IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オリンパス株式会社の特許一覧

特開2023-99702クリップデリバリデバイスおよびクリップユニット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099702
(43)【公開日】2023-07-13
(54)【発明の名称】クリップデリバリデバイスおよびクリップユニット
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/128 20060101AFI20230706BHJP
   A61B 17/122 20060101ALI20230706BHJP
【FI】
A61B17/128
A61B17/122
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084738
(22)【出願日】2023-05-23
(62)【分割の表示】P 2021204463の分割
【原出願日】2021-12-16
(31)【優先権主張番号】63/130,258
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100207789
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 良平
(72)【発明者】
【氏名】秋吉 一樹
(72)【発明者】
【氏名】田村 俊徳
(57)【要約】
【課題】クリップと連結部材との軸方向に対するずれを低減して、破断部の破断強度の低下を抑制できるクリップユニットおよびクリップデリバリデバイスを提供する。
【解決手段】クリップデリバリデバイスは、開閉可能な複数のアームと、係合部と、を有するクリップと、前記クリップを挿通可能な管状に形成されるとともに、前記管内において前記係合部と係合可能な被係合部を有する管状部材と、先端から基端に延伸して形成され、前記クリップを分離可能に連結するフックと、前記フックの先端側に設けられた先端拡張部と、を有する連結部材と、前記連結部材を操作する操作部と、を備え、前記先端拡張部は、前記被係合部の少なくとも一部と接触する高さを有し、前記クリップが前記フックと連結されている状態において、前記先端拡張部は、前記係合部よりも先端側に延伸するように構成される。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な複数のアームと、係合部と、を有するクリップと、
前記クリップを挿通可能な管状に形成されるとともに、
前記管内において前記係合部と係合可能な被係合部を有する管状部材と、
先端から基端に延伸して形成され、前記クリップを分離可能に連結するフックと、
前記フックの先端側に設けられた先端拡張部と、を有する連結部材と、
前記連結部材を操作する操作部と、
を備え、
前記先端拡張部は、前記被係合部の少なくとも一部と接触する高さを有し、
前記クリップが前記フックと連結されている状態において、
前記先端拡張部は、前記係合部よりも先端側に延伸するように構成される、
クリップデリバリデバイス。
【請求項2】
前記係合部が、前記被係合部と係合するとともに、
前記クリップが閉状態に固定された場合において、
前記先端拡張部は、前記被係合部の少なくとも一部と接触する、
請求項1に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項3】
前記係合部が、前記被係合部と係合するとともに、
前記クリップが閉状態に固定された場合において、
前記先端拡張部は、前記被係合部よりも先端側に延伸された形状である、
請求項2に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項4】
前記被係合部は、前記管状部材の内部空間に設けられたリング状の部材で構成され、
前記先端拡張部は、前記被係合部の内周面と接触する、
請求項1に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項5】
前記先端拡張部の先端部は、基端側から先端側に向かってテーパ形状を有する、
請求項1に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項6】
前記先端拡張部の外周の一面は、前記フックと連続面を形成している、
請求項1に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項7】
前記先端拡張部の外周の一面は、傾斜した先端部を有する、
請求項1に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項8】
前記先端拡張部は、前記フックと連続した面を形成する、
請求項1に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項9】
前記係合部は、前記被係合部と係合するとともに、
