対象車両を選択する例について説明する。
図7の収集条件2は、高速道路HW1(上り線)において、入口02の下流側(進行方向前方)に位置する「地点X2からX3までの収集区間」で撮影された車載器画像を収集するものである。このとき、画像取得部111は、走行車両リストD2(
図9)を参照して、収集区間の開始地点(地点X2)の上流側で最も近い入口02から高速道路HW1に進入した車両A2を、収集条件2の対象車両として選択する(ステップS105)。
【0073】
次に、画像取得部111は、対象車両として選択した車両A2の車載器20に対し、収集条件2に示す車載器画像を送信するように要求する信号を送信する(ステップS106)。
【0074】
そうすると、車両A2において、車載器20の条件取得部210は、画像情報提供装置10から取得した収集条件2をストレージ23に保存し(ステップS107)、車載器20の状態を「収集地点到達待ち状態」に切り替える。
【0075】
車載器20の判定部211は、「収集地点到達待ち状態」のとき、測位部25の測位情報に基づいて、車両A2が収集条件2に示される収集区間の開始地点(地点X2)に到達したかを逐次、判断する判定部211は、車両A2が収集区間の開始地点に到達したことを検出すると(ステップS108)、車載器20の状態を「収集要求処理状態」に切り替える。車載器20の状態が「収集要求処理状態」のとき、画像送信処理部212は、収集条件2に基づいて撮影した車載器画像(映像)を画像情報提供装置10に逐次、送信する(ステップS109)。また、判定部211は、車両A1が収集地点を通過したことを検出すると(ステップS110)、他の収集条件が保存されているか否かに応じて、車載器20の状態を「収集地点到達待ち状態」または「収集条件待ち状態」に切り替える。車載器20の状態が「収集要求処理状態」でなくなると、画像送信処理部212は車載器画像の送信を停止する(ステップS111)。
【0076】
次に、画像情報提供装置10の画像生成部112は、車載器20から取得した画像に基づいて、監視画像を生成して上位サーバ30に送信する(ステップS112)。このとき、画像生成部112は、プライバシー情報(車両のナンバープレート、車内の人の顔など)を隠す画像処理を加えた監視画像を生成してもよい。そうすると、上位サーバ30は、画像情報提供装置10から受信した監視画像を表示する(ステップS113)。監視員は、監視画像を参照して、対象道路の状態を確認する。
【0077】
また、車載器20の判定部211は、車両A2が対象道路から退出したことを検出すると(ステップS114)、車載器20の状態を「対象道路OFF状態」にする。また、車載器20の走行情報送信処理部213は、車載器20の「収集条件待ち状態」が解除されたことを画像情報提供装置10に通知する(ステップS115)。
【0078】
そうすると、画像情報提供装置10の走行情報取得部113は、「収集条件待ち状態」が解除されたことを通知した車両A2の情報を、走行車両リストD2(
図9)から削除する(ステップS116)。
【0079】
また、
図5のステップS112において、画像情報提供装置10の画像生成部112は、複数の車載器20から収集した車載器画像を合成した監視画像を生成してもよい。
【0080】
図11は、本開示の第1の実施形態に係るViewモードの一例を説明するための第2の図である。
図11には、画像生成部112がLive Viewモード用の監視画像を生成する例が示されている。
図11に示すように、車両A1、車両A2、車両A3が順に時刻t1、時刻t2、時刻t3に収集区間を通過したとする。画像生成部112は、車両A1が時刻t1までに収集区間で撮影した車載器画像(映像)と、車両A2が時刻t2までに収集区間で撮影した車載器画像と、車両A3が時刻t3までに収集区間で撮影した車載器画像とを時系列に並べて一つの映像に結合した監視画像(映像)を生成する。このようにすることで、画像生成部112は、ある収集区間について、固定カメラで連続して撮影したような疑似映像を生成することができる。
【0081】
また、例えば、車両A1と車両A2の車間距離が離れており、車両A1が収集区間を通過してから、車両A2が収集区間に進入するまでに時間が空いてしまった(空白時間が生じた)とする。この場合、画像生成部112は、この空白時間について、車両A1の映像の最後のフレームで静止させた映像を生成し、その後、車両A2の映像を取得したときにこの静止映像に続けて車両A2の映像を結合してもよい。
