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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023009935
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】映像表示装置および映像表示方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20230113BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
H04N7/18 U
H04N7/18 J
B60R11/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021113614
(22)【出願日】2021-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塩口 拓真
【テーマコード(参考)】
3D020
5C054
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BB01
3D020BC02
3D020BD05
3D020BE03
5C054CA04
5C054CC02
5C054EA01
5C054EA05
5C054FE05
5C054FE09
5C054FE12
5C054FE23
5C054FE26
5C054FF03
5C054HA28
5C054HA30
(57)【要約】
【課題】タッチパネルへのタッチ操作により映像を容易に変更し得る映像表示装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載される映像表示装置において、映像処理部は、第1の表示領域に表示している第1の映像を、予め定められた複数の映像パターンの中からタッチパネルへのタッチ操作に対応する映像パターンの第2の映像に変更し、グラフィック処理部は、第2の表示領域に表示している第1の映像の範囲に係る第1のグラフィックを、予め定められた複数のグラフィックの中から第2の映像の範囲に係る第2のグラフィックに変更するようにした。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される映像表示装置であって、
前記車両に設けられているカメラから出力される画像信号に基づいて、ユーザによる操作性が不良な第1の場所に設定される第1の表示領域に表示するための映像を生成する映像処理部と、
ユーザによる操作性が良好な第2の場所に設けられたタッチパネルに重ねられて設定される第2の表示領域に表示するためのグラフィックであって、前記第1の表示領域に表示される映像の範囲に係るグラフィックを生成するグラフィック処理部と、を備え、
前記映像処理部は、前記第1の表示領域に表示している第1の映像を、予め定められた複数の映像パターンの中から前記タッチパネルへのタッチ操作に対応する映像パターンの第2の映像に変更し、
前記グラフィック処理部は、前記第2の表示領域に表示している前記第1の映像の範囲に係る第1のグラフィックを、予め定められた複数のグラフィックの中から前記第2の映像の範囲に係る第2のグラフィックに変更する、
映像表示装置。
【請求項2】
前記グラフィック処理部は、前記第1の表示領域に表示される映像の範囲に係るグラフィックとして、地図上での前記車両の位置と前記車両の進行方向とを示す画像と、前記映像の範囲を示す画像とを生成する、
請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項3】
前記グラフィック処理部は、前記第1の表示領域に表示される映像の範囲に係るグラフィックとして、前記車両を示す車両画像と、前記映像の撮影方向に広がる前記車両画像を中心にした扇形を示す画像とを生成する、
請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項4】
前記映像処理部は、複数の映像パターンの各々の映像を生成し、
前記グラフィック処理部は、前記複数の映像パターンの各々の映像の範囲に係るグラフィックを生成し、
前記第2の表示領域に表示されている複数のグラフィックの何れかのグラフィックに対する前記タッチパネルへの所定のタッチ操作が検出された場合、前記映像処理部は、前記第1の表示領域に表示するための画像であって前記グラフィックに対応する映像が変更の対象となっていることを示す画像を生成し、前記グラフィック処理部は、前記第2の表示領域に表示するための画像であって前記グラフィックに対応する映像が変更の対象となっていることを示す画像を生成する、
請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項5】
前記タッチパネルには、複数の設定領域が対応付けられ、
前記複数の設定領域の各々に対して映像パターンが関連付けられ、
前記映像処理部は、前記タッチパネルに対してタッチ操作された設定領域に関連付けられている映像パターンの映像を表示する、
請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項6】
車両に搭載される映像表示装置が実行する映像表示方法であって、
前記映像表示装置は、
前記車両に設けられているカメラから出力される画像信号に基づいて、ユーザによる操作性が不良な第1の場所に設定される第1の表示領域に表示するための映像を生成する映像処理部と、
