(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098414
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】電球清掃装置、電球清掃方法および電球清掃プログラム
(51)【国際特許分類】
B64C 39/02 20060101AFI20230703BHJP
B64C 13/18 20060101ALI20230703BHJP
B64D 47/08 20060101ALI20230703BHJP
【FI】
B64C39/02
B64C13/18 Z
B64D47/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】48
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021215147
(22)【出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】516385310
【氏名又は名称】合同会社酒井総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】岸田 郁子
(57)【要約】
【課題】人手を介することなく、高所に取り付けられた電球を人手を介することなく自動で清掃をおこなうこと。
【解決手段】ソケット3160に金口3152が螺合されている電球3150に電球払拭機構3301が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる。そして、電球払拭機構3301が電球3150に接触した状態で、金口3152とソケット3160とを螺合する回転方向に当該電球払拭機構3301を回転させる。これにより、足場、脚立、高所作業車などを用いることなく、また、人手を介することなく、自動でソケット3160に装着されている電球3150を清掃することができる。
【選択図】
図31B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、
ソケットに口金が螺合されている前記電球に前記電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部と、
前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる回転部と、
を備えたことを特徴とする電球清掃装置。
【請求項2】
前記回転部は、自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させることを特徴とする請求項1に記載の電球清掃装置。
【請求項3】
前記回転部は、自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させることを特徴とする請求項1に記載の電球清掃装置。
【請求項4】
前記回転部は、前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、
前記移動部は、前記回転部による回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【請求項5】
前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、
前記回転部は、前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させることを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【請求項6】
前記移動部は、所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させることを特徴とする請求項5に記載の電球清掃装置。
【請求項7】
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【請求項8】
前記撮像部は、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、
前記送信部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信することを特徴とする請求項7に記載の電球清掃装置。
【請求項9】
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)受信部と、
自装置の移動先の位置情報を記憶する記憶部と、
を備え、
前記移動部は、前記GNSS受信部による測位結果および前記記憶部に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする請求項1~8のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【請求項10】
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の電球清掃装置。
【請求項11】
前記移動先の情報を受信する受信部を備え、
前記記憶部は、前記受信部によって受信された移動先の情報を記憶することを特徴とする請求項9または10に記載の電球清掃装置。
【請求項12】
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記移動部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする請求項1~11のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【請求項13】
前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する到達判断部を備え、
前記電球払拭機構は、前記到達判断部による判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭することを特徴とする請求項1~12のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【請求項14】
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記到達判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする請求項13に記載の電球清掃装置。
【請求項15】
前記到達判断部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする請求項14に記載の電球清掃装置。
【請求項16】
前記到達判断部は、前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする請求項13~15のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【請求項17】
無人航空機が、
電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、
ソケットに口金が螺合されている電球に、当該電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる、
処理を実行することを特徴とする電球清掃方法。
【請求項18】
前記無人航空機が、
自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させる、
処理を実行することを特徴とする請求項17に記載の電球清掃方法。
【請求項19】
前記無人航空機が、
自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させる、
処理を実行することを特徴とする請求項17に記載の電球清掃方法。
【請求項20】
前記無人航空機が、
前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、
前記回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする請求項17~19のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【請求項21】
前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、
前記無人航空機が、
前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させる、
処理を実行することを特徴とする請求項17~20のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【請求項22】
前記無人航空機が、
所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させる、
処理を実行することを特徴とする請求項21に記載の電球清掃方法。
【請求項23】
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行することを特徴とする請求項17~22のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【請求項24】
前記無人航空機が、
前記撮像部は、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、
前記送信部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信する、
処理を実行することを特徴とする請求項23に記載の電球清掃方法。
【請求項25】
前記無人航空機が、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする請求項17~24のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【請求項26】
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする請求項25に記載の電球清掃方法。
【請求項27】
前記無人航空機が、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行することを特徴とする請求項25または26に記載の電球清掃方法。
【請求項28】
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする請求項17~27のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【請求項29】
前記無人航空機が、
前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭する、 処理を実行することを特徴とする請求項17~28のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【請求項30】
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする請求項29に記載の電球清掃方法。
【請求項31】
前記無人航空機が、
撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする請求項30に記載の電球清掃方法。
【請求項32】
前記無人航空機が、
前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする請求項29~31のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【請求項33】
無人航空機に、
電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、
ソケットに口金が螺合されている電球に、当該電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする電球清掃プログラム。
【請求項34】
前記無人航空機に、
自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする請求項33に記載の電球清掃プログラム。
【請求項35】
前記無人航空機に、
自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする請求項33に記載の電球清掃プログラム。
【請求項36】
前記無人航空機に、
前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、
前記回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする請求項33~35のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【請求項37】
前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、
前記無人航空機に、
前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする請求項33~36のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【請求項38】
前記無人航空機に、
所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させる、
処理を実行させることを特徴とする請求項37に記載の電球清掃プログラム。
【請求項39】
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行させることを特徴とする請求項33~38のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【請求項40】
前記無人航空機に、
前記撮像部は、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、
前記送信部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信する、
処理を実行させることを特徴とする請求項39に記載の電球清掃プログラム。
【請求項41】
前記無人航空機に、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする請求項33~40のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【請求項42】
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする請求項41に記載の電球清掃プログラム。
【請求項43】
前記無人航空機に、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行させることを特徴とする請求項41または42に記載の電球清掃プログラム。
【請求項44】
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする請求項33~43のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【請求項45】
前記無人航空機に、
前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭する、 処理を実行させることを特徴とする請求項33~44のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【請求項46】
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする請求項45に記載の電球清掃プログラム。
【請求項47】
前記無人航空機に、
撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする請求項46に記載の電球清掃プログラム。
【請求項48】
前記無人航空機に、
前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする請求項45~47のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電球を取り付ける電球取付装置、電球取付方法および電球取付プログラムに関する。またこの発明は、電球を取り外す電球取外し装置、電球取外し方法および電球取外しプログラムに関する。またこの発明は、電球が正常に点灯しているかを点検する電球点検装置、電球点検方法および電球点検プログラムに関する。またこの発明は、電球の清掃をおこなう電球清掃装置、電球清掃方法および電球清掃プログラムに関する。またこの発明は、これらの電球取付装置、電球取外し装置、電球点検装置、電球清掃装置を制御する電球管理支援装置を含む電球管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、屋根の高い天井に取り付けられた照明装置の電球や、屋外の高い位置に取り付けられた照明装置の電球の取り付け、取り外し、点検、清掃などの電球の管理作業は、足場を組んだり、高所作業車、脚立などを用いて人手でおこなっている。
【0003】
関連する技術として、移動装置に伸縮自在の支柱、位置確認のための監視装置および電球を支持するホルダ、さらにトルクリミッタを備え、正逆転可能な回転装置を設けた高天井灯の電球交換装置に関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる電球清掃装置は、電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、ソケットに口金が螺合されている前記電球に前記電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部と、前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる回転部と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記回転部が、自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させることを特徴とする。
【0007】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記回転部が、自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させることを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記回転部が、前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、前記移動部が、前記回転部による回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させることを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、前記回転部が、前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させることを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記移動部が、所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させることを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された画像または映像を送信する送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記撮像部が、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、前記送信部が、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信することを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)受信部と、自装置の移動先の位置情報を記憶する記憶部と、を備え、前記移動部が、前記GNSS受信部による測位結果および前記記憶部に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記移動先の位置情報に、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記移動先の情報を受信する受信部を備え、前記記憶部が、前記受信部によって受信された移動先の情報を記憶することを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、を備え、前記移動部が、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する到達判断部を備え、前記電球払拭機構は、前記到達判断部による判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭することを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、を備え、前記到達判断部が、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記到達判断部が、前記撮像部によって撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる電球清掃装置は、上記の発明において、前記到達判断部が、前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、無人航空機が、電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、ソケットに口金が螺合されている電球に、当該電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる、処理を実行することを特徴とする。
【0022】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させる、処理を実行することを特徴とする。
【0023】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させる、処理を実行することを特徴とする。
【0024】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、前記回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させる、処理を実行することを特徴とする。
【0025】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、前記無人航空機が、前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させる、処理を実行することを特徴とする。
【0026】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させる、処理を実行することを特徴とする。
【0027】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、前記電球の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行することを特徴とする。
【0028】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、前記撮像部が、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、前記送信部が、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信する、処理を実行することを特徴とする。
【0029】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、自装置の移動先の位置情報を記憶し、GNSS(GlobalNavigationSatelliteSystem/全球測位衛星システム)による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行することを特徴とする。
【0030】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記移動先の位置情報に、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする。
【0031】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、前記移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行することを特徴とする。
【0032】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、前記電球の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、前記解析結果に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行することを特徴とする。
【0033】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭する、処理を実行することを特徴とする。
【0034】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、前記電球の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することを特徴とする。
【0035】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することを特徴とする。
【0036】
また、この発明にかかる電球清掃方法は、上記の発明において、前記無人航空機が、前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することを特徴とする。
【0037】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、無人航空機に、電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、ソケットに口金が螺合されている電球に、当該電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0038】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0039】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0040】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、前記回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0041】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、前記無人航空機に、前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0042】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0043】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、前記電球の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行させることを特徴とする。
【0044】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、前記撮像部が、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、前記送信部が、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信する、処理を実行させることを特徴とする。
【0045】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、自装置の移動先の位置情報を記憶し、GNSS(GlobalNavigationSatelliteSystem/全球測位衛星システム)による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0046】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記移動先の位置情報に、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする。
【0047】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、前記移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行させることを特徴とする。
【0048】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、前記電球の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、前記解析結果に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0049】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭する、処理を実行させることを特徴とする。
【0050】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、前記電球の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることを特徴とする。
【0051】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることを特徴とする。
【0052】
また、この発明にかかる電球清掃プログラムは、上記の発明において、前記無人航空機に、前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0053】
この発明にかかる電球取付装置、電球取付方法および電球取付プログラムによれば、高い天井や屋外の高い位置などに取り付けられた電球の交換、点検、清掃を迅速にかつ効率的で安全におこなうことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1A】この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図(その1)である。
【
図1B】この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図(その2)である。
【
図2】この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図5】電球取付装置による電球の取り付け作業の様子を示す説明図(その1)である。
【
図6】電球取付装置による電球の取り付け作業の様子を示す説明図(その2)である。
【
図7】電球取付装置による電球の取り付け作業の様子を示す説明図(その3)である。
【
図8】電球取付装置による電球の取り付け作業の様子を示す説明図(その4)である。
【
図9】電球取付装置による電球の取り付け作業の様子を示す説明図(その5)である。
【
図10】電球取付装置による電球の取り付け作業の様子を示す説明図(その6)である。
【
図11A】この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図(その1)である。
【
図11B】この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図(その2)である。
【
図12】この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置(無人航空機)のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図13】この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置(無人航空機)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図14】この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置(無人航空機)の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図15】電球取外し装置による電球の取り外し作業の様子を示す説明図(その1)である。
【
図16】電球取外し装置による電球の取り外し作業の様子を示す説明図(その2)である。
【
図17】電球取外し装置による電球の取り外し作業の様子を示す説明図(その3)である。
【
図18】電球取外し装置による電球の取り外し作業の様子を示す説明図(その4)である。
【
図19】電球取外し装置による電球の取り外し作業の様子を示す説明図(その5)である。
【
図20】電球取外し装置による電球の取り外し作業の様子を示す説明図(その6)である。
【
図21A】この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図(その1)である。
【
図21B】この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図(その2)である。
【
図22】この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図23】この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図24】この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図25】電球点検装置による電球の点検作業の様子を示す説明図(その1)である。
【
図26】電球点検装置による電球の点検作業の様子を示す説明図(その2)である。
【
図27】電球点検装置による電球の点検作業の様子を示す説明図(その3)である。
【
図28】電球点検装置による電球の点検作業の様子を示す説明図(その4)である。
【
図29】電球点検装置による電球の点検作業の様子を示す説明図(その5)である。
【
図30】電球点検装置による電球の点検作業の様子を示す説明図(その6)である。
【
図31A】この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図(その1)である。
【
図31B】この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図(その2)である。
【
図32】この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【
図33】この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図34】この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図35】電球清掃装置による電球の清掃作業の様子を示す説明図(その1)である。
【
図36】電球清掃装置による電球の清掃作業の様子を示す説明図(その2)である。
【
図37】電球清掃装置による電球の清掃作業の様子を示す説明図(その3)である。
【
図38】電球清掃装置による電球の清掃作業の様子を示す説明図(その4)である。
【
図39】電球清掃装置による電球の清掃作業の様子を示す説明図(その5)である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下に添付図面を参照して、この発明の好適な実施の形態(実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3および実施の形態4)を詳細に説明する。実施の形態1は、電球取付装置、電球取付方法および電球取付プログラムに関する。また実施の形態2は、電球取外し装置、電球取外し方法および電球取外しプログラムに関する。また実施の形態3は、電球点検装置、電球点検方法および電球点検プログラムに関する。また実施の形態4は、電球清掃装置、電球清掃方法および電球清掃プログラムに関する。
【0056】
<実施の形態1>
(電球取付装置の外観の一例)
図1Aおよび
図1Bは、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図である。
図1Aは電球を把持していない状態を、
図1Bは電球を把持している状態を、それぞれ示している。
【0057】
図1A、
図1Bからもわかるように、電球取付装置100は、たとえば無人航空機(ドローン)によって構成される。以下、電球取付装置100を無人航空機(ドローン)とも呼ぶ。
図1A、
図1Bにおいて、電球取付装置100である無人航空機(ドローン)は、具体的には、たとえば、周辺に4つのプロペラ101a~101dを備えたクアッドコプターを採用することができる。
【0058】
無人航空機(ドローン)100は、クアッドコプターに限るものではなく、6つのプロペラを備えたヘキサコプター、8つのプロペラを備えたオクトコプターなど、各種のマルチコプターを採用することができる。無人航空機(ドローン)100は、複数のプロペラ(4つのプロペラ101a~101d)の回転方向および回転数をそれぞれ独立して制御することによって、無人航空機(ドローン)100の姿勢を維持し、また、無人航空機(ドローン)100の上昇、下降、水平移動、時計回りおよび反時計回りの回転(自転)などをおこなうことができる。
【0059】
また、無人航空機100は、プロペラを備えたものには限定されない。プロペラ以外の駆動によって空中を飛行するものあるいはそれらとプロペラを組み合わせたものであってもよい。
【0060】
電球取付装置100である無人航空機(ドローン)は、電球150を把持する把持機構102と、把持機構102と無人航空機(ドローン)を接続する接続部材103とを備える。
図1A、
図1Bにおいては、接続部材103は、たとえば棒状の部材によって構成されている。しかしながら棒状の部材に限定されるものではない。接続部材103は、たとえば、筐体の中心、すなわち4つのプロペラ101a~101dの中心付近に、接続部材103の一端が接続され、他端に把持機構102が設けられる。
【0061】
把持機構102は、複数(
図1A、
図1Bでは4つ)のアーム104(104a~104d)から構成される。アーム104は、把持機構102の内部に内蔵された図示を省略する一つまたは複数のモーターやギア列、ワイヤーなどによって駆動し、各アーム104が離間する方向から近づく方向(中心方向)への動き、ガラス球152の曲面に沿ってアーム104およびアーム104の各関節が駆動することによって、アーム104の付け根部分(後述する
図6に示すパーム部601)とともに、ガラス球152を包み込むように電球を把持する。反対に、アーム104が中心方向から離間する方向へ動くことで電球150の把持を解除する。
【0062】
ガラス球152のサイズや形状によって、アーム104の駆動制御内容が変更され、最適な把持力によって複数の種類(形状)のガラス球152を把持することができる。
【0063】
各アーム104においてガラス球152と接する部分には、把持補助部材105が設けられていてもよい。把持補助部材105は、ガラス球152を傷つけたり、電球150を破損しないようにするための緩衝部材としての機能と、ガラス球152を把持した状態で、ソケット(レセプタクル)160に対して電球150を螺合したり、螺合を解除する際に、アーム104内で電球150が回動(回転)してしまわないような滑り止め部材としての機能の少なくとも2つの機能を有するような材質によって形成される。
【0064】
また緩衝部材としての機能を有する材質の把持補助部材105と、滑り止め部材としての機能を有する把持補助部材105を複数のアームにそれぞれ別々に(たとえば交互に)設けるようにしてもよい。把持補助部材105は、アーム104に一体として設けてもよく、把持補助部材105を別途貼り付けるようにしてもよい。
【0065】
アーム104に把持補助部材105を設けることにより、電球150のガラス球152を把持したアーム104内で電球150が空転することがなく、電球150を確実にソケット160に取り付ける(装着する)ことができたり、ソケット160から取り外すことができたりする。
【0066】
無人航空機(ドローン)100の本体には、接続された接続部材103をその長手方向の中心を軸として時計回りおよび反時計回りに回転(回動)させる回転機構(図示を省略)を備えている。回転機構はモーターによって駆動することができる。接続部材103が回転(回動)することによって、把持機構102も回転(回動)するため、把持機構102に把持されている電球150も同様に回転し、それにより、ソケット160との螺合、あるいは、螺合の解除をすることができる。
【0067】
接続部材103は、把持機構102および無人航空機(ドローン)からそれぞれ着脱可能である。したがって、接続部材103を設けずに、把持機構102を直接、無人航空機(ドローン)本体に取り付けるようにしてもよい。また、接続部材103の長さは電球を取り付けるあるいは取り外す位置や周囲の状況に応じて、適宜変更することができる。すなわち、複数種類の長さの接続部材103を交換して用いることができる。また、接続部材103自体が伸縮可能な機構を備えていてもよい。
【0068】
また把持機構102は、無人航空機(ドローン)本体に一体的に形成されていてもよい。すなわち、接続部材103を用いることなく、無人航空機(ドローン)本体が電球150を把持する機構(把持機構102と同様のもの、あるいは、把持機構102とはその構成などが異なるもの)を備えていてもよい。
【0069】
また把持機構102は、電球150を把持し、把持した電球150を自動で脱着(把持を解除)することができれば、このような構成でなくてもよい。たとえば、図示を省略するが、電球150を吸着することで把持するものであってもよい。
【0070】
また、
図1Aおよび
図1Bにおいては、図示は省略するが、電球取付装置100である無人航空機(ドローン)は、カメラ205(
図2を参照)を備えている。カメラ205は、たとえば、汎用的なデジタルカメラによって実現することができる。電球取付装置100は、カメラ205により、電球取付装置100の周囲の画像を撮影する。したがって、
図1A、
図1Bにおいては図示は省略するが、把持機構102の周辺が撮影できるような位置に装着するようにすればよい。その位置は限定されない。
【0071】
カメラ205は、把持機構102や接続部材103に設けるようにしてもよい。より具体的には、カメラ205は、把持機構102の電球を把持した際に電球に接触する付近たとえばアーム104a~104dまたはアーム104a~104dの付け根部分(パーム部601)などに設けるようにしてもよい。
【0072】
電球取付装置100が備えるカメラ205は、1台であってもよく、複数台であってもよい。複数台のカメラ205を備える電球取付装置100においては、1種類のカメラ205に限るものではなく、異なる複数種類のカメラ205を備えていてもよい。
【0073】
カメラ205は、電球取付装置100に対して、姿勢の調整が可能な状態で連結されていてもよい。カメラ205は、具体的には、たとえば、電球取付装置100の底面部にボールジョイントなどの自在継手を介して連結することができる。カメラ205を、ボールジョイントなどの自在継手を介して電球取付装置100と連結することにより、カメラ205の姿勢の調整にかかる高い自由度を確保することができる。
【0074】
さらに、電球取付装置100は、自装置(ドローン)に対するカメラ205の姿勢を変化させる駆動機構を備えていてもよい。これにより、人手を介さずに、電球取付装置100に対するカメラ202の姿勢を調整することができる。この駆動機構は、たとえば、モーターやギア列などによって構成することができる。電球取付装置100に対するカメラ205の姿勢を人手を介さずに調整可能とすることにより、電球取付装置100の姿勢にかかわらず、電球取付装置100の飛行中に、撮影方向を任意に調整することができる。カメラ205は、ズーム機能を備えていてもよい。
【0075】
電球取付装置100は、ワイヤレス電力伝送(Wireless Power Transfer、Contactless Power Transmission)における受電コイルを備えていてもよい。ワイヤレス電力伝送(ワイヤレス給電)は、
図2に示すバッテリー203に対して、充電用接点を介することなく電力を受電する技術であって、非接触給電あるいは無線給電などとも称される。
【0076】
受電コイルは、電球取付装置100の筐体の外装面よりも内側に設けられる。これにより、雨露などの水滴や手油などによる受電コイルの劣化や故障を回避することができる。電球取付装置100は、受電コイルに代えて、あるいは、加えて、バッテリー203の充電のための充電用接点を備えていてもよい。
【0077】
電球取付装置100は、さらに、太陽光などの外光によって発電する、ソーラーセル(太陽電池)206を備えていてもよい。ソーラーセル206は、たとえば、電球取付装置100の筐体における上側の面に設けるとよい。これにより、飛行中に確実に外光を取り入れて効率よく発電することができる。また、ソーラーセル206を備えることにより、飛行中も充電することができるため、1回当たりの飛行時間を長く確保することができる。
【0078】
また電球取付装置100は、図示を省略するスピーカーを備えていてもよい。電球150の取り付けの状況を検知して、検知した状況に応じて、スピーカーから、警告音、確認音や、『取り付け開始!』、『取り付け完了!』、『取り付け異常発生!』などの音声を発生させるようにしてもよい。これにより、地上の作業者に取り付けの状況を的確に知らせることができる。
【0079】
また電球取付装置100は、図示を省略するLEDランプを備えていてもよい。電球150の取り付けの状況を検知して、検知した状況に応じて、赤色、青色、黄色などを発光し、地上の作業者に取り付けの状況を的確に知らせることができる。
【0080】
(電球取付装置のハードウエア構成)
つぎに、電球取付装置100のハードウエア構成について説明する。
図2は、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【0081】
図2に示すように、電球取付装置(無人航空機)100は、制御回路201、通信I/F202、バッテリー203、モーター204、カメラ205、ソーラーセル206などによって構成される。また電球取付装置100は、トルクセンサー211、照度センサー212、温度センサー213、GPSセンサー214、接触センサー215、各種センサー(加速度センサー、対物センサーなど)216などのセンサーを備えている。電球取付装置100が備える各部201~206、211~216は、バス200によって接続されている。
【0082】
制御回路201は、電球取付装置100が備える各部を駆動制御する。制御回路201は、CPUやメモリなどによって構成されるマイコンによって実現することができる。メモリは、この発明にかかる実施の形態の無人航空機の制御プログラムや、ソケット160の位置情報、電球取付装置100のユーザーなどによってあらかじめ入力された情報などの各種の情報を記憶する。
【0083】
制御回路201は、具体的には、たとえば、LSI(Large Scale Integration)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などによって実現することができる。
【0084】
CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することによって、電球取付装置100の全体の制御をつかさどる。メモリは、たとえば、CPUが実行するプログラムや、電球取付装置100の動作に関する各種条件に関する情報、カメラ205が撮影した画像に関する情報などの各種の情報を記憶する。
【0085】
メモリは、具体的には、たとえば、ICメモリやSSD(Solid State Drive)などによって実現することができる。また、メモリは、電球取付装置100に対して、電球取付装置100に設けられたカードスロットを介して着脱可能なメモリカードであってもよい。
【0086】
メモリカードは、たとえば、SD(Secure Digital)メモリカードなどのICカードによってその機能を実現することができる。メモリは、外付けのUSBメモリなどによって、その機能を実現するようにしてもよい。
【0087】
