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特開2023-99984ロータリー内燃機関の内周嵌合気密装置
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  • 特開-ロータリー内燃機関の内周嵌合気密装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023099984
(43)【公開日】2023-07-14
(54)【発明の名称】ロータリー内燃機関の内周嵌合気密装置
(51)【国際特許分類】
   F02B 55/08 20060101AFI20230707BHJP
   F02B 53/00 20060101ALI20230707BHJP
【FI】
F02B55/08 H
F02B53/00 X
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022008978
(22)【出願日】2022-01-04
(71)【出願人】
【識別番号】594072627
【氏名又は名称】林谷 馨
(72)【発明者】
【氏名】林谷 馨
(57)【要約】      (修正有)
【課題】各工程室が同時に稼働して軸心回転する、偏心ロスのない実効性を実現するロータリーエンジンを提供する。
【解決手段】円筒形の内周壁を有する筒状体の内半径の一部を大きくし、注入室および燃焼室を形成したハウジングを設け、別設したローターの回転軸からの放射状方向に穿設した数本の羽根溝に、ハウジングの内周壁に向かって進退自在となる耐爆発圧形状の羽根を装着したローターをそのハウジング内に挿嵌して、該羽根が仕分けするハウジング内の、ローターの回転方向の注入室始端部に注入孔、圧縮室の終端部に点火素子、該点火素子を含むとする爆発室、排気室に排気孔を設定したロータリーエンジンにおいて、該エンジン内を周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合して前記各工程室を独立域とさせる前記羽根から突き出た突出部を有するロータリーエンジンを実現した。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形の内周壁を有する筒状体の内半径の一部を大きくし、注入室および燃焼室を形成したハウジングを設け、別設したローターの回転軸からの放射状方向に穿設した数本の羽根溝に、ハウジングの内周壁に向かって進退自在となる耐爆発圧形状の羽根を装着したローターをそのハウジング内に挿嵌して、該羽根が仕分けするハウジング内の、ローターの回転方向の注入室始端部に注入孔、圧縮室の終端部に点火素子、該点火素子を含むとする爆発室、排気室に排気孔を設定したロータリーエンジンにおいて、該エンジン内を周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合して前記各工程室を独立域とさせる前記羽根から突き出た突出部を有するロータリーエンジン。
【請求項2】
突出部が羽根先端部の両側から横方向に突き出て、ハウジング内部の両側の側壁に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合した請求項1記載のロータリーエンジン。
【請求項3】
突出部が羽根先端から縦方向に突き出て、円筒形内周壁に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合しながらも、円筒形内周壁の一部に羽根の取り出し口を設けた請求項1または請求項2記載のロータリーエンジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ロータリーエンジン内のローターの回転軸から放射状方向の数本の羽根溝は、ローターの表面開口部から底部まで同幅状で、ローターの円周囲を均等に分割する間隔において掘削しており、その溝に密接状に嵌合する羽根からの突出部がロータリーエンジン内に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合して、該羽根先端とロータリーエンジン内の内周曲面が常に密接周回する構成により、該エンジン内の各工程室を独立域とするローターの機能に関する。
文中、羽根の先端部とは、先端及びその近辺を含めた位置を称しており、また爆発は膨張あるいは燃焼とも称する。
および文中、同一機能を示す場合、本件中の名称と特公平7-30706中の名称を隔てなく混用する場合がある。
【背景技術】
【0002】
ロータリーエンジンすなわちロータリー内燃機関の、特公平7-30706の羽根は装着された羽根溝内での確実な進退運動や各作用室を完全な独立域となし得なかった。
【0003】
それは、ローターの回転時に該羽根の先端とロータリー内燃機関の内周壁曲面が乖離するのを防ぐために設けた羽根底のばねや爆発圧取入孔に爆発圧を導入して羽根の基端から羽根を押し上げるのみの構成であったため、ばねや爆発圧の気体の弾力性に頼る押圧力の不確実性に起因するものであった
