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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023097993
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】マッサージ機
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20230703BHJP
【FI】
A61H7/00 322E
A61H7/00 322F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021214440
(22)【出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】521199915
【氏名又は名称】株式会社IYASU
(74)【代理人】
【識別番号】100206678
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100192795
【弁理士】
【氏名又は名称】小牧 哲也
(72)【発明者】
【氏名】清水 賢二
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AC04
4C100AD02
4C100AD13
4C100AF02
4C100BA02
4C100DA08
(57)【要約】
【課題】 よりリラックスしながらマッサージを受けることができるマッサージ機を提供する。
【解決手段】 使用者が抱きかかえることが可能であるとともに、使用者の手の少なくとも一部を差し込み可能な穴部を有するクッション部100と、有底穴部140に差し込まれた使用者の手をマッサージするマッサージ部200とを備え、有底穴部140は、使用者が抱きかかえた際における使用者の手の方向と同方向となるように形成されている
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が抱きかかえることが可能であるとともに、使用者の手の少なくとも一部を差し込み可能な穴部を有するクッション部と、
穴部に差し込まれた使用者の手をマッサージするマッサージ部とを備えているマッサージ機であって、
穴部は、使用者が抱きかかえた際における使用者の手の方向と同方向となるように形成されていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
クッション部の内部には、クッション部を起立した状態を保持するための芯材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
芯材の天面は、傾斜面とされていることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
穴部に、使用者の身体に帯電した静電気を除電可能な除電部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のマッサージ機として、従来から、エアバッグを用いたもの(例えば、特許文献1参照)や、揉み玉を用いたもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-035457号
【特許文献2】特開2021-019929号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した各種マッサージ機においては、従来から、よりリラックスしながらマッサージを受けることができるものが要望されていた。
【0005】
本発明は、よりリラックスしながらマッサージを受けることができるマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るマッサージ機は、使用者が抱きかかえることが可能であるとともに、使用者の手の少なくとも一部を差し込み可能な穴部を有するクッション部と、穴部に差し込まれた使用者の手をマッサージするマッサージ部とを備えているマッサージ機であって、穴部は、使用者が抱きかかえた際における使用者の手の方向と同方向となるように形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、クッション部の内部には、クッション部を起立した状態を保持するための芯材を備えているようにしても良い。
【0008】
また、芯材の天面は、傾斜面とされているようにしても良い。
【0009】
また、穴部に、使用者の身体に帯電した静電気を除電可能な除電部が設けられているようにしても良い。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、よりリラックスしながらマッサージを受けることができるマッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態におけるマッサージ機を示す斜視図である。
図2】マッサージ機を示す正面図である。
図3】マッサージ機を示す平面図である。
図4】マッサージ機を示す側面図である。
図5】マッサージ機を示す背面図である。
図6】マッサージ機の使用状態を示す図である。
図7】マッサージ機の電気的構成を示すブロック図である。
図8】マッサージ機のクッション部とマッサージ部を説明するための図である。
図9】マッサージ機のクッション部とマッサージ部を説明するための図である。
図10】マッサージ機のクッション部とマッサージ部を説明するための図である。
図11】マッサージ機の左有底穴部を拡大した拡大図である。
図12】マッサージ機の右有底穴部を拡大した拡大図である。
図13】マッサージ機の使用状態を示す図である。
図14図13の一部を拡大した拡大図である。
図15】マッサージ部を示す図である。
図16】左マッサージ部を拡大した拡大図である。
図17】左マッサージ部を平面的に展開した展開図である。
図18】左マッサージ部の左揉み玉およびエアバッグを説明するための図である。
図19】左揉み玉およびエアバッグを説明するための図である。
図20】左揉み玉を説明するための図である。
図21】左揉み玉を説明するための図である。
図22】マッサージ機で使用者の左手をマッサージする様子を説明するための図である。
図23】本実施形態の変形例1に係るマッサージ機を説明するための図である。
図24】本実施形態の変形例2に係るマッサージ機を説明するための図である。
図25】本実施形態の変形例3に係るマッサージ機を説明するための図である。
図26】本実施形態の変形例9に係るマッサージ機を説明するための図である。
図27】変形例9に係るマッサージ機を説明するための図である。
図28】変形例9に係るマッサージ機の揉み玉を説明するための図である。
図29】変形例9に係るマッサージ機の揉み玉を説明するための図である。
図30】本実施形態の変形例11に係るマッサージ機を説明するための図である。
図31】本実施形態の変形例12に係るマッサージ機を説明するための図である。
図32】本実施形態の変形例13に係るマッサージ機を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明をクッション型のマッサージ機に採用した場合の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
以下の説明において、左右、前後、上下の各方向は、クッション型のマッサージ機を使用する使用者から見た方向を指すものとする。また、各図面において、左右方向をX方向、前後方向をY方向、上下方向をZ方向で示す。
