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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099500
(43)【公開日】2023-07-13
(54)【発明の名称】シールドおよびコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/648 20060101AFI20230706BHJP
   H01R 13/50 20060101ALI20230706BHJP
【FI】
H01R13/648
H01R13/50
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022207717
(22)【出願日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】202123423533.5
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーチョウ) リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co.Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ヂィエンリィン フアン
(72)【発明者】
【氏名】ファン カルロス パァン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイグオ ビック スゥエン
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FB02
5E021FB21
5E021FC19
5E021LA10
5E021LA15
5E087EE11
5E087FF03
5E087FF18
5E087GG02
5E087JJ01
5E087MM04
5E087PP01
5E087RR03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】構造の複雑化、組み立ての困難化、およびコネクタの電磁シールド効果の低下を克服、軽減するコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタのシールド200は、第1の方向に延びる第1のシールド部210と、第1のシールド部210に接続され、第1の方向に対して所定の角度の第2の方向に延びる第2のシールド部220とを備える。シールド200は、一体形成部品である。したがって、コネクタの構造が簡略化し、コネクタの組み立ての困難さが低減し、電磁シールド効果も向上する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向(Y)に延びる第1のシールド部(210)と、
前記第1のシールド部(210)に接続され、前記第1の方向(Y)に対して所定の角度の第2の方向(Z)に延びる第2のシールド部(220)と
を備えるシールドであって、
前記シールド(200)は、一体形成部品である、
シールド。
【請求項2】
前記第1の方向(Y)と前記第2の方向(Z)との間の角度は、0度よりも大きく180度未満である、
請求項1に記載のシールド。
【請求項3】
前記第1の方向(Y)と前記第2の方向(Z)との間の角度は、前記第1のシールド部(210)および前記第2のシールド部(220)が互いに垂直になるように、90度に等しい、
請求項1に記載のシールド。
【請求項4】
前記第1の方向(Y)に垂直な前記第1のシールド部(210)の断面は、U字形状または矩形フレーム形状であり、かつ/または、
前記第2の方向(Z)に垂直な前記第2のシールド部(220)の断面は、U字形状または矩形フレーム形状である、
請求項1に記載のシールド。
【請求項5】
前記第1のシールド部(210)は、
一対の第1の側壁(211)と、
前記一対の第1の側壁(211)の底部の間に接続されている第1の底壁(212)と
を備える、
請求項1に記載のシールド。
【請求項6】
前記第1のシールド部(210)は、前記一対の第1の側壁(211)の頂部の間に接続されている第1の頂壁をさらに備える、
請求項5に記載のシールド。
【請求項7】
前記第2のシールド部(220)は、
一対の第2の側壁(221)と、
前記一対の第2の側壁(221)の底部の間に接続されている第2の底壁(222)と
を備える、
請求項1に記載のシールド。
【請求項8】
前記第2のシールド部(220)は、前記一対の第2の側壁(221)の頂部の間に接続されている第2の頂壁をさらに備える、
請求項7に記載のシールド。
【請求項9】
前記第1のシールド部(210)と前記第2のシールド部(220)との間に接続されているシールド接続部(230)
をさらに備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のシールド。
【請求項10】
前記シールド接続部(230)は、その両端部がそれぞれ前記第1の方向(Y)および前記第2の方向(Z)を向くように所定の形状に屈曲しており、
前記シールド接続部(230)の両端部は、それぞれ前記第1のシールド部(210)の一端部および前記第2のシールド部(220)の一端部に接続されている、
請求項9に記載のシールド。
【請求項11】
前記シールド接続部(230)は、前記第1のシールド部(210)および前記第2のシールド部(220)の底壁(212、222)、側壁(211、221)および頂壁のうちの少なくとも1つを接続する、
請求項9に記載のシールド。
【請求項12】
前記シールド接続部(230)は、湾曲した板形状であり、前記第1のシールド部(210)および前記第2のシールド部(220)の底壁(212、222)の間に接続されている、
請求項9に記載のシールド。
【請求項13】
回路基板に電気的に接続するための接続ピン(200a)
をさらに備え、
前記接続ピン(200a)は、前記第1のシールド部(210)および前記第2のシールド部(220)のうちの少なくとも1つの端部の端面に接続されている、
