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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098442
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】監視システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20230703BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20230703BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230703BHJP
【FI】
G08B25/04 E
G08B25/00 510E
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021215191
(22)【出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000108085
【氏名又は名称】セコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松尾 達樹
(72)【発明者】
【氏名】松本 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】沙魚川 久史
(72)【発明者】
【氏名】山田 明弥
【テーマコード(参考)】
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
5C087BB74
5C087DD05
5C087DD23
5C087DD24
5C087DD31
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG17
5C087GG35
5C087GG46
5C087GG66
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】利用者が監視システムをより活用しようという動機付けを与える。
【解決手段】監視システムは、複数の警備モードに基づいて利用者が出入りする監視エリアへの侵入監視を行う。監視システムは、利用者による複数の警備モードの設定履歴423を記憶する記憶部402と、記憶部402に記憶された設定履歴423に応じて利用者に特典を決定する決定手段413と、決定手段413により決定された特典を示す特典情報を出力する出力手段415とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の警備モードに基づいて利用者が出入りする監視エリアへの侵入監視を行う監視システムであって、
前記利用者による前記複数の警備モードの利用履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記利用履歴に応じて前記利用者に付与する特典を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記特典を示す特典情報を出力する出力手段とを備える監視システム。
【請求項2】
前記決定手段は、前記利用履歴を用いて得られた前記複数の警備モードの利用時間に応じて前記利用者に特典を決定する
請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記複数の警備モードは、前記監視エリアを監視する警戒モードと、前記監視エリアを監視しない解除モードとを少なくとも含み、
前記決定手段は、前記利用履歴を用いて得られた所定期間における前記警戒モードの利用時間の合計、又は、前記解除モードの利用時間の合計に応じて前記利用者に特典を決定する
請求項2に記載の監視システム。
【請求項4】
前記決定手段は、前記所定期間における前記警戒モードの利用時間の合計が長いほど、又は、前記解除モードの利用時間の合計が短いほど価値の高い特典を決定する
請求項3に記載の監視システム。
【請求項5】
前記複数の警備モードは、前記監視エリアが無人のとき前記監視エリアを警戒する無人警戒モードと、前記監視エリアが有人のとき前記監視エリアを監視する有人警戒モードとを含み、
前記決定手段は、前記利用時間に前記有人警戒モードの利用時間が含まれる場合には、前記有人警戒モードの利用時間が含まれない場合に比して価値の高い特典を決定する
請求項2~4のいずれか一項に記載の監視システム。
【請求項6】
前記決定手段は、前記有人警戒モードの利用時間が長い程、価値の高い特典を決定する
請求項5に記載の監視システム。
【請求項7】
前記複数の警備モードは、前記監視エリアを監視する警戒モードと、前記監視エリアを監視しない解除モードとを少なくとも含み、
前記決定手段は、所定の時間帯に前記利用者により前記警戒モードが利用された場合には、前記利用者に追加の特典を決定する
請求項1から6のいずれか1項に記載の監視システム。
【請求項8】
複数の警備モードに基づいて利用者が出入りする監視エリアへの侵入監視を行う監視システムが備えるコンピュータに、
記憶手段に記憶された、前記利用者による前記複数の警備モードの利用履歴に応じて前記利用者に付与する特典を決定するステップと、
前記決定された特典を示す特典情報を出力するステップと
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システムの利用に応じて特典を付与する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の警備モードを有する警備システムが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-250745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
監視システムを十分に活用するには、利用者が日常生活の中で監視エリアを監視する警戒モードをより多く利用することが好ましい。そこで、監視システムをより活用しようという動機付けを高める仕組みが望まれている。
【0005】
本発明は、利用者が監視システムをより活用しようという動機付けを高めることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、複数の警備モードに基づいて利用者が出入りする監視エリアへの侵入監視を行う監視システムであって、前記利用者による前記複数の警備モードの利用履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記利用履歴に応じて前記利用者に付与する特典を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された前記特典を示す特典情報を出力する出力手段とを備える監視システムを提供する。
【0007】
前記決定手段は、前記利用履歴を用いて得られた前記複数の警備モードの利用時間に応じて前記利用者に特典を決定してもよい。
【0008】
前記複数の警備モードは、前記監視エリアを監視する警戒モードと、前記監視エリアを監視しない解除モードとを少なくとも含み、前記決定手段は、前記利用履歴を用いて得られた所定期間における前記警戒モードの利用時間の合計、又は、前記解除モードの利用時間の合計に応じて前記利用者に特典を決定してもよい。
【0009】
前記決定手段は、前記所定期間における前記警戒モードの利用時間の合計が長いほど、又は、前記解除モードの利用時間の合計が短いほど価値の高い特典を決定してもよい。
【0010】
前記複数の警備モードは、前記監視エリアが無人のとき前記監視エリアを警戒する無人警戒モードと、前記監視エリアが有人のとき前記監視エリアを監視する有人警戒モードとを含み、前記決定手段は、前記利用時間に前記有人警戒モードの利用時間が含まれる場合には、前記有人警戒モードの利用時間が含まれない場合に比して価値の高い特典を決定してもよい。
【0011】
前記決定手段は、前記有人警戒モードの利用時間が長い程、価値の高い特典を決定してもよい。
【0012】
