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▶ 干場 健太朗の特許一覧

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  • 特開-包丁用箱及び包丁用箱利用方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098752
(43)【公開日】2023-07-11
(54)【発明の名称】包丁用箱及び包丁用箱利用方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/00 20060101AFI20230704BHJP
   B25H 3/02 20060101ALI20230704BHJP
   B65D 5/50 20060101ALI20230704BHJP
【FI】
B65D85/00 321
B25H3/02
B65D5/50 101C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021215371
(22)【出願日】2021-12-29
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】516216483
【氏名又は名称】干場 健太朗
(74)【代理人】
【識別番号】100137394
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】干場 健太朗
【テーマコード(参考)】
3C012
3E060
3E068
【Fターム(参考)】
3C012BH01
3E060AA03
3E060AB13
3E060AB19
3E060AB20
3E060BA03
3E060BB01
3E060CC44
3E060DA30
3E060EA14
3E068AA22
3E068AB10
3E068AC09
3E068BB02
3E068BB11
3E068BB16
3E068CC04
3E068CD02
3E068DD01
3E068DE20
3E068EE31
3E068EE40
(57)【要約】
【課題】 依頼主から預かる作業対象物の管理ミスを抑制できる。
【解決手段】 包丁用箱は、開閉可能な蓋が設けられた箱本体と、前記箱本体の中に配置され、長手方向の少なくとも二カ所で折り曲げられたシート状部材とを有し、前記シート状部材は、折り曲げ位置で区分された第1の部分、第2の部分、及び第3の部分を含み、前記第1の部分は、前記箱本体の内壁面のうち、底面に当接し、前記第2の部分は、前記箱本体の内壁面のうち、側面に当接し、前記第3の部分は、前記蓋を開けたときの開口部の少なくとも一部を塞ぐフラップである。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な蓋が設けられた箱本体と、
前記箱本体の中に配置され、長手方向の少なくとも二カ所で折り曲げられたシート状部材と
を有し、
前記シート状部材は、折り曲げ位置で区分された第1の部分、第2の部分、及び第3の部分を含み、
前記第1の部分は、前記箱本体の内壁面のうち、底面に当接し、
前記第2の部分は、前記箱本体の内壁面のうち、側面に当接し、
前記第3の部分は、前記蓋を開けたときの開口部の少なくとも一部を塞ぐフラップである
包丁用箱。
【請求項2】
前記第1の部分に形成され、収容される包丁の向きを保持する複数の突起
をさらに有する請求項1に記載の包丁用箱。
【請求項3】
コンピュータが、包丁用箱の識別情報を読み込んで、この包丁用箱を販売したことを示す操作を受け付ける販売ステップと、
コンピュータが、前記包丁用箱の識別情報を読み込んで、この包丁用箱に包装されていた包丁に対する作業の開始又は終了を示す操作を受け付ける作業管理ステップと
