(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098553
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】サーバ、処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230703BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022092442
(22)【出願日】2022-06-07
(62)【分割の表示】P 2021213758の分割
【原出願日】2021-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】513120756
【氏名又は名称】株式会社takumi terakado
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(72)【発明者】
【氏名】寺門 琢己
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】相手との交流後に良好になる可能性を高めることが可能なサーバ、処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】マッチング処理サーバSAは、ユーザ端末T1からの閲覧要求に応じて、人間の本能的な感覚に依存する面が大きい尻画像の一覧をユーザ端末T1に表示させ、その中からユーザU1に好みの尻画像を選択させた上で、当該選択された尻画像に対応付けられたプロフィール情報及び顔画像をユーザ端末T1に表示させ、その中からユーザU1にプロフィール情報及び顔画像を選択させ、選択されたプロフィール情報又は顔画像に対応するユーザU2に対して紹介要求があったことを通知する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末がネットワークを介してアクセス可能なサーバであって、
複数のユーザそれぞれのプロフィール情報、臀部の写真画像、及び顔部の写真画像を対応付けてユーザ毎に記憶する記憶手段と、
前記複数のユーザのうち、第1ユーザのユーザ端末からの閲覧要求に応じて、前記記憶手段から複数の第2ユーザの臀部の写真画像を取得し、当該複数の第2ユーザの臀部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信する第1送信手段と、
前記第1ユーザのユーザ端末により受信されて表示された、前記複数の第2ユーザの臀部の写真画像の中から前記第1ユーザにより選択された臀部の写真画像に対応付けられたプロフィール情報及び顔部の写真画像を前記記憶手段から取得し、当該プロフィール情報及び顔部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信する第2送信手段と、
前記第1ユーザのユーザ端末により受信されて表示された、前記第2ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像の中から前記第1ユーザにより紹介希望として選択されたプロフィール情報又は顔部の写真画像に対応する前記第2ユーザに対して紹介要求があったことを通知する通知手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記紹介要求があったことが通知された前記第2ユーザのユーザ端末からの閲覧要求に応じて、前記記憶手段から前記第1ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像を取得し、当該プロフィール情報及び顔部の写真画像を前記第2ユーザのユーザ端末へ送信する第3送信手段と、
前記第1ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像を受信して表示した、前記第2ユーザのユーザ端末からの前記紹介要求に対する承諾応答に応じて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとを互いの交流相手としてマッチングする処理を行うマッチング手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記マッチングから所定期間経過したときに、前記マッチングされた前記第1ユーザと前記第2ユーザとの両ユーザのうち少なくとも何れか一方のユーザのユーザ端末から交流が良好であるか否かに関するアンケートに対する回答を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された回答に基づいて、前記両ユーザの相性度を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された相性度と前記両ユーザのユーザIDとを対応付けてデータベースに登録する登録手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載のサーバ。
【請求項4】
ユーザ端末がネットワークを介してアクセス可能なコンピュータにより実行される処理方法であって、
複数のユーザそれぞれのプロフィール情報、臀部の写真画像、及び顔部の写真画像を対応付けてユーザ毎に記憶手段に記憶するステップと、
第1ユーザのユーザ端末からの閲覧要求に応じて、前記記憶手段から複数の第2ユーザの臀部の写真画像を取得し、当該複数の第2ユーザの臀部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信して表示させるステップと、
前記第1ユーザのユーザ端末において前記複数の第2ユーザの臀部の写真画像の中から当該第2ユーザの数よりも少ない数だけ前記第1ユーザにより選択された臀部の写真画像に対応付けられたプロフィール情報及び顔部の写真画像を前記記憶手段から取得し、当該プロフィール情報及び顔部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信して表示させるステップと、