前記クリップが開状態である場合において、
前記先端拡張部および前記係合部は、前記被係合部よりも先端側に配置される、
請求項1に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項10】
前記係合部が、前記被係合部と係合するとともに、
前記クリップが閉状態に固定された場合において、
前記先端拡張部は、前記被係合部よりも先端側に延伸された形状である、
請求項1に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項11】
前記係合部は、前記被係合部と係合するとともに、
前記クリップが閉状態に固定された場合において、
前記先端拡張部は、前記被係合部の少なくとも一部と接触する、
請求項10に記載のクリップデリバリデバイス。
【請求項12】
クリップ導入装置に装填可能なクリップユニットであって、
開閉可能な複数のアームと、係合部と、を有するクリップと、
前記クリップを挿通可能な管状に形成されるとともに、
前記管内において前記係合部と係合可能な被係合部を有する管状部材と、
先端から基端に延伸して形成され、前記クリップ導入装置に前記クリップを分離可能に連結するフックと、前記フックの先端側に設けられた先端拡張部と、を有する連結部材と、
を備え、
前記先端拡張部は、前記被係合部と接触する高さを有し、
前記クリップが前記フックと連結されている状態において、
前記先端拡張部は、前記係合部よりも先端側に延伸するように構成される、
クリップユニット。
【請求項13】
前記係合部は、前記被係合部と係合するとともに、
前記クリップが閉状態に固定された場合において、
前記先端拡張部は、前記被係合部の少なくとも一部と接触する、
請求項12に記載のクリップユニット。
【請求項14】
前記係合部は、前記被係合部と係合するとともに、
前記クリップが閉状態に固定された場合において、
前記先端拡張部は、前記被係合部よりも先端側に延伸された形状である、
請求項12に記載のクリップユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、2020年12月23日に出願された米国仮出願第63/130,258号の利益を主張し、その全文が参照により本明細書に援用される。
【0002】
[技術分野]
本発明は、クリップデリバリデバイスおよびクリップユニットに関する。
【背景技術】
【0003】
内視鏡的治療において、処置後の切除部等を結紮して止血等が可能なクリップユニットが使用されている。クリップユニットは、切除部等を挟み込むクリップと、クリップと分離可能に連結される連結部材と、を備える。連結部材は、所定の破断力量が加えられたときに破断・変形する破断部を有しており、破断部を破断・変形させることによりクリップが連結部材から分離する。
【0004】
クリップユニットは、特許文献1や特許文献2に示すような内視鏡のチャンネルを挿通可能な導入装置(アプリケータ)によって処置位置に導入される。導入装置により連結部材を牽引して連結部材の破断部に所定の破断力量を加えることにより、連結部材の破断部が破断・変形して、クリップが連結部材から分離して留置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-191609号公報
【特許文献2】特開2004-121485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に示すように、クリップと連結部材とがフック形状の部材により連結される場合、連結部材を軸方向に進退させたとき、クリップと連結部材とが軸方向に対してずれることがある。クリップと連結部材とが軸方向に対してずれると、破断部の実質的な破断強度が低下して、連結部材に対して所定の破断力量よりも小さい力量を加えた場合であっても破断部が破断・変形してしまうことがあった。
【0007】
上記事情を踏まえ、本発明は、クリップと連結部材との軸方向に対するずれを低減して、破断部の破断強度の低下を抑制できるクリップデリバリデバイスおよびクリップユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様に係るクリップデリバリデバイスは、開閉可能な複数のアームを有するクリップと、前記クリップの少なくとも一部を格納可能な管状部材と、前記クリップ導入装置に前記クリップを分離可能に連結する連結部材と、前記連結部材を操作する操作部と、を備え、前記連結部材は、前記クリップの基端部と連結可能なフックと、前記フックに設けられたガタツキ抑制機構と、を有する。
【0009】