【0014】
本実施形態のマッサージ機1は、主として、肘関節から手指先までの各部位に対して、マッサージを行うことができるものである。説明の便宜上、肘関節から手指先までのことを「手」という。また、適宜、マッサージを行う肘関節から手指先までの各部位のことを「患部」という。なお、「手」としては、肩から手指先までを含むものとしても良いことはいうまでもない。
【0015】
図1乃至図5に示すように、マッサージ機1は楕円球状を成し、その大きさは、概略、X方向に480mm、Y方向に300mm、Z方向に550mmであり、その重量は2500gである。図6に示すように、使用者は、マッサージ機1を膝の上に置き、マッサージ機1の内部に両手を差し込むようにしてマッサージ機1を抱きかかえ、その状態で両手のマッサージを受けることができる。
【0016】
図1乃至図10に示すように、マッサージ機1は、クッション部100と、マッサージ部200と、操作部300と、制御部400と、電源部500とを主に備えている。
【0017】
図7は、マッサージ機1の電気的構成を示すブロック図である。図8乃至図10は、クッション部100と、マッサージ部200の一部とを説明するための図であり、同図における破線は、マッサージ機1の内部構造の一部を示す。
【0018】
クッション部100は、使用者がマッサージ機1を抱きかかえやすいように楕円球状に形成されている。マッサージ部200は、クッション部100の内部に設けられ、マッサージ機1の内部に差し込まれた使用者の手をマッサージする。操作部300は、マッサージ部200を所定の態様で動作させるためのコントローラである。制御部400は、操作部300の操作に基づき、マッサージ部200の動作を制御する。電源部500は、バッテリを有しており、家庭用コンセント等から電源コードを介して電源供給を受けることにより、マッサージ部200を動作させるための電力をバッテリに充電する。
【0019】
図8乃至図10に示すように、クッション部100は、カバー材110と、クッション材120と、芯材130とを有している。
【0020】
クッション部100は、カバー材110の内部に充填材としてのクッション材120を所定量だけ充填することで、楕円球状に形成されている。カバー材110は、抱き心地の良好な肌触りの良い綿糸やポリエステル糸から成り、クッション材120と芯材130とを内包している。クッション材120は、緩衝性に優れた所定材料(例えばウレタン樹脂等)で形成され、芯材130を包囲している。
【0021】
芯材130は、クッション部100の内部略中央でかつ手前側(Y1側)寄りの位置(図10で見て左側寄り)に配置され、Z方向(鉛直方向)に延びて縦長形状を成し、マッサージ機1(クッション部100)を起立させた状態で保持する。芯材130は、底面131と、胴体132と、天面133とを有している。底面131は、図示を省略するが、半円状を成し、カバー材110の内側底面に固定されている。胴体132は、底面131からZ1方向に直線状に延びている。天面133は、Y1方向(使用者側)に下る傾斜面となっている(詳細は後述)。
【0022】
クッション部100は、使用者の手を差し込み可能な有底穴部140と、使用者の頭部を支持する支持部170とを有している。
【0023】
図8乃至図12に示すように、有底穴部140は左有底穴部150と右有底穴部160とを有している。図11は左有底穴部150を説明するための模式的な図であり、図12は右有底穴部160を説明するための模式的な図である。左有底穴部150は使用者の左手を差し込むための有底穴であり、使用者は左手のマッサージを受ける際に左有底穴部150に左手を差し込む。同様に、右有底穴部160は使用者の右手を差し込むための有底穴であり、使用者は右手のマッサージを受ける際に右有底穴部160に右手を差し込む。
【0024】
図8に示すように、マッサージ機1を正面視したとき、左有底穴部150と右有底穴部160とは、芯材130の胴体132に直交する垂直面に略沿うように、同図に示す中心線Mを中心にして略鏡像対象となる。また、図9に示すように、マッサージ機1を平面視したとき、左有底穴部150と右有底穴部160とは、それらの一部がZ方向にオーバーラップしている。
【0025】
図11は左有底穴部150の拡大図であり、図12は右有底穴部の拡大図である。同図に示すように、左有底穴部150は、左差し込み口151と、左穴底152と、左通路153と、左内壁面154とを有している。同様に、右有底穴部160は、右差し込み口161と、右穴底162と、右通路163と、右内壁面164とを有している。
【0026】
左差し込み口151は、使用者の左手を左通路153に差し込むための差し込み口である。図8に示すように、マッサージ機1を正面視したとき、左差し込み口151は、クッション部100の前方略中央の左側部に設けられ、その内径は、一般的な成人男性の肘関節の外周(例えば、28cm)よりも大きく形成されている。左穴底152は、図9に示すように、芯材130の背面側(Y2側)に位置している。左通路153は、左差し込み口151から左穴底152まで同径状に延びている。左内壁面154は、左通路153を画成するものであり、肌触りが良好な生地(例えば綿糸やポリエステル糸から成る生地)で形成されている。
【0027】
右差し込み口161は、使用者の右手を右通路163に差し込むための差し込み口である。図8に示すように、マッサージ機1を正面視したとき、右差し込み口161は、クッション部100の前方略中央の右側部に設けられ、その内径は、一般的な成人男性の肘関節の外周(例えば、28cm)よりも大きく形成されている。右穴底162は、図9に示すように、芯材130の背面側(Y2側)に位置している。右通路163は、右差し込み口161から右穴底162まで同径状に延びている。右内壁面164は、右通路163を画成するものであり、肌触りが良好な生地(例えば綿糸やポリエステル糸から成る生地)で形成されている。
【0028】
このように、マッサージ機1には、使用者の両手を差し込むための差し込み口151,161がクッション部100の前方略中央の左右にそれぞれ設けられ、左通路153が左差し込み口151から芯材130の背面側に位置する左穴底152まで延び、右通路163が右差し込み口161から芯材130の背面側に位置する右穴底162まで延びている。これにより、図図6に示すように、使用者は、使用者の両手を対応する有底穴部150,160にそれぞれ差し込んだ状態でクッション部100(マッサージ機1)を抱きかかえることができる。つまり、クッション部100は、使用者がマッサージ機1を抱きかかえた際における使用者の左手の方向と同方向となる左有底穴部150と、使用者がマッサージ機1を抱きかかえた際における使用者の右手の方向と同方向となる右有底穴部160とを有している。
【0029】
本実施形態では、左内壁面154と右内壁面164の外周面側にそれぞれマッサージ部200が配置されている(図16参照)。マッサージ部200は、内壁面154,164を介して、左有底穴部150と右有底穴部160にそれぞれ差し込まれた使用者の両手をマッサージする(詳細は後述)。
【0030】
クッション部100に説明を戻し、支持部170は、クッション部100の頂部の略中央に設けられている。図10に示すように、支持部170の下方(Z2方向)に芯材130の天面133が配置されている。天面133は、Y1方向に下り傾斜の傾斜面となっており、床面に対する傾斜角度が15度乃至30度に形成されている。なお、傾斜角度については、この範囲に限定されず、仕様に応じて適宜設定可能であることはいうまでもない。
【0031】
