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特開2024-100017携帯端末の制御プログラム、携帯端末の制御方法、及び携帯端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100017
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】携帯端末の制御プログラム、携帯端末の制御方法、及び携帯端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20240719BHJP
【FI】
G06F3/0482
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003708
(22)【出願日】2023-01-13
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SWIFT
2.PYTHON
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】伊佐 隆志
(72)【発明者】
【氏名】茶谷 昂
(72)【発明者】
【氏名】山田 真哉
(72)【発明者】
【氏名】吉田 皓一
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA03
5E555BA06
5E555BB06
5E555BC17
5E555CA12
5E555DB13
5E555DB14
5E555DC13
5E555DC35
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】携帯端末において、ユーザによる操作性を向上させるメニュー項目の表示方法等を提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る携帯端末の制御プログラムは、携帯端末に、携帯端末の表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御機能と、ユーザによる、表示部に表示されたオブジェクトの選択操作を検出する検出機能と、ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、オブジェクトに係る処理を実行する実行機能と、を実現させ、表示制御機能は、第1階層の複数の第1オブジェクトを、表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、ユーザによる第1オブジェクトの選択が検出機能によって検出されたことに応じて、選択された第1オブジェクトの下位の、第2階層の複数の第2オブジェクトを、第1オブジェクトの円弧状の配列の外側に、第1オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末に、
前記携帯端末の表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御機能と、
前記ユーザによる、前記表示部に表示された前記オブジェクトの選択操作を検出する検出機能と、
前記ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、前記オブジェクトに係る処理を実行する実行機能と、
を実現させ、
前記表示制御機能は、第1階層の複数の1次オブジェクトを、前記表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出機能によって検出されたことに応じて、選択された前記1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、前記1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、前記1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させる、
携帯端末の制御プログラム。
【請求項2】
前記表示制御機能は、前記1次オブジェクトの配列を含む円弧状の第1領域を表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出機能によって検出されたことに応じて、前記第1領域の外周から同心円状に広がる、前記2次オブジェクトの配列を含む円弧状の第2領域を表示させることで、前記2次オブジェクトの配列を出現させる、
請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記表示制御機能は、前記第1領域の色彩と前記第2領域の色彩とを異ならせて表示させる、
請求項2に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記表示制御機能は、前記複数の1次オブジェクトの色彩をそれぞれ異ならせて表示させ、前記2次オブジェクトの配列を表示させる際に、前記ユーザによって選択されていない1次オブジェクトの色彩を、前記ユーザによって選択された1次オブジェクトの色彩とは異なる同一色に変化させて表示させる、
請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項5】
前記実行機能は、前記ユーザによって選択された1次オブジェクトに第2階層が存在しない場合、前記ユーザによって選択された1次オブジェクトに係る処理を実行する、
請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項6】
前記表示制御機能は、前記検出機能が、前記表示部の下部中央に表示された0次オブジェクトの前記ユーザによる選択を検出したことに応じて、前記0次オブジェクトの位置を中心として同心円状に広がる前記第1領域であって、前記複数の1次オブジェクトを含む前記第1領域を出現させる、
請求項2に記載の制御プログラム。
【請求項7】
前記表示制御機能は、前記ユーザの選択に応じて前記1次オブジェクトまたは前記2次オブジェクトを出現させる際に、それぞれ前記第1領域または前記第2領域内でバウンス効果を伴って前記1次オブジェクトまたは前記2次オブジェクトを表示させる、
請求項2に記載の制御プログラム。