ユーザによる操作性が良好な第2の場所に設けられたタッチパネルに重ねられて設定される第2の表示領域に表示するためのグラフィックであって、前記第1の表示領域に表示される映像の範囲に係るグラフィックを生成するグラフィック処理部と、を備え、
前記映像処理部が、前記第1の表示領域に表示している第1の映像を、予め定められた複数の映像パターンの中から前記タッチパネルへのタッチ操作に対応する映像パターンの第2の映像に変更することと、
前記グラフィック処理部が、前記第2の表示領域に表示している前記第1の映像の範囲に係る第1のグラフィックを、予め定められた複数のグラフィックの中から前記第2の映像の範囲に係る第2のグラフィックに変更することと、
を含む映像表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、車両に設けられているカメラから出力される画像信号に基づいて生成される映像を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に設けられている複数のカメラにおいて撮影された映像を監視可能な車両周辺監視装置が知られている。
【0003】
また、車両の操縦状態を検出して運転者が必要とするカメラ画像を、カメラ画像間の相互の関係が運転者に分かりやすいように、モニタに表示切換え可能に提供する車両周辺監視装置が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-223524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数のモニタ、大型のモニタ、メータ表示装置等の普及により、映像を表示できる物理的な範囲が従来よりも広くなっている。しかしながら、ハンドルの前方にあるモニタは、ハンドルが障害となり、タッチ操作ができないことや、助手席側のAピラー付近までモニタが配置されている場合、腕が届かず物理的にタッチ操作ができない。このため、モニタに表示された映像を容易に切り替えることができない。
【0006】
この点、特許文献1に記載の技術に鑑みて、離れた場所に表示される映像を切り替えるためのボタンを手元に追加で設けたとしても、当該映像とボタンとが離れてしまうためにそれらの対応関係が分かり難い。この場合、更には、当該映像と今までの映像とを切り替えるための操作が煩雑になったり、ボタンを新たに設けるためにコストが嵩んだりしてしまう。
【0007】
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、タッチパネルへのタッチ操作により映像を容易に変更し得る映像表示装置等を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明においては、車両に搭載される映像表示装置であって、前記車両に設けられているカメラから出力される画像信号に基づいて、ユーザによる操作性が不良な第1の場所に設定される第1の表示領域に表示するための映像を生成する映像処理部と、ユーザによる操作性が良好な第2の場所に設けられたタッチパネルに重ねられて設定される第2の表示領域に表示するためのグラフィックであって、前記第1の表示領域に表示される映像の範囲に係るグラフィックを生成するグラフィック処理部と、を備え、前記映像処理部は、前記第1の表示領域に表示している第1の映像を、予め定められた複数の映像パターンの中から前記タッチパネルへのタッチ操作に対応する映像パターンの第2の映像に変更し、前記グラフィック処理部は、前記第2の表示領域に表示している前記第1の映像の範囲に係る第1のグラフィックを、予め定められた複数のグラフィックの中から前記第2の映像の範囲に係る第2のグラフィックに変更するようにした。
【0009】
例えば、上記構成では、物理的に操作できない場所に表示した映像であったとしても、ユーザは、当該映像の範囲に係るグラフィックをもとにタッチ操作して、規定の映像パターンの中から目的の映像パターンの映像に速やかに変更できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、利便性の高い映像表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】運転支援システムに係る全体構成の一例を示す図である。
図2】映像表示装置の一例を示す図である。
図3】映像表示装置に係るハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】映像表示装置の機能構成の一例を示す図である。
図5】設定領域の一例を示す図である。
図6】グラフィックの一例を示す図である。
図7】映像表示処理の一例を示す図である。
図8】画面遷移の一例を示す図である。
図9】映像表示装置の一例を示す図である。
図10】映像表示装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(I)実施形態
以下、本発明の一実施形態を詳述する。ただし、本発明は、実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、モニタAは、車両に設けられているカメラの撮影範囲および撮影方向におけるカメラ映像を表示する。タッチパネル付きのモニタBは、カメラの撮影範囲および撮影方向を示す画像を地図上に表示する。ユーザは、モニタBに表示されている画像に対してスライド操作することにより、カメラの撮影範囲および撮影方向を変更する。モニタAは、ユーザにより変更されたカメラの撮影範囲および撮影方向におけるカメラ映像に表示を変更する。
