IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タイコ エレクトロニクス (スーチョウ) リミテッドの特許一覧 ▶ タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッドの特許一覧

<>
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図1
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図2
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図3
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図4
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図5
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図6
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図7
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図8
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図9
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図10
  • 特開-コネクタおよびコネクタアセンブリ 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099501
(43)【公開日】2023-07-13
(54)【発明の名称】コネクタおよびコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/46 20060101AFI20230706BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20230706BHJP
   H01R 13/648 20060101ALI20230706BHJP
   H01R 12/71 20110101ALI20230706BHJP
【FI】
H01R13/46 304L
H01R13/52 301H
H01R13/648
H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022207718
(22)【出願日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】202123416939.0
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーチョウ) リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co.Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ヂィエンリィン フアン
(72)【発明者】
【氏名】ファン カルロス パァン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイグオ ビック スゥエン
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA09
5E021FA16
5E021FB02
5E021FC21
5E021LA10
5E087EE02
5E087EE17
5E087FF05
5E087LL04
5E087LL12
5E087MM09
5E087MM12
5E087QQ06
5E087RR12
5E087RR36
5E223AB25
5E223AB30
5E223AB59
5E223AC21
5E223BA07
5E223CB24
5E223CD01
5E223DB09
5E223EA04
5E223EB03
5E223EB15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ハウジングと回路基板との間の相対的な位置精度を保証することができ、コネクタの端子と回路基板との間の確かな電気的接続を保証することができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタは、装着パネル200に装着されるように適合されているハウジング100と、ハウジング100に固定されている端子10とを備える。ハウジング100は、本体部と、本体部の底部に形成され、装着パネル200の一方側に固定されるように適合されている基部130と、基部130の底部から突出し、回路基板を接続するために装着パネル200に形成されている設置開口部202を通過するように適合されている舌部120とを備える。第1の位置決めポスト135が、装着パネル200に形成されている第1の位置決め孔235と嵌合するように基部130に形成される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着パネル(200)に装着されるように適合されているハウジング(100)と、
前記ハウジング(100)に固定されている端子(10、20、30)と
を備えるコネクタであって、
前記ハウジング(100)は、
本体部(110)と、
前記本体部(110)の底部に形成され、前記装着パネル(200)の一方側に固定されるように適合されている基部(130)と、
前記基部(130)の底部から突出し、回路基板(300)を接続するために前記装着パネル(200)に形成されている設置開口部(202)を通過するように適合されている舌部(120)と
を備え、
前記ハウジング(100)を前記装着パネル(200)に対して所定の位置に配置するために、第1の位置決めポスト(135)が、前記装着パネル(200)に形成されている第1の位置決め孔(235)と嵌合するように前記基部(130)に形成されている、
コネクタ。
【請求項2】
接続孔(131)が、前記基部(130)に形成され、前記ハウジング(100)は、前記接続孔(131)を通過するねじ部材により前記装着パネル(200)に固定的に接続されるように適合されている、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記基部(130)の前記接続孔(131)に嵌め込まれている金属ブッシング(132)