【0004】
また、その爆発圧を各羽根の基端に分割すれば圧力弱化となり、よって、前記爆発行程域の羽根の先端と内周曲面との周回密接部分を爆発時の爆発圧がこじ開け、燐域の工程にその影響を及ぼす場合があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
つまり、前記こじ開けにより羽根先端が内周曲面から時に乖離して、確実な密接態勢となり得なかったのである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本件ロータリーエンジンは円筒形内周壁を有する筒状体の小径と称する内半径の一部を大きくした大径として、注入室、および圧縮室の一部も重複する燃焼室、を形成すべきハウジング内に、別設した真円柱状のローターの表面から、ローターの円周囲を均等に分割する間隔でその回転軸からの放射状方向で穿設した、開口部から底部まで同一幅の、回転軸に平行の数本の羽根溝に、ハウジングの内周壁に向かって進退自在とする耐爆発圧形状の羽根を装着したローターを挿嵌しており、本件においては偏心しない軸の回転を軸心回転と称して、該筒状体内で前記羽根溝内に密接して嵌合する大きさの耐爆発圧形状の羽根は、ローターが軸心回転するにおいて内周曲面に向かい自在に進退しながらその先端は常に内周曲面に密接して周回し、真円柱状のローターの半径と前記大径と小径との径差空間を利して、燃料の注入、圧縮、爆発、排気の各工程の独立室を設定し、それら工程の作動の連続を可能とするため、該羽根の先端部から内周曲面方向への縦方向、あるいは両側の側壁方向への横方向の突出部がロータリーエンジン内に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合することにより、ロータリーエンジン内は内周曲面と該羽根先端が常に密接周回し、羽根の両側は前記両側壁と周回自在に密接することにより各工程室は分断して独立し、圧縮室容積は前記圧縮工程径差空間容積に圧縮室のガイド溝容積を加えたものであり、ガイド溝は注入工程で外部から導入された気体状燃料を圧縮工程室へ移送する主要なルートとしての規模で掘削されており、最大圧縮状で点火素子により点火が行われる。
【0007】
本件は圧縮工程室における内周壁の小径とローター外周の間隔を密接状とすることにより、注入室の気体状燃料を、ガイド溝を主要なルートとして圧縮室の終端部の前記大径の点火素子側の拡大空間に移送して爆発させて、圧縮工程室の回転後部の羽根が受ける逆回転方向への爆発圧を極小とし、よって、圧縮工程室の正方向への回転方向前部で進退している羽根の前進状態の先端側に与える爆発圧効果を大としているが、一方、特公平7-30706は圧縮室の内周壁とローター外周の近接部分の間隔を広げて気体状燃料の限定された移送ルートとしているため、爆発圧はそのルートを逆流して回転方向後部の羽根を逆回転方向に押圧するため、爆発圧効果は回転方向前部の羽根から回転方向後部の羽根が受ける逆回転方向への爆発圧を差し引いた弱化したものとなった。
【0008】
ガイド溝部分における前記回転方向前部と回転方向後部の双方の羽根が受ける爆発圧は同一であり正逆の回転方向が相殺され、ガイド溝部分での爆発は爆発圧効果に影響しない。
【0009】
羽根を、2mm以上15mm以下の厚みの羽根溝内に進退自在に密接する、金属質であれば5mm程度の平板とし、あるいは、材質を変えた平板の間に異質の材質を挟んだ組み合わせにより、または面に並列状の隆起を設けた平板の形状により、爆発行程における前進態勢の羽根の先端部にかかる爆発圧に抗する形状とする
【0010】
突出部が羽根先端部の両側から横方向に突き出て、ハウジング内部の両側の側壁に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合する場合、その突出部の突出基部を突出先部の外径以下にして、嵌合を可能とする。
【0011】
突出部が羽根先端から縦方向に突き出て、突出部の突出基部よりも突出先部の径を大きくして内周壁に周回掘削したガイド溝により周回自在に密接抱擁される場合、羽根先端が内周曲面に密接周回しながらもその乖離を不可能とさせ、羽根の摩耗や破断によりその交換をする場合には乖離が不可能なその縦方向への羽根の引き抜きに替え、ローター側に掘削している羽根溝を突出部の深さまで内周壁に延長して掘削し、その掘削した延長溝を羽根の取り出し口として、交換を必要とする羽根を嵌合している羽根溝と延長溝の位置を一直線状に合わせて羽根を横方向に引き抜けば、交換が可能となり、該内周壁における延長溝の掘削位置はエンジンの稼働時に工程圧の弱い排気工程室を選ぶ場合がある。
【発明の効果】
【0012】
