(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100038
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】投下式ソナー
(51)【国際特許分類】
G01S 3/801 20060101AFI20240719BHJP
B63B 22/00 20060101ALI20240719BHJP
B63C 11/48 20060101ALI20240719BHJP
H01Q 1/34 20060101ALI20240719BHJP
H01Q 1/14 20060101ALI20240719BHJP
G01S 7/521 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
G01S3/801
B63B22/00 C
B63C11/48 C
H01Q1/34
H01Q1/14
G01S7/521 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003736
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】599161890
【氏名又は名称】NECネットワーク・センサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】沼澤 徹
(72)【発明者】
【氏名】島津 定生
【テーマコード(参考)】
5J046
5J047
5J083
【Fターム(参考)】
5J046AA02
5J046AB06
5J046KA04
5J046NA02
5J047AA02
5J047AB06
5J083AA01
5J083AA05
5J083AB12
5J083AB14
5J083AC40
5J083AD04
5J083AD17
5J083AE03
5J083AF20
5J083AG01
5J083BC10
(57)【要約】
【課題】波が高い海象状態であっても、船舶との間で直接、無線通信を行うことを可能とした投下式ソナーの提供。
【解決手段】投下式ソナーは、水中音波を受波する受波部を備えた水中部と、アンテナを一側に備え、他側に前記水中部を吊り下げる吊下ケーブルが接続された水上部と、を備え、前記アンテナは、展張時、前記水上部の前記一側から所定の高さに位置する無指向性アンテナを有し、前記無指向性アンテナと前記水上部を接続するアンテナ電線を収容する水密のチューブを備え、前記水上部の前記一側に突設された第1の中空コイルバネと、前記水上部の前記他側に突設された第2の中空コイルバネと、をさらに備え、前記第1の中空コイルバネの中空部に、前記アンテナの基部が収容され、前記第2の中空コイルバネの中空部に、前記吊下ケーブルの基部が収容され、前記チューブ内には、前記アンテナ電線が中空部に挿通された第3の中空コイルバネが収容されている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中音波を受波する受波部を備えた水中部と、
アンテナを一側に備え、他側に前記水中部を吊り下げる吊下ケーブルが接続された水上部と、
を備え、
前記アンテナは、展張時、前記水上部の前記一側から所定の高さに位置する無指向性アンテナを有し、
前記無指向性アンテナと前記水上部を接続するアンテナ電線を収容する水密のチューブを備え、
前記水上部の前記一側に突設された第1の中空コイルバネと、
前記水上部の前記他側に突設された第2の中空コイルバネと、
をさらに備え、
前記第1の中空コイルバネの中空部に、前記アンテナの基部が収容され、
前記第2の中空コイルバネの中空部に、前記吊下ケーブルの基部が収容され、
前記チューブ内には、前記アンテナ電線が中空部に挿通された第3の中空コイルバネが収容されている、投下式ソナー。
【請求項2】
前記無指向性アンテナは、前記アンテナの展張時、10m前後の高さである、請求項1記載の投下式ソナー。
【請求項3】
前記第3の中空コイルバネは、バネ軸方向に圧縮した状態で前記チューブ内に収容されている、請求項1記載の投下式ソナー。
【請求項4】
前記第3の中空コイルバネは、前記水上部の前記一側から前記無指向性アンテナの下端まで、バネ軸方向に圧縮されて複数段縦積みされた複数の中空コイルバネを備え、
上下相隣る前記中空コイルバネの間には、前記アンテナ電線を挿通する開口を有するワッシャーが配設されている、請求項1記載の投下式ソナー。
【請求項5】
前記アンテナは、前記投下式ソナーの投下前は、折り畳まれた状態でアンテナ収納部に収納される、請求項4記載の投下式ソナー。
【請求項6】
前記チューブの長さは、前記アンテナの展張時の前記無指向性アンテナの下端の高さに対応した長さである、請求項1記載の投下式ソナー。
【請求項7】
