(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099075
(43)【公開日】2023-07-11
(54)【発明の名称】ポートおよびチューブホルダ組立体取り付け装置のためのシステムならびに使用方法
(51)【国際特許分類】
B65B 3/06 20060101AFI20230704BHJP
B65B 61/00 20060101ALI20230704BHJP
B65D 33/36 20060101ALI20230704BHJP
【FI】
B65B3/06
B65B61/00
B65D33/36
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072261
(22)【出願日】2023-04-26
(62)【分割の表示】P 2020545761の分割
【原出願日】2019-02-19
(31)【優先権主張番号】62/637,462
(32)【優先日】2018-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514078933
【氏名又は名称】ライフ テクノロジーズ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トリスタン ワイズ
(72)【発明者】
【氏名】シャルル ローズ
(57)【要約】
【課題】物体を拘束するための位置決め装置および支持体内に物体を位置決めするための方法の提供。
【解決手段】ガイドを含むベースプレートの受入部内に管状部材を位置合わせし、取り付けプレートから延在する突出部をガイドと係合させるように、ベースプレートに隣接し、固定要素を有する取り付けプレートを位置決めし、固定要素が管状部材に接触するまで、ガイドによって規定された経路に沿って、取り付けプレートをベースプレート上にスライドさせ、それによって、支持体内に物体を位置決めする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体内に物体を位置決めするための方法であって、
ベースプレートの受入部内に管状部材を位置合わせすることであって、前記ベースプレートは、ガイドを含むことと、
前記取り付けプレートから延在する突出部を前記ガイドと係合させるように、前記ベースプレートに隣接し、固定要素を有する取り付けプレートを位置決めすることと、
前記固定要素が前記管状部材に接触するまで、前記ガイドによって規定された経路に沿って、前記取り付けプレートを前記ベースプレート上にスライドさせることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記固定要素と前記受入部との間に生成される圧力を使用して、前記管状部材を拘束するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記固定要素は、前記取り付けプレートの内面から延在し、弾性要素を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
剛性ハウジング内に、コンパートメントを有する可撓性容器を受け入れるステップをさらに含み、前記可撓性容器は、前記剛性ハウジングの内部の形状に一致するように適合され、前記可撓性容器は、前記管状部材が取り付けられた開口部を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記管状部材に取り付けられた保持装置を開いて、前記コンパートメントの内部と前記コンパートメントの外部との間の流体連通を生成するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記保持装置は、クランプである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ベースプレートは、上面と対向する底面とを接合する周辺部を含み、前記周辺部は、背面部、第1および第2の側壁、ならびに中空部を取り囲んで受入部を生成する湾曲部を形成する、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記ガイドは、前記第1の側壁に取り付けられた第1のガイド、および前記第2の側壁に取り付けられた第2のガイドを含み、前記第1のガイドおよび前記第2のガイドは、前記背面部に向かって延在する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記取り付けプレートは、