制御回路201は、具体的には、たとえば、フライトコントローラやESC(Electronic Speed Controller)などを備えている。制御回路201は、さらに、BEC(Battery Elimination Circuit)やUBEC(Universal BEC)などの回路を備えていてもよい。また、バッテリー203を二次電池によって実現する場合、制御回路201は、バッテリー203への充電(蓄電)をおこなう充電回路を含んでいてもよい。
【0088】
フライトコントローラは、モーター204の回転制御にかかる演算をおこない、制御信号を出力する。ESCは、フライトコントローラから出力された制御信号に基づきモーター204を回転制御する。フライトコントローラは、無人航空機100の飛行中、無人航空機100の傾きなどを検知して演算を繰り返しおこない、モーター204に対する制御信号を再帰的に出力する。
【0089】
フライトコントローラは、ESCに対して、プロペラ101a~101dの回転方向や回転数を制御する制御信号を出力する。具体的には、たとえば、隣り合うプロペラどうしを逆回転させるように制御する制御信号を出力することによって無人航空機100の回転を防止する。
【0090】
また、たとえば、進行方向前方のプロペラ101a~101dを進行方向後方のプロペラ101a~101dよりも遅く回転させるように制御することによって電球取付装置100を前進させる。また、たとえば、プロペラ101a~101dのうち進行方向右側のプロペラを進行方向左側のプロペラよりも遅く回転させるように制御することによって電球取付装置100を右方向に旋回させる。
【0091】
また、制御回路201は、IMU(Inertial Measurement Unit:慣性センサー)などの回路を含んでいてもよい。
【0092】
IMUは、上記のマイコンとともにフライトコントローラを構成する。フライトコントローラは、モーター204の回転制御にかかる演算をおこない、ESCに対して、プロペラ101a~101d(プロペラのモーター204)の回転方向や回転数を制御する制御信号を出力する。
【0093】
IMUは、無人航空機100が外部の情報を取得するために必要なセンサー類であって、たとえば、各種センサー216(加速度センサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、超音波センサー、磁気方位センサー(コンパス)など)によって構成される。また、GPSセンサー214も、IMUに含まれていてもよい。
【0094】
また、制御回路201は、ソーラーセル206によって発電された電力をバッテリー203に充電する充電回路や、バッテリー203の残量を計測する残量計測回路などを含んでいる。
【0095】
充電回路は、ソーラーセル206が発電した電力における電圧を調整するDC/DCコンバータなどを含む。残量計測回路は、たとえば、インピーダンス・トラック方式、電圧測定方式、クーロン・カウンタ方式、あるいは、電池セル・モデリング方式など、公知の各種の方式を用いてバッテリー203の残量を計測する。
【0096】
通信I/F202は、通信回線を通じて操縦機250とネットワークNとを接続する無線通信インタフェースであって、ネットワークNと電球取付装置100の内部とのインタフェースをつかさどり、ネットワークNを介して接続されている外部装置からのデータの入力および外部装置へのデータの出力を制御する。ネットワークNは、たとえば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などによって実現される。
【0097】
通信I/F202は、たとえば、Wi-Fi(登録商標)による無線インタフェースによって実現することができる。また、通信I/F202は、携帯電話回線(たとえばLTE(Long Term Evolution)、PHS(Personal Handy-phone System)などの無線通信のインタフェースであってもよい。
【0098】
通信I/F202を介した通信は、所定の時刻、所定時間ごとなど定期的におこなってもよく、通信回線の状況などに応じて任意のタイミングでおこなってもよい。上記のメモリは、通信I/F202を介した通信によって取得した情報を記憶してもよい。
【0099】
制御回路201は、通信I/F202を介して外部装置(操縦機250、管理サーバー260など)と通信をおこなうことにより、たとえば、交換する電球150(ソケット160)に位置情報などを含む各種情報を、当該外部装置から取得することができる。また、制御回路201は、外部装置から各種情報を取得するごとに、取得した情報をメモリに記憶したり、取得した情報に基づいてメモリの記憶内容を更新したりしてもよい。
【0100】
バッテリー203は、電球取付装置100が備える各部の動作に要する電源を供給する。バッテリー203は、たとえば、リチウム電池などの二次電池(充電式電池、蓄電池)によって実現することができる。二次電池によって実現されるバッテリー203は、電球取付装置100に対して着脱可能であってもよい。
【0101】
また、電球取付装置(無人航空機)100は、バッテリー203の充電のための充電用接点を備えていてもよい。充電用接点は、たとえば、端子が露出した形状であってもよく、コネクタ形状であってもよい。
【0102】
電球取付装置(無人航空機)100は、バッテリー203の充電のための充電用接点に代えて、あるいは、加えて、ワイヤレス電力伝送(Wireless Power Transfer、Contactless Power Transmission)における受電コイルを備えていてもよい。
【0103】
ワイヤレス給電は、バッテリー203に対して、充電用接点を介することなく電力を受電する技術であって、非接触給電あるいは無線給電などとも称される。受電コイルは、電球取付装置(無人航空機)100の外装面よりも内側に設けられている。これにより、雨露などの水滴による電球取付装置(無人航空機)100の劣化や故障を回避することができる。なおバッテリー203は、直流電力の放電のみをおこなう一次電池によって実現してもよい。
【0104】
モーター204は、制御回路201によって制御され、回転することによってプロペラ101a~101dを回転させる。モーター204は、具体的には、たとえば、回転子が永久磁石であって、固定子がコイルによって構成されるブラシレスモーターを使用することができる。
【0105】
モーター204は、プロペラ101a~101dの数と同数設けることにより、各プロペラ101a~101dをそれぞれ独立して回転させ、電球取付装置100を前進させたり、後進させたり左右方向に旋回させたり、回転(回動)させたりすることができる。また、把持機構102、接続部材103を回転駆動するためのモーターや把持機構102の把持開閉をおこなうアーム104の駆動用のモーターを設けてもよい。
【0106】
図1A、
図1Bでは図示を省略するカメラ205は、撮像素子を備え、撮影レンズを通過したレンズを撮像素子に受光させることにより画像を撮影する。また、カメラ205は、撮影した画像、すなわち撮像素子に受光した光信号を電気信号に変換した画像情報(撮影データ)を、制御回路201に出力する。
【0107】
カメラ205は、動画を撮影するものであってもよい。動画は、所定時間間隔で撮影された静止画を連続して撮影したものを含む。画像情報は、所定の動画・音声データの圧縮方式の標準規格(たとえば、MPEG(Moving Picture Experts Group)など)によって圧縮されたものであってもよい。また、カメラ205は、静止画を撮影するものであってもよい。
【0108】
カメラ205は、汎用的なデジタルカメラに代えて、光に対して感度を増幅させることによって暗い場所を撮影する暗視カメラ、赤外線に感度を有する赤外線カメラ、赤外線カメラが撮影した画像における白黒の濃淡を解析してカラー画像を撮影する赤外線カラー暗視カメラなどによって実現してもよい。暗視カメラ、赤外線カメラ、赤外線カラー暗視カメラなどを用いて画像を撮影することにより、夜間や照度の低い室内などにおいても、ユーザーを精度よく認識することができる。
【0109】
ソーラーセル206は、プラスを帯びやすいP型シリコン半導体とマイナスを帯びやすいN型シリコン半導体とを、PN接合面を介して張り合わせることによって構成されている。ソーラーセル206においては、太陽光などの外光による光エネルギーがPN接合面に加わると、P型シリコン半導体はプラスを帯び、N型シリコン半導体はマイナスを帯びる。ソーラーセル206において、P型シリコン半導体およびN型シリコン半導体にはそれぞれ電極が接続されており、当該電極にそれぞれ接続された電線を介して発電した電力を取り出すことができる。
【0110】
トルクセンサー211は、入力軸に加わった力を、測定器内の測定軸に伝えることによって測定軸を歪ませ、その歪を測定することでトルクを測ることができる。具体的には、電球150を把持する把持機構102に接続されている接続部材103の軸に加わった力を測定軸に伝えて、その測定軸の歪みによって電球150を把持した把持機構102にかかる把持トルクを測定することができる。
【0111】
照度センサー212は、受光素子に入射した光を電流に変換し、明るさを検知する。すなわち、明るさによってフォトトランジスタに流れる電流が変化し、そのことにより回路内に設置されている抵抗の両端では明るさに応じた電圧が現れ、光を検出することができる。照度センサー212は、たとえばフォトダイオードとトランジスタが一体化した構造となっていてもよい。
【0112】
温度センサー213は、測定対象物(電球150)にセンサーを接触させ測定対象物とセンサーを同一の温度として温度を測定する接触式であってもよく、測定対象物から放射される熱エネルギーの強さから測定する非接触式であってもよい。
【0113】
接触式温度センサーとしては、2種類の異なる材質の金属線の先端を接続し、その先端と他端の温度差によって熱起電力が発生する原理を利用して測定する熱電対や、金属の電気抵抗が温度に比例して増減する性質を利用して測定する測温抵抗体、金属の酸化物を焼結した素子で温度の変化で抵抗値が大きく変化する性質を利用して測定するサーミスタなどであってもよい。また、異種金属をはり合わせてそれぞれの熱膨張率の違いによる形状の変化から温度を測定するバイメタル、感温部の熱膨張を圧力変化に変えて測定する充満式温度計などであってもよい。
【0114】
また、非接触式温度センサーは、測定対象物から放射される熱エネルギー放射をとらえ温度を測定計測する放射温度計であってもよい。具体的には、広い波長帯域の熱エネルギーを測定する全放射温度計、比較的広い波長帯域の部分放射温度計、狭い波長帯域の単色放射温度計、および二つの狭い波長帯域における熱エネルギーの比から測定する2色放射温度計などであってもよい。また、比較的広い面積の温度分布を測定することができる熱画像センサー(サーモグラフィなど)などであってもよい。
【0115】
GPSセンサー214は、電球取付装置100の現在位置を特定する。GPSセンサー214は、具体的には、たとえば、GPSアンテナ、RF(Radio Frequency)部、ベースバンド部などを備えている。
【0116】
GPSアンテナは、GPS衛星が放送する電波を受信する。RF部は、GPSアンテナが受信した変調前の信号をベースバンド信号に復調する。ベースバンド部は、RF部が復調したベースバンド信号に基づいて電球取付装置100の現在位置を算出する。
【0117】
GPSセンサー214は、さらに、不要成分を除去するフィルタや、LNA(Low Noise Amplifier)やパワーアンプPA(Power Amplifier)などの増幅器を備えていてもよい。
【0118】
電球取付装置100の現在位置は、複数のGPS衛星から送信される電波に基づく測位によって特定することができる。ベースバンド部は、4機のGPS衛星との距離をそれぞれ算出し、それぞれの距離が一つに交わる位置を算出することによって測位をおこなう。GPS衛星から受信した電波に基づいて、GPS衛星と電球取付装置100との幾何学的位置を求めるGPSに代えて、みちびき、グローナス(GLONASS)、ガリレオ(Galileo)などの衛星測位システムを用いて電球取付装置100の現在位置を特定してもよい。
【0119】
接触センサー215は、具体的には、CMC(Carbon Micro Coil)触覚センサーなどを用いることができる。接触状態は、センサー素子内部に均一分散している材料(CMC)の機械的な変形によるセンサー素子の電気的特性の変化を検出して出力信号を得ることができる。
【0120】
各種センサー216のうちの対物センサーは、電球取付装置100から所定範囲内に存在する障害物の有無を検出する。また、対物センサーは、障害物との距離を検出する。障害物は、電球取付装置100の飛行の支障になる物体であって、具体的には、たとえば、壁、天井、家具、人物などが該当する。電球取付装置100を屋外で飛行させる場合、たとえば、車両、自装置以外の電球取付装置100、樹木、建物など、電球取付装置100の飛行の支障になるすべての物体が障害物に該当する。
【0121】
対物センサーは、具体的には、たとえば、赤外線センサー、静電容量センサー、超音波センサーなどの非接触センサーによって実現することができる。対物センサーは、赤外線センサー、静電容量センサー、超音波センサーなどの非接触センサーのうち少なくともいずれかによって実現することができる。
【0122】
無人航空機100は、複数種類の非接触センサーを対物センサーとして搭載していてもよい。また、電球取付装置100は、カメラ205によって撮影した画像に基づいて、無人航空機100から所定範囲内に存在する障害物の有無を検出してもよい。
【0123】
各種センサー216のうちの加速度センサーは、無人航空機にかかる重力、振動などの動き、衝撃などを検出する。加速度センサーは、たとえば、低ノイズで安定性の高い水晶加速度センサーなどの周波数変化式加速度センサーを用いることができる。また、加速度センサーは、圧電式の加速度センサー、静電容量式の加速度センサー、ピエゾ抵抗式の加速度センサーなどを用いてもよい。
【0124】
加速度センサーは、無人航空機100の速度の変化量を検出する。ジャイロセンサーおよび加速度センサーにより、無人航空機100の傾き具合と無人航空機100の速度との両方の変化量を計算することができるので、無人航空機100が傾いたままであっても、飛行し続けることができる。
【0125】
各種センサー216のうちのジャイロセンサーは、無人航空機100の角度の変化量を検出する。ジャイロセンサーは、たとえば、コリオリ力を利用して角速度を計測することによって、無人航空機100の角度の変化量を検出する。ジャイロセンサーにより、無人航空機100を安定して飛行させることができる。
【0126】
各種センサー216のうちの気圧センサーは、無人航空機100の高度を検出する。気圧センサーは、たとえば、気圧の変化を検出することによって、無人航空機100の高度を検出する。気圧センサーによって無人航空機100の高度を測定することにより、無人航空機100の高度を維持することができる。
【0127】
各種センサー216のうちの超音波センサーは、無人航空機100の下方に位置する物体(床面、障害物など)からの距離を検出する。超音波センサーは、たとえば、無人航空機100の下面に設けられ、無人航空機100の下方に発した超音波の跳ね返りを利用して、無人航空機100の下方に位置する物体からの距離を検出する。
【0128】
これにより、無人航空機100の地上(床面、地面など)追跡や、着地(ランディング)を安定しておこなうことができる。対物センサーとして超音波センサーを用いる場合、無人航空機100の全方位に超音波を発し、当該超音波センサーによって、対物センサーとしての機能と、IMUの一部としての機能と、を両立させてもよい。
【0129】
各種センサー216のうちの磁気方位センサーは、無人航空機100が東西南北のいずれの方角に向いているかを検出する。無人航空機100は、飛行させる場所によって磁気の影響を受けるため、運用上、飛行させる場所の変更に際しては、コンパスキャリブレーションをおこない、磁気方位センサーの調整をおこなうことが好ましい。
【0130】
各種センサー216のうちの人感センサーは、受光素子が赤外線を吸収することによる温度変化に応じた電気信号を、制御回路201に対して出力する。具体的に、人感センサーは、たとえば、温度変化に応じた電流信号を電圧信号に変換して増幅し、増幅した電圧信号が所定の閾値を超えた場合に、制御回路201に対して所定の電気信号を出力する。制御回路201は、人感センサーから出力された所定の電気信号の入力を受け付けた場合に、ユーザーを検出する。
【0131】
また、図示は省略するスピーカーは、音声信号である電気信号によって振動板を振動させて音を発生させる。また、スピーカーは、音声信号を出力する出力端子であってもよく、当該出力端子に外部スピーカーを接続して、音を発生させるようにしてもよい。
【0132】
また
図2において、図示は省略するが、無人航空機100は、マイク、LEDランプを備えていてもよい。
【0133】
マイクは、無人航空機100の周囲の音声を集音する。マイクは、アナログデータとして入力された音声を電気信号に変換する。具体的に、マイクは、アナログデータとして入力されたアナログの音声信号を、アナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。
【0134】
LEDランプは、制御回路201によって制御され、点灯したり消灯したり点滅したりする。また、LEDランプは、無人航空機100の状態を案内してもよい。具体的には、たとえば、充電残量が所定の閾値を下回った場合に、所定のパターンで点滅する。LEDランプの発光色は1色に限るものではなく、複数色であってもよい。
【0135】
無人航空機100は、その他、図示は省略するが、無人航空機100に対する入力指示をおこなうキーまたはボタンなどの入出力デバイスや、無人航空機100の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチ、および、目に相当する部分以外の位置に設けられたLEDランプなどを備えていてもよい。入出力デバイスは、他の情報処理装置を接続可能な接続端子などによって実現されるものであってもよい。
【0136】
また、無人航空機100は、画像を投影するプロジェクターを備えていてもよい。そして、制御回路201は、具体的には、たとえば、プロジェクターが投影する画像にかかる画像処理に特化したGPU(Graphics Processing Unit)を含んでいてもよい。GPUを備えることにより、動きの速い動画などを高画質で投影することができる。
【0137】
プロジェクターは、プロジェクター光源から発した光を、光学系により所定経路に導き、投影レンズを介してプロジェクターの外部に照射することによって、光が照射された場所に画像を投影する。プロジェクターは、画像を投影する位置からの距離に応じて、プロジェクター光源から発する光の強度を調整することにより、投影される画像の画質を調整するようにしてもよい。
【0138】
プロジェクターと、画像を投影する位置との間の距離は、たとえば、距離センサーを用いて特定することができる。距離センサーは、たとえば、レーザー距離センサー、超音波センサー、赤外線センサーなど公知の各種のセンサーを用いることができる。
【0139】
電球取付装置100は、操縦機250を用いて、手動により操縦することができる。それにより、自動では取り付け、取り外し、点検、清掃が困難な場合であっても、人手によってこれらの作業を実行することができる。操縦機250は、一般的なドローンコントローラに、把持機構102を制御する制御機構を備えていればよい。
【0140】
(電球取付装置の機能的構成)
図3は、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0141】
図3において、電球取付装置(無人航空機)100は、電球把持部301、移動部302、回転部303、電球装着完了判断部304、撮像部305、解析部306、トルク検出部307、光度検出部308、温度検出部309、送信部310、GNSS受信部311、記憶部312、受信部313の各構成部を備える。
【0142】
電球把持部301は、電球150を把持する機能を有し、電球150を把持することができる。また電球把持部301は、把持した電球150の把持を解除する機能を有し、把持した電球150の把持を解除することができる。電球把持部301は、具体的には、たとえば
図1A、
図1B、
図2に示した制御回路201、把持機構102などによってその機能を実現することができる。
【0143】
電球把持部301は、口金151をソケット160に螺合できるように、ガラス球152の表面部分を把持機構102によって把持することで電球150を把持することができる。また、ソケット160に螺合されている電球150の螺合を解除できるように、ガラス球152部分を把持機構102によって把持することで電球150を把持することができる。
【0144】
移動部302は、空中を飛行して自装置である電球取外し装置(無人航空機)100を移動させる。具体的には、移動部302は、たとえば、電球150を取り付けるソケット160の開口部161に当該電球150の口金151(たとえば口金151の先端付近)を当接させるように空中を飛行して自装置である電球取付装置(無人航空機)100を移動させる。
【0145】
移動部302は、具体的には、たとえば
図1A、
図1B、に示したプロペラ101、
図2に示したモーター204、制御回路201などによってその機能を実現することができる。
【0146】
移動部302は、制御回路201がモーター204を制御して、プロペラ101a~101dをそれぞれ独立して回転させることで、自装置を空中に浮上させることができる。そして、その状態で、さらに制御回路201がモーター204を制御して、自装置を所定の位置(ソケット160の開口部161に口金151を当接する位置)に自装置を移動させる。
【0147】
回転部303は、ソケット160の開口部161に電球150の口金151を当接させた状態で、当該口金151がソケット160に螺合するように、電球把持部301によって把持されている電球150を回転させる。
【0148】
回転部303は、具体的には、たとえば
図1A、
図1Bに示したプロペラ101、
図2に示したモーター204、制御回路201などによってその機能を実現することができる。
【0149】
回転部303は、空中を飛行しながら自装置(電球取付装置(無人航空機)100)自体を回転させることで、電球把持部301によって把持されている電球150を回転させることができる。回転部303は、ソケット160の開口部161に電球150の口金151を当接させた状態で、その位置においてホバリングをおこなう。
【0150】
そして、回転部303は、4つのプロペラ101a~101dのそれぞれの回転速度を調整することによって、無人航空機(ドローン)本体の中心、すなわち接続部材103が接続されている位置を中心として、ドローンを時計回り方向または反時計回り方向に自転させることができる。
【0151】
また回転部303は、空中を飛行しながら自装置(電球取付装置(無人航空機)100)自体を回転させる代わりに、自装置自体の回転とは独立して、電球150を回転させるようにしてもよい。回転部303は、ソケット160の開口部161に電球150の口金151を当接させた状態で、その位置においてホバリングをおこなう。
【0152】
そして、回転部303は、モーター204を駆動して、接続部材103をその長手方向の中心を軸として時計回りおよび反時計回りに回転(回動)させる。これによって、把持機構102および把持機構102に把持されている電球150も同様に回転し、それにより、ソケット160との螺合、あるいは、螺合の解除をすることができる。
【0153】
回転部303は、このように自装置(電球取付装置(無人航空機)100)自体を回転させることで、あるいは、自装置自体の回転とは独立した回転機構を備えることで、電球150を回転させることができる。これらは併用してもよい。すなわち、自装置(電球取付装置(無人航空機)100)自体を回転させるとともに、回転機構による回転駆動によって、電球150を回転させるようにしてもよい。またこれらの回転方法を、状況によって使い分けるようにしてもよい。たとえば、どちらかの一方の方法を主として用いて、他方を従として用いるようにしてもよい。
【0154】
電球装着完了判断部304は、電球150が正常にソケット160に装着できたか否かを判断する。そして、回転部303は、電球装着完了判断部304による判断結果に基づいて、電球150の回転を停止する。また、電球把持部301は、回転部303による回転が停止した後、電球150の把持を解除する。
【0155】
電球装着完了判断部304は、具体的には、たとえば
図2に示した制御回路201などによってその機能を実現することができる。
【0156】
撮像部305は、電球150の口金151付近(口金151の周辺)の画像または映像を撮像する。撮像部305は、具体的には、たとえば
図2に示したカメラ205、制御回路201、などによってその機能を実現することができる。
【0157】
解析部306は、撮像部305によって撮像された画像または映像を解析する。解析部306は、具体的には、たとえば
図2に示した制御回路201などによってその機能を実現することができる。
【0158】
そして電球装着完了判断部304は、解析部306の解析結果に基づいて、口金151の所定部分がソケット160に隠れて見えなくなった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断することができる。
【0159】
所定部分とは、あらかじめ口金151に記されたマークなどである。そして、解析部306の解析の結果、所定位置であって口金151がソケットに螺合され、それ以上、電球150が回転できなくなった場合にソケットに隠れてそのマークが完全に見えなくなった場合、あるいはそのマークの一部が見えなくなった場合に、電球装着完了判断部304は、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断することができる。
【0160】
トルク検出部307は、回転部303による電球150の回転方向における電球把持部301にかかる把持トルクを検出する。トルク検出部307は、具体的には、たとえば
図2に示したトルクセンサー211などによってその機能を実現することができる。
【0161】
そして電球装着完了判断部304は、トルク検出部307の検出結果に基づいて、把持トルクが所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断することができる。
【0162】
トルク検出部307による把持トルク、すなわち、電球把持部301(把持機構102の各アーム104)にかかるトルクは、口金151がソケット160の螺合溝162に螺合している間は大きくない。その後、螺合が完了し、それ以上電球を回転することができなくなった場合に把持トルクは大きくなる。そこで、その把持トルクの変化を検出し、把持トルクが所定値以上となった場合には電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する。
【0163】
また、把持トルクが所定値以上となった直後ではなく、所定時間以上連続して所定値以上となった場合には電球150が正常にソケット160に装着できたと判断するようにしてもよい。これにより、螺合途中で一時的に把持トルクが大きくなった場合に電球150が正常にソケット160に装着できたと誤判断してしまうことを確実に回避することができる。
【0164】
光度検出部308は、電球の光度を検出する。光度検出部308は、具体的には、たとえば
図2に示した照度センサー212などによってその機能を実現することができる。
【0165】
そして電球装着完了判断部304は、光度検出部308の検出結果に基づいて、電球150の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する。
【0166】
すなわち、電球150が正常にソケット160に装着できたことによって、口金151の先端とソケット160の電極とが接触し、電球150に通電され、電球150が点灯する。光度検出部308は、電球150が点灯することによる光度の変化を検出して、光度が所定値以上となった場合には電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する。
【0167】
また、光度が所定値以上となった直後ではなく、所定時間以上連続して所定値以上となった場合に電球150が正常にソケット160に装着できたと判断するようにしてもよい。これにより、一時的に点灯して光度が所定値以上となった場合であっても、まだ十分に電球150がソケット160に装着できていない場合がある。その場合に正常に装着できたと誤判断してしまうので、光度が所定時間以上連続して所定値以上となることを条件する。それにより誤判断を確実に回避することができる。
【0168】
光度検出部308は、電球150が点灯することによる光度の変化(上昇)を検出して、電球150が装着されている状態で、光度が所定時間にわたり所定値以上となった場合には、電球150が正常にソケット160から正常に取り付けられていると判断することができる。
【0169】
このように、通電した状態で、取り付けた電球150が点灯することを確認することができるため、より確実な電球の取り付けをおこなうことができる。また、作業員の人手でおこなわずに済む(直接、手で電球150に触れずに済む)ので、通電した状態でも作業員が感電するリスクを確実に回避することができ、安全な作業をおこなうことができる。
【0170】
温度検出部309は、電球150の温度を検出する、温度検出部309は、具体的には、たとえば
図2に示した温度センサー212などによってその機能を実現することができる。
【0171】
そして、電球装着完了判断部304は、温度検出部309の検出結果に基づいて、電球150の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する。すなわち、電球150が正常にソケット160に装着できたことによって、電球150に通電され、電球150が点灯、発熱する。温度検出部309は、電球150が点灯することによる温度の変化(上昇)を検出して、温度が所定値以上となった場合には電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する。
【0172】
また、温度が所定値以上となった直後ではなく、所定時間以上連続して所定値以上となった場合に電球150が正常にソケット160に装着できたと判断するようにしてもよい。これにより、一時的に点灯して発熱して、温度が所定値以上となった場合であっても、まだ十分に電球150がソケット160に装着できていない場合がある。その場合に正常に装着できたと誤判断してしまうので、温度が所定時間以上連続して所定値以上となることを条件する。それにより誤判断を確実に回避することができる。
【0173】
このように、通電した状態で、取り付けた電球150が点灯することを確認することができ、点灯すると電球150が高温になるため、より確実な電球の取り付けをおこなうことができる。また、作業員の人手でおこなわずに済む(直接、手で電球150に触れずに済む)ので、通電した状態でも作業員が電球の熱でやけどをするリスクを確実に回避することができる。
【0174】
電球装着完了判断部304は、解析部306の解析結果、トルク検出部307の検出結果、光度検出部308の検出結果、温度検出部309の検出結果の4つの結果のうちのいずれか一つにより電球装着完了を判断してもよく、また、4つのうちの2つ以上の結果を総合して電球装着完了を判断してもよい。電球150を取り付ける状況や環境などの条件により、いずれの結果を用いるかを変更してもよく、また複数の結果を用いる場合に、それらの組み合わせを自由に選択してもよい。また、4つの結果以外の情報に基づいて電球装着完了を判断するようにしてもよい。
【0175】
また電球装着完了判断部304は、それらの結果とは別に、あるいはそれらの結果とあわせて、電球150が所定回数以上回転した場合に電球150の装着が完了したと判断してもよい。また、電球150の回転速度はあらかじめ決まっているので、電球150が所定時間以上連続して回転した場合に電球150の装着が完了したと判断してもよい。
【0176】
送信部310は、撮像部305によって撮像された電球150およびソケット160の少なくともいずれかの画像または映像を送信する。画像または映像の送信先は、たとえば、操縦機250であったり、また、管理サーバー260であってもよい。送信部310は、具体的には、たとえば
図2に示した通信I/F202などによってその機能を実現することができる。
【0177】
撮像部305は、電球150の取り付け作業の前の状態、取り付け作業中の状態、取り付け作業の後の状態の画像または映像をそれぞれ撮影する。このように、送信部310が画像または映像を送信することにより、電球150の取り付け作業の状態(状況)を利用者は知ることができる。また、電球取り付け作業の状態(状況)を管理することができる。
【0178】
また撮像部305が、電球150の口金151付近の画像または映像を撮像し、解析部306が、撮像部305によって撮像された画像または映像を解析する。そして、移動部302が、解析部306の解析結果に基づいて、自装置(電球取付装置(無人航空機)100)を移動させるようにしてもよい。
【0179】
また撮像部305は、口金151または口金151の周辺に設けられた、図示を省略する二次元コードなどを読み取るようにしてもよい。この二次元コードには、ソケット160に関する情報や、使用可能な電球150の種類などに関する情報と関連付けされている。解析部306は、その二次元コードの情報を解析するようにしてもよい。
【0180】
このように、解析部306の口金151付近の画像または映像の解析結果に基づいて、移動先の位置を特定することができるので、移動部302はより確実に口金151をソケット160の開口部161に接触させるように、自装置を移動させることができる。
【0181】
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)受信部311は、自装置の現在位置を測位する。GNSS受信部311は、具体的には、
図2に示したGPSセンサー214などによってその機能を実現することができる。そして移動部302は、GNSS受信部311による測位結果に基づいて、自装置(電球取付装置(無人航空機)100)を移動させるようにしてもよい。
【0182】
このように、GNSS受信部311による測位結果に基づいて、移動先の位置を特定することができるので、移動部302はより確実に口金151をソケット160の開口部161に接触させるように、自装置を移動させることができる。
【0183】
また移動部302は、記憶部312に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置(電球取付装置(無人航空機)100)を移動させるようにしてもよい。記憶部312は、具体的には、たとえば
図2に示した制御回路201(のメモリ)などによってその機能を実現することができる。
【0184】
ここで、移動先の位置情報は、より詳細な緯度経度情報であってもよい。また移動先のソケット160の位置を特定することができる情報であれば、緯度経度情報に限定されない。また、移動先の位置情報には、当該移動先におけるソケット160の傾きに関する角度情報を含んでいてもよい。たとえば、ソケット160が垂直方向に取り付けられている場合以外には、移動部302は、当該傾きに関する角度情報に基づいて、自装置(電球取付装置(無人航空機)100)を当該角度に傾けることで電球150の取り付け方向を調整して、ソケット160の開口部161へ移動させるようにすることができる。
【0185】
また記憶部312には、移動先の位置情報のほか、移動先のソケット160に関する情報(ソケット160の種類、特徴など)、使用可能電球の種類に関する情報、交換工事に関する情報(前回の交換時期、清掃時期、工事履歴など)が記憶されていてもよい。これらの情報により、より効率的にかつ確実に(不慮の事故や誤工事を防止して)電球の交換工事をおこなうことができる。
【0186】
受信部313は、自装置(電球取付装置(無人航空機)100)移動先の情報を受信する。移動先の情報の受信元は、たとえば、操縦機250であったり、また、管理サーバー260であってもよい。受信部313は、具体的には、たとえば
図2に示した通信I/F202などによってその機能を実現することができる。そして記憶部312は、受信部313によって受信された移動先の情報を記憶する。
【0187】
このように電球150を取り付けるソケット160の位置情報を容易にかつ確実に取得することができる。
【0188】
(電球取付装置の処理手順)
図4は、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置(無人航空機)の処理手順の一例を示すフローチャートである。また、
図5~
図10は、電球取付装置による電球の取り付け作業の様子を示す説明図である。
【0189】
図4のフローチャートにおいて、まずは準備段階として、電球取付装置(無人航空機)100の把持機構102に電球150を装着する(アーム104にガラス球152の部分を把持させる)(ステップS401)。電球150の装着は作業員の人手によっておこなってもよく、またアーム104により自動的に把持するようにしてもよい。
【0190】
電球の装着(把持)が完了後、プロペラ101a~101dを回転させて、電球取付装置(無人航空機)100を離陸(浮上)させる(ステップS402)。
【0191】
電球取付装置(無人航空機)100は、空中を飛行して所定の移動先まで移動する(ステップS403)。移動先はあらかじめ決定しているので、障害物などがない限り最短距離で飛行する。また、障害物などがある場合は、当該障害物に関する情報に基づいて、当該障害物を回避するような飛行をおこなう。
図5は、電球取付装置(無人航空機)100が電球150を搭載(把持)して空中を飛行しながら移動している様子を示している。
【0192】
そして所定の移動先である対象のソケット160の開口部161に電球150の口金151が接触したかどうかを判断する(ステップS404)。接触したか否かは、カメラ205の映像の解析や接触センサー215、各種センサー216(対物センサー)などの検出結果に基づいて判断することができる。
【0193】
ここで、未だ接触していない場合(ステップS404:No)は、ステップS403へ戻り、引き続き、空中を飛行して移動をおこなう。一方、接触した場合(ステップS404:Yes)は、口金151の進入角度(螺合角度)を調整する(ステップS405)。
図6は、口金151がソケット160の開口部161に当接している様子を示している。
【0194】
角度の調整が終了後、電球150を時計回りに回転させる(ステップS406)。これにより螺合が開始される。
図7は、電球150を時計回り(図中の矢印方向)に回転させて、電球150をソケット160の螺合溝162に螺合させている途中の様子を示している。
【0195】
その後、電球150が正常にソケット160に装着できたか否かを判断する(ステップS407)。ここで、未だ正常に装着できていない場合(ステップS407:No)は、ステップS406へ戻って、引き続き電球150を時計回りに回転させる。
【0196】
そして、電球150が正常にソケット160に装着できた場合(ステップS407:Yes)は、電球150の回転を停止する(ステップS408)。
図8は、電球150のソケット160への装着が完了し、電球150の回転を停止した様子を示している。
【0197】
電球150の回転を停止した後、電球150の把持機構102による把持を解除する(ステップS409)。
図9は、電球150の把持を解除した様子を示している。電球150の把持を解除したとしても、電球150はすでにソケット160に正常に装着されているので、電球150が落下することはない。
【0198】
電球150の把持を解除した後、電球取付装置(無人航空機)100はその場を離脱する(ステップS410)。そして、再び空中を飛行して所定の移動先(帰還先)へ移動する(ステップS411)。
図10は、電球取付装置(無人航空機)100がソケット160の位置を離脱し、空中を飛行しながら移動している様子を示している。所定の移動先は、通常、離陸した位置であってもよく、それ以外の位置であってもよい。
【0199】
その後、所定の移動先に着陸し(ステップS412)、一連の処理を終了する。ここで、着陸せずに、新たな電球150を自動で装着し、新たな移動先へ移動するようにしてもよい。
【0200】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、電球150を把持する電球把持部301と、電球150を取り付けるソケット160の開口部161に電球150の口金151を当接させるように空中を飛行して自装置(電球取付装置100)を移動させる移動部302と、ソケット160の開口部161に口金151を当接させた状態で、口金151がソケット160に螺合するように、電球把持部301によって把持されている電球150を回転させる回転部303と、を備えることができる。これにより、人手を介することなく、自動で電球150を所望のソケット160に取り付けることができる。
【0201】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、回転部303が、空中を飛行しながら自装置(電球取付装置100)自体を回転させることができる。これにより、電球150をソケット160に螺合するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0202】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、回転部303が、自装置(電球取付装置100)自体の回転とは独立して電球150を回転させることができる。これにより、自装置(電球取付装置100)自体を回転(自転)させることなく、電球150をソケット160に螺合することができる。
【0203】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、電球150が正常にソケット160に装着できたか否かを判断する電球装着完了判断部304を備え、回転部303が、電球装着完了判断部304による判断結果に基づいて、回転を停止し、電球把持部301が、回転部303による回転が停止した後、電球150の把持を解除することができる。これにより、電球150を回転させ過ぎによって破損してしまうことを確実に防止することができる。
【0204】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、電球150の口金151付近の画像または映像を撮像する撮像部305と、撮像部305によって撮像された画像または映像を解析する解析部306と、を備え、電球装着完了判断部304が、解析部306の解析結果に基づいて、口金151の所定部分がソケット160に隠れて見えなくなった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断することができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0205】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、回転部303による電球150の回転方向における電球把持部301にかかる把持トルクを検出するトルク検出部307を備え、電球装着完了判断部304が、トルク検出部307の検出結果に基づいて、把持トルクが所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断することができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0206】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、電球150の光度を検出する光度検出部308を備え、電球装着完了判断部304が、光度検出部308の検出結果に基づいて、電球150の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断することができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0207】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、電球150の温度を検出する温度検出部309を備え、電球装着完了判断部304が、温度検出部309の検出結果に基づいて、電球150の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断することができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0208】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、電球150およびソケット160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部305と、撮像部305によって撮像された画像または映像を送信する送信部310と、を備えることができる。これにより、電球150の取り付け作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0209】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、電球150の口金151付近の画像または映像を撮像する撮像部305と、撮像部305によって撮像された画像または映像を解析する解析部306と、を備え、移動部302が、解析部306の解析結果に基づいて、自装置(電球取付装置100)を移動させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0210】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))受信部311を備え、移動部302が、GNSS受信部311による測位結果に基づいて、自装置(電球取付装置100)を移動させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0211】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、自装置(電球取付装置100)の移動先の位置情報を記憶する記憶部312と、移動部302が、記憶部312に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置(電球取付装置100)を移動させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0212】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、移動先の位置情報には、移動先におけるソケット160の傾きに関する角度情報を含めることができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット160に対しても確実に螺合することができる。
【0213】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付装置100は、さらに、移動先の情報を受信する受信部313を備え、記憶部312が、受信部313によって受信された移動先の情報を記憶することができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)の移動先のソケット160が所在する位置を確実に知ることができる。
【0214】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、無人航空機(電球取付装置100)が、電球を把持し、電球150を取り付けるソケット160の開口部161に電球の口金151を当接させるように空中を飛行して移動し、ソケット160の開口部161に口金151を当接させた状態で、口金151がソケット160に螺合するように、電球150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、人手を介することなく、自動で電球150を所望のソケット160に取り付けることができる。
【0215】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、空中を飛行しながら自装置(電球取付装置100)自体を回転させることで、電球150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、電球150をソケット160に螺合するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0216】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、自装置(電球取付装置100)自体の回転とは独立して電球150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、自装置(電球取付装置100)自体を回転(自転)させることなく、電球150をソケット160に螺合することができる。