図13および図14に示すように、使用者は、使用者の両手を対応する有底穴部150,160にそれぞれ差し込み、クッション部100(マッサージ機1)を抱きかかえている状態で、使用者の首を前傾させることにより、使用者の頭部を支持部170に預けることができる。使用者が支持部170に頭部を預けたとき、頭部の重さによって、支持部170の下方にあるクッション材120が下方(Z2方向)に沈む。このとき、クッション材120は、支持部170の下方に配置された芯材130の天面133によってY1方向に緩やかに傾斜した状態に変形し、この状態で使用者の頭部が保持される。
【0032】
次に、マッサージ部200について説明する。図7および図15示すように、マッサージ部200は、左マッサージ部210と、右マッサージ部240と、左パイプ270と、右パイプ280と、供給部290とを有している。
【0033】
図15示すように、左マッサージ部210は、左パイプ270を介して供給部290と接続している。右マッサージ部240は、右パイプ280を介して供給部290と接続している。供給部290は、左マッサージ部210および右マッサージ部240にそれぞれ空気を供給するためのコンプレッサである。供給部290として、例えば、オイル式のコンプレッサ、非オイル式のエアコンプレッサ等を用いることができる。なお、左マッサージ部210と右マッサージ部240は、構成上、実質的に同一であるため、以下の説明では、主として、左マッサージ部210について詳細に説明し、右マッサージ部240についての詳細な説明を省略する。
【0034】
図16に示すように、左マッサージ部210は、両端が開放された筒状を成しており、左差し込み口151側から芯材130の背面側に位置する左穴底152側まで延びて左内壁面154を覆っている(図9参照)。つまり、左マッサージ部210の内周面側には、肌触りが良好な生地材料で形成された左内壁面154が配置されている。左マッサージ部210は、左内壁面154を介して、左有底穴部150に差し込まれた使用者の左手をマッサージする。
【0035】
図17は、筒状の左マッサージ部210を平面的に展開した展開図である。同図に示すように、左マッサージ部210は、左エアバッグ220と、左揉み玉230とを有している。
【0036】
左エアバッグ220は、膨張および収縮可能な膨張収縮部材であり、左パイプ270を介して供給部290に接続している。左揉み玉230は、使用者の左手の一部を押圧する押圧部材であり、左エアバッグ220の表面に所定の接着材料で固定されている。供給部290は、左パイプ270を介して、左エアバッグ220に空気を送出することにより左エアバッグ220を膨張させ、左エアバッグ220に充填された空気を排出することにより左エアバッグ220を収縮させる。
【0037】
左エアバッグ220は、第1エアバッグ221と、第2エアバッグ222と、第3エアバッグ223とを有している。
【0038】
第1乃至第3エアバッグ221,222,223は左右方向に横一列となるよう配置されている。第1乃至第3エアバッグ221,222,223は、供給部290の動作により、互いに独立して膨張および収縮を可能としている。
【0039】
本実施形態では、第1乃至第3エアバッグ221,222,223は1枚の大判シート(図示省略)から成る。具体的には、柔軟性を有する材料で形成された袋状の大判シートを3つの領域に区画し、これら3つの領域が互いに連通しないように、各領域をシール(密封)する。これにより、各領域はそれぞれ第1乃至第3エアバッグ221,222,223と成り、これら第1乃至第3エアバッグ221,222,223で一連一体の左エアバッグ220と成る。なお、本明細書では、第1乃至第3エアバッグ221、222、223を総括して、単に「エアバッグ」ということもある。
【0040】
図16および図17に示すように、第1エアバッグ221は、左差し込み口151側に配置されており、矩形状の第1突出領域221aを有している。第1突出領域221aは、第1エアバッグ221の右辺221bの上部から右方向(第2エアバッグ222側)に向けて突出して、第2エアバッグ222の上辺222bに接している。第2エアバッグ222は、第1エアバッグ221と第3エアバッグ223との間に配置されており、矩形状の第2突出領域222aを有している。第2突出領域222aは、第2エアバッグ222の上辺222bの略中央から上方向に向けて突出している。第3エアバッグ223は、左穴底152側に配置されており、第3突出領域223aを有している。第3突出領域223aは、第3エアバッグ223の左辺223bの上部から左方向(第2エアバッグ222側)に向けて突出して、第2エアバッグ222の上辺222bに接している。
【0041】
このように、左エアバッグ220は、互いに隣接する矩形状の突出領域221a,222a,223aを有しており、第1突出領域221aと第3突出領域223aとが第2突出領域222aを介して対向するように、各突出領域221a,222a,223aが横一列に並んでいる。
【0042】
左パイプ270は、第1パイプ271と、第2パイプ272と、第3パイプ273とを有している。これら第1乃至第3パイプ271,272,273は、図15に示すように、それらの一方端が供給部290に接続し、他方端が左エアバッグ220(左マッサージ部210)に接続している。左パイプ270の一方端側では、第1乃至第3パイプ271,272,273が互いに隣接するように供給部290から左エアバッグ220に向かって延びている。一方、左パイプ270の他方端側では、第1乃至第3パイプ271,272,273が等間隔に整列した状態で左エアバッグ220に接続している。具体的には、図17に示すように、第1パイプ271の他方端が第1突出領域221aに接続し、第2パイプ272の他方端が第2突出領域222aに接続し、第3パイプ273の他方端が第3突出領域223aに接続している。つまり、第1乃至第3パイプ271,272,273は、左エアバッグ220のうち第1乃至3突出領域221a,222a,223aで構成された領域(以下、「特定領域」という。)に接続している。
【0043】
第1パイプ271は、供給部290から送出された空気を第1エアバッグ221に供給し、この供給により第1エアバッグ221は膨張する。第2パイプ272は、供給部290から送出された空気を第2エアバッグ222に供給し、この供給により第2エアバッグ222は膨張する。第3パイプ273は、供給部290から送出された空気を第3エアバッグ223に供給し、この供給により第3エアバッグ223は膨張する。
【0044】
図18および図19は、左マッサージ部210における左エアバッグ220と左揉み玉230との配置状態を説明するための模式図であり、図19では、説明の便宜上、筒状の左エアバッグ220を平面的に展開して図示している。本実施形態では、図18および図19に示すように、使用者の左手のうち手指先が左穴底152に到達するまで、あるいは、左穴底152に到達してはいないものの左穴底152の近傍に位置するまで、使用者の左手が左有底穴部150に差し込まれている状態(以下、「状態A」という。)において、第1エアバッグ221は、肘関節から手指先までの各部位のうち図19に示す部位Nに対向する位置に配置され、第2エアバッグ222は、前記各部位のうち図19に示す部位Pに対向する位置に配置され、第3エアバッグ223は、前記各部位のうち図19に示す部位Qに対向する位置に配置されている。そして、使用者の左手が状態Aにあるとき、供給部290が第1エアバッグ221に空気を供給した場合、第1エアバッグ221は部位Nに向かって膨張し、供給部290が第2エアバッグ222に空気を供給した場合、第2エアバッグ222は部位Pに向かって膨張し、供給部290が第3エアバッグ223に空気を供給した場合、第3エアバッグ223は部位Qに向かって膨張する。
