(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097833
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】プログラム、可搬型精算装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230703BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20230703BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20230703BHJP
G16Y 10/45 20200101ALI20230703BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
G07G1/12 301Z
G07G1/01 301E
G16Y10/45
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021214166
(22)【出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敬行
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 圭一郎
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142DA07
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA18
3E142HA01
3E142HA03
3E142JA02
5L049BB65
5L049BB66
(57)【要約】 (修正有)
【課題】商品の受け渡し時における配達スタッフの作業負荷の軽減を図るプログラム、可搬型精算装置及びシステムを提供する。
【解決手段】クラウドサーバと、登録装置と、携帯端末装置とが、ネットワークを介して通信可能に接続されている商品販売システムにおいて、携帯端末装置は、商品情報取得部401と、表示制御部403と、受付部404と、を備える。商品情報取得部は、各商品を販売するための提示項目を含む商品提示情報を取得する。表示制御部は、提示項目をそれぞれ含む複数の表示媒体を一覧表示する。受付部は、複数の表示媒体のそれぞれに表示する提示項目を変更可能に受け付ける。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、
前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、
を備える可搬型精算装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記可搬型精算装置は、
前記表示制御手段によって表示された前記商品情報の変更を取引ごとに受け付ける受付手段、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記受付手段は、新たに商品の登録を受け付ける、
ことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記可搬型精算装置は、
商品を識別する識別情報と、前記識別情報が入力された日時を示す登録日時情報とを入力する入力手段を備え、
前記商品情報取得手段は、前記識別情報に対応する前記商品情報を取得し、
前記表示制御手段は、前記商品情報と、前記登録日時情報とを取引ごとに表示する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、
前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、
を備えることを特徴とする可搬型精算装置。
【請求項6】
登録装置と、可搬型精算装置とを備えたシステムであって、
前記登録装置は、商品情報を登録し、
前記可搬型精算装置は、
前記登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、
前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、
を備えることを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、可搬型精算装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各種の宅配サービスが普及している。関連する技術として、取引先の過去の注文データに基づいて次回の注文日を予測し、注文予測日の前に注文促進メールを発信することによって、次回の注文を促す方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、宅配サービスにおいて配達スタッフが商品の受け渡しを行う際に、購入商品と代金とを把握しにくいことがあり、配達スタッフの作業負荷となることがある、という問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、商品の受け渡し時における配達スタッフの作業負荷の軽減を図る技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるプログラムは、登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、を備える可搬型精算装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラムである。
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である可搬型精算装置は、登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、を備えることを特徴とする可搬型精算装置である。
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるシステムは、登録装置と、可搬型精算装置とを備えたシステムであって、前記登録装置は、商品情報を登録し、前記可搬型精算装置は、前記登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、を備えることを特徴とするシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る商品販売システム1のネットワーク構成を示す説明図である。
【
図2】商品マスタ101の一例を示す説明図である。
【
図3】会員情報DB102の一例を示す説明図である。
【
図4】携帯端末装置120のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】登録装置110が発行するコードシンボル112に含まれる情報の一例を示す説明図である。
【
図6】携帯端末装置120の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図7】携帯端末装置120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【
図8】携帯端末装置120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【
図9】携帯端末装置120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【
図10】携帯端末装置120に表示される画面の一例を示す説明図である。
【
図11】商品販売システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図12】携帯端末装置120が行う精算処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態)
