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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100026
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】保護プレート
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/14 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
D06F39/14 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003723
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】302044708
【氏名又は名称】関東器材工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】大山 貴巨
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 一也
(72)【発明者】
【氏名】五嶌 直永
(72)【発明者】
【氏名】西田 江梨花
【テーマコード(参考)】
3B165
【Fターム(参考)】
3B165AA01
3B165AE01
3B165AE02
3B165BA03
3B165BA72
3B165BA83
3B165BA88
3B165CA21
3B165CA22
3B165CA30
(57)【要約】
【課題】構造を簡素化して製造コストを低廉化し、使い勝手の良好な保護プレートを提供する。
【解決手段】重量物2を嵩上げして載置する少なくとも3つの載置部材10間における設置面1と重量物2底面の下側の隙間Gを塞ぐ長尺平板状のプレート本体20と、少なくとも3つのうちの2つの載置部材10に跨るようにプレート本体20を着脱自在に取り付ける取付部材としての面ファスナー30の一方及び他方と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量物を嵩上げして載置する少なくとも3つの載置部材間における前記重量物底面の下側の隙間を塞ぐ長尺平板状のプレート本体と、
前記少なくとも3つのうちの2つの載置部材に跨るように前記プレート本体を着脱自在に取り付ける取付部材と、
を備えていることを特徴とする保護プレート。
【請求項2】
前記取付部材は、前記プレート本体の両端部にそれぞれ取付可能な面ファスナーの一方と、前記少なくとも2つの載置部材のそれぞれに取付可能な前記面ファスナーの他方とを有していることを特徴とする請求項1に記載の保護プレート。
【請求項3】
前記取付部材は、前記少なくとも3つの載置部材側又は前記プレート本体の両端部側に設けられた係止フックであって、該係止フックにより前記プレート本体が前記少なくとも3つのうちの2つの載置部材に着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1に記載の保護プレート。
【請求項4】
前記係止フックには、前記プレート本体が上方から差し込んで係止されることを特徴とする請求項3に記載の保護プレート。
【請求項5】
前記取付部材は、係止部材であって、該係止部材は、前記プレート本体の両端部に挟持可能な挟持部と、該挟持部と一体に鉤状に形成されたフック部とを有し、該フック部により前記プレート本体が前記少なくとも3つのうちの2つの載置部材に着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1に記載の保護プレート。
【請求項6】
前記プレート本体は、長さ調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の保護プレート。
【請求項7】
前記重量物は、洗濯機又は冷蔵庫であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の保護プレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば重量物を嵩上げして載置する少なくとも3つの載置部材間における重量物底面の下側の隙間を塞ぐための保護プレートに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、重量物である洗濯機を設置する際は、排水トラップに洗濯機の排水ホースを挿し込んで接続することで、洗濯機から排水トラップに排水するようにしている。洗濯機の設置状態において、排水トラップが洗濯機の直下に位置する場合(真下排水)は、洗濯機の底面と設置面との上下間に排水ホースの配設スペースを確保することができない。そのため、従来から設置面に載置部材としての嵩上げ台に洗濯機を載置して洗濯機を嵩上げすることで、排水ホースの配設スペースを確保するようにしている。
