(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099401
(43)【公開日】2023-07-13
(54)【発明の名称】コンテンツを管理するコンピュータプログラム、装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 16/93 20190101AFI20230706BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20230706BHJP
【FI】
G06F16/93
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022000037
(22)【出願日】2022-01-03
(71)【出願人】
【識別番号】301062798
【氏名又は名称】ナレルシステム株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中村圭介
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175FA03
5B175KA11
5L049CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】分類された多様な情報について、認知の遅延、網羅性不足、異同整理困難、一貫性保証困難、利用者独自の差異を手軽かつ効果的に社会に役立てにくい点、言葉の中に変数を埋め込んだ方程式のデータベースが実用的でない問題、を解決して誰もが貢献しやすいコンテンツシステムを構築する。
【解決手段】一又は複数のコンピュータで管理されているコンテンツ集合のツリー構造を表現できるデータ集合に対し、該ツリー構造中のノードの追加の子ノードを利用者が投稿できるようにしたコンピュータプログラムであって、該ツリー構造内の第一のノードまでその根方向にある第二のノードからたどった経路に含まれるコンテンツの列をたどった順が判別できるようにレンダリングする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数のコンピュータで管理されている、
コンテンツ(部分コンテンツを含む、以下同じ)集合のツリー構造を表現できるデータ集合に対し、
該ツリー構造中のノードの追加の子ノードを利用者が投稿できるようにした
コンピュータプログラムであって、
該ツリー構造内の第一のノードまでその根方向にある第二のノードからたどった経路に含まれるコンテンツの列を
たどった順が判別できるようにレンダリングする
コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記コンテンツ集合が、言語コンテンツ集合であり、
前記ツリー構造が、言語コンテンツ集合における、
より根側の共通部分からより葉側の相違部分へと言語上の複数の展開を表現するようにした
請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
ノードの内容を示すコンテンツ情報と、
該ノードと別のノードとの関係性を示す情報と、
を別の更新単位とし、かつ、
該別のノードを管理する別のコンピュータプログラムインスタンスからの追加、更新又は削除要求に応じて、
該関係性を示す情報を更新する
請求項1又は2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
複数の親ノードからの共通の子ノードとなるような投稿を許容するようにした
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
利用者が投稿する子ノードについて、
その投稿者が想定する、
前記ツリー構造における親ノード、根ノード又は経由ノードを特定する情報を
該子ノード又は該リンク情報に格納する
請求項1から4のいずれか一項に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項6】
前記コンテンツ情報に一以上の変数を含むことができ、
変数の全部又は一部への値の代入の仕方の異なり(解組集合と呼ぶ、以下同じ)を、
それぞれ別の子ノードとしていずれかのノードに追加投稿可能としたことを特徴とする
請求項1から5のいずれか一項に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項7】
変数の全部又は一部への値の代入の仕方の異なりではなく、
置換の仕方の異なり(置換組集合と呼ぶ、以下同じ)を、
それぞれ別の子ノードとしていずれかのノードに追加投稿可能としたことを特徴とする
請求項6の記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記ツリー構造として、
ツリー構造の管理者にとって好ましい
網羅的枝分かれとなっている
言語コンテンツ集合のみを記憶し、
利用者が入力した文(文章であってもよい、以下同じ)に
文字もしくは言葉の並び、又は、文の意味が、
利用者が入力した文に近い言語コンテンツを、
選択して出力することを特徴とする
請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
