(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023000981
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】シート製ストロー成形装置
(51)【国際特許分類】
A47G 21/18 20060101AFI20221222BHJP
【FI】
A47G21/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021180646
(22)【出願日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】P 2021124819
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】519363535
【氏名又は名称】光浦醸造工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100194478
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 文彦
(72)【発明者】
【氏名】光浦 健太郎
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA11
3B115BA18
3B115DA09
3B115DA15
3B115DA17
3B115EA06
(57)【要約】
【課題】可撓性を有するシート素材からなるストローシートを自動的に筒状に巻付けてストローを構成することが可能なシート製ストロー成形装置を提供する。
【解決手段】ストローシート10をストロー成形装置1の給紙トレイ2にセットし、シート送り部3によりストローシート10を送り、ストロー成形部4により前記ストローシート10を円筒状に巻きストローに成形させ、ストロー受取部5にて提供するものである。また、ストローシート10は、ストロー本体部11とストロー保持部12とから成り、これらは1枚のシート素材に連続して構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有するシート素材からなるストローシートを送給するシート送り部と、
前記シート送り部より送給された前記ストローシートを湾曲した案内手段で案内し、かつ、成形軸に円筒状に巻付けるストロー成形部と、
前記ストローシートの後端部をストローシート外周面に固定する固定手段と、を備えることを特徴とするシート製ストロー成形装置。
【請求項2】
動画又は静止画を表示可能な表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート製ストロー成形装置。
【請求項3】
前記動画又は静止画としての広告情報を表示するか否かの選択を受付可能な広告選択部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のシート製ストロー成形装置。
【請求項4】
前記ストローシートに印刷する印刷部を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート製ストロー成形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性を有するシート素材を円筒状に巻いてストローにする成形装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックストローが海洋汚染の原因の一つとして世界的な問題となっている。プラスチックは自然に還らない素材であるため、紙製ストローや繰り返し使用可能な金属製ストローなどが代替品として考えられているが、コストの問題や洗浄の問題などから実際には代替品とはなっていない。また、ストローを使わなくても飲めるカップなども使用されているが、オフィスや介護の現場、運転中などの状況では一定方向を向いたまま飲む事ができるストローの需要は今後も無くなるものではない。
【0003】
また、コンビニエンスストアや飲食店などでのストローの提供場面においては、衛生面の配慮から一本ずつ個包装して提供されている事が多く、必要以上のゴミが発生している。
【0004】
さらに、近年、タピオカドリンクなど具を伴う飲料が恒常的に販売され、通常よりも太いストローの需要が増えてきており、飲料提供側は太さの異なるストローを用意する必要があり、これまで以上に在庫リスクや最終的なゴミ発生リスクが増加している。
【0005】
また、ストローは安価に大量生産出来るにも関わらず、円筒状という形状のため体積が大きく保管場所を多く確保する必要がある。同様の理由により輸送コスト比率が高く輸送時に必要以上のCO2が発生してしまう。
【0006】
このような状況において、特許文献1に示されるようなシート状のストローが考えられている。前記シート状ストローは可撓性を有するシートを筒状に巻いてストローを作るものであるが、これらは全て自ら手作業にてシートを巻くことでストローを成形するものであるため、使用するにあたって一定の作業時間が必要である上に、巻くことに対する知識や技術が必要であり、すべての人が均一なストローを再現する事は難しい状況も想定される。特に、手先が不自由な人にとってはストローを成形する事自体が困難な状況が想定される。
【0007】
