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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097768
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 17/00 20060101AFI20230703BHJP
   H04R 7/04 20060101ALI20230703BHJP
   H04R 1/22 20060101ALI20230703BHJP
【FI】
H04R17/00
H04R7/04
H04R1/22 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】34
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021214047
(22)【出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】▲イェ▼ 載憲
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 貴之
【テーマコード(参考)】
5D004
5D016
5D018
【Fターム(参考)】
5D004AA02
5D004DD01
5D004EE00
5D016AA04
5D018AB20
(57)【要約】
【課題】様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる装置を提供する。
【解決手段】本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材、受動振動部材の背面に連結した振動装置、および振動装置を覆い、受動振動部材の背面を支持する支持部材を含み、振動装置は、第1振動部、第1振動部の周辺と連結した第2振動部、および第2振動部の周辺と受動振動部材の背面に連結した連結部とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受動振動部材、および
前記受動振動部材の背面に連結された振動装置、および
前記受動振動部材の背面にある支持部材を含み、
前記振動装置は、
第1振動部、
前記第1振動部の周辺と連結された第2振動部、および
前記第2振動部の周辺と前記受動振動部材の背面に連結された連結部を含む、装置。
【請求項2】
前記第1振動部は、互いに平行な第1および第2縁部分を有する第1能動振動部材を含み、
前記第2振動部は、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材を含み、
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材は、前記第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行に配置された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、
前記第1能動振動部材と重畳された第1縁部分、および
前記連結部に連結された第2縁部分を含み、
前記連結部は、
前記第2-1能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第1連結部材、および
前記第2-2能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第2連結部材を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1能動振動部材の角部分は、前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳された、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置された、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、
前記第1能動振動部材と重畳された第1縁部分、および
前記連結部に連結された第2角部分を含み、
前記連結部は、
前記第2-1能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第1連結部材、および
前記第2-2能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第2連結部材を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記第1振動部は、第1~第4縁部分を有する第1能動振動部材を含み、
前記第2振動部は、
前記第1能動振動部材の第1縁部分に連結された第2-1能動振動部材、
前記第1能動振動部材の中心部を挟んで前記第2能動振動部材と平行になるように前記第1能動振動部材の第2縁部分に連結された第2-2能動振動部材、
前記第1能動振動部材の第3縁部分に連結された第2-3能動振動部材、および
前記第1能動振動部材の中心部を挟んで前記第2-3能動振動部材と平行なるように前記第1能動振動部材の第4縁部分に連結された第2-4能動振動部材を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの幅は、前記第1能動振動部材よりも小さい、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材と重畳された第1縁部分、および前記連結部と連結された第2縁部分を含み、
前記連結部は、
前記第2-1能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第1連結部材、
前記第2-2能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第2連結部材、
前記第2-3能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第3連結部材、および
前記第2-4能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第4連結部材を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記第1能動振動部材の角部分は、前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳された、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され、
前記第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第3および第4縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置された、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材と重畳された第1角部分、および前記連結部と連結された第2角部分を含み、
前記連結部は、
前記第2-1能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第1連結部材、
前記第2-2能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第2連結部材、
前記第2-3能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第3連結部材、および
前記第2-4能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第4連結部材を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
受動振動部材、および
前記受動振動部材の背面に連結された複数の振動装置、および
前記受動振動部材の背面にある支持部材を含み、
前記複数の振動装置のそれぞれは、
第1能動振動部材、
前記第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行なるように前記第1能動振動部材の周辺と連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材、および
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材のそれぞれと、前記受動振動部材の背面に連結された連結部を含む、装置。
【請求項14】
前記第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分を含み、
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結された、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1能動振動部材の角部分は、前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳された、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記第2-1能動振動部材および前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置された、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記複数の振動装置のそれぞれは、前記第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行なるように前記第1能動振動部材の周辺と連結された第2-3能動振動部材と第2-4能動振動部材をさらに含み、
前記連結部は、前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれと前記受動振動部材の背面に連結された、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分と、互いに平行な第3および第4縁部分を含み、
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結され、
前記第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、前記第1能動振動部材の第3および第4縁部分にそれぞれ連結された、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第1能動振動部材の角部分は、前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳された、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分と、互いに平行な第3および第4縁部分を含み、
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され、
前記第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第3および第4縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置された、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記複数の振動装置は、1以上の振動装置を有する第1装置グループと第2装置グループを含み、
前記第1装置グループに含まれた振動装置の個数は、前記第2装置グループに含まれた振動装置の個数と同一または異なる、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記第1装置グループに含まれた1つ以上の振動装置に印加される駆動信号は、前記第2装置グループに含まれた1つ以上の振動装置に印加される駆動信号と同一または異なる、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記能動振動部材は、圧電物質を含む振動素子を含む、請求項2~22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記第1能動振動部材と前記第2-1能動振動部材および前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、圧電層を有する振動素子を含み、
前記圧電層は、
前記圧電物質を含む複数の圧電部、および
前記複数の圧電部の間に配置された軟性部を含む、請求項2~22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記第2-1能動振動部材および前記第2-2能動振動部材のそれぞれに構成された前記複数の圧電部の中の少なくとも1つ以上は、前記第1能動振動部材に構成された前記複数の圧電部の中の少なくとも1つ以上と重畳された、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、前記第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有する、請求項2~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記第2-1能動振動部材に印加される駆動信号は、前記第2-2能動振動部材に印加される駆動信号と同一または異なる、請求項2~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、前記第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有する、請求項2~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、前記第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有する、請求項7~12、および17~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号の中の少なくとも1つ以上は、異なる位相と異なる振幅の中の少なくとも1つ以上を有する、請求項7~12、および17~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、前記第1能動振動部材に印加される駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1以上と異なる、7~12、および17~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記振動装置は、前記第1能動振動部材に配置された重量部材をさらに含む、請求項2~31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記連結部は、弾性材料を含む、請求項1~32いずれか一項に記載の装置。
【請求項34】
前記受動振動部材は、映像を実現する複数の画素を有する表示部(または画面)を含む表示パネルであるか、または木材、ゴム、プラスチック、フレキシブルガラス、繊維、布、紙、金属、および皮革の中の1つ以上の材質を含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、装置に関するもので、より詳細には、音響を出力することができる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置は、音響を提供するために別途のスピーカまたは音響装置を含む。音響装置は、入力された電気信号を物理的な振動に変換する振動系を有している。強誘電性セラミックなどの圧電素子からなる圧電スピーカは、軽量で低消費電力であるという利点を有するため、様々な用途に利用されている。
【0003】
圧電スピーカに利用される圧電素子は、振動幅(または変位幅)が限定されているので、様々な音域帯、例えば、中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることに困難があるという技術的課題を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の発明者は、上で言及した技術的課題を認識し、様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる振動装置を実現するためのいくつかの実験を行った。いくつかの実験を通じて、低音域帯の音圧が向上され得る新しい振動装置を含む装置を発明した。
【0005】
本明細書の解決しようとする課題は、受動振動部材の振動によって発生される様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる装置を提供することを技術的課題とする。
【0006】
本明細書の解決しようとする課題は、受動振動部材の振動によって発生される重低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
本発明の解決しようとする課題は、上で言及した課題に限定されず、言及していないまた他の課題は、以下の記載内容から、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材、および受動振動部材の背面に連結された振動装置、および振動装置を覆い、受動振動部材の背面を支持支する支持部材を含み、振動装置は、第1振動部、第1振動部の周辺と連結された第2振動部、および第2振動部の周辺と受動振動部材の背面に連結された連結部とを含む。
【0009】
本明細書の実施例に係る装置は受動振動部材、および受動振動部材の背面に連結した複数の振動装置、および複数の振動装置を覆い、受動振動部材の背面を支持支する持部材を含み、前記複数の振動装置のそれぞれは、第1能動振動部材、第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行するように第1能動振動部材の周辺と連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材、および第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれと、受動振動部材の背面に連結された連結部とを含む。
【0010】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な例に係る具体的な事項は、以下の記載内容および図に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の実施例によれば、受動振動部材の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる装置を提供することができる。
【0012】
上で言及した解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではないので、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本明細書の実施例に係る装置を示す図である。
図2図1に示した線A-A’の断面図である。
図3図2に示した本明細書の第1実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図4】本明細書の実施例に係る振動素子を示す図である。
図5A図4に示す圧電層の第1および第2変形例を示す図である。
図5B図4に示す圧電層の第1および第2変形例を示す図である。
図6A図2および図3に示す第1振動部および第2振動部それぞれに印加される駆動信号による振動装置の振動幅(または変位幅)と変位点を示す図である。
図6B図2および図3に示す第1振動部および第2振動部それぞれに印加される駆動信号による振動装置の振動幅(または変位幅)と変位点を示す図である。
図7図1に示した線A-A’の他の断面図である。
図8】本明細書の第2実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図9】本明細書の第3実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図10】本明細書の第4実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図11】本明細書の第5実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図12】本明細書の第1実施例に係る振動駆動回路を示すブロック図である。
図13】本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路を示すブロック図である。
図14図1に示した線A-A’の他の断面図である。
図15】本明細書の第1実施例に係る装置の音響出力特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細には後述されている実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0015】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0016】
構成要素を解釈するに当たり、誤差範囲について別途の明示的な記載がなくても 誤差範囲または許容範囲を含むものと解釈する。
【0017】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0018】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0019】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0020】
本明細書の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。この用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によってその構成要素の性質、順番、順序、または数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「接続」すると記載された場合、その構成要素は、他の構成要素に直接に連結または接続され得るが、特に明示的な記載がない間接的に連結または接続され得る各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」し得ると理解されなければならない。
【0021】
「少なくとも1つ」は、関連された構成要素の1つ以上のすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1、第2、および第3構成要素の少なくとも1つ」の意味は、第1、第2、または第3構成要素だけでなく、第1、第2、および第3構成要素の2つ以上のすべての構成要素の組み合わせを含むとすることができる。
【0022】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は、互いに対して独立して実施可能することもでき、関連関係で一緒に実施することもできる。
【0023】
以下、添付の図および実施例を通じて本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜のために、実際とは異なるスケールを有するので、図に示したスケールに限定されない。
【0024】
図1は,本明細書の実施例に係る装置を示す図であり、図2は,図1に示した線A-A’の断面図である。
【0025】
図1および図2を参照すると、本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材100および振動装置200を含むことができる。
【0026】
本明細書の実施例に係る「装置」は、表示装置、音響装置、音響発生装置、サウンドバー、アナログサイネージ(analog signage)、またはデジタルサイネージ(digital signage)などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0027】
表示装置は、白黒またはカラー映像を実現する複数の画素を含む表示パネル、および表示パネルを駆動するための駆動部を含むことができる。例えば、表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、発光ダイオード表示パネル、電気泳動表示パネル、電子湿潤表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、または量子ドット発光表示パネルなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、有機発光表示パネルにおいて、画素は、有機発光層などの有機発光素子を含むことができ、画素は、カラー映像を構成する複数の色の中のいずれかを実現する副画素であり得る。これにより、本明細書の実施例に係る「装置」は、液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルなどの表示パネルを含む完成品(complete productまたはfinal product)であるノートブックコンピュータ、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電裝装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0028】
アナログサイネージは、広告用看板、ポスター、または案内板などであり得る。アナログサイネージは、文章、絵、および記号などのコンテンツを含むことができる。コンテンツは、装置の受動振動部材100側から視認ができるように配置され得る。コンテンツは、受動振動部材100に直接に付着され得、コンテンツが印刷などによって付着された紙などの媒体が、受動振動部材100に付着されることもできる。
【0029】
受動振動部材100は、振動装置200の駆動(または振動)によって振動することができる。例えば、受動振動部材100は、振動装置200の駆動によって振動と音響の中の1つ以上を発生することができる。
【0030】
本明細書の実施例に係る受動振動部材100は、白黒またはカラー映像を実現する複数の画素を有する表示部(または画面)を含む表示パネルであり得る。これにより、受動振動部材100は、振動装置200の駆動によって振動と音響の中の1つ以上を発生することができる。例えば、受動振動部材100は、表示部に映像を表示しながら振動装置200の駆動によって振動することにより、表示部に映像と同期される音響を発生し、または出力することができる。
【0031】
本明細書の他の実施例に係る受動振動部材100は、表示パネルではなく非表示パネルであり得る。例えば、受動振動部材100は、木材、ゴム、プラスチック、フレキシブルガラス、繊維、布、紙、金属、および皮革の中の1つ以上の材質を含む振動パネルであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0032】
本明細書の実施例に係る受動振動部材100は、振動対象物、表示部材、表示パネル、サイネージパネル、受動振動プレート、前面カバー、前面部材、振動パネル、サウンドパネル、または受動振動パネルであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0033】
振動装置200は、受動振動部材100を振動させるように構成され得る。振動装置200は、受動振動部材100の背面100aに連結するように構成され得る。これにより、振動装置200は、受動振動部材100を振動させることにより、受動振動部材100の振動によって振動と音響の中の1つ以上を発生または出力することができる。
【0034】
振動装置200は、受動振動部材100の背面100aに連結されるか、または結合され得る。振動装置200は、複数の能動振動部材210、230の合成振動(または変位)によって受動振動部材100を振動させるように構成され得る。例えば、振動装置200は、一部分が互いに重ねられた、または重畳されるように連結された複数の能動振動部材210、230を含み、複数の能動振動部材210、230の合成振動(または変位)によって受動振動部材100を振動させるように構成され得る。これにより、振動装置200は、複数の能動振動部材210、230の合成振動(または変位)によって変位幅(または振動幅)が増加されることにより、受動振動部材100の変位幅(または振動幅)を増加させ、または最大化することにより、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0035】
本明細書の実施例に係る装置は、支持部材300および結合部材350をさらに含むことができる。
【0036】
支持部材300は、受動振動部材100の背面100aに配置され得る。支持部材300は、振動装置200を覆うように受動振動部材100の背面100aに配置され得る。支持部材300は、受動振動部材100の背面100aと振動装置200のすべてを覆うように受動振動部材100の背面100aに配置され得る。例えば、支持部材300は、受動振動部材100と同じ大きさを有することができる。例えば、支持部材300は、振動装置200とギャップ空間(GS)を挟んで、受動振動部材100の背面全体を覆うことができる。ギャップ空間(GS)は、互いに向かい合う受動振動部材100と支持部材300との間に配置された結合部材350によって設けられ得る。ギャップ空間(GS)は、エアギャップ、収納空間、振動空間、または音響響胴などで表現されることができ、用語に限定されるものではない。
【0037】
支持部材300は、ガラス材質と、金属材質、およびプラスチック材質の中のいずれかの材質を含むことができる。支持部材300は、ガラス材質と、金属材質、およびプラスチック材質の中の少なくとも1つ以上の材質を積層した積層構造を含むことができる。例えば、支持部材300は、受動振動部材100と比較して、相対的に高い剛性または高い硬度を有する材質からなり得る。例えば、支持部材300は、背面構造物、支持構造物、支持プレート、支持カバー、背面カバー、ハウジング、または背面部材であり得るが、用語に限定されるものではない。
【0038】
受動振動部材100と支持部材300のそれぞれは、正方形状を有し、または長方形状を有し得るが、これに限定されず、多角形状、非多角形状、円形形状、または楕円形状を有することができる。例えば、本明細書の実施例に係る装置が、音響装置または音響バーに適用されるとき、受動振動部材100および支持部材300のそれぞれは、長辺の長さが短辺の長さよりも2倍以上長い長方形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0039】
結合部材350は、受動振動部材100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に連結されるように構成されることにより、互いに向かい合う受動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる
【0040】
本明細書の実施例に係る結合部材350は、接着性を有しながら圧縮および復元が可能な弾性材質を含むことができる。例えば、結合部材350は、両面テープ、片面テープ、または両面接着フォームパッドを含むことができるが、これに限定されず、接着性を有しながら圧縮および復元が可能なゴムパッドまたはシリコンパッドなどのような弾性パッドを含むことができる。例えば、結合部材350は、エラストマーによって形成され得る。
【0041】
選択的に、支持部材300は、受動振動部材100の背面の縁部分を支持する側壁部をさらに含むことができる。支持部材300の側壁部は、支持部材300の前面の縁部分から受動振動部材100の背面の縁部分の方に突出されるか、または曲げられることにより、受動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる。この場合、結合部材350は、支持部材300の側壁部と受動振動部材100の背面の縁部分との間に連結されるように構成され得る。これにより、支持部材300は、振動装置200を覆い、受動振動部材100の背面を支持することができる。例えば、支持部材300は、振動装置200を覆い、受動振動部材100の背面の縁部分を支持することができる。
【0042】
選択的に、受動振動部材100は、支持部材300の前面の縁部分と連結される側壁部をさらに含むことができる。受動振動部材100の側壁部は、受動振動部材100の背面の縁部分から支持部材300の前面の縁部分の方に突出されるか、または曲げられることにより、受動振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間(GS)を設けることができる。受動振動部材100は、側壁部によって剛性が増加され得る。この場合、結合部材350は、受動振動部材100の側壁部と支持部材300の背面の縁部分との間に連結されるように構成され得る。これにより、支持部材300は、振動装置200を覆い、受動振動部材100の背面(100a)を支持することができる。例えば、支持部材300は、振動装置200を覆い、受動振動部材100の背面の縁部分を支持することができる。
【0043】
図3は、図2に示した本明細書の第1実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
【0044】
図2および図3を参照すると、本明細書の第1実施例に係る振動装置200は、第1振動部210、第2振動部230、および連結部250を含むことができる。
【0045】
第1振動部210は、受動振動部材100の背面100aに向かい合うように配置され得る。例えば、第1振動部210は、受動振動部材100の背面100aと支持部材300との間に配置され得る。例えば、第1振動部210は、受動振動部材100と直接に連結せずに、受動振動部材100から離隔されるように受動振動部材100の背面100aと支持部材300との間に配置され得る。例えば、第1振動部210は、メイン振動部、中央振動部、または第1能動振動部であり得る。
【0046】
本明細書の実施例に係る第1振動部210は、第1能動振動部材211を含むことができる。第1能動振動部材211は、四角形状または正方形状を有することができる。第1能動振動部材211は、外部から入力される第1駆動信号によって屈曲形状で振動(または変位)するように実現され得る。
【0047】
第2振動部230は、第1振動部210の周辺と連結されるか、または結合され得る。第2振動部230は、第1振動部210の周辺と重ねられ、または重畳され得る。例えば、第2振動部230は、第1振動部210の周辺の一部分と重ねられ、または重畳され得る。第2振動部230は、第1振動部210の周辺の一部分と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2振動部230は、第1振動部210の縁部分と連結されるか、または結合され得る。
【0048】
本明細書の実施例に係る第2振動部230は、複数の第2能動振動部材231、232を含むことができる。例えば、第2振動部230は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232を含むことができる。例えば、第2振動部230は、2N(Nは自然数)個の第2能動振動部材231、232を含むことができる。例えば、2N個の第2能動振動部材231、232は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232を含むことができる。
