(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098630
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20230703BHJP
【FI】
G09F9/30 349Z
G09F9/30 365
G09F9/30 338
G09F9/30 348A
G09F9/30 309
G09F9/30 349B
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022192024
(22)【出願日】2022-11-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0189848
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チェ, ホウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム, セジュン
【テーマコード(参考)】
5C094
【Fターム(参考)】
5C094AA07
5C094BA27
5C094DA07
5C094DA13
5C094DA15
5C094EA04
5C094EA05
5C094ED02
5C094ED20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】多層構造のナノレンズパターンを備えて光効率が改善した電界発光表示装置を提供する。
【解決手段】第1基板と、第1基板上に備えられた第1電極と、第1電極上に備えられた発光層と、発光層上に備えられた第2電極と、第2電極上に備えられた封止層とを含み、封止層は第1金属層を含み、第1金属層は、第1ナノレンズパターン及び第1ナノレンズパターンを取り囲む第1透明導電層を含む表示装置を提供する。また、第1基板と、第1基板上に備えられた第1電極と、第1電極上に備えられた発光層と、発光層上に備えられた第2電極と、第2電極上に備えられた封止層と、封止層上に備えられたカラーフィルターと、カラーフィルター上に備えられた第2基板とを含み、封止層は、カラーフィルターの下部に形成された第1金属層を含み、第1金属層は、第1ナノレンズパターン及び第1ナノレンズパターンを取り囲む第1透明導電層を含む表示装置を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板上に備えられた第1電極と、
前記第1電極上に備えられた発光層と、
前記発光層上に備えられた第2電極と、
前記第2電極上に備えられた封止層と、を含み、
前記封止層は第1金属層を含み、
前記第1金属層は、第1ナノレンズパターン及び前記第1ナノレンズパターンを取り囲む第1透明導電層を含む、表示装置。
【請求項2】
前記封止層は第1絶縁層をさらに含み、
前記第1金属層は前記第1絶縁層上に形成され、
前記第1ナノレンズパターンのそれぞれの下面は前記第1絶縁層と接する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2電極は、第2ナノレンズパターン及び前記第2ナノレンズパターンを取り囲む第2透明導電層を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記封止層は、第1金属層上に備えられた第2絶縁層及び前記第2絶縁層上に備えられた第2金属層をさらに含み、
前記第2金属層は、第2ナノレンズパターン及び前記第2ナノレンズパターンを取り囲む第2透明導電層を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
第1基板と、
前記第1基板上に備えられた第1電極と、
前記第1電極上に備えられた発光層と、
前記発光層上に備えられた第2電極と、
前記第2電極上に備えられた封止層と、
前記封止層上に備えられたカラーフィルターと、
前記カラーフィルター上に備えられた第2基板と、を含み、
前記封止層は、前記カラーフィルターの下部に形成された第1金属層を含み、
前記第1金属層は、第1ナノレンズパターン及び前記第1ナノレンズパターンを取り囲む第1透明導電層を含む、表示装置。
【請求項6】
前記第1ナノレンズパターンのそれぞれの下面は前記カラーフィルターと接する、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2電極は、第2ナノレンズパターン及び前記第2ナノレンズパターンを取り囲む第2透明導電層を含む、請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記封止層は、前記第1金属層下部に備えられた第2絶縁層及び前記第2絶縁層の下部に備えられた第2金属層をさらに含み、
前記第2金属層は、第2ナノレンズパターン及び前記第2ナノレンズパターンを取り囲む第2透明導電層を含む、請求項5に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1ナノレンズパターン及び前記第2ナノレンズパターンはインジウム(Indium)を含んでなる、請求項3、4、7または8のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1ナノレンズパターンまたは前記第2ナノレンズパターンのそれぞれの大きさは不規則である、請求項3、4、7または8のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1透明導電層及び前記第2透明導電層はITO(Indium Tin Oxide)を含んでなる、請求項3、4、7または8のいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するのに伴い、映像を表示するための表示装置に対する要求が多様な形態として増加している。これにより、最近は液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(PDP、Plasma Display Panel)、及び電界発光表示装置(ELD、Electroluminescence Display)のような多様な表示装置が活用されている。そして、電界発光表示装置は、有機発光表示装置(OLED、Organic Light Emitting Display)及び量子ドット発光表示装置(QLED、Quantum-dot Light Emitting Display)のような表示装置を含むことができる。
