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特開2023-98793プラズマ発生ユニット及びこれを含む基板処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023098793
(43)【公開日】2023-07-11
(54)【発明の名称】プラズマ発生ユニット及びこれを含む基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/3065 20060101AFI20230704BHJP
   H05H 1/46 20060101ALI20230704BHJP
【FI】
H01L21/302 101C
H05H1/46 L
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022052392
(22)【出願日】2022-03-28
(31)【優先権主張番号】10-2021-0190689
(32)【優先日】2021-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519362963
【氏名又は名称】ピーエスケー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョン ウー
(72)【発明者】
【氏名】ヨン,スン ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ア ラム
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,スー ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジー スン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ユー ジン
【テーマコード(参考)】
2G084
5F004
【Fターム(参考)】
2G084AA03
2G084BB05
2G084BB14
2G084CC13
2G084CC33
2G084DD03
2G084DD13
2G084DD40
2G084FF19
2G084FF20
2G084FF21
2G084FF23
5F004AA01
5F004BA03
5F004BB13
5F004BB18
5F004BB22
5F004BB28
5F004BC05
5F004BD01
5F004DA01
5F004DA15
5F004DA25
5F004DA26
(57)【要約】      (修正有)
【課題】効率的に基板に対してプラズマ処理を遂行し、プラズマの非対称性を最小化し、かつ、アンテナで発生する電磁気場がプラズマチャンバの外部構造物に影響を与えることを最小化するプラズマ発生ユニット及びこれを含む基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置において、プロセスチャンバ60は、基板Wを処理する処理空間を提供する工程処理部100及び工程処理部上部に具備されて工程ガスからプラズマを発生させるプラズマ発生部300を含む。プラズマ発生部300は、内部に放電空間が形成されるプラズマチャンバ301、プラズマチャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナ340及びアンテナの外部を囲み、接地される遮蔽部材360を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
前記基板を処理する処理空間を提供する工程処理部と、及び
前記工程処理部上部に具備されて工程ガスからプラズマを発生させるプラズマ発生部を含むが、
前記プラズマ発生部は、
内部に放電空間が形成されるプラズマチャンバと、
前記プラズマチャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナと、及び
前記アンテナの外部を囲む遮蔽部材を含み、
前記遮蔽部材は接地されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記遮蔽部材には、
前記遮蔽部材の上端から前記遮蔽部材の下端まで延長されるスロットが形成されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記スロットは複数個で提供され、
前記複数個のスロットらは前記アンテナを囲む方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記遮蔽部材の上下方向の長さは、
前記アンテナの上下方向の長さより大きいか、または対応されるように提供されることを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記プラズマ発生部は、
前記遮蔽部材と前記プラズマチャンバの間空間に気流を供給するファンユニットをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記ファンユニットは、
前記遮蔽部材に設置されるが、前記スロットと重畳されない位置に設置されることを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記アンテナは、
前記プラズマチャンバの外部を複数回囲むコイル部で構成され、
前記コイル部は、
高周波電力が印加される電力端子と接地される接地端子を有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記コイル部は複数のコイルを含み、
前記複数のコイルらそれぞれには、
前記電力端子と前記接地端子が独立的に連結されることを特徴とする請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記プラズマ発生部は、
前記アンテナと前記プラズマチャンバとの間に位置し、接地されるシールド部材をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記遮蔽部材は、
上部から眺める時、円形で提供されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記遮蔽部材は、
上部から眺める時、多角形で提供されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項12】
プラズマを利用して基板を処理する装置に提供されるプラズマ発生ユニットにおいて、
内部に放電空間が形成されるチャンバと、
前記チャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナと、及び
前記アンテナの外部を囲む遮蔽部材を含むが、
前記遮蔽部材は、
接地されて前記高周波電流と反対方向に誘導電流を発生させることを特徴とするプラズマ発生ユニット。
【請求項13】
前記遮蔽部材には、
前記遮蔽部材を上下を貫通するスロットが形成されることを特徴とする請求項12に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項14】
前記スロットは複数個で提供され、
前記複数個のスロットらは前記アンテナが囲まれた方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることを特徴とする請求項13に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項15】
前記ユニットは、
前記遮蔽部材と前記チャンバの間空間に気流を供給して前記チャンバを冷却するファンユニットをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項16】
前記アンテナは、
前記チャンバの外部を複数回囲むコイル部で構成され、
前記コイル部は、
