IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ニッショウ機器株式会社の特許一覧

特開2023-98711動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法
<>
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図1
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図2
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図3
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図4
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図5
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図6
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図7
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図8
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図9
  • 特開-動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098711
(43)【公開日】2023-07-10
(54)【発明の名称】動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/12 20110101AFI20230703BHJP
【FI】
A01M29/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022211231
(22)【出願日】2022-12-28
(31)【優先権主張番号】P 2021214599
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】513054277
【氏名又は名称】ニッショウ機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117514
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 敦朗
(72)【発明者】
【氏名】瀬水 昇
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA02
2B121AA07
2B121CC22
2B121EA21
2B121FA13
2B121FA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】鳥や小動物の接近を防止する動物忌避に関し、安全性や経済性、持続性の向上を図る。
【解決手段】所定領域の周囲を囲繞する壁体31と、壁体31の上面に配置された動物忌避用部材とを備え、動物忌避用部材は、動物忌避剤を充填した容器20と、容器20の上部開口を開閉自在に覆う蓋体21と、容器20底部に配置された排水口とを備える。動物忌避剤は、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキの少なくとも1種を含む植物の組成物又はその抽出物を植物由来成分として含有する。また、植物由来成分を、粘着性を有する固形剤に配合してもよく、感覚神経を活性化させる刺激剤を配合してもよい。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキの少なくとも1種を含む植物の組成物又はその抽出物を植物由来成分として含有することを特徴とする動物忌避剤。
【請求項2】
紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤をさらに配合したことを特徴とする請求項1に記載の動物忌避剤。
【請求項3】
感覚神経を活性化させる刺激剤をさらに配合したことを特徴とする請求項1に記載の動物忌避剤。
【請求項4】
前記植物由来成分を、粘着性を有する固形剤、液状剤又はゲル状剤に配合したことを特徴とする請求項1に記載の動物忌避剤。
【請求項5】
前記植物由来成分を、揮発性を高吸水性ポリマーに含浸させたことを特徴とする請求項1に記載の動物忌避剤。
【請求項6】
請求項1乃至3のいずれかに記載の動物忌避剤を用いた動物忌避用部材であって、
前記動物忌避剤を、アクリル酸エステルに配合して繊維素材に含浸させ、
前記動物忌避剤が含浸された繊維素材を、ロープ状若しくはネット状に形成した