【0013】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。特に限定しない限り、各構成要素は、単数でも複数でも構わない。
【0014】
なお、以下の説明では、図面において同一要素については、同じ番号を付し、説明を適宜省略する。また、同種の要素を区別しないで説明する場合には、枝番を含む参照符号のうちの共通部分(枝番を除く部分)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、枝番を含む参照符号を使用することがある。例えば、カメラを特に区別しないで説明する場合には、「カメラ102」と記載し、個々のカメラを区別して説明する場合には、「前方カメラ102-1」のように記載することがある。
【0015】
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数または順序を限定するものではない。また、構成要素の識別のための番号は、文脈毎に用いられ、1つの文脈で用いた番号が、他の文脈で必ずしも同一の構成を示すとは限らない。また、ある番号で識別された構成要素が、他の番号で識別された構成要素の機能を兼ねることを妨げるものではない。
【0016】
図1は、運転支援システム100に係る全体構成の一例を示す。運転支援システム100は、車両101に搭載され、運転者等のユーザに各種の情報を提示し、車両101の運転を支援する。
【0017】
車両101の前後左右には、広範囲を観測可能な広角レンズ、魚眼レンズ等が装着されたカメラ102が設けられている。これらのカメラ102により、車両101の周囲の路面を含む領域を漏れなく観測(撮影)することができる。例えば、運転支援システム100は、前方カメラ102-1、後方カメラ102-2、左側方カメラ102-3、および右側方カメラ102-4を備える。
【0018】
前方カメラ102-1は、車両101の前方に向けて設けられるカメラ102であり、車両101の前方の部位であるフロントバンパ、フロントグリル等に設けられている。後方カメラ102-2は、車両101の後方に向けて設けられるカメラ102であり、車両101の後方の部位であるリアバンパ、リアガーニッシュ等に設けられている。左側方カメラ102-3は、車両101の左側方に向けて設けられるカメラ102であり、車両101の左側方の部位である左ドアミラー等に設けられている。右側方カメラ102-4は、車両101の右側方に向けて設けられるカメラ102であり、車両101の右側方の部位である右ドアミラー等に設けられている。
【0019】
例えば、運転支援システム100は、カメラ102により車両101の周囲が撮像された画像信号に基づいて映像を生成し、生成した映像を映像表示装置103に表示する。映像は、カメラ映像であってもよいし、合成映像であってもよい。
【0020】
カメラ映像は、カメラ102で取得された映像であり、例えば、電子バックミラーの映像である。電子バックミラーの映像としては、ドアミラーの映像、フェンダーミラーの映像、ルームミラーの映像、リアアンダーミラーの映像等が挙げられる。
【0021】
合成映像としては、パースビューとトップビューとがある。パースビューは、車両101の真上以外の視点からの遠近法表示の画像であり、車両101の周囲を斜め上方または側方から見た背景画像と、車両101を表すアイコンとを含む画像である。トップビューは、車両101の真上の視点からの画像であり、車両101の周囲を上方から見た背景画像と、車両101の上面の画像とを含む画像である。
【0022】
図2は、映像を表示する映像表示装置103の一例を示す図である。
【0023】
映像表示装置103は、フロントウィンドウの下部、より具体的にはダッシュボード201に設けられている。映像表示装置103は、複数の表示領域を備える。映像表示装置103には、少なくとも、映像表示領域210とグラフィック表示領域220とが設定されている。
【0024】
映像表示領域210は、運転者から見てハンドル202の前方に設定される表示領域である。映像表示領域210は、インストルメントパネルの役割を担うと共に、各種の映像を表示する。グラフィック表示領域220は、センターコンソール付近に設定される表示領域である。グラフィック表示領域220は、映像表示領域210に表示されている映像の範囲に係るグラフィックを表示する。グラフィックとは、図形、記号、文字(タイポグラフィ)等の視覚的要素を組み合わせて構成された画像である。映像の範囲に係るグラフィックは、映像の範囲を示す画像(映像範囲画像)、映像の撮影方向を示す画像、地図上での車両101の位置と車両101の進行方向とを示す画像等であり、具体例については、図8を用いて後述する。
【0025】
なお、映像表示領域210およびグラフィック表示領域220は、同じ表示装置に設定される構成に限らない。映像表示装置103は、例えば、図9および図10に示すように、映像表示領域210が設定される表示装置とグラフィック表示領域220が設定される表示装置とが異なっていてもよい。
【0026】
図3は、映像表示装置103に係るハードウェア構成の一例を示す。映像表示装置103は、画像処理装置310と、ナビゲーション装置320とを備える。
【0027】
画像処理装置310は、例えば、カメラECU(Electronic Control Unit)であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含むマイクロコントローラを主体として構成される。画像処理装置310は、車両101の周囲を撮像するカメラ102を制御するとともに、カメラ102から出力される画像信号に基づいて映像を生成する。また、画像処理装置310は、生成した映像の範囲に係るグラフィックを生成する。なお、画像処理装置310の機能については、図4を用いて後述する。