高周波電力が印加される電力端子と接地される接地端子を有することを特徴とする請求項12に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項17】
前記コイル部は複数のコイルを含み、
前記複数のコイルらそれぞれには、
前記電力端子と前記接地端子が独立的に連結されることを特徴とする請求項16に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項18】
前記遮蔽部材の上下方向の長さは、
前記アンテナの上下方向の長さより大きいか、または対応されるように提供されることを特徴とする請求項12に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項19】
前記遮蔽部材は、
上部から眺める時、多角形で提供されることを特徴とする請求項12乃至請求項18のうちで何れか一つに記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項20】
基板を処理する装置において、
前記基板を処理する工程処理部と、及び
前記工程処理部上部に位置し、ガスを励起させてプラズマを発生させるプラズマ発生部を含むが、
前記工程処理部は、
処理空間を有するハウジングと、及び
前記処理空間に配置され、基板を支持する支持ユニットを含み、
前記プラズマ発生部は、
内部に放電空間が形成されるプラズマチャンバと、
前記プラズマチャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナと、及び
前記アンテナの外部を囲んで、接地される遮蔽部材を含み、
前記遮蔽部材には、
前記遮蔽部材の上端から前記遮蔽部材の下端まで延長される少なくとも一つ以上のスロットが形成される基板処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマ発生ユニット及びこれを含む基板処理装置に関するものであり、より詳細には、プラズマを利用して基板を処理する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラズマはイオンやラジカル、そして、電子などでなされたイオン化されたガス状態を言う。プラズマは非常に高い温度や、強い電界、あるいは、高周波電磁界(RF Electromagnetic Fields)によって生成される。半導体素子製造工程はプラズマを使用して基板上の薄膜を除去するアッシングまたは蝕刻工程を含む。アッシングまたは蝕刻工程はプラズマに含有されたイオン及びラジカル粒子らが基板上の膜と衝突または反応することで遂行される。
【0003】
プラズマを発生させるプラズマソースには複数のコイルで巻取されたアンテナが提供される。アンテナには高周波電力が印加される入力端と接地される終末端が形成される。アンテナの入力端はアンテナの終末端より相対的に高周波電力の大きさが強い。これに、アンテナの入力端と隣接した領域、そして、アンテナの終末端と隣接した領域の間に発生された電磁気場の強さが相異である。これに、プラズマチャンバ内で発生されたプラズマは非対称的に形成される。これは基板に作用するプラズマの非対称性を引き起こして、基板処理の工程均一度を阻害する要因で作用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】日本特許公開第 2004-509429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、効率的に基板に対してプラズマ処理を遂行することができるプラズマ発生ユニット及びこれを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0006】
また、本発明は、プラズマの非対称性を最小化することができるプラズマ発生ユニット及びこれを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0007】
また、本発明はアンテナで発生する電磁気場がプラズマチャンバの外部構造物に影響を与えることを最小化することができるプラズマ発生ユニット及びこれを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0008】
また、本発明はプラズマの発生によってプラズマチャンバが加熱されることを最小化することができるプラズマ発生ユニット及びこれを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0009】
本発明が解決しようとする課題が前述した課題らに限定されるものではなくて、言及されない課題らは本明細書及び添付された図面から本発明の属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置は前記基板を処理する処理空間を提供する工程処理部及び工程処理部上部に具備されて工程ガスからプラズマを発生させるプラズマ発生部を含むが、前記プラズマ発生部は内部に放電空間が形成されるプラズマチャンバ、前記プラズマチャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナ及び前記アンテナの外部を囲む遮蔽部材を含み、前記遮蔽部材は接地されることができる。
【0011】
一実施例によれば、前記遮蔽部材には前記遮蔽部材の上端から前記遮蔽部材の下端まで延長されるスロットが形成されることができる。
【0012】
一実施例によれば、前記スロットは複数個で提供され、前記複数個のスロットらは前記アンテナを囲む方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることができる。
【0013】
一実施例によれば、前記遮蔽部材の上下方向の長さは前記アンテナの上下方向の長さより大きいか、または対応されるように提供されることができる。
【0014】
一実施例によれば、前記プラズマ発生部は前記遮蔽部材と前記プラズマチャンバの間空間で気流を供給するファンユニットをさらに含むことができる。
【0015】
一実施例によれば、前記ファンユニットは前記遮蔽部材に設置されるが、前記スロットと重畳されない位置に設置されることができる。
【0016】
一実施例によれば、前記アンテナは前記プラズマチャンバの外部を複数回囲むコイル部で構成され、前記コイル部は前記高周波電力が印加される電力端子と接地される接地端子を有することができる。
【0017】
一実施例によれば、前記コイル部は複数のコイルを含み、前記複数のコイルらそれぞれには前記電力端子と前記接地端子が独立的に連結されることができる。
【0018】
一実施例によれば、前記プラズマ発生部は前記アンテナと前記プラズマチャンバの間に位置して、接地されるシールド部材をさらに含むことができる。
【0019】
一実施例によれば、前記遮蔽部材は上部から眺める時、円形で提供されることができる。
【0020】
一実施例によれば、前記遮蔽部材は上部から眺める時、多角形で提供されることができる。
【0021】
また、本発明はプラズマを利用して基板を処理する装置に提供されるプラズマ発生ユニットを提供する。プラズマ発生ユニットは内部に放電空間が形成されるチャンバ、前記チャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナ及び前記アンテナの外部を囲む遮蔽部材を含むが、前記遮蔽部材は接地されて前記高周波電流と反対方向に誘導電流を発生させることができる。
【0022】
一実施例によれば、前記遮蔽部材には前記遮蔽部材を、上下を貫通するスロットが形成されることができる。
【0023】
一実施例によれば、前記スロットは複数個で提供され、前記複数個のスロットらは前記アンテナが囲むは方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることができる。
【0024】
一実施例によれば、前記ユニットは前記遮蔽部材と前記チャンバの間空間で気流を供給して前記チャンバを冷却するファンユニットをさらに含むことができる。
【0025】