【0082】
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る画像情報提供装置10は、収集条件に示される収集地点または収集区間から所定の範囲内にある車両Aの車載器20に対し、収集地点または収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、要求を受けた車載器20から受信した車載器画像に基づいて、収集地点または収集区間の監視画像を生成する。
【0083】
このようにすることで、画像情報提供装置10は、高速道路などの対象道路において、固定カメラが設置されていない地点または区間についても、車両Aの車載器20が撮影した画像から、監視画像を生成することができる。また、画像情報提供装置10は、対象道路のうち、設定した収集地点または収集区間においてのみ、車載器20から車載器画像を収集する。このため、画像情報提供装置10と車載器20との間の通信負荷を低減することができる。
【0084】
また、画像情報提供装置10は、上位サーバ30を介して監視員により指定された地点または区間を、収集地点または収集区間として設定する。
【0085】
このようにすることで、画像情報提供装置10は、対象道路の固定の地点または区間のみに限定されることなく、監視員により指定されたさまざまな場所の監視画像を提供することができる。
【0086】
また、画像情報提供装置10は、対象道路上の収集開始地点から収集終了までの区間、または、収集開始地点から車両Aが所定時間走行した地点までの区間を、収集区間として設定する。
【0087】
このようにすることで、画像情報提供装置10は、監視画像で監視可能な区間の長さを柔軟に設定することができる。
【0088】
また、画像情報提供装置10は、複数の車載器20から受信した車載器画像を時系列に繋げた映像を監視画像として生成する。
【0089】
このようにすることで、画像情報提供装置10は、設定した収集区間について、固定カメラで連続して撮影したような疑似映像を生成することができる。
【0090】
また、本実施形態に係る車載器20は、画像情報提供装置10から取得した収集条件に示される収集地点または収集区間に到達した場合に、カメラ26で撮影した車載器画像を画像情報提供装置10に送信する。
【0091】
このようにすることで、車載器20は、指定された地点または区間においてのみ、車載器画像を画像情報提供装置10に送信すればよいので、画像情報提供装置10との間の通信負荷を低減させることができる。
【0092】
<第2の実施形態>
次に、本開示の第2の実施形態に係る画像情報提供システムについて、
図12を参照しながら説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
【0093】
図12は、本開示の第2の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための図である。
図12に示すように、本実施形態に係る車載器20の走行情報送信処理部213は、車両Aの測位情報(車両Aの位置、速度など)を含むプローブ情報を、一定周期毎に画像情報提供装置10に送信する。
【0094】
本実施形態に係る画像情報提供装置10の走行情報取得部113は、車載器20から車両Aの位置を含むプローブ情報を取得する。
【0095】
また、画像情報提供装置10の画像取得部111は、収集条件に合う対象車両を選択するステップ(
図5のステップS105)において、プローブ情報に基づいて対象車両を選択する。具体的には、画像取得部111は、
図12に示すように、収集地点または収集区間から上流側の所定距離(例えば、10km)以内に位置する車両を特定して対象車両として選択する(ステップS105)。
図12の例では、画像取得部111は、まず走行車両リストD2(
図9)から、対象道路を走行中の車両A1、車両A2、および車両A3を抽出する。これら車両のプローブ情報から、車両A1は収集地点(地点X1)を既に過ぎており、車両A2は収集地点の上流側の所定距離よりも遠い位置に位置していることが分かる。また、車両A2は、プローブ情報から、収集地点の上流側の所定距離以内に位置していることが分かる。この場合、画像取得部111は、車両A2のみを対象車両として選択し、これら車両の車載器20に対して車載器画像の送信を要求する信号を送信する(ステップS106)。