をさらに備え、
前記ねじ部材は、前記金属ブッシング(132)を通過する、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記舌部(120)および前記設置開口部(202)の周囲に設けられ、前記装着パネル(200)における前記設置開口部(202)を封止するために前記基部(130)と装着パネル(200)との間で押し付けられるように適合されているシールリング(134)
をさらに備える、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記シールリング(134)を収容するための収容溝(133)が、前記基部(130)の底面に形成され、前記シールリング(134)は、前記基部(130)の前記収容溝(133)に設置および配置され、
前記収容溝(133)は、前記舌部(120)を取り囲み、前記接続孔(131)および前記第1の位置決めポスト(135)は、前記収容溝(133)により取り囲まれている領域の外側に配置され、前記収容溝(133)から所定の距離だけ離隔している、
請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ハウジング(100)がL字形状を有するように、前記本体部(110)は、第1の方向(Y)に沿って延び、前記舌部(120)は、前記第1の方向(Y)に垂直な第2の方向(Z)に沿って延びる、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記基部(130)は、前記第2の方向(Z)において所定の厚さを有し、前記第1の方向(Y)および前記第2の方向(Z)に垂直な第3の方向において前記本体部(110)を越えて延びる、
請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記ハウジング(100)は、一体部品である、請求項1から7のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記端子(10、20、30)の一端部(10a、20a、30a)は、前記回路基板(300)に電気的に接続されるように前記舌部(120)から延出する、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記端子(10、20、30)は、信号を伝送するための信号端子(10、20)と、電力を伝送するための電力供給端子(30)とを含み、
前記信号端子(10、20)は、
第1の信号を伝送するための第1の信号端子(10)と、
前記第1の信号とは異なる第2の信号を伝送するための第2の信号端子(20)と
を備える、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記ハウジング(100)に設けられている電磁シールド(40)
をさらに備え、
前記第1の信号端子(10)は、イーサネット(登録商標)信号を伝送するために用いられ、前記電磁シールド(40)は、前記第1の信号端子(10)を前記電力供給端子(30)から隔離するように構成されている、
請求項10に記載のコネクタ。
【請求項12】
設置開口部(202)が形成されている装着パネル(200)と、
請求項1から11のいずれか一項に記載の前記コネクタと
を備えるコネクタアセンブリであって、
前記コネクタは、前記装着パネル(200)の一方側における所定の位置に装着され、
第2の位置決めポスト(220)が、前記装着パネル(200)の他方側に形成され、前記第2の位置決めポスト(220)は、回路基板(300)に形成されている位置決め孔と嵌合するように適合されている、
コネクタアセンブリ。
【請求項13】
前記装着パネル(200)は、
プレート状本体(210)であって、第1の面、および、前記プレート状本体(210)の厚さ方向において前記第1の面とは反対側の第2の面を有する、プレート状本体(210)と、
前記プレート状本体(210)の前記第1の面に形成され、前記第1の面に対して所定の高さだけ突出する装着ボス(230)と
を備え、
前記基部(130)は、前記装着ボス(230)の設置面に固定され、前記第1の位置決め孔(235)および前記設置開口部(202)は、前記装着ボス(230)に形成されている、
請求項12に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
ねじ孔(231)が、前記装着ボス(230)に形成され、前記コネクタアセンブリは、前記ハウジング(100)を前記装着パネル(200)に固定するために前記ハウジング(100)の前記接続孔(131)を通過して前記装着ボス(230)の前記ねじ孔(231)にねじ込まれているねじ部材をさらに備える、
請求項13に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
前記第2の位置決めポスト(220)は、前記プレート状本体(210)の前記第2の面に形成され、前記回路基板(300)を支持するための支持ポスト(240)も、前記プレート状本体(210)の前記第2の面に形成され、前記支持ポスト(240)は、前記プレート状本体(210)の前記第2の面から所定の距離だけ離れた位置において前記回路基板(300)を支持するように適合されている、
請求項13に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項16】
前記第2の位置決めポスト(220)は、
前記回路基板(300)を位置決めするために前記回路基板(300)の前記位置決め孔に挿入されるように適合されているポスト端部(221)と、
前記ポスト端部(221)の直径よりも大きい直径を有し、前記ポスト端部(221)と同軸に配置されているポスト基部(222)と
を備え、
前記支持ポスト(240)の端面および前記ポスト基部(222)の端面は、前記回路基板(300)を同時に支持するために同一平面にある、
請求項15に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項17】
前記装着パネル(200)における前記第2の位置決めポスト(220)と嵌合するための位置決め孔が形成されている回路基板(300)
をさらに備え、