(商品販売システム1のネットワーク構成)
図1は、実施形態に係る商品販売システム1のネットワーク構成を示す説明図である。商品販売システム1(システムの一例)は、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店など、種々の店舗に導入可能である。
【0011】
図1において、商品販売システム1は、クラウドサーバ100と、登録装置110と、携帯端末装置120とを含む。各装置は、ネットワーク140を介して通信可能に接続されている。各装置および各端末は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信部などを備えたコンピュータ装置である。
【0012】
本実施形態において、クラウドサーバ100は、顧客が購入する商品情報を管理しない。クラウドサーバ100は、後述する商品マスタ101(
図2参照)と、会員情報DB(データベース)102(
図3参照)とを備える。クラウドサーバ100は、登録装置110から商品コードを受信すると、当該商品コードに対応する商品情報を登録装置110へ送信する。また、クラウドサーバ100は、携帯端末装置120から商品コードを受信すると、当該商品コードに対応する商品情報を携帯端末装置120へ送信する。
【0013】
登録装置110は、商品を登録するPOS(Point Of Sales)端末装置である。登録装置110は、店舗111に配置される。登録装置110は、例えば、商品に付された商品コードをスキャンすることによって、商品を登録する。商品コードは、商品を一意に特定することが可能な識別情報である。例えば、商品コードは、JAN(Japanese Article Number)コードである。
【0014】
登録装置110は、商品コードを読み取ると、クラウドサーバ100に対して、商品情報の問い合わせを行う。当該問い合わせは、商品コードをクラウドサーバ100へ送信するとともに、クラウドサーバ100に商品情報の送信要求を行うことである。クラウドサーバ100は、商品情報の問い合わせを受けると、商品マスタ101から商品コードに対応する商品情報を抽出して、登録装置110へ送信する。これにより、登録装置110は、商品情報を取得し、商品の登録を行う。
【0015】
なお、商品マスタ101は、クラウドサーバ100に具備されることに限らず、店舗111がストアコントローラを備える場合には、ストアコントローラに具備されていてもよい。この場合、登録装置110は、ストアコントローラに対して商品情報の問い合わせを行えばよい。また、商品マスタ101は、クラウドサーバ100とは異なる外部の装置に具備されていてもよい。この場合、登録装置110は、当該外部の装置に対して商品情報の問い合わせを行えばよい。また、商品マスタ101は、登録装置110に具備されていてもよい。この場合、登録装置110は、自装置の商品マスタ101を参照するようにすればよい。
【0016】
商品の登録を終えると、登録装置110は、商品コードと登録日時とを含むコードシンボル112を生成し、当該コードシンボル112を出力する。コードシンボル112は、例えば、QRコード(登録商標)などの二次元コードでもよいし、バーコードでもよい。コードシンボル112の出力態様は、例えば、紙媒体などのシートへの印刷の態様であるが、これに限らず、ディスプレイへの表示による態様としてもよい。
【0017】
携帯端末装置120は、可搬型精算装置の一例である。携帯端末装置120は、配送車両122に乗車する配達スタッフが所持する可搬型のコンピュータ装置である。携帯端末装置120は、例えば、スマートフォンであるが、タブレット端末、ノートパソコン、携帯電話であってもよい。携帯端末装置120は、カメラやスキャナを備える。
【0018】
携帯端末装置120は、登録装置110によって出力されたコードシンボル112を、カメラやスキャナを用いて読み取る。携帯端末装置120は、コードシンボル112を読み取ると、当該コードシンボル112に含まれる商品コードを用いて、クラウドサーバ100に商品情報の問い合わせを行う。これにより、携帯端末装置120は、当該商品コードに対応する商品情報を受信する。なお、商品マスタ101がストアコントローラに具備される場合、携帯端末装置120は、ストアコントローラに対して商品情報の問い合わせを行えばよい。
【0019】
携帯端末装置120は、配達先において、登録装置110によって登録された商品の精算を行う。携帯端末装置120は、プリンタ121の機能を備えてもよいし、携帯端末装置120とは別の装置であるプリンタ121に接続されてもよい。携帯端末装置120は、精算が完了すると、プリンタ121にレシートを印刷させる。
【0020】
(商品マスタ101の一例)
図2は、商品マスタ101の一例を示す説明図である。
図2において、商品マスタ101は、「商品コード」と、「商品情報」との項目を含む。「商品コード」は、例えば、JANコードであり、13桁のコードから成る。JANコードは、事業者および商品を特定することが可能なコードである。なお、「商品コード」は、インストアバーコードを含んでよい。インストアバーコードは、店舗111内での商品管理のために用いられる独自に採番されたバーコードである。
【0021】
「商品情報」は、「商品名」と、「単価」と、「税率」とを含む。「商品名」は、商品の名称である。「単価」は、商品の販売単位当たり(例えば1個当り)の販売価格である。なお、商品には、量り売り商品も含まれる。量り売り商品の場合、「単価」は、例えば、100g(グラム)あたりの販売価格を示す。「税率」は、消費税率であり、商品の種別に応じて、例えば、8%および10%のいずれかを示す。なお、「商品情報」の項目は、図示した項目の他にも、例えば、産地名、製造会社(メーカー)などを含んでもよい。
【0022】
(会員情報DB102の一例)
図3は、会員情報DB102の一例を示す説明図である。
図3において、会員情報DB102は、「会員番号」と、「購入履歴」と、「特典」との項目を含む。会員情報DB102は、「会員番号」と、「購入履歴」と、「特典」との各項目に情報が入力されることによって、会員情報として記憶する。
【0023】
「会員番号」は、会員ごとに割り当てられた会員識別情報である。「購入履歴」は、各会員の取引ごとの購入履歴を示す。「特典」は、ポイントの付与や、値引きといった会員に与えられる特典である。「特典」は、例えば、購入履歴に含まれる各商品にそれぞれ対応付けられるポイントである。なお、「特典」は、来店ポイントのように、一の取引ごとに付与されてもよい。また、「特典」は、ポイントに限らず、クーポン券や割引券などとすることも可能である。
【0024】
また、本実施形態において、会員情報DB102は、会員の氏名や住所などの個人情報を記憶しない。このため、商品販売システム1において、個人情報が漏洩する懸念がない。したがって、顧客は安心して、商品販売システム1を利用することができるようになっている。
【0025】
(携帯端末装置120のハードウェア構成)
図4は、携帯端末装置120のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4において、携帯端末装置120は、CPU301と、メモリ302と、入力デバイス303と、通信I/F(インターフェース)304と、記憶媒体I/F305と、ディスプレイ306と、GPSユニット307と、カメラ308と、スキャナ309と、プリンタ121とを備える。また、各構成部121、301~309は、バス320によってそれぞれ接続される。
【0026】
CPU301は、携帯端末装置120の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶する。各種プログラムは、本実施形態に係る精算処理プログラムを含む。精算処理プログラムは、アプリケーションソフトウェア(以下「アプリ」という場合がある。)を含む。携帯端末装置120には、精算処理プログラム(精算処理アプリ)が予めインストールされている。RAMは、CPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