【0096】
このようにすることで、画像情報提供装置10は、プローブ情報に示される各車両の位置に基づいて、収集地点または収集区間へ到達するまでに時間がかかる車両や、収集地点または収集区間を既に通過してしまった車両を、対象車両から適切に除外することができる。これにより、画像情報提供装置10は、収集地点または収集区間の車載器画像をより確実に取得することができる。
【0097】
なお、画像情報提供装置10の走行情報取得部113は、車両Aの車載器20から受信したプローブ情報と、ストレージ13に予め記憶されている地図データとを使ってマップマッチングを行い、各プローブ情報に対応する車両Aの地図データ上の位置を特定してもよい。この場合、走行情報取得部113は、マップマッチング結果の時系列に基づいて、車両Aが他の道路から対象道路へ進入したことを検出すると、この車両Aの車載器20に、対象道路への進入を通知する信号を送信する。また、走行情報取得部113は、マップマッチング結果の時系列に基づいて、車両Aが対象道路から他の道路へ退出したことを検出すると、この車両Aの車載器20に、対象道路からの退出を通知する信号を送信する。車載器20の判定部211は、画像情報提供装置10から対象道路進入の通知を受信すると、
図4のステップS01及び
図5のステップS102において、車両Aが対象道路に進入したと判定する。また、判定部211は、画像情報提供装置10から対象道路退出の通知を受信すると、
図4のステップS02及び
図5のステップS114において、車両Aが対象道路から退出したと判定する。
【0098】
<第3の実施形態>
次に、本開示の第3の実施形態に係る画像情報提供システムについて、
図13~
図14を参照しながら説明する。
第3の実施形態は、第2の実施形態に係る画像情報提供装置10に、さらに収集条件を自動的に設定する機能を追加したものである。
【0099】
図13は、本開示の第3の実施形態に係る画像情報提供システムの処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る画像情報提供装置10の設定部110は、
図5のステップS101に加えて、自動的に収集条件(収集区間)を設定、追加する処理(
図13)をさらに実行する。ここでは、設定部110は、対象道路を一定距離毎などで分割した複数の区間それぞれについて、
図13に示す一連の処理を実行する。
【0100】
複数の車載器20から収集したプローブ情報に含まれる車両の速度に基づいて、対象道路の区間の平均速度を一定時間(例えば、5分)毎に算出する(ステップS200)。
【0101】
次に、設定部110は、算出した平均速度が所定の閾値を下回ったか判定する(ステップS201)。設定部110は、平均速度が閾値以上である場合(ステップS201;NO)、この区間の交通流は順調であり、監視の必要はないと判断して、処理を終了する。一方、設定部110は、平均速度が閾値(例えば、60km/h)未満である場合(ステップS201:YES)、この区間の交通流は停滞しており、監視の必要があると判断する。この場合、設定部110は、この区間を収集区間とする収集条件を収集条件リストD1(
図7)に追加する(ステップS202)。なお、閾値は、対象道路毎に予め設定されたものである。また、新たな収集条件を追加する際に、Viewモードは予め決められたモード(例えば、Live Viewモード)に設定される。なお、監視員は、上位サーバ30を介して、対象道路毎の閾値およびViewモードを任意に変更してもよい。
【0102】
図14は、本開示の第3の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための図である。
例えば、対象道路である高速道路HW1は、区間1、区間2、区間3の3つに分割されているとする。このとき、設定部110は、区間1~3それぞれについて、
図13の一連の処理を実行する。
図14の例では、ある時刻t10において、区間1および区間3の平均速度は閾値以上であるが、区間2の平均速度が閾値未満となっている。この場合、設定部110は、高速道路HW1の区間2を収集区間とする収集条件を新たに設定し、収集条件リストD1(
図7)に追加する(ステップS202)。
【0103】