一実施例によれば、前記アンテナは前記チャンバの外部を複数回囲むコイル部で構成され、前記コイル部は前記高周波電力が印加される電力端子と接地される接地端子を有することができる。
【0026】
一実施例によれば、前記コイル部は複数のコイルを含み、前記複数のコイルらそれぞれには前記電力端子と前記接地端子が独立的に連結されることができる。
【0027】
一実施例によれば、前記遮蔽部材の上下方向の長さは前記アンテナの上下方向の長さより大きいか、または対応されるように提供されることができる。
【0028】
一実施例によれば、前記遮蔽部材は上部から眺める時、多角形で提供されることができる。
【0029】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置は前記基板を処理する工程処理部及び前記工程処理部上部に位置して、ガスを励起させてプラズマを発生させるプラズマ発生部を含むが、前記工程処理部は処理空間を有するハウジング及び前記処理空間に配置され、基板を支持する支持ユニットを含み、前記プラズマ発生部は内部に放電空間が形成されるプラズマチャンバ、前記プラズマチャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナ及び前記アンテナの外部を囲んで、接地される遮蔽部材を含み、前記遮蔽部材には前記遮蔽部材の上端から前記遮蔽部材の下端まで延長される少なくとも一つ以上のスロットが形成されることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施例によれば、効率的に基板に対してプラズマ処理を遂行することができる。
【0031】
また、本発明の一実施例によれば、プラズマの非対称性を最小化することができる。
【0032】
また、本発明の一実施例によれば、アンテナで発生する電磁気場がプラズマチャンバの外部構造物に影響を与えることを最小化することができる。
【0033】
また、本発明の一実施例によれば、プラズマの発生によってプラズマチャンバが加熱されることを最小化することができる。
【0034】
本発明の効果が前述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる図面である。
図2図1の基板処理装置のプロセスチャンバのうちでプラズマ処理工程を遂行するプロセスチャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図3図2の一実施例による遮蔽部材を上部から眺めた姿を概略的に見せてくれる図面である。
図4図2の一実施例による遮蔽部材の斜視図である。
図5図2の一実施例によるアンテナと遮蔽部材で電流が流れる姿を概略的に見せてくれる図面である。
図6図2のプロセスチャンバ内部でプラズマが形成された姿を上部から眺めた図面である。
図7図2の他の実施例による遮蔽部材の斜視図である。
図8図2の他の実施例による遮蔽部材を上部から眺めた姿を概略的に見せてくれる図面である。
図9】同じく、図2の他の実施例による遮蔽部材を上部から眺めた姿を概略的に見せてくれる図面である。
図10】同じく、図2の他の実施例による遮蔽部材を上部から眺めた姿を概略的に見せてくれる図面である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施例を添付された図面らを参照してより詳細に説明する。本発明の実施例はさまざまな形態で変形されることができるし、本発明の範囲が以下で詳述する実施例によって限定されられることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での構成要素の形状などはより明確な説明を強調するために誇張されたものである。
【0037】
以下では図1乃至図10を参照して本発明の実施例に対して詳しく説明する。
【0038】
図1は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる図面である。図1を参照すれば、基板処理装置1は前方端部モジュール(Equipment Front End Module、EFFM)20及び処理モジュール30を有する。前方端部モジュール20と処理モジュール30は一方向に配置される。以下では、前方端部モジュール20と処理モジュール30が配列された方向を第1方向11と定義する。また、第1方向11と垂直な方向を第2方向12と定義し、第1方向11と第2方向12に対してすべて垂直な方向を第3方向13と定義する。
【0039】
前方端部モジュール20はロードポート(Load Port)21及び移送フレーム23を有する。ロードポート21は第1方向11で前方端部モジュール20の前方に配置される。ロードポート21は支持部22を有する。支持部22は複数個で提供されることができる。それぞれの支持部22は第2方向12で一列配置されることができる。それぞれの支持部22は工程に提供される基板(W)及び工程処理が完了された基板(W)が収納されたキャリア(C)(例えば、カセット、FOUPなど)が安着される。
【0040】
移送フレーム23はロードポート21と処理モジュール30との間に配置される。移送フレーム23は内部空間を有することができる。移送フレーム23の内部空間にはロードポート21と第1移送ロボット25が配置されることができる。第1移送ロボット25はロードポート21と処理モジュール30の間に基板(W)を移送することができる。第1移送ロボット25は第2方向12に具備された移送レール27に沿って移動してキャリア(C)と処理モジュール30との間に基板(W)を移送することができる。
【0041】
処理モジュール30はロードロックチャンバ40、トランスファーチャンバ50、そして、プロセスチャンバ60を含むことができる。
【0042】
ロードロックチャンバ40は移送フレーム23に隣接するように配置される。例えば、ロードロックチャンバ40はトランスファーチャンバ50と前方端部モジュール20との間に配置されることができる。ロードロックチャンバ40は工程に提供される基板(W)がプロセスチャンバ60に移送される前、または工程処理が完了された基板(W)が前方端部モジュール20に移送される前に待機する空間を提供する。
【0043】
トランスファーチャンバ50はロードロックチャンバ40に隣接するように配置される。トランスファーチャンバ50は上部から眺める時、多角形の胴体を有することができる。例えば、トランスファーチャンバ50は上部から眺める時、五角形の胴体を有することができる。胴体外側にはロードロックチャンバ40と複数個のプロセスチャンバ60らが胴体の周りに沿って配置されることができる。胴体の各側壁には基板(W)が出入りする通路(図示せず)が形成されることができる。通路(図示せず)はトランスファーチャンバ50とロードロックチャンバ40またはプロセスチャンバ60らを連結することができる。各通路(図示せず)には通路(図示せず)を開閉して内部を密閉させるドア(図示せず)が提供されることができる。
【0044】
トランスファーチャンバ50の内部空間にはロードロックチャンバ40とプロセスチャンバ60らの間に基板(W)を移送する第2移送ロボット55が配置される。第2移送ロボット55はロードロックチャンバ40で待機する処理されない基板(W)をプロセスチャンバ60に移送することができる。第2移送ロボット55は工程処理が完了された基板(W)をロードロックチャンバ40に移送することができる。また、第2移送ロボット55は複数個のプロセスチャンバ60らに基板(W)を順次に提供するためにプロセスチャンバ60の間に基板(W)を移送することができる。
【0045】
一例で、図1のようにトランスファーチャンバ50が五角形の胴体を有する時、前方端部モジュール20と隣接した側壁にはロードロックチャンバ40がそれぞれ配置され、残り側壁にはプロセスチャンバ60らが連続して配置されることができる。但し、前述した例に限定されるものではなくて、トランスファーチャンバ60の形状はこれに限定されないで、要求される工程モジュールによって多様な形態で変形されて提供されることができる。