【0003】
表示装置のうち、電界発光表示装置は自己発光型のものであり、液晶表示装置(LCD)に比べて、視野角、対照比などに優れており、別途のバックライトが必要ではなくて軽量薄型化が可能であり、消費電力の面で有利な利点がある。また、電界発光表示装置は直流低電圧による駆動が可能であり、応答が早く、特に製造コストが安いという利点がある。
【0004】
一方、電界発光表示装置が、発光した光が上方に放出される、いわゆる上部発光(Top emission)方式で構成される場合、発光層から放出される光が表示領域に均一に放出されるように、発光層の下部にナノレンズパターンを備えることができる。具体的には、発光層から放出される光の一部が電界発光表示装置の下方に進行する場合、ナノレンズパターンによって全反射されて電界発光表示装置の上方に進行するように経路が変更されることにより、表示装置の光効率を改善させることができる。
【0005】
しかし、ナノレンズパターンを形成するための別途の半導体装備及び追加的な工程が必要であるので、ナノレンズパターンを複数の層に形成しにくく、工程コストが増加する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は多層構造のナノレンズパターンを備えて光効率が改善した電界発光表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的を達成するために、本発明は、第1基板と、前記第1基板上に備えられた第1電極と、前記第1電極上に備えられた発光層と、前記発光層上に備えられた第2電極と、前記第2電極上に備えられた封止層とを含み、前記封止層は第1金属層を含み、前記第1金属層は、第1ナノレンズパターン及び前記第1ナノレンズパターンを取り囲む第1透明導電層を含む表示装置を提供する。
【0008】
また、本発明は、第1基板と、前記第1基板上に備えられた第1電極と、前記第1電極上に備えられた発光層と、前記発光層上に備えられた第2電極と、前記第2電極上に備えられた封止層と、前記封止層上に備えられたカラーフィルターと、前記カラーフィルター上に備えられた第2基板とを含み、前記封止層は、前記カラーフィルターの下部に形成された第1金属層を含み、前記第1金属層は、第1ナノレンズパターン及び前記第1ナノレンズパターンを取り囲む第1透明導電層を含む表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、発光層上に多層構造のナノレンズパターンを形成することで、表示装置の光効率を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
【
図2A】本発明の第1実施例による電界発光表示装置の第1及び第2ナノレンズパターンの形成過程を示す概略断面図である。
【
図2B】本発明の第1実施例による電界発光表示装置の第1及び第2ナノレンズパターンの形成過程を示す概略断面図である。
【
図2C】本発明の第1実施例による電界発光表示装置の第1及び第2ナノレンズパターンの形成過程を示す概略断面図である。
【
図2D】本発明の第1実施例による電界発光表示装置の第1及び第2ナノレンズパターンの形成過程を示す概略断面図である。
【
図3】本発明の第2実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
【
図4】本発明の第3実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
【
図5】本発明の第4実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の利点及び特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する実施例を参照すれば明らかになるであろう。しかし、本発明は以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能であり、本実施例等はただ本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明の技術思想は請求範囲の範疇によって定義されるだけである。
【0012】
本発明の実施例を説明するための図面に開示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本発明が図示の事項に限定されるものではない。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を示す。また、本発明の説明において、関連した公知の技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明で言及する「含む」、「有する」、「なる」などを使う場合、「~のみ」を使わない限り、他の部分が付け加わることができる。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0013】