ストロー成形時における再現性が十分に確立されておらず、シートを広げた時点での広告印刷は効果が認められるが、ストロー成形時には文字がずれるため、ストロー成形時の広告効果は期待できない。
【0008】
また、ストローを大量生産可能な装置は多く存在し、周知技術ではあるが、それらは200度以上に熱せられた樹脂をポンプにて空気とともに円筒状に長く伸ばしながら高速でカットする方法や、2?3本のリボン状の紙を糊で細い棒に巻きつけて長い円筒を作り、カットしていくものであり、いずれも巨大な装置を必要とする工場での製造が前提となり、その場で1本だけのストローを製造するものではなく、スモールスケール化は困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、可撓性を有するシート素材からなるストローシートを自動的に筒状に巻付けてストローを構成することが可能なシート製ストロー成形装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明のシート製ストロー成形装置は、可撓性を有するシート素材からなるストローシートを送給するシート送り部と、前記シート送り部より送給された前記ストローシートを湾曲した案内手段で案内し、かつ、成形軸に円筒状に巻付けるストロー成形部と、前記ストローシートの後端部をストローシート外周面に固定する固定手段とから構成されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のシート製ストロー成形装置は、動画又は静止画を表示可能な表示部を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のシート製ストロー成形装置は、前記動画又は静止画としての広告情報を表示するか否かの選択を受付可能な広告選択部をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のシート製ストロー成形装置は、前記ストローシートに印刷する印刷部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明のシート製ストロー成形装置によれば、給紙トレイからストローシートをストロー成形部に送給し、当該ストロー成形部でストローシートを円筒状に成形して、固定手段によってストローシートの固定部をストローシートの外周面に固定することができる。
【0016】
このような装置によれば、飲食店やコンビニエンスストアなどでのストロー提供場面において、シート状に省スペースで保管されたストローシートをその場で一本だけ衛生的に提供することが可能である。
【0017】
そのように必要な量を必要なだけ提供することにより、不要なストロー及びストロー個包装袋が発生せずゴミの発生が少なくなるとともに、体積が大幅に少なくなることによる輸送時のCO2排出量を少なくすることなどから環境への負担が小さくなる。
【0018】
また、動画又は静止画を表示可能な表示部を備えるので、広告情報等を表示部に表示することができる。
例えば、コンビニエンスストア等で買い物をすると無料で配られていたストローが、プラスチックの使用量削減等を目的として2022年4月に有料化となるところ、広告情報を表示部に表示し使用者が広告情報を見る状態にすることで、ストローの提供価格を低減可能である。
【0019】
また、ストローシートに印刷する印刷部を備えるので、広告主のロゴ等をストローに印刷することでこの点からもストローの提供価格を低減可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明に係る第一実施形態のストロー成形装置の斜視図である。
【
図2】本発明に係る第一実施形態のストローシートの基本形状を示した平面図である。
【
図3】本発明に係る第一実施形態のストローシートの変形例であってストロー保持部の形状と接着部の形状との関係を示した平面図である。
【
図4】本発明に係る第一実施形態のストローシートの変形例であってより巻きやすくするためのストローシートを示す図である。
【
図5】本発明に係る第二実施形態のストロー成形装置におけるストロー成形部を示した平面図である。
【
図7】
図6の成形軸及びローグガイド部分を拡大した断面図である。
【
図8】
図5のY-Y部部分断面図であり、ストローシートの成形及び熱圧着装置による圧着状況を示した部分断面図である。
【
図9】
図6の成形軸の外側に設置した解放部の動作状況を示す断面図である。
【
図10】成形軸、ロールガイド、解放部、圧着装置の配置及び動作状況をしめす平面図及び断面図である。
【
図11】本発明に係る第三実施形態のストロー成形部の熱圧着装置の配置及び動作状況を示す平面図及び断面図である。
【
図12】本発明に係る第三実施形態のストローシートの斜視図である。
【
図13】本発明に係る第四実施形態のストロー成形部の圧着ローラーの動きを示す断面図である。
【
図14】本発明に係る第五実施形態のストロー送り部及びストロー成形部の垂直断面図である。
【
図15】本発明に係る第六実施形態のストロー成形部の熱圧着装置の動きを示す平面断面図及び垂直断面図である。
【
図16】本発明に係る第七実施形態のストロー送り部及びストロー成形部の垂直断面図である。
【
図17】本発明に係る他の実施形態のシート製ストロー成形装置の正面図である。