【0046】
プロセスチャンバ60はトランスファーチャンバ50の周りに沿って配置される。プロセスチャンバ60は複数個提供されることができる。それぞれのプロセスチャンバ60内では基板(W)に対する工程処理が進行される。プロセスチャンバ60は第2移送ロボット55から基板(W)の移送を受けて工程処理し、工程処理が完了された基板(W)を第2移送ロボット55に提供する。
【0047】
それぞれのプロセスチャンバ60で進行される工程処理はお互いに相異であることがある。プロセスチャンバ60が遂行する工程は基板(W)を利用して半導体素子、またはディスプレイパネルを生産する過程のうちで一工程であることがある。基板処理装置1によって処理される基板(W)は半導体素子や平板ディスプレイ(FPDと、Flat Panel Display)及びその他に薄膜が回路パターンが形成された品物の製造に利用される基板(W)をすべて含む包括的な概念である。例えば、基板(W)はシリコンウェハー、硝子基板または有機基板などであることができる。
【0048】
図2は、図1の基板処理装置のプロセスチャンバのうちでプラズマ処理工程を遂行するプロセスチャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。以下では、プロセスチャンバ60でプラズマを利用して基板(W)を処理する工程を遂行するものを例で挙げて説明する。
【0049】
図2を参照すれば、プロセスチャンバ60はプラズマを利用して基板(W)上に所定の工程を遂行することができる。例えば、プロセスチャンバ60は基板(W)上の薄膜を蝕刻またはアッシング(Ashing)できる。薄膜はポリシルリコンマック、酸化膜、そして、シリコン窒化膜など多様な種類の膜であることができる。選択的に、薄膜は自然酸化膜や化学的作用に生成された酸化膜であることができる。
【0050】
プロセスチャンバ60は工程処理部100、排気部200、プラズマ発生部300、そして、拡散部400を含むことができる。
【0051】
工程処理部100は基板(W)が置かれ、基板(W)に対する処理が遂行される処理空間101を提供する。後述するプラズマ発生部300で工程ガスを放電させてプラズマを生成し、生成されたプラズマを工程処理部100の処理空間101で供給する。工程処理部100の内部に泊まる工程ガス及び/または基板(W)を処理する過程で発生した反応副産物などは後述する排気部200を通じてプロセスチャンバ60の外部に排出される。これにより、工程処理部100の内部圧力を設定圧力で維持することができる。
【0052】
工程処理部100はハウジング110、支持ユニット120、バッフル130、そして、排気バッフル140を含むことができる。
【0053】
ハウジング110は内部に基板(W)が処理される処理空間を有する。ハウジング110の外壁は導体に提供されることができる。一例で、ハウジング110の外壁はアルミニウムを含む金属材質で提供されることができる。一実施例によれば、ハウジング110は接地されることができる。ハウジング110の上部は開放されることができる。ハウジング110の開放された上部は後述する拡散チャンバ410と連結されることができる。ハウジング110の側壁には開口(図示せず)が形成されることができる。開口(図示せず)はドア(図示せず)のような開閉部材によって開閉されることができる。基板(W)はハウジング110の側壁に形成された開口(図示せず)を通じてハウジング110の内部で出入りする。
【0054】
また、ハウジング110の底面には排気ホール112が形成されることができる。排気ホール112は処理空間101を流動する工程ガス及び/または副産物を処理空間101の外部に排気することができる。排気ホール112は後述する排気部200に含まれる構成らと連結されることができる。
【0055】
支持ユニット120は処理空間101内部に位置する。支持ユニット120は処理空間101で基板(W)を支持する。支持ユニット120は支持プレート122と支持軸124を含むことができる。
【0056】
支持プレート122は対象物を固定及び/または支持することができる。支持プレート122は基板(W)を固定及び/または支持することができる。支持プレート122は上部から眺める時、概して円盤形状で提供されることができる。支持プレート122は支持軸124によって支持される。支持プレート122は外部電源(図示せず)と連結されることができる。支持プレート122は外部電源(図示せず)で印加された電力によって静電気を発生させることができる。発生された静電気が有する静電気力は基板(W)を支持プレート122の上面に固定させることができる。但し、これに限定されるものではなくて、支持プレート122は機械的クランピングなどの物理的方式、または真空吸着方式で基板(W)を固定及び/または支持することができる。
【0057】
支持軸124は対象物を移動させることができる。支持軸124は基板(W)を上下方向に移動させることができる。例えば、支持軸124は支持プレート122と結合され、支持プレート122を昇下降させて支持プレート122の上面に安着された基板(W)を上下移動させることができる。
【0058】
バッフル130は後述するプラズマ発生部300で発生するプラズマを処理空間101に均一に伝達することができる。バッフル130はプラズマ発生部300で発生されて拡散部400内部で流れるプラズマを処理空間101に均一に分配することができる。
【0059】
バッフル130は工程処理部100とプラズマ発生部300との間に配置されることができる。バッフル130は支持ユニット120と拡散部400との間に配置されることができる。例えば、バッフル130は支持プレート122の上部に配置されることができる。
【0060】
バッフル130は板形状を有することができる。バッフル130は上部から眺める時、概して円盤形状を有することができる。バッフル130は上部から眺める時、支持プレート122の上面と重畳されるように配置されることができる。
【0061】
バッフル130にはバッフルホール132が形成される。バッフルホール132は複数個で提供されることができる。バッフルホール132らはお互いに離隔されるように提供されることができる。例えば、バッフルホール132らは均一なプラズマ(または、ラジカル)の供給のためにバッフル130の同心の円周上に一定間隔で離隔されるように形成されることができる。複数のバッフルホール132らはバッフル130の上端から下端まで貫通することができる。複数のバッフルホール132らはプラズマ発生ユニット330で発生されたプラズマが処理空間101に流動する通路で機能することができる。
【0062】
バッフル130の表面は酸化処理されたアルミニウム材質で提供されることができる。バッフル130はハウジング110の上部壁に電気的に連結されることができる。選択的に、バッフル130は独立的に接地されることができる。バッフル130が接地されることで、バッフルホール132を通過するプラズマに含まれるイオンを捕獲することができる。例えば、プラズマに含まれる電子またはイオンなどのような荷電粒子はバッフル130に閉じこめられ、プラズマに含まれるラジカルなどのように電荷をたたえない中性粒子はバッフルホール132を通過して処理空間101に供給されることができる。
【0063】
前述した本発明の一実施例によるバッフル130は厚さを有する円盤形状で提供されるものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、バッフル130は上部から眺める時、概して円形状を有するが、断面から眺める時、その上面の高さが縁領域から中心領域に行くほど高くなる形状を有することもできる。一例で、バッフル130は断面から眺める時、その上面が縁領域から中心領域に行くほど上向き傾く形状を有することができる。これに、プラズマ発生ユニット330から発生されたプラズマはバッフル130の傾いた断面に沿って処理空間101の縁領域に流動することができる。
【0064】