【0217】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、電球150が正常にソケット160に装着できたか否かを判断し、判断結果に基づいて、電球150の回転を停止し、回転が停止した後、電球150の把持を解除する、処理を実行することができる。これにより、電球150を回転させ過ぎによって破損してしまうことを確実に防止することができる。
【0218】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、電球150の口金151付近の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、口金151の所定部分がソケット160に隠れて見えなくなった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する、処理を実行することができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0219】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、電球150を把持している把持部にかかる電球150の回転方向における把持トルクを検出し、把持トルクの検出結果に基づいて、把持トルクが所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する、処理を実行する。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0220】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、電球150の光度を検出し、光度の検出結果に基づいて、電球150の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する、処理を実行することができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0221】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、電球150の温度を検出し、温度の検出結果に基づいて、電球150の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する、処理を実行することができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0222】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、電球150およびソケット160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行することができる。これにより、電球150の取り付け作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0223】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、電球150の口金151付近の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて自装置(電球取付装置100)を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0224】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果に基づいて、自装置(電球取付装置100)を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0225】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、自装置(電球取付装置100)の移動先の位置情報を記憶し、記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置(電球取付装置100)を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0226】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、移動先の位置情報には、移動先におけるソケット160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット160に対しても確実に螺合することができる。
【0227】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付方法は、さらに、無人航空機(電球取付装置100)が、移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)の移動先のソケット160が所在する位置を確実に知ることができる。
【0228】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、無人航空機(電球取付装置100)に、電球を把持し、電球150を取り付けるソケット160の開口部161に電球の口金151を当接させるように空中を飛行して移動し、ソケット160の開口部161に口金151を当接させた状態で、口金151がソケット160に螺合するように、電球150を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、人手を介することなく、自動で電球150を所望のソケット160に取り付けることができる。
【0229】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、空中を飛行しながら自装置(電球取付装置100)自体を回転させることで、電球150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、電球150をソケット160に螺合するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0230】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、自装置(電球取付装置100)自体の回転とは独立して電球150を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、自装置(電球取付装置100)自体を回転(自転)させることなく、電球150をソケット160に螺合することができる。
【0231】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、電球150が正常にソケット160に装着できたか否かを判断し、判断結果に基づいて、電球150の回転を停止し、回転が停止した後、電球150の把持を解除する、処理を実行させることができる。これにより、電球150を回転させ過ぎによって破損してしまうことを確実に防止することができる。
【0232】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、電球150の口金151付近の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、口金151の所定部分がソケット160に隠れて見えなくなった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0233】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、電球150を把持している把持部にかかる電球150の回転方向における把持トルクを検出し、把持トルクの検出結果に基づいて、把持トルクが所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する、処理を実行させる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0234】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、電球150の光度を検出し、光度の検出結果に基づいて、電球150の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0235】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、電球150の温度を検出し、温度の検出結果に基づいて、電球150の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球150が正常にソケット160に装着できたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球150が正常に装着されたことを確実に判断することができる。
【0236】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、電球150およびソケット160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行することができる。これにより、電球150の取り付け作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0237】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、電球150の口金151付近の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて自装置(電球取付装置100)を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0238】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果に基づいて、自装置(電球取付装置100)を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0239】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、自装置(電球取付装置100)の移動先の位置情報を記憶し、記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置(電球取付装置100)を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)を移動先のソケット160が所在する位置へ移動させることができる。
【0240】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、移動先の位置情報には、移動先におけるソケット160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット160に対しても確実に螺合することができる。
【0241】
また、この発明にかかる実施の形態1の電球取付プログラムは、さらに、無人航空機(電球取付装置100)に、移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取付装置100)の移動先のソケット160が所在する位置を確実に知ることができる。
【0242】
なお、この実施の形態で説明した電球取付方法は、あらかじめ用意されたプログラムを、無人航空機100のほか、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することもできる。このプログラムは、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、USBメモリ、SSDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0243】
以下、実施の形態1の内容について付記(付記101~付記142)として記載する。
【0244】
(付記101)
電球を把持する電球把持部と、
前記電球を取り付けるソケットの開口部に当該電球の口金を当接させるように空中を飛行して自装置を移動させる移動部と、
前記ソケットの開口部に前記口金を当接させた状態で、当該口金が前記ソケットに螺合するように、前記電球把持部によって把持されている電球を回転させる回転部と、
を備えたことを特徴とする電球取付装置。
【0245】
(付記102)
前記回転部は、空中を飛行しながら自装置自体を回転させることを特徴とする付記101に記載の電球取付装置。
【0246】
(付記103)
前記回転部は、自装置自体の回転とは独立して前記電球を回転させることを特徴とする付記101に記載の電球取付装置。
【0247】
(付記104)
前記電球が正常に前記ソケットに装着できたか否かを判断する電球装着完了判断部を備え、
前記回転部は、前記電球装着完了判断部による判断結果に基づいて、回転を停止し、
前記電球把持部は、前記回転部による回転が停止した後、前記電球の把持を解除することを特徴とする付記101~103のいずれか一つに記載の電球取付装置。
【0248】
(付記105)
前記電球の口金付近の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記電球装着完了判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、前記口金の所定部分が前記ソケットに隠れて見えなくなった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断することを特徴とする付記104に記載の電球取付装置。
【0249】
(付記106)
前記回転部による前記電球の回転方向における前記電球把持部にかかる把持トルクを検出するトルク検出部を備え、
前記電球装着完了判断部は、前記トルク検出部の検出結果に基づいて、前記把持トルクが所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断することを特徴とする付記104または105に記載の電球取付装置。
【0250】
(付記107)
前記電球の光度を検出する光度検出部を備え、
前記電球装着完了判断部は、前記光度検出部の検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断することを特徴とする付記104~106のいずれか一つに記載の電球取付装置。
【0251】
(付記108)
前記電球の温度を検出する温度検出部を備え、
前記電球装着完了判断部は、前記温度検出部の検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断することを特徴とする付記104~107のいずれか一つに記載の電球取付装置。
【0252】
(付記109)
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする付記101~108のいずれか一つに記載の電球取付装置。
【0253】
(付記110)
前記電球の口金付近の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記移動部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記101~109のいずれか一つに記載の電球取付装置。
【0254】
(付記111)
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))受信部を備え、
前記移動部は、前記GNSS受信部による測位結果に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記101~110のいずれか一つに記載の電球取付装置。
【0255】
(付記112)
自装置の移動先の位置情報を記憶する記憶部と、
前記移動部は、前記記憶部に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記110または111に記載の電球取付装置。
【0256】
(付記113)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記112に記載の電球取付装置。
【0257】
(付記114)
前記移動先の情報を受信する受信部を備え、
前記記憶部は、前記受信部によって受信された移動先の情報を記憶することを特徴とする付記112または113に記載の電球取付装置。
【0258】
(付記115)
無人航空機が、
電球を把持し、
前記電球を取り付けるソケットの開口部に当該電球の口金を当接させるように空中を飛行して移動し、
前記ソケットの開口部に前記口金を当接させた状態で、当該口金が前記ソケットに螺合するように、前記電球を回転させる、
処理を実行することを特徴とする電球取付方法。
【0259】
(付記116)
前記無人航空機が、
空中を飛行しながら自装置自体を回転させることで、前記電球を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記115に記載の電球取付方法。
【0260】
(付記117)
前記無人航空機が、
自装置自体の回転とは独立して前記電球を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記115に記載の電球取付方法。
【0261】
(付記118)
前記無人航空機が、
前記電球が正常に前記ソケットに装着できたか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球の回転を停止し、
前記回転が停止した後、前記電球の把持を解除する、
処理を実行することを特徴とする付記115~117のいずれか一つに記載の電球取付方法。
【0262】
(付記119)
前記無人航空機が、
前記電球の口金付近の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、前記口金の所定部分が前記ソケットに隠れて見えなくなった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記118に記載の電球取付方法。
【0263】
(付記120)
前記無人航空機が、
前記電球を把持している把持部にかかる前記電球の回転方向における把持トルクを検出し、
前記把持トルクの検出結果に基づいて、前記把持トルクが所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行する付記118または119に記載の電球取付方法。
【0264】
(付記121)
前記無人航空機が、
前記電球の光度を検出し、
前記光度の検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記118~120のいずれか一つに記載の電球取付方法。
【0265】
(付記122)
前記無人航空機が、
前記電球の温度を検出し、
前記温度の検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記118~121のいずれか一つに記載の電球取付方法。
【0266】
(付記123)
前記無人航空機が、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行することを特徴とする付記115~122のいずれか一つに記載の電球取付方法。
【0267】
(付記124)
前記無人航空機が、
前記電球の口金付近の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記115~123のいずれか一つに記載の電球取付方法。
【0268】
(付記125)
前記無人航空機が、
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記115~124のいずれか一つに記載の電球取付方法。
【0269】
(付記126)
前記無人航空機が、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記124または125に記載の電球取付方法。
【0270】
(付記127)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記126に記載の電球取付方法。
【0271】
(付記128)
前記無人航空機が、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行することを特徴とする付記126または127に記載の電球取付方法。
【0272】
(付記129)
無人航空機に、
電球を把持し、
前記電球を取り付けるソケットの開口部に当該電球の口金を当接させるように空中を飛行して移動し、
前記ソケットの開口部に前記口金を当接させた状態で、当該口金が前記ソケットに螺合するように、前記電球を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする電球取付プログラム。
【0273】
(付記130)
前記無人航空機に、
空中を飛行しながら自装置自体を回転させることで、前記電球を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記129に記載の電球取付プログラム。
【0274】
(付記131)
前記無人航空機に、
自装置自体の回転とは独立して前記電球を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする付記129に記載の電球取付プログラム。
【0275】
(付記132)
前記無人航空機に、
前記電球が正常に前記ソケットに装着できたか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球の回転を停止し、
前記回転が停止した後、前記電球の把持を解除する、
処理を実行させることを特徴とする付記129~131のいずれか一つに記載の電球取付プログラム。
【0276】
(付記133)
前記無人航空機に、
前記電球の口金付近の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、前記口金の所定部分が前記ソケットに隠れて見えなくなった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記132に記載の電球取付プログラム。
【0277】
(付記134)
前記無人航空機に、
前記電球を把持している把持部にかかる前記電球の回転方向における把持トルクを検出し、
前記把持トルクの検出結果に基づいて、前記把持トルクが所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行させる付記132または133に記載の電球取付プログラム。
【0278】
(付記135)
前記無人航空機に、
前記電球の光度を検出し、
前記光度の検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記132~134のいずれか一つに記載の電球取付プログラム。
【0279】
(付記136)
前記無人航空機に、
前記電球の温度を検出し、
前記温度の検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記132~135のいずれか一つに記載の電球取付プログラム。
【0280】
(付記137)
前記無人航空機に、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行することを特徴とする付記129~136のいずれか一つに記載の電球取付プログラム。
【0281】
(付記138)
前記無人航空機に、
前記電球の口金付近の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記129~137のいずれか一つに記載の電球取付プログラム。
【0282】
(付記139)
前記無人航空機に、
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記129~138のいずれか一つに記載の電球取付プログラム。
【0283】
(付記140)
前記無人航空機に、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記138または139に記載の電球取付プログラム。
【0284】
(付記141)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記140に記載の電球取付プログラム。
【0285】
(付記142)
前記無人航空機に、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行させることを特徴とする付記140または141に記載の電球取付プログラム。
【0286】
<実施の形態2>
(電球取外し装置の外観の一例)
図11Aおよび
図11Bは、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図である。
図11Aは電球を把持していない状態を、
図11Bは電球を把持し、ソケットから取り外している途中の状態を、それぞれ示している。
【0287】
図11A、
図11Bからもわかるように、電球取外し装置1100は、たとえば無人航空機(ドローン)によって構成される。以下、電球取外し装置1100を無人航空機(ドローン)とも呼ぶ。
図11A、
図11Bにおいて、電球取外し装置1100である無人航空機(ドローン)は、具体的には、たとえば、周辺に4つのプロペラ1101a~1101dを備えたクアッドコプターを採用することができる。
【0288】
無人航空機(ドローン)1100は、クアッドコプターに限るものではなく、6つのプロペラを備えたヘキサコプター、8つのプロペラを備えたオクトコプターなど、各種のマルチコプターを採用することができる。無人航空機(ドローン)1100は、複数のプロペラ(4つのプロペラ1101a~1101d)の回転方向および回転数をそれぞれ独立して制御することによって、無人航空機(ドローン)1100の姿勢を維持し、また、無人航空機(ドローン)1100の上昇、下降、水平移動、時計回りおよび反時計回りの回転(自転)などをおこなうことができる。
【0289】
また、無人航空機1100は、プロペラを備えたものには限定されない。プロペラ以外の駆動によって空中を飛行するものあるいはそれらとプロペラを組み合わせたものであってもよい。
【0290】
電球取外し装置1100である無人航空機(ドローン)は、電球1150を把持する把持機構1102と、把持機構1102と無人航空機(ドローン)を接続する接続部材1103とを備える。
図11A、
図11Bにおいては、接続部材1103は、たとえば棒状の部材によって構成されている。しかしながら棒状の部材に限定されるものではない。接続部材1103は、たとえば、筐体の中心、すなわち4つのプロペラ1101a~1101dの中心付近に、接続部材1103の一端が接続され、他端に把持機構1102が設けられる。
【0291】
把持機構1102は、複数(
図11A、
図11Bでは4つ)のアーム1104(1104a~1104d)から構成される。アーム1104は、把持機構1102の内部に内蔵された図示を省略する一つまたは複数のモーターやギア列、ワイヤーなどによって駆動し、各アーム1104が離間する方向から近づく方向(中心方向)への動き、ガラス球1152の曲面に沿ってアーム1104およびアーム1104の各関節が駆動することによって、アーム1104の付け根部分(後述する
図16に示すパーム部1601)とともに、ガラス球1152を包み込むように電球を把持する。反対に、アーム1104が中心方向から離間する方向へ動くことで電球1150の把持を解除する。
【0292】
ガラス球1152のサイズや形状によって、アーム1104の駆動制御内容が変更され、最適な把持力によって複数の種類(形状)のガラス球1152を把持することができる。
【0293】
各アーム1104においてガラス球1152と接する部分には、把持補助部材1105が設けられていてもよい。把持補助部材1105は、ガラス球1152を傷つけたり、電球1150を破損しないようにするための緩衝部材としての機能と、ガラス球1152を把持した状態で、ソケット(レセプタクル)1160に対して電球1150を螺合したり、螺合を解除する際に、アーム1104内で電球1150が回動(回転)してしまわないような滑り止め部材としての機能の少なくとも2つの機能を有するような材質によって形成される。
【0294】
また緩衝部材としての機能を有する材質の把持補助部材1105と、滑り止め部材としての機能を有する把持補助部材1105を複数のアームにそれぞれ別々に(たとえば交互に)設けるようにしてもよい。把持補助部材1105は、アーム1104に一体として設けてもよく、把持補助部材1105を別途貼り付けるようにしてもよい。
【0295】
アーム1104に把持補助部材1105を設けることにより、電球1150のガラス球1152を把持したアーム1104内で電球1150が空転することがなく、電球1150を確実にソケット1160に取り付ける(装着する)ことができたり、ソケット1160から取り外すことができたりする。
【0296】
無人航空機(ドローン)1100の本体には、接続された接続部材1103をその長手方向の中心を軸として時計回りおよび反時計回りに回転(回動)させる回転機構(図示を省略)を備えている。回転機構はモーターによって駆動することができる。接続部材1103が回転(回動)することによって、把持機構102も回転(回動)するため、把持機構1102に把持されている電球1150も同様に回転し、それにより、ソケット1160との螺合、あるいは、螺合の解除をすることができる。
【0297】
接続部材1103は、把持機構1102および無人航空機(ドローン)からそれぞれ着脱可能である。したがって、接続部材1103を設けずに、把持機構1102を直接、無人航空機(ドローン)本体に取り付けるようにしてもよい。また、接続部材1103の長さは電球を取り付けるあるいは取り外す位置や周囲の状況に応じて、適宜変更することができる。すなわち、複数種類の長さの接続部材1103を交換して用いることができる。また、接続部材1103自体が伸縮可能な機構を備えていてもよい。
【0298】
また把持機構1102は、無人航空機(ドローン)本体に一体的に形成されていてもよい。すなわち、接続部材1103を用いることなく、無人航空機(ドローン)本体が電球1150を把持する機構(把持機構1102と同様のもの、あるいは、把持機構1102とはその構成などが異なるもの)を備えていてもよい。
【0299】
また把持機構1102は、電球1150を把持し、把持した電球1150を自動で脱着(把持を解除)することができれば、このような構成でなくてもよい。たとえば、図示を省略するが、電球1150を吸着することで把持するものであってもよい。
【0300】
また、
図11Aおよび
図11Bにおいては、図示は省略するが、電球取外し装置1100である無人航空機(ドローン)は、カメラ1205を備えている。カメラ1205は、たとえば、汎用的なデジタルカメラによって実現することができる。電球取外し装置1100は、カメラ1205により、電球取外し装置1100の周囲の画像を撮影する。したがって、
図11A、
図11Bにおいては図示は省略するが、把持機構1102の周辺が撮影できるような位置に装着するようにすればよい。その位置は限定されない。
【0301】
カメラ1205は、把持機構1102や接続部材1103に設けるようにしてもよい。より具体的には、カメラ1205は、把持機構1102の電球を把持した際に電球に接触する付近たとえばアーム1104a~1104dまたはアーム1104a~1104dの付け根部分(パーム部1601)などに設けるようにしてもよい。
【0302】
電球取外し装置1100が備えるカメラ1205は、1台であってもよく、複数台であってもよい。複数台のカメラ1205を備える電球取外し装置1100においては、1種類のカメラ1205に限るものではなく、異なる複数種類のカメラ1205を備えていてもよい。
【0303】
カメラ1205は、電球取外し装置1100に対して、姿勢の調整が可能な状態で連結されていてもよい。カメラ1205は、具体的には、たとえば、電球取外し装置1100の底面部にボールジョイントなどの自在継手を介して連結することができる。カメラ1205を、ボールジョイントなどの自在継手を介して電球取外し装置1100と連結することにより、カメラ1205の姿勢の調整にかかる高い自由度を確保することができる。
【0304】
さらに、電球取外し装置1100は、自装置(ドローン)に対するカメラ1205の姿勢を変化させる駆動機構を備えていてもよい。これにより、人手を介さずに、電球取外し装置1100に対するカメラ1202の姿勢を調整することができる。この駆動機構は、たとえば、モーターやギア列などによって構成することができる。電球取外し装置1100に対するカメラ1205の姿勢を人手を介さずに調整可能とすることにより、電球取外し装置1100の姿勢にかかわらず、電球取外し装置1100の飛行中に、撮影方向を任意に調整することができる。カメラ1205は、ズーム機能を備えていてもよい。
【0305】
電球取外し装置1100は、ワイヤレス電力伝送(Wireless Power Transfer、Contactless Power Transmission)における受電コイルを備えていてもよい。ワイヤレス電力伝送(ワイヤレス給電)は、
図12に示すバッテリー1203に対して、充電用接点を介することなく電力を受電する技術であって、非接触給電あるいは無線給電などとも称される。
【0306】
受電コイルは、電球取外し装置1100の筐体の外装面よりも内側に設けられる。これにより、雨露などの水滴や手油などによる受電コイルの劣化や故障を回避することができる。電球取外し装置1100は、受電コイルに代えて、あるいは、加えて、バッテリー1203の充電のための充電用接点を備えていてもよい。
【0307】
電球取外し装置1100は、さらに、太陽光などの外光によって発電する、ソーラーセル(太陽電池)1206を備えていてもよい。ソーラーセル1206は、たとえば、電球取外し装置1100の筐体における上側の面に設けるとよい。これにより、飛行中に確実に外光を取り入れて効率よく発電することができる。また、ソーラーセル1206を備えることにより、飛行中も充電することができるため、1回当たりの飛行時間を長く確保することができる。
【0308】
また電球取外し装置1100は、図示を省略するスピーカーを備えていてもよい。電球1150の取り外しの状況を検知して、検知した状況に応じて、スピーカーから、警告音、確認音や、『取り外し開始!』、『取り外し完了!』、『取り外し異常発生!』などの音声を発生させるようにしてもよい。これにより、地上の作業者に取り外しの状況を的確に知らせることができる。
【0309】
また電球取外し装置1100は、図示を省略するLEDランプを備えていてもよい。電球1150の取り外しの状況を検知して、検知した状況に応じて、赤色、青色、黄色などを発光し、地上の作業者に取り外しの状況を的確に知らせることができる。
【0310】
(電球取外し装置のハードウエア構成)
つぎに、電球取外し装置1100のハードウエア構成について説明する。
図12は、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置(無人航空機)のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【0311】
図12に示すように、電球取外し装置(無人航空機)1100は、制御回路1201、通信I/F1202、バッテリー1203、モーター1204、カメラ1205、ソーラーセル1206などによって構成される。また電球取外し装置1100は、トルクセンサー1211、照度センサー1212、温度センサー1213、GPSセンサー1214、接触センサー1215、各種センサー(加速度センサー、対物センサーなど)1216などのセンサーを備えている。電球取外し装置1100が備える各部1201~1206、1211~1216は、バス1200によって接続されている。
【0312】
各構成部1201~1206、1211~1216については、実施の形態1の電球取付装置100に示した各構成部201~206、211~216と同様の内容なので、それらの詳細な説明については省略する。
【0313】
(電球取外し装置の機能的構成)
図13は、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置(無人航空機)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0314】
図13において、電球取外し装置(無人航空機)1100は、電球把持部1301、移動部1302、回転部1303、電球取外し完了判断部1304、撮像部1305、解析部1306、トルク検出部1307、光度検出部1308、温度検出部1309、送信部1310、GNSS受信部1311、記憶部1312、到達判断部1314、電球把持判断部1315の各構成部を備える。
【0315】
電球把持部1301は、電球1150を把持する機能を有し、電球1150を把持することができる。また電球把持部1301は、把持した電球1150の把持を解除する機能を有し、把持した電球1150の把持を解除することができる。電球把持部1301は、具体的には、たとえば
図11A、
図11Bに示した把持機構1102、
図12に示した制御回路1201などによってその機能を実現することができる。
【0316】
電球把持部1301は、たとえば、口金1151をソケット1160に螺合できるように、電球150のガラス球152の表面部分を把持機構1102によって把持することで電球1150を把持することができる。また、ソケット1160に螺合されている電球1150の螺合を解除できるように、ガラス球1152部分を把持機構1102によって把持することで電球1150を把持することができる。
【0317】
移動部1302は、空中を飛行して自装置である電球取外し装置(無人航空機)1100を移動させる。具体的には、移動部1302はたとえば、ソケット1160に取り付けられている電球1150を把持可能な位置へ電球取外し装置(無人航空機)1100を移動させる。また、電球を取り付ける場合には、取り付けるソケット1160の開口部1161に当該電球1150の口金1151(たとえば口金1151の先端付近)を当接させるように空中を飛行して自装置である電球取外し装置(無人航空機)1100を移動させる。
【0318】
移動部1302は、具体的には、たとえば
図11A、
図11Bに示したプロペラ1101、
図12に示したモーター1204、制御回路1201などによってその機能を実現することができる。
【0319】
移動部1302は、制御回路1201がモーター1204を制御して、プロペラ1101a~1101dをそれぞれ独立して回転させることで、自装置を空中に浮上させることができる。そして、その状態で、さらに制御回路1201がモーター1204を制御して、各プロペラ1101a~1101dの回転速度を変化させることによって、自装置を所定の位置(ソケット1160に口金1151が螺合されている電球1150を把持可能な位置)に自装置を移動させる。
【0320】
回転部1303は、電球把持部1301が電球1150を把持した状態で、口金1151とソケット1600との螺合を解除するように、電球1150を回転させる。
【0321】
回転部1303は、具体的には、たとえば
図11A、
図11Bに示したプロペラ1101、
図12に示したモーター1204、制御回路1201などによってその機能を実現することができる。
【0322】
回転部1303は、空中を飛行しながら自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)自体を回転させることで、電球把持部1301によって把持されている電球1150を回転させることができる。
【0323】
具体的には、回転部1303は、ソケット1160の開口部1161に電球1150の口金1151を当接させた状態で、その位置においてホバリングをおこなう。そして、回転部1303は、4つのプロペラ1101a~1101dのそれぞれの回転速度を調整することによって、無人航空機(ドローン)本体の中心、すなわち接続部材1103が接続されている位置を中心として、ドローンを時計回り方向または反時計回り方向に自転させることができる。
【0324】
また回転部1303は、空中を飛行しながら自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)自体を回転させる代わりに、自装置自体の回転とは独立して、電球1150を回転させるようにしてもよい。
【0325】
具体的には、回転部1303は、ソケット1160の開口部1161に電球1150の口金1151を当接させた状態で、その位置においてホバリングをおこなう。そして、回転部1303は、モーター1204を駆動して、接続部材1103をその長手方向の中心を軸として時計回りおよび反時計回りに回転(回動)させる。これによって、把持機構1102および把持機構1102に把持されている電球1150も同様に回転し、それにより、当該電球1150とソケット1160との螺合、あるいは、螺合の解除をすることができる。
【0326】
回転部1303は、このように自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)自体を回転させることで、あるいは、自装置自体の回転とは独立した回転機構を備えることで、電球1150を口金1151の挿入方向の中心を軸として回転させることができる。これらの回転方法は併用してもよい。すなわち、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)自体を回転させるとともに、回転機構による回転駆動によって、電球1150を回転させるようにしてもよい。またこれらの回転方法を、状況によって使い分けるようにしてもよい。たとえば、どちらかの一方の方法を主として用いて、他方を従として用いるようにしてもよい。
【0327】
電球取外し完了判断部1304は、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたか否かを判断する。そして回転部1303は、電球取外し完了判断部1304による判断結果に基づいて、電球1150の回転を停止する。そして移動部1302は、回転部1303による回転が停止した後、電球把持部1301が電球1150を把持した状態で、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)を所定の位置へ移動させる。
【0328】
電球取外し完了判断部1304は、具体的には、たとえば
図12に示した制御回路1201などによってその機能を実現することができる。
【0329】
撮像部1305は、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれか一方の画像または映像を撮像する。撮像部1305は、具体的には、たとえば
図12に示したカメラ1205、制御回路1201、などによってその機能を実現することができる。
【0330】
解析部1306は、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析する。解析部1306は、具体的には、たとえば
図12に示した制御回路1201などによってその機能を実現することができる。
【0331】
そして電球取外し完了判断部1304は、解析部1306の解析結果に基づいて、ソケット1160に隠れて見えなくなっていた口金1151の所定部分が見えるようになった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断することができる。
【0332】
所定部分とは、あらかじめ口金1151に記されたマークなどである。そして、解析部1306の解析の結果、口金1151がソケットに螺合されている場合は、ソケットに隠れて見えなくなっていたマークが、見えるようになった場合、に電球取外し完了判断部1304は、電球1150が正常にソケット1160から外れたと判断することができる。
【0333】
トルク検出部1307は、回転部1303による電球1150の回転方向における電球把持部1301にかかる把持トルクを検出する。トルク検出部1307は、具体的には、たとえば
図12に示したトルクセンサー1211などによってその機能を実現することができる。
【0334】
そして電球取外し完了判断部1304は、トルク検出部1307の検出結果に基づいて、把持トルクが所定値以下となった場合または所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取り外されたと判断することができる。
【0335】
トルク検出部1307による把持トルク、すなわち、電球把持部1301(把持機構1102の各アーム1104)にかかるトルクは、口金1151がソケット1160の螺合溝1162に螺合している間に比べて、口金1151がソケット1160の螺合溝1162から外れた場合に小さくなる。そこで、その把持トルクの変化を検出し、把持トルクが所定値以下となった場合には電球1150が正常にソケット1160から取り外されたと判断することができる。
【0336】
また、把持トルクが所定値以下となった直後ではなく、さらに回転を続けて所定時間以上連続して所定値以下となった場合には電球1150が正常にソケット1160から取り外されたと判断するようにしてもよい。これにより、螺合の解除の途中で一時的に把持トルクが小さくなった場合に電球1150が正常にソケット1160から取り外されたと誤判断してしまうことを確実に回避することができる。
【0337】
光度検出部1308は、電球の光度を検出する。光度検出部1308は、具体的には、たとえば
図12に示した照度センサー1212などによってその機能を実現することができる。
【0338】
そして電球取外し完了判断部1304は、光度検出部1308の検出結果に基づいて、電球1150の光度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取り外されたと判断することができる。
【0339】
すなわち、電球1150が正常にソケット1160に装着されている状態においては、口金1151の先端がソケット1160の電極に接触することによって電球1150に通電され、電球1150が点灯する。そして取外しが開始されると、口金1151の先端とソケット1160の電極との接触が解除されることによって電球1150は消灯し、その後、所定時間回転し続けられることで、螺合溝1162と口金1151との螺合が解除され、電球が取り外されることになる。
【0340】
光度検出部1308は、電球1150が消灯することによる光度の変化(低下)を検出して、電球1150の回転が継続されている状態で、光度が所定時間にわたり所定値以下となった場合には、電球1150が正常にソケット1160から取り外されたと判断することができる。
【0341】
このように、通電した状態で、取り付けた電球1150が消灯することを確認することができるため、より確実な電球の取外しの確認をすることができる。また、作業員の人手によっておこなわずに済む(直接、手で電球1150に触れずに済む)ので、通電した状態でも作業員が感電するリスクを確実に回避することができ、安全な作業をおこなうことができる。
【0342】
温度検出部1309は、電球1150の温度を検出する。温度検出部1309は、具体的には、たとえば
図12に示した温度センサー213などによってその機能を実現することができる。
【0343】
そして、電球取外し完了判断部1304は、温度検出部1309の検出結果に基づいて、電球1150の温度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取り外すことができたと判断することができる。すなわち、電球1150が正常にソケット1160に装着されている状態においては、電球1150に通電され、電球1150が点灯、発熱する。そして取外しが開始されると、電球1150は消灯し、発熱も止まる。その後、所定時間、電球1150が回転し続けられることで、螺合溝1162と口金1151との螺合が解除され、電球1150が取り外され、その間に放熱、すなわち大気によって冷まされて温度も所定値以下に低下する。
【0344】
温度検出部1309は、電球1150が消灯することによる温度の変化(低下)を検出して、温度が所定値以下となった場合には電球1150が正常にソケット1160から取り外されたと判断することができる。
【0345】
このように、通電した状態で、取り付けた電球1150が消灯することを確認することができ、消灯すると電球1150が所定時間後に放熱して温度低下することを利用して、より確実な電球の取外しを確認することができる。また、作業員の人手でおこなわずに済む(直接、手で電球1150に触れずに済む)ので、通電した状態でも作業員が電球の熱でやけどをするリスクを確実に回避することができ、安全な作業をおこなうことができる。
【0346】
