(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099755
(43)【公開日】2023-07-13
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/00 20230101AFI20230706BHJP
【FI】
G06Q30/00
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085886
(22)【出願日】2023-05-25
(62)【分割の表示】P 2018226628の分割
【原出願日】2018-12-03
(71)【出願人】
【識別番号】515093674
【氏名又は名称】ウリドキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】木暮 康雄
(57)【要約】
【課題】商品等の売却査定を希望する売却希望者が、当該商品等の買取査定を希望する査定希望者から、より妥当な当該商品等の査定を受け得る機会を提供すること。
【解決手段】出品情報受付部101は前記売却希望者から前記商品に関する情報を、商品情報として取得する。出品情報提示部102は、当該商品情報を前記査定希望者に対して提示する。査定希望受付部103は、出品情報提示部102により前記商品情報の提示を受けた前記査定希望者からの前記商品に対する前記買取査定の査定希望を受け付ける。チャットサービス提供部107は、前記売却希望者と、前記査定希望受付部103により前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立すると、前記売却希望者と前記査定希望者がやりとりを行う手段を提供する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
売却予定の商品の売却査定を希望する売却希望者と、当該商品の買取査定を希望する査定希望者とのやりとりに利用される情報処理装置であって、
前記売却希望者から前記商品に関する情報を、商品情報として取得して、当該商品情報を前記査定希望者に対して提示する提示手段と、
前記提示手段により前記商品情報の提示を受けた前記査定希望者からの前記商品に対する前記買取査定の査定希望を受け付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段により前記査定希望が受け付けられた時から所定時間以内に、当該査定希望の対象である前記商品に関する支払いを受け付ける第2受付手段と、
前記売却希望者と、前記第1受付手段により前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立すると、前記売却希望者と前記査定希望者がやりとりを行う手段を提供する提供手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記提供手段により前記手段が提供された事前又は事後において、前記売却希望者又は前記査定希望者のうち少なくとも一方からの評価を受け付ける評価受付手段を、
さらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記査定希望者は所定の組織に所属する査定希望者である、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
売却予定の商品の売却査定を希望する売却希望者と、当該商品の買取査定を希望する査定希望者とのやりとりに利用される制御を実行するコンピュータに、
前記売却希望者から前記商品に関する情報を、商品情報として取得して、当該商品情報を前記査定希望者に対して提示する提示ステップと、
前記提示ステップにより前記商品情報の提示を受けた前記査定希望者からの前記商品に対する前記買取査定の査定希望を受け付ける第1受付ステップと、
前記売却希望者と、前記第1受付ステップにおいて前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立すると、前記売却希望者と前記査定希望者がやりとりを行う手段を提供する提供ステップと、
を含む制御処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、売却したい物品の情報をネットワークを介して入力するだけで、複数の買取業者に査定させ、所望の査定金額を提示した買取業者を紹介することで、売却希望者の手間を省くと共に、買取業者の買取りの機会を増やすことが可能な自動車売却システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術を含む従来技術のみでは、自由に買取業者が査定金額を提示することができることから、信頼性の低い査定希望者等であっても査定金額を提示して、結果として、売却する商品の正当な取引金額とかけはなれた金額で取引がなされたり、最終的に取引が成立せずに売却希望者が再度出品しなければならないようなことも少なくなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、商品等の売却査定を希望する売却希望者が、当該商品等の買取査定を希望する査定希望者から、より妥当な当該商品等の査定を受け得る機会を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
売却予定の商品の売却査定を希望する売却希望者と、当該商品の買取査定を希望する査定希望者とのやりとりに利用される情報処理装置であって、
前記売却希望者から前記商品に関する情報を、商品情報として取得して、当該商品情報を前記査定希望者に対して提示する提示手段と、