【0027】
入力デバイス303は、タッチパネルや操作ボタンである。なお、入力デバイス303は、キーボード、マウス、マイクなどを含んでもよい。
通信I/F304は、通信回線を通じて、インターネットなどのネットワーク140に接続され、ネットワーク140を介して他の装置に接続される。また、通信I/F304は、ネットワーク140と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置(例えば、クラウドサーバ100や、登録装置110など)からのデータの入出力を制御する。
【0028】
記憶媒体I/F305は、CPU301の制御にしたがって、磁気ディスク、光ディスクなど不図示の記憶媒体に対するデータのリード、ライトを制御する。
ディスプレイ306は、画像を表示する出力デバイスである。なお、ディスプレイ306のほかにも、出力デバイスとして、マイクが含まれていてもよい。
【0029】
GPSユニット307は、GPS衛星から位置情報を受信し、地図データ上における携帯端末装置120の現在位置を検出する機能を有する。また、携帯端末装置120は、不図示の各種センサ(例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、距離センサなど)を備え、携帯端末装置120の各種状態(例えば、携帯端末装置120の傾き)などを検出する機能を有する。
【0030】
カメラ308は、被写体を撮像する。カメラ308は、動画または静止画を撮像する。カメラ308は、ディスプレイ306側に設けられたインカメラと、背面側に設けられたアウトカメラ(背面カメラ)とを含む。本実施形態において、カメラ308は、コードシンボル112を読み取る。コードシンボル112を読み取る際には、アウトカメラが用いられ、ディスプレイ306には撮像画像が表示される。なお、カメラ308は、コードシンボル112を読み取ることに代えて又は加えて、商品に付された商品コード(バーコード)を読み取り可能であってもよい。
【0031】
スキャナ309は、携帯端末装置120の筐体の上端に設けられる。スキャナ309の読取方式には、例えば、レーザー方式やCCD方式などを採用することができる。スキャナ309は、例えば、商品に付された商品コード(バーコード)を読み取る。なお、スキャナ309は、商品コードを読み取ることに代えて又は加えて、コードシンボル112を読み取り可能であってもよい。
【0032】
(登録装置110が発行するコードシンボル112に含まれる情報)
図5は、登録装置110が発行するコードシンボル112に含まれる情報の一例を示す説明図である。
図5において、コードシンボル112に含まれる情報は、「取引番号」と、「商品コード」と、「登録日時」との項目を含む。「取引番号」は、各取引を識別する識別情報である。「商品コード」は、例えば、JANコードである。複数の商品を購入する場合、一の取引に対して複数の商品コードが対応付けられる。一の商品を購入する場合、位置の取引に対して一の商品コードが対応付けられる。「登録日時」は、各取引において商品の登録が行われた日時である。なお、「登録日時」は、例えば、一の取引における全ての商品の登録が完了した日時(取引単位の日時)でもよいし、一の取引における各商品の登録が行われた日時(商品単位の日時)でもよい。
【0033】
(携帯端末装置120の機能的構成の一例)
図6は、携帯端末装置120の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。携帯端末装置120は、商品情報取得部401と、入力部402と、表示制御部403と、受付部404と、精算部405と、識別情報取得部406と、履歴出力部407と、特典取得部408と、特典出力部409とを備える。各機能部401~409は、携帯端末装置120が備えるCPU301によって実現される。すなわち、CPU301がメモリ302に記憶される精算処理プログラムを実行することにより、各機能部401~409の機能を実現する。
【0034】
商品情報取得部401は、登録装置110によって登録された商品情報を取得する。入力部402は、商品を識別する識別情報(商品コード)と、識別情報が入力された登録日時とを入力する。入力部は、コードシンボル112に含まれる商品コードと登録日時情報とを入力する。ただし、入力部402は、コードシンボル112から、これらの情報を入力することに限らない。例えば、入力部402は、登録装置110から、通信によって、これらの情報を入力してもよい。通信は、ネットワーク140を介した通信でもよいし、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication:登録商標)、赤外線通信などの近距離無線通信でもよい。商品情報取得部401は、入力部402に入力された商品コードに対応する商品情報を取得する。
【0035】
商品情報取得部401は、取引ごとに商品情報を取得する。具体的には、カメラ308によって一のコードシンボル112が読み取られることによって、携帯端末装置120は、一の取引分として、登録されている商品情報を取得する。商品情報取得部401によって商品情報が読み取られると、携帯端末装置120は、取引数が「1」加算した旨を表示することが可能である。取引数が「1」加算された旨の表示は、例えば、後述する取引アイコン722(
図7(B)参照)に示す数字が「1」加算される表示である。
【0036】
(特売品について)
宅配サービスでは、店舗111において商品が登録(注文)された登録日時(注文日時)と、宅配する宅配日時とが異なる場合がある。また、店舗111では、日ごとに特売品を用意して販売することがある。本実施形態においては、商品の登録日時に特売品であれば、当該商品を特売の対象にする。言い換えれば、宅配日時に特売品であったとしても、登録日時に特売品でなければ、特売の対象にしないようにする。ただし、これに限らず、登録日時に特売品でなくても、宅配日時に特売品である場合に、特売の対象とするようにしてもよい。
【0037】
(表示制御について)
表示制御部403は、取引ごとの商品情報を選択可能に表示する。また、表示制御部403は、商品情報と、登録日時情報とを表示する。
【0038】
ここで、
図7~
図10を用いて、携帯端末装置120に表示される画面例を参照しつつ、
図6に示す携帯端末装置120の機能的構成について説明する。以下では、主に配達先で表示される画面について説明する。
【0039】
図7~
図10は、携帯端末装置120に表示される画面の一例を示す説明図である。
図7(a)は、携帯端末装置120のディスプレイ306に表示されるメニュー画面710を示す。メニュー画面710は、従業員欄701と、従業員切替えボタン702と、各種選択ボタン711~715とを含む。
【0040】
従業員欄701には、携帯端末装置120にログインした配達スタッフの氏名が表示される。
従業員切替えボタン702は、ログインする配達スタッフを切替えることを受け付けるボタンである。
締めボタン711は、所定期間(例えば当日)の売上等の実績を確定させる操作を受け付けるボタンである。
登録ボタン712は、商品の登録を含めた取引に関する操作全般の開始を受け付けるボタンである。
業務ボタン713は、例えば、購入履歴などの各種業務に係る情報の表示を受け付けるボタンである。
レポートボタン714は、例えば、店舗111からの連絡事項等の表示を受け付けるボタンである。
設定ボタン715は、本実施形態に係る精算処理アプリの各種の設定変更を受け付けるボタンである。
メニュー画面710において、登録ボタン712が選択されると、
図7(B)に示す取引詳細画面720に遷移する。
【0041】