【0045】
左揉み玉230は、耐衝撃性に優れた加工の容易な樹脂材料で形成されている。図15乃至図21に示すように、左揉み玉230は、同形状の6個の揉み玉231乃至236を有しており、これら揉み玉231乃至236は、第3エアバッグ223の表面に互いに間隔を空けて設けられている。図19に示すように、揉み玉231乃至236は、平面視、円状であり、第3エアバッグ223の表面から左内壁面154に向かって突出している。図示は省略するが、揉み玉231乃至236は、直径が約20mm、厚み(第3エアバッグ223の表面からの高さ)が約18mmの大きさである。なお、本明細書において、揉み玉231乃至236を総括して、単に「揉み玉」ということもある。
【0046】
図20および図21は、左揉み玉230の配置状態を説明するための模式図であり、図21は、平面的に展開された第3エアバッグ223を左手指先の掌側から視た平面図である。同図に示すように、揉み玉231乃至236は、使用者の左手が状態Aにあるとき、第3エアバッグ223に空気が供給されて第3エアバッグ223が膨張すると、手指先の配置状態に応じて、第1揉み玉231は小指に、第2揉み玉232は小指球に、第3揉み玉233は手根に、第4揉み玉234は母指球に、第5揉み玉235は人差し指に、第6揉み玉236は薬指に、それぞれ当接可能なように、第3エアバッグ223の表面に設けられている。
【0047】
次に、図7を用いて操作部300と制御部400について説明する。操作部300は、マッサージ機1の所定位置に配置されている。使用者は、マッサージ部200の動作に関する情報(以下、「動作情報」という。)を操作部300に入力することができる。操作部300は、操作部300に動作情報が入力されると、入力された動作情報を制御部400に所定方法により送信(出力)する。
【0048】
制御部400は、クッション部100の内部に設けられており、CPU、ROM、RAM等を有している。CPUは、操作部300から送信(出力)された動作情報を受信(入力)すると、ROMに格納されたプログラムから該動作情報に対応するプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、該処理に基づいて、供給部290による空気の送排出を制御する。ROMには、供給部290による空気の送排出の態様として、少なくとも、第1態様に係るプログラムと、第1態様と異なる第2態様に係るプログラムとが格納されている。
【0049】
第1態様は、最初に第3エアバッグ223を膨張させ、次に第2エアバッグ222を膨張させ、最後に第1エアバッグ221を膨張させるといった順番で、供給部290を制御する態様である。第2態様は、最初に第1エアバッグ221を膨張させ、次に第2エアバッグ222を膨張させ、最後に第3エアバッグ223を膨張させるといった順番で、供給部290を制御する態様である。第1態様に、左マッサージ部210の動作に関する情報としての第1情報が対応付けられ、第2態様に、左マッサージ部210の動作に関する情報としての第2情報が対応付けられている。
【0050】
図22は、左マッサージ部210が状態Aにある使用者の左手をマッサージしている様子を模式的に示した図であり、制御部400が第1態様で供給部290(マッサージ部200)を制御した場合の例である。
【0051】
図22(a)に示すように、使用者の左手が左穴底152に到達するまで左有底穴部150に差し込まれている状態Aでは、左の肘関節から手指先までの各部位(左手)が左エアバッグ220に包まれている。このとき、左手指先の掌側と第3エアバッグ223の表面223cとが左内壁面154を介して対向し、左手指先の甲側と第3エアバッグ223の表面223dとが左内壁面154を介して対向している。左揉み玉230(揉み玉231乃至236)は、左有底穴部150に差し込まれた使用者の左手指先と第3エアバッグ223との間に介在している。この状態で、使用者は、右手で操作部300を操作して、第1情報を操作部300に入力し、その後、速やかに右手を右有底穴部160に差し込んだとする。そうすると、同図(b)に示すように、制御部300は、最初に、第3エアバッグ223に空気を供給するよう供給部290を制御する。これにより、供給部290から送出された空気が第3エアバッグ223に供給されて、第3エアバッグ223は膨張する。このとき、左内壁面154が互いに近接する方向に移動して、第3エアバッグ223に対応する左通路153(左穴底152側の左通路153)が狭くなり、左揉み玉230が左手指先の掌の各部位を押圧する。具体的には、第1揉み玉231が小指、第2揉み玉232が小指球、第3揉み玉233が手根、第4揉み玉234が母指球、第5揉み玉235が人差し指、第6揉み玉236が薬指をそれぞれ押圧する。これにより、第3エアバッグ223の表面223dは、左手指先の甲を押圧している状態となるが、第3エアバッグ223の表面223cは、未だ左手指先の掌側を押圧していない状態となる。この状態から、さらに、制御部400は、第3エアバッグ223に空気を送出するよう供給部290を制御する。そうすると、同図(c)に示すように、供給部290から送出された空気が第3エアバッグ223に供給されて、第3エアバッグ223はさらに膨張する。そうすると、表面223cは、さらに左手指先の掌に近接し、その後、左内壁面154を介して左手指先の掌を押圧している状態となる。これにより、第3エアバッグ223の表面223cが左手指先の掌を押圧するとともに、左揉み玉230が同図(b)に示す状態よりも強く左手指先の掌を押圧する。このとき、第3エアバッグ223の表面223d、表面223c、および左揉み玉230の全てが手指先を押圧している状態となる。その後の様子については、図示を省略するが、第1情報に対応する動作として、制御部400は、第2エアバッグ222を膨張させた後に、第3エアバッグ223を膨張させるよう供給部290を制御する。なお、第2エアバッグ222を膨張させる際には、第3エアバッグ223の膨張を維持した状態で、第2エアバッグ222を膨張させ、第1エアバッグ221を膨張させる際には、第3エアバッグ223および第2エアバッグ222の膨張を維持した状態で、第1エアバッグ221を膨張させる。
【0052】
このように、本実施形態では、左マッサージ部210が筒状に形成され、供給部290が第3エアバッグ223に空気を送出すると、第3エアバッグ223は膨張し、その膨張に伴い、使用者の左手指先と第3エアバッグ223との間に介在している左揉み玉230が左手指先の掌を押圧するとともに、左揉み玉230から露出した左エアバッグ220の表面223c,d(露出面)が左手指先の全体を押圧する。そして、供給部290が第3エアバッグ223に充填された空気を排出すると、まずは、第3エアバッグ223の表面223cが左手指先(掌側)の押圧を開放し、かかる後に、左揉み玉230および第3エアバッグ223の表面223dが左手指先の押圧を開放する。これにより、押圧と押圧の開放とを繰り返し左手指先をマッサージする。
【0053】
以上のように、本実施形態のマッサージ機1は、使用者の肘関節から手指先までの各部位を差し込み可能な有底穴部150,160を有するクッション部100と、有底穴部150,160に差し込まれた前記各部位をマッサージするマッサージ部200とを備え、有底穴部150,160(通路153,163)の形成方向が、クッション部100を抱きかかえた際の両手の方向とそれぞれ同じ方向に形成されているため、使用者は、クッション部100を抱きかかえた状態でマッサージを受けることができる。しかも、この状態では、使用者の左手および右手がそれぞれ、左有底穴部150および右有底穴部160に支持されているため、自らの力でクッションを抱く必要がなく、脱力した状態を維持することができる。これにより、マッサージ機1は、マッサージ機能を有していない通常の抱き用クッションを抱いているときと同じ感覚で(違和感なく)ありながらも、通常の抱き用クッションよりも脱力してリラックスした状態となり、その上でさらに、マッサージを受けることができ、より一層のリラックス効果を図ることができる。