前記第1ユーザのユーザ端末において前記第2ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像の中から前記第1ユーザにより紹介希望として選択された1つのプロフィール情報又は顔部の写真画像に対応する前記第2ユーザに対して紹介要求があったことを通知するステップと、
を含むことを特徴とする処理方法。
【請求項5】
ユーザ端末がネットワークを介してアクセス可能なコンピュータを、
複数のユーザそれぞれのプロフィール情報、臀部の写真画像、及び顔部の写真画像を対応付けてユーザ毎に記憶する記憶手段と、
前記複数のユーザのうち、第1ユーザのユーザ端末からの閲覧要求に応じて、前記記憶手段から複数の第2ユーザの臀部の写真画像を取得し、当該複数の第2ユーザの臀部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信する第1送信手段と、
前記第1ユーザのユーザ端末により受信されて表示された、前記複数の第2ユーザの臀部の写真画像の中から前記第1ユーザにより選択された臀部の写真画像に対応付けられたプロフィール情報及び顔部の写真画像を前記記憶手段から取得し、当該プロフィール情報及び顔部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信する第2送信手段と、
前記第1ユーザのユーザ端末により受信されて表示された、前記第2ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像の中から前記第1ユーザにより紹介希望として選択されたプ
ロフィール情報又は顔部の写真画像に対応する前記第2ユーザに対して紹介要求があったことを通知する通知手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを介してユーザ間の交流を支援するシステム等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネットを利用して、例えば恋愛相手や結婚相手を探すことを目的としたユーザに自身の顔画像、年齢、年収、及び職業等を含むプロフィール情報を登録させた上で、当該プロフィール情報が登録されたユーザが他のユーザのプロフィール情報を閲覧できるようにし、自身の希望に合った他のユーザと交流を図れるようにマッチングするシステムが知られている。このようなシステムに関し、特許文献1には、登録されたユーザの顔画像に含まれる顔を構成する要素の少なくとも一部に対して識別力を低下させるための加工を行い、加工が施された画像をサーバへ送信して登録画像として記憶させることにより、ユーザの顔画像を加工するユーザと、加工しないユーザとの間で不公平を低減させることが可能な交流支援プログラム及び交流支援サーバが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したような従来のシステムを利用する場合、ユーザは相手の顔が自身の好みであるかどうかを重要視することが多い。しかし、このように顔を重要視して相手を選んで結果的に交流できるようになった場合であっても、互いの性格や生活習慣、あるいは行動習性などの不一致により結果的にうまくいかなかったケースが少なからず存在する。そのため、このようなケースをできる限り少なくすることが望まれ、これには人間の本能的な感覚に依存する観点から相手を探すことで交流後に良好になる可能性を高めることが可能なシステムが望まれている。
【0005】
そこで、本発明は、相手との交流後に良好になる可能性を高めることが可能なサーバ、処理方法、及びプログラムを提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザ端末がネットワークを介してアクセス可能なサーバであって、複数のユーザそれぞれのプロフィール情報、臀部の写真画像、及び顔部の写真画像を対応付けてユーザ毎に記憶する記憶手段と、前記複数のユーザのうち、第1ユーザのユーザ端末からの閲覧要求に応じて、前記記憶手段から複数の第2ユーザの臀部の写真画像を取得し、当該複数の第2ユーザの臀部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信する第1送信手段と、前記第1ユーザのユーザ端末により受信されて表示された、前記複数の第2ユーザの臀部の写真画像の中から前記第1ユーザにより選択された臀部の写真画像に対応付けられたプロフィール情報及び顔部の写真画像を前記記憶手段から取得し、当該プロフィール情報及び顔部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信する第2送信手段と、前記第1ユーザのユーザ端末により受信されて表示された、前記第2ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像の中から前記第1ユーザにより紹介希望として選択されたプロフィール情報又は顔部の写真画像に対応する前記第2ユーザに対して紹介要求があったことを通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーバにおいて、前記紹介要求があったことが通知された前記第2ユーザのユーザ端末からの閲覧要求に応じて、前記記憶手段から前記第1ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像を取得し、当該プロフィール情報及び顔部の写真画像を前記第2ユーザのユーザ端末へ送信する第3送信手段と、前記第1ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像を受信して表示した、前記第2ユーザのユーザ端末からの前記紹介要求に対する承諾応答に応じて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとを互いの交流相手としてマッチングする処理を行うマッチング手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のサーバにおいて、前記マッチングから所定期間経過したときに、前記マッチングされた前記第1ユーザと前記第2ユーザとの両ユーザのうち少なくとも何れか一方のユーザのユーザ端末から交流が良好であるか否かに関するアンケートに対する回答を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された回答に基づいて、前記両ユーザの相性度を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された相性度と前記両ユーザのユーザIDとを対応付けてデータベースに登録する登録手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、ユーザ端末がネットワークを介してアクセス可能なコンピュータにより実行される処理方法であって、複数のユーザそれぞれのプロフィール情報、臀部の写真画像、及び顔部の写真画像を対応付けてユーザ毎に記憶手段に記憶するステップと、第1ユーザのユーザ端末からの閲覧要求に応じて、前記記憶手段から複数の第2ユーザの臀部の写真画像を取得し、当該複数の第2ユーザの臀部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信して表示させるステップと、前記第1ユーザのユーザ端末において前記複数の第2ユーザの臀部の写真画像の中から当該第2ユーザの数よりも少ない数だけ前記第1ユーザにより選択された臀部の写真画像に対応付けられたプロフィール情報及び顔部の写真画像を前記記憶手段から取得し、当該プロフィール情報及び顔部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信して表示させるステップと、前記第1ユーザのユーザ端末において前記第2ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像の中から前記第1ユーザにより紹介希望として選択された1つのプロフィール情報又は顔部の写真画像に対応する前記第2ユーザに対して紹介要求があったことを通知するステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、ユーザ端末がネットワークを介してアクセス可能なコンピュータを、複数のユーザそれぞれのプロフィール情報、臀部の写真画像、及び顔部の写真画像を対応付けてユーザ毎に記憶する記憶手段と、前記複数のユーザのうち、第1ユーザのユーザ端末からの閲覧要求に応じて、前記記憶手段から複数の第2ユーザの臀部の写真画像を取得し、当該複数の第2ユーザの臀部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信する第1送信手段と、前記第1ユーザのユーザ端末により受信されて表示された、前記複数の第2ユーザの臀部の写真画像の中から前記第1ユーザにより選択された臀部の写真画像に対応付けられたプロフィール情報及び顔部の写真画像を前記記憶手段から取得し、当該プロフィール情報及び顔部の写真画像を前記第1ユーザのユーザ端末へ送信する第2送信手段と、前記第1ユーザのユーザ端末により受信されて表示された、前記第2ユーザのプロフィール情報及び顔部の写真画像の中から前記第1ユーザにより紹介希望として選択されたプロフィール情報又は顔部の写真画像に対応する前記第2ユーザに対して紹介要求があったことを通知する通知手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、相手との交流後に良好になる可能性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】マッチングシステムSの概要構成例を示す図である。
【
図2】ユーザ端末Tnの概要構成例を示すブロック図である。
【
図3】マッチング処理サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。
【
図4】学習済みモデルが生成される前に、ユーザ端末T1,T2とマッチング処理サーバSAとの間で実行される処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図5】(A)は、マッチング処理サーバSAの情報処理部13により実行される相性度決定処理の一例を示すフローチャートであり、(B)は、マッチング処理サーバSAの情報処理部13により実行される学習済みモデル生成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】学習済みモデルが生成された後に、ユーザ端末T11,T12とマッチング処理サーバSAとの間で実行される処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、マッチングシステムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0014】
[
1.マッチングシステムSの構成及び機能概要]
先ず、
図1等を参照して、本実施形態に係るマッチングシステムSの構成及び機能概要について説明する。
図1は、マッチングシステムSの概要構成例を示す図である。
図1に示すように、マッチングシステムSは、ユーザ端末Tn(n=1,2,3・・・)、及びマッチング処理サーバSAを含んで構成される。ユーザ端末Tn、及びマッチング処理サーバSAは、それぞれ、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、移動体通信ネットワーク及びその無線基地局等から構成される。マッチング処理サーバSAは、ユーザ端末TnがネットワークNWを介してアクセス可能なサーバである。