【0028】
ナビゲーション装置320は、例えばタッチスクリーンであり、画像処理装置310で生成された映像、グラフィック等の画像を表示したり、ユーザからの入力操作を受け付けたりする。より具体的には、ナビゲーション装置320は、画像を表示するモニタ321と、ユーザが入力操作するタッチパネル322と、を備える。モニタ321に設定されたグラフィック表示領域220には、タッチパネル322が重畳されている。タッチパネル322は、ユーザの入力操作を受けて入力情報を生成する。入力情報には、タッチパネル322においてタッチされている座標(タッチ座標)が含まれる。
【0029】
なお、タッチパネル322のタッチセンサは、タッチ座標が取得できればよく、感圧センサ、静電センサ、光センサ等、どのようなセンサであってもよい。また、タッチパネル322は、モニタ321の全面に設けられていてもよいし、モニタ321の一部に設けられていてもよい。例えば、タッチパネル322がグラフィック表示領域220には設けられるが、映像表示領域210には設けられないナビゲーション装置320を採用する場合、コストを削減できる。
【0030】
なお、入力操作が可能な操作部としては、タッチパネル322の他に、モニタ321の周囲に設けられる各種の操作ボタン、ロータリーダイヤル、ジョイスティック等があってもよい。付言するならば、ナビゲーション装置320は、経路案内用の地図データ等を記憶し、この地図データと、図示は省略するGPS装置等により検出された車両101の現在の位置データとに基づいて、ユーザが設定した目標地点までの経路案内を行ってもよい。
【0031】
また、ナビゲーション装置320は、センサ330と通信可能に接続されている。センサ330は、車両101の車輪速を検出する車輪速センサ、車両101のステアリングの操舵角を検出する操舵角センサ等である。センサ330で検出された検出情報(車輪速、操舵角等)は、車両制御ECU340に入力される。
【0032】
車両制御ECU340は、CPU、ROM、RAM等を含むマイクロコントローラを主体として構成される。車両制御ECU340は、画像処理装置310、ナビゲーション装置320、およびセンサ330から入力された各情報に基づいて、制御ユニット350を介してアクチュエータ351を駆動制御し、車両101の運転を支援する各種処理を実行する。制御ユニット350は、ステアリング制御ユニット、スロットル制御ユニット、ブレーキ制御ユニット等である。アクチュエータ351は、パワステアクチュエータ、スロットルアクチュエータ、ブレーキアクチュエータ等である。
【0033】
なお、画像処理装置310、ナビゲーション装置320、およびセンサ330と、車両制御ECU340との間は、センサ情報を通信するための車内LAN(Local Area Network)360-1によって接続される。また、制御ユニット350と、車両制御ECU340との間は、車両情報を通信するための車内LAN360-2によって接続される。
【0034】
本実施形態では、映像表示装置103については、画像処理装置310とナビゲーション装置320とを含んで構成されるケースを例に挙げて説明したが、この構成に限られない。例えば、映像表示装置103には、カメラ102が含まれていてもよいし、カメラ102が含まれていなくてもよい。また、映像表示装置103は、画像処理装置310を備え、モニタ321およびタッチパネル322が通信可能に接続される構成であってもよい。
【0035】
図4は、映像表示装置103の機能構成の一例を示す。
【0036】
画像処理装置310は、制御部410および記憶部420を備える。制御部410は、画像処理装置310全体を制御する。制御部410は、CPU、FPGA、GPU(Graphics Processing Unit)等のプログラマブルロジックデバイス、ASIC等の集積回路に代表される演算素子であってよい。この場合、3Dグラフィック画像処理を高速に行うべく、制御部410は、画像処理に特化したGPU、高速演算可能な演算素子(例えば、FPGA)等の特化型のハードウェアを備えてもよい。
【0037】
記憶部420は、画像処理に用いられるパラメータ、グラフィック等の設定情報421を記憶する。さらに、記憶部420は、制御用プログラム(画像処理プログラム)を記憶してもよい。制御用プログラムが画像処理装置310の起動時に実行されることで、画像処理装置310の機能(情報処理部411、表示制御部412等)が実現される。
【0038】
情報処理部411は、タッチパネル322の機能である入力部431から入力情報を取得する。情報処理部411は、取得した入力情報から、映像表示領域210に表示する映像、グラフィック表示領域220に表示するグラフィック、変更の対象とする映像等を決定する。
【0039】
表示制御部412(映像処理部の一例)は、車両101に設けられているカメラ102から出力される画像信号に基づいて、ユーザによる操作性が不良な第1の場所に設定される映像表示領域210に表示するための映像を生成する。なお、表示制御部412により生成される映像は、カメラ映像であってもよいし、合成映像であってもよいし、カメラ映像と合成画像との組合せであってもよい。操作性が不良な場所とは、物理的にタッチ操作できない場所、タッチ操作がし難い場所等である。また、表示制御部412(グラフィック処理部の一例)は、ユーザによる操作性が良好な第2の場所に設けられたタッチパネル322に重ねられて設定されるグラフィック表示領域220に表示するためのグラフィックを生成する。当該グラフィックは、例えば、映像表示領域210に表示される映像の範囲に係るグラフィックである。操作性が良好な場所とは、物理的にタッチ操作できる場所、タッチ操作がし易い場所等である。