前記複数の警備モードは、前記監視エリアを監視する警戒モードと、前記監視エリアを監視しない解除モードとを少なくとも含み、前記決定手段は、所定の時間帯に前記利用者により前記警戒モードが利用された場合には、前記利用者に追加の特典を決定してもよい。
【0013】
本発明の別の態様は、複数の警備モードに基づいて利用者が出入りする監視エリアへの侵入監視を行う監視システムが備えるコンピュータに、記憶手段に記憶された、前記利用者による前記複数の警備モードの利用履歴に応じて前記利用者に付与する特典を決定するステップと、前記決定された特典を示す特典情報を出力するステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、利用者が監視システムをより活用しようという動機付けを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態に係る監視システムの構成の一例を示す図である。
図2】コントローラの構成の一例を示す図である。
図3】サーバ装置の構成の一例を示す図である。
図4】ポイント算定テーブルの一例を示す図である。
図5】ポイント管理テーブルの一例を示す図である。
図6】警備モードの設定履歴の一例を示す図である。
図7】ユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図8】監視システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図9】監視システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
1.構成
図1は、実施形態に係る監視システム10の構成の一例を示す図である。監視システム10は、利用者が出入りする監視エリア50への侵入等の異常を監視する監視サービスを提供する。一の例において、監視エリア50は、利用者が居住する住居である。ここでいう「居住」とは、必ずしも住むことに限定されず、ある程度継続して滞在することも包含する。ただし、監視エリア50は、利用者の住居に限定されず、オフィスビルや商業施設等の建物であってもよい。また、監視システム10は、利用者が監視システム10をより活用する動機付けを高めるために、監視システム10の利用に応じて利用者に特典を付与する。ここでいう特典とは、利用者の得になったり監視システム10の利用を実感したりする物又はサービス等のインセンティブをいう。後述する利用者に付与されるポイント及びアイテムは、本発明に係る特典の一例である。
【0017】
監視システム10は、複数のセンサ100と、コントローラ200と、設定ユニット300と、サーバ装置400と、ウェアラブル端末500と、ユーザ端末600とを備える。複数のセンサ100、コントローラ200、及び設定ユニット300は、利用者の住居等の監視エリア50に設置され、LAN(Local Area Network)等の通信網11を介して接続されている。サーバ装置400は、監視サービスを提供する事業者により運営される監視センタに設置される。ウェアラブル端末500及びユーザ端末600は、いずれも利用者に所持される。コントローラ200、サーバ装置400、及びユーザ端末600は、インターネットと移動体通信ネットワークとを含む通信網12を介して接続されている。ウェアラブル端末500とユーザ端末600とは、予めペアリングされており、無線で接続される。
【0018】
複数のセンサ100は、監視エリア50への侵入者を検知する侵入監視用途に用いられる。監視エリア50が住居である場合、複数のセンサ100には、住居の屋内に設置されるセンサ100(以下、「屋内のセンサ100」ともいう。)と、住居の屋外に設置されるセンサ100(以下、「屋外のセンサ100」ともいう。)とが含まれる。屋内のセンサ100は、例えば玄関扉や窓等の開口部、住居内における通路等の動線部分や居室などに設置される。屋外のセンサ100は、例えば庭や門扉に設置される。複数のセンサ100には、窓/ドアセンサと、人感センサとが含まれる。
【0019】
窓/ドアセンサは、玄関扉、窓、門扉等の開口部に設置され、扉や窓などの開閉体の開放を検知する。窓/ドアセンサの例としては、磁界の変化を検知して扉の開放を検知するセンサ、及びタンパースイッチのオン/オフで扉の開放を検知するセンサが挙げられる。人感センサは、空間センサとも呼ばれ、動線部分や居室に設置され、人の存在を検知する。人感センサの例としては、熱線の変動により人の存在を検知するセンサ、音波や高周波により人の存在を検知するセンサ、入力画像から人の存在を検知するセンサ、及び投光部からの入射光が遮られることにより人の存在を検知するセンサが挙げられる。
【0020】
コントローラ200は、警備装置とも呼ばれ、利用者の操作に応じて設定された警備モードに基づいて、センサ100を用いて利用者が出入りする監視エリア50への侵入監視を行う。センサ100により侵入者が検知されると、コントローラ200は、監視エリア50へ侵入者が侵入したことをサーバ装置400へ通知する。コントローラ200は、無人警戒モード、有人警戒モード、及び解除モードの3つの警備モードを有する。コントローラ200は、主にリビングの壁に埋め込まれたり卓上に置かれる。
【0021】
無人警戒モードは、利用者が外出して監視エリア50が無人のときに用いられ、監視エリア50を監視する警備モードである。無人警戒モードでは、監視エリア50全体において侵入監視を行う。無人警戒モードにおいては、センサ100から検知情報が出力されると、コントローラ200からサーバ装置400に異常信号が送信される。なお、無人警戒モードが設定された場合、利用者の退館経路を監視するセンサ100については、無人警戒モードが設定されてから予め定められた時間が経過した後に侵入者の検知を開始し、外出する利用者を侵入者として誤検知しないようにすることが好ましい。
【0022】
有人警戒モードは、監視エリア50に利用者が居るとき(在宅中)、すなわち有人のときに用いられ、監視エリア50を監視する警備モードである。有人警戒モードでは、在宅中の利用者の行動を一定程度許容して侵入異常と判定されない範囲で、監視エリア50の少なくとも一部を侵入監視する。例えば有人警戒モードにおいては、外部から監視エリア50への侵入を検知するために玄関扉、窓、門扉、住居の屋外などの予め定められた外周エリアが監視される。或いは、監視エリア50に含まれる複数の区域のうち、利用者の操作に応じて指定された区域が監視されてもよい。有人警戒モードにおいては、外周エリア又は指定された区域(2階など)に設置されたセンサ100から検知情報が出力されると、コントローラ200からサーバ装置400に異常信号が送信される。一方、外周エリア又は指定された区域以外の場所に設置されたセンサ100から検知情報が出力されてもこの検知情報は無視され、コントローラ200からサーバ装置400に異常信号は送信されない。なお、利用者の活動領域の一部にセンサ100が設置されていない場合(居室や廊下に人感センサがなく、窓/ドアセンサのみが設置されている等)は、有人警戒モードで全てのセンサ100による侵入監視(監視エリア50全体を監視)してもよい。無人監視モードと有人監視モードとはいずれも監視エリア50を監視する警備モードであるため、総称して「警戒モード」ともいう。
【0023】
解除モードは、監視エリア50の監視を行わない警備モードである。解除モードは、侵入者を監視する必要がないときに用いられる。解除モードにおいては、監視エリア50への侵入者の監視が行われず、センサ100から検知情報が出力されても、この検知情報は無視され、コントローラ200からサーバ装置400に異常信号は送信されない。
【0024】
設定ユニット300は、コントローラ200の警備モードを設定する操作を受け付ける。例えば設定ユニット300は、住居の玄関に設置され、外出時や帰館時などに警備モードの設定を行うために用いられる。
【0025】
サーバ装置400は、コントローラ200から異常信号を受信すると、監視エリア50や利用者の情報を出力することにより、監視センサの管制員に利用者への確認や監視エリア50へ駆けつける警備員への対処を促す。また、サーバ装置400は、監視システム10の利用に応じて利用者に特典を付与する処理を行う。