【0049】
第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211の中心部(または中心領域)を挟んで互いに平行なるように第1能動振動部材211の周辺と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232は、第1能動振動部材211の中心部を中心に互いに対称になるように第1能動振動部材211の周辺と連結されるか、または結合され得る。
【0050】
第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、中心部を挟んで互いに平行、または中心部を中心に互いに対称となる第1連結領域と第2連結領域を含むことができる。第1連結領域は、第1能動振動部材211の周辺と重畳される第2-1能動振動部材231と、第2-2能動振動部材232のそれぞれの第1縁部分の中の少なくとも一部を含むことができる。第2連結領域は、受動振動部材100と連結される第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232それぞれの第2縁部分の中の少なくとも一部を含むことができる。
【0051】
本明細書の実施例によれば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、四角形状または正方形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211の中心部を中心に互いに対称となり得る多角形状、非多角形状、円形状、または楕円形状を有することができる。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211と同じ形状と同じ大きさを有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211と同じ形状と異なる大きさを有することができる。
【0052】
第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、同じ第2駆動信号によって屈曲形状に振動(または変位)するように実現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、互いに異なる第2駆動信号によって振動(または変位)するように実現され得、これにより受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅を変化させて様々な音域帯の音響を実現することができる。
【0053】
本明細書の実施例によれば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加される第2駆動信号は、第1能動振動部材211に印加される第1駆動信号と同じか異なることができる。本明細書の一実施例として、第1駆動信号と第2駆動信号は、同位相(same phase or in-phase)を有するか、または逆位相(opposite phases or anti-phases)を有することができる。本明細書の他の実施例として、第1駆動信号と第2駆動信号は、同じ周期を有し、同じ振幅を有するか、または異なる振幅を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0054】
第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、振動素子を含むことができる。
【0055】
振動素子は、入力される駆動信号によって振動(または変位)することができる。例えば、振動素子は、入力される駆動信号による圧電効果(または圧電特性)によって収縮と膨張を交互に繰り返すことで振動(または変位)することができる。駆動信号は、音響信号、振動駆動信号、または音声信号などのような交流信号であり得る。第1能動振動部材211の振動素子は、第1駆動信号によって振動(または変位)することができる。第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの振動素子は、第2駆動信号によって共に振動(または変位)することができる。
【0056】
本明細書の実施例に係る振動素子は、単層型の振動素子または積層型の振動素子であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。振動素子は、圧電特性を有する1つ以上の圧電素子を含むことができる。圧電素子は、入力された音響信号に基づいて駆動信号(または電圧)が印加されると、逆圧電効果によって変位する素子であり得る。圧電素子は、バイモルフ(Bimorph)およびユニモルフ(Unimorph)などのように電圧によって屈曲変位(または屈曲振動)する素子であり得る。
【0057】
第2振動部230は、接着部材220によって第1振動部210の周辺と結合されるか、または接着され得る。第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、接着部材220によって、第1能動振動部材211の周辺と結合されるか、または接着され得る。これにより、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、接着部材220によって第1能動振動部材210と連結されることにより、第1能動振動部材210の振動(または変位)の伝達を受けて振動(または変位)することができる。
【0058】
接着部材220は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれと第1能動振動部材211との間に配置されるか、または介在され得る。接着部材220は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの縁部分と第1能動振動部材211の前面の縁部分との間に配置されるか、または介在され得る。本明細書の実施例に係る接着部材220は、第1接着部材221と第2接着部材222を含むことができる。
【0059】
第1接着部材221は、第2-1能動振動部材231と第1能動振動部材211との間に配置されるか、または介在され得る。例えば、第1接着部材221は、第2-1能動振動部材231の第1連結領域と第1能動振動部材211の第1縁部分との間に連結され得る。例えば、第1接着部材221は、第2-1能動振動部材231の第1前面の縁部分と第1能動振動部材211の第1背面の縁部分との間に連結され得る。これにより、第2-1能動振動部材231の第1縁部分は、第1接着部材221によって第1能動振動素子211の第1縁部分と連結されることにより、第1能動振動素子211の振動(または変位)によって振動(または変位)することができる。
【0060】
第2接着部材222は、第2-2能動振動部材232と第1能動振動部材211の間に配置されるか、または介在され得る。例えば、第2接着部材222は、第2-2能動振動部材232の第1連結領域と第1能動振動部材211の第2縁部分との間に連結され得る。例えば、第2接着部材222は、第2-2能動振動部材232の第2前面の縁部分と第1能動振動部材211の第2背面の縁部分との間に連結され得る。これにより、第2-2能動振動部材232の第1縁部分は、第2接着部材222によって第1能動振動素子211の第2縁部分と連結されることにより、第1能動振動素子211の振動(または変位)によって振動(または変位)することができる。
【0061】
代案として、接着部材220は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの縁部分と第1能動振動部材211の背面の縁部分との間に配置されるか、または介在され得る。例えば、第1接着部材221は、第2-1能動振動部材231の第1背面の縁部分と第1能動振動部材211の第1前面の縁部分との間に連結され得る。例えば、第2接着部材222は、第2-2能動振動部材232の第2背面の縁部分と第1能動振動部材211の第2前面縁部分との間に連結され得る。
【0062】
本明細書の実施例に係る第1接着部材221と第2接着部材222のそれぞれは、圧縮と復元が可能な接着材料で構成され得る。例えば、第1接着部材221と第2接着部材222のそれぞれは、弾性率の低い接着材料で構成され得る。例えば、第1接着部材221および第2接着部材222のそれぞれは、接着樹脂材料、接着剤、または接着テープなどによって構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。接着樹脂材料は、エポキシ(epoxy)系、アクリル(acrylic)系、シリコーン(silicone)系、またはウレタン(urethane)系接着樹脂を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接着部材221と第2接着部材222のそれぞれは、第1能動振動部材211の振動が第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第1縁部分に良く伝達されるように、アクリルとウレタンの中の相対的に接着力が優秀で、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着材料を含むことができるが、本明細書の実施例は、これに限定されない。
【0063】
本明細書の実施例に係る接着樹脂、接着剤、または接着層は、光硬化性接着材料であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着樹脂、接着剤、または接着層は、UV(紫外線)接着剤であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0064】
連結部250は、第2振動部230の周辺と受動振動部材100の背面100aに連結されるか、または結合され得る。例えば、連結部250は、2N個の第2能動振動部材231、232のそれぞれと、受動振動部材100に連結された2N個の連結部材251、252を含むことができる。例えば、連結部250は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれと受動振動部材100に連結された第1連結部材251と第2連結部材252を含むことができる。例えば、2N個の連結部材251、252は、第1連結部材251と第2連結部材252を含むことができる。
【0065】
第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、多角柱の形状または円柱の形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の実施例によれば、第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、弾性または伸縮性を有する弾性材料を含むことができる。第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれより低い弾性率(またはヤング率)を有する弾性体によって構成され得る。例えば、第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、両面テープ、片面テープ、または両面接着フォームパッドを含むことができるが、これに限定されず、接着層を有しながら圧縮と復元が可能なゴムパッドまたはシリコンパッドなどの弾性パッドを含むことができる。例えば、第1および第2連結部材251、252のそれぞれの接着層は、接着力が優秀で、硬度の高い特性を有するアクリル系の接着材料を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、エラストマーによって形成され得る。
【0066】
第1連結部材(または第1弾性部材)251は、第2-1能動振動部材231と受動振動部材100との間に配置されるか、または連結され得る。例えば、第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2連結領域と受動振動部材100の背面100aとの間に連結され得る。例えば、第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2前面の縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結され得る。これにより、第2-1能動振動部材231の第2縁部分は、第1連結部材251によって受動振動部材100と連結されることにより、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231の振動によって、受動振動部材100を振動(または変位)させることができる。そして、第2-1能動振動部材231は、第1連結部材251と第1能動振動部材211によって、両端の質量が増大され、第1連結部材251の弾性率と第1能動振動部材211自体の弾性率との複合作用により弾性度が増加されることで、振動幅(または変位幅)が増大され得る。
【0067】
第2連結部材(または第2弾性部材)252は、第2-2能動振動部材232と受動振動部材100との間に配置されるか、または連結され得る。例えば、第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2連結領域と受動振動部材100の背面100aとの間に連結され得る。例えば、第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2前面の縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結され得る。これにより、第2-2能動振動部材232の第2縁部分は、第2連結部材252によって受動振動部材100に連結されることにより、第1能動振動部材211と第2-2能動振動部材232の振動によって、受動振動部材100を振動(または変位)させることができる。そして、第2-2能動振動部材232は、第2連結部材252と第1能動振動部材211によって両端の質量が増大され、第2連結部材252の弾性率と第1能動振動部材211自体の弾性率との複合作用により弾性度が増加されることで、振動幅(または変位幅)が増大され得る。
【0068】
このような、本明細書の第1実施例に係る振動装置200は、駆動(または振動)時、第2-1および第2-2能動振動部材231,232のそれぞれと合成振動(または、複合振動)によって、大きな振動幅(または変位幅)を有することにより、受動振動部材100の振動幅(または変位幅)が増大され得、これにより受動振動部材100の振動によって発生さえる低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0069】
図4は、本明細書の実施例に係る振動素子を示す図である。図4は、図2図3に示した能動振動部材の振動素子を示す図である。
【0070】
図2図4を参照すると、本明細書の実施例に係る第1能動振動部材210、第2-1能動振動部材231、および第2-2能動振動部材232のそれぞれは、振動素子201を含むことができる。
【0071】
本明細書の実施例に係る振動素子201は、単層型の振動素子であり得る。単層型の振動素子201は、圧電層201、圧電層201の第1面に配置された1つ以上の第1電極201b、および圧電層201の第1面とは異なる第2面に配置された1つ以上の第2電極201cを含むことができる。例えば、圧電層201bは、前面と背面を含むことができる。例えば、圧電層201bの第1面は、圧電層201bの前面(または背面)の中の第1領域であり得、圧電層201bの第2面は、圧電層201bの前面(または背面)の中の第1領域と離隔された第2領域であり得る。例えば、圧電層201bの第1面は、圧電層201bの前面であり得、圧電層201bの第2面は、圧電層201bの背面であり得る。
【0072】
単層型の振動素子201は、第1電極201bを覆う第1保護部材201d、および第2電極201cを覆う第2保護部材201eをさらに含むことができる。第1保護部材201dは、接着層を介して第1電極201bと接着され得る。代案として、第1電極201bは、第1保護部材201dに実現され、導電性の接着部材を介して圧電層201bの第1面と電気的に連結され得る。第2保護部材201eは、接着層を介して第2電極201cと接着され得る。代案として、第2電極201cは、第2保護部材201eに実現され、導電性の接着部材を介して圧電層201bの第2面と電気的に連結され得る。
【0073】
第1能動振動部材210の振動素子201において、第1保護部材201dおよび第2保護部材201eの中のいずれか1つは、接着部材220を介して第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの振動素子201に構成された第1保護部材201dおよび第2保護部材201eの中のいずれか1つと連結されるか、または接着され得る。第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれにおいて、振動素子201の第1保護部材201dおよび第2保護部材201eの中のいずれか1つは、連結部250を介して受動振動部材100と連結されるか、または結合され得る。
【0074】
代案として、本明細書の他の実施例に係る振動素子201は、積層型の振動素子であり得る。単層型の振動素子201は、複数の圧電素子を含むことができる。例えば、複数の圧電素子の中の上下に隣接する2つの圧電素子の間に介在された電極は、上下に隣接する2つの圧電素子のそれぞれに同一の駆動信号を印加する共通電極として用いることができるが、本明細書の実施例これに限定されない。例えば、複数の圧電素子の中の上下に隣接する2つの圧電素子間に弾性を有する絶縁層が介在されることもできる。例えば、弾性を有する絶縁層は、圧電素子または振動素子210の重量を増加させることができ、これにより圧電素子または振動素子210の共振周波数(または固有周波数)を減少させる重量体(あるいは、質量体)として作用することもできる。本明細書の他の実施例に係る振動素子201において、複数の圧電素子の中の最上層の圧電素子は、第1保護部材201dによって覆われ、複数の圧電素子の中の最下層の圧電素子は、第2保護部材201eによって覆われ得る。
【0075】
本明細書の実施例に係る圧電層201は、圧電部、圧電構造物、圧電シート、圧電セラミックシート、圧電プレート、圧電セラミックプレート、振動発生部、変位部、変位層、圧電構造物、または振動構造であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0076】
本明細書の実施例に係る圧電層201の材料は、特に限定されるものではないが、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系列の圧電物質で構成されるか、またはペロブスカイト(Perovskite)系列の結晶構造を有する圧電セラミック材料で構成され得る。例えば、圧電層201は、鉛(Pb)を含む圧電物質で構成されるか、または鉛(Pb)を含まない圧電物質で構成され得る。例えば、鉛(Pb)を含む圧電物質は、PZT(Lead Zirconate Titanate)系物質、PZNN(Lead Zirconate Nickel Niobate)系物質、PMN(Lead Magnesium Niobate)系物質、PNN(Lead Nikel Niobate)系物質、PZN(Lead Zirconate Niobate)系物質、およびPIN(Lead Indium Niobate)系物質の中の1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、鉛(Pb)を含まない圧電物質は、バリウムチタネート(BaTiO3)、カルシウムチタネート(CaTiO3)、およびストロンチウムチタネート(SrTiO3)の中の1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれらに限定されない。
【0077】
図5Aおよび図5Bは、図4に示す圧電層の第1および第2変形例を示す図である。
【0078】
図4および図5Aを参照すると、本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aは、複数の第1部分201a1および複数の第2部分201a2を含むことができる。例えば、複数の第1部分201a1および複数の第2部分201a2は、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って、交互に繰り返し配置され得る。例えば、第1方向(X)は、振動素子201の横方向であり得、第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する振動素子201の縦方向であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1方向(X)は、振動素子201の縦方向であり得、第2方向(Y)は、振動素子201の横方向であり得る。
【0079】
複数の第1部分201a1のそれぞれは、圧電効果(または圧電特性)を有する無機物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、無機部、無機物質部、圧電部、圧電物質部、または電気活性部であり得る。
【0080】
本明細書の実施例によれば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1幅(W1)を有し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に沿って延長され得る。複数の第1部分201a1のそれぞれは、図4で説明した圧電層201aと実質的に同一の圧電物質からなることができ、これに対する重複説明は、省略する。
【0081】
複数の第2部分201a2のそれぞれは、複数の第1部分201a1の間に配置され得る。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、複数の第2部分201a2の中の隣接する2つの第2部分201a2の間に配置され得る。複数の第2部分201a2のそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第2幅(W2)を有し、第2方向(Y)(または第1方向(X))に沿って延長され得る。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なることができる。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)より大きいことがあり得る。例えば、第1部分201a1と第2部分201a2は、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。
【0082】
複数の第2部分201a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分201a1間のギャップを埋めるように構成され得る。複数の第2部分201a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分201a1間のギャップを埋めるように構成されることによって、隣接する第1部分201a1と連結されるか、または接着され得る。本明細書の実施例によれば、複数の第1部分201a1と複数の第2部分201a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。
【0083】
本明細書の実施例によれば、複数の第2部分201a2のそれぞれは、第1部分201a1に印加される衝撃を吸収することによって、第1部分201a1の耐久性を向上させることができ、振動素子201に柔軟性を提供することができる。複数の第2部分201a2のそれぞれは、軟性特性を有する有機物質を含むことができる。例えば、複数の第2部分201a2は、エポキシ系ポリマー、アクリル系ポリマー、およびシリコーン系ポリマーの中の1つ以上であり得、これらに限定されない。例えば、複数の第2部分201a2のそれぞれは、有機部、有機物質部、接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部であり得、用語に限定されものではない。
【0084】
複数の第1部分201a1と複数の第2部分201a2のそれぞれの第1面は、第1電極層201bと共通に連結され得る。複数の第1部分201a1と複数の第2部分201a2のそれぞれの第2面は、第2電極層201cと共通に連結され得る。
【0085】
本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aは、複数の第1部分201a1と第2部分201a2とが同一平面に配置(または連結)されることにより、単一の薄いフィルム形状を有することができる。これにより、本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aを含む振動素子201は、振動特性を有する第1部分201a1によって上下の方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分201a2によって曲面の形状に曲がることができる。例えば、本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aを含む振動素子201は、2-2複合体構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0086】
図2図4、および図5Aを参照すると、第1能動振動部材211の振動素子201、第2-1能動振動部材231の振動素子201、および第2-2能動振動部材232の振動素子201のそれぞれが、本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aを含んで構成されるとき、第1能動振動部材211の振動素子201の第1および第2縁部分に配置された少なくとも1つ以上の第1部分201a1は、第2-1能動振動部材231の振動素子201と第2-2能動振動部材232の振動素子201のそれぞれに構成された少なくとも1つ以上の第1部分201a1の少なくとも一部と重ねられ、または重畳され得る。これにより、第1能動振動部材211の振動が第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに効率的に伝達され得る。
【0087】
図4および図5Bを参照すると、本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aは、複数の第1部分201a3、および複数の第1部分201a3の間に配置された第2部分201a4を含むことができる。
【0088】
複数の第1部分201a3のそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)それぞれに沿って互いに離隔されるように配置され得る。例えば、複数の第1部分201a3のそれぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体形状を有しながら格子形状に配置され得る。複数の第1部分201a3のそれぞれは、図5Aで説明した第1部分201a1と実質的に同一の圧電物質からなり得るので、これに対する重複説明は、省略する。
【0089】
第2部分201a4は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分201a3の間に配置され得る。第2部分201a4は、隣接する2つの第1部分201a3の間のギャップを埋めるか、または複数の第1部分201a3のそれぞれを囲むように構成されることによって、隣接する第1部分201a3と連結されるか、または接着され得る。第2部分201a4は、図5Aで説明した第2部分201a2と実質的に同一の有機物質からなるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0090】
複数の第1部分201a3と第2部分201a4のそれぞれの第1面は、第1電極層201bと共通に連結され得る。複数の第1部分201a3と第2部分201a4のそれぞれの第2面は、第2電極層201cと共通に連結され得る。
【0091】
本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aは、複数の第1部分201a3と第2部分201a4が、同一平面に配置(または連結)されることにより、単一の薄いフィルム形状を有することができる。これにより、本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aを含む振動素子201は、振動特性を有する第1部分201a3によって上下の方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分201a4によって曲面の形状に曲がることができる。例えば、本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aを含む振動素子201は、2-2複合体構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0092】
図2図4、および図5Bを参照すると、第1能動振動部材211の振動素子201、第2-1能動振動部材231の振動素子201、および第2-2能動振動部材232の振動素子201のそれぞれが、本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aを含んで構成されるとき、第1能動振動部材211の振動素子201の第1および第2縁部分に配置された少なくとも1つ以上の第1部分201a3は、第2-1能動振動部材231の振動素子201と第2-2能動振動部材232の振動素子201のそれぞれに構成された少なくとも1つ以上の第1部分201a3の少なくとも一部と重ねられ、または重畳され得る。これにより、第1能動振動部材211の振動が第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに効率的に伝達され得る。
【0093】
図6Aおよび図6Bは、図2および図3に示す第1振動部および第2振動部のそれぞれに印加される駆動信号による振動装置の振動幅(または変位幅)と変位点を示す図である。
【0094】
図2および図6Aを参照すると、第1振動部210に印加される第1駆動信号(DS1)は、第2振動部230に印加される第2駆動信号(DS2)と同位相を有することができる。これにより、第1振動部210の第1能動振動部材211と第2振動部230の第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、互いに同じ形状で変位(または屈曲)され得る。
【0095】
第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231および第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加される駆動信号(DS1、DS2)が同位相を有するとき、振動装置200の全体の振動幅(または変位量)は、第1能動振動部材211の振動幅(または変位量)と第2-1能動振動部材231(または第2-2能動振動部材232)の振動幅が加わるにつれて増加され得る。例えば、第1能動振動部材211の振動と、第2-1能動振動部材231および第2-2能動振動部材232のそれぞれの振動が、互いに強化されることにより、第1振動部210と第2振動部230の振動による振動装置200の振動幅が増加され得る。
【0096】
本明細書の実施例によれば、正極性の第1駆動信号(DS1)が、第1能動振動部材211に印加され、これと同時に、正極性の第1駆動信号(DS1)と同位相を有する正極性の第2駆動信号(DS2)が、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加されるとき、第1振動部210と第2振動部230は、第1形状(または凸形状)(DSa)に変位され得、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2縁部分は、支持部材300に近づく方向に変位され得る。これとは逆に、負極性の第1駆動信号(DS1)が、第1能動振動部材211に印加され、これと同時に、負極性の第1駆動信号(DS1)と同位相を有する負極性の第2駆動信号(DS2)が、第2-1能動振動部材231および第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加されるとき、第1振動部210と第2振動部230は、第1形状(DSa)とは反対され第2形状(または凹状形状)(DSb)に変位され得、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2縁部分は、受動振動部材100に近づく方向に変位され得る。
【0097】
したがって、第1振動部210と第2振動部230に同位相の駆動信号が印加されるとき、正極性の駆動信号(DS1、DS2)によって変位される第1振動部210と第2振動部230の第1形状(または第1振動形状)(DSa)および負極性の駆動信号(DS1、DS2)によって変位される第1振動部210と第2振動部230の第2形状(または第2振動形状)(DSb)が交差される変位点(BP)は、連結部材251、252の外部(または外側)に位置することができる。これにより、第1振動部210と第2振動部230に同位相の駆動信号が印加されるとき、振動装置200の振動幅(または変位量)が増大されるにつれて受動振動部材100の振動幅(または変位量)が増加され得るので、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯、例えば低音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0098】
図2および図6Bを参照すると、第2振動部230に印加される第2駆動信号(DS2)は、第1振動部210に印加される第1駆動信号(DS1)と逆位相を有することができる。これにより、第1振動部210の第1能動振動部材211と第2振動部230の第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、互いに異なる形状に変位(または屈曲)され得る。
【0099】
第2-1能動振動部材231および第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加される第2駆動信号(DS2)が、第1能動振動部材211に印加される第1駆動信号(DS1)と逆位相を有するとき、振動装置200の全体の振動幅(または変位量)は、第2-1能動振動部材231(または第2-2能動振動部材232)の振動幅(または変位量)が、第1能動振動部材211の振動幅(または変位量)によって抑制されるにつれて減少され得る。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの振動が、第1能動振動部材211の振動によって干渉されることにより、第1振動部210と第2振動部230の振動による振動装置200の振動幅が減少され得る。
【0100】