航空機から投下される投下式ソナーのパラシュート収納部のかわりに、前記アンテナ収納部を備えている、請求項5記載の投下式ソナー。
【請求項8】
前記アンテナ収納部の径は前記水中部の径に対応し、高さは前記パラシュート収納部の高さに対応している、請求項7記載の投下式ソナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は投下式ソナーに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、関連技術を説明する図である。
図1には、航空機により投下式ソナーを海面に投下して水中航走体の航走音を検出する様子が模式的に示されている。なお、
図1は、水中航走体を除くと、例えば特許文献1の
図2等に対応している。
【0003】
図1を参照すると、投下式ソナー1は、航空機5から海面3に投下される。投下式ソナー1は、海面3へ着水後に、水上部12と水中部11に分離する。水上部12は海面3上にあり、水中部11は海中にある。
【0004】
海中の水中部11は、受波した水中音波6の電気信号を、吊下ケーブル14を介して水上部12に伝送する。水中音波6の電気信号を受け取った水上部12では、アンテナ13から無線電波(送受信電波7A)として送信する。航空機5は、水上部12からの無線電波(送受信電波7A)を受信すると、これを中継電波7Bで船舶2に向けて送信する。船舶2のアンテナ21は、航空機5からの中継電波7Bを受信する。これにより、水中部11は、受波した水中音波6の情報が船舶2の監視装置(不図示)に伝送される。
【0005】
船舶2のアンテナ21は、一般に、船舶2のマストの高い位置に装備され、投下式ソナー1及び航空機5が送信した無線電波を受信し、投下式ソナー1及び航空機5に向けて無線電波を送信する。
【0006】
水中航走体4は、海面下に水没した状態で航行するので、目視、レーダー、熱放射等による検出が非常に難しい。唯一有効なのは、音波による検出である。投下式ソナーの水中部11は、
・水中航走体4が放射する水中音波6を電歪振動子(不図示)により電気信号に変換し、該電気信号を吊下ケーブル14により水上部12へ伝送するパッシブ方式と、
・水中航走体4に向けて電歪振動子により電気信号を音波に変換して送信し、水中航走体4にて反響した水中音波6を電歪振動子により電気信号に変換して、電気信号を吊下ケーブル14により水上部12へ伝送するアクティブ方式と、
がある。
【0007】
パッシブ方式とアクティブ方式のいずれの場合も、投下式ソナーの水上部12は、前述したように、水中部11から吊下ケーブル14を介して伝送された水中音波6の電気信号をアンテナ13により無線電波(送受信電波7A)として航空機5に送信し、航空機5は中継電波7Bを送信し船舶2のアンテナ21で受信する。
【0008】
吊下ケーブル14は、投下式ソナーの水上部12と水中部11を接続する電線(信号ケーブル)であり、海水の比重よりも重いため沈もうとする水中部11を水上部12から鉛直方向に吊下する役割を有する。
【0009】
水中音波6は、水中航走体が発生させるエンジン音、モーター回転音、原子炉冷却水ポンプの作動音、スクリュープロペラ回転音等のパッシブ方式ソナー向きの音波と、水中部11から捜索用の音波を送信し、水中航走体にて反響したアクティブソナー向きの音波がある。なお、
図1では、水中音波6は、水中部11がパッシブ方式の場合における音波の一例が示されている。
【0010】
航空機5は、水中航走体4を捜索するため、航空用の投下式ソナー1を海面3に投下し、海面3の上空で待機して、投下式ソナー1の水上部12との間で無線通信を行うとともに、投下式ソナー1の水上部12との間の無線通信を海面上の船舶2に中継する。
【0011】
送受信電波7Aは、投下式ソナー1のアンテナ13で送受信される電波通信の無線電波である。投下式ソナー1がアンテナ13から送信する信号は、水中音波6の電気信号である。投下式ソナー1がアンテナ13で受信する信号は、アクティブ方式ソナーの水中部11の電歪振動子から送信される信号(送信波形データ)である。
【0012】
中継電波7Bは、投下式ソナー1のアンテナ13により送受信される無線通信の無線電波を航空機5が船舶へ中継する際に使用する無線電波である。
【0013】
ところで、投下式ソナー1は、代表的には、以下のいくつかの理由により、船舶2に搭載した航空機5を飛行させなければ使用することができないものとみなされている。
【0014】
投下式ソナー1の水上部12は、
図4に示すように、波浪により上下運動する。水上部12のアンテナ13が無指向性のアンテナ(ロッドアンテナ)であっても、上空に待機している航空機5は無線電波を受信することができるが、海面3上の船舶2では、海面3の波が無線電波を遮断する。このため、無線電波の見通し外となり、無線電波による通信を行うことができない場合がある。