【請求項8】
前記選択可能な項目は、所定の予約対象の予約に関する、
請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項9】
携帯端末の制御方法であって、
前記携帯端末の表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御ステップと、
前記ユーザによる、前記表示部に表示された前記オブジェクトの選択操作を検出する検出ステップと、
前記ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、前記オブジェクトに係る処理を実行する実行ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップは、第1階層の複数の1次オブジェクトを、前記表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出ステップによって検出されたことに応じて、選択された前記1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、前記1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、前記1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させる、
携帯端末の制御方法。
【請求項10】
表示部と、
前記表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御部と、
前記ユーザによる、前記表示部に表示された前記オブジェクトの選択操作を検出する検出部と、
前記ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、前記オブジェクトに係る処理を実行する実行部と、
を備え、
前記表示制御部は、第1階層の複数の1次オブジェクトを、前記表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出部によって検出されたことに応じて、選択された前記1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、前記1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、前記1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させる、
携帯端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の制御プログラム、携帯端末の制御方法、及び携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報処理装置においてアプリケーションで実行可能なメニューを、階層的に表示させるユーザインタフェースが知られている。例えば、特許文献1には、ノートパソコンにおいて、ひとつの画面枠の中に複数のメニュー項目を表示するものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-305091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えばスマートフォンのような携帯端末では、ノートパソコンと異なり、ユーザが片手で操作する場合もある。携帯端末を片手で操作する場合、従来のように単に階層的にメニューに含まれる項目が表示されると、ユーザの指(主として拇指)が、選択したい項目に届かないこともあり不便である。すなわち、携帯端末において、ユーザによる操作性を向上させるメニュー表示が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係る携帯端末の制御プログラムは、携帯端末に、携帯端末の表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御機能と、ユーザによる、表示部に表示されたオブジェクトの選択操作を検出する検出機能と、ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、オブジェクトに係る処理を実行する実行機能と、を実現させ、表示制御機能は、第1階層の複数の第1オブジェクトを、表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、ユーザによる第1オブジェクトの選択が検出機能によって検出されたことに応じて、選択された第1オブジェクトの下位の、第2階層の複数の第2オブジェクトを、第1オブジェクトの円弧状の配列の外側に、第1オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させる。
【0006】
本発明の一実施形態に係る制御プログラムにおいて、表示制御機能は、1次オブジェクトの配列を含む円弧状の第1領域を表示し、ユーザによる1次オブジェクトの選択が検出機能によって検出されたことに応じて、第1領域の外周から同心円状に広がる、2次オブジェクトの配列を含む円弧状の第2領域を表示させることで、2次オブジェクトの配列を出現させてよい。
【0007】
本発明の一実施形態に係る制御プログラムにおいて、表示制御機能は、第1領域の色彩と第2領域の色彩とを異ならせて表示させてよい。
【0008】
本発明の一実施形態に係る制御プログラムにおいて、表示制御機能は、複数の1次オブジェクトの色彩をそれぞれ異ならせて表示させ、2次オブジェクトの配列を表示させる際に、ユーザによって選択されていない1次オブジェクトの色彩を、ユーザによって選択された1次オブジェクトの色彩とは異なる同一色に変化させて表示させてよい。
【0009】
本発明の一実施形態に係る制御プログラムにおいて、実行機能は、ユーザによって選択された第1オブジェクトに第2階層が存在しない場合、ユーザによって選択された第1オブジェクトに係る処理を実行してよい。
【0010】
本発明の一実施形態に係る制御プログラムにおいて、表示制御機能は、検出機能が、表示部の下部中央に表示された0次オブジェクトのユーザによる選択を検出したことに応じて、0次オブジェクトの位置を中心として同心円状に広がる第1領域であって、複数の1次オブジェクトを含む第1領域を出現させてよい。