本発明の第二の態様に係るクリップユニットは、クリップユニットは、クリップ導入装置に装填可能なクリップユニットであって、開閉可能な複数のアームを有するクリップと、前記クリップの少なくとも一部を格納可能な管状部材と、前記クリップ導入装置に前記クリップを分離可能に連結する連結部材と、を備え、前記連結部材は、前記クリップの基端部と連結可能なフックと、前記フックに設けられたガタツキ抑制機構と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のクリップデリバリデバイスおよびクリップユニットは、クリップと連結部材との軸方向に対するずれを低減して、破断部の破断強度が低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第一実施形態に係るクリップデリバリデバイスのクリップ導入装置を示す図である。
図2】同クリップデリバリデバイスのクリップユニットの斜視図である。
図3】同クリップユニットの側面図である。
図4】同クリップユニットのクリップの斜視図である。
図5】同クリップユニットの押さえ部材の長手方向における断面図である。
図6】同クリップユニットの連結部材の斜視図である。
図7図6に示す同連結部材の先端連結部の拡大図である。
図8】同クリップと連結した同連結部材のフックの斜視図である。
図9】同クリップと連結した同連結部材の同フックの平面図である。
図10】同クリップと連結した同連結部材の同フックの側面図である。
図11図10におけるX-X線に沿う断面図である。
図12】同クリップ導入装置シースから突出させた同クリップユニットを示す断面図である。
図13】同連結部材を牽引した同クリップユニットを示す断面図である。
図14】同連結部材をさらに牽引した同クリップユニットを示す断面図である。
図15】突起を有さない先端連結部(従来例)による牽引を示す図である。
図16】同連結部材の先端連結部による牽引を示す図である。
図17】第二実施形態に係るクリップデリバリデバイスにおけるクリップユニットの連結部材の斜視図である。
図18図17に示す同連結部材の先端連結部の拡大図である。
図19】一対のアームが開状態である同クリップユニットを示す断面図である。
図20】同連結部材を牽引した同クリップユニットを示す断面図である。
図21図20に示す領域Fの拡大断面図である。
図22図21におけるY-Y線に沿う断面図である。
図23】同連結部材をさらに牽引した同クリップユニットを示す断面図である。
図24】変形部が破断した同クリップユニットを示す断面図である。
図25】同変形部が破断した同クリップユニットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係るクリップデリバリデバイス300について、図1から図16を参照して説明する。クリップデリバリデバイス300は、クリップ導入装置(アプリケータ)200と、クリップユニット1と、を備える。
【0013】
[クリップ導入装置200]
図1は、クリップ導入装置200を示す図である。
クリップ導入装置(アプリケータ)200は、シース220と、操作ワイヤ230と、操作部240と、を備える。クリップ導入装置200は、例えば内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通され、内視鏡と組み合わせて使用される。そのため、シース220は、内視鏡の処置具挿通チャンネルの長さよりも十分に長く形成されている。シース220は、可撓性を有しており、内視鏡の挿入部の湾曲に合わせて湾曲する。
【0014】
シース220は、先端チップ221と、先端側コイル222と、手元側コイル224と、を備え、全体として細長い管状に形成されている。先端側コイル222は、シース220の先端部側に配置されている。先端チップ221は、先端側コイル222の先端部に配置されている。
【0015】
操作ワイヤ(動力伝達部材)230は、図1に示すように、クリップユニット1に接続される矢尻フック部(接続部)231と、矢尻フック部231を操作するワイヤ232と、を備える。
【0016】
矢尻フック部231は、クリップユニット1と係合する略円錐形状の係合部231aと、係合部231aの基端に設けられたワイヤ接続部231bとを備える。矢尻フック部231は、例えばステンレス鋼材等の金属材により形成されている。
【0017】
ワイヤ232は、シース220に対して進退自在に挿通されている。ワイヤ232の先端部は、ワイヤ接続部231bの基端に例えば溶接によって固定されている。
【0018】
操作部240は、図1に示すように、操作部本体241と、スライダ242と、サムリング248とを備える。操作部本体241は、例えば樹脂材によって射出成型されている。操作部本体241は、スリット部241aと、先端側に回転グリップ241bとを備える。スリット部241aは、スライダ242を進退可能に支持する。
【0019】
スライダ242は、操作部本体241の長手軸方向に進退可能に取り付けられており、ワイヤ232の基端が取り付けられている。スライダ242が操作部本体241に沿って進退することで、ワイヤ232がシース220に対して進退し、矢尻フック部231が進退する。
【0020】
サムリング248は、操作部本体241の基端に、操作部本体241の長手軸周りに回転可能に取り付けられている。
【0021】
[クリップユニット1]