ことを特徴とする動物忌避用部材。
【請求項7】
請求項1乃至4のいずれかに記載の動物忌避剤を表面に塗布したことを特徴とする動物忌避用建材。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれかに記載の動物忌避剤を用いた動物忌避用部材であって、
前記動物忌避剤を充填した容器と、
前記容器の上部開口を開閉自在に覆う蓋体と
を備えたことを特徴とする動物忌避用部材。
【請求項9】
請求項1乃至5のいずれかに記載の動物忌避剤を用いた動物忌避用構造物であって、
所定領域の周囲を囲繞する壁体と、
前記壁体の上面に配置された動物忌避用部材と
を備え、
前記動物忌避用部材は、
前記動物忌避剤を充填した容器と、
前記容器の上部開口を開閉自在に覆う蓋体と、
前記容器底部に配置された排水口と
を備えることを特徴とする動物忌避用構造物。
【請求項10】
請求項1乃至5のいずれかに記載の動物忌避剤を用いた動物忌避用構造物であって、
地表上に設置されて所定の領域を分断するための障害物と、
前記障害物下方における地表付近の土壌に前記動物忌避剤を、散布、混合又は埋設のいずれかにより前記地表付近に分布させてなる地中構造体と
から構成されることを特徴とする動物忌避用構造物。
【請求項11】
請求項1乃至4のいずれかに記載の動物忌避剤を構造物の上面に塗布することを特徴とする動物忌避方法。
【請求項12】
請求項1乃至5のいずれかに記載の動物忌避剤を用いた動物忌避方法であって、
地表付近の土壌に前記動物忌避剤を、散布、混合又は埋設のいずれかにより前記地表付近に分布させる
ことを特徴とする動物忌避方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鳥や小動物の接近を防止する動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、鳩をはじめ雀、ムクドリ、カラスなどの鳥が樹木や電柱、屋根、ベランダ、建物、駅ホームの梁などに飛来してとまったり、ゴミの集積所を荒らしたりして近隣住人対する種々の被害が発生している。例えば、とまった鳩やムクドリなどの鳥が排泄した糞による糞害が生じたり、鳴き声による騒音被害が発生したり、カラスがゴミ集積所のゴミを啄んでゴミ袋の内容物が散乱して周囲を汚損したりなどの被害が挙げられ、これら被害の防止対策のひとつに動物忌避剤が利用されている。
【0003】
この動物類忌避剤として、例えば、竹酢、竹瀝を利用した鳥忌避剤(特許文献1)、ラノリン脂肪酸又はその塩を含有する鳥忌避剤(特許文献2)、自然界から採取された固化剤、木磁粉、人毛、木酢液及び肉食獣の排泄物を含む鳥忌避剤(特許文献3)、サリチル酸、サリチル酸塩及びサリチル酸エステルから選ばれる1種以上を有する鳥忌避剤(特許文献4)、センブリ及び/又はセンブリ抽出物、あるいはシマセンブリ及び/又はシマセンブリ抽出物を有効成分として含有する鳥忌避剤(特許文献5)、桂皮精油、紫外線吸収剤及び鉱油又はグリース(grease)を含む鳥忌避剤(特許文献6)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-157338号公報
【特許文献2】特開2011-020979号公報
【特許文献3】特開2009-027953号公報
【特許文献4】特開2006-257017号公報
【特許文献5】特開2005-336096号公報
【特許文献6】特開2010-524925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、動物忌避剤は、駅のホームやゴミの集積所など人が往来する場所で用いられることからその安全性に配慮が必要である。また、電柱や屋根など高所に配置する場合も多いことから、高い経済性や効果の持続性などが求められる。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、鳥や小動物の接近を防止する動物忌避に関し、安全性や経済性、持続性の向上を図ることのできる動物忌避剤及びこの動物忌避剤を利用した建材、動物忌避用部材、動物忌避用構造物並びに動物忌避方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の動物忌避剤は、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキの少なくとも1種を含む植物の組成物又はその抽出物を植物由来成分として含有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の動物忌避剤は、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤、感覚神経を活性化させる刺激剤をさらに配合することができ、これらの動物忌避剤は、粘着性を有する固形剤、液状剤又はゲル状剤に配合したり、揮発性を高吸水性ポリマーに含浸させてもよい。粘着性を有する材料としては、粘性の高い固形状若しくはゲル状の材料に用いる場合には、分子量の大きいポリイソブチレン等を用いることができ、ネットやロープなどの繊維素材に含浸させる場合には、分子量が小さく、粘性の低い液状のアクリル酸エステル等を用いることができる。
