(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100016
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】センサモジュールの製造方法及びセンサモジュール
(51)【国際特許分類】
H01L 23/28 20060101AFI20240719BHJP
H01L 21/60 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
H01L23/28 K
H01L23/28 C
H01L21/60 301A
H01L21/60 311S
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003706
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】319006047
【氏名又は名称】シャープセミコンダクターイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】満仲 健
【テーマコード(参考)】
4M109
5F044
【Fターム(参考)】
4M109AA01
4M109BA03
4M109CA06
5F044AA07
5F044QQ01
5F044RR18
(57)【要約】
【課題】半導体を用いた実装プロセス工程で一元管理できる形成方法を用いる事で容易に形成できるマイクロウェルにより保持される液体が漏れることを抑制することができるセンサモジュール及びセンサモジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】センサモジュールは、基板と、少なくともひとつのセンシング部と、を備え、前記少なくともひとつのセンシング部の各々は、前記基板上に固定され、センサ領域を有する上面を有するセンサ集積回路と、前記基板上に固定され、前記センサ集積回路を囲むマイクロウェル樹脂と、前記基板上であって前記センサ集積回路と前記マイクロウェル樹脂との間に配置される封止樹脂と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
少なくともひとつのセンシング部と、
を備え、
前記少なくともひとつのセンシング部の各々は、
前記基板上に固定され、センサ領域を有する上面を有するセンサ集積回路と、
前記基板上に固定され、前記センサ集積回路を囲むマイクロウェル樹脂と、
前記基板上であって前記センサ集積回路と前記マイクロウェル樹脂との間に配置される封止樹脂と、
を備える
センサモジュール。
【請求項2】
前記基板及び前記センサ集積回路を互いに電気的に接続するワイヤと、
前記上面の上に固定され、前記センサ領域を囲むダムと、
を更に備える請求項1のセンサモジュール。
【請求項3】
前記基板から前記ダムの上端までの高さが、前記基板から前記ワイヤの最上部までの高さより高い
請求項2のセンサモジュール
【請求項4】
前記ダムは、熱硬化型又は光硬化型のエポキシ樹脂又はシリコーン樹脂の硬化物からなる
請求項2又は3に記載のセンサモジュール。
【請求項5】
30Pa・s以上の粘度を有する樹脂を硬化させ、前記ワイヤに重ねて又は前記ワイヤと前記センサ領域との間に前記ダムを形成することを含む
請求項2又は3に記載のセンサモジュール。
【請求項6】
前記マイクロウェル樹脂は、筒状の形状を有し、内周面を有し、
前記内周面は、段差と、前記段差の上方にある第1の領域と、前記段差の下方にあり前記第1の領域より前記マイクロウェル樹脂の径方向内側にある第2の領域と、を含み、
前記基板から前記段差までの第1の高さは、前記基板から前記ダムの上端までの第2の高さより低く、
前記第1の高さと前記第2の高さとの差は、200μm以下である
請求項1又は2に記載のセンサモジュール。
【請求項7】
センサ領域を有する上面を有するセンサ集積回路を基板上にダイボンドすることと、
前記基板及び前記センサ集積回路を互いに電気的に接続するワイヤをワイヤボンディングすることと、
前記センサ領域を囲むダムを前記上面の上に形成することと、
前記センサ集積回路及び前記ワイヤを囲むマイクロウェル樹脂を前記基板上に貼り付けることと、
前記基板上であって前記ダムと前記マイクロウェル樹脂との間に封止樹脂を形成することと、
を備えるセンサモジュールの製造方法。
【請求項8】
センサ領域を有する上面を有するセンサ集積回路を基板上にフリップチップ接続することと、
前記センサ集積回路を囲むマイクロウェル樹脂を前記基板上に貼り付けることと、
前記基板上であって前記センサ集積回路と前記マイクロウェル樹脂との間に封止樹脂を形成することと、
を備えるセンサモジュールの製造方法。
【請求項9】
前記封止樹脂は、熱硬化型の樹脂の硬化物であり、
前記マイクロウェル樹脂を前記基板上に貼り付けることは、前記封止樹脂の硬化温度より高い耐熱温度を有する接合媒体により前記基板上に前記マイクロウェル樹脂を接合することを含む
請求項7又は8に記載のセンサモジュールの製造方法。