文字もしくは言葉の並び、又は、文の意味が利用者が入力した文に近い言語コンテンツを、
選択して出力する代わりに、
利用者が入力した文中の文字列で言語コンテンツ中の文字列を置き換えた結果に対し、
文字もしくは言葉の並び、又は、文の意味が利用者が入力した文に近い言語コンテンツを、
選択して出力することを特徴とする
請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
ツリー構造内のコンテンツ集合の根側又は子側の共通部分におけるn-gram集合の存在を計算済として
ほかのコンテンツ集合との異同を計算する
請求項1から9のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
ツリー構造内のより根側のコンテンツ集合のみで検索して関連性が高いとわかった
サブツリー集合のコンテンツ集合のみについて
さらなる検索を行う
請求項1から10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
有害コンテンツの自動又は半自動監査において、
ノードの投稿者と異なる投稿者による追加子ノードを含むサブツリーが小さいノードの
価値を
低いものとして扱う
請求項1から11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記ツリー構造内の言語コンテンツから
正答が一意に決まるような穴埋め問題と、
正答文字列、
多数の誤答文字列集合を生成して
コマンド式音声認識(限られた範囲からだけ認識する)により利用者からの答えを求めるように出題する
請求項1から12のいずれか一項に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項14】
前記ツリー構造内の各ノードの利用者による評価をうけつけ、
総合的な評価の高いノードをサブツリー内にもつノードの評価を高めに補正する
請求項1から13のいずれか一項に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを用いた装置。
【請求項16】
請求項1から14のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを用いた方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを管理するコンピュータプログラム、装置、及び、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
階層的に情報を分類したインターネットサイトがインターネットの黎明期から存在した。
しかし、現在では、
情報の数があまりにも多く、
多様な情報を分類して編集しきることが従来の形式では実質的に出来なくなっているためもあり、
その多くの機能が検索サイトにとって代わられている(非特許文献1、2)。
一方で、
検索サイトは、
実績(~著名性や被リンク数)の少ないWEBページ情報や
広告費を支払っていないWEBページの情報は、
たとえ人類社会全体や特定の需要者にとって「有益な情報」でも、
優先順位の低いところ(何十~何百とあるページの奥のほう等)に配置されてしまい、
なかなか一般の利用者の目に留まって利用されることが難しく、
新たな存在感や著名性を獲得するまでに大変な時間がかかり、
重要情報の普及による、
世界平和、省エネ、脱炭素、疫病等への対応を含めた
社会的重要問題の解決が
遅くなってしまっていた。
★(問題(1)=認知・普及の遅延)
なお、「有益な情報」としては、
・新発見(科学、技術、歴史、地誌等を含む)、
・新提案(発明、意匠、実用新案、建築、機械、政策、施策、判断基準や価値観等を含む)、
・新発想(発明、設計、SFや小説のプロットを含む)、
・新商品(教育コンテンツ、著作物、手順書、処方などを含む)
・新サービス
等、ほとんどあらゆるものが該当しうる。
また、情報によっては検索エンジン対策の不足などもあり、そもそも検索サイトに網羅されない情報もあった。
★(問題(2)=不足する網羅性)
また、新発想のうち物語や漫画等に関しては、
元の話しの途中等でいったん利用者の妄想で脱線してから
元の話(の世界観)に戻る(戻っても多くは世界観が破綻しないが一部は論理的に破綻する)ような
自由エピソード(同人サイト等による)が乱立しているため
階層的な分類(ツリー構造)で管理することはことは困難であり、
エピソードや発想の「違い」「だけ」を簡潔に(=共通部分は略して)列挙して
比較/評価したり、
さらには、違いとなっている各発想をさらに階層的に分類しながら派生させる
ことは困難であった。
★(問題(3)=異同整理の困難性)
これは、物語だけに言えることではなく、
政策案や科学技術論文やニュース、
報告書や社内施策提案や社外提案(商品・サービスの仕様や価格等を含む)、
さらには物語以外の著作物
(絵画、写真、彫刻、イラスト、動画、建築、機械設計、コンピュータプログラム、等)
についても同様であり、それらの情報(電子文書等)の効率的な
1)編成、組合せや
2)発見(認知、繰り返し認知を含みうる)や
3)判読理解(~異同の確認・分析を含みうる)や