【0009】
具体的には、粘着性を有する材料として長鎖状炭化水素系樹脂を用いることができ、例えばイソブテン及びブテンの混合物(必要分子量範囲:2,000~3,000)、ポリアクリル酸エステルとポリアクリル酸の共重合体、アクリル酸 n-ブチ(分子量:100~150)、アクリル酸2-エチルヘキシル(分子量:170~200)、アクリル酸2-ヒドロキシエチル(分子量:180~220)、アクリル酸メチル(分子量;80~110)、アクリル酸エチル(分子量:90~120)等が挙げられ、以上のアクリル酸エステル粘着剤は溶剤タイプとエマルジョンを用途に応じて使用することができる。
【0010】
また、本発明は上記動物忌避剤を構造物の上面に塗布することを特徴とする動物忌避方法である。さらに、本発明の動物忌避用建材は、上記動物忌避剤を表面に塗布したことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記動物忌避剤を用いた動物忌避用部材であって、動物忌避剤を充填した容器と、容器の上部開口を開閉自在に覆う蓋体とを備えたことを特徴とする。また、本発明の動物忌避用部材は、アクリル酸エステル等の分子量の小さい粘性の低い粘着剤に配合して繊維素材に含浸させ、この動物忌避剤が含浸された繊維素材を、ロープ状若しくはネット状に形成して用いてもよい。
【0012】
さらに、本発明は、動物忌避用構造物であって、所定領域の周囲を囲繞する壁体と、壁体の上面に配置された動物忌避用部材とを備え、動物忌避用部材は、動物忌避剤を充填した容器と、容器の上部開口を開閉自在に覆う蓋体と、容器底部に配置された排水口と容器底部に配置された排水口とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の動物忌避用構造物は、地表上に設置されて所定の領域を分断するための障害物と、障害物下方における地表付近の土壌に動物忌避剤を、散布、混合又は埋設のいずれかにより地表付近に分布させてなる地中構造体とから構成される。この動物忌避用構造物は、地表付近の土壌に前記動物忌避剤を、散布、混合又は埋設のいずれかにより前記地表付近に分布させる本発明の動物忌避方法に用いることができる。
【0014】
上記発明では、動物忌避剤に、感覚神経を活性化させる刺激剤をさらに配合したり、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤をさらに配合することができる。上記刺激剤としては、ショウジョウバエの光受容応答変異株の原因遺伝子であるtrpチャネルを活性化する、カルシウムイオン(Ca2+)やジアシルグリセロール(DG)、トウガラシの辛み成分であるカプサイシン、ニコチン酸アデニンジヌクレオチドリン酸(NAADP)、ハッカ油(メントール)、ワサビ成分のallyl isothiocyanate (AITC)、ニンニク成分のアリシン、D-エリトロスフィンゴシンなどの脂質成分、icilin、frescolat ML、ホルボールエステル、ミオシンA重鎖などの細胞骨格タンパク質、カンフルやハーブとして用いられるオレガノ(カルバクロール)、アクロレイン、ホルムアルデヒドなどの生理活性物質が挙げられる。これらの物質により細胞応答が活性化され忌避効果を奏するものである。
【0015】
なお、上記刺激剤は、温度によって活性度が変化するものもあり、使用する地域や時期、環境、対象とする鳥獣の種類に応じて、複数の物質を適宜選択して組み合わせることが好ましい。例えば、43℃以上の環境に対してはカプサイシン等を選択し、32~39℃以上の環境に対してはメントール、不飽和脂肪酸等を選択し、25~28℃以下では、メントール、イシリン、膜リン脂質、17℃以下ではアリルイソチオシアネート等の感覚神経を刺激するものを適宜選択して組み合わせることが好ましい。
【0016】
紫外線吸収剤としては、化学的な仕組みでエネルギーを吸収し、熱などのエネルギーに変換する物質であり、紫外線散乱剤は、物理的な仕組みで紫外線を散乱、反射させる物質である。具体的に、紫外線吸収剤としては、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルなどが挙げられる。また、紫外線散乱剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛などを用いることができる。
【0017】
詳しくは、紫外線は、波長によりUV-A(320~400nm)、UV-B(280~320nm)、UV-C(200~280nm)に分類される。本発明で吸収対象となるのは、UV-A及びBであり、その波長は400~280nmとなることから、この紫外線領域を吸収するために以下に示す有機系紫外線吸収剤を併用して目的の紫外線領域をカバーすることが好ましい。例としては、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2(2’-ヒドロキシー5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-ヒドロキシー4-メトキシーベンゾフェノン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、サリチル酸オクチル又はサリチル酸メンチル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等が挙げられる。
【発明の効果】
【0018】
以上述べたように、この発明によれば、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキなどの植物由来成分として含有するため、鳥や小動物の接近を防止する動物忌避に関し、安全性や経済性、持続性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態に係る動物忌避用建材の外観を示す斜視図である。
図2】第2実施形態に係る動物忌避用部材の外観を示す斜視図である。
図3】第2実施形態に係る動物忌避用部材の外観を示す断面図である。
図4】第2実施形態に係るゴミ集積所の外観(蓋体を取り外した状態)を示す斜視図である。
図5】第2実施形態に係るゴミ集積所の外観(蓋体を取り外す様子を示した状態)を示す斜視図である。
図6】第2実施形態に係るゴミ集積所の外観(蓋体を取付けた状態)を示す斜視図である。
図7】第3実施形態に係る動物忌避用部材としてのネットの使用状態を示す斜視図である。
図8】第3実施形態に係る動物忌避用部材としてのロープの使用状態を示す斜視図である。
図9】第4実施形態に係る動物忌避用器の外観を示す斜視図である。
図10】第5実施形態に係る動物忌避用構造物及び動物忌避方法を示し、(a)はその概要を示す斜視図であり、(b)はその断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る動物忌避剤及びこれを利用した動物忌避方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0021】
[第1実施形態]
図1に第1実施形態に係る動物忌避剤を利用した建材の外観を示す。同図に示す動物忌避用建材1は、その上面部分11の全面に本発明の動物忌避剤を塗布した板状部材である。この動物忌避用建材1は、例えば、駅のホーム建屋の梁正面や、ビルの屋上、屋根、庇などの上面に貼り付けられるパネル状の部材であり、基材10の上面部分11の表面に所定の厚さで動物忌避剤が塗布されている。
【0022】
本実施形態で用いられる動物忌避剤は、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキの少なくとも1種を含む植物の組成物又はその抽出物を植物由来成分として含有するとともに、この植物由来成分を、固形剤、液状剤又はゲル状剤に配合して、生成されている。本実施形態では、この植物由来成分を、例えばポリイソブチレンやアクリルポリマー等の粘着性を有する固形剤に配合している。この粘着性を有する固形剤は、基材10に塗布した後、ある程度乾燥されると、一定の粘着性を保持しながら固形化する。
【0023】
なお、この動物忌避用建材1に用いられる動物忌避剤としては、上記成分の他、感覚神経を活性化させる刺激剤をさらに配合してもよく、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤をさらに配合してもよい。
【0024】
上記刺激剤としては、ショウジョウバエの光受容応答変異株の原因遺伝子であるtrp遺伝子を活性化するカルシウムイオン(Ca2+)やジアシルグリセロール(DG)、トウガラシの辛み成分であるカプサイシン、ニコチン酸アデニンジヌクレオチドリン酸(NAADP)、ハッカ油(メントール)、ワサビ成分のallyl isothiocyanate (AITC)、ニンニク成分のアリシン、D-エリトロスフィンゴシンなどの脂質成分、icilin、frescolat ML、ホルボールエステル、ミオシンA重鎖などの細胞骨格タンパク質、カンフルやハーブとして用いられるオレガノ(カルバクロール)、アクロレイン、ホルムアルデヒドなどの生理活性物質が挙げられる。
【0025】