図7(B)は、取引詳細画面720を示す。取引詳細画面720は、撮像領域721と、取引アイコン722とを含む。
撮像領域721は、商品に付された商品コード(バーコード)や、会員カードに記載された会員コードを撮像することにより、各種コードを読み取る領域である。なお、商品の登録に係る画面遷移ついては、
図10を用いて後述する。取引詳細画面720は、商品が登録されていないものの、一取引の詳細を示す画面である。このため、本実施形態において
図7(B)に示す画面を「取引詳細画面720」というが、商品を登録することが可能な画面であることから「商品登録画面」と呼ぶこともできる。
【0042】
取引アイコン722は、現在の取引数を示しており、例えば、未精算の取引数(配達先の数)を示す。図示において、取引アイコン722は、「2」を示しており、すなわち、現在の取引数が「2」であることを示している。取引詳細画面720において、取引アイコン722が押下されると、
図7(C)に示す取引一覧画面730に遷移する。
【0043】
図7(C)は、取引一覧画面730を示す。取引一覧画面730は、それぞれ別々の取引である取引情報731(731a、731b)を含む。
取引情報731aは、例えば、ある顧客が購入する商品を示す。
取引情報731bは、例えば、別の顧客が購入する商品を示す。ただし、同一の顧客が異なるタイミングで商品を注文した場合には、取引情報731aと取引情報731bとは、同一の顧客となる場合もある。
取引情報731は、商品が登録された日時を示す登録日時情報を含む。また、取引情報731は、購入点数と、総額と、顧客が購入する商品の一部の情報とを含む。なお、図示において、取引情報731に含まれる登録日時情報は、日付なしの時刻のみが表示されているが、日付と時刻とが表示されるようにしてもよいし、時刻なしの日付のみが表示されるようにしてもよい。また、日付の有無および時刻の有無は、それぞれ、ユーザの設定に応じて切替え可能にしてもよい。
【0044】
取引情報731a、731bは、それぞれ、選択可能に表示されている。すなわち、表示制御部403は、取引ごとの商品情報を選択可能に表示する。
取引一覧画面730において、取引情報731ごとに(取引ごとに)所定の取消し操作(例えばスワイプ操作や、後述する取消しボタン1031dの操作など)を受け付けることによって、取引の取消しを行うことが可能である。取引の取り消し操作を受け付けると、当該取引を示す取引情報731は、取引一覧画面730から消去されるとともに、取引アイコン722に示す取引数が「1」減算されて表示される。
【0045】
取引一覧画面730において、取引情報731aが選択されると、
図7(D)に示す取引詳細画面740に遷移する。
【0046】
図7(D)は、取引詳細画面740を示す。取引詳細画面740は、購入予定の各種商品情報741(741a~741f)と、合計点数欄742と、合計金額欄743と、小計ボタン744とを含む。各種商品情報741は、操作者に選択可能に表示されている。各種商品情報741は、それぞれ、数量と値段とを含む。値段の欄に表示される金額は、商品が登録された日時において特売品であれば、特売での金額が表示される。合計点数欄742には、購入する商品の合計点数が表示される。合計金額欄743には、購入する商品の合計金額が表示される。小計ボタン744は、精算処理の開始を受け付けるボタンである。
【0047】
(商品情報741の変更について)
受付部404は、表示制御部403によって表示された商品情報741の変更を取引ごとに受け付ける。商品情報741の変更とは、価格の変更、数量の変更、税率の変更、商品の取消し(削除、キャンセル)を含む。具体的に説明すると、取引詳細画面740において、商品情報741fが選択されると、
図8(A)に示す変更受付画面810に遷移する。
【0048】
図8(A)は、変更受付画面810を示す。変更受付画面810は、数量変更欄811と、価格変更欄812と、税率変更欄813と、商品取消ボタン814と、決定ボタン815とを含む。
数量変更欄811は、当該商品の数量の変更を受け付ける領域である。具体的には、数量変更欄811は、数量を「1」加算することを受け付けるプラスボタンと、数量を「1」減算することを受け付けるマイナスボタンとを含む。数量変更欄811のプラスボタンが押下されると、
図8(B)に示す変更受付画面820に遷移する。
価格変更欄812は、当該商品の価格の変更を受け付ける領域である。例えば、野菜や果物などの場合、個体によっては配達時に傷む場合もある。この場合、配達スタッフの判断によって、当該商品の価格を変更することができる。
税率変更欄813は、当該商品の税率の変更を受け付ける領域である。
商品取消ボタン814は、当該商品の登録の取り消しを受け付けるボタンであり、すなわち、当該商品の削除やキャンセルを受け付けるボタンである。
決定ボタン815は、変更受付画面810に表示されている内容で、当該商品の登録の決定を受け付けるボタンである。
【0049】
図8(B)は、
図8(A)の変更受付画面810において、数量変更欄811に示す「ちくわ」の数量が「1」加算された際の変更受付画面810を示す。
【0050】
(精算部405による精算について)
ここで、精算部405は、表示制御部403によって表示された商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う。以下、具体的に説明する。例えば、変更受付画面820において、決定ボタン815が選択されると、
図8(C)に示す取引詳細画面830に遷移する。
【0051】
図8(C)は、取引詳細画面830を示す。取引詳細画面830において、商品情報741fは、
図7(D)の取引詳細画面740と比較して、「ちくわ」の数量と値段が増加しており、また、表示態様も異なる。表示態様が異なるとは、商品情報741fを囲む枠の太さや色が異なることや、商品情報741fの文字の太さや色が異なることや、商品情報741fの背景色が異なることなどである。
【0052】
また、合計点数欄742および合計金額欄743についても、「ちくわ」が1加算されたことによって、増加して表示されている。取引詳細画面830において、小計ボタン744が押下されると、
図8(D)に示す支払画面840に遷移する。
【0053】
図8(D)は、支払画面840を示す。支払画面840は、金額表示欄841と、テンキー842と、支払追加ボタン843と、確定ボタン844とを含む。
金額表示欄841は、合計金額欄841aと、不足金額欄841bと、現金入力欄841cとを含む。
合計金額欄841aは、「ちくわ」の数量が「1」加算された合計金額を示している。
不足金額欄841bは、合計金額欄841aに表示される金額と、現金入力欄841cに入力される支払金額との差額を表示する欄である。
現金入力欄841cは、テンキー842に入力された金額が表示される欄である。
【0054】
支払追加ボタン843は、決済種別の変更や追加を受け付けるボタンである。確定ボタン844は、支払の完了を受け付けるボタンである。支払画面840において、支払追加ボタン843が押下されると、
図9(A)に示す決済種別選択画面910に遷移する。
【0055】
図9(A)は、決済種別選択画面910を示す。決済種別選択画面910は、ポップアップ911により各種の決済種別の選択を受け付ける。決済種別選択画面910において、決済種別のうち、例えば「電子マネーA」が選択されると、
図9(B)に示す支払画面920に遷移する。
【0056】
図9(B)に示す支払画面920において、金額表示欄841には、電子マネーA欄841dが追加されて表示されている。また、現金入力欄841cには、テンキー842によって「1000円」が入力されたことを示している。また、電子マネーA欄841dには、テンキー842によって「850円」が入力されたことを示している。すなわち、現金によって1000円が支払われ、電子マネーAによって850円が支払われることを示している。
【0057】