【0015】
[1-1.ユーザ端末Tnの構成及び機能]
次に、ユーザ端末Tnの構成及び機能について説明する。ユーザ端末Tnは、例えば恋愛相手や結婚相手を探すことを目的としたユーザUn(n=1,2,3・・・)により使用される端末である。ユーザ端末Tnは、ネットワークNW上で特定のURL(Uniform Resource Locator)が割り当てられたマッチングサイトにアクセス可能になっている。ユーザ端末Tnには、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、または携帯ゲーム機等が適用可能である。
【0016】
図2は、ユーザ端末Tnの概要構成例を示すブロック図である。ユーザ端末Tnは、通信部1、表示部2、入力部3、撮像部4、記憶部5、及び情報処理部6等を備える。通信部1は、ネットワークNWに接続する機能を有する。表示部2は、各種画面をディスプレイ(例えば、タッチパネル)に表示する機能を有する。これらの画面は、例えばマッチングサイトから提供されるウェブページ(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)文書やXHTML文書等の構造化文書ファイル)により構成される。入力部3は、ユーザUnからの操作(例えば、指定、選択、入力など)を受け付ける機能を有する。
【0017】
撮像部4は、カメラ機能を備える。記憶部5は、オペレーティングシステム(OS),及びブラウザ(ウェブブラウザ)等のプログラムを記憶する。情報処理部6は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),及びRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部5に記憶されたプログラムにしたがって各種処理を行う。例えば、情報処理部6は、ユーザからの操作に応じた要求(リクエスト)を通信部1を介してマッチング処理サーバSAへ送信する処理、マッチング処理サーバSAからのウェブページを通信部1を介して受信する処理、及び各種画面を表示部2を介してディスプレイに表示させる処理などを行う。
【0018】
[
1-2.マッチング処理サーバSAの構成及び機能]
次に、マッチング処理サーバSAの構成及び機能について説明する。マッチング処理サーバSAは、1または複数のサーバコンピュータから構成され、上述したマッチングサイトを提供するウェブサーバとして機能する。
図3は、マッチング処理サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、マッチング処理サーバSAは、通信部11、記憶部12(記憶手段の一例)、及び情報処理部13等を備える。通信部11は、ネットワークNWに接続する機能を有する。
【0019】
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム,及びマッチング処理プログラム等を記憶する。また、記憶部12には、各種画面を構成するウェブページが記憶される。さらに、記憶部12には、ユーザデータベース(DB)121、及びマッチングデータベース122等が構築される。なお、ユーザデータベース121及びマッチングデータベース122は、図示しないデータベースサーバに備えられてもよい。
【0020】
ユーザデータベース121は、マッチングサイトの利用会員としてのアカウントが作成されたユーザUnに関するユーザ情報を登録するためのデータベースである。ユーザデータベース121には、例えば、ユーザID、パスワード、名前(ニックネームでもよい)、メールアドレス、住所、電話番号、プロフィール情報、臀部の写真画像(以下、「尻画像」という)、及び顔部の写真画像(以下、「顔画像」という)がユーザUn毎に登録される。ユーザID及びパスワードは、マッチングサイト等にログインするために使用される。プロフィール情報には、性別、年齢、身長、体重、年収、職業、趣味などが含まれる。尻画像及び顔画像は、例えば、ユーザ端末Tnのカメラ機能により撮像(例えば自撮り)された画像である。尻画像は、局部にシール等が貼り付けられた状態で撮像されてもよい。
【0021】
ここで、尻画像には、ユーザ背面における太腿上部から腰部までの画像を含み、ユーザ側面における太腿上部から腰部までの画像を含んでもよい。尻画像を登録するのは、尻の好みは顔よりも人間の本能的な感覚に依存する面が大きいと考えられるためである。例えば、女性がお祭りの日にふんどし姿で神輿を担ぐ男性の中から顔ではなく好みのお尻を持つ男性を相手として選ぶといった風習のある地域が存在し、このような地域では女性と男性との関係が良好になっているケースが多いようである。このことは、理屈を超えた人の本能的な感覚の範疇と言うことができる。なお、お尻を見るというのは骨盤の像を見ていると言うこともできる。また、骨盤の形状やお尻のしわの出方は人によって様々であり、しわの出方を解析することで人の行動習性(例えば、ウォーキングを好む習性、テニスを好む習性、登山を好む習性、水泳を好む習性、アウトドア派、インドア派)をある程度判断することができる。
【0022】
マッチングデータベース122は、後述するマッチング処理によりマッチングされた両ユーザUnに関するマッチング情報を登録するためのデータベースである。マッチングデータベース122には、例えば、マッチングされた両ユーザUnのユーザID、両ユーザUnの尻画像、マッチング後のアンケートに対する回答、及び両ユーザUnの相性度がマッチングの組合せ毎に登録される。ここで、マッチング後のアンケートとは、マッチングから所定期間経過後に、交流が良好であるか否かに関する諮問調査である。所定期間の例として、6ヶ月、1年、2年等が挙げられる。
【0023】