【請求項10】
前記接合媒体は、熱硬化型又は光硬化型のエポキシ樹脂又はシリコーン樹脂の硬化物である
請求項9に記載のセンサモジュールの製造方法。
【請求項11】
前記封止樹脂は、熱硬化型又は光硬化型のエポキシ樹脂又はシリコーン樹脂の硬化物である
請求項7又は8に記載のセンサモジュールの製造方法。
【請求項12】
前記ワイヤをワイヤボンディングすることは、前記ワイヤの一端を前記基板に接続した後に前記ワイヤの他端を前記上面に接続することを含む
請求項7に記載のセンサモジュールの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、液体状の検査対象を保持する構造を備えるセンサモジュールの製造方法及びセンサモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、集積回路(IC、Integrated Circuit)技術を用いたバイオセンサの開発が活発である。
【0003】
特許文献1は、細菌検査デバイスを開示する。当該細菌検査デバイスにおいては、プリント配線基板の上に半導体集積回路が実装される。検査対象とする液体を保持するウェルは、半導体集積回路の表面の円形状の部分を露出させるように半導体集積回路の上に形成される。ウェルは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)により構成される(段落0018及び0019)。
【0004】
特許文献2は、センサモジュールを開示する。当該センサモジュールにおいては、複数のセンサICが基板上に配列される。また、計測対象の被検査体(液体)を収容するために複数個のマイクロウェルが、複数個のセンサICの表面の周縁を覆うようにそれぞれ形成される(段落0021及び0022)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-76938号公報
【特許文献2】特開2022-76939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された細菌検査デバイスにおいては、ウェルは、センサ部が露出する様に樹脂封止した後の半導体集積回路上に、該当部に穴を形成した部材を接着する事により形成される。このため、ウェルにより保持される、検査対象とする液体が、ウェルと半導体集積回路との間を経由して漏れる可能性がある。
【0007】
特許文献2に開示されたセンサモジュールにおいては、複数のセンサICを基板上に実装したのち、上記複数のセンサICの周辺に一括してマイクロウェルを、金型を使用して樹脂形成する必要がある。このため、センサチップ上に金型突起部を押し当てる必要があり、センサ部分を傷つける恐れがある。複数の金型突起部を複数のセンサIC表面に均一に当てる必要があり、金型の精度が必要になる課題も発生する。また、樹脂を広範囲に射出する必要があり、樹脂の粘度やキュア工程に注意が必要という課題がある。
【0008】
本開示の一態様は、これらの問題を鑑みてなされた。本開示の一態様は、半導体を用いた実装プロセス工程で一元管理できる形成方法を用いる事で容易に形成できるマイクロウェルにより保持される液体が漏れることを抑制することができるセンサモジュール及びセンサモジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の態様のセンサモジュールは、基板と、少なくともひとつのセンシング部と、を備え、前記少なくともひとつのセンシング部の各々は、前記基板上に固定され、センサ領域を有する上面を有するセンサ集積回路と、前記基板上に固定され、前記センサ集積回路を囲むマイクロウェル樹脂と、前記基板上であって前記センサ集積回路と前記マイクロウェル樹脂との間に配置される封止樹脂と、を備える。
【0010】
本開示の第2の態様のセンサモジュールの製造方法は、センサ領域を有する上面を有するセンサ集積回路を基板上にダイボンドすることと、前記基板及び前記センサ集積回路を互いに電気的に接続するワイヤをワイヤボンディングすることと、前記センサ領域を囲むダムを前記上面の上に形成することと、前記センサ集積回路及び前記ワイヤを囲むマイクロウェル樹脂を前記基板上に貼り付けることと、前記基板上であって前記ダムと前記マイクロウェル樹脂との間に封止樹脂を形成することと、を備える。
【0011】
本開示の第3の態様のセンサモジュールの製造方法は、センサ領域を有する上面を有するセンサ集積回路を基板上にフリップチップ接続することと、前記センサ集積回路を囲むマイクロウェル樹脂を前記基板上に貼り付けることと、前記基板上であって前記センサ集積回路と前記マイクロウェル樹脂との間に封止樹脂を形成することと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1実施形態のセンサモジュールを模式的に図示する上面図である。
【
図2】第1実施形態のセンサモジュールの、
図1に描かれた切断線A-Aの位置における断面を模式的に図示する断面図である。
【