を有する包丁用箱利用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包丁用箱及び包丁用箱利用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、蓋部を有する基板部材10と、基板部材10上に設けられ、包丁100を収納させる収納部23を有する収納板部材20と、を備え、蓋部は、基板部材10を畳むことで、収納部23を被覆可能に形成され、収納部23は、包丁100の刃先110a側を被覆する刃先被覆部25を有する包丁ケースが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3224910号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、包丁に対する作業の安全性を向上させる包丁用箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る包丁用箱は、開閉可能な蓋が設けられた箱本体と、前記箱本体の中に配置され、長手方向の少なくとも二カ所で折り曲げられたシート状部材とを有し、前記シート状部材は、折り曲げ位置で区分された第1の部分、第2の部分、及び第3の部分を含み、前記第1の部分は、前記箱本体の内壁面のうち、底面に当接し、前記第2の部分は、前記箱本体の内壁面のうち、側面に当接し、前記第3の部分は、前記蓋を開けたときの開口部の少なくとも一部を塞ぐフラップである。
【0006】
好適には、前記第1の部分に形成され、収容される包丁の向きを保持する複数の突起をさらに有する。
【0007】
また、本発明に係る包丁用箱利用方法は、コンピュータが、包丁用箱の識別情報を読み込んで、この包丁用箱を販売したことを示す操作を受け付ける販売ステップと、コンピュータが、前記包丁用箱の識別情報を読み込んで、この包丁用箱に包装されていた包丁に対する作業の開始又は終了を示す操作を受け付ける作業管理ステップとを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、包丁に対する作業の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】(A)は、実施形態における包丁用箱6の正面図であり、(B)は、包丁用箱6の背面図である。
図2】(C)は、包丁用箱6の平面図であり、(D)は、包丁用箱6の底面図であり、(E)は、包丁用箱6の左側面図であり、(F)は、包丁用箱6の右側面図である。
図3】包丁用箱6の箱本体600の組立前の状態を示す図である。
図4】包丁用箱6のシート状部材650の組立前の状態を示す図である。
図5】蓋608を開けた状態の包丁用箱6を示す図である。
図6】箱本体600及びシート状部材650の斜視図である。
図7】フラップ680を開けた状態の包丁用箱6を示す図である。
図8】収容される包丁と、突起662との関係を説明する図である。
図9】包丁用箱6を用いて包丁の研ぎ作業を受注する受注管理システム1を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1(A)は、実施形態における包丁用箱6の正面図であり、図1(B)は、包丁用箱6の背面図である。
図2(C)は、包丁用箱6の平面図であり、図2(D)は、包丁用箱6の底面図であり、図2(E)は、包丁用箱6の左側面図であり、図2(F)は、包丁用箱6の右側面図である。
図3は、包丁用箱6の箱本体600の組立前の状態を示す図である。
図4は、包丁用箱6のシート状部材650の組立前の状態を示す図である。
図5は、蓋608を開けた状態の包丁用箱6を示す図である。
図6は、箱本体600及びシート状部材650の斜視図である。
図7は、フラップ680を開けた状態の包丁用箱6を示す図である。
図8は、収容される包丁と、突起662との関係を説明する図である。
図1図8に示すように、包丁用箱6は、平べったい直方体形状であり、例えば、段ボールにより構成されている。
【0011】
包丁用箱6は、開閉可能な蓋608が設けられた箱本体600と、箱本体600の中に配置され、長手方向の少なくとも二カ所で折り曲げられたシート状部材650とを有する。箱本体600は、一枚の段ボールから、図3に示す形状の段ボールを切り出し、図6に示すように折り曲げて組み上げたものである。同様に、シート状部材650は、一枚の段ボールから、図4に示す形状の段ボールを切り出し、図6に示すように、長手方向の二カ所で略直角に折り曲げたものである。
【0012】
シート状部材650は、折り曲げ位置で区分された底面部分660(第1の部分)と、側面部分670(第2の部分)と、フラップ680(第3の部分)を含む。
シート状部材650の底面部分660は、箱本体600の内壁面のうち、底面602に当接し、シート状部材650の側面部分670は、箱本体600の内壁面のうち、側面604に当接し、シート状部材650のフラップ680は、蓋608を開けたときの開口部の少なくとも一部を塞ぐフラップである。
シート状部材650の側面部分670と、箱本体600の側面604が当接することにより、収容される包丁の刃先が当たる部分を二重にでき、包丁の刃先が包丁用箱6を突き破ることを防止できる。