【0040】
表示制御部412は、映像を映像表示領域210に表示させるための表示制御信号と、映像の範囲に係るグラフィックをグラフィック表示領域220に表示させるための表示制御信号とをナビゲーション装置320に送信する。ナビゲーション装置320の出力部432は、画像処理装置310からの表示制御信号に基づき、モニタ321に映像およびグラフィックを表示する。なお、表示制御部412は、特化型のハードウェアであってもよい。
【0041】
図5は、ユーザが映像を切り替える(変更する)ためのタッチパネル322に対応付けられる設定領域の一例(設定領域500)を示す。設定領域500は、映像を変更するためのタッチ操作を識別するための領域である。
【0042】
グラフィック表示領域220に操作用画面510が表示された際、操作用画面510に重畳して、予め定められた複数の設定領域500がタッチパネル322に対応付けられる。複数の設定領域500の各々には、予め定められた1つの映像パターンが関連付けられている。
【0043】
このように、タッチパネル322には、複数の設定領域500が対応付けられ、複数の設定領域500の各々に対して映像パターンが関連付けられている。映像表示装置103は、タッチパネル322に対してタッチ操作された設定領域500に関連付けられている映像パターンの映像を表示する。上記構成によれば、例えば、映像を変更するタッチ操作に慣れたユーザは、グラフィック表示領域220を見ることなく設定領域500の位置を概ね把握できるので、グラフィック表示領域220を凝視することなく所望の映像を安全かつ迅速に表示できる。
【0044】
また、複数の設定領域500の各々には、予め定められた1つのグラフィックが関連付けられている。つまり、1つの設定領域500には、1つの映像パターンと、当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィックとが関連付けられている。よって、設定領域500においてタッチ操作が検出されているときには、当該設定領域500に関連付けられている映像パターンの映像が映像表示領域210に表示され、当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィックがグラフィック表示領域220に表示される。
【0045】
本実施形態では、設定領域500としては、設定領域500-1~設定領域500-10が定められている。設定領域500-1には、車両101の前方を示す映像パターンと当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-1)とが関連付けられている。設定領域500-2には、車両101の後方を示す映像パターンと当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-2)とが関連付けられている。設定領域500-3には、車両101の左方向を示す映像パターンと当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-3)とが関連付けられている。設定領域500-4には、車両101の左前方を示す映像パターンと当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-4)とが関連付けられている。設定領域500-5には、車両101の左後方を示す映像パターンと当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-5)とが関連付けられている。設定領域500-6には、車両101の右方向を示す映像パターンと当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-6)とが関連付けられている。設定領域500-7には、車両101の右前方を示す映像パターンと当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-7)とが関連付けられている。設定領域500-8には、車両101の右後方を示す映像パターンと当該映像パターンの映像の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-8)とが関連付けられている。設定領域500-9には、車両101の周囲を示す映像パターンと当該映像パターンの映像(例えば、パースビュー)の範囲に係るグラフィック(例えば、後述のグラフィック600-9)とが関連付けられている。設定領域500-10は、映像の表示を停止するタッチ操作を受け付ける領域である。
【0046】
なお、図5では、操作用画面510に対して10個の設定領域500が対応付けられる場合を例に挙げて説明したが、その他の分割数(2個、3個、・・・、11個、・・・等)を適宜に採用できる。例えば、設定領域500-4および設定領域500-7が設けられない構成、設定領域500-9が設けられない構成、設定領域500-10が設けられない構成を採用してもよい。また、例えば、他の設定領域500を設け、他の設定領域500には、車両101の周囲を示す映像パターンと当該映像パターンの映像(例えば、トップビュー)の範囲に係るグラフィックとが関連付けられている構成を採用してもよい。