【
図18】本発明に係る他の実施形態のシート製ストロー成形装置を用いた広告方法における広告料等を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な複数の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
(第一実施形態)
図1は、本発明の基本的な第一実施形態の斜視図である。本実施形態では、ストローシート10をストロー成形装置1の給紙トレイ2にセットし、シート送り部3によりストローシート10を送り、ストロー成形部4により前記ストローシート10を円筒状に巻きストローに成形させ、ストロー受取部5にて提供するものである。
【0023】
前記ストローシート10は、飲み物等の飲料に接して有害物質等を放出しないシート素材により構成されており、具体的な素材としては、撥水性の高い紙や、パルプを使用していないストーンペーパー、竹や木、及びそれらをシリコンなどでコーティングしたもの、生分解性プラスチック、ポリプロピレン、ポリオフィレン、ポリエチレンなどの合成樹脂、薄い金属材などで製造及び利用が可能である。
【0024】
また、シート素材自体の性能としては、巻いてストローを構成するため、可撓性を有するとともに曲げに対して適度な反発力を有しており、筒状に巻かれたシート素材同士がその反発力により水密性を確保可能な材質となっている。
【0025】
また、前記シート素材を巻いてストローを構成して固形物等を含む飲料を吸い上げる際に、ストロー内部が負圧となるため、前記シート素材は、巻いてストローを構成した際に、シート素材の重なり部が前記負圧に打ち勝って水密状態を維持可能な反発力を有している。
【0026】
ところで、ストローシート10は、そのシート素材の厚さにもよるが、例えば、100枚から300枚程度を重ねて一単位として衛生的に梱包されている。そして、ストロー成形装置1の給紙トレイ2にセットする際に、梱包している包装材を取り除いて、セットすることにより、一定量を衛生的に供給することができる。
【0027】
図2において、本発明の一実施形態におけるストローシート10の基本構造について説明する。前記ストローシート10は、ストロー本体部11とストロー保持部12とから構成されている。ストロー本体部11とストロー保持部12は、1枚のシート素材により構成され、ストロー本体部11に対してストロー保持部12が連続して構成されている。ストロー本体部11は、符号A,符号B,符号C,符号Dで囲まれた長方形に構成されており、符号C、符号D、符号Eで囲まれた三角形がストロー保持部12を構成している。
【0028】
符号Aと符号Dとを結ぶ辺がストローの飲み口部を構成する飲み口短辺部13であり、符号Bと符号Cとを結ぶ辺がストローの飲料に挿入される吸い込み部を構成する吸込み短辺部14である。符号Aと符号Bとを結ぶ辺がストロー本体を構成するための巻始め部に相当する巻始め長辺部15である。符号Cと符号Dとを結ぶ辺がストロー本体を構成する場合の巻終わり部に相当する巻終わり長辺部16である。前記飲み口短辺部13、吸い込み短辺部14、巻始め長辺部15及び巻終わり長辺部16により、全体が長方形を成すストロー本体部11が構成されている。
【0029】
ストロー本体部11の符号A,Bの辺、即ち、前記巻き始め長辺部15と符号B,Cの辺、即ち、前記吸い込み短辺部14との成す角および、符号A,Dの辺、即ち、前記吸い込み短辺部8と符号C,Dの辺、即ち、前記巻き終わり長辺部16との成す角は、それぞれ直角に構成されている。
【0030】
ストロー本体部11の前記巻き始め長辺部15および前記巻終わり長辺部16の長さがストロー本体部11によって構成されるストローの全長となる。
【0031】
また、飲み口短辺部13及び吸い込み短辺部14の長さがストロー本体部11によって構成されるストローの最大外周長に相当する。実際にはシートの反発力により、ストローを安定的に構成する最適な巻き数が異なるため、目的とするストローの直径の円周長とその巻き数を乗じた長さにより飲口短辺部13および吸い込み短辺部14の長さが決定される。
【0032】
前記符号Dと符号Eとを結ぶ辺がストロー保持部上辺17であり、符号Cと符号Eとを結ぶ辺がストロー保持部下辺18であり、前記巻終わり長辺部16と前記ストロー保持部上辺17、前記ストロー保持部下辺18で構成された三角形が前記ストロー保持部12を構成している。
【0033】
前記ストロー保持部12の符号Eの位置は最終的な接着部分となるため、安全性と口元の異物感を回避するために、飲料に浸からず、口元にも触れない位置に設置するのが好ましく、通常のストローとしての用途であれば飲口短辺部13からストロー円筒部の軸方向に全長の10%以上離れ、40%以内の位置に設置するのが望ましい。
【0034】
前記ストロー保持部12は、飲み口短辺部13を通る直線L1及び吸い込み短辺部14を通る直線L2に並行な符号Eを通るラインL3を含む幅を持ったストロー固定ライン19上の符号Eを含む部分に固定部20を設け、ストロー本体部11及びストロー保持部12を巻いてストローを構成した状態で、ストローの全体形状を保持し固定する役割を果たす構造となっている。
【0035】