前記回路基板(300)は、前記装着パネル(200)の他方側に装着され、前記コネクタ(10)の前記端子(10、20、30)および前記電磁シールド(40)に電気的に接続されている、
請求項12に記載のコネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において2021年12月31日に出願された中国特許出願第CN202123416939.0号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本発明は、コネクタ、およびコネクタを含むコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、レーザレーダ用コネクタは一般に、ハウジングと、電力および信号を伝送するためにハウジングに設けられる端子とを含む。コネクタは通常、回路基板に直接装着され、回路基板に電気的に接続される。しかしながら、一部の適用例においては、コネクタは回路基板でなく装着パネルに装着される。このとき、コネクタと回路基板との間に位置決め構造がないため、コネクタと回路基板との間の相対的位置を高精度に保証することができず、それにより、コネクタの端子と回路基板との間の電気的接続が影響を受け、場合によっては電気的接続に故障が生じることさえある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の難点のうちの少なくとも1つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、装着パネルに装着されるように適合されているハウジングと、ハウジングに固定されている端子とを備える。ハウジングは、本体部と、本体部の底部に形成され、装着パネルの一方側に固定されるように適合されている基部と、基部の底部から突出し、回路基板を接続するために装着パネルに形成されている設置開口部を通過するように適合されている舌部とを備える。ハウジングを装着パネルに対して所定の位置に配置するために、第1の位置決めポストが、装着パネルに形成されている第1の位置決め孔と嵌合するように基部に形成されている。
【0006】
本発明の例示的実施形態によれば、接続孔が、基部に形成され、ハウジングは、接続孔を通過するねじ部材により装着パネルに固定的に接続されるように適合される。
【0007】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタは、基部の接続孔に嵌め込まれている金属ブッシングをさらに備え、ねじ部材は、金属ブッシングを通過する。
【0008】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタは、舌部および設置開口部の周囲に設けられ、装着パネルにおける設置開口部を封止するために基部と装着パネルとの間で押し付けられるように適合されているシールリングをさらに備える。
【0009】
本発明の別の例示的実施形態によれば、シールリングを収容するための収容溝が、基部の底面に形成され、シールリングは、基部の収容溝に設置および配置され、収容溝は、舌部を取り囲み、接続孔および第1の位置決めポストは、収容溝により取り囲まれている領域の外側に配置され、収容溝から所定の距離だけ離隔している。
【0010】
本発明の別の例示的実施形態によれば、ハウジングがL字形状を有するように、本体部は、第1の方向に沿って延び、舌部は、第1の方向に垂直な第2の方向に沿って延びる。
【0011】
本発明の別の例示的実施形態によれば、基部は、第2の方向において所定の厚さを有し、第1の方向および第2の方向に垂直な第3の方向において本体部を越えて延びる。
【0012】
本発明の別の例示的実施形態によれば、ハウジングは、一体部品である。
【0013】
本発明の別の例示的実施形態によれば、端子の一端部は、回路基板に電気的に接続されるように舌部から延出する。
【0014】
本発明の別の例示的実施形態によれば、端子は、信号を伝送するための信号端子と、電力を伝送するための電力供給端子とを含む。信号端子は、第1の信号を伝送するための第1の信号端子と、第1の信号とは異なる第2の信号を伝送するための第2の信号端子とを備える。
【0015】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタは、ハウジングに設けられている電磁シールドをさらに備え、第1の信号端子は、イーサネット(登録商標)信号を伝送するために用いられ、電磁シールドは、第1の信号端子を電力供給端子から隔離(isolate,絶縁)するように構成される。
【0016】
本発明の別の態様によれば、コネクタアセンブリが提供される。コネクタアセンブリは、設置開口部が形成されている装着パネルと、上記のコネクタとを備える。コネクタは、装着パネルの一方側における所定の位置に装着され、第2の位置決めポストが、装着パネルの他方側に形成され、第2の位置決めポストは、回路基板に形成されている位置決め孔と嵌合するように適合される。
【0017】
本発明の例示的実施形態によれば、装着パネルは、プレート状本体であって、第1の面、および、プレート状本体の厚さ方向において第1の面とは反対側の第2の面を有する、プレート状本体と、プレート状本体の第1の面に形成され、第1の面に対して所定の高さだけ突出する装着ボスとを備える。基部は、装着ボスの設置面に固定され、第1の位置決め孔および設置開口部は、装着ボスに形成される。
【0018】
本発明の別の例示的実施形態によれば、ねじ孔が、装着ボスに形成され、コネクタアセンブリは、ハウジングを装着パネルに固定するためにハウジングの接続孔を通過して装着ボスのねじ孔にねじ込まれているねじ部材をさらに備える。
【0019】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2の位置決めポストは、プレート状本体の第2の面に形成され、回路基板を支持するための支持ポストも、プレート状本体の第2の面に形成され、支持ポストは、プレート状本体の第2の面から所定の距離だけ離れた位置において回路基板を支持するように適合される。
【0020】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2の位置決めポストは、回路基板を位置決めするために回路基板の位置決め孔に挿入されるように適合されているポスト端部と、ポスト端部の直径よりも大きい直径を有し、ポスト端部と同軸に配置されているポスト基部とを備え、支持ポストの端面およびポスト基部の端面は、回路基板を同時に支持するために同一平面にある。