電球取外し完了判断部1304は、解析部1306の解析結果、トルク検出部1307の検出結果、光度検出部1308の検出結果、温度検出部1309の検出結果の4つの結果のうちのいずれか一つにより電球取外し完了を判断してもよく、また、4つのうちの2つ以上の結果を総合して電球取外し完了を判断してもよい。電球1150を取り付ける状況や環境などの条件により、いずれの結果を用いるかを変更してもよく、また複数の結果を用いる場合に、それらの組み合わせを自由に選択してもよい。また、4つの結果以外の情報に基づいて電球取外し完了を判断するようにしてもよい。
【0347】
また電球取外し完了判断部1304は、それらの結果とは別に、あるいはそれらの結果とあわせて、電球1150が所定回数以上回転した場合に電球1150の取り外しが完了したと判断してもよい。また、電球1150の回転速度はあらかじめ決まっているので、電球1150が所定時間以上連続して回転した場合に電球1150の取り外しが完了したと判断してもよい。
【0348】
送信部1310は、撮像部1305によって撮像された電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を送信する。画像または映像の送信先は、たとえば、操縦機250であったり、また、管理サーバー260であってもよい。送信部1310は、具体的には、たとえば
図12に示した通信I/F1202などによってその機能を実現することができる。
【0349】
撮像部1305は、電球1150の取り付け作業の前の状態、取外し作業中の状態、取外し作業の後の状態の画像または映像をそれぞれ撮影する。このように、送信部1310が画像または映像を送信することにより、電球1150の取外し作業の状態(状況)を利用者は知ることができる。また、電球取外し作業の状態(状況)を管理することができる。
【0350】
また撮像部1305が、電球1150の口金1151付近の画像または映像を撮像し、解析部1306が、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析する。そして、移動部1302が、解析部1306の解析結果に基づいて、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)を移動させるようにしてもよい。
【0351】
また撮像部1305は、口金1151または口金1151の周辺に設けられた、図示を省略する二次元コードなどを読み取るようにしてもよい。この二次元コードには、ソケット1160に関する情報や、使用可能な電球1150の種類などに関する情報と関連付けされている。解析部1306は、その二次元コードの情報を解析するようにしてもよい。
【0352】
このように、解析部1306の口金1151付近の画像または映像の解析結果に基づいて、移動先の位置を特定することができるので、移動部1302はより確実に、取り外しの対象となる電球1150を把持可能な位置へ自装置を移動させることができる。
【0353】
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)受信部1311は、自装置の現在位置を測位する。GNSS受信部1311は、具体的には、
図12に示したGPSセンサー1214などによってその機能を実現することができる。
【0354】
そして移動部1302は、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))受信部1311による測位結果に基づいて、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)を移動させるようにしてもよい。
【0355】
このように、GNSS受信部1311による測位結果に基づいて、移動先の位置を特定することができるので、移動部1302はより、電球1150を把持可能な位置へ自装置を移動させることができる。
【0356】
また移動部1302は、記憶部1312に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)を移動させるようにしてもよい。記憶部1312は、具体的には、たとえば
図12に示した制御回路1201(のメモリ)などによってその機能を実現することができる。
【0357】
ここで、移動先の位置情報は、より詳細な緯度経度情報であってもよい。また移動先のソケット1160(またはソケット1160に装着された電球1150)の位置を特定することができる情報であれば、緯度経度情報に限定されない。また、移動先の位置情報には、当該移動先におけるソケット1160の傾きに関する角度情報を含んでいてもよい。たとえば、ソケット1160が垂直方向に取り付けられている場合以外には、移動部1302は、当該傾きに関する角度情報に基づいて、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)を当該角度に傾けることで電球1150の把持方向を調整して移動させるようにすることができる。
【0358】
また記憶部1312には、移動先の位置情報のほか、移動先のソケット1160に関する情報(ソケット1160の種類、特徴など)、使用している電球の種類に関する情報、交換工事に関する情報(前回の交換時期、清掃時期、工事履歴など)が記憶されていてもよい。これらの情報により、より効率的にかつ確実に(不慮の事故や誤工事を防止して)電球の交換工事をおこなうことができる。
【0359】
受信部1313は、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)の移動先の情報を受信する。受信部1313は、具体的には、たとえば
図12に示した通信I/F1202などによってその機能を実現することができる。
【0360】
そして記憶部1312は、受信部1313によって受信された移動先の情報を記憶する。移動先の情報の受信元は、たとえば、操縦機250であったり、また、管理サーバー260であってもよい。このように電球1150を取り外すソケット1160の位置情報を容易にかつ確実に取得することができる。
【0361】
到達判断部1314は、電球把持部1301が電球1150を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する。そして電球把持部1301は、到達判断部1314による判断結果に基づいて、電球1150を把持可能な位置へ自装置が到達した場合に、電球を把持することができる。
【0362】
到達判断部1314は、具体的には、たとえば
図12に示した制御回路1201などによってその機能を実現することができる。
【0363】
また撮像部1305が、電球の画像または映像を撮像し、解析部1306が、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析する。そして到達判断部1314は、解析部1306の解析結果に基づいて、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。
【0364】
より具体的には、到達判断部1314は、撮像部1305によって撮像された電球1150の画像または映像が、自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)が電球1150を把持可能な位置に到達した際の電球1150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。すなわち、画像認識により、撮像された画像または映像と、電球を把持可能な位置に到達した際の電球の画像または映像と比較し、AI(Artificial Intelligence(人工知能))を用いた画像どうしのパターン認識などにより、両者の一致性を判断することができる。
【0365】
また到達判断部1314は、電球把持部1301の所定の箇所(たとえばアーム1104a~1104dやアーム1104a~1104dの根元のパーム部分(後述する
図16の1601))が電球に接触した場合に、自装置が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。アーム1104a~1104dやアーム1104a~1104dの根元のパーム部分には、
図12に示した接触センサー1215が設けられていてもよい。
【0366】
このように、到達判断部1314により電球把持部1301が電球1150を把持可能な位置へ自装置(電球取外し装置(無人航空機)1100)が確実に到達した後に、電球把持部1301が電球把持(アーム1104a~1104dを閉じるように動作させ、アーム1104a~1104dとパーム部1601によって電球1150を包み込んで、アーム1104a~1104dの中で電球1150が動かないようにして把持)を開始するため、電球把持部1301がより確実に電球1150を把持することができるようになる。
【0367】
電球把持判断部1315は、電球把持部1301が電球1150を正常に把持できたか否かを判断する。そして回転部1303は、電球把持判断部1315による判断結果に基づいて、電球1150を回転させることができる。すなわち、電球把持部1301が電球1150を正常に把持できた後に電球1150を回転させることによって、ソケット1160と電球1150の口金1151との螺合を確実に解除することができる。
【0368】
電球把持判断部1315は、具体的には、たとえば
図12に示した制御回路1201、接触センサー1215などによってその機能を実現することができる。
【0369】
また撮像部1305が、電球の画像または映像を撮像し、解析部1306が、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析する。そして電球把持判断部1315は、解析部1306の解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、電球が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、電球1150を正常に把持できたと判断することができる。すなわち、画像認識により、撮像された画像または映像と、電球が正常に把持できる際の画像または映像と比較し、AI(Artificial Intelligence(人工知能))を用いた画像どうしのパターン認識などにより、両者の一致性を判断することができる。
【0370】
また電球把持判断部1315は、電球把持部1301の所定の箇所が電球1150に接触した場合に、電球1150を正常に把持できたと判断することができる。電球把持部1301の所定の箇所とはたとえばアーム1104a~1104dである。これらのアーム1104a~1104dのそれぞれに設けられた接触センサー1215を用いて、アーム1104a~1104dのすべてにおいて、当該アーム1104a~1104dの所定面積以上に電球1150が接触している場合には、電球1150を正常に把持できたと判断することができる。
【0371】
(電球取り外し装置の処理手順)
図14は、この発明にかかる実施の形態2の電球取り外し装置(無人航空機)の処理手順の一例を示すフローチャートである。また、
図15~
図20は、電球取り外し装置による電球の取り外し作業の様子を示す説明図である。
【0372】
図14のフローチャートにおいて、電球取り外し装置(無人航空機)1100のプロペラ1101a~1101dを回転させて、電球取り外し装置(無人航空機)1100を離陸(浮上)させる(ステップS1401)。
【0373】
電球取り外し装置(無人航空機)1100は、空中を飛行して所定の移動先まで移動する(ステップS1402)。移動先はあらかじめ決定しているので、障害物などがない限り最短距離で飛行することができる。また、障害物などがある場合は、当該障害物に関する情報に基づいて、当該障害物を回避するような飛行をおこなうことができる。
図15は、電球取り外し装置(無人航空機)1100が空中を飛行しながら移動している様子を示している。
【0374】
そして所定の移動先である対象の電球1150を把持可能な位置に到達したか否かを判断する(ステップS1403)。ここで到達したか否かは、上述のように、カメラ1205の映像の解析や接触センサー1215などの検出結果に基づいて判断することができる。
【0375】
ここで、未だ当該位置に到達していない場合(ステップS1403:No)は、ステップS1402へ戻り、引き続き、空中を飛行して移動をおこなう。一方、当該位置に到達した場合(ステップS1403:Yes)は、電球1150に対する、把持するための把持機構1102の角度すなわち電球取り外し装置(無人航空機)1100の角度を調整する(ステップS1404)。
図16は、把持機構1102が電球1150を把持可能な状態になっている、すなわち、角度調整も含み、アーム1104を閉じると把持が可能となるように位置づけされている様子を示している。
【0376】
角度の調整が終了後、把持機構1102(アーム1104a~1104d)が電球1150を把持する(ステップS1405)。
図17は、把持機構1102が電球1150を把持している状態を示している。
【0377】
そして、把持機構1102が電球1150を正常に把持できたか否かを判断する(ステップS1406)。ここで、正常に把持できていない場合(ステップS1406:No)は、ステップS1404へ戻り、角度調整、把持動作を繰り返しおこなう。そして、把持機構1102が電球1150を正常に把持できるのを待って、把持できた場合(ステップS1406:Yes)は、電球1150を反時計回りに回転させる(ステップS1407)。これにより、ソケット1160と電球1150の口金1151の螺合の解除が開始される。
図18は、電球1150を反時計回りに回転させて、電球1150とソケット1160との螺合を解除している様子を示している。
【0378】
その後、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたか否かを判断する(ステップS1408)。ここで、未だ正常に取外しできていない場合(ステップS1408:No)は、ステップS1407へ戻って、引き続き電球1150を反時計回りに回転させる。
【0379】
その後、電球1150が正常にソケット1160から取外しできた場合(ステップS1408:Yes)は、電球1150の回転を停止する(ステップS1409)。電球1150の回転を停止した後、電球取り外し装置(無人航空機)1100は、その場(ソケット1160の位置)から離脱する(ステップS1410)。
図19は、電球取り外し装置(無人航空機)1100が離脱し、口金1151がソケット1160から離れた様子を示している。
【0380】
そして、再び空中を飛行して所定の移動先(帰還先)へ移動する(ステップS1411)。
図20は、電球取り外し装置(無人航空機)1100がソケット1160の位置を離脱し、取り外した電球1150を把持した状態で、空中を飛行しながら移動している様子を示している。所定の移動先は、通常、離陸した位置であってもよく、それ以外の位置であってもよい。
【0381】
その後、所定の移動先に着陸し(ステップS1412)、一連の処理を終了する。ここで、着陸せずに、把持していた電球1150を自動で廃棄し、新たな移動先へ移動するようにしてもよい。
【0382】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、ソケット1160に口金1151が螺合されている電球1150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置(電球取外し装置1100)を移動させる移動部1302と、電球1150を把持する電球把持部1301と、電球把持部1301が電球1150を把持した状態で、口金1151とソケット1160との螺合を解除するように、当該電球1150を回転させる回転部1303と、を備えることができる。これにより、人手を介することなく、自動で電球1150をソケット1160から取り外すことができる。
【0383】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、回転部1303が、自装置(電球取外し装置1100)自体を回転させることで、電球1150を回転させることができる。これにより、電球1150とソケット1160の螺合を解除するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0384】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、回転部1303が、自装置(電球取外し装置1100)自体の回転とは独立して電球1150を回転させることができる。これにより、自装置(電球取外し装置1100)自体を回転(自転)させることなく、電球1150とソケット1160の螺合を解除することができる。
【0385】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))受信部1311と、自装置(電球取外し装置1100)の移動先の位置情報を記憶する記憶部1312と、を備え、移動部1302が、GNSS受信部1311による測位結果および記憶部1312に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置(電球取外し装置1100)を移動させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取外し装置1100)を移動先のソケット1160(電球1150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0386】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット1160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット1160に対しても確実に螺合を解除することができる。
【0387】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、移動先の情報を受信する受信部1311を備え、記憶部1312が、受信部1311によって受信された移動先の情報を記憶することができる。これにより、より確実に自装置(電球取外し装置1100)の移動先のソケット1160(電球1150)が所在する位置を確実に知ることができる。
【0388】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部1305と、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析する解析部1306と、を備え、移動部1302が、解析部1306の解析結果に基づいて、自装置(電球取外し装置1100)を移動させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取外し装置1100)を移動先の位置へ移動させることができる。
【0389】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球把持部1301が電球1150を把持可能な位置へ自装置(電球取外し装置1100)が到達したか否かを判断する到達判断部1314を備え、電球把持部1301が、到達判断部1314による判断結果に基づいて、当該位置へ自装置(電球取外し装置1100)が到達した場合に、電球1150を把持することができる。これにより、より確実に電球1150を把持することができる。
【0390】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球1150の画像または映像を撮像する撮像部1305と、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析する解析部1306と、を備え、到達判断部1314が、解析部1306の解析結果に基づいて、自装置(電球取外し装置1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0391】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、到達判断部1314が、撮像部1305によって撮像された電球1150の画像または映像が、自装置(電球取外し装置1100)が電球1150を把持可能な位置に到達した際の電球1150の画像または映像と一致した場合に、自装置(電球取外し装置1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0392】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、到達判断部1314が、電球把持部1301の所定の箇所が電球1150に接触した場合に、自装置(電球取外し装置1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、接触センサー1215の検出結果に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0393】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球把持部1301が電球1150を正常に把持できたか否かを判断する電球把持判断部1315を備え、回転部1303が、電球把持判断部1315による判断結果に基づいて、電球1150を回転させることができる。これにより、電球1150の取り外しおよび取り外した電球1150の搬送をより確実におこなうことができる。
【0394】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球1150の画像または映像を撮像する撮像部1305と、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析する解析部1306と、を備え、電球把持判断部1315が、解析部1306の解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、電球1150が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、電球1150を正常に把持できたと判断することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0395】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球把持判断部1315が、電球把持部1301の所定の箇所が電球1150に接触した場合に、電球1150を正常に把持できたと判断することができる。これにより、接触センサー1315の検出結果に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0396】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたか否かを判断する電球取外し完了判断部1304を備え、回転部1303が、電球取外し完了判断部1304による判断結果に基づいて、電球1150の回転を停止し、移動部1302が、回転部1303による回転が停止した後、電球把持部1301が電球1150を把持した状態で、自装置(電球取外し装置1100)を所定の位置へ移動させることができる。これにより、より確実にかつ迅速に電球取り外し、および取り外した電球の搬送をおこなうことができる。
【0397】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部1305と、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析する解析部1306と、を備え、電球取外し完了判断部1304が、解析部1306の解析結果に基づいて、ソケット1160に隠れて見えなくなっていた口金1151の所定部分が見えるようになった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断することができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0398】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、回転部1303による電球1150の回転方向における電球把持部1301にかかる把持トルクを検出するトルク検出部1307を備え、電球取外し完了判断部1304が、トルク検出部1307の検出結果に基づいて、把持トルクが所定値以下となった場合または所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断することができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0399】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球1150の光度を検出する光度検出部1308を備え、電球取外し完了判断部1304が、光度検出部1308の検出結果に基づいて、電球1150の光度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断することができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0400】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球1150の温度を検出する温度検出部1309を備え、電球取外し完了判断部1304が、温度検出部1309の検出結果に基づいて、電球1150の温度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断することができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0401】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し装置1100は、さらに、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部1305と、撮像部1305によって撮像された画像または映像を送信する送信部1310と、を備えることができる。これにより、電球1150の取り外し作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0402】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、無人航空機1100が、ソケット1160に口金1151が螺合されている電球1150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置(無人航空機1100)を移動させ、電球1150を把持し、電球1150を把持した状態で、口金1151とソケット1160との螺合を解除するように、当該電球1150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、人手を介することなく、自動で電球1150をソケット1160から取り外すことができる。
【0403】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、自装置(無人航空機1100)自体を回転させることで、電球1150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、電球1150とソケット1160の螺合を解除するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0404】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、自装置(無人航空機1100)自体の回転とは独立して電球1150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、自装置(電球取外し装置1100)自体を回転(自転)させることなく、電球1150とソケット1160の螺合を解除することができる。
【0405】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、自装置(無人航空機1100)の移動先の位置情報を記憶し、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果および記憶された自装置(無人航空機1100)の移動先の位置情報に基づいて、自装置(無人航空機1100)を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球取外し装置1100)を移動先のソケット1160(電球1150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0406】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット1160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット1160に対しても確実に螺合を解除することができる。
【0407】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(無人航空機1100)の移動先のソケット1160(電球1150)が所在する位置を確実に知ることができる。
【0408】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置(無人航空機1100)を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球取外し装置1100)を移動先の位置へ移動させることができる。
【0409】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150を把持可能な位置へ自装置(無人航空機1100)が到達したか否かを判断し、判断結果に基づいて、当該位置へ自装置(無人航空機1100)が到達した場合に、電球1150を把持する、処理を実行することができる。これにより、より確実に電球1150を把持することができる。
【0410】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置(無人航空機1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0411】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、撮像された電球1150の画像または映像が、自装置(無人航空機1100)が電球1150を把持可能な位置に到達した際の電球1150の画像または映像と一致した場合に、自装置(無人航空機1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0412】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150の把持機構の所定の箇所が電球1150に接触した場合に、自装置(無人航空機1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、接触センサー1215の検出結果に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0413】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150を正常に把持できたか否かを判断し、判断結果に基づいて、電球1150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、電球1150の取り外し、取り外した電球1150の搬送をより確実におこなうことができる。
【0414】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150の画像または映像を撮像し、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、電球1150が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、電球1150を正常に把持できたと判断する、処理を実行することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0415】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150の把持機構の所定の箇所が電球1150に接触した場合に、電球1150を正常に把持できたと判断する、処理を実行することができる。これにより、接触センサー1215の検出結果に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0416】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたか否かを判断し、判断結果に基づいて、電球1150の回転を停止し、回転が停止した後、電球1150を把持した状態で、自装置(無人航空機1100)を所定の位置へ移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実にかつ迅速に電球を取り外し、および取り外した電球の搬送をおこなうことができる。
【0417】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、ソケット1160に隠れて見えなくなっていた口金1151の所定部分が見えるようになった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断する、処理を実行することができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0418】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150を把持している把持部にかかる電球1150の回転方向における把持トルクを検出し、把持トルクの検出結果に基づいて、把持トルクが所定値以下となった場合または所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断する、処理を実行することができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0419】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150の光度を検出し、光度の検出結果に基づいて、電球1150の光度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断する、処理を実行することができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0420】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150の温度を検出し、温度の検出結果に基づいて、電球1150の温度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160に装着できたと判断する、処理を実行することができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0421】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外し方法は、さらに、無人航空機1100が、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行することができる。これにより、電球1150の取り外し作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0422】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、無人航空機1100に、ソケット1160に口金1151が螺合されている電球1150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置(無人航空機1100)を移動させ、電球1150を把持し、電球1150を把持した状態で、口金1151とソケット1160との螺合を解除するように、当該電球1150を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、人手を介することなく、自動で電球150をソケット1160から取り外すことができる。
【0423】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、自装置(無人航空機1100)自体を回転させることで、電球1150を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、電球1150とソケット1160の螺合を解除するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0424】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、自装置(無人航空機1100)自体の回転とは独立して電球1150を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、自装置(電球取外し装置1100)自体を回転(自転)させることなく、電球1150とソケット1160の螺合を解除することができる。
【0425】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、自装置(無人航空機1100)の移動先の位置情報を記憶し、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果および記憶された自装置(無人航空機1100)の移動先の位置情報に基づいて、自装置(無人航空機1100)を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取外し装置1100)を移動先のソケット1160(電球1150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0426】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット1160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット1160に対しても確実に螺合を解除することができる。
【0427】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(無人航空機1100)の移動先のソケット1160(電球1150)が所在する位置を確実に知ることができる。
【0428】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置(無人航空機1100)を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球取外し装置1100)を移動先の位置へ移動させることができる。
【0429】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150を把持可能な位置へ自装置(無人航空機1100)が到達したか否かを判断し、判断結果に基づいて、位置へ自装置(無人航空機1100)が到達した場合に、電球1150を把持する、処理を実行させることができる。これにより、より確実に電球1150を把持することができる。
【0430】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置(無人航空機1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0431】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、撮像された電球1150の画像または映像が、自装置(無人航空機1100)が電球1150を把持可能な位置に到達した際の電球1150の画像または映像と一致した場合に、自装置(無人航空機1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0432】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150の把持機構の所定の箇所が電球1150に接触した場合に、自装置(無人航空機1100)が電球1150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、接触センサー1215の検出結果に基づき、より確実に電球1150を把持することができる。
【0433】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150を正常に把持できたか否かを判断し、判断結果に基づいて、電球1150を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、電球1150の取り外し、および、取り外した電球1150の搬送をより確実におこなうことができる。
【0434】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150の画像または映像を撮像し、撮像部1305によって撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、電球1150が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、電球1150を正常に把持できたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0435】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150の把持機構の所定の箇所が電球1150に接触した場合に、電球1150を正常に把持できたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、接触センサー1215の検出結果に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0436】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたか否かを判断し、判断結果に基づいて、電球1150の回転を停止し、回転が停止した後、電球1150を把持した状態で、自装置(無人航空機1100)を所定の位置へ移動させる、処理を実行させることができる。これにより、より確実にかつ迅速に電球の取り外し、および取り外した電球の搬送をおこなうことができる。
【0437】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、ソケット1160に隠れて見えなくなっていた口金1151の所定部分が見えるようになった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0438】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150を把持している把持部にかかる電球1150の回転方向における把持トルクを検出し、把持トルクの検出結果に基づいて、把持トルクが所定値以下となった場合または所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0439】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150の光度を検出し、光度の検出結果に基づいて、電球1150の光度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160から取外しできたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0440】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150の温度を検出し、温度の検出結果に基づいて、電球1150の温度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、電球1150が正常にソケット1160に装着できたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球1150が取り外されたことを確実に判断することができる。
【0441】
また、この発明にかかる実施の形態2の電球取外しプログラムは、さらに、無人航空機1100に、電球1150およびソケット1160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行させることができる。これにより、電球1150の取り外し作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0442】
なお、この実施の形態で説明した電球取外し方法は、あらかじめ用意されたプログラムを、無人航空機1100のほか、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することもできる。このプログラムは、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、USBメモリ、SSDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0443】
以下、実施の形態2の内容について付記(付記201~付記260)として記載する。
【0444】
(付記201)
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部と、
前記電球を把持する電球把持部と、
前記電球把持部が前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとの螺合を解除するように、当該電球を回転させる回転部と、
を備えたことを特徴とする電球取外し装置。
【0445】
(付記202)
前記回転部は、自装置自体を回転させることで、前記電球を回転させることを特徴とする付記201に記載の電球取外し装置。
【0446】
(付記203)
前記回転部は、自装置自体の回転とは独立して前記電球を回転させることを特徴とする付記201に記載の電球取外し装置。
【0447】
(付記204)
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))受信部と、
自装置の移動先の位置情報を記憶する記憶部と、
を備え、
前記移動部は、前記GNSS受信部による測位結果および前記記憶部に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記201~203のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0448】
(付記205)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記204に記載の電球取外し装置。
【0449】
(付記206)
前記移動先の情報を受信する受信部を備え、
前記記憶部は、前記受信部によって受信された移動先の情報を記憶することを特徴とする付記204または205に記載の電球取外し装置。
【0450】
(付記207)
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記移動部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記201~206のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0451】
(付記208)
前記電球把持部が前記電球を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する到達判断部を備え、
前記電球把持部は、前記到達判断部による判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を把持することを特徴とする付記201~207のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0452】
(付記209)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記到達判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記208に記載の電球取外し装置。
【0453】
(付記210)
前記到達判断部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記209に記載の電球取外し装置。
【0454】
(付記211)
前記到達判断部は、前記電球把持部の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記208~210のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0455】
(付記212)