コンピュータとしての情報処理部13は、CPU,ROM,及びRAM等を備え、記憶部12に記憶されたプログラム(本発明のマッチング処理プログラムを含む)にしたがって、ユーザ端末Tnとの間で第1段階~第3段階の処理を実行する。情報処理部13は、第1段階の処理において、本発明における第1送信手段、第2送信手段、通知手段、第3送信手段、及びマッチング手段として機能する。次に、情報処理部13は、第2段階の処理において、本発明における取得手段、決定手段、及び登録手段として機能する。次に、情報処理部13は、第3段階の処理において、本発明における第2送信手段、通知手段、第3送信手段、及びマッチング手段として機能する。
【0024】
[2.マッチングシステムSの動作]
次に、マッチングシステムSにおいて実施される動作を第1段階~第3段階の処理に分けて説明する。なお、以下に説明する動作の前提として、ユーザUnそれぞれに関するユーザ情報がユーザデータベース121に登録されているものとする。
【0025】
(2.1.第1段階の処理)
図4は、学習済みモデルが生成される前に、ユーザ端末T1,T2とマッチング処理サーバSAとの間で実行される処理の一例を示すシーケンス図である。ユーザ端末T1の情報処理部6は、ユーザU1(第1ユーザの一例)の操作にしたがってブラウザによりマッチングサイトにアクセスしてログインが完了した後、閲覧要求を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS1)。なお、閲覧要求には、ユーザ端末T1においてユーザU1により指定された絞り込み条件が含まれてもよい。絞り込み情報の例として、性別、年齢層、年収等が挙げられる。
【0026】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T1からの閲覧要求を受信すると、当該閲覧要求に応じて、ユーザデータベース121から、ユーザU1とは異なる1または複数の他のユーザUn(第2ユーザの一例)のユーザID、名前、及び尻画像を取得し、当該ユーザID、名前、及び尻画像を含む閲覧ページを、通信部11及びネットワークNWを介してユーザ端末T1へ送信する(ステップS2)。ここで、ユーザU1により絞り込み条件が指定されている場合、絞り込み条件を満たす1または複数の他のユーザUnの尻画像等がユーザデータベース121から取得されてユーザ端末T1へ送信される。なお、絞り込み条件で性別が指定されていなくても、情報処理部13は、ユーザU1の性別(例えば、女性)とは異なる性別(例えば、男性)のユーザUnのユーザID、名前、及び尻画像を取得してもよい。
【0027】
次いで、ユーザ端末T1の情報処理部6は、マッチング処理サーバSAからの閲覧ページを受信すると、当該閲覧ページをブラウザにより表示部2に表示する(ステップS3)。
図4に示す閲覧ページ101には、ユーザU2~U7それぞれの名前N2~N7とともに尻画像HI2~HI7が選択可能に表示されている。なお、ユーザ端末T1に表示される尻画像において局部はマスクされているとよい。そして、ユーザUnそれぞれの尻画像の中から、ユーザU1により何れか1以上の尻画像(
図4の例では、ユーザU2~U7の数よりも少ない数の尻画像)が選択(ステップS4)されて実行ボタン(図示せず)が指定されると、ユーザ端末T1の情報処理部6は、当該選択を受け付け、当該選択された尻画像に対応するユーザIDを含む選択要求を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS5)。なお、
図4の例では、尻画像HI2,HI6が選択されている。
【0028】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T1からの選択要求を受信すると、当該選択要求に応じて、当該選択要求に含まれるユーザIDに対応付けられた(つまり、尻画像に対応付けられた)プロフィール情報及び顔画像をユーザデータベース121から取得し、ユーザID、名前、プロフィール情報及び顔画像を含む閲覧ページを、通信部11及びネットワークNWを介してユーザ端末T1へ送信する(ステップS6)。
【0029】
次いで、ユーザ端末T1の情報処理部6は、マッチング処理サーバSAからの閲覧ページを受信すると、当該閲覧ページをブラウザにより表示部2に表示する(ステップS7)。
図4に示す閲覧ページ102には、ユーザU2,U6それぞれの名前N2,N6とともにプロフィール情報P2,P6及び顔画像FI2,FI6が選択可能に表示されている。そして、ユーザUnそれぞれのプロフィール情報及び顔画像の中から、ユーザU1により紹介希望として何れか1つのプロフィール情報又は顔画像が選択(ステップS8)されて実行ボタン(図示せず)が指定されると、ユーザ端末T1の情報処理部6は、当該選択を受け付け、当該選択されたプロフィール情報又は顔画像に対応するユーザUnのユーザIDを含む紹介要求を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS9)。なお、
図4の例では、プロフィール情報P2及び顔画像FI2が選択されているため、顔画像FI2に対応するユーザU2(第2ユーザの一例)が紹介希望として選択されることになる。
【0030】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T1からの紹介要求を受信すると、当該選択要求に含まれるユーザIDに対応するユーザU2に対して紹介要求があったことを通知(紹介要求の通知)し(ステップS10)、両ユーザUnのユーザIDを対応付けて記録(例えば、ユーザU1のユーザIDとユーザU2のユーザIDとを対応付けて記録)する(ステップS11)。なお、紹介要求の通知は、ユーザU2がユーザ端末T2からマッチングサイトにログインしたときに紹介要求があったことを示すメッセージがユーザ端末T2に送信され表示部2に表示されることで行われるとよい。或いは、紹介要求があったことの通知は、紹介要求があったことを示すメッセージ(マッチングサイトのURLが設定)を記述する電子メールがユーザU2のメールアドレス宛に送信されることで行われてもよいし、当該メッセージがSMS(Short Message Service)によりユーザU2の電話番号宛に送信されることで行われてもよい。
