(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099387
(43)【公開日】2023-07-13
(54)【発明の名称】光学系及びそれを有する撮像装置
(51)【国際特許分類】
G02B 13/00 20060101AFI20230706BHJP
G02B 13/18 20060101ALI20230706BHJP
【FI】
G02B13/00
G02B13/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022000014
(22)【出願日】2022-01-01
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】岩本 俊二
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA01
2H087KA02
2H087KA03
2H087LA01
2H087LA06
2H087MA07
2H087MA09
2H087PA10
2H087PA11
2H087PA12
2H087PA16
2H087PB14
2H087PB15
2H087PB16
2H087QA02
2H087QA06
2H087QA07
2H087QA12
2H087QA21
2H087QA25
2H087QA32
2H087QA33
2H087QA37
2H087QA42
2H087QA45
2H087QA46
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA32
(57)【要約】
【課題】長焦点距離かつ大口径比でありながら小型で高い光学性能を備え、オートフォーカスの高速化を実現することが可能な光学系及びそれを有する撮像装置を提供すること。
【解決手段】光学系は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正又は負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群からなる光学系であって、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して、第2レンズ群及び第4レンズ群は移動し、第1レンズ群、第3レンズ群、及び第5レンズ群は不動であり、最も像側のレンズ面から像面までの光軸上での距離、無限遠合焦時における光学系の焦点距離、第3レンズ群の焦点距離、第5レンズ群の焦点距離を各々適切に設定すること。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正又は負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群からなる光学系であって、
無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して、前記第2レンズ群及び前記第4レンズ群は移動し、前記第1レンズ群、前記第3レンズ群、及び前記第5レンズ群は不動であり、
前記光学系の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上での距離をsk、無限遠合焦時における前記光学系の焦点距離をf、前記第3レンズ群の焦点距離をf3、前記第5レンズ群の焦点距離をf5とするとき、
0.10<sk/f<0.25
0.010<f/|f3|<0.500
-3.50<f/f5<-0.80
なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
【請求項2】
前記第1レンズ群の焦点距離をf1とするとき、
0.4<f/f1<2.5
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
【請求項3】
前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
-2.5<f/f2<-0.3
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学系。
【請求項4】
前記第4レンズ群の焦点距離をf4とするとき、
1.0<f/f4<3.5
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学系。
【請求項5】
前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をLとするとき、
0.7<L/f<2.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学系。
【請求項6】
前記第2レンズ群の無限遠合焦時の結像横倍率をb2とするとき、
1.4<b2<4.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学系。
【請求項7】
前記第4レンズ群の無限遠合焦時の結像横倍率をb4とするとき、
0.1<b4<0.8
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学系。
【請求項8】
像側へ移動する場合を正として、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際しての前記第2レンズ群の移動量をM2とするとき、
0.01<M2/f<0.30
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学系。
【請求項9】
像側へ移動する場合を正として、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際しての前記第4レンズ群の移動量をM4とするとき、
-0.20<M4/f<-0.01
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の光学系。
【請求項10】