図3】第1実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面である。
【
図4】第1実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面である。
【
図5】第1実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面である。
【
図6】第1実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面である。
【
図7】第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、センサIC及びワイヤを模式的に図示する上面図である。
【
図8】第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、センサIC、ワイヤ及びダムの第1の例を模式的に図示する上面図である。
【
図9】第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、センサIC、ワイヤ及びダムの第2の例を模式的に図示する上面図である。
【
図10】第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、センサIC、ワイヤ及びダムの第3の例を模式的に図示する上面図である。
【
図11】第1実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面である。
【
図12】第1実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面である。
【
図13】第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、マイクロウェル樹脂、接合媒体及び封止樹脂を模式的に図示する拡大断面図である。
【
図14】第2実施形態のセンサモジュールの断面を模式的に図示する断面図である。
【
図15】第2実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【
図16】第2実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【
図17】第2実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【
図18】第2実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【
図19】第2実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【
図20】第3実施形態のセンサモジュールの断面を模式的に図示する断面図である。
【
図21】第3実施形態のセンサモジュールに備えられるマイクロウェル樹脂を模式的に図示する上面図である。
【
図22】第3実施形態のセンサモジュールに備えられるマイクロウェル樹脂を、
図20に描かれた切断線B-Bの位置において切断した状態を模式的に図示する斜視図である。
【
図23】第4実施形態のセンサモジュールを模式的に図示する上面図である。
【
図24】第4実施形態のセンサモジュールの、
図23に描かれた切断線C-Cの位置における断面を模式的に図示する断面図である。
【
図25】第4実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【
図26】第4実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【
図27】第4実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【
図28】第5実施形態のセンサモジュールの断面を模式的に図示する断面図である。
【
図29】第6実施形態のセンサモジュールを模式的に図示する上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
1 第1実施形態
1.1 センサモジュール
図1は、第1実施形態のセンサモジュールを模式的に図示する上面図である。
図2は、第1実施形態のセンサモジュールの、
図1に描かれた切断線A-Aの位置における断面を模式的に図示する断面図である。
【0015】
図1及び
図2に図示される第1実施形態のセンサモジュール1は、細菌、細胞等を含む検査液、検体液等の液体を保持し、保持する液体を検査する。センサモジュール1は、
半導体を用いた実装プロセス工程で一元管理できる形成方法を用いる事で容易に形成でき、
保持する液体が漏れにくい構造を有する。
【0016】
図1及び
図2に図示されるように、センサモジュール1は、基板11及びひとつのセンシング部12を備える。
【0017】