構成要素の解釈において、別途の明示的な記載がないと言っても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0014】
位置関係についての説明の場合、例えば「~上に」、「~の上部に」、「~の下部に」、「~のそばに」などのように二つ部分の位置関係を説明する場合、「直ぐ」又は「直接」を使わない限り、二つ部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0015】
時間関係についての説明の場合、例えば、「~の後に」、「~に引き続き」、「~の次に」、「~の前に」などのように時間的に先後関係を説明する場合、「直ぐ」又は「直接」を使わない限り、連続的ではない場合も含むことができる。
【0016】
第1、第2などを多様な構成要素を敍述するために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に制限されない。これらの用語はただ一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本発明の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。
【0017】
本発明の多様な実施例のそれぞれの技術的特徴は部分的に又は全体的に互いに結合又は組合せ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに独立的に実施されることもでき、連関関係で一緒に実施されることもできる。
【0018】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
【0019】
第1実施例
【0020】
図1は本発明の第1実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
【0021】
図1から分かるように、本発明の第1実施例による電界発光表示装置は、第1基板100、回路素子層200、第1電極310、発光素子(Light Emitting Element)320、第2電極330、バンク340、封止層400、平坦化層600、及びカラーフィルター700を含むことができる。
【0022】
第1基板100はガラスまたはプラスチックからなることができるが、必ずしもこれらに限定されるものではなく、シリコンウエハーのような半導体物質からなることもできる。
【0023】
本発明の第1実施例による電界発光表示装置は、発光された光が上方に放出される、いわゆる上部発光(Top emission)方式で構成され、よって、第1基板100の材料としては透明材料だけでなく不透明材料を用いることができる。
【0024】
回路素子層200は第1基板100上に形成されている。
【0025】
回路素子層200には各種の信号配線、薄膜トランジスタ、及びキャパシタなどを含む回路素子が備えられている。信号配線は、ゲート配線、データ配線、電源配線、及び基準配線を含んでなることができる。そして、薄膜トランジスタは、スイッチング薄膜トランジスタ、駆動薄膜トランジスタ、及びセンシング薄膜トランジスタを含んでなることができる。
【0026】
スイッチング薄膜トランジスタは、ゲート配線に供給されるゲート信号に応じてスイッチングされて、データ配線から供給されるデータ電圧を駆動薄膜トランジスタに供給する役割を果たす。
【0027】
駆動薄膜トランジスタは、スイッチング薄膜トランジスタから供給されるデータ電圧によってスイッチングされて、電源配線から供給される電源からデータ電流を生成して第1電極310に供給する役割を果たす。
【0028】
センシング薄膜トランジスタは、画質低下の原因になる駆動薄膜トランジスタのスレッショルド電圧偏差をセンシングする役割を果たすことができる。そして、センシング薄膜トランジスタは、ゲート配線または別途のセンシング配線から供給されるセンシング制御信号に応答して駆動薄膜トランジスタの電流を基準配線に供給する。
【0029】
キャパシタは駆動薄膜トランジスタに供給されるデータ電圧を1フレームの間に維持させる役割を果たすことができる。そして、キャパシタは駆動薄膜トランジスタのゲート端子及びソース端子にそれぞれ連結される。
【0030】
第1電極310は回路素子層200上に形成され、発光表示装置のアノード(Anode)として機能することができる。第1電極310は回路素子層200に備えられた駆動薄膜トランジスタと連結されている。
【0031】
バンク340は第1電極310上に形成されて、発光領域EA及び非発光領域NEAを定義する。すなわち、バンク340が形成されていない領域が発光領域EAになり、バンク340が形成されている領域が非発光領域NEAになることができる。
【0032】
バンク340は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜から形成されることができる。もしくは、バンク340は、シリコン窒化物、アルミニウム窒化物、ジルコニウム窒化物、チタン窒化物、ハフニウム窒化物、タンタル窒化物、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、またはチタン酸化物などの無機膜から形成されることもできる。もしくは、バンク340は外部から入射する光を吸収するために、ブラック物質を含んでなることもできる。
【0033】
発光素子320は第1電極310上に形成される。発光素子320はバンク340上にも形成されることができる。すなわち、発光素子320は発光領域EA及び非発光領域NEAにも形成されることができる。
【0034】