前記第2レンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL21、負レンズL22からなることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の光学系。
【請求項11】
前記正レンズと前記負レンズとの間には、両凹形状の空気レンズが形成されていることを特徴とする請求項10に記載の光学系。
【請求項12】
前記第4レンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL41、負レンズL42、正レンズL43からなり、
前記正レンズL41と前記負レンズL42は、接合レンズであることを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の光学系。
【請求項13】
前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズL31、正レンズL32からなり、
前記負レンズL31と前記正レンズL32は、接合レンズであることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の光学系。
【請求項14】
前記第3レンズ群は、開口絞りを含むことを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の光学系。
【請求項15】
最も物体側に正レンズL11が配置されていることを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の光学系。
【請求項16】
前記第1レンズ群は、2枚以上の正レンズと1枚以上の負レンズとを含むことを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の光学系。
【請求項17】
前記第5レンズ群は、正レンズと負レンズとを含むことを特徴とする請求項1乃至16の何れか一項に記載の光学系。
【請求項18】
請求項1乃至17の何れか一項に記載の光学系と、該光学系によって形成される像を受光する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学系に関し、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ、監視用カメラ、車載カメラ等に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、長焦点距離かつ大口径比でありながら小型で高い光学性能を備え、オートフォーカスの高速化を実現することが可能な撮像装置が求められている。小型で高い光学性能を備えつつ、オートフォーカスの高速化を実現するため、フォーカシングの際に一部のレンズを移動させるインナーフォーカス方式の光学系が知られている(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-142601号公報
【特許文献2】特開2020-60661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、長焦点距離かつ大口径比の光学系は、諸収差の補正が困難になる傾向がある。特にオートフォーカスの高速化を実現するためにフォーカスレンズ群を軽量化すると、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して収差変動の抑制が困難になる。
【0005】
本発明は、長焦点距離かつ大口径比でありながら小型で高い光学性能を備え、オートフォーカスの高速化を実現することが可能な光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての光学系は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正又は負の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群からなる光学系であって、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して、第2レンズ群及び第4レンズ群は移動し、第1レンズ群、第3レンズ群、及び第5レンズ群は不動であり、前記光学系の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上での距離をsk、無限遠合焦時における光学系の焦点距離をf、第3レンズ群の焦点距離をf3、第5レンズ群の焦点距離をf5とするとき、
0.10<sk/f<0.25
0.010<f/|f3|<0.500
-3.50<f/f5<-0.80
なる条件式を満足することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、長焦点距離かつ大口径比でありながら小型で高い光学性能を備え、オートフォーカスの高速化を実現することが可能な光学系及びそれを有する撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施例1の光学系の無限遠合焦時の断面図である。
【
図2】(a),(b)実施例1の光学系の無限遠合焦時及び近距離(-700mm)合焦時の縦収差図である。
【
図3】実施例2の光学系の無限遠合焦時の断面図である。
【
図4】(a),(b)実施例2の光学系の無限遠合焦時及び近距離(-700mm)合焦時の縦収差図である。
【
図5】実施例3の光学系の無限遠合焦時の断面図である。
【
図6】(a),(b)実施例3の光学系の無限遠合焦時及び近距離(-700mm)合焦時の縦収差図である。
【
図7】実施例4の光学系の無限遠合焦時の断面図である。
【
図8】(a),(b)実施例4の光学系の無限遠合焦時及び近距離(-1200mm)合焦時の縦収差図である。
【
図9】実施例5の光学系の無限遠合焦時の断面図である。
【
図10】(a),(b)実施例5の光学系の無限遠合焦時及び近距離(-700mm)合焦時の縦収差図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