前記提示手段により前記商品情報の提示を受けた前記査定希望者からの前記商品に対する前記買取査定の査定希望を受け付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段により前記査定希望が受け付けられた時から所定時間以内に、当該査定希望の対象である前記商品に関する支払いを受け付ける第2受付手段と、
前記売却希望者と、前記第1受付手段により前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立すると、前記売却希望者と前記査定希望者がやりとりを行う手段を提供する提供手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、商品等の売却査定を希望する売却希望者が、当該商品等の買取査定を希望する査定希望者から、より妥当な当該商品等の査定を受け得る機会を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1の情報処理システムのうちサーバのハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図2のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図4】
図1の出品者端末に表示される出品受付画面の具体例を示す図である。
【
図5】
図1の出品者端末に表示される出品一覧画面の具体例を示す図である。
【
図6】
図1の出品者端末に表示される買取申込み前の査定者リスト画面の具体例を示す図である。
【
図7】
図1の出品者端末に表示されるチャット画面の具体例を示す図である。
【
図8】
図1の出品者端末に表示される買取申込み後の査定者リスト画面の具体例を示す図である。
【
図9】
図1の査定者端末に表示される出品一覧画面の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0010】
ここで、本発明に係る情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、本サービスと呼ぶ)について説明する。
本サービスとは、出品者が売却したい商品の情報をネットワークを介して入力することに応じて、査定を希望する買取業者が査定をし、所望の査定金額を提示した買取業者を出品者に紹介して二者間でのネットワークを介した対話環境を提供することにより、売却希望者の手間を省くと共に、買取業者の買取りの機会を増やすことが可能な商品査定サービスである。
【0011】
図1に示す情報処理システムは、本サービスの提供者により管理されるサーバ1と、出品者に操作される出品者端末2と、査定者に操作される査定者端末3とを備え、ネットワークNを介して相互に接続されている。
サーバ1は、例えばパーソナルコンピュータ(Personal Computer)、スマートフォン等で構成される。
出品者端末2は、例えばスマートフォン等のカメラ付き情報端末等で構成される。
ここで、出品者とは、商品の売却を希望する者であり、具体的に例えば、自身が愛用するギターの売却を希望する一般消費者等である。なお、ここで言う売却には、必ずしも実際に商品の取引を行う必要はなく、例えば、出品者が査定のみを希望して商品の売却を行わない(希望しない)場合も含まれ得る。
また、査定者とは、商品の査定を希望する者であり、具体的に例えば、業として買取り等を行う組織に所属する買取査定の担当者等である。なお、ここで言う査定には、単に商品の査定を行うだけでなく、査定後に買取りを希望する場合も含まれ得る。
【0012】
なお、出品者端末2の台数は、査定者端末3と同様に、
図1の例の1台に限定されない。即ち、他の出品者が存在するならば、当該他の出品者が操作する
図1に図示せぬ出品者端末2も、実際には存在する。
さらに、出品者端末2は1の出品者につき1台に限定されず、複数台であって良い。
同様に、査定者端末3は1の査定者につき1台に限定されず、複数台であって良い。
又、逆に、例えば、査定者は1の査定者端末3につき一人に限定されず、査定者の所属する所属組織に所属する複数の査定者で1台の査定者端末3を共有しても良い。
ここで、所属組織とは、査定者の所属する企業等であり、具体的に例えば、査定者の所属する買取業者等である。
【0013】
図2は、
図1の情報処理システムのうち、サーバのハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0014】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0015】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0016】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0017】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
入力部17は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクあるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、後述する出品者情報等の各種データを記憶する。
通信部19は、他の装置(出品者端末2等)との間で行う通信を制御する。
【0018】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている提案内容情報等の各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0019】