発光素子320は、正孔輸送層(hole transporting layer)、発光層(light emitting layer)、及び電子輸送層(electron transporting layer)を含むことができる。この場合、第1電極310及び第2電極330に電圧が印加されれば、正孔及び電子がそれぞれ正孔輸送層及び電子輸送層を介して発光層に移動するようになり、発光層で互いに結合して発光するようになる。
【0035】
発光素子320は白色光を発光するように構成されることができる。このために、発光素子320は相異なる色相の光を発光する複数のスタック(stack)を含んでなることができる。
【0036】
第2電極330は発光素子320上に形成されている。第2電極330は発光表示装置のカソード(Cathode)として機能することができる。第2電極330は、発光素子320と同様に、発光領域EA及び非発光領域NEAにも形成される。
【0037】
本発明の第1実施例による発光表示装置は上部発光方式で構成されるので、第2電極330は、発光素子320から発光された光を上方に透過させるために、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)のような透明な導電性物質からなる。
【0038】
封止層400は第2電極330上に形成されることで、発光素子320に外部の水分が浸透することを防止する役割を果たす。封止層400は、第1絶縁層410、第1金属層420、第2絶縁層430、第2金属層440、及び第3絶縁層450の積層構造を有することができるが、これに限定されない。
【0039】
第1絶縁層410は第2電極330上に形成されることができる。第1絶縁層410は、シリコン窒化物、アルミニウム窒化物、ジルコニウム窒化物、チタン窒化物、ハフニウム窒化物、タンタル窒化物、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、またはチタン酸化物などの無機膜から形成されることができる。
【0040】
また、第1絶縁層410上には第1金属層420が配置されることができる。第1金属層420は、第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422を含むことができる。第1透明導電層421は、インジウムスズ酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)またはインジウム亜鉛酸化物(IZO、Indium Zinc Oxide)からなることができる。そして、第1ナノレンズパターン422はインジウム(Indium)からなることができる。第1ナノレンズパターン422は発光領域EA及び非発光領域NEAの両者に形成されることができる。第1ナノレンズパターン422によって、発光素子320から放出される光は全反射され、表示装置の側面に漏洩し得る光が上方に進行するので、表示装置の光効率を向上させることができる。
【0041】
第1ナノレンズパターン422のそれぞれの上面は膨らんでいる形状を有することができ、第1ナノレンズパターン422のそれぞれの大きさは同一でなくても良い。第1ナノレンズパターン422の下面の直径の大きさは200nm以上300nm以下の範囲に含まれることができる。そして、第1ナノレンズパターン422のそれぞれの下面の直径の大きさは互いに同一でなくてもよい。
【0042】
第1ナノレンズパターン422のそれぞれの形成位置は均一でなくてもよい。第1ナノレンズパターン422のそれぞれは第1透明導電層421を挟んで互いに離隔して配置されることができる。そして、互いに隣り合う二つの第1ナノレンズパターン422の間の間隔は同一でなくてもよい。
【0043】
第1透明導電層421は第1絶縁層410上に配置されることができる。第1透明導電層421は第1ナノレンズパターン422が備えられていない第1絶縁層410の上面を覆うように形成され、第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422は共に第1絶縁層410上に配置されることができる。また、第1ナノレンズパターン422は第1透明導電層421に挿入されるように配置されることができ、第1ナノレンズパターン422は第1透明導電層421と互いに接するように配置されることができる。よって、第1ナノレンズパターン422のそれぞれは第1透明導電層421によって取り囲まれるように配置されることができる。
【0044】
第1ナノレンズパターン422の下面は第1絶縁層410の上面と直接接触することができる。例えば、第1透明導電層421には複数のホールが備えられ、ホールの内部には第1ナノレンズパターン422が備えられることができる。第1ナノレンズパターン422のそれぞれの上面の一部領域は第1透明導電層421によって取り囲まれることができる。そして、第1ナノレンズパターン422の上面で第1絶縁層410に隣接した一部領域は第1透明導電層421のホールの内面と接することができる。また、第1ナノレンズパターン422の下面全体は第1絶縁層410の上面と直接接することができる。
【0045】
第2絶縁層430は第1透明導電層421上に形成されることができる。第2絶縁層430は第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422の両者の上面を覆い、第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422の上面の形態に対応して形成されることができる。すなわち、第2絶縁層430で第1ナノレンズパターン422と重畳する領域は、第2絶縁層430で第1透明導電層421と重畳する領域より突出した形態を有することができる。
【0046】
