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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099441
(43)【公開日】2023-07-13
(54)【発明の名称】傘骨及びその雨傘
(51)【国際特許分類】
   A45B 25/12 20060101AFI20230706BHJP
   A45B 25/06 20060101ALI20230706BHJP
   A45B 25/02 20060101ALI20230706BHJP
【FI】
A45B25/12 Z
A45B25/06 B
A45B25/02 B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165930
(22)【出願日】2022-10-16
(31)【優先権主張番号】202111668635.5
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522405417
【氏名又は名称】頂銘興實業有限公司
【氏名又は名称原語表記】DING MING XING INDUSTRIAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 159, Heping Rd., Songjiao Vil., Guanmiao Dist., Tainan City 71842, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】張宗友
【テーマコード(参考)】
3B104
【Fターム(参考)】
3B104AA06
3B104AA07
3B104AA10
3B104PA03
3B104QB02
3B104QB05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】便利に展開及び閉合することができ、抜け出しにくい長所を有する傘骨及びその雨傘を提供する。
【解決手段】傘骨は、複数の第1親骨と、中棒と、下ろくろ構造とを含む。下ろくろの構造を上下摺動自在に中棒に嵌着していて、複数の第1親骨の下部にそれぞれ係合具と固接し、下ろくろ構造に係合具と同数の係合溝を設けられ、係合具を移動自在に係合溝に接続し、傘骨が下ろくろ構造を移動させることによって展開または閉合し、係合具が係合溝に滑り込むかまたは滑り出す。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
傘骨は、複数の第1親骨と、中棒と、下ろくろ構造とを含み、前記下ろくろ構造を上下摺動自在に前記中棒に嵌着していて、複数の前記第1親骨の下部をそれぞれ係合具と固接し、前記下ろくろ構造に前記係合具と同数の係合溝を設け、前記係合具を移動自在に前記係合溝に接続し、前記傘骨が前記下ろくろ構造を上下に摺動させて、展開または閉合し、前記係合具が係合溝に滑り込むかまたは滑り出すことを特徴とする傘骨。
【請求項2】
前記係合具の側壁に曲面を設け、前記係合具下部の両側とも第1突起部を設けるすることを特徴とする、請求項1記載の傘骨。
【請求項3】
前記下ろく構造は、下ろくろ本体と、連結具とを含み、前記下ろくろ本体下部端の表面に第1切り欠きを設け、前記第1切り欠きと、第1突起部とを組み合わせて、前記連結具を前記下ろくろ本体の下部端に嵌着して、下部端の表面に貼り合わせておき、前記第1突起部が前記第1切り欠きと前記連結具によって形成する空胴に位置していて、前記傘骨が前記下ろくろ構造を上下に摺動して、展開また閉合させ、前記曲面が前記係合溝に滑り込むかまたは滑り出すことを特徴とする、請求項1記載の傘骨。
【請求項4】
前記係合溝の両側ともアーチ面を形成しいて、2つの前記アーチ面の中間部が広く外側が狭い構造を形成することを特徴とする、請求項1記載の雨傘に適用する傘骨。
【請求項5】
前記傘骨は、前記上ろくろ構造と、複数の前記第2親骨とを含み、前記第2親骨上部の両側とも第2突起部を設けられ、前記上ろくろ構造は、上ろくろ本体と、固定具とを含み、前記上ろくろ本体の上部端に複数の前記第2親骨を固定するため、複数の枢接溝を設けられ、前記枢接溝に第2切り欠きを設け、前記第切り欠きと前記第2突起部と互いに組み合わせていて、前記固定具を前記上ろくろ本体の上部に嵌着され、前記固定具が前記上ろくろ本体下端部の表面に凹み台を設け、前記凹み台と、前記第2突起部とを組み合わせることを特徴とする、請求項1記載の傘骨。
【請求項6】