【0015】
地球は丸いため、仮に海面3の波浪が無い状態であっても、船舶2と投下式ソナー1の距離が遠くなると、無線電波の見通し外となり、船舶2と投下式ソナー1間で無線電波による長距離の通信を行うことはできない。
【0016】
航空機5は自由自在に飛行することが可能であるため、投下式ソナー1を水中航走体4が存在する可能性が高い海域の海上まで飛行し、投下式ソナー1を海面3上に投下することが可能である。
【0017】
一方、海面3上を航行する船舶2の場合は、投下式ソナー1の投下位置は、船舶2の現在位置付近に限られる。しかし、航空機5により投下される投下式ソナー1を使用する場合は、次の問題が生じる。
【0018】
航空機5が、船舶2から離着陸可能な回転翼航空機の場合、その滞空時間は、一般に3~4時間である。このため、航空機5を常時飛行させるには、多数の回転翼航空機が必要となる。
【0019】
一方、船舶2から離着陸可能な航空機5は、特殊な例外を除けば回転翼航空機に限られる。このため、回転翼航空機の1回の飛行後に、エンジン、トランスミッション等の整備に長時間を要し、耐用時間に制限がある部品の交換等の運用コストが高い。
【0020】
ヘリコプタ等の中継機を使用することなく、遠距離の船舶へデータを直接送信できる長距離データ通信用のソノブイとして、例えば特許文献1には、水面に浮かぶフロートと、同フロートの上部に設けたアンテナと、同アンテナと接続し前記フロートの下部水中に設けられた電子装置とからなるソノブイにおいて、前記アンテナは、ワイヤ状であって、その先端には風船を取付けて同アンテナを空中に伸張させる。ソノブイのアンテナは、ワイヤ状の電線の先端に風船が設けられているので、ワイヤ状のアンテナは上空に舞い上り、上方に伸張しアンテナ実効長を高くすることができる。そのために、共振周波数も低い周波数を使用することができる。従って電波伝播における地表波の回折効果が増大し電波が遠方まで届くことになり、アンテナが長いので見通し距離も長くなり、これらの相乗効果により、アンテナから船舶等までの距離が遠方であっても、ヘリコプタ等の中継機を使用することなしに遠距離まで電波を直接送信し受信側の船舶で受信可能とした構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0021】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明の目的は、波が高い海象状態であっても、船舶との間で直接、無線通信を行うことを可能とした投下式ソナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明の一つの側面によれば、投下式ソナーは、水中音波を受波する受波部を備えた水中部と、アンテナを一側に備え、他側に前記水中部を吊り下げる吊下ケーブルが接続された水上部と、を備えている。前記アンテナは、展張時、前記水上部の前記一側から所定の高さに位置する無指向性アンテナを有し、前記無指向性アンテナと前記水上部を接続するアンテナ電線を収容する水密のチューブを備えている。さらに、前記水上部の前記一側に突設された第1の中空コイルバネと、前記水上部の前記他側に突設された第2の中空コイルバネと、を備え、前記第1の中空コイルバネの中空部に、前記アンテナの基部が収容され、前記第2の中空コイルバネの中空部に、前記吊下ケーブルの基部が収容され、前記チューブ内には、前記アンテナ電線が中空部に挿通された第3の中空コイルバネが収容されている。
【発明の効果】
【0024】
本発明の投下式ソナーによれば、波が高い海象状態であっても、船舶との間で直接、無線通信を行うことを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図8】(A)、(B)は実施形態と関連技術の投下式ソナーを使用する前の収納状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施形態について説明する。
図2は、本発明の一実施形態を説明する図である。
図2には、船舶から投下式ソナーを海面に投下して、水中航走体の航走音を検出する様子が模式的に示されている。本実施形態によれば、通常、航空機から海上に投下される投下式ソナー1について、船舶2でも使用できるようにするため、
図2に示すように、水上部12に、アンテナ展張装置を付加し、投下式ソナー1の水上部12が波浪により上下に運動した場合であっても、投下式ソナー1のアンテナ13が常に波浪の最上部よりも高い位置を確保可能としている。このため、水上部12が波浪により上下に運動した場合であっても、船舶2と投下式ソナー1との間の無線電波通信が途切れることなく維持可能としている。
【0027】