第2絶縁層430は、シリコン窒化物、アルミニウム窒化物、ジルコニウム窒化物、チタン窒化物、ハフニウム窒化物、タンタル窒化物、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、またはチタン酸化物などの無機膜から形成されることができ、第1絶縁層410と同じ物質からなることができる。
【0047】
また、第2絶縁層430上には第2金属層440が配置されることができる。そして、第2金属層440は、第2透明導電層441及び第2ナノレンズパターン442を含むことができる。第2透明導電層441は、インジウムスズ酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)またはインジウム亜鉛酸化物(IZO、Indium Zinc Oxide)からなることができる。そして、第1ナノレンズパターン422と同様に、第2ナノレンズパターン442はインジウム(Indium)からなることができる。第2ナノレンズパターン442は発光領域EA及び非発光領域NEAの両者に形成されることができる。
【0048】
第2ナノレンズパターン442のそれぞれの上面は膨らんでいる形状を有することができ、第2ナノレンズパターン442のそれぞれの大きさは同一でなくてもよい。第2ナノレンズパターン442の下面の直径の大きさは200nm以上300nm以下の範囲に含まれることができる。そして、第2ナノレンズパターン442のそれぞれの下面の直径の大きさは互いに同一でなくてもよい。
【0049】
第2ナノレンズパターン442のそれぞれの形成位置は均一でなくてもよい。第2ナノレンズパターン442のそれぞれは第2透明導電層441を挟んで互いに離隔して配置されることができる。そして、互いに隣り合う二つの第2ナノレンズパターン442の間の間隔は同一でなくてもよい。また、第2ナノレンズパターン442のそれぞれは第1ナノレンズパターン422と重畳しながら第1透明導電層421とは重畳しない位置に形成されることができるが、これに限定されない。例えば、第2ナノレンズパターン442のそれぞれは第1透明導電層421と重畳しながら第1ナノレンズパターン422とは重畳しない位置に形成されることもできる。もしくは、第2ナノレンズパターン442のそれぞれは第1ナノレンズパターン422及び第1透明導電層421の両者と重畳する位置に形成されることもできる。
【0050】
これにより、発光素子320から放出された光の一部が第1ナノレンズパターン422を通過しなくて進行経路が表示装置の上方に補正されない場合、追加的に第2ナノレンズパターン442を介して光の経路を表示装置の上方に補正することができるので、表示装置の光効率を一層向上させることができる。
【0051】
第2透明導電層441は第2絶縁層430上に形成されることができる。第2透明導電層441は第2ナノレンズパターン442が備えられていない第2絶縁層430の上面を覆うように形成され、第2透明導電層441及び第2ナノレンズパターン442は共に第2絶縁層430上に配置されることができる。また、第2ナノレンズパターン442は第2透明導電層441に挿入されるように配置されることができ、第2ナノレンズパターン442は第2透明導電層441と接するように配置されることができる。よって、第2ナノレンズパターン442のそれぞれは第2透明導電層441によって取り囲まれるように配置されることができる。
【0052】
第2ナノレンズパターン442の下面は第2絶縁層430の上面と直接接触することができる。例えば、第2透明導電層441には複数のホールが備えられ、ホールの内部には第2ナノレンズパターン442が備えられることができる。第2ナノレンズパターン442のそれぞれの一部領域は第2透明導電層441によって取り囲まれることができる。そして、第2ナノレンズパターン442の上面で第2絶縁層430と隣接した一部領域は第2透明導電層441のホールの内面と接することができる。また、第2ナノレンズパターン442の下面全体は第2絶縁層430の上面と直接接することができる。
【0053】
第3絶縁層450は第2透明導電層441上に形成されることができる。第3絶縁層450は第2透明導電層441及び第2ナノレンズパターン442の両上面を覆い、第2透明導電層441及び第2ナノレンズパターン442の上面の形態に対応して形成されることができる。すなわち、第3絶縁層450で第2ナノレンズパターン442と重畳する領域は第3絶縁層450で第2透明導電層441と重畳する領域より突出した形態を有することができる。
【0054】
第3絶縁層450は、シリコン窒化物、アルミニウム窒化物、ジルコニウム窒化物、チタン窒化物、ハフニウム窒化物、タンタル窒化物、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、またはチタン酸化物などの無機膜から形成されることができ、第1絶縁層410または第2絶縁層430と同じ物質からなることができる。
【0055】
平坦化層600は封止層400上に形成され、カラーフィルター700が安定的に形成されるように、封止層400による段差を補償する役割を果たす。平坦化層600は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜から形成されることができる。もしくは、平坦化層600は有機膜と無機膜とが交互に積層された構造を有することもできる、しかし、必ずしもそれに限定されるものではない。
【0056】
カラーフィルター700は平坦化層600上に形成される。カラーフィルター700は、発光素子320から放出された白色光を赤色光、緑色光または青色光のいずれか一つの光に変換することができる。また、図示されていないが、カラーフィルター700上には保護フィルムがさらに備えられることができる。また、図示されていないが、非発光領域NEAでカラーフィルター700の下部にはブラックマトリックスが備えられることもできる。