【0054】
本実施形態のマッサージ機1は、クッション部100が楕円球状に形成され、クッション部100の表面は肌触りの良いカバー材110で形成されているため、マッサージ部200を作動させていない状態では、寝具のクッションとして使用することができる。
【0055】
本実施形態のマッサージ機1は、使用者の左手を差し込むための有底穴である左有底穴部150と、使用者の右手を差し込むための有底穴である右有底穴部160とを個別に有しているため、使用者は、両手のマッサージを同時に行うことができる。
【0056】
本実施形態のマッサージ機1は、左有底穴部150と右有底穴部160とを個別に有しており、左有底穴部150に差し込まれた左手をマッサージする左マッサージ部210と、右有底穴部160に差し込まれた右手をマッサージする右マッサージ部240と、を個別に動作させることができるため、使用者は、左手および右手の何れか一方のみをマッサージすることができる。したがって、例えば、左手のみマッサージを受けながら、右手で電子機器(例えばPC)を操作するといったように、使用者は、一方の手のマッサージを受けながら、他方の手で他の作業を行うことができるため、マッサージ機1は、利便性の向上を図ることができる。
【0057】
本実施形態のマッサージ機1は、クッション部100を抱きかかえている状態で、使用者の頭部を預けることのできる支持部170を有しているため、睡眠や仮眠をとりながらのマッサージを提供することができる。
【0058】
本実施形態のマッサージ機1では、クッション部100を抱きかかえているとき、クッション部100の前面に使用者の上半身を預けることができるため、リラックスした状態でマッサージを受けることができる。
【0059】
本実施形態のマッサージ機1は、クッション部100の内部にZ方向に延びる芯材130を有しており、芯材130はマッサージ機1を起立させた状態で維持するため、マッサージ機1を膝の上に載せて使用する際に、膝の上にマッサージ機1を安定して載せることができる。
【0060】
本実施形態のマッサージ機1は、マッサージ機1を起立させた状態で維持する芯材130を有しているため、マッサージ機1を起立させた状態で保管・収納することができる。
【0061】
本実施形態のマッサージ機1では、芯材130がクッション部100内部の略中央に配置され、左有底穴部150を包囲する左マッサージ部210が左差し込み口151側から芯材130の背面側に位置する左穴底152側まで延び、右有底穴部160を包囲する右マッサージ部240が右差し込み口161側から芯材130の背面側に位置する右穴底162側まで延びている。換言すると、芯材130は、左有底穴部150と右有底穴部160との間に設けられ、マッサージ部200は芯材130と有底穴部150,160との間に設けられている。このため、使用者が両手を有底穴部150,160にそれぞれ差し込んでクッション部100(マッサージ機1)を抱きかかえている状態では、使用者が、Z方向(鉛直方向)に延びる芯材130と、他の部材よりも比較的に重く電気的に駆動するマッサージ部200とを両手で囲むように、マッサージ機1を抱きかかえている状態となる。このため、使用者は、マッサージ機1を安定して抱きかかえることができる。なお、本実施形態例において、左有底穴部150と右有底穴部160との間に供給部290を配置するようにすると、芯材130とマッサージ部200に加えて、供給部290も両手で囲むようにマッサージ機1を抱きかかえている状態となり、よりマッサージ機1を安定して抱きかかえることができるため好適である。
【0062】
本実施形態のマッサージ機1では、芯材130が天面133を有しており、天面133はY1方向に下る傾斜面であるため、支持部170に載せられた使用者の頭部を特定の角度で保持することができる。これにより、一層のリラックス感を使用者に与えることができる。
【0063】
本実施形態のマッサージ機1では、マッサージ機1を起立させるための芯材130を利用して、その天面133で頭部を支持する構成になっているため、頭部を支持する部材として、芯材とは別の部材をあらたに設ける必要がない。これにより、マッサージ機1の製作コストを低減させることができ得るとともに、マッサージ機1の軽量化を図ることができる。
【0064】
本実施形態のマッサージ機1では、マッサージ機1(クッション部100)を起立させるための芯材130が、左有底穴部150と右有底穴部160との間に配置されているが、この構成に限られず、使用者がマッサージ機1を安定して抱きかかえることができることを前提として、左有底穴部150と右有底穴部160との間に配置されていない構成であってもよい。より具体的には、本実施形態では、図9に示すように、マッサージ機1を平面視したとき、芯材130が有底穴部140のY1側に配置されているが、例えば、芯材130が有底穴部140のY2側に配置される構成であってもよい。
【0065】
本実施形態のマッサージ機1では、マッサージ機1(クッション部100)を起立させるための芯材130がクッション部100の内部に1つ配置されているが、この構成に限られず、複数個の芯材130が配置されていてもよい。例えば、マッサージ機1を平面視したとき(図9参照)、芯材130が有底穴部140のY1側とY2側の双方にそれぞれ配置される構成であってもよい。
【0066】
本実施形態のマッサージ機1では、芯材130がカバー材110の内側底面に固定されて、図10に示すように、芯材130の天面133が常にY1方向に下る傾斜面となっているが、この構成に限られず、天面133がY1方向のみならず、他の方向にも下る傾斜面となるように構成してもよい。このようにすると、使用者の所望する状態で頭部を支持部170に保持させることができる。該変形例について、図示を省略するが、天面133が、胴体132の軸方向(図10に示すZ方向)を回転軸として底面131(床面)に対して回転可能とする。具体的には、芯材130が天面133と胴体132とを連結する連結部材を有しており、該連結部材は、胴体132の軸方向を回転軸として、天面133を底面131に対して回転可能とする。また該変形例として、天面133および胴体132が、胴体132の軸方向を回転軸として底面131(床面)に対して回転可能とする構成であってもよい。具体的には、芯材130が底面131と胴体132とを連結する連結部材を有しており、該連結部材は、胴体132の軸方向を回転軸として、天面133および胴体132を底面131に対して回転可能とする。
【0067】
本実施形態では、左有底穴部150は、左差し込み口151から左穴底152まで同径状に延びているが、この構成に限られなくともよい。例えば、左通路153が左差し込み口151から所定位置まで同径状に延びた後に、該所定位置から左穴底152まで左内壁面154が相互に近接するようにテーパー状に延びる構成であってもよい(右有底穴部160も同様)。このようにすると、一般的に、手指先の形状は、手首から指先にかけてテーパー状に延びているため、手指先の形状に沿うように、左有底穴部150を形成することができる。
【0068】