図1,3,5,7,9はそれぞれ、実施例1乃至5の光学系L0の無限遠合焦時の断面図である。各実施例の光学系L0は、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、銀塩フィルム用カメラ、監視用カメラ、車載カメラ等の撮像装置に用いられる光学系である。
【0011】
各断面図において左方が物体側で、右方が像側である。各実施例の光学系L0は複数のレンズ群を有して構成されている。本願明細書においてレンズ群とは、フォーカシングに際して一体的に移動又は静止するレンズのまとまりである。すなわち、各実施例の光学系L0では、フォーカシングに際して隣接するレンズ群同士の間隔が変化する。なお、レンズ群は1枚のレンズから構成されていてもよいし、複数のレンズから成っていてもよい。
【0012】
各実施例の光学系L0は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正又は負の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4、負の屈折力の第5レンズ群L5からなる。
【0013】
SPは、開口絞りである。IMGは、像面であり、各実施例の光学系L0をデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が配置される。各実施例の光学系L0を銀塩フィルム用カメラの撮影光学系として使用する際には像面IMGにはフィルム面に相当する感光面が置かれる。
【0014】
各断面図に示した矢印は、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際してのレンズ群の移動方向を表している。各実施例の光学系L0では、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して、第2レンズ群L2及び第4レンズ群は移動し、第1レンズ群L1、第3レンズ群L3、及び第5レンズ群L5は不動である。
【0015】
図2,4,6,8,10はそれぞれ、実施例1乃至5の光学系L0の収差図である。各収差図において、(a)は無限遠合焦時の縦収差図、(b)は近距離合焦時の縦収差図である。
【0016】
球面収差図においてFnoはFナンバーであり、d線(波長587.6nm)、g線(波長435.8nm)に対する球面収差量を示している。非点収差図においてΔSはサジタル像面における非点収差量、ΔMはメリディオナル像面における非点収差量を示している。歪曲収差図においてd線に対する歪曲収差量を示している。色収差図ではg線における色収差量を示している。ωは撮像半画角(度)である。
【0017】
次に、各実施例の光学系L0における特徴的な構成について述べる。
【0018】
長焦点距離かつ大口径比でありながら小型で高い光学性能を備え、オートフォーカスの高速化を実現するためには、光学系L0を構成するレンズ群の配置とフォーカシングに際して移動するフォーカスレンズ群の構成及び配置を適切に行うことが重要である。各実施例の光学系L0は、複数のレンズ群を有し、フォーカシングに際して一部のレンズ群を移動させる構成とすることで、収差補正とフォーカスレンズ群の軽量化を実現している。最も物体側に正の屈折力の第1レンズ群L1を配置することで、フォーカスレンズ群である第2レンズ群L2と第4レンズ群L4に入射する軸上光束の径を縮小し、フォーカスレンズ群の小型軽量化を容易に実現することが可能である。フォーカスレンズ群である第2レンズ群L2と第4レンズ群L4との間に第3レンズ群L3を配置することで、球面収差と軸上色収差の補正を容易に実現することが可能である。フォーカスレンズ群である第2レンズ群L2と第4レンズ群L4の像側に負の屈折力の第5レンズ群L5を配置することで、光学系L0の全長短縮化とペッツバール和の抑制を容易に実現することが可能である。
【0019】
各実施例の光学系L0は、以下の条件式(1)乃至(3)を満足する。
【0020】
0.10<sk/f<0.25 (1)
0.010<f/|f3|<0.500 (2)
-3.50<f/f5<-0.80 (3)
ここで、skは、光学系L0の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上での距離(以下、バックフォーカスという)である。fは、無限遠合焦時における光学系L0の焦点距離である。f3は、第3レンズ群L3の焦点距離である。f5は、第5レンズ群L5の焦点距離である。
【0021】
条件式(1)は、バックフォーカスと光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(1)の下限値を下回ってバックフォーカスが短くなると、撮像素子近傍のレイアウトが困難となり、構成が複雑化するため好ましくない。条件式(1)の上限値を上回ってバックフォーカスが長くなると、光学系L0が大型化し、好ましくない。
【0022】
条件式(2)は、第3レンズ群L3の焦点距離と光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(2)の下限値を下回って第3レンズ群L3の屈折力が小さくなると、第4レンズ群L4に入射する軸上光束の径を縮小することが難しくなり、第4レンズ群L4が大型化するため好ましくない。条件式(2)の上限値を上回って第3レンズ群L3の屈折力が大きくなると、球面収差の補正が困難となり好ましくない。
【0023】
条件式(3)は、第5レンズ群L5の焦点距離と光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(3)の下限値を下回って第5レンズ群L5の屈折力が小さくなると、歪曲収差の補正が困難となり、好ましくない。条件式(3)の上限値を上回って第5レンズ群L5の屈折力が大きくなると、光学系L0の全長短縮化が困難となり、光学系L0が大型化するため好ましくない。
【0024】
なお、条件式(1)乃至(3)の数値範囲を以下の条件式(1a)乃至(3a)の数値範囲とすることが好ましい。
