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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099486
(43)【公開日】2023-07-13
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20230706BHJP
【FI】
H01L21/30 567
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201172
(22)【出願日】2022-12-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0194110
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520236767
【氏名又は名称】サムス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョンワ カン
(72)【発明者】
【氏名】チョンヒョン リ
(72)【発明者】
【氏名】キサン ウム
(72)【発明者】
【氏名】ヨンフン チョン
(72)【発明者】
【氏名】トンウン パク
(72)【発明者】
【氏名】ヨンチョン リ
(72)【発明者】
【氏名】ソンウク チョン
(72)【発明者】
【氏名】チュヨン チョ
(72)【発明者】
【氏名】カンソ キム
(72)【発明者】
【氏名】ウラム リ
【テーマコード(参考)】
5F146
【Fターム(参考)】
5F146KA10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】基板処理の信頼性が向上した基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置1000は、ベークチャンバ1110、チャンバドア1200、第1支持プレート1120、第1支持プレート上に提供された空間を第1水平方向に互いに離隔された第1熱処理空間に分離し、第1支持プレート上で第2水平方向及び垂直方向に延び、第2水平方向は、第1水平方向に垂直であり、垂直方向は、第1水平方向及び第2水平方向に垂直である、第1分離壁、第1熱処理モジュールPU1、第1排気ダクト1410、第1密閉ブラケット1610、第1水平パッキング1710、チャンバドアに対向する第1分離壁のエッジに沿って垂直方向に延び、第1分離壁とチャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1垂直パッキングを含む。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベークチャンバと、
前記ベークチャンバの開口を開閉するチャンバドアと、
前記ベークチャンバ内に提供された第1支持プレートと、
前記第1支持プレート上に提供された空間を第1水平方向に互いに離隔された第1熱処理空間に分離し、前記第1支持プレート上で第2水平方向及び垂直方向に延び、前記第2水平方向は、前記第1水平方向に垂直であり、前記垂直方向は、前記第1水平方向及び第2水平方向に垂直である、第1分離壁と、
前記第1熱処理空間に配置され、それぞれ基板が搭載される第1加熱ステージを含む第1熱処理モジュールと、
前記第1熱処理空間を横切って前記第1水平方向に延び、前記第1熱処理モジュールから排気されたガスが導入される第1排気ダクトと、
前記第1排気ダクトに結合され、前記第1排気ダクトに沿って前記第1水平方向に延びた第1密閉ブラケットと、
前記第1密閉ブラケットに沿って前記第1水平方向に延び、前記第1密閉ブラケットと前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1水平パッキングと、
前記チャンバドアに対向する前記第1分離壁のエッジに沿って前記垂直方向に延び、前記第1分離壁と前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1垂直パッキングと、を含む、基板処理装置。
【請求項2】
前記チャンバドアは、
ドアフレームと、
前記ドアフレームの内側面に提供され、前記第1水平パッキングに密着される第1水平ブロックと、
前記ドアフレームの内側面に提供され、前記第1垂直パッキングに密着される第1垂直ブロックと、を含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第1排気ダクトの一側に提供された第2排気ダクトをさらに含み、
前記第2排気ダクトは、内部に提供された流路と第1熱処理空間とを連通させる複数の連通ホールを含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第2排気ダクトの前記複数の連通ホールを開閉するように前記第2排気ダクト上に提供されたホール開閉ブロックをさらに含む、請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第1支持プレートの下側に提供された第2支持プレートと、
前記第1支持プレートと前記第2支持プレートとの間に提供された空間を第1水平方向に互いに離隔された第2熱処理空間に分離し、前記第2支持プレート上で前記第2水平方向及び前記垂直方向に延びた第2分離壁と、
前記第2熱処理空間に配置され、それぞれ基板が搭載される第2加熱ステージを含む第2熱処理モジュールと、
前記チャンバドアに対向する前記第2分離壁のエッジに沿って前記垂直方向に延び、前記第2分離壁と前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第2垂直パッキングと、をさらに含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記チャンバドアは、
ドアフレームと、
前記ドアフレームの内側面に提供され、前記第2垂直パッキングに密着される第2垂直ブロックと、をさらに含む、請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記第1排気ダクトの下側に提供され、前記第1熱処理空間と前記第2熱処理空間との気流を遮断するように構成された第1分離プレートをさらに含む、請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第1加熱ステージが収容された第1チャンバに処理ガスを伝達するように構成され、前記第1支持プレートの開口及び前記第2支持プレートの開口を通過して延びた第1供給配管と、
前記第2加熱ステージが収容された第2チャンバに処理ガスを伝達するように構成され、前記第2支持プレートの前記開口を通過して延びた第2供給配管と、をさらに含む、請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記第1支持プレートの前記開口を覆うように前記第1支持プレートに結合されるが、前記第1供給配管が通過する配管通過ホールを含む第1密閉ブロックと、
前記第2支持プレートの前記開口を覆うように前記第2支持プレートに結合されるが、前記第1供給配管及び前記第2供給配管が通過する配管通過ホールを含む第2密閉ブロックと、をさらに含む、請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1支持プレートと前記第2支持プレートとの間で垂直方向に延び、前記第1供給配管と前記第2供給配管との間に配置された配管分離膜をさらに含む、請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1熱処理モジュールは、それぞれ基板が搭載される第1冷却ステージをさらに含み、
前記第2熱処理モジュールは、それぞれ基板が搭載される第2冷却ステージをさらに含む、請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項12】
ベークチャンバと、
前記ベークチャンバの開口を開閉するチャンバドアと、
前記ベークチャンバ内に提供された第1支持プレートと、
前記第1支持プレート上に提供された第1熱処理空間内に配置され、基板を加熱させるように構成された第1加熱ステージ及び前記第1加熱ステージが収容された第1加熱チャンバを含む加熱ユニットと、
前記第1加熱チャンバの上側に連結された第1排気管に連結され、前記第1排気管を介して導入したガスを外部に放出する第1排気ダクトと、
前記第1排気ダクトの一側に提供され、前記第1熱処理空間とその内部に提供された内部流路を連通させる複数の連通ホールを含む第2排気ダクトと、
前記第2排気ダクトと前記第1加熱チャンバとの間から延び、前記第2排気ダクトの前記内部流路と前記第1加熱チャンバの内部空間とを連通させる連結管と、
前記チャンバドアに対向する前記第1排気ダクトの一側面に結合され、前記第1排気ダクトの延長方向に沿って延びた密閉ブラケットと、
前記密閉ブラケットに沿って延び、前記密閉ブラケットと前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された水平パッキングと、を含む、基板処理装置。
【請求項13】
前記第1熱処理空間を多数の空間に分離されるように前記第1支持プレート上に垂直方向に立設された第1分離壁をさらに含み、
前記第1分離壁は、前記第1排気ダクト及び前記第2排気ダクトに連結され、
前記チャンバドアに対向する前記第1分離壁のエッジには、前記チャンバドアと前記第1分離壁とを密閉するための第1垂直パッキングが結合された、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記第2排気ダクトの前記複数の連通ホールを開閉するように前記第2排気ダクト上に提供されたホール開閉ブロックをさらに含む、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記第1支持プレート上に提供された前記第1熱処理空間内に配置され、基板を冷却させるように構成された冷却ステージをさらに含む、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記第1支持プレートの下側に提供された第2支持プレートと、