図4に示すように、海面3の波浪の最高点3-1と最低点3-2の高低差が波高である。投下式ソナー1のアンテナ13の長さが波高よりも小さい場合、水上部12が波浪の最低点3-2にある時、投下式ソナー1のアンテナ13から送受信電波7Cが水平線方向にある船舶(不図示)に届くことは困難である。投下式ソナー1としては、例えば6m程度の波高まで使用できることが望ましい。
【0028】
本実施形態では、水上部12に設置されるアンテナ13を、略長さ10m程度にまで延長し、例えば6m程度の波高であっても、船舶2のアンテナ21(
図2)と投下式ソナー1のアンテナ13との間での無線電波による通信を維持できるようにしている。
【0029】
水上部12のアンテナ13は、使用前の状態では、
図8(A)に模式的に示すように、直径10数cmの円筒形の水上部12と同一寸法(同一径)のアンテナ収納部101に収納される。アンテナ収納部101は、
図8(B)の航空機用の投下ソナーの上部1Bのパラシュート収納部104(水上部12と同一径)と同様の寸法とされる。
【0030】
アンテナ13は、無指向性アンテナ13Aで構成される。アンテナ13と水上部12の間にアンテナ電線チューブ17を設ける。
【0031】
アンテナ電線チューブ17の内部に、撓み防止用の第3の中空コイルバネ(撓み防止バネ)18を圧縮した状態で収容する。アンテナ13は、折り畳まれた状態で、
図8(A)のアンテナ収納部101に収容されており、アンテナ収納部101から放出されると、展張して直線状に変形する。
【0032】
アンテナ13の基部(水上部12の上面との接続部位)と、吊下ケーブル14の基部(水上部12の下面との接続部位)には、波浪により水上部12が傾斜した際に、変形しようとする力が加わる。
【0033】
そこで、本実施形態では、アンテナ13の基部と吊下ケーブル14の基部を、それぞれ、非圧縮状態の第1、第2の中空コイルバネ16-1、16-2(撓み防止用のバネ)内の中空部に挿通することで、アンテナ13の基部と吊下ケーブル14の基部の曲げ剛性を補強している。
【0034】
図5は、本実施形態を説明する模式図である。
図5において、フロート15は、投下式ソナー1の水上部12が海面3に到達後に膨らみ、投下式ソナー1が水没することを防止する。
【0035】
図5において、参照符号14-2は、吊下ケーブル14の基部(水上部12下面側との接合部)の撓みを示している。吊下ケーブル14は、重力により水上部12から水中部11を吊り下ろしているが、海面3の波浪や風の影響により、水上部12が傾斜すると、吊下ケーブル14の基部に負荷が掛かり、曲がり(吊下ケーブル基部の撓み14-2)が生じる。
【0036】
図5において、参照符号13-2は、アンテナ13の基部(アンテナ13の水上部12上面側との接続部)の撓みを示している。投下式ソナー1のアンテナ13は、海面3に投下する前は、直径10数cmの円筒形のケース(
図8の101)内に収納されている。海面3に投下式ソナー1を投下した後、アンテナ13は、水上部12から真上に向けて展張する。海面3の波浪や風の影響により、水上部12が傾斜すると、水上部12とアンテナ13の基部に負荷がかかり、曲がり(アンテナ基部の撓み13-2)が生じる。
【0037】
また、投下式ソナー1のアンテナ13は、自重により、直線の形状を維持することは困難であり、曲がり、すなわち、アンテナ13自体の撓み13-3が生じる。
【0038】
そこで、本実施形態では、上記したアンテナ基部の撓み13-2と吊下ケーブル基部の撓み14-2に対して、以下のような構成を採用することで、アンテナ13の基部と吊下ケーブル14の基部の曲げ剛性を強化している。
【0039】
図6は、実施形態の投下式ソナー1の水上部12の構成を模式的に説明する図である。なお、
図6では、水上部12において、アンテナ13に接続する無線(RF(radio frequency))部等は省略されている。
【0040】
図6に示すように、略円筒型の水上部12の上面と下面から、それぞれ上下に突設して撓み防止用の第1、第2の中空コイルバネ16-1、16-2が配設されている。第1、第2の中空コイルバネ16-1、16-2は、それぞれ、アンテナ基部13-1の撓みの防止作用と吊下ケーブル基部14-1の撓みの防止作用を担う。このため、「撓み防止バネ」と称呼してもよい。第1、第2の中空コイルバネ16-1、16-2は金属バネであっても樹脂バネであってもよい。なお、
図6では、第1、第2の中空コイルバネ16-1、16-2を、破線丸内に示した同一の中空コイルバネとしている。
【0041】
水上部12の上面の法線方向に突設した第1の中空コイルバネ16-1は、一端が水上部12の上面に固定され、アンテナ13を、アンテナ基部13-1側から予め定められた所定の長さだけ中空部に収容している。アンテナ13は、アンテナ基部13-1から無指向性アンテナ13Aまで延在され、無指向性アンテナ13Aに接続するアンテナ電線(不図示)を囲むアンテナ電線チューブ17を有し、第1の中空コイルバネ16-1は、アンテナ電線チューブ17をアンテナ基部13-1側から予め定められた所定の長さ収容している。アンテナ電線チューブ17には、アンテナ13の撓み防止用の第3の中空コイルバネ18が収容されている。なお、後に説明するように、アンテナ電線チューブ17は第3の中空コイルバネ18とほぼ同一の形状とされるが、