【0025】
0.12<sk/f<0.22 (1a)
0.011<f/|f3|<0.450 (2a)
-2.50<f/f5<-1.20 (3a)
また、条件式(1)乃至(3)の数値範囲を以下の条件式(1b)乃至(3b)の数値範囲とすることが更に好ましい。
【0026】
0.15<sk/f<0.20 (1b)
0.012<f/|f3|<0.420 (2b)
-2.40<f/f5<-1.50 (3b)
次に、各実施例の光学系L0において、満足することが好ましい構成について述べる。
【0027】
第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL21、負レンズL22からなることが好ましい。第2レンズ群L2において、物体側に正レンズL21を配置することで後続する負レンズL22のレンズ径を抑制することができるため小型化に有利である。また、第2レンズ群L2を正レンズL21と負レンズL22の2枚構成とすることで軽量化が容易となる。
【0028】
正レンズL21と負レンズL22との間には、両凹形状の空気レンズが形成されていることが好ましい。これにより、第2レンズ群L2で発生する球面収差の変動を抑制することが容易となり、フォーカス全域で高画質化を達成することが容易となる。
【0029】
第4レンズ群L4は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL41、負レンズL42、正レンズL43からなり、正レンズL41と負レンズL42は、接合レンズであることが好ましい。接合レンズを配置することで軸上色収差の補正が容易となる。第4レンズ群L4を2枚の正レンズを備える構成とすることで屈折力を分散させることができるため、フォーカス全域での収差補正が容易となる。
【0030】
第3レンズ群L3は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズL31、正レンズL32からなり、負レンズL31と正レンズL32は、接合レンズであることが好ましい。接合レンズを配置することでペッツバール和の抑制と軸上色収差の補正が容易となる。
【0031】
第3レンズ群L3は、開口絞りSPを含むことが好ましい。第3レンズ群L3が開口絞りSPを含むと開口絞りSP前後の屈折力配置の対称性がよいため、歪曲収差やコマ収差の補正が容易となる。
【0032】
最も物体側に正レンズL11が配置されていることが好ましい。これにより、光学系L0の全長短縮化とフォーカスレンズ群の小型軽量化が容易となる。
【0033】
第1レンズ群L1は、2枚以上の正レンズと1枚以上の負レンズとを含むことが好ましい。これにより、光学系L0の全長短縮化と軸上色収差及び倍率色収差の抑制が容易となる。
【0034】
第5レンズ群L5は、正レンズと負レンズとを含むことが好ましい。第5レンズ群L5は、最も像面に近いレンズ群であるため、ペッツバール和の補正に効果的で、第5レンズ群L5が正レンズと負レンズとを含むことで像面湾曲の補正が容易となる。
【0035】
次に、各実施例の光学系が満足することが好ましい条件について述べる。各実施例の光学系は、以下の条件式(3)乃至(11)のうち1つ以上を満足することが好ましい。
【0036】
0.4<f/f1<2.5 (4)
-2.5<f/f2<-0.3 (5)
1.0<f/f4<3.5 (6)
0.7<L/f<2.0 (7)
1.4<b2<4.0 (8)
0.1<b4<0.8 (9)
0.01<M2/f<0.30 (10)
-0.20<M4/f<-0.01 (11)
ここで、f1は、第1レンズ群L1の焦点距離である。f2は、第2レンズ群L2の焦点距離である。f4は、第4レンズ群L4の焦点距離である。Lは、光学系L0の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離(以下、光学全長(レンズ全長)という)である。b2は、第2レンズ群L2の無限遠合焦時の結像横倍率である。b4は、第4レンズ群L4の無限遠合焦時の結像横倍率である。M2は、像側へ移動する場合を正として、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際しての第2レンズ群L2の移動量である。M4は、像側へ移動する場合を正として、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際しての第4レンズ群の移動量である。
【0037】
条件式(4)は、第1レンズ群L1の焦点距離と光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(4)の下限値を下回って第1レンズ群L1の屈折力が小さくなると、光学系L0の全長短縮化が困難となり、光学系L0が大型化するため好ましくない。条件式(4)の上限値を上回って第1レンズ群L1の屈折力が大きくなると、第1レンズ群L1で発生する収差が大きくなり、特に球面収差と倍率色収差の補正が困難となるため好ましくない。
【0038】
条件式(5)は、第2レンズ群L2の焦点距離と光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(5)の下限値を下回って第2レンズ群L2の屈折力が小さくなると、第2レンズ群L2で発生する球面収差の補正が困難となり、特に球面収差のフォーカス変動の抑制が困難となるため好ましくない。条件式(5)の上限値を上回って第2レンズ群L2の屈折力が大きくなると、フォーカシングに際しての第2レンズ群L2の移動量が大きくなり、光学系L0が大型化するため好ましくない。
【0039】
条件式(6)は、第4レンズ群L4の焦点距離と光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(6)の下限値を下回って第4レンズ群L4の屈折力が小さくなると、フォーカシングに際しての第4レンズ群L4の移動量が大きくなり、光学系L0が大型化するため好ましくない。条件式(6)上限値を上回って第2レンズ群L2の屈折力が大きくなると、第4レンズ群L4で発生する球面収差の補正が困難となり、特に球面収差のフォーカス変動の抑制が困難となるため好ましくない。