【0011】
本発明の一実施形態に係る制御プログラムにおいて、ユーザの選択に応じて第1オブジェクトまたは第2オブジェクトを出現させる際に、それぞれ第1領域または第2領域内でバウンス効果を伴って第1オブジェクトまたは第2オブジェクトを表示させてよい。
【0012】
本発明の一実施形態に係る制御プログラムにおいて、選択可能な項目は、所定の予約対象の予約に関してよい。
【0013】
本発明の一実施形態に係る携帯端末の制御方法は、携帯端末の表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御ステップと、ユーザによる、表示部に表示されたオブジェクトの選択操作を検出する検出ステップと、ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、オブジェクトに係る処理を実行する実行ステップと、を含み、表示制御ステップは、第1階層の複数の1次オブジェクトを、表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、ユーザによる1次オブジェクトの選択が検出ステップによって検出されたことに応じて、選択された1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させる。
【0014】
本発明の一実施形態に係る携帯端末は、表示部と、表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御部と、ユーザによる、表示部に表示されたオブジェクトの選択操作を検出する検出部と、ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、オブジェクトに係る処理を実行する実行部と、を備え、表示制御部は、第1階層の複数の1次オブジェクトを、表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、ユーザによる1次オブジェクトの選択が検出部によって検出されたことに応じて、選択された1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、ユーザ端末(ユーザの携帯端末)の機能ブロック図の一例である。
図2図2は、メニューに含まれる項目の階層構造の一例である。
図3図3(a)~(c)は、ユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。
図4図4(a)~(c)は、ユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。
図5図5(a)~(c)は、ユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。
図6図6(a)~(c)は、ユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。
図7図7は、ユーザ端末の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以降、図を用いて、本開示に係る発明(本発明ともいう)の一実施形態を説明する。なお、図は一例であって、本発明は図に示すものに限定されない。例えば、図示したユーザ端末(ユーザの携帯端末)のブロック図、アプリケーション、アプリケーションのメニューに含まれる項目の種類や数、フローチャート、ユーザ端末の表示画面等は一例であって、本発明はこれらに限定されない。
【0017】
また、ここでは、情報処理装置(コンピュータ)であるユーザ端末にインストールされているオペレーティングシステム(OS:Operation System)またはアプリケーションソフトウェアにおいて提供される機能、すなわち、ユーザ端末において実行可能な各種機能・処理の一覧を、「メニュー」と称する。なお、以下では、ユーザ端末におけるメニューの表示態様を説明するアプリケーションソフトウェアとして、会議室等の予約が可能なアプリケーション(以降、単に「予約アプリ」とも称する)を一例に説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0018】
<ユーザ端末>
図1は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末100のブロック図の一例である。図1を用いて、本発明の一実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成、機能構成について説明する。
【0019】
(1)ユーザ端末のハードウェア構成
ユーザ端末100は、制御部110、通信部120、表示部130、入力部140、記憶部170を備えてよい。
【0020】
制御部110は、典型的にはプロセッサであって、中央処理装置(CPU(Central Processing Unit))、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現されてよい。制御部110は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み出し、読み出したプログラムに含まれるコード又は命令を実行することによって、各実施形態に示す機能、方法を実行してよい。
【0021】
記憶部170は、ユーザ端末100が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶してよい。例えば、記憶部170は、ユーザ端末100において予約アプリを実行させるためのプログラムを記憶してよい。記憶部170は、例えば、フラッシュメモリ等を含んでよい。また、記憶部170は、制御部110に対する作業領域を提供するメモリ(RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等)を含んでよい。
【0022】