前記第1支持プレートと前記第2支持プレートとの間に提供された第2熱処理空間内に配置され、基板を加熱させるように構成された第2加熱ステージ及び前記第2加熱ステージが収容された第2加熱チャンバを含む第2加熱ユニットと、
前記第2加熱チャンバの上側に連結された第2排気管に連結され、前記第2排気管を介して導入したガスを外部に放出する第3排気ダクトと、
前記第3排気ダクトの一側に提供され、前記第2熱処理空間とその内部に提供された内部流路を連通させる複数の連通ホールを含む第4排気ダクトと、をさらに含む、請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記第2熱処理空間を多数の空間に分離されるように前記第2支持プレート上に垂直方向に立設された第2分離壁をさらに含み、
前記第2分離壁は、前記第3排気ダクト及び前記第4排気ダクトに連結され、
前記チャンバドアに対向する前記第2分離壁のエッジには、前記チャンバドアと前記第2分離壁との間を密閉するための第2垂直パッキングが結合された、請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記第1加熱チャンバに処理ガスを伝達するように構成され、前記第1支持プレートの開口及び前記第2支持プレートの開口を通過して延びた第1供給配管と、
前記第2加熱チャンバに処理ガスを伝達するように構成され、前記第2支持プレートの前記開口を通過して延びた第2供給配管と、
前記第1支持プレートの前記開口を覆うように前記第1支持プレートに結合されるが、前記第1供給配管が通過する配管通過ホールを含む第1密閉ブロックと、
前記第2支持プレートの前記開口を覆うように前記第2支持プレートに結合されるが、前記第1供給配管及び前記第2供給配管が通過する配管通過ホールを含む第2密閉ブロックと、をさらに含む、請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項19】
ベークチャンバと、
前記ベークチャンバの開口を開閉するチャンバドアと、
前記ベークチャンバ内に提供された第1支持プレートと、
前記第1支持プレート上に提供された空間を第1水平方向に互いに離隔された第1熱処理空間に分離し、前記第1支持プレート上で第2水平方向及び垂直方向に延び、前記第2水平方向は、前記第1水平方向に垂直であり、前記垂直方向は、前記第1水平方向及び第2水平方向に垂直である、第1分離壁と、
前記第1熱処理空間に配置され、それぞれ基板を冷却させるように構成された第1冷却ステージ及び基板を加熱させるように構成された第1加熱ステージを含む第1熱処理モジュールと、
前記第1熱処理空間を横切って前記第1水平方向に延び、前記第1熱処理モジュールから排気されたガスが導入される第1排気ダクトと、
前記第1熱処理空間を横切って前記第1水平方向に延び、内部に提供された流路と第1熱処理空間とを連通させる複数の連通ホールを含む第2排気ダクトと、
前記第1排気ダクトに結合され、前記第1排気ダクトに沿って前記第1水平方向に延びた第1密閉ブラケットと、
前記第1密閉ブラケットに沿って前記第1水平方向に延び、前記第1密閉ブラケットと前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1水平パッキングと、
前記チャンバドアに対向する前記第1分離壁のエッジに沿って前記垂直方向に延び、前記第1分離壁と前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1垂直パッキングと、
前記第1支持プレートの下側に提供された第2支持プレートと、
前記第1支持プレートと前記第2支持プレートとの間に提供された空間を第1水平方向に互いに離隔された第2熱処理空間に分離し、前記第2支持プレート上で前記第2水平方向及び前記垂直方向に延びた第2分離壁と、
前記第2熱処理空間に配置され、それぞれ基板を冷却させるように構成された第2冷却ステージ及び基板を加熱させるように構成された第2加熱ステージを含む第2熱処理モジュールと、
前記チャンバドアに対向する前記第2分離壁のエッジに沿って前記垂直方向に延び、前記第2分離壁と前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第2垂直パッキングと、を含む、基板処理装置。
【請求項20】
前記チャンバドアは、
前記第1水平パッキングに密着される第1水平ブロックと、
前記第1垂直パッキングに密着され、前記第1水平ブロックに連結された第1垂直ブロックと、
前記第2垂直パッキングに密着され、前記第1水平ブロックに連結された第2垂直ブロックと、を含み、
前記第1水平パッキングは、の延長方向に沿って前記第1密閉ブラケット及び前記第1水平ブロックそれぞれと連続して接触され、
前記第1垂直パッキングは、その延長方向に沿って前記第1分離壁及び前記第1垂直ブロックそれぞれと連続して接触され、
前記第2垂直パッキングは、その延長方向に沿って前記第2分離壁及び前記第2垂直ブロックそれぞれと連続して接触され、
前記第1垂直パッキング及び前記第2垂直パッキングは、それぞれ前記第1水平パッキングに直接連結された、請求項19に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程のうち、フォトリソグラフィ(photo-lithography)工程は、ウェーハのような基板上に所望のパターンを形成させる工程である。フォトリソグラフィ工程を遂行する設備は、塗布工程(coating process)、ベーク工程(bake process)、現像工程(develop process)を順次または選択的に遂行する。ここで、ベーク工程に用いられるベークチャンバ内では、基板を冷却または、加熱処理する。ベークチャンバ内には、多数の処理空間が提供されるが、ベークチャンバ内の工程進行状況によってベークチャンバ内の気流が変わり、ベークチャンバ内の気流によって多数の処理空間の工程雰囲気(例えば、温度、圧力、湿度など)が不均一になり、基板処理の信頼性が低下する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の技術的思想が解決しようとする課題は、基板処理の信頼性が向上した基板処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために本発明の技術的思想は、ベークチャンバ;前記ベークチャンバの開口を開閉するチャンバドア;前記ベークチャンバ内に提供された第1支持プレート;前記第1支持プレート上に提供された空間を第1水平方向に互いに離隔された第1熱処理空間に分離し、前記第1支持プレート上で第2水平方向及び垂直方向に延び、前記第2水平方向は、前記第1水平方向に垂直であり、前記垂直方向は、前記第1水平方向及び第2水平方向に垂直である、第1分離壁;前記第1熱処理空間に配置され、それぞれ基板が搭載される第1加熱ステージを含む第1熱処理モジュール;前記第1熱処理空間を横切って前記第1水平方向に延び、前記第1熱処理モジュールから排気されたガスが導入される第1排気ダクト;前記第1排気ダクトに結合され、前記第1排気ダクトに沿って前記第1水平方向に延びた第1密閉ブラケット;前記第1密閉ブラケットに沿って前記第1水平方向に延び、前記第1密閉ブラケットと前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1水平パッキング;及び前記チャンバドアに対向する前記第1分離壁のエッジに沿って前記垂直方向に延び、前記第1分離壁と前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1垂直パッキング;を含む基板処理装置を提供する。
【0005】
上述した課題を解決するために本発明の技術的思想は、ベークチャンバ;前記ベークチャンバの開口を開閉するチャンバドア;前記ベークチャンバ内に提供された第1支持プレート;前記第1支持プレート上に提供された第1熱処理空間内に配置され、基板を加熱させるように構成された第1加熱ステージ及び前記第1加熱ステージが収容された第1加熱チャンバを含む加熱ユニット;前記第1加熱チャンバの上側に連結された第1排気管に連結され、前記第1排気管を介して導入したガスを外部に放出する第1排気ダクト;前記第1排気ダクトの一側に提供され、前記第1熱処理空間と内部流路を連通させる複数の連通ホールを含む第2排気ダクト;前記第2排気ダクトと前記第1加熱チャンバとの間から延び、前記第2排気ダクトの前記内部流路と前記第1加熱チャンバの内部空間とを連通させる連結管;前記チャンバドアに対向する前記第1排気ダクトの一側面に結合され、前記第1排気ダクトの延長方向に沿って延びた密閉ブラケット;及び前記密閉ブラケットに沿って延び、前記密閉ブラケットと前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された水平パッキング;を含む基板処理装置を提供する。
【0006】
上述した課題を解決するために本発明の技術的思想は、ベークチャンバ;前記ベークチャンバの開口を開閉するチャンバドア;前記ベークチャンバ内に提供された第1支持プレート;前記第1支持プレート上に提供された空間を第1水平方向に互いに離隔された第1熱処理空間に分離し、前記第1支持プレート上で第2水平方向及び垂直方向に延び、前記第2水平方向は、前記第1水平方向に垂直であり、前記垂直方向は、前記第1水平方向及び第2水平方向に垂直である、第1分離壁;前記第1熱処理空間に配置され、それぞれ基板を冷却させるように構成された第1冷却ステージ及び基板を加熱させるように構成された第1加熱ステージを含む第1熱処理モジュール;前記第1熱処理空間を横切って前記第1水平方向に延び、前記第1熱処理モジュールから排気されたガスが導入される第1排気ダクト;前記第1熱処理空間を横切って前記第1水平方向に延び、内部に提供された流路と第1熱処理空間とを連通させる複数の連通ホールを含む第2排気ダクト;前記第1排気ダクトに結合され、前記第1排気ダクトに沿って前記第1水平方向に延びた第1密閉ブラケット;前記第1密閉ブラケットに沿って前記第1水平方向に延び、前記第1密閉ブラケットと前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1水平パッキング;前記チャンバドアに対向する前記第1分離壁のエッジに沿って前記垂直方向に延び、前記第1分離壁と前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第1垂直パッキング;前記第1支持プレートの下側に提供された第2支持プレート;前記第1支持プレートと前記第2支持プレートとの間に提供された空間を第1水平方向に互いに離隔された第2熱処理空間に分離し、前記第2支持プレート上で前記第2水平方向及び前記垂直方向に延びた第2分離壁;前記第2熱処理空間に配置され、それぞれ基板を冷却させるように構成された第2冷却ステージ及び基板を加熱させるように構成された第2加熱ステージを含む第2熱処理モジュール;及び前記チャンバドアに対向する前記第2分離壁のエッジに沿って前記垂直方向に延び、前記第2分離壁と前記チャンバドアとの間の間隙を密閉するように構成された第2垂直パッキング;を含む基板処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の例示的な実施形態によれば、横方向に隣接した熱処理空間の間で横方向への気流は、分離壁及び垂直パッキングによって遮蔽されるので、横方向に隣接した熱処理空間の雰囲気を均一に制御することができる。