このようにすることで、画像情報提供装置10は、交通流が停滞している(渋滞の兆候がある)区間を自動的に収集区間として設定し、監視画像を生成することができる。また、自動的に生成した監視画像を上位サーバ30に送信して監視員に確認させることにより、停滞の原因となる事象(落下物、事故、悪天候など)を迅速に発見することが可能となる。
【0104】
<第4の実施形態>
次に、本開示の第4の実施形態に係る画像情報提供システムについて、
図15~
図16を参照しながら説明する。
第1から第3の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
【0105】
図15は、本開示の第3の実施形態に係る画像情報提供システムの全体構成を示す図である。
図16は、本開示の第3の実施形態に係る画像情報提供システムの機能を説明するための図である。
図15および
図16に示すように、本実施形態に係る画像情報提供システム1は、通信装置40をさらに備えている。
【0106】
通信装置40は、対象道路の収集地点または収集区間から上流側の所定位置に設置される。通信装置40は、通信領域R1内に位置する車両Aの車載器20と無線通信を介して、各種情報の送受信を行う。
【0107】
本実施形態に係る画像情報提供装置10の画像取得部111は、
図5のステップS105に代えて、または
図14に示すステップS105Aを実行する。具体的には、画像取得部111は、所望の収集地点または収集区間の上流側に設置された通信装置40に対し、通信領域R1を通過する車両の車載器20に対し、収集条件および車載器画像の送信要求を示す信号を配信するように指示する(ステップS105A)。なお、通信装置40の設置位置を示す情報は、画像情報提供装置10のストレージ13に予め記憶されており、画像取得部111は、この情報に基づいて、収集地点または収集区間に近い通信装置40を選択して、指示を行う。
【0108】
そうすると、通信装置40は、通信領域R1に向けて、収集条件および送信要求を周期的に配信する。
図14の例では、車両A2が通信装置40の通信領域R1に進入したとき、車載器20の条件取得部210は、通信装置40から配信された収集条件および送信要求を示す信号を受信する。つまり、画像情報提供装置10の画像取得部111は、通信装置40を介して、通信領域R1内を走行する車両A2の車載器20に対し、自動的に収集条件および車載器画像の送信要求を伝達することができる(ステップS106)。
【0109】
このようにすることで、画像情報提供装置10は、対象車両を選択する処理を省略することができるので、処理負荷を低減することができる。
【0110】
なお、通信装置40が設置されていない道路または区間に収集地点または収集区間が設定されている場合、画像情報提供装置10の画像取得部111は、第1または第2の実施形態の手法で、対象車両を選択して画像送信要求を送信してもよい。
【0111】
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0112】
例えば、上述の各実施形態では、画像情報提供装置10が車載器20から収集した車載器画像に基づいて、リアルタイムの監視画像を生成および提供する例について説明したが、これに限られることはない。画像情報提供装置10は、車載器20から、過去に収集地点または収集区間を通過したときに撮影した車載器画像を取得して、過去のある時間帯における画像を生成および提供するようにしてもよい。例えば、画像情報提供装置10は、対象道路において落下物や事故といった事象が発生したときに、この事象が発生したと思われる時刻の車載器画像を収集し、検証用画像を生成および提供するようにしてもよい。
【0113】
また、上述の第1または第2の実施形態では、画像情報提供装置10が対象車両を選択して、対象車両に走行条件および画像送信要求を送信する例について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、各車両の車載器20が、対象道路を走行中、一定時間おきに、自車両の位置を含むプローブ情報を画像情報提供装置10に送信するとともに、画像送信要求の有無を問い合わせるようにしてもよい。この場合、画像情報提供装置10は、問い合わせをしてきた車両の位置が収集地点または収集区間から上流側の所定距離以内に位置している場合、この車両に収集条件および画像送信要求を送信する。
【0114】
また、