【0026】
ウェアラブル端末500は利用者の腕等の部位に装着され、警備モードを切り替える操作や監視サービスに関する各種の情報の入出力に用いられる。ウェアラブル端末500は、ユーザ端末600と通信を行い、各種の情報を送受信する。ウェアラブル端末500の例としては、腕時計型のウェアラブル端末、指輪型のウェアラブル端末、及び眼鏡型のウェアラブル端末が挙げられる。
【0027】
ユーザ端末600は利用者により所持され、警備モードを切り替える操作や監視サービスに関する各種の情報の入出力に用いられる。ユーザ端末600の例としては、スマートフォン、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、及びタブレット端末が挙げられる。
【0028】
図2は、コントローラ200の構成の一例を示す図である。コントローラ200は、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、操作部204と、表示部205と、鳴動部206とを備える。コントローラ200の各部は、バスを介して接続されている。
【0029】
制御部201は、自装置の各部の制御及び各種の処理を行うプロセッサである。例えば制御部201にはCPU(Central Processing Unit)が含まれる。記憶部202は、自装置の機能を実現するためのプログラム、現在設定されている警備モード、コントローラ200の利用者の利用者ID(identification)等の各種のデータを記憶するメモリである。ここでは、監視エリア50に一の利用者が居る場合を想定する。この場合、記憶部202には、一の利用者の利用者IDが記憶される。例えば記憶部202にはROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、及びSSD(Solid State Drive)のうち少なくともいずれかが含まれる。通信部203は、自装置を通信網11及び12に接続するための通信インターフェースである。通信部203は、通信網11又は12を介して接続された他の装置と通信を行うために用いられる。
【0030】
操作部204は、警備モードを設定する操作等、コントローラ200に対する各種の操作を受け付ける。例えば操作部204には、表示部205の画面上の操作を受け付けるタッチセンサと、警備モードを設定する操作を受け付ける操作ボタンとが含まれる。表示部205は、現在設定されている警備モード、センサ100の状態、センサ100の設置場所を示す情報等の各種の情報を表示する。例えば表示部205には液晶ディスプレイが含まれる。また、表示部205は、タッチセンサとの組み合わせによりタッチパネルとして構成されてもよい。鳴動部206は、異常の発生を知らせる音、メッセージ音声等の各種の音を出力する。例えば鳴動部206にはスピーカが含まれる。
【0031】
制御部201は、取得手段211と、設定手段212と、送信手段213と、取得手段214と、表示制御手段215として機能する。これらの機能は、制御部201が記憶部202に記憶されたプログラムを実行して、制御部201が演算を行い又はコントローラ200の各部を制御することにより実現される。
【0032】
取得手段211は、警備モードを設定する操作を示す操作情報を取得する。警備モードを設定する操作は、操作部204、設定ユニット300、ユーザ端末600、又はウェアラブル端末500を用いて行われる。設定ユニット300を用いて警備モードを設定する操作が行われた場合、取得手段211はこの操作を示す操作情報を設定ユニット300から受信する。ユーザ端末600又はウェアラブル端末500を用いて警備モードを設定する操作が行われた場合、取得手段211はこの操作を示す操作情報をユーザ端末600又はウェアラブル端末500からサーバ装置400を介して受信する。
【0033】
設定手段212は、利用者の操作に応じて複数の警備モードのいずれかを設定する。操作部204を用いて警備モードを設定する操作が行われた場合、設定手段212は、この操作に応じた警備モードを設定する。設定ユニット300、ユーザ端末600、又はウェアラブル端末500を用いて警備モードを設定する操作が行われた場合、設定手段212は、取得手段211により取得された操作情報により示される操作に応じた警備モードを設定する。
【0034】
送信手段213は、利用者により操作部204又は設定ユニット300が用いられ警備モードを設定する操作が行われた場合、この操作を示す操作情報をサーバ装置400に送信する。操作情報には、記憶部202に記憶された利用者IDと、設定された警備モードの種別と、警備モードの設定日時とを示す情報が含まれる。操作情報は、利用者により操作が行われる度に送信されてもよいし、利用者により操作が行われる度に操作情報が記憶部202に一旦記憶され、所定の時間間隔でまとめて送信されてもよい。
【0035】
取得手段214は、コントローラ200の利用者に付与された特典を示す特典情報を取得する。特典情報は、サーバ装置400からコントローラ200に送信される。取得手段214はこの特典情報を受信する。表示制御手段215は、取得手段214により取得された特典情報を表示部205に表示させる。
【0036】
図3は、サーバ装置400の構成の一例を示す図である。サーバ装置400は、制御部401と、記憶部402と、通信部403とを備える。サーバ装置400の各部は、バスを介して接続されている。制御部401、記憶部402、及び通信部403は、それぞれ、基本的にはコントローラ200の制御部201、記憶部202、及び通信部203と同様である。ただし、記憶部402には、サーバ装置400の機能を実現するためのプログラムと、ポイント算定テーブル421と、ポイント管理テーブル422と、警備モードの設定履歴423とが記憶される。記憶部402は、本発明に係る「記憶手段」の一例である。通信部403は、自装置を通信網12に接続するための通信インターフェースであり、通信網12を介して接続された他の装置と通信を行うために用いられる。
【0037】
図4は、ポイント算定テーブル421の一例を示す図である。ポイント算定テーブル421は、警戒モードの利用時間に応じて利用者に付与するポイントの決定に用いられる。ポイント算定テーブル421には、警戒モードの利用時間と、付与ポイントとが含まれる。図4に示される例では、「10時間以上15時間未満」という警戒モードの利用時間には5ポイントが、「15時間以上」という警戒モードの利用時間には8ポイントが対応付けられている。これは、警戒モードの利用時間が「10時間以上15時間未満」である場合には利用者に5ポイント付与され、「15時間以上」である場合には利用者に8ポイント付与されることを示す。
【0038】
なお、図4に示されるポイントは一例であり、これに限定されない。警戒モードの利用時間が「10時間以上15時間未満」及び「15時間以上」である場合に利用者に付与されるポイントは、それぞれ、5ポイント及び8ポイントより多くてもよいし、少なくてもよい。ただし、警戒モードをより長い時間利用する動機付けを高めるには、警戒モードの利用時間に応じて利用者に付与されるポイントは、警戒モードの利用時間が長い場合には短い場合に比して高いポイントであることが好ましい。また、図4に示される例では、警戒モードの利用時間には「10時間」及び「15時間」という2つの閾値が定められているが、この閾値は2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、警戒モードの利用時間は、日数を考慮してもよい。例えば、警戒モードの利用時間が「10時間以上15時間未満」の日が1週間のうちに3日以上である場合に10ポイント付与し、「10時間以上15時間未満」の日が1週間のうちに5日以上である場合に12ポイントを付与し、「15時間以上」の日が1週間のうちに3日以上である場合は12ポイントを付与し、「15時間以上」日が1週間のうちに5日以上である場合に15ポイント付与してもよい。
【0039】
