(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100044
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】蓄電素子
(51)【国際特許分類】
H01M 50/148 20210101AFI20240719BHJP
H01M 50/174 20210101ALI20240719BHJP
H01M 50/188 20210101ALI20240719BHJP
H01G 11/78 20130101ALI20240719BHJP
H01G 11/80 20130101ALI20240719BHJP
【FI】
H01M50/148
H01M50/174
H01M50/188
H01G11/78
H01G11/80
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003747
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】507151526
【氏名又は名称】株式会社GSユアサ
(74)【代理人】
【識別番号】100153224
【弁理士】
【氏名又は名称】中原 正樹
(72)【発明者】
【氏名】川上 悟
【テーマコード(参考)】
5E078
5H011
【Fターム(参考)】
5E078AB01
5E078EA11
5E078HA05
5E078HA23
5H011AA17
5H011FF04
5H011KK00
5H011KK01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】容器と絶縁部材との密閉性を高めた蓄電素子を提供する。
【解決手段】蓄電素子10は、電極体700を収容する容器100と、容器を貫通し、電極体に電気的に接続される導電部材600と、導電部材と容器との間に配置された絶縁部材とを備えている。容器における絶縁部材が重なる重畳面118、119は、容器における重畳面よりも外方の領域と比べて表面粗さの低い低粗面を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極体を収容する容器と、
前記容器を貫通し、前記電極体に電気的に接続される導電部材と、
前記導電部材と前記容器との間に配置された絶縁部材とを備え、
前記容器における前記絶縁部材が重なる重畳面は、前記容器における前記重畳面よりも外方の領域と比べて表面粗さの低い低粗面を有する
蓄電素子。
【請求項2】
前記低粗面は、前記容器に形成された凹部または凸部に含まれる
請求項1に記載の蓄電素子。
【請求項3】
前記低粗面での前記容器の肉厚は、前記外方の領域での前記容器の肉厚よりも小さい
請求項2に記載の蓄電素子。
【請求項4】
前記容器は、
前記電極体に備わる極板の積層方向視で前記電極体に重なる底壁及び前記底壁の全周から当該底壁に連続して立ち上がる側壁を有する容器本体と、
前記側壁がなす開口を覆うように当該側壁に接合される容器蓋体とを備え、
前記側壁に前記重畳面が設けられている
請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電素子。
【請求項5】
前記容器は、前記積層方向視で、長方形の隣り合う一対の角部が切り欠かれた一対の切欠部を有する形状であり、
前記重畳面は、前記側壁において前記切欠部をなす部位に設けられている
請求項4に記載の蓄電素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極体を備える蓄電素子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、角形二次電池は、捲回電極群を収容する電池容器を有している。電池容器の外面には、正極外部端子及び負極外部端子のそれぞれが別個の外部絶縁体を介して配置されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年においては、容器と絶縁部材との密閉性を高めることが求められている。
【0005】
このため、本発明は容器と絶縁部材との密閉性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、電極体を収容する容器と、前記容器を貫通し、前記電極体に電気的に接続される導電部材と、前記導電部材と前記容器との間に配置された絶縁部材とを備え、前記容器における前記絶縁部材が重なる重畳面は、前記容器における前記重畳面よりも外方の領域と比べて表面粗さの低い低粗面を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る蓄電素子によれば、容器と絶縁部材との密閉性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る蓄電素子を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る電極体の構成を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、実施の形態に係る端子と、その周囲の部材との位置関係を示す断面図である。
【
図5】
図5は、実施の形態に係る第一凹部を示す平面図である。
【
図6】
図6は、実施の形態の変形例1に係る端子設置壁を示す断面図である。
【
図7】
図7は、実施の形態の変形例2に係る集電体を示す断面図である。
【
図8】
