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特開2023-98535サービス提供システム、サービス提供方法及びサービス提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098535
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】サービス提供システム、サービス提供方法及びサービス提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20230703BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20230703BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20230703BHJP
【FI】
G06Q30/02 380
G06Q30/02 470
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021215600
(22)【出願日】2021-12-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】518328933
【氏名又は名称】株式会社PKBソリューション
(71)【出願人】
【識別番号】597010226
【氏名又は名称】株式会社コト
(72)【発明者】
【氏名】山本 浩史
(72)【発明者】
【氏名】小堀 隆之
(72)【発明者】
【氏名】柴田 純平
(72)【発明者】
【氏名】大竹 基之
(72)【発明者】
【氏名】河野 吉孝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】 サービスの対象としている正規のユーザ端末に対して特典情報や電子クーポン等のサービス情報を配信できるサービス提供システムを提供する。
【解決手段】 サービスを提供する一提供エリア内に、近接無線通信により送信する通信手段と、通信手段と組み合わせて一提供エリア内にて用いられ、携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、を存在させて、携帯端末から一提供エリアに紐づく特定情報を受信した場合には、接続により取得したデバイス情報を特定情報に対応させて記憶して携帯端末に対して特定情報に対応する一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として送信し、デバイス情報における携帯端末からの接続により接触情報を取得した場合には、携帯端末に対して非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態の一サービス情報に更新する動作をさせる信号を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスを提供する一提供エリア内に設置されて当該一提供エリア内に存在することで当該サービスを受けているユーザが保持する携帯端末との間で近接無線通信を行う通信手段と、
前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と前記通信手段を特定する特定情報とを取得するタッチパネルを具備する前記携帯端末と、
前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、
前記一提供エリアに対応させて前記通信手段の特定情報を記憶している特定情報記憶手段、
前記接触情報を認識できる前記入力デバイスの固有情報を前記特定情報に対応させて記憶している固有情報記憶手段、
前記特定情報に対応させて、前記一提供エリアにて支給される前記一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶手段、及び、
前記接続情報に基づく前記携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報を取得して記憶するデバイス情報記憶手段を備える管理サーバと、
を含んで設けられ、
前記管理サーバが、
前記携帯端末からの前記接続情報に基づく接続により前記特定情報記憶手段に記憶している前記特定情報を取得した場合には、前記特定情報に基づき、接続により得られる前記携帯端末のデバイス情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶させ、
前記固有情報記憶手段に記憶している前記特定情報に対応する固有情報と共に、前記サービス情報記憶手段に記憶している、前記特定情報に対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記デバイス情報に基づいて前記携帯端末へ送信し、
前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末が、
前記入力デバイスより付与された接触情報を前記固有情報によって認識できた場合には、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新するサービス提供システム。
【請求項2】
サービスを提供する一提供エリア内に設置されて当該一提供エリア内に存在することで当該サービスを受けているユーザが保持する携帯端末との間で近接無線通信を行う通信手段と、
前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と前記通信手段を特定する特定情報とを取得するタッチパネルを具備する前記携帯端末と、
前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、
前記一提供エリアに対応させて前記通信手段の特定情報を記憶している特定情報記憶手段、
前記特定情報に対応させて、前記一提供エリアにて支給される前記一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶手段、及び、
前記接続情報に基づく前記携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報を取得して記憶するデバイス情報記憶手段を備える管理サーバと、
を含んで設けられ、
前記管理サーバが、
前記携帯端末からの前記接続情報に基づく接続により前記特定情報記憶手段に記憶している前記特定情報を取得した場合には、前記特定情報に基づき、接続により得られる前記携帯端末のデバイス情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶させ、
前記サービス情報記憶手段に記憶している前記特定情報に対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記デバイス情報に基づいて前記携帯端末へ送信し、
前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末のタッチパネルへ近接又は接触させて付与される前記入力デバイスの接触情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶された前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により取得した場合には、
前記携帯端末において、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新するサービス提供システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、さらに、入力デバイスによるタッチパネルへの近接又は接触により発生する接触情報を認識できる固有情報を前記特定情報に対応させて記憶している固有情報記憶手段を備え、デバイス情報記憶手段に記憶された前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により前記接触情報を取得した場合には、前記接触情報が前記固有情報記憶手段に記憶している前記固有情報により認識できるか否かを判断し、特定情報に対応して認識できるものであれば、前記携帯端末において、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新する請求項2記載のサービス提供システム。
【請求項4】
携帯端末において実行される使用可能なアクティブ状態への更新は、二状態情報の内の使用可能なアクティブ状態の一サービス情報を前記携帯端末へ送信することにより発生する請求項2又は請求項3記載のサービス提供システム。
【請求項5】
携帯端末において実行される使用可能なアクティブ状態への更新は、前記デバイス情報に基づいて使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記携帯端末へ送信される一サービス情報が前記使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報の内の一方の使用不可能な非アクティブ状態の情報が表示される状態であり、前記二状態情報における一サービス情報の使用不可能な非アクティブ状態を使用可能なアクティブ状態に変更する実行信号を前記携帯端末へ送信することにより発生する請求項2又は請求項3記載のサービス提供システム。
【請求項6】
サービスを提供する一提供エリア内に、
当該一提供エリア内に存在することで当該サービスを受けているユーザが保持する携帯端末との間で近接無線通信を行う通信手段と、
前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、表示画面に配置されたタッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、を設置して備え、
前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と前記通信手段を特定する特定情報とを取得する前記携帯端末と、
前記一提供エリアに対応させて前記通信手段の特定情報を記憶している特定情報記憶手段を有する認証サーバと、
前記認証サーバを経由して得られる、前記接続情報に基づく前記特定情報と前記携帯端末のデバイス情報とを記憶するデバイス情報記憶手段、及び、前記特定情報に対応させて、前記一提供エリアにて支給される前記一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶手段を有する配信サーバと、
をインターネットを含むコンピュータネットワークを介して接続されて、
前記認証サーバが、
前記携帯端末からの前記接続情報に基づく接続により前記特定情報記憶手段に記憶している前記特定情報を取得した場合には、接続により得られる前記携帯端末のデバイス情報と前記特定情報とを前記配信サーバへ送信し、
前記デバイス情報における前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する一サービス情報を得るための前記接続情報に基づく配信サーバ接続用情報を送信し、
前記配信サーバが、
前記認証サーバより送信される前記デバイス情報を前記特定情報に対応させて前記デバイス情報記憶手段に記憶し、
前記配信サーバ接続用情報を受信した場合には、接続により得られる携帯端末のデバイス情報が前記デバイス情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶している場合には、当該デバイス情報に対応する特定情報における一サービス情報が前記サービス情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶している場合には、前記サービス情報記憶手段に記憶している前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記デバイス情報に基づいて前記携帯端末へ送信し、