図5は、ポイント管理テーブル422の一例を示す図である。各利用者に付与されたポイントの管理に用いられる。ポイント管理テーブル422には、利用者IDと、ポイントとが含まれる。利用者IDは、利用者を一意に識別する情報である。各利用者IDには、その利用者IDにより識別される利用者に付与されたポイントが対応付けられている。ポイントは、利用者に付与された点数である。ポイントは高い程、価値が高くなる。利用者は、ポイントに応じて利益になる物又はサービスの提供を受けることができる。ポイントが高い程、利用者に提供される物又はサービスの価値は高くなる。図5に示される例では、「001」という利用者IDと、20ポイントとが対応付けられている。これは、利用者IDが「001」である利用者には20ポイントが付与されていることを示す。
【0040】
図3に戻り、制御部401は、取得手段411と、計数手段412と、決定手段413と、付与手段414と、出力手段415として機能する。これらの機能は、制御部401が記憶部402に記憶されたプログラムを実行して、制御部401が演算を行い又はサーバ装置400の各部を制御することにより実現される。
【0041】
取得手段411は、利用者により警備モードを設定する操作が行われると、この操作を示す操作情報を取得する。コントローラ200又は設定ユニット300を用いて警備モードを設定する操作が行われた場合、取得手段411はこの操作を示す操作情報をコントローラ200から受信する。ユーザ端末600を用いて警備モードを設定する操作が行われた場合、取得手段411はこの操作を示す操作情報をユーザ端末600から受信する。ウェアラブル端末500を用いて警備モードを設定する操作が行われた場合、取得手段411はこの操作を示す操作情報をウェアラブル端末500からユーザ端末600を介して受信する。
【0042】
取得手段411により取得された操作情報は、記憶部402に蓄積される。これにより、記憶部402には、警備モードの設定履歴423が構成される。警備モードの設定履歴423は、複数の警備モードがどの利用者によりいつ利用されたかを示すため、本発明に係る「複数の警備モードの利用履歴」の一例である。
【0043】
図6は、警備モードの設定履歴423の一例を示す図である。警備モードの設定履歴423には、警備モードの設定日時と、利用者IDと、警備モードの種別とが含まれる。警備モードの設定履歴423では、同一の操作情報に含まれる警備モードの設定日時と、利用者IDと、警備モードの種別とが対応付けられている。図6に示される例では、「20XX年11月11日0:00」という設定日時と、「001」という利用者IDと、「有人警戒モード」という警備モードの種別とが対応付けられている。これは、利用者IDが「001」である利用者が20XX年11月11日の0時に他の警備モードから有人警戒モードに切り替えたことを示す。続いて、「20XX年11月11日9:00」という設定日時と、「001」という利用者IDと、「無人警戒モード」という警備モードの種別とが対応付けられている。これは、利用者IDが「001」である利用者が20XX年11月11日の9時に有人警戒モードから無人警戒モードに切り替えたことを示す。続いて、「20XX年11月11日15:00」という設定日時と、「001」という利用者IDと、「解除モード」という警備モードの種別とが対応付けられている。これは、利用者IDが「001」である利用者が20XX年11月11日の15時に無人警戒モードから解除モードに切り替えたことを示す。続いて、「20XX年11月11日18:00」という設定日時と、「001」という利用者IDと、「有人警戒モード」という警備モードの種別とが対応付けられている。これは、利用者IDが「001」である利用者が20XX年11月11日の18時に解除モードから有人警戒モードに切り替えたことを示す。各警備モードは、当該警備モードに切り替えられた時点から他の警備モードに切り替えられる時点までの時間、利用者により利用されている。したがって、図6に示される例では、利用者IDが「001」の利用者は、20XX年11月11日の0時から9時まで有人警戒モードを利用し、9時から15時まで無人警戒モードを利用し、15時から18時まで解除モードを利用し、18時から24時まで有人警戒モードを利用したことが示される。
【0044】
計数手段412は、1日、1週間等の所定期間における警戒モードの利用時間の合計を利用者毎に計数する。ここでいう「警戒モードの利用時間」とは、利用者が警戒モードを利用した時間の長さをいう。警戒モードの利用時間には、有人警戒モードの利用時間と無人警戒モードの利用時間が含まれるが、解除モードの利用時間は含まれない。一の例において、計数手段412は、記憶部402に記憶された警備モードの設定履歴423を用いて、所定期間における有人警戒モードの利用時間と無人警戒モードの利用時間との合計を警戒モードの利用時間の合計として利用者毎に計数する。このようにして、警戒モードの利用時間の合計は、警備モードの設定履歴423を用いて得られる。
【0045】
決定手段413は、警備モードの設定履歴423に応じて利用者にポイントを決定する。一の例において、決定手段413は、ポイント算定テーブル421において、計数手段412により計数された利用時間の合計を含む範囲に対応付けられたポイントを決定する。このとき、決定手段413は、警戒モードの利用時間の合計が長い程、高いポイントを決定する。なお、ここでいう「程」とは、正比例する意を表さなくてもよく、例えば警戒モードの利用時間の合計が或る閾値以上の場合にはその閾値未満の場合に比してポイントが高くなるという関係を意味してもよい。
【0046】
なお、ポイントを決定する方法は、ポイント算定テーブル421を用いた方法に限定されず、他の方法であってもよい。例えば基準のポイントを1ポイントとし、警戒モードの利用時間が10時間以上15時間未満である場合には5倍、15時間以上である場合には8倍というように、基準のポイントと倍率を定めておき、決定手段413は、警戒モードの利用時間の合計を含む範囲について定められた倍率を基準のポイントに乗算することによりポイントを決定してもよい。
【0047】
付与手段414は、決定手段413により決定されたポイントを利用者に付与する。一の例において、付与手段414は、ポイント管理テーブル422において、利用者の利用者IDに対応付けられたポイントを更新することにより利用者にポイントを付与する。また、付与手段414は、利用者のポイントに応じたアイテムを利用者に付与する。一の例において、アイテムは、監視サービスアプリにより表示される画面(以下、「アプリ画面」という。)に含まれるオブジェクトの構成要素(例えば、監視エリア50を模した家や窓、ドア、植栽、ポスト、動物などの形や色違い)である。各アイテムの利用に要するポイント(以下、「必要ポイント」という。)は、予め定められ、サーバ装置400の記憶部402に記憶される。付与手段414は、利用者に付与されたポイントが或るアイテムの必要ポイントに達すると、このアイテムを利用者に解放する。ここでいう「解放」とは、アイテムを利用可能な状態にすることをいう。これにより、利用者は、このアイテムを利用してアプリ画面上のオブジェクトをカスタマイズすることができる。
【0048】
なお、利用者のポイントはアイテムの解放により消費されてもよいし、消費されなくてもよい。ポイントが消費されない場合、付与手段414は、利用者からの要求を要さずにアイテムを解放し、アイテムを解放しても利用者に付与されたポイントを減ずる処理を行わない。一方、ポイントが消費される場合、付与手段414は、利用者からの要求に応じてアイテムを解放し、ポイント管理テーブル422に格納された利用者のポイントから解放されたアイテムの必要ポイントを減ずる処理を行う。
【0049】
出力手段415は、利用者に付与された特典を示す特典情報を出力する。特典情報には、決定手段413により決定されたポイントを示す情報が含まれる。また、特典情報には、ポイント管理テーブル422に格納された利用者のポイント及び利用者に新たに付与されたアイテムを示す情報が含まれてもよい。一の例において、出力手段415は、コントローラ200、ウェアラブル端末500、及びユーザ端末600のうち少なくともいずれかに特典情報を送信する。サーバ装置400の記憶部402には、各利用者の利用者IDと、その利用者が使用するコントローラ200、ウェアラブル端末500、及びユーザ端末600の通信アドレスとが予め対応付けて記憶される。出力手段415は、ポイントが付与された利用者の利用者IDと対応付けて記憶された通信アドレス宛に特典情報を送信する。この特典情報の送信は、プッシュ型で配信されてもよいし、プル型で配信されてもよい。