図8は、実施の形態に係る蓄電素子を備えた蓄電装置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1)発明の一態様に係る蓄電素子は、電極体を収容する容器と、前記容器を貫通し、前記電極体に電気的に接続される導電部材と、前記導電部材と前記容器との間に配置された絶縁部材とを備え、前記容器における前記絶縁部材が重なる重畳面は、前記容器における前記重畳面よりも外方の領域と比べて表面粗さの低い低粗面を有する。
【0010】
これによれば、容器の重畳面が、その外方の領域と比べて表面粗さが低い低粗面を有しているので、当該低粗面と絶縁部材との密着性を高めることができる。したがって、容器の密閉性を高めることができ、信頼性の高い蓄電素子を提供できる。
【0011】
(2)上記(1)に記載の蓄電素子において、前記低粗面は、前記容器に形成された凹部または凸部に含まれる、としてもよい。
【0012】
凹部または凸部に含まれる低粗面を、プレス加工等により容易に形成することが可能である。
【0013】
(3)上記(2)に記載の蓄電素子において、前記低粗面での前記容器の肉厚は、前記外方の領域での前記容器の肉厚よりも小さい、としてもよい。
【0014】
低粗面での容器の肉厚を、外方の領域での容器の肉厚よりも小さくすることは、プレス加工等により容易に実現できる。
【0015】
(4)上記(1)から(3)のいずれかひとつに記載の蓄電素子において、前記容器は、前記電極体に備わる極板の積層方向視で前記電極体に重なる底壁及び前記底壁の全周から当該底壁に連続して立ち上がる側壁を有する容器本体と、前記側壁がなす開口を覆うように当該側壁に接合される容器蓋体とを備え、前記側壁に前記重畳面が設けられている、としてもよい。
【0016】
これによれば、絞り面を有する側壁が重畳面を有しているので、重畳面に含まれる低粗面によって絶縁部材との密着性が高められる。したがって、絞り加工で形成された容器本体の側壁であっても、絶縁部材との密着性を高めることが可能である。
【0017】
(5)上記(4)に記載の蓄電素子において、前記容器は、前記積層方向視で、長方形の隣り合う一対の角部が切り欠かれた一対の切欠部を有する形状であり、前記重畳面は、前記側壁において前記切欠部をなす部位に設けられている、としてもよい。
【0018】
これによれば、一対の切欠部を有する容器であったとしても、切欠部をなす部位に重畳面が設けられているので、重畳面に含まれる低粗面によって絶縁部材との密着性を高めることができる。
【0019】
(実施の形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(その変形例も含む)に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。各図において、同一または同様な構成要素については同じ符号を付している。
【0020】
以下の説明及び図面中において、電極体の巻回軸に沿う方向、電極体の延びる方向、または、容器の短側面の対向方向をX軸方向と定義する。容器に備わる容器本体と容器蓋体との並び方向、または、容器の厚み方向をY軸方向と定義する。容器の上面と下面との並び方向、または、上下方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。
【0021】
以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。さらに、平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。例えば、2つの方向が直交している、とは、当該2つの方向が完全に直交していることを意味するだけでなく、実質的に直交していること、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。以下の説明において、「絶縁」と表現する場合、「電気的な絶縁」を意味する。
【0022】
[蓄電素子の全般的な説明]
まず、
図1及び
図2を用いて、本実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。
図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。
図2は、実施の形態に係る蓄電素子10を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。
【0023】
蓄電素子10は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電できる蓄電素子であり、本実施の形態では、略直方体形状を有している。例えば、蓄電素子10は、電力貯蔵用途または電源用途等に使用されるバッテリである。具体的には、蓄電素子10は、自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、船舶、スノーモービル、農業機械、建設機械、無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)、または、電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用またはエンジン始動用等のバッテリ等として用いられる。上記の自動車としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)、及び、化石燃料(ガソリン、軽油、液化天然ガス等)自動車が例示される。上記の電気鉄道用の鉄道車両としては、電車、モノレール、リニアモーターカー、並びに、ディーゼル機関及び電気モーターの両方を備えるハイブリッド電車が例示される。蓄電素子10は、家庭用または事業用等に使用される定置用のバッテリ等としても用いることができる。
