(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098102
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
H02K 1/28 20060101AFI20230703BHJP
H02K 1/22 20060101ALI20230703BHJP
H02K 1/276 20220101ALI20230703BHJP
H02K 9/19 20060101ALI20230703BHJP
【FI】
H02K1/28 A
H02K1/22 A
H02K1/276
H02K9/19 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021214628
(22)【出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 直大
(72)【発明者】
【氏名】石川 勇樹
(72)【発明者】
【氏名】チャン ロン
【テーマコード(参考)】
5H601
5H609
5H622
【Fターム(参考)】
5H601AA01
5H601AA08
5H601AA16
5H601BB20
5H601CC01
5H601CC15
5H601DD01
5H601DD09
5H601DD11
5H601DD30
5H601EE12
5H601EE26
5H601GA02
5H601GA22
5H601GA24
5H601GA34
5H601GC02
5H601GC12
5H601GC22
5H601GE02
5H609BB03
5H609PP02
5H609PP06
5H609QQ05
5H609QQ16
5H609QQ20
5H622AA06
5H622CA02
5H622CA05
5H622CA10
5H622CB03
5H622CB05
5H622PP16
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ロータを安定して回転させることができるモータを提供する。
【解決手段】モータは、ロータ20と、ステータと、を備える。ロータは、回転軸を中心として回転する。ステータは、ロータの径方向外側に配置される。ロータは、シャフト20と、ロータコア22a、22bと、ロータマグネットと、板状のエンドプレート24と、板状のエンドリング25と、を有する。シャフトは、回転軸に沿って延びる。ロータコアは、シャフトを径方向外側から囲み、軸方向に複数配置される。ロータマグネットは、ロータコアに固定される。エンドプレートは、ロータコアの軸方向外側の少なくとも一方に配置され、シャフトが圧入されるプレート貫通孔を有する。エンドリングは、エンドプレートの軸方向外面に接触し、シャフトが圧入されるリング貫通孔251を有する。エンドリングのシャフトに対する圧入力は、エンドプレートのシャフトに対する圧入力よりも大きい。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を中心として回転するロータと、
前記ロータの径方向外側に配置されるステータと、を備え、
前記ロータは、
前記回転軸に沿って延びるシャフトと、
前記シャフトを径方向外側から囲み、軸方向に複数配置されたロータコアと、
前記ロータコアに固定されたロータマグネットと、
前記ロータコアの軸方向外側の少なくとも一方に配置され、前記シャフトが圧入されるプレート貫通孔を有する板状のエンドプレートと、
前記エンドプレートの軸方向外面に接触し、前記シャフトが圧入されるリング貫通孔を有する板状のエンドリングと、を有し、
前記エンドリングの前記シャフトに対する圧入力は、前記エンドプレートの前記シャフトに対する圧入力よりも大きい、モータ。
【請求項2】
前記エンドリングは、前記シャフトに焼き嵌めされている、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記エンドプレートは、
軸方向外面の外周部から軸方向に突出する環状の突起部と、
前記突起部の軸方向端面から軸方向に凹む凹部と、を有し、
前記エンドリングは、
径方向外周面から径方向外側に突出し、前記凹部の内部に配置される凸部を有する、請求項1又は請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記凸部と前記凹部との間には、周方向に隙間が形成されている、請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記エンドプレートの外周部は、前記エンドプレートの内周部よりも軸方向の厚みが大きい、請求項1~請求項4のいずれかに記載のモータ。
【請求項6】
前記凹部の底面と、前記凸部と、は、軸方向に隙間を介して対向し、
前記隙間は、径方向外端が開放されている、請求項1~請求項5のいずれかに記載のモータ。
【請求項7】
軸方向に隣り合う前記ロータコアの間に配置される環状のセンタープレートをさらに備え、
前記シャフトは、内部に中空部を有して筒状に形成され、
径方向に貫通して前記中空部に連通する連通孔を有し、
前記ロータコアは、
前記回転軸に沿って延びるとともに、軸方向に貫通して前記シャフトが挿通される挿通孔と、
前記挿通孔よりも径方向外側に配置され、軸方向に貫通するロータ流通孔と、を有し、
前記センタープレートは、前記連通孔と前記ロータ流通孔とを連通するセンターオイル流路を有する、請求項1~請求項6のいずれかに記載のモータ。