排気バッフル140は処理空間101を流動するプラズマを領域別に均一に排気させる。また、排気バッフル140は処理空間101内で流動するプラズマの残留時間を調節することができる。排気バッフル140は上部から眺める時、環形のリング形状を有する。排気バッフル140は処理空間101内でハウジング110の内側壁と支持ユニット120との間に位置することができる。
【0065】
排気バッフル140には複数の排気ホール142らが形成される。複数の排気ホール142らは排気バッフル140の上面と下面を貫通する貫通ホールで提供される。排気ホール142らは上下方向を向けるように提供されることができる。排気ホール142らは排気バッフル140の円周方向に沿ってお互いに離隔されるように配列される。排気バッフル140を通過した反応副産物はハウジング110の底面に形成された排気ホール112、そして、後述する排気ライン210を通じてプロセスチャンバ60の外部に排出される。
【0066】
排気部200は処理空間101の工程ガス及び/または工程副産物などの不純物を外部に排気する。排気部200は基板(W)を処理する過程で発生する不純物とパーティクルなどをプロセスチャンバ60の外部に排気することができる。排気部200は排気ライン210と減圧部材220を含むことができる。
【0067】
排気ライン210は処理空間101に泊まる反応副産物がプロセスチャンバ60の外部に排出される通路で機能する。排気ライン210の一端はハウジング110の底面に形成された排気ホール112と連通される。排気ライン210の他端は陰圧を提供する減圧部材220と連結される。
【0068】
減圧部材220は処理空間101に陰圧を提供する。減圧部材220は処理空間101に残留する工程副産物、工程ガスまたはプラズマなどをハウジング110の外部に排出することができる。また、減圧部材220は処理空間101の圧力が既設定された圧力で維持されるように処理空間101の圧力を調節することができる。減圧部材220はポンプに提供されることができる。但し、これに限定されるものではなくて、減圧部材220は陰圧を提供する公知された装置で多様に変形されて提供されることができる。
【0069】
プラズマ発生部300は工程処理部100の上部に位置することができる。また、プラズマ発生部300は後述する拡散部400の上部に位置することができる。工程処理部100、拡散部400、そして、プラズマ発生部300は第3方向13に沿って地面から順次に配置されることができる。プラズマ発生部300はハウジング110と拡散部400から分離されることができる。プラズマ発生部300と拡散部400が結合された位置にはシーリング部材(図示せず)が提供されることができる。
【0070】
プラズマ発生部300はプラズマチャンバ310、ガス供給ユニット320、そして、プラズマ発生ユニット330を含むことができる。
【0071】
プラズマチャンバ310は内部に放電空間301を有する。放電空間301は後述するガス供給ユニット320から供給された工程ガスを励起させてプラズマを形成する空間で機能する。プラズマチャンバ310は上面と下面が開放された形状を有することができる。一例で、プラズマチャンバ310は上面と下面が開放された円筒形状を有することができる。プラズマチャンバ310はセラミックス材質または酸化アルミニウム(AlO)を含む材質で提供されることができる。プラズマチャンバ310の上端はガス供給ポート315によって密閉される。ガス供給ポート315は後述するガス供給管322と連結される。プラズマチャンバ310の下端は後述する拡散チャンバ410の上端と連結されることができる。
【0072】
ガス供給ユニット320はガス供給ポート315に工程ガスを供給する。ガス供給ユニット320はガス供給ポート315を通じて放電空間301に工程ガスを供給する。放電空間301に供給された工程ガスは後述する拡散空間401とバッフルホール132を経って処理空間101に均一に分配されることができる。
【0073】
ガス供給ユニット320はガス供給管322とガス供給源324を含むことができる。ガス供給管322の一端はガス供給ポート315と連結され、ガス供給管322の他端はガス供給源324と連結される。ガス供給源324は工程ガスを貯蔵及び/または供給するソースに機能する。ガス供給源324が貯蔵及び/または供給する工程ガスはプラズマ生成のためのガスであることができる。一例で、工程ガスは二フッ化メタン(CHF、Difluoromethane)、窒素(N)、及び/または酸素(O)を含むことができる。選択的に、工程ガスは四フッ化炭素(CF、Tetrafluoromethane)、フッ素(Fluorine)及び/または水素(Hydrogen)をさらに含むことができる。
【0074】
プラズマ発生ユニット330はガス供給ユニット320から供給された工程ガスを励起させて放電空間301にプラズマを生成する。プラズマ発生ユニット330は放電空間301に高周波電力を印加して放電空間301に供給された工程ガスを励起させる。プラズマ発生ユニット330はアンテナ340、電源モジュール350、遮蔽部材360、そして、シールド部材370を含むことができる。アンテナ340と電源モジュール350は放電空間301にプラズマを発生させるプラズマソースで機能することができる。
【0075】
アンテナ340は誘導結合型プラズマ(ICP)アンテナであることができる。アンテナ340はプラズマチャンバ310の外部でプラズマチャンバ310を複数回巻くコイル部342で構成されることができる。コイル部342はプラズマチャンバ310の外部を囲むことができる。コイル部342はプラズマチャンバ310の外部を螺旋形で複数回巻くことができる。コイル部342は放電空間301に対応する領域でプラズマチャンバ310に巻かれることができる。
【0076】
例えば、コイル部342はプラズマチャンバ310の上端から下端までと対応される上下方向の長さを有することができる。例えば、コイル部342の一端はプラズマチャンバ310の正断面から眺める時、プラズマチャンバ310の上部領域と対応される高さに提供されることができる。また、コイル部342の他端はプラズマチャンバ310の正断面から眺める時、プラズマチャンバ310の下部領域と対応される高さに提供されることができる。
【0077】
コイル部342には電力端子345と接地端子346が形成されることができる。電力端子345には後述する電源351が連結されることができる。電源351から供給された高周波電力は電力端子345を通じてコイル部342に印加されることができる。接地端子346は接地ラインと連結されることができる。接地端子346はコイル部342を接地させることができる。たとえ図示されなかったが、接地端子346と連結された接地ラインにはキャパシタ(Capacitor、図示せず)が設置されることができる。接地ラインに設置されるキャパシタ(図示せず)は可変素子であることができる。接地ラインに設置されるキャパシタ(図示せず)は容量が変更される可変キャパシタで提供されることができる。選択的に、接地ラインに設置されるキャパシタ(図示せず)は容量が固定された固定キャパシタで提供されることもできる。
【0078】
電力端子345はコイル部342の全体長さの1/2に該当する支点に形成されることができる。また、コイル部342の一端と他端には接地端子346が形成されることができる。但し、これに限定されるものではなくて、電力端子345と接地端子346はコイル部342の多様な位置に変更されて形成されることができる。例えば、コイル部342に形成される電力端子345はコイル部342の一端に形成され、コイル部342に形成される接地端子346はコイル部342の他端に形成されることもできる。
【0079】
前述した例では説明の便宜のために、コイル部342が単数のコイルでプラズマチャンバ310の外部を囲んで、コイル部342に電力端子345と接地端子346が形成されるものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
【0080】