【0047】
また、タッチ操作と、映像パターンおよびグラフィックとを対応付ける方法は、設定領域500を用いる方法に限らない。例えば、スライド操作のスライド方面520に対応して映像パターンおよびグラフィックが関連付けられてもよい。この場合、映像表示装置103は、タッチパネル322に対するスライド操作のスライド方面520に関連付けられている映像パターンの映像を表示する。上記構成によれば、例えば、ユーザは、所望の映像の方向にスライド操作することで所望の映像を表示できるので、グラフィック表示領域220を凝視することなく所望の映像を感覚的に表示できる。なお、スライド方面520-1~スライド方面520-8の各々は、設定領域500-1~設定領域500-8の各々に対応している。
【0048】
なお、タッチ操作(設定領域500、スライド方面520等)と、映像パターンおよびグラフィックとの対応付けは、テーブル等の情報によって実現されてもよいし、分岐処理等としてプログラムソースに記述(コーディング)されていて当該分岐処理等によって実現されてもよい。
【0049】
図6は、設定領域500に関連付けられているグラフィック600の一例を示す。操作用画面510には、車両101の映像の範囲に係るグラフィック600-1~グラフィック600-9が表示される。
【0050】
グラフィック600-1は、車両101の前方の映像範囲画像である。グラフィック600-2は、車両101の後方の映像範囲画像である。グラフィック600-3は、車両101の左方向の映像範囲画像である。グラフィック600-4は、車両101の左前方の映像範囲画像である。グラフィック600-5は、車両101の左後方の映像範囲画像である。グラフィック600-6は、車両101の右方向の映像範囲画像である。グラフィック600-7は、車両101の右前方の映像範囲画像である。グラフィック600-8は、車両101の右後方の映像範囲画像である。
【0051】
ここで、グラフィック600-1~グラフィック600-8は、車両101の映像の画角を示す画像であって、当該映像の撮影方向を示す画像であり、本例では、各グラフィック600の形状が三角形である場合を示す。ただし、各グラフィック600の形状については、映像の撮影方向を示す形状を任意に採用でき、矢印であってもよいし、扇形であってもよい。
【0052】
グラフィック600-9は、車両101の周囲の映像範囲画像である。グラフィック600-10は、地図上の道路を示す画像である。グラフィック600-11は、車両101を示す画像(車両画像)の一例であり、地図上の車両101の位置および進行方向を示す画像である。
【0053】
図7は、映像表示処理の一例を示す。映像表示処理は、ユーザが所望の映像を確認するするための規定の入力操作が受け付けられたことを契機に開始する。規定の入力操作は、タッチパネル322へのタッチ操作であってもよいし、操作ボタンの押圧であってもよいし、その他の操作であってもよい。
【0054】
S701では、映像表示装置103は、映像表示領域210に映像を表示し、グラフィック表示領域220に映像範囲画像(操作用画面510)を表示する。S701において映像表示領域210に表示される映像は、予め定められた映像パターンの映像であってもよいし、前回の映像表示処理で設定された映像パターンの映像であってもよいし、その他の映像パターンの映像であってもよい。また、映像の数(映像数)は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。また、映像数は、ユーザにより設定可能であってもよい。
【0055】
S702では、映像表示装置103は、映像表示領域210に表示する映像を変更する所定のタッチ操作(変更操作)が検出されたか否かを判定する。映像表示装置103は、変更操作が検出されたと判定した場合、S703に処理を移し、変更操作が検出されなかったと判定した場合、S702に処理を戻す。変更操作は、タッチパネル322(グラフィック表示領域220)へのタッチ操作であればよく、映像範囲画像において所定の時間滞留するタッチ操作(長押し)、映像範囲画像を所定の時間内に2回叩くタッチ操作(ダブルタップ)等である。
【0056】
S703では、映像表示装置103は、変更対象画像を映像表示領域210およびグラフィック表示領域220に表示する。映像表示領域210に表示される変更対象画像は、変更操作されたグラフィック600が関連付けられている設定領域500に関連付けられている映像パターンの映像が変更対象であることを示す画像である。グラフィック表示領域220に表示される変更対象画像は、変更操作されたグラフィック600が変更対象であることを示す画像である。
【0057】
S704では、映像表示装置103は、タッチ座標が変更されたか否かを判定する。映像表示装置103は、タッチ座標が変更されたと判定した場合、S705に処理を移し、タッチ座標が変更されていないと判定した場合、S706に処理を移す。
【0058】
S705では、映像表示装置103は、タッチ座標に応じた画像を表示する。例えば、映像表示装置103は、タッチ座標が含まれる設定領域500を特定する。より具体的には、映像表示装置103は、タッチ座標が第1の設定領域500(設定領域500-1~設定領域500-9の何れか)に含まれているか否かを判定する。映像表示装置103は、タッチ座標が第1の設定領域500に含まれている場合、当該設定領域500に関連付けられている映像パターンの映像を生成して映像表示領域210に表示する。また、映像表示装置103は、当該設定領域500に関連付けられているグラフィック600をグラフィック表示領域220に表示する。続いて、映像表示装置103は、タッチ座標が第2の設定領域500(設定領域500-10)に含まれているか否かを判定する。映像表示装置103は、タッチ座標が第2の設定領域500に含まれている場合、映像表示領域210における映像の表示を停止する。