【請求項8】
前記シャフトは、周方向に延びる凹溝部を内周面に有し、前記連通孔が前記凹溝部内に配置される、請求項7に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のモータは、回転軸を中心として回転するロータを備える。ロータは、シャフトを径方向外側から囲み、軸方向に複数配置されたロータコアと、ロータコアの軸方向外側に配置され、シャフトが圧入されるシャフト貫通孔を有する板状のエンドプレートと、を備える(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のモータでは、ロータの回転時にシャフトのシャフト貫通孔に対する圧入力が低下し、エンドプレートが軸方向にズレてロータの回転が不安定になる可能性があった。
【0005】
そこで、本発明は、ロータを安定して回転させることができるモータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的なモータは、ロータと、ステータと、を備える。ロータは、回転軸を中心として回転する。ステータは、ロータの径方向外側に配置される。ロータは、シャフトと、ロータコアと、ロータマグネットと、板状のエンドプレートと、板状のエンドリングと、を有する。シャフトは、回転軸に沿って延びる。ロータコアは、シャフトを径方向外側から囲み、軸方向に複数配置される。ロータマグネットは、ロータコアに固定される。エンドプレートは、ロータコアの軸方向外側の少なくとも一方に配置され、シャフトが圧入されるプレート貫通孔を有する。エンドプレートは、エンドプレートの軸方向外面に接触し、シャフトが圧入されるリング貫通孔を有する。エンドリングのシャフトに対する圧入力は、エンドプレートのシャフトに対する圧入力よりも大きい。
【発明の効果】
【0007】
例示的な本発明によれば、ロータを安定して回転させることができるモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係るモータの縦断面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係るモータのロータの斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係るモータのロータの分解斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係るモータの一部の分解斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係るモータのセンタープレート斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、
図1に示すモータ1の回転軸Jの延びる方向を単に「軸方向」と呼び、モータ1の回転軸Jを中心とする径方向及び周方向を単に「径方向」及び「周方向」と呼ぶ。なお、「軸方向」、「径方向」、「周方向」は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るモータについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
【0011】
<1.モータの構成>
以下、図面を基に本発明の例示的な一実施形態にかかるモータ1について説明する。
図1は、一実施形態のモータ1の縦断面図である。
図2は、ロータ20の斜視図であり、
図3はロータ20の分解斜視図である。
【0012】
モータ1は、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等の動力源として車両に搭載される。
【0013】
モータ1は、インナーロータ型のモータである。モータ1は、ハウジング(不図示)内部に収容され、ロータ20と、ステータ30と、を備える。ロータ20は、回転軸Jを中心として回転する。
【0014】
<2.ステータの構成>
ステータ30は、ロータ20と隙間を介して径方向外側に対向して配置される。ステータ30は、ハウジングに固定される。ステータ30は、ステータコア31と、複数のコイル32と、を有する。ステータコア31は、ロータ20を径方向外側から囲む。ステータコア31は、軸方向に延びる円筒状のコアバック(不図示)と、コアバックから径方向内側に延びる複数のティース(不図示)と、を有する。コアバックは、電磁鋼板等の磁性体を軸方向に複数積層して形成される。複数のティースは、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置される。
【0015】
複数のコイル32は、インシュレータ(不図示)を介してステータコア31の各ティースにそれぞれ装着される。複数のコイル32は、周方向に複数配置される。
【0016】
<3.ロータの構成>
ロータ20は、シャフト21と、ロータコア22a、22bと、ロータマグネット23と、2つのエンドプレート24と、2つのエンドリング25と、センタープレート26と、を有する。
【0017】
シャフト21は、回転軸Jに沿って延び、回転軸Jを中心として回転する。シャフト21は、円筒状に形成され、中空部21aと、連通孔21bと、凹溝部21cと、を有する。中空部21aは、シャフト21の内部に配置され、軸方向に延びる。
【0018】