図1の例では、画像情報提供装置10が1つのみ設けられている例が示されているが、これに限られることはない。他の実施形態では、画像情報提供装置10は複数設けられていてもよい。例えば、地域(行政区画、一定の距離毎に分割された区域)、道路(A高速道路、B高速道路、…)などの単位で分割されたエリア毎に1つの画像情報提供装置10が設けられ、各画像情報提供装置10が担当エリア内の対象道路について監視画像を生成するようにしてもよい。また、画像情報提供装置10は、各エリアの路側に設けられて車載器20から車載器画像を収集する端末装置と、端末装置が収集した車載器画像に基づいて監視画像を生成する中央装置と、からなるコンピュータシステムであってもよい。
【0115】
<付記>
上述の実施形態に記載の画像情報提供装置、車載器、画像情報提供方法、およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
【0116】
(1)本開示の第1の態様によれば、画像情報提供装置(10)は、対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定する設定部(110)と、収集地点または収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器(20)に対し、収集地点または収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、要求を受けた車載器(20)から受信した車載器画像をストレージに記憶する画像取得部(111)とを備える。
【0117】
このようにすることで、画像情報提供装置は、対象道路の固定カメラが設置されていない地点または区間についても、車両の車載器が撮影した画像を収集することができる。また、画像情報提供装置は、対象道路のうち、設定した収集地点または収集区間においてのみ、車載器から車載器画像を収集する。このため、画像情報提供装置と車載器との間の通信負荷を低減することができる。
【0118】
(2)本開示の第2の態様によれば、第1の態様に係る画像情報提供装置(10)は、車載器(20)から車両の位置情報を含むプローブ情報を取得する走行情報取得部(113)をさらに備え、画像取得部(111)は、プローブ情報に基づいて、収集地点または収集区間から上流側の所定距離以内に位置する車両を特定し、特定した車両の車載器(20)に対して車載器画像の送信を要求する。
【0119】
このようにすることで、画像情報提供装置は、プローブ情報に示される各車両の位置に基づいて、収集地点または収集区間へ到達するまでに時間がかかる車両や、収集地点または収集区間を既に通過してしまった車両を、対象車両から適切に除外することができる。これにより、画像情報提供装置は、収集地点または収集区間の車載器画像をより確実に取得することができる。
【0120】
(3)本開示の第3の態様によれば、第1の態様に係る画像情報提供装置(10)において、画像取得部(111)は、対象道路の収集地点または収集区間の上流側に設置され、車載器(20)と無線通信を行う通信装置(40)の通信範囲内に位置する車両の車載器(20)に対し、車載器画像の送信を要求する。
【0121】
このようにすることで、画像情報提供装置は、対象車両を選択する処理を省略することができるので、処理負荷を低減することができる。
【0122】
(4)本開示の第4の態様によれば、第1から第3の何れか一の態様に係る画像情報提供装置(10)において、設定部(110)は、対象道路の監視員に指定された地点または区間を、収集地点または収集区間として設定する。
【0123】
このようにすることで、画像情報提供装置は、対象道路の固定の地点または区間のみに限定されることなく、監視員により指定されたさまざまな場所の監視画像を提供することができる。
【0124】
(5)本開示の第5の態様によれば、第2の態様に係る画像情報提供装置(10)において、設定部(110)は、プローブ情報に基づいて対象道路の区間毎の平均速度を算出し、平均速度が所定の閾値未満の区間を収集区間として設定する。
【0125】
このようにすることで、画像情報提供装置は、交通流が停滞している区間を自動的に収集区間として設定し、監視画像を生成することができる。また、自動的に生成した監視画像を監視員に確認させることにより、停滞の原因となる事象(落下物、事故、悪天候など)を迅速に発見することが可能となる。
【0126】