請求項1に記載のシールド。
【請求項14】
ハウジング(100)と、
前記ハウジング(100)に配置されている、請求項1から13のいずれか一項に記載の前記シールド(200)と、
前記ハウジング(100)に設けられ、前記シールド(200)に少なくとも部分的に収容されている第1の信号端子(10)と
を備えるコネクタ。
【請求項15】
前記第1の信号端子(10)は、
前記第1の方向(Y)に延びる第1の端子部(11)と、
前記第1の端子部(11)に接続され、前記第2の方向(Z)に延びる第2の端子部(12)と
を備え、
前記第1の信号端子(10)の前記第1の端子部(11)および前記第2の端子部(12)は、それぞれ前記シールド(200)の前記第1のシールド部(210)および前記第2のシールド部(220)に収容されている、
請求項14に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記ハウジング(100)は、
前記第1の方向(Y)に延びる第1のハウジング部(110)と、
前記第1のハウジング部(110)に接続され、前記第2の方向(Z)に延びる第2のハウジング部(120)と
を備え、
前記シールド(200)の前記第1のシールド部(210)および前記第1の信号端子(10)の前記第1の端子部(11)は、前記第1のハウジング部(110)に設けられ、
前記シールド(200)の前記第2のシールド部(220)および前記第1の信号端子(10)の前記第2の端子部(12)は、前記第2のハウジング部(120)に設けられている、
請求項14に記載のコネクタ。
【請求項17】
前記ハウジング(100)に設けられ、前記シールド(200)の外側に配置されている第2の信号端子(20)、および/または、
前記ハウジング(100)に設けられ、前記シールド(200)の外側に配置されている電力供給端子(30)
をさらに備える、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記第1の信号端子(10)および前記第2の信号端子(20)は、異なる信号を伝送するために用いられ、前記電力供給端子(30)は、前記第1の信号端子(10)と前記第2の信号端子(20)との間に配置されている、
請求項17に記載のコネクタ。
【請求項19】
前記第2の信号端子(20)は、それぞれ前記第1の方向(Y)および前記第2の方向(Z)に延びる第1の端子部(21)および第2の端子部(22)を含み、かつ/または、
前記電力供給端子(30)は、それぞれ前記第1の方向(Y)および前記第2の方向(Z)に延びる第1の端子部(31)および第2の端子部(32)を含む、
請求項17に記載のコネクタ。
【請求項20】
前記シールド(200)、前記第1の信号端子(10)、前記第2の信号端子(20)および前記電力供給端子(30)はそれぞれ、回路基板に接続されるように前記ハウジング(100)から露出している接続ピン(200a、10a、20a、30a)をさらに含む、
請求項17に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において2021年12月31日に出願された中国特許出願第CN202123423533.5号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本発明は、シールド、シールドを含むコネクタ、およびコネクタを含むコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、レーザレーダ用コネクタは一般に、ハウジングと、電力を伝送するためにハウジングに設けられる電力供給端子と、信号を伝送するための信号端子とを含む。従来技術においては、信号端子と電力供給端子との間での信号干渉を防止するために、信号端子(例えばイーサネット信号を伝送するための信号端子)の周囲にシールドを設ける必要がある。
【0004】
従来技術において、コネクタが直角コネクタである場合、シールドは通常、互いに垂直であり、それらの隣接する端部が共に留め付けられる2つの別個のシールド部から構成される。しかしながら、2つの別個のシールド部の使用は、構造の複雑化、組み立ての困難化、およびコネクタの電磁シールド効果の低下をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の難点のうちの少なくとも1つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、シールドが提供される。シールドは、第1の方向に延びる第1のシールド部と、第1のシールド部に接続され、第1の方向に対して所定の角度の第2の方向に延びる第2のシールド部とを備える。シールドは、一体形成部品である。
【0007】
本発明の例示的実施形態によれば、第1の方向と第2の方向との間の角度は、0度よりも大きく180度未満である。
【0008】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の方向と第2の方向との間の角度は、第1のシールド部および第2のシールド部が互いに垂直になるように、90度に等しい。
【0009】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の方向に垂直な第1のシールド部の断面は、U字形状または矩形フレーム形状であり、かつ/または、第2の方向に垂直な第2のシールド部の断面は、U字形状または矩形フレーム形状である。
【0010】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1のシールド部は、一対の第1の側壁と、一対の第1の側壁の底部の間に接続されている第1の底壁とを備える。
【0011】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1のシールド部は、一対の第1の側壁の頂部の間に接続されている第1の頂壁をさらに備える。
【0012】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2のシールド部は、一対の第2の側壁と、一対の第2の側壁の底部の間に接続されている第2の底壁とを備える。