前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末が、
前記タッチパネルへの近接又は接触により前記入力デバイスから付与された接触情報を前記配信サーバへ送信し、
前記配信サーバが、
前記接触情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶された前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により取得した場合には、
前記携帯端末において、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新するサービス提供システム。
【請求項7】
前記コンピュータネットワークには、前記サーバ群に加えて、入力デバイスによるタッチパネルへの近接又は接触により発生する接触情報を認識できる固有情報を前記特定情報に対応させて記憶している固有情報記憶手段を有する照合サーバが接続されており、前記配信サーバがデバイス情報記憶手段に記憶された前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により前記接触情報を取得した場合には、前記接触情報が前記固有情報記憶手段に記憶している固有情報にて認識できるか否かを前記照合サーバへ問合せて、認識できた場合には、前記携帯端末において、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新する請求項6記載のサービス提供システム。
【請求項8】
携帯端末において実行される使用可能なアクティブ状態への更新は、二状態情報の内の使用可能なアクティブ状態の一サービス情報を前記携帯端末へ送信することにより発生する請求項6又は請求項7記載のサービス提供システム。
【請求項9】
携帯端末において実行される使用可能なアクティブ状態への更新は、前記デバイス情報に基づいて使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記携帯端末へ送信される一サービス情報が前記使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報の内の一方の使用不可能な非アクティブ状態の情報が表示される状態であり、前記二状態情報における一サービス情報の使用不可能な非アクティブ状態を使用可能なアクティブ状態に変更する実行信号を前記携帯端末へ送信することにより発生する請求項6又は請求項7記載のサービス提供システム。
【請求項10】
サービスを提供する一提供エリア内に、
前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と自機を特定する特定情報とを近接無線通信により送信する通信手段と、
前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、タッチパネルへの近接又は接触により当該タッチパネルを具備する携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、
を存在させて、
前記接触情報を認識できる入力デバイスの固有情報と前記一サービス情報とを前記一提供エリアに紐づく前記特定情報に対応させて記憶している管理サーバと、前記サービスを受けているユーザが保持する携帯端末とをインターネットを含むコンピュータネットワークを介して接続させて前記接続情報に基づく携帯端末の接続に対して前記一サービス情報を送信するサービス提供法方法であって、
前記携帯端末が、前記通信手段との間で近接無線通信を確立して接続情報と特定情報とを取得して前記接続情報に基づいて前記管理サーバに接続して前記特定情報を送信し、
前記管理サーバが、前記携帯端末から前記一提供エリアに紐づく前記特定情報を受信した場合には、接続により取得したデバイス情報を前記特定情報に対応させて記憶して前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として送信し、
前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末が、前記入力デバイスによって付与された接触情報を前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバが、記憶している前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により前記接触情報を取得した場合には、前記接触情報が前記固有情報により認識できるか否かを判断し、認識できる場合には、前記携帯端末に対して非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態の一サービス情報に更新する動作をさせる信号を出力することを特徴とするサービス提供方法。
【請求項11】
サービスを提供する一提供エリア内に、
前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と自機を特定する特定情報とを近接無線通信により送信する通信手段と、
前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記接続情報と前記特定情報とを取得する、前記サービスを受けているユーザが保持するタッチパネルを具備する携帯端末と、
前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、
を存在させて、
インターネットを含むコンピュータネットワークを介して、
前記通信手段の特定情報を前記一提供エリアに対応させて記憶している特定情報記憶手段と前記携帯端末のデバイス情報を前記特定情報と対応させて記憶するデバイス情報記憶手段とを有する認証コンピュータと、
前記一提供エリアにて支給される前記一サービス情報を前記特定情報に対応させて使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶手段を有する配信コンピュータと、
前記入力デバイスによるタッチパネルへの近接又は接触により発生する接触情報を認識できる固有情報を前記特定情報に対応させて記憶している固有情報記憶手段を有する照合コンピュータと、を接続させて、
前記携帯端末が、前記近接無線通信により前記通信手段から前記接続情報と前記特定情報とを取得するステップと、
前記認証コンピュータが、前記接続情報に基づく前記携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報と特定情報とを取得して当該特定情報が特定情報記憶手段に記憶している前記一提供エリアに対応する前記特定情報であるか否かを判断し、前記一提供エリアに対応する前記特定情報であれば、当該デバイス情報を前記特定情報に対応させてデバイス情報記憶手段に記憶するステップと、
前記認証コンピュータが、前記デバイス情報における前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する一サービス情報を得るための前記接続情報に基づく配信コンピュータ接続用情報を送信するステップと、
前記配信コンピュータが、前記配信コンピュータ接続用情報による前記携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報と特定情報とを取得して前記認証コンピュータに対して当該デバイス情報が前記特定情報に対応して前記デバイス情報記憶手段に記憶されているか否かを問い合わせるステップと、
前記配信コンピュータが、前記認証コンピュータから当該デバイス情報が記憶されている旨の回答を得た場合には、当該デバイス情報を得られた前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として当該デバイス情報に基づき前記携帯端末へ送信するステップと、
前記配信コンピュータが、前記入力デバイスの接触情報を前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末より受信した場合には、前記照合コンピュータに対して前記接触情報が前記固有情報記憶手段に記憶されている固有情報にて認識できるか否かを問合せるステップと、
前記照合コンピュータから認識できる旨の返信が得られた場合には、前記携帯端末に対して、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新する動作をさせるステップと、
を含んで実行させることを特徴とするサービス提供方法。
【請求項12】
サービスを提供する一提供エリア内に、
前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と自機を特定する特定情報とを近接無線通信により送信する通信手段と、
前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記接続情報と前記特定情報とを取得する、前記サービスを受けているユーザが保持するタッチパネルを具備する携帯端末と、
前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、
を存在させて、
前記一提供エリアに設置された前記通信手段の特定情報に対応させて、前記一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶し、前記接続情報に基づく携帯端末からの接続により取得するデバイス情報を記憶するコンピュータを、
前記接続情報に基づく携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報と前記通信手段の特定情報とを取得する手段と、
取得した特定情報が前記一提供エリアに対応する前記特定情報であるか否かを判断する手段と、
前記一提供エリアに対応する前記特定情報であれば、前記携帯端末のデバイス情報を前記特定情報に対応させて記憶する手段と、
当該デバイス情報を得られた前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記デバイス情報に基づき前記携帯端末へ送信する手段と、
携帯端末から前記入力デバイスによる接触情報を受信したか否かを判断する手段と、
接触情報を受信した場合には、当該接触情報を取得した携帯端末のデバイス情報が前記非アクティブ状態の一サービス情報として配信している前記特定情報に対応する前記携帯端末のデバイス情報であるか否かを判断する手段と、
前記特定情報に対応させて記憶しているデバイス情報であれば、前記携帯端末に対して、前記携帯端末のタッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新する動作をさせる手段と、
して機能させるサービス提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービスを提供する一提供エリア内に存在するユーザ端末に対して一サービス情報を付与するサービス提供システム、サービス提供方法及びサービス提供プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、一般消費者向に企業などが実施する消費行動や購買喚起といったプロモーション活動においては、販促の特性上、プロモーションに参加しているユーザに対してポイントやスタンプなどが付与され、その取得状態に応じて特典やクーポン等へ交換するサービスが行われている。また、販売店や飲食店などの実店舗及びネットショップにおける営業活動においては、当該店舗等を利用したユーザに対して、その頻度に相応する景品や割引券などを配布するサービスが行われている。
【0003】