前記固定部20については、ストローシート10を円滑に巻くことが出来るよう、その接着素材が円筒状に巻く際には接着力を持たず、円筒状にした後で接着力を有するものが好ましく、シート素材同士による熱圧着素材やUVによる圧着、アドベア糊などが考えられる。また、シート自体には接着部分を設けず、巻いた状態でテープなどの別素材で符号Eを含む部分をストロー状のまま固定することも考えられる。
【0036】
図3は、前記本発明の第一実施形態におけるストローシートの変形例を示している。
図3に示すように、前記ストロー保持部の符号Eの位置はストロー固定ライン19上であればどこでも構成は可能ではあるが、その位置により出来上がるストローの外径の太さや必要な固定部20の大きさが異なる。
図3(a)のように、ストロー保持部12aの固定部20が巻き終わり長辺部16から離れるほど巻き回転数が多いために符号E付近一点の固定部20でストロー全長に亘って水密性の保たれたストローが構成可能である。このような構造の場合、シートサイズは大きくなりストローの外径も太くなる。一方、
図3(b)のように、符号Eが巻き終わり長辺部16に近づくほどシートサイズは小さく、少ない巻き回転数で円筒状に構成可能だが、ストロー保持部12bが小さいため、水密性を保つためには固定部20の接着幅20wを広げる必要がある。さらに、
図3(c)のように符号Eが巻き終わり長辺部16に近接した構造においては、ストローの外径は全長に亘って同じとなるが、接着幅20wは符号Eを含む巻き終わり長辺部の全長に亘って構成する必要があり、ストロー保持部12c及び接着部20の形状は四角形となる。
【0037】
つまり、ストロー保持部12a、12b、12cのストロー保持下辺部18と吸込み短辺部14の延長線との成す角度θは、大きいほど前記接着幅20wが広くなる。前記接着幅20wは、後述する熱圧着装置の大きさに対応するため、幅が小さい方が固定部(後端部)20のサイズが小さくなり、経済的である。
【0038】
前述したストロー本体部11の形状は、基本形状であり、実際には装置の巻き動作時の誤差によりストロー本体部11の符合A及び符合Dの角部が円筒状のストロー端部から突出した状態となることも予想される。このような場合に、成形されたストローの端部から突出した前記角部が口元を傷つける可能性があるため、符合A及び符合Dの角部については小径の円弧状に成形することが望ましい。
【0039】
次に、このように構成されたストローシート10をシート製ストロー成形装置1によってストローとして成形する方法を説明する。
ストローシート10をストロー成形装置1のストロー成形部4によりストロー本体部11の巻始め長辺部15を先頭にして、巻終わり長辺部16へ向かってガイドに沿って巻き始める。そして、飲み口短辺部13及び吸い込み短辺部14のそれぞれの端部が揃った状態で、ストロー保持部12によりストロー本体部11を覆い、前記固定部(後端部)20を最低限含むストロー固定ライン19でストローシート10全体を円筒状に巻き付けた状態で固定する。
【0040】
なお、巻き始め長辺部15には、
図4に示すように後述する成形装置のガイド部分にストローシート10が突入する際の衝撃を少なくし、丸めやすくするために外側に円弧状に僅かに突き出した、巻き始め補助部21を設けるとより好適である。
巻き始め補助部21を設けることにより、丸めてストローとしたときにストロー内部が螺旋状となり、水密性がより高くなる。
【0041】
このようにストロー成形装置1により巻かれたストローシート10によれば、三角形及び四角形のストロー保持部12により、巻いた状態のストロー本体部12の飲み口短辺部13の近傍から吸い込み短辺部14の近傍までの巻終わり長辺部16の全長に亘ってストロー外周の円周方向に引っ張り、目的の位置にてストロー本体部11の水密状態を保持したまま固定することが可能な構造となっている。
【0042】
(第二実施形態)
次に、ストロー成形装置の第二実施形態について、具体的に説明する。第二実施形態は、200℃程度の熱圧着によりシート同士が固着可能な素材のストローシートを使用するストロー成形装置であり、そのようなストローシートの具体的な素材としてはポリエチレンやポリプロピレンやそれらを含む多層式のシート素材が挙げられる。また、短期間の使用或いは使い捨てのストローとしての用途に限れば、強力な固着は必要としないため、ユポ紙やストーンペーパーなどのフィルム法合成紙であっても構成可能である。
【0043】
図5は、ストロー成形装置101の平面図であり、前記ストロー成形装置101は、前記ストローシート10をセットする給紙トレイ部102と、前記ストローシート10を円筒状に丸めてストローを成形するストロー成形部104と、前記ストローシート10を前記給紙トレイ部102からストロー成形部104まで送るシート送り部103とに大きく構成が分かれる。
【0044】
前記給紙トレイ部102は、前記ストローシート10を平坦な状態で衛生的に複数枚重ねてストックする構造となっている。前記ストロー成形装置101が作動すると、前記給紙トレイ部102から1枚だけ前記シート送り部103ヘストローシート10を供給する。
【0045】
前記シート送り部103は、