例えば、本発明の一実施例によるコイル部342は第1コイル部343と第2コイル部344で構成されることができる。第1コイル部343と第2コイル部344はそれぞれプラズマチャンバ310の外部を螺旋形状で囲むように提供されることができる。第1コイル部343と第2コイル部344はプラズマチャンバ310の外部をお互いに交差しながら囲むように提供されることができる。また、第1コイル部343と第2コイル部344にはそれぞれ電力端子345と接地端子346が独立的に形成されることができる。第1コイル部343と第2コイル部344に印加される高周波電力の大きさが相異なことがある。これに、第1コイル部343と隣接したプラズマチャンバ310の一領域と第2コイル部344と隣接したプラズマチャンバ310の他の領域で発生するプラズマの大きさが相異に提供されることがある。
【0081】
電源モジュール350は電源351、電源スイッチ(図示せず)、そして、整合器352を含むことができる。電源351はアンテナ340に電力を印加する。電源351はアンテナ340に高周波電力を印加することができる。電源スイッチ(図示せず)のオン/オフによってアンテナ340に電力が印加されることができる。アンテナ340に印加された高周波電力はコイル部342で高周波電流を発生させる。アンテナ340に印加された高周波電流は放電空間301に誘導電場を形成することができる。放電空間301に供給される工程ガスは誘導電場からイオン化に必要なエネルギーを得てプラズマ状態で励起されることができる。
【0082】
整合器352は電源351からアンテナ340に印加される高周波電力に対する整合を遂行することができる。整合器352は電源351の出力端に連結されて電源351側の出力インピーダンスと入力インピーダンスを整合させることができる。
【0083】
前述した本発明の一実施例による電源モジュール350は、電源351、電源スイッチ(図示せず)、そして、整合器352を含むものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。本発明の一実施例による電源モジュール350はキャパシタ(Capacitor、図示せず)をさらに含むことができる。キャパシタ(図示せず)は可変素子であることができる。キャパシタ(図示せず)は容量が変更される可変キャパシタで提供されることができる。選択的に、キャパシタ(図示せず)は容量が固定された固定キャパシタで提供されることもできる。
【0084】
図3は、図2の一実施例による遮蔽部材を上部から眺めた姿を概略的に見せてくれる図面である。図4は、図2の一実施例による遮蔽部材の斜視図である。
【0085】
以下では図2乃至図4を参照して本発明の一実施例による遮蔽部材に対して詳しく説明する。図2乃至図4を参照すれば、遮蔽部材360はプラズマチャンバ310の外部に配置されることができる。遮蔽部材360はアンテナ340の外部を囲むように形成されることができる。遮蔽部材360の上下方向の長さはアンテナ340の上下方向の長さと対応されることができる。選択的に、遮蔽部材360の上端から下端までの長さはアンテナ340の上端からアンテナ340の下端までの長さより大きく提供されることができる。例えば、遮蔽部材360の上端はアンテナ340の上端より上に位置することができる。また、遮蔽部材360の下端はアンテナ340の下端より下に位置することができる。
【0086】
遮蔽部材360は金属の材質で形成されることができる。遮蔽部材360は接地される。遮蔽部材360が接地されることで、遮蔽部材360にはアンテナ340に流れる高周波電流の方向(例えば、時計方向)と反対方向(例えば、反時計方向)に誘導電流が形成されることができる。これに、遮蔽部材360によってアンテナ340に流れる高周波電流から発生される電磁気場が遮蔽部材360の外部に流出されることを遮られることができる。例えば、アンテナ340で発生される電磁気場はプラズマチャンバ310の内部の放電空間301だけに流入され、遮蔽部材360の外部に流出されない。これにより、遮蔽部材360の外部に存在する、そして基板処理装置1の有する構成らが電磁気場によって損傷されることを最小化することができる。
【0087】
遮蔽部材360は多角形の形状を有することができる。一例で、遮蔽部材360は正断面から眺める時、八角形の形状を有することができる。遮蔽部材360の側壁にはスロット362が形成される。スロット362は遮蔽部材360の一側壁で長さ方向が遮蔽部材360の長さ方向と対応される方向に形成されることができる。例えば、スロット362は上下方向に形成されることができる。スロット362は遮蔽部材360の上端から下端まで延長されて形成されることができる。
【0088】
スロット362は少なくとも一つ以上が形成されることができる。例えば、スロット362は遮蔽部材360の一側壁に複数個形成されることができる。一例で、図3のようにスロット362は遮蔽部材360の一側壁に2個形成されることができる。工程の必要によって図3と異なり、スロット362は遮蔽部材360の一側壁に3以上の整数で形成されることができる。複数個のスロット362らは遮蔽部材360の周り方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることができる。例えば、複数個のスロット362らはアンテナ340を囲む方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることができる。
【0089】
再び図2を参照すれば、シールド部材370はファラデーシールド(Faraday Shield)に提供されることができる。シールド部材370はプラズマチャンバ310の外側に設置されることができる。シールド部材370はプラズマチャンバ310とアンテナ340との間に位置することができる。シールド部材370はプラズマチャンバ310の外側壁に設置されることができる。シールド部材370はリング形状で形成されることができる。シールド部材370の上下方向の長さはアンテナ340の上下方向の長さと同じであるか、またはアンテナ340の上下方向の長さより大きく提供されることができる。シールド部材370は接地されることができる。シールド部材370は金属を含む材質で提供されることができる。シールド部材370はアンテナ340に印加される高周波電力が放電空間301で発生するプラズマに直接的に露出されることを最小化させることができる。
【0090】
拡散部400はプラズマ発生部300で発生されたプラズマを処理空間101に拡散させることができる。拡散部400は拡散チャンバ410を含むことができる。拡散チャンバ410は内部に拡散空間401を有する。拡散空間401は放電空間301で発生されたプラズマを拡散させることができる。拡散空間401は処理空間101と放電空間301をお互いに連結し、放電空間301で発生されたプラズマを処理空間101に流動させる通路で機能する。
【0091】
拡散チャンバ410は概して逆漏斗形状で提供されることができる。拡散チャンバ410は上端から下端に行くほど直径が大きくなる形状を有することができる。拡散チャンバ410の内周面は不導体で形成されることができる。例えば、拡散チャンバ410の内周面は石英(Quartz)を含む材質で提供されることができる。
【0092】
拡散チャンバ410はハウジング110とプラズマチャンバ310との間に位置される。拡散チャンバ410の上端はプラズマチャンバ310の下端と連結されることができる。拡散チャンバ410の上端とプラズマチャンバ310の下端との間にはシーリング部材(図示せず)が提供されることができる。
【0093】
図5は、図2の一実施例によるアンテナと遮蔽部材で電流が流れる姿を概略的に見せてくれる図面である。図6は、図2のプロセスチャンバ内部でプラズマが形成された姿を上部から眺めた図面である。以下では、図5及び図6を参照して本発明の一実施例による遮蔽部材とアンテナの電流の流れによってプラズマチャンバで発生されるプラズマの流動に対して詳しく説明する。
【0094】