図3は、
図2のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
サーバ1のCPU11においては、出品情報受付部101と、出品情報提示部102と、査定希望受付部103と、支払受付部104と、査定提示部105と、マッチング部106と、チャットサービス提供部107と、評価受付部108とが機能する。
また、サーバの記憶部18の一領域には、出品者情報DB300と、査定者情報DB400とが設けられる。
【0020】
出品情報受付部101は、売却希望者から商品に関する情報を、商品情報として取得する。
即ち、出品情報受付部101は、出品者端末2から送信されてきた出品者が査定を希望する商品に関する情報を、商品情報として取得する。
【0021】
出品情報提示部102は、売却希望者から商品に関する情報を、当該商品情報を査定希望者に対して提示する。
即ち、出品情報提示部102は、出品情報受付部101で取得された商品情報を、査定者端末3に対して提示する。
ここで、出品情報提示部102は、出品者情報DB300を参照する等して、出品者に関する情報と共に、出品情報受付部101が取得した当該商品情報を、査定者端末3で閲覧可能にすることとして良い。
このようにすることにより、査定希望者は、出品者に関する情報に基づいて査定額を調整したり、査定を辞退することができる。
【0022】
また、ここで、出品情報提示部102は、査定者情報DB400を参照する等して、査定希望者に適合する当該商品情報を、査定者端末3で閲覧可能にすることとして良い。
即ち、査定者端末3で閲覧可能な商品情報は、査定希望者毎に異なって良い。
この様にすることにより、査定希望者は、自身の嗜好や専門商品分野等に適合した商品を、見逃すことなく査定に応じることができる。
【0023】
査定希望受付部103は、提示手段により商品情報の提示を受けた査定希望者からの商品に対する買取査定の査定希望を受け付ける。
即ち、査定希望受付部103は、出品情報提示部102で提示された商品情報の提示を受けた査定希望者から受け付けられた、対象となる商品に対する査定額を、査定希望として査定者端末3から受け付ける。
【0024】
支払受付部104は、第1受付手段により査定希望が受け付けられた時から所定時間以内に、当該査定希望の対象である商品に関する支払いを受け付ける。
即ち、支払受付部104は、査定希望受付部103で査定希望が受け付けられた時から所定の時間以内に、当該査定希望に対応する金銭の支払い等を受け付ける。
なお、ここで言う所定時間とは、本サービスの提供者等により任意に定められた期間であり、例えば、10秒、1分、10分等の任意の期間であれば足りる。
換言すれば、所定時間とは、支払受付部104が、対象となる査定希望に対する金銭の支払いを受け付けることができる期間であれば足りる。
また、ここで支払われる金額は、本サービスの提供者等により任意に設定され得るが、従来のサービスにおいて落札決定時に支払われる金額よりも一般的に低額であることが望ましく、例えば、基準となる金額(例えば査定金額)の1%程度であってもよい。
【0025】
査定提示部105は、支払受付部104で支払いが受け付けられた場合、当該支払に対応する査定希望の査定額を、出品者端末2に提示する。
ここで、査定提示部105は、査定者情報DB400を参照して、査定額を、当該査定額を提示する査定希望者に関する情報と共に、出品者端末2で閲覧可能にすることとして良い。
この様にすることにより、出品者は、査定者自身の嗜好や専門商品分野等に適合した商品を、見逃すことなく査定に応じることができる。
また、一覧の査定額の夫々に、マッチング用の例えばボタン等の操作子を、付加して提示して良い。
【0026】
マッチング部106は、第1受付手段により査定希望が受け付けられた査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立しているか否かを判定する。
即ち、マッチング部106は、査定希望受付部103で査定希望が受け付けられた査定希望者と、商品の売却を希望する出品者とのマッチングに関する所定の条件が成立しているか否かを判定する。
ここで、マッチングに関する所定の条件は、例えば、査定額の一覧の提示を受けた出品者が、いずれかの査定額での買取りに応じる意思がある場合に、当該査定額を提示した査定者を選択する操作が受け付けられた場合に、当該条件が成立していると判定されても良い。
【0027】
マッチング部106において、第1受付手段により査定希望が受け付けられた査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立していると判定された場合、チャットサービス提供部107は、売却希望者と査定希望者がやりとりを行う手段を提供する。
即ち、出品者である前記売却希望者と、査定者である前記査定希望者とが、買取りを具体的に実現する目的で利用することができる連絡手段としてのチャットルームを提供する。
なお、チャットサービス提供部107は、マッチング部106において、マッチングに関する所定の条件が成立していると判断されなかった場合には、特段の処理を行わなくても良い。
【0028】
評価受付部108は、前記提供手段により前記手段が提供された事前又は事後において、前記売却希望者又は前記査定希望者のうち、少なくとも一方からの評価を受け付ける。
即ち、出品者は査定者の査定額等について評価を行うことができ、査定者は出品者の買取り段階における対応等について評価を行うことができる。
この様にすることにより、買取りの取引の安全を害する悪質な出品者及び査定者を、事実上締め出すことが可能となり、ひいては当事者同士による円滑な買取りの取引が実現されることとなる。