本明細書の実施例によれば、正極性の第1駆動信号(DS1)が第1能動振動部材211に印加され、これと同時に、正極性の第1駆動信号(DS1)と逆位相を有する負極性の第2駆動信号(DS2)が、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加されるとき、第1振動部210および第2振動部230は、第2形状(DSb)に変位され得、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2縁部分は、受動振動部材100に近づく方向に変位され得る。これとは逆に、負極性の第1駆動信号(DS1)が第1能動振動部材211に印加され、これと同時に、負極性の第1駆動信号(DS1)と逆位相を有する正極性の第2駆動信号(DS2)が、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加されるとき、第1振動部210と第2振動部230は、第1形状(DSa)に変位され得、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2縁部分は、支持部材300に近づく方向に変位され得る。
【0101】
したがって、第1振動部210と第2振動部230に逆位相の駆動信号が印加されるとき、第1振動部210と第2振動部230の第1形状(DSa)と第2形状(DSb)が交差する変位点(BP)は、連結部材251、252の内部(または内側)に位置するか、または連結部材251、252と第1振動部210との間に位置することができる。これにより、第1振動部210および第2振動部230に逆位相の駆動信号が印加されるとき、振動装置200の振動幅(または変位量)が減少されるにつれて受動振動部材100の振動幅(または変位量)が減少され得るので、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0102】
他の例として、第2-1能動振動部材231に印加される第2駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第2-2能動振動部材232に印加される第2駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つと異なることができる。この場合、第1振動部210と第2振動部230の第1形状(DSa)と第2形状(DSb)が交差する変位点(BP)が変化され得、これにより受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅が変化されて様々な音域帯の音響が実現され得る。例えば、第1振動部210と第2振動部230の変位点(BP)の位置が変化するにつれて、受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅が変化されて様々な音域帯の音響が実現され得る。
【0103】
このような、本明細書の実施例に係る装置は、振動装置200の第1振動部210と第2振動部230に同位相を有する駆動信号を供給することにより、受動振動部材100それぞれの振動幅(または変位量)を増加させることができるので、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0104】
また、本明細書の実施例に係る装置は、振動装置200の第1振動部210と第2振動部230に逆位相を有する駆動信号を供給することにより、受動振動部材100それぞれの変位量(または変位幅)を減少させることができるので、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0105】
そして、本明細書の実施例に係る装置は、振動装置200の第1振動部210と第2振動部230に同位相を有する駆動信号(DS1、DS2)と逆位相を有する駆動信号(DS1、DS2)を周期的または交互に供給することにより、第1振動部210と第2振動部230の振動幅(または変位量)を調整(または可変)して受動振動部材100それぞれの振動幅(または変位量)を調整(または可変)させることができるので、受動振動部材100の振動によって様々な音域帯の音響を発生(または出力)することができ、様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0106】
図7は、図1に示した線A-A’の他の断面図である。図7は、図1図6Bで説明した本明細書の実施例に係る装置または振動装置に重量部材をさらに構成したものである。したがって、図7に対する説明では、重量部材およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は、省略する。
【0107】
図7を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置または振動装置200は、重量部材260をさらに含むことができる。
【0108】
重量部材260は、第1振動部210に配置されるか、または付着され得る。例えば、重量部材260は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232の間の第1能動振動部材211に配置され得る。例えば、重量部材260は、第1能動振動部材211の背面の中心部または前面の中心部に配置されるか、または付着され得る。例えば、重量部材260は、多角柱の形状または円柱の形状を有することができる。
【0109】
重量部材260は、第1能動振動部材211に対して重量体(または質量体)(mass)として作用することができる弾性材質で構成され得る。例えば、重量部材260は、第1能動振動部材211の反り強度未満の強度を有する弾性材質で構成され得る。例えば、重量部材260は、連結部250と同じ弾性材質で構成され得る。
【0110】
重量部材260は、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの重量(または質量)を増加させ、これにより、第1能動振動部材211の最低共振周波数(または最低固有周波数)を減少させる重量体(または質量体)(mass)として作用することができる。これにより、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、最低共振周波数(または最低固有周波数)がさらに減少することにより、相対的にさらに低い周波数で振動することができる。
【0111】
代案として、重量部材260は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれと第1能動振動部材211との間に配置され得る。例えば、重量部材260は、第1能動振動部材211と接着部材220との間に配置され得る。例えば、重量部材260は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれと接着部材220との間に配置され得る。例えば、重量部材260は、第1および第2接着部材221、222のそれぞれに内蔵され得る。例えば、第1および第2接着部材221、222のそれぞれは、重量部材260を全体的に囲むように配置され得る。この場合にも、重量部材260は、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの重量(または質量)を増加させ、これにより、第1能動振動部材211の最低共振周波数(または最低固有周波数)を減少させる重量体(または質量体)(mass)として作用することができる。
【0112】
代案として、重量部材260は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに配置され得る。例えば、重量部材260は、支持部材300と向かい合う第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの背面の中心部に配置されるか、または付着され得る。この場合にも、重量部材260は、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの重量(または質量)を増加させ、これにより、第1能動振動部材211の最低共振周波数(または最低固有周波数)を減少させる重量体(または質量体)(mass)として作用することができる。
【0113】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置または振動装置200は、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの最低共振周波数を減少させることができる重量部材260をさらに含むことにより、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性をさらに向上させることができる。
【0114】
図8は、本明細書の第2実施例に係る振動装置を示す平面図である。図8は、図2および図3に示す振動装置において、第2振動部を変更したものである。したがって、以下の図8に対する説明では、第2振動部およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与しこれに対する重複説明は、省略する。
【0115】
図2および図8を参照すると、本明細書の第2実施例に係る振動装置200において、第2振動部230の第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれは、第1振動部210の第1能動振動部材211から傾斜して配置され得る。第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれは、第1能動振動部材211の第1および第2縁部分に対して傾く、または傾斜するように配置され、第1能動振動部材211の中心部を挟んで互いに平行に配置され得る。
【0116】
第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれは、第2方向(Y)に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜するように配置され得る。例えば、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれは、第2方向(Y)と平行な第1能動振動部材211の第1および第2辺に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜するように配置され得る。例えば、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれの第1縁部分に対応する第1辺は、第1能動振動部材211の第1および第2辺に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜することができる。
【0117】
本明細書の実施例によれば、第1能動振動部材211の第1辺と第2-1能動振動部材231の第1辺との間の角度(θ)は、鋭角であり得る。また、第1能動振動部材211の第2辺と第2-2能動振動部材232の第1辺との間の角度(θ)は、鋭角であり得る。例えば、第1能動振動部材211の第1辺と第2-1能動振動部材231の第1辺との間の角度(θ)と、第1能動振動部材211の第2辺と第2-2能動振動部材232の第1辺との間の角度(θ)のそれぞれは、45度以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0118】
本明細書の実施例によれば、第1能動振動部材211の第1縁部分の両角部分の中の少なくとも1つ以上は、第2-1能動振動部材231の第1縁部分と重畳されるか、または連結され得る。第1能動振動部材211の第2縁部分の両角部分の中の少なくとも1つ以上は、第2-2能動振動部材231の第1縁部分と重畳されるか、または連結され得る。これにより、第1能動振動部材211の振動時、第1能動振動部材211の角部分でのクラックまたは割れが防止されるか、または最小化され得、これにより第1能動振動部材211または振動装置200の信頼性が向上され得る。
【0119】
本明細書の実施例によれば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211と重畳される第1角部分、および第1角部分と反対される第2角部分を含むことができる。これにより、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2角部分と第1能動振動部材211の中心部との距離は、図3と比較して増加されることにより、振動装置200の長さが、長くされ得、これにより、振動装置200の振動幅(または変位幅)が、長くされ得る。
【0120】
本明細書の第2実施例に係る振動装置200において、連結部250の第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。連結部250の第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。これにより、第1連結部材251と第2連結部材252との距離(L)は、図3と比較して増加されることにより、振動装置200の長さが、長くされ得、これにより振動装置200の振動幅(または変位幅)が、増加され得る。
【0121】
このような、本明細書の第2実施例に係る振動装置200は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれが、第1能動振動部材211に対して傾く、または傾斜するように配置されることによって、振動幅(または変位幅)が増加され得、これによって、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性がさらに向上され得る。
【0122】
図9は、本明細書の第3実施例に係る振動装置を示す平面図である。図9は、図2および図3または図7に示す振動装置において、第2振動部を変更したものである。したがって、以下の図9に対する説明では、第2振動部およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は、省略する。
【0123】
図2図7、および図9を参照すると、本明細書の第3実施例に係る振動装置200において、第2振動部230は、4つの能動振動部材231、232、233、234を含むことができる。例えば、第2振動部230は、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234を含むことができる。
【0124】
第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211と異なる形状を有することができる。本明細書の一実施例として、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211と同じ小さな大きさを有する正方形状を含むことができる。本明細書の他の実施例として、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211よりも小さい幅を有しながら第1能動振動部材211と同じまたは大きな大きさを有する長方形状を含むことができる。
【0125】
第2-1能動振動部材231は、第1能動振動部材211の第1縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-1能動振動部材231は、図2および図3で説明した第2-1能動振動部材231と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0126】
第2-2能動振動部材232は、第1能動振動部材211の第2縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-2能動振動部材232は、図2および図3で説明した第2-2能動振動部材232と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0127】
第2-3能動振動部材233は、第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、第1能動振動部材211において、第3縁部分は、第1縁部分と第2縁部分との間に位置するか、第1能動振動部材211の第3縁部分は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232との間に位置することができる。例えば、第1能動振動部材211の第3縁部分は、第1能動振動部材211の辺の中の第1方向(X)と平行な辺を含むことができる。例えば、第2-3能動振動部材233の第1縁部分は、接着部材220の第3接着部材223を介して、第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-3能動振動部材233は、第3接着部材223を介して第1能動振動部材211の第3縁部分と連結されることを除いて、図2および図3で説明した第2-1能動振動部材231と実質的に同じであるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0128】
第2-4能動振動部材234は、第1能動振動部材211の第4縁部分に連結または結合し得る。例えば、第1能動振動部材211で、第4縁部分は、第3縁部分と平行であり得る。例えば、第2-4能動振動部材234の第1縁部分は、接着部材220の第4接着部材224を介して、第1能動振動部材211の第4縁部分に連結または結合し得る。このような第2-4能動振動部材234は、第4接着部材224を介して第1能動振動部材211の第4縁部分に連結することを除いて、図2および図3で説明した2-1能動振動部材231と実質的に同じであるので、これに対する重複説明は省略する。
【0129】
第2-3能動振動部材233と第2-4能動振動部材234は、第1能動振動部材211の中心部を挟んで互いに平行に配置され得る。第2-3能動振動部材233と第2-4能動振動部材234のそれぞれは、振動素子を含むことができる。第2-3能動振動部材233および第2-4能動振動部材234のそれぞれの振動素子は、図3図5Bで説明した第2-1能動振動部材231の振動素子と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0130】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211に印加される第1駆動信号と同位相を有するか、または逆位相を有する第2駆動信号によって振動(または変位)することができる。
【0131】
本明細書の他の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに印加される第2-1~第2-4駆動信号は、同一または異なることができる。例えば、第2-1~第2-4駆動信号の中の少なくとも1つ以上は、異なることができる。例えば、第2-1~第2-4駆動信号の中の少なくとも1つ以上は、異なる位相を含むことができる。例えば、第2-1~第2-4駆動信号の中の少なくとも1つ以上は、異なる振幅を含むことができる。例えば、第2-1~第2-4駆動信号の中の少なくとも1つは、異なる位相と異なる振幅を含むことができる。これにより、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234の中の少なくとも1つ以上は、異なる振動幅(または変位量)で振動することができ、これにより振動装置200の振動これにより、受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅が変化されて様々な音域帯の音響が実現され得る。
【0132】
第3接着部材223と第4接着部材224のそれぞれは、図2図3で説明した第1接着部材221と実質的に同じであるので、これに対する重複説明は省略する。
【0133】
本明細書の第3実施例に係る振動装置200において、連結部250は、第1~第4連結部材251、252、253、254を含むことができる。
【0134】
第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。このような第1連結部材251は、図2および図3で説明した第1連結部材251と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0135】
第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。このような第2連結部材252は、図2および図3で説明した第2連結部材252と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0136】
第3連結部材253は、第2-3能動振動部材233の第3縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。このような第3連結部材253は、図2および図3で説明した第1連結部材251と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0137】
第4連結部材254は、第2-4能動振動部材234の第4縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。このような第4連結部材254は、図2および図3で説明した第1連結部材251と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0138】
このような、本明細書の第3実施例に係る振動装置200は、第1能動振動部材211と受動振動部材100との間に連結された第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234を含むことにより、受動振動部材100の振動幅(または変位幅)をさらに増加させ、低音域帯の音響特性と音圧特性をさらに向上させることができ、受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅を変化させて、様々な音域帯の音響を実現することができ、様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0139】
図10は、本明細書の第4実施例に係る振動装置を示す平面図である。図10は、図9に示す振動装置において第2-1~第2-4能動振動部材の配置構造を変更したものである。したがって、以下の図10に対する説明では、第2-1~第2-4能動振動部材およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は、省略する。
【0140】
図2図7、および図10を参照すると、本明細書の第4実施例に係る振動装置200において、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211の縁部分の角部分に配置され得る。
【0141】
第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211の縁部分から角部分の方に偏って配置され得る。
【0142】
第2-1能動振動部材231は、第1能動振動部材211の第1角部分と重畳されるように第1能動振動部材211の第1縁部分に連結されるか、または結合され得る。第2-2能動振動部材232は、第1能動振動部材211の第1角部分と対角線方向にある第2角部分と重畳されるように、第1能動振動部材211の第2縁部分に連結されるか、または結合され得る。第2-3能動振動部材233は、第1能動振動部材211の第3角部分と重畳されるように第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。第2-4能動振動部材234は、第1能動振動部材211の第3角部分と対角線方向にある第4角部分と重畳されるように第1能動振動部材211の第4縁部分に連結されるか、または結合し得る。
【0143】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211の第1~第4角部分と重畳されることにより、第1能動振動部材211の振動時、第1能動振動部材211の角部分でのクラックまたは割れを防止し、または最小化することができ、これにより第1能動振動部材211または振動装置200の信頼性を向上させることができる。
【0144】
このような、本明細書の第4実施例に係る振動装置200は、本明細書の第3実施例に係る振動装置200と同様の効果を有することができ、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれが、第1能動振動部材211の角部分と重畳することにより、第1能動振動部材211の角部分でのクラックまたは割れが防止されるか、または最小化されることができるので、信頼性が向上され得る。
【0145】
図11は、本明細書の第5実施例に係る振動装置を示す平面図である。図11は、図8に示す振動装置の第2振動部に、第2-3および第2-4能動振動部材をさらに構成したものである。したがって、以下の図11に対する説明では、第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれ、およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は、省略する。
【0146】
図2図7、および図11を参照すると、本明細書の第5実施例に係る振動装置200において、第2振動部230は、第2-3および第2-4能動振動部材233、234をさらに含むことができる。
【0147】
第2-3および第2-4能動振動部材233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211の第3および第4縁部分に対して傾く、または傾斜するように配置され、第1能動振動部材211の中心部を挟んで互いに平行に配置され得る。第2-3および第2-4能動振動部材233、234のそれぞれは、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれと同じ形状と同じ大きさを有することができる。
【0148】
第2-3および第2-4能動振動部材233、234のそれぞれは、第1方向(X)に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜するように配置され得る。例えば、第2-3および第2-4能動振動部材233、234のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1能動振動部材211の第3および第4辺に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜するように配置され得る。例えば、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれの第1縁部分に対応する第1辺は、第1能動振動部材211の第3および第4辺に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜することができる。
【0149】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれの第1辺と第1能動振動部材211の各辺との間の角度(θ)は、鋭角であり得る。例えば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれの第1辺と第1能動振動部材211の各辺との間の角度(θ)は、45度であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0150】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211と重畳される第1角部分、および第1角部分と反対される第2角部分を含むことができる。したがって、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれの第2角部分と第1能動振動部材211の中心部との距離は、図3と比較して増加されることにより、振動装置200の長さが長くされ得、これにより振動装置200の振動幅(または変位幅)が長くされ得る。
【0151】
本明細書の実施例によれば、第2-3能動振動部材233は、接着部材220の第3接着部材223を介して第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、第2-3能動振動部材233の第1角部分を含む第1縁部分は、第3接着部材223を介して第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-3能動振動部材233は、第3接着部材223を介して第1能動振動部材211の第3縁部分と連結されることを除いて、図8で説明した第2-1能動振動部材231と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0152】
第2-4能動振動部材234は、接着部材220の第4接着部材224を介して第1能動振動部材211の第4縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、第2-4能動振動部材234の第1角部分を含む第1縁部分は、第4接着部材224を介して第1能動振動部材211の第4縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-4能動振動部材234は、第4接着部材224を介して第1能動振動部材211の第4縁部分に連結されることを除いて、図8で説明した第2-1能動振動部材231と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は省略する。
【0153】
本明細書の実施例によれば、第1能動振動部材211の第3縁部分の両角部分の中の少なくとも1つ以上は、第2-3能動振動部材233の第1縁部分と重畳されるか、または連結され得る。第1能動振動部材211の第4縁部分の両角部分の中の少なくとも1つ以上は、第2-4能動振動部材234の第1縁部分と重畳されるか、または連結され得る。これにより、第1能動振動部材211の各角部分は、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれと重畳されるか、または連結され得る。これにより、第1能動振動部材211の振動時、第1能動振動部材211の角部分でのクラックまたは割れが防止されるか、または最小化され得、これにより第1能動振動部材211または振動装置200の信頼性が向上され得る。
【0154】
第2-3能動振動部材233と第2-4能動振動部材234のそれぞれは、振動素子を含むことができる。第2-3能動振動部材233および第2-4能動振動部材234のそれぞれの振動素子は、図3図5Bで説明した第2-1能動振動部材231の振動素子と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0155】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211に印加される第1駆動信号と同位相を有するか、または逆位相を有する第2駆動信号によって振動(または変位)することができる。
【0156】
本明細書の他の実施例によれば、図9を参照して説明したように、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに印加される第2-1~第2-4駆動信号は、同一または異なることができる。
【0157】
本明細書の第5実施例に係る振動装置200において、連結部250の第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。連結部250の第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。これにより、第1連結部材251と第2連結部材252との距離は、図3と比較して増加されることで、振動装置200の長さが長くされ得、これにより振動装置200の振動幅(または変位幅)が増加され得る。
【0158】
本明細書の第5実施例に係る振動装置200において、連結部250は、第3および第4連結部材253、254をさらに含むことができる。
【0159】
第3連結部材253は、第2-3能動振動部材233の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。第4連結部材254は、第2-4能動振動部材234の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合し得る。これにより、第3連結部材253と第4連結部材254との距離は、図3と比較して増加されることで、振動装置200の長さが長くされ得、これにより振動装置200の振動幅(または変位幅)が増加され得る。
【0160】
このような、本明細書の第5実施例に係る振動装置200は、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234を含むことにより、本明細書の第4実施例に係る振動装置200と同様の効果を有することができる。また、本明細書の第5実施例に係る振動装置200は、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれが第1能動振動部材211に対して傾く、または傾斜するように配置されることによって、振動幅(または変位幅)が増加され得、それによって受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性がさらに向上され得る。
【0161】
図12は、本明細書の第1実施例に係る振動駆動回路を示すブロック図である。
【0162】
図2および図12を参照すると、本明細書の第1実施例に係る振動駆動回路400は、ホスト装置(またはホスト駆動回路)から入力される1つの音源信号(SS)に基づいて、振動装置200の第1および第2振動部210、230のそれぞれを振動(または変位)させるための第1駆動信号(DS1)と複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を生成し、生成された駆動信号(DS2-1~DS2-2)を該当する振動部210、230に供給することができる。
【0163】
本明細書の第1実施例に係る振動駆動回路400は、増幅回路部410を含むことができる。
【0164】
増幅回路部410は、入力される一つの音源信号(SS)を増幅して、第1能動振動部材211と複数の第2能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに供給するように構成され得る。増幅回路部410は、第1能動振動部材211と複数の第2能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに対応する複数の増幅回路411、431~434を含むことができる。例えば、増幅回路部410は、第1増幅回路411および複数の第2増幅回路421~434を含むことができる。例えば、図3および図7に示す本明細書の実施例のための振動駆動回路400は、第1増幅回路411、第2-1増幅回路421、および第2-2増幅回路422を含むことができる。例えば、図9図11に示す本明細書の実施例のための振動駆動回路400は、第1増幅回路411、および第2-1~第2-4増幅回路421、432、433、434を含むことができる。