【0057】
したがって、本発明の第1実施例は第1及び第2ナノレンズパターン422、442から構成された多層構造のナノレンズパターンを開示することで、発光素子320から放出される光が第1及び第2ナノレンズパターン422、442によって全反射され、表示装置の側面に漏洩し得る光が表示装置の上方に進行するので、表示装置の光効率を向上させる効果がある。
【0058】
図2A~
図2Dは本発明の第1実施例による電界発光表示装置の第1及び第2ナノレンズパターン422、442の形成過程を示す概略断面図である。
【0059】
図2Aを参照すると、まず第2電極330上に第1絶縁層410を形成する。第2電極330は、発光素子320から発光された光を上方に透過させるために、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)のような透明な導電性物質からなることができる。第1絶縁層410は発光領域EA及び非発光領域NEAの両者に形成されることができ、シリコン窒化物、アルミニウム窒化物、ジルコニウム窒化物、チタン窒化物、ハフニウム窒化物、タンタル窒化物、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、またはチタン酸化物などの無機膜からなることができる。そして、第1絶縁層410上に第1金属層420を形成する。第1金属層420は発光領域EA及び非発光領域NEAの両者に形成されることができる。そして、第1金属層420は透明導電物質からなることができる。例えば、第1金属層420は、インジウムスズ酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)またはインジウム亜鉛酸化物(IZO、Indium Zinc Oxide)からなることができる。そして、第1絶縁層410を形成するために、蒸着工程を遂行する。この際、蒸着工程のために注入する物質はアンモニア(NH
3)気体を含むことができる。
【0060】
図2Bを参照すると、式1によって、第1金属層420の透明導電物質とアンモニア(NH
3)気体との間に化学反応が起こり、第1ナノレンズパターン422が形成されることができる。
【0061】
[化1]
In2O3+2NH3→N2+3H2O+2In
【0062】
具体的には、ITOまたはIZOからなる第1金属層420は酸化インジウム(In2O3)を含み、式1を参照すると、第1金属層420の酸化インジウム(In2O3)と工程によって流入したアンモニア(NH3)気体との間に化学反応が起こることができる。ここで、酸化インジウム(In2O3)及びアンモニア(NH3)気体は1:2の係数比、すなわち1:2の分子数比を満たすときに化学反応が起こり得る。
【0063】
酸化インジウム(In2O3)とアンモニア(NH3)気体との間の化学反応によって、窒素(N2)、水(H2O)及びインジウム(In)が生成され得る。ここで、窒素(N2)は気体状態であり、水(H2O)は非常に少量であるので、封止層400の蒸着工程には影響を及ぼさないことができる。また、第1金属層420を構成する酸化インジウム(In2O3)の酸素イオン(O-)がアンモニア(NH3)気体の水素イオン(H+)と結合することにより、固状のインジウム(In)が析出することができる。
【0064】
具体的には、アンモニア(NH
3)気体に露出された第1金属層420の表面から化学反応が起こり得る。よって、インジウム(In)は第1金属層420上に次第に積もることができ、最終的に化学反応が止まった後には、
図2Bに示すように、析出したインジウム(In)が積もって第1ナノレンズパターン422を形成することができる。第1金属層420からインジウム(In)が析出するので、化学反応が止まった後には、第1ナノレンズパターン422の下面には第1金属層420が存在しない。よって、第1ナノレンズパターン422の下面は第1絶縁層410の上面と直接接することができる。第1金属層420で析出したインジウム(In)が積もって形成された領域は第1ナノレンズパターン422と定義することができ、第1ナノレンズパターン422を取り囲む領域は第1透明導電層421と定義することができる。よって、
図2Bのように、アンモニア(NH
3)気体に露出された第1金属層420は、化学反応によってインジウム(In)が積もって形成された第1ナノレンズパターン422及び第1ナノレンズパターン422を取り囲んでいる第1透明導電層421から構成され得る。
【0065】
第1ナノレンズパターン422を主に構成する物質はインジウム(In)であり、第1ナノレンズパターン422を構成するインジウム(In)と酸素(O)との組成比は約4:1である。また、第1透明導電層421はITOまたはIZOを含んでなり、第1透明導電層421を構成するインジウム(In)と酸素(O)との組成比は約1:10である。よって、第1ナノレンズパターン422を構成するインジウム(In)の組成比が第1透明導電層421を構成するインジウム(In)の組成比より大きくなり得る。
【0066】
したがって、従来の技術では追加的な装備及び工程によってナノレンズパターンを形成したが、本発明は封止層400を形成する工程、特に、第2絶縁層430を蒸着する工程で第2絶縁層430を形成するとともに第1ナノレンズパターン422を形成することができるので、追加的な工程を省略することができる。よって、第1ナノレンズパターン422を形成するための別途の工程を省略することができるので、全体工程を簡素化することができる。
【0067】