【0029】
ここで、評価受付部108が受け付けるのは、出品者から査定者に対する評価、又は査定者から出品者への評価に限らない。
即ち、評価受付部108は、例えば、本サービスの提供者からの評価等、多様な観点での評価を受け付けることができる。具体的に例えば、出品された商品の属する分野における査定を行った数(査定者の査定実績)、過去に商品をやり取りした数(査定者の取引実績)、査定者が商品を買い取った後の販売実績等を考慮した本サービスの提供者による査定者についての評価であっても良い。
これにより、例えば、出品者は、過去に数多くその商品の属する分野の査定を行ったことのある専門性の高い査定者による査定を受けること等ができる。
なお、出品された商品の属する分野とは、例えば、音楽、ブランド品、アニメ・ゲームと言った本サービスの提供者により任意に設定された分類項目であっても良い。
【0030】
図4は、
図1の出品者端末2に表示される出品受付画面の具体的な一例を示す図である。
出品者は、出品者端末2を操作して、出品受付画面G100を表示することができる。
出品受付画面G100の商品画像エリアG110には、出品者端末2が備えるカメラが撮像する画像が表示されるので、出品者は、出品を希望する商品等を、商品画像エリアG110に捉えて出品確定ボタンG120をタップ等することにより、簡易に出品を行うことが、可能となっている。
図4の例では、商品画像エリアG110には、出品者端末2に備えられたカメラにより撮像された自身が出品を希望するギターの画像が表示されている。このように出品者は、自身が出品を希望する商品等を、撮像等するだけで、出品対象である商品を特定して、簡易に出品を行うことができる。
なお、出品対象で商品等を特定する方法は、上述の方法に寄らず任意である。例えば、出品者端末2は、商品が撮像された画像ファイルをアップロードできる機能を備えていても良い。
また例えば、出品者端末2は、出品者から出品を希望する商品の商品名等のみを受け付けて、出品対象である商品を特定しても良い。
この様にすることにより、カメラを備えない出品者端末2を利用する出品者であっても、本サービスの提供を受けることができる。
【0031】
また、図示はしないが、出品者は商品が撮像された画像に関する情報の他、例えば、任意の追加情報を入力することができ、これを出品者端末2からサーバ1へと送信しても良い。
具体的に例えば、商品を購入した日時、傷の有無、日焼けの程度、その他査定に影響を与え得る各種事項等が追加情報の一例として入力され得る。
なお、これらの追加情報は、査定に必要な事項ではあるものの、出品者から必要な情報の全てが入力されるとは限らない。このような場合、査定者から出品者に対して、質問を行うこともできる。なお、査定者から出品者に対する質問については、
図6等を用いて後述する。
【0032】
図5は、
図1の出品者端末に表示される出品一覧画面の具体的な一例を示す図である。
出品者は、出品者端末2を操作して、出品一覧画面G200を表示することができる。
出品一覧画面G200のプロフィール編集ボタンG210は、タップ等することにより、査定者端末3に表示される出品者情報の編集を開始することができる。
出品一覧画面G200の出品ボタンG230は、タップ等することにより、出品者端末2に、出品受付画面G100を表示させることができる。
【0033】
出品一覧画面G200の出品一覧エリアG240は、出品者がした出品の一覧表示領域である。
出品一覧画面G200の商品詳細へのボタンG250は、タップ等することにより、出品一覧エリアG240に表示された出品のうちの一つについて、詳細情報を表示させることができる。
即ち、当該出品の買取申込み前においては、買取申込み前の査定者リスト画面G300を表示することができる。
また、即ち、当該出品の買取申込み後においては、買取申込み後の査定者リスト画面G500を表示することができる。
【0034】
図6は、
図1の出品者端末2に表示される買取申込み前の査定者リスト画面の具体的な一例を示す図である。
出品者は、買取申込み前に出品者端末2を操作して、買取申込み前の査定者リスト画面G300を表示することができる。
買取申込み前の査定者リスト画面G300の価格を提示した査定者リストエリアG320は、一つの出品についての査定者の一覧の表示領域である。
図6においては、Aさん、Bさん及びCさんの3人の査定者から査定額が提示されたことが、査定者領域G330、G340、G350により示されている。
この場合において、査定者Cさんの査定額「2300円」等が、出品者の希望に適合したので、出品者は査定者領域G350内のマッチングボタンをタップしたものとする。
かかる操作により、出品者端末2の表示画面は、チャット画面G400に遷移する。
【0035】
また、
図6の例では、質問確認領域G310が示されている。出品者は、この質問確認領域G310内の質問確認ボタンをタップすると、自身に投げかけられた質問を確認することができる。
この質問とは、査定に必要な追加情報を確認するため、査定者から出品者に対して、問いかけられた質問や要望等である。具体的に例えば、どこで購入した者か、商品の画質が悪いので画質の良い画像を確認したい、シリアル番号が映っていない、別の角度から撮像した画像が欲しいといった質問や要望である。査定者は、出品者により入力された追加情報が不十分であると考えた場合には、出品者に対して個別に質問を行っても良い。
【0036】
ここで、本サービスにおいて、出品者は、必ずしも査定額及び上述の査定者の評価のみを基準として、上述のマッチングボタンをタップする必要はない。
即ち、査定者からその他の付帯的な条件が付加されていた場合には、それを加味してマッチングボタンをタップするか否かの判断を行っても良い。