【0003】
上記設置面に嵩上げ台を設置した場合、あるいは防水パンの四隅に載置部が設けられている場合は、洗濯機と設置面との隙間、あるいは洗濯機と防水パンの底面との隙間に、幼児が手足を入れるのを防止するため、あるいは犬や猫等のペットが入るのを防止するため、保護カバー等の閉止部材で上記隙間を塞いでいる。この場合、上記閉止部材を取り外して洗濯機と設置面との隙間、あるいは洗濯機と防水パンの底面との隙間を掃除することができるようにしている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-44390号公報
【特許文献2】特開2015-172281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の閉止部材は、構造が複雑であることから必然的に製造コストが高騰する。また、従来の閉止部材は、防水パンに適用する場合、閉止部材が取り付けられた専用の防水パンと交換せざるを得ないことから、汎用性が低いという課題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑み、構造を簡素化して製造コストを低廉化し、汎用性を高めた保護プレートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、重量物を嵩上げして載置する少なくとも3つの載置部材間における前記重量物底面の下側の隙間を塞ぐ長尺平板状のプレート本体と、前記少なくとも3つのうちの2つの載置部材に跨るように前記プレート本体を着脱自在に取り付ける取付部材と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記取付部材は、前記プレート本体の両端部にそれぞれ取付可能な面ファスナーの一方と、前記少なくとも2つの載置部材のそれぞれに取付可能な前記面ファスナーの他方とを有していることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記取付部材は、前記少なくとも3つの載置部材側又は前記プレート本体の両端部側に設けられた係止フックであって、該係止フックにより前記プレート本体が前記少なくとも3つのうちの2つの載置部材に着脱自在に装着されることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記係止フックには、前記プレート本体が上方から差し込んで係止されることを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記取付部材は、係止部材であって、該係止部材は、前記プレート本体の両端部に挟持可能な挟持部と、該挟持部と一体に鉤状に形成されたフック部とを有し、該フック部により前記プレート本体が前記少なくとも3つのうちの2つの載置部材に着脱自在に装着されることを特徴とする
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記プレート本体は、長さ調整可能に構成されていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の構成に加え、前記重量物は、洗濯機又は冷蔵庫であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、重量物底面の下側の隙間を塞ぐ長尺平板状のプレート本体と、少なくとも3つのうちの2つの載置部材に跨るようにプレート本体を着脱自在に取り付ける取付部材と、を備えているので、構造を簡素化して製造コストを低廉化し、汎用性を高めたプレート本体を提供することが可能となる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明によれば、取付部材は、プレート本体の両端部にそれぞれ取付可能な面ファスナーの一方と、少なくとも2つの載置部材のそれぞれに取付可能な面ファスナーの他方とを有しているので、面ファスナーを接合、引き離すことで、少なくとも2つの載置部材に対してプレート本体を容易に着脱することができる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明によれば、取付部材は、少なくとも3つの載置部材側又はプレート本体の両端部側に設けられた係止フックであって、この係止フックによりプレート本体が少なくとも3つのうちの2つの載置部材に着脱自在に装着されることで、少なくとも2つの載置部材に対してプレート本体を容易に着脱することができる。
【0016】
また、請求項4に記載の発明によれば、係止フックにプレート本体が上方から差し込んで係止されることにより、係止フックにプレート本体を容易に着脱することができる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明によれば、取付部材が係止部材であって、この係止部材は、プレート本体の両端部に挟持可能な挟持部と、この挟持部と一体に鉤状に形成されたフック部とを有し、このフック部によりプレート本体が少なくとも3つのうちの2つの載置部材に着脱自在に装着されることで、少なくとも2つの載置部材に対してプレート本体を容易に着脱することができる。