図2は、クリップユニット1の斜視図である。図3は、クリップユニット1の側面図である。クリップユニット(内視鏡用処置具)1は、クリップ導入装置200に装填して使用される。
【0022】
クリップユニット1は、クリップ2と、押さえ部材3と、連結部材4と、弾性部材6と、を備える。以降の説明において、クリップユニット1の長手方向Aにおけるクリップ2側をクリップユニット1の先端側(遠位側)A1とし、連結部材4側をクリップユニット1の基端側(近位側)A2とする。
【0023】
図4は、クリップ2の斜視図である。
クリップ2は、金属製板材を中央部で折り曲げて形成されている。クリップ2は、開閉可能な一対のアーム21と、一対のアーム21を接続する基端部22と、を有する。クリップ2の基端側A2は、押さえ部材3の内部空間38に挿入されている。
【0024】
一対のアーム21は、第一アーム211と第二アーム212とを有する。第一アーム211と第二アーム212とは、クリップユニット1の長手方向における中心軸線O1に対して対称に配置される。なお、クリップ2は3つ以上のアームを有してもよい。
【0025】
第一アーム211は、先端側A1から基端側A2に向かって組織把持部251と、平板状の把持部261と、摺動部271と、基端部281と、を有する。組織把持部251は、第一アーム211の先端を内側に向かって折り曲げられて形成されている。摺動部271は、一対のアーム21が押さえ部材3に引き込まれる際に弾性変形する部分である。
【0026】
第二アーム212は、先端側A1から基端側A2に向かって組織把持部252と、平板状の把持部262と、摺動部272と、基端部282と、を有する。組織把持部252は、第二アーム212の先端を内側に向かって折り曲げられて形成されている。摺動部272は、一対のアーム21が押さえ部材3に引き込まれる際に弾性変形する部分である。
【0027】
図2に示すように、組織把持部251と組織把持部252とは、中心軸線O1に対して非対称な形状に形成されている。そのため、使用者は、クリップ2を連結部材4に取り付ける際に、連結部材4に対してクリップ2を取り付ける向きを把握しやすい。
【0028】
基端部281および基端部282は、先端側A1から基端側A2に向かって、支持部29と、係合部25と、を有する。基端部281と基端部282とは、中心軸線O1に対して対称な形状に形成されている。
【0029】
支持部29は、図3に示すように、弾性部材6の先端部6aを支持する凸部である。支持部29は、先端側A1と基端側A2との両側から弾性部材6の先端部6aを安定して支持できる。
【0030】
係合部25は、押さえ部材3の締付部材32と係合可能な部材である。係合部25の先端側A1は長手方向Aに対して鈍角な斜面、基端側A2は長手方向Aに対して鋭角な斜面に形成されている。
【0031】
基端部22は、第一アーム211と第二アーム212とを連結する。基端部22により連結された第一アーム211と第二アーム212とは、先端側A1に向かって開閉自在に設けられている。基端部22は、折り曲げられてU字状に形成されており、連結部材4の先端連結部41と連結される。基端部22は一対のアーム21が開状態になるように付勢されている。そのため、クリップ2の一対のアーム21は開閉方向Pに対する自己拡開力を有する。
【0032】
基端部22と連結部材4の先端連結部41とは、U字状に形成された基端部22に連結部材4の先端連結部41が挿入されて連結される(図8参照)。基端部22に連結部材4の先端連結部41が挿入される方向を「挿入方向V」とする。連結部材4の先端連結部41は、挿入方向Vの一方側である下側V2から挿入方向Vの他方側である上側V1に向かって基端部22に挿入される。基端部22は、上側V1に上面22aと、下側V2に下面22bと、を有する。
【0033】
基端部22の上面22aは、上面段差部22sを有する。上面段差部22sは、先端側A1から基端側A2に向かうにつれて下側V2から上側V1に向かう斜面を有するスロープである。
【0034】
基端部22の下面22bは、下面段差部22tを有する。下面段差部22tは、先端側A1から基端側A2に向かうにつれて下側V2から上側V1に向かう斜面を有するスロープである。
【0035】
上面段差部22sの斜面の長手方向Aに対する傾斜角度θと、下面段差部22tの斜面の長手方向Aに対する傾斜角度θと、は略一致している。なお、傾斜角度θは、0度<α<90度である。
【0036】
図5は、押さえ部材3の長手方向Aにおける断面図である。
押さえ部材(管状部材)3は、クリップ2の少なくとも一部を格納可能な円管状の部材である。押さえ部材3は、クリップ2が長手方向Aに進退する内部空間38を有する。押さえ部材3は、内部空間38に引き込んだクリップ2を閉じた状態に固定できる。押さえ部材3は、基端側A2に設けられた押さえ管3Aと、先端側A1に設けられた押さえパイプ3Bと、を有する。
【0037】
押さえ管(第二管状部材)3Aは、筒状に形成された押さえ管本体30と、突没ウイング31と、締付部材32と、を有する。
【0038】