前記傘骨は、複数の第2親骨をさらに含み、前記第1親骨の長さは、前記第2親骨の四分の一から二分の一に設けることを特徴とする、請求項1記載の傘骨。
【請求項7】
前記傘骨は、上ろくろ構造をさらに含み、前記下ろくろ構造の上部に回動係止具を設け、前記上ろくろ構造にこれと組み合わせる固定口を設けることを特徴とする、請求項1記載の傘骨。
【請求項8】
前記下ろくろ構造と前記上ろくろ構造ともガラスファイバーまたはカーボンファイバー部材を使用することを特徴とする、請求項7記載の傘骨。
【請求項9】
前記傘骨が防風構造をさらに含み、前記防風構造は第1連結具と、第2連結具と、回動具と含む、前記第1連結具を前記第1親骨の上部に固接し、前記第2連結具を上下に摺動自在に前記第2親骨に嵌着し、前記回動具の上部端を回動自在に前記第2連結具に接続し、下部端を回動自在に前記第1連結具に接続して、前記下ろくろ構造を上下に移動させ、前記第1親骨が回動し、前記第2連結具を連動して、前記第2親骨を下方または上方へ摺動させることを特徴とする、請求項1記載の傘骨。
【請求項10】
前記雨傘が請求項1記載の傘骨を備えることを特徴とする、請求項1記載の傘骨構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は雨傘の技術分野に関し、特に傘骨及びその雨傘に関する。
【背景技術】
【0002】
われわれの日常生活において、雨傘は雨をしのぐだけでなく、日よけや松葉杖などの機能もあり、不可欠な道具である。公知技術の雨傘は主に、傘骨と、上ろくろと、下ろくろと、中棒と、生地等によって構成される。傘骨が生地を支え、上ろくろと下ろくろを傘骨に接続してして、下ろくろが中棒にて上下に摺動することによって、傘骨の展開及び閉合を実現する。しかしながら、公知雨傘を使用する際、展開及び閉合が不便であり、展開したい場合にははじきに力を入れて、傘骨の係合構造を外さなければならない、一方、閉合したい場合には安定に固定されていないがため、開いてしまい、使用に差し支える。
【発明の開示】
【0003】
前述目的を実現するため、本発明で提供する傘骨は雨傘に適用することができ、傘骨は複数の第1親骨と、中棒と、下ろくろ構造とを含む。下ろくろ構造を上下摺動自在に中棒に嵌着していて、複数の第1親骨の下部をそれぞれ係合具と固接し、下ろくろ構造に係合具と同数の係合溝を設け、係合具を移動自在に係合溝に接続し、傘骨が下ろくろ構造を上下に摺動させて、展開または閉合し、係合具が係合溝に滑り込むかまたは滑り出す。
【0004】
好ましくは、係合具の側壁に曲面を設け、係合具下部の両側とも突起部を設ける。
【0005】
好ましくは、下ろくろ構造が下ろくろ本体と、連結具とを含む、下ろくろ本体の下部端の表面に第1切り欠きを設け、第1切り欠きと、第1突起部とを組み合わせる。連結具を下ろくろ本体の下部端に嵌着して、下部端の表面に貼り合わせておき、第1突起部が第1切り欠きと連結具によって形成する空胴に位置していて、傘骨が下ろくろ構造を上下に摺動して、展開また閉合させ、曲面が係合溝に滑り込むかまたは滑り出す。
【0006】
好ましくは、係合溝の両側ともアーチ面を形成して、2つのアーチ面を中間部が広く外側が狭い構造を形成する。
【0007】
好ましくは、傘骨は上ろくろ構造と、複数の第2親骨をさらに含む、第2親骨上部の両側ともそれぞれ第2突起部を設け、かかる上ろくろは、
【0008】
複数の第2親骨を固定するための枢接溝を設け、かかる枢接溝に第2切り欠き部を設け、かかる第2切り欠き部とかかる第2突起部と一致する上ろくろ本体と、
【0009】
かかる上ろくろ本体の上部に嵌着していて、上ろくろ本体の下部端の表面にへこみ部を設け、かかる凹み台とかかる第2突起部と一致する固定具と、
【0010】
好ましくは、第1親骨の長さが第2親骨の四分の一から二分の一の間を設ける。
【0011】
好ましくは、下ろくろ構造の上部に回動係止具を設け、かかる上ろくろ構造と組み合わせる固定口を設ける。
【0012】
好ましくは、下ろくろ構造とかかる上ろくろ構造ともガラスファイバーまたはカーボンファイバー部材を使用する。
【0013】
好ましくは、傘骨は防風構造をさらに含む。
かかる防風構造は、
【0014】
第1親骨の上部に固着する第1連結具と、
【0015】
上下摺動自在に第2親骨に嵌着する第2連結具と、
【0016】
上部端を第2連結具へ回動自在に接続し、下部端を回動自在に第1連結具に接続して、下ろくろ構造を上下に移動させ、第1親骨が回動し、第2連結具を連動して、第2親骨を下方または上方へ摺動させる回動具と、
【0017】