【0165】
第1増幅回路411と複数の第2増幅回路421、432、433、434のそれぞれは、同じ音源信号を同時に受信し、予め設定されたゲイン値(または利得値)によって音源信号を増幅して、第1駆動信号(DS1)と複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を生成することができる。
【0166】
第1増幅回路411は、音源信号を予め設定されたゲイン値(または利得値)によって、正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)で増幅して第1駆動信号(DS1)を生成し、生成された第1駆動信号(DS1)を第1能動振動部材211に供給することができる。例えば、正極性の第1駆動信号(DS1)と負極性の第1駆動信号(DS1)は、同じ周期と第1振幅を有することができる。正極性の第1駆動信号(DS1)と負極性の第1駆動信号(DS1)のそれぞれの第1振幅は、音源信号によって増加し、または減少することができる。負極性の第1駆動信号(DS1)は、正極性の第1駆動信号(DS1)の逆位相を有する信号であり得る。
【0167】
複数の第2増幅回路421、432、433、434のそれぞれは、音源信号を予め設定されたゲイン値(または利得値)によって、正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)と同一または異なるように増幅して、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を生成し、生成された複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を該当する第2能動振動部材231、232、233、234に供給することができる。
【0168】
複数の第2増幅回路421、432、433、434のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、本明細書の実施例に係る装置で実現しようとする音響の音域帯に対応されるように設定され得る。
【0169】
本明細書の実施例によれば、複数の第2増幅回路421、432、433、434のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)それぞれが第1駆動信号(DS)と同位相を有するように設定され得る。これにより、複数の第2増幅回路421、432、433、434のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS)と同位相を有する複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0170】
本明細書の他の実施例によれば、複数の第2増幅回路421、432、433、434のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)それぞれが第1駆動信号(DS)と逆位相を有するように設定され得る。これにより、複数の第2増幅回路421、432、433、434のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS)と逆位相を有する複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0171】
本明細書の実施例によれば、複数の第2増幅回路421、432、43、434のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)の中の少なくとも1つ以上が第1駆動信号(DS)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なるように設定され得る。これにより、複数の第2増幅回路421、432、433、434のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なる複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれは、互いに同じか異なることができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれの位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第1駆動信号(DS)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と同じか異なることができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれは、第1駆動信号(DS)の位相と同じ位相を有し、第1駆動信号(DS)の振幅よりも大きいか小さい振幅を有することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって様々な音域帯の音響が実現され得、様々な音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0172】
図13は、本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路を示すブロック図である。
【0173】
図2および図13を参照すると、本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路400は、ホスト装置(またはホスト駆動回路)から入力される1つの音源信号(SS)に基づいて、振動装置200の第1および第2振動部210、230のそれぞれを振動(または変位)させるための第1駆動信号(DS)と複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-2)を生成し、生成された駆動信号(DS2-1~DS2-4)を該当する振動部210、230に供給することができる。
【0174】
本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路400は、増幅回路430および信号変換部440を含むことができる。
【0175】
増幅回路430は、同じ音源信号を同時に受信し、予め設定されたゲイン値(または利得値)によって音源信号を増幅して、音源増幅信号(SAS)を生成することができる。例えば、増幅回路430は、プリアンプとメインアンプを含むことができる。振動駆動回路400に入力される音源信号(または音響信号)(SS)は、プリアンプにより一次増幅され、プリアンプで一次増幅された信号は、メインアンプによりさらに増幅されて音源増幅信号(SAS)として出力することができる。
【0176】
信号変換部440は、増幅回路430から供給される音源増幅信号(SAS)を駆動信号(DS1、DS2-1~DS2-2)に変換し、変換された駆動信号(DS)を該当する能動振動部材211、231、232、233、234に供給することができる。例えば、信号変換部440は、増幅回路430から供給される音源増幅信号(SAS)を、予め設定された信号変換係数(またはゲイン値)によって駆動信号(DS1、DS2-1~DS2-2)で変換して、変換された駆動信号(DS)を、該当する能動振動部材211、231、232、233、234に供給することができる。
【0177】
本明細書の実施例に係る信号変換部440は、第1能動振動部材211と複数の第2能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに対応される複数の信号変換回路441、451~454を含むことができる。例えば、信号変換部440は、第1信号変換回路441および複数の第2信号変換回路451~454とを含むことができる。例えば、図3図7に示す本明細書の実施例のための振動駆動回路400は、第1信号変換回路441、第2-1信号変換回路451、および第2-2信号変換回路452を含むことができる。例えば、図9図11に示す本明細書の実施例のための振動駆動回路400は、第1信号変換回路441および第2-1~第2-4信号変換回路451~454を含むことができる。
【0178】
第1信号変換回路441は、増幅回路430から供給される音源増幅信号(SAS)を予め設定された信号変換係数(またはゲイン値)によって、正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)に変換し、生成された第1駆動信号(DS1)を第1能動振動部材211に供給することができる。例えば、第1信号変換回路441は、音源増幅信号(SAS)を予め設定された信号変換係数(またはゲイン値)によって第1振幅を有する正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)に変換することができる。例えば、正極性の第1駆動信号(DS1)と負極性の第1駆動信号(DS1)は、同じ周期と第1振幅を有することができる。正極性の第1駆動信号(DS1)と負極性の第1駆動信号(DS1)のそれぞれの第1振幅は、音源信号によって増加し、または減少することができる。負極性の第1駆動信号(DS1)は、正極性の第1駆動信号(DS1)の逆位相を有する信号であり得る。
【0179】
複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれは、増幅回路430から供給される音源増幅信号(SAS)を、予め設定された信号変換係数(またはゲイン値)によって正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)と同一または異なるように変換して複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を生成し、生成された複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を該当する第2能動振動部材231、232、233、234に供給することができる。
【0180】
複数の第2信号変換回路451~454それぞれのゲイン値(または利得値)は、本明細書の実施例に係る装置で実現しようとする音響の音域帯に対応されるように設定され得る。
【0181】
本明細書の実施例によれば、複数の第2信号変換回路451~454それぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)それぞれが第1駆動信号(DS)と同位相を有するように設定され得る。これにより、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS)と同位相を有する複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0182】
本明細書の他の実施例によれば、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれが第1駆動信号(DS)と逆位相を有するように設定され得る。これにより、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS)と逆位相を有する複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0183】
本明細書の実施例によれば、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)の中の少なくとも1つ以上が第1駆動信号(DS)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なるように設定され得る。これにより、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なる複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれは、互いに同じか異なることができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれの位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第1駆動信号(DS)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と同じか異なることができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれは、第1駆動信号(DS)の位相と同じ位相を有し、第1駆動信号(DS)の振幅よりも大きいか小さい振幅を有することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって様々な音域帯の音響が実現され得、様々な音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0184】
このような、本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路400は、図12で説明した振動駆動回路400と同様の効果を有することができ、図12で説明した振動駆動回路400よりも増幅回路の使用数を節減することができる。
【0185】
図14は、図1に示した線A-A’の他の断面図である。図14は、図1図13で説明した装置に複数の振動装置を構成したものである。したがって、図14に対する説明では、複数の振動装置およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0186】
図14を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置は、受動振動部材100に連結された複数の振動装置200-1~200-nを含むことができる。
【0187】
複数の振動装置200-1~200-nのそれぞれは、図1図13で説明した本明細書の第5実施例に係る振動装置の中のいずれか1つで構成され得る。例えば、複数の振動装置200-1~200-nのそれぞれは、図1図13で説明した振動装置200と同一または互いに異なる振動装置で構成され得る。したがって、複数の振動装置200-1~200-nのそれぞれに対する重複説明は、省略する。
【0188】
本明細書の実施例によれば、複数の振動装置200-1~200-nは、第1グループと第2グループとに区分(または分類)することができる。第1グループおよび第2グループのそれぞれは、複数の振動装置200-1~200-nの中の1つ以上の振動装置を含むことができる。例えば、複数の振動装置200-1~200-nの中の1つ以上の振動装置は、第1グループに含まれ得、複数の振動装置200-1~200-nの中の第1グループに含まれた1つ以上の振動装置を除いた残りの1つ以上の振動装置は、第2グループに含まれ得る。例えば、第1グループは、第1振動グループまたは第1駆動グループであり、第2グループは第2振動グループまたは第2駆動グループであり得る。
【0189】
第1グループに含まれる振動装置200-1~200-nの個数は、第2グループに含まれる振動装置200-1~200-nの個数と同じか異なることができる。
【0190】
本明細書の実施例によれば、複数の振動装置200-1~200-nは、配置位置によって、第1グループと第2グループに分類(または区分)され得る。例えば、第1方向(X)および/または第2方向(Y)に沿って配置された配置位置に基準に、複数の振動装置200-1~200-nの中で奇数番目の振動装置200-1、200-3、・・・は、第1グループに含まれ、複数の振動装置200-1~200-nの中の偶数番目の振動装置200-2、200-4、・・・、200-nは、第2グループに含まれ得る。
【0191】
本明細書の他の実施例によれば、受動振動部材100は、中間ライン(CL)を基準に、第1領域(A1)と第2領域(A2)を含むことができる。例えば、第1領域(A1)は、受動振動部材100の左側領域であり、第2領域(A2)は、受動振動部材100の右側領域であり得る。これにより、複数の振動装置200-1~200-nの中で、受動振動部材100の第1領域(A1)に配置された振動装置200-1、200-2、200-3、..は、第1グループに含まれ、複数の振動装置200-1~200-nの中で、受動振動部材100の第2領域(A2)に配置された振動装置・・・、200-nは、第2グループに含まれ得る。
【0192】
本明細書の一実施例によれば、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される駆動信号は、第2グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される駆動信号と同じであり得る。例えば、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号と複数の第2駆動信号のそれぞれは、第2グループに含まれた1以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号と複数の第2駆動信号のそれぞれと同位相(または同じ位相と同じ振幅)を有することができる。これにより、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性がさらに向上され得る。
【0193】
本明細書の他の実施例によれば、第1および第2グループのそれぞれに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される複数の第2駆動信号のそれぞれは、第1および第2グループのそれぞれに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号と逆位相(または逆位相と同じ振幅)を有することができる。これにより、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0194】
本明細書の他の実施例によれば、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される駆動信号は、第2グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される駆動信号と異なることができる。例えば、第2グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号および/または複数の第2駆動信号のそれぞれの位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号および/または複数の第2駆動信号のそれぞれの位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なることができる。これにより、上述したように、受動振動部材100の振動によって様々な音域帯の音響が発生(または出力)され得、様々な音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0195】
図15は、本明細書の第1実施例に係る装置の音響出力特性を示すグラフである。図15において、横軸は周波数(Frequency、Hz)であり、縦軸は振幅(Amplitude [a.u])を示す。また、図15は、両対数グラフ(log-log graph)で示すものである。図15において、太い実線は、図6Aで説明したように、複数の第2能動振動部材のそれぞれに印加される第2駆動信号が、第1能動振動部材に印加される第1駆動信号と同位相を有するときの装置の音響出力特性であり、実線は、図6Bで説明したように、複数の第2能動振動部材のそれぞれに印加される第2駆動信号が、第1能動振動部材に印加される第1駆動信号と逆位相を有するときの装置の音響出力特性である。
【0196】
図15から分かるように、太い実線は、実線と比較して、400Hz以下での音圧が増加することが分かる。これにより、複数の第2能動振動部材のそれぞれに印加される第2駆動信号が、第1能動振動部材に印加される第1駆動信号と同位相を有するとき、400Hz以下での音響特性と音圧特性が向上されることが分かる。
【0197】
図15から分かるように、実線は、太い実線と比較して、400Hz以上での音圧が増加することが分かる。これにより、複数の第2能動振動部材のそれぞれに印加される第2駆動信号が、第1能動振動部材に印加される第1駆動信号と逆位相を有するとき、400Hz以上での音響特性と音圧特性が向上されることが分かる。
【0198】
本明細書の実施例に係る振動装置は、装置に配置される振動装置に適用することができる。本明細書の実施例に係る装置は、モバイルデバイス、テレビ電話、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus) )、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブル機器(flexible apparatus)、カーブ・ド機器(curved apparatus)、スライド機器(sliding apparatus)、可変型機器(variable apparatus)、電子手帳、電子書籍、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wall paper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートブック、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用され得る。そして、本明細書の振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動装置が照明装置に適用される場合、照明およびスピーカの役割をすることができる。そして、本明細書の振動装置がモバイル機器などに適用される場合、スピーカ、レシーバ、およびハプティックの中の1つ以上であり得、本明細書の実施例は、これに限定されない。
【0199】
本明細書の実施例に係る装置は、以下のように説明され得る。
【0200】
本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材、および受動振動部材の背面に連結された振動装置、および受動振動部材の背面にある支持部材を含み、振動装置は、第1振動部、第1振動部の周辺と連結された第2振動部、および第2振動部の周辺と受動振動部材の背面に連結された連結部を含むことが
できる。
【0201】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動部は、互いに平行な第1および第2縁部分を有する第1能動振動部材を含み、第2振動部は、第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材をみ、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材は、第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行に配置され得る。
【0202】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材と重畳された第1縁部分、および連結部に連結された第2縁部分を含み、連結部は、第2-1能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第1連結部材、および第2-2能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第2連結部材を含むことができる。
【0203】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材の角部分は、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳され得る。
【0204】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され得る。
【0205】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材と重畳された第1縁部分、および連結部に連結された第2角部分を含み、連結部は、第2-1能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第1連結部材、および第2-2能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第2連結部材を含むことができる。
【0206】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動部は、第1~第4縁部分を有する第1能動振動部材を含み、第2振動部は、第1能動振動部材の第1縁部分に連結された第2-1能動振動部材、第1能動振動部材の中心部を挟んで第2能動振動部材と平行になるように第1能動振動部材の第2縁部分に連結された第2-2能動振動部材、第1能動振動部材の第3縁部分に連結された第2-3能動振動部材、および第1能動振動部材の中心部を挟んで第2-3能動振動部材と平行なるように第1能動振動部材の第4縁部分に連結された第2-4能動振動部材を含むことができる。
【0207】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの幅は、第1能動振動部材よりも小さいことがあり得る。
【0208】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材と重畳された第1縁部分、および連結部と連結された第2縁部分を含み、連結部は、第2-1能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第1連結部材、第2-2能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第2連結部材、第2-3能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第3連結部材、および第2-4能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第4連結部材を含むことができる。
【0209】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材の角部分は、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳され得る。
【0210】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され、第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第3および第4縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され得る。
【0211】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材と重畳された第1角部分、および連結部と連結された第2角部分とを含み、連結部は、第2-1能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第1連結部材、第2-2能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第2連結部材、第2-3能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第3連結部材、および第2-4能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第4連結部材を含むことができる。
【0212】
本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材、および受動振動部材の背面に連結された複数の振動装置、および受動振動部材の背面にある支持部材を含み、複数の振動装置のそれぞれは、第1能動振動部材、第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行なるように第1能動振動部材の周辺と連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材、および第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれと、受動振動部材の背面に連結された連結部とを含むことができる。
【0213】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分を含み、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結され得る。
【0214】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材の角部分は、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳され得る。
【0215】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材および第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され得る。
【0216】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動装置のそれぞれは、第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行なるように第1能動振動部材の周辺と連結された第2-3能動振動部材と第2-4能動振動部材とをさらに含み、連結部は、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれと受動振動部材の背面に連結され得る。
【0217】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分と、互いに平行な第3および第4縁部分とを含み、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結され、第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、第1能動振動部材の第3および第4縁部分にそれぞれ連結され得る。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材の角部分は、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳され得る。
【0219】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分と、互いに平行な第3および第4縁部分とを含み、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され、第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第3および第4縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され得る。
【0220】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動装置は、1以上の振動装置を有する第1装置グループと第2装置グループを含み、第1装置グループに含まれた振動装置の個数は、第2装置グループに含まれた振動装置の個数と同一または異なることができる。
【0221】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1装置グループに含まれた1つ以上の振動装置に印加される駆動信号は、第2装置グループに含まれた1つ以上の振動装置に印加される駆動信号と同一または異なることができる。
【0222】
本明細書のいくつかの実施例によると、能動振動部材は、圧電物質を含む振動素子を含むことができる。
【0223】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材と第2-1能動振動部材および前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、圧電層を有する振動素子を含み、圧電層は、圧電物質を含む複数の圧電部、および複数の圧電部の間に配置された軟性部を含むことができる。
【0224】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材および第2-2能動振動部材のそれぞれに構成された複数の圧電部の中の少なくとも1つ以上は、第1能動振動部材に構成された複数の圧電部の中の少なくとも1つ以上と重畳され得る。
【0225】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有することができる。
【0226】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材に印加される駆動信号は、第2-2能動振動部材に印加される駆動信号と同一または異なることができる。
【0227】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有することができる。
【0228】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有することができる。
【0229】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号の中の少なくとも1つ以上は、異なる位相と異なる振幅の中の少なくとも1つ以上を有することができる。
【0230】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第1能動振動部材に印加される駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1以上と異なることができる。
【0231】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1能動振動部材に配置された重量部材をさらに含むことができる。
【0232】
本明細書のいくつかの実施例によると、連結部は、弾性材料を含むことができる。
【0233】
本明細書のいくつかの実施例によると、受動振動部材は、映像を実現する複数の画素を有する表示部(または画面)を含む表示パネルであるか、または木材、ゴム、プラスチック、フレキシブルガラス、繊維、布、紙、金属、および皮革の中の1つ以上の材質を含むことができる。
【0234】
以上で説明した本明細書は、上述した実施例および添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想から逸脱しない範囲内で種々の置換、変形および変更が可能であることが、本明細書が属する技術分野において通常の知識を有する者にとっては明らかである。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、およびその等価概念から導出されるすべての変更または変形形態が、本明細書の範囲に含まれると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0235】
100:受動振動部材
200:振動装置
210:第1振動部
211:第1能動振動部材