基板11は、センシング部12を支持する。センシング部12は、センサ領域21cを備えるセンサ集積回路(IC)21、センサIC21と基板11上の配線(図示せず)を接続するワイヤ22、センサ領域21c上に検査される液体を貯めるための凹部12aを形成するマイクロウェル樹脂24が配置されている。また、マイクロウェル樹脂24とセンサIC21の間を埋めるとともに、センサIC21の保護を行うための樹脂封止25が形成されているが、センサ領域21cへはダム23により樹脂封止25の樹脂が堰き止められる構造になっている。
【0018】
上記センサモジュール1は以下の様に製造される。
【0019】
1.2 センサモジュールの製造方法
図3から
図6までは、第1実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面である。
【0020】
センサモジュール1が製造される際には、
図3に図示されるように、センサIC21が基板11上にダイボンドされる。その際には、接合材、接着剤等の接合媒体を用いてセンサIC21の下面21bが基板11の上面11aに固定される。
【0021】
続いて、
図4に図示されるように、ワイヤ22がワイヤボンディングされる。その際には、ワイヤ22をワイヤボンディングする機器の動きによりワイヤ22に折り目がつけられて、ワイヤ22により形成されるループの形状、ワイヤ22の長さ等が調整される。ワイヤ22がワイヤボンディングされる際には、望ましくは、逆ボンド方式によるワイヤボンディングが行われる。逆ボンド方式については、後述する。
【0022】
続いて、
図5に図示されるように、ダム23がセンサIC21の上面21a上に形成される。その際には、ダム23の前駆体である樹脂の流動体がダム23が形成される領域に塗布される。樹脂の流動体の塗布は、ディスペンサを用いて行われる。樹脂の流動体の塗布は、1回だけ行われてもよいし、2回以上行われてもよい。また、塗布された樹脂の流動体が硬化させられてダム23に変化させられる。これにより、安定した形状を有するダム23が形成される。塗布される樹脂の流動体は、比較的に高い粘度を有し、例えば、樹脂の流動体が塗布される際の温度状態、感光度等の条件下において30Pa・s以上の粘度を有する。これにより、樹脂の流動体がセンサ領域21c上に流れ込むことを抑制することができる。樹脂の流動体は、熱硬化又は光硬化により硬化させられる。
【0023】
続いて、
図6に図示されるように、マイクロウェル樹脂24が基板11上に貼り付けられる。その際には、接合媒体によりマイクロウェル樹脂24が基板11に接合される。
【0024】
貼り付けられるマイクロウェル樹脂24は、一定の形状を有する形状物である。
【0025】
マイクロウェル樹脂24は、センサIC21を囲むように貼り付けられる。このため、マイクロウェル樹脂24は、貼り付けられる際に、センサIC21に当たらない。これにより、マイクロウェル樹脂24がセンサIC21を損傷することを抑制することができる。
【0026】
続いて、
図1及び
図2に図示されるように、封止樹脂25が基板11上に形成される。封止樹脂25は、ダム23とマイクロウェル樹脂24との間に形成される。その際には、封止樹脂25の前駆体である樹脂の流動体が封止樹脂25が形成される領域に塗布される。また、塗布された樹脂の流動体が硬化させられて封止樹脂25に変化させられる。樹脂の流動体は、熱硬化又は光硬化により硬化させられる。
【0027】
上述したセンサモジュール1の製造方法においては、半導体素子を製造する際に採用される実装プロセスと同様のプロセスによりセンサモジュール1が製造される。
【0028】
センサモジュール1の各部の説明を行う
【0029】
1.3 センシング部
図1及び
図2に図示されるように、センシング部12は、センサIC21、ワイヤ22、ダム23、マイクロウェル樹脂24及び封止樹脂25を備える。
【0030】
センサIC21は、上面21a及び下面21bを有する。上面21a及び下面21bは、互いに反対の側にある。上面21aは、センサ領域21cを含み、センサ領域21cに接触する液体を検査する。センサIC21は、ワイヤ22を介して供給された電力によりセンサ素子を動作させて液体を検査する。センサIC21は、検査を行うのに必要な信号、行った検査の結果を示す信号等をワイヤ22を介して基板11を介して外部とやり取りする。
【0031】
センサ領域21cは、凹部12aの最深部の底に露出する。これにより、センサ領域21cは、凹部12aに貯められた液体に接触する。これにより、センサIC21は、凹部12aに貯められた液体を検査することができる。
【0032】
ダム23は、封止樹脂25の流動体がセンサ領域21cへ移動することを抑制する。
【0033】
ダム23は、センサIC21の上面21a上に固定される。ダム23は、センサ領域21cを囲む。これにより、ダム23は、ダム23の外側から到来した流動体を堰き止め、センサ領域21c上に流れ込むことを抑制する。
【0034】
基板11からダム23の上端までの高さは、基板11からワイヤ22の最上部までの高さより高い。これにより、封止樹脂25の前駆体である樹脂の流動体がダム23及びマイクロウェル樹脂24の間に注入される場合に、樹脂の流動体によりワイヤ22が隠されるまで樹脂の流動体を注入する事ができ、ワイヤ22を保護するため樹脂で覆っても、樹脂の流動体がダム23の上端を超えてセンサ領域21c上に流れ込むことは無い。