図6に示すように、ストローシート10が通過可能な隙間を設けて対向配置された2枚のシート導入板からなるシート送りガイド110と、前記シート送りガイド110を挟むようにストローシート10を送りだすシート送りローラー103aとから構成されている。前記給紙トレイ102から送り出されたストローシート10は、前記シート送り部103の送りローラー103aにより皺にならないように一定のスピードで、ストロー成形部104へ送り出される。なお、給紙トレイ102とシート送りガイド110との間には、給紙トレイ102からストローシート10を一枚ずつ送り出すための送出し機構が設置されている。前記送出し機構としては、一般的に使用されている複写機等に使用されている給紙機構が用いられる。
図5においては、前記送出し機構の図示を省略している。
【0046】
前記ストロー成形部104は、前記シート送りガイド110を通過して来たストローシート10を巻き付け方向に大まかに湾曲させる予備ロールガイド111と、目的とするストローの外径の大きさを内径とするロールガイド112を備えている。さらに、前記ロールガイド112の軸中心位置には、目的とするストローの内径よりやや細い成形軸106が回動可能に設けられており、ロールガイド112を構成する円筒のうち、予備ロールガイド111と反対側の半円筒部分には、出来上がったストローを排出可能な開放部109が構成されている。
【0047】
前記成形軸106の長さは、
図5に示すようにストロー全長に相当する長さである必要はなく、ストロー固定ライン19が通過する位置より長ければよく、装置をコンパクトにするため、ストロー全長の1/2以下であることが望ましい。
【0048】
なお、予備ロールガイド111は、ストローシート10を巻き方向に予め軽く湾曲成形させることやロールガイド112への入射角を浅くしたりすることにより、安定して紙詰まり起こさせることなく円筒状に成形するための構造であり、必須構成ではない。
【0049】
前記ストローシート10は、予備ロールガイド111を通過し、前記ロールガイド112に送られると同時に、回転する成形軸106に絡まるように巻かれ、筒状に成形される。その際、ストローシート10を緩みなくしっかりと成形軸106に巻きつけるため、成形軸106の回転スピードは、その外周面の速度がシート送りローラー103aの外周面の速度と同じか、もしくは若干速いスピードで回転する必要がある。
【0050】
図7に示す通り、緩みなく成形軸106に巻かれたストローシート10は最終的に成形軸106から取り外し易くするために、一度、成形軸106を逆回転させてロールガイド112の内面に張り付かせる。その後、
図8に示すように成形軸106を停止させた状態でインパルス式ヒーター113を備えた熱圧着装置107を圧着させ1?2秒程度通電することによりストローを固着させる。そのままの状態で2秒程度冷却した後、熱圧着装置107を閉じたまま、成形軸106を飲み口短辺部の方向にまっすぐ、もしくは逆回転させながら全長を成形軸格納スペース108に引き抜き、熱圧着装置107を広げて最終的なストローが成形される。なお、成形軸106を成形されたストローから取り外すには、前述の成形軸106を引き抜く方法以外にもストローを吸い込み短辺部14方向(
図5における右方向)へ押し出して取り外しても良い。
【0051】
その後、
図9のように開放部109を開けることにより出来上がったストローを自然落下によりストロー受取り部105へ排出し、使用者がストローを取り出す。
【0052】
以上説明した各成形工程を実行可能とするために、成形軸106の軸方向の主要部の位置とその位置における断面図を
図10に示している。すなわち、ストロー成形部104は、成形軸106と熱圧着装置107を備えた(a)の部分と、成形軸106と開放部109を備えた(b)の部分と、開放部109のみを備えた(c)の部分とに分かれて構成されている。
【0053】
また、前記成形軸106は、前記熱圧着装置107が押さえる部分である圧着受部114には熱圧着によりシート素材が成形軸104に固着しないようテフロン(登録商標)などの素材で加工がされており、それ以外の部分は前記ストローシート10を巻き取り可能なシリコンなどの摩擦力を保有する素材で加工がされていることが好ましい。前記加熱圧着装置107の幅は、前述の接着幅20w以上の大きさである必要があり、最大でストロー全長に亘る。
【0054】
(第三実施形態)
次に、本発明における第三実施形態について説明する。前述の
図3(c)のように符号Eが巻き終わり長辺部16に接する形状の時、接着幅20wは符号Eを含む巻き終わり長辺部の全長に亘る必要があり、ストロー保持部12の形状及びストローシート10の形状は四角形となる。そのようなシート形状を使用する際、第二実施形態によりストロー全長に亘って全面に熱圧着装置を使用することによっても構成は可能ではあるが、熱源が大きく非効率であるとともに、熱せられたストローの冷却に時間がかかる。第三実施形態ではそのような接着部が全長に亘るシートにおいてより少ない熱源で効率的に熱圧着可能な構造を提示する。
【0055】
前述のような接着幅20wが巻き終わり長辺部の全長に亘る場合は構造上、全長の全面を固定する必要はなく、符号Eを含む巻き終わり長辺部に並行なラインだけを確実に固定すれば良い。その際、第二の実施形態によると成形軸の回転により、前記符号Eを含む巻き終わり長辺部に並行なライン、即ち
図12に示す重なり目22の位置を正確に特定の位置に止めることは出来ず、全面を加熱する必要があるが、
図12に示すようにストローシートの特定の位置に光電管マーク23を設置し、