具体的に例えば、「本日中に売却するのであれば、より良い条件で取り引きを行う」、出品者が所定の地域に住んでいるならば(商品を所定の地域に持ち込んでくれるのであれば)、より良い条件で取り引きを行う」等の条件が査定者から付加される場合がある。
【0037】
図7は、
図1の出品者端末2に表示されるチャット画面の具体例を示す図である。
チャット画面G400は、相手方である査定者Cさんからのメッセージが、左側からの吹き出し内に表示され、一方、出品者自身のメッセージは、右側からの吹き出し内に表示される。
即ち、図示はしないが、査定者端末3においては、査定者Cさんと、出品者との位置関係が左右逆転して表示されている。
出品者によりマッチングが開始されたことは、本画面以外の経路でも通知がなされる。
例えば、本サービスを提供する査定者端末3用のアプリケーションソフトウェアによる着信音やメッセージ又はメール等であっても良い。
これにより、会話を査定者Cさん側から開始することが、可能となっている。
図7の例では、査定者Cさんから最初の発言がなされているが、これに限られない。
即ち、出品者から会話が開始されて良い。チャット画面G400のチャットを閉じるボタンG410は、タップ等することにより本画面を終了させ、買取は申し込まれる事無く、買取申込み前の査定者リスト画面G300に遷移させることができる。
チャット画面G400の買取を申込みボタンG420は、タップ等することにより本画面を終了させ、買取が申し込まれた上で、買取申込み後の査定者リスト画面G500に遷移させることができる。
【0038】
図8は、
図1の出品者端末2に表示される買取申込み後の査定者リスト画面の具体的な一例を示す図である。
出品者は、チャット画面G400の買取を、申込みボタンG420をタップ等することにより、買取申込み後の査定者リスト画面G500を表示することができる。
買取申込み後の査定者リスト画面G500の買取申込みをした店舗情報表示エリアG510は、買取申込みをした査定者が属する店舗についての情報及び最終取引金額を表示する表示エリアである。
この場合において、査定者領域G630に示す通り、査定者Cさんによる査定額は「2300円」であったが、最終取引金額は「3000円」に増額されている。
この様に、チャット画面G400での当事者間の直接の交渉、説明等により、最終取引金額は、査定額から増減があった上で、決定されて良い。
【0039】
図9は、
図1の査定者端末3に表示される出品一覧画面の具体的な一例を示す図である。
査定希望者は、査定者端末3を操作することにより、出品一覧画面G800を表示させることができる。
出品一覧画面G800の出品一覧エリアG810は、出品の一覧を表示する表示エリアである。
出品一覧エリアG810の全てボタンG820は、全ての出品を一覧に表示させる。
出品一覧エリアG810の興味ある一覧ボタンG830は、査定者が例えば事前に登録した興味の情報に適合する出品を一覧に表示させる。
出品一覧エリアG810の価格登録一覧ボタンG840は、査定者が査定額を提示した出品を一覧に表示させる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0041】
ここで、上述の実施形態において、査定者は、例えば、業として買取り等を行う組織に所属する買取査定の担当者等であるものとして説明を行ったが、特にこれに限定されない。即ち、査定者は、組織等に所属していない者であっても構わない。
ただし、査定者が組織等に所属している場合、例えば、以下の理由により特に好適である。即ち、査定者が、所属する組織等では、その組織において誰が査定者として査定を行うかということを立候補等により決定することができる為、最終的には、より出品された商品の属する分野の査定に詳しい者が査定を担当することができる。
【0042】
また例えば、上述の実施形態において、チャットは文字によるテキストチャットとしたが、これに限られない。例えば、音声によるボイスチャットや、映像によるビデオチャット等を採用しても良い。
この様にすることにより、文字入力の煩わしさを省くことができる。
【0043】
また例えば、上述の実施形態において、評価受付部108で受け付けられ得る査定実績及び取引実績について、簡単に補足する。
査定実績とは、例えば、査定者が過去に夫々のジャンルに属する商品について、どの程度査定を行ったことがあるのか(査定をした数、困難な査定をして経験があるか等)といった実績に関する情報である。
本サービスでは、このような情報をも取得することができるため、査定者のブランド査定が得意なのか、骨董品査定が得意なのかといった、技術の特性や、そのレベルが、本サービスに係るシステム内の評価や取引データ等により「見える化」されることになる。
本サービスの提供者は、具体的に例えば、査定者の入札データや評価のデータに基づいて統計的な処理等を行うことで、ジャンル別の査定技術の熟練度等を算出し、それを出品者等に提示することもできる。これにより、出品者や査定者は、出品された商品のより正確な査定額に基づいて、円滑に取引を行うことが可能となる。
【0044】
各機能ブロックの処理を、ソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0045】
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであっても良い。
【0046】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために、装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0047】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0048】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