【0021】
本発明の別の例示的実施形態によれば、コネクタアセンブリは、装着パネルにおける第2の位置決めポストと嵌合するための位置決め孔が形成されている回路基板をさらに備え、回路基板は、装着パネルの他方側に装着され、コネクタの端子および電磁シールドに電気的に接続される。
【0022】
本発明に係る前述の例示的実施形態においては、コネクタのハウジングがピンホール嵌合により装着パネルに対して位置決めされ、回路基板もまた、ピンホール嵌合により装着パネルに対して位置決めされる。よって、コネクタのハウジングと回路基板との間の相対的な位置精度を保証することができ、コネクタの端子と回路基板との間の確かな電気的接続を保証することができる。
【0023】
本発明の上記および他の特徴が、添付の図面を参照してその例示的実施形態を詳細に説明することによって、より明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】上から見た場合における本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明斜視図である。
図2】下から見た場合における本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明斜視図である。
図3】本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの断面図である。
図4】本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの分解模式図である。
図5】上から見た場合における本発明の例示的実施形態に係るコネクタの説明斜視図である。
図6】下から見た場合における本発明の例示的実施形態に係るコネクタの説明斜視図である。
図7】本発明の例示的実施形態に係るコネクタの断面図である。
図8】本発明の例示的実施形態に係るコネクタにおける端子および電磁シールドの説明斜視図である。
図9】上から見た場合における本発明の例示的実施形態に係る装着パネルの説明斜視図である。
図10】下から見た場合における本発明の例示的実施形態に係る装着パネルの説明斜視図である。
図11】本発明の例示的実施形態に係るコネクタ、装着パネルおよび回路基板の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
添付の図面を参照して、本開示の例示的実施形態を以下で詳細に説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供されており、本開示の概念を当業者に十分に伝達するであろう。
【0026】
以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示の実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態がこれらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。他の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。
【0027】
本発明の一般概念によれば、コネクタが提供される。コネクタは、装着パネルに装着されるように適合されているハウジングと、ハウジングに固定されている端子とを備える。ハウジングは、本体部と、本体部の底部に形成され、装着パネルの一方側に固定されるように適合されている基部と、基部の底部から突出し、回路基板を接続するために装着パネルに形成されている設置開口部を通過するように適合されている舌部とを備える。ハウジングを装着パネルに対して所定の位置に配置するために、第1の位置決めポストが、装着パネルに形成されている第1の位置決め孔と嵌合するように基部に形成される。
【0028】
本発明の別の一般概念によれば、コネクタアセンブリが提供される。コネクタアセンブリは、設置開口部が形成されている装着パネルと、上記のコネクタとを備える。コネクタは、装着パネルの一方側における所定の位置に装着され、第2の位置決めポストが、装着パネルの他方側に形成され、第2の位置決めポストは、回路基板に形成されている位置決め孔と嵌合するように適合される。
【0029】
図1は、上から見た場合における本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明斜視図を示す。図2は、下から見た場合における本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの説明斜視図を示す。図3は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの断面図を示す。図4は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタアセンブリの分解模式図を示す。
【0030】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、コネクタアセンブリは、コネクタ10および装着パネル200を含む。装着パネル200には、設置開口部202が形成される。コネクタ10は、ハウジング100を含む。ハウジング100は、装着パネル200の一方側に装着される。
【0031】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、前述のコネクタ10は、例えばレーザレーダとの接続に好適なコネクタであってよく、コネクタ10は、電力を伝送するための電力端子と、信号(例えばイーサネット(登録商標)信号)を伝送するための信号端子とを含んでよい。例示の実施形態において、コネクタ10は、装着パネル200に固定的に接続されるように適合される。コネクタ10は、ハウジング100ならびに端子10、20および30を含む。ハウジング100は、装着パネル200に装着されるように用いられる。端子10、20および30は、ハウジング100に固定的に支持される。