【0024】
なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。蓄電素子10は、二次電池ではなく、一次電池であってもよい。さらに、蓄電素子10は、固体電解質を用いた電池であってもよい。本実施の形態では、扁平な直方体形状を基準とした(略直方体形状の)蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状、つまり容器100の形状は、直方体形状を基準とした形状には限定されず、直方体以外の多角柱形状、長円柱形状、楕円柱形状または円柱形状等を基準とした形状であってもよい。
【0025】
図1及び
図2に示すように、蓄電素子10は、容器100と、一対の端子300と、一対の外部ガスケット400とを備えている。容器100の内方には、一対の内部ガスケット500と、一対の集電体600と、電極体700と、が収容されている。具体的には、容器100におけるX軸プラス方向の一端部に、正極の各部材(一つの端子300、一つの外部ガスケット400、一つの内部ガスケット500及び一つの集電体600等。以下同様)が配置されている。容器100におけるX軸マイナス方向の他端部に、負極の各部材が配置されている。
【0026】
容器100の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、図示は省略する。当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。上記の構成要素の他、電極体700の側方や上方または下方等に配置されるスペーサ、電極体700等を包み込む絶縁フィルム等が配置されていてもよい。
【0027】
容器100は、X軸方向に長尺かつ扁平な直方体形状を基準とした(略直方体形状の)外形を有するケースである。容器100のX軸方向の長さは、容器100のZ軸方向の長さの3倍以上となっている。容器100のX軸方向の長さは、容器100のY軸方向の長さの5倍以上となっている。
図1では、基準となる直方体形状を二点鎖線L1で図示している。具体的には、容器100のX軸方向の両端の上部には、直方体形状の一対の切欠部101が形成されている。これにより、容器100は、Y軸方向視で、長方形の隣り合う一対の角部が切り欠かれた一対の切欠部101を有する形状となっている。一対の切欠部101は、X軸方向に並んでいる。一対の切欠部101のうち、X軸プラス方向の切欠部101を第一切欠部110と称し、X軸マイナス方向の切欠部101を第二切欠部120と称す。
【0028】
具体的には、第一切欠部110は、YZ面に平行な矩形状の第一側面111と、第一側面111の下端からX軸プラス方向に延びて、XY面に平行な矩形状の第一上面112とにより形成されている。第一切欠部110は、容器100のX軸プラス方向かつZ軸プラス方向の角部が、Y軸方向から見て四角形状(L字状)に欠けた部分である。
【0029】
第二切欠部120は、YZ面に平行な矩形状の第二側面121と、第二側面121の下端からX軸マイナス方向に延びて、XY面に平行な矩形状の第二上面122とにより形成されている。第二切欠部120は、容器100のX軸マイナス方向かつZ軸プラス方向の角部が、Y軸方向から見て四角形状(L字状)に欠けた部分である。
【0030】
容器100において、長側面130はY軸方向で対向する両端面である。各長側面130は、XZ面に平行かつX軸方向に長尺な平面であり、そのX軸方向の両端部が各切欠部101に対応した形状となっている。
【0031】
容器100において、短側面113、123は、X軸方向で対向する両端面である。短側面113は、上端が第一上面112に連続し、YZ面に平行な矩形状の平面である。短側面123は、上端が第二上面122に連続し、YZ面に平行な矩形状の平面である。
【0032】
容器100においてZ軸方向で対向する両端面のうち、Z軸プラス方向の端面が上面140であり、Z軸マイナス方向の端面が下面150である。上面140は、第一側面111の上端と、第二側面121の上端とを結ぶ平面であり、XY面に平行な矩形状の平面である。下面150は、短側面113の下端と、短側面123の下端とを結ぶ平面であり、XY面に平行な矩形状の平面である。
【0033】
容器100は、容器本体160と容器蓋体170とを有している。容器100は、容器本体160と容器蓋体170とが組み付けられることで略直方体形状をなしている。容器本体160は、Y軸プラス方向の長側面130と、上面140と、下面150と、短側面113、123と、第一側面111と、第一上面112と、第二側面121と、第二上面122とを有している。
【0034】
容器本体160は、Y軸マイナス方向が開放された箱形状を有する。容器本体160は、平板状の底壁161と、底壁161の全周からY軸マイナス方向に立ち上がる側壁162とを有している。側壁162は、上面140と、下面150と、短側面113、123と、第一側面111と、第一上面112と、第二側面121と、第二上面122とで形成されている。側壁162は、電極体700等が収容される開口を形成している。
【0035】