従来のピストン運動型のレシプロエンジンは注入、圧縮、爆発、排気の4工程を1サイクルとして同一のシリンダーを共用し、クランク軸の進退運動により該工程が順次稼働するため、各4分の1が稼働工程となり、残り4分の3の工程は稼働待機態勢としての非効率性があるため、シリンダー数を増加して駆動力を強化する場合があり、またシリンダーの同一部分で燃料の注入工程と爆発工程を行えば、噴霧状燃料や水素等の気体状燃料等の引火性の強い素材に対し安全上の脆弱性が常に危惧されるに対し、本発明のロータリーエンジンは前記各工程室を独立遮断して安全性を高めてその4工程は同時に稼働し、3枚羽を装着したローターの場合では、ローターの3分の1回転が1サイクルとなり、本発明の4枚羽を装着したローターの場合よりも膨張行程円周距離は長く、1回転ではその羽根の数と同数のサイクルが実現し、いずれも待機態勢のない効率的な駆動力により、エンジンの小型化と軽量化が実現する。
【0013】
従来、バンケル型ロータリーエンジンと呼称する内部の三角状ローターの偏心運動により注入、圧縮、爆発、排気の工程により駆動力を発生させる内燃機関は、そのうちの4分の1を稼働工程として、残り4分の3は稼働待機態勢の非効率性があり、その偏心運動による重心移動は、クランクレスレシプロエンジンと称するべきであり、一方、本発明のロータリーエンジンは各工程室が同時に稼働して軸心回転する、偏心ロスのない実効性を実現するのである。
【0014】
本発明の実施の一例の形態を図1図2図3に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ロータリーエンジンの筒状体のハウジング1内に挿嵌されたローター2に、ローター2の回転軸Aに届かない深さで掘削された羽根溝21に装着された羽根3の横は両側の側壁11に密接して、その先端部から横方向に突き出る突出部31はハウジング1の両側の側壁11に周回掘削したガイド溝1131と周回自在に密接嵌合しながら回転軸Aを軸としてa方向に回転すればハウジング1の内周壁12と羽根3の先端312は常に密接して各隣室工程を常に遮断している状況のロータリーエンジンの縦断面概略部分図。
図2】羽根溝21に装着された羽根3の先端312から突出部32が縦方向に突き出て、ハウジング1の内周壁12内に周回掘削したガイド溝1132と周回自在に密接嵌合しながら羽根3の横は両側の側壁11に密接して、先端312から縦方向に突き出る突出部32はハウジング1の内周壁12を一部切除したガイド溝1132に周回自在に密接嵌合している状況のロータリーエンジンの縦断面概略部分図
図3】ロータリーエンジンの筒状体のハウジング1内に挿嵌されたローター2に、ローター2の回転軸Aに届かない深さで掘削された羽根溝21に装着された羽根3の先端部から縦方向に突き出る突出部32はハウジング1の内周壁12に周回掘削した点線表示位置にあるガイド溝1132に周回自在に密接抱擁されて、ローター2は回転軸Aを軸として方向aに回転しながら各羽根3はb方向で進退し、圧縮室100の終端部に、圧縮された燃料に点火し爆発させる点火素子4,燃焼室101はその点火素子4を重複して含んでその終端部は排気孔5の始まりまでに及び、排気孔5の始まりからローター2と内周壁12が密接しているまでの排気室102領域内には、突出部32の深さまで羽根溝21を延長して内周壁12を掘削した羽根の取り出し口としての延長溝22があり、交換すべき羽根3を装着している羽根溝21と延長溝22の位置を一直線状に合わせて羽根を横方向に引き抜けば交換を可能とし、排気室102に連続する注入室103には燃料の吸入あるいは注入を可能とする注入孔6を設けた、羽根3を三枚としている場合のロータリーエンジンの横断面概略図。
【符号の説明】
【0016】
1ハウジング
2ローター
3羽根
4点火素子
5排気孔
6注入孔
11側壁
12内周壁
21羽根溝
22延長溝
31突出部
32突出部
100圧縮室
101燃焼室
102排気室
103注入室
312先端
1131ガイド溝
1132ガイド溝
A回転軸
a方向
b方向
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
突出部が羽根先端部の両側から横方向に突き出て、ハウジング内部の両側の側壁に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合する場合、その突出部の突出基部を突出先部の外径以上とし、その突出部の外周形状に密接嵌合のガイド溝は掘削口を掘削底の外径以上として、ガイド溝からの突出部の離脱を簡易とし、羽根の摩耗や破断によりその交換をする場合に、ハウジングから側壁を取り外し、そうして、該羽根を横方向に引き抜けば、交換が可能となる。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
突出部が羽根先端部の両側から横方向に突き出て、ハウジング内部の両側の側壁に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合する場合、ガイド溝の掘削口の内径を掘削底の内径以上にし、そのガイド溝に前記密接嵌合する突出部は突出基部を突出先部の外径以上とすれば、ガイド溝からの突出部の離脱が簡易となり、摩耗や破断により羽根の交換をする場合、ガイド溝が周回掘削している側壁をハウジングから容易に取り外せて、該羽根を横方向に引き抜く事が出来る。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