また、不足金額欄841bは、「0円」を示している。すなわち、不足金額欄841bは、合計金額欄841aに表示される金額と、現金入力欄841cおよび電子マネーA欄841dに入力された支払金額との差額が0であることを示している。支払画面920において、確定ボタン844が選択されると、支払が完了する。支払における具体的なやり取りの一例について補足しておく。例えば、支払は、現金の受け渡しや、配達スタッフが持参した決済端末を使用して電子マネーやクレジットカードを読み取ることによって行われる。また、支払は、例えば、顧客が所持する顧客端末装置に表示されるQRコードを携帯端末装置120で読み取ることによるコード決済によって行われる。
【0058】
このように、精算部405は、表示制御部403によって表示された商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行うことが可能になっている。なお、精算完了後は、
図9(C)の特典画面930に遷移可能である。
【0059】
(会員番号の取得について)
識別情報取得部406は、精算において会員番号(会員識別情報)を取得する。会員番号を取得するタイミングは、精算の開始時でもよいし、精算中でもよいし、精算の完了後でもよい。識別情報取得部406は、会員カードに付されたバーコード(会員コード)が読み取られることにより、会員番号を取得する。なお、識別情報取得部406は、会員カードに付された会員番号を配達スタッフが操作入力することによって取得してもよい。
【0060】
(購入履歴の出力について)
履歴出力部407は、精算部405による精算が完了することに応じて、会員購入履歴を出力する。会員購入履歴は、精算が完了した商品情報(購入履歴)と、会員番号とを含む。履歴出力部407は、具体的には、会員購入履歴をクラウドサーバ100へ送信する。これにより、クラウドサーバ100は、会員情報DB102を更新する。具体的には、クラウドサーバ100は、会員番号に対応する購入履歴を更新する。
【0061】
(特典情報の出力について)
特典取得部408は、会員購入履歴に応じた特典情報を取得する。具体的には、特典取得部408は、クラウドサーバ100に対して、識別情報取得部406によって取得された会員番号に対応付けられる特典情報の送信要求を行う。これにより、特典取得部408は、会員情報を取得する。
【0062】
特典出力部409は、特典取得部408によって取得された特典情報を出力する。特典情報の出力態様は、ディスプレイ306への表示による出力態様や、シートへの印刷による出力態様である。なお、特典情報を印刷する場合、レシートに特典情報を印刷するようにしてもよい、レシートとは別のシートに特典情報を印刷するようにしてもよい。また、特典情報の出力態様は、音声による出力態様を含んでもよい。
【0063】
図9(C)は、特典情報の表示例である特典画面930を示す。特典画面930は、会員番号931と、特典932と、確認ボタン933が表示されている。特典932は、購入した商品ごとに付与されるポイントを示す。特典932は、今回付与される合計ポイントを示してもよい。このポイントは、次回の購入時に購入する商品にかかわらず使用可能なポイントとしてもよいし、次回に同じ商品を購入する場合に当該商品に対してのみ使用可能なポイントとしてもよい。また、このポイントは、今回の支払い時に使用可能なポイントであってもよい。特典画面930において、確認ボタン933が選択されると、
図9(D)に示すレシート発行画面940に遷移する。
【0064】
図9(D)は、レシート発行画面940を示す。レシート発行画面940は、レシートの発行の有無を受け付ける画面である。レシート発行画面940において、「はい」ボタン941が選択されると、プリンタ121からレシートが発行される。レシート発行画面940において、「いいえ」ボタン942が選択されると、レシートは発行されない。このため、顧客の要求に応じて、レシートを発行することができるようになっている。
【0065】
(商品の登録について)
受付部404は、新たに商品の登録を受け付けることが可能である。
図10(A)に示す取引詳細画面720において、
図10(B)に示すように、スキャナ309をオンにし、スキャナ309によって商品コード1021が読み取られると、携帯端末装置120は、クラウドサーバ100に商品情報の問い合せを行って、当該商品コード1021に対応する商品を新たに登録する。新たな登録が同じ取引内における登録(追加)であれば、取引詳細画面740(
図7(D)参照)に示す商品情報741が新たに追加されて表示される。一方、新たな登録が新規取引の登録であれば、取引アイコン722に示す取引数が「1」加算されて表示される。すなわち、スキャナ309によって、商品コードが読み取られることにより、商品情報取得部401は、同じ取引内における一の商品情報を取得する場合もあるし、新規の取引における一の商品情報を取得する場合もある。
【0066】
図10(A)に示す取引詳細画面720において、操作者が画面上をフリックすると、
図10(C)に示す選択画面1030に遷移する。なお、
図7(B)の取引詳細画面720や
図7(D)の取引詳細画面740や
図8(C)の取引詳細画面830からも、
図10(C)に示す選択画面1030に遷移させることが可能である。
【0067】
図10(C)は、選択画面1030を示す。選択画面1030には、各種選択ボタン1031(1031a~1031e)が表示されている。選択ボタン1031aは、商品コードの手入力を受け付けるコード入力画面1040(
図10(D))に遷移させることを受け付けるボタンである。選択ボタン1031bは、商品の分類(野菜類、肉類、酒類など)から商品の登録を受け付ける分類登録画面(不図示)に遷移させることを受け付けるボタンである。なお、分類登録画面は、例えば、大分類→小分類→商品、というように階層的に画面が遷移することによって、商品を特定することが可能な画面である。
【0068】
選択ボタン1031cは、カメラ308をオンにして、コードシンボル112の読み取りを受け付ける画面に遷移させることを受け付けるボタンである。取消しボタン1031dは、取引のリセット(取消し)を受け付けるボタンである。商品情報が登録されている
図7(D)の取引詳細画面740や
図8(C)の取引詳細画面830では、取引の取消しを受け付けることが可能であるが、商品情報が一つも登録されていない
図7(B)および
図10(A)の取引詳細画面720(商品登録画面)からは、取引の取消しを受け付けないようにしている。選択ボタン1031eは、メニュー画面710(
図7(A))に遷移させることを受け付けるボタンである。
【0069】
なお、選択画面1030において、プリセットキーを用いた登録を受け付ける選択ボタンが表示されていてもよい。プリセットキーを用いた登録では、商品に対応するプリセットキーが表示され、プリセットキーが押下されることによって、当該商品を登録することが可能である。
【0070】
図10(D)は、コード入力画面1040を示す。コード入力画面1040は、商品コードの手入力を受け付ける画面である。コード入力画面1040において、商品コードが入力されると、当該商品コードに対応する商品が新たに登録される。
【0071】
(別の取引における商品の登録について)
なお、受付部404は、今回の取引とは異なる別の取引における商品の登録を受け付けることが可能である。例えば、受付部404は、配達先において、次回の商品の登録を受け付けることが可能である。
【0072】
(商品販売システム1における処理の流れについて)
図11は、商品販売システム1における処理の流れを示すシーケンス図である。