第1透明導電層421は発光領域EA及び非発光領域NEAの両者に形成されるので、第1ナノレンズパターン422も同様に発光領域EA及び非発光領域NEAの両者に形成されることができる。第1ナノレンズパターン422のそれぞれの上面は膨らんでいる形状を有することができ、第1ナノレンズパターン422のそれぞれの大きさは同一でなくてもよい。第1ナノレンズパターン422の下面の直径の大きさは200nm以上300nm以下の範囲に含まれることができる。そして、第1ナノレンズパターン422のそれぞれの下面の直径の大きさは互いに同一でなくてもよい。
【0068】
第1ナノレンズパターン422のそれぞれの形成位置は均一でなくてもよい。第1透明導電層421を挟んで互いに隣り合う二つの第1ナノレンズパターン422の間の間隔は同一でなくてもよい。
【0069】
図2Cを参照すると、第1透明導電層421上に第2絶縁層430を形成する。第2絶縁層430は第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422の両上面を覆い、第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422の上面の形態に対応して形成されることができる。第2絶縁層430は、シリコン窒化物、アルミニウム窒化物、ジルコニウム窒化物、チタン窒化物、ハフニウム窒化物、タンタル窒化物、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、またはチタン酸化物などの無機膜から形成されることができ、第1絶縁層410と同じ物質からなることができる。
【0070】
そして、第2絶縁層430上に第2金属層440を形成する。第2金属層440は発光領域EA及び非発光領域NEAの両者に形成されることができる。第2金属層440は透明導電物質からなることができる。例えば、第2金属層440は、インジウムスズ酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)またはインジウム亜鉛酸化物(IZO、Indium Zinc Oxide)からなることができる。そして、
図2Aの工程と同様に、第3絶縁層450を形成するために蒸着工程を遂行する。この際、蒸着工程のために注入する物質はアンモニア(NH
3)気体を含むことができる。
【0071】
図2Dを参照すると、
図2Bで前述した式1によって、第2金属層440とアンモニア(NH
3)気体との間に化学反応が起こり、第2ナノレンズパターン442が形成され得る。
【0072】
第2ナノレンズパターン442のそれぞれは第1ナノレンズパターン422と重畳しながら第1透明導電層421とは重畳しない位置に形成されることもできるが、これに限定されない。例えば、第2ナノレンズパターン442のそれぞれは第1透明導電層421と重畳しながら第1ナノレンズパターン422とは重畳しない位置に形成されることもできる。もしくは、第2ナノレンズパターン442のそれぞれは第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422の両方と重畳する位置に形成されることもできる。
【0073】
第1ナノレンズパターン422と同様に、第2ナノレンズパターン442を構成するインジウム(In)と酸素(O)との組成比は約4:1であり得る。また、第1透明導電層421と同様に、第2透明導電層441を構成するインジウム(In)と酸素(O)との組成比は約1:10であり得る。すなわち、第2ナノレンズパターン442を構成するインジウム(In)の組成比が第2透明導電層441を構成するインジウム(In)の組成比より大きくなり得る。
【0074】
したがって、従来の技術では追加的な装備及び工程によってナノレンズパターンを形成したので、ナノレンズパターンを複数の層に形成することが難しかったが、本発明は、封止層400を形成する工程、特に、第2及び第3絶縁層430、450を蒸着する工程で第2及び第3絶縁層430、450を形成するとともに第1及び第2ナノレンズパターン422、442を形成することができるので、追加的な工程なしに多層構造のナノレンズパターンを形成することができる。
【0075】
第2実施例
【0076】
図3は本発明の第2実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
図3による表示装置は、
図1による表示装置において第2ナノレンズパターンの形成位置が変更されたものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0077】
図3を参照すると、第2電極330は、第2透明導電層331及び第2ナノレンズパターン332を含むことができる。第2透明導電層331は、インジウムスズ酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)またはインジウム亜鉛酸化物(IZO、Indium Zinc Oxide)からなることができる。そして、第2ナノレンズパターン332は第2透明導電層331で析出したインジウム(Indium)からなることができる。よって、第2ナノレンズパターン332は発光素子320上に形成されることができる。
【0078】
第2実施例で、第2ナノレンズパターン332の形成位置の他に、第2ナノレンズパターン332の構造的及び物質的特徴は
図1に開示した第1実施例の第2ナノレンズパターン442の構造的及び物質的特徴と同一であってもよいが、これに限定されない。
【0079】
したがって、第2実施例は発光素子320上に第2透明導電層331及び第2ナノレンズパターン332を含む第2電極330を形成する構造を開示することで、第1実施例で開示した第2絶縁層430上に第2ナノレンズパターン442を形成する構造に比べて、発光素子320から第2ナノレンズパターン332までの距離を減少させることができる。よって、第1実施例の構造に比べて、第2実施例の構造において、発光素子320から放出される光は第2ナノレンズパターン332に先に到逹して全反射されるので、表示装置の光効率を一層向上させることができる。