連通孔21bは、シャフト21を径方向に貫通して中空部21aに連通する。連通孔21bは、中空部21aとシャフト21の外部とを連通させる。凹溝部21cは、シャフト21の内周面上に径方向外側に凹んで形成され、周方向に延びる。連通孔21bは、凹溝部21内に配置される。
【0019】
シャフト21は、ベアリング(不図示)により回転可能に支持される。ベアリングは、例えば、ボールベアリングである。ベアリングは、モータ1を収容するハウジング(不図示)に保持されている。
【0020】
ロータコア22a、22bは、シャフト21を径方向外側から囲み、軸方向に複数配置される。本実施形態では2個のロータコア22a、22bが配置されており、ロータコア22aとロータコア22bとの間には環状のセンタープレート26が、配置されている。なお、本実施形態では、ロータコア22a、22bが2個設けられているが、2個以上設けてもよい。
【0021】
ロータコア22a、22bは、環状の電磁鋼板等の磁性体を軸方向に複数積層して形成される。ロータコア22a、22bは、それぞれ、挿通孔221と、ロータ流通孔222と、マグネット挿入孔223と、を有する。
【0022】
挿通孔221は、回転軸Jに沿って延びるとともに、ロータコア22a、22bを軸方向に貫通する。シャフト21は、挿通孔221に挿入される。
【0023】
ロータ流通孔222は、挿通孔221よりも径方向外側に配置され、ロータコア22a、22bを軸方向に貫通する。ロータ流通孔222は、周方向に等間隔で複数配置されている。なお、本実施形態では、ロータ流通孔222は、8個設けられているが、8個以外でもよい。
【0024】
マグネット挿入孔223は、ロータコア22a、22bを軸方向に貫通する。マグネット挿入孔223の内部には、ロータマグネット23が挿入される。これにより、ロータマグネット23がロータコア22a、22bに固定される。なお、ロータマグネット23は、ロータコア22a、22bの外周面に固定してもよい。
【0025】
<4.エンドプレート及びエンドリングの構成>
図4は、エンドプレート24及びエンドリング25の分解斜視図である。2つエンドプレート24は、円板状に形成され、ロータコア22aの軸方向外側と、ロータコア22bの軸方向外側にそれぞれ配置される。エンドプレート24は、回転軸J上に配置され、軸方向に貫通するプレート貫通孔241を有する。シャフト21は、プレート貫通孔241に圧入される。
【0026】
エンドプレート24は、突起部242と、凹部243と、を有する。突起部242は、エンドプレート24の軸方向外面の外周部から軸方向に突出する。突起部242は、プレート貫通孔241を囲んで環状に形成されている。凹部243は、突起部242の軸方向端面から軸方向に凹む。本実施形態では、凹部243は、周方向に等間隔で4箇所設けられている。凹部243の底面には、軸方向に貫通するプレート流通孔244が形成されている。
【0027】
2つのエンドリング25は、円環状に形成され、各エンドプレート24の軸方向外面にそれぞれ接触する。エンドリング25、シャフト21が圧入されるリング貫通孔251を有する。
【0028】
エンドリング25は、凸部252を有する。凸部252は、エンドリング25の径方向外周面から径方向外側に突出し、凹部243内部に配置される。本実施形態では、凸部252は、周方向に等間隔で4箇所設けられている。
【0029】
本実施形態では、ロータコア22a側のエンドリング25はロータコア22a、22bの軸方向の保持(ズレ防止)およびロータコア22aの端面と接しているエンドプレート24の周方向の保持(回り止め)として機能している。また、ロータコア22b側のエンドリング25はロータコア22bの端面と接しているエンドプレート24の周方向の保持(回り止め)として機能している。なお、
図1に示すように、シャフト21の下端部にはフランジ21dが形成されており、フランジ21dは、ロータコア22a、22b、ロータコア22bに接しているエンドプレート25、及びエンドリング24が軸方向にズレないように保持している。
【0030】
ロータコア22a、22bは、2つのエンドプレート24によって軸方向に挟まれて固定される。エンドリング25は、エンドプレート24をロータコア22a、22b側に押圧し、エンドプレート24が、軸方向にズレることを防止する。これにより、ロータ20を安定して回転させることができる。
【0031】
このとき、少なくともロータコア22a側のエンドリング25のシャフト21に対する圧入力は、エンドプレート24のシャフト21に対する圧入力よりも大きい。これにより、エンドプレート24を軸方向により強固に固定できる。
【0032】
例えば、エンドプレート24は、プレスによりシャフト21に圧入される。ロータコア22a側のエンドリング25は、焼き嵌めによりシャフト21に圧入されるされる。エンドリング25をシャフト21に焼き嵌めすることで、より大きい圧入力でエンドリング25をシャフト21に圧入することができる。また、エンドリング25をシャフト21に焼き嵌めすることにより、ロータ20の組立て作業性が向上する。なお、ロータコア22a側のエンドリング25及びロータコア22b側のエンドリング25の両方を、焼き嵌めによりシャフト21に圧入してもよい。
【0033】
エンドリング25がエンドプレート24と接触した状態において、凸部252が、凹部243に嵌り、エンドプレート24が、エンドリング25によって周方向に固定される。これにより、シャフト21の回転時に、エンドプレート24が周方向にずれることを防止できる。