【0035】
ダム23は、樹脂の硬化物からなり、例えば、熱硬化型又は光硬化型のシリコーン樹脂又はエポキシ樹脂の硬化物からなる。シリコーン樹脂の硬化物は、細胞毒性をほとんど有さず、自家蛍光等の光をほとんど発さず、高い透明性を有する。エポキシ樹脂は、半導体実装プロセスにおいても利用されている。
【0036】
マイクロウェル樹脂24は、筒状の形状を有し、内周面24aを有する。内周面24aにより定義される筒内空間24bに、センサIC21及びワイヤ22が収容されるように配置され固定される。このため、マイクロウェル樹脂24は、センサIC21及びワイヤ22を囲む凹部12aを形成でき液体を入れる事ができる。
【0037】
マイクロウェル樹脂24は、円筒状の形状を有する。液体を入れることができる筒内空間24bが形成されている限り、マイクロウェル樹脂24が、円筒状の形状以外の筒状の形状を有してもよい。例えば、マイクロウェル樹脂24が、四角筒状の形状、八角筒状の形状等を有してもよい。
【0038】
マイクロウェル樹脂24は、樹脂の硬化物からなり、例えば、熱硬化型又は光硬化型のシリコーン樹脂又はエポキシ樹脂の硬化物からなる。シリコーン樹脂の硬化物は、細胞毒性をほとんど有さず、自家蛍光等の光をほとんど発さず、高い透明性を有する。エポキシ樹脂は、半導体実装プロセスにおいても利用されている。
【0039】
封止樹脂25は、封止樹脂25により覆われる物体を封止する。
【0040】
封止樹脂25は、基板11上に配置される。封止樹脂25は、ダム23及びマイクロウェル樹脂24の間に配置される。封止樹脂25は、ワイヤ22を隠す。封止樹脂25は、基板11とマイクロウェル樹脂24との境界を筒内空間24bの側から覆う。これにより、液体が基板11とマイクロウェル樹脂24との境界に到達することを抑制することができる。これにより、マイクロウェル樹脂24により形成されるマイクロウェルにより保持される液体が基板11とマイクロウェル樹脂24との間を経由して漏れることを抑制することができる。
【0041】
封止樹脂25は、樹脂の硬化物からなり、例えば、熱硬化型又は光硬化型のシリコーン樹脂又はエポキシ樹脂の硬化物からなる。シリコーン樹脂の硬化物は、細胞毒性をほとんど有さず、自家蛍光等の光をほとんど発さず、高い透明性を有する。エポキシ樹脂は、半導体実装プロセスにおいても利用されている。
【0042】
基板11、センサIC21、ダム23、マイクロウェル樹脂24及び封止樹脂25は、液体を貯める凹部12aが形成された容器を構成する。凹部12aは、ダム23の内側にある内側部においては第1の深さを有し、ダム23の外側にある外側部においては第1の深さより浅い第2の深さを有する。内側部の底には、センサ領域21cが露出する。
【0043】
1.4 ワイヤによる基板及びセンサICの接続
図7は、第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、センサIC及びワイヤを模式的に図示する上面図である。
【0044】
図7に図示されるように、基板11は、電極31を備える。また、基板11は、図示されない配線パターンを備える。
【0045】
基板11の電極31は、基板11の上面11aに配置される。電極31は、センサIC21の下面21bに対向する領域の外側に配置される。電極31は、当該領域の外周に沿って配置される。電極31は、配線パターンに電気的に接続される。
【0046】
また、
図7に図示されるように、センサIC21は、電極41を備える。
【0047】
センサIC21の電極41は、センサIC21の上面21aに配置される。このため、センサIC21の上面21aは、電極配置面である。電極41は、センサIC21の上面21aの外周に沿って配置される。電極41は、センサ領域21cの外側に配置される。
【0048】
ワイヤ22の一端は、基板11の電極31に接続される。ワイヤ22の他端は、センサIC21の電極41に電気的に接続される。これにより、ワイヤ22は、基板11及びセンサIC21を互いに電気的に接続する。これにより、基板11は、ワイヤ22を経由して、センサIC21に電力を供給し、センサIC21と信号をやり取りする。基板11に備えられる配線パターンは、供給される電力及びやり取りされる信号を伝送する。
【0049】
1.5 ダムが配置される位置
図8は、第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、センサIC、ワイヤ及びダムの第1の例を模式的に図示する上面図である。
【0050】
第1の例においては、
図8に図示されるように、ダム23は、ワイヤ22の他端及びセンサIC21の電極41に重ねて配置される。これにより、ワイヤ22の他端と電極41との接続を保護することができる。
【0051】
ダム23は、センサIC21の上面21aの外周に沿って配置される。センサIC21の上面21aは、矩形状の形状を有する。このため、ダム23は、矩形環状の形状を有する。