一方、スマートフォン等の携帯端末の普及により、当該携帯端末に備える機能を活用して一般消費者が保持する携帯端末を利用した営業活動等が提案され、近年、NFC(Near Field Communication)端末を介したサービスの提供が普及している。
【0004】
例えば、店舗が運営する会員サイトの利用者を増やすために、NFC通信などにより特典へのアクセス情報を顧客の携帯端末に送り込み、携帯端末がプッシュ送信されたURLによりサーバ装置に接続することで特典情報などを表示するようにした顧客情報システムが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
また、広告配信サーバが、店舗の位置情報とユーザ携帯端末の位置情報とに基づいて店舗の広告情報を選択してユーザの履歴として記憶し、ネットワークを介してユーザ携帯端末から店舗に設置されたNFC機器の機器IDを取得し、当該機器IDが店舗の広告情報に対応しておれば、当該ユーザがその店舗を訪れたと判断して来店確認する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2015-72519号公報
【特許文献2】特開2014-109964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の特典情報や電子クーポン等の配信は、NFC等のICタグからユーザ端末へ近接送信されたURLを用いて配信元へアクセスすることにより実現するように構成されているので、当該URLが前記ユーザ端末を介して資格のない第三者へ転送されるなどした場合には、期待する販促効果が得られないという問題点があった。また、当該問題点を回避するために、正規のユーザ端末を特定する方法としてユーザ端末の位置情報を取得して追跡する手段をとることもなされているが、位置情報機能を停止しているユーザ端末に対しては機能しないという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、サービスの対象としている正規のユーザ端末に対して前記特典情報や電子クーポン等のサービス情報を配信できるサービス提供システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
【0010】
即ち、本発明に係るサービス提供システムは、サービスを提供する一提供エリア内に設置されて当該一提供エリア内に存在することで当該サービスを受けているユーザが保持する携帯端末との間で近接無線通信を行う通信手段と、前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と前記通信手段を特定する特定情報とを取得するタッチパネルを具備する前記携帯端末と、前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、前記一提供エリアに対応させて前記通信手段の特定情報を記憶している特定情報記憶手段、前記接触情報を認識できる前記入力デバイスの固有情報を前記特定情報に対応させて記憶している固有情報記憶手段、前記特定情報に対応させて、前記一提供エリアにて支給される前記一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶手段、及び、前記接続情報に基づく前記携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報を取得して記憶するデバイス情報記憶手段を備える管理サーバと、を含んで設けられ、前記管理サーバが、前記携帯端末からの前記接続情報に基づく接続により前記特定情報記憶手段に記憶している前記特定情報を取得した場合には、前記特定情報に基づき、接続により得られる前記携帯端末のデバイス情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶させ、前記固有情報記憶手段に記憶している前記特定情報に対応する固有情報と共に、前記サービス情報記憶手段に記憶している、前記特定情報に対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記デバイス情報に基づいて前記携帯端末へ送信し、前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末が、前記入力デバイスより付与された接触情報を前記固有情報によって認識できた場合には、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新するものである。
【0011】
また、本発明に係るサービス提供システムは、サービスを提供する一提供エリア内に設置されて当該一提供エリア内に存在することで当該サービスを受けているユーザが保持する携帯端末との間で近接無線通信を行う通信手段と、前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と前記通信手段を特定する特定情報とを取得するタッチパネルを具備する前記携帯端末と、前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、前記一提供エリアに対応させて前記通信手段の特定情報を記憶している特定情報記憶手段、前記特定情報に対応させて、前記一提供エリアにて支給される前記一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶手段、及び、前記接続情報に基づく前記携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報を取得して記憶するデバイス情報記憶手段を備える管理サーバと、を含んで設けられ、前記管理サーバが、前記携帯端末からの前記接続情報に基づく接続により前記特定情報記憶手段に記憶している前記特定情報を取得した場合には、前記特定情報に基づき、接続により得られる前記携帯端末のデバイス情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶させ、前記サービス情報記憶手段に記憶している前記特定情報に対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記デバイス情報に基づいて前記携帯端末へ送信し、前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末のタッチパネルへ近接又は接触させて付与される前記入力デバイスの接触情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶された前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により取得した場合には、前記携帯端末において、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新するものである。
【0012】
また、本発明は、接触情報を携帯端末から取得する前記サービス提供システムにおいて、前記管理サーバは、さらに、入力デバイスによるタッチパネルへの近接又は接触により発生する接触情報を認識できる固有情報を前記特定情報に対応させて記憶している固有情報記憶手段を備え、デバイス情報記憶手段に記憶された前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により前記接触情報を取得した場合には、前記接触情報が前記固有情報記憶手段に記憶している前記固有情報により認識できるか否かを判断し、特定情報に対応して認識できるものであれば、前記携帯端末において、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新するものである。
【0013】
また、本発明は、接触情報を携帯端末から取得する前記いずれかのサービス提供システムにおいて、携帯端末において実行される使用可能なアクティブ状態への更新は、二状態情報の内の使用可能なアクティブ状態の一サービス情報を前記携帯端末へ送信することにより発生するようにしてもよく、前記デバイス情報に基づいて使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記携帯端末へ送信される一サービス情報が前記使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報の内の一方の使用不可能な非アクティブ状態の情報が表示される状態であり、前記二状態情報における一サービス情報の使用不可能な非アクティブ状態を使用可能なアクティブ状態に変更する実行信号を前記携帯端末へ送信することにより発生するようにしてもよい。
【0014】
また、本発明に係るサービス提供システムは、サービスを提供する一提供エリア内に、当該一提供エリア内に存在することで当該サービスを受けているユーザが保持する携帯端末との間で近接無線通信を行う通信手段と、前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、表示画面に配置されたタッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、を設置して備え、前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と前記通信手段を特定する特定情報とを取得する前記携帯端末と、前記一提供エリアに対応させて前記通信手段の特定情報を記憶している特定情報記憶手段を有する認証サーバと、前記認証サーバを経由して得られる、前記接続情報に基づく前記特定情報と前記携帯端末のデバイス情報とを記憶するデバイス情報記憶手段、及び、前記特定情報に対応させて、前記一提供エリアにて支給される前記一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶手段を有する配信サーバと、をインターネットを含むコンピュータネットワークを介して接続されて、前記認証サーバが、前記携帯端末からの前記接続情報に基づく接続により前記特定情報記憶手段に記憶している前記特定情報を取得した場合には、接続により得られる前記携帯端末のデバイス情報と前記特定情報とを前記配信サーバへ送信し、前記デバイス情報における前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する一サービス情報を得るための前記接続情報に基づく配信サーバ接続用情報を送信し、前記配信サーバが、前記認証サーバより送信される前記デバイス情報を前記特定情報に対応させて前記デバイス情報記憶手段に記憶し、前記配信サーバ接続用情報を受信した場合には、接続により得られる携帯端末のデバイス情報が前記デバイス情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶している場合には、当該デバイス情報に対応する特定情報における一サービス情報が前記サービス情報記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶している場合には、前記サービス情報記憶手段に記憶している前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記デバイス情報に基づいて前記携帯端末へ送信し、前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末が、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記入力デバイスから付与された接触情報を前記配信サーバへ送信し、前記配信サーバが、前記接触情報を前記デバイス情報記憶手段に記憶された前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により取得した場合には、前記携帯端末において、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新するものである。