【0031】
次いで、ユーザ端末T2の情報処理部6は、ユーザU2の操作にしたがってブラウザによりマッチングサイトにアクセスしてログインが完了した後、紹介要求を送信したユーザ端末T1のユーザU1のプロフィール情報等の閲覧要求を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS12)。
【0032】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T2からの閲覧要求を受信すると、当該閲覧要求に応じて、ユーザデータベース121から、ユーザU2のユーザIDに対応付けられて記録されたユーザID(つまり、ユーザU1のユーザID)に対応付けられた名前、プロフィール情報及び顔画像をユーザデータベース121から取得し、ユーザID、名前、プロフィール情報及び顔画像を含む閲覧ページを、通信部11及びネットワークNWを介してユーザ端末T2へ送信する(ステップS13)。なお、ユーザ端末T2へ送信される閲覧ページには、ユーザU1の尻画像が含まれてもよい。
【0033】
次いで、ユーザ端末T2の情報処理部6は、マッチング処理サーバSAからの閲覧ページを受信すると、当該閲覧ページをブラウザにより表示部2に表示する(ステップS14)。
図4に示す閲覧ページ103には、ユーザU1の名前N1とともにプロフィール情報P1及び顔画像FI1が表示されており、さらに、ユーザU1からの紹介要求を承諾するためのOKボタンB1と、当該紹介要求を拒否するためのNGボタンB2が表示されている。そして、ユーザU2によりOKボタンB1が選択(つまり、承諾が選択)され(ステップS15)て実行ボタン(図示せず)が指定されると、ユーザ端末T2の情報処理部6は、当該選択を受け付け、ユーザU1からの紹介要求に対する承諾応答を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS16)。
【0034】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T2からの承諾応答を受信すると、当該承諾応答に応じて、ユーザU1とユーザU2とを互いの交流相手としてマッチングするマッチング処理を行う(ステップS17)。かかるマッチング処理において、情報処理部13は、ユーザU1のユーザID及び尻画像と、ユーザU2のユーザID及び尻画像とを対応付けてマッチングデータベース122に登録する。なお、この段階では、両ユーザUnの相性度は不明であるのでマッチングデータベース122に登録されない。
【0035】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、両ユーザUnに対して連絡先を通知する(ステップS18)。例えば、情報処理部13は、ユーザU1に対してユーザU2の連絡先(例えば、メールアドレス)を通知するとともに、ユーザU2に対してユーザU1の連絡先(例えば、メールアドレス)を通知する。なお、相手の連絡先の通知は、それぞれのユーザU1,U2がユーザ端末T1,T2からマッチングサイトにログインしたときに相手の連絡先を示すメッセージがユーザ端末T1,T2に送信され表示部2に表示されることで行われるとよい。或いは、相手の連絡先の通知は、相手の連絡先を示すメッセージを記述する電子メールがそれぞれのユーザU1,U2のメールアドレス宛に送信されることで行われてもよいし、当該メッセージがSMSによりそれぞれのユーザU1,U2の電話番号宛に送信されることで行われてもよい。
【0036】
(2.2.第2段階の処理)
図5(A)は、マッチング処理サーバSAの情報処理部13により実行される相性度決定処理の一例を示すフローチャートであり、
図5(B)は、マッチング処理サーバSAの情報処理部13により実行される学習済みモデル生成処理の一例を示すフローチャートである。
【0037】
図5(A)に示す処理は、上述したマッチング処理によりマッチングされた両ユーザUn(例えば、ユーザU1とユーザU2)のうち少なくとも何れか一方のユーザUnのユーザ端末Tnから交流が良好であるか否かに関するアンケートに対する回答(データ)が受信された場合に開始される。なお、このようなアンケートは、上述したマッチング処理によるマッチングから所定期間経過したときに、マッチングされた両ユーザUnのうち少なくとも何れか一方のユーザUnのユーザ端末Tnからアンケート実施サイトにアクセスすることで行われるとよい。
【0038】
例えば、上記マッチングから所定期間経過したときに、アンケートのお願いを示すメッセージ(アンケート実施サイトのURLが設定)を記述する電子メールが両ユーザUnのメールアドレス宛に送信されるか、或いは、当該メッセージがSMSにより両ユーザUnの電話番号宛に送信される。これにより、両ユーザUnのうち少なくとも何れか一方のユーザUnは、ユーザ端末Tnからアンケート実施サイトにログインすることでユーザ端末Tnに送信され表示部2に表示されたアンケートに係る諮問に対して回答を入力することができる。そして、入力された回答はユーザ端末Tnからマッチング処理サーバSAへ送信される。アンケートに対する回答として、「良好である」と「良好でない」の二択であってもよいし、良好度合いを段階的に表す(例えば、A~Eの5つから選択される)ものであってもよい。
【0039】