押さえ管本体30は、クリップ2よりも柔らかい材質、例えば、PPA(ポリフタルアミド)、PA(ポリアミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、LCP(液晶ポリマー)等の適度な弾性を有する熱可塑性樹脂を射出成形することにより形成されている。なお、押さえ管本体30は、熱可塑性樹脂ではなく、金属によって形成されていてもよい。
【0039】
突没ウイング31は、押さえ管本体30の外周面30aに対して突没する一対の凸部である。突没ウイング31は、中心軸線O1を挟んで両側に設けられている。突没ウイング31は、外周面30aに対して径方向Rの外側に突出する突状態を基本姿勢とする。突没ウイング31は、径方向Rの外側から内側に向かう力を受けることで、外周面30aに対して没入する没状態となる。上記の力が解除されることで、突没ウイング31は没状態から突状態に戻る。
【0040】
締付部材32は、押さえ管3Aの内部空間38に設けられた、リング状の部材である。締付部材32は、金属により形成されている。なお、締付部材32は、押さえ管本体30よりも硬くなるように形成されていればよく、例えば金属ではなく熱可塑性樹脂によって形成されていてもよい。
【0041】
締付部材32は、締付部材32の中心軸が中心軸線O1と一致するように配置されている。締付部材32は突没ウイング31よりも基端側A2に配置されている。締付部材32は、例えばインサート成形により、押さえ管本体30に組み込まれている。締付部材32は、押さえ管本体30の内周面から径方向Rの内側に突出する位置に配置されている。
【0042】
押さえパイプ(第一管状部材)3Bは、金属製の円筒部材部材である。押さえパイプ3Bは、押さえ管3Aの先端部に圧入されている。押さえ管3Aと押さえパイプ3Bとは、熱溶着、接着またはねじ止めにより連結されていてもよい。
【0043】
図6は、連結部材4の斜視図である(フック42の一部が断面表示されている)。
連結部材4は、クリップ2の基端部22に分離可能に連結される。また、連結部材4は、シース220内を挿通する矢尻フック部231に分離可能に連結される。すなわち、連結部材4は、クリップ2と矢尻フック部231とを連結する。
【0044】
連結部材4は、先端側A1に設けられた先端連結部41と、変形部44と、略円柱形状の連結部材本体45と、基端側A2に設けられた基端連結部47と、を有する。図2および図3に示すように、連結部材4の先端側(先端連結部41、変形部44および連結部材本体45)は、押さえ部材3の内部空間38に挿入されている。
【0045】
図7は、図6に示す連結部材4の先端連結部41の拡大図である。
先端連結部41は、クリップ2の基端部22に分離可能に連結される。先端連結部41は、フック42と、突起43と、を有する。
【0046】
フック42は、連結部材4の先端においてフック状に形成された部材であって、フック底部42bと、フック延出部42eと、を有する。
【0047】
フック底部42bは、フック延出部42eを支持する略板状の部材である。フック底部42bは、フック延出部42eを支持する表面において段差部42fを有しており、基端側A2の板厚より先端側A1の板厚が薄い。
【0048】
段差部42fは、複数の着座面(先端側A1から基端側A2に向かって第一着座面421、第二着座面422、第三着座面423)を有するスロープである。第二着座面422は、第一着座面421および第三着座面423に対して傾斜する斜面である。第三着座面423は、変形部44に接続される。
【0049】
図8は、クリップ2と連結した連結部材4のフック42の斜視図である。
段差部42fは、クリップ2の基端部22の下面22bの下面段差部22tの形状に沿う形状である。例えば、段差部42fの斜面(第二着座面422)の傾斜角度αは、下面段差部22tの傾斜角度θと略一致する。そのため、図8に示すように、段差部42fは、クリップ2の基端部22の下面22bに沿って接することができ、下面22bを受け入れることができる。なお、傾斜角度αは、90度<α<180度である。また、傾斜角度αと傾斜角度θとの合計角度は、180度以下であることが望ましい。
【0050】
図9は、クリップ2と連結した連結部材4のフック42の平面図である。
複数の着座面(第一着座面421、第二着座面422、第三着座面423)は、平面視において、クリップ2の基端部22の厚さTよりも大きい幅を有する。
【0051】
フック延出部42eは、図7に示すように、略角柱状に形成されており、フック底部42bから長手方向Aと垂直な高さ方向(第一方向)Hに延びる部材である。フック延出部42eは、クリップ2の基端部22に挿入される。具体的には、フック延出部42eは、フック延出部42eが延びる高さ方向Hをクリップ2の基端部22の挿入方向V(図4参照)に略一致させて、クリップ2の基端部22に挿入される。なお、フック延出部42eは、湾曲した形状であってもよい。
【0052】