【0040】
条件式(7)は、光学全長と光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(7)の下限値を下回って光学全長が短くなると、緒収差、特に倍率色収差の補正が困難となり、好ましくない。条件式(7)の上限値を上回って光学全長が長くなると、前玉径が増大し、光学系L0が大型化するため好ましくない。
【0041】
条件式(8)は、第2レンズ群L2の無限遠合焦時の結像横倍率を規定している。条件式(8)の下限値を下回って第2レンズ群L2の結像横倍率が小さくなると、フォーカスシングの際に必要な第2レンズ群L2の移動量が大きくなり、光学系L0が大型化するため好ましくない。条件式(8)の上限値を上回って第2レンズ群L2の結像横倍率が大きくなると、後続レンズ群に入射する光線高さが大きくなり、光学系L0が大型化するため好ましくない。
【0042】
条件式(9)は、第4レンズ群L4の無限遠合焦時の結像横倍率を規定している。条件式(9)の下限値を下回って第4レンズ群L4の結像横倍率が小さくなると、第5レンズ群L5に入射する軸上光束の入射角度が大きくなり、球面収差やコマ収差の補正が困難となるため、好ましくない。条件式(9)の上限値を上回って第4レンズ群L4の結像横倍率が大きくなると、フォーカシングに際して必要な第4レンズ群L4の移動量が大きくなり、光学系L0が大型化するため好ましくない。
【0043】
条件式(10)は、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際しての第2レンズ群L2の移動量と光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(10)の下限値を下回って第2レンズ群L2の移動量が小さくなると、最至近距離まで撮影することが困難となるため好ましくない。条件式(10)の上限値を上回って第2レンズ群L2の移動量が大きくなると、光学系L0が大型化するため好ましくない。
【0044】
条件式(11)は、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際しての第4レンズ群L4の移動量と光学系L0の焦点距離との比を規定している。条件式(11)の下限値を下回って第4レンズ群L4の移動量が小さくなる、すなわち第4レンズ群L4の移動量の絶対値が大きくなると、光学系L0が大型化するため好ましくない。条件式(11)の上限値を上回って第4レンズ群L4の移動量が大きくなる、すなわち第4レンズ群L4の移動量の絶対値が小さくなると、最至近距離まで撮影することが困難となるため好ましくない。
【0045】
なお、条件式(4)乃至(11)の数値範囲を以下の条件式(4a)乃至(11a)の数値範囲とすることが好ましい。
【0046】
0.5<f/f1<2.0 (4a)
-1.9<f/f2<-0.5 (5a)
1.5<f/f4<3.0 (6a)
0.8<L/f<1.8 (7a)
1.6<b2<3.3 (8a)
0.2<b4<0.7 (9a)
0.02<M2/f<0.15 (10a)
-0.10<M4/f<-0.03 (11a)
また、条件式(4)乃至(11)の数値範囲を以下の条件式(4b)乃至(11b)の数値範囲とすることが更に好ましい。
【0047】
0.6<f/f1<1.7 (4b)
-1.6<f/f2<-0.6 (5b)
1.7<f/f4<2.4 (6b)
0.9<L/f<1.7 (7b)
1.7<b2<3.0 (8b)
0.25<b4<0.6 (9b)
0.03<M2/f<0.13 (10b)
-0.08<M4/f<-0.05 (11b)
次に、各実施例の光学系L0について詳細に述べる。
【0048】
実施例1乃至4の光学系L0は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4、負の屈折力の第5レンズ群L5からなる。
【0049】
実施例5の光学系L0は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、負の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4、負の屈折力の第5レンズ群L5からなる。
【0050】
各実施例の光学系L0では、無限遠から最至近距離へのフォーカシングに際して、第2レンズ群L2及び第4レンズ群L4は移動し、第1レンズ群L1、第3レンズ群L3、及び第5レンズ群L5は不動である。
【0051】
実施例1,2,5の光学系L0では、第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL11、正レンズL12、正レンズL13、負レンズL14からなる。正レンズL13と負レンズL14は、接合レンズである。
【0052】
実施例3の光学系L0では、第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL11、正レンズL12、正レンズL13、負レンズL14、正レンズL15からなる。正レンズL13と負レンズL14は、接合レンズである。
【0053】
実施例4の光学系L0では、第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL11、正レンズL12、正レンズL13、正レンズL14、負レンズL15、正レンズL16からなる。正レンズL14と負レンズL15は、接合レンズである。
【0054】
各実施例の光学系L0では、第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL21、負レンズL22からなる。
【0055】
各実施例の光学系L0では、第3レンズ群L3は、物体側から像側へ順に配置された、負レンズL31、正レンズL32からなる。負レンズL31と正レンズL32は、接合レンズである。
【0056】
各実施例の光学系L0では、第3レンズ群L3は、開口絞りSPを含む。
【0057】