前記電球把持部が前記電球を正常に把持できたか否かを判断する電球把持判断部を備え、
前記回転部は、前記電球把持判断部による判断結果に基づいて、前記電球を回転させることを特徴とする付記201~211のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0456】
(付記213)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記電球把持判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、前記電球が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、前記電球を正常に把持できたと判断することを特徴とする付記212に記載の電球取外し装置。
【0457】
(付記214)
前記電球把持判断部は、前記電球把持部の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、前記電球を正常に把持できたと判断することを特徴とする付記212または213に記載の電球取外し装置。
【0458】
(付記215)
前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたか否かを判断する電球取外し完了判断部を備え、
前記回転部は、電球取外し完了判断部による判断結果に基づいて、前記電球の回転を停止し、
前記移動部は、前記回転部による回転が停止した後、前記電球把持部が前記電球を把持した状態で、自装置を所定の位置へ移動させることを特徴とする付記201~214のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0459】
(付記216)
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記電球取外し完了判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、前記ソケットに隠れて見えなくなっていた前記口金の所定部分が見えるようになった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断することを特徴とする付記215に記載の電球取外し装置。
【0460】
(付記217)
前記回転部による前記電球の回転方向における前記電球把持部にかかる把持トルクを検出するトルク検出部を備え、
前記電球取外し完了判断部は、前記トルク検出部の検出結果に基づいて、前記把持トルクが所定値以下となった場合または所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断することを特徴とする付記215または216に記載の電球取外し装置。
【0461】
(付記218)
前記電球の光度を検出する光度検出部を備え、
前記電球取外し完了判断部は、前記光度検出部の検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断することを特徴とする付記215~217のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0462】
(付記219)
前記電球の温度を検出する温度検出部を備え、
前記電球取外し完了判断部は、前記温度検出部の検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断することを特徴とする付記215~218のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0463】
(付記220)
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする付記201~219のいずれか一つに記載の電球取外し装置。
【0464】
(付記221)
無人航空機が、
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球を把持し、
前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとの螺合を解除するように、当該電球を回転させる、
処理を実行することを特徴とする電球取外し方法。
【0465】
(付記222)
前記無人航空機が、
自装置自体を回転させることで、前記電球を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記221に記載の電球取外し方法。
【0466】
(付記223)
前記無人航空機が、
自装置自体の回転とは独立して前記電球を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記221に記載の電球取外し方法。
【0467】
(付記224)
前記無人航空機が、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果および記憶された自装置の移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記221~223のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0468】
(付記225)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記224に記載の電球取外し方法。
【0469】
(付記226)
前記無人航空機が、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行することを特徴とする付記224または225に記載の電球取外し方法。
【0470】
(付記227)
前記無人航空機が、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
解析結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記221~226のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0471】
(付記228)
前記無人航空機が、
前記電球を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を把持する、 処理を実行することを特徴とする付記221~227のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0472】
(付記229)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、 処理を実行することを特徴とする付記228に記載の電球取外し方法。
【0473】
(付記230)
前記無人航空機が、
撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記229に記載の電球取外し方法。
【0474】
(付記231)
前記無人航空機が、
前記電球の把持機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記228~230のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0475】
(付記232)
前記無人航空機が、
前記電球を正常に把持できたか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記221~231のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0476】
(付記233)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、前記電球が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、前記電球を正常に把持できたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記232に記載の電球取外し方法。
【0477】
(付記234)
前記無人航空機が、
前記電球の把持機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、前記電球を正常に把持できたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記232または233に記載の電球取外し方法。
【0478】
(付記235)
前記無人航空機が、
前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球の回転を停止し、
前記回転が停止した後、前記電球を把持した状態で、自装置を所定の位置へ移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記221~234のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0479】
(付記236)
前記無人航空機が、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、前記ソケットに隠れて見えなくなっていた前記口金の所定部分が見えるようになった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記235に記載の電球取外し方法。
【0480】
(付記237)
前記無人航空機が、
前記電球を把持している把持部にかかる前記電球の回転方向における把持トルクを検出し、
前記把持トルクの検出結果に基づいて、前記把持トルクが所定値以下となった場合または所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記235または236に記載の電球取外し方法。
【0481】
(付記238)
前記無人航空機が、
前記電球の光度を検出し、
前記光度の検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記235~237のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0482】
(付記239)
前記無人航空機が、
前記電球の温度を検出し、
前記温度の検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記235~238のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0483】
(付記240)
前記無人航空機が、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行することを特徴とする付記221~239のいずれか一つに記載の電球取外し方法。
【0484】
(付記241)
無人航空機に、
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球を把持し、
前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとの螺合を解除するように、当該電球を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする電球取外しプログラム。
【0485】
(付記242)
前記無人航空機に、
自装置自体を回転させることで、前記電球を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする付記241に記載の電球取外しプログラム。
【0486】
(付記243)
前記無人航空機に、
自装置自体の回転とは独立して前記電球を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする付記241に記載の電球取外しプログラム。
【0487】
(付記244)
前記無人航空機に、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果および記憶された自装置の移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記241~243のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0488】
(付記245)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記244に記載の電球取外しプログラム。
【0489】
(付記246)
前記無人航空機に、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行させることを特徴とする付記244または245に記載の電球取外しプログラム。
【0490】
(付記247)
前記無人航空機に、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
解析結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記241~246のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0491】
(付記248)
前記無人航空機に、
前記電球を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を把持する、 処理を実行させることを特徴とする付記241~247のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0492】
(付記249)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、 処理を実行させることを特徴とする付記248に記載の電球取外しプログラム。
【0493】
(付記250)
前記無人航空機に、
撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記249に記載の電球取外しプログラム。
【0494】
(付記251)
前記無人航空機に、
前記電球の把持機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記248~250のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0495】
(付記252)
前記無人航空機に、
前記電球を正常に把持できたか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする付記241~251のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0496】
(付記253)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、前記電球が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、前記電球を正常に把持できたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記252に記載の電球取外しプログラム。
【0497】
(付記254)
前記無人航空機に、
前記電球の把持機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、前記電球を正常に把持できたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記252または253に記載の電球取外しプログラム。
【0498】
(付記255)
前記無人航空機に、
前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球の回転を停止し、
前記回転が停止した後、前記電球を把持した状態で、自装置を所定の位置へ移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記241~254のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0499】
(付記256)
前記無人航空機に、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、前記ソケットに隠れて見えなくなっていた前記口金の所定部分が見えるようになった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記255に記載の電球取外しプログラム。
【0500】
(付記257)
前記無人航空機に、
前記電球を把持している把持部にかかる前記電球の回転方向における把持トルクを検出し、
前記把持トルクの検出結果に基づいて、前記把持トルクが所定値以下となった場合または所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記255または256に記載の電球取外しプログラム。
【0501】
(付記258)
前記無人航空機に、
前記電球の光度を検出し、
前記光度の検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットから取外しできたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記255~257のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0502】
(付記259)
前記無人航空機に、
前記電球の温度を検出し、
前記温度の検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定時間以上連続して所定値以下となった場合に、前記電球が正常に前記ソケットに装着できたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記255~258のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0503】
(付記260)
前記無人航空機に、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行させることを特徴とする付記241~259のいずれか一つに記載の電球取外しプログラム。
【0504】
<実施の形態3>
(電球点検装置の外観の一例)
図21Aおよび
図21Bは、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図である。
図21Aは電球を把持していない状態を、
図21Bは電球を把持し、ソケットから取り外している途中の状態を、それぞれ示している。
【0505】
図21A、
図21Bからもわかるように、電球点検装置2100は、たとえば無人航空機(ドローン)によって構成される。以下、電球点検装置2100を無人航空機(ドローン)とも呼ぶ。
図21A、
図21Bにおいて、電球点検装置2100である無人航空機(ドローン)は、具体的には、たとえば、周辺に4つのプロペラ2101a~2101dを備えたクアッドコプターを採用することができる。
【0506】
無人航空機(ドローン)2100は、クアッドコプターに限るものではなく、6つのプロペラを備えたヘキサコプター、8つのプロペラを備えたオクトコプターなど、各種のマルチコプターを採用することができる。無人航空機(ドローン)2100は、複数のプロペラ(4つのプロペラ2101a~2101d)の回転方向および回転数をそれぞれ独立して制御することによって、無人航空機(ドローン)2100の姿勢を維持し、また、無人航空機(ドローン)2100の上昇、下降、水平移動、時計回りおよび反時計回りの回転(自転)などをおこなうことができる。
【0507】
また、無人航空機2100は、プロペラを備えたものには限定されない。プロペラ以外の駆動によって空中を飛行するものあるいはそれらとプロペラを組み合わせたものであってもよい。
【0508】
電球点検装置2100である無人航空機(ドローン)は、電球2150を把持する把持機構2102と、把持機構2102と無人航空機(ドローン)を接続する接続部材2103とを備える。
図21A、
図21Bにおいては、接続部材2103は、たとえば棒状の部材によって構成されている。しかしながら棒状の部材に限定されるものではない。接続部材2103は、たとえば、筐体の中心、すなわち4つのプロペラ2101a~2101dの中心付近に、接続部材2103の一端が接続され、他端に把持機構2102が設けられる。
【0509】
把持機構2102は、複数(
図21A、
図21Bでは4つ)のアーム2104(2104a~2104d)から構成される。アーム2104は、把持機構2102の内部に内蔵された図示を省略する一つまたは複数のモーターやギア列、ワイヤーなどによって駆動し、各アーム2104が離間する方向から近づく方向(中心方向)への動き、ガラス球2152の曲面に沿ってアーム2104およびアーム2104の各関節が駆動することによって、アーム2104の付け根部分(後述する
図26に示すパーム部2601)とともに、ガラス球2152を包み込むように電球を把持する。反対に、アーム2104が中心方向から離間する方向へ動くことで電球2150の把持を解除する。
【0510】
ガラス球2152のサイズや形状によって、アーム2104の駆動制御内容が変更され、最適な把持力によって複数の種類(形状)のガラス球2152を把持することができる。
【0511】
各アーム2104においてガラス球2152と接する部分には、把持補助部材2105が設けられていてもよい。把持補助部材2105は、ガラス球2152を傷つけたり、電球2150を破損しないようにするための緩衝部材としての機能と、ガラス球2152を把持した状態で、ソケット(レセプタクル)2160に対して電球2150を螺合したり、螺合を解除する際に、アーム2104内で電球2150が回動(回転)してしまわないような滑り止め部材としての機能の少なくとも2つの機能を有するような材質によって形成される。
【0512】
また緩衝部材としての機能を有する材質の把持補助部材2105と、滑り止め部材としての機能を有する把持補助部材2105を複数のアームにそれぞれ別々に(たとえば交互に)設けるようにしてもよい。把持補助部材2105は、アーム2104に一体として設けてもよく、把持補助部材2105を別途貼り付けるようにしてもよい。
【0513】
アーム2104に把持補助部材2105を設けることにより、電球2150のガラス球2152を把持したアーム2104内で電球2150が空転することがなく、電球2150を確実にソケット2160に取り付ける(装着する)ことができたり、ソケット2160から取り外すことができたりする。
【0514】
無人航空機(ドローン)2100の本体には、接続された接続部材2103をその長手方向の中心を軸として時計回りおよび反時計回りに回転(回動)させる回転機構(図示を省略)を備えている。回転機構はモーターによって駆動することができる。接続部材2103が回転(回動)することによって、把持機構2102も回転(回動)するため、把持機構2102に把持されている電球2150も同様に回転し、それにより、ソケット2160との螺合、あるいは、螺合の解除をすることができる。
【0515】
接続部材2103は、把持機構2102および無人航空機(ドローン)からそれぞれ着脱可能である。したがって、接続部材2103を設けずに、把持機構2102を直接、無人航空機(ドローン)本体に取り付けるようにしてもよい。また、接続部材2103の長さは電球を取り付けるあるいは取り外す位置や周囲の状況に応じて、適宜変更することができる。すなわち、複数種類の長さの接続部材2103を交換して用いることができる。また、接続部材2103自体が伸縮可能な機構を備えていてもよい。
【0516】
また把持機構2102は、無人航空機(ドローン)本体に一体的に形成されていてもよい。すなわち、接続部材2103を用いることなく、無人航空機(ドローン)本体が電球2150を把持する機構(把持機構2102と同様のもの、あるいは、把持機構2102とはその構成などが異なるもの)を備えていてもよい。
【0517】
また把持機構2102は、電球2150を把持し、把持した電球2150を自動で脱着(把持を解除)することができれば、このような構成でなくてもよい。たとえば、図示を省略するが、電球2150を吸着することで把持するものであってもよい。
【0518】
また、
図21Aおよび
図21Bにおいては、図示は省略するが、電球点検装置2100である無人航空機(ドローン)は、カメラ2205を備えている。カメラ2205は、たとえば、汎用的なデジタルカメラによって実現することができる。電球点検装置2100は、カメラ2205により、電球点検装置2100の周囲の画像を撮影する。したがって、
図21A、
図21Bにおいては図示は省略するが、把持機構2102の周辺が撮影できるような位置に装着するようにすればよい。その位置は限定されない。
【0519】
カメラ2205は、把持機構2102や接続部材2103に設けるようにしてもよい。より具体的には、カメラ2205は、把持機構2102の電球を把持した際に電球に接触する付近たとえばアーム2104a~2104dまたはアーム2104a~2104dの付け根部分(パーム部2601)などに設けるようにしてもよい。
【0520】
電球点検装置2100が備えるカメラ2205は、1台であってもよく、複数台であってもよい。複数台のカメラ2205を備える電球点検装置2100においては、1種類のカメラ2205に限るものではなく、異なる複数種類のカメラ2205を備えていてもよい。
【0521】
カメラ2205は、電球点検装置2100に対して、姿勢の調整が可能な状態で連結されていてもよい。カメラ2205は、具体的には、たとえば、電球点検装置2100の底面部にボールジョイントなどの自在継手を介して連結することができる。カメラ2205を、ボールジョイントなどの自在継手を介して電球点検装置2100と連結することにより、カメラ2205の姿勢の調整にかかる高い自由度を確保することができる。
【0522】
さらに、電球点検装置2100は、自装置(ドローン)に対するカメラ2205の姿勢を変化させる駆動機構を備えていてもよい。これにより、人手を介さずに、電球点検装置2100に対するカメラ2205の姿勢を調整することができる。この駆動機構は、たとえば、モーターやギア列などによって構成することができる。電球点検装置2100に対するカメラ2205の姿勢を人手を介さずに調整可能とすることにより、電球点検装置2100の姿勢にかかわらず、電球点検装置2100の飛行中に、撮影方向を任意に調整することができる。カメラ2205は、ズーム機能を備えていてもよい。
【0523】
電球点検装置2100は、ワイヤレス電力伝送(Wireless Power Transfer、Contactless Power Transmission)における受電コイルを備えていてもよい。ワイヤレス電力伝送(ワイヤレス給電)は、
図22に示すバッテリー2203に対して、充電用接点を介することなく電力を受電する技術であって、非接触給電あるいは無線給電などとも称される。
【0524】
受電コイルは、電球点検装置2100の筐体の外装面よりも内側に設けられる。これにより、雨露などの水滴や手油などによる受電コイルの劣化や故障を回避することができる。電球点検装置2100は、受電コイルに代えて、あるいは、加えて、バッテリー2203の充電のための充電用接点を備えていてもよい。
【0525】
電球点検装置2100は、さらに、太陽光などの外光によって発電する、ソーラーセル(太陽電池)2206を備えていてもよい。ソーラーセル2206は、たとえば、電球点検装置2100の筐体における上側の面に設けるとよい。これにより、飛行中に確実に外光を取り入れて効率よく発電することができる。また、ソーラーセル2206を備えることにより、飛行中も充電することができるため、1回当たりの飛行時間を長く確保することができる。
【0526】
また電球点検装置2100は、図示を省略するスピーカーを備えていてもよい。電球2150の取り付けの状況を検知して、検知した状況に応じて、スピーカーから、警告音、確認音や、『点検開始!』、『点検完了!』、『点検異常発生!』などの音声を発生させるようにしてもよい。これにより、地上の作業者に点検の状況を的確に知らせることができる。
【0527】
また電球点検装置2100は、図示を省略するLEDランプを備えていてもよい。電球2150の取り付けの状況を検知して、検知した状況に応じて、赤色、青色、黄色などを発光し、地上の作業者に取り付けの状況を的確に知らせることができる。
【0528】
(電球点検装置のハードウエア構成)
つぎに、電球点検装置2100のハードウエア構成について説明する。
図22は、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【0529】
図22に示すように、電球点検装置(無人航空機)2100は、制御回路2201、通信I/F2202、バッテリー2203、モーター2204、カメラ2205、ソーラーセル2206などによって構成される。また電球点検装置2100は、トルクセンサー2211、照度センサー2212、温度センサー2213、GPSセンサー2214、接触センサー2215、各種センサー(加速度センサー、対物センサーなど)2216などのセンサーを備えている。電球点検装置2100が備える各部2201~2206、2211~2216は、バス2200によって接続されている。
【0530】
各構成部2201~2206、2211~2216については、実施の形態1の電球取付装置100に示した各構成部201~206、211~216と同様の内容なので、それらの詳細な説明については省略する。
【0531】
(電球点検装置の機能的構成)
図23は、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0532】
図23において、電球点検装置(無人航空機)2100は、電球把持部2301、移動部2302、回動部2303、交換要否判断部2304、撮像部2305、解析部2306、トルク検出部2307、光度検出部2308、温度検出部2309、送信部2310、GNSS受信部2311、記憶部2312、受信部2313、到達判断部2314、電球把持判断部2315の各構成部を備える。
【0533】
電球把持部2301は、電球2150を把持する機能を有し、電球2150を把持することができる。また電球把持部2301は、把持した電球2150の把持を解除する機能を有し、把持した電球2150の把持を解除することができる。電球把持部2301は、具体的には、たとえば
図21A、
図21Bに示した把持機構2102、
図22に示した制御回路2201などによってその機能を実現することができる。
【0534】
電球把持部2301は、たとえば、口金2151をソケット2160に螺合できるように、電球2150のガラス球2152の表面部分を把持機構2102によって把持することで電球2150を把持することができる。また、ソケット2160に螺合されている電球2150の螺合を解除できるように、ガラス球2152部分を把持機構2102によって把持することで電球2150を把持することができる。
【0535】
移動部2302は、空中を飛行して自装置である電球点検装置(無人航空機)2100を移動させる。具体的には、移動部2302はたとえば、ソケット2160に取り付けられている電球2150を把持可能な位置へ電球点検装置(無人航空機)2100を移動させる。また、電球を取り付ける場合には、取り付けるソケット2160の開口部2161に当該電球2150の口金2151(たとえば口金2151の先端付近)を当接させるように空中を飛行して自装置である電球点検装置(無人航空機)2100を移動させる。
【0536】
移動部2302は、具体的には、たとえば
図21A、
図21Bに示したプロペラ2101、
図22に示したモーター2204、制御回路2201などによってその機能を実現することができる。
【0537】
移動部2302は、制御回路2201がモーター2204を制御して、プロペラ2101a~2101dをそれぞれ独立して回転させることで、自装置を空中に浮上させることができる。そして、その状態で、さらに制御回路2201がモーター2204を制御して、各プロペラ2101a~2101dの回転速度を変化させることによって、自装置を所定の位置(ソケット2160に口金2151が螺合されている電球2150を把持可能な位置)に自装置を移動させる。
【0538】
回動部2303は、電球把持部2301が電球2150を把持した状態で、口金2151とソケット2600とが螺合する方向にあるいはその螺合を解除する方向に、電球2150を回動(回転)させる。
【0539】
回動部2303は、具体的には、たとえば
図21A、
図21Bに示したプロペラ2101、
図22に示したモーター2204、制御回路2201などによってその機能を実現することができる。
【0540】
回動部2303は、空中を飛行しながら自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)自体を回動(回転)させることで、電球把持部2301によって把持されている電球2150を回動(回転)させることができる。
【0541】
具体的には、回動部2303は、ソケット2160の開口部2161に電球2150の口金2151を当接させた状態で、その位置においてホバリングをおこなう。そして、回動部2303は、4つのプロペラ2101a~2101dのそれぞれの回転速度を調整することによって、無人航空機(ドローン)本体の中心、すなわち接続部材2103が接続されている位置を中心として、ドローンを時計回り方向または反時計回り方向に自転させることができる。
【0542】
また回動部2303は、空中を飛行しながら自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)自体を回動(回転)させる代わりに、自装置自体の回動(回転)とは独立して、電球2150を回動(回転)させるようにしてもよい。
【0543】
具体的には、回動部2303は、ソケット2160の開口部2161に電球2150の口金2151を当接させた状態で、その位置においてホバリングをおこなう。そして、回動部2303は、モーター2204を駆動して、接続部材2103をその長手方向の中心を軸として時計回りおよび反時計回りに回動(回転)させる。これによって、把持機構2102および把持機構2102に把持されている電球2150も同様に回動(回転)し、それにより、当該電球2150とソケット2160との螺合、あるいは、螺合の解除をすることができる。
【0544】
回動部2303は、このように自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)自体を回動(回転)させることで、あるいは、自装置自体の回動(回転)とは独立した回動(回転)機構を備えることで、電球2150を口金2151の挿入方向の中心を軸として回動(回転)させることができる。これらの回動(回転)方法は併用してもよい。すなわち、自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)自体を回動(回転)させるとともに、回動(回転)機構による回動(回転)駆動によって、電球2150を回動(回転)させるようにしてもよい。またこれらの回動(回転)方法を、状況によって使い分けるようにしてもよい。たとえば、どちらかの一方の方法を主として用いて、他方を従として用いるようにしてもよい。
【0545】
交換要否判断部2304は、電球2150の交換の要否を判断する。交換要否判断部2304は、具体的には、たとえば
図22に示した制御回路2201などによってその機能を実現することができる。
【0546】
回動部2303は、交換要否判断部2304による判断結果に基づいて、電球2150の交換が不要である場合に、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向に当該電球2150を回動させて、当該電球2150をソケット2160に正常に装着させることができる。そして回動部2303は、電球2150をソケット2160に正常に装着させた後に、回動を停止する。電球把持部2301は、回動部2303による回動が停止した後、電球2150の把持を解除する。このようにして、電球2150の緩みを是正するように装着し直してから電球2150の把持を解除することで、点検作業は終了する。
【0547】
また回動部2303は、交換要否判断部2304による判断結果に基づいて、電球2150の交換が必要である場合に、口金2151とソケット2160との螺合を解除する回動方向に当該電球2150を回動させて、当該電球2150をソケットから取り外すことができる。電球の取り外し処理については、実施の形態2において説明したので、詳細な説明は省略する。
【0548】
撮像部2305は、電球2150の画像または映像を撮像する。撮像部2305は、具体的には、たとえば
図22に示したカメラ2205、制御回路2201、などによってその機能を実現することができる。
【0549】
解析部2306は、撮像部2305によって撮像された画像または映像を解析する。解析部2306は、具体的には、たとえば
図22に示した制御回路2201などによってその機能を実現することができる。
【0550】
そして交換要否判断部2304は、解析部2306の解析結果に基づいて、電球2150が点灯した場合に、当該電球2150の交換が不要であると判断することができる。反対に、電球2150が点灯しなかった場合に、当該電球2150の交換が必要であると判断するようにしてもよい。
【0551】
トルク検出部2307は、回動部2303による電球2150の回動(回転)方向における電球把持部2301にかかる把持トルクを検出する。トルク検出部2307は、具体的には、たとえば
図22に示したトルクセンサー2211などによってその機能を実現することができる。
【0552】
そして交換要否判断部2304は、トルク検出部2307の検出結果に基づいて、把持トルクに異常があった場合に、当該電球2150の交換が必要であると判断することができる。具体的には、口金2151の異常、あるいはソケット2160の異常であると判断することができる。
【0553】
光度検出部2308は、電球2150を時計回り・反時計回りに回動させた状態で、電球の光度を検出する。光度検出部2308は、具体的には、たとえば
図22に示した照度センサー2212などによってその機能を実現することができる。
【0554】
そして交換要否判断部2304は、光度検出部2308の検出結果に基づいて、電球2150の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、当該電球2150の交換が不要であると判断することができる。反対に、光度が所定値以下の場合または所定時間以上連続して所定値以上とならなかった場合に、当該電球2150の交換が必要であると判断するようにしてもよい。
【0555】
すなわち、電球2150が正常にソケット2160に装着されている状態においては、口金2151の先端がソケット2160の電極に接触することによって電球2150に通電され、電球2150が点灯する。
【0556】
光度検出部2308は、電球2150が消灯することによる光度の変化(低下)を検出して、電球2150の回転が継続されている状態で、光度が所定時間にわたり所定値以下となった場合には、電球2150が正常にソケット2160から取り外されたと判断することができる。
【0557】
このように、通電した状態で、取り付けた電球2150が消灯することを確認することができるため、より確実な電球の取外しの確認をすることができる。また、作業員の人手によっておこなわずに済む(直接、手で電球2150に触れずに済む)ので、通電した状態でも作業員が感電するリスクを確実に回避することができ、安全な作業をおこなうことができる。
【0558】
温度検出部2309は、電球2150を時計回り・反時計回りに回動させた状態で、電球2150の温度を検出する。温度検出部2309は、具体的には、たとえば
図22に示した温度センサー2213などによってその機能を実現することができる。
【0559】
そして、交換要否判断部2304は、温度検出部2309の検出結果に基づいて、電球2150の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、当該電球2150が点灯し発熱していることから、当該電球2150の交換が不要であると判断することができる。反対に、温度が所定値以下となった場合または所定時間以上連続して所定値以上とならなかった場合に、当該電球2150が点灯しておらず発熱していないことから、当該電球2150の交換が必要であると判断するようにしてもよい。
【0560】
このように、通電した状態で、取り付けた電球2150が点灯することを確認することができ、点灯すると電球2150が発熱して温度が上昇することを利用して、より確実な電球の点検をすることができる。また、作業員の人手でおこなわずに済む(直接、手で電球2150に触れずに済む)ので、通電した状態でも作業員が感電したり、電球の熱でやけどをするリスクを確実に回避することができ、安全な作業をおこなうことができる。
【0561】
交換要否判断部2304は、解析部2306の解析結果、トルク検出部2307の検出結果、光度検出部2308の検出結果、温度検出部2309の検出結果の4つの結果のうちのいずれか一つにより電球点灯完了を判断してもよく、また、4つのうちの2つ以上の結果を総合して電球点灯完了を判断してもよい。電球2150を取り付ける状況や環境などの条件により、いずれの結果を用いるかを変更してもよく、また複数の結果を用いる場合に、それらの組み合わせを自由に選択してもよい。また、4つの結果以外の情報に基づいて電球点灯完了を判断するようにしてもよい。
【0562】
送信部2310は、撮像部2305によって撮像された電球2150およびソケット2160の少なくともいずれかの画像または映像を送信する。画像または映像の送信先は、たとえば、操縦機250であったり、また、管理サーバー260であってもよい。送信部2310は、具体的には、たとえば
図22に示した通信I/F2202などによってその機能を実現することができる。
【0563】
撮像部2305は、電球2150の取り付け作業の前の状態、取外し作業中の状態、取外し作業の後の状態の画像または映像をそれぞれ撮影する。このように、送信部2310が画像または映像を送信することにより、電球2150の取外し作業の状態(状況)を利用者は知ることができる。また、電球点検作業の状態(状況)を管理することができる。
【0564】
また撮像部2305が、電球2150の口金2151付近の画像または映像を撮像し、解析部2306が、撮像部2305によって撮像された画像または映像を解析する。そして、移動部2302が、解析部2306の解析結果に基づいて、自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)を移動させるようにしてもよい。
【0565】
また撮像部2305は、口金2151または口金2151の周辺に設けられた、図示を省略する二次元コードなどを読み取るようにしてもよい。この二次元コードには、ソケット2160に関する情報や、使用可能な電球2150の種類などに関する情報と関連付けされている。解析部2306は、その二次元コードの情報を解析するようにしてもよい。
【0566】
このように、解析部2306の口金2151付近の画像または映像の解析結果に基づいて、移動先の位置を特定することができるので、移動部2302はより確実に、点検の対象となる電球2150を把持可能な位置へ自装置を移動させることができる。
【0567】
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)受信部2311は、自装置の現在位置を測位する。GNSS受信部2311は、具体的には、
図22に示したGPSセンサー2214などによってその機能を実現することができる。そして移動部2302は、GNSS受信部2311による測位結果に基づいて、自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)を移動させるようにしてもよい。
【0568】
このように、GNSS受信部2311による測位結果に基づいて、移動先の位置を特定することができるので、移動部2302はより、電球2150を把持可能な位置へ自装置を移動させることができる。
【0569】
また移動部2302は、記憶部2312に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)を移動させるようにしてもよい。記憶部2312は、具体的には、たとえば
図22に示した制御回路2201(のメモリ)などによってその機能を実現することができる。
【0570】
ここで、移動先の位置情報は、より詳細な緯度経度情報であってもよい。また移動先のソケット2160(またはソケット2160に装着された電球2150)の位置を特定することができる情報であれば、緯度経度情報に限定されない。また、移動先の位置情報には、当該移動先におけるソケット2160の傾きに関する角度情報を含んでいてもよい。たとえば、ソケット2160が垂直方向に取り付けられている場合以外には、移動部2302は、当該傾きに関する角度情報に基づいて、自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)を当該角度に傾けることで電球2150の把持方向を調整して移動させるようにすることができる。
【0571】
また記憶部2312には、移動先の位置情報のほか、移動先のソケット2160に関する情報(ソケット2160の種類、特徴など)、使用している電球の種類に関する情報、交換工事に関する情報(前回の交換時期、清掃時期、工事履歴など)が記憶されていてもよい。これらの情報により、より効率的にかつ確実に(不慮の事故や誤工事を防止して)電球の交換工事をおこなうことができる。
【0572】
受信部2313は、自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)の移動先の情報を受信する。受信部2313は、具体的には、たとえば
図22に示した通信I/F2202などによってその機能を実現することができる。
【0573】
そして記憶部2312は、受信部2313によって受信された移動先の情報を記憶する。移動先の情報の受信元は、たとえば、操縦機250であったり、また、管理サーバー260であってもよい。このように点検する電球2150(ソケット2160)の位置情報を容易にかつ確実に取得することができる。
【0574】
到達判断部2314は、電球把持部2301が電球2150を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する。そして電球把持部2301は、到達判断部2314による判断結果に基づいて、電球2150を把持可能な位置へ自装置が到達した場合に、電球2150を把持することができる。
【0575】
到達判断部2314は、具体的には、たとえば
図22に示した制御回路2201などによってその機能を実現することができる。
【0576】
また撮像部2305が、電球の画像または映像を撮像し、解析部2306が、撮像部2305によって撮像された画像または映像を解析する。そして到達判断部2314は、解析部2306の解析結果に基づいて、自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。
【0577】
より具体的には、到達判断部2314は、撮像部2305によって撮像された電球2150の画像または映像が、自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)が電球2150を把持可能な位置に到達した際の電球2150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。すなわち、画像認識により、撮像された画像または映像と、電球を把持可能な位置に到達した際の電球の画像または映像とを比較し、AI(Artificial Intelligence(人工知能))を用いた画像どうしのパターン認識などにより、両者の一致性を判断することができる。
【0578】
また到達判断部2314は、電球把持部2301の所定の箇所(たとえばアーム2104a~2104dやアーム2104a~2104dの根元のパーム部分(後述する
図26の2601))が電球に接触した場合に、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。アーム2104a~2104dやアーム2104a~2104dの根元のパーム部分には、
図22に示した接触センサー2215が設けられていてもよい。
【0579】
このように、到達判断部2314により電球把持部2301が電球2150を把持可能な位置へ自装置(電球点検装置(無人航空機)2100)が確実に到達した後に、電球把持部2301が電球把持(アーム2104a~2104dを閉じるように動作させ、アーム2104a~2104dとパーム部2601によって電球2150を包み込んで、アーム2104a~2104dの中で電球2150が動かないようにして把持)を開始するため、電球把持部2301がより確実に電球2150を把持することができるようになる。
【0580】