突起(スナップフィット部)43は、図7に示すように、フック42のフック延出部42eに設けられた高さ方向Hと交差する方向に突出する部材である。本実施形態においては、突起43は、高さ方向Hに延びるフック延出部42eの先端において、長手方向Aおよび高さ方向Hに垂直な幅方向Wの両側に延びる一対のウイング状の突起である。突起43は、中心軸線O1に対して対称な形状を有する。
【0053】
突起43は、図8に示すように、連結されたクリップ2を挟んでフック底部42bと反対側に配置され、クリップ2の上面22aを下向きに押さえる部材である。なお、突起43は、クリップ2をフック底部42bに対して押さえる態様であればよく、例えば、フック延出部42eから長手方向Aに突出する部材であってもよい。なお、突起43は、弾性を有する部材であってもよく、高さ方向Hに弾性変形してクリップ2を下向きに押さえてもよい。
【0054】
図9に示すように、突起43が高さ方向Hと交差する方向に突出する長さは、クリップ2の基端部22の上面22aの厚さTと略同じであり、好ましくは厚さTより長い。
【0055】
図10は、クリップ2と連結した連結部材4のフック42の側面図である。
突起43は、連結したクリップ2と対向する部分に傾斜面431を有する。傾斜面431は、のクリップ2の基端部22の上面22aの上面段差部22sの形状に沿う形状である。そのため、傾斜面431は、クリップ2の基端部22の上面22aに沿って接することができる。
【0056】
図11は、図10におけるX-X線に沿う断面図である。
突起43とフック底部42bとは、高さ方向Hにおいてクリップ2の基端部22を挟んでおり、突起43はクリップ2の基端部22の上面22aの少なくとも一部に重なっている(ガタツキ抑制機構)。そのため、先端連結部41に連結されたクリップ2は、高さ方向Hにおいて先端連結部41に対してガタツキにくい。
【0057】
変形部(破断部)44は、先端側A1の先端連結部41と、基端側A2の連結部材本体45と、を接続する部材である。変形部44は、所定の力量が加えられることによって変形し、連結部材本体45に対する先端連結部41の位置を変位させる。本実施形態においては、変形部44は、例えば20N(ニュートン)から60Nの引っ張りによる破断力量が加えられたときに破断する。変形部44は、連結部材4の他の部分よりも脆弱な部分であり、例えば、ノッチまたはスリット等により断面積が小さく機械的脆弱性が高い部分や、材料的材弱性が高い部分である。なお、変形部44は、回転により先端連結部41の位置を変位させる機構を有するものであってもよく、変形(塑性変形、弾性変形)により先端連結部41の位置を変位させる機構を有するものであってもよい。
【0058】
連結部材本体45は、略円柱形状の部材であり、先端側A1において変形部44と接続され、基端側A2において基端連結部47と接続される。
【0059】
基端連結部47は、クリップ導入装置200の矢尻フック部231が係合(連結)される係合部である。基端連結部47は、連結部本体48と、弾性アーム部49と、を有する。
【0060】
弾性アーム部49は、連結部本体48の基端に設けられており、二股状に分岐している。弾性アーム部49は、連結部本体48に対して弾性変形可能であり、連結部本体48に対して開閉可能である。弾性アーム部49には、矢尻フック部231の係合部231aを把持して収納する切欠部49mが形成されている。切欠部49mは、略円錐形状の矢尻フック部231の係合部231aの外周面に密着する形状に形成されている。
【0061】
[クリップデリバリデバイス300の動作および作用]
次に、図12から図16を参照して、クリップデリバリデバイス300の動作および作用について説明する。
【0062】
使用者は、クリップ導入装置200にクリップユニット1を装填する。連結部材4の基端連結部47とクリップ導入装置200の矢尻フック部231とが連結される。
【0063】
図12は、シース220から突出させたクリップユニット1を示す断面図である。
使用者は、クリップ導入装置200に装填されたクリップユニット1を内視鏡のチャンネルCを経由して体内に導入する。次に使用者は、スライダ242を操作部本体241に沿って前進させることで、矢尻フック部231を前進させる。使用者は、突没ウイング31がシース220から出るまで、クリップユニット1を前進させる。図12に示すように、突没ウイング31は、先端側がシース220から出ることにより、没状態から基本姿勢である突状態に戻る。
【0064】
図13は、連結部材4を牽引したクリップユニット1を示す断面図である。
使用者は、スライダ242を操作部本体241に沿って後退させることで、矢尻フック部231を後退させる。矢尻フック部231に連結された連結部材4は、クリップ2を牽引する。一対のアーム21は、基端側A2に牽引されることにより、押さえ部材3の先端開口3aを基端側A2に押す。突状態である突没ウイング31は、シース220と係合するため、シース220の内部に引き込まれない。そのため、連結部材4により牽引されたクリップ2は、押さえ部材3に引き込まれる。
【0065】