なお、上記刺激剤は、温度によって活性度が変化するものもあり、使用する地域や時期、環境、対象とする鳥獣の種類に応じて、複数の物質を適宜選択して組み合わせることが好ましい。例えば、43℃以上の環境に対してはカプサイシン等を選択し、32~39℃以上の環境に対してはメントール、不飽和脂肪酸等を選択し、25~28℃以下では、メントール、イシリン、膜リン脂質、17℃以下ではアリルイソチオシアネート等の感覚神経を刺激するものを適宜選択して組み合わせることが好ましい。
【0026】
上記紫外線吸収剤としては、化学的な仕組みでエネルギーを吸収し、熱などのエネルギーに変換する物質であり、紫外線散乱剤は、物理的な仕組みで紫外線を散乱、反射させる物質である。具体的に、紫外線吸収剤としては、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルなどが挙げられる。また、紫外線散乱剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛などを用いることができる。
【0027】
詳しくは、波長により紫外線はUV-A(320~400nm)、UV-B(280~320nm)、UV-C(200~280nm)に分類される。本発明で吸収対象となるのは、UV-A及びBであり、その波長は400~280nmとなることから、この紫外線領域を吸収するために以下に示す有機系紫外線吸収剤を併用して目的の紫外線領域をカバーすることが好ましい。例としては、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2(2’-ヒドロキシー5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-ヒドロキシー4-メトキシーベンゾフェノン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、サリチル酸オクチル又はサリチル酸メンチル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等が挙げられる。なお、本実施形態では、UVーAの範囲に対して2-ヒドロキシー4-メトキシーベンゾフェノンを選択し、UVーBの範囲に対してパラメトキシケイ皮酸2?エチルヘキシルを選択し、これらを組み合わせて使用する。
【0028】
このような本実施形態に係る動物忌避用建材1によれば、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキの少なくとも1種を含む植物の組成物又はその抽出物を植物由来成分として含有するため、カラスや鳩などの鳥類が嫌がって近づかなくなるうえ、上面部分11が粘着性を保持しているため、鳥類が触れたがらず忌避効果を奏することとなる。
【0029】
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について詳述する。本実施形態では、本発明の動物忌避剤を、ゴミ集積所に適用した場合を例に説明する。図2及び図3に本実施形態に係る動物忌避用部材を示し、図4図6に動物忌避用部材を適用したゴミ集積所を示す。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
【0030】
図2及び図3に示すように、本実施形態に係る動物忌避用部材2は、動物忌避剤を含有するゲル状の充填剤22を、矩形状の容器20内に充填して構成している。具体的に、この動物忌避用部材2は、充填剤22を充填した容器20と、容器20の上部開口20aを開閉自在に覆う蓋体21と、容器20の底部及び側面下部に内部から外部に連通する排水口20b及び20cとを備えている。蓋体21は容器20の上部外方を覆うように容器20の外形よりも一回り大きい矩形状を成しており、動物忌避に際しては取り外されるものである。
【0031】
本実施形態で用いられる動物忌避剤は、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキの少なくとも1種を含む植物の組成物又はその抽出物を植物由来成分として含有するとともに、この植物由来成分を、粘着性を有するポリイソブチレン等の固形剤に配合して、生成されている。この粘着性を有する固形剤は、基材10に塗布した後、ある程度乾燥されると、一定の粘着性を保持しながら固形化する。また、本実施形態では、充填剤22に用いられる動物忌避剤には、上記成分の他、感覚神経を活性化させる刺激剤と、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤とがさらに配合されている。また、容器20底部の排水口20b及び側面下部の排水溝20cは、容器20下面及び側面下部に所定の間隔を置いて複数配置されており、容器20内に溜まった雨水などが下方若しくは側面下部から排出されるようになっている。