図11において、登録装置110は、商品コードを取得するために、商品コードの読み取りを行う(ステップS1101)。例えば、店員が電話注文を受けて、電話で注文された商品を店員が登録装置に読み取らせることによって、商品コードの読み取りを行う。なお、ステップS1101では、商品コードの読み取りによって商品コードを取得することとしているが、このほかにも、商品に対応するプリセットキーの操作を受け付けることによって商品コードを取得することも可能である。そして、登録装置110は、クラウドサーバ100に対して商品情報の問い合せを行う(ステップS1102)。この問い合せは、具体的には、商品コードに対応する商品情報の取得要求である。
【0073】
当該問い合わせにより、携帯端末装置120は、クラウドサーバ100から商品情報を受信し、商品を登録する(ステップS1103)。一取引分の商品の登録が完了すると、登録装置110は商品コードと登録日時とを含むコードシンボル112を発行し(ステップS1104)、一連の処理を終了する。
【0074】
一方で、携帯端末装置120は、店舗111において店員の操作に応じて、コードシンボル112を読み取る(ステップS1105)。そして、携帯端末装置120は、クラウドサーバ100に対して商品情報の問い合せを行う(ステップS1106)。この問い合せは、具体的には、コードシンボル112からデコードした商品コードに対応する商品情報の取得要求である。次に、携帯端末装置120は、問い合せにより、クラウドサーバ100から商品情報を受信する(ステップS1107)。
【0075】
そして、携帯端末装置120は、取得した商品情報を表示する(ステップS1108)。次に、携帯端末装置120は、配達先で精算処理(
図12参照)を行い(ステップS1109)、一連の処理を終了する。
【0076】
なお、コードシンボル112は、商品コードと登録日時とを含むこととしているが、これに限らない。例えば、登録装置110が商品を登録した時点で取引番号(仮番号を含む)を発番することも可能である。この場合、コードシンボル112は、当該取引番号を含むようにしてもよい。また、この場合、携帯端末装置120は、コードシンボル112を読み取ることにより、当該取引番号を、
図7(C)に示した取引一覧画面730に表示してもよい。
【0077】
また、店舗111における通常の買物客の取引と、宅配サービスの取引とで、店員による登録装置110の操作が相違することになる。具体的には、通常の買物客の取引の場合、店員は、商品の登録後に小計ボタンを操作することになる。一方で、宅配サービスの取引の場合、店員は、商品の登録後にコードシンボル112の発行操作を行うことになる。コードシンボル112の発行操作は、例えば、登録装置110のディスプレイに表示されるコードシンボル発行ボタンを押下することである。
【0078】
また、登録装置110は、コードシンボル112が印刷されるシートに登録日時についても印刷するようにしてもよい。このシートは、配達先の商品が収納されたカゴや袋等に貼り付けられる。これにより、配達スタッフは、配達する商品ごとに(取引ごとに)、登録日時を確認および区別することができるため、配達する商品を取り違えてしまうことを抑えることができる。
【0079】
(携帯端末装置120が行う精算処理の一例)
図12は、携帯端末装置120が行う精算処理の一例を示すフローチャートである。
図12において、携帯端末装置120は、取引一覧画面730(
図7(C)参照)の表示開始を受け付けたか否かを判断する(ステップS1201)。取引一覧画面730の表示開始を受け付けるとは、具体的には、例えば、取引詳細画面720(
図7(B)参照)において、取引アイコン722が押下されることである。
【0080】
携帯端末装置120は、取引一覧画面730の表示開始を受け付けるまで待機する(ステップS1201:NO)。取引一覧画面730の表示開始を受け付けると(ステップS1201:YES)、携帯端末装置120は、取引一覧画面730(
図7(C)参照)を表示する(ステップS1202)。そして、携帯端末装置120は、取引一覧画面730において一の取引の選択を受け付ける(ステップS1203)。
【0081】
次に、携帯端末装置120は、商品情報741(登録内容)の変更を受け付けたか否かを判断する(ステップS1204)。商品情報741の変更を受け付けない場合(ステップS1204:NO)、携帯端末装置120は、ステップS1206に進む。商品情報741の変更を受け付けた場合(ステップS1204:YES)、携帯端末装置120は、商品情報741を更新する(ステップS1205)。
【0082】
そして、携帯端末装置120は、支払が完了したか否かを判断する(ステップS1206)。支払が完了するとは、例えば、確定ボタン844(
図8(D)参照)が押下されることである。支払が完了していない場合(ステップS1206:NO)、携帯端末装置120は、ステップS1204に戻る。支払が完了した場合(ステップS1206:YES)、携帯端末装置120は、当該顧客が会員であるか否かを判断する(ステップS1207)。当該顧客が会員ではない場合(ステップS1207:NO)、具体的には、精算処理の途中で会員番号を取得しなかった場合、携帯端末装置120は、ステップS1210に進む。
【0083】
当該顧客が会員である場合(ステップS1207:YES)、具体的には、精算処理の途中で会員番号を取得した場合、携帯端末装置120は、会員購入履歴をクラウドサーバ100へ送信する(ステップS1208)。そして、携帯端末装置120は、クラウドサーバ100から特典情報を受信して、受信した特典情報を出力する(ステップS1209)。次に、携帯端末装置120は、プリンタ121にレシートを発行させる(ステップS1210)。
【0084】
そして、携帯端末装置120は、精算が完了した旨を示す精算完了通知をクラウドサーバ100へ送信し(ステップS1211)、一連の処理を終了する。クラウドサーバ100は、精算完了通知を受信すると、当該取引の精算が完了した旨を記憶する。なお、クラウドサーバ100は、精算完了通知を受信すると、当該取引の精算が完了した旨を登録装置110へ送信してもよい。登録装置110は、当該取引の精算が完了した旨をディスプレイ等に出力してもよい。
【0085】
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末装置120は、登録装置によって登録された商品情報を取引ごとに選択可能に表示して、表示した商品情報に基づいて取引ごとに精算を行うようにする。これにより、宅配サービスにおいて配達スタッフが商品の受け渡しを行う際に、取引ごとに購入商品と代金とを容易に把握することができるため、簡単且つ正確に精算を行うことできる。したがって、商品の受け渡し時における配達スタッフの作業負荷の軽減を図ることができる。
【0086】
また、本実施形態に係る携帯端末装置120は、表示した商品情報の変更を取引ごとに受け付けるようにする。これにより、配達先において、顧客の要望に応じて配達スタッフが商品の変更を行ったり、値引きを行ったりすることができる。したがって、配達先で顧客の要望等に柔軟に対応することができ、よって、宅配サービスの利便性を向上させることができる。
【0087】
また、本実施形態に係る携帯端末装置120は、新たに商品の登録を受け付けるようにする。これにより、配達先において、顧客は購入予定ではなかった商品を購入したり、配達スタッフは別途持ち込んだ商品を販売したりすることができる。したがって、宅配サービスにおける利便性を向上させることができる。
【0088】
また、本実施形態に係る携帯端末装置120は、商品コードと、商品コードが入力された登録日時情報とを入力する。これにより、登録装置110から得る情報(例えば、コードシンボル112の情報)を簡素化することができる。また、携帯端末装置120は、商品コードに対応する商品情報と、登録日時情報とを取引ごとに表示する。これにより、配達スタッフは、取引ごとの商品の登録日時を容易に把握することができる。したがって、配達日に誤りがないということや、登録日時に応じた特売品に誤りがないということを容易に確認することができる。
【0089】