【0013】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2のシールド部は、一対の第2の側壁の頂部の間に接続されている第2の頂壁をさらに備える。
【0014】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シールドは、第1のシールド部と第2のシールド部との間に接続されているシールド接続部をさらに備える。
【0015】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シールド接続部は、その両端部がそれぞれ第1の方向および第2の方向を向くように所定の形状に屈曲しており、シールド接続部の両端部は、それぞれ第1のシールド部の一端部および第2のシールド部の一端部に接続される。
【0016】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シールド接続部は、第1のシールド部および第2のシールド部の底壁、側壁および頂壁のうちの少なくとも1つを接続する。
【0017】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シールド接続部は、湾曲した板形状であり、第1のシールド部および第2のシールド部の底壁の間に接続される。
【0018】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シールドは、回路基板に電気的に接続するための接続ピンをさらに備え、接続ピンは、第1のシールド部および第2のシールド部のうちの少なくとも1つの端部の端面に接続される。
【0019】
本発明の別の態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、ハウジングと、ハウジングに配置されている上記のシールドと、ハウジングに設けられ、シールドに少なくとも部分的に収容されている第1の信号端子とを備える。
【0020】
本発明の例示的実施形態によれば、第1の信号端子は、第1の方向に延びる第1の端子部と、第1の端子部に接続され、第2の方向に延びる第2の端子部とを備える。第1の信号端子の第1の端子部および第2の端子部は、それぞれシールドの第1のシールド部および第2のシールド部に収容される。
【0021】
本発明の別の例示的実施形態によれば、ハウジングは、第1の方向に延びる第1のハウジング部と、第1のハウジング部に接続され、第2の方向に延びる第2のハウジング部とを備える。シールドの第1のシールド部および第1の信号端子の第1の端子部は、第1のハウジング部に設けられ、シールドの第2のシールド部および第1の信号端子の第2の端子部は、第2のハウジング部に設けられる。
【0022】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタは、ハウジングに設けられ、シールドの外側に配置されている第2の信号端子、および/または、ハウジングに設けられ、シールドの外側に配置されている電力供給端子をさらに備える。
【0023】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1の信号端子および第2の信号端子は、異なる信号を伝送するために用いられ、電力供給端子は、第1の信号端子と第2の信号端子との間に配置される。
【0024】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2の信号端子は、それぞれ第1の方向および第2の方向に延びる第1の端子部および第2の端子部を含み、かつ/または、電力供給端子は、それぞれ第1の方向および第2の方向に延びる第1の端子部および第2の端子部を含む。
【0025】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シールド、第1の信号端子、第2の信号端子および電力供給端子はそれぞれ、回路基板に接続されるようにハウジングから露出している接続ピンをさらに含む。
【0026】
本発明に係る前述の例示的実施形態において、シールドは、一体形成部品である。したがって、コネクタの構造が簡略化し、コネクタの組み立ての困難さが低減し、コネクタの電磁シールド効果も向上する。
【0027】
本発明の上記および他の特徴が、添付の図面を参照してその例示的実施形態を詳細に説明することによって、より明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの説明斜視図である。
図2】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの断面図である。
図3】本発明の例示的実施形態に係るコネクタのシールドおよび端子の説明図である。
図4】本発明の例示的実施形態に係るコネクタのシールドの説明斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
添付の図面を参照して、本開示の例示的実施形態を以下で詳細に説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供されており、本開示の概念を当業者に十分に伝達するであろう。
【0030】
以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示の実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態がこれらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。他の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。
【0031】
本発明の一態様によれば、シールドが提供される。シールドは、第1の方向に延びる第1のシールド部と、第1のシールド部に接続され、第1の方向に対して所定の角度の第2の方向に延びる第2のシールド部とを備える。シールドは、一体形成部品である。