連結部材4によりクリップ2の基端部22が押さえ部材3の基端側A2に牽引されることで、一対のアーム21が押さえ部材3に引き込まれ、一対のアーム21が徐々に閉じる。この状態で基端部22の牽引力が解除されると、一対のアーム21の自己拡開力や弾性部材6の復元力により、クリップ2は先端側A1に移動しながら開状態に戻る。使用者は、一対のアーム21を開状態に戻して組織を掴み直すことができる。
【0066】
図14は、連結部材4をさらに牽引したクリップユニット1を示す断面図である。
基端部22が押さえ部材3の基端側A2にさらに牽引されることで、係合部25が締付部材32より基端側A2に引き込まれる。係合部25が締付部材32より基端側A2まで引き込まれると、係合部25と締付部材32とが係合する。その結果、クリップ2は押さえ部材3に対する先端側A1への移動が規制され、一対のアーム21が閉状態にロックされる。一対のアーム21が閉状態にロックされると、一対のアーム21は開状態に戻ることはできない。
【0067】
図15は、突起43を有さない先端連結部41Z(従来例)による牽引を示す図である。
先端連結部41Zが基端側A2に牽引されると、基端部22と先端連結部41Zとのクリアランスの変化などにより、連結部材4のガタツキ等が発生して、連結部材4を長手方向Aとは異なる方向にそらす力BF(deviating force)が発生する。また、先端連結部41Zを下向きに回転させる曲げモーメントMが発生する。BF(deviating force)および曲げモーメントMが発生すると、変形部44の破断・変形に必要な実質的な破断強度が低下して、連結部材4に対して所定の破断力量よりも小さい力量を加えた場合であっても破断部が破断・変形してしまう。
【0068】
図16は、先端連結部41による牽引を示す図である。
先端連結部41Zが基端側A2に牽引されると、突起43が基端部22の上面22aを押さえているため長手方向Aに対するずれが少なく、BF(deviating force)および曲げモーメントMが発生しにくい。そのため、変形部44の破断・変形に必要な実質的な破断強度が低下しにくい。
【0069】
使用者は、さらにクリップ2を牽引する。変形部44に対して所定の破断力量が加えられ、変形部44は破断する。使用者は、シース220を後退させ、組織を結紮した状態であるクリップ2を体内に留置する。
【0070】
本実施形態に係るクリップユニット1およびクリップデリバリデバイス300によれば、クリップと連結部材との長手方向Aに対するずれを低減して、変形部44の破断強度の低下を抑制できる。
【0071】
以上、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
【0072】
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態に係るクリップデリバリデバイス300Bについてについて、図17から図25を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。第二実施形態に係るクリップデリバリデバイス300Bは、第一実施形態に係るクリップデリバリデバイス300と比較して、先端連結部41等が異なる。
【0073】
クリップデリバリデバイス300Bは、クリップ導入装置(アプリケータ)200と、クリップユニット1Bと、を備える。クリップユニット1Bは、クリップ2Bと、押さえ部材3と、連結部材4Bと、弾性部材6と、を備える。
【0074】
クリップ2Bは、基端部22に上面段差部22sを有さないことを除いて第一実施形態のクリップ2と同じ部材である。
【0075】
図17は、連結部材4Bの斜視図である。
連結部材4Bは、クリップ2Bの基端部22に分離可能に連結される。また、連結部材4Bは、シース220内を挿通する矢尻フック部231に分離可能に連結される。すなわち、連結部材4Bは、クリップ2Bと矢尻フック部231とを連結する。
【0076】
連結部材4Bは、先端側A1に設けられた先端連結部41Bと、変形部44と、略円柱形状の連結部材本体45と、基端側A2に設けられた基端連結部47と、を有する。
【0077】
図18は、図17に示す連結部材4Bの先端連結部41Bの拡大図である。
先端連結部41Bは、クリップ2Bの基端部22に分離可能に連結される。先端連結部41は、フック42と、先端拡張部43Bと、を有する。
【0078】
先端拡張部43Bは、フック42のフック延出部42eに設けられた先端側A1に突出する部材である。先端拡張部43Bは、高さ方向Hにおいても幅方向Wにおいても、先端側A1に向かって狭くなるテーパ形状(先細り形状)を有する。
【0079】
先端拡張部43Bの上面43aは、フック延出部42eと連続面を形成している。また、先端拡張部43Bの上面43aは、先端側A1が下側に向かって傾斜している。先端拡張部43Bの下面43bは、フック底部42bと連続面を形成している。また、先端拡張部43Bの下面43bは、先端側A1が上側に向かって傾斜している。先端拡張部43Bの両側面43cは、フック延出部42eと連続面を形成する。
【0080】