通信部120は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装されてよい。通信部120は、予約アプリによって提供される予約サービスに係る各種処理を実行する、図示しないサーバとの間で、ネットワークを介して各種データの送受信を行ってよい。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信部120は、制御部110からの指示に従って、各種データをサーバに送信してよい。また、通信部120は、サーバから送信された各種データを受信し、制御部110に伝達してよい。なお、通信部120が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0023】
表示部130は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、データを表示するモニタであって、例えば、有機ELディスプレイ(Organic Electro Luminescence Display:OELD)、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)等で実現されてよい。なお、本発明の一実施形態において、表示部130は、後述する入力部140と一体化された、タッチパネル、タッチディスプレイ等であってよい。
【0024】
入力部140は、ユーザ端末100に対する各種操作を入力する入力装置であってよい。入力装置としては、ユーザからの入力操作を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部110に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現されてよい。入力部140は、例えば、タッチパッドなどにより実現され、ユーザの指やスタイラス等の指示具による接触と、その接触位置を検出してよい。なお、入力装置は、カメラ、マイクを含み、動画像や静止画像、または音声による入力操作が行われてもよい。
【0025】
(2)ユーザ端末の機能構成
ユーザ端末100は、制御部110によって実現される機能として、通信制御部111、表示制御部112、入力制御部113、及び実行部114を備えてよい。なお、図1において、これ以降に説明する実施形態に必須でない機能部はなくともよい。また、各機能部の機能又は処理は、実現可能な範囲において、機械学習又はAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。
【0026】
通信制御部111は、通信部120に、ネットワークを介したサーバとの間の通信を制御し、各種情報の送受信を実行させてよい。
【0027】
表示制御部112は、表示部130へのデータの表示を制御してよい。例えば、表示制御部112は、表示部130に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させてよい。すなわち、表示制御部112は、表示部130に、ユーザが予約アプリにおいて選択可能なメニューを表示してよい。ここで、「選択可能な項目を示すオブジェクト」とは、メニューに含まれる項目の概要を表現可能なオブジェクトであって、アイコン、ボタン、テキスト、画像、色等であってよい。詳細は後述するが、表示制御部112は、あらかじめ設定された階層(順番)に従って、表示部130にオブジェクトを表示し、ユーザによるオブジェクトの選択結果に応じて、次に表示させるオブジェクトを変化させてよい。
【0028】
入力制御部113は、入力部140を介した外部装置との各種情報の伝達を制御してよい。例えば、入力制御部113は、入力装置で受け付けたユーザの入力操作に応じて、各種情報を表示部130を含む各機能部へ情報を伝達してよい。すなわち、入力制御部113は、ユーザによる、表示部130に表示されたオブジェクトの選択操作を検出する検出部として機能してよい。
【0029】
実行部114は、ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、オブジェクトに係る処理をユーザ端末100に実行させてよい。なお、「オブジェクトに係る処理」とは、当該オブジェクトが選択された際に実行すべきアプリケーションにおける処理であって、例えば、別画面に遷移したり、データをサーバへ送信したりといった処理であってよい。
【0030】
次に、本発明の一実施形態におけるユーザ端末100の表示態様について、図2~4を用いて説明する。図2は、予約アプリのメニューにおける階層構造についての概略図、図3,4は、ユーザ端末100の表示画面例である。
【0031】
図2に示すように、一実施形態において、予約アプリのメニューは階層構造であってよい。メニューの階層構造とは、アプリケーションにおける操作項目の選択肢が階層化された状態であってよい。メニューの階層構造では、例えば、メニューから選択された任意の項目から、さらに、複数の項目を含むメニューが展開されてよい。なお、ここでは、階層構造の最上位を第0階層とし、第0階層から第1階層、第2階層のようにメニューが展開されるものとして説明する。
【0032】
一実施形態において、例えば、ユーザ端末100において予約アプリが起動されると、表示制御部112は、メニューの第0階層における「予約」項目T01を示すオブジェクト(0次オブジェクト)を、表示部130に表示させてよい。図3(a)の画面D1は、0次オブジェクトとして、「予約」アイコン10が表示された表示部130の一例であってよい。
【0033】
画面D1において、ユーザによって「予約」アイコン10が選択されたことを入力制御部113が検出すると、表示制御部112は、「予約」項目T01の下位の第1階層の項目を、表示部130に表示させてよい。第1階層は、図2の例では、「デスク」項目T11、「会議室」項目T21、「入館」項目T31であって、図3(b)の画面D2は、第1階層に含まれる1次オブジェクトとして、「デスク」アイコン、「会議室」アイコン、「入館」アイコンが表示された表示部130の一例であってよい。なお、各1次オブジェクトの詳細については後述する。
【0034】