【0032】
本発明の別の態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、ハウジングと、ハウジングに配置されている上記のシールドと、ハウジングに設けられ、シールドに少なくとも部分的に収容されている第1の信号端子とを備える。
【0033】
図1は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの説明斜視図を示す。図2は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタの断面図を示す。図3は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタのシールド200および端子10、20、30の説明図を示す。図4は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタのシールド200の斜視図を示す。
【0034】
図1図4に示すように、例示の実施形態においては、例えばレーザレーダとの接続に好適なコネクタが開示されている。コネクタは、電力を伝送するための電力端子と、信号(例えばイーサネット信号)を伝送するための信号端子とを含んでよい。コネクタは、ハウジング100、シールド200、および第1の信号端子10を備える。シールド200は、ハウジング100に設けられる。第1の信号端子10は、ハウジング100に設けられ、シールド200に少なくとも部分的に収容される。
【0035】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、シールド200は、第1のシールド部210および第2のシールド部220を含む。第1のシールド部210は、第1の方向Yに延びる。第2のシールド部220は、第1のシールド部210に接続され、第1の方向Yに対して所定の角度の第2の方向Zに延びる。
【0036】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、シールド200は、一体形成部品である。例えば、シールド200は、単一の金属薄膜を打ち抜くことにより作製される一体のプレス成形部品であってもよく、または鋳造プロセスにより作製される一体の鋳造部品であってもよく、または機械加工により作製される一体の機械加工部品であってもよい。
【0037】
図1図4に示すように、本発明の例示的実施形態において、第1の方向Yと第2の方向Zとの間の角度は、0度よりも大きく180度未満であってよい。例示の実施形態において、第1の方向Yと第2の方向Zとの間の角度は、第1のシールド部210および第2のシールド部220が互いに垂直になるように、90度に等しい。ただし、本発明は、例示の実施形態に限定されない。例えば、第1の方向Yと第2の方向Zとの間の角度は、30度、45度、60度、120度、145度、または任意の他の好適な角度に等しくてよい。
【0038】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、第1のシールド部210は、一対の第1の側壁211および第1の底壁212を含む。第1の底壁212は、一対の第1の側壁211の底部の間に接続される。これにより、第1の方向Yに垂直な第1のシールド部210の断面は、U字形状である。ただし、本発明は、例示の実施形態に限定されない。例えば、本発明の別の例示的実施形態において、第1のシールド部210は、一対の第1の側壁211の頂部の間に接続されている第1の頂壁をさらに含んでよい。この場合、第1の方向Yに垂直な第1のシールド部210の断面は、矩形フレーム形状である。
【0039】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、第2のシールド部220は、一対の第2の側壁221および第2の底壁222を含む。第2の底壁222は、一対の第2の側壁221の底部の間に接続される。これにより、第2の方向Zに垂直な第2のシールド部220の断面は、U字形状を有する。ただし、本発明は、例示の実施形態に限定されない。例えば、本発明の別の例示的実施形態において、第2のシールド部220は、一対の第2の側壁221の頂部の間に接続されている第2の頂壁をさらに含んでよい。この場合、第2の方向Zに垂直な第2のシールド部220の断面は、矩形フレーム形状である。
【0040】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、シールドは、シールド接続部230をさらに含む。シールド接続部230は、第1のシールド部210と第2のシールド部220との間に接続される。例示の実施形態において、シールド接続部230は、その両端部がそれぞれ第1の方向Yおよび第2の方向Zを向くように所定の形状に屈曲している。シールド接続部230の両端部は、それぞれ第1のシールド部210および第2のシールド部220の一端部に接続される。例示の実施形態において、シールド接続部230は、第1の方向Yから第2の方向Zへと移行する円弧形状の移行部である。
【0041】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、シールド接続部230は、湾曲した板形状であり、第1のシールド部210および第2のシールド部220の底壁212および222の間に接続される。ただし、本発明は例示の実施形態に限定されず、シールド接続部230は、第1のシールド部210および第2のシールド部220の底壁212、222、側壁211、221、および頂壁のうちの少なくとも1つを接続してもよい。例えば、シールド接続部230は、第1のシールド部210および第2のシールド部220の底壁212、222および側壁211、221ならびに/または頂壁を同時に接続し得る、湾曲した形状、U字形状または矩形フレーム形状であってもよい。