【0032】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、ハウジング100は、基部130および舌部120を含む。基部130は、装着パネル200の一方側に固定されるように適合される。舌部120は、基部130の底部から突出し、回路基板300を接続するために設置開口部202を通して装着パネル200を貫通して延びていてよい。ハウジング100が装着パネル200に対して所定の位置に設けられるように、第1の位置決めポスト135が、装着パネル200の一方側に形成される第1の位置決め孔235に嵌合するように基部130に形成される。
【0033】
図1図4に示すように、例示の実施形態において、コネクタ10のハウジング100は、本体部110、基部130および舌部120を含む。基部130は、本体部110の底部に形成される。基部130は、装着パネル200の一方側に固定される。舌部120は、基部130の底部から延び、設置開口部202を通して装着パネル200を通過する。
【0034】
図9は、上から見た場合における本発明の例示的実施形態に係る装着パネル200の説明斜視図を示す。図10は、下から見た場合における本発明の例示的実施形態に係る装着パネル200の説明斜視図を示す。
【0035】
図1図4および図9図10に示すように、例示の実施形態において、第1の位置決めポスト135が基部130に形成され、第1の位置決め孔235が、第1の位置決めポスト135と嵌合するように装着パネル200の一方側に形成される。第2の位置決めポスト220が装着パネル200の他方側に形成され、第2の位置決めポスト220は、回路基板300に形成されている位置決め孔(不図示)と嵌合するように適合される(図11参照)。
【0036】
図1図4および図9図10に示すように、例示の実施形態において、装着パネル200は、プレート状本体210および装着ボス230を含む。プレート状本体210は、第1の面、および、プレート状本体210の厚さ方向において第1の面とは反対側の第2の面を有する。装着ボス230は、プレート状本体210の第1の面に形成され、第1の面に対して所定の高さ突出する。基部130は、装着ボス230の設置面に固定される。第1の位置決め孔235および設置開口部202は、装着ボス230に形成される。例示の実施形態において、装着ボス230は、ハウジング100の本体部110が装着パネル200と干渉することを防止するために、ハウジング100の本体部110を装着パネル200のプレート状本体210から離隔させることを確実にすることができる。
【0037】
図1図4および図9図10に示すように、例示の実施形態において、接続孔131が基部130に形成され、ねじ孔231が装着ボス230に形成される。コネクタアセンブリはまた、ハウジング100を装着パネル200に固定するために接続孔131を通過してねじ孔231にねじ込まれるねじ部材(不図示、例えば螺子)を含む。
【0038】
図1図4および図9図10に示すように、例示の実施形態において、コネクタ10は、金属ブッシング132をさらに含み、金属ブッシング132は、基部130の接続孔131に嵌め込まれ、ねじ部材は、金属ブッシング132を通過する。このように、ねじ部材が接続孔131の内壁と直接接触することを防止し、それによりハウジング100がねじ部材により摩耗することを防止することができる。
【0039】
図1図4および図9図10に示すように、例示の実施形態において、第2の位置決めポスト220は、プレート状本体210の第2の面に形成され、回路基板300を支持するための支持ポスト240も、プレート状本体210の第2の面に形成され、支持ポスト240は、プレート状本体210の第2の面から所定の距離だけ離れた位置において回路基板300を支持するように適合される。
【0040】
図1図4および図9図10に示すように、例示の実施形態において、第2の位置決めポスト220は、ポスト端部221およびポスト基部222を含む。ポスト端部221は、回路基板300を位置決めするために回路基板300に形成されている位置決め孔に挿入されるように適合される。ポスト基部222の直径は、ポスト端部221の直径よりも大きく、ポスト端部221と同軸に設けられる。支持ポスト240の端面およびポスト基部222の端面は、同一平面にあり、回路基板300に同時に当接して共に回路基板300を支持するために用いられる。
【0041】
図5は、上から見た場合における本発明の例示的実施形態に係るコネクタ10の説明斜視図を示す。図6は、下から見た場合における本発明の例示的実施形態に係るコネクタ10の説明斜視図を示す。図7は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ10の断面図を示す。図8は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ10における端子10、20、30および電磁シールド40の説明斜視図を示す。図11は、本発明の例示的実施形態に係るコネクタ10、装着パネル200および回路基板300の断面図を示す。
【0042】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、コネクタ10は、舌部120および設置開口部202の周囲に設けられ、装着パネル200の設置開口部202を封止するために基部130と装着パネル200との間に押し付けられるシールリング134をさらに含む。
【0043】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、シールリング134を収容するための収容溝133が、基部130の底面に形成される。シールリング134は、基部130の収容溝133に設置および配置される。収容溝133は、舌部120を取り囲み、接続孔131および第1の位置決めポスト135は、収容溝133により取り囲まれる領域の外側に配置され、収容溝133から所定の距離だけ離隔している。
【0044】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、ハウジング100の本体部110は、第1の方向Y(図では水平方向)に沿って延び、ハウジング100の舌部120は、基部130の底部に形成され、第1の方向Yに垂直な第2の方向Z(図では鉛直方向)に沿って延びる。したがって、例示の実施形態において、ハウジング100全体は、横から見た場合にL字形状である。
【0045】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、基部130は、本体部110の底部に形成され、第2の方向Zにおいて所定の厚さを有する。基部130は、第1の方向Yおよび第2の方向Zに垂直な第3の方向において本体部110を越えて延びる。