容器本体160における側壁162の短側面113と側壁162の短側面123との間の長さは、容器160における側壁162の上面140と側壁162の下面150との間の長さの3倍以上となっている。つまり、極板の積層方向(Y軸方向)からみて底壁161の長い辺の長さ(X軸方向の辺の長さ)は、底壁161の短い辺の長さ(Z軸方向の辺の長さ)の3倍以上となっている。容器本体160における側壁162の短側面113と側壁162の短側面123との間の長さは、側壁162の高さの5倍以上となっている。つまり、底壁161の長い辺の長さ(X軸方向の辺の長さ)は、側壁162の高さ(Y軸方向の辺の長さ)の5倍以上となっている。
【0036】
容器本体160は、平板状の板金をプレス機で絞り加工することで製造されている。このとき、底壁161の内面及び外面はプレス面となり、側壁162の内面及び外面が絞り面となっている。プレス面は、プレス機のパンチからの圧力を受けた面であり、絞り面は、パンチの側面に沿って伸ばされた部位の表面である。
【0037】
容器蓋体170は、Y軸マイナス方向の長側面130を有する平板状の板金である。容器蓋体170は、容器本体160の側壁162がなす開口を覆っている。容器蓋体170は、側壁162に接合される。
【0038】
このような構成により、容器100は、電極体700等を容器本体160の開口に収容後、容器本体160と容器蓋体170とが溶接等によって接合されることで、密封される。容器100(容器本体160及び容器蓋体170)の材質は特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
【0039】
容器100には注液部168と、ガス排出弁169とが形成されている。ガス排出弁169は、容器100内方の圧力が過度に上昇した場合に当該圧力を開放する安全弁である。注液部168は、蓄電素子10の製造時に容器100の内方に電解液を注液するための部位である。
【0040】
端子300は、集電体600を介して、電極体700に電気的に接続される端子(正極端子310及び負極端子320)である。つまり、端子300は、電極体700に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体700に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の部材である。端子300の材質は特に限定されないが、例えば、端子300は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の導電部材で形成されている。端子300は、かしめ接合や溶接等によって、集電体600に接続(接合)され、かつ、容器本体160に取り付けられる。
【0041】
本実施の形態では、端子300は、端子本体部330と、端子本体部330から突出した軸部340とを有している。端子本体部330は、容器100における端子設置面よりも外方に配置された部位である。本実施の形態の端子設置面は、第一上面112及び第二上面122である。端子設置面は、外部ガスケット400を介して端子本体部330が設置される面である。各端子設置面に対応する箇所には、軸部340が貫通する貫通孔112a、122aが形成されている。軸部340は、端子設置面、外部ガスケット400、内部ガスケット500及び集電体600を貫通した状態でかしめられることで、集電体600に接続(接合)されている(
図4参照)。
【0042】
集電体600は、電極体700のX軸方向両側に一つずつ配置されている。集電体600は、電極体700と端子300とに接続(接合)されて、電極体700と端子300とを電気的に接続する導電性を備えた部材(正極集電体610及び負極集電体620)である。具体的には、集電体600は、後述する電極体700の接続部720と溶接またはかしめ接合等により接続(接合)される第一接合部630と、上述の通り、端子300とかしめ接合または溶接等により接続(接合)される第二接合部640とを一体的に有している。第一接合部630と第二接合部640とは、それぞれ平板状の部位であり、一枚の板金を折り曲げることにより形成されている。集電体600の材質は特に限定されないが、例えば、正極集電体610は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の導電部材で形成され、負極集電体620は、銅または銅合金等の導電部材で形成されている。
【0043】
外部ガスケット400は、容器100の容器本体160と端子300との間に配置され、容器本体160と端子300との間を絶縁し、かつシールする板状かつ矩形状の絶縁性のシール部材である。内部ガスケット500は、容器本体160と集電体600との間に配置され、容器本体160と集電体600との間を絶縁し、かつシールする板状かつ矩形状の絶縁性のシール部材である。外部ガスケット400及び内部ガスケット500は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂、若しくは、それらの複合材料等の電気的な絶縁性を有する樹脂等によって形成されている。
【0044】
電極体700は、極板が巻回されて形成された蓄電要素(発電要素)である。電極体700は、X軸方向に延びる長尺な形状であって、X軸方向から見て長円形状を有している。電極体700は、X軸方向の長さが、例えば、300mm以上、具体的には、500mm~1500mm程度まで延びる形状を有している。このため、電極体700は、Z軸方向の長さよりもX軸方向の長さが長くなっている。例えば、電極体700は、Z軸方向の長さに対し、X軸方向の長さが3倍以上となっている。電極体700は、本体部710と、本体部710から突出した複数の接続部720とを有する。上述の通り、接続部720が集電体600に接続(接合)される。