以下では説明の便宜のために、遮蔽部材360に第1スロット363と第2スロット364が形成され、第1スロット363は電力端子345と隣接した位置に配置され、第2スロット364は接地端子346と隣接した位置に配置されるものを例に挙げて説明する。また、第1スロット363が形成された領域と隣接した放電空間301内の領域をA領域と定義し、A領域から時計方向に順次にB領域、C領域、そして、D領域で放電空間301が区画されることで定義する。
【0095】
図5を参照すれば、アンテナ340には電源351から供給された高周波電力による高周波電流が流れる。例えば、図5のように、アンテナ340に流れる高周波電流は時計方向に流れることができる。また、遮蔽部材360は接地されるので、遮蔽部材360の内部にはアンテナ340に流れる高周波電流と反対方向に誘導電流が流れる。例えば、図5のように、遮蔽部材360の内部には反時計方向に誘導電流が流れる。
【0096】
遮蔽部材360に形成される誘導電流はスロット362が形成された部分には流れることができない。これに、スロット362が形成された部分では遮蔽部材360の誘導電流によってアンテナ340を流れる高周波電流に干渉が発生しないので、スロット362が形成された部分でアンテナ340から発生されて放電空間301に作用する電磁気場の強さはスロット362が形成されない部分でアンテナ340から発生される電磁気場の強さと比べる時相対的に強いことがある。例えば、第1スロット363が形成された部分と対応されるアンテナ340で発生される電磁気場の強さはスロット362が形成されない部分と対応されるアンテナ340で発生される電磁気場の強さと比べて相対的に強い。
【0097】
例えば、図5及び図6のように、第1スロット363が形成された部分と対応される放電空間301のA領域で発生される電磁気場の強さは、スロット362が形成されない放電空間301のB領域とD領域で発生される電磁気場の強さに比べて相対的に強い。これに、第1スロット363が形成された部分と隣接した放電空間301のA領域で発生されるプラズマの密度もB領域とD領域で発生されるプラズマ密度に比べて相対的に高い。
【0098】
また、図5及び図6のように、第2スロット364が形成された部分と対応される放電空間301のC領域で発生される電磁気場の強さはスロット362が形成されない放電空間301のB領域とD領域で発生される電磁気場の強さに比べて相対的に強い。これに、第2スロット364が形成された部分と隣接した放電空間301のC領域で発生されるプラズマの密度もB領域とD領域で発生されるプラズマの密度に比べて相対的に高い。
【0099】
一般に、アンテナ340には高周波電力が印加される入力端(例えば、電力端子345)と接地される終末端(例えば、接地端子346)が形成される。アンテナ340の入力端はアンテナ340の終末端より相対的に高周波電力の大きさが強い。これに、アンテナ340の入力端と隣接した領域に位置する放電空間301に作用する電磁気場の強さはアンテナ340の終末端と隣接した領域に位置する放電空間301に作用する電磁気場の強さより相対的に強い。これに、放電空間301内部でプラズマの強さの差が発生する。これはプラズマが基板(W)にお互いに異なる大きさと作用する結果につながって、基板処理工程の均一度を阻害する要因で作用する。
【0100】
本発明の前述した一実施例によれば、遮蔽部材360によってアンテナ340に流れる高周波電流から発生される電磁気場が遮蔽部材360の外部に流出されることを遮られることができる。延いては、遮蔽部材360にスロット362を形成することで、スロット362が形成された部分と隣接した領域とスロット362が形成されない部分と隣接した領域で発生される電磁気場の強さを調節することができる。すなわち、スロット362が形成された部分と隣接した放電空間301では電磁気場の強さを相対的に強く調節することができるし、スロット362が形成されない部分と隣接した放電空間301では電磁気場の強さを相対的に弱く調節することができる。これに、アンテナ340の入力端と終末端の構造的限界から発現される放電空間301に発生されたプラズマの不均一度を最小化することができる。これにより、基板(W)上に均一にプラズマが作用するようにすることで、基板処理工程の均一度を向上させることができる。
【0101】
前述した本発明の一実施例による遮蔽部材360は八角形の形状を有するものを例に挙げて説明した。但し、これに限定されるものではなくて、一実施例による遮蔽部材360は四角形、六角形などの多様な多角形の形状で変形されて形成されることができる。
【0102】
また、前述した本発明の一実施例によるプラズマ発生ユニット330はシールド部材370を含むものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一実施例によるプラズマ発生ユニット330にはシールド部材370が提供されないこともある。
【0103】
以下では、本発明の他の実施例による遮蔽部材に対して詳しく説明する。以下で説明する一実施例による遮蔽部材は追加的に説明する場合外には前述した遮蔽部材と大部分類似に提供される。これに、内容の重複を避けるために重複される構成に対する説明は省略する。
【0104】
図7は、図2の他の実施例による遮蔽部材の斜視図である。本発明の一実施例による遮蔽部材360にはスロット362が形成されることができる。スロット362は遮蔽部材360の一側面に形成されることができる。スロット362は遮蔽部材の上端と下端との間に形成されることができる。スロット362の長さ方向は遮蔽部材の上下長さ方向に沿って形成されることができる。スロット362の上端はアンテナ340の上端と対応される高さに形成されることができる。スロット362の下端はアンテナ340の下端と対応される高さに形成されることができる。
【0105】
また、スロット362は少なくとも一つ以上が提供されることができる。例えば、スロット362は複数個提供されることができる。複数個のスロット362らは遮蔽部材360の周り方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることができる。複数個のスロット362らは放電空間301で形成されるプラズマの流動によって、放電空間301に形成されるプラズマの強さが相対的に弱い領域と対応される遮蔽部材360の一側面に形成されることができる。
【0106】
図8乃至図10は、図2の他の実施例による遮蔽部材を上部から眺めた姿を概略的に見せてくれる図面である。図8を参照すれば、本発明の一実施例による遮蔽部材360はファンユニット380をさらに含むことができる。ファンユニット380は遮蔽部材360に設置されることができる。ファンユニット380は遮蔽部材360の一側面に設置されることができる。
【0107】
ファンユニット380は少なくとも一つ以上で提供される。例えば、ファンユニット380は複数個提供されることができる。ファンユニット380は遮蔽部材360に形成されたスロット362と重畳されない領域に形成される。例えば、遮蔽部材360の側面のうちでスロット362が形成された側面にはファンユニット380が設置されないこともある。また、遮蔽部材360の側面のうちでファンユニット380が設置された側面にはスロット362が設置されないこともある。
【0108】
ファンユニット380はプラズマチャンバ310の外側壁を向ける方向に気流を供給することができる。例えば、ファンユニット380はプラズマチャンバ310と遮蔽部材360が形成した間空間に気流を供給することができる。ファンユニット380は間空間で温度と湿度が調節された気流を供給することができる。
【0109】
ファンユニット380は間空間の温度が過度に高くなることを防止することができる。ファンユニット380は間空間の温度が過度に高くなることを防止することができるクーラー(Cooler)の機能をすることができる。例えば、ファンユニット380はアンテナ340に印加される高周波電力によってアンテナ340に発生される熱を冷却させることができる。これに、アンテナ340からプラズマチャンバ310に熱が伝達されることを最小化することができる。