また、本実施形態に係る携帯端末装置120は、精算において取得した会員番号と、商品情報とを含む会員購入履歴を出力する。これにより、宅配サービスにおいて、支払いが正規に完了した際に、適切に会員購入履歴を出力することができる。したがって、当該会員に対して、適切に特典を付与することができる。
【0090】
また、本実施形態に係る携帯端末装置120は、会員購入履歴に応じた特典情報を出力する。これにより、宅配サービスにおいて、支払が完了した際に、顧客に特典情報を通知することができる。したがって、顧客に次回の購入を促すことができるため、購買意欲を掻き立てることができる。
【0091】
また、商品販売システム1において、クラウドサーバ100は、顧客が購入する商品を管理しない。このため、商品販売システム1によれば、比較的シンプルな構成とすることができるとともに、クラウドサーバ100における商品情報の管理に係るコストを抑えることができる。
【0092】
また、商品販売システム1では、個人情報を用いないため、一見の顧客でも、宅配サービスを利用することができる。したがって、個人情報の提示を望まない顧客に対して、宅配サービスを利用させやすくすることができるため、宅配サービスの普及に貢献することができる。
【0093】
(実施形態の変形例)
以下に、実施形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。
【0094】
(変形例1)
まず、実施形態の変形例1について説明する。上述した実施形態では、商品販売システム1において、顧客の氏名や住所などの個人情報を用いないようにした。変形例1では、顧客の氏名や住所などの個人情報を用いる商品販売システム1について説明する。
【0095】
変形例1において、登録装置11が発行するコードシンボル112に、個人情報を含ませるようにする。個人情報は、氏名、住所、生年月日、電話番号、性別などである。例えば、注文を受けた際に店員が顧客に個人情報を尋ね、商品の登録時に店員が個人情報を登録装置110に操作入力してもよい。また、登録装置110は、過去に入力された個人情報を履歴として記憶しておき、当該履歴から個人情報を取得してもよい。また、会員情報に個人情報を含ませるようにすることも可能である。この場合、店員は、注文を受けた際に得た顧客の氏名等を登録装置11に入力する。これにより、登録装置110は、当該氏名等に基づいて特定される会員情報から個人情報を得るようにすればよい。
【0096】
また、変形例1では、
図7(C)に示した取引一覧画面730の取引情報731に、顧客の個人情報を含ませることが可能である。具体的には、取引情報731に、顧客の氏名や住所を表示することが可能である。
【0097】
変形例1によれば、配達スタッフは、住所、氏名、商品等を確認して商品の受け渡しを行うことができる。これにより、商品の取り違いを抑えることができる。したがって、商品の受け渡し時における配達スタッフの作業負荷の軽減を図ることができる。
【0098】
(変形例2)
次に、実施形態の変形例2について説明する。上述した実施形態では、店舗111において電話で商品の注文を受けて、店員が登録装置11に商品を登録させる商品販売システム1について説明した。変形例2では、顧客が所持する端末装置(以下「顧客端末装置」という。)を用いて、店舗111に商品を注文する商品販売システム1について説明する。
【0099】
変形例2において、顧客端末装置は、ネットワーク140を介して、クラウドサーバ100に接続されている。顧客端末装置は、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、携帯電話などである。顧客端末装置には、所定のアプリがインストールされている。顧客端末装置は、所定のアプリを起動すると、注文を受け付ける画面を表示する。注文を受け付けると、顧客端末装置は、クラウドサーバ100へ注文情報を送信する。クラウドサーバ100は、顧客端末装置から注文情報を受信すると、注文情報を登録装置110へ送信する。登録装置110は、クラウドサーバ100から注文情報を受信すると、当該注文情報に基づいて、商品を登録し、コードシンボル112を発行する。
【0100】
なお、注文情報には、個人情報が含まれていないものとする。このため、コードシンボル112には、個人情報が含まれない。ただし、所定のアプリを登録する際に、氏名や電話番号等の個人情報を登録するようにした場合、個人情報を得ることが可能であるため、注文情報に個人情報を含ませてもよい。この場合、コードシンボル112に個人情報を含ませるようにすればよい。
【0101】
変形例2によれば、顧客端末装置を用いて、顧客自身で商品の注文を行うことができる。したがって、商品の受け渡し時における店員の作業負荷を軽減することができる。また、店舗111において店員は商品の登録操作を行わなくてもよいため、店員の登録に係る作業負荷を軽減することができる。
【0102】
(変形例3)
次に、実施形態の変形例3について説明する。変形例3では、顧客の住所情報と、携帯端末装置120が備えるGPS機能とを用いて、精算を行う商品販売システム1について説明する。
【0103】
変形例3において、登録装置110は、取引ごとに配達先を示す住所情報を取得する。住所情報は、店員の操作入力によって取得されてもよいし、会員情報に住所情報が含まれる場合には、会員情報から取得されてもよい。また、登録装置110は、過去に入力された住所情報を履歴として記憶しておき、当該履歴から住所情報を取得してもよい。
【0104】
登録装置110は、住所情報を含ませたコードシンボル112を発行する。携帯端末装置120は、コードシンボル112を読み取ることにより、取引ごとの住所情報を得ることができる。例えば、
図7(C)に示した取引一覧画面730の取引情報731に、顧客の住所情報を含ませることが可能である。
【0105】
携帯端末装置120は、配達先の住所情報と、GPSユニット307によって得られる現在位置の情報とのが一致するか否かの比較(以下「位置比較」という。)を行い、位置比較に係る報知を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、携帯端末装置120は、配達先において取引情報731が選択された場合に、当該住所情報が示す位置と、GPSユニット307によって得られる現在位置との位置比較を行う。位置比較の結果、一致した場合にその旨を報知し、異なる場合にその旨を報知してもよい。
【0106】
また、携帯端末装置120は、位置比較の結果を用いて精算の可否を制御してもよい。具体的には、携帯端末装置120は、位置比較の結果が一致を示す場合に精算を行えるようにし、位置比較の結果が異なることを示す場合に精算を行えないようにしてもよい。また、携帯端末装置120は、精算が可能な場合には、精算が可能な旨を報知し、精算が不可能な場合には、精算が不可能な旨を報知するようにしてもよい。
【0107】
また、携帯端末装置120は、経路探索機能を備えてもよい。携帯端末装置120は、複数の配達先がある場合には、配達順に適した経路の探索を行って、当該経路をディスプレイ306に表示してもよい。なお、位置比較の機能は、オン/オフの切替えが行えるようにしてもよい。このようにすれば、配達先とは異なる場所で顧客に商品を受け渡す場合でも、位置比較に係る報知の制御や、位置比較に係る精算の制御を行わないようにすることが可能になる。
【0108】
変形例3によれば、配達スタッフは、位置比較の比較結果に基づく報知や精算を行うことができるため、受け渡し時における商品の取り違いを抑えることができる。したがって、商品の受け渡し時における配達スタッフの作業負荷の軽減を図ることができる。
【0109】
以下、実施形態総括を記載する。
[発明の名称]プログラム、可搬型精算装置、およびシステム
[技術分野]
本発明は、プログラム、可搬型精算装置、およびシステムに関する。
[背景技術]