ここで、表示制御部112は、第1階層の複数の1次オブジェクトを、表示部130の下部中央を中心として、円弧状に配列して表示してよい。すなわち、図3(b)の例のように、第1階層の複数の1次オブジェクトである「デスク」アイコン、「会議室」アイコン、「入館」アイコンは、表示部130の下部中央に配置された「中止」アイコン11を中心として、円弧状に配列されてよい。なお、オブジェクトの配置は、「扇状」と表現されてもよい。ここで、「中止」アイコン11は、画面D1における「予約」アイコン10と、表示部130に対して同じ位置に配置されてよい。なお、「複数のオブジェクトが円弧状に配列される」とは、ある点(ここでは、「中止」アイコン11であってよい)を中心に仮想的な円弧を描いた場合に、当該円弧上に複数のオブジェクトが配置されることを指してよい。
【0035】
なお、表示制御部112は、画面D1で0次オブジェクトである「予約」アイコン10がユーザによって選択されたことをトリガとして、「予約」アイコン10を「中止」アイコン11に変化させるとともに、第1階層の複数の1次オブジェクトを含む円弧状の第1領域12が、「中止」アイコン11から同心円状に広がるように表示させてよい。さらに、表示制御部112は、第1領域12の外周に、円弧状の第2領域13を表示させてよい。第2領域13については後述する。
【0036】
また、表示制御部112は、ユーザによる1次オブジェクトの選択が入力制御部113によって検出されたことに応じて、選択された1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させてよい。
【0037】
図2,3を用いて説明する。例えば、図3(b)に示す画面D2において、1次オブジェクトである「会議室」アイコンが、ユーザによって選択されたとする。すると、表示制御部112は、「会議室」項目T21に対する第2階層の項目である、「カレンダーから」項目T22、「一覧から」項目T23、「今すぐ利用」項目T24についての2次オブジェクトを、表示部130に表示させてよい。このとき、表示制御部112は、図3(c)の画面D3に示すように、2次オブジェクトである「カレンダーから」アイコン、「一覧から」アイコン、「今すぐ利用」アイコンを、1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させてよい。すなわち、表示制御部112は、1次オブジェクトが配置された仮想的な円弧と同心円の、仮想的な円弧上に、第2オブジェクトを配置させて表示させてよい。
【0038】
図4(b)の画面D4は、ユーザによって、画面D2における1次オブジェクトである「デスク」アイコンが選択された場合の一例であってよい。表示制御部112は、「デスク」項目T11に対する第2階層の項目である、「フロアマップ」項目T12、「タイムライン」項目T13を、1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させてよい。なお、画面D4のように2次オブジェクトが2つの場合であっても、上述したように仮想的な円弧上に配置されてよい。
【0039】
このように、本発明の一実施形態によれば、階層構造のメニューを順に表示させるにあたり、携帯端末100の下側中央を中心として、メニューに含まれる項目が順に同心円状で表示されてよい。これにより、ユーザが携帯端末100を片手で保持した場合に、携帯端末100の操作に主に用いる母指の近辺に、メニューに含まれる項目が表示される。すなわち、母指の回旋動作で届く範囲に選択項目を配置することができる。したがって、ユーザにとって選択しやすく、操作性を向上させることができる。なお、上記の説明では、選択項目が円弧状に配列される例を説明したが、配列の形状は母指の回旋動作に適したものであれば特に限定されない。すなわち、本発明において、「円弧状に配列」とは母指の回旋動作に適した位置にオブジェクトを配することを意味してよい。例えば、選択項目は楕円状に配列されてもよい。
【0040】
なお、図3(c)の画面D3のように、1次オブジェクトの「会議室」アイコンが選択されたことに応じて、「会議室」項目の第2階層である2次オブジェクトが表示された状態から、ユーザが、1次オブジェクトの「デスク」アイコンに選択を切り替える場合もある。このように、2次オブジェクトが表示された状態から、1次オブジェクトの選択の切り替えを入力制御部113が検出した場合、表示制御部112は、画面D3の状態から、図4(b)の画面D4のように、「デスク」項目の第2階層である「フロアマップ」項目、「タイムライン」項目に関するアイコンを出現させてよい。
【0041】
従来、下位の階層にある項目を表示した状態から、同位の別の階層にある項目を確認したい場合に、上位の階層に戻り、別の階層を選択する必要があった。しかしながら、本発明の一実施形態によれば、上位の階層も含めて項目が一覧表示されるため、階層の切り替えを素早く行うことが可能となる。
【0042】
なお、上述のように、表示制御部112は、1次オブジェクトの配列を含む円弧状の第1領域12を表示し、ユーザによる1次オブジェクトの選択が入力制御部113によって検出されたことに応じて、第1領域12の外周から同心円状に広がる、2次オブジェクトの配列を含む円弧状の第2領域13を表示させることで、2次オブジェクトの配列を出現させてよい。すなわち、ユーザに対し、第2領域の広がりとともに2次オブジェクトが出現したかのような印象が与えられてよい。しかしながら、第2領域の広がる速度は、ユーザに対し遅いと感じさせない速度であることが好ましい。
【0043】
このように、ユーザの選択操作に応じて、円弧状の領域が広がって選択可能な項目が出現することにより、ユーザに対し操作中の娯楽性を与えるとともに、選択すべき項目をわかりやすく提示することが可能となる。
【0044】
なお、表示制御部112は、第1領域12の色彩と第2領域13の色彩とを異ならせて表示させてよい。また、画面D2に示すように、第1領域12の外周に、第1領域12の色彩とは異なる色彩で、第2オブジェクトを含まない幅の第2領域13を表示させてよい。これにより、ユーザに、メニューにおける第1階層と第2階層とを明確に区別させることができる。
【0045】
また、表示制御部112は、複数の1次オブジェクトの色彩をそれぞれ異ならせて表示させ、2次オブジェクトの配列を表示させる際に、ユーザによって選択されていない1次オブジェクトの色彩を、ユーザによって選択された1次オブジェクトの色彩とは異なる同一色に変化させて表示させてよい。
【0046】