電球把持判断部2315は、電球把持部2301が電球2150を正常に把持できたか否かを判断する。そして回動部2303は、電球把持判断部2315による判断結果に基づいて、電球2150を回動(回転)させることができる。すなわち、電球把持部2301が電球2150を正常に把持できた後に電球2150を回動(回転)させることによって、ソケット2160と電球2150の口金2151とを螺合したり、当該螺合を解除したりして、点灯するか否かを点検を確実におこなうことができる。また、電球2150の交換が必要な場合に、当該電球2150を確実に取り外すことができる。
【0581】
電球把持判断部2315は、具体的には、たとえば
図22に示した制御回路2201、接触センサー2215などによってその機能を実現することができる。
【0582】
また撮像部2305が、電球の画像または映像を撮像し、解析部2306が、撮像部2305によって撮像された画像または映像を解析する。そして電球把持判断部2315は、解析部2306の解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、電球が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、電球2150を正常に把持できたと判断することができる。すなわち、画像認識により、撮像された画像または映像と、電球が正常に把持できる際の画像または映像と比較し、AI(Artificial Intelligence(人工知能))を用いた画像どうしのパターン認識などにより、両者の一致性を判断することができる。
【0583】
また電球把持判断部2315は、電球把持部2301の所定の箇所が電球2150に接触した場合に、電球2150を正常に把持できたと判断することができる。電球把持部2301の所定の箇所とはたとえばアーム2104a~2104dである。これらのアーム2104a~2104dのそれぞれに設けられた接触センサー2215を用いて、アーム2104a~2104dのすべてにおいて、当該アーム2104a~2104dの所定面積以上に電球2150が接触している場合には、電球2150を正常に把持できたと判断することができる。
【0584】
(電球点検装置の処理手順)
図24は、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置(無人航空機)の処理手順の一例を示すフローチャートである。また、
図25~
図30は、電球点検装置による電球の点検作業の様子を示す説明図である。
【0585】
図24のフローチャートにおいて、電球点検装置(無人航空機)2100のプロペラ2101a~2101dを回転させて、電球点検装置(無人航空機)2100を離陸(浮上)させる(ステップS2401)。
【0586】
電球点検装置(無人航空機)2100は、空中を飛行して所定の移動先まで移動する(ステップS2402)。移動先はあらかじめ決定しているので、障害物などがない限り最短距離で飛行することができる。また、障害物などがある場合は、当該障害物に関する情報に基づいて、当該障害物を回避するような飛行をおこなうことができる。
図25は、電球点検装置(無人航空機)2100が空中を飛行しながら所定の移動先(電球2150の位置)まで移動している様子を示している。
【0587】
そして所定の移動先である対象の電球2150を把持可能な位置に到達したか否かを判断する(ステップS2403)。ここで到達したか否かは、上述したように、カメラ2205の映像の解析や接触センサー2215などの検出結果に基づいて判断することができる。
【0588】
ここで、未だ当該位置に到達していない場合(ステップS2403:No)は、ステップS2402へ戻り、引き続き、空中を飛行して移動をおこなう。一方、当該位置に到達した場合(ステップS2403:Yes)は、電球2150に対する、把持するための把持機構2102の角度すなわち電球点検装置(無人航空機)2100の角度を調整する(ステップS2404)。
図26は、把持機構2102が電球2150を把持可能な状態になっている、すなわち、角度調整も含み、アーム2104を閉じると把持が可能となるように位置づけされている様子を示している。
【0589】
角度の調整が終了後、把持機構2102(アーム2104a~2104d)が電球2150を把持する(ステップS2405)。
図27は、把持機構2102が電球2150を把持している状態を示している。
【0590】
そして、把持機構2102が電球2150を正常に把持できたか否かを判断する(ステップS2406)。ここで、正常に把持できていない場合(ステップS2406:No)は、ステップS2404へ戻り、角度調整、把持動作を繰り返しおこなう。そして、把持機構2102が電球2150を正常に把持できるのを待って、把持できた場合(ステップS2406:Yes)は、つぎに、電球2150を時計回りおよび反時計回りに所定角度だけ交互に回動させる(ステップS2407)。
【0591】
これにより、ソケット2160と電球2150の口金2151の螺合が正常におこなわれたり、解除されたりを繰り返す。
図28は、電球2150を時計回り・反時計回りに交互に回転させて、口金2151の先端とソケット2160の電極との接触/非接触を繰り返している様子を示している。
【0592】
その後、対象となっている電球2150の交換が必要か否かを判断する(ステップS2408)。判断の具体的な方法は上述のとおりである。ここで、当該電球2150の交換が必要な場合、すなわち当該電球2150が切れている(故障している)場合(ステップS2408:Yes)は、電球2150を反時計回りに回転させて、電球2150を正常にソケット2160から取外し、その後、電球2150の回転を停止する(ステップS2409)。
【0593】
電球2150の回転を停止した後、電球点検装置(無人航空機)2100は、その場(ソケット2160の位置)から離脱する(ステップS2410)。電球点検装置(無人航空機)2100が離脱し、口金2151がソケット2160から離れた様子は、たとえば、実施の形態2の
図19に示したとおりである。
【0594】
そして、再び空中を飛行して所定の移動先(帰還先)へ移動する(ステップS2411)。電球点検装置(無人航空機)2100がソケット2160の位置を離脱し、取り外した電球2150を把持した状態で、空中を飛行しながら移動している様子は、実施の形態2の
図20に示したとおりである。所定の移動先は、通常、離陸した位置であってもよく、それ以外の位置であってもよい。
【0595】
その後、所定の移動先に着陸し(ステップS2412)、一連の処理を終了する。ここで、着陸せずに、把持していた電球2150を自動で廃棄し、その後、新たな移動先(点検先)へ移動するようにしてもよい。
【0596】
一方、ステップS2408において、当該電球2150の交換が不要な場合、すなわち当該電球2150が切れていない(故障していないあるいは劣化していない)場合(ステップS2408:No)は、電球2150を時計回りに回転(回動)させて、電球2150をソケット2160に正常に装着し、その後、電球2150の回転(回動)を停止する(ステップS2413)。
【0597】
電球2150の回転を停止した後、把持機構2102による電球2150の把持を解除する(ステップS2414)。
図29は、把持機構2102が電球2150の把持を解除した様子を示している。そして、電球点検装置(無人航空機)2100は、その場(ソケット2160の位置)から離脱し(ステップS2415)、再び空中を飛行して所定の移動先(点検先)へ移動する(ステップS2416)。これにより一連の処理を終了する。
【0598】
図30は、電球点検装置(無人航空機)2100がソケット2160の位置を離脱し、空中を飛行しながら次の移動先へ移動している様子を示している。
図30からもわかるように、交換が不要だった電球2150はソケット2160に装着されたままである。これにより当該電球2150の点検は終了する。
【0599】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、ソケット2160に口金2151が螺合されている電球2150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部2302と、電球2150を把持する電球把持部2301と、電球把持部2301が電球2150を把持した状態で、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向に当該電球2150を回動させる回動部2303と、を備えることができる。これにより、人手を介することなく、自動でソケット2160に対する電球2150の緩みを締め直すことができる。
【0600】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、回動部2303が、電球2150をソケット2160に正常に装着させた後に、回動を停止し、電球把持移動部2302が、回動部2303による回動が停止した後、電球2150の把持を解除することができる。これにより、電球2150の緩みの締め直しをより確実におこなうことができる。
【0601】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、移動部2302が、電球把持部2301による電球2150の把持が解除された後、当該電球2150とは別の電球2150を把持可能な位置へ自装置を移動させることができる。これにより、自動で点検を終了し、別の電球の点検へ移行することができる。
【0602】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、ソケット2160に口金2151が螺合されている電球2150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部2302と、電球2150を把持する電球把持部2301と、電球把持部2301が電球2150を把持した状態で、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向および当該螺合を解除する回動方向に交互に当該電球2150を回動させる回動部2303と、を備えることができる。これにより、電球2150が正常に点灯するかを確実に点検することができる。
【0603】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、回動部2303が、空中を飛行しながら自装置自体を回動させることで、電球2150を回動させることができる。これにより、電球2150とソケット2160の螺合および螺合の解除するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0604】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、回動部2303が、自装置自体の回動とは独立して電球2150を回動させることができる。これにより、自装置(電球点検装置2100)自体を回転(自転)させることなく、電球2150とソケット2160の螺合・螺合の解除をすることができる。
【0605】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150の交換の要否を判断する交換要否判断部2304を備え、回動部2303が、交換要否判断部2304による判断結果に基づいて、電球2150の交換が不要である場合に、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向に当該電球2150を回動させて、当該電球2150をソケット2160に正常に装着させることができる。これにより、人手を介することなく、確実かつ迅速に電球2150の点検を終わらせることができる。
【0606】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、回動部2303が、電球2150をソケット2160に正常に装着させた後に、回動を停止し、電球把持移動部2302が、回動部2303による回動が停止した後、電球2150の把持を解除することができる。これにより、電球2150の緩みの締め直しをより確実におこなうことができる。
【0607】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150の交換要否を判断する交換要否判断部2304を備え、回動部2303が、交換要否判断部2304による判断結果に基づいて、電球2150の交換が必要である場合に、口金2151とソケット2160との螺合を解除する回動方向に当該電球2150を回動させて、当該電球2150をソケット2160から取り外すことができる。これにより、交換対象の電球2150を確実に取り外し、新しい電球との交換作業を効率的におこなうことができる。
【0608】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150の画像または映像を撮像する撮像部2305と、撮像部2305によって撮像された画像または映像を解析する解析部2,306と、を備え、交換要否判断移動部2302が、解析部2306の解析結果に基づいて、電球2150が点灯した場合に、当該電球2150の交換が不要であると判断することができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0609】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150の光度を検出する光度検出部2308を備え、交換要否判断移動部2302が、光度検出部2308の検出結果に基づいて、電球2150の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球2150の交換が不要であると判断することができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0610】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150の温度を検出する温度検出部2309を備え、交換要否判断部2302が、温度検出部2309の検出結果に基づいて、電球2150の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球2150の交換が不要であると判断することができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0611】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))受信部2311と、自装置の移動先の位置情報を記憶する記憶部2312と、を備え、移動部2302が、GNSS受信部2311による測位結果および記憶部2312に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置(電球点検装置2100)を移動させることができる。これにより、より確実に自装置(電球点検装置2100)を移動先のソケット2160(電球2150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0612】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット2160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット2160に対しても確実に点検をすることができる。
【0613】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、移動先の情報を受信する受信部2313を備え、記憶部2312が、受信部2313によって受信された移動先の情報を記憶することができる。これにより、自装置(無人航空機2100)の移動先のソケット2160(電球2150)が所在する位置をより確実に知ることができる。
【0614】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150およびソケット2160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部2305と、撮像部2305によって撮像された画像または映像を解析する解析部2306と、を備え、移動部2302が、解析部2306の解析結果に基づいて、自装置(電球点検装置2100)を移動させることができる。これにより、より確実に自装置(電球点検装置2100)を移動先の位置へ移動させることができる。
【0615】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球把持部2301が電球2150を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する到達判断部2314を備え、電球把持部2301が、到達判断部2314による判断結果に基づいて、位置へ自装置が到達した場合に、電球2150を把持することができる。これにより、電球2150をより確実に把持することができる。
【0616】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150の画像または映像を撮像する撮像部2305と、撮像部2305によって撮像された画像または映像を解析する解析部2306と、を備え、到達判断部2314が、解析部2306の解析結果に基づいて、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球2150を把持することができる。
【0617】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、到達判断部2314が、撮像部2305によって撮像された電球2150の画像または映像が、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達した際の電球2150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づき、より確実に電球2150を把持することができる。
【0618】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、到達判断部2314が、電球把持部2301の所定の箇所が電球2150に接触した場合に、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、接触センサー2215の検出結果に基づき、より確実に電球2150を把持することができる。
【0619】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球把持部2301が電球2150を正常に把持できたか否かを判断する電球把持判断部を備え、回動部2303が、電球把持判断部2315による判断結果に基づいて、電球2150を回動(回転)させることができる。これにより、接触センサー2215の検出結果に基づき、より確実に電球2150を把持することができる。
【0620】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150の画像または映像を撮像する撮像部2305と、撮像部2305によって撮像された画像または映像を解析する解析部2306と、を備え、電球把持判断部2315が、解析部2306の解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、電球2150が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、電球2150を正常に把持できたと判断することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0621】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球把持判断部2315が、電球把持部2301の所定の箇所が電球2150に接触した場合に、電球2150を正常に把持できたと判断することができる。これにより、接触センサー2315の検出結果に基づくより確実に電球把持の確認ができる。
【0622】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検装置2100は、さらに、電球2150の画像または映像を撮像する撮像部2305と、撮像部2305によって撮像された画像または映像を送信する送信部2310と、を備えることができる。これにより、電球2150の点検作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0623】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、無人航空機2100が、ソケット2160に口金2151が螺合されている電球2150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、電球2150を把持し、電球2150を把持した状態で、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向に当該電球2150を回動させる、処理を実行することができる。これにより、人手を介することなく、自動でソケット1160に対する電球2150の緩みを締め直すことができる。
【0624】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150をソケット2160に正常に装着させた後に、回動を停止し、回動が停止した後、電球2150の把持を解除する、処理を実行することができる。これにより、電球2150の緩みの締め直しをより確実におこなうことができる。
【0625】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の把持が解除された後、当該電球2150とは別の電球2150を把持可能な位置へ自装置を移動させる、処理を実行することができる。これにより、自動で点検を終了し、別の電球の点検へ移行することができる。
【0626】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、無人航空機2100が、ソケット2160に口金2151が螺合されている電球2150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、電球2150を把持し、電球2150を把持した状態で、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向および当該螺合を解除する回動方向に交互に当該電球2150を回動させる、処理を実行することができる。これにより、電球2150が正常に点灯するかを確実に点検することができる。
【0627】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、空中を飛行しながら自装置自体を回動させることで、電球2150を回動させる、処理を実行することができる。これにより、電球2150とソケット2160の螺合および螺合の解除するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0628】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、自装置自体の回動とは独立して電球2150を回動させる、処理を実行することができる。これにより、自装置(電球点検装置2100)自体を回転(自転)させることなく、電球2150とソケット2160の螺合・螺合の解除をすることができる。
【0629】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の交換の要否を判断し、判断結果に基づいて、電球2150の交換が不要である場合に、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向に当該電球2150を回動させて、当該電球2150をソケット2160に正常に装着させる、処理を実行することができる。これにより、人手を介することなく、確実かつ迅速に電球2150の点検を終わらせることができる。
【0630】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150をソケット2160に正常に装着させた後に、回動を停止し、回動が停止した後、電球2150の把持を解除する、処理を実行することができる。これにより、電球2150の緩みの締め直しをより確実におこなうことができる。
【0631】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の交換要否を判断し、判断結果に基づいて、電球2150の交換が必要である場合に、口金2151とソケット2160との螺合を解除する回動方向に当該電球2150を回動させて、当該電球2150をソケット2160から取り外す、処理を実行することができる。これにより、交換対象の電球2150を確実に取り外し、新しい電球との交換作業を効率的におこなうことができる。
【0632】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、電球2150が点灯した場合に、当該電球2150の交換が不要であると判断する、処理を実行することができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0633】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の光度を検出し、検出結果に基づいて、電球2150の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球2150の交換が不要であると判断する、処理を実行することができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0634】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の温度を検出し、検出結果に基づいて、電球2150の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球2150の交換が不要であると判断する、処理を実行することができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0635】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、自装置の移動先の位置情報を記憶し、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球点検装置2100)を移動先のソケット2160(電球2150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0636】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット2160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット2160に対しても確実に点検をすることができる。
【0637】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行することができる。これにより、自装置(無人航空機2100)の移動先のソケット2160(電球2150)が所在する位置をより確実に知ることができる。
【0638】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150およびソケット2160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球点検装置2100)を移動先の位置へ移動させることができる。
【0639】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、判断結果に基づいて、位置へ自装置が到達した場合に、電球2150を把持する、処理を実行することができる。これにより、電球2150をより確実に把持することができる。
【0640】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球2150を把持することができる。
【0641】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、撮像された電球2150の画像または映像が、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達した際の電球2150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づき、より確実に電球2150を把持することができる。
【0642】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の把持機構の所定の箇所が電球2150に接触した場合に、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、接触センサー2215の検出結果に基づくより確実に電球2150を把持することができる。
【0643】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150を正常に把持できたか否かを判断し、判断結果に基づいて、電球2150を回転させる、処理を実行することができる。これにより、接触センサー2215の検出結果に基づくより確実に電球2150を把持することができる。
【0644】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、電球2150が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、電球2150を正常に把持できたと判断する、処理を実行することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0645】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の把持機構の所定の箇所が電球2150に接触した場合に、電球2150を正常に把持できたと判断する、処理を実行することができる。これにより、接触センサー2315の検出結果に基づきより確実に電球把持の確認ができる。
【0646】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検方法は、さらに、無人航空機2100が、電球2150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行することができる。これにより、電球2150の点検作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0647】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、無人航空機2100に、ソケット2160に口金2151が螺合されている電球2150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、電球2150を把持し、電球2150を把持した状態で、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向に当該電球2150を回動させる、処理を実行させることができる。これにより、人手を介することなく、自動でソケット2160に対する電球2150の緩みを締め直すことができる。
【0648】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150をソケット2160に正常に装着させた後に、回動を停止し、回動が停止した後、電球2150の把持を解除する、処理を実行させることができる。これにより、電球2150の緩みの締め直しをより確実におこなうことができる。
【0649】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の把持が解除された後、当該電球2150とは別の電球2150を把持可能な位置へ自装置を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、自動で点検を終了し、別の電球の点検へ移行することができる。
【0650】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、無人航空機2100に、ソケット2160に口金2151が螺合されている電球2150を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、電球2150を把持し、電球2150を把持した状態で、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向および当該螺合を解除する回動方向に交互に当該電球2150を回動させる、処理を実行させることができる。これにより、電球2150が正常に点灯するかを確実に点検することができる。
【0651】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、空中を飛行しながら自装置自体を回動させることで、電球2150を回動させる、処理を実行させることができる。これにより、電球2150とソケット2160の螺合および螺合の解除するための駆動源を別に設ける必要がない。
【0652】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、自装置自体の回動とは独立して電球2150を回動させる、処理を実行させることができる。これにより、自装置(電球点検装置2100)自体を回転(自転)させることなく、電球2150とソケット1160の螺合・螺合の解除をすることができる。
【0653】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の交換の要否を判断し、判断結果に基づいて、電球2150の交換が不要である場合に、口金2151とソケット2160とを螺合する回動方向に当該電球2150を回動させて、当該電球2150をソケット2160に正常に装着させる、処理を実行させることができる。これにより、人手を介することなく、確実かつ迅速に電球2150の点検を終わらせることができる。
【0654】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150をソケット2160に正常に装着させた後に、回動を停止し、回動が停止した後、電球2150の把持を解除する、処理を実行させることができる。これにより、電球2150の緩みの締め直しをより確実におこなうことができる。
【0655】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の交換要否を判断し、判断結果に基づいて、電球2150の交換が必要である場合に、口金2151とソケット2160との螺合を解除する回動方向に当該電球2150を回動させて、当該電球2150をソケット2160から取り外す、処理を実行させることができる。これにより、交換対象の電球2150を確実に取り外し、新しい電球との交換作業を効率的におこなうことができる。
【0656】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、電球2150が点灯した場合に、当該電球2150の交換が不要であると判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0657】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の光度を検出し、検出結果に基づいて、電球2150の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球2150の交換が不要であると判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0658】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の温度を検出し、検出結果に基づいて、電球2150の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、電球2150の交換が不要であると判断する、処理を実行させることができる。これにより、電球2150の交換が不要であることを確実に判断することができる。
【0659】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、自装置の移動先の位置情報を記憶し、GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球点検装置2100)を移動先のソケット2160(電球2150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0660】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット2160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット2160に対しても確実に点検をすることができる。
【0661】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行させることができる。これにより、自装置(無人航空機2100)の移動先のソケット2160(電球2150)が所在する位置をより確実に知ることができる。
【0662】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150およびソケット2160の少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球点検装置2100)を移動先の位置へ移動させることができる。
【0663】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、判断結果に基づいて、位置へ自装置が到達した場合に、電球2150を把持する、処理を実行させることができる。これにより、電球2150をより確実に把持することができる。
【0664】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球2150を把持することができる。
【0665】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、撮像された電球2150の画像または映像が、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達した際の電球2150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づき、より確実に電球2150を把持することができる。
【0666】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の把持機構の所定の箇所が電球2150に接触した場合に、自装置が電球2150を把持可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、接触センサー2215の検出結果に基づくより確実に電球2150を把持することができる。
【0667】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150を正常に把持できたか否かを判断し、判断結果に基づいて、電球2150を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、接触センサー2215の検出結果に基づくより確実に電球2150を把持することができる。
【0668】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、電球2150が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、電球2150を正常に把持できたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球把持の確認ができる。
【0669】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の把持機構の所定の箇所が電球2150に接触した場合に、電球2150を正常に把持できたと判断する、処理を実行させることができる。これにより、接触センサー2215の検出結果に基づくより確実に電球把持の確認ができる。
【0670】
また、この発明にかかる実施の形態3の電球点検プログラムは、さらに、無人航空機2100に、電球2150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行させることができる。これにより、電球2150の点検作業がおこなわれた様子を離れたところから知ることができる。
【0671】
なお、この実施の形態で説明した電球点検方法は、あらかじめ用意されたプログラムを、無人航空機2100のほか、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することもできる。このプログラムは、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、USBメモリ、SSDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0672】
以下、実施の形態3の内容について付記(付記301~付記372)として記載する。
【0673】
(付記301)
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部と、
前記電球を把持する電球把持部と、
前記電球把持部が前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向に当該電球を回動させる回動部と、
を備えたことを特徴とする電球点検装置。
【0674】
(付記302)
前記回動部は、前記電球を前記ソケットに正常に装着させた後に、前記回動を停止し、
前記電球把持部は、前記回動部による回動が停止した後、前記電球の把持を解除することを特徴とする付記301に記載の電球点検装置。
【0675】
(付記303)
前記移動部は、前記電球把持部による前記電球の把持が解除された後、当該電球とは別の電球を把持可能な位置へ自装置を移動させることを特徴とする付記302に記載の電球点検装置。
【0676】
(付記304)
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部と、
前記電球を把持する電球把持部と、
前記電球把持部が前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向および当該螺合を解除する回動方向に交互に当該電球を回動させる回動部と、
を備えたことを特徴とする電球点検装置。
【0677】
(付記305)
前記回動部は、空中を飛行しながら自装置自体を回動させることで、前記電球を回動させることを特徴とする付記301~304のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0678】
(付記306)
前記回動部は、自装置自体の回動とは独立して前記電球を回動させることを特徴とする付記301~304のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0679】
(付記307)
前記電球の交換の要否を判断する交換要否判断部を備え、
前記回動部は、交換要否判断部による判断結果に基づいて、前記電球の交換が不要である場合に、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向に当該電球を回動させて、当該電球を前記ソケットに正常に装着させることを特徴とする付記304~306のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0680】
(付記308)
前記回動部は、前記電球を前記ソケットに正常に装着させた後に、前記回動を停止し、
前記電球把持部は、前記回動部による回動が停止した後、前記電球の把持を解除することを特徴とする付記307に記載の電球点検装置。
【0681】
(付記309)
前記電球の交換要否を判断する交換要否判断部を備え、
前記回動部は、交換要否判断部による判断結果に基づいて、前記電球の交換が必要である場合に、前記口金と前記ソケットとの螺合を解除する回動方向に当該電球を回動させて、当該電球を前記ソケットから取り外すことを特徴とする付記304~306のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0682】
(付記310)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記交換要否判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、前記電球が点灯した場合に、当該電球の交換が不要であると判断することを特徴とする付記307~309のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0683】
(付記311)
前記電球の光度を検出する光度検出部を備え、
前記交換要否判断部は、前記光度検出部の検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球の交換が不要であると判断することを特徴とする付記307~310のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0684】
(付記312)
前記電球の温度を検出する温度検出部を備え、
前記交換要否判断部は、前記温度検出部の検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球の交換が不要であると判断することを特徴とする付記307~311のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0685】
(付記313)
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))受信部と、
自装置の移動先の位置情報を記憶する記憶部と、
を備え、
前記移動部は、前記GNSS受信部による測位結果および前記記憶部に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記301~312のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0686】
(付記314)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記313に記載の電球点検装置。
【0687】
(付記315)
前記移動先の情報を受信する受信部を備え、
前記記憶部は、前記受信部によって受信された移動先の情報を記憶することを特徴とする付記313または314に記載の電球点検装置。
【0688】
(付記316)
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記移動部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記301~315のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0689】
(付記317)
前記電球把持部が前記電球を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する到達判断部を備え、
前記電球把持部は、前記到達判断部による判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を把持することを特徴とする付記301~316のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0690】
(付記318)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記到達判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記317に記載の電球点検装置。
【0691】
(付記319)
前記到達判断部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記318に記載の電球点検装置。
【0692】
(付記320)
前記到達判断部は、前記電球把持部の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記317~319のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0693】
(付記321)
前記電球把持部が前記電球を正常に把持できたか否かを判断する電球把持判断部を備え、
前記回動部は、前記電球把持判断部による判断結果に基づいて、前記電球を回動させることを特徴とする付記301~320のいずれか一つに記載の電球点検装置。
【0694】