【0110】
図9を参照すれば、複数個のスロット362らはアンテナ340に形成された電力端子345及び接地端子346と離隔された位置に形成されることができる。例えば、電力端子345と接地端子346を連結した仮想の直線上にはスロット362らが形成されないこともある。また、スロット362らが形成されない遮蔽部材360の側面には複数のファンユニット380が設置されることができる。
【0111】
図10を参照すれば、遮蔽部材360は上部から眺める時、円形で形成されることができる。例えば、遮蔽部材360は概して円筒形状で提供されることができる。円筒形状の遮蔽部材360はプラズマチャンバ310の外部を囲むアンテナ340の外側に配置されることができる。
【0112】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著述した開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。前述した実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0113】
20 前方端部モジュール
30 処理モジュール
60 プロセスチャンバ
100 工程処理部
200 排気部
300 プラズマ発生部
310 プラズマチャンバ
320 ガス供給ユニット
330 プラズマ発生ユニット
340 アンテナ
350 電源モジュール
360 遮蔽部材
362 スロット
370 シールド部材
380 ファンユニット
400 拡散部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
前記基板を処理する処理空間を提供する工程処理部と、及び
前記工程処理部上部に具備されて工程ガスからプラズマを発生させるプラズマ発生部を含
前記プラズマ発生部は、
内部に放電空間が形成されるプラズマチャンバと、
前記プラズマチャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナと、及び
前記アンテナの外部を囲む遮蔽部材を含み、
前記遮蔽部材は接地され
前記遮蔽部材には、
前記遮蔽部材の上端から前記遮蔽部材の下端まで延長される少なくとも一つのスロットが形成され、
前記スロットが形成された部分に隣接した前記放電空間の領域と、前記スロットが形成されない部分に隣接した前記放電空間の領域で、発生される電磁気場の強さを調節することを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記スロットは複数個で提供され、
前記複数個のスロットらは前記アンテナを囲む方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記遮蔽部材の上下方向の長さは、
前記アンテナの上下方向の長さより大きいか、または対応されるように提供されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記プラズマ発生部は、
前記遮蔽部材と前記プラズマチャンバの間空間に気流を供給するファンユニットをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記ファンユニットは、
前記遮蔽部材に設置されるが、前記スロットと重畳されない位置に設置されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記アンテナは、
前記プラズマチャンバの外部を複数回囲むコイル部で構成され、
前記コイル部は、
高周波電力が印加される電力端子と接地される接地端子を有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記コイル部は複数のコイルを含み、
前記複数のコイルらそれぞれには、
前記電力端子と前記接地端子が独立的に連結されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記プラズマ発生部は、
前記アンテナと前記プラズマチャンバとの間に位置し、接地されるシールド部材をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記遮蔽部材は、
上部から眺める時、円形で提供されることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記遮蔽部材は、
上部から眺める時、多角形で提供されることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項11】
プラズマを利用して基板を処理する装置に提供されるプラズマ発生ユニットにおいて、
内部に放電空間が形成されるチャンバと、
前記チャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナと、及び
前記アンテナの外部を囲む遮蔽部材を含むが、
前記遮蔽部材は、
接地されて前記高周波電流と反対方向に誘導電流を発生させ
前記遮蔽部材には、
前記遮蔽部材の上端から前記遮蔽部材の下端まで延長される少なくとも一つのスロットが形成され、
前記スロットが形成された部分に隣接した前記放電空間の領域と、前記スロットが形成されない部分に隣接した前記放電空間の領域で、発生される電磁気場の強さを調節することを特徴とするプラズマ発生ユニット。
【請求項12】
前記スロットは複数個で提供され、
前記複数個のスロットらは前記アンテナが囲まれた方向に沿ってお互いに離隔されるように配置されることを特徴とする請求項11に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項13】
前記ユニットは、
前記遮蔽部材と前記チャンバの間空間に気流を供給して前記チャンバを冷却するファンユニットをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項14】
前記アンテナは、
前記チャンバの外部を複数回囲むコイル部で構成され、
前記コイル部は、
高周波電力が印加される電力端子と接地される接地端子を有することを特徴とする請求項11に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項15】
前記コイル部は複数のコイルを含み、
前記複数のコイルらそれぞれには、
前記電力端子と前記接地端子が独立的に連結されることを特徴とする請求項14に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項16】
前記遮蔽部材の上下方向の長さは、
前記アンテナの上下方向の長さより大きいか、または対応されるように提供されることを特徴とする請求項11に記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項17】
前記遮蔽部材は、
上部から眺める時、多角形で提供されることを特徴とする請求項11乃至請求項16のうちで何れか一つに記載のプラズマ発生ユニット。
【請求項18】
基板を処理する装置において、
前記基板を処理する工程処理部と、及び
前記工程処理部上部に位置し、ガスを励起させてプラズマを発生させるプラズマ発生部を含
前記工程処理部は、
処理空間を有するハウジングと、及び
前記処理空間に配置され、基板を支持する支持ユニットを含み、
前記プラズマ発生部は、
内部に放電空間が形成されるプラズマチャンバと、
前記プラズマチャンバの外部を囲んで、高周波電流が流れるアンテナと、及び
前記アンテナの外部を囲んで、接地される遮蔽部材を含み、
前記遮蔽部材には、
前記遮蔽部材の上端から前記遮蔽部材の下端まで延長される少なくとも一つのスロットが形成され
前記スロットが形成された部分に隣接した前記放電空間の領域と、前記スロットが形成されない部分に隣接した前記放電空間の領域で、発生される電磁気場の強さを調節することを特徴とする基板処理装置。