【0008】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、ベークチャンバ内に提供された各熱処理空間は、排気ダクトの連通ホールを通じて排気ダクトの内部流路と連通し、各熱処理空間には、減圧された排気ダクトの連通ホールに向かう気流が提供されうる。これにより、各熱処理空間の気流停滞現象が除去されるので、各熱処理空間の雰囲気が均一に制御されうる。また、減圧された排気ダクトの連通ホールに向かう気流は、比較的大きい流速を有するので、気流の不均一性をもたらす乱流発生が抑制されうる。
【0009】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、ベークチャンバ内で垂直方向への気流(例えば、熱による上昇気流)は、密閉プレート、水平パッキング、分離プレート、及び/または、密閉ブロックによって遮断または抑制されるので、各熱処理空間の雰囲気を均一に制御することができる。
【0010】
究極的に、本発明の例示的な実施形態によれば、ベークチャンバ内の気流を制御して各熱処理空間の雰囲気を均一に制御することで、基板処理の信頼性を向上させうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の例示的な実施形態による基板処理装置を概略的に示す平面図である。
図2図1の基板処理装置をA-A方向から見た図面である。
図3図1の基板処理装置をB-B方向から見た図面である。
図4図1の基板処理装置をC-C方向から見た図面である。
図5】本発明の例示的な実施形態による基板処理装置を概略的に示す平面図である。
図6図5の基板処理装置をVI-VI’線に沿って見た断面図である。
図7図5の基板処理装置をVII-VII’線に沿って見た断面図である。
図8図5の基板処理装置の一部構成を示す分離斜視図である。
図9】基板処理装置の第2排気ダクト及びホール開閉ブロックを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付した図面を参照して本発明の技術的思想の実施形態について詳細に説明する。図面において同じ構成要素には、同じ参照符号を付し、これらについての重複説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明の例示的な実施形態による基板処理設備1を概略的に示す平面図である。図2は、図1の基板処理設備1をA-A方向から見た図面であり、図3は、図1の基板処理設備1をB-B方向から見た図面であり、図4は、図1の基板処理設備1をC-C方向から見た図面である。
【0014】
図1ないし図4を参照すれば、基板処理設備1は、ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、及びインターフェースモジュール700を含む。ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、及びインターフェースモジュール700は、順次に一方向に一列に配置される。
【0015】
以下、ロードポート100、インデックスモジュール200、第1バッファモジュール300、塗布及び現像モジュール400、第2バッファモジュール500、露光前後処理モジュール600、及びインターフェースモジュール700が配置された方向を第1水平方向Xと指称し、上部から見たとき、第1水平方向Xと垂直方向を第2水平方向Yと指称し、第1水平方向X及び第2水平方向Yとそれぞれ垂直方向を垂直方向Zと指称する。
【0016】
基板Wは、カセット20内に収納された状態に移動する。この際、カセット20は、外部から密閉されることができる構造を有する。例えば、カセット20としては、前方にドアを有する前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod; FOUP)が使用される。
【0017】
ロードポート100は、基板Wが収納されたカセット20が置かれる載置台120を有する。載置台120は、複数個が提供され、載置台120は、第2水平方向Yに沿って一列に配置される。図1では、4個の載置台120が提供されていると例示された。
【0018】
インデックスモジュール200は、ロードポート100の載置台120に置かれたカセット20と第1バッファモジュール300との間に基板Wを移送する。インデックスモジュール200は、フレーム210、インデックスロボット220、及びガイドレール230を有する。フレーム210は、大方のところ、内部が空いている直方体状に提供され、ロードポート100と第1バッファモジュール300との間に配置される。インデックスモジュール200のフレーム210は、後述する第1バッファモジュール300のフレーム310よりも低い高さに提供されうる。インデックスロボット220とガイドレール230は、フレーム210内に配置される。インデックスロボット220は、基板Wを直接ハンドリングするハンド221が第1水平方向X、第2水平方向Y、垂直方向Zに移動可能であり、回転されるように4軸駆動が可能な構造を有する。インデックスロボット220は、ハンド221、アーム222、支持台223、及びホルダ224を有する。ハンド221は、アーム222に固設される。アーム222は、伸縮可能な構造及び回転可能な構造で提供される。支持台223は、その長手方向が垂直方向Zに沿って配置される。アーム222は、支持台223に沿って移動可能に支持台223に結合される。支持台223は、ホルダ224に固定結合される。ガイドレール230は、その長手方向が第2水平方向Yに沿って配置されるように提供される。ホルダ224は、ガイドレール230に沿って直線移動可能にガイドレール230に結合される。また、図示されていないが、フレーム210には、カセット20のドアを開閉するドアオープナーがさらに提供される。
【0019】
第1バッファモジュール300は、フレーム310、第1バッファ320、第2バッファ330、冷却チャンバ350、及び第1バッファロボット360を有する。フレーム310は、内部が空いている直方体状に提供され、インデックスモジュール200と塗布及び現像モジュール400の間に配置される。第1バッファ320、第2バッファ330、冷却チャンバ350、及び第1バッファロボット360は、フレーム310内に位置される。冷却チャンバ350、第2バッファ330、及び第1バッファ320は、順次に下から垂直方向Zに沿って配置される。第1バッファ320は、後述する塗布及び現像モジュール400の塗布モジュール401と対応する高さに位置され、第2バッファ330と冷却チャンバ350は、後述する塗布及び現像モジュール400の現像モジュール402と対応する高さに位置される。第1バッファロボット360は、第2バッファ330、冷却チャンバ350、及び第1バッファ320と、第2水平方向Yに一定距離離隔されて位置される。
【0020】
第1バッファ320と第2バッファ330は、それぞれ複数の基板Wを一時的に保管する。第2バッファ330は、ハウジング331と複数の支持台332を有する。支持台332は、ハウジング331内に配置され、互いに垂直方向Zに沿って離隔されて提供される。それぞれの支持台332には、1つの基板Wが置かれる。ハウジング331は、インデックスロボット220、第1バッファロボット360、及び後述する現像モジュール402の現像部ロボット482がハウジング331内の支持台332に基板Wを搬入または搬出するように、インデックスロボット220が提供された方向、第1バッファロボット360が提供された方向、及び現像部ロボット482が提供された方向に開口(図示せず)を有する。第1バッファ320は、第2バッファ330と概して類似した構造を有する。但し、第1バッファ320のハウジング321には、第1バッファロボット360が提供された方向及び後述する塗布モジュール401に位置された塗布部ロボット432が提供された方向に開口を有する。第1バッファ320に提供された支持台322の個数と第2バッファ330に提供された支持台332の個数は、同一であるか、互いに異なってもいる。一例によれば、第2バッファ330に提供された支持台332の個数は、第1バッファ320に提供された支持台322の個数よりも多い。
【0021】
第1バッファロボット360は、第1バッファ320と第2バッファ330との間に基板Wを移送させる。第1バッファロボット360は、ハンド361、アーム362、及び支持台363を有する。ハンド361は、アーム362に固設される。アーム362は、伸縮可能な構造で提供され、ハンド361が第2水平方向Yに沿って移動可能にする。アーム362は、支持台363に沿って垂直方向Zに直線移動可能に支持台363に結合される。支持台363は、第2バッファ330に対応する位置から第1バッファ320に対応する位置まで延びた長さを有する。支持台363は、それより上または下方向にさらに長く提供されうる。第1バッファロボット360は、単にハンド361が第2水平方向Y及び垂直方向Zに沿う2軸駆動のみ可能なように提供されうる。
【0022】