230:第2振動部
231:第2-1能動振動部材
232:第2-2能動振動部材
233:第2-3能動振動部材
234:第2-4能動振動部材
250:連結部
251:第1連結部材
252:第2連結部材
253:第3連結部材
254:第4連結部材
260:重量部材
300:支持部材
350:結合部材
400:振動駆動回路
410:増幅回路部
430:増幅回路
440:信号変換部
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2022-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、装置に関するもので、より詳細には、音響を出力することができる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置は、音響を提供するために別途のスピーカまたは音響装置を含む。音響装置は、入力された電気信号を物理的な振動に変換する振動系を有している。強誘電性セラミックなどの圧電素子からなる圧電スピーカは、軽量で低消費電力であるという利点を有するため、様々な用途に利用されている。
【0003】
圧電スピーカに利用される圧電素子は、振動幅(または変位幅)が限定されているので、様々な音域帯、例えば、中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることに困難があるという技術的課題を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の発明者は、上で言及した技術的課題を認識し、様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる振動装置を実現するためのいくつかの実験を行った。いくつかの実験を通じて、低音域帯の音圧が向上され得る新しい振動装置を含む装置を発明した。
【0005】
本明細書の解決しようとする課題は、受動振動部材の振動によって発生される様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる装置を提供することを技術的課題とする。
【0006】
本明細書の解決しようとする課題は、受動振動部材の振動によって発生される重低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
本明細書の解決しようとする課題は、上で言及した課題に限定されず、言及していないまた他の課題は、以下の記載内容から、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材、受動振動部材の背面に連結された振動装置、および振動装置を覆い、受動振動部材の背面を支持する支持部材を含み、振動装置は、第1振動部、第1振動部の周辺と連結された第2振動部、および第2振動部の周辺と受動振動部材の背面に連結された連結部とを含む。
【0009】
本明細書の実施例に係る装置は受動振動部材、受動振動部材の背面に連結した複数の振動装置、および複数の振動装置を覆い、受動振動部材の背面を支持す持部材を含み、前記複数の振動装置のそれぞれは、第1能動振動部材、第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行するように第1能動振動部材の周辺と連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材、および第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれと、受動振動部材の背面に連結された連結部とを含む。
【0010】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な例に係る具体的な事項は、以下の記載内容および図に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の実施例によれば、受動振動部材の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることが可能な装置を提供できる。
【0012】
上で言及した解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではないので、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本明細書の実施例に係る装置を示す図である。
図2図1に示した線A-A’の断面図である。
図3図2に示した本明細書の第1実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図4】本明細書の実施例に係る振動素子を示す図である。
図5A図4に示す圧電層の第1変形例を示す図である。
図5B図4に示す圧電層の第2変形例を示す図である。
図6A】図2に示す第1振動部および第2振動部それぞれに印加される駆動信号による振動装置の振動幅(または変位幅)と変位点を示す図である。
図6B図3に示す第1振動部および第2振動部それぞれに印加される駆動信号による振動装置の振動幅(または変位幅)と変位点を示す図である。
図7図1に示した線A-A’の他の断面図である。
図8】本明細書の第2実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図9】本明細書の第3実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図10】本明細書の第4実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図11】本明細書の第5実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図12】本明細書の第1実施例に係る振動駆動回路を示すブロック図である。
図13】本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路を示すブロック図である。
図14図1に示した線A-A’の他の断面図である。
図15】本明細書の第1実施例に係る装置の音響出力特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細には後述されている実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0015】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0016】
構成要素を解釈するに当たり、誤差範囲について別途の明示的な記載がなくても 誤差範囲または許容範囲を含むものと解釈する。
【0017】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0018】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0019】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0020】
本明細書の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。この用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によってその構成要素の性質、順番、順序、または数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「接続」すると記載された場合、その構成要素は、他の構成要素に直接に連結または接続され得るが、特に明示的な記載がない間接的に連結または接続され得る各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」し得ると理解されなければならない。
【0021】
「少なくとも1つ」は、関連された構成要素の1つ以上のすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1、第2、および第3構成要素の少なくとも1つ」の意味は、第1、第2、または第3構成要素だけでなく、第1、第2、および第3構成要素の2つ以上のすべての構成要素の組み合わせを含むとすることができる。
【0022】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は、互いに対して独立して実施可能することもでき、関連関係で一緒に実施することもできる。
【0023】
以下、添付の図および実施例を通じて本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜のために、実際とは異なるスケールを有するので、図に示したスケールに限定されない。
【0024】
図1本明細書の実施例に係る装置を示す図であり、図2図1に示した線A-A’の断面図である。
【0025】
図1および図2を参照すると、本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材100および振動装置200を含むことができる。
【0026】
本明細書の実施例に係る「装置」は、表示装置、音響装置、音響発生装置、サウンドバー、アナログサイネージ(analog signage)、またはデジタルサイネージ(digital signage)などであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0027】
表示装置は、白黒またはカラー映像を実現する複数の画素を含む表示パネル、および表示パネルを駆動するための駆動部を含むことができる。例えば、表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、発光ダイオード表示パネル、電気泳動表示パネル、電子湿潤表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、または量子ドット発光表示パネルなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、有機発光表示パネルにおいて、画素は、有機発光層などの有機発光素子を含むことができ、画素は、カラー映像を構成する複数の色の中のいずれかを実現する副画素であり得る。これにより、本明細書の実施例に係る「装置」は、液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルなどの表示パネルを含む完成品(complete productまたはfinal product)であるノートブックコンピュータ、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電裝装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0028】
アナログサイネージは、広告用看板、ポスター、または案内板などであり得る。アナログサイネージは、文章、絵、および記号などのコンテンツを含むことができる。コンテンツは、装置の受動振動部材100側から視認ができるように配置され得る。コンテンツは、受動振動部材100に直接に付着され得、コンテンツが印刷などによって付着された紙などの媒体が、受動振動部材100に付着されることもできる。
【0029】
受動振動部材100は、振動装置200の駆動(または振動)によって振動することができる。例えば、受動振動部材100は、振動装置200の駆動によって振動と音響の中の1つ以上を発生することができる。
【0030】
本明細書の実施例に係る受動振動部材100は、白黒またはカラー映像を実現する複数の画素を有する表示部(または画面)を含む表示パネルであり得る。これにより、受動振動部材100は、振動装置200の駆動によって振動と音響の中の1つ以上を発生することができる。例えば、受動振動部材100は、表示部に映像を表示しながら振動装置200の駆動によって振動することにより、表示部に映像と同期される音響を発生し、または出力することができる。
【0031】
本明細書の他の実施例に係る受動振動部材100は、表示パネルではなく非表示パネルであり得る。例えば、受動振動部材100は、木材、ゴム、プラスチック、フレキシブルガラス、繊維、布、紙、金属、および皮革の中の1つ以上の材質を含む振動パネルであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0032】
本明細書の実施例に係る受動振動部材100は、振動対象物、表示部材、表示パネル、サイネージパネル、受動振動プレート、前面カバー、前面部材、振動パネル、サウンドパネル、または受動振動パネルであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0033】
振動装置200は、受動振動部材100を振動させるように構成され得る。振動装置200は、受動振動部材100の背面100aに連結するように構成され得る。これにより、振動装置200は、受動振動部材100を振動させることにより、受動振動部材100の振動によって振動と音響の中の1つ以上を発生または出力することができる。
【0034】
振動装置200は、受動振動部材100の背面100aに連結されるか、または結合され得る。振動装置200は、複数の能動振動部材210、230の合成振動(または変位)によって受動振動部材100を振動させるように構成され得る。例えば、振動装置200は、一部分が互いに重ねられた、または重畳されるように連結された複数の能動振動部材210、230を含み、複数の能動振動部材210、230の合成振動(または変位)によって受動振動部材100を振動させるように構成され得る。これにより、振動装置200は、複数の能動振動部材210、230の合成振動(または変位)によって変位幅(または振動幅)が増加されることにより、受動振動部材100の変位幅(または振動幅)を増加させ、または最大化することにより、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0035】
本明細書の実施例に係る装置は、支持部材300および結合部材350をさらに含むことができる。
【0036】
支持部材300は、受動振動部材100の背面100aに配置され得る。支持部材300は、振動装置200を覆うように受動振動部材100の背面100aに配置され得る。支持部材300は、受動振動部材100の背面100aと振動装置200のすべてを覆うように受動振動部材100の背面100aに配置され得る。例えば、支持部材300は、受動振動部材100と同じ大きさを有することができる。例えば、支持部材300は、振動装置200とギャップ空間(GS)を挟んで、受動振動部材100の背面全体を覆うことができる。ギャップ空間(GS)は、互いに向かい合う受動振動部材100と支持部材300との間に配置された結合部材350によって設けられ得る。ギャップ空間(GS)は、エアギャップ、収納空間、振動空間、または音響響胴などで表現されることができるが、これらの用語に限定されるものではない。
【0037】
支持部材300は、ガラス材質と、金属材質、およびプラスチック材質の中のいずれかの材質を含むことができる。支持部材300は、ガラス材質と、金属材質、およびプラスチック材質の中の少なくとも1つ以上の材質を積層した積層構造を含むことができる。例えば、支持部材300は、受動振動部材100と比較して、相対的に高い剛性または高い硬度を有する材質からなり得る。例えば、支持部材300は、背面構造物、支持構造物、支持プレート、支持カバー、背面カバー、ハウジング、または背面部材であり得るが、これらの用語に限定されるものではない。
【0038】
受動振動部材100と支持部材300のそれぞれは、正方形状を有し、または長方形状を有し得るが、これに限定されず、多角形状、非多角形状、円形形状、または楕円形状を有することができる。例えば、本明細書の実施例に係る装置が、音響装置または音響バーに適用されるとき、受動振動部材100および支持部材300のそれぞれは、長辺の長さが短辺の長さよりも2倍以上長い長方形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0039】
結合部材350は、受動振動部材100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に連結されるように構成されることにより、互いに向かい合う受動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる
【0040】
本明細書の実施例に係る結合部材350は、接着性を有しながら圧縮および復元が可能な弾性材質を含むことができる。例えば、結合部材350は、両面テープ、片面テープ、または両面接着フォームパッドを含むことができるが、これに限定されず、接着性を有しながら圧縮および復元が可能なゴムパッドまたはシリコンパッドなどのような弾性パッドを含むことができる。例えば、結合部材350は、エラストマーによって形成され得る。
【0041】
選択的に、支持部材300は、受動振動部材100の背面の縁部分を支持する側壁部をさらに含むことができる。支持部材300の側壁部は、支持部材300の前面の縁部分から受動振動部材100の背面の縁部分の方に突出されるか、または曲げられることにより、受動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる。この場合、結合部材350は、支持部材300の側壁部と受動振動部材100の背面の縁部分との間に連結されるように構成され得る。これにより、支持部材300は、振動装置200を覆い、受動振動部材100の背面を支持することができる。例えば、支持部材300は、振動装置200を覆い、受動振動部材100の背面の縁部分を支持することができる。
【0042】
選択的に、受動振動部材100は、支持部材300の前面の縁部分と連結される側壁部をさらに含むことができる。受動振動部材100の側壁部は、受動振動部材100の背面の縁部分から支持部材300の前面の縁部分の方に突出されるか、または曲げられることにより、受動振動部材100と支持部材300との間のギャップ空間(GS)を設けることができる。受動振動部材100は、側壁部によって剛性が増加され得る。この場合、結合部材350は、受動振動部材100の側壁部と支持部材300の背面の縁部分との間に連結されるように構成され得る。これにより、支持部材300は、振動装置200を覆い、受動振動部材100の背面(100)を支持することができる。例えば、支持部材300は、振動装置200を覆い、受動振動部材100の背面の縁部分を支持することができる。
【0043】
図3は、図2に示した本明細書の第1実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
【0044】
図2および図3を参照すると、本明細書の第1実施例に係る振動装置200は、第1振動部210、第2振動部230、および連結部250を含むことができる。
【0045】
第1振動部210は、受動振動部材100の背面100aに向かい合うように配置され得る。例えば、第1振動部210は、受動振動部材100の背面100aと支持部材300との間に配置され得る。例えば、第1振動部210は、受動振動部材100と直接に連結せずに、受動振動部材100から離隔されるように受動振動部材100の背面100aと支持部材300との間に配置され得る。例えば、第1振動部210は、メイン振動部、中央振動部、または第1能動振動部であり得る。
【0046】
本明細書の実施例に係る第1振動部210は、第1能動振動部材211を含むことができる。第1能動振動部材211は、四角形状または正方形状を有することができる。第1能動振動部材211は、外部から入力される第1駆動信号によって屈曲形状で振動(または変位)するように実現され得る。
【0047】
第2振動部230は、第1振動部210の周辺と連結されるか、または結合され得る。第2振動部230は、第1振動部210の周辺と重ねられ、または重畳され得る。例えば、第2振動部230は、第1振動部210の周辺の一部分と重ねられ、または重畳され得る。第2振動部230は、第1振動部210の周辺の一部分と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2振動部230は、第1振動部210の縁部分と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2振動部230は、サブ振動部、補助振動部、または第2能動振動部であり得る。
【0048】
本明細書の実施例に係る第2振動部230は、複数の第2能動振動部材231、232を含むことができる。例えば、第2振動部230は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232を含むことができる。例えば、第2振動部230は、2N(Nは自然数)個の第2能動振動部材231、232を含むことができる。例えば、2N個の第2能動振動部材231、232は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232を含むことができる。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232は、一対の第2能動振動部材であり得る。本明細書において、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232は、第2能動振動部材および第3能動振動部材であり得、第2-1および第2-2の数字は、本明細書の内容を限定するものではない。
【0049】
第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211の中心部(または中心領域)を挟んで互いに平行なるように第1能動振動部材211の周辺と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232は、第1能動振動部材211の中心部を中心に互いに対称になるように第1能動振動部材211の周辺と連結されるか、または結合され得る。
【0050】
第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、中心部を挟んで互いに平行、または中心部を中心に互いに対称となる第1連結領域と第2連結領域を含むことができる。第1連結領域は、第1能動振動部材211の周辺と重畳される第2-1能動振動部材231と、第2-2能動振動部材232のそれぞれの第1縁部分の中の少なくとも一部を含むことができる。第2連結領域は、受動振動部材100と連結される第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232それぞれの第2縁部分の中の少なくとも一部を含むことができる。
【0051】
本明細書の実施例によれば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、四角形状または正方形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211の中心部を中心に互いに対称となり得る多角形状、非多角形状、円形状、または楕円形状を有することができる。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211と同じ形状と同じ大きさを有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211と同じ形状と異なる大きさを有することができる。
【0052】
第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、同じ第2駆動信号によって屈曲形状に振動(または変位)するように実現され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、互いに異なる第2駆動信号によって振動(または変位)するように実現され得、これにより受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅を変化させて様々な音域帯の音響を実現することができる。
【0053】
本明細書の実施例によれば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加される第2駆動信号は、第1能動振動部材211に印加される第1駆動信号と同じか異なることができる。本明細書の一実施例として、第1駆動信号と第2駆動信号は、同位相(same phase or in-phase)を有するか、または逆位相(opposite phases or anti-phases)を有することができる。本明細書の他の実施例として、第1駆動信号と第2駆動信号は、同じ周期を有し、同じ振幅を有するか、または異なる振幅を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0054】
第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、振動素子を含むことができる。
【0055】
振動素子は、入力される駆動信号によって振動(または変位)することができる。例えば、振動素子は、入力される駆動信号による圧電効果(piezoelectric effect)(または圧電特性)によって収縮と膨張を交互に繰り返すことで振動(または変位)することができる。駆動信号は、音響信号、振動駆動信号、または音声信号などのような交流信号であり得る。第1能動振動部材211の振動素子は、第1駆動信号によって振動(または変位)することができる。第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの振動素子は、第2駆動信号によって共に振動(または変位)することができる。
【0056】
本明細書の実施例に係る振動素子は、単層型の振動素子または積層型の振動素子であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。振動素子は、圧電特性を有する1つ以上の圧電素子を含むことができる。圧電素子は、入力された音響信号に基づいて駆動信号(または電圧)が印加されると、逆圧電効果によって変位する素子であり得る。圧電素子は、バイモルフ(Bimorph)およびユニモルフ(Unimorph)などのように電圧によって屈曲変位(または屈曲振動)する素子であり得る。
【0057】
第2振動部230は、接着部材220によって第1振動部210の周辺と結合されるか、または接着され得る。第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、接着部材220によって、第1能動振動部材211の周辺と結合されるか、または接着され得る。これにより、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、接着部材220によって第1能動振動部材210と連結されることにより、第1能動振動部材210の振動(または変位)の伝達を受けて振動(または変位)することができる。
【0058】
接着部材220は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれと第1能動振動部材211との間に配置されるか、または介在され得る。接着部材220は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの縁部分と第1能動振動部材211の前面の縁部分との間に配置されるか、または介在され得る。本明細書の実施例に係る接着部材220は、第1接着部材221と第2接着部材222を含むことができる。
【0059】
第1接着部材221は、第2-1能動振動部材231と第1能動振動部材211との間に配置されるか、または介在され得る。例えば、第1接着部材221は、第2-1能動振動部材231の第1連結領域と第1能動振動部材211の第1縁部分との間に連結され得る。例えば、第1接着部材221は、第2-1能動振動部材231の第1前面の縁部分と第1能動振動部材211の第1背面の縁部分との間に連結され得る。これにより、第2-1能動振動部材231の第1縁部分は、第1接着部材221によって第1能動振動素子211の第1縁部分と連結されることにより、第1能動振動素子211の振動(または変位)によって振動(または変位)することができる。
【0060】
第2接着部材222は、第2-2能動振動部材232と第1能動振動部材211の間に配置されるか、または介在され得る。例えば、第2接着部材222は、第2-2能動振動部材232の第1連結領域と第1能動振動部材211の第2縁部分との間に連結され得る。例えば、第2接着部材222は、第2-2能動振動部材232の第前面の縁部分と第1能動振動部材211の第2背面の縁部分との間に連結され得る。これにより、第2-2能動振動部材232の第1縁部分は、第2接着部材222によって第1能動振動素子211の第2縁部分と連結されることにより、第1能動振動素子211の振動(または変位)によって振動(または変位)することができる。
【0061】
代案として、接着部材220は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの背面の縁部分と第1能動振動部材211の前面の縁部分との間に配置されるか、または介在され得る。例えば、第1接着部材221は、第2-1能動振動部材231の第1背面の縁部分と第1能動振動部材211の第1前面の縁部分との間に連結され得る。例えば、第2接着部材222は、第2-2能動振動部材232の第背面の縁部分と第1能動振動部材211の第2前面縁部分との間に連結され得る。
【0062】
本明細書の実施例に係る第1接着部材221と第2接着部材222のそれぞれは、圧縮と復元が可能な接着材料で構成され得る。例えば、第1接着部材221と第2接着部材222のそれぞれは、弾性率の低い接着材料で構成され得る。例えば、第1接着部材221および第2接着部材222のそれぞれは、接着樹脂材料、接着剤、または接着テープなどによって構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。接着樹脂材料は、エポキシ(epoxy)系、アクリル(acrylic)系、シリコーン(silicone)系、またはウレタン(urethane)系接着樹脂を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1接着部材221と第2接着部材222のそれぞれは、第1能動振動部材211の振動が第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第1縁部分に良く伝達されるように、アクリルとウレタンの中の相対的に接着力が優秀で、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着材料を含むことができるが、本明細書の実施例は、これに限定されない。
【0063】
本明細書の実施例に係る接着樹脂、接着剤、または接着層は、光硬化性接着材料であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着樹脂、接着剤、または接着層は、UV(紫外線)接着剤であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0064】
連結部250は、第2振動部230の周辺と受動振動部材100の背面100aに連結されるか、または結合され得る。例えば、連結部250は、2N個の第2能動振動部材231、232のそれぞれと、受動振動部材100に連結された2N個の連結部材251、252を含むことができる。例えば、連結部250は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれと受動振動部材100に連結された第1連結部材251と第2連結部材252を含むことができる。例えば、2N個の連結部材251、252は、第1連結部材251と第2連結部材252を含むことができる。
【0065】
第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、多角柱の形状または円柱の形状を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の実施例によれば、第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、弾性または伸縮性を有する弾性材料を含むことができる。第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれより低い弾性率(またはヤング率)を有する弾性体によって構成され得る。例えば、第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、両面テープ、片面テープ、または両面接着フォームパッドを含むことができるが、これに限定されず、接着層を有しながら圧縮と復元が可能なゴムパッドまたはシリコンパッドなどの弾性パッドを含むことができる。例えば、第1および第2連結部材251、252のそれぞれの接着層は、接着力が優秀で、硬度の高い特性を有するアクリル系の接着材料を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1および第2連結部材251、252のそれぞれは、エラストマーによって形成され得る。
【0066】
第1連結部材(または第1弾性部材)251は、第2-1能動振動部材231と受動振動部材100との間に配置されるか、または連結され得る。例えば、第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2連結領域と受動振動部材100の背面100aとの間に連結され得る。例えば、第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2前面の縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結され得る。これにより、第2-1能動振動部材231の第2縁部分は、第1連結部材251によって受動振動部材100と連結されることにより、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231の振動によって、受動振動部材100を振動(または変位)させることができる。そして、第2-1能動振動部材231は、第1連結部材251と第1能動振動部材211によって、両端の質量が増大され、第1連結部材251の弾性率と第1能動振動部材211自体の弾性率との複合作用により弾性度が増加されることで、振動幅(または変位幅)が増大され得る。
【0067】
第2連結部材(または第2弾性部材)252は、第2-2能動振動部材232と受動振動部材100との間に配置されるか、または連結され得る。例えば、第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2連結領域と受動振動部材100の背面100aとの間に連結され得る。例えば、第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2前面の縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結され得る。これにより、第2-2能動振動部材232の第2縁部分は、第2連結部材252によって受動振動部材100に連結されることにより、第1能動振動部材211と第2-2能動振動部材232の振動によって、受動振動部材100を振動(または変位)させることができる。そして、第2-2能動振動部材232は、第2連結部材252と第1能動振動部材211によって両端の質量が増大され、第2連結部材252の弾性率と第1能動振動部材211自体の弾性率との複合作用により弾性度が増加されることで、振動幅(または変位幅)が増大され得る。