【0050】
図7は、ユーザ端末600の構成の一例を示す図である。ユーザ端末600は、制御部601と、記憶部602と、通信部603と、操作部604と、表示部605と、センサ部606とを備える。ユーザ端末600の各部は、バスを介して接続されている。制御部601、記憶部602、通信部603、操作部604、及び表示部605は、それぞれ、基本的にはコントローラ200の制御部201、記憶部202、サーバ装置400の通信部403、コントローラ200の操作部204、及び表示部205と同様である。ただし、記憶部602には、監視サービスアプリと、ユーザ端末600の利用者の利用者IDとが記憶される。通信部603は、さらに無線通信規格に従ってウェアラブル端末500と無線で通信を行うために用いられる。通信部603は、ウェアラブル端末500とペアリングを行う。操作部604には、例えば表示部605の画面上の操作を受け付けるタッチセンサと、各種の操作を受け付ける操作ボタンとが含まれる。センサ部606は、各種のセンサを含む。
【0051】
制御部601は、送信手段611と、取得手段612と、表示制御手段613として機能する。これらの機能は、制御部601が記憶部602に記憶されたプログラムを実行して、制御部601が演算を行い又はユーザ端末600の各部を制御することにより実現される。
【0052】
送信手段611は、利用者により操作部604が用いられ警備モードを設定する操作が行われた場合、コントローラ200の送信手段213と同様に、この操作を示す操作情報をサーバ装置400に送信する。操作情報には、記憶部602に記憶された利用者IDと、設定された警備モードの種別と、警備モードの設定日時とを示す情報が含まれる。操作情報は、利用者により操作が行われる度に送信されてもよいし、利用者により操作が行われる度に操作情報が記憶部602に一旦記憶され、所定の時間間隔でまとめて送信されてもよい。
【0053】
取得手段612は、コントローラ200の取得手段214と同様に、ユーザ端末600の利用者に付与された特典を示す特典情報を取得する。特典情報は、サーバ装置400からユーザ端末600に送信される。取得手段612はこの特典情報を受信する。表示制御手段613は、コントローラ200の表示制御手段215と同様に、取得手段612により取得された特典情報を表示部605に表示させる。
【0054】
2.動作
図8及び図9は、監視システム10の動作の一例を示すシーケンスチャートである。図8に示される動作は、利用者が警備モードを設定する操作を行ったことを契機に開始される。ここでは、利用者がコントローラ200を用いて警備モードを設定する操作を行った場合を例に挙げて説明する。
【0055】
ステップS11において、利用者は、コントローラ200の操作部204を用いて、警備モードを設定する操作を行う。ステップS12において、コントローラ200の設定手段212は、この操作に応じて警備モードを設定する。ステップS13において、コントローラ200の送信手段213は、この操作を示す操作情報をサーバ装置400に送信する。例えば20XX年11月11日18時に利用者により有人警戒モードを設定する操作が行われ、コントローラ200の記憶部202に記憶された利用者IDが「001」である場合、この操作情報には「001」という利用者IDと、「有人警戒モード」という警備モードの種別と、「20XX年11月11日18:00」という設定日時とが含まれる。コントローラ200から操作情報が送信されると、サーバ装置400の取得手段411はこの操作情報を受信する。
【0056】
ステップS14において、サーバ装置400の記憶部402には、受信された操作情報が記憶される。この操作情報が蓄積されることにより、警備モードの設定履歴423が構成される。ステップS11~S14の処理は、利用者により警備モードを設定する操作が行われる度に繰り返される。
【0057】
なお、図8に示される例では、利用者はコントローラ200を用いて警備モードを設定する操作を行っているが、別の例として、利用者はコントローラ200に代えてユーザ端末600を用いて警備モードを設定する操作を行ってもよい。別の例では、コントローラ200の送信手段213に代えて、ユーザ端末600の送信手段611が操作情報を送信する。また、コントローラ200の設定手段212は、サーバ装置400から転送された操作情報に基づいて、警備モードを設定する操作を行う。さらに別の例として、ウェアラブル端末500は、図7に例示されるようなユーザ端末600と同様の構成を備え、ユーザ端末600に代えて警備モードを設定する操作に用いられてもよい。
【0058】
監視システム10には、基準時刻が予め定められている。サーバ装置400が有する計時機能により基準時刻の到来が示されると、図9に示される動作が開始される。ここでは、基準時刻が0時であるものとする。
【0059】
ステップS21において基準時刻が到来すると(ステップS21の判定がYES)、ステップS22において、サーバ装置400の計数手段412は、記憶部402に記憶された警備モードの設定履歴423に基づいて、所定期間における警戒モードの利用時間の合計を利用者毎に計数する。ここでは、所定時間が20XX年11月11日の0時から次の0時まであるものとする。図6に示される警備モードの設定履歴423によれば、利用者IDが「001」の利用者は、20XX年11月11日の0時から9時まで有人警戒モードを利用し、9時から15時まで無人警戒モードを利用し、15時から18時まで解除モードを利用し、18時から24時まで有人警戒モードを利用している。この場合、計数手段412は、利用者IDが「001」の利用者について、まず所定期間における有人警戒モードの利用時間の合計として9時間+6時間=15時間、無人警戒モードの利用時間の合計として6時間を計数する。続いて、計数手段412は、この利用者の所定期間における警戒モードの利用時間の合計として15時間+6時間=21時間を計数する。計数手段412は、他の利用者についても同様の方法で所定期間における警戒モードの利用時間の合計を計数する。
【0060】
ステップS23において、サーバ装置400の決定手段413は、ポイント算定テーブル421に基づいて、各利用者にステップS22において計数された警戒モードの利用時間の合計に応じて付与するポイントを決定する。例えば利用者IDが「001」の利用者の所定期間における警戒モードの利用時間の合計が21時間である場合、決定手段413は、図4に示されるポイント算定テーブル421において「15時間以上」という警戒モードの利用時間に対応付けられた8ポイントを決定する。
【0061】
ステップS24において、サーバ装置400の決定手段413は、記憶部402に記憶された警備モードの設定履歴423に基づいて、利用者が所定の時間帯に警戒モードを利用したか否かを判定する。ここでは、所定の時間帯が深夜の0時~3時であるものとする。図6に示される警備モードの設定履歴423によれば、利用者IDが「001」の利用者は、20XX年11月11日の0時から9時まで有人警戒モードを利用している。この場合、この利用者は深夜の0時~3時の所定の時間帯に有人警戒モードを利用してるため、利用者が所定の時間帯に警戒モードを利用したと判定され(ステップS24の判定がYES)、処理はステップS25に進む。ステップS25において、サーバ装置400の決定手段413は、所定の時間帯に警戒モードを利用した利用者に追加ポイントを決定する。例えば決定手段413は、所定の時間帯に警戒モードを利用した利用者に追加ポイントとして2ポイントを決定する。なお、所定の時間帯に警戒モードを利用していない利用者には追加ポイントは決定されない。追加ポイントは、本発明に係る「追加の特典」の一例である。
【0062】