4)教育コンテンツ化(「基本テキスト」化や「問題文」化や互いの関連づけや共有化を含みうる)や
知識としての普及等、
を妨げてきた。
★(問題(4)=物語以外のコンテンツについて利用者貢献の(1)(2)(3)と同様の問題)
また、かような膨大かつ多様な情報の編成にあたっては巨大なデータ構造となるため、
コンテンツの
物理的(ファイルやレコードの同期や排他制御を含みうる)
ないし論理的(文脈、伏線、前提も含みうる)な一貫性の保証も困難であった。
★(問題(5)=物理的~論理的な一貫性の保証問題)
こうしたことにより、
多様な個人の独自の「経験や考え」の、
他のより一般的なものとの差異を、
「手軽かつ効果的」に社会に役立てられるような
コンテンツシステムの構築を困難にし、そのように貢献する「いきがい」を阻害してきた。
★(問題(6)=コンテンツ開発の支援者として
多様な個人の独自の「経験や考え」に由来する差異を社会に手軽かつ効果的に役立てられる
コンテンツシステムが存在しない問題)
なお、特許文献1の弊社発明による
「言葉に変数を埋め込んだ方程式」の解組の集合を編集していくタイプのデータベースは、
方程式の形式の関連性や部分的共通性(たとえば前半文字列(自然言語文等)の共通性)に応じた
複数文(複数の段落にも及びうる長文等)に係る階層的分類を
導入することができていなかったため(「検索機能」は用意する一方)、
特定の問題に関連する問い(=言葉の方程式)やその解組集合にアクセスすることが容易ではなく、
この点で十分実用的とはいえなかった。
このため、皆が楽しみ活用できる図書館・美術館・博物館的な整理をして、
特定の言語コンテンツと関連する言語コンテンツ(マルチメディアを含んでよい)へ
利用者を効率的にアクセスさせることにより上記(1)から(6)の問題を解決させることが困難であった。
★(問題(7)=言葉に変数を埋め込んだ方程式の実用性不足の問題点)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003ー256463 穴埋め問題で知識を整理する方法
【特許文献2】特開2014-212725 自由文による思考プログラミング技術(=自然言語のまま本格的な演繹が可能)(特願2013-87008)
【特許文献3】特開2003-263445 付与知識自動決定方法
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】https://yahoo.co.jp/
【非特許文献2】https://google.co.jp/
【非特許文献3】https://www.pixiv.net/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明が解決すべき課題は、
上記の
(1)認知・普及の遅延、
(2)不足する網羅性、
(3)異同(共通部分と相違部分)整理の困難性、
(4)物語以外のコンテンツへの利用者貢献における同様の問題、
(5)コンテンツの物理的~論理的な一貫性保証の問題、
(6)コンテンツ開発支援者として利用者独自の経験や考えに由来する差異を手軽に効果的に社会に役立てにくい問題、
(7)言葉の中に変数を埋め込んだ方程式の解組集合データベースについて階層的・体系的な関連問題の整理が
出来ておらず実用的でない問題、
を解決して、
誰もが、「生きがい」や「収入源」として、
1)コンテンツそのものの開発や開発支援(補助も含む)ができ、
2)隣人や社会にとっての重要な課題の解決に手軽にかつ効果的に貢献できる、
基盤となるコンテンツシステムを構築することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、
本発明の請求項1は、
一又は複数のコンピュータで管理されている、
コンテンツ(部分コンテンツを含む、以下同じ)集合のツリー構造を表現できるデータ集合に対し、
該ツリー構造中のノードの追加の子ノードを利用者が投稿できるようにした
コンピュータプログラムであって、
該ツリー構造内の第一のノードまでその根方向にある第二のノードからたどった経路に含まれるコンテンツの列を
たどった順が判別できるようにレンダリングする
コンピュータプログラムを提供する。
>これにより(1)(2)(3)(4)(6)の課題を解決することができる。
また、請求項2は、
前記コンテンツ集合が、言語コンテンツ集合であり、
前記ツリー構造が、言語コンテンツ集合における、
より根側の共通部分からより葉側の相違部分へと言語上の複数の展開を表現するようにした
請求項1に記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより(5)(7)の課題解決を容易にする。
:各言語コンテンツには、URL及び/又はNFTプロトコル等の形式で、
マルチメディアコンテンツをインラインで混合したりID等で関連づけていてもよく、
それを(根から葉までの全体コンテンツの部分コンテンツとしての)各言語コンテンツの出現順序にしたがい、
各言語コンテンツの(全体的ないし部分的)レンダリング
(例:一時に物語全体の一部(例:1ページ)しか表示できない)と
時間的(例:動画や音声の挿入)ないし空間的(例:挿絵や3D空間の挿入)に関連づけて
各マルチメディアごとの形式に応じてレンダリングしてもよい。