(付記322)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記電球把持判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、前記電球が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、前記電球を正常に把持できたと判断することを特徴とする付記321に記載の電球点検装置。
【0695】
(付記323)
前記電球把持判断部は、前記電球把持部の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、前記電球を正常に把持できたと判断することを特徴とする付記321または322に記載の電球点検装置。
【0696】
(付記324)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする付記301~323のいずれか一つに記載の電球点検装置。
電球点検方法。
【0697】
(付記325)
無人航空機が、
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球を把持し、
前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向に当該電球を回動させる、
処理を実行することを特徴とする電球点検方法。
【0698】
(付記326)
前記無人航空機が、
前記電球を前記ソケットに正常に装着させた後に、前記回動を停止し、
前記回動が停止した後、前記電球の把持を解除する、
処理を実行することを特徴とする付記325に記載の電球点検方法。
【0699】
(付記327)
前記無人航空機が、
前記電球の把持が解除された後、当該電球とは別の電球を把持可能な位置へ自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記326に記載の電球点検方法。
【0700】
(付記328)
無人航空機が、
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球を把持し、
前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向および当該螺合を解除する回動方向に交互に当該電球を回動させる、
処理を実行することを特徴とする電球点検方法。
【0701】
(付記329)
前記無人航空機が、
空中を飛行しながら自装置自体を回動させることで、前記電球を回動させる、
処理を実行することを特徴とする付記325~328のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0702】
(付記330)
前記無人航空機が、
自装置自体の回動とは独立して前記電球を回動させる、
処理を実行することを特徴とする付記325~329のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0703】
(付記331)
前記無人航空機が、
前記電球の交換の要否を判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球の交換が不要である場合に、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向に当該電球を回動させて、当該電球を前記ソケットに正常に装着させる、
処理を実行することを特徴とする付記328~330のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0704】
(付記332)
前記無人航空機が、
前記電球を前記ソケットに正常に装着させた後に、前記回動を停止し、
前記回動が停止した後、前記電球の把持を解除する、
処理を実行することを特徴とする付記331に記載の電球点検方法。
【0705】
(付記333)
前記無人航空機が、
前記電球の交換要否を判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球の交換が必要である場合に、前記口金と前記ソケットとの螺合を解除する回動方向に当該電球を回動させて、当該電球を前記ソケットから取り外す、
処理を実行することを特徴とする付記328~330のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0706】
(付記334)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、前記電球が点灯した場合に、当該電球の交換が不要であると判断する、
処理を実行することを特徴とする付記331~333のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0707】
(付記335)
前記無人航空機が、
前記電球の光度を検出し、
前記検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球の交換が不要であると判断する、
処理を実行することを特徴とする付記331~334のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0708】
(付記336)
前記無人航空機が、
前記電球の温度を検出し、
前記検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球の交換が不要であると判断する、
処理を実行することを特徴とする付記331~335のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0709】
(付記337)
前記無人航空機が、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記325~336のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0710】
(付記338)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記337に記載の電球点検方法。
【0711】
(付記339)
前記無人航空機が、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行することを特徴とする付記337または338に記載の電球点検方法。
【0712】
(付記340)
前記無人航空機が、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記325~339のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0713】
(付記341)
前記無人航空機が、
前記電球を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を把持する、 処理を実行することを特徴とする付記325~340のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0714】
(付記342)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、 処理を実行することを特徴とする付記341に記載の電球点検方法。
【0715】
(付記343)
前記無人航空機が、
撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記342に記載の電球点検方法。
【0716】
(付記344)
前記無人航空機が、
前記電球の把持機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記341~343のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0717】
(付記345)
前記無人航空機が、
前記電球を正常に把持できたか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球を回動させる、
処理を実行することを特徴とする付記325~344のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0718】
(付記346)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、前記電球が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、前記電球を正常に把持できたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記345に記載の電球点検方法。
【0719】
(付記347)
前記無人航空機が、
前記電球の把持機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、前記電球を正常に把持できたと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記345または346に記載の電球点検方法。
【0720】
(付記348)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行することを特徴とする付記325~347のいずれか一つに記載の電球点検方法。
【0721】
(付記349)
無人航空機に、
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球を把持し、
前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向に当該電球を回動させる、
処理を実行させることを特徴とする電球点検プログラム。
【0722】
(付記350)
前記無人航空機に、
前記電球を前記ソケットに正常に装着させた後に、前記回動を停止し、
前記回動が停止した後、前記電球の把持を解除する、
処理を実行させることを特徴とする付記349に記載の電球点検プログラム。
【0723】
(付記351)
前記無人航空機に、
前記電球の把持が解除された後、当該電球とは別の電球を把持可能な位置へ自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記350に記載の電球点検プログラム。
【0724】
(付記352)
無人航空機に、
ソケットに口金が螺合されている電球を把持可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球を把持し、
前記電球を把持した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向および当該螺合を解除する回動方向に交互に当該電球を回動させる、
処理を実行させることを特徴とする電球点検プログラム。
【0725】
(付記353)
前記無人航空機に、
空中を飛行しながら自装置自体を回動させることで、前記電球を回動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記349~352のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0726】
(付記354)
前記無人航空機に、
自装置自体の回動とは独立して前記電球を回動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記349~353のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0727】
(付記355)
前記無人航空機に、
前記電球の交換の要否を判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球の交換が不要である場合に、前記口金と前記ソケットとを螺合する回動方向に当該電球を回動させて、当該電球を前記ソケットに正常に装着させる、
処理を実行させることを特徴とする付記352~354のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0728】
(付記356)
前記無人航空機に、
前記電球を前記ソケットに正常に装着させた後に、前記回動を停止し、
前記回動が停止した後、前記電球の把持を解除する、
処理を実行させることを特徴とする付記355に記載の電球点検プログラム。
【0729】
(付記357)
前記無人航空機に、
前記電球の交換要否を判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球の交換が必要である場合に、前記口金と前記ソケットとの螺合を解除する回動方向に当該電球を回動させて、当該電球を前記ソケットから取り外す、
処理を実行させることを特徴とする付記352~354のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0730】
(付記358)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、前記電球が点灯した場合に、当該電球の交換が不要であると判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記355~357のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0731】
(付記359)
前記無人航空機に、
前記電球の光度を検出し、
前記検出結果に基づいて、前記電球の光度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球の交換が不要であると判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記355~358のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0732】
(付記360)
前記無人航空機に、
前記電球の温度を検出し、
前記検出結果に基づいて、前記電球の温度が所定値以上となった場合または所定時間以上連続して所定値以上となった場合に、前記電球の交換が不要であると判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記355~359のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0733】
(付記361)
前記無人航空機に、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
GNSS(Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム))による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記349~360のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0734】
(付記362)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記361に記載の電球点検プログラム。
【0735】
(付記363)
前記無人航空機に、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行させることを特徴とする付記361または362に記載の電球点検プログラム。
【0736】
(付記364)
前記無人航空機に、
前記電球および前記ソケットの少なくともいずれかの画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記349~363のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0737】
(付記365)
前記無人航空機に、
前記電球を把持可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を把持する、 処理を実行させることを特徴とする付記349~364のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0738】
(付記366)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、 処理を実行させることを特徴とする付記365に記載の電球点検プログラム。
【0739】
(付記367)
前記無人航空機に、
撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記366に記載の電球点検プログラム。
【0740】
(付記368)
前記無人航空機に、
前記電球の把持機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を把持可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記365~367のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0741】
(付記369)
前記無人航空機に、
前記電球を正常に把持できたか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記電球を回動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記349~368のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0742】
(付記370)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、撮像された画像または映像が、前記電球が正常に把持できる際の画像または映像になった場合に、前記電球を正常に把持できたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記369に記載の電球点検プログラム。
【0743】
(付記371)
前記無人航空機に、
前記電球の把持機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、前記電球を正常に把持できたと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記369または370に記載の電球点検プログラム。
【0744】
(付記372)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行させることを特徴とする付記349~371のいずれか一つに記載の電球点検プログラム。
【0745】
<実施の形態4>
(電球清掃装置の外観の一例)
図31Aおよび
図31Bは、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)の外観の一例を示す説明図である。
図31Aは電球を把持していない状態を、
図31Bはソケットに取り付けられている電球を把持し(包み込み)、回転することで、電球の発光面を払拭(清掃)している状態を、それぞれ示している。
【0746】
図31A、
図31Bからもわかるように、電球清掃装置3100は、たとえば無人航空機(ドローン)によって構成される。以下、電球清掃装置3100を無人航空機(ドローン)とも呼ぶ。
図31A、
図31Bにおいて、電球清掃装置3100である無人航空機(ドローン)は、具体的には、たとえば、周辺に4つのプロペラ3101a~3101dを備えたクアッドコプターを採用することができる。
【0747】
無人航空機(ドローン)3100は、クアッドコプターに限るものではなく、6つのプロペラを備えたヘキサコプター、8つのプロペラを備えたオクトコプターなど、各種のマルチコプターを採用することができる。無人航空機(ドローン)3100は、複数のプロペラ(4つのプロペラ3101a~3101d)の回転方向および回転数をそれぞれ独立して制御することによって、無人航空機(ドローン)3100の姿勢を維持し、また、無人航空機(ドローン)3100の上昇、下降、水平移動、時計回りおよび反時計回りの回転(自転)などをおこなうことができる。
【0748】
また、無人航空機3100は、プロペラを備えたものには限定されない。プロペラ以外の駆動によって空中を飛行するものあるいはそれらとプロペラを組み合わせたものであってもよい。
【0749】
電球清掃装置3100である無人航空機(ドローン)は、電球3150を把持する把持機構3102と、把持機構3102と無人航空機(ドローン)を接続する接続部材3103とを備える。
図31A、
図31Bにおいては、接続部材3103は、たとえば棒状の部材によって構成されている。しかしながら棒状の部材に限定されるものではない。接続部材3103は、たとえば、筐体の中心、すなわち4つのプロペラ3101a~3101dの中心付近に、接続部材3103の一端が接続され、他端に把持機構3102が設けられる。
【0750】
把持機構3102は、複数(
図31A、
図31Bでは4つ)のアーム3104(3104a~3104d)から構成される。アーム3104は、把持機構3102の内部に内蔵された図示を省略する一つまたは複数のモーターやギア列、ワイヤーなどによって駆動し、各アーム3104が離間する方向から近づく方向(中心方向)への動き、ガラス球3152の曲面に沿ってアーム3104およびアーム3104の各関節が駆動することによって、アーム3104の付け根部分(後述する
図36に示すパーム部3601)とともに、ガラス球3152を包み込むように電球を把持する。反対に、アーム3104が中心方向から離間する方向へ動くことで電球3150の把持を解除する。
【0751】
ガラス球3152のサイズや形状によって、アーム3104の駆動制御内容が変更され、最適な把持力によって複数の種類(形状)のガラス球3152を把持することができる。
【0752】
各アーム3104においてガラス球3152と接する部分には、図示を省略する把持補助部材が設けられていてもよい。ただし、清掃布9170をアーム3104に取り付けた場合は、アーム3104がガラス球3152と接しないため、把持補助部材はなくてもよい。
【0753】
把持補助部材は、ガラス球3152を傷つけたり、電球3150を破損しないようにするための緩衝部材としての機能と、ガラス球3152を把持した状態で、ソケット(レセプタクル)3160に対して電球3150を螺合したり、螺合を解除する際に、アーム3104内で電球3150が回動(回転)してしまわないような滑り止め部材としての機能の少なくとも2つの機能を有するような材質によって形成される。
【0754】
また緩衝部材としての機能を有する材質の把持補助部材と、滑り止め部材としての機能を有する把持補助部材を複数のアームにそれぞれ別々に(たとえば交互に)設けるようにしてもよい。把持補助部材は、アーム3104に一体として設けてもよく、把持補助部材を別途貼り付けるようにしてもよい。
【0755】
アーム3104に把持補助部材を設けることにより、電球3150のガラス球3152を把持したアーム3104内で電球3150が空転することがなく、電球3150を確実にソケット3160に取り付ける(装着する)ことができたり、ソケット3160から取り外すことができたりする。また、把持力を弱めて、電球3150のガラス球3152を把持したアーム3104内で電球3150が空転するようにすることもできる。
【0756】
無人航空機(ドローン)3100の本体には、接続された接続部材3103をその長手方向の中心を軸として時計回りおよび反時計回りに回転(回動)させる回転機構(図示を省略)を備えている。回転機構はモーターによって駆動することができる。接続部材3103が回転(回動)することによって、把持機構3102も回転(回動)するため、把持機構3102に把持されている電球3150も同様に回転し、それにより、把持機構102取り付けられた清掃布9170を回転させ、電球3150の表面を払拭(清掃)することができる。
【0757】
接続部材3103は、把持機構3102および無人航空機(ドローン)からそれぞれ着脱可能である。したがって、接続部材3103を設けずに、把持機構3102および清掃布3170を直接、無人航空機(ドローン)本体に取り付けるようにしてもよい。また、接続部材3103の長さは清掃の対象となる電球が取り付けられている位置やその周囲の状況に応じて、適宜変更することができる。すなわち、複数種類の長さの接続部材3103を交換して用いることができる。また、接続部材3103自体が伸縮可能な機構を備えていてもよい。
【0758】
また把持機構3102は、無人航空機(ドローン)本体に一体的に形成されていてもよい。すなわち、接続部材3103を用いることなく、無人航空機(ドローン)本体が清掃布3170などの清掃部材を取り付ける機構(把持機構3102と同様のもの、あるいは、把持機構3102とはその構成などが異なるもの)を備えていてもよい。
【0759】
また把持機構3102は、取り付けられている電球3150を把持し(包み込み)、把持した電球3150を自動で払拭(清掃)することができれば、このような構成でなくてもよい。
【0760】
把持機構3102のアーム3104には、清掃部材の一例である清掃布3170が取り付けられる。清掃布3170は、アームに対して着脱可能である。清掃布3170は、天然繊維、科学繊維の布であってもよいし、紙素材であってもよい。また、布や紙以外の材質であってもよい。たとえば天然ゴムやプラスチックなどの素材であってもよい。またシート状のものには限定されない。たとえばモップなどの部材であってもよい。以下、これらの清掃部材を清掃布3170として説明する。
【0761】
図31Bにおいては、ソケット3160に装着されている電球3150を把持機構3102が清掃布3170を介して把持している状況を示している。
図31Bから分かるように、把持機構3102のアーム3104が電球3150のガラス球3152を包み込むように把持している。この状態で、把持機構3102(接続部材3103)を回転させることによって、清掃布3170も同様に回転し、清掃布3170のガラス球3152に接触している部分がガラス球3152に擦られて、ガラス球3152の表面の埃や汚れが払拭される。
【0762】
特に埃は、多く堆積されることによって、漏電や発火の原因なるため、定期的に払拭する必要がある。また汚れにより照明効果が下がったり、見栄えが悪くなり、電球3150が切れていなくても定期的な払拭(清掃)が必要となる。
【0763】
把持機構3102の回転は時計回りであり、電球3150の口金3151とソケット3160が螺合する回転方向である。したがって、清掃布3170による払拭中は電球3150の螺合が緩むことなく、電球3150の回転が規制されるため、清掃布3170は確実にガラス球3152の表面を回転しながら擦ることができる。また、反時計回りには回転しないため、電球3150の螺合が緩んで、ソケット3160の電極と口金3151の先端との接触が解除され、電球3150が消灯したり、電球3150がソケット3160から脱落するおそれがない。
【0764】
また清掃部材は、筒状にした清掃布3170を、各アーム3104にそれぞれ直接装着する(被せる)ものであってもよい。このようにすることで、ガラス球3152との全体の接触面積は少なくなるものの、交換が容易で、清掃作業の効率を向上させることができる。
【0765】
また、清掃部材の一例である清掃布3170は、洗剤を含む第1の部材と洗剤を拭き取る第2の部材とから構成され、第1の部材からなる清掃部材3170を装着した第1の電球清掃装置3100と第2の部材からなる清掃部材3170を装着した第2の電球清掃装置3100の2台を一組として清掃作業をおこなうようにしてもよい。具体的には、第1の電球清掃装置3100を第1の部材が電球3150に接触した状態で当該第1の部材を回転させ、その後に、引き続き、第2の電球清掃装置3100を第2の部材が電球31500に接触した状態で、当該第2の部材を回転させることにより、清掃作業をおこなうようにしてもよい。
【0766】
また、1台の電球清掃装置3100を用いて、はじめに第1の部材からなる清掃部材3170を装着して第1の部材が電球3150に接触した状態で当該第1の部材を回転させ、その後に、第2の部材からなる清掃部材3170を装着して第2の部材が電球3150に接触した状態で当該第2の部材を回転させ、清掃作業をおこなうようにしてもよい。
【0767】
また、
図31Aおよび
図31Bにおいては、図示は省略するが、電球清掃装置3100である無人航空機(ドローン)は、カメラ3205を備えている。カメラ3205は、たとえば、汎用的なデジタルカメラによって実現することができる。電球清掃装置3100は、カメラ3205により、電球清掃装置3100の周囲の画像を撮影する。したがって、
図31A、
図31Bにおいては図示は省略するが、把持機構3102の周辺が撮影できるような位置に装着するようにすればよい。その位置は限定されない。
【0768】
カメラ3205は、把持機構3102や接続部材3103に設けるようにしてもよい。より具体的には、カメラ3205は、把持機構3102の電球3150を把持した際に電球3150に接触する付近たとえばアーム3104a~3104dまたはアーム3104a~3104dの付け根部分(パーム部3601)などに設けるようにしてもよい。ただし、清掃布3170によって隠れてしまわない位置に設けるようにするのがよい。
【0769】
電球清掃装置3100が備えるカメラ3205は、1台であってもよく、複数台であってもよい。複数台のカメラ3205を備える電球清掃装置3100においては、1種類のカメラ3205に限るものではなく、異なる複数種類のカメラ3205を備えていてもよい。
【0770】
カメラ3205は、電球清掃装置3100に対して、姿勢の調整が可能な状態で連結されていてもよい。カメラ3205は、具体的には、たとえば、電球清掃装置3100の底面部にボールジョイントなどの自在継手を介して連結することができる。カメラ3205を、ボールジョイントなどの自在継手を介して電球清掃装置3100と連結することにより、カメラ3205の姿勢の調整にかかる高い自由度を確保することができる。
【0771】
さらに、電球清掃装置3100は、自装置(ドローン)に対するカメラ3205の姿勢を変化させる駆動機構を備えていてもよい。これにより、人手を介さずに、電球清掃装置3100に対するカメラ3205の姿勢を調整することができる。この駆動機構は、たとえば、モーターやギア列などによって構成することができる。電球清掃装置3100に対するカメラ3205の姿勢を人手を介さずに調整可能とすることにより、電球清掃装置3100の姿勢にかかわらず、電球清掃装置3100の飛行中に、撮影方向を任意に調整することができる。カメラ3205は、ズーム機能を備えていてもよい。
【0772】
電球清掃装置3100は、ワイヤレス電力伝送(Wireless Power Transfer、Contactless Power Transmission)における受電コイルを備えていてもよい。ワイヤレス電力伝送(ワイヤレス給電)は、
図32に示すバッテリー3203に対して、充電用接点を介することなく電力を受電する技術であって、非接触給電あるいは無線給電などとも称される。
【0773】
受電コイルは、電球清掃装置3100の筐体の外装面よりも内側に設けられる。これにより、雨露などの水滴や手油などによる受電コイルの劣化や故障を回避することができる。電球清掃装置3100は、受電コイルに代えて、あるいは、加えて、バッテリー3203の充電のための充電用接点を備えていてもよい。
【0774】
電球清掃装置3100は、さらに、太陽光などの外光によって発電する、ソーラーセル(太陽電池)3206を備えていてもよい。ソーラーセル3206は、たとえば、電球清掃装置3100の筐体における上側の面に設けるとよい。これにより、飛行中に確実に外光を取り入れて効率よく発電することができる。また、ソーラーセル3206を備えることにより、飛行中も充電することができるため、1回当たりの飛行時間を長く確保することができる。
【0775】
また電球清掃装置3100は、図示を省略するスピーカーを備えていてもよい。電球3150の取り付けの状況を検知して、検知した状況に応じて、スピーカーから、警告音、確認音や、『清掃開始!』、『清掃完了!』、『清掃異常発生!』などの音声を発生させるようにしてもよい。これにより、地上の作業者に取り外しの状況を的確に知らせることができる。
【0776】
また電球清掃装置3100は、図示を省略するLEDランプを備えていてもよい。電球3150の取り付けの状況を検知して、検知した状況に応じて、赤色、青色、黄色などを発光し、地上の作業者に清掃作業の状況を的確に知らせることができる。
【0777】
(電球清掃装置のハードウエア構成)
つぎに、電球清掃装置3100のハードウエア構成について説明する。
図32は、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【0778】
図32に示すように、電球清掃装置(無人航空機)3100は、制御回路3201、通信I/F3202、バッテリー3203、モーター3204、カメラ3205、ソーラーセル3206などによって構成される。また電球清掃装置3100は、トルクセンサー3211、照度センサー3212、温度センサー3213、GPSセンサー3214、接触センサー3215、各種センサー(加速度センサー、対物センサーなど)3316などのセンサーを備えている。電球清掃装置3100が備える各部3201~3206、3211~3216は、バス3200によって接続されている。
【0779】
各構成部3201~3206、3211~3216については、実施の形態1の電球取付装置100に示した各構成部201~206、211~216と同様の内容なので、それらの詳細な説明については省略する。
【0780】
(電球清掃装置の機能的構成)
図33は、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0781】
図33において、電球清掃装置(無人航空機)3100は、電球払拭機構3301、移動部3302、回動部3303、到達判断部3304、撮像部3305、解析部3306、トルク検出部3307、送信部3308、GNSS受信部3309、記憶部3310、受信部3311の各構成部を備える。
【0782】
電球払拭機構3301は、電球3150の発光部分の表面を払拭する。それにより、電球3150のガラス球3152の表面の汚れを除去し、当該表面をきれいに清掃することができる。電球払拭機構3301は、
図3A、
図31Bに示した把持部材3102および清掃部材の一例である清掃布3170などによってその機能を実現することができる。
【0783】
移動部3302は、ソケット3160に口金3151が螺合されている電球3150に電球払拭機構3301が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置(電球清掃装置(無人航空機)3301)を移動させる。具体的には、移動部3302は、たとえばソケット3160に取り付けられている電球3150を把持可能な位置へ電球清掃装置(無人航空機)3100を移動させる。
【0784】
移動部3302は、具体的には、たとえば
図31A、
図31Bに示したプロペラ3101、
図32に示したモーター3204、制御回路3201などによってその機能を実現することができる。
【0785】
移動部3302は、制御回路3201がモーター3204を制御して、プロペラ3101a~3101dをそれぞれ独立して回転させることで、自装置を空中に浮上させることができる。そして、その状態で、さらに制御回路3201がモーター3204を制御して、各プロペラ3101a~3101dの回転速度を変化させることによって、自装置を所定の位置(ソケット3160に口金3151が螺合されている電球3150を把持可能な位置)に自装置を移動させる。
【0786】
回動部3303、電球払拭機構3301が電球3150に接触した状態、すなわち、電球3150を把持した(包み込んだ)状態で、口金3151とソケット3160とを螺合する回転方向に当該電球払拭機構3301を回転させる。
【0787】
回転部3303は、具体的には、たとえば
図31A、
図31Bに示したプロペラ3101、
図32に示したモーター3204、制御回路3201などによってその機能を実現することができる。
【0788】
具体的には、回転部3303は、ソケット3160の開口部3161に電球3150の口金3151を当接させた状態で、その位置においてホバリングをおこなう。そして、回転部3303は、4つのプロペラ301a~301dのそれぞれの回転速度を調整することによって、無人航空機(ドローン)本体の中心、すなわち接続部材3103が接続されている位置を中心として、ドローンを時計回り方向に自転させることができる。
【0789】
また回転部3303は、空中を飛行しながら自装置(電球清掃装置(無人航空機)3100)自体を回動(回転)させる代わりに、自装置自体の回動(回転)とは独立して、電球3150を回動(回転)させるようにしてもよい。
【0790】
具体的には、回転部3303は、ソケット3160の開口部3161に電球3150の口金3151を当接させた状態で、その位置においてホバリングをおこなう。そして、回転部3303は、モーター3204を駆動して、接続部材3103をその長手方向の中心を軸として時計回りに回転させる。これによって、把持機構3102および把持機構3102に取り付けられている電球払拭機構3301(清掃布3170)も同様に回転し、それにより、当該電球3150の表面の清掃をすることができる。
【0791】
回転部3303は、このように自装置(電球清掃装置(無人航空機)3100)自体を回転させることで、あるいは、自装置自体の回転とは独立した回転機構を備えることで、電球払拭機構3301(清掃布3170)を口金3151の挿入方向の中心を軸として回転させることができる。これらの回動方法は併用してもよい。すなわち、自装置(電球清掃装置(無人航空機)3100)自体を回転させるとともに、回転機構による回転駆動によって、電球払拭機構3301を回転させるようにしてもよい。
【0792】
またこれらの回動(回転)方法を、状況によって使い分けるようにしてもよい。たとえば、どちらかの一方の方法を主として用いて、他方の方法を従として用いるようにしてもよい。
【0793】
回転部3303は、電球払拭機構3301を所定数回転させた後に、その回転を停止し、移動部3320は、回転部3303による回転が停止した後、当該電球3150とは別の電球に接触可能な位置へ自装置(電球清掃装置(無人航空機)3301)を移動させることができる。これにより、連続して、複数の電球の清掃をおこなうことができる。
【0794】
電球払拭機構3301は、洗剤を含む第1の部材と洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、回転部3303は、第1の部材が電球3150に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、第2の部材が電球3150に接触した状態で、当該第2の部材を回転させることができる。
【0795】
移動部3302は、所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させることができる。所定の位置とは、電球払拭機構3301を構成する一例である清掃布3170を交換するために自装置を移動させる位置である。そこへ移動した後、作業員によって清掃布3170が新しい物に交換された後、再び、清掃作業のために浮上する。所定数は、清掃布3170の使用可能回数や電球の汚れ具合などを考慮して決定することができる。また、撮像部3305により撮影した清掃布3170の画像や映像を受信して、清掃布3170の汚れ具合や使用可能性を判断するようにしてもよい。
【0796】
撮像部3305は、電球の画像または映像を撮像する。撮像部3305は、具体的には、たとえば
図32に示したカメラ3205、制御回路3201、などによってその機能を実現することができる。
【0797】
送信部3308は、撮像部3305によって撮像された画像または映像を送信する。画像または映像の送信先は、たとえば、操縦機250であったり、また、管理サーバー260であってもよい。送信部3308は、具体的には、たとえば
図32に示した通信I/F3202などによってその機能を実現することができる。
【0798】
また、撮像部3305は、電球3150の払拭前および払拭後の当該電球3150の画像または映像を撮像することができる。そして、送信部3308は、撮像装置によって撮像された電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信することができる。それにより、電球3150の清掃完了度を知ることができる。
【0799】
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)受信部3309は、自装置の現在位置を測位する。GNSS受信部3309は、具体的には、
図32に示したGPSセンサー3214などによってその機能を実現することができる。
【0800】
記憶部3310は、自装置の移動先の位置情報を記憶する。記憶部3310は、具体的には、たとえば
図32に示した制御回路3201(のメモリ)などによってその機能を実現することができる。
【0801】
そして移動部3302は、GNSS受信部3309による測位結果および記憶部3310に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させることができる。
【0802】
ここで、移動先の位置情報は、より詳細な緯度経度情報であってもよい。また移動先のソケット3160(またはソケット3160に装着された電球3150)の位置を特定することができる情報であれば、緯度経度情報に限定されない。また、移動先の位置情報には、当該移動先におけるソケット3160の傾きに関する角度情報を含んでいてもよい。たとえば、ソケット3160が垂直方向に取り付けられている場合以外には、移動部3302は、当該傾きに関する角度情報に基づいて、自装置(電球清掃装置(無人航空機)3100)を当該角度に傾けることで電球3150の把持方向を調整して移動させるようにすることができる。
【0803】
また記憶部3310には、移動先の位置情報のほか、移動先のソケット3160に関する情報(ソケット3160の種類、特徴など)、使用している電球の種類に関する情報、交換工事に関する情報(前回の交換時期、清掃時期、工事履歴など)が記憶されていてもよい。これらの情報により、より効率的にかつ確実に(不慮の事故や誤工事を防止して)電球の交換工事をおこなうことができる。
【0804】
受信部3311は、自装置(電球清掃装置(無人航空機)3100)の移動先の情報を受信する。移動先の情報の受信元は、たとえば、操縦機250であったり、また、管理サーバー260であってもよい。受信部3311は、具体的には、たとえば
図32に示した通信I/F3202などによってその機能を実現することができる。
【0805】
そして記憶部3310は、受信部3311によって受信された移動先の情報を記憶する。このように清掃する電球3150(ソケット3160)の位置情報を容易にかつ確実に取得することができる。
【0806】
また撮像部3305が、電球の画像または映像を撮像し、解析部3306が、撮像部3305によって撮像された画像または映像を解析する。そして、移動部3302は、解析部3305の解析結果に基づいて、自装置を移動させるようにしてもよい。
【0807】
到達判断部3304は、電球払拭機構3301が電球3150を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する。そして電球払拭機構3301は、到達判断部3304による判断結果に基づいて、電球3150を払拭可能な位置へ自装置が到達した場合に、電球3150の払拭を開始することができる。
【0808】
到達判断部3304は、具体的には、たとえば
図32に示した制御回路3201などによってその機能を実現することができる。
【0809】
また撮像部3305が、電球3150の画像または映像を撮像し、解析部3306が、撮像部3305によって撮像された画像または映像を解析する。そして到達判断部3304は、解析部3306の解析結果に基づいて、自装置(電球清掃装置(無人航空機)3100)が電球3150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。
【0810】
より具体的には、到達判断部3304は、撮像部3305によって撮像された電球3150の画像または映像が、自装置(電球清掃装置(無人航空機)3100)が電球3150を把持可能な位置に到達した際の電球3150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球3150を把持可能な位置に到達したと判断することができる。すなわち、画像認識により、撮像された画像または映像と、電球を把持可能な位置に到達した際の電球の画像または映像と比較し、AI(Artificial Intelligence(人工知能))を用いた画像どうしのパターン認識などにより、両者の一致性または類似性を判断することができる。
【0811】
また到達判断部3304は、電球払拭機構3301の所定の箇所(たとえばアーム3104a~3104dやアーム3104a~3104dの根元のパーム部分(後述する
図36の2601))が電球に接触した場合に、自装置が電球3150を把持(払拭)可能な位置に到達したと判断することができる。アーム3104a~3104dやアーム3104a~3104dの根元のパーム部分には、
図32に示した接触センサー3215が設けられていてもよい。
【0812】
このように、到達判断部3304により電球払拭機構3301が電球3150に接触可能な位置へ自装置(電球清掃装置(無人航空機)3100)が確実に到達した後に、電球払拭機構3301が電球把持(アーム3104a~3104dを閉じるように動作させ、アーム3104a~3104dとパーム部3601によって電球3150を包み込み)を開始するため、電球払拭機構3301がより確実に電球3150を把持することができるようになる。
【0813】
トルク検出部3307は、回転部3303による電球3150の回動(回転)方向における電球払拭機構3301(アーム3104)にかかる把持トルクを検出する。トルク検出部3307は、具体的には、たとえば
図32に示したトルクセンサー3211などによってその機能を実現することができる。
【0814】
そして、トルク検出部3307による検出結果に基づいて、電球払拭機構3301は、アーム3104の電球3150のガラス球3152を把持する把持力を調整する。具体的には、電球払拭機構3301が回転した際に、適度な把持力で清掃布3710がガラス球3152の表面を擦れるように、当該把持膂力を調整することができる。
【0815】
(電球清掃装置の処理手順)
図34は、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置(無人航空機)の処理手順の一例を示すフローチャートである。また、
図35~
図39は、電球清掃装置による電球の清掃作業の様子を示す説明図である。
【0816】
図34のフローチャートにおいて、電球清掃装置(無人航空機)3100のプロペラ3101a~3101dを回転させて、電球清掃装置(無人航空機)3100を離陸(浮上)させる(ステップS3401)。
【0817】
電球清掃装置(無人航空機)3100は、空中を飛行して所定の移動先まで移動する(ステップS3402)。移動先はあらかじめ決定しているので、障害物などがない限り最短距離で飛行することができる。また、障害物などがある場合は、当該障害物に関する情報に基づいて、当該障害物を回避するような飛行をおこなうことができる。
図35は、電球清掃装置(無人航空機)3100が空中を飛行しながら所定の移動先(電球3150の位置)まで移動している様子を示している。
【0818】
そして所定の移動先である対象の電球3150に接触可能な位置に到達したか否かを判断する(ステップS3403)。ここで到達したか否かは、上述したように、カメラ3205の映像の解析や接触センサー3215などの検出結果に基づいて判断することができる。
【0819】
ここで、未だ当該位置に到達していない場合(ステップS3403:No)は、ステップS3402へ戻り、引き続き、空中を飛行して移動をおこなう。一方、当該位置に到達した場合(ステップS3403:Yes)は、電球3150に対する、把持する(清掃布3170による包み込みをする)ための把持機構3102の角度すなわち電球清掃装置(無人航空機)3100の角度を調整する(ステップS3404)。
図36は、把持機構3102が電球3150を把持可能な状態になっている、すなわち、角度調整も含み、アーム3104は開き気味になっており、アーム3104を閉じると把持(包み込み)が可能となるように位置づけされている様子を示している。
【0820】
角度の調整が終了後、把持機構3102(アーム3104a~3104d)が電球3150を把持(包み込み)する(ステップS3405)。
【0821】
そして、把持機構3102が電球3150を正常に把持(包み込み)できたか否かを判断する(ステップS3406)。ここで、正常に把持できていない場合(ステップS3406:No)は、ステップS3404へ戻り、角度調整、把持動作を繰り返しおこなう。そして、把持機構3102が電球3150を正常に把持できるのを待って、把持できた場合(ステップS3406:Yes)は、つぎに、清掃布3170を時計回りに回転させる(ステップS3407)。