図6では説明のため、第3の中空コイルバネ18をアンテナ電線チューブ17内部にかくれ線で示してある。
【0042】
水上部12の下面の法線方向に突設した第2の中空コイルバネ16-2は、吊下ケーブル14をその基部14-1側から予め定められた所定の長さだけ中空部に収容している。非限定的な一例として、第1の中空コイルバネ16-1の長さは、例えば略100mm(millimeter)程度としてもよく、そのコイル径はその10分の1のオーダー、例えば8mm程度としてもよい(だだし、各寸法は上記数値に制限されるものでないことは勿論である)。第2の中空コイルバネ16-2のサイズも同様とされる。この場合、第2の中空コイルバネ16-2において、中空部を挿通する吊下ケーブル14との間にウレタン樹脂等を埋め込み、吊下ケーブル基部の撓み14-2の緩和や撓んだ状態からの復元力を高めるようにしてもよい(だだし、各寸法は上記数値に制限されるものでないことは勿論である)。第1の中空コイルバネ16-1は水上部12の上面に溶接などで固定してもよいし、接着剤で接合してもよい。第2の中空コイルバネ16-2の水上部12の下面への固定方法も第1の中空コイルバネ16-1と同様とされる。なお、第1、第2の中空コイルバネ16-1、16-2は、例えばサイズ(長さ、コイル径、線径)、材質、バネ定数等のバネ特性、水上部12への固定方法等の少なくともいずれかにおいて互いに相違するものであってもよい。
【0043】
第1、第2の中空コイルバネ16-1、16-2の曲げ剛性等により、アンテナ基部13-1の撓み(
図5の13-2)と、吊下ケーブル基部14-1の撓み(
図5の14-2)を軽減している。このため、アンテナ基部13-1と吊下ケーブル基部14-1側では、それぞれ、水上部12の上面と下面に対して垂直方向(法線方向)に沿って直線の形状を維持することが可能とされる。すなわち、第1の中空コイルバネ16-1によりアンテナ基部13-1での曲げ剛性が高められ、撓み(曲げ)変形を緩和するとともに、撓んだ状態から元の垂直状態に戻る復元時間を短縮する効果を奏する。第2の中空コイルバネ16-2についても同様のことがいえる。
【0044】
ただし、第1、第2の中空コイルバネ16-1、16-2は、アンテナ13を直径10数cm(centimeter)の円筒ケース(
図8のアンテナ収納部101、フロート収納部102及び吊下ケーブル収納部103)内に収納時には、アンテナ13とともに折り畳まれた状態で収納できる程度の弾性(可撓性)を有するものとする。
【0045】
図7は、実施形態の投下式ソナー1のアンテナ13の構成を模式的に示す図である。無指向性アンテナ13Aは、投下式ソナー1のアンテナ13の最上部に位置する金属アンテナであり、アンテナ電線13Bを介して、水上部12の無線(RF)部と電気的に接続されている。
【0046】
アンテナ電線チューブ17は、合成ゴムまたは軟質合成樹脂等からなるチューブである。アンテナ電線チューブ17は、第3の中空コイルバネ18をバネの軸方向に圧縮した状態で収容している。アンテナ電線13B(被覆電線)は、アンテナ電線チューブ17内の第3の中空コイルバネ18の中空部を挿通して配設されている。なお、
図7において、第3の中空コイルバネ18を収容するアンテナ電線チューブ17は、圧縮した状態の第3の中空コイルバネ18の付勢力で押圧されており、アンテナ電線チューブ17の立体形状は、縦方向に圧縮した状態の第3の中空コイルバネ18の形状とほぼ同程度とされる。このため、
図7では、アンテナ電線チューブ17内に第3の中空コイルバネ18は図示されていない。非限定的な一例として、アンテナ電線チューブ17の長さはm(meter)のオーダー(10m以下)であってもよく、その外径は例えば1cm以下、例えば7mm程度としてもよい。また、第3の中空コイルバネ18のコイル径はアンテナ電線チューブ17の外径より小とされ、例えば5mm程度としてもよい。この場合、第3の中空コイルバネ18において、中空部を挿通するアンテナ電線13B(直径は例えば略1乃至数mm程度)との間にウレタン樹脂等を埋め込み、アンテナ自体の撓み13―3の緩和や撓んだ状態からの復元力を高めるようにしてもよい(だだし、各寸法は上記数値に制限されるものでないことは勿論である)。
【0047】
アンテナ電線チューブ17は、アンテナ13の自重を軽くするため、上下の末端を閉じて防水(水密)加工が施されている。
【0048】