上面と対向する底面とを接合する周辺部を含み、前記周辺部は、内面および外面を有する基部、ならびに前記基部の両側に、および前記基部の両側から延在する第1の側壁および第2の側壁を形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記突出部は、前記取り付けプレートの前記第1の側壁に取り付けられた第1の突出部、および前記取り付けプレートの前記第2の側壁に取り付けられた第2の突出部を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ベースプレートを前記取り付けプレートに固定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記固定するステップは、前記ベースプレートに固定されたクラスプ、および前記取り付けプレートに固定された対向するキャッチを含むラッチを組み込み、前記クラスプは、スイングアームを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記スイングアームを第1の位置から第2の位置に移動させ、それにより前記キャッチと係合し、前記ベースプレートおよび前記取り付けプレートを閉位置に固定するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記固定要素を圧縮して前記管状部材を収容するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
物体を拘束するための位置決め装置であって、
背面部と対向する前面部とを備える周辺部を有するベースプレートであって、前記前面部は、中空部を少なくとも部分的に結合する、受入部を有するベースプレートと、
取り付けプレートであって、前記中空部が前記ベースプレートおよび前記取り付けプレートの間に設置されるように、前記ベースプレートに対して係合される、取り付けプレートと、
前記取り付けプレートから突出し、前進位置と後退位置との間を移動可能である固定要素と
を備え、
前記固定要素の一部が、前記前進位置にあるときに前記受入部の前記中空部に突出し、
前記固定要素が、前記後退位置にあるときに前記受入部から後退して前記取り付けプレートに向かって移動し、
前記固定要素および前記受入部は、管状部材が前記中空部に受け入れられるときに、前記管状部材の動きを制限するように適合されている、位置決め装置。
【請求項16】
液体分配システムであって、
管状部材と流体連通している可撓性容器であって、前記可撓性容器は、剛性ハウジング内に配置されている、可撓性容器と、
前記剛性ハウジングに取り付けられたチューブホルダであって、前記チューブホルダは、固定要素を有する、チューブホルダと、を含み、
前記管状部材は、前記チューブホルダ内に固定されており、前記固定要素と物理的に接触している、液体分配システム。
【請求項17】
物体を拘束する方法であって、
ベースプレート内に管状部材を受け入れることと、
取り付けプレートを前記ベースプレートに接続することであって、前記取り付けプレートは、固定部材を含むことと、
前記固定部材を使用して、前記管状部材を固定することと、を含む、方法。
【請求項18】
容器から液体を除去する方法であって、
剛性ハウジング内に可撓性容器を収容することとであって、前記可撓性容器は、管状部材を含むことと、
チューブホルダで前記管状部材の動きを制限することであって、前記チューブホルダは、前記管状部材と接触するための固定要素を含むことと、
前記可撓性容器内から前記管状部材を通して前記液体を排出することと、を含む、方法。
【請求項19】
前記固定要素は、前記固定要素を前記前進位置に弾性的に付勢する弾性要素をさらに含む、請求項15に記載の位置決め装置。
【請求項20】
前記取り付けプレートを前記ベースプレートに解放可能に固定するラッチをさらに含む、請求項15に記載の位置決め装置。
【請求項21】
前記固定要素は、前記取り付けプレートを螺合する、請求項15に記載の位置決め装置。
【請求項22】
前記ベースプレートおよび前記取り付けプレートは、前記中空部を完全に取り囲むように、互いに結合する、請求項15に記載の位置決め装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年3月2日に出願された米国出願第62/637,462号に対する優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、流体の貯蔵、移動、処理、および/または分配に使用するためのビンに関する。