【0068】
このような、本明細書の第1実施例に係る振動装置200は、駆動(または振動)時、第2-1および第2-2能動振動部材231232のそれぞれと合成振動(または、複合振動)によって、大きな振動幅(または変位幅)を有することにより、受動振動部材100の振動幅(または変位幅)が増大され得、これにより受動振動部材100の振動によって発生さえる低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0069】
図4は、本明細書の実施例に係る振動素子を示す図である。図4は、図2図3に示した能動振動部材の振動素子を示す図である。
【0070】
図2図4を参照すると、本明細書の実施例に係る第1能動振動部材210、第2-1能動振動部材231、および第2-2能動振動部材232のそれぞれは、振動素子201を含むことができる。
【0071】
本明細書の実施例に係る振動素子201は、単層型の振動素子であり得る。単層型の振動素子201は、圧電層201、圧電層201の第1面に配置された1つ以上の第1電極201b、および圧電層201の第1面とは異なる第2面に配置された1つ以上の第2電極201cを含むことができる。例えば、圧電層201は、前面と背面を含むことができる。例えば、圧電層201の第1面は、圧電層201の前面(または背面)の中の第1領域であり得、圧電層201の第2面は、圧電層201の前面(または背面)の中の第1領域と離隔された第2領域であり得る。例えば、圧電層201の第1面は、圧電層201の前面であり得、圧電層201の第2面は、圧電層201の背面であり得る。
【0072】
単層型の振動素子201は、第1電極201bを覆う第1保護部材201d、および第2電極201cを覆う第2保護部材201eをさらに含むことができる。第1保護部材201dは、接着層を介して第1電極201bと接着され得る。代案として、第1電極201bは、第1保護部材201dに実現され、導電性の接着部材を介して圧電層201の第1面と電気的に連結され得る。第2保護部材201eは、接着層を介して第2電極201cと接着され得る。代案として、第2電極201cは、第2保護部材201eに実現され、導電性の接着部材を介して圧電層201の第2面と電気的に連結され得る。
【0073】
第1能動振動部材210の振動素子201において、第1保護部材201dおよび第2保護部材201eの中のいずれか1つは、接着部材220を介して第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの振動素子201に構成された第1保護部材201dおよび第2保護部材201eの中のいずれか1つと連結されるか、または接着され得る。第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれにおいて、振動素子201の第1保護部材201dおよび第2保護部材201eの中のいずれか1つは、連結部250を介して受動振動部材100と連結されるか、または結合され得る。
【0074】
代案として、本明細書の他の実施例に係る振動素子201は、積層型の振動素子であり得る。単層型の振動素子201は、複数の圧電素子を含むことができる。例えば、複数の圧電素子の中の上下に隣接する2つの圧電素子の間に介在された電極は、上下に隣接する2つの圧電素子のそれぞれに同一の駆動信号を印加する共通電極として用いることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、複数の圧電素子の中の上下に隣接する2つの圧電素子間に弾性を有する絶縁層が介在されることもできる。例えば、弾性を有する絶縁層は、圧電素子または振動素子210の重量を増加させることができ、これにより圧電素子または振動素子210の共振周波数(または固有周波数)を減少させる重量体(あるいは、質量体)(mass)として作用することもできる。本明細書の他の実施例に係る振動素子201において、複数の圧電素子の中の最上層の圧電素子は、第1保護部材201dによって覆われ、複数の圧電素子の中の最下層の圧電素子は、第2保護部材201eによって覆われ得る。
【0075】
本明細書の実施例に係る圧電層201は、圧電部、圧電構造物、圧電シート、圧電セラミックシート、圧電プレート、圧電セラミックプレート、振動発生部、変位部、変位層、圧電構造物、または振動構造であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0076】
本明細書の実施例に係る圧電層201の材料は、特に限定されるものではないが、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系列の圧電物質で構成されるか、またはペロブスカイト(Perovskite)系列の結晶構造を有する圧電セラミック材料で構成され得る。例えば、圧電層201は、鉛(Pb)を含む圧電物質で構成されるか、または鉛(Pb)を含まない圧電物質で構成され得る。例えば、鉛(Pb)を含む圧電物質は、PZT(Lead Zirconate Titanate)系物質、PZNN(Lead Zirconate Nickel Niobate)系物質、PMN(Lead Magnesium Niobate)系物質、PNN(Lead Nikel Niobate)系物質、PZN(Lead Zirconate Niobate)系物質、およびPIN(Lead Indium Niobate)系物質の中の1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、鉛(Pb)を含まない圧電物質は、バリウムチタネート(BaTiO )、カルシウムチタネート(CaTiO )、およびストロンチウムチタネート(SrTiO )の中の1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれらに限定されない。
【0077】
図5Aおよび図5Bは、図4に示す圧電層の第1および第2変形例を示す図である。
【0078】
図4および図5Aを参照すると、本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aは、複数の第1部分201a1および複数の第2部分201a2を含むことができる。例えば、複数の第1部分201a1および複数の第2部分201a2は、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って、交互に繰り返し配置され得る。例えば、第1方向(X)は、振動素子201の横方向であり得、第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する振動素子201の縦方向であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1方向(X)は、振動素子201の縦方向であり得、第2方向(Y)は、振動素子201の横方向であり得る。
【0079】
複数の第1部分201a1のそれぞれは、圧電効果(または圧電特性)を有する無機物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、無機部、無機物質部、圧電部、圧電物質部、または電気活性部であり得る。
【0080】
本明細書の実施例によれば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1幅(W1)を有し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に沿って延長され得る。複数の第1部分201a1のそれぞれは、図4で説明した圧電層201aと実質的に同一の圧電物質からなることができ、これに対する重複説明は、省略する。
【0081】
複数の第2部分201a2のそれぞれは、複数の第1部分201a1の間に配置され得る。例えば、複数の第1部分201a1のそれぞれは、複数の第2部分201a2の中の隣接する2つの第2部分201a2の間に配置され得る。複数の第2部分201a2のそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第2幅(W2)を有し、第2方向(Y)(または第1方向(X))に沿って延長され得る。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なることができる。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)より大きいことがあり得る。例えば、第1部分201a1と第2部分201a2は、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。
【0082】
複数の第2部分201a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分201a1間のギャップを埋めるように構成され得る。複数の第2部分201a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分201a1間のギャップを埋めるように構成されることによって、隣接する第1部分201a1と連結されるか、または接着され得る。本明細書の実施例によれば、複数の第1部分201a1と複数の第2部分201a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。
【0083】
本明細書の実施例によれば、複数の第2部分201a2のそれぞれは、第1部分201a1に印加される衝撃を吸収することによって、第1部分201a1の耐久性を向上させることができ、振動素子201に柔軟性を提供することができる。複数の第2部分201a2のそれぞれは、軟性特性を有する有機物質を含むことができる。例えば、複数の第2部分201a2は、エポキシ系ポリマー、アクリル系ポリマー、およびシリコーン系ポリマーの中の1つ以上であり得るが、これらに限定されない。例えば、複数の第2部分201a2のそれぞれは、有機部、有機物質部、接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部であり得るが、これらの用語に限定されものではない。
【0084】
複数の第1部分201a1と複数の第2部分201a2のそれぞれの第1面は、第1電極層201bと共通に連結され得る。複数の第1部分201a1と複数の第2部分201a2のそれぞれの第2面は、第2電極層201cと共通に連結され得る。
【0085】
本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aは、複数の第1部分201a1と第2部分201a2とが同一平面に配置(または連結)されることにより、単一の薄いフィルム形状を有することができる。これにより、本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aを含む振動素子201は、振動特性を有する第1部分201a1によって上下の方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分201a2によって曲面の形状に曲がることができる。例えば、本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aを含む振動素子201は、2-2複合体構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0086】
図2図4、および図5Aを参照すると、第1能動振動部材211の振動素子201、第2-1能動振動部材231の振動素子201、および第2-2能動振動部材232の振動素子201のそれぞれが、本明細書の第1変形実施例に係る圧電層201aを含んで構成されるとき、第1能動振動部材211の振動素子201の第1および第2縁部分に配置された少なくとも1つ以上の第1部分201a1は、第2-1能動振動部材231の振動素子201と第2-2能動振動部材232の振動素子201のそれぞれに構成された少なくとも1つ以上の第1部分201a1の少なくとも一部と重ねられ、または重畳され得る。これにより、第1能動振動部材211の振動が第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに効率的に伝達され得る。
【0087】
図4および図5Bを参照すると、本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aは、複数の第1部分201a3、および複数の第1部分201a3の間に配置された第2部分201a4を含むことができる。
【0088】
複数の第1部分201a3のそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)それぞれに沿って互いに離隔されるように配置され得る。例えば、複数の第1部分201a3のそれぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体形状を有しながら格子形状に配置され得る。複数の第1部分201a3のそれぞれは、図5Aで説明した第1部分201a1と実質的に同一の圧電物質からなり得るので、これに対する重複説明は省略する。
【0089】
第2部分201a4は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分201a3の間に配置され得る。第2部分201a4は、隣接する2つの第1部分201a3の間のギャップを埋めるか、または複数の第1部分201a3のそれぞれを囲むように構成されることによって、隣接する第1部分201a3と連結されるか、または接着され得る。第2部分201a4は、図5Aで説明した第2部分201a2と実質的に同一の有機物質からなるので、これに対する重複説明は省略する。
【0090】
複数の第1部分201a3と第2部分201a4のそれぞれの第1面は、第1電極層201bと共通に連結され得る。複数の第1部分201a3と第2部分201a4のそれぞれの第2面は、第2電極層201cと共通に連結され得る。
【0091】
本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aは、複数の第1部分201a3と第2部分201a4が、同一平面に配置(または連結)されることにより、単一の薄いフィルム形状を有することができる。これにより、本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aを含む振動素子201は、振動特性を有する第1部分201a3によって上下の方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分201a4によって曲面の形状に曲がることができる。例えば、本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aを含む振動素子201は、2-2複合体構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0092】
図2図4、および図5Bを参照すると、第1能動振動部材211の振動素子201、第2-1能動振動部材231の振動素子201、および第2-2能動振動部材232の振動素子201のそれぞれが、本明細書の第2変形実施例に係る圧電層201aを含んで構成されるとき、第1能動振動部材211の振動素子201の第1および第2縁部分に配置された少なくとも1つ以上の第1部分201a3は、第2-1能動振動部材231の振動素子201と第2-2能動振動部材232の振動素子201のそれぞれに構成された少なくとも1つ以上の第1部分201a3の少なくとも一部と重ねられ、または重畳され得る。これにより、第1能動振動部材211の振動が第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに効率的に伝達され得る。
【0093】
図6Aおよび図6Bは、図2および図3に示す第1振動部および第2振動部のそれぞれに印加される駆動信号による振動装置の振動幅(または変位幅)と変位点を示す図である。
【0094】
図2および図6Aを参照すると、第1振動部210に印加される第1駆動信号(DS1)は、第2振動部230に印加される第2駆動信号(DS2)と同位相を有することができる。これにより、第1振動部210の第1能動振動部材211と第2振動部230の第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、互いに同じ形状で変位(または屈曲)され得る。
【0095】
第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231および第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加される駆動信号(DS1、DS2)が同位相を有するとき、振動装置200の全体の振動幅(または変位量)は、第1能動振動部材211の振動幅(または変位量)と第2-1能動振動部材231(または第2-2能動振動部材232)の振動幅が加わるにつれて増加され得る。例えば、第1能動振動部材211の振動と、第2-1能動振動部材231および第2-2能動振動部材232のそれぞれの振動が、互いに強化されることにより、第1振動部210と第2振動部230の振動による振動装置200の振動幅が増加され得る。
【0096】
本明細書の実施例によれば、正極性の第1駆動信号(DS1)が、第1能動振動部材211に印加され、これと同時に、正極性の第1駆動信号(DS1)と同位相を有する正極性の第2駆動信号(DS2)が、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加されるとき、第1振動部210と第2振動部230は、第1形状(または凸形状)(DSa)に変位され得、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2縁部分は、支持部材300に近づく方向に変位され得る。これとは逆に、負極性の第1駆動信号(DS1)が、第1能動振動部材211に印加され、これと同時に、負極性の第1駆動信号(DS1)と同位相を有する負極性の第2駆動信号(DS2)が、第2-1能動振動部材231および第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加されるとき、第1振動部210と第2振動部230は、第1形状(DSa)とは反対され第2形状(または凹状形状)(DSb)に変位され得、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2縁部分は、受動振動部材100に近づく方向に変位され得る。
【0097】
したがって、第1振動部210と第2振動部230に同位相の駆動信号が印加されるとき、正極性の駆動信号(DS1DS2)によって変位される第1振動部210と第2振動部230の第1形状(または第1振動形状)(DSa)および負極性の駆動信号(DS1DS2)によって変位される第1振動部210と第2振動部230の第2形状(または第2振動形状)(DSb)が交差される変位点(BP)は、連結部材251、252の外部(または外側)に位置することができる。これにより、第1振動部210と第2振動部230に同位相の駆動信号が印加されるとき、振動装置200の振動幅(または変位量)が増大されるにつれて受動振動部材100の振動幅(または変位量)が増加され得るので、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯、例えば低音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0098】
図2および図6Bを参照すると、第2振動部230に印加される第2駆動信号(DS2)は、第1振動部210に印加される第1駆動信号(DS1)と逆位相を有することができる。これにより、第1振動部210の第1能動振動部材211と第2振動部230の第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、互いに異なる形状に変位(または屈曲)され得る。
【0099】
第2-1能動振動部材231および第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加される第2駆動信号(DS2)が、第1能動振動部材211に印加される第1駆動信号(DS1)と逆位相を有するとき、振動装置200の全体の振動幅(または変位量)は、第2-1能動振動部材231(または第2-2能動振動部材232)の振動幅(または変位量)が、第1能動振動部材211の振動幅(または変位量)によって抑制されるにつれて減少され得る。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの振動が、第1能動振動部材211の振動によって干渉されることにより、第1振動部210と第2振動部230の振動による振動装置200の振動幅が減少され得る。
【0100】
本明細書の実施例によれば、正極性の第1駆動信号(DS1)が第1能動振動部材211に印加され、これと同時に、正極性の第1駆動信号(DS1)と逆位相を有する負極性の第2駆動信号(DS2)が、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加されるとき、第1振動部210および第2振動部230は、第2形状(DSb)に変位され得、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2縁部分は、受動振動部材100に近づく方向に変位され得る。これとは逆に、負極性の第1駆動信号(DS1)が第1能動振動部材211に印加され、これと同時に、負極性の第1駆動信号(DS1)と逆位相を有する正極性の第2駆動信号(DS2)が、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに印加されるとき、第1振動部210と第2振動部230は、第1形状(DSa)に変位され得、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2縁部分は、支持部材300に近づく方向に変位され得る。
【0101】
したがって、第1振動部210と第2振動部230に逆位相の駆動信号が印加されるとき、第1振動部210と第2振動部230の第1形状(DSa)と第2形状(DSb)が交差する変位点(BP)は、連結部材251、252の内部(または内側)に位置するか、または連結部材251、252と第1振動部210との間に位置することができる。これにより、第1振動部210および第2振動部230に逆位相の駆動信号が印加されるとき、振動装置200の振動幅(または変位量)が減少されるにつれて受動振動部材100の振動幅(または変位量)が減少され得るので、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0102】
他の例として、第2-1能動振動部材231に印加される第2駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第2-2能動振動部材232に印加される第2駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つと異なることができる。この場合、第1振動部210と第2振動部230の第1形状(DSa)と第2形状(DSb)が交差する変位点(BP)が変化され得、これにより受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅が変化されて様々な音域帯の音響が実現され得る。例えば、第1振動部210と第2振動部230の変位点(BP)の位置が変化するにつれて、受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅が変化されて様々な音域帯の音響が実現され得る。
【0103】
このような、本明細書の実施例に係る装置は、振動装置200の第1振動部210と第2振動部230に同位相を有する駆動信号を供給することにより、受動振動部材100それぞれの振動幅(または変位量)を増加させることができるので、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0104】
また、本明細書の実施例に係る装置は、振動装置200の第1振動部210と第2振動部230に逆位相を有する駆動信号を供給することにより、受動振動部材100それぞれの変位量(または変位幅)を減少させることができるので、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0105】
そして、本明細書の実施例に係る装置は、振動装置200の第1振動部210と第2振動部230に同位相を有する駆動信号(DS1DS2)と逆位相を有する駆動信号(DS1DS2)を周期的または交互に供給することにより、第1振動部210と第2振動部230の振動幅(または変位量)を調整(または可変)して受動振動部材100それぞれの振動幅(または変位量)を調整(または可変)させることができるので、受動振動部材100の振動によって様々な音域帯の音響を発生(または出力)することができ、様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0106】
図7は、図1に示した線A-A’の他の断面図である。図7は、図1図6Bで説明した本明細書の実施例に係る装置または振動装置に重量部材をさらに構成したものである。したがって、図7に対する説明では、重量部材およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は、省略する。
【0107】
図7を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置または振動装置200は、重量部材260をさらに含むことができる。
【0108】
重量部材260は、第1振動部210に配置されるか、または付着され得る。例えば、重量部材260は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232の間の第1能動振動部材211に配置され得る。例えば、重量部材260は、第1能動振動部材211の背面の中心部または前面の中心部に配置されるか、または付着され得る。例えば、重量部材260は、多角柱の形状または円柱の形状を有することができる。
【0109】
重量部材260は、第1能動振動部材211に対して重量体(または質量体)(mass)として作用することができる弾性材質で構成され得る。例えば、重量部材260は、第1能動振動部材211の反り強度未満の強度を有する弾性材質で構成され得る。例えば、重量部材260は、連結部250と同じ弾性材質で構成され得る。
【0110】
重量部材260は、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの重量(または質量)を増加させ、これにより、第1能動振動部材211の最低共振周波数(または最低固有周波数)を減少させる重量体(または質量体)(mass)として作用することができる。これにより、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、最低共振周波数(または最低固有周波数)がさらに減少することにより、相対的にさらに低い周波数で振動することができる。
【0111】
代案として、重量部材260は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれと第1能動振動部材211との間に配置され得る。例えば、重量部材260は、第1能動振動部材211と接着部材220との間に配置され得る。例えば、重量部材260は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれと接着部材220との間に配置され得る。例えば、重量部材260は、第1および第2接着部材221、222のそれぞれに内蔵され得る。例えば、第1および第2接着部材221、222のそれぞれは、重量部材260を全体的に囲むように配置され得る。この場合にも、重量部材260は、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの重量(または質量)を増加させ、これにより、第1能動振動部材211の最低共振周波数(または最低固有周波数)を減少させる重量体(または質量体)(mass)として作用することができる。
【0112】
代案として、重量部材260は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれに配置され得る。例えば、重量部材260は、支持部材300と向かい合う第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの背面の中心部に配置されるか、または付着され得る。この場合にも、重量部材260は、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの重量(または質量)を増加させ、これにより、第1能動振動部材211の最低共振周波数(または最低固有周波数)を減少させる重量体(または質量体)(mass)として作用することができる。
【0113】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置または振動装置200は、第1能動振動部材211と第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの最低共振周波数を減少させることができる重量部材260をさらに含むことにより、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性をさらに向上させることができる。
【0114】
図8は、本明細書の第2実施例に係る振動装置を示す平面図である。図8は、図2および図3に示す振動装置において、第2振動部を変更したものである。したがって、以下の図8に対する説明では、第2振動部およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与しこれに対する重複説明は、省略する。
【0115】
図2および図8を参照すると、本明細書の第2実施例に係る振動装置200において、第2振動部230の第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれは、第1振動部210の第1能動振動部材211から傾斜して配置され得る。第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれは、第1能動振動部材211の第1および第2縁部分に対して傾く、または傾斜するように配置され、第1能動振動部材211の中心部を挟んで互いに平行に配置され得る。
【0116】
第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれは、第2方向(Y)に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜するように配置され得る。例えば、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれは、第2方向(Y)と平行な第1能動振動部材211の第1および第2辺に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜するように配置され得る。例えば、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれの第1縁部分に対応する第1辺は、第1能動振動部材211の第1および第2辺に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜することができる。
【0117】
本明細書の実施例によれば、第1能動振動部材211の第1辺と第2-1能動振動部材231の第1辺との間の角度(θ)は、鋭角であり得る。また、第1能動振動部材211の第2辺と第2-2能動振動部材232の第1辺との間の角度(θ)は、鋭角であり得る。例えば、第1能動振動部材211の第1辺と第2-1能動振動部材231の第1辺との間の角度(θ)と、第1能動振動部材211の第2辺と第2-2能動振動部材232の第1辺との間の角度(θ)のそれぞれは、45度以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0118】
本明細書の実施例によれば、第1能動振動部材211の第1縁部分の両角部分の中の少なくとも1つ以上は、第2-1能動振動部材231の第1縁部分と重畳されるか、または連結され得る。第1能動振動部材211の第2縁部分の両角部分の中の少なくとも1つ以上は、第2-2能動振動部材231の第1縁部分と重畳されるか、または連結され得る。これにより、第1能動振動部材211の振動時、第1能動振動部材211の角部分でのクラックまたは割れが防止されるか、または最小化され得、これにより第1能動振動部材211または振動装置200の信頼性が向上され得る。
【0119】
本明細書の実施例によれば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれは、第1能動振動部材211と重畳される第1角部分、および第1角部分と反対される第2角部分を含むことができる。これにより、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれの第2角部分と第1能動振動部材211の中心部との距離は、図3と比較して増加されることにより、振動装置200の長さが、長くされ得、これにより、振動装置200の振動幅(または変位幅)が、長くされ得る。
【0120】
本明細書の第2実施例に係る振動装置200において、連結部250の第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。連結部250の第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。これにより、第1連結部材251と第2連結部材252との距離(L)は、図3と比較して増加されることにより、振動装置200の長さが、長くされ得、これにより振動装置200の振動幅(または変位幅)が、増加され得る。
【0121】
このような、本明細書の第2実施例に係る振動装置200は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232のそれぞれが、第1能動振動部材211に対して傾く、または傾斜するように配置されることによって、振動幅(または変位幅)が増加され得、これによって、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性がさらに向上され得る。
【0122】
図9は、本明細書の第3実施例に係る振動装置を示す平面図である。図9は、図2および図3または図7に示す振動装置において、第2振動部を変更したものである。したがって、以下の図9に対する説明では、第2振動部およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は、省略する。
【0123】