なお、NFTを活用した場合は、本件発明によるコンテンツの網羅性の維持((2))が収入やいきがいにも貢献しやすくなる。
:葉まで複数のノードを経過する言語コンテンツが、言語の文法的にたった一文を表現をするものであってもよい。
例えば、「(空の根⇒(石川県は⇒(伝統産業が発達している。,オンリーワン企業も多い。)))」であってもよい。
:いずれかのノードからの「複数の展開」は、グラフィカルなツリー形式や「()」等のネスト形式で1階層~N階層として
レンダリングしてもよく、又は、共通部分を繰り返し表現して葉ノードに対応する言語部分だけを異ならせた
(1階層の)リストとしてレンダリングしてもよい(当然、リストの弟要素のテキスト内容の兄との共通部分を「・・・」など省略してレンダリングしてもよい)。
また、請求項3は、
ノードの内容を示すコンテンツ情報と、
該ノードと別のノードとの関係性を示す情報と、
を別の更新単位とし、かつ、
該別のノードを管理する別のコンピュータプログラムインスタンスからの追加、更新又は削除要求に応じて、
該関係性を示す情報を更新する
請求項1又は2に記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより(5)のうち物理的一貫性(ひいては論理的一貫性)の課題解決を容易にすることができる。
:「関係性」の管理は、URL/URI等のリンクやリンク属性として実現可能である。
:「ノードの内容を示すコンテンツ情報」とは、例えば、コンテンツ全体である文(又は文章)の一部又は全部に該当するテキスト(例えば、「そして、桃太郎は幸せになりました。」)等である。
:「別の更新単位」は物理的更新単位(ファイル等)でも論理的更新単位(JSON等の別項目)でもよいが、物理的更新単位として分かれていたほうが、物理的に安定性のあるコンテンツ情報(論理)を他のサーバー(コンピュータプログラムインスタンス)等に提供しつつ、関係性(リンク)の更新のためのファイルロック時等の待ち時間等を減らすことができる。
:「要求」はネットワーク越しの要求の場合も、サーバー内での要求の場合もあるが、ネットワーク越しの要求を必要とするドメイン間及びサーバー間での組織内外ツリーデータ構造共有のほうが、より網羅性の高いツリー構造を共有することができる。これは、(1)(2)(3)(4)(6)の実質的・社会実装的な解決に影響する。
:なお、「追加」の内容として最低限必要な関係性は、別のコンピュータプログラムインスタンスが管理する子ノードの親ノードとしての登録である。
>これにより、異なる国、自治体、会社、その他の組織間で、巨大な一つの情報ツリー(より網羅性が高いもの)を共有することが極めて容易になる。
また、請求項4は、
複数の親ノードからの共通の子ノードとなるような投稿を許容するようにした
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより、後半を共有する文(又は文章)を効率的に表現することができる。
:通常は物語の後半の展開の枝分かれの管理することになるのに対し、
これは、前半(前提部分)に向かって枝分かれしていくことに相当する。
:複数の親のいずれかを明示するための子ノードからの「枝(リンク=関係性)」には方向性を明示する情報があってもなくてもよい。なお、関係性の質を明示するリンク属性が同一であるときは、ノードの内容を示すコンテンツ情報の中にその同一であるリンク属性を明示することもできる。
:なお、ノードからノードへの特別なリンク属性が存在しないときは、デフォルトとして直後の展開(文、文章の場合は後続の内容)を示すものとする。
:また、親ノードどうしの関係を「OR」であるとする情報を、追加ノードの投稿者が枝編集(枝(リンク)のリンク属性を編集すること、以下同じ)等したときは、それぞれの親から根までそれぞれさかのぼる複数パスに該当する情報は、独立の物語等であるが、共通の結論ノード(およびその展開となるサブツリー)をもつものとしてレンダリングすることとなる。
:同じく「AND]であるとする情報を枝編集等したときは、複数の親に至る複数の物語が論理的に結合されて(物語の場合は伏線どうしが結び付いて)、一つの結論ノードに結実するものと解釈してレンダリング(親1までの物語、親2までの物語、追加したノード以降の物語・・・の順番でSF小説等をレンダリングする)等することができる。
:また、複数の親のうち全部ではないいくつかの親ノードについて「NOT」であるとする情報をその追加ノードの投稿者が枝編集等したときは、その親の根からその親までの物語等と「矛盾する展開」(=異なる世界観)であることをシステム及び他の利用者に明示し、他の利用者(や自動推論機械)等に対して矛盾した物語を展開しないようにするための注意書き(創作のため、推論のため、等)として機能(論理的一貫性の保持をしやすく)することが可能になる。
:なお、こうしたANDやNOTの論理的結合とそれに基づくレンダリングにおいて、当社の自由文による思考プログラミング技術(科学的・道徳的なタブーや矛盾を排除すること、そのためにも、自然言語のままで本格的な述語論理推論技術(AND,OR,証明不能としてのNOT、等の考え方(特願2013-87008)))を援用することが有利である
。