【0018】
また、請求項6に記載の発明によれば、プレート本体が長さ調整可能に構成されているので、少なくとも2つの載置部材間の長さに応じてプレート本体の長さを調整することが可能となり、プレート本体の汎用性を一段と高めることができる。
【0019】
また、請求項7に記載の発明によれば、重量物が洗濯機又は冷蔵庫であるため、プレート本体を少なくとも2つの載置部材から取り外して、洗濯機又は冷蔵庫の底面の下側の隙間を容易に清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施の形態1に係る保護プレートを洗濯機の載置部材に取り付けた状態を示す斜視図である。
図2図1の保護プレートの載置部材への取付状態を示す分解斜視図である。
図3図2の載置部材を示す拡大斜視図である。
図4図3の載置部材を底面側から見た拡大斜視図である。
図5】本発明の実施の形態2に係る保護プレートの載置部材への取付状態を示す斜視図である。
図6図5の載置部材を示す拡大斜視図である。
図7】本発明の実施の形態3に係る保護プレートの載置部材への取付状態を示す斜視図である。
図8図7の載置部材を示す拡大斜視図である。
図9】本発明の実施の形態4に係る保護プレート、係止フック及び載置部材を示す分解斜視図である。
図10】本発明の実施の形態4に係る保護プレートの載置部材への取付状態を示す斜視図である。
図11】本発明の実施の形態5に係る保護プレートを洗濯機の載置部材に取り付けた状態を示す斜視図である。
図12】(a),(b),(c)は、図11の保護プレートを示す斜視図,正面図,平面図である。
図13】本発明の実施の形態1に係る保護プレートを洗濯機の防水パンの載置部間に設置した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図3には、本発明の実施の形態1を示す。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態1に係る保護プレートを洗濯機の載置部材に取り付けた状態を示す斜視図である。図2は、図1の保護プレートの載置部材への取付状態を示す分解斜視図である。図3は、図2の載置部材を示す拡大斜視図である。図4は、図3の載置部材を底面側から見た拡大斜視図である。なお、図4では、後述する滑り止めシート15の図示を省略している。
【0023】
図1及び図2に示すように、設置面である床面1には、載置部材としての嵩上げ台10が重量物である洗濯機2の四隅に設けられた支持部2aと同様の間隔で4つ配置されている。これらの嵩上げ台10の載置面11には、それぞれ洗濯機2の支持部2aが載置され、床面1に対して洗濯機2を所定の高さに嵩上げしている。嵩上げ台10の内部には、図4に示すように格子状に形成された支柱部12が設けられ、この支柱部12によって載置面11に加わる洗濯機2の荷重を支持している。各嵩上げ台10の載置面11の外周には、載置面11よりも上方に突出する開口縁14が形成されている。各嵩上げ台10の下面には、図3に示すように滑り止めシート15が設けられている。
【0024】
嵩上げ台10により床面1に対して洗濯機2を嵩上げした場合には、床面1と洗濯機2の底面との間に隙間Gが形成される。この隙間Gは、例えば幼児が手足を入れるのを防止するため、あるいは犬や猫等のペットが入るのを防止するため、プレート本体20によって塞がれる。
【0025】
プレート本体20は、発泡ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂、ACS樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル(PVC)等から成形された幅広の合成樹脂板から隙間Gを塞ぐことが可能な幅に切断される。プレート本体20は、例えば長さ630mm、幅50mmの長尺平板状に形成され、四隅がR面取りされている。
【0026】
プレート本体20の両端部の一面側には、それぞれ取付部材としての面ファスナー30の一方が図示しない両面テープ等の接着手段によって設けられている。また、2つの嵩上げ台10の側面13には、それぞれ取付部材としての面ファスナー30の他方が同様に図示しない両面テープ等の接着手段によって設けられている。
【0027】
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
【0028】
嵩上げ台10の載置面11に洗濯機2の支持部2aを載置して床面1に対して洗濯機2を嵩上げした場合、床面1と洗濯機2の底面との間に隙間Gが形成される。本実施の形態では、2つの嵩上げ台10の側面13に接着手段によって設けられた面ファスナー30の他方に、プレート本体20の両端部の一面側に接着手段によって設けられた面ファスナー30の一方を接合することにより、2つの嵩上げ台10の側面13に跨るようにプレート本体20が着脱自在に構成される。