従来、各種宅配サービスが普及している。関連する技術として、取引先の過去の注文データに基づいて次回の注文日を予測し、注文予測日の前に、電子メールによる注文促進メールを発信することにより、次回の注文を促す方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2007-328402号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来技術では、配達スタッフが精算を行う際に、簡単に精算を行うことができないことがあり、配達スタッフの作業負荷となることがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、配達スタッフの精算に係る作業負荷の軽減を図る技術を提供することにある。
【0110】
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるプログラムは、登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、を備える可搬型精算装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、宅配サービスにおいて配達スタッフが商品の受け渡しを行う際に、取引ごとに購入商品と代金とを容易に把握することができるため、簡単且つ正確に精算を行うことできる。したがって、商品の受け渡し時における配達スタッフの作業負荷の軽減を図ることができる。
【0111】
(2)上記(1)の構成において、前記可搬型精算装置は、前記表示制御手段によって表示された前記商品情報の変更を取引ごとに受け付ける受付手段、を備えるようにしてもよい。
上記構成によれば、配達先において、顧客の要望に応じて配達スタッフが商品の変更を行ったり、値引きを行ったりすることができる。したがって、配達先で顧客の要望等に柔軟に対応することができ、よって、宅配サービスの利便性を向上させることができる。
【0112】
(3)上記(2)の構成において、前記受付手段は、新たに商品の登録を受け付けるようにしてもよい。
上記構成によれば、配達先において、顧客は購入予定ではなかった商品を購入したり、配達スタッフは別途持ち込んだ商品を販売したりすることができる。したがって、宅配サービスにおける利便性を向上させることができる。
【0113】
(4)上記(1)~(3)のいずれかの構成において、前記可搬型精算装置は、商品を識別する識別情報と、前記識別情報が入力された日時を示す登録日時情報とを入力する入力手段を備え、前記商品情報取得手段は、前記識別情報に対応する前記商品情報を取得し、前記表示制御手段は、前記商品情報と、前記登録日時情報とを取引ごとに表示するようにしてもよい。
上記構成によれば、登録装置110から得る情報(例えば、コードシンボル112の情報)を簡素化することができる。また、配達スタッフは、取引ごとの商品の登録日時を容易に把握することができる。したがって、配達日に誤りがないということや、登録日時に応じた特売品に誤りがないということを容易に確認することができる。
【0114】
なお、(5)上記(1)~(4)のいずれかの構成において、前記可搬型精算装置は、前記精算において会員である顧客を識別する会員識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記精算が完了した前記商品情報と前記会員識別情報とを含む会員購入履歴を出力する履歴出力手段と、を備えるようにしてもよい。
上記構成によれば、宅配サービスにおいて、支払いが正規に完了した際に、適切に会員購入履歴を出力することができる。したがって、当該会員に対して、適切に特典を付与することができる。
【0115】
なお、(6)上記(5)の構成において、前記可搬型精算装置は、前記会員購入履歴に応じた特典情報を取得する特典取得手段と、前記特典情報を出力する特典出力手段と、を備えるようにしてもよい。
上記構成によれば、宅配サービスにおいて、支払が完了した際に、顧客に特典情報を通知することができる。したがって、顧客に次回の購入を促すことができるため、購買意欲を掻き立てることができる。
【0116】
(7)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である可搬型精算装置は、登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、を備えることを特徴とする可搬型精算装置である。
上記構成によれば、宅配サービスにおいて配達スタッフが商品の受け渡しを行う際に、取引ごとに購入商品と代金とを容易に把握することができるため、簡単且つ正確に精算を行うことできる。したがって、商品の受け渡し時における配達スタッフの作業負荷の軽減を図ることができる。
【0117】
(8)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるシステムは、登録装置と、可搬型精算装置とを備えたシステムであって、前記登録装置は、商品情報を登録し、前記可搬型精算装置は、前記登録装置によって登録された商品情報を取得する商品情報取得手段と、前記商品情報を取引ごとに選択可能に表示する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示された前記商品情報に基づいて、取引ごとに精算を行う精算手段と、を備えることを特徴とするシステムである。
上記構成によれば、宅配サービスにおいて配達スタッフが商品の受け渡しを行う際に、取引ごとに購入商品と代金とを容易に把握することができるため、簡単且つ正確に精算を行うことできる。したがって、商品の受け渡し時における配達スタッフの作業負荷の軽減を図ることができる。
【0118】
なお、上記において説明した携帯端末装置120における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の全部または一部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。
【0119】
具体的には、上述した説明では、携帯端末装置120が、各機能部401~409を備える構成について説明した。各機能部401~409の全部または一部が、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。例えば、各機能部401~409のうち全部または一部が、クラウドサーバ100に具備されていてもよいし、登録装置110に具備されていてもよいし、これら以外のコンピュータ装置に具備されていてもよい。また、各機能部401~409が具備されるコンピュータ装置は、複数台であってもよいし、1台であってもよい。
【0120】
上記に関連し、携帯端末装置120は、商品情報を取引ごとに選択可能に表示することに関しては、入出力のインターフェース部分に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。つまり、携帯端末装置120は、各種の入力(操作者の操作、スキャナ等のデバイスによる検出)を受け付け、入力情報(操作情報等)をクラウドサーバ100に送信し、当該入力情報に基づくクラウドサーバ100の処理結果(更新画面情報、デバイスの制御情報等)を受信し、各種の出力(表示部への表示、デバイスの制御)を行ってもよい。
【0121】
なお、以上に説明した商品販売システム1および携帯端末装置120を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0122】
1…商品販売システム、100…クラウドサーバ、101…商品マスタ、102…会員情報DB、110…登録装置、112…コードシンボル、120…携帯端末装置、121…プリンタ、301…CPU、302…メモリ、306…ディスプレイ、308…カメラ、309…スキャナ、401…商品情報取得部、402…入力部、403…表示制御部、404…受付部、405…精算部、406…識別情報取得部、407…履歴出力部、408…特典取得部、409…特典出力部