冷却チャンバ350は、それぞれ基板Wを冷却する。冷却チャンバ350は、ハウジング351と冷却プレート352を有する。冷却プレート352は、基板Wが置かれる上面及び基板Wを冷却する冷却手段353を有する。冷却手段353では、冷却水による冷却や熱電素子を用いた冷却など多様な方式が使用されうる。また、冷却チャンバ350には、基板Wを冷却プレート352上に位置させるリフトピンアセンブリー(図示せず)が提供されうる。ハウジング351は、インデックスロボット220及び後述する現像モジュール402に提供された現像部ロボット482が冷却プレート352に基板Wを搬入または搬出することができるようにインデックスロボット220が提供された方向及び現像部ロボット482が提供された方向に開口(図示せず)を有する。また、冷却チャンバ350には、上述した開口を開閉するドア(図示せず)が提供されうる。
【0023】
塗布及び現像モジュール400は、露光工程前に基板W上にフォトレジストを塗布する工程及び露光工程後に基板Wを現像する工程を遂行する。塗布及び現像モジュール400は、大方のところ直方体状を有する。塗布及び現像モジュール400は、塗布モジュール401と現像モジュール402を有する。塗布モジュール401と現像モジュール402は、互いに層によって区画されるように配置される。一例によれば、塗布モジュール401は、現像モジュール402の上部に位置される。
【0024】
塗布モジュール401は、基板Wに対してフォトレジストのような感光液を塗布する工程及びレジスト塗布工程前後に、基板Wに対して加熱及び冷却のような熱処理工程を含む。塗布モジュール401は、レジスト塗布ユニット410、ベークユニット420、及び搬送チャンバ430を含む。レジスト塗布ユニット410、搬送チャンバ430、及びベークユニット420は、第2水平方向Yに沿って順次に配置される。したがって、レジスト塗布ユニット410とベークユニット420は、搬送チャンバ430を挟んで第2水平方向Yに互いに離隔されて位置される。レジスト塗布ユニット410は、複数個が提供され、第1水平方向X及び垂直方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供される。ベークユニット420は、第1水平方向X及び垂直方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供される。
【0025】
搬送チャンバ430は、第1バッファモジュール300の第1バッファ320と第1水平方向Xに並んで位置される。搬送チャンバ430内には、塗布部ロボット432とガイドレール433が位置される。搬送チャンバ430は、大方のところ長方形を有する。塗布部ロボット432は、ベークユニット420、レジスト塗布ユニット400、第1バッファモジュール300の第1バッファ320、及び後述する第2バッファモジュール500の第1冷却チャンバ520の間に基板Wを移送する。ガイドレール433は、その長手方向が第1水平方向Xと並んで配置される。ガイドレール433は、塗布部ロボット432が第1水平方向Xに直線移動するように案内する。塗布部ロボット432は、ハンド434、アーム435、支持台436、及びホルダ437を有する。ハンド434は、アーム435に固設される。アーム435は、伸縮可能な構造で提供されてハンド434が水平方向に移動可能にする。支持台436は、その長手方向が垂直方向Zに沿って配置されるように提供される。アーム435は、支持台436に沿って垂直方向Zに直線移動可能に支持台436に結合される。支持台436は、ホルダ437に固定結合され、ホルダ437は、ガイドレール433に沿って移動可能にガイドレール433に結合される。
【0026】
レジスト塗布ユニット410は、いずれも同一構造を有する。但し、それぞれのレジスト塗布ユニット410で使用される感光液の種類は、互いに異なってもいる。一例として感光液としては、化学増幅型レジスト(chemical amplification resist)が使用されうる。レジスト塗布ユニット410は、基板W上に感光液を塗布する。レジスト塗布ユニット410は、ハウジング411、支持プレート412、及びノズル413を有する。ハウジング411は、上部が開放されたカップ状を有する。支持プレート412は、ハウジング411内に位置され、基板Wを支持する。支持プレート412は、回転可能に提供される。ノズル413は、支持プレート412に置かれた基板W上に感光液を供給する。ノズル413は、円形管状を有し、基板Wの中心に感光液を供給する。選択的に、ノズル413は、基板Wの直径に適した長さを有し、ノズル413の吐出口は、スリットとして提供されうる。また、追加的にレジスト塗布ユニット410には、感光液が塗布された基板W表面を洗浄するために、脱イオン水のような洗浄液を供給するノズル414がさらに提供されうる。
【0027】
ベークユニット420は、基板Wを熱処理する。ベークユニット420は、感光液塗布前後のそれぞれにおいて基板Wを熱処理する。ベークユニット420は、感光液塗布前の基板Wの表面性質を変化させるために、基板Wを所定の温度に加熱し、その基板W上に粘着剤のような処理液膜を形成することができる。ベークユニット420は、感光液が塗布された基板Wを減圧雰囲気で熱処理し、感光液膜に含まれた揮発性物質を揮発させうる。
【0028】
ベークユニット420は、冷却ステージ421及び加熱ユニット422を含む。冷却ステージ421は、加熱ユニット422によって加熱処理された基板Wを冷却処理する。冷却ステージ421は、円板状に提供される。冷却ステージ421の内部には、冷却水または熱電素子のような冷却手段が提供される。例えば、冷却ステージ421に置かれた基板Wは、常温と同一であるか、隣接した温度に冷却処理されうる。加熱ユニット422は、基板Wを加熱処理する。加熱ユニット422は、常圧またはそれより低い減圧雰囲気で基板Wを加熱処理する。
【0029】
現像モジュール402は、基板W上にパターンを得るために現像液を供給してフォトレジストの一部を除去する現像工程、及び現像工程前後に基板Wに対して遂行される加熱及び冷却のような熱処理工程を含む。現像モジュール402は、現像ユニット460、ベークユニット470、及び搬送チャンバ480を有する。現像ユニット460、搬送チャンバ480、及びベークユニット470は、第2水平方向Yに沿って順次に配置される。したがって、現像ユニット460とベークユニット470は、搬送チャンバ480を挟んで第2水平方向Yに互いに離隔されて位置される。現像ユニット460は、複数個が提供され、第1水平方向X及び垂直方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供される。ベークユニット470は、第1水平方向X及び垂直方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供される。
【0030】
搬送チャンバ480は、第1バッファモジュール300の第2バッファ330と第1水平方向Xに並んで位置される。搬送チャンバ480内には、現像部ロボット482とガイドレール483が位置される。搬送チャンバ480は、大方のところ長方形を有する。現像部ロボット482は、ベークユニット470、現像ユニット460、第1バッファモジュール300の第2バッファ330と冷却チャンバ350、及び第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバ540の間に基板Wを移送する。ガイドレール483は、その長手方向が第1水平方向Xと並んで配置される。ガイドレール483は、現像部ロボット482が第1水平方向Xに直線移動するように案内する。現像部ロボット482は、ハンド484、アーム485、支持台486、及びホルダ487を有する。ハンド484は、アーム485に固設される。アーム485は、伸縮可能な構造によって提供されてハンド484が水平方向に移動可能にする。支持台486は、その長手方向が垂直方向Zに沿って配置されるように提供される。アーム485は、支持台486に沿って垂直方向Zに直線移動可能に支持台486に結合される。支持台486は、ホルダ487に固定結合される。ホルダ487は、ガイドレール483に沿って移動可能にガイドレール483に結合される。
【0031】
現像ユニット460は、いずれも同一構造を有する。但し、それぞれの現像ユニット460で使用される現像液の種類は、互いに異なってもいる。現像ユニット460は、基板W上のフォトレジストのうち、光が照射された領域を除去する.この時、保護膜のうち、光が照射された領域も共に除去される。選択的に使用されるフォトレジストの種類によってフォトレジスト及び保護膜の領域のうち、光が照射されていない領域のみ除去されうる。
【0032】
現像ユニット460は、ハウジング461、支持プレート462、及びノズル463を有する。ハウジング461は、上部が開放されたカップ状を有する。支持プレート462は、ハウジング461内に位置され、基板Wを支持する。支持プレート462は、回転可能に提供される。ノズル463は、支持プレート462に置かれた基板W上に現像液を供給する。ノズル463は、円形管状を有し、基板Wの中心に現像液を供給する。選択的にノズル463は、基板Wの直径に適した長さを有し、ノズル463の吐出口は、スリットとして提供されうる。また、現像ユニット460には、追加的に現像液が供給された基板W表面を洗浄するために、脱イオン水のような洗浄液を供給するノズル464がさらに提供されうる。
【0033】
現像モジュール402のベークユニット470は、基板Wを熱処理する。例えば、ベークユニット470は、現像工程が遂行される前に基板Wを加熱するポストベーク工程及び現像工程が遂行された後に、基板Wを加熱するハードベーク工程及びそれぞれのベーク工程以後に加熱された基板Wを冷却する冷却工程などを遂行する。ベークユニット470は、冷却ステージ471または加熱ユニット472を有する。冷却ステージ471には、冷却水または熱電素子のような冷却手段473が提供される。または、加熱ユニット472には、熱線または熱電素子のような加熱手段474が提供される。冷却ステージ471と加熱ユニット472は、1つのベークユニット470内にそれぞれ提供されうる。選択的にベークユニット470のうち、一部は、冷却ステージ471のみを備え、他の一部は、加熱ユニット472のみを備えることができる。現像モジュール402のベークユニット470は、塗布モジュール401のベークユニット420と同じ構成を有するので、これについての詳細な説明は省略する。