【0080】
第3実施例
【0081】
図4は本発明の第3実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
図4による表示装置は
図1による表示装置において封止層400の構造が変更されたものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0082】
図4は、第1金属層420、第2絶縁層430、第2金属層440及び第3絶縁層450を備えた第2基板800を、発光素子及び第1絶縁層410を備えた第1基板100と合着して形成された表示装置を開示している。
【0083】
第2基板800の下部にカラーフィルター700が備えられ、カラーフィルター700の下部に第1金属層420が備えられ、第1金属層420の下部に第2絶縁層430が備えられ、第2絶縁層430の下部に第2金属層440が備えられ、第2金属層440の下部に第3絶縁層450が備えられることができる。また、第1金属層420は第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422から構成されるので、第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422はカラーフィルター700の下部に形成されることができる。また、第2金属層440は第2透明導電層441及び第2ナノレンズパターン442から構成されるので、第2透明導電層441及び第2ナノレンズパターン442は第2絶縁層430の下部に形成されることができる。
【0084】
第1絶縁層410は第2電極330上に備えられて第2電極330を保護することができる。第1基板100と第2基板800とは平坦化層600を介して合着され得る。
図4に示す封止層400のそれぞれの構成は前述した
図1に示す封止層400のそれぞれの構成と同一であってもよいが、これに限定されない。
【0085】
第3実施例で、第1及び第2ナノレンズパターン422、442の形成位置の他に、第1及び第2ナノレンズパターン422、442の構造的及び物質的特徴は
図1に開示した第1実施例の第1及び第2ナノレンズパターン422、442の構造的及び物質的特徴と同一であってもよいが、これに限定されない。
【0086】
第4実施例
【0087】
図5は本発明の第4実施例による電界発光表示装置の概略断面図である。
図5による表示装置は
図3による表示装置において封止層400の構造が変更されたものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0088】
図5は第1金属層420及び第2絶縁層430が備えられた第2基板800を第2電極330及び第1絶縁層410が備えられた第1基板100と合着して形成された表示装置を開示している。
【0089】
第2基板800の下部にカラーフィルター700が備えられ、カラーフィルター700の下部に第1金属層420が備えられ、第1金属層420の下部に第2絶縁層430が備えられることができる。また、発光素子320上に第2電極330が備えられ、第2電極330上に第1絶縁層410が備えられることができる。また、第1金属層420は第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422から構成されるので、第1透明導電層421及び第1ナノレンズパターン422はカラーフィルター700の下部に形成されることができる。また、第2電極330は第2透明導電層331及び第2ナノレンズパターン332から構成されるので、第2透明導電層331及び第2ナノレンズパターン332は発光素子320の上部に形成されることができる。
【0090】
第1絶縁層410は第2電極330上に備えられて第2電極330及び第1ナノレンズパターン422を保護することができる。第1基板100と第2基板800とは平坦化層600を介して合着され得る。
【0091】
第4実施例で、第1及び第2ナノレンズパターン422、332の形成位置の他に、第1及び第2ナノレンズパターン422、332の構造的及び物質的特徴は
図3に開示した第2実施例の第1及び第2ナノレンズパターン422、332の構造的及び物質的特徴と同一であってもよいが、これに限定されない。
【0092】
以上で添付図面に基づいて本発明の実施例をより詳細に説明したが、本発明は必ずしもこのような実施例に限られるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施されることができる。したがって、本発明で開示した実施例は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なもので限定的なものではないことを理解しなければならない。本発明の保護範囲は請求範囲によって解釈されなければならなく、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならないであろう。
【符号の説明】
【0093】
100 第1基板
200 回路素子層
310 第1電極
320 発光素子
330 第2電極
340 バンク
400 封止層
410 第1絶縁層
420 第1金属層
421 第1透明導電層
422 第1ナノレンズパターン
430 第2絶縁層
440 第2金属層
331、441 第2透明導電層
332、442 第2ナノレンズパターン
450 第3絶縁層
600 平坦化層
700 カラーフィルター
800 第2基板