各実施例の光学系L0では、第4レンズ群L4は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL41、負レンズL42、正レンズL43からなる。正レンズL41と負レンズL42は、接合レンズである。
【0058】
実施例1乃至3の光学系L0では、第5レンズ群L5は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL51、負レンズL52、負レンズL53からなる。正レンズL51と負レンズL52は、接合レンズである。
【0059】
実施例4の光学系L0では、第5レンズ群L5は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL51、負レンズL52、正レンズL53からなる。正レンズL51と負レンズL52は、接合レンズである。
【0060】
実施例5の光学系L0では、第5レンズ群L5は、物体側から像側へ順に配置された、正レンズL51、負レンズL52、負レンズL53、正レンズL54からなる。正レンズL51と負レンズL52は、接合レンズである。
【0061】
以下に、実施例1乃至5にそれぞれ対応する数値実施例1乃至5を示す。
【0062】
各数値実施例の面データにおいて、rは各光学面の曲率半径、d(mm)は第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表わしている。ただし、mは光入射側から数えた面の番号である。また、ndは各光学部材のd線に対する屈折率、νdは光学部材のアッベ数を表わしている。なお、ある材料のアッベ数νdは、フラウンホーファ線のd線(587.6nm)、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率をNd,NF,NCとするとき、
νd=(Nd-1)/(NF-NC)
で表される。
【0063】
また、軸上間隔dの可変となっている箇所は、無限遠合焦時と近距離合焦時について示している。近距離合焦時の物体距離はカッコ内に数値を示している。物体距離は像面から物体位置までの距離とする。
【0064】
なお、各数値実施例において、d、焦点距離(mm)、Fナンバー、半画角(度)は全て各実施例の光学系L0が無限遠物体に焦点を合わせたときの値である。「バックフォーカス」は、レンズ最終面(最も像側のレンズ面)から近軸像面までの光軸上の距離を空気換算長により表記したものである。「レンズ全長」は、各実施例の光学系L0の最前面(最も物体側のレンズ面)から最終面までの光軸上の距離にバックフォーカスを加えた長さである。
【0065】
また、光学面が非球面の場合は、面番号の右側に、*の符号を付している。非球面形状は、Xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、Rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4,A6,A8,A10,A12を各次数の非球面係数とするとき、
X=(h2/R)/[1+{1-(1+K)(h/R)2}1/2 +A4×h4+A6×h6
+A8×h8+A10×h10+A12×h12
で表している。なお、各非球面係数における「e±XX」は「×10±XX」を意味している。
[数値実施例1]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 77.785 4.68 1.76385 48.5
2 172.845 0.20
3 63.371 5.95 1.49700 81.5
4 170.333 0.20
5 54.700 13.38 1.49700 81.5
6 -89.309 1.60 1.83400 37.2
7 115.572 (可変)
8 686.201 3.52 1.94594 18.0
9 -143.362 0.20
10 457.173 1.40 1.67300 38.3
11 36.221 (可変)
12(絞り) ∞ 4.29
13 -68.576 1.40 1.72825 28.5
14 34.701 9.22 1.87070 40.7
15 -101.270 (可変)
16 40.392 4.86 1.72916 54.7
17 192.612 1.40 1.67270 32.1
18 76.112 2.50
19* 206.498 5.26 1.85135 40.1
20* -91.873 (可変)
21 75.769 4.06 1.92286 20.9
22 -274.316 1.20 1.77047 29.7
23 29.541 8.48
24* -73.133 3.03 1.58313 59.4
25* -253.666 16.31
像面 ∞
非球面データ
第19面
K = 0.00000e+00 A 4=-9.07618e-06 A 6=-6.11165e-09 A 8=-1.04661e-11
第20面
K = 0.00000e+00 A 4=-5.22186e-06 A 6=-4.28155e-09 A 8=-8.68689e-12
第24面
K = 0.00000e+00 A 4=-2.25980e-05 A 6= 2.43830e-08 A 8=-3.13250e-11
第25面
K = 0.00000e+00 A 4=-2.22797e-05 A 6= 2.16423e-08 A 8=-1.32136e-11
焦点距離 84.00
Fナンバー 1.44
半画角(度) 14.44
像高 21.64
レンズ全長 117.50
BF 16.31
無限遠 近距離(-700mm)
d 7 4.26 10.25
d11 13.31 7.33
d15 5.79 1.00
d20 1.00 5.79
d25 16.31 6.01
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 93.82
2 8 -111.97
3 12 405.35
4 16 46.82
5 21 -54.20