【0032】
このように構成された本実施形態に係る動物忌避用部材2は、例えば図4図6に示すようなゴミ集積所3に適用することができる。図4図6に示すように、ゴミ集積所3は、ゴミ4が集積される所定の領域の三方を壁体31で囲まれて構成されている。上述した動物忌避用部材2は、これら壁体31の上面を覆うように、その上部開口20aを上方に向けて複数配置されている。この動物忌避用部材2は、その容器20の下面が壁体31の上面に固定されているとともに、蓋体21を取付けられるように、蓋体21の厚さ分の間隔が形成されている。
【0033】
また、本実施形態では、このゴミ集積所3の床面には上述した第1実施形態で説明した動物忌避用建材1が敷き詰められ、この敷き詰められた動物忌避用建材1の上面にゴミ4が投棄されるようになっている。
【0034】
このようなゴミ集積所3では、ゴミ収集が行われる曜日において、ゴミ4が集積される時間帯には、蓋体21を取り外し、容器20内部の充填剤22を露出させる。これにより、充填剤22に含有されたトウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキ等の植物由来成分の臭いが放出され、カラスや鳩などの鳥類が嫌がって近づかなくなるうえ、上面部分11が粘着性を保持しているとともに刺激剤が含有されているため、鳥類が触れたがらず忌避効果を奏することとなる。また、本実施形態では、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤が配合されているため、紫外線の反射に敏感な鳥類にとっては、ゴミ集積所3を取り囲む壁体31の上面に違和感を覚えることとなり、壁体31の上部に着地しづらくなり、ゴミ4に近づきにくくなる。
【0035】
また、本実施形態では、ゴミ集積所3の床面に動物忌避用建材1が敷き詰められているため、壁体31を迂回しつつゴミ4に接近しようとしても、動物忌避用建材1の忌避効果により、鳥類が近づきにくくなる。
【0036】
そして、ゴミ4の収集が完了した後は、蓋体21を取り付け、充填剤22を保護することで、充填剤22の効果を持続させるとともに、周囲に人が近づいた際の安全性を高めることができる。
【0037】
[第3実施形態]
次いで、本発明の第3実施形態について詳述する。本実施形態では、本発明の動物忌避剤を、繊維素材に含浸させてその繊維素材をネット及びロープに応用した動物忌避用部材を例に説明する。図7及び図8に本実施形態に係る動物忌避用部材を示す。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
【0038】
先ず、動物忌避用部材としてネット5を用いる場合を説明する。図7に示すように、本実施形態では、上述した各種動物忌避剤をアクリル酸エステルに配合して繊維素材に含浸させ、この動物忌避剤が含浸された繊維素材を撚り合わせて細い糸状部材とし、この糸状部材を編み上げてネット状に形成している。
【0039】
なお、このネット5に用いられる動物忌避剤としては、上記成分の他、感覚神経を活性化させる刺激剤をさらに配合してもよく、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤をさらに配合してもよい。
【0040】
上記刺激剤としては、ショウジョウバエの光受容応答変異株の原因遺伝子であるtrp遺伝子を活性化するカルシウムイオン(Ca2+)やジアシルグリセロール(DG)、トウガラシの辛み成分であるカプサイシン、ニコチン酸アデニンジヌクレオチドリン酸(NAADP)、ハッカ油(メントール)、ワサビ成分のallyl isothiocyanate (AITC)、ニンニク成分のアリシン、D-エリトロスフィンゴシンなどの脂質成分、icilin、frescolat ML、ホルボールエステル、ミオシンA重鎖などの細胞骨格タンパク質、カンフルやハーブとして用いられるオレガノ(カルバクロール)、アクロレイン、ホルムアルデヒドなどの生理活性物質が挙げられる。
【0041】
なお、上記刺激剤は、温度によって活性度が変化するものもあり、使用する地域や時期、環境、対象とする鳥獣の種類に応じて、複数の物質を適宜選択して組み合わせることが好ましい。例えば、43℃以上の環境に対してはカプサイシン等を選択し、32~39℃以上の環境に対してはメントール、不飽和脂肪酸等を選択し、25~28℃以下では、メントール、イシリン、膜リン脂質、17℃以下ではアリルイソチオシアネート等の感覚神経を刺激するものを適宜選択して組み合わせることが好ましい。
【0042】