【0034】
なお、凸部252と凹部243との間には、周方向に隙間が形成されていてもよい。これにより、凸部252の形状にバラツキが発生した場合でも、凸部252を凹部243に確実に嵌めることができる。
【0035】
また、エンドプレート24は、突起部242が形成されており、エンドプレート24の外周部は、エンドプレート24の内周部よりも軸方向の厚みが大きい。これにより、エンドプレート24は、エンドリング25から内周部よりも外周部に軸方向に大きな押圧力が掛かる。これにより、エンドプレート24が、軸方向にズレることをより防止できる。
【0036】
凹部243の底面と凸部252とは、軸方向に隙間Sを介して対向し、隙間Sは、径方向外端が開放されている(
図2参照)。
【0037】
<5.センタープレートの構成>
図5はセンタープレート26の斜視図である。センタープレート26は、円板状に形成され、センター貫通孔261と、センター流通孔262と、センター凹部263と、を有する。センター貫通孔261は、回転軸J上に配置され、センタープレート26を軸方向に貫通する。シャフト21は、センター貫通孔261に挿通される。
【0038】
センター凹部263は、センター貫通孔261の周縁部において、センタープレート26の軸方向一端面が軸方向に凹んで形成される、センター流通孔262は、センター凹部の底面に配置され、周方向に等間隔で複数配置される。本実施形態では、センター流通孔262は、周方向に等間隔で8箇所設けられている。
【0039】
センタープレート26は、センターオイル流路265を有する(
図1参照)。センターオイル流路265は、センター流通孔262及びセンター凹部263により構成される。センタープレート26をロータコア22aに接触させたとき、センター凹部263の底面とロータコア22aの軸方向のロータコア22b側の端面との間には隙間が形成される。シャフト21の連通孔21bは、センター凹部263に臨んで開口している。これにより、センターオイル流路265は、連通孔21bと、ロータコア22aのロータ流通孔222と、ロータコア22bのロータ流通孔222と、を連通する。
【0040】
<6.油路の構成>
モータ1は、オイルが循環する油路40を有する(
図1参照)。オイルは、モータ1を収容するハウジング(不図示)内に収容される。なお、本明細書において「油路」とは、オイルの経路を意味する。
【0041】
オイルは、モータ1を冷却する冷却媒体である。オイルは、モータ1の潤滑油及び冷却油の機能を奏するために、比較的粘度の低いオートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)と同等のオイルを用いることが好ましい。
【0042】
油路40は、シャフト21の中空部21aと、センターオイル流路265と、ロータ流通孔222と、隙間Sと、で構成される。
【0043】
中空部21aに供給されたオイルは、ロータ20の回転に伴い遠心力が付与される。これにより、オイルは、連通孔21bを介してセンターオイル流路265に連続的に飛散する。また、オイルの飛散に伴い、中空部21a内部が負圧となり、中空部21a内のオイルが、連通孔21b側に吸引される。このとき、凹溝部21cを設けることにより、凹溝部21c内にオイルが溜まる。従って、連通孔21bを介してシャフト21の外部にオイルを安定して供給できる。
【0044】
センターオイル流路265から、ロータコア22aのロータ流通孔222及びロータコア22bのロータ流通孔222に流入したオイルは、それぞれ軸方向外側に流通し、ロータコア22a及びロータコア22bの軸方向外側に飛散する。
【0045】
ロータコア22a及びロータコア22bの軸方向外側に飛散したオイルは、プレート流通孔244を介して隙間Sに流入し、隙間Sの径方向外端からステータ30に向けて噴射される(
図2参照)。ステータ30に到達したオイルは、ステータ30から熱を奪う。
【0046】
<7.その他>
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態は適宜任意に組み合わせることができる。
【0047】
本実施形態では、エンドプレート24は、ロータコア22a、22bの軸方向両外側に2つ設けたが、ロータコア22a、22bの軸方向外側の一方にのみ設けてもよい。この場合、ロータコア22a、22bの軸方向外側の他方は、例えば、ナットとワッシャを用いてロータコア22a、22bを軸方向に固定できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明のモータは、例えば自動車等の動力源として利用することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 モータ
20 ロータ
21 シャフト
21a 中空部
21b 連通孔
21c 凹溝部
21d フランジ
22a、22b ロータコア
23 ロータマグネット
24 エンドプレート
25 エンドリング
26 センタープレート
30 ステータ
31 ステータコア
32 コイル
40 油路
221 挿通孔
222 ロータ流通孔
223 マグネット挿入孔
241 プレート貫通孔
242 突起部
243 凹部
244 プレート流通孔
251 リング貫通孔
252 凸部
261 センター貫通孔
262 センター流通孔
263 センター凹部
265 センターオイル流路
J 回転軸
S 隙間