【0052】
図9は、第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、センサIC、ワイヤ及びダムの第2の例を模式的に図示する上面図である。
【0053】
第2の例においては、
図9に図示されるように、ダム23は、ワイヤ22とセンサ領域21cとの間に配置される。このため、ダム23は、ワイヤ22に重ねられずに配置される。これにより、ダム23の形成がワイヤ22の影響を受けなくなる。これにより、均一な高さを有するダム23を形成することが容易になる。第2の例は、センサ領域21cの平面形状が小さく、ワイヤ22とセンサ領域21cとの間にダム23を形成することができるスペースを確保することができる場合に好適に採用される。
【0054】
第3の例においては、
図10に図示されるように、ダム23は、円環状の形状を有する。
【0055】
1.6 逆ボンド方式
図11及び
図12は、第1実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面である。
【0056】
逆ボンド方式によるワイヤボンディングによりワイヤ22がボンディングされる際には、
図11に図示されるように、ワイヤ22の一端が基板11に接続される。
【0057】
また、
図12に図示されるように、ワイヤ22の一端が基板11に接続された後に、ワイヤ22の他端がセンサIC21の上面21aに接続される。
【0058】
逆ボンド方式によるワイヤボンディングによれば、センサIC21の上面21aからワイヤ22が突き出る高さが高くなることを抑制することができる。
【0059】
1.7 マイクロウェル樹脂及び接合媒体の耐熱温度、並びに封止樹脂の硬化温度
図13は、第1実施形態のセンサモジュールに備えられる基板、マイクロウェル樹脂、接合媒体及び封止樹脂を模式的に図示する拡大断面図である。
【0060】
上述したように、マイクロウェル樹脂24は、接合媒体により基板11に固定される。このため、
図13に図示されるように、センサモジュール1は、マイクロウェル樹脂24及び基板11を互いに接合する接合媒体26を備える。
【0061】
接合媒体26は、両面シール、接着剤の硬化物、封止樹脂と同種の樹脂の硬化物等からなる。
【0062】
接合媒体26が両面シールであり、封止樹脂25が熱硬化型の樹脂の硬化物である場合は、マイクロウェル樹脂24及び両面シールは、望ましくは、封止樹脂の硬化温度より高い耐熱温度を有する。これにより、封止樹脂25の前駆体である樹脂の流動体が熱硬化させられる際にマイクロウェル樹脂24及び両面シールが熱に耐えきれずに両面シールのシール性能が低下することを抑制することができる。
【0063】
接合媒体26が接着剤の硬化物であり、封止樹脂25が熱硬化型の樹脂の硬化物である場合は、マイクロウェル樹脂24及び接着剤の硬化物は、望ましくは、封止樹脂の硬化温度より高い耐熱温度を有する。これにより、封止樹脂25の前駆体である樹脂の流動体が熱硬化させられる際にマイクロウェル樹脂24及び接着剤の硬化物が熱に耐えきれずに接着剤の硬化物のシール性能が低下することを抑制することができる。
【0064】
接合媒体26が封止樹脂と同種の樹脂の硬化物である場合は、当該樹脂の流動体が基板11上に塗布される。また、塗布された樹脂の流動体を介してマイクロウェル樹脂24が基板11に接続される。また、樹脂の流動体が硬化させられて接合媒体26に変化させられる。樹脂の流動体は、熱硬化又は光硬化により硬化させられる。接合媒体26が封止樹脂と同種の樹脂の硬化物である場合は、封止樹脂25及び接合媒体26を同じ材質により構成することができる。このため、センサモジュール1の製造を簡略化することができる。
【0065】
接合媒体26は、例えば、熱硬化型又は光硬化型のエポキシ樹脂又はシリコーン樹脂の硬化物である。
【0066】
2 第2実施形態
以下では、第2実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第2実施形態においても採用される。
【0067】
図14は、第2実施形態のセンサモジュールの断面を模式的に図示する断面図である。
【0068】
図14に図示される第2実施形態のセンサモジュール2においては、センシング部12が、部品27を備える。
【0069】
部品27は、基板11上に搭載される。基板11から部品27の上端までの高さは、望ましくは、基板11からダム23の上端までの高さより低い。部品27は、チップ部品であり、チップキャパシタ、チップ抵抗等である。
【0070】
図15から
図19までは、第2実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【0071】
センサモジュール2が製造される際には、
図15に図示されるように、センサモジュール1が製造される際と同様に、センサIC21が基板11上にダイボンドされる。
【0072】
続いて、