【0029】
そして、プレート本体20を2つの嵩上げ台10の側面13に取り付けた場合には、上記のようにプレート本体20が床面1と洗濯機2の底面との間に形成された隙間Gを塞ぐことができる。この隙間Gを塞ぐことで、例えば幼児が手足を入れるのを防止するとともに、犬や猫等のペットが入るのを防止することが可能となる。
【0030】
また、プレート本体20を2つの嵩上げ台10の側面13から取り外した場合には、床面1と洗濯機2の底面との間に形成された隙間Gを通して洗濯機2の底面やその下側の床面1を清掃することが可能となる。
【0031】
このように本実施の形態によれば、床面1と洗濯機2の底面との間の隙間Gを塞ぐ長尺平板状のプレート本体20と、少なくとも3つのうちの2つの嵩上げ台10に跨るようにプレート本体20を着脱自在に取り付ける面ファスナー30の一方及び他方と、を備えているので、構造を簡素化して製造コストを低廉化し、使い勝手の良好なプレート本体20を提供することが可能となる。
【0032】
なお、本実施の形態では、プレート本体20を長尺平板状に形成した例について説明したが、これに限らずプレート本体20の長さ方向に沿って補強用のリブを一体に形成すれば、プレート本体20全体の強度を高めることができる。
【0033】
また、本実施の形態では、1つの嵩上げ台10に2つの側面13に面ファスナー30の他方を設けた例について説明したが、これに限らず4つの側面13に面ファスナー30の他方を設けるようにしてもよい。
[発明の実施の形態2]
図5及び図6には、本発明の実施の形態2を示す。
【0034】
図5は、本発明の実施の形態2に係る保護プレートの載置部材への取付状態を示す斜視図である。図6は、図5の載置部材を示す拡大斜視図である。なお、実施の形態2では、前記実施の形態1と同一の部分には、同一の符号を付して前記実施の形態1と異なる構成及び作用について説明する。以下の各実施の形態及び適用例も同様である。
【0035】
図5及び図6に示すように、2つの嵩上げ台10の側面13には、それぞれ取付部材としての係止フック32が嵩上げ台10と一体に形成されている。係止フック32は、それぞれ嵩上げ台10の隣り合う2つの側面13に設けられ、上方から下方にかけて嵩上げ台10の側面13と所定の間隙を有して開口される一方、下端部が水平に形成されて嵩上げ台10の下端部側面13と一体化されている。すなわち、係止フック32は、側面視でL字状に形成されている。
【0036】
なお、係止フック32と嵩上げ台10の側面13と所定の間隙は、プレート本体20が差し込み可能な寸法に設定されている。すなわち、係止フック32と嵩上げ台10の側面13と間隙は、プレート本体20の厚さよりも若干大きく設定されている。
【0037】
本実施の形態のプレート本体20は、前記実施の形態1のように面ファスナーが設けられていないものの、前記実施の形態1と同様に長尺平板状に形成され、四隅がR面取りされている。
【0038】
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
【0039】
嵩上げ台10の載置面11に洗濯機2の支持部2aを載置して床面1に対して洗濯機2を嵩上げした場合、床面1と洗濯機2の底面との間に隙間Gが形成される。本実施の形態では、2つの嵩上げ台10の側面13にそれぞれ一体に形成された係止フック32に、プレート本体20の両端部を上方から差し込んで係止することにより、2つの嵩上げ台10の側面13に跨るようにプレート本体20が着脱自在に構成される。
【0040】
そして、プレート本体20を2つの嵩上げ台10の側面13に取り付けた場合には、プレート本体20が床面1と洗濯機2の底面との間に形成された隙間Gを塞ぐことができる。
【0041】
このように本実施の形態によれば、係止フック32が少なくとも3つの嵩上げ台10の側面13に一体に形成されているので、プレート本体20を上方から差し込んで係止することにより、係止フック32にプレート本体20を容易に着脱することができる。
【0042】
なお、本実施の形態では、係止フック32を少なくとも3つの嵩上げ台10の側面13にそれぞれ一体に形成した例について説明したが、これに限らず例えばプレート本体20の両端部に鉤状の係止フックを一体に形成し、これらの係止フックを2つの嵩上げ台10の上面側の開口縁14に係止させるように構成し、これらの係止フックによりプレート本体20を2つの嵩上げ台10の側面13に着脱自在に装着するようにしてもよい。
【0043】
この場合、上記係止フックは、下方から上方にかけてプレート本体20の一面側と間隙を有して開口される一方、上端部が逆U字状に形成されてプレート本体20の一面側と一体化されている。
【0044】
また、本実施の形態では、嵩上げ台10の2つの側面13に係止フック32を設けた例について説明したが、これに限らず4つの側面13に係止フック32を一体に形成するようにしてもよい。