図5(A)に示す処理が開始され、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末Tnからのアンケートに対する回答を取得すると(ステップS21)、当該取得された回答に基づいて、両ユーザUnの相性度を決定する(ステップS22)。ここで、両ユーザUnの相性度は、アンケートに対する回答に応じて、例えば0~1の間の数値で表されるとよい。例えば、アンケートに対する回答が、良好度合いを段階的に表す(例えば、A~Eの5つから選択される)ものである場合、良好度合いが高いほど相性度が高く決定される。
【0040】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ステップS22で決定された相性度を、両ユーザUnのユーザID及び尻画像に対応付けてマッチングデータベース122に登録する(ステップS23)。なお、上述のアンケートは、例えば、6ヶ月経過時、1年経過時、2年経過時・・・というように段階的に行われ、その都度、
図5(A)に示す処理が行われることで決定された相性度が更新されるとよい。
【0041】
そして、
図5(B)に示す処理は、所定数(例えば、100)以上のマッチングが行われ、これらに対してアンケートが実施されることでマッチングデータベース122に登録された相性度の数が所定数以上になった場合に開始される。
図5(B)に示す処理が開始されると、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、マッチングデータベース122に登録されている相性度及び両ユーザUnの尻画像を複数組(例えば、100以上の組合せを)取得する(ステップS24)。次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、両ユーザUnの尻画像それぞれの特徴量(特徴量のペア)を組合せ毎に抽出する(ステップS25)。例えば、骨盤の形状やお尻のしわの形状、或いは筋肉のもりあがり具合等が特徴量として尻画像から抽出される。このような特徴量により、例えば両ユーザUnの行動習性(例えば、ウォーキングを好む習性、テニスを好む習性、登山を好む習性、水泳を好む習性、アウトドア派、インドア派)が合っているかどうかを学習していくことができる。
【0042】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、複数組に係る相性度及び両ユーザUnの尻画像の特徴量のうち、それぞれの両ユーザUnの尻画像それぞれの特徴量(特徴量のペア)を説明変数(入力データxi(i=1,・・・,p))とし、それぞれの相性度を目的変数(正解データyi(i=1,・・・,p))とする学習データ(トレーニングデータ)を用いて学習モデルのパラメータを最適化することにより学習済みモデルを生成する(ステップS26)。ここで、パラメータを最適化するとは、例えば、損失(誤差)関数の総和が最小になるようにパラメータを調整することをいう。なお、学習済みモデルの生成にあたっては、公知の機械学習(例えば、ディープラーニング)手法が用いられる。次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ステップS26で生成された学習済みモデルを記憶部12に記憶する(ステップS27)。こうして生成された学習済みモデルは例えば所定時間毎に更新されるとよい。
【0043】
(2.3.第3段階の処理)
図6は、学習済みモデルが生成された後に、ユーザ端末T11,T12とマッチング処理サーバSAとの間で実行される処理の一例を示すシーケンス図である。ユーザ端末T11の情報処理部6は、ユーザU11(第3ユーザの一例)の操作にしたがってブラウザによりマッチングサイトにアクセスしてログインが完了した後、閲覧要求を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS31)。なお、上記ステップS1と同様、閲覧要求には、ユーザ端末T11においてユーザU11により指定された絞り込み条件が含まれてもよい。
【0044】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T11からの閲覧要求を受信すると、当該閲覧要求に応じて、ユーザデータベース121から、ユーザ端末T11のユーザU11の尻画像と、ユーザU11とは異なる1または複数の他のユーザUn(第4ユーザの一例)それぞれの尻画像との組合せを取得する(ステップS32)。例えば、ユーザU11の尻画像とユーザU12の尻画像との組合せ、ユーザU11の尻画像とユーザU13の尻画像との組合せ、ユーザU11の尻画像とユーザU14の尻画像との組合せ、ユーザU11の尻画像とユーザU15の尻画像との組合せ、及びユーザU11の尻画像とユーザU16の尻画像との組合せが取得(つまり、複数の組合せが取得)される。
【0045】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、上記ステップS25と同様、組合せに係る両ユーザUnの尻画像それぞれの特徴量(特徴量のペア)を組合せ毎に抽出する(ステップS33)。次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、組合せに係る尻画像それぞれの特徴量(例えば、ユーザU11の尻画像の特徴量とユーザU12の尻画像の特徴量とのペア)を、第2段階の処理で生成された学習済みモデルに入力することで当該学習済みモデルから出力された相性度を組合せ毎に取得(つまり、学習済みモデルを用いて相性度を組合せ毎に取得)する(ステップS34)。
【0046】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ステップS34で取得された相性度のうち数値の高い上位所定数(例えば、1~3)のユーザ(ユーザU11以外のユーザ)UnのユーザID、名前、プロフィール情報及び顔画像をユーザデータベース121から取得し、ユーザID、名前、プロフィール情報及び顔画像を含む閲覧ページを、通信部11及びネットワークNWを介してユーザ端末T11へ送信する(ステップS35)。
【0047】