第3の中空コイルバネ18の復元力(弾性力)により、アンテナ電線チューブ17に剛性が生じ、アンテナ電線チューブ17は、自重による変形(
図5のアンテナの自重による撓み13-3)に抗して直線の形状を維持しようとする。第3の中空コイルバネ18は、アンテナの自重による撓みの防止作用を担うため、「撓み防止バネ」と称呼してもよい。
【0049】
図7において、参照符号18-1’は、非圧縮状態(通常状態)の中空コイルバネ18-1を示している。水上部12の上面側から無指向性アンテナ13Aの下端(アンテナ電線13Bとの接続部)まで、複数の中空コイルバネ18-1、18-2、18-3が、それぞれ、バネの軸方向に圧縮された状態で縦積みされてアンテナ電線チューブ17に収容されている。
図7では、第3の中空コイルバネ18の長手方向の一部の展開図として、3段縦積みされた中空コイルバネ18-1~18-3が示されている。
【0050】
第3の中空コイルバネ18において、複数段縦積みされる中空コイルバネの段間に、アンテナ電線13Bを挿通する開口を有するワッシャー(座金)が配設されている。すなわち、中空コイルバネ18-1の下端と中空コイルバネ18-2の上端間、及び、中空コイルバネ18-2の下端と中空コイルバネ18-3の上端間に、ワッシャー19-1と19-2がそれぞれ配設されている。複数段縦積みされる中空コイルバネの段間にワッシャー19-1、19-2を配設することで、第3の中空コイルバネ18をアンテナ電線チューブ17の内部に圧縮して封入する際に、上段の中空コイルバネ(例えば18-1)が下段の中空コイルバネ(例えば18-2)の上から外れ、下段の中空コイルバネ(例えば18-2)と重なる(一部又は全部が横並びとなる)ことを防止する。特に制限されないが、ワッシャー19-1、19-2は、第3の中空コイルバネ18の断面形状(コイル径等)に対応して、リング状の形状とされ、アンテナ電線13Bを通す穴を有する平ワッシャー(平座金)であってもよい。第3の中空コイルバネ18の最下段の中空コイルバネの端部は水上部12の上面に固定される。なお、第3の中空コイルバネ18の各段の中空コイルバネは、圧縮時の復元力等を考慮すると、金属バネであってよい。
【0051】
図8(A)は、船舶用の投下式ソナー1の上部1Aを示している。
図8(A)の上部1Aは、海面3に着水する前における投下式ソナー1の水中部11を除いた各部分の収納時の構成の一例が模式的に示されている。
図8(B)は、比較のため、航空機用の投下式ソナー1の上部1Bの一例を示している。
図8(B)では、航空機用の投下式ソナー1の上部1Bは、海面3に着水する前における、投下式ソナーの水中部11を除いた各部分の収納時の構成の一例が模式的に示されている。船舶用と航空機用の投下式ソナー1において水中部11は同一構成である。
【0052】
図8(B)の航空機用投下式ソナー1の上部1Bにおいて、パラシュート収納部104は、パラシュートを収納する。航空機用の投下式ソナー1は、例えば高度数1000mを飛行中の航空機5(
図1)から投下するため、落下速度を軽減するとともに着水時の姿勢を制御するためのパラシュートを備える。フロート収納部102は、投下式ソナーを海面上に浮かせるための浮力を得るフロート15(
図5)を収納する。吊下ケーブル収納部103は、投下式ソナー1の水上部12と水中部11を接続する吊下ケーブル14を収納する。
【0053】
図8(A)の船舶用の投下式ソナー1では、パラシュート収納部104の代わりに、アンテナ13を収容するアンテナ収納部101を備えている。
【0054】
航空機用の投下式ソナー1のアンテナ13は、フロート15(
図5)の内側に位置するため、海面に着水する前は、フロート収納部102に収容されている。
【0055】
以下、実施形態の投下式ソナー1(船舶用の投下式ソナー1)について動作例を説明する。
【0056】
(船舶用の投下式ソナー動作前の収納時)
船舶用の投下式ソナー1は、動作前の収納時には、
図8(A)に示すとおり、
図8(B)の航空機用の投下式ソナー1と寸法の互換性を有する構成である。航空機用の投下式ソナー1との相違点は、
・パラシュート収納部104の代わりにアンテナ収納部101を有することと、
・フロート収納部102、吊下ケーブル収納部103に、第3の中空コイルバネ18(
図7)を収納していることである。
【0057】
(船舶用投下式ソナー動作時の投下式ソナーアンテナの海面からの高さ)
船舶用の投下式ソナー1のアンテナ13の海面からの高さについて、例えば波高6mの波浪状況でも使用可能であることを考慮すると、
図4に示すとおり、水上部12が波浪の最低点3-2にあるとき、アンテナ13の上部は、波浪の最高点3-1である6mの高さを確保する必要がある。
【0058】
図5に示すように、水上部12及びアンテナ13が波浪や風の影響で傾斜し、アンテナ13が自重で曲がることを考慮すると、後述する対策を施した場合であっても、アンテナ13は10mの長さ(高さ)が必要と考えられる。アンテナ13を長く(高く)すると、アンテナ13が重くなり、