図16に図示されるように、センサモジュール1が製造される際と同様に、ワイヤ22がワイヤボンディングされる。
【0073】
続いて、
図17に図示されるように、センサモジュール1が製造される際と同様に、ダム23がセンサIC21の上面21a上に形成される。
【0074】
続いて、
図18に図示されるように、部品27が基板11上に搭載される。部品27が基板11上に搭載された後に、ワイヤ22がワイヤボンディングされ、ダム23がセンサIC21の上面21a上に形成されてもよい。
【0075】
続いて、
図19に図示されるように、センサモジュール1が製造される際と同様に、マイクロウェル樹脂24が基板11上に貼り付けられる。マイクロウェル樹脂24は、センサIC21、ワイヤ22及び部品27を囲む。
【0076】
続いて、
図14に図示されるように、センサモジュール1が製造される際と同様に、封止樹脂25が基板11上に形成される。封止樹脂25は、ダム23とマイクロウェル樹脂24との間に形成される。
【0077】
3 第3実施形態
以下では、第3実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第3実施形態においても採用される。
【0078】
図20は、第3実施形態のセンサモジュールの断面を模式的に図示する断面図である。
図21は、第3実施形態のセンサモジュールに備えられるマイクロウェル樹脂を模式的に図示する上面図である。
図22は、第3実施形態のセンサモジュールに備えられるマイクロウェル樹脂を、
図21に描かれた切断線B-Bの位置において切断した状態を模式的に図示する斜視図である。
【0079】
図20に図示される第3実施形態のセンサモジュール3においては、
図20、
図21及び
図22に図示されるように、マイクロウェル樹脂24の内周面24aは、段差51、第1の領域52及び第2の領域53を有する。
【0080】
段差51は、基板11の上面11aと平行をなす。このため、基板11から段差51までの高さは、均一である。第1の領域52は、段差51の上方にある。第2の領域53は、段差51の下方にある。第2の領域53は、第1の領域52よりマイクロウェル樹脂24の径方向内側にある。第1の領域52及び第2の領域53は、同軸配置される。このため、第2の領域53により囲まれる円柱状の空間は、第1の領域52により囲まれる円柱状の空間の径より小さい径を有する。このような内周面24aを形成するために、マイクロウェル樹脂24は、段差51の下方に下部突起61を備える。
【0081】
基板11から段差51までの第1の高さh1は、基板11からダム23の上端までの高さh2より低い。第1の高さh1と第2の高さh2との差h2-h1は、200μm以下である。
【0082】
これらにより、封止樹脂25の前駆体である樹脂の流動体が塗布される場合に、第2の領域53により囲まれる円柱状の空間に注入された樹脂の流動体の上面の中央部が、樹脂の流動体の表面張力により盛り上がる。これにより、樹脂の流動体がマイクロウェル樹脂24に引っ張られることを抑制することができる。これにより、樹脂の流動体が硬化させられて封止樹脂25が形成される際に、収縮により封止樹脂25に割れが発生することを抑制することができる。これにより、封止樹脂25の品質を向上することができる。
【0083】
4 第4実施形態
以下では、第4実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第4実施形態においても採用される。
【0084】
図23は、第4実施形態のセンサモジュールを模式的に図示する上面図である。
図24は、第4実施形態のセンサモジュールの、
図23に描かれた切断線C-Cの位置における断面を模式的に図示する断面図である。
【0085】
図23及び
図24に図示される第4実施形態のセンサモジュール4においては、
図24に図示されるように、基板11の電極31が、センサIC21の下面21bに対向する領域に配置される。
【0086】
また、センサIC21の電極41は、センサIC21の下面21bに配置される。このため、センサIC21の下面21bは、電極配置面である。
【0087】
また、センサモジュール4は、ワイヤ22に代えて、バンプ28を備える。バンプ28は、基板11の電極31及びセンサIC21の電極41を互いに接続する。
【0088】
また、センサモジュール4は、アンダーフィル樹脂29を備える。アンダーフィル樹脂29は、センサIC21と基板11との間及びその周辺に配置される。アンダーフィル樹脂29は、センサIC21と基板11との間を埋める。アンダーフィル樹脂29は、樹脂の硬化物である。
【0089】
封止樹脂25は、センサIC21及びマイクロウェル樹脂24の間に配置される。封止樹脂25は、基板11及びセンサIC21により形成される段差を埋める。これにより、封止樹脂25の上面は、センサIC21の上面21aと略同一平面を構成する。
【0090】
図25から
図27までは、第4実施形態のセンサモジュールの製造の途上で作製される中間品を模式的に図示する断面図である。
【0091】
センサモジュール4が製造される際には、