【背景技術】
【0003】
バイオ医薬品業界では、異なる種類の流体の研究、テスト、および最終製品の製造に、それらの流体を大量に使用している。そのような流体の例には、媒体、緩衝液、および試薬が含まれる。バイオ医薬品業界にとって重要なのは、望ましくない汚染を防止しながら、そのような流体を容易に輸送、処理、および分配する能力である。歴史的には、そのような液体は、ステンレス鋼の容器に入れられ、容器は、使用間に洗浄と滅菌が必要であった。タンク洗浄が繰り返される負担を回避するために、流体の貯蔵および分配に対する現在のアプローチは、流体分配ビンを利用している。
【0004】
従来の流体分配ビンは、固定床を有するオープントップビンを含み、固定床は、そこを貫通して延在する固定ポートホールを含む。使い捨てバッグは、そこから延在する流体ラインを有し、流体ラインがポートホールから外へ延在するように、ビン内に配置されている。使い捨てバッグは、それを通過する流体の汚染を防止するために、事前に滅菌され得る。バッグが流体で満たされると、バッグは、所望の処理のための流体の供給準備を提供する。バッグが空になると、バッグは、洗浄されることなく新しい袋に交換され得る。
【0005】
従来の液体分配ビンは、有用であるが、それらは、いくつかの欠点を有する。例えば、従来の流体分配ビンは、固定ポートホール構成を備えた固定床を有しているため、カスタマは、ビン製造から、ビンを収めるように設計されている対応するバッグを購入する必要がある。その結果、バッグがビン内に適切に収まらない場合があるという点で、カスタマは、他の生産者からバッグを購入する能力が限られている。さらに、ビンの性質が固定されているため、カスタマは、異なる処理条件または分配条件下でより有用であり得るカスタマイズされたバッグ設計を要求することができない。さらに、バッグは、しばしば、事前に組み立てられ、次いで、フィルタなどの他の構造体で滅菌される。しかしながら、フィルタまたは他の構造体がバッグから延在する流体ラインに固定されると、フィルタは、ビンの床の固定ポートホールを通過できないという点で、バッグは、ビンと共に使用できなくなる。
【0006】
したがって、当技術分野では、幅広い範囲のバッグ設計およびバッグ組立体で容易に使用し得る流体分配ビンが継続的に必要とされている。
【0007】
バイオ医薬品業界では、製品の処理のために使い捨てのメディアバッグを使用することがますます増えている。メディアバッグは、液体で満たされており、満たされたメディアバッグを入れるためのメディアバッグホルダを必要とする。メディアバッグは、様々な数量および構成の上部チューブと底部チューブの組み合わせを有し得る。底部チューブは、バッグホルダの底部を通過して、所定の位置に保持される手段を必要とする。メディアバッグチューブを収容するための従来の1つの方法は、バッグホルダの底部に固定穴を提供することであり、保持装置なしか、または簡素なクランプタイプの装置がバッグホルダの底部の下で穴と一直線上にある。
【0008】
別の方法は、2つの可動底部部品であり、各々が必要な穴の半分を備え、これらを一緒にすると、メディアバッグチューブに固定される。メディアバッグホルダの底部にある固定穴では、チューブのサイズと位置の両方で、メディアバッグチューブの1つの構成のみが可能である。クランプ装置は、バッグホルダの底部に配置される必要があり、これは、バッグホルダの下に到達することを必要とするが、床から数インチしか離れておらず、見たりアクセスしたりすることが困難である。
【0009】
2つの可動底部部品は、部品の交換を可能にし、様々なチューブ構成に対応するが、ロック装置を必要とし、バッグホルダの底部に配置する必要もあり、見たりアクセスしたりすることがしばしば困難である。
【発明の概要】
【0010】
本明細書に記載されているのは、バッグの展開中にポートを集中させ、バッグが展開されるとポートが適切に機能するようにポートを所定の位置に固定する流体ライン保持器の実施形態である。排水の際、ポートの配置は、バッグの適切に排水する能力に影響を及ぼす。ビンの底部は、前部に向かって傾斜しており、ポートは、ビンの前部にあり、ポートホルダによって所定の位置に保持されている。ポートホルダは、複数の設計オプションを有し得る。一実施形態は、「ピンボール」式設計であり、ポートホルダに配置されるチューブのサイズに自動的に調整するためのばねを有する。他の実施形態は、ねじ式設計およびカバー式設計を含む。ねじ式およびピンボール式設計は、1.5インチ以下のチューブから調整し得るが、カバー式設計は、チューブを所定の位置に保持し得るだけである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