図2図7、および図9を参照すると、本明細書の第3実施例に係る振動装置200において、第2振動部230は、4つの能動振動部材231、232、233、234を含むことができる。例えば、第2振動部230は、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234を含むことができる。例えば、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232は、一対の第2能動振動部材であり得、第2-3能動振動部材233と第2-4能動振動部材234は、一対の第3能動振動部材であり得る。本明細書において、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234は、第2~第5能動振動部材であり得、第2-1~第2-4の数字は、本明細書の内容を限定するものではない。
【0124】
第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211と異なる形状を有することができる。本明細書の一実施例として、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211と同じ小さな大きさを有する正方形状を含むことができる。本明細書の他の実施例として、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211よりも小さい幅を有しながら第1能動振動部材211と同じまたは大きな大きさを有する長方形状を含むことができる。
【0125】
第2-1能動振動部材231は、第1能動振動部材211の第1縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-1能動振動部材231は、図2および図3で説明した第2-1能動振動部材231と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0126】
第2-2能動振動部材232は、第1能動振動部材211の第2縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-2能動振動部材232は、図2および図3で説明した第2-2能動振動部材232と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0127】
第2-3能動振動部材233は、第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、第1能動振動部材211において、第3縁部分は、第1縁部分と第2縁部分との間に位置するか、第1能動振動部材211の第3縁部分は、第2-1能動振動部材231と第2-2能動振動部材232との間に位置することができる。例えば、第1能動振動部材211の第3縁部分は、第1能動振動部材211の辺の中の第1方向(X)と平行な辺を含むことができる。例えば、第2-3能動振動部材233の第1縁部分は、接着部材220の第3接着部材223を介して、第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-3能動振動部材233は、第3接着部材223を介して第1能動振動部材211の第3縁部分と連結されることを除いて、図2および図3で説明した第2-1能動振動部材231と実質的に同じであるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0128】
第2-4能動振動部材234は、第1能動振動部材211の第4縁部分に連結または結合し得る。例えば、第1能動振動部材211で、第4縁部分は、第3縁部分と平行であり得る。例えば、第2-4能動振動部材234の第1縁部分は、接着部材220の第4接着部材224を介して、第1能動振動部材211の第4縁部分に連結または結合し得る。このような第2-4能動振動部材234は、第4接着部材224を介して第1能動振動部材211の第4縁部分に連結することを除いて、図2および図3で説明した2-1能動振動部材231と実質的に同じであるので、これに対する重複説明は省略する。
【0129】
第2-3能動振動部材233と第2-4能動振動部材234は、第1能動振動部材211の中心部を挟んで互いに平行に配置され得る。第2-3能動振動部材233と第2-4能動振動部材234のそれぞれは、振動素子を含むことができる。第2-3能動振動部材233および第2-4能動振動部材234のそれぞれの振動素子は、図3図5Bで説明した第2-1能動振動部材231の振動素子と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0130】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211に印加される第1駆動信号と同位相を有するか、または逆位相を有する第2駆動信号によって振動(または変位)することができる。
【0131】
本明細書の他の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに印加される第2-1~第2-4駆動信号は、同一または異なることができる。例えば、第2-1~第2-4駆動信号の中の少なくとも1つ以上は、異なることができる。例えば、第2-1~第2-4駆動信号の中の少なくとも1つ以上は、異なる位相を含むことができる。例えば、第2-1~第2-4駆動信号の中の少なくとも1つ以上は、異なる振幅を含むことができる。例えば、第2-1~第2-4駆動信号の中の少なくとも1つは、異なる位相と異なる振幅を含むことができる。これにより、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234の中の少なくとも1つ以上は、異なる振動幅(または変位量)で振動することができ、これにより振動装置200の振動これにより、受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅が変化されて様々な音域帯の音響が実現され得る。
【0132】
第3接着部材223と第4接着部材224のそれぞれは、図2図3で説明した第1接着部材221と実質的に同じであるので、これに対する重複説明は省略する。
【0133】
本明細書の第3実施例に係る振動装置200において、連結部250は、第1~第4連結部材251、252、253、254を含むことができる。
【0134】
第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。このような第1連結部材251は、図2および図3で説明した第1連結部材251と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0135】
第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。このような第2連結部材252は、図2および図3で説明した第2連結部材252と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0136】
第3連結部材253は、第2-3能動振動部材233の第3縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。このような第3連結部材253は、図2および図3で説明した第1連結部材251と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0137】
第4連結部材254は、第2-4能動振動部材234の第4縁部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。このような第4連結部材254は、図2および図3で説明した第1連結部材251と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0138】
このような、本明細書の第3実施例に係る振動装置200は、第1能動振動部材211と受動振動部材100との間に連結された第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234を含むことにより、受動振動部材100の振動幅(または変位幅)をさらに増加させ、低音域帯の音響特性と音圧特性をさらに向上させることができ、受動振動部材100に伝達される変位力と振動の振動幅を変化させて、様々な音域帯の音響を実現することができ、様々な音域帯の音響特性と音圧特性を向上させることができる。
【0139】
図10は、本明細書の第4実施例に係る振動装置を示す平面図である。図10は、図9に示す振動装置において第2-1~第2-4能動振動部材の配置構造を変更したものである。したがって、以下の図10に対する説明では、第2-1~第2-4能動振動部材およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は、省略する。
【0140】
図2図7、および図10を参照すると、本明細書の第4実施例に係る振動装置200において、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211の縁部分の角部分に配置され得る。
【0141】
第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211の縁部分から角部分の方に偏って配置され得る。
【0142】
第2-1能動振動部材231は、第1能動振動部材211の第1角部分と重畳されるように第1能動振動部材211の第1縁部分に連結されるか、または結合され得る。第2-2能動振動部材232は、第1能動振動部材211の第1角部分と対角線方向にある第2角部分と重畳されるように、第1能動振動部材211の第2縁部分に連結されるか、または結合され得る。第2-3能動振動部材233は、第1能動振動部材211の第3角部分と重畳されるように第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。第2-4能動振動部材234は、第1能動振動部材211の第3角部分と対角線方向にある第4角部分と重畳されるように第1能動振動部材211の第4縁部分に連結されるか、または結合し得る。
【0143】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211の第1~第4角部分と重畳されることにより、第1能動振動部材211の振動時、第1能動振動部材211の角部分でのクラックまたは割れを防止し、または最小化することができ、これにより第1能動振動部材211または振動装置200の信頼性を向上させることができる。
【0144】
このような、本明細書の第4実施例に係る振動装置200は、本明細書の第3実施例に係る振動装置200と同様の効果を有することができ、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれが、第1能動振動部材211の角部分と重畳することにより、第1能動振動部材211の角部分でのクラックまたは割れが防止されるか、または最小化されることができるので、信頼性が向上され得る。
【0145】
図11は、本明細書の第5実施例に係る振動装置を示す平面図である。図11は、図8に示す振動装置の第2振動部に、第2-3および第2-4能動振動部材をさらに構成したものである。したがって、以下の図11に対する説明では、第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれ、およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複説明は、省略する。
【0146】
図2図7、および図11を参照すると、本明細書の第5実施例に係る振動装置200において、第2振動部230は、第2-3および第2-4能動振動部材233、234をさらに含むことができる。
【0147】
第2-3および第2-4能動振動部材233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211の第3および第4縁部分に対して傾く、または傾斜するように配置され、第1能動振動部材211の中心部を挟んで互いに平行に配置され得る。第2-3および第2-4能動振動部材233、234のそれぞれは、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれと同じ形状と同じ大きさを有することができる。
【0148】
第2-3および第2-4能動振動部材233、234のそれぞれは、第1方向(X)に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜するように配置され得る。例えば、第2-3および第2-4能動振動部材233、234のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1能動振動部材211の第3および第4辺に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜するように配置され得る。例えば、第2-1および第2-2能動振動部材231、232のそれぞれの第1縁部分に対応する第1辺は、第1能動振動部材211の第3および第4辺に対して一定の角度(θ)で傾く、または傾斜することができる。
【0149】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれの第1辺と第1能動振動部材211の各辺との間の角度(θ)は、鋭角であり得る。例えば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれの第1辺と第1能動振動部材211の各辺との間の角度(θ)は、45度であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0150】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211と重畳される第1角部分、および第1角部分と反対される第2角部分を含むことができる。したがって、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれの第2角部分と第1能動振動部材211の中心部との距離は、図3と比較して増加されることにより、振動装置200の長さが長くされ得、これにより振動装置200の振動幅(または変位幅)が長くされ得る。
【0151】
本明細書の実施例によれば、第2-3能動振動部材233は、接着部材220の第3接着部材223を介して第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、第2-3能動振動部材233の第1角部分を含む第1縁部分は、第3接着部材223を介して第1能動振動部材211の第3縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-3能動振動部材233は、第3接着部材223を介して第1能動振動部材211の第3縁部分と連結されることを除いて、図8で説明した第2-1能動振動部材231と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0152】
第2-4能動振動部材234は、接着部材220の第4接着部材224を介して第1能動振動部材211の第4縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、第2-4能動振動部材234の第1角部分を含む第1縁部分は、第4接着部材224を介して第1能動振動部材211の第4縁部分に連結されるか、または結合され得る。このような第2-4能動振動部材234は、第4接着部材224を介して第1能動振動部材211の第4縁部分に連結されることを除いて、図8で説明した第2-1能動振動部材231と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は省略する。
【0153】
本明細書の実施例によれば、第1能動振動部材211の第3縁部分の両角部分の中の少なくとも1つ以上は、第2-3能動振動部材233の第1縁部分と重畳されるか、または連結され得る。第1能動振動部材211の第4縁部分の両角部分の中の少なくとも1つ以上は、第2-4能動振動部材234の第1縁部分と重畳されるか、または連結され得る。これにより、第1能動振動部材211の各角部分は、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれと重畳されるか、または連結され得る。これにより、第1能動振動部材211の振動時、第1能動振動部材211の角部分でのクラックまたは割れが防止されるか、または最小化され得、これにより第1能動振動部材211または振動装置200の信頼性が向上され得る。
【0154】
第2-3能動振動部材233と第2-4能動振動部材234のそれぞれは、振動素子を含むことができる。第2-3能動振動部材233および第2-4能動振動部材234のそれぞれの振動素子は、図3図5Bで説明した第2-1能動振動部材231の振動素子と実質的に同一であるので、これに対する重複説明は、省略する。
【0155】
本明細書の実施例によれば、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれは、第1能動振動部材211に印加される第1駆動信号と同位相を有するか、または逆位相を有する第2駆動信号によって振動(または変位)することができる。
【0156】
本明細書の他の実施例によれば、図9を参照して説明したように、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに印加される第2-1~第2-4駆動信号は、同一でもよく、または異なってもよい
【0157】
本明細書の第5実施例に係る振動装置200において、連結部250の第1連結部材251は、第2-1能動振動部材231の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。連結部250の第2連結部材252は、第2-2能動振動部材232の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。これにより、第1連結部材251と第2連結部材252との距離は、図3と比較して増加されることで、振動装置200の長さが長くされ得、これにより振動装置200の振動幅(または変位幅)が増加され得る。
【0158】
本明細書の第5実施例に係る振動装置200において、連結部250は、第3および第4連結部材253、254をさらに含むことができる。
【0159】
第3連結部材253は、第2-3能動振動部材233の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合され得る。第4連結部材254は、第2-4能動振動部材234の第2角部分と受動振動部材100の背面100aとの間に連結されるか、または結合し得る。これにより、第3連結部材253と第4連結部材254との距離は、図3と比較して増加されることで、振動装置200の長さが長くされ得、これにより振動装置200の振動幅(または変位幅)が増加され得る。
【0160】
このような、本明細書の第5実施例に係る振動装置200は、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234を含むことにより、本明細書の第4実施例に係る振動装置200と同様の効果を有することができる。また、本明細書の第5実施例に係る振動装置200は、第2-1~第2-4能動振動部材231、232、233、234のそれぞれが第1能動振動部材211に対して傾く、または傾斜するように配置されることによって、振動幅(または変位幅)が増加され得、それによって受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性がさらに向上され得る。
【0161】
図12は、本明細書の第1実施例に係る振動駆動回路を示すブロック図である。
【0162】
図2および図12を参照すると、本明細書の第1実施例に係る振動駆動回路400は、ホスト装置(またはホスト駆動回路)から入力される1つの音源信号(SS)に基づいて、振動装置200の第1および第2振動部210、230のそれぞれを振動(または変位)させるための第1駆動信号(DS1)と複数の第2駆動信号(DS2-1DS2-4)を生成し、生成された駆動信号(DS2-1~DS2-4)を該当する振動部210、230に供給することができる。
【0163】
本明細書の第1実施例に係る振動駆動回路400は、増幅回路部410を含むことができる。
【0164】
増幅回路部410は、入力される一つの音源信号(SS)を増幅して、第1能動振動部材211と複数の第2能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに供給するように構成され得る。増幅回路部410は、第1能動振動部材211と複数の第2能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに対応する複数の増幅回路411、421424を含むことができる。例えば、増幅回路部410は、第1増幅回路411および複数の第2増幅回路421~424を含むことができる。例えば、図3および図7に示す本明細書の実施例のための振動駆動回路400は、第1増幅回路411、第2-1増幅回路421、および第2-2増幅回路422を含むことができる。例えば、図9図11に示す本明細書の実施例のための振動駆動回路400は、第1増幅回路411、および第2-1~第2-4増幅回路421422423424を含むことができる。
【0165】
第1増幅回路411と複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれは、同じ音源信号を同時に受信し、予め設定されたゲイン値(または利得値)によって音源信号を増幅して、第1駆動信号(DS1)と複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を生成することができる。
【0166】
第1増幅回路411は、音源信号を予め設定されたゲイン値(または利得値)によって、正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)で増幅して第1駆動信号(DS1)を生成し、生成された第1駆動信号(DS1)を第1能動振動部材211に供給することができる。例えば、正極性の第1駆動信号(DS1)と負極性の第1駆動信号(DS1)は、同じ周期と第1振幅を有することができる。正極性の第1駆動信号(DS1)と負極性の第1駆動信号(DS1)のそれぞれの第1振幅は、音源信号によって増加し、または減少することができる。負極性の第1駆動信号(DS1)は、正極性の第1駆動信号(DS1)の逆位相を有する信号であり得る。
【0167】
複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれは、音源信号を予め設定されたゲイン値(または利得値)によって、正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)と同一または異なるように増幅して、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を生成し、生成された複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を該当する第2能動振動部材231、232、233、234に供給することができる。
【0168】
複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、本明細書の実施例に係る装置で実現しようとする音響の音域帯に対応されるように設定され得る。
【0169】
本明細書の実施例によれば、複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)それぞれが第1駆動信号(DS1)と同位相を有するように設定され得る。これにより、複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS1)と同位相を有する複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0170】
本明細書の他の実施例によれば、複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)それぞれが第1駆動信号(DS1)と逆位相を有するように設定され得る。これにより、複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS1)と逆位相を有する複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0171】
本明細書の実施例によれば、複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれのゲイン値(または利得値)は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)の中の少なくとも1つ以上が第1駆動信号(DS1)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なるように設定され得る。これにより、複数の第2増幅回路421、422、423、424のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS1)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なる複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれは、互いに同じか異なることができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれの位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第1駆動信号(DS1)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と同じか異なることができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれは、第1駆動信号(DS1)の位相と同じ位相を有し、第1駆動信号(DS1)の振幅よりも大きいか小さい振幅を有することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって様々な音域帯の音響が実現され得、様々な音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0172】
図13は、本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路を示すブロック図である。
【0173】
図2および図13を参照すると、本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路400は、ホスト装置(またはホスト駆動回路)から入力される1つの音源信号(SS)に基づいて、振動装置200の第1および第2振動部210、230のそれぞれを振動(または変位)させるための第1駆動信号(DS1)と複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を生成し、生成された駆動信号(DS2-1~DS2-4)を該当する振動部210、230に供給することができる。
【0174】
本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路400は、増幅回路430および信号変換部440を含むことができる。
【0175】
増幅回路430は、同じ音源信号を同時に受信し、予め設定されたゲイン値(または利得値)によって音源信号を増幅して、音源増幅信号(SAS)を生成することができる。例えば、増幅回路430は、プリアンプとメインアンプを含むことができる。振動駆動回路400に入力される音源信号(または音響信号)(SS)は、プリアンプにより一次増幅され、プリアンプで一次増幅された信号は、メインアンプによりさらに増幅されて音源増幅信号(SAS)として出力することができる。
【0176】
信号変換部440は、増幅回路430から供給される音源増幅信号(SAS)を駆動信号(DS1、DS2-1~DS2-4)に変換し、変換された駆動信号(DS1、DS2-1~DS2-4)を該当する能動振動部材211、231、232、233、234に供給することができる。例えば、信号変換部440は、増幅回路430から供給される音源増幅信号(SAS)を、予め設定された信号変換係数(またはゲイン値)によって駆動信号(DS1、DS2-1~DS2-4)で変換して、変換された駆動信号(DS1、DS2-1~DS2-4)を、該当する能動振動部材211、231、232、233、234に供給することができる。
【0177】
本明細書の実施例に係る信号変換部440は、第1能動振動部材211と複数の第2能動振動部材231、232、233、234のそれぞれに対応される複数の信号変換回路441、451~454を含むことができる。例えば、信号変換部440は、第1信号変換回路441および複数の第2信号変換回路451~454とを含むことができる。例えば、図3図7に示す本明細書の実施例のための振動駆動回路400は、第1信号変換回路441、第2-1信号変換回路451、および第2-2信号変換回路452を含むことができる。例えば、図9図11に示す本明細書の実施例のための振動駆動回路400は、第1信号変換回路441および第2-1~第2-4信号変換回路451~454を含むことができる。
【0178】
第1信号変換回路441は、増幅回路430から供給される音源増幅信号(SAS)を予め設定された信号変換係数(またはゲイン値)によって、正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)に変換し、変換された第1駆動信号(DS1)を第1能動振動部材211に供給することができる。例えば、第1信号変換回路441は、音源増幅信号(SAS)を予め設定された信号変換係数(またはゲイン値)によって第1振幅を有する正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)に変換することができる。例えば、正極性の第1駆動信号(DS1)と負極性の第1駆動信号(DS1)は、同じ周期と第1振幅を有することができる。正極性の第1駆動信号(DS1)と負極性の第1駆動信号(DS1)のそれぞれの第1振幅は、音源信号によって増加または減少させることができる。負極性の第1駆動信号(DS1)は、正極性の第1駆動信号(DS1)の逆位相を有する信号であり得る。
【0179】
複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれは、増幅回路430から供給される音源増幅信号(SAS)を、予め設定された信号変換係数(またはゲイン値)によって正極性または負極性の第1駆動信号(DS1)と同一または異なるように変換して複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を生成し、生成された複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)を該当する第2能動振動部材231、232、233、234に供給することができる。
【0180】
複数の第2信号変換回路451~454それぞれの信号変換係数(またはゲイン値は、本明細書の実施例に係る装置で実現しようとする音響の音域帯に対応するように設定され得る。
【0181】
本明細書の実施例によれば、複数の第2信号変換回路451~454それぞれの信号変換係数(またはゲイン値は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれが第1駆動信号(DS1)と同位相を有するように設定され得る。これにより、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS1)と同位相を有する複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0182】
本明細書の他の実施例によれば、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれの信号変換係数(またはゲイン値は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれが第1駆動信号(DS1)と逆位相を有するように設定され得る。これにより、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS1)と逆位相を有する複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生る中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0183】
本明細書の実施例によれば、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれの信号変換係数(またはゲイン値は、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)の中の少なくとも1つ以上が第1駆動信号(DS1)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なるように設定され得る。これにより、複数の第2信号変換回路451~454のそれぞれは、音源信号を第1駆動信号(DS1)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なる複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)で増幅して出力することができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれは、互いに同じか異なることができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれの位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第1駆動信号(DS1)の位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と同じか異なることができる。例えば、複数の第2駆動信号(DS2-1~DS2-4)のそれぞれは、第1駆動信号(DS1)の位相と同じ位相を有し、第1駆動信号(DS1)の振幅よりも大きいか小さい振幅を有することができる。この場合、上述したように、受動振動部材100の振動によって様々な音域帯の音響が実現され得、様々な音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0184】
このような、本明細書の第2実施例に係る振動駆動回路400は、図12で説明した振動駆動回路400と同様の効果を有することができ、図12で説明した振動駆動回路400よりも増幅回路の使用数を節減することができる。
【0185】
図14は、図1に示した線A-A’の他の断面図である。図14は、図1図13で説明した装置に複数の振動装置を構成したものである。したがって、図14に対する説明では、複数の振動装置およびこれに関連された構成を除いて、残りの構成に対して同じ参照番号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0186】