従来、バンケル型ロータリーエンジンと呼称する内部の三角状ローターの偏心運動による重心移動は、クランクレスレシプロエンジンと称するべきであり、一方、本発明のロータリーエンジンは各工程室が同時に稼働して軸心回転する、偏心ロスのない実効性を実現するのである。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本件ロータリーエンジンは円筒形内周壁を有する筒状体の小径と称する内半径の一部を大きくした大径として、注入室、および圧縮室の一部も重複する燃焼室、を形成すべきハウジング内に、別設した真円柱状のローターの表面から、ローターの円周囲を均等に分割する間隔でその回転軸からの放射状方向で穿設した、開口部から底部まで同一幅の、回転軸に平行の数本の羽根溝に、ハウジングの内周壁に向かって進退自在とする耐爆発圧形状の羽根を装着したローターを挿嵌しており、本件においては偏心しない軸の回転を軸心回転と称して、該筒状体内で前記羽根溝内に密接して嵌合する大きさの耐爆発圧形状の羽根は、ローターが軸心回転するにおいて内周壁に向かい自在に進退しながらその先端は常に内周壁の表面の内周曲面に密接して周回し、真円柱状のローターの半径と前記大径と小径との径差空間を利して、燃料の注入、圧縮、爆発、排気の各工程の独立室を設定し、それら工程の作動の連続を可能とするため、該羽根の先端部から内周曲面方向への縦方向、あるいは両側の側壁方向への横方向の突出部がロータリーエンジン内に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合することにより、ロータリーエンジン内は内周曲面と該羽根先端が常に密接周回し、羽根の両側は前記両側壁と周回自在に密接することにより各工程室は分断して独立し、圧縮室容積は前記圧縮工程径差空間容積に圧縮室のガイド溝容積を加えたものであり、ガイド溝は注入工程で外部から導入された気体状燃料を圧縮工程室へ移送する主要なルートとしての規模で掘削されており、最大圧縮状で点火素子により点火が行われる。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
従来のピストン運動型のレシプロエンジンは注入、圧縮、爆発、排気の4工程を1サイクルとして同一のシリンダーを共用し、クランク軸の進退運動により該工程が順次稼働するため、各4分の1が稼働工程となり、残り4分の3の工程は稼働待機態勢としての非効率性があるため、シリンダー数を増加して駆動力を強化する場合があり、またシリンダーの同一部分で燃料の注入工程と爆発工程を行えば、噴霧状燃料や水素等の気体状燃料等の引火性の強い素材に対し安全上の脆弱性が常に危惧されるに対し、本発明のロータリーエンジンは前記各工程室を独立遮断して安全性を高めてその4工程は同時に稼働し、1回転では羽根の数と同数のサイクルが実現して、3枚羽を装着したローターの場合では、ローターの3分の1回転が1サイクルとなり、本発明の4枚羽を装着したローターの場合よりも膨張行程円周距離は長く、いずれも待機態勢のない効率的な駆動力により、エンジンの小型化と軽量化が実現する。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
円筒形の内周壁を有する筒状体の内半径の一部を大きくし、注入室および燃焼室を形成したハウジングを設け、別設したローターの回転軸からの放射状方向に穿設した数本の羽根溝に、ハウジングの内周壁に向かって進退自在となる耐爆発圧形状の羽根を装着したローターをそのハウジング内に挿嵌して、該羽根が仕分けするハウジング内の、ローターの回転方向の注入室始端部に注入孔、圧縮室の終端部に点火素子、該点火素子を含むとする爆発室、排気室に排気孔を設定したロータリーエンジンにおいて、該エンジン内を周回掘削して燃料を移送するガイド溝とそのガイド溝に周回自在に密接嵌合して前記各工程室を独立域とさせる前記羽根から突き出た突出部を有するロータリーエンジン。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本件ロータリーエンジンは円筒形内周壁を有する筒状体の小径と称する内半径の一部を大きくした大径として、注入室、および圧縮室の一部も重複する燃焼室、を形成すべきハウジング内に、別設した真円柱状のローターの表面から、ローターの円周囲を均等に分割する間隔でその回転軸からの放射状方向で穿設した、開口部から底部まで同一幅の、回転軸に平行の数本の羽根溝に、ハウジングの内周壁に向かって進退自在とする耐爆発圧形状の羽根を装着したローターを挿嵌しており、本件においては偏心しない軸の回転を軸心回転と称して、該筒状体内で前記羽根溝内に密接して嵌合する大きさの耐爆発圧形状の