[発明の実施の形態3]
図7及び図8には、本発明の実施の形態3を示す。
【0045】
図7は、本発明の実施の形態3に係る保護プレートの載置部材への取付状態を示す斜視図である。図8は、図7の載置部材を示す拡大斜視図である。
【0046】
図7及び図8に示すように、2つの嵩上げ台10の側面13には、それぞれ取付部材としての係止フック33が図示しない両面テープ等の接着手段によって設けられている。係止フック33は、実施の形態2と同様にそれぞれ嵩上げ台10の隣り合う2つの側面13に設けられている。係止フック33は、下端部が係止板34に一体に設けられ、下方から係止板34と間隙を有して上方に延びている。
【0047】
なお、係止フック33と係止板34と間隙は、プレート本体20が上方から差し込み可能な寸法に設定されている。
【0048】
本実施の形態のプレート本体20は、実施の形態2と同様に長尺平板状に形成され、四隅がR面取りされ、面ファスナーが設けられていない。
【0049】
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
【0050】
嵩上げ台10の載置面11に洗濯機2の支持部2aを載置して床面1に対して洗濯機2を嵩上げした場合、床面1と洗濯機2の底面との間に隙間Gが形成される。本実施の形態では、2つの嵩上げ台10の側面13にそれぞれ設けられた係止フック33に、プレート本体20を上方から差し込んで係止されることにより、2つの嵩上げ台10の側面13に跨るようにプレート本体20が着脱自在に構成される。
【0051】
そして、プレート本体20を2つの嵩上げ台10の側面13に取り付けた場合には、プレート本体20が床面1と洗濯機2の底面との間に形成された隙間Gを塞ぐことができる。
【0052】
このように本実施の形態によれば、係止フック33が少なくとも3つの嵩上げ台10の側面13に設けられているので、プレート本体20を上方から差し込んで係止することにより、係止フック33にプレート本体20を容易に着脱することができる。
【0053】
なお、本実施の形態では、嵩上げ台10の2つの側面13に係止フック33を設けた例について説明したが、これに限らず4つの側面13に係止フック33を設けるようにしてもよい。
[発明の実施の形態4]
図9及び図10には、本発明の実施の形態4を示す。
【0054】
図9は、本発明の実施の形態4に係る保護プレート、係止フック及び載置部材を示す分解斜視図である。図10は、本発明の実施の形態4に係る保護プレートの載置部材への取付状態を示す斜視図である。
【0055】
図9及び図10に示すように、プレート本体20の両端部近傍には、それぞれ取付部材としての係止部材35が取り付けられる。なお、図9及び図10は、プレート本体20の右側の端部に係止部材35を取り付けた図面を示し、左側の端部に係止部材35を取り付けた図面を省略している。
【0056】
係止部材35は、プレート本体20の両端部近傍をそれぞれ両側から挟んで挟持可能に二股状に形成された挟持部36と、この挟持部35の一側に鉤状に一体に形成されたフック部37と、を有している。
【0057】
上記係止部材35を使用する際は、プレート本体20の両端部近傍にそれぞれ挟持部36を圧入して両側からプレート本体20の両端部近傍を挟んで挟持した後、これらプレート本体20の両端部近傍にそれぞれ設けた係止部材35のフック部37を2つの嵩上げ台10の開口縁14に引っ掛けるように係止することで、2つの嵩上げ台10の側面13に対してプレート本体20が着脱自在に構成される。
【0058】
このように本実施の形態によれば、上記構成の係止部材35を用いることによりプレート本体20を嵩上げ台10の開口縁14に容易に取り付けることができる一方、プレート本体20を嵩上げ台10の開口縁14から容易に取り外すことが可能となる。
【0059】
したがって、本実施の形態によれば、係止部材35を介してプレート本体20を2つの嵩上げ台10の開口縁14に対して容易に着脱が可能となる。
[発明の実施の形態5]
図11及び図12には、本発明の実施の形態5を示す。
【0060】
図11は、本発明の実施の形態5に係る保護プレートを洗濯機の載置部材に取り付けた状態を示す斜視図である。図12(a),(b),(c)は、図11の保護プレートを示す斜視図,正面図,平面図である。
【0061】
プレート本体20は、例えば前記実施の形態1と同様に両端部の一面側に、それぞれ取付部材としての面ファスナー30の一方が図示しない両面テープ等の接着手段によって設けられている。また、2つの嵩上げ台10の側面13には、それぞれ取付部材としての面ファスナー30の他方が同様に図示しない両面テープ等の接着手段によって設けられている。
【0062】
図11及び図12に示すように、本実施の形態のプレート本体20は、幅方向両端に長さ方向全長に亘ってあり溝状に一体に形成されたガイド部22が設けられた本体部21と、この本体部21のガイド部22に沿ってスライド可能に設けられ、スライド方向の後端部に一体に形成されたストッパ部24を有するスライド部23と、を備えている。