このことを、図3を用いて説明する。1次オブジェクトが表示された画面D2において、1次オブジェクトである「デスク」アイコン、「会議室」アイコン、「入館」アイコンは、それぞれ異なる色彩で表示されてよい。なお、アイコンにおける色彩とは、アイコンを描く線(アイコンの枠線)に色が付されたことを指してもよいし、アイコンが塗りつぶされたことを指してもよい。あるいは、アイコンの周囲が塗りつぶされたことを指してもよい。例えば、画面D2において、それぞれのアイコンの枠線が、「デスク」アイコンは緑、「会議室」アイコンは青、「入館」アイコンは紫のように、色によって区別されてよい。そして、画面D2で「会議室」アイコンがユーザによって選択されると、表示制御部112は、「会議室」アイコンの緑は維持したまま、選択されなかった「デスク」アイコン及び「入館」アイコンの枠線の色を、変化前のそれぞれの色とは異なる同一色に変化させてよい。例えば、画面D2の背景色が黒である場合、表示制御部112は、選択されなかったアイコンの枠線を白に変化させてよい。なお、色彩については上述に限定されない。
【0047】
このように、選択されなかった第1オブジェクトの色彩を同一色に変化させることで、選択された第1オブジェクトを際立たせることができる。したがって、表示された第2オブジェクトの上位の第1オブジェクトがユーザにとって明確となり、現在表示されている階層を視覚的に認識しやすくすることができる。
【0048】
なお、実行部114は、ユーザによって選択された1次オブジェクトに第2階層が存在しない場合、ユーザによって選択された1次オブジェクトに係る処理を実行してよい。図2の例では、第1階層の「入館」項目T31には、第2階層が存在しない。したがって、画面D2で、ユーザによって「入館」アイコンが選択されたことを入力制御部113が検出すると、実行部114は、「入館」アイコンに関連付けられた処理を実行してよい。
【0049】
このように、下位の階層が存在しないオブジェクトに対しては、選択されたことに応じて処理が実行されるため、ユーザを紛らわせることなく、より利便性を高めることができる。
【0050】
また、上述のように、表示制御部112は、入力制御部113が、表示部130の下部中央に表示された0次オブジェクト(「予約」アイコン10)のユーザによる選択を検出したことに応じて、0次オブジェクトの位置を中心として同心円状に広がる第1領域12であって、複数の1次オブジェクトを含む第1領域12を出現させてよい。なお、0次オブジェクトは、画面D1の「予約」アイコン10、画面D2の「中止」アイコン11に示すように、円形のアイコンであってよい。ここで、上述のように、第1領域12の外周には、第2領域13の円弧を表示させてよい。なお、第1領域12を表示させると同時に、表示制御部112は、表示部130における、第1領域12及び第2領域13の背景、すなわち、第1領域12及び第2領域以外をぼやけさせて表示させてよい。これにより、ユーザが選択すべきオブジェクトを際立たせることができる。
【0051】
このように、ユーザの選択したオブジェクトからメニューが広がるように表示されるため、ユーザに娯楽性を与えるとともに、次に選択すべき項目を明確に示すことができる。
【0052】
また、表示制御部112は、ユーザの選択に応じて1次オブジェクトまたは2次オブジェクトを出現させる際に、それぞれ、第1領域12または第2領域13内で、バウンス効果を伴って1次オブジェクトまたは2次オブジェクトを表示させてよい。上述のように、図3において、「予約」アイコン10が選択されたことに応じて、画面D1から画面D2に遷移する際に、1次オブジェクトである「デスク」アイコン、「会議室」アイコン、「入館」アイコンは、第1領域12が「中止」アイコン11から同心円状に広がることに伴って出現してよい。このとき、表示制御部112は、これらのアイコンを、第1領域12の中でバウンスするように出現させてよい。同様に、画面D2から画面D3に遷移する際に、表示制御部112は、第2領域13が同心円状に広がることに伴って、第2オブジェクトである「カレンダーから」アイコン、「一覧から」アイコン、「今すぐ利用」アイコンを、第2領域13の中でバウンスするように出現させてよい。なお、表示制御部112は、第1オブジェクトとして「会議室」アイコンが選択された画面D3の状態から、ユーザによる第1オブジェクトの選択が「デスク」アイコンに変更され、画面D4の状態に遷移する際にも、「フロアマップ」アイコン、「タイムライン」アイコンを、第2領域13の中でバウンスさせて出現させてよい。
【0053】
このように、ユーザの選択に応じて出現するアイコンがバウンスすることで、ユーザに対し、操作する楽しさを与えることができる。
【0054】
なお、上述のように、表示制御部112によって表示される選択可能な項目は、所定の予約対象の予約に関するものであってよい。例えば、上述した第2オブジェクトの選択に応じて表示部130に表示される画面について、図5,6を用いて説明する。
【0055】
図5(a)の画面D6は、ユーザによって、画面D2の「会議室」アイコン、画面D3の「カレンダーから」アイコンが選択された場合の画面例であってよい。ユーザは、画面D6において、日付を選択し、予約する会議室の予約希望時間帯を選択してよい。ユーザによって選択された時間帯、会議室に応じて、表示部130は、図5(b)の画面D7に遷移してよい。なお、画面D7は、会議室の予約設定画面の一例であって、画面D7において各種設定して「保存」ボタンを選択することにより、予約サービスに係る処理を実行するサーバに、予約に必要な情報が送信されてよい。図5(c)の画面D8は、予約完了後のカレンダー表示の一例であってよい。このように、予約の完了に応じて、会議室が予約されたことを示す情報(図の例では、予約時間帯の色付けと、テキスト表示)が示されてよい。なお、図4(c)の画面D5のように、ユーザによって予約された会議室がある旨を示す通知14が、ユーザ端末100に表示されてもよい。
【0056】