任意の特定の要素または行為の説明を容易に特定するために、参照番号の最上位の桁(複数可)は、その要素が最初にまたは最も明確に導入された図の番号を指す。
【0012】
【
図1】液体分配システム100の実施形態の正面斜視図を示す。
【
図2】キャビネット200の実施形態の正面斜視図を示す。
【
図3】キャビネット200の実施形態の上面図を示す。
【
図5】キャビネット200の実施形態の拡張された斜視図を示す。
【
図6】閉位置にあるピンボール式チューブホルダ600の実施形態の上面斜視組立図を示す。
【
図7】閉位置にあるピンボール式チューブホルダ600の実施形態の底面斜視組立図を示す。
【
図8】ピンボール式チューブホルダ600の実施形態の上面斜視分解図を示す。
【
図9】開位置にあるピンボール式チューブホルダ600の実施形態の底面斜視組立図を示す。
【
図10】開位置にあるピンボール式チューブホルダ600の実施形態の底面斜視組立図を示す。
【
図11】閉位置にあるピンボール式チューブホルダ600の実施形態の底面斜視組立図を示す。
【
図12】閉位置にあるねじ式チューブホルダ1200の実施形態の上面斜視組立図を示す。
【
図13】ねじ式チューブホルダ1200の実施形態の上面斜視分解図を示す。
【
図14】閉位置にあるカバー式チューブホルダ1400の実施形態の上面斜視組立図を示す。
【
図15】開位置にあるカバー式チューブホルダ1400の実施形態の上面斜視組立図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1~
図5を参照すると、液体分配システム100は、剛性ハウジング102、位置決め装置104、および可撓性容器400を含む。
【0014】
剛性ハウジング102は、側壁302および床304を含み、可撓性容器400を配置し得る空洞202を形成し得る。側壁302は、外面上では、直立しており、内面上では、剛性ハウジング102の上部から剛性ハウジング102の床304まで傾斜し得る。側壁302の傾斜および輪郭、ならびに剛性ハウジング102の上部に対する床304の位置は、可撓性容器400が配置され得る空洞202の形状を決定する。液体分配システム100は、さらなる構造要素を有し、床304からの高さを変更し、輸送性を提供し得る。
【0015】
可撓性容器400は、コンパートメント402を含み得、コンパートメント402は、液体406を保持し得、1つ以上の開口部404を有し得る。1つ以上の管状部材408が、各開口部404でコンパートメント402に結合され得る。液体406は、コンパートメント402から開口部404を通って管状部材408へと流れ得、管状部材408は、コンパートメント402の内部からコンパートメント402の外部へ液体を運び、可撓性容器400から液体を除去する。液体406の流れは、保持装置410によって調整され得る。可撓性容器400は、各角部で一緒に溶接されるパネルを有する立方体に類似して成形され得る。可撓性容器400は、ポート、チューブ、タブなどをさらに有し得る。描写されているように、可撓性容器400は、開放している上部412を有する。他の実施形態では、上部412は、閉鎖されている場合がある。可撓性容器400は、剛性ハウジング102に取り付け得るさらなる構成要素、またはホイスト(描写せず)などの剛性ハウジング102の構成要素を有し、可撓性容器400を剛性ハウジング102内に位置決めおよび配向し得る。複数の可撓性容器400は、剛性ハウジング102内に配置され得る。可撓性容器400は、剛性ハウジング102の空洞202内に配置され得、剛性ハウジング102によって決定される空洞202の形状に一致し得る。
【0016】
位置決め装置104は、剛性ハウジング102に取り付けられている。位置決め装置104は、管状部材408などの1つ以上の物体に接触し、これを拘束することにより、支持体として機能し得る。1つ以上の位置決め装置104は、剛性ハウジング102に取り付けられ得る。位置決め装置104は、ベースプレート502、取り付けプレート504、および固定要素506をさらに含み得る。ベースプレート502は、剛性ハウジング102に取り付けられ得る。取り付けプレート504は、ベースプレート502に位置合わせされ、ベースプレート502に固定され得る。固定要素506は、取り付けプレート504から延在し得、取り付けプレート504に向かって後退するように構成され得る。ベースプレート502および固定要素506は、位置決め装置104が開位置から閉位置に変更される場合に、管状部材408の動きを抑制するように適合されている。位置決め装置104の例示的な実施形態は、