:また、親ノード側から複数の子ノードをAND結合するリンク属性を指定したり、いくつかの子ノードをNOT指定するリンク属性を定義することにより、親ノードを追加した投稿者(多くの場合利用者でもある)のそれぞれの子ノードに関する意図(2つの子は世界観を共有する、いくつかの子は意図していない世界観の展開となっている、等)を他の利用者等に示すことが容易となり、コンテンツの論理的な一貫性をたもつことが容易となる。
また、請求項5は、
利用者が投稿する子ノードについて、
その投稿者が想定する、
前記ツリー構造における親ノード、根ノード又は経由ノードを特定する情報を
該子ノード又は該リンク情報に格納する
請求項1から4のいずれか一項に記載の
コンピュータプログラムを提供する。
>これにより複数のノードからリンクされている場合に、
子ノードの投稿者の想定する親ノード、根ノードおよび又は経由ノード(経路の一部)を
投稿者だけでなく、
管理者や他の利用者特定することができ、
コンテンツ情報(サブツリーである場合もある)の所有者や優先順位の高い貢献者の特定等を容易にする。
>また、物語等の続きである場合に、もともとどの物語等(根がツリー全体の根ではなく、それより前の前提となる親ノード系列を省略したほうがすっきりして汎用性も得られるような素敵なサブツリーの根を「自分の根」としてあるいはサブツリーの一部の展開のみを経由ノードとして指定する場合もある)や論説文等の続きとして書いたかを明示することができる。
>また、これにより、親ノードに関連するもともとの文章を投稿した別の投稿者がその投稿を撤回したい(あるいは管理者が公序良俗違反等で投稿者の一部に対して内容変更を依頼させたい、等)と考えた場合に物語や論説文の筋を維持しながら著作権等を放棄させるための交渉も容易となり、ますます、(2)のコンテンツの安定性・網羅性等を維持し易くなる。
【0007】
また、請求項6は、
前記コンテンツ情報に一以上の変数を含むことができ、
変数の全部又は一部への値の代入の仕方の異なり(解組集合と呼ぶ、以下同じ)を、
それぞれ別の子ノードとしていずれかのノードに追加投稿可能としたことを特徴とする
請求項1から5のいずれか一項に記載の
コンピュータプログラムを提供する。
>これにより、物語のパターンの具体化方針に応じたそれぞれの物語展開の枝分かれを、固定的な文字列やURL等よりも
効率的に定義することができる。例えば、推理小説コンテンツを別の地方や別の国を舞台にした推理小説に変換しやすくなる(言語はそこまで簡単に変えられないが、翻訳する場合にも活用できる)。
>また、物語等の最後尾だけに多様性を許すのではなく、物語等の結論を維持したまま、途中に多用なバリエーション(エピソード等)を許容する物語とすることも容易になる。
>また、「${太郎が花子を愛した理由}」等として残すことにより、他の利用者等に理由の検討を任せることもできる。
:代入を定義したノードよりも根側にある同名の変数には、同じ解組が代入されるというスコープルールを採用することが有利である。これにより、物語等が論理的により一貫したものとなる。
:変数は、例えば、「$X」、「$Y」、「${主人公}」、「${師匠1}」、「${中ボス}」、「${ラスボスとの闘いの舞台}」、「${ラスボス}」のように、
特定の記号と文字種や名前や括弧の組合せで表現するようにすることもできる。
:根までに出現する変数集合への代入は、その部分集合に対する代入も許容し、残った変数についてのみ、他の利用者等が束縛可能とすることも有利である。
:なお、「代入の仕方の異なり」は、関係データベース(SELECT文)における複数解組候補の取得のような用途に用いることもでき、自然言語をベースとした思考プログラミング(特願2013-87008)におけるニュース情報収集やアイディア合成のための解候補(部分文字列)集合の取得のために用いることもできる。この場合、当該「ドメイン際」巨大ツリーのノードID(ノード投稿ごとに管理ドメイン名+連番等とすることができる)や、物語等を制限する正規表現等を引数とするインターネットAPI(サーバーソフトを構成することができる)、等により、コンテンツ(民衆投稿によるデータやアイディア)の網羅性を活かした「情報/アイディアの抽出」に活用することも容易になる。
また、請求項7は、
変数の全部又は一部への値の代入の仕方の異なりではなく、
置換の仕方の異なり(置換組集合と呼ぶ、以下同じ)を、
それぞれ別の子ノードとしていずれかのノードに追加投稿可能としたことを特徴とする
請求項6の記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより、元の投稿者が変数としていない文字列も、より議論等を楽しめるように
簡潔に置換して、その後の固定文字列等による展開やさらなる置換(再帰的な置換)等の対象として
物語等の展開を表現することができる。
:例えば、(置換組1(キリマンジャロ>富士山、ライオン>ツキノワグマ)、置換組2(キリマンジャロ>K2、ライオン>ベンガルトラ))という2つの置換組を、もともとの「キリマンジャロ附近にライオンが出没する長文」に適用し、それぞれの地域にあった物語や教訓への変換することができ、網羅性を高めることができる。
また、請求項8は、
前記ツリー構造として、
ツリー構造の管理者にとって好ましい
網羅的枝分かれとなっている