図11に示すようなセンサー220により目的の位置を成形軸206の回転調整により確定させて、面ではなく細いインパルス式電熱線213によって熱圧着することが可能となる。この方法によると、細いインパルス式ヒーターの電熱線のみを備えた熱圧着装置207でストローシートを熱圧着することが可能となる。
【0056】
(第四実施形態)
次に、加熱の必要がなく圧力のみで固着可能なストローシートを用いる場合に、成形可能な第四実施形態について説明する。アドヘヤ糊や自己吸着素材及び錫など加熱の必要がなく圧力のみで固着可能なストローシートの場合は、基本的には前記第二実施形態の製造方法において加熱をせずに圧着のみを行えば良いが、
図13に示す第四実施形態によれば、成形工程において第二実施形態のように巻き付け工程と加熱工程を別々に行う必要はなく、成形軸309を垂直方向に挟むように設置された圧着ローラー315により、圧着しながら巻き付けを行うことも可能である。
【0057】
なお、圧着ローラー315は、
図13のように2本とは限らず、中心の成形軸306がずれることなく均等にシートを圧着することが可能な押さえ方であれば1本でも複数本でも構成は可能である。
【0058】
(第五実施形態)
図14は、本発明における第五実施形態である1枚のストローシートから太さの異なるストローを選択して成形が可能な装置の構成図である。ストローシート10は、飲み口短辺部の長さを最大円周長とするストローを構成可能であり、同じサイズのストローシートであってもストロー本体部の巻回転数、つまり成形軸の太さを変えることで異なる太さのストローを成形することが可能であるが、第二実施形態によると、出来上がるストローの太さはロールガイド112と成形軸106によってあらかじめ設定されており、同じ太さしか成形することはできない。
【0059】
そこで、本発明における第五実施形態では、太さの異なるストロー成形部404aと404bを設置し、シート送り部403にストローシートを分岐可能なシート分岐板430を備え、目的のストロー成形部へシートを送り、太さを選ぶことを可能とする。これらは分岐を増やすことにより複数種類の太さを選択することが可能である。なお、シートを分岐させるだけではなく、成形部を移動させる手段も容易に想定できる。
【0060】
図14において、ストロー成形部404aは、上記第二実施形態と同様な太さのストロー10aを成形する構成である。また、ストロー成形部404bは、前記ストロー成形部404aより、使用されている成形軸の太さが太く、ストロー10aよりもその径が大きいストロー10bを構成することができる。
【0061】
このように1つのストロー成形装置、および1種類のストローシートを用意するだけで太さの異なるストローを成形可能である。
これにより、太さ事にストローを用意しなくて済むので、従来の複数種類のストローの管理場所に比べて省スペースで済む。
また、輸送コストも低廉となる。
【0062】
(第六実施形態)
次に、第六実施形態について説明する。本発明の第二実施形態によると、出来上がるストローはストロー成形部の形状に従い、軸方向に直線的なストローとなるが、
図15に示すように、熱圧着装置507のインパルス式加熱部分の形状を1.0?2.0mmの間隔で、かつ、1.0mm程度の深さの溝を持った形状に構成し、前記熱圧着装置507と対応する形で成形軸506も溝を持たせる形状にすることにより、ストロー固定位置部分を蛇腹形状部10cに成形することができる。この蛇腹形状部10cを構成することにより、ストローとして使用する際に曲げることが可能な形状となる。
【0063】
なお、前記熱圧着装置507及び成形軸506の溝の形状については、ストローシートの素材やストロー保持部の巻き回転数により最適な幅は異なる。
【0064】
(第七実施形態)
図16は、ストロー送り部603の途中においてインクジェットプリンタ、レーザープリンタなどのプリント装置(印刷部)650によりストローシート10の外表面に印刷を行い、1本ずつオリジナルの印刷を施したストローを製作することを可能とする第七実施形態を示すものである。印刷に使用する顔料などの人体への影響を鑑み、印刷位置は飲料に浸からず、口元にも触れない位置に設置するのが好ましく、通常のストローとしての用途であれば飲口短辺部からストロー円筒部の軸方向に全長の10%以上離れ、40%以内の位置に印刷するのが望ましい。但し、可食インクなどを使用したり、感熱シートなどによるインクを使用しないプリントをしたりといった、体に有害でない印刷を行えば、ストロー外周全面への印刷を行うことが可能である。
【0065】
印刷部650においてストローシート(ストロー)へ印刷する図案等として、ストローメーカー(シート製ストロー成形装置メーカー)のロゴ、コンビニエンスストア等の販売店のロゴ、または広告主のロゴ等がある。
広告主のロゴをストローに印刷した場合には、広告主が費用の一部を負担することでストローの提供価格を低減可能である。
また、くじのように特定の割合で「あたり」をストローシートに印刷することで、販促ツールとして使用することもできる。
さらには、懸賞等の応募券をストローシートに印刷することも考えられる。これはストロー1本で応募できるものに限られず、例えば特定の印刷がなされたストローを100本集めて応募することでハワイ旅行等の豪華景品が当たるようにしてもよい。
【0066】