[数値実施例2]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 75.910 7.60 1.76385 48.5
2 278.185 0.20
3 81.251 4.11 1.59282 68.6
4 137.891 0.83
5 75.102 13.89 1.49700 81.5
6 -89.633 1.86 1.89190 37.1
7 128.606 (可変)
8 -1506.651 4.06 1.94594 18.0
9 -117.758 0.20
10 -19994.632 1.40 1.80610 33.3
11 52.584 (可変)
12(絞り) ∞ 4.81
13 -83.985 1.40 1.69895 30.1
14 47.790 10.25 1.87070 40.7
15 -110.778 (可変)
16 41.915 8.74 1.69680 55.5
17 -173.265 1.40 1.69895 30.1
18 89.247 1.05
19* 88.271 8.63 1.85135 40.1
20* -134.588 (可変)
21 71.964 4.69 1.92286 20.9
22 -316.497 1.20 1.77047 29.7
23 27.700 8.93
24* -37.015 2.00 1.88202 37.2
25* -58.504 15.69
像面 ∞
非球面データ
第19面
K = 0.00000e+00 A 4=-4.61083e-06 A 6=-2.59781e-09 A 8=-1.59591e-12
第20面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.47775e-06 A 6=-2.06115e-09 A 8=-1.05938e-12
第24面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.57806e-05 A 6=-2.19149e-08 A 8= 4.05207e-11
第25面
K = 0.00000e+00 A 4= 1.37873e-05 A 6=-1.94341e-08 A 8= 4.25441e-11
焦点距離 83.00
Fナンバー 1.25
半画角(度) 14.61
像高 21.64
レンズ全長 133.01
BF 15.69
無限遠 近距離(-700mm)
d 7 6.52 16.70
d11 17.27 7.09
d15 5.29 1.00
d20 1.00 5.29
d25 15.69 5.18
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 125.21
2 8 -127.16
3 12 293.03
4 16 43.02
5 21 -45.00
[数値実施例3]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 86.709 7.20 1.61800 63.4
2 369.488 0.20
3 69.023 7.29 1.49700 81.5
4 197.730 0.20
5 61.193 14.21 1.49700 81.5
6 -127.175 2.00 1.87070 40.7
7 93.340 0.21
8 95.976 5.85 1.49700 81.5
9 178.462 (可変)
10 392.711 3.45 1.94594 18.0
11 -223.486 0.20
12 247.577 1.85 1.83481 42.7
13 40.471 (可変)
14(絞り) ∞ 4.82
15 -63.837 1.40 1.72825 28.5
16 44.300 9.51 1.87070 40.7
17 -74.293 (可変)
18 43.005 4.33 1.72916 54.7
19 141.112 1.40 1.69895 30.1
20 66.919 2.02
21* 114.498 8.30 1.76450 49.1
22* -112.430 (可変)
23 89.498 2.96 1.92286 20.9
24 1396.785 1.20 1.67300 38.3
25 29.039 8.92
26* -57.271 2.00 1.58313 59.4
27* -140.719 17.24
像面 ∞
非球面データ
第21面
K = 0.00000e+00 A 4=-6.61737e-06 A 6=-5.27557e-09 A 8=-7.47702e-12
第22面
K = 0.00000e+00 A 4=-4.30497e-06 A 6=-4.81815e-09 A 8=-3.46829e-12
第26面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.91464e-05 A 6= 2.29584e-08 A 8=-2.64435e-11
第27面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.95897e-05 A 6= 2.30203e-08 A 8=-1.63145e-11
焦点距離 99.00
Fナンバー 1.44
半画角(度) 12.33
像高 21.64
レンズ全長 133.50
BF 17.24
無限遠 近距離(-700mm)
d 9 3.01 11.26
d13 15.82 7.57
d17 6.91 1.00
d22 1.00 6.91
d27 17.24 3.35
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 95.26
2 10 -96.82
3 14 240.85
4 18 52.62
5 23 -52.76
[数値実施例4]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 174.540 5.00 1.59349 67.0
2 289.447 0.20
3 98.775 13.84 1.43387 95.1
4 1295.204 0.20