上記紫外線吸収剤としては、化学的な仕組みでエネルギーを吸収し、熱などのエネルギーに変換する物質であり、紫外線散乱剤は、物理的な仕組みで紫外線を散乱、反射させる物質である。具体的に、紫外線吸収剤としては、メトキシケイヒ酸オクチル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルなどが挙げられる。また、紫外線散乱剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛などを用いることができる。
【0043】
詳しくは、波長により紫外線はUV-A(320~400nm)、UV-B(280~320nm)、UV-C(200~280nm)に分類される。本発明で吸収対象となるのは、UV-A及びBであり、その波長は400~280nmとなることから、この紫外線領域を吸収するために以下に示す有機系紫外線吸収剤を併用して目的の紫外線領域をカバーすることが好ましい。例としては、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2(2’-ヒドロキシー5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-ヒドロキシー4-メトキシーベンゾフェノン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、サリチル酸オクチル又はサリチル酸メンチル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等が挙げられる。なお、本実施形態では、UVーAの範囲に対して2-ヒドロキシー4-メトキシーベンゾフェノンを選択し、UVーBの範囲に対してパラメトキシケイ皮酸2?エチルヘキシルを選択し、これらを組み合わせて使用する。
【0044】
このように構成されたネット5により、例えば、集積所に集められた保護対象であるゴミ4を覆うことにより、鳥獣等を忌避することができる。この際、アクリル酸エステルは適度な粘性と含浸力を有しているため、粘性が長持ちするとともに、ネットが必要以上にベトつくことがなく、ネット5の取り扱いが容易となる。
【0045】
次に、動物忌避用部材としてロープ6を用いる場合を説明する。図8に示すように、本実施形態では、上述した各種動物忌避剤をアクリル酸エステルに配合して繊維素材に含浸させ、この動物忌避剤が含浸された繊維素材を撚り合わせて細い糸状部材とし、この糸状部材を編み上げてロープ状に形成している。
【0046】
このように構成されたロープ6により、例えば、農作物が栽培されている保護対象である田畑Fの上方に張り巡らす。具体的には、田畑Fの四隅に支柱61を立てて、上端にロープ6を括り付けて支柱61間に張り渡す。これにより、鳥獣等を忌避することができる。この際、アクリル酸エステルは適度な粘性と含浸力を有しているため、粘性が長持ちするとともに、ロープが必要以上にベトつくことがなく、ロープ6の取り扱いが容易となる。
【0047】
[第4実施形態]
次いで、本発明の第4実施形態について詳述する。本実施形態では、本発明の動物忌避剤を用いた据え置き形式の動物忌避用器7とする場合を例に説明する。図9に本実施形態に係る動物忌避用器7を示す。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
【0048】
図9に示すように、本実施形態に係る動物忌避用器7は、動物忌避剤を含浸させた高吸水性ポリマー72を充填剤として、円筒状の容器71内に充填して構成している。具体的に、この動物忌避用器7は、動物忌避剤を含浸させた高吸水性ポリマー72を充填した透明又は白色の容器71と、容器71の上部開口に着脱自在に嵌合されて、開閉自在に覆う蓋体73とを備えている。蓋体73には、容器71の上部開口に連通する開口部73aが多数形成されており、高吸水性ポリマー72から蒸発される基体が外部へ放出されるようになっている。
【0049】
本実施形態で用いられる動物忌避剤は、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキの少なくとも1種を含む植物の組成物又はその抽出物を植物由来成分として含有するとともに、この植物由来成分を、粘着性を有する固形剤に配合して、生成されている。この粘着性を有する固形剤は、基材10に塗布した後、ある程度乾燥されると、一定の粘着性を保持しながら固形化する。また、本実施形態では、充填剤に用いられる動物忌避剤として、上記成分の他、上記実施形態で用いた感覚神経を活性化させる刺激剤と、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤とがさらに配合されている。
【0050】
このような動物忌避用器7では、高吸水性ポリマー72に含浸された忌避剤から、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキ等の植物由来成分の臭いが放出され、カラスや鳩などの鳥類が嫌がって近づかなくなる。また、本実施形態では、紫外線吸収剤又は紫外線散乱剤が配合されているため、紫外線の反射に敏感な鳥類にとっては、透明な容器71内に違和感を覚えることとなり、容器71の周囲に近づきにくくなる。