【0059】
このように、映像表示装置103は、映像表示領域210に表示している第1の映像を、予め定められた複数の映像パターンの中からタッチパネル322へのタッチ操作に対応する映像パターンの第2の映像に変更する。また、映像表示装置103は、グラフィック表示領域220に表示している上記第1の映像の範囲に係る第1のグラフィック600を、予め定められた複数のグラフィック600の中から上記第2の映像の範囲に係る第2のグラフィック600に変更する。上記構成によれば、例えば、操作性が不良な場所に設定された映像表示領域210に映像を表示していても、ユーザは、グラフィック表示領域220に表示されている当該映像の範囲を確認し、タッチパネル322をタッチ操作して瞬時に当該映像を変更できる。
【0060】
S706では、映像表示装置103は、確定操作が検出されたか否かを判定する。映像表示装置103は、確定操作が検出されたと判定した場合、S707に処理を移し、確定操作が検出されなかったと判定した場合、S704に処理を戻す。確定操作は、映像表示領域210に表示する映像を確定する入力操作であり、タッチパネル322から指を離す操作、複数の指によるタッチパネル322へのタッチ操作(マルチタップ)等である。
【0061】
S707では、映像表示装置103は、変更対象画像を非表示にし、映像表示処理を終了する。
【0062】
図8は、映像表示領域210およびグラフィック表示領域220における画面遷移の一例を示す。
【0063】
映像用画面810は、映像表示領域210に表示される画面の一例である。映像用画面810には、車両101を示す車両画像811、車両101および/または車両101の周辺を示す映像812、変更対象である映像812を示す変更対象画像813、走行速度といったメータパネルの情報等が表示される。
【0064】
グラフィック画面820は、グラフィック表示領域220に表示される画面の一例である。グラフィック画面820は、地図画面を含む画面である。グラフィック画面820には、カーマーク画像821、道路画像822等が表示される。カーマーク画像821は、地図上の車両101の位置および進行方向を示す。道路画像822は、車両101が走行する地図上の道路を示す。
【0065】
グラフィック画面820-1は、地図画面の一例である。グラフィック画面820-2~グラフィック画面820-4は、操作用画面510の一例である。グラフィック画面820-2~グラフィック画面820-4は、地図画面に重ねて、映像範囲画像823および変更対象画像824が表示される。映像範囲画像823は、映像812の範囲を示す画像である。変更対象画像824は、変更対象である映像812の映像範囲画像823を示す画像である。
【0066】
本例では、映像表示装置103は、グラフィック表示領域220に表示するグラフィック600として、地図上での車両101の位置と車両101の進行方向とを示すカーマーク画像821と、映像812の範囲を示す映像範囲画像823とを生成する。上記構成によれば、例えば、ユーザは、映像812が地図上でどのような方向性で表示されているのかを把握できる。
【0067】
グラフィック画面820-1において、規定の入力操作がされた場合、映像用画面810-1から映像用画面810-2に画面が遷移し、グラフィック画面820-1からグラフィック画面820-2に画面が遷移する。
【0068】
映像用画面810-2には、左ドアミラー映像812-1と右ドアミラー映像812-2とが表示される。グラフィック画面820-2には、左ドアミラー映像812-1の映像範囲画像823-1と、右ドアミラー映像812-2の映像範囲画像823-2とが表示される。
【0069】
本例では、映像表示装置103は、グラフィック表示領域220に表示するグラフィック600として、車両101を示すカーマーク画像821と、カーマーク画像821を中心にした扇形の映像範囲画像823とを生成する。上記構成によれば、例えば、ユーザは、映像812が車両101に対してどのような方向性で表示されているのかを容易に把握できる。
【0070】
グラフィック画面820-2において、ユーザは、変更したい映像812の映像範囲画像823に対して長押しすることで、当該映像812を変更対象にすることができる。例えば、映像用画面810-2の映像範囲画像823-1に対して長押しされた場合、映像用画面810-2から映像用画面810-3に画面が遷移し、グラフィック画面820-2からグラフィック画面820-3に画面が遷移する。
【0071】
映像用画面810-3には、左ドアミラー映像812-1が変更対象であることを示す変更対象画像813が表示される。変更対象画像813は、例えば、左ドアミラー映像812-1が表示される枠の色を変更する画像であってもよいし、当該枠を太くする画像であってもよいし、左ドアミラー映像812-1を強調表示するその他の画像であってもよい。グラフィック画面820-3には、左ドアミラー映像812-1が変更対象であることを示す変更対象画像824が表示される。変更対象画像824は、例えば、映像範囲画像823-1が表示される枠の色を変更する画像であってもよいし、当該枠を太くする画像であってもよいし、映像範囲画像823-1を強調表示するその他の画像であってもよい。
【0072】