本発明提供される傘骨について、前記一つまたは複数の技術手段は少なくとも以下の効果の一つを有する。傘骨構造を適用した場合、複数の第1親骨の下部端をそれぞれ係合具に嵌着し、係合具を移動自在にて係合溝に係合し、下ろくろ構造を中棒に嵌着し、傘骨が下ろくろを上下に移動することによって、展開または閉合させ、係合具が係合溝に滑り込むかまたは滑り出し、傘骨が係合具と、係合溝との組み合わせによって、傘骨の展開または閉合する際、便利に展開及び閉合することができ、抜け出しにくい長所を有する。
【0018】
前述目的を実現するため、本発明で提供される雨傘は前述傘骨が含まれている。
【0019】
本発明で提供される雨傘の一つまたは複数の技術手段は、少なくとも次に示す一つの技術効果が含まれている。本発明の傘骨を備える雨傘の傘骨構造を便利に展開及び閉合することができ、抜け出しにくい長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明実施例の技術手段をさらなる詳しい説明するため、以下の段落において、実施例または従来技術に言及する添付図面を簡単に説明する。以下に説明する添付図は本発明一部の実施例に過ぎず、当業者の方々には、創造的な労力をかけることなく、これらの添付図に基づいて、他の添付図を想到可能であろう。
図1】本発明の実施例に提供される傘骨及びその雨傘の構造概略図である。
図2】本発明の実施例に提供される傘骨及びその雨傘の係合具の構造概略図である。
図3】本発明の実施例に提供される傘骨及びその雨傘の下ろくろの展開図である。
図4】本発明の実施例に提供される傘骨及びその雨傘の平面図である。
図5】本発明の実施例に提供される傘骨及びその第2親骨の構造概略図である。
図6】本発明の実施例に提供される傘骨及びその雨傘の上ろくろ構造の展開図である。
図7】本発明の実施例に提供される傘骨及びその雨傘の防風構造概略図である。
【実施例0021】
以下は本発明の実施形態を詳細説明する。実施形態の例示を添付図に表示する。そのうち、同一または類似する符号は、同一または類似する構成素子、あるいは同一または類似の機能を有する素子を表す。ここで添付図面を参照して説明する以下の実施形態は例示ものであり、本発明の実施形態を説明するものであって、本発明を限定するものと解釈されないものとする。
【0022】
本発明実施形態の説明において、「上」、「下」、「上部」、「下部」、「内側」、「外側」などの用語は、添付図面に示された向きまたは位置関係に基づく向きまたは位置関係を示し、本発明実施形態の説明を容易にし簡略化することを意図し、参照する装置または素子が特定の向きを有する必要や、特定の向きの構造及び操作を示すまたは暗示しておらず、本発明の範囲を限定解釈されないものとする。
【0023】
さらに、「第1」及び「第2」という用語は、説明の目的のみに使用され、相対的な重要性を示したり、暗黙のうちに示された技術的特徴の数を特定するものとして理解すべきではない。したがって、「第1」及び「第2」に限定された特徴は、これらの特徴の1つまたはそれ以上を明示的または暗黙的に含むことがある。本発明の実施例の説明において、「複数」が明示的かつ具体的に限定されない限り、2つまたはそれ以上を意味する。
【0024】
本発明の一実施例は図1~7に示すように、傘骨100は雨傘200に適用することができ、傘骨100は複数の第1親骨110と、中棒180と、下ろくろ構造120とを含む。下ろくろ構造120を上下摺動自在に中棒180に嵌着していて、複数の第1親骨110の下部をそれぞれ係合具130と固接し、下ろくろ構造120に係合具130と同数の係合溝140を設けられ、係合具130を移動自在に係合溝140に接続し、傘骨100が下ろくろ構造120を上下に摺動させて、展開または閉合し、係合具130が係合溝に滑り込むかまたは滑り出す。
【0025】
傘骨100構造を適用した場合、複数の第1親骨110の下部端をそれぞれ係合具130に嵌着し、係合具130を移動自在にて係合溝140に係合し、下ろくろ構造120を中棒180に嵌着し、傘骨100が下ろくろ構造120を上下に移動することによって、展開または閉合させ、係合具130が係合溝140に滑り込むかまたは滑り出し、傘骨100が係合具130と、係合溝140との組み合わせによって、傘骨100の展開または閉合する際に、便利に展開及び閉合することができ、抜け出しにくい長所を有する。
【0026】
本発明もう一つの実施例は図2に示すように、係合具130の側壁に曲面131を設けていて、係合具130下部端両側とも第1突起部起132を設けられ、このような設計は、係合具130が係合溝140に滑り込むまたは滑り出すが便利である。