【0034】
第2バッファモジュール500は、塗布及び現像モジュール400と露光前後処理モジュール600との間に基板Wが運搬される通路として提供される。また、第2バッファモジュール500は、基板Wに対して冷却工程やエッジ露光工程のような所定の工程を遂行する。第2バッファモジュール500は、フレーム510、バッファ520、第1冷却チャンバ530、第2冷却チャンバ540、エッジ露光チャンバ550、及び第2バッファロボット560を有する。フレーム510は、直方体状を有する。バッファ520、第1冷却チャンバ530、第2冷却チャンバ540、エッジ露光チャンバ550、及び第2バッファロボット560は、フレーム510内に位置される。バッファ520、第1冷却チャンバ530、及びエッジ露光チャンバ550は、塗布モジュール401に対応する高さに配置される。第2冷却チャンバ540は、現像モジュール402に対応する高さに配置される。バッファ520、第1冷却チャンバ530、及び第2冷却チャンバ540は、順次に垂直方向Zに沿って一列に配置される。上部から見たとき、バッファ520は、塗布モジュール401の搬送チャンバ430と第1水平方向Xに沿って配置される。エッジ露光チャンバ550は、バッファ520または第1冷却チャンバ530と第2水平方向Yに一定距離離隔されて配置される。
【0035】
第2バッファロボット560は、バッファ520、第1冷却チャンバ530、及びエッジ露光チャンバ550の間に基板Wを運搬する。第2バッファロボット560は、エッジ露光チャンバ550とバッファ520との間に位置される。第2バッファロボット560は、第1バッファロボット360と類似した構造によって提供される。第1冷却チャンバ530とエッジ露光チャンバ550は、塗布モジュール401で工程が遂行された基板Wに対して後続工程を遂行する。第1冷却チャンバ530は、塗布モジュール401で工程が遂行された基板Wを冷却する。第1冷却チャンバ530は、第1バッファモジュール300の冷却チャンバ350と類似した構造を有する。エッジ露光チャンバ550は、第1冷却チャンバ530で冷却工程が遂行された基板Wに対してその縁部を露光する。バッファ520は、エッジ露光チャンバ550で工程が遂行された基板Wが後述する前処理モジュール601に運搬される前に基板Wを一時的に保管する。第2冷却チャンバ540は、後述する後処理モジュール602で工程が遂行された基板Wが現像モジュール402に運搬される前に基板Wを冷却する。第2バッファモジュール500は、現像モジュール402と対応する高さに追加されたバッファをさらに有する。その場合、後処理モジュール602で工程が遂行された基板Wは、追加されたバッファに一時的に保管された後、現像モジュール402に運搬されうる。
【0036】
露光前後処理モジュール600は、露光装置900が液浸露光工程を遂行する場合、液浸露光時に基板Wに塗布されたフォトレジスト膜を保護する保護膜を塗布する工程を処理する。また、露光前後処理モジュール600は、露光以後に基板Wを洗浄する工程を遂行する。また、化学増幅型レジストを使用して塗布工程が遂行された場合、露光前後処理モジュール600は、露光後ベーク工程を処理することができる。
【0037】
露光前後処理モジュール600は、前処理モジュール601と後処理モジュール602を有する。前処理モジュール601は、露光工程遂行前に基板Wを処理する工程を遂行し、後処理モジュール602は、露光工程以後に基板Wを処理する工程を遂行する。前処理モジュール601と後処理モジュール602は、互いに層によって区画されるように配置される。一例によれば、前処理モジュール601は、後処理モジュール602の上部に位置される。前処理モジュール601は、塗布モジュール401と同じ高さに提供される。後処理モジュール602は、現像モジュール402と同じ高さに提供される。前処理モジュール601は、保護膜塗布ユニット610、ベークユニット620、及び搬送チャンバ630を有する。保護膜塗布ユニット610、搬送チャンバ630、及びベークユニット620は、第2水平方向Yに沿って順次に配置される。したがって、保護膜塗布ユニット610とベークユニット620は、搬送チャンバ630を挟んで第2水平方向Yに互いに離隔されて位置される。保護膜塗布ユニット610は、複数個が提供され、互いに層をなすように垂直方向Zに沿って配置される。選択的に保護膜塗布ユニット610は、第1水平方向X及び垂直方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供されうる。ベークユニット620は、複数個が提供され、互いに層をなすように垂直方向Zに沿って配置される。選択的にベークユニット620は、第1水平方向X及び垂直方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供されうる。
【0038】
搬送チャンバ630は、第2バッファモジュール500の第1冷却チャンバ530と第1水平方向Xに並んで位置される。搬送チャンバ630内には、前処理ロボット632が位置される。搬送チャンバ630は、大方のところ正方形または長方形を有する。前処理ロボット632は、保護膜塗布ユニット610、ベークユニット620、第2バッファモジュール500のバッファ520、及び後述するインターフェースモジュール700の第1バッファ720の間に基板Wを移送する。前処理ロボット632は、ハンド633、アーム634、及び支持台635を有する。ハンド633は、アーム634に固設される。アーム634は、伸縮可能な構造及び回転可能な構造で提供される。アーム634は、支持台635に沿って垂直方向Zに直線移動可能に支持台635に結合される。
【0039】
保護膜塗布ユニット610は、液浸露光時にレジスト膜を保護する保護膜を基板W上に塗布する。保護膜塗布ユニット610は、ハウジング611、支持プレート612、及びノズル613を有する。ハウジング611は、上部が開放されたカップ状を有する。支持プレート612は、ハウジング611内に位置され、基板Wを支持する。支持プレート612は、回転可能に提供される。ノズル613は、支持プレート612に置かれた基板W上に保護膜形成のための保護液を供給する。ノズル613は、円形管状を有し、基板Wの中心に保護液を供給する。選択的にノズル613は、基板Wの直径に適した長さを有し、ノズル613の吐出口はスリットとして提供されうる。その場合、支持プレート612は、固定状態で提供されうる。保護液は、発泡性材料を含む。保護液は、フォトレジスタ及び水との親和力の低い材料が使用されうる。例えば、保護液は、フッ素系の溶剤を含むことができる。保護膜塗布ユニット610は、支持プレート612に置かれた基板Wを回転させながら、基板Wの中心領域に保護液を供給する。
【0040】
ベークユニット620は、保護膜が塗布された基板Wを熱処理する。ベークユニット620は、冷却ステージ621または加熱プレート622を有する。冷却ステージ621には、冷却水または熱電素子のような冷却手段623が提供される。または、加熱プレート622には、熱線または熱電素子のような加熱手段624が提供される。加熱プレート622と冷却ステージ621は、1つのベークユニット620内にそれぞれ提供されうる。選択的にベークユニット620の一部は、加熱プレート622のみを備え、他の一部は、冷却ステージ621のみを備えることができる。
【0041】
後処理モジュール602は、洗浄チャンバ660、露光後ベークユニット670、及び搬送チャンバ680を有する。洗浄チャンバ660、搬送チャンバ680、及び露光後ベークユニット670は、第2水平方向Yに沿って順次に配置される。したがって、洗浄チャンバ660と露光後ベークユニット670は、搬送チャンバ680を挟んで第2水平方向Yに互いに離隔されて位置される。洗浄チャンバ660は、複数個が提供され、互いに層をなすように垂直方向Zに沿って配置されうる。選択的に洗浄チャンバ660は、第1水平方向X及び垂直方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供されうる。露光後ベークユニット670は、複数個が提供され、互いに層をなすように垂直方向Zに沿って配置されうる。選択的に露光後ベークユニット670は、第1水平方向X及び垂直方向Zにそれぞれ複数個ずつ提供されうる。
【0042】
搬送チャンバ680は、上部から見たとき、第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバ540と第1水平方向Xに並んで位置される。搬送チャンバ680は、大方のところ正方形または長方形を有する。搬送チャンバ680内には、後処理ロボット682が位置される。後処理ロボット682は、洗浄チャンバ660、露光後ベークユニット670、第2バッファモジュール500の第2冷却チャンバ540、及び後述するインターフェースモジュール700の第2バッファ730の間に基板Wを運搬する。後処理モジュール602に提供された後処理ロボット682は、前処理モジュール601に提供された前処理ロボット632と同じ構造によって提供されうる。
【0043】
洗浄チャンバ660は、露光工程以後に基板Wを洗浄する。洗浄チャンバ660は、ハウジング661、支持プレート662、及びノズル663を有する。ハウジング661は、上部が開放されたカップ状を有する。支持プレート662は、ハウジング661内に位置され、基板Wを支持する。支持プレート662は、回転可能に提供される。ノズル663は、支持プレート662に置かれた基板W上に洗浄液を供給する。洗浄液としては、脱イオン水のような水が使用されうる。洗浄チャンバ660は、支持プレート662に置かれた基板Wを回転させながら、基板Wの中心領域に洗浄液を供給する。選択的に基板Wが回転される間にノズル663は、基板Wの中心領域から端領域まで直線移動または回転移動することができる。
【0044】