また、フラップ680により、収容される包丁の刃の部分を抑え込むことができ、例えば、包丁用箱6を開梱する際に、不用意に刃の部分に触らないようにできる。
【0013】
シート状部材650の底面部分660には、図8に示すように、複数の突起662が形成されている。これらの突起662は、図4に示すように、シート状部材650の底面部分660に切り込みを入れて立ち上げた部分である。これらの突起662は、図8に示すように、収容される包丁の向きを保持するように配置されている。
【0014】
また、包丁用箱6には、包丁用箱6を識別するための識別情報700が付されている。本例では、包丁用箱6を識別する識別情報700は、図6に示すように、バーコードなどの二次元コードの状態で、包丁用箱6に貼付されている。この識別情報700は、包丁用箱6を識別すると共に、この包丁用箱6に収容された包丁に対する作業を識別する識別情報でもある。
なお、識別情報700は、数字列や文字列であってもよいし、QRコードであってもよい。
【0015】
次に、図9を参照して、包丁用箱6の利用方法を説明する。
図9は、包丁用箱6を用いて包丁の研ぎ作業を受注する受注管理システム1を例示する図である。
図9に例示するように、受注管理システム1は、受注管理サーバ2と、複数の携帯端末4とを含み、これらはインターネット9(ネットワーク)を介して互いに接続している。
受注管理サーバ2は、包丁用箱6に収容された包丁に対する作業の受注処理、及び、受注した作業の進捗を管理する管理処理を行う。
携帯端末4は、二次元コードの読取機能が内蔵されたコンピュータ端末であり、包丁用箱6を販売する販売者、及び、作業を行う作業者が操作する。本例では、作業の依頼主に空の包丁用箱6を販売する販売者の携帯端末4Aと、依頼主から包丁用箱6に入れて送付された包丁に対する作業を行う作業者の携帯端末4Dとが含まれている。
【0016】
(箱販売ステップ)
販売者は、研ぎ作業の依頼主に包丁用箱6を販売する際に、包丁用箱6の識別情報700を携帯端末4Aで読み取り、携帯端末4Aに対して、この識別情報700に対応する包丁用箱6を販売した旨の操作を行う。携帯端末4Aは、包丁用箱6の識別情報700を読み取り、読み取られた識別情報700と販売済みである旨を受注管理サーバ2に送信すると、受注管理サーバ2は、識別情報700に関連付けて、包丁の研ぎ作業を受注した旨を登録する。なお、包丁用箱6の代金には、この包丁用箱6に収納して送付される包丁の研ぎ作業の代金が含まれている。なお、包丁用箱6の販売は、書籍の付録として販売される場合も含む概念である。
【0017】
(作業開始ステップ)
作業者は、依頼主から包丁用箱6が送られてくると、この包丁用箱6を開梱し、携帯端末4Dを操作して、包丁用箱6に貼付された識別情報700を読み取り、包丁の作業開始操作を行う。携帯端末4Dは、包丁用箱6の識別情報700を読み取り、読み取られた識別情報700と作業開始の旨を受注管理サーバ2に送信すると、受注管理サーバ2は、携帯端末4Dにより読み取られた識別情報700に基づいて、この識別情報700に対応する研ぎ作業を作業開始状態に更新する。
【0018】
(作業終了ステップ)
作業者は、研ぎ作業が終了した包丁を包丁用箱6に載せて携帯端末4Dにより撮影する。受注管理サーバ2は、携帯端末4Dにより撮影された包丁用箱6の識別情報700に基づいて、この識別情報700に対応する研ぎ作業を作業終了状態に更新する。
【0019】
このように、受注管理サーバ2は、包丁用箱6の識別情報700をキーとして、包丁用箱6の販売(すなわち、研ぎ作業の受注)から、包丁の送付、包丁の研ぎ作業開始、及び、研ぎ作業終了までの一連の工程を管理することができる。
【0020】
以上説明したように、本実施形態における包丁用箱6によれば、包丁の搬送中における箱の突き破りを抑制することができる。また、包丁用箱6の開封時に、刃の部分をフラップ680で覆い、柄の部分を見えるようにして、包丁を取り出す際の安全性を高めることができる。
また、識別情報700が付された包丁用箱6を利用することにより、包丁の研ぎ作業の受注、作業開始及び作業終了の各工程を管理することができる。
【符号の説明】
【0021】
1 受注管理システム
2 受注管理サーバ
4 携帯端末
6 包丁用箱
600 箱本体
650 シート状部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9