他の活用方法として、ストローにロットナンバーを印字し、それをもとに宝くじのように定期的に抽選で賞品や賞金を提供することができる。
このようにすることで、例えばストローがポイ捨てされにくくなるだけでなく、さらには落ちているストローが拾われてリサイクルされることに繋がるので環境に優しい。
【0067】
前記実施形態においては、ストローシートの固定部に熱圧着素材を用いた例について説明したが、固定部に用いられる固定手段については、以下に説明する他の固定手段を用いることも考えられる。まず、他の固定手段の第一事例としては、
図2のラインL3上に位置する固定部20をラインL3方向に拡大して、その面積を広げ、その固定部20に錫箔等の金属製形状保持部材を設置することが考えられる。前記錫箔等の金属製形状保持材は、ストローシート自体を構成するシート素材に対して積層し接着して設置される。また、前記金属製形状保持材は、シート素材を円筒状に形成した際の内面又は外表面に設置される。なお、前記金属製形状保持材は、シート素材の外表面に設置するのがより好適である。
【0068】
この他の固定手段の第一事例においては、前記ストローシートを円筒状に成形する際に、成形軸と圧着ローラーにより加圧することにより、前記金属製形状保持材自体を円筒状に成形する。したがって、前記金属製形状保持材が円筒形状を保持することにより、ストローシートのストロー本体部及びストロー保持部を円筒状に巻いた状態で保持し、ストロー全体の形状を保持する構成となっている。この他の固定手段の第一事例のストローシートによれば、前記ストロー成形装置における熱圧着装置を設ける必要がなく、装置の簡略化及び熱源が不要となることから使用電力の低減を図ることができる。
【0069】
さらに、他の固定手段の第二事例としては、ラインL3の固定部に相当する位置に、形状保持テープを用いることが考えられる。前記形状保持テープは、その長さを構成されるストローの外周長に相当する長さ以上で、外周長の2倍以下程度の長さとすることが好ましい。前記形状保持テープは、ストローシートの外表面に取り付けるのが望ましい。なお、前記形状保持テープを固定部のストロー保持部上辺及びストロー保持部下辺に沿って山形に設置することも考えられる。前記形状保持テープは、テープ形状をなす金属材料と接着のためのシート材料を組わせたもの、或いは、テープ形状をなす金属材料自体に接着剤を直接設置して構成することも考えられる。
【0070】
この他の固定手段の第二事例においては、前記ストローシートを円筒状に成形する際に、成形軸と圧着ローラーにより加圧することにより、前記形状保持テープ自体を円筒状に成形する。したがって、前記形状保持テープによってストローシートのストロー本体部及びストロー保持部を円筒状に巻いた状態で保持し、ストロー全体の形状を保持することができる。
【0071】
また、固定部のストロー保持部上辺及びストロー保持部下辺にそれぞれ設置される形状保持テープを、同保持テープを構成するテープ形状の金属材料を山形に一体に構成して、シート部材に接着配置する構造とすることも考えられる。この山型形状保持テープをシート素材に接着配置する際に、当該シート素材が巻かれてストローを構成した状態で、山形をなす金属材料の開いた両方の山形基端部の間に山形先端部が位置するように配置することが考えられる。このような構成によれば、ストローシートを巻いてストロー保持部が重なり合う場合に、山形をなす金属材料の重なりを避けることができることから、山形保持テープの重なり部の厚さを低減できる効果が期待できる。なお、山形をなす金属材料の山形先端部は、円弧状に形成する工夫も考えられる。
【0072】
さらに、他の固定手段の第三事例としては、樹脂製の円筒保持部材をストローシートの固定部の内面に固定することも考えられる。前記円筒保持部材としては、シリコン或いはプラスチック等の素材から構成され、円筒形の一部に切れ目を入れて、円筒状に成形されたストロー本体部及びストロー保持部を収納可能であり、当該円筒保持部材の弾性によりストロー形状を保持する構成とする。この円筒保持部材は、ストロー軸方向の長さがストロー形状を保持する弾性力を発揮し得る寸法に構成されている。なお、この円筒保持部材を構成する材料自体の性能により、そのストロー軸方向の長さ及びその厚さを適時選定することが考えられる。
【0073】
この他の固定手段の第三事例の円筒保持部材によれば、ストローシートを手で巻いて、ストロー本体部及びストロー保持部を円筒状に成形した状態で、円筒保持部材を円筒状のストロー外周に被せることにより、ストローの円筒形状を保持することができる。このようにシートストローのストロー保持部における固定部の先端部分に円筒保持部材を設けることにより、ストロー保持部の先端部すなわち固定部の先端部分に恰もフックが設置されている構造となり、円筒保持部材をストローの外周に被せることで、フックを引っかけてストロー保持部を引っ張る状態となり、ストロー全体の円筒形状を安定して保持することができる。
【0074】
なお、前記第三事例の変形例として、前記円筒保持部材をストローシートに固定せずに、別部材としてストローシートと組合せて使用することも考えられる。すなわち、シートストローをストロー本体部及びストロー保持部を順次巻いた状態で、固定部の外周部分に円筒保持部材を被せることにより、円筒状のストローを保持する構造となる。この構成によれば、ストローシート自体は他の部材を積層し接着する等の必要がなく、構造が非常にシンプルなものとなる。よって、ストローシート自体の製造コストを抑えることができる。