【0015】
また、本発明は、前記サービス提供システムにおいて、前記コンピュータネットワークには、前記サーバ群に加えて、入力デバイスによるタッチパネルへの近接又は接触により発生する接触情報を認識できる固有情報を前記特定情報に対応させて記憶している固有情報記憶手段を有する照合サーバが接続されており、前記配信サーバがデバイス情報記憶手段に記憶された前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により前記接触情報を取得した場合には、前記接触情報が前記固有情報記憶手段に記憶している固有情報にて認識できるか否かを前記照合サーバへ問合せて、認識できた場合には、前記携帯端末において、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新するものである。
【0016】
また、本発明は、前記いずれかのサービス提供システムにおいて、携帯端末において実行される使用可能なアクティブ状態への更新は、二状態情報の内の使用可能なアクティブ状態の一サービス情報を前記携帯端末へ送信することにより発生するようにしてもよく、前記デバイス情報に基づいて使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記携帯端末へ送信される一サービス情報が前記使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報の内の一方の使用不可能な非アクティブ状態の情報が表示される状態であり、前記二状態情報における一サービス情報の使用不可能な非アクティブ状態を使用可能なアクティブ状態に変更する実行信号を前記携帯端末へ送信することにより発生するようにしてもよい。
【0017】
また、本発明に係るサービス提供方法は、サービスを提供する一提供エリア内に、前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と自機を特定する特定情報とを近接無線通信により送信する通信手段と、前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、タッチパネルへの近接又は接触により当該タッチパネルを具備する携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、を存在させて、前記接触情報を認識できる入力デバイスの固有情報と前記一サービス情報とを前記一提供エリアに紐づく前記特定情報に対応させて記憶している管理サーバと、前記サービスを受けているユーザが保持する携帯端末とをインターネットを含むコンピュータネットワークを介して接続させて前記接続情報に基づく携帯端末の接続に対して前記一サービス情報を送信するサービス提供法方法であって、前記携帯端末が、前記通信手段との間で近接無線通信を確立して接続情報と特定情報とを取得して前記接続情報に基づいて前記管理サーバに接続して前記特定情報を送信し、前記管理サーバが、前記携帯端末から前記一提供エリアに紐づく前記特定情報を受信した場合には、接続により取得したデバイス情報を前記特定情報に対応させて記憶して前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として送信し、前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末が、前記入力デバイスによって付与された接触情報を前記管理サーバへ送信し、前記管理サーバが、記憶している前記デバイス情報における前記携帯端末からの接続により前記接触情報を取得した場合には、前記接触情報が前記固有情報により認識できるか否かを判断し、認識できる場合には、前記携帯端末に対して非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態の一サービス情報に更新する動作をさせる信号を出力するものである。
【0018】
また、本発明に係るサービス提供方法は、サービスを提供する一提供エリア内に、前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と自機を特定する特定情報とを近接無線通信により送信する通信手段と、前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記接続情報と前記特定情報とを取得する、前記サービスを受けているユーザが保持するタッチパネルを具備する携帯端末と、前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、を存在させて、インターネットを含むコンピュータネットワークを介して、前記通信手段の特定情報を前記一提供エリアに対応させて記憶している特定情報記憶手段と前記携帯端末のデバイス情報を前記特定情報と対応させて記憶するデバイス情報記憶手段とを有する認証コンピュータと、前記一提供エリアにて支給される前記一サービス情報を前記特定情報に対応させて使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶手段を有する配信コンピュータと、前記入力デバイスによるタッチパネルへの近接又は接触により発生する接触情報を認識できる固有情報を前記特定情報に対応させて記憶している固有情報記憶手段を有する照合コンピュータと、を接続させて、前記携帯端末が、前記近接無線通信により前記通信手段から前記接続情報と前記特定情報とを取得するステップと、前記認証コンピュータが、前記接続情報に基づく前記携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報と特定情報とを取得して当該特定情報が特定情報記憶手段に記憶している前記一提供エリアに対応する前記特定情報であるか否かを判断し、前記一提供エリアに対応する前記特定情報であれば、当該デバイス情報を前記特定情報に対応させてデバイス情報記憶手段に記憶するステップと、前記認証コンピュータが、前記デバイス情報における前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する一サービス情報を得るための前記接続情報に基づく配信コンピュータ接続用情報を送信するステップと、前記配信コンピュータが、前記配信コンピュータ接続用情報による前記携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報と特定情報とを取得して前記認証コンピュータに対して当該デバイス情報が前記特定情報に対応して前記デバイス情報記憶手段に記憶されているか否かを問い合わせるステップと、前記配信コンピュータが、前記認証コンピュータから当該デバイス情報が記憶されている旨の回答を得た場合には、当該デバイス情報を得られた前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として当該デバイス情報に基づき前記携帯端末へ送信するステップと、前記配信コンピュータが、前記入力デバイスの接触情報を前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記携帯端末より受信した場合には、前記照合コンピュータに対して前記接触情報が前記固有情報記憶手段に記憶されている固有情報にて認識できるか否かを問合せるステップと、前記照合コンピュータから認識できる旨の返信が得られた場合には、前記携帯端末に対して、タッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新する動作をさせるステップと、を含んで実行させるものである。
【0019】
さらに、本発明に係るサービス提供プログラムは、サービスを提供する一提供エリア内に、前記サービスに関連する一サービス情報を得るための接続情報と自機を特定する特定情報とを近接無線通信により送信する通信手段と、前記通信手段との間で近接無線通信を確立して前記接続情報と前記特定情報とを取得する、前記サービスを受けているユーザが保持するタッチパネルを具備する携帯端末と、前記通信手段と組み合わせて前記一提供エリア内にて用いられ、前記タッチパネルへの近接又は接触により前記携帯端末へ接触情報を付与する入力デバイスと、を存在させて、前記一提供エリアに設置された前記通信手段の特定情報に対応させて、前記一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶し、前記接続情報に基づく携帯端末からの接続により取得するデバイス情報を記憶するコンピュータを、前記接続情報に基づく携帯端末からの接続により、前記携帯端末のデバイス情報と前記通信手段の特定情報とを取得する手段と、取得した特定情報が前記一提供エリアに対応する前記特定情報であるか否かを判断する手段と、前記一提供エリアに対応する前記特定情報であれば、前記携帯端末のデバイス情報を前記特定情報に対応させて記憶する手段と、当該デバイス情報を得られた前記携帯端末に対して前記特定情報に対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記デバイス情報に基づき前記携帯端末へ送信する手段と、携帯端末から前記入力デバイスによる接触情報を受信したか否かを判断する手段と、接触情報を受信した場合には、当該接触情報を取得した携帯端末のデバイス情報が前記非アクティブ状態の一サービス情報として配信している前記特定情報に対応する前記携帯端末のデバイス情報であるか否かを判断する手段と、前記特定情報に対応させて記憶しているデバイス情報であれば、前記携帯端末に対して、前記携帯端末のタッチパネルにおける非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新する動作をさせる手段と、して機能させるものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、サービス提供エリアに設置した通信手段を特定する情報と、サービス提供エリアに存在する正規のユーザが保持する携帯端末の接続により得られるデバイス情報と、通信手段と組み合わせてサービス提供エリアに配置された入力デバイスとの関連付けに基づいてサービス情報を提供するようにしたので、正規のユーザに対してサービス情報を提供できるから、期待する販促効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムを説明する構成図である。
図2図1に図示する入力デバイスの斜視図である。
図3図1に図示するスマートデバイスの概略構成を示すブロック図である。
図4図1に図示する管理サーバの概略構成を示すブロック図である。
図5】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける処理手順を示すシーケンス図である。
図6】 本発明の一実施の形態における管理サーバの制御プログラムを説明するフローチャート図である。
図7】 本発明における入力デバイスの一例を示す斜視図である。
図8】 本発明における一サービス情報の二状態を説明する図である。
図9】 本発明の一実施の形態における管理サーバの概略構成を示すブロック図である。
図10】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける処理手順を示すシーケンス図である。
図11】 本発明の一実施の形態における管理サーバの制御プログラムを説明するフローチャート図である。
図12】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムを説明する構成図である。
図13】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける処理手順を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0023】
実施の形態1.