図6~
図15を参照して、ピンボール式チューブホルダ600、ねじ式チューブホルダ1200、およびカバー式チューブホルダ1400として描写されている。
【0017】
図6~
図11を参照すると、ピンボール式チューブホルダ600は、様々な図および位置で描写されている。ピンボール式チューブホルダ600は、ベースプレート502、取り付けプレート504、固定要素506、およびラッチ710を含む。
【0018】
ベースプレート502は、上面604を底面702に接合する周辺部602を含む。周辺部602は、背面部704、湾曲部802、および1つ以上の側壁808を有する。湾曲部802は、ベースプレート502の中空部分804を取り囲み、画定する。湾曲部802および中空部分804は、受入部806を形成する。描写されるように、ベースプレート502は、第2の受入部を形成する第2の中空部分を取り囲み、画定する第2の湾曲部を有する。受入部806の各々は、管状部材408を受け入れ得る。いくつかの実施形態では、ベースプレート502は、単一の受入部または複数の受入部を含み得る。各側壁808は、ガイド810を含み得る。ガイド810は、側壁808のくぼみに取り付けられ、ベースプレート502の前部からベースプレート502の背面部704に向かって延在し得る。各ガイド810は、突出部814を受け入れるように構成され得る。
【0019】
取り付けプレート504は、周辺部606、上面608、および底面706を含む。周辺部606は、外面616および内面708を有する基部610、ならびに1つ以上の側壁612によって形成されている。基部610は、外面616から内面708への開口部812を有し得る。各固定要素506は、開口部812のうちの1つに配置され、基部610の内面708と外面616の両方から延在し得る。開口部812は、固定要素506のねじ山822と一致する対向するねじ山を有し得る。各側壁612は、1つ以上の開口部614を含み得、突出部814は、1つ以上の開口部614に取り付けられ、固定され得る。突出部814の一部分は、開口部614のうちの1つに固定され得る。一部分は、いくつかの実施形態では、開口部614の対向するねじ山と一致および係合するねじ山816であり得、または他の実施形態では、開口部614の摩擦を利用するペグであり得る。各突出部814は、ベースプレート502のガイド810と係合するように構成されている。
【0020】
固定要素506は、第1の端部および第2の端部を有する本体818を含み、第1の端部にノブ820を備え、第2の端部にねじ山822を備える。ノブ820は、この実施形態では、ユーザによって把持され、取り付けプレート504の基部610の外面616から引き離されるように、人間工学的設計で構成されている。固定要素506は、本体818の第2の端部に取り付けられたチューブ接触部824、ナット826、および弾性要素828をさらに含む。弾性要素828は、ナット826と、取り付けプレート504の基部610の内面708との間に固定されている。
【0021】
ピンボール式チューブホルダ600が開位置にある間、管状部材408を受入部806のうちの1つの中に配置し得る。次いで、各突出部814は、対応するガイド810と位置合わせされる。このように位置合わせされると、固定要素506は、受入部806のうちの1つと位置合わせされる。複数の固定要素506および受入部806を備える実施形態では、各固定要素506は、受入部806のうちの対応するものと位置合わせされる。次いで、各突出部814を対応するガイド810に挿入して、ピンボール式チューブホルダ600を閉位置に配置する。閉位置にある間、管状部材408は、受入部806のうちの1つと、固定要素506のチューブ接触部824と物理的に接触し得る。チューブ接触部824は、ナット826および弾性要素828と係合して、管状部材408を固定し得る。
【0022】