本実施形態では、左有底穴部150は左穴底152を有しており、左穴底152の近傍に左揉み玉230が配置されている。このため、左手指先を左穴底152に到達するまで左有底穴部150に差し込むことにより、左手指先の各部位を揉み玉とエアバッグの双方で確実に押圧することができる。つまり、左穴底152は、左手指先の各部位を揉み玉とエアバッグとの双方で押圧するための位置決めとしての機能を有している。
【0069】
本実施形態のマッサージ機1は、第1乃至第3エアバッグ221,222,223で一連一体の左エアバッグ220を有しており、左エアバッグ220は、第1乃至第3パイプ271,272,273である左パイプ270を介して供給部290と接続し、これら第1乃至第3パイプ271,272,273の一方端は、互いに隣接するように供給部290から左エアバッグ220に向かって延び、他方端は、第1乃至第3突出領域221a,222a,223aで構成された特定領域に等間隔で横一列に整列した状態で接続している。このため、マッサージ機1の内部でパイプ271,272,273が散乱しないようにパイプ271,272,273を結束させやすい。
【0070】
本実施形態のマッサージ機1では、複数(6個)の揉み玉231乃至236(左揉み玉230)が、左有底穴部150に差し込まれた使用者の左手指先と左エアバッグ220との間に介在している。このため、左エアバッグ220の膨張に伴い、使用者の左手指先の各部位に左揉み玉230を近接する方向に移動させて、左手指先の各部位を押圧することができる。
【0071】
本実施形態のマッサージ機1では、左エアバッグ220の膨張により、左揉み玉230が使用者の左手指先を押圧する構成になっているため、マッサージとして用いられるエアバッグそのものを左揉み玉230の駆動源として利用することができる。これにより、揉み玉の駆動源を別途設ける必要が無いため、マッサージ機1の製作コストを低減させることができるとともに、マッサージ機1の軽量化を図ることができる。
【0072】
特に、本実施形態のマッサージ機1では、左揉み玉230(揉み玉231乃至236)が、左エアバッグ220の表面に互いに間隔を空けて複数設けられているため、一の揉み玉と他の揉み玉との間に左エアバッグ220の表面が露出する。そして、左エアバッグ220の膨張に伴い、左揉み玉230のみならず、この左エアバッグ220の露出した面(以下、「露出面」という。)も使用者の手を押圧する構成になっている。これにより、手指先を揉み玉で押圧するとともに、エアバッグの露出面でも手指先を押圧することができる。
【0073】
本実施形態のマッサージ機1では、図17等に示すように、第3エアバッグ223における左揉み玉230の占有する領域(以下、「領域A」という。)が、第3エアバッグ223における露出面の占有する領域(以下、「領域B」という。)よりも狭い領域となるように、左揉み玉230が第3エアバッグ223の表面(表面223c)に設けられている。これにより、第3エアバッグ223の露出面によって手指先を広範囲に押圧しつつも、左揉み玉230でピンポイントに手指先を押圧するといったマッサージを実施することができる。
【0074】
本実施形態のマッサージ機1では、揉み玉とエアバッグとを備え、揉み玉とエアバッグとの双方で患部(例えば手指先)を押圧することができるため、異なる押圧力で患部をマッサージすることができる。このため、コリのひどい箇所に揉み玉を当てることで、コリのひどい個所を相対的に強く押圧して重点的にほぐしつつも、コリのひどい箇所の周囲(コリのひどい箇所よりもコリ度合いが低い箇所)をも同時にかつ、コリのひどい箇所よりも相対的に弱く押圧してすることができ、コリ具合に応じた適度な強度でのマッサージを行うことができる。
【0075】
本実施形態では、操作部300がマッサージ機1の所定位置に配置されているが、この構成に限られず、操作部300がマッサージ機1と物理的に分離している構成であってもよい。例えば、操作部300は、情報携帯端末(例えばスマートフォン)であり、操作部300の操作に基づいてマッサージ部200を動作させる。使用者がマッサージ部200の動作に関する情報(動作情報)を操作部300に入力すると、操作部300は入力された動作情報を制御部400に例えば無線通信による方法で送信する。
【0076】
また、本実施形態においては、操作部300が左穴底152および右穴底162のいずれか一方、あるいは、左穴底152および右穴底162の双方に配置されている構成であってもよい。このようにすると、片手または両手が、これらに対応する有底穴部150,160に差し込まれている状態で、マッサージ部200を動作させることができる。
【0077】
本実施形態では、最初に第3エアバッグ223を膨張させ、次に第2エアバッグ222を膨張させ、最後に第1エアバッグ221を膨張させるといった順番で、供給部290を制御する第1態様と、最初に第1エアバッグ221を膨張させ、次に第2エアバッグ222を膨張させ、最後に第3エアバッグ223を膨張させるといった順番で、供給部290を制御する第2態様で、肘関節から手指先までをマッサージすることができるため、手指先から肘関節に向けてのリンパマッサージと、肘関節から手指先に向けてのリンパマッサージの双方を実施することができる。
【0078】
本実施形態では、図22に示すように、第3エアバッグ223の表面223d、表面223c、および左揉み玉230の全てが手指先を押圧している状態となった後に、第2エアバッグ222を膨張させ、次に、第3エアバッグ223を膨張させるよう供給部290を制御する構成になっているが、この構成に限られず、第3エアバッグ223の表面223dおよび左揉み玉230のみが手指先を押圧し、表面223cが手指先を押圧していない状態、すなわち、図22(b)に示す状態となったとき、あるいは、その後すみやかに、第3エアバッグ223のさらなる膨張と、第2エアバッグ222の膨張とを実行する構成であっても良い。
【0079】
本実施形態において、揉み玉の数、エアバッグにおける揉み玉の配置状態、揉み玉の大きさ(揉み玉の直径や高さ)、揉み玉の形状を変更および調整することにより、本実施形態とは異なるマッサージを提供することができる。この変形例について、以下に説明する。
【0080】
変形例1乃至3として、揉み玉の配置状態を変更および調整する。本実施形態では、左揉み玉230が第3エアバッグ223の表面223cにのみ設けられているが、例えば、下記の変形例1乃至3のように変更および調整が可能である。
【0081】
変形例1では、左揉み玉が、第1乃至第3エアバッグ221,222,223のうち少なくとも何れか一つの表面に設けられている構成とする。具体的には、図23に示すように、左揉み玉が、第1乃至第3エアバッグ221,222,223の各表面の全てに設けられている構成であってもよいし、あるいは、何れか一つまたは二つの表面に限り設けられている構成であってもよい。すなわち、変形例1に係るマッサージ機は、膨張および収縮可能な複数のエアバッグと、使用者の身体とエアバッグとの間に介在する揉み玉とを備え、揉み玉は、複数のエアバッグのうち少なくとも何れか一の表面に一体的に設けられており、揉み玉が設けられているエアバッグの膨張により、揉み玉が患部を押圧するように構成されている。このように構成すると、使用者の所望する患部をマッサージすることができる。
【0082】
変形例2として、図24に示すように、第3エアバッグ223の表面のうち、手指先の掌に対応する表面223cに第一揉み玉230aを設け、手指先の甲に対応する表面223dに第二揉み玉230bを設け、第一揉み玉230aと第二揉み玉230bとが対向する位置関係となるように構成する。つまり、変形例2に係るマッサージ機は、膨張および収縮可能なエアバッグと、使用者の身体(例えば手指先)とエアバッグとの間に介在する複数の揉み玉とを備え、エアバッグが使用者の身体の一部を包囲可能に設けられ、複数の揉み玉に少なくとも第一揉み玉と第二揉み玉とを含み、エアバッグが使用者の身体の一部を包囲した状態において、第一揉み玉と第二揉み玉とは互いに対向する位置関係となるように構成されている。このように構成すると、第一揉み玉と第二揉み玉とで患部を挟むように押圧することができるため、より強い押圧力で、患部をマッサージすることができる。