露光後ベークユニット670は、遠紫外線を用いて露光工程が遂行された基板Wを加熱する。露光後ベーク工程は、基板Wを加熱して露光によってフォトレジストに生成された酸(acid)を増幅させてフォトレジストの性質変化を完成させる。露光後ベークユニット670は、加熱プレート672を有する。加熱プレート672には、熱線または熱電素子のような加熱手段674が提供される。露光後ベークユニット670は、その内部に冷却ステージ671をさらに備えることができる。冷却ステージ671には、冷却水または熱電素子のような冷却手段673が提供される。また、選択的に冷却ステージ671のみを有するベークユニットがさらに提供されうる。
【0045】
上述したように露光前後処理モジュール600で前処理モジュール601と後処理モジュール602は、互いに完全に分離されるように提供される。また、前処理モジュール601の搬送チャンバ630と後処理モジュール602の搬送チャンバ680は、同一サイズに提供され、上部から見たとき、互いに完全に重畳されるように提供されうる。また、保護膜塗布ユニット610と洗浄チャンバ660は、互いに同じサイズに提供されて上部から見たとき、互いに完全に重畳されるように提供されうる。また、ベークユニット620と露光後ベークユニット670は、同一サイズに提供され、上部から見たとき、互いに完全に重畳されるように提供されうる。
【0046】
インターフェースモジュール700は、露光前後処理モジュール600、及び露光装置900の間に基板Wを移送する。インターフェースモジュール700は、フレーム710、第1バッファ720、第2バッファ730、及びインターフェースロボット740を有する。第1バッファ720、第2バッファ730、及びインターフェースロボット740は、フレーム710内に位置される。第1バッファ720と第2バッファ730は、互いに一定距離離隔され、互いに積層されるように配置される。第1バッファ720は、第2バッファ730よりも高く配置される。第1バッファ720は、前処理モジュール601と対応する高さに位置され、第2バッファ730は、後処理モジュール602に対応する高さに配置される。上部から見たとき、第1バッファ720は、前処理モジュール601の搬送チャンバ630と第1水平方向Xに沿って一列に配置され、第2バッファ730は、後処理モジュール602の搬送チャンバ630と第1水平方向Xに沿って一列に配置されるように位置される。
【0047】
インターフェースロボット740は、第1バッファ720及び第2バッファ730と第2水平方向Yに離隔されて位置される。インターフェースロボット740は、第1バッファ720、第2バッファ730、及び露光装置900の間に基板Wを運搬する。インターフェースロボット740は、第2バッファロボット560と概して類似した構造を有する。
【0048】
第1バッファ720は、前処理モジュール601で工程が遂行された基板Wが露光装置900に移動される前にこれらを一時的に保管する。そして、第2バッファ730は、露光装置900で工程が完了した基板Wが後処理モジュール602に移動される前に、これらを一時的に保管する。第1バッファ720は、ハウジング721と複数の支持台722を有する。支持台722は、ハウジング721内に配置され、互いに垂直方向Zに沿って離隔されて提供される。それぞれの支持台722には、1つの基板Wが置かれる。ハウジング721は、インターフェースロボット740及び前処理ロボット632がハウジング721内に、支持台722に基板Wを搬入または搬出することができるようにインターフェースロボット740が提供された方向及び前処理ロボット632が提供された方向に開口(図示せず)を有する。第2バッファ730は、第1バッファ720と概して類似した構造を有する。但し、第2バッファ730のハウジング4351には、インターフェースロボット740が提供された方向及び後処理ロボット682が提供された方向に開口(図示せず)を有する。インターフェースモジュールには、基板に対して所定の工程を遂行するチャンバの提供なしに上述したようにバッファ及びロボットのみ提供されうる。
【0049】
図5は、本発明の例示的な実施形態による基板処理装置1000を概略的に示す平面図である。図6は、図5の基板処理装置1000をVI-VI’線に沿って見た断面図である。図7は、図5の基板処理装置1000をVII-VII’線に沿って見た断面図である。図8は、図5の基板処理装置1000の一部構成を示す分離斜視図である。図9は、基板処理装置1000の第2排気ダクト1420及びホール開閉ブロック1471を示す平面図である。
【0050】
図5ないし図9を参照すれば、基板処理装置1000は、基板に対する熱処理工程を遂行するように構成されうる。基板処理装置1000は、図1ないし図4を参照して説明された塗布モジュール401のベークユニット420、現像モジュール402のベークユニット470、前処理モジュール601のベークユニット620、及び後処理モジュール602のベークユニット670のうち、いずれか1つに該当する。
【0051】
基板処理装置1000は、ベークチャンバ1110、チャンバドア1200、第1支持プレート1120、第1分離壁1510、第1熱処理モジュールPU1、第1排気ダクト1410、第2排気ダクト1420、第1密閉ブラケット1610、第1水平パッキング1710、及び第1垂直パッキング1720を含む。
【0052】
ベークチャンバ1110は、基板を処理するための空間を提供する。例えば、ベークチャンバ1110は、ほぼ直方体状を有することができる。ベークチャンバ1110の一側壁には、基板が搬入または搬出されるスリット状の出入口1111が提供され、ベークチャンバ1110の他側壁には、チャンバドア1200によって開閉される開口が形成されうる。
【0053】
チャンバドア1200は、ベークチャンバ1110にヒンジ結合され、ヒンジ軸を中心にベークチャンバ1110の開口を開放する開放位置とベークチャンバ1110の開口を閉鎖する閉鎖位置の間で回動する。他の例示的な実施形態において、チャンバドア1200は、ベークチャンバ1110に脱着可能に装着されうる。チャンバドア1200は、ベークチャンバ1110の内部に対するメンテナンスのために備えられうる。チャンバドア1200のドアフレーム1210は、透明素材のウィンドウ1220を含む。例えば、ウィンドウ1220は、ガラス、アクリル樹脂のような透明プラスチックなどを含む。
【0054】
第1支持プレート1120は、ベークチャンバ1110内に装着され、ベークチャンバ1110内の空間を上部空間と下部空間とに区画することができる。第1支持プレート1120は、第1熱処理モジュールPU1を支持することができる。第1熱処理モジュールPU1が搭載された第1支持プレート1120の搭載面(すなわち、上面)は、概して第1水平方向X及び第2水平方向Yに平行でもある。
【0055】
第1分離壁1510は、第1支持プレート1120上に配置され、第1支持プレート1120上に提供された空間を第1水平方向Xに互いに離隔された第1熱処理空間PS1に分離することができる。第1熱処理空間PS1は、隣接する2個の第1分離壁1510間の空間と定義されるか、または第1分離壁1510とベークチャンバ1110の内側面との間の空間と定義される。第1分離壁1510は、第1支持プレート1120の搭載面に垂直方向に立設され、第1熱処理空間PS1の間で横方向への気流を遮断することができる。第1分離壁1510は、第1支持プレート1120上で第2水平方向Y及び垂直方向Zに延びる。第1分離壁1510は、チャンバドア1200に隣接配置された第1排気ダクト1410及び第2排気ダクト1420に接触され、第1分離壁1510と第1排気ダクト1410との間、及び第1分離壁1510と第2排気ダクト1420との間には、パッキング部材が提供されうる。図5では、2個の第1分離壁1510によって第1支持プレート1120上に互いに分離された3個の第1熱処理空間PS1が提供されたと例示された。しかし、これは例示的なものであり、第1支持プレート1120上には、2個または4個以上の互いに分離された第1熱処理空間PS1が提供されうる。
【0056】
第1分離壁1510によって分離及び区画された第1熱処理空間PS1それぞれには、基板を熱処理するように構成された第1熱処理モジュールPU1が配置されうる。第1熱処理モジュールPU1は、第1支持プレート1120上で第2水平方向Yに配列された第1冷却ステージ1310及び第1加熱ユニット1320を含む。第1冷却ステージ1310は、冷却水または熱電素子のような冷却手段を有し、搭載面に搭載された基板を冷却処理する。例えば、第1冷却ステージ1310の搭載面に搭載された基板は、常温と同一であるか、隣接した温度に冷却処理されうる。第1加熱ユニット1320は、基板を加熱処理することができる。第1加熱ユニット1320は、常圧またはそれより低い減圧雰囲気で基板を加熱処理することができる。図示されていないが、第1熱処理空間PS1それぞれには、第1冷却ステージ1310と第1加熱ユニット1320との間で基板を移送するように構成された基板移送ロボットが提供されうる。
【0057】
第1加熱ユニット1320は、第1下部ボディー及び第1上部ボディーを含む第1加熱チャンバ1322と、第1加熱チャンバ1322内に提供された第1加熱ステージ1323を含む。第1加熱チャンバ1322の第1上部ボディーは、昇降部材によって第1下部ボディーに連結された閉鎖位置と第1下部ボディーから離隔された開放位置との間で昇降可能である。第1加熱チャンバ1322の第1上部ボディーには、第1加熱チャンバ1322内のガスを排気するための第1排気管1324が連結されうる。第1排気管1324は、第1加熱チャンバ1322の第1上部ボディーの流出ポートから後述する第1排気ダクト1410の流入ポート1411まで延び、第1加熱チャンバ1322内のガスは、第1排気管1324及び第1排気ダクト1410を介して外部に排気されうる。第1加熱チャンバ1322の第1上部ボディーは、第1加熱チャンバ1322内に処理ガスを供給するための第1供給配管1813が連結される流入ポート1325を有し、ガスサプライ1811から提供された処理ガスは、第1供給配管1813を通じて第1加熱チャンバ1322の内部に供給されうる。第1加熱ステージ1323は、熱線または熱電素子のような加熱手段を有し、搭載面に搭載された基板を加熱処理することができる。
【0058】