グラフィック画面820-3において、ユーザは、所望の映像812の映像パターンが関係付けられている設定領域500までスライド操作することで、所望の映像812に変更することができる。
【0073】
このように、映像表示装置103は、複数の映像パターンの各々の映像812を映像表示領域210に表示し、複数の映像パターンの各々の映像812の映像範囲画像823をグラフィック表示領域220に表示する。そして、映像表示装置103は、グラフィック表示領域220に表示されている映像範囲画像823に対するタッチパネル322への所定のタッチ操作を監視する。映像表示装置103は、所定のタッチ操作がされた映像範囲画像823に対応する映像812が変更の対象となっていることを示す変更対象画像813を映像表示領域210に表示する。また、映像表示装置103は、当該映像範囲画像823に対応する映像812が変更の対象となっていることを示す変更対象画像824をグラフィック表示領域220に表示する。上記構成では、例えば、ユーザが、変更したい映像812の映像範囲画像823に対して所定のタッチ操作をした場合、当該映像812が変更の対象となっていることを示す変更対象画像813および変更対象画像824が表示される。上記構成によれば、映像812および映像範囲画像823が複数表示されている場合であっても、ユーザは、変更の対象を容易に把握できる。
【0074】
グラフィック画面820-3において、例えば、設定領域500-2へのタッチ操作が検出された場合、映像用画面810-3から映像用画面810-4に画面が遷移し、グラフィック画面820-3からグラフィック画面820-4に画面が遷移する。
【0075】
映像用画面810-4には、設定領域500-2に関連付けられている、車両101の後方の映像パターンのルームミラー映像812-3が表示される。ルームミラー映像812-3では、車両101の後ろを走行している車両が示されている。グラフィック画面820-4には、設定領域500-2に関連付けられている映像範囲画像823-3(グラフィック600-2の一例)が表示される。なお、映像範囲画像823-2と映像範囲画像823-3とが重なっている場合は、変更対象の映像範囲画像823-3が手前に表示される。この場合、映像範囲画像823が見易いように、図8に示すように、手前に表示されている映像範囲画像823-3の外郭が内側にオフセットされてもよい。
【0076】
次に、映像表示装置103の他の構成態様について図9および図10を用いて説明する。
【0077】
映像表示装置103は、図9に示すように、モニタ910およびタブレット端末920を備えてもよい。モニタ910は、ユーザが操作し難い場所である、ハンドル202の奥側に設けられている。モニタ910には、映像表示領域210が設定されている。タブレット端末920は、ユーザが操作し易い場所である、センターコンソールに設けられている。タブレット端末920には、グラフィック表示領域220が設定されている。
【0078】
また、映像表示装置103は、図10に示すように、モニタ1010およびタブレット端末1020を備えてもよい。モニタ1010は、ダッシュボード201の横幅いっぱいに設けられている。モニタ1010のうち、ユーザが操作し難い場所である、助手席側のAピラー付近に映像表示領域210が設定されている。タブレット端末1020は、ユーザが操作し易い場所であるハンドル202に設けられている。タブレット端末1020には、グラフィック表示領域220が設定されている。
【0079】
このように、映像表示装置103は、映像表示領域210が設定される表示装置と、グラフィック表示領域220が設定される表示装置とが異なる表示装置であってもよい。また、映像表示領域210とグラフィック表示領域220とは、隣接する表示領域でなくてもよい。
【0080】
(II)付記
上述の実施形態には、例えば、以下のような内容が含まれる。
【0081】
上述の実施形態においては、本発明を映像表示装置に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
【0082】
また、上述の実施形態において、プログラムの一部またはすべては、プログラムソースから、映像表示装置103を実現するコンピュータのような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、ネットワークで接続されたプログラム配布サーバまたはコンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であってもよい。また、上述の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0083】
また、上述の実施形態において、図示および説明した画面は、一例であり、受け付ける情報が同じであるならば、どのようなデザインであってもよい。
【0084】
また、上述の実施形態において、図示および説明した画面は、一例であり、提示する情報が同じであるならば、どのようなデザインであってもよい。
【0085】
また、上記の説明において、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0086】
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
【符号の説明】
【0087】
103……映像表示装置、210……映像表示領域、220……グラフィック表示領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10