【0051】
[第5実施形態]
次いで、本発明の第5実施形態について詳述する。本実施形態では、本発明の動物忌避剤を用いて、動物忌避用構造物を構成するとともに、この動物忌避用構造物を用いた動物忌避方法を実施する場合を例に説明する。図10に本実施形態に係る動物忌避用構造物8を示す。なお、本実施形態において、上述した実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
【0052】
そして、図10に示すように、本実施形態に係る動物忌避方法は、地表付近の土壌に動物忌避剤84を、散布、混合又は埋設のいずれかにより記地表付近に分布させる。本実施形態では、この動物忌避方法を応用して動物忌避用構造物8を構築する。本実施形態に係る動物忌避用構造物8は、田畑Gなど所定の領域を取り囲み、害獣80の侵入を防ぐために設けられる。
【0053】
本実施形態で用いられる動物忌避剤84は、トウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキの少なくとも1種を含む植物の組成物又はその抽出物を植物由来成分として含有するとともに、この植物由来成分を、粘着性を有する固形剤に配合して、生成されている。また、本実施形態では、動物忌避剤84には、上記成分の他、感覚神経を活性化させる刺激剤がさらに配合されている。
【0054】
上記刺激剤としては、ショウジョウバエの光受容応答変異株の原因遺伝子であるtrp遺伝子を活性化するカルシウムイオン(Ca2+)やジアシルグリセロール(DG)、トウガラシの辛み成分であるカプサイシン、ニコチン酸アデニンジヌクレオチドリン酸(NAADP)、ハッカ油(メントール)、ワサビ成分のallyl isothiocyanate (AITC)、ニンニク成分のアリシン、D-エリトロスフィンゴシンなどの脂質成分、icilin、frescolat ML、ホルボールエステル、ミオシンA重鎖などの細胞骨格タンパク質、カンフルやハーブとして用いられるオレガノ(カルバクロール)、アクロレイン、ホルムアルデヒドなどの生理活性物質が挙げられる。
【0055】
なお、上記刺激剤は、温度によって活性度が変化するものもあり、使用する地域や時期、環境、対象とする鳥獣の種類に応じて、複数の物質を適宜選択して組み合わせることが好ましい。例えば、43℃以上の環境に対してはカプサイシン等を選択し、32~39℃以上の環境に対してはメントール、不飽和脂肪酸等を選択し、25~28℃以下では、メントール、イシリン、膜リン脂質、17℃以下ではアリルイソチオシアネート等の感覚神経を刺激するものを適宜選択して組み合わせることが好ましい。
【0056】
構造について詳述すると、田畑Gの地表上に、設置されて所定の領域を分断するための障害物として柵が張り巡らされている。この柵は支柱81を地中に打ち込み、この支柱81,81間に金網82が張設されて構成されている。このような障害物である柵の下方に地中構造体83が形成されている。この地中構造体83は、支柱81が打込まれた地表付近の土壌に、上述した動物忌避剤84を散布、混合又は埋設のいずれかにより地表付近に分布させて造成されている。
【0057】
この地中構造体83を造成する手法としては、図10に示すように、液状や固形状、ゲル状の動物忌避剤84を散布してもよく、土壌に撒いて耕すようにして混合させてもよい。また、ネット状、シート状、杭状の不織布、紙材などに液状或いはゲル状の動物忌避剤を含浸させて、地中に埋設するようにしてもよい。
【0058】
このような動物忌避用構造物8及び動物忌避方法によれば、害獣80の地上における侵入は障害物である柵によって防がれるとともに、地中構造体83に分布された動物忌避剤84に含有されたトウガラシ、ハーブ、ワサビ、ヒノキ等の植物由来成分の臭いが放出されるとともに、刺激剤が含有されている。このため、地中構造体83周辺に、イノシシ等の害獣80が嫌がって近づかなくなるうえ、土壌に触れたがらず忌避効果を奏することとなり、地中を掘って柵の下を潜って侵入するのを防ぐことができる。
【0059】
なお、本発明は、上記した各実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…動物忌避用建材
2…動物忌避用部材
3…ゴミ集積所
4…ゴミ
10…基材
11…上面部分
20…容器
20a…上部開口
20b…排水口(底面)
20c…排水口(側面下部)
21…蓋体
22…充填剤
31…壁体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10