【0024】
本実施の形態では、新商品紹介・体験サービス等の無料のサービスを提供するイベント会場(一提供エリア)内に存在しているユーザが保持するスマートデバイス(携帯端末)に対して特典やクーポン等に交換することもできる一サービス情報を提供するサービス提供システムについて説明する。なお、携帯端末は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスの外、ノート型パソコンであってもよい。
【0025】
図1に示すように、サービス提供システム1は、イベント会場2に設置されて近接無線通信を行う例えばNFCタグ(通信端末)3と、イベント会場2に配置されてNFCタグ3と組み合わせて用いられる入力デバイス4と、イベント会場2に存在しているユーザ5が保持するスマートデバイス6と、スマートデバイス6との間で通信を確立して一サービス情報を配信する管理サーバ7とを備えて構成されている。
【0026】
NFCタグ3は、イベント会場2内に存在することでイベントに参加してユーザ5が保持するスマートデバイス6との間で近接無線通信を行う。また、自機を特定するタグID(特定情報)を内蔵し、前記サービスに関連する一サービス情報を得るために管理サーバ7へ接続できるユニークなURLデータ(接続情報)を生成する。当該URLデータには、タイムスタンプデータやカウントデータが付加されていてもよい。これにより、イベント会場2に訪れてイベントに参加しているユーザ5がスマートデバイス6をNFCタグ3にかざせば、双方の間で近接無線通信を行い、イベントに関連する一サービス情報を得るためのURLデータとタグIDがスマートデバイス6へ送信される。
【0027】
入力デバイス4は、イベント会場2内においてNFCタグ3と組み合わせて用いられ、その会場2内に配置されている。そして、スマートデバイス6への近接又は接触(以下、総称して単に「接触」とも言う。)によりスマートデバイス6に対して接触情報を付与する。より具体的な一例では、図2に示すように、入力デバイス4の持ち手4aの部位から底面部4bにおいて導電性を有し、ユーザ5における人体の静電容量が入力デバイス4の底面部4bに形成された各突起状接触子4cに伝わるようになっている。これにより、人体の静電容量が伝わった各接触子4cの接触面がスマートデバイス6の表示画面8に接触されることによって、接触位置におけるタッチパネル9(図3参照)の静電容量変化を入力信号として認識してスマートデバイス6へ接触情報が付与される。なお、入力デバイス4は、図2に図示するランダムに配置された接触子の座標位置情報を付与するものの外、特殊形状のスタンプ像形情報(図7参照)を付与するものであってもよい。また、NFCタグ3との組み合わせとは、イベント会場2におけるNFCタグ3の設置場所の近傍に対として配置すること、又は、NFCタグと対応付けて記憶されていること、又は、同じ会場内に配置されていると共に、紐付けて記憶されていることであってもよい。
【0028】
スマートデバイス6は、図3に示すように、タッチパネル9と表示パネル10とを積層してなる表示画面8が表面に配置されており、表示画面8を固定する筐体縁部(図示せず。)にはホームボタン11、コンピュータネットワークやインターネットワークを介して管理サーバ7との間で有線・無線通信を確立するネットワーク通信部12、NFCタグ3との間で近接無線通信を確立して前記URLデータとNFCタグ3を特定するタグIDとを取得するNFC通信部13、外部デバイスを接続するI/O(Input/Output)インタフェース14が取り付けられている。また、15は、タッチパネル9、表示パネル10、ホームボタン11、ネットワーク通信部12、NFC通信部13、I/Oインタフェース14等を制御するCPU(Central Processing Unit)であり、当該CPU15の制御により前記スマートデバイス内蔵OS(Operating System)が実行され、GPU(Graphics Processing Unit)16を介して表示パネル10に前記一サービス情報等の画像を表示させ、外部メモリ17に格納された組込アプリケーション、インストールアプリケーション等が内部メモリ18を介して実行される。さらに、CPU15は、タッチパネル9において発生した静電容量変化をタッチイベントとして位置座標情報をOSに渡す制御をしている。これにより、スマートデバイス6では、前記入力信号に基づく各接触子4cの座標点により接触子4cの配置パターンが得られ、表示画面8のタッチパネル9に接触された入力デバイス4が特定されて当該入力デバイス4による接触であることを示す接触情報が生成される。なお、スピーカ、電源部等は省略した。
【0029】
管理サーバ7は、図4に示すように、主記憶部、演算部及び制御部を含んで構成されている中央演算処理部(CPU)からなる制御部19と、イベント会場2を特定する会場データ(一提供エリアを特定するデータ)に対応させて前記NFCタグ3のタグIDを記憶している特定情報記憶部(特定情報記憶手段)20と、前記接触情報を認識できる、入力デバイス4のパターンID(固有情報)をタグIDに対応させて記憶している固有情報記憶部(固有情報記憶手段)21と、タグIDに対応させて、イベント会場2にて支給される一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶部(サービス情報記憶手段)22と、URLデータに基づくスマートデバイス6からの接続により取得したIPアドレス(デバイス情報)を記憶するデバイス情報記憶部(デバイス情報記憶手段)23と、スマートデバイス6からの前記URLデータに基づく接続を受け付けてタグIDとIPアドレスを取得し、対してスマートデバイス6へ当該タグIDに対応する前記二状態情報における使用不可能な非アクティブ状態の一サービス情報と固有情報記憶部21に記憶している前記タグIDに対応するパターンIDとを前記IPアドレスに基づいて前記スマートデバイス6へ送信する通信部24と、後述する制御プログラムを格納したプログラム記憶部25とを備えている所謂コンピュータである。
【0030】
次に、イベント会場2内に存在しているユーザ5のスマートデバイス6に対して一サービス情報を提供する方法を図5及び図6を参照して説明する。
【0031】
ユーザ5がスマートデバイス6をNFCタグ3に近接することにより、スマートデバイス6のNFC通信部13はNFCタグ3からURLデータとタグIDとを取得する(ステップs01)。次いで、ユーザ5による取得したURLデータに対するプッシュ操作によって、当該URLに基づいてネットワーク通信部12から管理サーバ7へアクセスしてタグIDを送信する(ステップs02)。
【0032】