一方、上述したステップS24おいて、いずれの利用者も所定の時間帯に警戒モードを利用していないと判定された場合(ステップS24の判定がNO)、上述したステップS25の処理はスキップされて処理はステップS26に進む。
【0063】
ステップS26において、サーバ装置400の付与手段414は、ステップS23及びS25のうち少なくともいずれかにおいて決定されたポイントに基づいて、ポイント管理テーブル422を更新する。例えば利用者IDが「001」の利用者について、ステップS23において8ポイントが決定され、ステップS25において2ポイントが決定された場合、付与手段414は、ポイント管理テーブル422において「001」という利用者IDに対応付けられた20ポイントに10ポイントを加算する。これにより、利用者IDが「001」の利用者に付与されたポイントは合計30ポイントとなる。
【0064】
ステップS27において、サーバ装置400の付与手段414は、ステップS26において更新された利用者のポイントがいずれかのアイテムの必要ポイントに達したか否かを判定する。ここでいう「達した」とは、今回の更新により利用者のポイントが必要ポイント未満から必要ポイント以上になったことをいう。利用者のポイントがアイテムの必要ポイントに達したと判定された場合(ステップS27の判定がYES)、処理はステップS28に進む。ステップS28において、サーバ装置400の付与手段414は、利用者のポイントに応じたアイテムをその利用者に付与する。ここでは、アプリ画面に家のオブジェクトが表示され、この家のオブジェクトのカスタマイズ用の窓のアイテムの必要ポイントが30ポイントであるものとする。例えば利用者IDが「001」の利用者のポイントが更新されて30ポイントになった場合、付与手段414は、この利用者のポイントは窓のアイテムの必要ポイントに達したと判定し、窓のアイテムを利用者IDが「001」の利用者に解放する。これにより、この利用者は、カスタマイズ用の窓を利用してアプリ画面上の家のオブジェクトをカスタマイズすることができる。なお、更新されたポイントがアイテムの必要ポイントに達していない利用者については、アイテムは付与されない。
【0065】
一方、上述したステップS27において、いずれの利用者のポイントもアイテムの必要ポイントに達していないと判定された場合(ステップS27の判定がNO)、上述したステップS28の処理はスキップされ、処理はステップS29に進む。
【0066】
ステップS29において、サーバ装置400の出力手段415は、各利用者に付与された特典を示す特典情報をその利用者のユーザ端末600に送信する。例えば利用者IDが「001」の利用者にポイントが付与された場合、出力手段415は、「001」という利用者IDに対応付けて記憶部402に記憶されたユーザ端末600の通信アドレスを用いて、利用者IDが「001」の利用者が使用するユーザ端末600に特典情報を送信する。他の利用者が使用するユーザ端末600にも同様の方法により特典情報が送信される。特典情報には、ステップS23において決定されたポイント及びステップS26において更新されたポイントを示す情報が含まれる。ステップS25において追加ポイントが決定された場合、特典情報には、ステップS23において決定されたポイントと別にステップS25において決定された追加ポイントを示す情報が含まれてもよいし、ステップS23において決定されたポイントとステップS25において決定された追加ポイントとの合計を示す情報が含まれてもよい。また、ステップS28においてアイテムが付与された場合、特典情報にはこのアイテムを示す情報が含まれる。サーバ装置400から特典情報が送信されると、ユーザ端末600の取得手段612はこの特典情報を受信する。
【0067】
ステップS30において、ユーザ端末600の表示制御手段613は、受信された特典情報を表示部605に表示させる。一の例において、利用者IDが「001」の利用者が使用するユーザ端末600の表示部605には、「本日の操作で8ポイントを獲得しました。深夜の時間帯に警戒モードを利用したので追加で2ポイントを獲得しました。あなたの現在のポイントは30ポイントです。新たにカスタマイズ用の窓のアイテムが解放されました。」というメッセージが表示される。
【0068】
なお、図9に示される例では、特典情報がユーザ端末600に送信され表示されているが、別の例として、特典情報はユーザ端末600に代えて又はユーザ端末600とともに、利用者が使用するコントローラ200に送信され表示されてもよい。別の例では、サーバ装置400の出力手段415は、利用者IDに対応付けて記憶部402に記憶されたコントローラ200の通信アドレスを用いて、利用者が使用するコントローラ200に特典情報を送信する。サーバ装置400からコントローラ200から特典情報が送信されると、コントローラ200の取得手段214はこの特典情報を受信する。コントローラ200の表示制御手段215は、受信された特典情報を表示部205に表示させる。さらに別の例として、ウェアラブル端末500は、図7に例示されるようなユーザ端末600と同様の構成を備え、ユーザ端末600に代えて特典情報の表示に用いられてもよい。
【0069】
上述した実施形態によれば、警戒モードの利用時間が長い程、高いポイントが付与され、利用可能なアイテムが増えるため、利用者は監視システム10の利用に対して楽しさや使用感を得ることができ、利用者が警戒モードをより長く利用してより監視システム10をより活用しようという動機付けを与える効果を高めることができる。また、所定の時間帯に警戒モードが利用された場合には追加ポイントが決定されるため、利用者が所定の時間帯に警戒モードを利用する動機付けを高めることができる。
【0070】
3.変形例
本発明は、上述した実施形態に限定されず、以下の変形例のように変形して実施されてもよい。以下の変形例は、単独で用いられてもよいし、2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
【0071】
変形例1
上述した実施形態において、決定手段413は、警戒モードの利用時間に有人警戒モードの利用時間が含まれる場合には、有人警戒モードの利用時間が含まれない場合に比して高いポイント(価値の高い特典)を決定してもよい。一の例において、決定手段413は、警戒モードの利用時間に有人警戒モードの利用時間が含まれる場合には、警戒モードの利用時間に応じたポイントに加えて、2ポイントの追加ポイントを決定してもよい。一方、決定手段413は、警戒モードの利用時間に有人警戒モードの利用時間が含まれない場合には、警戒モードの利用時間に応じたポイントだけを決定し、有人警戒モードの利用に応じた追加ポイントを決定しない。この変形例によれば、有人警戒モードが利用された場合には、有人警戒モードが利用されない場合に比して高いポイントが付与されるため、利用者が有人警戒モードを利用する動機付けを高めることができる。
【0072】
また、決定手段413は、警戒モードの利用時間に含まれる有人警戒モードの利用時間が長い程、高いポイントを決定してもよい。一の例において、ポイント算定テーブル421には、「8時間未満」という無人警戒モードの利用時間と5ポイント、「8時間以上」という無人警戒モードの利用時間と8ポイントとが対応付けられ、「8時間未満」という有人警戒モードの利用時間と8ポイント、「8時間以上」という有人警戒モードの利用時間と10ポイントとが対応付けられる。例えば警戒モードの利用時間が10時間であり、そのうち無人警戒モードの利用時間が5時間、有人警戒モードの利用時間が5時間である場合を想定する。この場合、決定手段413は、ポイント算定テーブル421において、「8時間未満」という無人警戒モードの利用時間に対応付けられた5ポイントに、「8時間未満」という有人警戒モードの利用時間に対応付けられた8ポイントを加えた13ポイントを決定する。一方、警戒モードの利用時間が10時間であり、そのうち無人警戒モードの利用時間が2時間、有人警戒モードの利用時間が8時間である場合を想定する。この場合、決定手段413は、ポイント算定テーブル421において、「8時間未満」という無人警戒モードの利用時間に対応付けられた5ポイントに、「8時間以上」という有人警戒モードの利用時間に対応付けられた10ポイントを加えた15ポイントを決定する。