第1排気ダクト1410は、第1支持プレート1120または第1支持プレート1120から延びたダクトブラケット上に装着され、チャンバドア1200に隣接するように配置されうる。第1排気ダクト1410は、第1熱処理空間PS1を横切って第1水平方向Xに延び、ベークチャンバ1110の外部に提供された排気ポンプ1911に連結されうる。排気ポンプ1911が第1排気ダクト1410内の流路を真空排気すれば、第1加熱チャンバ1322内のヒューム(hume)などの汚染物質を含むガスは、第1排気管1324及び第1排気ダクト1410を介して外部に放出されうる。
【0059】
第2排気ダクト1420は、第1排気ダクト1410の一側に提供され、第1支持プレート1120または第1支持プレート1120から延びたダクトブラケット上に装着されうる。第2排気ダクト1420は、第1熱処理空間PS1を横切って第1水平方向Xに延び、ベークチャンバ1110の外部に提供された真空ポンプのような減圧部材1913に連結されうる。第2排気ダクト1420と第1加熱チャンバ1322の第1下部ボディーに提供された排気口の間には、第2排気ダクト1420内の流路と第1加熱チャンバ1322の内部空間を連通させるための連結管1490が提供されうる。減圧部材1913は、連結管1490及び第2排気ダクト1420を通じて第1加熱チャンバ1322の内部空間のガスを排気し、第1加熱チャンバ1322内の圧力、温度などの雰囲気を調節することができる。例えば、減圧部材1913は、第1加熱チャンバ1322内に常圧またはそれより低い減圧雰囲気を提供することができる。
【0060】
第2排気ダクト1420は、第1熱処理空間PS1と第2排気ダクト1420の流路とを連通させる複数の連通ホール1421を含む。減圧部材1913が第2排気ダクト1420内の流路を減圧させれば、第1熱処理空間PS1には、複数の連通ホール1421に向かう気流が提供され、これにより、第1熱処理空間PS1内の気流停滞現象が除去されうる。
【0061】
例示的な実施形態において、図9に図示されたように、第2排気ダクト1420上には、第2排気ダクト1420の複数の連通ホール1421を開閉するように構成されたホール開閉ブロック1471が提供されうる。ホール開閉ブロック1471は、複数の連通ホール1421の開閉を担当する複数のサブ開閉ブロック1472を含む。例えば、複数のサブ開閉ブロック1472によって複数の連通ホール1421の一部は閉鎖され、複数の連通ホール1421の他の一部は開放されうる。複数のサブ開閉ブロック1472の開閉動作は、アクチュエータによって自動制御されるか、作業者によって実現されうる。
【0062】
第1密閉ブラケット1610は、チャンバドア1200に対向する第1排気ダクト1410の一側面に結合されうる。第1密閉ブラケット1610は、第1熱処理空間PS1を横切って第1水平方向Xに延びる。第1密閉ブラケット1610は、第1排気ダクト1410に沿って第1水平方向Xに延び、第1排気ダクト1410の一端から他端まで延びる。
【0063】
第1水平パッキング1710は、第1密閉ブラケット1610とチャンバドア1200との間に提供され、第1密閉ブラケット1610とチャンバドア1200との間隙を密閉するように構成されうる。第1水平パッキング1710は、第1密閉ブラケット1610の一端から他端まで第1水平方向Xに延びる。ドアフレーム1210の内側面には、第1密閉ブラケット1610の形態及び長さに対応する形態及び長さを有する、第1水平ブロック1241が提供されうる。第1水平パッキング1710は、その延長方向に沿って第1密閉ブラケット1610及び第1水平ブロック1241それぞれと連続して接触されうる。第1水平パッキング1710は、第1密閉ブラケット1610と第1水平ブロック1241との間に提供され、第1密閉ブラケット1610及び第1水平ブロック1241のうち、いずれか1つに固定結合されうる。例えば、第1水平パッキング1710は、第1密閉ブラケット1610に固定結合され、第1水平ブロック1241に密着されて第1密閉ブラケット1610と第1水平ブロック1241との間を密閉する。
【0064】
第1垂直パッキング1720は、第1分離壁1510とチャンバドア1200との間に提供され、第1分離壁1510とチャンバドア1200との間隙を密閉するように構成されうる。第1垂直パッキング1720は、チャンバドア1200に対向する第1分離壁1510のエッジに沿って垂直方向Zに延びる。第1垂直パッキング1720は、第1分離壁1510のエッジの下端から上端まで垂直方向Zに延びる。ドアフレーム1210の内側面には、第1分離壁1510の長さに対応する長さを有する、第1垂直ブロック1242が提供されうる。第1垂直パッキング1720は、その延長方向に沿って第1分離壁1510及び第1垂直ブロック1242それぞれと連続して接触されうる。第1垂直パッキング1720は、第1分離壁1510と第1垂直ブロック1242との間に提供され、第1分離壁1510及び第1垂直ブロック1242のうち、いずれか1つに固定結合されうる。例えば、第1垂直パッキング1720は、第1分離壁1510のエッジに固定結合され、第1垂直ブロック1242に密着されて第1分離壁1510と第1垂直ブロック1242との間を密閉する。
【0065】
第1水平パッキング1710と第1垂直パッキング1720は、直接連結されうる。例示的な実施形態において、第1水平パッキング1710と第1垂直パッキング1720は、一体に形成され、互いに等しい物質で形成されうる。
【0066】
第1水平ブロック1241と第1垂直ブロック1242は、直接連結されうる。例示的な実施形態において、第1水平ブロック1241と第1垂直ブロック1242は、一体に形成され、互いに等しい物質で形成されうる。
【0067】
また、基板処理装置1000は、第2支持プレート1130、第2分離壁1550、第2熱処理モジュールPU2、第3排気ダクト1430、第4排気ダクト1440、第2密閉ブラケット1650、第2水平パッキング1750、及び第2垂直パッキング1730をさらに含む。
【0068】
第2支持プレート1130は、ベークチャンバ1110内に装着され、第1支持プレート1120の下側に提供されうる。第2支持プレート1130は、第2熱処理モジュールPU2を支持する。第2熱処理モジュールPU2が搭載された第2支持プレート1130の搭載面(すなわち、上面)は、概して第1水平方向X及び第2水平方向Yに平行でもある。
【0069】
第2分離壁1550は、第2支持プレート1130上に配置され、第2支持プレート1130上に提供された空間を第1水平方向Xに互いに離隔された第2熱処理空間PS2に分離することができる。第2熱処理空間PS2は、隣接する2個の第2分離壁1550間の空間と定義されるか、または第2分離壁1550とベークチャンバ1110の内側面との空間と定義されうる。第2分離壁1550は、第2支持プレート1130の搭載面に垂直方向に立設され、第2熱処理空間PS2の間で横方向への気流を遮断することができる。第2分離壁1550は、第2支持プレート1130上で第2水平方向Y及び垂直方向Zに延び、第2分離壁1550の下端は、第2支持プレート1130に接触され、第2分離壁1550の上端は、第1支持プレート1120に接触されうる。第2分離壁1550は、チャンバドア1200に隣接配置された第3排気ダクト1430及び第4排気ダクト1440に接触され、第2分離壁1550と第3排気ダクト1430との間、及び第2分離壁1550と第4排気ダクト1440との間にはパッキング部材が提供されうる。
【0070】
第2分離壁1550によって分離及び区画された第2熱処理空間PS2それぞれには、基板を熱処理するように構成された第2熱処理モジュールPU2が配置されうる。第2熱処理モジュールPU2は、第2支持プレート1130上で第2水平方向Yに配列された第2冷却ステージ1330及び第2加熱ユニット1340を含む。図示されていないが、第2熱処理空間PS2それぞれには、第2冷却ステージ1330と第2加熱ユニット1340との間で基板を移送するように構成された基板移送ロボットが提供されうる。
【0071】
第2加熱ユニット1340は、第2下部ボディー及び第2上部ボディーを含む第2加熱チャンバ1342と、第2加熱チャンバ1342内に提供された第2加熱ステージ1343を含む。第2加熱チャンバ1342の構成は、前述した第1加熱チャンバ1322と実質的に同一または類似しており、第2加熱ステージ1343は、前述した第1加熱ステージ1323と実質的に同一または類似しているところ、これらについての詳細な説明は、省略する。第2加熱チャンバ1342の第2上部ボディーには、第2加熱チャンバ1342内のガスを排気するための第2排気管1344が連結され、第2排気管1344は、第2加熱チャンバ1342の第2上部ボディーの流出ポートから後述する第3排気ダクト1430の流入ポートまで延びる。第2加熱チャンバ1342の第2上部ボディーの流入ポート1345には、ガスサプライ1811から提供された処理ガスを伝達する第2供給配管1815が接続されうる。
【0072】
第3排気ダクト1430は、第2支持プレート1130または第2支持プレート1130から延びたダクトブラケット上に装着され、チャンバドア1200に隣接して配置されうる。第3排気ダクト1430は、第2熱処理空間PS2を横切って第1水平方向Xに延び、ベークチャンバ1110の外部に提供された排気ポンプ1911に連結されうる。排気ポンプ1911が第2排気ダクト1420内の流路を真空排気すれば、第2加熱チャンバ1342内のヒュームなどの汚染物質を含むガスは、第2排気管1344及び第3排気ダクト1430を介して外部に放出されうる。
【0073】
第4排気ダクト1440は、第3排気ダクト1430の一側に提供され、第2支持プレート1130または第2支持プレート1130から延びたダクトブラケット上に装着されうる。第4排気ダクト1440は、第2熱処理空間PS2を横切って第1水平方向Xに延び、ベークチャンバ1110の外部に提供された減圧部材1913に連結されうる。第4排気ダクト1440と第2加熱チャンバ1342の第2下部ボディーに提供された排気口との間には、第4排気ダクト1440内の流路と第2加熱チャンバ1342の内部空間を連通させるための連結管が提供されうる。減圧部材1913は、第4排気ダクト1440及び第4排気ダクト1440と第2加熱チャンバ1342との間で延びた連結管を通じて第2加熱チャンバ1342の内部空間のガスを排気し、第2加熱チャンバ1342内の圧力、温度などの雰囲気を調節することができる。
【0074】