言語コンテンツ集合のみを記憶し、
利用者が入力した文(文章であってもよい、以下同じ)に
文字もしくは言葉の並び、又は、文の意味が、
利用者が入力した文に近い言語コンテンツを、
選択して出力することを特徴とする
請求項2に記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより、より網羅的に、世の中のミス・誤字脱字や物忘れや勘違い等を減らすことが容易となる
:「好ましい」とは、SDGs的、道徳的、ビジネス的、スポーツ・ゲームでの有利、等、様々な方針、価値観をもって管理者が編集したり監査したりしたものという意味である。
また、請求項9は、
文字もしくは言葉の並び、又は、文の意味が利用者が入力した文に近い言語コンテンツを、
選択して出力する代わりに、
利用者が入力した文中の文字列で言語コンテンツ中の文字列を置き換えた結果に対し、
文字もしくは言葉の並び、又は、文の意味が利用者が入力した文に近い言語コンテンツを、
選択して出力することを特徴とする
請求項8に記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより、利用者のおかれている状況により即した言語コンテンツを出力することが可能になる。
:「置き換え」は、対象とする言語コンテンツ中の特定の文字列(例えば「キリマンジャロ」)のすべての出現を
利用者が入力した文中の特定の文字列(例えば「K2」)で置き換えることにより、
利用者が入力した文との近さ(例えば編集距離等)を判断することが有利である。
>これにより、本質的に似た状況を反映しつつ、利用者の現実の状況等に即した出力を行うことができる。
:このとき、利用者が入力した文や言語コンテンツ中に変数が存在するときは、
互いに相手側の固定文字列で自分側の変数を束縛するような置換方針を優先的に探索することが有利である。
:このとき、有名の変数(例:${主人公の動物})については、
ベットの意味ネットワーク等(別途の専用APIサービス又は本件の該当するツリー構造)を参照しつつ
「動物」に該当する固定文字列「虎」「ライオン」「象」などで束縛することが有利である。
:また、表現の泣き別れや概念の構成要件充足による意味の近さの判断のために、自然言語の表現を等価的におきかえたり、構成要件の存在(当該コンテンツ情報中、又は、利用者の入力した文章中)を再帰的に確認して概念の該当性や近さを自然言語推論で確認できる特願2013-87008の技術を援用することが有利である。
:以下に一つの処理例を示す。
1)ツリー構造内の各パスから、利用者が入力した文と近い順に近い度合いとともにコンテンツ集合(パスの集合)を列挙する(近さの判断は編集距離や、類義語展開した深層学習をつかってもよい)
1-1)なるべく長い文字列がなるべく多く、なるべく似た順で、なるべく互いの全体をカバーできるを近いとする
1-2)マッチした文字列を共通コンテンツとしてもつサブツリー構造に該当するコンテンツは優先する
2)列挙したコンテンツ集合について、利用者入力文のツリー側にない部分文字列でツリー側の部分文字列を置き換えて
利用者入力文と「編集距離」などが近くなる場合、当該置き換えた内容をより好ましい文(「代案」など)として
示すことができる
===
ツリー内:花子は山が好きだ(原案に近いコンテンツ集合の一つ(利用者文5文字の4文字が存在し順番も一致))
原文: 輝子山好き
↓
代案: 輝子山が好きだ (花子は⇒輝子 山好き⇒山が好きだ)
===
また、請求項10は、
ツリー構造内のコンテンツ集合の根側又は子側の共通部分におけるn-gram集合の存在を計算済として
ほかのコンテンツ集合との異同を計算する
請求項1から9のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより必要な検索やテキストマイニングの計算量を節約することができる。
【0008】
また、請求項11は、
ツリー構造内のより根側のコンテンツ集合のみで検索して関連性が高いとわかった
サブツリー集合のコンテンツ集合のみについて
さらなる検索を行う
請求項1から10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより、網羅性を維持しながら検索の効率化を図ることができる。
また、請求項12は、
有害コンテンツの自動又は半自動監査において、
ノードの投稿者と異なる投稿者による追加子ノードを含むサブツリーが小さいノードの
価値を
低いものとして扱う
請求項1から11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを提供する。
>これにより、コンテンツ集合の監査が行いやすくなる。
また、請求項13は、
前記ツリー構造内の言語コンテンツから
正答が一意に決まるような穴埋め問題と、
正答文字列、
多数の誤答文字列集合を生成して
コマンド式音声認識(限られた範囲からだけ認識する)により利用者からの答えを求めるように出題する
請求項1から12のいずれか一項に記載の
コンピュータプログラムを提供する。
:多数(概ね2以上~1000程度)の誤答文字列集合も、十分多様な文字列を含むツリー内から自動生成することができる。