図25に図示されるように、センサIC21が基板11上にフリップチップ接続される。その際には、バンプ28が基板11の電極31上に形成される。また、センサIC21の電極41がバンプ28に接続されるようにセンサIC21がバンプ28に接続される。
【0092】
続いて、
図26に図示されるように、アンダーフィル樹脂29が基板11上に形成される。アンダーフィル樹脂29は、センサIC21と基板11との間及びその周辺に形成される。その際には、アンダーフィル樹脂29が形成される領域に、アンダーフィル樹脂29の前駆体である樹脂の流動体が塗布される。また、塗布された樹脂の流動体が硬化させられてアンダーフィル樹脂29に変化させられる。これより、アンダーフィル樹脂29による封止が行われる。アンダーフィル樹脂29を基板11上に形成することが省略され、アンダーフィル樹脂29が形成される領域に封止樹脂25が形成されてもよい。
【0093】
続いて、
図27に図示されるように、センサモジュール1が製造される際と同様に、マイクロウェル樹脂24が基板11上に貼り付けられる。マイクロウェル樹脂24は、センサIC21及びアンダーフィル樹脂29を囲むように貼り付けられる。
【0094】
続いて、
図23及び
図24に示されるように、センサモジュール1が製造される際と同様に、封止樹脂25が基板11上に形成される。封止樹脂25は、センサIC21とマイクロウェル樹脂24との間に形成される。
【0095】
5 第5実施形態
以下では、第5実施形態が第4実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第4実施形態において採用される構成と同様の構成が第5実施形態においても採用される。
【0096】
図28に図示される第5実施形態のセンサモジュール5においては、第3実施形態のセンサモジュール3と同様に、マイクロウェル樹脂24の内周面24aは、段差51、第1の領域52及び第2の領域53を有する。
【0097】
段差51は、基板11の上面11aと平行をなす。このため、基板11から段差51までの高さは、均一である。第1の領域52は、段差51の上方にある。第2の領域53は、段差51の下方にある。第2の領域53は、第1の領域52よりマイクロウェル樹脂24の径方向内側にある。第1の領域52及び第2の領域53は、同軸配置される。このため、第2の領域53により囲まれる円柱状の空間は、第1の領域52により囲まれる円柱状の空間の径より小さい径を有する。
【0098】
基板11から段差51までの第1の高さh1は、基板11からセンサIC21の上端までの高さh2より低い。第1の高さh1と第2の高さh2との差h2-h1は、200μm以下である。
【0099】
これらにより、封止樹脂25の前駆体である樹脂の流動体が塗布される場合に、第2の領域53により囲まれる円柱状の空間に注入された樹脂の流動体の上面が、樹脂の流動体の表面張力により盛り上がる。これにより、樹脂の流動体がマイクロウェル樹脂24に引っ張られることを抑制することができる。これにより、樹脂の流動体が硬化させられて封止樹脂25が形成される際に、収縮により封止樹脂25に割れが発生することを抑制することができる。これにより、封止樹脂25の品質を向上することができる。
【0100】
6 第6実施形態
以下では、第6実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第6実施形態において採用される。
【0101】
図29は、第6実施形態のセンサモジュールを模式的に図示する上面図である。
【0102】
図29に図示される第6実施形態のセンサモジュール6は、基板11及び複数のセンシング部12を備える。
【0103】
複数のセンシング部12の各々は、第1実施形態のセンサモジュール1、第2実施形態のセンサモジュール2、第3実施形態のセンサモジュール3、第4実施形態のセンサモジュール4又は第5実施形態のセンサモジュール5に備えられるセンシング部12と同様のセンシング部である。複数のセンシング部12は、基板11上に配列される。
【0104】
センサモジュール6は、複数のセンシング部12に液体を同時に検査させることができる。複数のセンシング部12により検査される液体は、同種の液体であってもよいし、異種の液体であってもよい。これにより、複数のセンシング部12による評価の差を確認することができ、複数のセンシング部12による評価の信頼性を早期に判断することができる。
【0105】
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1,2,3,4,5,6 センサモジュール、11 基板、11a 上面、12 センシング部、12a 凹部、21 センサ集積回路(IC)、21a 上面、21b 下面、21c センサ領域、22 ワイヤ、23 ダム、24 マイクロウェル樹脂、24b 筒内空間、25 封止樹脂、26 接合媒体、27 部品、28 バンプ、29 アンダーフィル樹脂、31 電極、41 電極、51 段差、52 第1の領域、53 第2の領域、61 下部突起。