管理サーバ7では、制御プログラム(図6参照)が稼働しており、先ず、スマートデバイス6からのURLデータに基づく接続により、通信部24において接続しているスマートデバイス6のIPアドレスとタグIDとを取得し(ステップs03)、取得したタグIDが特定情報記憶部20に記憶されているか否かを判断する(ステップs04)。記憶されていれば、取得したIPアドレスをタグIDに関連付けてデバイス情報記憶部23へ記憶させる(ステップs05)。そして、タグIDに対応するパターンIDを固有情報記憶部21より抽出する(ステップs06)と共に、サービス情報記憶部22に記憶している、タグIDに対応する使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報の一サービス情報を取り出して(ステップs07)、二状態情報における内の一方の使用不可能な非アクティブ状態の情報としてパターンIDと共に、取得したIPアドレスに基づいてスマートデバイス6へ送信する(ステップs08)。なお、ステップs04において、取得したタグIDを確認できない場合には、『見当たりません』等の表示をするエラー処理をして、処理を終了してもよい。
【0033】
スマートデバイス6では、表示画面8の表示パネル10において、一サービス情報が使用不可能な非アクティブ状態(図8参照)で表示されており、入力デバイス4を用いた表示画面8のタッチパネル9への接触操作により接触情報が付与される(ステップs09)。得られた接触情報は取得したパターンIDによって認識できるか否かを判断され(ステップs10)、認識できれば、表示パネル10に表示された非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態(図8参照)に更新する(ステップs11)。
【0034】
本実施の形態では、イベント会場2にNFCタグ3と入力デバイス4とを組み合わせて配置し、イベント会場2に存在するスマートデバイス6のIPアドレスを介してNFCタグに対応するサービス情報と入力デバイスによる接触情報を照合するパターンIDとを紐付け、接触情報を認識するパターンIDを使用不可能なサービス情報と共にスマートデバイス6へ送信し、イベント会場2に配置された入力デバイス4にてパターンIDを認識できた場合に使用可能なサービス情報に更新しているので、イベント会場2に存在している正規のユーザ5が保持するスマートデバイス6に対して一サービス情報を提供できる。なお、イベント会場2にいない第三者が不正に使用不可能なサービス情報を取得しても使用不可能なサービス情報を使用可能なサービス情報に更新することはできない。
【0035】
本発明の実施の形態において、イベント会場が複数のブースに分かれている場合における一提供エリアは、イベント会場全体を一提供エリアとしてもよく、各ブースをそれぞれ一提供エリアとしても良い。また、スタンプラリー等のイベントの場合には、各目的地を一提供エリアとしてもよく、各目的地を含む一コースを一提供エリアとして最終目的地に通信手段と入力デバイスを設けるようにしてもよい。また、飲食店での飲食や量販店等の商品販売を意味する有料サービスでは、各店舗を一提供エリアとすればよい。また、一サービス情報とは、サービスを提供している一提供エリアに対して配布されるサービス情報に限ることなく、複数の提供エリアに対して一種類のサービス情報を配布してもよく、一提供エリアに複数の通信手段が設けられて各通信手段毎に異なる一サービス情報を対応付けるようにしてもよい。
【0036】
また、NFCタグ3は、スマートデバイス6との近接無線通信の度に、ユニークなURLデータ(https://xxx....jp/○○○○--○○○○/)として、ドメイン名に続けて、NFCタグのタグIDと例えばリアルタイムクロックの値と乱数値とを連ねた文字列(/○○○○--○○○○/)、或いは、これらを連ねた文字を暗号化した値を生成してスマートデバイス6に送信するようにしてもよく、この場合においては、接続情報とタグIDとは一体となっているので、ユニークなURLに基づき接続された管理サーバ7は当該URLデータからタグIDを取得すればよい。また、ユニークなURLデータがドメイン名に続けて、例えば、リアルタイムクロックとユニークURLの生成番号との符号化文字列にタグIDが連なった連続数値であってもよく、タグIDを含まないユニークなURLデータにおいては、付随して送信すればよい。
【0037】
また、使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報とは、非アクティブ状態が図8に図示するクーポン画像をグレー表示した状態であり、アクティブ状態がグレー表示のクーポン画像を表示するHTMLファイルにグレー画像をカラー画像のアクティブ状態にするJavaScriptファイル名を記述して外部ファイルごと読み込み、接触情報が認識できたことをきっかけとして更新が実行されるプログラム組込状態であってもよい。なお、HTMLファイル内にJavaScriptコードが記述されていてもよい。また、非アクティブ状態の情報がグレー状態であり、アクティブ状態の情報がカラー状態であってもよい。さらに、アクティブ状態の情報が非アクティブのグレー状態におけるフィルターを取り除いてカラー状態にするものであってもよく、使用不可能を表す文字表示が削除されて使用可能になるものであってもよい。従って、アクティブ状態の情報は、使用不可能なサービス情報を使用可能なサービス情報に更新できるプログラム起動信号であってもよい。
【0038】
また、デバイス情報は、IPアドレスの外、携帯端末の個体識別番号、MACアドレス、携帯端末の所有者個人情報、ユーザーエージェントであってもよい。
【0039】
なお、実施の形態1において、サービスを提供するイベント会場2内に、サービスに関連する一サービス情報を得るためのURLデータとNFCタグ3を特定するタグIDとを近接無線通信により送信する当該NFCタグ3と、NFCタグ3と組み合わせてイベント会場2内にて用いられ、タッチパネル9への近接又は接触によりスマートデバイス6へ接触情報を付与する入力デバイス4と、を存在させて、接触情報を認識できる入力デバイス4のパターンIDと一サービス情報とをイベント会場2のデータに紐づくタグIDに対応させて記憶している管理サーバ7と、サービスを受けているユーザ5が保持するスマートデバイス6とをインターネットを含むコンピュータネットワークを介して接続させてURLデータに基づくスマートデバイス6の接続に対して一サービス情報を送信する方法として、スマートデバイス6が、NFCタグ3との間で近接無線通信を確立してURLデータとNFCタグとを取得してURLデータに基づいて管理サーバ7に接続してNFCタグ3を送信し、管理サーバ7が、スマートデバイス6からイベント会場2のデータに紐づくタグIDを受信した場合には、接続により取得したIPアドレスをタグIDに対応させて記憶してスマートデバイス6に対してタグIDに対応する一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として送信し、非アクティブ状態の一サービス情報として受信しているスマートデバイス6が、入力デバイス4によって付与された接触情報を管理サーバ7へ送信し、管理サーバ7が、記憶しているIPアドレスにおけるスマートデバイス6からの接続により前記接触情報を取得した場合には、当該接触情報が前記パターンIDにより認識できるか否かを判断し、認識できる場合には、スマートデバイス6に対して非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態の一サービス情報に更新する動作をさせる信号を出力するようにしてもよい。
【0040】
実施の形態2.