【0073】
或いは、決定手段413は、無人警戒モードの利用時間に拘わらず、警戒モードの利用時間が長い程、高いポイントを追加ポイントとして決定してもよい。例えば有人警戒モードの利用時間が5時間である場合、決定手段413は、ポイント算定テーブル421において「8時間未満」という有人警戒モードの利用時間に対応付けられた8ポイントを追加ポイントとして決定する。一方、有人警戒モードの利用時間が8時間である場合、決定手段413は、ポイント算定テーブル421において「8時間以上」という有人警戒モードの利用時間に対応付けられた10ポイントを追加ポイントとして決定する。この変形例によれば、有人警戒モードの利用時間が長い程、高いポイントが付与されるため、利用者が有人警戒モードをより長く利用する動機付けを高めることができる。
【0074】
なお、決定手段413は、必ずしも有人警戒モード又は無人警戒モードの利用時間を用いて付与ポイントを決定しなくてもよい。例えば決定手段413は、警戒モードの利用時間に対する有人警戒モード又は無人警戒モードの利用時間の比率を用いて付与ポイントを決定してもよい。このとき、決定手段413は、警戒モードの利用時間に対する有人警戒モードの利用時間の比率が大きい程、高いポイントを付与するのが好ましい。この構成によっても、利用者が有人警戒モードをより長く利用する動機付けを高めることができる。また、ウェアラブル端末500やユーザ端末600が取得した利用者の行動量(歩数、移動距離など)に応じてポイントを付与してもよい。これにより、警備モードの設定操作に加えて、利用者自身の情報に応じてポイント付与することで、日々利用するモチベーションを高めることができる。
【0075】
変形例2
上述した実施形態において、決定手段413は、警戒モードの利用時間に代えて、解除モードの利用時間を用いて、利用者に付与するポイントを決定してもよい。警戒モードの利用時間と解除モードの利用時間とは、解除モードの利用時間が長い程、警戒モードの利用時間が短くなる関係を有する。したがって、解除モードの利用時間を用いる場合、決定手段413は、解除モードの利用時間の合計が短い程、高いポイントを決定する。この変形例に係る構成によっても、利用者が警戒モードをより長く利用する動機付けを高めることができる。
【0076】
変形例3
上述した実施形態において、決定手段413は、警戒モードが少なくとも1日1回利用された現時点まで連続する日数(以下、「連続利用日数」という。)に応じて利用者に付与する追加ポイントを決定してもよい。この連続利用日数は、警戒モードを設定する操作が少なくとも1日1回行われた現時点までの連続する日数であってもよいし、警戒モードを設定する操作の有無に拘わらず、警戒モードが利用された現時点までの連続する日数であってもよい。後者の場合、例えば旅行等により何日か外出している場合において外出期間中に無人警戒モードが常時設定されているときに、外出期間の日数も連続利用日数として計数される。この変形例では、計数手段412は、記憶部402に記憶された警備モードの設定履歴423に基づいて、現時点が属する日までの利用者の連続利用日数を計数する。一の例において、連続利用日数が10日である場合、決定手段413は、5ポイントの追加ポイントを決定する。連続利用日数が20日である場合、決定手段413は、10ポイントの追加ポイントを決定する。この変形例によれば、利用者が警戒モードを少なくとも1日1回利用する動機付けを高めることができる。
【0077】
変形例4
上述した実施形態において、計数手段412は、複数の所定期間を用いて、複数の警戒モードの利用時間の合計を計数してもよい。一の例において、第1所定期間が1日、第2所定期間が1週間であるものとする。この場合、計数手段412は、第1所定期間における警戒モードの利用時間の合計と、第2所定期間における警戒モードの利用時間の合計とを計数する。決定手段413は、第1所定期間における警戒モードの利用時間の合計に応じたポイントに加えて、第2所定期間における警戒モードの利用時間の合計が閾値以上である場合には追加ポイントを決定してもよい。この変形例によれば、利用者が複数の所定期間のいずれにおいても、警戒モードをより長く利用する動機付けを高めることができる。
【0078】
変形例5
上述した実施形態において、サーバ装置400が有人警戒モードを利用していない利用者に対し有人警戒モードの利用を案内する通知を行う機能を有している場合、決定手段413は、この通知が行われた後に利用者の操作により有人警戒モードが設定された場合には、追加ポイントを決定してもよい。サーバ装置400の制御部401は、さらに通知手段として機能する。
【0079】
サーバ装置400の通知手段は、記憶部402に記憶された警備モードの設定履歴423に基づいて、有人警戒モードを利用していない利用者を特定し、この利用者が使用するコントローラ200、ウェアラブル端末500、及びユーザ端末600のうち少なくともいずれかに有人警戒モードの利用を案内する通知を送信する。この有人警戒モードを利用していない利用者とは、今までに一度も有人警戒モードを利用したことがない利用者であってもよいし、3日、1週間、1か月等の所定期間において1回も有人警戒モードを利用していない利用者であってもよい。サーバ装置400からこの通知を受信すると、コントローラ200、ウェアラブル端末500、及びユーザ端末600のうち少なくともいずれかはこの通知を表示する。この通知には、例えば「有人警戒モードを利用してみませんか」というメッセージが含まれる。
【0080】
決定手段413は、通知手段によりこの通知が行われた利用者を認識する。一の例において、図5に示されるポイント管理テーブル422において各利用者IDには通知フラグが対応付けられる。例えば利用者IDが「001」の利用者にこの通知が送信された場合、「001」という利用者IDに対応付けられた通知フラグがオンの状態になる。「001」という利用者IDに対応付けられた通知フラグがオンの状態である場合において、利用者IDが「001」の利用者により有人警戒モードを設定する操作が行われたときは、この利用者が上述した通知が行われた後に有人警戒モードを設定する操作を行った利用者として認識される。この場合、決定手段413は、有人警戒モードを設定する操作に応じて付与される10ポイントに加えて、追加ポイントとして1ポイントをこの利用者に決定してもよい。この追加ポイントは、利用者が上述した通知が行われた後に有人警戒モードを設定する操作を初めて行ったときに限り決定されてもよいし、利用者が上述した通知が行われた後に有人警戒モードを設定する操作を行った最初の数回に限り決定されてもよい。すなわち、決定手段413は、上述した通知が行われた後に有人警戒モードが設定された場合には、通知が行われる前に有人警戒モードが設定された場合に比して高いポイントを決定する。この変形例によれば、有人警戒モードの利用を案内する通知を受け取った利用者が有人警戒モードを利用する動機付けを高めることができる。
【0081】
変形例6
上述した実施形態において、決定手段413は、特定の期間に警戒モードを設定する操作が行われた場合には、追加ポイントを決定してもよい。特定の期間には、例えば年末年始やゴールデンウィーク等、人が家から外出することが多い警備強化期間が含まれる。一の例において、決定手段413は、操作情報に含まれる警戒モードの設定日時が警備強化期間に属する場合には、警戒モードの利用時間に応じて付与されるポイントの1.5倍のポイントを決定してもよい。この変形例によれば、特定の期間に警戒モードを設定する動機付けを高めることができる。
【0082】
変形例7
上述した実施形態において、10分、半日、1日等の所定期間に利用者に付与されるポイントは制限されてもよい。この変形例では、所定期間においてポイント付与の対象となる同一の利用者による監視システム10の操作の回数の上限、又は所定期間に同一の利用者に付与されるポイントの上限が予め定められ、サーバ装置400の記憶部402に記憶される。決定手段413は、利用者毎に、所定期間に利用者が監視システム10の操作を行った回数、又は所定期間に利用者に付与されたポイントを計数する。決定手段413は、計数した回数又はポイントが記憶部402に記憶された上限を超えた場合、利用者が監視システム10の操作を行ってもその操作に応じたポイントを決定しない。これにより、上限を超えた分のポイントは利用者に付与されない。この変形例によれば、例えば不必要な操作を何度も繰り返す等の行為により利用者が所定期間に大量のポイントを稼ぐのを抑制することができる。