【0063】
したがって、本実施の形態のプレート本体20は、本体部21のガイド部22に沿ってスライド部23がスライドすることにより、全体の長さが調整可能に構成されている。
【0064】
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
【0065】
嵩上げ台10の載置面11に洗濯機2の支持部2aを載置して床面1に対して洗濯機2を嵩上げした場合、床面1と洗濯機2の底面との間に隙間Gが形成される。本実施の形態では、床面1に設置した2つの嵩上げ台10間の長さに応じて本体部21のガイド部22に沿ってスライド部23をスライドさせることにより、プレート本体20全体の長さを調整しておく。
【0066】
そして、2つの嵩上げ台10の側面13に接着手段によって設けられた面ファスナー30の他方に、プレート本体20の両端部の一面側に接着手段によって設けられた面ファスナー30の一方を接合する。このように面ファスナー30の他方に面ファスナー30の一方を接合したことにより、2つの嵩上げ台10の側面13に跨るようにプレート本体20が着脱自在に構成される。
【0067】
このように本実施の形態によれば、プレート本体20が長さ調整可能に構成されているので、床面1に設置した2つの嵩上げ台10の間隔に応じてプレート本体20の長さを調整することが可能となり、プレート本体20の汎用性を高めることができる。
【0068】
なお、本実施の形態では、取付部材として面ファスナー30を適用した例について説明したが、これに限らず取付部材として実施の形態2、3の係止フック32,33を適用するようにしてもよい。
[発明の実施の形態の防水パンへの適用例]
図13は、本発明の実施の形態1に係る保護プレートを洗濯機の防水パンの載置部間に設置した状態を示す斜視図である。
【0069】
図13に示すように、本適用例は、実施の形態1に係る保護プレート20を洗濯機2の防水パン3に取り付けている。防水パン3には、その四隅に載置部3aが一体に形成されている。これらの載置部3aは、防水パン3の底面部3bに対して所定の高さになるように設けられている。これらの載置部3aには、それぞれ洗濯機2の支持部2aが載置され、防水パン3の底面部3bに対して洗濯機2を所定の高さに嵩上げしている。
【0070】
載置部3aを防水パン3の底面部3bに対して洗濯機2を所定の高さに嵩上げした場合には、底面部3bと洗濯機2の底面との間に隙間Gが形成される。この隙間Gは、上述したように幼児が手足を入れるのを防止するため、あるいは犬や猫等のペットが入るのを防止するため、プレート本体20によって塞がれる。
【0071】
ここで、プレート本体20は、例えば前記実施の形態1と同様に両端部の一面側に、それぞれ取付部材としての面ファスナー30の一方が図示しない両面テープ等の接着手段によって設けられている。また、2つの載置部3aの側面には、それぞれ取付部材としての面ファスナー30の他方が同様に図示しない両面テープ等の接着手段によって設けられている。面ファスナー30の他方に面ファスナー30の一方を接合することで、2つの載置部3aの側面に対してプレート本体20を着脱自在に構成される。
【0072】
このように本適用例によれば、四隅に載置部3aが底面部3bに対して所定の高さになるように設けられた防水パン3において、底面部3bと洗濯機2の底面との間に形成された隙間Gをプレート本体20で塞ぐことができる。そのため、四隅に載置部3aが底面部3bに対して所定の高さになるように設けられた防水パン3にも適用可能になる。
[発明のその他の実施の形態]
なお、上述した実施の形態1~5では、重量物として洗濯機2を用いた例について説明したが、これに限らず冷蔵庫や乾燥機等の電気製品は勿論のこと、家具等の重量物にも用いることができる。
【0073】
また、上述した実施の形態1~5では、重量物として洗濯機2の支持部2aが4つ設けられていることから、嵩上げ台10を4つ設置してこれらの嵩上げ台10の載置部3aに洗濯機2を載置した例について説明したが、この数に限定することなく、例えば支持部が設けられていない重量物を載置する場合には、嵩上げ台10を少なくとも3つ設置すればよい。
【符号の説明】
【0074】
1……床面(設置面)
2……洗濯機(重量物)
2a……支持部
3……防水パン
3a……載置部
3b……底面部
10……嵩上げ台(載置部材)
11……載置面
12……支柱部
13……側面
14……開口縁
15……滑り止めシート
20……プレート本体
21……本体部
22……ガイド部
23……スライド部
24……ストッパ部
30……面ファスナー(取付部材)
32……係止フック(取付部材)
33……係止フック(取付部材)
34……係止板
35……係止部材(取付部材)
36……挟持部
37……フック部
G……隙間
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