次いで、ユーザ端末T11の情報処理部6は、マッチング処理サーバSAからの閲覧ページを受信すると、当該閲覧ページをブラウザにより表示部2に表示する(ステップS36)。
図6に示す閲覧ページ104には、ユーザU12,U16それぞれの名前N12,N16とともにプロフィール情報P12,P16及び顔画像FI12,FI16が選択可能に表示されている。そして、ユーザUnそれぞれのプロフィール情報及び顔画像の中から、ユーザU11により紹介希望として何れかのプロフィール情報又は顔画像が選択(ステップS37)されて実行ボタン(図示せず)が指定されると、ユーザ端末T11の情報処理部6は、当該選択を受け付け、当該選択されたプロフィール情報又は顔画像に対応するユーザUnのユーザIDを含む紹介要求を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS38)。なお、
図6の例では、プロフィール情報P12及び顔画像FI12が選択されているため、顔画像FI12に対応するユーザU12(第4ユーザの一例)が紹介希望として選択されることになる。
【0048】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T11からの紹介要求を受信すると、上記ステップS10と同様、当該選択要求に含まれるユーザIDに対応するユーザU12に対して紹介要求があったことを通知(紹介要求の通知)し(ステップS39)、両ユーザUnのユーザIDを対応付けて記録(例えば、ユーザU11のユーザIDとユーザU12のユーザIDとを対応付けて記録)する(ステップS40)。次いで、ユーザ端末T12の情報処理部6は、ユーザU12の操作にしたがってブラウザによりマッチングサイトにアクセスしてログインが完了した後、紹介要求を送信したユーザ端末T11のユーザU11のプロフィール情報等の閲覧要求を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS41)。
【0049】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T12からの閲覧要求を受信すると、当該閲覧要求に応じて、ユーザデータベース121から、ユーザU12のユーザIDに対応付けられて記録されたユーザID(つまり、ユーザU11のユーザID)に対応付けられた名前、プロフィール情報及び顔画像をユーザデータベース121から取得し、ユーザID、名前、プロフィール情報及び顔画像を含む閲覧ページを、通信部11及びネットワークNWを介してユーザ端末T12へ送信する(ステップS42)。なお、ユーザ端末T12へ送信される閲覧ページには、ユーザU11の尻画像が含まれてもよい。
【0050】
次いで、ユーザ端末T12の情報処理部6は、マッチング処理サーバSAからの閲覧ページを受信すると、当該閲覧ページをブラウザにより表示部2に表示する(ステップS43)。
図6に示す閲覧ページ105には、ユーザU11の名前N11とともにプロフィール情報P11及び顔画像FI11が表示されており、さらに、ユーザU11からの紹介要求を承諾するためのOKボタンB3と、当該紹介要求を拒否するためのNGボタンB4が表示されている。そして、ユーザU12によりOKボタンB3が選択(つまり、承諾が選択)され(ステップS44)て実行ボタン(図示せず)が指定されると、ユーザ端末T12の情報処理部6は、当該選択を受け付け、ユーザU11からの紹介要求に対する承諾応答を、通信部1及びネットワークNWを介してマッチング処理サーバSAへ送信する(ステップS45)。
【0051】
次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、ユーザ端末T12からの承諾応答を受信すると、上記ステップS17と同様、当該承諾応答に応じて、ユーザU11とユーザU12とを互いの交流相手としてマッチングするマッチング処理を行う(ステップS46)。次いで、マッチング処理サーバSAの情報処理部13は、上記ステップS18と同様、両ユーザUnに対して連絡先を通知する(ステップS47)。例えば、ユーザU11に対してユーザU12の連絡先を通知するとともに、ユーザU12に対してユーザU11の連絡先を通知する。
【0052】
以上説明したように、上記実施形態によれば、マッチング処理サーバSAは、ユーザ端末Tnからの閲覧要求に応じて、人間の本能的な感覚に依存する面が大きい尻画像の一覧をユーザ端末Tnに表示させ、その中からユーザUnに好みの尻画像を選択させた上で、当該選択された尻画像に対応付けられたプロフィール情報及び顔画像をユーザ端末Tnに表示させ、その中からユーザUnにプロフィール情報及び顔画像を選択させることでマッチング処理へ進行するように構成したので、相手との交流後に良好になる可能性を高めることができる。
【0053】
さらに、上記実施形態によれば、マッチング処理サーバSAは、マッチング処理によりマッチングされた両ユーザUnのうち少なくとも何れか一方のユーザUnのユーザ端末Tnから交流が良好であるか否かに関するアンケートに対する回答を取得し、当該回答に基づいて両ユーザUnの相性度を決定し、当該相性度と両ユーザUnの尻画像とを対応付けてマッチングデータベース122に登録し、その後、マッチングデータベース122に所定数の組合せが登録された段階で、相性度及び両ユーザUnの尻画像を複数組取得して、これらを含む学習データを用いて学習済みモデルを生成し、以降のマッチングにおいて当該学習済みモデルを利用するように構成したので、ユーザ端末Tnとマッチング処理サーバSAとの間で行われる処理の迅速化及び効率化を図りつつ、相手との交流後に良好になる可能性をより一層高めることができる。
【符号の説明】
【0054】
1 通信部
2 表示部
3 入力部
4 撮像部
5 記憶部
6 情報処理部
11 通信部
12 記憶部
13 情報処理部
Tn ユーザ端末
SA マッチング処理サーバ
S マッチングシステム