【0042】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、シールドは、少なくとも1つの接続ピン200aをさらに含む。接続ピン200aは、回路基板(不図示)に電気的に接続するために用いられる。例示の実施形態において、接続ピン200aは、第2のシールド部220の遠位端の端面に接続される。ただし、本発明は、例示の実施形態に限定されない。例えば、接続ピン200aは、第1のシールド部210および第2のシールド部220の端部のうちの少なくとも1つの端面に接続されてよい。
【0043】
図1図4に示すように、本発明の例示的実施形態においては、ハウジング100、シールド200および第1の信号端子10を含むコネクタも開示される。シールド200は、ハウジング100に設けられる。第1の信号端子10は、ハウジング100に設けられ、シールド200に少なくとも部分的に収容される。
【0044】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、第1の信号端子10は、第1の端子部11および第2の端子部12を含む。第1の信号端子10の第1の端子部11は、第1の方向Yに延びる。第1の信号端子10の第2の端子部12は、第1の端子部11に接続され、第2の方向Zに延びる。第1の信号端子10の第1の端子部11および第2の端子部12は、それぞれシールド200の第1のシールド部210および第2のシールド部220に収容される。
【0045】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、ハウジング100は、第1のハウジング部110および第2のハウジング部120を含む。第1のハウジング部110は、第1の方向Yに延びる。第2のハウジング部120は、第1のハウジング部110に接続され、第2の方向Zに延びる。シールド200の第1のシールド部210および第1の信号端子10の第1の端子部11は、第1のハウジング部110に設けられる。シールド200の第2のシールド部220および第1の信号端子10の第2の端子部12は、第2のハウジング部120に設けられる。
【0046】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、コネクタは、第2の信号端子20および電力供給端子30をさらに含む。第2の信号端子20は、ハウジング100に設けられ、シールド200の外側に配置される。電力供給端子30は、ハウジング100に設けられ、シールド200の外側に配置される。したがって、例示の実施形態において、シールド200は、第1の信号端子10を第2の信号端子20および電力供給端子30から隔離する。
【0047】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、第1の信号端子10および第2の信号端子20は、異なる信号を伝送するために用いられる。例えば、第1の信号端子10はイーサネット信号を伝送するために用いられ、第2の信号端子20は、LAN信号を伝送するために用いられる。例示の実施形態において、電力供給端子30は、第1の信号端子10および第2の信号端子20との間の領域に配置される。
【0048】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、第2の信号端子20は、それぞれ第1の方向Yおよび第2の方向Zに沿って延びる第1の端子部21および第2の端子部22を含む。電力供給端子30は、それぞれ第1の方向Yおよび第2の方向Zに延びる第1の端子部31および第2の端子部32を含む。第2の信号端子20の第1の端子部21および電力供給端子30の第1の端子部31は、第1のハウジング部110に設けられる。第2の信号端子20の第2の端子部22および電力供給端子30の第2の端子部32は、第2のハウジング部120に設けられる。
【0049】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、シールド200、第1の信号端子10、第2の信号端子20、および電力供給端子30は、それぞれ接続ピン200a、10a、20a、および30aをさらに含む。シールド200、第1の信号端子10、第2の信号端子20、および電力供給端子30の接続ピン200a、10a、20a、30aは、回路基板に電気的に接続されるようにハウジング100から露出する。
【0050】
図示はしていないが、本発明の例示的実施形態においては、前述のコネクタと、前述のコネクタと嵌合するように適合される相手側コネクタ(不図示)とを含むコネクタアセンブリも開示される。
【0051】
上記の実施形態は、限定ではなく例示を意図したものであることが、当業者には理解されるべきである。例えば、多数の修正が当業者により上記の実施形態に対してなされてよく、種々の実施形態において説明されている様々な特徴は、構成または原理において矛盾しない限り互いに自由に組み合わされてよい。
【0052】
いくつかの例示的実施形態を示して説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱しない限り、これらの実施形態において様々な変更または修正がなされてよいことが、当業者には理解されるであろう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物において定められる。
【0053】
本明細書において用いられる場合、単数形で記載され「a」または「an」の語に続く要素は、複数の当該要素またはステップを除外することが明示されていない限り、そのような除外をしないものとして理解されるべきである。さらに、本発明の「一実施形態」という記載は、記載されている特徴を同様に組み込むさらなる実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。加えて、そうでないことが明示されていない限り、特定の性質を有する要素または複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その性質を有しないさらなるそのような要素を含み得る。
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】