【0083】
変形例3として、図25に示すように、第2エアバッグ222の表面のうち、手指先の掌に対応する表面222cに第三揉み玉230cを設け、手指先の甲に対応する表面222dに第四揉み玉230dを設け、第三揉み玉230cと第四揉み玉230dとが対向しない位置関係となるように構成する。つまり、変形例3に係るマッサージ機は、膨張および収縮可能なエアバッグと、使用者の身体(例えば手指先)とエアバッグとの間に介在する複数の揉み玉とを備え、エアバッグは、使用者の身体の一部(例えば手指先)を包囲可能に設けられ、複数の揉み玉に少なくとも第三揉み玉と第四揉み玉とを含み、エアバッグが使用者の身体の一部を包囲した状態において、第三揉み玉と第四揉み玉とは互いに対向しない位置関係となるように構成されている。このように構成した場合、使用者が押圧したい個所が異なる場合、それぞれを適切に一度に押圧することができる。
【0084】
変形例4乃至9として、揉み玉の数を増減し、あるいは、揉み玉の形状や大きさを変更する。本実施形態では、左揉み玉の数は6個で、これら揉み玉の形状および大きさは同一であって、その直径は20mm、エアバッグの表面からの高さは18mmであるが、下記の変形例4乃至9のように構成可能である。
【0085】
図示を省略するが、変形例4として、第3エアバッグ223における左揉み玉の占有する領域(領域A)と、第3エアバッグ223における左揉み玉から露出する露出面の占有する領域(領域B)とが同程度の広さになるように、左揉み玉の数および左揉み玉の大きさの少なくとも一方を調整する。つまり、変形例4に係るマッサージ機は、膨張および収縮可能なエアバッグと、使用者の身体(例えば手指先)とエアバッグとの間に介在する揉み玉とを備え、揉み玉はエアバッグの表面に一体的に設けられており、エアバッグが膨張することで、揉み玉は使用者の身体の一部を押圧する第一押圧部とされ、エアバッグの表面のうち揉み玉から露出する露出面は使用者の身体の一部を押圧する第二押圧部とされ、エアバッグにおける揉み玉の占有する領域Aと、エアバッグにおける露出面の領域Bとが同程度の広さとなるように構成されている。このようにすると、揉み玉による押圧と、エアバッグの露出面による押圧とは、互いに押圧力が異なるため、多様性に富むマッサージ機を提供することができる。
【0086】
図示を省略するが、変形例5として、第3エアバッグ223における左揉み玉の占有する領域Aが、第3エアバッグ223における左揉み玉から露出する露出面の占有する領域Bよりも広くなるように、揉み玉の数と大きさを調整する構成であってもよい。
【0087】
図示を省略するが、変形例6として、一の揉み玉の高さと、他の揉み玉の高さとが異なるように、揉み玉の高さを変更する。本実施形態では、揉み玉の高さは全て同じ高さとなるように統一されているが、例えば、一の揉み玉の高さを18mmに、他の揉み玉の高さを25mmに変更する。つまり、変形例6に係るマッサージ機は、膨張および収縮可能なエアバッグと、使用者の身体(例えば手指先)とエアバッグとの間に介在する複数の揉み玉とを備え、複数の揉み玉はエアバッグの表面に一体的に設けられており、エアバッグが膨張することで、複数の揉み玉は使用者の身体の一部を押圧する第一押圧部とされ、エアバッグの表面のうち複数の揉み玉から露出する露出面は使用者の身体の一部を押圧する第二押圧部とされ、エアバッグが膨張した場合、一の揉み玉が所定の患部に当接した後に、他の揉み玉が前記所定の患部と異なる患部に当接するように構成されている。このように構成すると、一の揉み玉が所定の患部(例えば手指先の小指球)に当接した後に、他の揉み玉が前記所定の患部と異なる患部(例えば手根)に当接するため、一の揉み玉による押圧力と他の揉み玉による押圧力とを異なるものにすることができるとともに、よりコリのひどい箇所(患部)に、押圧力の強い揉み玉を当てることで、使用者の所望するマッサージを提供することができる。
【0088】
変形例7として、一の揉み玉の形状と他の揉み玉の形状とが異なるように、揉み玉の形状を変更する。本実施形態では、平面視、円状に形成されているが、例えば、一の揉み玉の形状を、平面視、円状とし、他の揉み玉の形状を、平面視、円状と異なる形状(例えば楕円状や矩形状など)とすることにより、例えば、肘関節から手指先までの各部位に点在するツボを適切に押圧する揉み玉とすることができる。つまり、変形例8に係るマッサージ機は、膨張および収縮可能なエアバッグと、使用者の身体(例えば手指先)とエアバッグとの間に介在する複数の揉み玉とを備え、エアバッグは、使用者の身体の一部を包囲可能に設けられ、複数の揉み玉に、第七揉み玉と、この第七揉み玉の形状と異なる形状の第八揉み玉とを含むように構成されている。
【0089】
他の変形例として、変形例1乃至7を適宜組み合わせたマッサージ機を採用しうることはいうまでもない。例えば、第3エアバッグ223の表面のうち、手指先の掌に対応する表面223cに第五揉み玉を設け、手指先の甲に対応する表面223dに、第五揉み玉よりも小さい第六揉み玉を設け、第五揉み玉と第六揉み玉とが対向する位置関係または対向しない位置関係となるように構成する。つまり、変形例1乃至7を適宜組み合わせた変形例8に係るマッサージ機は、膨張および収縮可能なエアバッグと、使用者の身体(例えば手指先)とエアバッグとの間に介在する複数の揉み玉とを備え、エアバッグは、使用者の身体の一部を包囲可能に設けられ、複数の揉み玉は、第五揉み玉と、この第五揉み玉よりも小さい第六揉み玉とを備え、エアバッグが使用者の身体の一部を包囲した状態において、第五揉み玉と第六揉み玉とは互いに対向した位置関係または対向しない位置関係となるように構成されている。このように構成すると、ピンポイントに患部を押圧する揉み玉のうち、比較的に押圧力が大きくなる第六揉み玉と、これよりも押圧力の小さい第五揉み玉と、これよりも押圧力の小さいエアバッグの露出面といった3つの異なる押圧力を一度に実施することができる。
【0090】
変形例9として、図26乃至図29に示すマッサージ機を採用しうる。図26および図27は、左揉み玉230の配置状態を説明するための模式図であり、図28および図29は、左揉み玉230の形状を説明するための図である。
【0091】
変形例9に係るマッサージ機では、互いに形状の異なる第七揉み玉230eと第八揉み玉230fとが設けられ、これら揉み玉230e,fは、第3エアバッグ223の表面のうち手指先の掌に対応する表面223cに設けられている。
【0092】
図26および図27に示すように、使用者の左手が状態Aにあるとき、第3エアバッグ223に空気が供給されて第3エアバッグ223が膨張すると、手指先の配置状態に応じて、第七揉み玉230eは小指球に、第八揉み玉230fは母指球に、それぞれ当接可能なように、第3エアバッグ223の表面に設けられている。
【0093】