売却予定の商品の売却査定を希望する売却希望者と、当該商品の買取査定を希望する査定希望者とのやりとりに利用される情報処理装置(例えば、
図3のサーバ1)であって、
前記売却希望者から前記商品に関する情報を、商品情報として取得して、当該商品情報を前記査定希望者に対して提示する提示手段(例えば、
図3の出品情報受付部101及び出品情報提示部102)と、
前記提示手段により前記商品情報の提示を受けた前記査定希望者からの前記商品に対する前記買取査定の査定希望を受け付ける第1受付手段(例えば、
図3の査定希望受付部103)と、
前記第1受付手段により前記査定希望が受け付けられた時から所定時間以内に、当該査定希望の対象である前記商品に関する支払いを受け付ける第2受付手段(例えば、
図3の支払受付部104)と、
前記売却希望者と、前記第1受付手段により前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立すると、前記売却希望者と前記査定希望者がやりとりを行う手段を提供する提供手段(例えば、
図3のチャットサービス提供部107)と、
を備える。
【0049】
これにより、買取査定の希望と買取査定との照会を実現する技術を提供することができる。また、冷やかしの買取査定の排除を実現する技術を提供することができる。
【0050】
さらに本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
前記提供手段により前記手段が提供された事前又は事後において、前記売却希望者又は前記査定希望者のうち、少なくとも一方からの評価を受け付ける評価受付手段(例えば、
図3の評価受付部108)を、
さらに備えることができる。
【0051】
これにより、買取りの取引の安全を害する悪質な出品者及び査定者を、事実上締め出すことが可能となり、ひいては当事者同士による円滑な買取りの取引を実現する技術を提供することができる。
【符号の説明】
【0052】
1・・・サーバ、2・・・出品者端末、3・・・査定者端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・出力部、17・・・入力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、21・・・リムーバブルメディア、101・・・出品情報受付部、102・・・出品情報提示部、103・・・査定希望受付部、104・・・支払受付部、105・・・査定提示部、106・・・マッチング部、107・・・チャットサービス提供部、108・・・評価受付部、300・・・出品者情報DB、400・・・査定者情報DB
【手続補正書】
【提出日】2023-06-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
提供予定の価値対象の提供査定を希望する提供希望者と、当該価値対象の被提供査定を希望する査定希望者とのやりとりに利用される情報処理装置であって、
前記提供希望者から前記価値対象に関する情報を、価値対象情報として取得して、当該価値対象情報を前記査定希望者に対して提示する第1提示手段と、
前記提示手段により前記価値対象情報の提示を受けた前記査定希望者からの前記価値対象に対する前記被提供査定の査定希望を受け付ける受付手段と、
前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者に関する関連情報を、前記提供希望者に対して提示する第2提示手段と、
前記第2提示手段により前記関連情報が提示された前記提供希望者と、前記受付手段により前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立すると、前記提供希望者と前記査定希望者がやりとりを行う手段を提供する提供手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記提供手段により前記手段が提供された事前又は事後において、前記提供希望者又は前記査定希望者のうち少なくとも一方からの評価を受け付ける評価受付手段を、
さらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記査定希望者は所定の組織に所属する査定希望者である、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
提供予定の価値対象の提供査定を希望する提供希望者と、当該価値対象の被提供査定を希望する査定希望者とのやりとりに利用される制御を実行するコンピュータに、
前記提供希望者から前記価値対象に関する情報を、価値対象情報として取得して、当該価値対象情報を前記査定希望者に対して提示する提示ステップと、
前記提示ステップにより前記価値対象情報の提示を受けた前記査定希望者からの前記価値対象に対する前記被提供査定の査定希望を受け付ける受付ステップと、
前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者に関する関連情報を、前記提供希望者に対して提示する第2提示ステップと、
前記第2提示ステップにおいて前記関連情報が提示された前記提供希望者と、
前記提供希望者と、前記第1受付ステップにおいて前記査定希望が受け付けられた前記査定希望者とのマッチングに関する所定の条件が成立すると、前記提供希望者と前記査定希望者がやりとりを行う手段を提供する提供ステップと、
を含む制御処理を実行させる情報処理プログラム。