羽根は、ローターが軸心回転するにおいて内周壁に向かい自在に進退しながらその先端は内周壁の表面の内周曲面に、後記延長溝部分を除き、密接して周回し、真円柱状のローターの半径と前記大径と小径との径差空間を利して、燃料の注入、圧縮、爆発、排気の各工程の独立室を設定し、それら工程の作動の連続を可能とするため、該羽根の先端部から内周曲面方向への縦方向、あるいは両側の側壁方向への横方向の突出部がロータリーエンジン内に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合することにより、ロータリーエンジン内は内周曲面に羽根先端が密接周回し、羽根の両側は前記両側壁と周回自在に密接することにより各工程室は分断して独立し、圧縮室容積は前記圧縮工程径差空間容積に圧縮室のガイド溝容積を加えたものであり、ガイド溝は注入工程で外部から導入された気体状燃料を圧縮工程室へ移送する主要なルートとしての規模で掘削されており、最大圧縮状で点火素子により点火が行われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
従来のピストン運動型のレシプロエンジンは注入、圧縮、爆発、排気の4工程を1サイクルとして同一のシリンダーを共用し、クランク軸の進退運動により該工程が順次稼働するため、各4分の1が稼働工程となり、残り4分の3の工程は稼働待機態勢としての非効率性があるため、シリンダー数を増加して駆動力を強化する場合があり、またシリンダーの同一部分で燃料の注入工程と爆発工程を行えば、噴霧状燃料や水素等の気体状燃料等の引火性の強い素材に対し安全上の脆弱性が常に危惧されるに対し、本発明のロータリーエンジンは前記各工程室を独立遮断して安全性を高めてその4工程は同時に稼働し、1回転では羽根の数と同数のサイクルが実現して、3枚羽を装着したローターの場合では、ローターの3分の1回転が1サイクルとなり、本発明の4枚羽を装着したローターの場合よりも膨張行程円周距離は長く、いずれも待機態勢のない効率的な駆動力により、エンジンの小型化と軽量化が実現する。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
円筒形の内周壁を有する筒状体の内半径の一部を大きくし、注入室および燃焼室を形成したハウジングを設け、別設したローターの回転軸からの放射状方向に穿設した数本の羽根溝に、ハウジングの内周壁に向かって進退する耐爆発圧形状の羽根を装着したローターをそのハウジング内に挿嵌して、該羽根が仕分けするハウジング内の、ローターの回転方向の注入室始端部に注入孔、圧縮室の終端部に点火素子、該点火素子を含むとする燃焼室、排気室に排気孔を設定し、側壁により密閉されるロータリーエンジンにおいて、該エンジン内を周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合して前記各工程室を独立域とさせる前記羽根から突き出た突出部を有するロータリーエンジン。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
突出部が羽根先端部の両側から横方向に突き出て、ハウジング内部の両側の側壁に周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合する場合、その突出部の突出基部を突出先部の外径以上にして、密接嵌合を可能とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
従来、バンケル型ロータリーエンジンと呼称する内部の三角状ローターの偏心運動により注入、圧縮、爆発、排気の工程により駆動力を発生させる内燃機関は、その偏心運動による重心移動は、クランクレスレシプロエンジンと称するべきであり、一方、本発明のロータリーエンジンは各工程室が同時に稼働して軸心回転する、偏心ロスのない実効性を実現するのである。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
円筒形の内周壁を有する筒状体の内半径の一部を大きくし、注入室および燃焼室を形成したハウジングを設け、別設したローターの回転軸からの放射状方向に穿設した数本の羽根溝に、ハウジングの内周壁に向かって進退自在の羽根を、2mm以上15mm以下の厚みで羽根溝内に、金属質であれば5mm程度の平板とし、あるいは、材質を変えて挟んだ組み合わせや面に並列状の隆起を設けた平板の形状により、爆発行程における前進態勢の羽根の先端部にかかる爆発圧に抗するとした形状の羽根を装着したローターをそのハウジング内に挿嵌して、該羽根が仕分けするハウジング内の、ローターの回転方向の注入室始端部に注入孔、圧縮室の終端部に点火素子、該点火素子を含むとする爆発室、排気室に排気孔を設定し、側壁により密閉されるロータリーエンジンにおいて、該エンジン内を周回掘削したガイド溝と周回自在に密接嵌合して前記各工程室を独立域とさせる前記羽根から突き出た突出部を有するロータリーエンジン。