【0046】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、コネクタ10は、端子10、20、および30を含む。端子10、20、30は、ハウジング100に設けられ、端子10、20、30の一端部10a、20a、30aは、回路基板300に電気的に接続されるように舌部120から延びる。
【0047】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、端子10、20、30は、信号を伝送するための信号端子10、20と、電力を伝送するための電力供給端子30とを含む。例示の実施形態において、信号端子10および20は、第1の信号端子10および第2の信号端子20を含む。第1の信号端子10は、第1の信号、例えばイーサネット(登録商標)信号を伝送するために用いられる。第2の信号端子20は、第1の信号とは異なる第2の信号、例えばローカルエリアネットワーク信号を伝送するために用いられる。
【0048】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、第1の信号端子10は、イーサネット(登録商標)信号を伝送するために用いられ、コネクタは、第1の信号端子10を電力供給端子30から隔離するための電磁シールド40をさらに含む。
【0049】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、コネクタアセンブリは、回路基板300をさらに含み、位置決め孔(不図示)が、装着パネル200における第2の位置決めポスト220と嵌合するように回路基板300に形成される。回路基板300は、装着パネル200の他方側に装着され、端子10、20に電気的に接続される。
【0050】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、ハウジング100の基部130は、第2の方向Zに垂直な断面において矩形であり、接続孔131は、基部130の各角部に形成される。複数の、例えば図示のように2つの位置決めポスト135が、基部130の底面に形成される。複数の位置決めポスト135は、それぞれ装着パネル200における複数の位置決め孔(不図示)と嵌合するように用いられる。
【0051】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、ハウジングは一体部品である。例えば、ハウジング100は、一体に射出成形された部品であってよい。ただし、本発明は例示の実施形態に限定されず、ハウジング100は、一体の機械加工部品または一体の3Dプリント部品であってよい。
【0052】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、各端子10、20、30は、L字形状に屈曲し、各端子10、20、30は、第1の部分11、21、31および第2の部分12、22、32を含む。端子10、20、30の第1の部分11、21、31は、ハウジング100の本体部110に設けられ、第1の方向Yに延びる。端子10、20、30の第2の部分12、22、32は、それぞれ第1の部分11、21、31に接続され、第2の方向Zにおいてハウジング100の基部130および舌部120を通して延びる。
【0053】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、電磁シールド40は、一体形成品であり、電磁シールド40は、第1のシールド部分41および第2のシールド部分42を含む。第1のシールド部分41は、ハウジング100の本体部110に設けられ、第1の方向Yに延びる。第2のシールド部分42は、第1のシールド部分41に接続され、第2の方向Zにおいてハウジング100の基部130および舌部120を通して延びる。例示の実施形態において、第1の信号端子10の第1の部分11は、第1のシールド部分41に収容され、第1の信号端子10の第2の部分12は、第2のシールド部分42に収容される。
【0054】
図1図11に示すように、例示の実施形態において、各端子10、20、30の一端部10a、20a、30aは、回路基板に電気的に接続されるように適合されるようにハウジング100の舌部120から延びる。加えて、電磁シールド40はまた、回路基板に接続されるように適合されるようにハウジング100の舌部120から延びる接続ピン40aを有する。
【0055】
図示はしていないが、本発明の例示的実施形態においては、前述のコネクタと、前述のコネクタと嵌合するように適合される相手側コネクタ(不図示)とを含むコネクタアセンブリも開示される。
【0056】
上記の実施形態は、限定ではなく例示を意図したものであることが、当業者には理解されるべきである。例えば、多数の修正が当業者により上記の実施形態に対してなされてよく、種々の実施形態において説明されている様々な特徴は、構成または原理において矛盾しない限り互いに自由に組み合わされてよい。
【0057】
いくつかの例示的実施形態を示して説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱しない限り、これらの実施形態において様々な変更または修正がなされてよいことが、当業者には理解されるであろう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物において定められる。
【0058】
本明細書において用いられる場合、単数形で記載され、「a」または「an」の語に続く要素は、複数の当該要素またはステップを除外することが明示されていない限り、そのような除外をしないものとして理解されるべきである。さらに、本発明の「一実施形態」という記載は、記載されている特徴を同様に組み込むさらなる実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。加えて、そうでないことが明示されていない限り、特定の性質を有する要素または複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その性質を有しないさらなるそのような要素を含み得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【外国語明細書】