図6(a)の画面D9は、ユーザによって、画面D2の「デスク」アイコン、画面D4の「フロアマップ」アイコンが選択された場合の画面例であってよい。ユーザは、画面D9において、予約したいデスクを選択し、予約希望時間帯をタイムバーによって設定してよい。ユーザによって選択された時間帯、会議室に応じて、表示部130は、図6(b)の画面D10に遷移してよい。なお、画面D10は、指定席の予約設定画面の一例であって、画面D10において各種設定して「保存」ボタンを選択することにより、予約サービスに係る処理を実行するサーバに、予約に必要な情報が送信されてよい。また、図6(c)の画面D11は、ユーザによって、画面D2の「デスク」アイコン、画面D4の「タイムライン」アイコンが選択された場合の画面例であってよい。ユーザは、画面D11において、予約したいデスクにおける予約希望時間帯を選択してよい。表示部130は、ユーザの選択に応じて図6(b)の画面D10に遷移し、予約に必要な情報の入力とサーバへの送信が可能であってよい。
【0057】
<ユーザ端末の制御フローチャート>
上述したユーザ端末100の制御について、図7のフローチャートを用いて説明する。ユーザ端末100の表示制御部112は、選択可能なメニュー項目を示すオブジェクトであって、複数の第1階層の第1オブジェクトを、表示部130の下部中央を中心として円弧状に配列して表示させてよい(ステップS11)。入力制御部113は、ユーザによる、表示部130に表示された第1オブジェクトの選択操作を検出してよい(ステップS12)。そして、表示制御部112は、ユーザによって選択された第1オブジェクトに、第2階層が存在するか否かを判定してよい(ステップS13)。第2階層が存在しないと判定された場合(ステップS13でNO)、実行部114は、ユーザによって選択された第1オブジェクトの示すメニューを実行してよい(ステップS16)。第2階層が存在すると判定された場合(ステップS13でYES)、表示制御部112は、選択された第1オブジェクトの下位の、複数の第2階層の第2オブジェクトを、第1オブジェクトの円弧状の配列の外側に、第1オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させてよい(ステップS14)。その後、入力制御部113によって、ユーザによる第2オブジェクトの選択が検出されると、実行部114は、ユーザによって選択された第2オブジェクトの示す処理を実行してよい(ステップS15)。
【0058】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上記実施の形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【0059】
上述では、メニューの階層構造が第2階層までである態様について説明した。しかしながら、本発明は、メニューが第3階層以上でも適用可能であってよい。また、各階層に含まれるオブジェクトは3つ以上であってもよい。
【0060】
また、上述では、メニューの表示態様について、会議室等を予約する予約アプリを一例に説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、階層構造のメニューをユーザに選択させるアプリケーション、システム構成に適用可能であってよい。
【0061】
なお、アプリケーションを利用するユーザに応じて、表示されるメニューが異なってよい。例えば、ユーザの権限や属性によって利用できる機能が異なる場合、表示制御部112は、利用できない機能のアイコンを表示させなかったり、選択できないことを示すようにグレーアウトして表示させたり、バウンス効果を伴わずに表示させたりしてよい。例えば、管理者権限を有するユーザの場合、図4(b)の画面D4における第2オブジェクトとして、「フロアマップ」、「タイムライン」に加え、予約者の詳細を確認したり、予約可能な座席を制限したりといった操作が可能な、例えば「詳細設定」といったアイコンが表示されてもよい。または、ユーザの属性として、法人Aに属するユーザと、法人Bに属するユーザとでは、選択可能なメニューが異なってよい。これらユーザの権限や属性といったユーザ情報は、記憶部170にあらかじめ記憶され、表示制御部112は、当該ユーザ情報を参照して、表示させるオブジェクトを判定してよい。
【0062】
本開示の各実施形態のプログラムは、情報処理装置に読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、例えば、ソフトウェアプログラムや制御プログラムを含む。サーバの各機能部をソフトウェアにより実現する場合、ユーザ端末は、プロセッサがメモリ上にロードされたプログラムを実行することにより、通信制御部111、表示制御部112、入力制御部113、及び実行部114として機能する。
【0063】
記憶媒体は適切な場合、1つ又は複数の半導体ベースの、又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)等)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、又はこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、又は揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0064】
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバに提供されてもよい。
【0065】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。なお、本開示のプログラムは、例えば、JavaScript(登録商標)、Python等のスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift,Koltin、Java(登録商標)等を用いて実装されてよい。
【0066】
以上説明した本開示の各態様によれば、ユーザがより働きやすい環境を提供することにより、持続可能な開発目標(SDGs)の目標11「住み続けられるまちづくりを」の達成に貢献できる。
【符号の説明】
【0067】
100 ユーザ端末(携帯端末)
110 制御部
111 通信制御部
112 表示処理部
113 入力制御部
114 実行部
120 通信部
130 表示部
140 入力部
170 記憶装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末に、
前記携帯端末の表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御機能と、