ピンボール式チューブホルダ600は、ラッチ710をさらに含み得る。ラッチ710は、クラスプ712、スイングアーム714、およびキャッチ716を含む。クラスプ712は、ベースプレート502の底面702に取り付けられており、キャッチ716は、クラスプ712に対向して、取り付けプレート504の底面706に取り付けられている。スイングアーム714は、第1の位置から第2の位置に移動可能であり、キャッチ716と係合し、ピンボール式チューブホルダ600の閉位置への固定を助ける。他の実施形態では、ラッチ710は、ロックをさらに含む。ロックは、クラスプ712がベースプレート502の上面604に取り付けられており、キャッチ716が取り付けプレート504の上面608に取り付けられている実施形態などの様々な構成において、動作中に、ラッチ710が外れる(すなわち、スイングアーム714がキャッチ716から分離する)のを阻止するのを助けるように作用する。クラスプ712はまた、ばね仕掛けの、第2のタブと係合する第1のタブを含み得る。ばね仕掛けの第1のタブおよび第2のタブは、ピンボール式チューブホルダ600の動作中にラッチ710が外れるのを阻止するのに役立つ。
【0023】
図12および
図13を参照すると、ねじ式チューブホルダ1200は、組み立て図および分解図で描写されている。ねじ式チューブホルダ1200は、ベースプレート502、取り付けプレート504、固定要素506、およびラッチ1322を含む。
【0024】
ベースプレート502は、上面を底面に接合する周辺部を含む。ベースプレート502はまた、ガイド1302および受入部1304を含む。ベースプレート502は、第2のガイド(描写せず)を有し得る。ガイド1302は、ベースプレート502上に取り付けられるか、またはベースプレート502に凹んで形成され得、ベースプレート502の前部から後部に延在する。ベースプレート502は、2つ以上のガイド1302を含み得る。例えば、ガイド1302は、ベースプレート502の各側に位置付けられ得る。各ガイド1302は、取り付けプレート504の突出部1306のうちの1つを受け入れるように構成され得る。受入部1304のう各々は、管状部材408を受け入れ、管状部材408は、次いで、固定要素506によって受入部1304に固定され得る。
【0025】
取り付けプレート504は、上面を底面に接合する周辺部、および1つ以上の突出部1306を含み得、突出部1306の各々は、周辺部の開口部1308のうちの1つに取り付けて固定され得る。突出部1306は、摩擦によって開口部1308に固定されるペグを有し得、または開口部1308内の対向するねじ山に一致して固定するねじ山を有し得る。取り付けプレート504はまた、開口部1310を含む。開口部1310は、固定要素506のねじ山1314と一致する対向するねじ山を有し得る。
【0026】
固定要素506は、本体1312、ねじ山1314、ノブ1316、チューブ接触部1318、およびナット1320を含む。本体1312は、第1の端部および第2の端部を有する。第1の端部は、ノブ1316を有し、ノブ1316は、取り付けプレート504の基部の外面に隣接し得る。この実施形態では、ノブ1316は、ユーザによって把持され、ねじ山1314を開口部1310内の一致する対向するねじ山と係合させるように回転するように、人間工学的設計で構成されており、それにより、固定要素506のチューブ接触部1318を、取り付けプレート504の基部に向かって、またはそれから離れて平行移動させる。チューブ接触部1318は、受入部1304内の管状部材408を備えたベースプレート502と位置合わせされると、管状部材408に向かって平行移動し得る。次いで、管状部材408の動きは、チューブ接触部1318および受入部1304に物理的に接触することによって抑制される。
【0027】
ラッチ1322は、クラスプ、スイングアーム、およびキャッチを含む。クラスプは、ベースプレート502に取り付けられており、キャッチは、クラスプに対向して、取り付けプレート504に取り付けられている。スイングアームは、第1の位置から第2の位置に移動可能であり、キャッチと係合し、ねじ式チューブホルダ1200を閉位置に固定するように作用する。他の実施形態では、ラッチ1322は、ロックを含む。ロックは、クラスプがベースプレート502の上面に取り付けられており、キャッチが取り付けプレート504の上面に取り付けられている実施形態などの様々な構成において、動作中に、ラッチ1322が外れる(すなわち、スイングアームがキャッチから分離する)のを阻止するのを助けるように作用する。クラスプはまた、ばね仕掛けの、第2のタブと係合する第1のタブを含み得る。ばね仕掛けの第1のタブおよび第2のタブは、ねじ式チューブホルダ1200の動作中にラッチ1322が外れるのを阻止するのを助ける。
【0028】
図14および