[クリップデリバリデバイス300Bの動作および作用]
次に、図19から図25を参照して、クリップデリバリデバイス300Bの動作および作用について説明する。第一実施形態のクリップデリバリデバイス300の動作および作用と異なる部分のみを説明する。
【0081】
図19は、一対のアーム21が開状態であるクリップユニット1Bを示す断面図である。
一対のアーム21が開状態であるとき、先端拡張部43Bは、クリップ2Bの係合部25よりも先端側A1に配置され、また、締付部材32よりも先端側A1に配置される。
【0082】
図20は、連結部材4Bを牽引したクリップユニット1Bを示す断面図である。
使用者は、スライダ242を操作部本体241に沿って後退させることで、矢尻フック部231を後退させる。矢尻フック部231に連結された連結部材4Bは、クリップ2Bを牽引する。一対のアーム21は、基端側A2に牽引されることにより、押さえ部材3の先端開口3aに接触して滑り、押さえ部材3の内部空間38に引き込まれる。一対のアーム21は、押さえ部材3の先端開口3aにより閉じる方向に押され、徐々に閉状態となり、生体組織を保持することができる。先端拡張部43Bは、締付部材32の近くに引き込まれる。
【0083】
図21は、図20に示す領域Fの拡大断面図である。
先端拡張部43Bは、クリップ2Bの係合部25が締付部材32を通過するときに係合部25の動きに影響を与えないように先細り形状を有する。先端拡張部43Bの高さhは、締付部材32の内径Dよりわずかに短く、先端拡張部43Bは、締付部材32の内周面32aと接触することができる(ガタツキ抑制機構)。
【0084】
図22は、図21におけるY-Y線に沿う断面図である。
連結部材4Bが引っ張られた場合でも、先端拡張部43Bが締付部材32の内周面32aと接触したままであるため、連結部材4Bのガタツキなどが抑制される。そのため、先端拡張部43Bと締付部材32の内周面32aとの接触により、連結部材4Bを長手方向Aとは異なる方向にそらす力BF(deviating force)の発生を好適に抑制できる。また、先端拡張部43Bと締付部材32の内周面32aとの接触は、曲げモーメントMの発生も好適に抑制できる。そのため、BF(deviating force)の発生および曲げモーメントMの発生をともに抑制し、変形部44の破断・変形に必要な実質的な破断強度が低下しにくい。
【0085】
図23は、連結部材4Bをさらに牽引したクリップユニット1Bを示す断面図である。
連結部材4Bがさらに引っ張られた場合でも先端拡張部43Bが締付部材32の内周面32aと接触したままであるため、力BF(deviating force)の発生および曲げモーメントMの発生をともに抑制される。先端拡張部43Bは、依然として締付部材32よりも先端側A1に配置されている。
【0086】
図24は、変形部44が破断したクリップユニット1Bを示す断面図である。
基端部22が押さえ部材3の基端側A2にさらに牽引されることで、係合部25が締付部材32より基端側A2に引き込まれる。係合部25が締付部材32より基端側A2まで引き込まれると、係合部25と締付部材32とが係合する。変形部44に対して所定の破断力量が加えられ、変形部44は破断する。使用者は、シース220を後退させ、組織を結紮した状態であるクリップ2Bを体内に留置する。
【0087】
図25は、変形部44が破断したクリップユニット1Bを示す図である。
変形部44が破断したあと、連結部材4Bの分離した先端側A1の部分(先端連結部41Bと変形部44の一部)は、押さえ部材3の中に格納されて生体内にクリップ2Bと共に留置される。連結部材4Bの分離した先端側A1の部分は、押さえ部材3から分離して生体内に留置されない。
【0088】
本実施形態に係るクリップユニット1Bおよびクリップデリバリデバイス300Bによれば、クリップと連結部材との長手方向Aに対するずれを低減して、変形部44の破断強度の低下を抑制できる。
【0089】
以上、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
【符号の説明】
【0090】
200 クリップ導入装置(アプリケータ)
300,300B クリップデリバリデバイス
1,1B クリップユニット(内視鏡用処置具)
2,2B クリップ
21 一対のアーム
22 基端部
22a 上面
22b 下面
22s 上面段差部
22t 下面段差部
25 係合部
3 押さえ部材(管状部材)
3A 押さえ管
30 押さえ管本体
31 突没ウイング
32 締付部材
32a 内周面
38 内部空間
3B 押さえパイプ
4,4B 連結部材
41,41B 先端連結部
42 フック
42b フック底部
42e フック延出部
42f 段差部
43 突起(スナップフィット部)
431 傾斜面
43B 先端拡張部
43a 上面
43b 下面
43c 両側面
44 変形部(破断部)
45 連結部材本体
47 基端連結部
6 弾性部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25