【0083】
変形例8
上述した実施形態において、決定手段413はポイントに代えて他の指標を決定してもよい。他の指標には、例えば警戒モード又は有人警戒モードの累積利用時間が含まれる。付与手段414は、ポイントに代えてこの累積利用時間に応じてアイテムを付与する。この変形例に係る構成であっても、警戒モード又は有人警戒モードの利用時間に応じた特典を利用者に付与することができる。
【0084】
変形例9
上述した実施形態において、監視エリア50に複数の利用者が居る場合、決定手段413は、警備モードを利用した利用者個人にポイントを付与してもよい。この変形例では、利用者が警備モードを設定する操作を行う際に利用者の認証が行われる。操作情報には、認証された利用者の個人IDが含まれる。一の例において、利用者がコントローラ200又は設定ユニット300を用いて操作を行う場合、利用者の認証は利用者個人に対応付けられたカード又は暗証番号を用いて行われる。利用者がウェアラブル端末500又はユーザ端末600を用いて操作を行う場合、利用者の認証は利用者個人に対応付けられた生体情報又は暗証番号を用いて行われる。ポイント管理テーブル422には、利用者IDに代えて個人IDが格納される。操作情報には利用者IDに代えて個人IDが含まれる。決定手段413は、個人IDにより識別される利用者個人のポイントを決定する。付与手段414は、個人IDにより識別される利用者個人にポイントやアイテムを付与する。この変形例によれば、警備モードを利用した利用者個人毎にポイント及びアイテムが付与されるため、個々の利用者が警備モードをより利用する動機付けを高めることができる。また、監視エリア50に居る複数の利用者にポイントを付与してもよい。
【0085】
また、この変形例において、コントローラ200に特典情報が表示される場合には、利用者の認証に応じてその利用者の特典情報が表示されてもよい。一の例において、この利用者の認証は、上述したカード又は暗証番号を用いて行われる。この変形例によれば、監視エリア50に複数の利用者が居る場合に、利用者に付与されたポイントやアイテムを他の利用者に知られることを防ぐことができる。
【0086】
変形例10
上述した実施形態において、決定手段413は、ポイントに代えて、ポイントに応じて付与される物又はサービスそのものを決定してもよい。この変形例では、ポイント算定テーブル421において、警戒モードの利用時間には、利用者に付与されるアイテムが対応付けられる。一の例において、決定手段413は、利用者の警戒モードの利用時間が「10時間以上15時間未満」に含まれる場合には、「10時間以上15時間未満」という警戒モードの利用時間に対応付けられたアイテムを決定する。この変形例に係る構成であっても、警戒モードの利用時間に応じて利用者に特典を付与することができる。
【0087】
変形例11
上述した実施形態において、ポイントに応じて付与される物又はサービスは、アプリ画面上で使用されるアイテムに限定されない。ポイントに応じて付与される物又はサービスには、例えばキーホルダー等の物品、金銭、クーポン券、景品応募券、監視サービスの利用料の減額等の経済上の利益、アプリケーションプログラムやゲームにおいて使用されるアイテム、セキュリティマスタークラス等の称号、通貨、キャラクタ等の電子データ、コントローラ200、ウェアラブル端末500、及びユーザ端末600のうち少なくともいずれかのメニュー画面(ホーム画面)に表示される監視サービスアプリのアイコン、ヘルスケアに関する診断(利用者の行動量から健康状態の診断、人間ドックの利用など)、アプリケーションの使用解放(利用者の健康状態を可視化するアプリの起動など)及びゲーム、音楽、動画等のデジタルコンテンツが含まれてもよい。この変形例に係る構成であっても、警戒モードの利用時間に応じて利用者に特典を付与することができる。
【0088】
変形例12
上述した実施形態において、サーバ装置400の出力手段415は、必ずしも基準時刻が到来したことを契機に、特典情報を送信しなくてもよい。一の例において、出力手段415は、利用者からの要求に応じて、特典情報を送信してもよい。アプリ画面には、ポイント確認画面が含まれる。利用者がユーザ端末600を用いてポイント確認画面の表示を要求する操作を行うと、サーバ装置400の出力手段415は、ポイント確認画面を表示するための表示データをユーザ端末600に送信する。この表示データには、特典情報が含まれる。サーバ装置400から表示データを受信すると、ユーザ端末600の表示制御手段613は、この表示データに応じてポイント確認画面を表示する。ポイント確認画面には、利用者に付与されたポイント等の特典情報が含まれる。この変形例に係る構成であっても、利用者は自分に付与された特典を認識することができる。
【0089】
変形例13
上述した実施形態において、サーバ装置400の機能の少なくとも一部をコントローラ200、ウェアラブル端末500、又はユーザ端末600が有してもよい。一の例において、ユーザ端末600の記憶部602にポイント算定テーブル421とポイント管理テーブル422と警備モードの設定履歴423とが記憶され、ユーザ端末600が取得手段411、計数手段412、決定手段413、付与手段414、及び出力手段415を有してもよい。別の例において、コントローラ200の記憶部202にポイント算定テーブル421とポイント管理テーブル422と警備モードの設定履歴423とが記憶され、コントローラ200が取得手段411、計数手段412、決定手段413、付与手段414、及び出力手段415を有してもよい。さらに別の例において、ウェアラブル端末500がユーザ端末600と同様の構成を備え、ウェアラブル端末500の記憶部にポイント算定テーブル421とポイント管理テーブル422と警備モードの設定履歴423とが記憶され、ウェアラブル端末500が取得手段411、計数手段412、決定手段413、付与手段414、及び出力手段415を有してもよい。さらに別の例において、サーバ装置400の機能を、コントローラ200、サーバ装置400、ウェアラブル端末500、及びユーザ端末600のうち少なくとも2つの装置が分散して有してもよい。
【0090】
変形例14
上述した実施形態において、監視システム10の動作は上述した例に限定されない。監視システム10の処理手順は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよい。また、監視システム10の一部の処理手順が省略されてもよい。
【0091】
変形例15
本発明の別の形態は、監視システム10、センサ100、コントローラ200、設定ユニット300、サーバ装置400、ウェアラブル端末500、及びユーザ端末600のうち少なくともいずれかにおいて行われる処理のステップを有する方法を提供してもよい。また、本発明のさらに別の形態は、センサ100、コントローラ200、設定ユニット300、サーバ装置400、ウェアラブル端末500、又はユーザ端末600において実行されるプログラムを提供してもよい。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されて提供されてもよいし、インターネット等を介したダウンロードによって提供されてもよい。
【符号の説明】
【0092】
10:監視システム、100:センサ、200:コントローラ、211:取得手段、212:設定手段、213:送信手段、214:取得手段、215:表示制御手段、300:設定ユニット、400:サーバ装置、411:取得手段、412:計数手段、413:決定手段、414:付与手段、415:出力手段、500:ウェアラブル端末、600:ユーザ端末、611:送信手段、612:取得手段、613:表示制御手段
図1
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