特開2023-98571IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

患部の位置を特定するマーカーとして有用なクリップ

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】内視鏡用クリップ装置に装着して使用されるクリップを金属製のクリップ本体と蛍光樹脂で形成された部材とから形成するにあたり、蛍光樹脂で形成された部材をクリップ本体に容易に固定できるようにすると共に、観察される蛍光強度を向上させる。
【解決手段】生体圧迫櫛歯状クリップ100が、生体組織を挟持する金属製のアーム部3a、3bを有するクリップ本体1を備え、該クリップ100は、アーム部の先端部側領域5が櫛歯状であり、アーム部3a、3bの先端部側領域5に該アーム部3a、3bの先端部から該アーム部3a、3bの長手方向に突出した圧迫片20を有する。圧迫片20は可撓性樹脂で形成され、蛍光色素を保持する。生体圧迫櫛歯状クリップ100は、アーム部3a、3bが生体組織を挟持している状態で圧迫片20が血管網を圧迫し、虚脱させる。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献2に記載のクリップでは、蛍光樹脂で形成された締結具が、該締結具で粘膜組織を圧迫できるように特定の形状であることを要し、また、特許文献3に記載のクリップでは、蛍光樹脂で形成されたクリップ本体が、クリップの開閉機能を担えるように特定の形状であることを要する。そのため、これらのクリップでは、従来の金属製のクリップに対して製造方法を大きく変えることが必要とされる。また、特許文献3に記載のクリップは、金属製の従来のクリップに比して生体組織を挟持する力が弱いという問題もある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者は、生体組織を挟持する金属製のクリップ本体のアーム部の先端部に、可撓性の蛍光樹脂で形成された圧迫片をアームの長手方向に突出するように取り付けると、クリップで生体組織を挟持した状態では圧迫片の突出部分で生体組織を圧迫できるので、観察される蛍光強度が向上すること、また、圧迫片を取り付けるアーム部の先端部側領域を櫛歯状にすると圧迫片のアーム部への固定が容易になること、さらに櫛歯間スペースを・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の生体圧迫櫛歯状クリップによれば蛍光色素を保持した圧迫片が、アーム部の先端部側領域に設けられており、この圧迫片はアーム部の先端部から突出した部分を有し、可撓性を有するので、アーム部が生体組織を挟持している状態では、圧迫片の突出部分が屈曲し、その屈曲した部分が生体組織を該生体組織の厚み方向に圧迫する。特に、圧迫片が弾性を有する場合には、屈曲を戻そうとする弾性力によって圧迫片が生体組織を圧迫する。したがって、例えば、アーム部が管腔臓器の粘膜組織を挟持すると圧迫片の突出部分が屈曲して粘膜を圧迫し、粘膜の厚みが薄くなる。よって、圧迫片に励起光を照射し、圧迫片に保持された蛍光色素に蛍光を発光させると、その蛍光の発光を漿膜側から良好に確認することが可能となる。

即ち、粘膜組織が圧迫されると粘膜下層の動脈及び静脈の血管網の血管が虚脱し、血管から血液が排除され、それによりヘモグロビンも排除される。したがって、蛍光色素として、励起光の照射により赤色乃至近赤外光を発光するものを使用すると、励起光がヘモグロビンでほとんど吸収されることなく、圧迫片の蛍光色素に吸収され、蛍光色素が発光した蛍光もヘモグロビンでほとんど吸収されることなく漿膜側に出射する。よって、管腔臓器の粘膜に取り付けられた生体圧迫櫛歯状クリップの圧迫片の発光を、管腔臓器の外側から良好に観察することが可能となる。

また、本発明の生体圧迫櫛歯状クリップでは、圧迫片が設けられているアーム部の先端部側領域が櫛歯状であるため、圧迫片をインサート成形や接着等により容易にアーム部に固定することができる。

さらに、アーム部の先端部側領域において、櫛歯間スペースを圧迫片で埋めることができ、クリップの内側(挟持面側)にも圧迫片を形成する蛍光樹脂を配置することができるので、観察方向から見た圧迫片の樹脂厚が厚くなり、観察される蛍光強度が格段に向上する。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 図1は、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの開いている状態の斜視図である。
【図2A】 図2Aは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの閉じている状態の斜視図である。
【図2B】 図2Bは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの閉じている状態の側面図である。
【図2C】 図2Cは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの閉じている状態の上面図である。
【図3】 図3は、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップで使用するクリップ本体の開いている状態の斜視図である。
【図4A】 図4Aは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップで使用するクリップ本体が締結具により閉じた状態の上面図である。
【図4B】 図4Bは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップで使用するクリップ本体が締結具により閉じた状態のA方向前面図である。
【図4C】 図4Cは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップで使用するクリップ本体が締結具により閉じた状態のB方向側面図である。
【図5A】 図5Aは、内視鏡装置を用いた実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの使用方法の説明図である。
【図5B】 図5Bは、内視鏡装置を用いた実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの使用方法の説明図である。
【図5C】 図5Cは、内視鏡装置を用いた実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの使用方法の説明図である。
【図5D】 図5Dは、内視鏡装置を用いた実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの使用方法の説明図である。
【図6A】 図6Aは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの粘膜に対する作用を説明する断面図である。
【図6B】 図6Bは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの粘膜に対する作用を説明する断面図である。
【図6C】 図6Cは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの粘膜に対する作用を説明する断面図である。
【図6D】 図6Dは、実施例の生体圧迫櫛歯状クリップの粘膜に対する作用を説明する断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 クリップ本体 2 締結具(カシメリング) 3a、3b アーム部 4 連続部分 5 アーム部の先端部側領域 6 櫛歯 7 櫛歯間スペース 8 穴部 9 アーム部の側辺 10 爪部 12 挟持面 20 圧迫片 21 突出部分 22 背側部分 23 内側部分 24 補強部分 25 櫛歯間部分 30 クリップ用シース 31 操作ワイヤー 32 連結部 33 インナーシース 34 アウターシース 40 粘膜 41 患部 42 血管網 100 生体圧迫櫛歯状クリップ D1 圧迫片の突出部分の厚さ D2 圧迫片の背側部分の厚さ L1 圧迫片の突出長 L2 圧迫片の全長 W1 クリップ本体の幅 W2 圧迫片の突出部分の幅 X 中心軸

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