図5に示すように、アンテナ13の自重で曲がってしまうことから、その長さには限界がある。
【0059】
(船舶アンテナ高さと電波水平線による電波通信の見通し距離)
図2に示すとおり、船舶2のアンテナ21は、海面上の高い位置、約20mの高さに配置できると予想される。船舶2のアンテナ21の高さが20mの場合、地球が丸いため生じる電波水平線のため、電波通信の見通し距離は、
図3を参照して、次のとおり計算することができる。
【0060】
A=見通し距離に対応する地球上の角度、
B=船舶用アンテナの高さ(20m)、
C=見通し距離、
R=地球の半径(6,378,137m)、
C=SQRT((B+R)2-R2)=15,973m
【0061】
したがって、投下式ソナー1のアンテナ13の上部が海面の波浪の最上部よりも高い位置を確保できれば、船舶2と船舶用の投下式ソナー1との間の無線通信は、約16kmの距離まで可能と考えられる。
【0062】
(吊下ケーブル基部の撓み軽減)
投下式ソナー1のアンテナ13の上部の無指向性アンテナ13Aについて、海面3から高い位置を確保するには、水上部12が波浪や風の影響で傾斜することを軽減することが必要である。水上部12の姿勢を鉛直方向に保つ力は、吊下ケーブル14により水中部11が下に引っ張る力が作用することが支配的である。したがって、
図5の吊下ケーブル基部の撓み14-2を軽減することが有効である。吊下ケーブル基部の撓み14-2を軽減するための構成として、前述したように、水上部12の下側に、第2の中空コイルバネ16-2(
図6)を設け、第2の中空コイルバネ16-2の中空部に吊下ケーブル14を挿入する構成としている。このような構成とすることで、第2の中空コイルバネ16-2の曲げ剛性により、吊下ケーブル基部の撓み14-2を軽減可能としている。
【0063】
(アンテナ基部の撓み軽減)
投下式ソナー1のアンテナ13の上部の無指向性アンテナ13Aについて、海面3から高い位置を確保するには、投下式ソナー1のアンテナ13が波浪や風の影響で傾斜することを軽減することが必要である。水上部12の姿勢が傾斜すると、アンテナ13も同時に傾斜するが、アンテナ13の方は、アンテナ13に加わる風圧及び自重により、水上部12よりも、さらに大きく傾斜する力が働く。
【0064】
投下式ソナー1のアンテナ13の姿勢を、鉛直方向に保つには、
図5におけるアンテナ基部の撓み13-2(
図5)を軽減することが有効である。アンテナ基部の撓み13-2を軽減するための構成として、前述したように、水上部12の上側に撓み防止用の第1の中空コイルバネ16-1(
図6)を配設し、第1の中空コイルバネ16-1の中空部にアンテナ13を挿入する構成としている。このような構成とすることで、第1の中空コイルバネ16-1の曲げ剛性により、アンテナ基部の撓み13-2を軽減可能としている。
【0065】
(アンテナ自体の撓み軽減)
投下式ソナー1のアンテナ13の上部の無指向性アンテナ13Aについて、海面から高い位置を確保するには、アンテナ13が自重や風の作用で曲がることを軽減することが必要である。アンテナ13について、アンテナ自体の撓み13-3により、直線状の形状から変形する。
【0066】
このアンテナ自体の撓み13-3を軽減するには、アンテナ電線チューブ17の内部に圧縮した状態の撓み防止用の第3の中空コイルバネ18を圧縮した状態で収納する。第3の中空コイルバネ18の曲げ剛性により、アンテナ電線チューブ17が曲がり難くしている。
【0067】
第3の中空コイルバネ18において、アンテナ電線チューブ17内に圧縮して縦積みした複数の中空コイルバネ(
図7の18-1~18-3)が相互に食い込むことを防止するため、上下に相隣る中空コイルバネの下端と上端間にはワッシャー(コイル座金)(
図7の19-1、19-2)が挿入される。
【0068】
無指向性アンテナ13Aと水中部11を接続するアンテナ電線13Bを通すため、ワッシャー(
図7の19-1、19-2)は中央に、アンテナ電線13Bを挿通する貫通穴を有する。ワッシャー(
図7の19-1、19-2)は、金属ワッシャーであってもよいし、絶縁ワッシャー等であってもよい。
【0069】
アンテナ電線チューブ17の内部に水が侵入すると、アンテナ13の自重が増え、曲がり(撓み)易くなる。このため、アンテナ電線チューブ17の上下端は水密構造とする。
【0070】
アンテナ電線チューブ17を長くすると、第3の中空コイルバネ18において縦積みされる中空コイルバネの段数が増加し、段間のワッシャー(19-1、19-2、・・・)の数も増えるため、重量が増え、自重で曲がり(撓み)易くなる。その結果、無指向性アンテナ13Aを海面3から高い位置に置くことが難しくなる。また、アンテナ収納部101(