【0041】
本実施の形態は、前記実施の形態1の変形例であり、図1図4を参照して説明する。サービス提供システム、入力デバイス及び携帯端末は、それぞれ図1に図示する実施の形態1におけるサービス提供システムの構成、図2に図示する実施の形態1における入力デバイス及び図3に図示する実施の形態1におけるスマートデバイスの概略構成と同様の構成であり、管理サーバ7は、図9に示すように、固有情報記憶部を有していない。図1図4と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0042】
図9において、前記管理サーバ7は、前記制御部19と、前記特定情報記憶部20と、前記サービス情報記憶部22と、前記デバイス情報記憶部23と、前記スマートデバイス6からの前記URLデータに基づく接続を受け付けてタグIDとIPアドレスを取得し、対してスマートデバイス6へ当該タグIDに対応する前記二状態情報における使用不可能な非アクティブ状態の一サービス情報を前記IPアドレスに基づいて送信する通信部24と、後述する制御プログラムを格納したプログラム記憶部25とを備えている。
【0043】
次に、イベント会場2内に存在しているユーザ5のスマートデバイス6に対してサービス情報を提供する方法を図9図10及び図11を参照して説明する。
【0044】
ユーザ5がスマートデバイス6をNFCタグ3に近接することにより、スマートデバイス6のNFC通信部16はNFCタグ3からURLデータとタグIDとを取得する(ステップs101)。次いで、取得したURLデータに基づいてネットワーク通信部12から管理サーバ7へアクセスしてタグIDを送信する(ステップs102)。
【0045】
管理サーバ7では、前記制御プログラム(図11参照)が稼働しており、先ず、スマートデバイス6からのURLデータに基づく接続により、通信部24において接続しているスマートデバイス6のIPアドレスとタグIDとを取得し(ステップs103)、取得したタグIDが特定情報記憶部20に記憶されているか否かを判断する(ステップs104)。記憶されていれば、取得したIPアドレスをタグIDに関連付けて登録し、デバイス情報記憶部23へ記憶させる(ステップs105)。そして、サービス情報記憶部22に記憶している、タグIDに対応する使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報の一サービス情報を取り出して(ステップs106)、二状態情報における内の一方の使用不可能な非アクティブ状態の情報として取得したIPアドレスに基づいてスマートデバイス6へ送信する(ステップs107)。
【0046】
これにより、スマートデバイス6では、表示画面8の表示パネル10において、一サービス情報が使用不可能な非アクティブ状態で表示される。そして、入力デバイス4を用いた表示画面8のタッチパネル9への接触操作により接触情報を取得する(ステップs108)。取得した接触情報をネットワーク通信部12を介して管理サーバ7へ送信される。
【0047】
管理サーバ7では、通信部24においてスマートデバイス6より前記接触情報を受信すると共に、IPアドレスを取得する(ステップs109)。そして、取得したIPアドレスがステップs105においてデバイス情報記憶部23へ記憶させたIPアドレスであるか否かを判断し(ステップs110)、デバイス情報記憶手段23に記憶されたIPアドレスであれば、前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信しているスマートデバイス6からの接続により取得したとして、スマートデバイス6に対して二状態情報の内の使用可能なアクティブ状態の一サービス情報を送信する(ステップs111)。なお、IPアドレスを確認できない場合には、『見当たりません』等の表示をするエラー処理をして、処理を終了すればよい。
【0048】
スマートデバイス6では、表示画面8の表示パネル10において、一サービス情報が使用不可能な非アクティブ状態で表示されており、使用可能なアクティブ状態の一サービス情報を受信することにより、表示パネル10に表示された非アクティブ状態の一サービス情報が使用可能なアクティブ状態に更新される(ステップs112)。
【0049】
本実施の形態では、管理サーバ7が受信して取得した接触情報におけるスマートデバイス6のIPアドレスがデバイス情報記憶部23に記憶されており、当該IPアドレスに紐付けられたタグIDがスマートデバイス6に対して送信した一サービス情報に対応していることを当該接触情報を介して確認できるから、正規のユーザに対してサービス情報を提供でき、期待する販促効果を得ることができる。
【0050】
なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様に管理サーバ7に固有情報記憶部21を設け、前記ステップs109の後に、固有情報記憶部21に記憶しているタグIDに対応するパターンIDを抽出して当該パターンIDによって取得した接触情報を認識できるか否かを判断し、タグIDに対応して認識できるものであれば、前記ステップs110、ステップs111を実行するようにしてもよい。これにより、NFCタグとの組み合わせ入力デバイスが更に明確になる。
【0051】
また、サービスを提供するイベント会場2内に、サービスに関連する一サービス情報を得るためのURLデータと自機を特定するタグIDとを近接無線通信により送信するNFCタグ3と、NFCタグ3との間で近接無線通信を確立してURLデータとタグIDとを取得する、前記サービスを受けているユーザ5が保持するタッチパネル9を具備するスマートデバイス6と、NFCタグ3と組み合わせてイベント会場2内にて用いられ、タッチパネル9への接触によりスマートデバイス6へ接触情報を付与する入力デバイス4と、を存在させて、イベント会場2に設置されたNFCタグ3のタグIDに対応させて、一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶し、URLデータに基づくスマートデバイス6からの接続により取得するIPアドレスを記憶する管理サーバ7としてのコンピュータによって、URLデータに基づくスマートデバイス6からの接続により、スマートデバイス6の接続によるIPアドレスとNFCタグ3のタグIDとを取得し、取得したタグIDがイベント会場2のデータに対応するタグIDであるか否かを判断し、イベント会場2に対応するタグIDであれば、スマートデバイス6の接続によるIPアドレスをタグIDに対応させて記憶し、当該IPアドレスを得られたスマートデバイス6に対してタグIDに対応する前記二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として前記IPアドレスに基づき前記スマートデバイス6へ送信し、スマートデバイス6から入力デバイス4による接触情報を受信したか否かを判断し、接触情報を受信した場合には、当該接触情報を取得したスマートデバイスにおけるIPアドレスが前記非アクティブ状態の一サービス情報として配信している前記タグIDに対応する前記スマートデバイス6におけるIPアドレスであるか否かを判断し、前記タグIDに対応させて記憶しているIPアドレスであれば、前記スマートデバイス6に対して、当該スマートデバイス6における非アクティブ状態の前記一サービス情報を使用可能なアクティブ状態に更新する動作をさせるようにしてもよい。
【0052】
実施の形態3.