【0027】
本発明もう一つの実施例は図2図6に示すように、下ろくろ構造120が下ろくろ本体121と、122連結具とを含む、下ろくろ本体121下部端の表面に第1切り欠き123を設け、第1切り欠き123と、第1突起部132とを組み合わせて、連結具122を下ろくろ本体121の下部端に嵌着して、下部端の表面に貼り合わせておき、第1突起部132が第1切り欠き123と連結具122によって形成する空胴に位置していて、傘骨100が下ろくろ構造120を上下に摺動して、展開また閉合させ、曲面1131が係合溝140に滑り込むかまたは滑り出す。
【0028】
本発明他の一つの実施例は図4に示すように、係合溝140の両側ともアーチ面141を設けていて、2つのアーチ面141によっチ面の中間部が広く外側が狭い構造を形成するこのような設計は、係合具130が係合溝140への係合がより安定できる。
【0029】
本発明また一つの実施例は図1図5図6に示すように、傘骨100は、上ろくろ構造150と、複数の第2親骨160とを含み、第2親骨160上部の両側とも第2突起部161を設けられ、上ろくろ構造150は、151上ろくろ本体と、固定具152とを含み、上ろくろ本体151の上部端に複数の第2親骨160を固定するため、複数の枢接溝153を設けられ、前記枢接溝153に第2切り欠き154を儲け、前記第2きり欠き154と、前記第2突起部161と互いに組み合わせていて、前記固定具152を前記上ろくろ本体151の上部に嵌着され、前記固定具152が前記上ろくろ本体151下端部の表面に凹み台155を設け、前記凹み台155と、前記第2突起部161とを組み合わせ、このような設計によって、前記上ろくろ構造150と、前記第2親骨を鉄線または鋼線で拘束必要はなく、さらに上ろくろ構造150と、第2親骨160とは分離構造なため、一本の第2親骨160が損傷した場合は、損傷した部分を交換すればよく、全部交換必要ない長所を有する。
【0030】
本発明もう一つの実施例は図1に示すように、第1親骨110の長さが第2親骨160長さの四分の一から二分の一の間に設ける。このような設計は第1親骨110を第2親骨160の中上部に位置させ、雨傘表面をうまく支えながら、良い防風効果を両立できる。
【0031】
本発明もう一つの実施例は図3図6に示すように、下ろくろ構造120の上部に旋転防止具124を有し、上ろくろ構造150にこれと組み合わせる取り付け口156を設けられ、このようさ設計によって、傘骨100を展開した際、したろくろ構造120と上ろくろ構造150とを一体に固定され、旋転しにくいである。
【0032】
本発明のさらに一つの実施例は図3図6に示すように、下ろくろ構造120と、上ろくろ構造150がグラスファイバーまたはカーボンファイバーの部材を使用しており、このような設計によって、傘が湿気環境でもさびにくい長所がある。
【0033】
本発明のまた一つの実施例は図7に示すように、傘骨100が防風構造170をさらに含み、防風構造170は第1連結具171と、第2連結具172と、回動具173と含む、第1連結具171を前記第1親骨110の上部に固接し、第2連結具172を上下に摺動自在に第2親骨160に嵌着し、回動具173の上部端を回動自在に第2連結具172に接続し、下部端を回動自在に第1連結具171に接続して、下ろくろ構造120を上下に移動させ、第1親骨110が回動し、第2連結具172を連動して、第2親骨160を下方または上方へ摺動させる。このような設計第2親骨160が風にあおられて折り返すことを防げる。
【0034】
本発明もう一つの実施例は図1~7に示すように、傘骨100備えた雨傘200が提供されている。本発明の傘骨100を備える雨傘200の傘骨100構造を便利に展開及び閉合することができ、抜け出しにくい長所を有する。
【符号の説明】
【0035】
100 傘骨
110 第1親骨
120 下ろくろ構造
121 下ろくろ本体
122 連結具
123 第1切り欠き
124 旋転防止具
130 係合具
131 曲面
132 第1突起部
140 係合溝
141 アーチ面
150 上ろくろ構造
151 上ろくろ本体
152 固定具
153 枢接溝
154 第2切り欠き部
15 凹み台
156 取り付け口
160 第2親骨
161 第2突起部
170 防風構造
171 第1連結具
172 第2連結具
173 回動具
180 中棒
200 傘
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7