図8(A))に入りきらなくなる。このため、海面3からの高さを、例えば6mとする場合には、アンテナ電線チューブ17の長さは10m程度が限度と予想される。
【0071】
上記実施形態において、投下式ソナー1のアンテナ13の上部を海面3から高い位置に保つようにすること以外の投下式ソナー1の動作は、航空機用の投下式ソナーと同様である。
【0072】
以上説明したように、本実施形態によれば、船舶2から投下式ソナー1を、直接海面3に投入した場合であっても、波高が6m、及び船舶2のアンテナ21の海面からの高さが20mの場合において、約16km離れた投下式ソナー1との無線通信を行い、航走中の船舶2が投下式ソナー1を使用して、水中航走体4を検出することを可能としている。
【0073】
通常、投下式ソナー1は、
図1に示したように、航空機5から水中航走体4が潜航していると予想される海域の海面3に投下して、水中航走体4を検出する。しかし、次の場面を想定すると、船舶2から投下式ソナーを海面3に投入し、水中航走体4を捜索することに利点があると考えられる。
【0074】
船舶2は、水中航走体4の待ち伏せまたは追尾を回避するため、約30kt(knot)の高速で不規則に針路を変更して航行することがある。
【0075】
船首または船体に固定式のソナーを搭載するか、あるいは曳航式ソナーを搭載している船舶2は、高速航行の影響により、ソナーが受波する雑音が増加するため、ソナーにより水中航走体4を検出することがほぼ不可能になる。
【0076】
また、水中航走体4を検出するため船舶2の速力を下げると、水中航走体4が後方から接近してくる場合に、追いつかれてしまう。
【0077】
そこで、高速航行中の船舶2から投下式ソナー1を海面3に投入した場合、移動しない投下式ソナー1は、船舶2の速力の影響を受けず、水中航走体4が放射する航走音(水中音波6)を受波することができる。
【0078】
上記のように、船舶2の後方から接近してくる水中航走体4の有無を確認するという目的においては、船舶用投下式ソナーが有効と考えられる。
【0079】
船首または船体に固定式のソナーを搭載している船舶は、スクリュープロペラの回転等により騒音が発生する。したがって、後方からの水中音波6を受信しても、水中航走体4を発見することはほぼ不可能である。そこで、高速航行中の船舶2から投下式ソナー1を海面3に投入した場合、移動しない投下式ソナー1は、船舶2の針路(船舶2の後方)の影響を受けず、水中航走体4が放射する航走音を受波することができる。後方から接近してくる水中航走体4の有無を確認するという目的においては、船舶用の投下式ソナー1が有効と考えられる。
【0080】
高速航行中の船舶2を水中航走体4が追尾する場合、例えば原子炉を動力とする水中航走体4であれば、約30ktの高速で長時間の航行が可能であるが、高速航行時には非常に大きな航走音を発生させる。この場合、水中航走体4の船体に装備されたソナーは、自身の航走音の増加により、水中音波6の検出能力が著しく低下する。このため、水中航走体4の船体に装備されたソナーにて、船舶2が放射する水中音波を検出することは、極めて困難である。したがって、人工衛星または偵察用航空機からの情報を基に、船舶2を追尾すると考えられる。本実施形態によれば、高速航行中の船舶2から投下式ソナー1を海面3に投入することにより、移動しない投下式ソナー1を使用することで、高速航行のため増大した水中航走体4の大きな航走音の検出を容易としている。
【0081】
なお、上記特許文献1の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施の形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0082】
1 投下式ソナー
1A 船舶用の投下式ソナーの上部
1B 航空機用の投下式ソナーの上部
2 船舶
3 海面
3-1 波浪の最高点
3-2 波浪の最低点
4 水中航走体
5 航空機
6 水中音波
7A 送受信電波
7B 中継電波
7C 送受信電波
11 水中部
12 水上部
13 アンテナ
13A 無指向性アンテナ
13B アンテナ電線
13-1 アンテナ基部
13-2 アンテナ基部の撓み
13-3 アンテナ自体の撓み
14 吊下ケーブル
14-1 吊下ケーブル基部
14-2 吊下ケーブル基部の撓み
15 フロート
16-1 第1の中空コイルバネ(撓み防止バネ)
16-2 第2の中空コイルバネ(撓み防止バネ)
17 アンテナ電線チューブ
18 第3の中空コイルバネ(撓み防止バネ)
18-1~18-3 中空コイルバネ
18-1’ 非圧縮状態(通常状態)の中空コイルバネ18-1
19-1、19-2 ワッシャー
21 アンテナ
101 アンテナ収納部
102 フロート収納部
103 吊下ケーブル収納部
104 パラシュート収納部