5 84.449 9.87 1.49700 81.5
6 232.436 0.20
7 73.986 17.37 1.49700 81.5
8 -295.998 2.00 1.87070 40.7
9 69.370 4.61
10 70.644 6.30 1.49700 81.5
11 177.413 (可変)
12 478.926 4.01 1.94594 18.0
13 -478.755 0.20
14 148.546 3.00 1.80400 46.5
15 46.627 (可変)
16(絞り) ∞ 4.56
17 -79.969 1.40 1.77250 49.6
18 800.000 6.02 1.51742 52.4
19 -53.956 (可変)
20 41.447 4.25 1.83400 37.2
21 225.784 1.40 1.84666 23.8
22 51.524 3.72
23* -230.448 4.98 1.76450 49.1
24* -69.264 (可変)
25 -106.542 1.49 1.84666 23.8
26 -80.086 1.20 1.49700 81.5
27 39.190 7.26
28 55.080 3.12 1.58313 59.4
29* 88.761 38.05
像面 ∞
非球面データ
第23面
K = 0.00000e+00 A 4=-9.23397e-06 A 6=-6.40417e-09 A 8=-9.52243e-12
第24面
K = 0.00000e+00 A 4=-7.11589e-06 A 6=-4.70098e-09 A 8=-6.63629e-12
第29面
K = 0.00000e+00 A 4=-6.74980e-07 A 6=-3.45420e-10 A 8=-7.82351e-13
焦点距離 198.00
Fナンバー 2.05
半画角(度) 6.24
像高 21.64
レンズ全長 188.50
BF 38.05
無限遠 近距離(-700mm)
d11 4.82 11.16
d15 24.36 18.02
d19 14.09 1.00
d24 1.00 14.09
d29 38.05 10.80
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 119.40
2 12 -132.23
3 16 16396.06
4 20 84.65
5 25 -84.19
[数値実施例5]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 90.525 4.22 1.76385 48.5
2 209.644 0.20
3 61.314 6.71 1.59522 67.7
4 204.455 0.20
5 50.907 12.20 1.49700 81.5
6 -130.720 1.60 1.80610 33.3
7 72.226 (可変)
8 155.728 3.81 1.94594 18.0
9 -273.024 0.20
10 493.162 1.40 1.67300 38.3
11 34.600 (可変)
12(絞り) ∞ 1.57
13 323.382 1.40 1.73465 28.3
14 24.447 6.95 1.87070 40.7
15 86.688 (可変)
16 37.184 4.58 1.90043 37.4
17 282.676 1.40 1.68167 31.4
18 38.658 3.09
19* 86.149 6.00 1.85135 40.1
20* -89.241 (可変)
21 355.236 5.36 2.00069 25.5
22 -41.762 1.20 1.77047 29.7
23 32.530 9.05
24 -28.121 1.20 1.85478 24.8
25 -48.897 0.15
26 207.303 4.46 2.00100 29.1
27 -93.322 13.00
像面 ∞
非球面データ
第19面
K = 0.00000e+00 A 4=-1.35818e-05 A 6=-1.76204e-08 A 8=-5.55965e-11
第20面
K = 0.00000e+00 A 4=-9.59369e-06 A 6=-1.32570e-08 A 8=-3.11565e-11
焦点距離 84.00
Fナンバー 1.44
半画角(度) 14.44
像高 21.64
レンズ全長 114.50
BF 13.00
無限遠 近距離(-700mm)
d 7 3.99 10.11
d11 13.37 7.24
d15 6.20 1.00
d20 1.00 6.20
d27 13.00 2.09
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 93.36
2 8 -122.52
3 12 -524.52
4 16 41.31
5 21 -95.79
各数値実施例における種々の値を、以下の表1にまとめて示す。
【0066】
【0067】
[撮像装置]
次に、各実施例の光学系を用いたデジタルスチルカメラ(撮像装置)の実施例について、
図11を用いて説明する。
図11において、10はカメラ本体、11は実施例1乃至5で説明した何れかの光学系である。12はカメラ本体に内蔵され、光学系11によって形成された光学像を受光して光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。カメラ本体10はクイックターンミラーを有する所謂一眼レフカメラでもよいし、クイックターンミラーを有さない所謂ミラーレスカメラでもよい。
【0068】
このように各実施例の光学系をデジタルスチルカメラ等の撮像装置に適用することにより、レンズが小型である撮像装置を得ることができる。
【0069】
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0070】
L0 光学系
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
IMG 像面