図15を参照すると、カバー式チューブホルダ1400は、閉位置および開位置で描写されている。カバー式チューブホルダ1400は、ベースプレート502および取り付けプレート504を含む。この実施形態では、固定要素506は存在せず、管状部材408は、ベースプレート502と取り付けプレート504との間に固定されている。
【0029】
ベースプレート502は、上面を底面に接合する周辺部を含む。ベースプレート502は、ガイド1502を含み、それらの各々は、ノッチ1504を有する。ガイド1502および各ノッチ1504は、ベースプレート502の側壁に取り付けられるか、または凹んで形成され得る。ガイド1502およびノッチ1504は、取り付けプレート504の突出部1508を受け入れる。突出部1508は、ノッチ1504と位置合わせされるまで、対応するガイドに沿ってスライドする。次いで、突出部1508は、対応するノッチ1504内にスライドする。ノッチ1504は、そのガイドの下に配向されて、重力を利用して閉位置を維持するのを助け得る。各突出部1508は、ガイド1502に対してオフセットされ得、それにより、各突出部1508がガイド1502を通ってスライドするとき、取り付けプレート504は、ベースプレート502に対してオフセットされる。各突出部1508がその対応するノッチ1504内にスライドすると、取り付けプレート504およびベースプレート502の上面および底面は、互いに同一面であり得る。ベースプレート502は、1つ以上の受入部1506をさらに含み得る。受入部1506の各々は、管状部材408を受け入れ得る。管状部材408は、閉位置において取り付けプレート504によって固定され得る。
【0030】
取り付けプレート504は、上面を底面に接合する周辺部、および1つ以上の突出部1508を含み得、各突出部1508は、周辺部に取り付けられ、固定され得る。いくつかの実施形態では、各突出部1508は、取り付けプレート504の周辺部と一体である。突出部1508はまた、取り付けプレート504の周辺部の開口部またはくぼみに摩擦によって固定されるペグであり得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、ラッチを利用して、ベースプレート502および取り付けプレート504を閉位置に維持する。ラッチは、ベースプレート502に取り付けられたクラスプ、および取り付けプレート504に取り付けられた対向するキャッチを有し得る。クラスプに取り付けられたスイングアームは、キャッチと係合するために、第1の位置から第2の位置に移動可能である。
【0032】
図16を参照すると、方法1600は、コンパートメントを有する可撓性容器が剛性ハウジング内に受け入れられることを含み、可撓性容器は、剛性ハウジングの内部の形状に一致するように適合されており、可撓性容器は、管状部材が取り付けられた開口部を有する(ブロック1602)。管状部材は、ベースプレートの受入部内に位置合わせされ、ベースプレートは、ガイドを含む(ブロック1604)。固定要素を有する取り付けプレートであって、ベースプレートに隣接する取り付けプレートは、取り付けプレートから延在する突出部をガイドと係合させるように、位置決めされる(ブロック1606)。取り付けプレートは、固定要素が管状部材に接触するまで、ガイドによって規定された経路に沿ってベースプレート上にスライドされる(ブロック1608)。ベースプレートは、ラッチのスイングアームを第1の位置から第2の位置に移動させてキャッチと係合させることにより、取り付けプレートに固定される(ブロック1610)。管状部材は、固定要素と受入部との間に生成される圧力を使用して拘束され、固定要素は、管状部材を収容するように圧縮する(ブロック1612)。管状部材に取り付けられた保持装置を開いて、コンパートメントの内部とコンパートメントの外部との間の流体連通を生成する(ブロック1614)。液体は、コンパートメントの内部からコンパートメントの外部に排出される(ブロック1616)。
【0033】
図17を参照すると、方法1700は、ベースプレート内に受け入れられる管状部材を含む(ブロック1702)。取り付けプレートは、ベースプレートに接続され、取り付けプレートは、固定部材を含む(ブロック1704)。管状部材は、固定部材を使用して固定される(ブロック1706)。
【0034】
図18を参照すると、方法1800は、剛性ハウジング内に配置された可撓性容器を含み、可撓性容器は、管状部材を含む(ブロック1802)。管状部材の動きは、チューブホルダによって制限され、チューブホルダは、管状部材と接触するための固定要素を含む(ブロック1804)。可撓性容器内からの液体は、管状部材を通って排出される(ブロック1806)。