【0075】
次に、シート製ストロー成形装置101及びストローの提供方法に関し、他の実施形態を説明する。
本実施形態に係るシート製ストロー成形装置101は、他の実施形態のようなストローを成形するための給紙トレイ、シート送り部、ストロー成形部、固定手段、に加え、
図17に示すように表示部700と広告選択部800を備え、コンビニエンスストア等の店舗に設置される。
【0076】
表示部700は、動画又は静止画を表示可能なモニターであり、シート製ストロー成形装置101本体に設けられている。
そして、表示部700において流す動画や静止画は、広告主に関する広告情報や、環境問題に関する啓蒙動画である。
また、ストローの提供方法についての動画、すなわち使用者(購入者)がどのようにシート製ストロー成形装置101を操作すればストローを得ることができるかという動画を表示部700で流すこともできる。
【0077】
広告選択部800は、選択式のボタンであり、表示部700において動画又は静止画としての広告情報を表示するか否かの選択を使用者(購入者)から受付可能になっている。
例えば、広告主に係る広告情報を表示部700に流さない場合にはストローの費用は10円、一方で広告情報を表示部700に表示する場合にはストローの費用を5円にする、というように使用者(購入者)にいずれにするか選ばせることができる。
【0078】
このようなシート製ストロー成形装置101によると、動画又は静止画を表示可能な表示部700を備えるので、広告情報等を表示部700に表示することができ、ストローの提供価格(購入者の自己負担額)を低減可能である。
また、ストローはその都度成形され、その成形している間は購入者がただ待っているだけになるところ、その空き時間に広告情報を表示部700に表示することで効果的な宣伝広告となる。
【0079】
なお、表示部700がシート製ストロー成形装置シート製ストロー成形装置101本体と一体型の物だけでなく、表示部700がシート製ストロー成形装置101本体から分離し、別体として成立しているものも広義のシート製ストロー成形装置101に含まれるものとする。
【0080】
次に、
図18を用いてシート製ストロー成形装置101及びそれを用いた広告方法を説明する。
本実施形態におけるシート製ストロー成形装置101は印刷部650または表示部700の少なくとも一方を備える。つまり、広告情報をストローに印刷することによる広告、または表示部700で広告情報を流すことによる広告のいずれか(以下、ストロー広告という)を行うことができるシート製ストロー成形装置101である。
【0081】
広告主はストロー広告の単位当たりの広告料を設定する。
基準として、ストロー広告が無い場合は
図18のパターン1として示す。
ストロー原価が4円、購入者へのストローの販売価格を10円としたとき、コンビニエンスストア(販売店)の利益は6円となる。
パターン2からパターン4のように広告主各社が広告料を入札したとき、この例では広告料を最も高く入札したC社の広告がストロー広告として採用される。
【0082】
ここで、広告入札を細かく設定することができる。
例えば、パターン5やパターン6のように広告出稿する地域を限定したり、広告料の合計額について上限を設定したりする。
C社が全国展開し資力がある大企業であったとしても、資力が乏しい中小企業が地域限定や合計額の上限設定を行うことで広告料(広告単価)を上げることで、ストロー広告を流すことができる。
つまり、この実施形態においては山口県ではD社、広島市ではE社、それ以外の全国の地域ではC社のストロー広告が採用される。このようにストロー広告について入札を採用することで、コンビニエンスストアの利益が大きくなるので、シート製ストロー成形装置101の導入が進む。
【0083】
シート製ストロー成形装置101を用いた広告システムであって、
サーバーは、
広告主端末から設定された広告単価情報、ストロー広告を行う地域情報、及びストロー広告の広告料の限度額情報からなるストロー広告情報を受信し、
前記広告料端末が複数存在し複数のストロー広告情報を受信した場合には、最も高額の広告単価情報を入力した広告主端末におけるストロー広告情報をシート製ストロー成形装置101で使用する(表示する)ストロー広告情報に決定する。
【符号の説明】
【0084】
1,101 ストロー成形装置
2,102 給紙トレイ
3,103,403、603 シート送り部
4,104,404 ストロー成形部
5,105 ストロー受取り部
10 ストローシート
11 ストロー本体部
12 ストロー保持部
13 飲み口短辺部
14 吸込み短辺部
15 巻始め長辺部
16 巻終わり長辺部
17 ストロー保持部上辺
18 ストロー保持部下辺
19 ストロー固定ライン
20 接着部
21 巻始め補助部
22 重なり目
23 光電管マーク
106,206,506 成形軸
107,207,507 熱圧着装置
108 成形部格納スペース
109,209,309 開放部
110 シート送りガイド
111 予備ロールガイド
112 ロールガイド
113,213 インパルス式シール
114 圧着受部
315 圧着ローラー
220 センサー
430 シート分岐板
650 プリント装置(印刷部)
700 表示部
800 広告選択部