【0053】
本実施の形態に係るサービス提供システム101を図12及び図13を参照して説明する。図12及び図13において、図1図4及び図7と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0054】
図12に図示するサービス提供エリアは、例えば、飲食店や販売店等の有料サービスを提供するサービス空間(一サービス提供エリア)2である。当該サービス空間2には、実施の形態1と同様に、NFCタグ3、静電容量変化を利用して印影を付与するスタンプ(入力デバイス:図7参照)4、当該サービスを受けているユーザ5、及び、当該ユーザ5が所有するスマートフォン(スマートデバイス)6が存在している。
【0055】
そして、図12に示すように、サービス空間2に対応させてNFCタグ3のタグIDを記憶している特定情報記憶部20を有する認証サーバ27と、認証サーバ27を経由して得られる、URLデータに基づくタグIDとスマートフォン6のIPアドレスとを記憶するデバイス情報記憶部23、及び、前記タグIDに対応させて、サービス空間2にて支給される一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報と使用可能なアクティブ状態の情報との二状態情報で記憶しているサービス情報記憶部22を有する配信サーバ28と、スタンプ4によるタッチパネル9への接触により発生する印影情報を認識できるパターンIDを前記タグIDに対応させて記憶している固有情報記憶部21を有する照合サーバ29がインターネット26を介して接続されている。これらの各サーバ27,28,29はいずれも主記憶部、演算部及び制御部を含んで構成されている中央演算処理部(CPU)からなる制御部を搭載する所謂コンピュータであり、表示部、キーボード等の入力部、等各種の周辺機器が接続されていてもよい。
【0056】
次に、サービス空間2に存在しているユーザ5のスマートフォン6に対してサービス情報を提供する方法を図12及び図13を参照して説明する。
【0057】
ユーザ5がスマートフォン6をNFCタグ3に近接することにより、スマートフォン6はNFCタグ3からURLデータとタグIDとを取得し(ステップs201)、ユーザ5の操作によってURLに基づいて認証サーバ72へアクセスしてタグIDを送信する(ステップs202)。
【0058】
認証サーバ27では、制御部の制御により、タグIDを受信して接続しているスマートフォン6のMACアドレス(デバイス情報)を取得し(ステップs203)、受信したタグIDが特定情報記憶部20に記憶されているか否かを判断し(ステップs204)、記憶されていれば、当該タグIDとMACアドレスとをインターネット26を介して配信サーバ28へ送信する(ステップs205)。そして、当該MACアドレスのスマートフォン6に対して配信サーバ接続用URLデータを送信する(ステップs206)。
【0059】
配信サーバ28では、認証サーバ27より送信される前記MACアドレスを前記タグIDに対応させてデバイス情報記憶部23に記憶する(ステップs207)。そして、スマートフォン6による前記配信サーバ接続用URLデータに基づく接続により前記MACアドレスを取得した場合には(ステップs208)、当該MACアドレスがデバイス情報記憶部23に記憶されているか否かを判断し(ステップs209)、記憶している場合には、当該MACアドレスに対応するタグIDにおける一サービス情報がサービス情報記憶部22に記憶されているか否かを判断し(ステップs210)、記憶している場合には、前記サービス情報記憶部22に記憶している前記二状態における使用不可能な非アクティブ状態の一サービス情報を抽出し(ステップs211)、前記MACアドレスに基づいて前記スマートフォン6へ送信する(ステップs212)。
【0060】
ステップs212の実行によって、前記非アクティブ状態の一サービス情報として受信している前記スマートフォン6では、店主等の事業者5がスタンプ4をタッチパネル9へ押印することにより接触情報を取得し(ステップs213)、配信サーバ28へ送信するする(ステップs214)。
【0061】
ステップs214の実行によって、接触情報を受信した配信サーバ28では、当該接触情報と共に、前記スマートフォン6による接続によりMACアドレスを取得し(ステップs215)、接触情報がデバイス情報記憶部23に記憶された前記MACアドレスにおけるスマートフォン6からの接続により取得した場合には(ステップs216)、接触情報が照合サーバ29の固有情報記憶部21に記憶しているスタンプ4のパターンIDにて認識できるか否かを問合せる信号を当該接触情報及びタグIDと共に当該照合サーバ29へ送信する(ステップs217)。
【0062】
ステップs127の実行によって、照合サーバ28では、接触情報と共に受信したタグIDに基づき対応するパターンIDを抽出して当該パターンIDによって受信した接触情報を認識できるか否かを判断し(ステップs218)、認識有無の結果を配信サーバ28に対して送信する(ステップs219)。
【0063】
ステップs219の実行によって、配信サーバ28では、認識有の信号を受信することにより、スマートフォン6に対して二状態情報の内の使用可能なアクティブ状態の一サービス情報を送信する(ステップs220)。
【0064】
スマートフォン6では、表示画面8の表示パネル10において、一サービス情報が使用不可能な非アクティブ状態で表示されており、使用可能なアクティブ状態の一サービス情報を受信することにより、表示パネル10に表示された非アクティブ状態の一サービス情報が使用可能なアクティブ状態に更新される(ステップs221)。
【0065】
本実施の形態では、認証サーバ27に特定情報記憶部20を設け、配信サーバ28にデバイス情報記憶部23とサービス情報記憶部22とを設け、照合サーバ29に固有情報記憶部21を設けているが、変形例として、認証サーバ27に特定情報記憶部20とデバイス情報記憶部23とを設け、配信サーバ28にサービス情報記憶部22を設けるようにしてもよい。
【0066】
前記実施の形態3の変形例として、認証サーバ27が、URLデータに基づくスマートフォン6からの接続により、スマートフォン6のMACアドレスとタグIDとを取得して当該タグIDが特定情報記憶部20に記憶しているサービス空間2に対応するタグIDであるか否かを判断し、当該サービス空間2に対応するタグIDであれば、当該MACアドレスを当該タグIDに対応させてデバイス情報記憶部23に記憶させ、当該MACアドレスにおけるスマートフォン6に対してタグIDに対応する一サービス情報を得るための前記URLデータに基づく配信サーバ接続用URLデータを送信し、配信サーバ28が、当該配信サーバ接続用URLデータによる前記スマートフォン6からの接続により、当該スマートフォン6のMACアドレスとタグIDとを取得して認証サーバ27に対して当該MACアドレスが前記タグIDに対応してデバイス情報記憶部23に記憶されているか否かを問い合わせ、認証サーバ27から記憶されている旨の回答を得た場合には、当該MACアドレスを得られた前記スマートフォン6に対して前記タグIDに対応する二状態情報における一サービス情報を使用不可能な非アクティブ状態の情報として当該MACアドレスに基づき前記スマートフォン6へ送信するようにしてもよい。
【0067】
本実施の形態においても前記実施の形態1、2と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0068】
1 サービス提供システム
2 イベント会場(一提供エリア)
3 NFCタグ(通信手段)
4 入力デバイス
5 ユーザ
6 スマートデバイス、スマートフォン(携帯端末)
7 管理サーバ
8 表示画面
9 タッチパネル
10 表示パネル
12 ネットワーク通信部
13 NFC通信部
20 特定情報記憶部(特定情報記憶手段)
21 固有情報記憶部(固有情報記憶手段)
22 サービス情報記憶部(サービス情報記憶手段)
23 デバイス情報記憶部(デバイス情報記憶手段)
24 通信部
26 インターネット
27 認証サーバ
28 配信サーバ
29 照合サーバ
図1
図2
図3
図4
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図7
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図12
図13