前記ユーザによる、前記表示部に表示された前記オブジェクトの選択操作を検出する検出機能と、
前記ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、前記オブジェクトに係る処理を実行する実行機能と、を実現させ、
前記表示制御機能は、第1階層の複数の1次オブジェクトを、前記表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出機能によって検出されたことに応じて、選択された前記1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、前記1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、前記1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させ、前記1次オブジェクトの配列を含む円弧状の第1領域を表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出機能によって検出されたことに応じて、前記2次オブジェクトの配列を含む円弧状の第2領域を、前記第1領域の外周から同心円状に所定の速度で広がるように表示させることで、前記2次オブジェクトの配列を出現させる、携帯端末の制御プログラム。
【請求項2】
前記表示制御機能は、前記第1領域の色彩と前記第2領域の色彩とを異ならせて表示させる、請求項に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記表示制御機能は、前記複数の1次オブジェクトの色彩をそれぞれ異ならせて表示させ、前記2次オブジェクトの配列を表示させる際に、前記ユーザによって選択されていない1次オブジェクトの色彩を、前記ユーザによって選択された1次オブジェクトの色彩とは異なる同一色に変化させて表示させる、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記実行機能は、前記ユーザによって選択された1次オブジェクトに第2階層が存在しない場合、前記ユーザによって選択された1次オブジェクトに係る処理を実行する、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項5】
前記表示制御機能は、前記検出機能が、前記表示部の下部中央に表示された0次オブジェクトの前記ユーザによる選択を検出したことに応じて、前記0次オブジェクトの位置を中心として同心円状に広がる前記第1領域であって、前記複数の1次オブジェクトを含む前記第1領域を出現させる、請求項に記載の制御プログラム。
【請求項6】
前記表示制御機能は、前記ユーザの選択に応じて前記1次オブジェクトまたは前記2次オブジェクトを出現させる際に、それぞれ前記第1領域または前記第2領域内でバウンス効果を伴って前記1次オブジェクトまたは前記2次オブジェクトを表示させる、請求項に記載の制御プログラム。
【請求項7】
前記選択可能な項目は、所定の予約対象の予約に関する、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項8】
前記表示制御機能は、前記1次オブジェクト及び前記2次オブジェクトの表示を、前記ユーザの権限または属性によって異ならせる、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項9】
携帯端末の制御方法であって、
前記携帯端末の表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御ステップと、
前記ユーザによる、前記表示部に表示された前記オブジェクトの選択操作を検出する検出ステップと、
前記ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、前記オブジェクトに係る処理を実行する実行ステップと、を含み、
前記表示制御ステップは、第1階層の複数の1次オブジェクトを、前記表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出ステップによって検出されたことに応じて、選択された前記1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、前記1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、前記1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させ、前記1次オブジェクトの配列を含む円弧状の第1領域を表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出ステップによって検出されたことに応じて、前記2次オブジェクトの配列を含む円弧状の第2領域を、前記第1領域の外周から同心円状に所定の速度で広がるように表示させることで、前記2次オブジェクトの配列を出現させる、携帯端末の制御方法。
【請求項10】
表示部と、
前記表示部に、ユーザが選択可能な項目を示すオブジェクトを表示させる表示制御部と、
前記ユーザによる、前記表示部に表示された前記オブジェクトの選択操作を検出する検出部と、
前記ユーザによって選択されたオブジェクトに応じて、前記オブジェクトに係る処理を実行する実行部と、を備え、
前記表示制御部は、第1階層の複数の1次オブジェクトを、前記表示部の下部中央を中心として円弧状に配列して表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出部によって検出されたことに応じて、選択された前記1次オブジェクトの下位の、第2階層の複数の2次オブジェクトを、前記1次オブジェクトの円弧状の配列の外側に、前記1次オブジェクトによる円弧と同心円で円弧状に配列させて出現させ、前記1次オブジェクトの配列を含む円弧状の第1領域を表示し、前記ユーザによる前記1次オブジェクトの選択が前記検出部によって検出されたことに応じて、前記2次オブジェクトの配列を含む円弧状の第2領域を、前記第1領域の外周から同心円状に所定の速度で広がるように表示させることで、前記2次オブジェクトの配列を出現させる、携帯端末。