(6)本開示の第6の態様によれば、第1から第5の何れか一の態様に係る画像情報提供装置(10)において、設定部(110)は、対象道路上の収集開始地点から収集終了地点までの区間、または、収集開始地点から車両が所定時間走行した地点までの区間を、収集区間として設定する。
【0127】
このようにすることで、画像情報提供装置は、監視画像で監視可能な区間の長さを柔軟に設定することができる。
【0128】
(7)本開示の第7の態様によれば、第1から第6の何れか一の態様に係る画像情報提供装置(10)において、要求を受けた車載器(20)から受信した車載器画像に基づいて、収集地点または収集区間の監視画像を生成する画像生成部(112)をさらに備える。
【0129】
このようにすることで、画像情報提供装置は、車両の車載器が撮影した画像から、対象道路の任意の場所を監視可能な監視画像を生成することができる。
【0130】
(8)本開示の第8の態様によれば、第7の態様に係る画像情報提供装置(10)において、画像生成部(112)は、複数の車載器(20)から受信した収集区間の車載器画像を時系列に繋げた映像を、監視画像として生成する。
【0131】
このようにすることで、画像情報提供装置は、設定した収集区間について、固定カメラで連続して撮影したような疑似映像を生成することができる。
【0132】
(9)本開示の第9の態様によれば、車両に搭載される車載器(20)は、車両の周辺おける車載器画像を撮影するカメラ(26)と、衛星信号に基づいて測位した車両の位置を含む測位情報を生成する測位部(25)と、画像情報提供装置(10)に送信するための車載器画像の収集地点または収集区間を示す収集条件を取得する条件取得部(210)と、測位情報に基づいて、車両が収集地点にまたは収集区間に到達したか判定する判定部(211)と、車両が収集地点にまたは収集区間に到達したと判定された場合に、カメラ(26)で撮影した車載器画像を画像情報提供装置(10)に送信する画像送信処理部(212)と、を備える。
【0133】
このようにすることで、車載器は、指定された地点または区間においてのみ、車載器画像を画像情報提供装置に送信すればよいので、画像情報提供装置との間の通信負荷を低減させることができる。
【0134】
(10)本開示の第10の態様によれば、画像情報提供方法は、対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定するステップと、収集地点または収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器(20)に対し、収集地点または収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、要求を受けた車載器(20)から受信した車載器画像をストレージに記憶するステップとを有する。
【0135】
(11)本開示の第11の態様によれば、プログラムは、画像情報提供装置(10)に、対象道路における画像の収集地点または収集区間を設定するステップと、収集地点または収集区間から所定の範囲内にある車両の車載器(20)に対し、収集地点または収集区間で撮影された車載器画像の送信を要求し、要求を受けた車載器(20)から受信した車載器画像をストレージに記憶するステップと、を実行させる。
【0136】
(12)本開示の第11の態様によれば、プログラムは、車両に搭載される車載器(20)に、車両の周辺における車載器画像をカメラ(26)で撮影するステップと、衛星信号に基づいて測位した車両の位置を含む測位情報を生成するステップと、画像情報提供装置(10)に送信するための車載器画像の収集地点または収集区間を示す収集条件を取得するステップと、測位情報に基づいて、車両が収集地点にまたは収集区間に到達したか判定するステップと、車両が収集地点にまたは収集区間に到達したと判定された場合に、カメラ(26)で撮影した車載器画像を画像情報提供装置(10)に送信するステップと、を実行させる。
【符号の説明】
【0137】
1 画像情報提供システム
10 画像情報提供装置
11 プロセッサ
110 設定部
111 画像取得部
112 画像生成部
113 走行情報取得部
12 メモリ
13 ストレージ
14 通信インタフェース
20 車載器
21 プロセッサ
210 条件取得部
211 判定部
212 画像送信処理部
213 走行情報送信処理部
22 メモリ
23 ストレージ
24 通信インタフェース
25 測位部
26 カメラ
30 上位サーバ
40 通信装置