【0822】
これにより、ソケット3160と電球3150の口金3151の螺合が解除されることなく、電球3150のガラス球3152の表面の汚れが払拭される。
図37は、把持機構3102が電球3150を把持した(清掃布3170による包み込みをした)状態で、電球3150が清掃布3170の回転によって、ガラス球3152の表面の汚れが払拭されている様子を示している。
【0823】
その後、清掃が終了したか否かを判断する(ステップS3408)。判断の具体的な方法は上述のとおりである。ここで、未だ清掃が終了していない場合(ステップS3408:No)は、ステップS3407へ戻って、清掃布3170の回転を係属する。そして、清掃が終了した場合(ステップS3408:Yes)は、清掃布3170の回転を停止する(ステップS3409)。
【0824】
清掃布3170の回転を停止した後、把持機構3102は、電球3150の把持(包み込み)を解除する(ステップS3410)。
図38は、把持機構3102が電球3150の把持(包み込み)を解除した様子を示している。アーム3104は少し開き気味になっている。この時点で、電球3150の汚れは払拭され、きれいになっている。
【0825】
そして電球清掃装置(無人航空機)3100は、その場(ソケット3160の位置)から離脱し(ステップS3411)、再び空中を飛行して所定の移動先(点検先)へ移動する(ステップS3412)。これにより一連の処理を終了する。
図39は、電球清掃装置(無人航空機)3100がソケット3160の位置を離脱し、空中を飛行しながら次の移動先へ移動している様子を示している。
【0826】
清掃布3170は、複数個の電球3150を清掃した後に交換する。したがって、複数個の電球3150の清掃が完了した後、清掃布3170の交換のために、交換作業者の元へ帰還するようにしてもよい。
【0827】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、電球3150の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構3301と、ソケット3160に口金3152が螺合されている電球3150に電球払拭機構3301が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部3302と、電球払拭機構3301が電球3150に接触した状態で、口金3152とソケット3160とを螺合する回転方向に当該電球払拭機構3301を回転させる回転部3303と、を備えることができる。これにより、人手を介することなく、自動でソケット3160に装着されている電球3150を清掃することができる。
【0828】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、回転部3303が、自装置自体を回転させることで、電球払拭機構3301を回転させることができる。これにより、電球払拭機構3301を回転させるための駆動源を別に設ける必要がない。
【0829】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、回転部3303が、自装置自体の回転とは独立して電球払拭機構3301を回転させることができる。これにより、自装置(電球清掃装置3100)自体を回転(自転)させることなく、電球払拭機構3301を回転させることができる。
【0830】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、回転部3303が、電球払拭機構3301を所定数回転させた後に、回転を停止し、移動部3302が、回転部3303による回転が停止した後、当該電球3150とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させることができる。これにより、連続して複数の電球3150の清掃をおこなうことができる。
【0831】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、電球払拭機構3301は、洗剤を含む第1の部材と洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、回転部3303が、第1の部材が電球3150に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、第2の部材が電球3150に接触した状態で、当該第2の部材を回転させることができる。これにより、洗浄および拭き取りをおこなうことができ、より電球3150をきれいに清掃することができる。
【0832】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、移動部3302が、所定数の電球3150の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させることができる。これにより、汚れた電球払拭機構3301を効率よく交換することができる。
【0833】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、電球3150の画像または映像を撮像する撮像部3305と、撮像部3305によって撮像された画像または映像を送信する送信部3308と、を備えることができる。これにより、電球3150の清掃作業の様子を離れたところから知ることができる。
【0834】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、撮像部3305が、電球3150の払拭前および払拭後の当該電球3150の画像または映像を撮像し、送信部3308が、撮像部3305によって撮像された電球3150の払拭前および払拭後の当該電球3150の画像または映像を送信することができる。これにより、電球3150の清掃状況を離れたところから知ることができる。
【0835】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)受信部3309と、自装置の移動先の位置情報を記憶する記憶部3310と、を備え、移動部3302が、GNSS受信部3309による測位結果および記憶部3310に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させることができる。これにより、より確実に自装置(電球清掃装置3100)を移動先のソケット3160(電球3150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0836】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット3160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット3160に対しても確実に点検をすることができる。
【0837】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、移動先の情報を受信する受信部3311を備え、記憶部3310が、受信部3311によって受信された移動先の情報を記憶することができる。これにより、自装置(電球清掃装置3100)を移動先のソケット3160(電球3150)が所在する位置をより確実に知ることができる。
【0838】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、電球3150の画像または映像を撮像する撮像部3305と、撮像部3305によって撮像された画像または映像を解析する解析部3306と、を備え、移動部3302が、解析部3306の解析結果に基づいて、自装置を移動させることができる。これにより、画像解析に基づき、より確実な移動をおこなうことができる。
【0839】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、電球払拭機構3301が電球3150を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する到達判断部3304を備え、電球払拭機構3301は、到達判断部3304による判断結果に基づいて、位置へ自装置が到達した場合に、電球3150を払拭することができる。これにより、電球3150をより確実に把持し、払拭作業をおこなうことができる。
【0840】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、電球3150の画像または映像を撮像する撮像部3305と、撮像部3305によって撮像された画像または映像を解析する解析部3306と、を備え、到達判断部3304が、解析部3306の解析結果に基づいて、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球3150を把持することができる。
【0841】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、到達判断部3304が、撮像部3305によって撮像された電球3150の画像または映像が、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達した際の電球3150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づき、より確実に電球3150を把持することができる。
【0842】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃装置3100は、さらに、到達判断部3304が、電球払拭機構3301の所定の箇所が電球3150に接触した場合に、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断することができる。これにより、接触センサー3215の検出結果に基づくより確実に電球3150を把持することができる。
【0843】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、無人航空機3100が、電球3150の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構3301と、ソケット3160に口金が螺合されている電球3150に、当該電球3150の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構3301が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、電球払拭機構3301が電球3150に接触した状態で、口金とソケット3160とを螺合する回転方向に当該電球払拭機構3301を回転させる、処理を実行することができる。これにより、人手を介することなく、自動でソケット3160に装着されている電球3150を清掃することができる。
【0844】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、自装置自体を回転させることで、電球払拭機構3301を回転させる、処理を実行することができる。これにより、電球払拭機構3301を回転させるための駆動源を別に設ける必要がない。
【0845】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、自装置自体の回転とは独立して電球払拭機構3301を回転させる、処理を実行することができる。これにより、自装置(電球清掃装置3100)自体を回転(自転)させることなく、電球払拭機構3301を回転させることができる。
【0846】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、電球払拭機構3301を所定数回転させた後に、回転を停止し、回転が停止した後、当該電球3150とは別の電球3150に接触可能な位置へ自装置を移動させる、処理を実行することができる。これにより、連続して複数の電球3150の清掃をおこなうことができる。
【0847】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、電球払拭機構3301は、洗剤を含む第1の部材と洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、無人航空機3100が、第1の部材が電球3150に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、第2の部材が電球3150に接触した状態で、当該第2の部材を回転させる、処理を実行することができる。これにより、洗浄および拭き取りをおこなうことができ、より電球3150をきれいに清掃することができる。
【0848】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、所定数の電球3150の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させる、処理を実行することができる。これにより、汚れた電球払拭機構3301を効率よく交換することができる。
【0849】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、電球3150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行することができる。これにより、電球3150の清掃状況を離れたところから知ることができる。
【0850】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、撮像部3305が、電球3150の払拭前および払拭後の当該電球3150の画像または映像を撮像し、送信部3308が、撮像部3305によって撮像された電球3150の払拭前および払拭後の当該電球3150の画像または映像を送信する、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球清掃装置3100)を移動先のソケット3160(電球3150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0851】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、自装置の移動先の位置情報を記憶し、GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行することができる。これにより、より確実に自装置(電球清掃装置3100)を移動先のソケット3160(電球3150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0852】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット3160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット3160に対しても確実に点検をすることができる。
【0853】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行することができる。これにより、自装置(電球清掃装置3100)を移動先のソケット3160(電球3150)が所在する位置をより確実に知ることができる。
【0854】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、電球3150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実な移動をおこなうことができる。
【0855】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、電球払拭機構3301が電球3150を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、判断結果に基づいて、位置へ自装置が到達した場合に、電球3150を払拭する、処理を実行することができる。これにより、電球3150をより確実に把持し、払拭作業をおこなうことができる。
【0856】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、電球3150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球3150を把持することができる。
【0857】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、撮像された電球3150の画像または映像が、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達した際の電球3150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づき、より確実に電球3150を把持することができる。
【0858】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃方法は、さらに、無人航空機3100が、電球払拭機構3301の所定の箇所が電球3150に接触した場合に、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行することができる。これにより、接触センサー3215の検出結果に基づくより確実に電球3150を把持することができる。
【0859】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、無人航空機3100に、電球3150の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構3301と、ソケット3160に口金が螺合されている電球3150に、当該電球3150の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構3301が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、電球払拭機構3301が電球3150に接触した状態で、口金とソケット3160とを螺合する回転方向に当該電球払拭機構3301を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、人手を介することなく、自動でソケット3160に装着されている電球3150を清掃することができる。
【0860】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、自装置自体を回転させることで、電球払拭機構3301を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、電球払拭機構3301を回転させるための駆動源を別に設ける必要がない。
【0861】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、自装置自体の回転とは独立して電球払拭機構3301を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、自装置(電球清掃装置3100)自体を回転(自転)させることなく、電球払拭機構3301を回転させることができる。
【0862】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、電球払拭機構3301を所定数回転させた後に、回転を停止し、回転が停止した後、当該電球3150とは別の電球3150に接触可能な位置へ自装置を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、連続して複数の電球3150の清掃をおこなうことができる。
【0863】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、電球払拭機構3301は、洗剤を含む第1の部材と洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、無人航空機3100に、第1の部材が電球3150に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、第2の部材が電球3150に接触した状態で、当該第2の部材を回転させる、処理を実行させることができる。これにより、洗浄および拭き取りをおこなうことができ、より電球3150をきれいに清掃することができる。
【0864】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、所定数の電球3150の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させる、処理を実行させることができる。これにより、汚れた電球払拭機構3301を効率よく交換することができる。
【0865】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、電球3150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を送信する、処理を実行させることができる。これにより、電球3150の清掃状況を離れたところから知ることができる。
【0866】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、撮像部3305が、電球3150の払拭前および払拭後の当該電球3150の画像または映像を撮像し、送信部3308が、撮像部3305によって撮像された電球3150の払拭前および払拭後の当該電球3150の画像または映像を送信することを、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球清掃装置3100)を移動先のソケット3160(電球3150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0867】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、自装置の移動先の位置情報を記憶し、GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、より確実に自装置(電球清掃装置3100)を移動先のソケット3160(電球3150)が所在する位置へ移動させることができる。
【0868】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、移動先の位置情報に、当該移動先におけるソケット3160の傾きに関する角度情報を含むことができる。これにより、斜めに取り付けられたソケット3160に対しても確実に点検をすることができる。
【0869】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、移動先の情報を受信し、受信された移動先の情報を記憶する、処理を実行させることができる。これにより、自装置(電球清掃装置3100)を移動先のソケット3160(電球3150)が所在する位置をより確実に知ることができる。
【0870】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、電球3150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置を移動させる、処理を実行させることができる。これにより、画像解析に基づき、より確実な移動をおこなうことができる。
【0871】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、電球払拭機構3301が電球3150を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、判断結果に基づいて、位置へ自装置が到達した場合に、電球3150を払拭する、処理を実行させることができる。これにより、電球3150をより確実に把持し、払拭作業をおこなうことができる。
【0872】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、電球3150の画像または映像を撮像し、撮像された画像または映像を解析し、解析結果に基づいて、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、画像解析に基づき、より確実に電球3150を把持することができる。
【0873】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、撮像された電球3150の画像または映像が、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達した際の電球3150の画像または映像と一致した場合に、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、パターンマッチングによる画像解析に基づくより確実に電球3150を把持することができる。
【0874】
また、この発明にかかる実施の形態4の電球清掃プログラムは、さらに、無人航空機3100に、電球払拭機構3301の所定の箇所が電球3150に接触した場合に、自装置が電球3150を払拭可能な位置に到達したと判断する、処理を実行させることができる。これにより、接触センサー3215の検出結果に基づくより確実に電球3150を把持することができる。
【0875】
なお、この実施の形態で説明した電球清掃方法は、あらかじめ用意されたプログラムを、無人航空機3100のほか、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することもできる。このプログラムは、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、USBメモリ、SSDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0876】
以下、実施の形態4の内容について付記(付記401~付記448)として記載する。
【0877】
(付記401)
電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、
ソケットに口金が螺合されている前記電球に前記電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させる移動部と、
前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる回転部と、
を備えたことを特徴とする電球清掃装置。
【0878】
(付記402)
前記回転部は、自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させることを特徴とする付記401に記載の電球清掃装置。
【0879】
(付記403)
前記回転部は、自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させることを特徴とする付記401に記載の電球清掃装置。
【0880】
(付記404)
前記回転部は、前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、
前記移動部は、前記回転部による回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させることを特徴とする付記401~403のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【0881】
(付記405)
前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、
前記回転部は、前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させることを特徴とする付記401~404のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【0882】
(付記406)
前記移動部は、所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させることを特徴とする付記405に記載の電球清掃装置。
【0883】
(付記407)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする付記401~406のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【0884】
(付記408)
前記撮像部は、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、
前記送信部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信することを特徴とする付記407に記載の電球清掃装置。
【0885】
(付記409)
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)受信部と、
自装置の移動先の位置情報を記憶する記憶部と、
を備え、
前記移動部は、前記GNSS受信部による測位結果および前記記憶部に記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記401~408のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【0886】
(付記410)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記409に記載の電球清掃装置。
【0887】
(付記411)
前記移動先の情報を受信する受信部を備え、
前記記憶部は、前記受信部によって受信された移動先の情報を記憶することを特徴とする付記409または410に記載の電球清掃装置。
【0888】
(付記412)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記移動部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置を移動させることを特徴とする付記401~411のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【0889】
(付記413)
前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断する到達判断部を備え、
前記電球払拭機構は、前記到達判断部による判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭することを特徴とする付記401~412のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【0890】
(付記414)
前記電球の画像または映像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像または映像を解析する解析部と、
を備え、
前記到達判断部は、前記解析部の解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記413に記載の電球清掃装置。
【0891】
(付記415)
前記到達判断部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記414に記載の電球清掃装置。
【0892】
(付記416)
前記到達判断部は、前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断することを特徴とする付記413~415のいずれか一つに記載の電球清掃装置。
【0893】
(付記417)
無人航空機が、
電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、
ソケットに口金が螺合されている電球に、当該電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる、
処理を実行することを特徴とする電球清掃方法。
【0894】
(付記418)
前記無人航空機が、
自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記417に記載の電球清掃方法。
【0895】
(付記419)
前記無人航空機が、
自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記417に記載の電球清掃方法。
【0896】
(付記420)
前記無人航空機が、
前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、
前記回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記417~419のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【0897】
(付記421)
前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、
前記無人航空機が、
前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させる、
処理を実行することを特徴とする付記417~420のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【0898】
(付記422)
前記無人航空機が、
所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記421に記載の電球清掃方法。
【0899】
(付記423)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行することを特徴とする付記417~422のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【0900】
(付記424)
前記無人航空機が、
前記撮像部は、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、
前記送信部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信することを、
処理を実行することを特徴とする付記423に記載の電球清掃方法。
【0901】
(付記425)
前記無人航空機が、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記417~424のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【0902】
(付記426)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記425に記載の電球清掃方法。
【0903】
(付記427)
前記無人航空機が、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行することを特徴とする付記425または426に記載の電球清掃方法。
【0904】
(付記428)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行することを特徴とする付記417~427のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【0905】
(付記429)
前記無人航空機が、
前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭する、 処理を実行することを特徴とする付記417~428のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【0906】
(付記430)
前記無人航空機が、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記429に記載の電球清掃方法。
【0907】
(付記431)
前記無人航空機が、
撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記430に記載の電球清掃方法。
【0908】
(付記432)
前記無人航空機が、
前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行することを特徴とする付記429~431のいずれか一つに記載の電球清掃方法。
【0909】
(付記433)
無人航空機に、
電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構と、
ソケットに口金が螺合されている電球に、当該電球の発光部分の表面を払拭する電球払拭機構が接触可能な位置へ、空中を飛行して自装置を移動させ、
前記電球払拭機構が前記電球に接触した状態で、前記口金と前記ソケットとを螺合する回転方向に当該電球払拭機構を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする電球清掃プログラム。
【0910】
(付記434)
前記無人航空機に、
自装置自体を回転させることで、前記電球払拭機構を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする付記433に記載の電球清掃プログラム。
【0911】
(付記435)
前記無人航空機に、
自装置自体の回転とは独立して前記電球払拭機構を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする付記433に記載の電球清掃プログラム。
【0912】
(付記436)
前記無人航空機に、
前記電球払拭機構を所定数回転させた後に、前記回転を停止し、
前記回転が停止した後、当該電球とは別の電球に接触可能な位置へ自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記433~435のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【0913】
(付記437)
前記電球払拭機構は、洗剤を含む第1の部材と前記洗剤を拭き取る第2の部材とを含み、
前記無人航空機に、
前記第1の部材が前記電球に接触した状態で、当該第1の部材を回転させた後に、前記第2の部材が前記電球に接触した状態で、当該第2の部材を回転させる、
処理を実行させることを特徴とする付記433~436のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【0914】
(付記438)
前記無人航空機に、
所定数の電球の払拭をおこなった後に、自装置を所定の位置へ移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記437に記載の電球清掃プログラム。
【0915】
(付記439)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を送信する、
処理を実行させることを特徴とする付記433~438のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【0916】
(付記440)
前記無人航空機に、
前記撮像部は、前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を撮像し、
前記送信部は、前記撮像部によって撮像された前記電球の払拭前および払拭後の当該電球の画像または映像を送信することを、
処理を実行させることを特徴とする付記439に記載の電球清掃プログラム。
【0917】
(付記441)
前記無人航空機に、
自装置の移動先の位置情報を記憶し、
GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)による測位結果および記憶された移動先の位置情報に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記433~440のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【0918】
(付記442)
前記移動先の位置情報には、当該移動先における前記ソケットの傾きに関する角度情報を含むことを特徴とする付記441に記載の電球清掃プログラム。
【0919】
(付記443)
前記無人航空機に、
前記移動先の情報を受信し、
受信された移動先の情報を記憶する、
処理を実行させることを特徴とする付記441または442に記載の電球清掃プログラム。
【0920】
(付記444)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置を移動させる、
処理を実行させることを特徴とする付記433~443のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【0921】
(付記445)
前記無人航空機に、
前記電球払拭機構が前記電球を払拭可能な位置へ自装置が到達したか否かを判断し、
前記判断結果に基づいて、前記位置へ自装置が到達した場合に、前記電球を払拭する、 処理を実行させることを特徴とする付記433~444のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【0922】
(付記446)
前記無人航空機に、
前記電球の画像または映像を撮像し、
撮像された画像または映像を解析し、
前記解析結果に基づいて、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記445に記載の電球清掃プログラム。
【0923】
(付記447)
前記無人航空機に、
撮像された前記電球の画像または映像が、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達した際の前記電球の画像または映像と一致した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記446に記載の電球清掃プログラム。
【0924】
(付記448)
前記無人航空機に、
前記電球払拭機構の所定の箇所が前記電球に接触した場合に、自装置が前記電球を払拭可能な位置に到達したと判断する、
処理を実行させることを特徴とする付記445~447のいずれか一つに記載の電球清掃プログラム。
【0925】
<その他の実施の形態>
実施の形態1にかかる電球取付装置100、実施の形態2にかかる電球取外し装置1100、実施の形態3にかかる電球点検装置2100、実施の形態4にかかる電球清掃装置3100が、
図2、
図12、
図22、
図32に示した管理サーバー260によって管理され、4つの装置のうちの少なくとも2つの装置が連動して、同じ現場(建物など)において動作するようにしてもよい。
【0926】
より具体的には、まずは、電球取外し装置1100がソケットから電球を取り外した後、引き続き、電球取付装置100が、当該ソケットに新たな電球を取り付けるようにすることができる。
【0927】
また、電球点検装置2100が点検し、異常が無かった電球を、引き続き、電球清掃装置3100が清掃するようにしてもよい。
【0928】
また定期的な電球のメンテナンス業務として、まずは電球点検装置2100が電球を点検する。そして異常があった場合は、電柱点検装置2100または電球取外し装置1100が当該電球を取り外す。当該電球が取り外されたソケットには、電球取付装置100が新たな電球を取り付ける。その間、点検済みで異常が無かった電球を電球清掃装置3100が清掃する。
【0929】
このように複数台の装置を連動して効率よく操作させることにより、より迅速にメンテナンス業務を遂行することができる。
【0930】
また、1台の無人航空機を、電球取付装置100、電球取外し装置1100、電球点検装置2100、電球清掃装置3100として用いることもできる。その場合、地上の作業者には、当該無人航空機が今どのような機能を果たそうとしているのか(すなわち、新しい電球を搭載するのか、搭載されている古い電球を取り外すのか、清掃布3170を取り付けるのかなど)に関する情報を提供する必要がある。情報の提供は、無人航空機に設けられたLEDなどによって伝えることができる。
【0931】
電球の交換の依頼人は、電球切れを見つけたら、建物などの場所とともに、切れている所の写真などを撮影して、スマートフォンで電球交換業務を発注することができる。発注を受けると、作業者および無人航空機が急行して交換作業をおこなう。無人航空機は、切れている状態の写真を撮影し、交換後、新しい電球が点灯している状態の写真を撮影し、管理サーバー260へ送信する。管理サーバー260は、請求書データとともに依頼人へ送付する。これにより取引が完了するようにしもよい。
【0932】
偵察ドローン(電球点検装置2100)を定期的に飛ばして、切れいている電球を発見したら、見積もりを担当者のスマートフォンへ送信し、正式発注を受けて交換、請求書の発行処理をおこないようしてもよい。
【0933】
また建物ごとの電球の前回の交換時期データを無人航空機本体あるいは管理サーバー260に保持し、そのデータに基づき電球の稼働時間を計算し、計算結果から替え時を予測し、その予測時に基づき、時期を見計らって、電球清掃装置3100による検査をする。
【0934】
そして、電球交換作業を1回いくら料金設定する代わりに、上記掃除、検査、交換を含め、1ヶ月いくらという定額(サブスクリプション)として、電球管理業務をおこなうことができる。
【0935】
このように、電球取付装置100、電球取外し装置1100、電球点検装置2100、電球清掃装置3100と管理サーバー2600を用いて照明(電球)管理に関するあらたなビジネスモデルを構築することができる。
【産業上の利用可能性】
【0936】
以上のように、この発明にかかる電球取付装置、電球取付方法および電球取付プログラムは、電球を取り付ける電球取付装置、電球取付方法および電球取付プログラムや、電球を取り外す電球取外し装置、電球取外し方法および電球取外しプログラムや、電球が正常に点灯しているかを点検する電球点検装置、電球点検方法および電球点検プログラムや、電球の清掃をおこなう電球清掃装置、電球清掃方法および電球清掃プログラムに関する。
【0937】
特に、無人航空機を用いて、電球を取り付ける電球取付装置、電球取付方法および電球取付プログラムや、電球を取り外す電球取外し装置、電球取外し方法および電球取外しプログラムや、電球が正常に点灯しているかを点検する電球点検装置、電球点検方法および電球点検プログラムや、電球の清掃をおこなう電球清掃装置、電球清掃方法および電球清掃プログラムに適している。
【符号の説明】
【0938】
100 電球取付装置
101(101a~101d)、1101(1101a~1101d)、2101(2101a~2101d)、3101(3101a~3101d) プロペラ
102、1102、2102、3102 把持機構
103、1103、2103、3103 接続部材
150、1150、2150、3150 電球
151、1151、2151、3151 口金
152、1152、2152、3152 ガラス球
160、1160、2160、3160 ソケット
161、1161 開口部
162、1162 螺合溝
201、1201、2201、3201 制御回路
202、1202、2202、3202 通信I/F
203、1203、2203、3203 バッテリー
204、1204、2204、3204 モーター
205、1205、2205、3205 カメラ
206、1206、2206、3206 ソーラーセル
211、1211、2211、3211 トルクセンサー
212、1212、2212、3212 照度センサー
213、1213、2213、3213 温度センサー
214、1214、2214、3214 GPSセンサー
215、1215、2215、3215 接触センサー
216、1216、2216、3216 各種センサー
250 操縦機
260 管理サーバー
301 電球把持部
302 移動部
303 回転部
304 電球装着完了判断部
305 撮像部
306 解析部
307 トルク検出部
308 光度検出部
309 温度検出部
310 送信部
311 GNSS受信部
312 記憶部
313 受信部
1100 電球取外し装置
1301 電球把持部
1302 移動部
1303 回転部
1304 電球取外し完了判断部
1305 撮像部
1306 解析部
1307 トルク検出部
1308 光度検出部
1309 温度検出部
1310 送信部
1311 GNSS受信部
1312 記憶部
1313 受信部
1314 到達判断部
1315 電球把持判断部
2100 電球点検装置
2301 電球把持部
2302 移動部
2303 回動部
2304 交換要否判断部
2305 撮像部
2306 解析部
2307 トルク検出部
2310 送信部
2311 GNSS受信部
2312 記憶部
2313 受信部
2314 到達判断部
3100 電球点検装置
3170 清掃布
3301 電球払拭機構
3302 移動部
3303 回動部
3304 到達判断部
3305 撮像部
3306 解析部
3307 トルク検出部
3308 送信部
3309 GNSS受信部
3310 記憶部
3311 受信部