図14を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置は、受動振動部材100に連結された複数の振動装置200-1~200-nを含むことができる。
【0187】
複数の振動装置200-1~200-nのそれぞれは、図1図13で説明した本明細書の第5実施例に係る振動装置の中のいずれか1つで構成され得る。例えば、複数の振動装置200-1~200-nのそれぞれは、図1図13で説明した振動装置200と同一または互いに異なる振動装置で構成され得る。したがって、複数の振動装置200-1~200-nのそれぞれに対する重複説明は、省略する。
【0188】
本明細書の実施例によれば、複数の振動装置200-1~200-nは、第1グループと第2グループとに区分(または分類)することができる。第1グループおよび第2グループのそれぞれは、複数の振動装置200-1~200-nの中の1つ以上の振動装置を含むことができる。例えば、複数の振動装置200-1~200-nの中の1つ以上の振動装置は、第1グループに含まれ得、複数の振動装置200-1~200-nの中の第1グループに含まれた1つ以上の振動装置を除いた残りの1つ以上の振動装置は、第2グループに含まれ得る。例えば、第1グループは、第1振動グループまたは第1駆動グループであり、第2グループは第2振動グループまたは第2駆動グループであり得る。
【0189】
第1グループに含まれる振動装置200-1~200-nの個数は、第2グループに含まれる振動装置200-1~200-nの個数と同じか異なることができる。
【0190】
本明細書の実施例によれば、複数の振動装置200-1~200-nは、配置位置によって、第1グループと第2グループに分類(または区分)され得る。例えば、第1方向(X)および/または第2方向(Y)に沿って配置された配置位置に基準に、複数の振動装置200-1~200-nの中で奇数番目の振動装置200-1、200-3、・・・は、第1グループに含まれ、複数の振動装置200-1~200-nの中の偶数番目の振動装置200-2、200-4、・・・、200-nは、第2グループに含まれ得る。
【0191】
本明細書の他の実施例によれば、受動振動部材100は、中間ライン(CL)を基準に、第1領域(A1)と第2領域(A2)を含むことができる。例えば、第1領域(A1)は、受動振動部材100の左側領域であり、第2領域(A2)は、受動振動部材100の右側領域であり得る。これにより、複数の振動装置200-1~200-nの中で、受動振動部材100の第1領域(A1)に配置された振動装置200-1、200-2、200-3、・・・は、第1グループに含まれ、複数の振動装置200-1~200-nの中で、受動振動部材100の第2領域(A2)に配置された振動装置・・・、200-nは、第2グループに含まれ得る。
【0192】
本明細書の一実施例によれば、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される駆動信号は、第2グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される駆動信号と同じであり得る。例えば、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号と複数の第2駆動信号のそれぞれは、第2グループに含まれた1以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号と複数の第2駆動信号のそれぞれと同位相(または同じ位相と同じ振幅)を有することができる。これにより、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性がさらに向上され得る。
【0193】
本明細書の他の実施例によれば、第1および第2グループのそれぞれに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される複数の第2駆動信号のそれぞれは、第1および第2グループのそれぞれに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号と逆位相(または逆位相と同じ振幅)を有することができる。これにより、上述したように、受動振動部材100の振動によって発生される中低音域帯または中高音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0194】
本明細書の他の実施例によれば、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される駆動信号は、第2グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される駆動信号と異なることができる。例えば、第2グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号および/または複数の第2駆動信号のそれぞれの位相と振幅の中の少なくとも1つ以上は、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置200-1~200-nに印加される第1駆動信号および/または複数の第2駆動信号のそれぞれの位相と振幅の中の少なくとも1つ以上と異なることができる。これにより、上述したように、受動振動部材100の振動によって様々な音域帯の音響が発生(または出力)され得、様々な音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。
【0195】
図15は、本明細書の第1実施例に係る装置の音響出力特性を示すグラフである。図15において、横軸は周波数(FrequencyHz)であり、縦軸は振幅(Amplitude [a.u])を示す。また、図15は、両対数グラフ(log-log graph)で示すものである。図15において、太い実線は、図6Aで説明したように、複数の第2能動振動部材のそれぞれに印加される第2駆動信号が、第1能動振動部材に印加される第1駆動信号と同位相を有するときの装置の音響出力特性であり、実線は、図6Bで説明したように、複数の第2能動振動部材のそれぞれに印加される第2駆動信号が、第1能動振動部材に印加される第1駆動信号と逆位相を有するときの装置の音響出力特性である。
【0196】
図15から分かるように、太い実線は、実線と比較して、400Hz以下での音圧が増加することが分かる。これにより、複数の第2能動振動部材のそれぞれに印加される第2駆動信号が、第1能動振動部材に印加される第1駆動信号と同位相を有するとき、400Hz以下での音響特性と音圧特性が向上されることが分かる。
【0197】
図15から分かるように、実線は、太い実線と比較して、400Hz以上での音圧が増加することが分かる。これにより、複数の第2能動振動部材のそれぞれに印加される第2駆動信号が、第1能動振動部材に印加される第1駆動信号と逆位相を有するとき、400Hz以上での音響特性と音圧特性が向上されることが分かる。
【0198】
本明細書の実施例に係る振動装置は、装置に配置される振動装置に適用することができる。本明細書の実施例に係る装置は、モバイルデバイス、テレビ電話、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブル機器(flexible apparatus)、カーブ・ド機器(curved apparatus)、スライド機器(sliding apparatus)、可変型機器(variable apparatus)、電子手帳、電子書籍、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wall paper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートブック、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用され得る。そして、本明細書の振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動装置が照明装置に適用される場合、照明およびスピーカの役割をすることができる。そして、本明細書の振動装置がモバイル機器などに適用される場合、スピーカ、レシーバ、およびハプティックの中の1つ以上であり得、本明細書の実施例は、これに限定されない。
【0199】
本明細書の実施例に係る装置は、以下のように説明され得る。
【0200】
本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材と、受動振動部材の背面に連結された振動装置と、受動振動部材の背面にある支持部材を含み、振動装置は、第1振動部、第1振動部の周辺と連結された第2振動部と、第2振動部の周辺と受動振動部材の背面に連結された連結部を含むことができる
【0201】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動部は、互いに平行な第1および第2縁部分を有する第1能動振動部材を含み、第2振動部は、第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材とを含み、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材は、第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行に配置され得る。
【0202】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材と重畳された第1縁部分と、連結部に連結された第2縁部分を含み、連結部は、第2-1能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第1連結部材と、第2-2能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第2連結部材を含むことができる。
【0203】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材の角部分は、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳され得る。
【0204】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され得る。
【0205】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材と重畳された第1縁部分と、連結部に連結された第2角部分を含み、連結部は、第2-1能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第1連結部材と、第2-2能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第2連結部材を含むことができる。
【0206】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動部は、第1~第4縁部分を有する第1能動振動部材を含み、第2振動部は、第1能動振動部材の第1縁部分に連結された第2-1能動振動部材、第1能動振動部材の中心部を挟んで第2能動振動部材と平行になるように第1能動振動部材の第2縁部分に連結された第2-2能動振動部材、第1能動振動部材の第3縁部分に連結された第2-3能動振動部材と、第1能動振動部材の中心部を挟んで第2-3能動振動部材と平行なるように第1能動振動部材の第4縁部分に連結された第2-4能動振動部材を含むことができる。
【0207】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの幅は、第1能動振動部材よりも小さいことがあり得る
【0208】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材と重畳された第1縁部分と、連結部と連結された第2縁部分を含み、連結部は、第2-1能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第1連結部材と、第2-2能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第2連結部材と、第2-3能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第3連結部材と、第2-4能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第4連結部材を含むことができる。
【0209】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材の角部分は、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳され得る。
【0210】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され、第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第3および第4縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され得る。
【0211】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材と重畳された第1角部分と、連結部と連結された第2角部分とを含み、連結部は、第2-1能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第1連結部材、第2-2能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第2連結部材、第2-3能動振動部材の第2角部分と受動振動部材との間に連結された第3連結部材と、第2-4能動振動部材の第2縁部分と受動振動部材との間に連結された第4連結部材を含むことができる。
【0212】
本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材と、受動振動部材の背面に連結された複数の振動装置と、受動振動部材の背面にある支持部材を含み、複数の振動装置のそれぞれは、第1能動振動部材、第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行なるように第1能動振動部材の周辺と連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材と、第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材のそれぞれと、受動振動部材の背面に連結された連結部とを含むことができる。
【0213】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分を含み、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結され得る。
【0214】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材の角部分は、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳され得る。
【0215】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材および第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され得る。
【0216】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動装置のそれぞれは、第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行なるように第1能動振動部材の周辺と連結された第2-3能動振動部材と第2-4能動振動部材とをさらに含み、連結部は、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれと受動振動部材の背面に連結され得る。
【0217】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分と、互いに平行な第3および第4縁部分とを含み、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結され、第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、第1能動振動部材の第3および第4縁部分にそれぞれ連結され得る。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材の角部分は、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳され得る。
【0219】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分と、互いに平行な第3および第4縁部分とを含み、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され、第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれは、第1能動振動部材の第3および第4縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され得る。
【0220】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動装置は、1以上の振動装置を有する第1グループと第2グループとを含み、第1グループに含まれた振動装置の個数は、第2グループに含まれた振動装置の個数と同一または異なることができる。
【0221】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1グループに含まれた1つ以上の振動装置に印加される駆動信号は、第2グループに含まれた1つ以上の振動装置に印加される駆動信号と同一または異なることができる。
【0222】
本明細書のいくつかの実施例によると、能動振動部材は、圧電物質を含む振動素子を含むことができる。
【0223】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1能動振動部材と第2-1能動振動部材および前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、圧電層を有する振動素子を含み、圧電層は、圧電物質を含む複数の圧電部と、複数の圧電部の間に配置された軟性部を含むことができる。
【0224】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材および第2-2能動振動部材のそれぞれに構成された複数の圧電部の中の少なくとも1つ以上は、第1能動振動部材に構成された複数の圧電部の中の少なくとも1つ以上と重畳され得る。
【0225】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有することができる。
【0226】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1能動振動部材に印加される駆動信号は、第2-2能動振動部材に印加される駆動信号と同一または異なることができる。
【0227】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有することができる。
【0228】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有することができる。
【0229】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号の中の少なくとも1つは、異なる位相と異なる振幅の中の少なくとも1つを有することができる。
【0230】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つは、第1能動振動部材に印加される駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つと異なることができる。
【0231】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1能動振動部材に配置された重量部材をさらに含むことができる。
【0232】
本明細書のいくつかの実施例によると、連結部は、弾性材料を含むことができる。
【0233】
本明細書のいくつかの実施例によると、受動振動部材は、映像を実現する複数の画素を有する表示部を含む表示パネルであるか、または木材、ゴム、プラスチック、フレキシブルガラス、繊維、布、紙、金属、および皮革の中の1つ以上の材質を含むことができる。
【0234】
以上で説明した本明細書は、上述した実施例および添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想から逸脱しない範囲内で種々の置換、変形および変更が可能であることが、本明細書が属する技術分野において通常の知識を有する者にとっては明らかである。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、およびその等価概念から導出されるすべての変更または変形形態が、本明細書の範囲に含まれると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0235】
100:受動振動部材
200:振動装置
210:第1振動部
211:第1能動振動部材
230:第2振動部
231:第2-1能動振動部材
232:第2-2能動振動部材
233:第2-3能動振動部材
234:第2-4能動振動部材
250:連結部
251:第1連結部材
252:第2連結部材
253:第3連結部材
254:第4連結部材
260:重量部材
300:支持部材
350:結合部材
400:振動駆動回路
410:増幅回路部
430:増幅回路
440:信号変換部
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受動振動部材と、
前記受動振動部材の背面に連結された振動装置と、
前記受動振動部材の背面にある支持部材を含み、
前記振動装置は、
第1振動部
前記第1振動部の周辺と連結された第2振動部と、
前記第2振動部の周辺と前記受動振動部材の背面に連結された連結部を含む、装置。
【請求項2】
前記第1振動部は、互いに平行な第1および第2縁部分を有する第1能動振動部材を含み、
前記第2振動部は、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材とを含み
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材は、前記第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行に配置された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、
前記第1能動振動部材と重畳された第1縁部分と、
前記連結部に連結された第2縁部分を含み、
前記連結部は、
前記第2-1能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第1連結部材と、
前記第2-2能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第2連結部材を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1能動振動部材の角部分は、前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳された、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置された、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、
前記第1能動振動部材と重畳された第1縁部分と、
前記連結部に連結された第2角部分を含み、
前記連結部は、
前記第2-1能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第1連結部材と、
前記第2-2能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第2連結部材を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記第1振動部は、第1~第4縁部分を有する第1能動振動部材を含み、
前記第2振動部は、
前記第1能動振動部材の第1縁部分に連結された第2-1能動振動部材
前記第1能動振動部材の中心部を挟んで前記第2能動振動部材と平行になるように前記第1能動振動部材の第2縁部分に連結された第2-2能動振動部材
前記第1能動振動部材の第3縁部分に連結された第2-3能動振動部材と、
前記第1能動振動部材の中心部を挟んで前記第2-3能動振動部材と平行なるように前記第1能動振動部材の第4縁部分に連結された第2-4能動振動部材を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの幅は、前記第1能動振動部材よりも小さい、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材と重畳された第1縁部分と、前記連結部と連結された第2縁部分を含み、
前記連結部は、
前記第2-1能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第1連結部材
前記第2-2能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第2連結部材
前記第2-3能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第3連結部材と、
前記第2-4能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第4連結部材を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記第1能動振動部材の角部分は、前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳された、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され、
前記第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第3および第4縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置された、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材と重畳された第1角部分と、前記連結部と連結された第2角部分を含み、
前記連結部は、
前記第2-1能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第1連結部材
前記第2-2能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第2連結部材
前記第2-3能動振動部材の第2角部分と前記受動振動部材との間に連結された第3連結部材と、
前記第2-4能動振動部材の第2縁部分と前記受動振動部材との間に連結された第4連結部材を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
受動振動部材と、
前記受動振動部材の背面に連結された複数の振動装置と、
前記受動振動部材の背面にある支持部材を含み、
前記複数の振動装置のそれぞれは、
第1能動振動部材
前記第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行なるように前記第1能動振動部材の周辺と連結された第2-1能動振動部材と第2-2能動振動部材と、
前記第2-1能動振動部材と前記第2-2能動振動部材のそれぞれと、前記受動振動部材の背面に連結された連結部を含む、装置。
【請求項14】
前記第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分を含み、
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結された、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1能動振動部材の角部分は、前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳された、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記第2-1能動振動部材および前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置された、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記複数の振動装置のそれぞれは、前記第1能動振動部材の中心部を挟んで互いに平行なるように前記第1能動振動部材の周辺と連結された第2-3能動振動部材と第2-4能動振動部材をさらに含み、
前記連結部は、前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれと前記受動振動部材の背面に連結された、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分と、互いに平行な第3および第4縁部分を含み、
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分にそれぞれ連結され、
前記第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分は、前記第1能動振動部材の第3および第4縁部分にそれぞれ連結された、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第1能動振動部材の角部分は、前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれの第1縁部分と重畳された、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記第1能動振動部材は、互いに平行な第1および第2縁部分と、互いに平行な第3および第4縁部分を含み、
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第1および第2縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置され、
前記第2-3および第2-4能動振動部材のそれぞれは、前記第1能動振動部材の第3および第4縁部分のそれぞれに対して傾斜して配置された、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記複数の振動装置は、1以上の振動装置を有する第1グループと第2グループとを含み、
前記第1グループに含まれた振動装置の個数は、前記第2グループに含まれた振動装置の個数と同一または異なる、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記第1グループに含まれた1つ以上の振動装置に印加される駆動信号は、前記第2グループに含まれた1つ以上の振動装置に印加される駆動信号と同一または異なる、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記能動振動部材は、圧電物質を含む振動素子を含む、請求項2~22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記第1能動振動部材と前記第2-1能動振動部材および前記第2-2能動振動部材のそれぞれは、圧電層を有する振動素子を含み、
前記圧電層は、
前記圧電物質を含む複数の圧電部と、
前記複数の圧電部の間に配置された軟性部を含む、請求項2~22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記第2-1能動振動部材および前記第2-2能動振動部材のそれぞれに構成された前記複数の圧電部の中の少なくとも1つ以上は、前記第1能動振動部材に構成された前記複数の圧電部の中の少なくとも1つ以上と重畳された、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、前記第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有する、請求項2~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記第2-1能動振動部材に印加される駆動信号は、前記第2-2能動振動部材に印加される駆動信号と同一または異なる、請求項2~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記第2-1および第2-2能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、前記第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有する、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号は、前記第1能動振動部材に印加される駆動信号と同位相または逆位相を有する、請求項7~12、および17~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号の中の少なくとも1つは、異なる位相と異なる振幅の中の少なくとも1つを有する、請求項7~12、および17~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記第2-1~第2-4能動振動部材のそれぞれに印加される駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つは、前記第1能動振動部材に印加される駆動信号の位相と振幅の中の少なくとも1つと異なる、7~12、および17~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記振動装置は、前記第1能動振動部材に配置された重量部材をさらに含む、請求項2~31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記連結部は、弾性材料を含む、請求項1~32いずれか一項に記載の装置。
【請求項34】
前記受動振動部材は、映像を実現する複数の画素を有する表示部を含む表示パネルであるか、または木材、ゴム、プラスチック、フレキシブルガラス、繊維、布、紙、金属、および皮革の中の1つ以上の材質を含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の装置。
【外国語明細書】