第4排気ダクト1440は、第2熱処理空間PS2と第4排気ダクト1440の流路とを連通させる複数の連通ホールを含む。減圧部材1913が第4排気ダクト1440内の流路を減圧させれば、第2熱処理空間PS2には、複数の連通ホールに向かう気流が提供され、これにより、第2熱処理空間PS2内の気流停滞現象が除去されうる。また、第4排気ダクト1440上には、図9を参照して説明されたホール開閉ブロック1471と同様に、第4排気ダクト1440の複数の連通ホールを開閉するように構成されたホール開閉ブロックがさらに提供されうる。
【0075】
第2密閉ブラケット1650は、チャンバドア1200に対向する第3排気ダクト1430の一側面に結合されうる。第2密閉ブラケット1650は、第2熱処理空間PS2を横切って第1水平方向Xに延びる。第2密閉ブラケット1650は、第2排気ダクト1420に沿って第1水平方向Xに延び、第2排気ダクト1420の一端から他端まで延びる。
【0076】
第2水平パッキング1750は、第2密閉ブラケット1650とチャンバドア1200との間に提供され、第2密閉ブラケット1650とチャンバドア1200との間隙を密閉するように構成されうる。第2水平パッキング1750は、第2密閉ブラケット1650の一端から他端まで第1水平方向Xに延びる。ドアフレーム1210の内側面には、第2密閉ブラケット1650の形態及び長さに対応する形態及び長さを有する、第2水平ブロック1245が提供されうる。第2水平パッキング1750は、その延長方向に沿って第2密閉ブラケット1650及び第2水平ブロック1245それぞれと連続して接触されうる。第2水平パッキング1750は、第2密閉ブラケット1650と第2水平ブロック1245との間に提供され、第2密閉ブラケット1650及び第2水平ブロック1245のうち、いずれか1つに固定結合されうる。例えば、第2水平パッキング1750は、第2密閉ブラケット1650に固定結合され、第2水平ブロック1245に密着されて第2密閉ブラケット1650と第2水平ブロック1245とを密閉する。
【0077】
第2垂直パッキング1730は、第2分離壁1550とチャンバドア1200との間に提供され、第2分離壁1550とチャンバドア1200との間隙を密閉するように構成されうる。第2垂直パッキング1730は、チャンバドア1200に対向する第2分離壁1550のエッジに沿って垂直方向Zに延びる。第2垂直パッキング1730は、第2分離壁1550のエッジの下端から上端まで垂直方向Zに延びる。ドアフレーム1210の内側面には、第2分離壁1550の長さに対応した長さを有する、第2垂直ブロック1243が提供されうる。第2垂直パッキング1730は、その延長方向に沿って第2分離壁1550及び第2垂直ブロック1243それぞれと連続して接触されうる。第2垂直パッキング1730は、第2分離壁1550と第2垂直ブロック1243との間に提供され、第2分離壁1550及び第2垂直ブロック1243のうち、いずれか1つに固定結合されうる。例えば、第2垂直パッキング1730は、第2分離壁1550のエッジに固定結合され、第2垂直ブロック1243に密着されて第2分離壁1550と第2垂直ブロック1243とを密閉する。
【0078】
第2水平パッキング1750と第2垂直パッキング1730は、直接連結されうる。例示的な実施形態において、第2水平パッキング1750と第2垂直パッキング1730は、一体に形成され、互いに等しい物質で形成されうる。また、第2垂直パッキング1730の上端は、第1水平パッキング1710に連結されうる。例示的な実施形態において、第1水平パッキング1710、第1垂直パッキング1720、第2水平パッキング1750及び第2垂直パッキング1730は、一体に形成され、互いに等しい物質で形成されうる。
【0079】
第2水平ブロック1245と第2垂直ブロック1243は、直接連結されうる。例示的な実施形態において、第2水平ブロック1245と第2垂直ブロック1243は、一体に形成され、互いに等しい物質で形成されうる。また、第2垂直ブロック1243の上端は、第1水平ブロック1241に連結されうる。例示的な実施形態において、第1水平ブロック1241、第1垂直ブロック1242、第2水平ブロック1245及び第2垂直ブロック1243は、一体に形成され、互いに等しい物質で形成されうる。
【0080】
例示的な実施形態において、第1排気ダクト1410及び第2排気ダクト1420の下側には、チャンバドア1200に近接した領域で垂直方向Zへの気流を遮断するように構成された第1分離プレート1520が設けられうる。すなわち、第1分離プレート1520は、第1支持プレート1120の上側に提供された第1熱処理空間PS1と第1支持プレート1120の下側に提供された第2熱処理空間PS2との気流を遮断する。第1分離プレート1520は、チャンバドア1200に対向する第1支持プレート1120のエッジに連結され、第1分離プレート1520と第1支持プレート1120との間にはパッキング部材が提供されうる。第1分離プレート1520は、第1排気ダクト1410の底面及び/または第2排気ダクト1420の底面に固定結合され、第1排気ダクト1410の一端から他端まで第1水平方向Xに延びる。
【0081】
例示的な実施形態において、第3排気ダクト1430及び第4排気ダクト1440の下側には、チャンバドア1200に近接した領域で垂直方向Zへの気流を遮断するように構成された第2分離プレート1560が設けられうる。すなわち、第2分離プレート1560は、第2支持プレート1130の上側に提供された第2熱処理空間PS2と第2支持プレート1130の下側に提供された他の空間との気流を遮断する。第2分離プレート1560は、チャンバドア1200に対向する第2支持プレート1130のエッジに連結され、第2分離プレート1560と第2支持プレート1130との間にはパッキング部材が提供されうる。第2分離プレート1560は、第3排気ダクト1430の底面及び/または第4排気ダクト1440の底面に固定結合され、第3排気ダクト1430の一端から他端まで第1水平方向Xに延びる。
【0082】
第1支持プレート1120は、第1供給配管1813が通過する開口を含み、第2支持プレート1130は、第1供給配管1813及び第2供給配管1815が通過する開口を含む。例示的な実施形態において、第1支持プレート1120には、第1支持プレート1120の開口を覆って閉鎖するが、第1供給配管1813が通過する配管通過ホールを含む第1密閉ブロック530が装着され、第2支持プレート1130には、第2支持プレート1130の開口を覆って閉鎖するが、第1供給配管1813及び第2供給配管1815が通過する配管通過ホールを含む第2密閉ブロック1570が装着されうる。第1密閉ブロック530は、第1支持プレート1120の開口を通じる垂直方向Zの気流を遮断し、第2密閉ブロック1570は、第2支持プレート1130の開口を通じる垂直方向Zの気流を遮断する。第1密閉ブロック530の配管通過ホールのサイズは、第1供給配管1813のサイズと概して類似しており、第2密閉ブロック1570の配管通過ホールのサイズは、第1供給配管1813のサイズまたは第2供給配管1815のサイズとほぼ類似している。第1密閉ブロック1530に備えられた配管通過ホールの個数は、第1密閉ブロック1530を通過する第1供給配管1813の個数より多く、その場合、第1供給配管1813が挿入されていない第1密閉ブロック530の配管通過ホールは、別途のブロックによって閉鎖されうる。同様jに、第2密閉ブロック1570に備えられた配管通過ホールの個数は、第2密閉ブロック1570を通過する第1供給配管1813の個数及び第2供給配管1815の個数の和よりも多く、その場合、第1供給配管1813または第2供給配管1815が挿入されない第2密閉ブロック1570の配管通過ホールは、別途のブロックによって閉鎖されうる。
【0083】
例示的な実施形態において、第1支持プレート1120と前記第2支持プレート1130との間には、第1供給配管1813と第2供給配管1815とを分離するための配管分離膜1590が提供されうる。配管分離膜1590は、第1支持プレート1120から第2支持プレート1130まで垂直方向Zに延び、第1供給配管1813を取り囲むチューブ状または第1供給配管1813と第2熱処理モジュールPU2との間に立設された平板状を有する。配管分離膜1590は、第1供給配管1813が通過する経路と第2供給配管1815が通過する経路とを互いに分離させうる。また、配管分離膜1590は、第2供給配管1815と第2熱処理モジュールPU2との間に配置され、第1支持プレート1120の開口から漏れた気体が第2熱処理モジュールPU2側に流れることを遮断する。
【0084】
本発明の例示的な実施形態によれば、ベークチャンバ1110において横方向に隣接する熱処理空間の間で横方向への気流は分離壁及び垂直パッキングによって遮蔽されるので、横方向に隣接した熱処理空間の雰囲気を均一に制御することができる。
【0085】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、ベークチャンバ1110内に提供された各熱処理空間は、排気ダクトの連通ホールを通じて排気ダクトの内部流路と連通し、各熱処理空間には、減圧された排気ダクトの連通ホール1421に向かう気流が提供されうる。これにより、各熱処理空間の気流停滞現象が除去されるので、各熱処理空間の雰囲気が均一に制御されうる。また、減圧された排気ダクトの連通ホール1421に向かう気流は、比較的大きい流速を有するので、気流の不均一性をもたらす乱流発生が抑制されうる。
【0086】
また、本発明の例示的な実施形態によれば、ベークチャンバ1110内で垂直方向Zへの気流(例えば、熱による上昇気流)は、密閉プレート、水平パッキング、分離プレート、及び/または密閉ブロックによって遮断または抑制されるので、各熱処理空間の雰囲気を均一に制御することができる。
【0087】
究極的に、本発明の例示的な実施形態によれば、ベークチャンバ1110内の気流を制御して各熱処理空間の雰囲気を均一に制御することで、基板処理の信頼性を向上させうる。
【符号の説明】
【0088】
1000 基板処理装置
1110 ベークチャンバ
1200 チャンバドア
PS1、PS2 熱処理空間
PU1、PU2 熱処理モジュール
図1
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図8
図9