>これにより、せまい地域だけに意義のあるニュースや、一企業に関連するサブツリー構造内だけに存在する大変専門的な知識やノウハウや顧客情報についても相応しい相手にだけ出題し、気軽に回答を得て、自動採点等することが可能になり、伝える喜び成長する喜びにより
また、請求項14は、
前記ツリー構造内の各ノードの利用者による評価をうけつけ、
総合的な評価の高いノードをサブツリー内にもつノードの評価を高めに補正する
請求項1から13のいずれか一項に記載の
コンピュータプログラムを提供する。
>これにより、適切な問題設定や物語文脈を準備した利用者の生きがいを高め、
(特に地域内や社内の)人間どうしが互いのアイディアや発想や経験や知識をより手軽に効果的に補いあえる
コンテンツ共有システムを構築することを可能にする。
また、請求項15は、
請求項1から14のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを用いた装置を提供する。
また、請求項16は、
請求項1から14のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを用いた方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明による一実施例を示す説明図(利用者側から見た機能一覧)である。
【
図2】本発明によるツリー構造を簡略的に説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図を参照しながら発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明による一実施例を示す説明図(利用者側から見た機能一覧)である。
F0は、請求項8および請求項9に関連して、利用者が、原案を詳述しない「一般利用者画面(1)」に入力できる機能である。入力された原案は実質的に検索キーワードとしても機能する。
F1は、同じく代案を提示する機能であり、上述したとおり近い代案をツリー構造から検索し、原案をもとに置換(原案変換)し、近い順に「代案」としてランキング(ソート)表示するものである。
F2は、
図2に簡略化して示すようなツリー構造の表示機能であり、
図2では詳述しないが、親ノードがどれか(F21)、根から現在注目している場所までの一連の言語コンテンツ(ストーリー)の全体を参照することができ、さらに注目している場所からの子ノード集合の枝分かれをさまざまなモードで表示する機能もある。また、付せん機能があり、既に読んだ複数の文脈や伏線や関連するマーカー(秘密コメント等)を利用者ごとにわけて管理する機能も備える。
F3は、新規の子ノードも含めて信頼された利用者や管理者がツリー構造を編集できる機能である。追加・削除・変更等の他に、接続詞の候補を示して選択させることにより物語のスムーズな進行やふくらみを促す機能(F311)、自然言語の扱える論理推論ルール(特許文献2)や確率ルールと関連づけて前向推論により物語展開等の選択肢を自動的に与える機能(F312)、コメントや感想だけでなく評価や投票を行う機能(F35)も備える。また、F36では、前述したAND,OR、NOTに関連する情報を付与したりできる。
F4は、管理者や信頼された利用者が監査や違反報告を行う機能である。これ以外に、既に子ノードやサブツリーが多くついたノードの投稿者が内容を変更したくなった場合には、著作権や同一性保持権を放棄し、その旨を証明する機能もついている。
【0011】
図2は、本発明によるツリー構造を簡略的に説明した図である。
本実施形態のツリー構造は、網羅性を高めるため、中央管理サーバーが仮想的な根を管理し(符号1)、その下にあらゆる目的のサブツリーデータ(符号2~5)を各管理主体の管理目的に応じて論理的に配置できるようにしている(物理的にはネットワークを介して複数のサーバーに分散されて存在する)。この
図2では、1)(詳細表示していないが)国内で提供できる全ての商品・役務のタイトルや型番を消費者から見て埋もれてしまわないよう階層的に網羅したサブツリー(各社が中央管理サーバーや自社サーバーにより自社商品役務の登録・編成作業をある程度定義された階層規約に従って行う)、2)各私企業の社内限定情報(ノウハウ、課題、解決手段、顧客)を扱ったサブツリー(各社の専用サーバーで管理し、社外からのアクセスを物理的・論理的に許容しないようにしている)、3)各自治体ごとや知事会用の政策やコメントを分類して管理し他の自治体が比較したり流用したりし易くした政策サブツリーが存在している。
一部の言語コンテンツには名前で区別された変数が埋め込まれており、変数に具体的な値を代入したものが新たなノードとなり、そのノードの下にさらに複数のコメントや意見等を子ノードとして利用者等が追記していくことが可能となっており、共通部分と異なり部分が明確に、かつ、共通部分が省略され簡潔になるようになっている。また、変数に代入された値(固定値)をさらに、別の固定値で置換したものを新た意見とするノードもあり、意見の多様なふくらみの構造的な関係性を分析可能にしながら、首長・議員・自治体職員等が既存の施策などを流用しやすくしている。
【0012】
その他の様々な実施形態と長所短所等についても説明する。