図28に示すように、第七揉み玉230eは蒲鉾状を成し、第八揉み玉230fは、3個の第七揉み玉230eを横一列に並列させた形状を成す。これら揉み玉230e,fは、図29に示す板状の大判部材Gを分割して得られる。大判部材Gには、分割ラインG1乃至G3が均等な間隔で平行に形成されている。大判部材Gを分割ラインG1に沿って分割することにより、1個の第七揉み玉230eと、1個の第八揉み玉230fとが得られる。大判部材Gの分割には、例えば、回転軸を中心に回転自在な分割用のローラを用いることができる。具体的には、分割ラインG1上に分割用ローラを押し当てた後に押圧し、その状態で分割用ローラを分割ラインG1に沿うように移動させることで、大判部材Gを分割ラインG1に沿って分割する。この分割によって得られた第七揉み玉230eおよび第八揉み玉230fを第3エアバッグ223の表面223cに固着させて、エアバッグと揉み玉とを一体化させる。なお、第七揉み玉230eは、概略、短手方向の長さが20mm、長手方向への長さが38mm、厚み(第3エアバッグ223の表面223cからの高さ)が30mmに形成されている。
【0094】
このように、変形例9では、大判部材Gを分割ラインG1またはG3で分割することにより、互いに形状の異なる第七揉み玉230eと第八揉み玉230fとを容易に得ることができる。これにより、マッサージ機の製造に対する労力の低減と費用の低廉化とを実現することができる。
【0095】
なお、変形例9では、大判部材Gに3つの分割ラインG1乃至G3が均等な間隔で平行に形成され、1つの大判部材Gから1個の第七揉み玉230eと1個の第八揉み玉230fとを得る構成になっているが、この構成に限られず、大判部材Gに複数(例えば、5つや9つ等の任意の数)の分割ラインが均等な間隔で平行に形成され、大判部材Gに形成された複数の分割ラインのうち、何れの分割ラインで分割するかに応じて、大判部材Gから、複数の第七揉み玉230eのみを得る構成であってもよいし、複数の第七揉み玉230eと複数の第八揉み玉230fとを得る構成であってもよいし、複数の第七揉み玉230eと、2個の第七揉み玉230eを横一列に並列させた形状の揉み玉とを得る構成であってもよい。
【0096】
変形例10として、揉み玉を、使用者の体に帯電した静電気を除電可能な除電部である導電性シリコンで形成する構成であってもよい。すなわち、変形例10に係るマッサージ機は、膨張および収縮可能なエアバッグと、使用者の身体とエアバッグとの間に介在する揉み玉とを備え、揉み玉は、導電性シリコンで形成されているとともに、エアバッグの表面に一体的に設けられており、エアバッグの膨張により、揉み玉が患部を押圧するように構成されている。このように構成すると、揉み玉の導電特性により、揉み玉がアースとなって、身体が帯電している状態(静電気)を防止することができる。なお、導電性シリコンは、揉み玉のみならず、エアバッグの表面の少なくとも一部にも設けられている構成であってもよく、揉み玉およびエアバッグの少なくとも一方に設けられていればよい。換言すれば、導電性シリコンは、左有底穴部150および右有底穴部160において、使用者(患部)に接触する箇所に設けられていればよい。さらに、除電部としては、導電性シリコンに限定されず、静電気を除電可能なものであれば特に限定されないことは言うまでもない。
【0097】
本実施形態のマッサージ機1では、図9等に示すように、マッサージ機1を平面視したとき(マッサージ機1をZ1方向から見たとき)、左有底穴部150と右有底穴部160とは、それらの一部がZ方向にオーバーラップしているが、この構成に限られず、変形例11として、図30に示すように、マッサージ機1を正面視したとき(Y1方向から見たとき)、左有底穴部150と右有底穴部160とは、それらの一部がY方向にオーバーラップしている構成であってもよい。
【0098】
本実施形態のマッサージ機1では、左有底穴部150と右有底穴部160は有底穴であるが、この構成に限られず、変形例12として、左差し込み口と右差し込み口とが連通した貫通孔である構成であってもよい。図31に示すように、変形例12に係るマッサージ機は、クッション部100が使用者の両手を差し込む一つの穴部を有しており、穴部は、左差し込み口と、右差し込み口と、左差し込み口から右差し込み口まで湾曲して延びる通路と、この通路を画成する内壁面とを有している。換言すると、変形例12に係るクッション部100は、使用者がマッサージ機を抱きかかえた際における使用者の手の方向と同方向となる穴部を有している。このように構成しても、本実施形態の効果、すなわち、リラックス効果の高いマッサージを提供することができるという効果を奏する。
【0099】
本実施形態のマッサージ機1では、左通路153と右通路163とを直線状に形成しているが、この構成に限られず、使用者が両手を対応する有底穴部にそれぞれ差し込んでクッション部を抱きかかえ易いように、緩やかに湾曲させてもよい。
【0100】
本実施形態において、支持部170は、使用者の頭を床面に対して15度乃至30度の状態で保持することにより、使用者をよりリラックスできるマッサージ機1を提供することができるが、使用者の頭部に限られず、使用者の顎部等の体の一部を保持するものとしてもよい。また、支持部170の天面は傾斜のある平面状に形成されているが、使用者の体の一部を保持しやすくするために、凹面状に形成するようにしても良い。
【0101】
本実施形態のマッサージ機1では、揉み玉は、耐衝撃性に優れた加工の容易な樹脂材料で形成されており、エアバッグの表面に所定の接着材料で固定されているが、この構成に限られず、揉み玉をエアバッグの表面に着脱可能とする構成であってもよい。例えば、該変形例に係るマッサージ機は、揉み玉が、ゲルと、このゲルを収容するとともに可撓性を有する収納部と、ゲルを収容した収容部をエアバッグの表面に取り付ける取付部とを備えている構成とする。このように構成すると、使用者が揉み玉の配置状態を変更することができるため、使用者が所望する患部を押圧することがマッサージ機を提供することができる。
【0102】
本実施形態のマッサージ機1では、図1および図9等に示すように、左差し込み口151は、クッション部100の前方略中央の左側部に設けられ、右差し込み口161は、クッション部100の前方略中央の左側部に設けられているが、この構成に限られなくともよい。図32に示すように、変形例13に係るマッサージ機は、マッサージ機1の大きさに応じて、使用者がマッサージ機1を抱きかかえやすいように、左差し込み口151がクッション部100の左側部に設けられ、右差し込み口161がクッション部100の右側部に設けられている。
【0103】
本実施形態では、エアバッグと揉み玉とを有するマッサージ部200をクッション型のマッサージ機に採用したが、クッション型以外のマッサージ機に採用する構成であってもよい。
【0104】
上述のように、実施形態を記載したが、この開示の一部をなす記載および図面は、限定するものと理解すべきでない。また、開示した実施形態を適宜組み合わせることもでき、また、ここで記載していない様々な実施の形態等が含まれる。
【符号の説明】
【0105】
1 マッサージ機
100 クッション部
110 カバー材
120 クッション材
130 芯材
140 有底穴部
150 左有底穴部
151 左差し込み口
152 左穴底
153 左通路
154 左内壁面
160 右有底穴部
161 右差し込み口
162 右穴底
163 右通路
164 右内壁面
170 支持部
200 マッサージ部
210 左マッサージ部
220 左エアバッグ
221 第1エアバッグ
222 第2エアバッグ
223 第3エアバッグ
221a 第1突出領域
222a 第2突出領域
223a 第3突出領域
230 左揉み玉
231 第1揉み玉
232 第2揉み玉
233 第3揉み玉
234 第4揉み玉
235 第5揉み玉
236 第6揉み玉
240 右マッサージ部
270 左パイプ
280 右パイプ
290 供給部
300 操作部
400 制御部
図1
図2
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