様々な実施形態では、情報のツリー構造は、次のようなものをさらにブレークダウンして、より構造的に表現することができ、例えば、ツリーの枝を表すリンクの属性としてそのような関係性を明示できるシステムとすることもできる。メリットとデメリット、根拠(証拠)・理由・原因、目的・問題・課題と解決手段、場面ごとの企業ノウハウ、地域や概念の細分(郵便番号や標準コード)、地域別の課題やニュース、商品やサービス(役務)の分類の観点など。
様々な実施形態において、「ツリー構造」は、仮想的な一つの根を共有する複数のツリー又は複数の根から生じる複数のツリーであってもよい。
「根」は、空の内容(空のテキスト等)を表現した仮想的な根であってもよい(例えば、
図2)。
「コンテンツ」は、文字列テキストが一般的であるが、マルチメディアコンテンツであってもよい。自然言語文字列テキストであったときは、「コンテンツ列」は文や文章を表すことになる。
「ツリー構造における枝分かれが分かるようにレンダリング」する場合があり、例えば、ツリーの特定の一つのノードにフォーカス(
図2の6等)してレンダリングしたときに、
根ノードからそのノードまで枝をたどっていくことで出会う一連のテキスト(枝及びノードに紐づくもの)を順につなげてできる文(又は文章)(多いときはスクロールバーで上下させて確認)と、
自分(6)から深さ1の複数の子ノードまでに出会った各テキストを枝分かれ形式で表現したものと
の二者を、例えばスマートフォン画面の上半分と下半分にそれぞれ表示してもよい(
図2の詳述しない利用者画面(1))。
別の実施形態では、「文(又は文章)」は、あらかじめ取り決めたコード等、自然言語でなくてもよく、プログラム等の形式言語でもよい。
また、「一連のテキスト」は、アイディア、仮説、会社や家庭の施策、政策、SF、物語や、ニュース(日付は根附近や途中のノードについても葉のノードについてもよい)、報告、ドキュメンタリや、方針、課題、解決策、論文、商品/サービスの仕様や、住所等の階層的地区指定(例えば、日本国>北陸>石川県>金沢市>〇〇校区>郵便番号920-0348>・・・、国番号81>郵便番号上3桁〇〇〇>下4桁〇〇〇〇、のようなもの、等)であってよい。
また、コンテンツを共有している別途登録済の利用者(例えば当該データ運営会社のログイン済の社員)のみが投稿できるように構成されたノード(又はその配下のサブツリー)があってもよい。
また、同様に、管理者権限をもった者(管理者としてログイン済である)のみが投稿できるできるように構成された特別なノード(やその配下のサブツリー)があってもよい。
こうして、物語だけでなく、アイディア(総論+各論)、仮説、課題、ニュース、商品/サービス等(問題(4)に対する)についても、より異同整理可能性(問題(3)に対する)を高めた列挙が容易になり、議論や選択の完全性(問題(2)網羅性に対する)を高め、利用者による認知の遅延(問題(1))を減らすことができる。
また、物語だけでなく、物語以外についても、網羅的な文脈(前提条件や伏線)の検査(問題(2)解決)と異同整理が容易になる(問題(3)解決)ことにより、ツリーの各端点までの話の枝分かれごとの一貫性の管理が、枝分かれごとの分割統治により容易になる(問題(5)解決)。
また、このようにして、コンテンツの拡張を投稿サーバーの管理者や親ノードの投稿者が統治しやすくすることにより、一般利用者からの物語展開案(コンテンツの拡張)をうけつけやすくなり(公序良俗違反や世界観の矛盾のチェック等をしやすくなり)、コンテンツへの貢献を一般利用者の生きがいにしやすくなる(問題(6)解決)。
また、物語等に対する利用者ニーズや舞台/環境設定に応じて一気に束縛する(同じ変数名は同じ値で束縛する)「変数組」(例:${試合会場名}、${地元ライバル1}、${チームメート1}、等)を、その束縛(代入)を定義したノードより子側のノード等において、埋め込むことを許容する実施形態もあり、この場合、どこに登場した変数を同時に束縛する必要があるかを管理することが(プログラミングのスコープルールのように)比較的容易になる。
多様な実施形態において、リンクは、ツリー構造におけるリンク(親ノードへの枝、子ノードへの枝)の他、複数のノードからのリンク(リンク集合のうち一つのみをツリーの枝としてのリンクとみなしてもよい)であってもよい。これにより、HTML/HTTP(S)に基づくインターネットWebハイパーリンク網と同様、管理主体/利用者ごとの非同期的なコンテンツ分散管理が可能になり、WEBと同様のコンテンツ網羅性が得やすい形態で、利用者のみによるツリー追加・コンテンツ展開・拡大が可能になる。しかも、親ノードが明確であるため、ツリーとしての階層的・異同整理的なコンテンツ展開の統制が可能になる。
これは、ファイルの数が成長するため排他制御などの分散管理がしやすいことにもつながる。また、固定ファイルとして、検索エンジンにも参照されやすくなる。また、サーバーでいちいち生成しないから、レンダリング時にサーバーの計算負荷が少なくなる。
【符号の説明】
【0013】
1 中央サーバーが管理するデータの範囲
2 〇〇株式会社のサーバーが管理するデータの範囲
3 〇〇市のサーバーが管理するデータの範囲
4 △△市のサーバーが管理するデータの範囲
5 全国知事会等が管理するデータの範囲
6 現在注目しているノード(下線と★で強調表示されている)