【0045】
具体的には、複数の接続部720は、本体部710のX軸方向の両端面から一つずつ突出している。例えば、本体部710のX軸プラス方向の一端面には、Z軸プラス方向の端部から所定の間隔をあけて正極接続部721が設けられている。一方、本体部710のX軸マイナス方向の他端面には、Z軸プラス方向の端部から所定の間隔をあけて負極接続部722が設けられている。このような電極体700の構成について、以下に詳細に説明する。
【0046】
[電極体の構成の説明]
図3は、実施の形態に係る電極体700の構成を示す斜視図である。具体的には、
図3は、電極体700における極板の巻回状態を一部展開した状態での構成を示している。
図3に示すように、電極体700は、正極板740と、負極板750と、セパレータ761、762と、を有している。
【0047】
正極板740は、帯状の金属箔である正極集電箔741の表面に、正極活物質層742が形成された極板(電極板)である。正極集電箔741には、アルミニウムまたはアルミニウム合金等が用いられる。負極板750は、帯状の金属箔である負極集電箔751の表面に、負極活物質層752が形成された極板(電極板)である。負極集電箔751には、銅または銅合金等からなるが用いられる。正極活物質層742に用いられる正極活物質、及び、負極活物質層752に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質及び負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。
【0048】
例えば、正極活物質として、LiMPO4、LiMSiO4、LiMBO3(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、LiMn2O4やLiMn1.5Ni0.5O4等のスピネル型リチウムマンガン酸化物、LiMO2(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。負極活物質としては、リチウム金属、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、ケイ素酸化物などが挙げられる。
【0049】
セパレータ761、762は、樹脂からなる微多孔性のシートである。セパレータ761、762の素材としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければ、適宜公知の材料を使用できる。例えば、セパレータ761、762として、有機溶剤に不溶な織布、不織布、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂からなる合成樹脂微多孔膜等を用いることができる。
【0050】
電極体700は、正極板740及び負極板750と、セパレータ761、762とが巻回されることで形成されている。つまり、電極体700は、負極板750と、セパレータ761と、正極板740と、セパレータ762とがこの順に積層され、巻回されることで形成されている。本実施の形態では、正極板740及び負極板750等がX軸方向に延びる巻回軸Lを中心に巻回されることで巻回型の電極体700が形成される。巻回軸Lとは、正極板740及び負極板750等を巻回する際の中心軸となる仮想的な軸である。本実施の形態の巻回軸Lは、電極体700の中心を通る、X軸方向に平行な直線である。
【0051】
正極板740の巻回軸方向の一端縁(X軸プラス方向の端縁)には、複数の突出片743が間隔をあけて配置されている。同様に、負極板750の巻回軸方向の他端縁(X軸マイナス方向の端縁)には、複数の突出片753が間隔をあけて配置されている。突出片743及び突出片753は、活物質を含む活物質層が形成されておらず金属箔(集電箔)が露出した部分(活物質層非形成部)である。
図3の斜線部分が活物質層非形成部に該当する。
【0052】
正極板740及び負極板750と、セパレータ761、762とが巻回されると、本体部710の一端面で、正極板740の各突出片743が重なり合う。正極板740の各突出片743が重なり合った部分が正極接続部721である。同様に、本体部710の他端面で、負極板750の各突出片753同士が重なり合う。負極板750の各突出片753同士が重なり合った部分が負極接続部722である。
【0053】
本体部710は、正極活物質層742が形成(塗工)された部分と、負極活物質層752が形成(塗工)された部分と、セパレータ761、762とが巻回されて形成された長円柱形状の部位(活物質層形成部)である。本体部710は、Z軸方向両側に一対の湾曲部711を有し、この一対の湾曲部711間に、平坦状の平坦部712を有している。一対の湾曲部711は、Z軸方向で平坦部712を挟む位置に配置されているとも言える。
【0054】
湾曲部711は、X軸方向から見てZ軸方向の端部の円弧形状が、X軸方向に延びる湾曲状の部位である。湾曲部711は、容器本体160の側壁162の一部である上面140と、下面150とに対向して配置される。つまり、一対の湾曲部711は、X軸方向から見て、平坦部712からZ軸方向両側に突出するように湾曲した部位である。
【0055】
平坦部712は、一対の湾曲部711の端部同士を繋ぐ、XZ平面に平行に広がる矩形状かつ平坦状の部位である。平坦部712は、容器本体160の底壁161及び容器蓋体170に対向して配置される。当該平坦部712では、巻回された複数の極板(正極板740及び負極板750)がY軸方向に積層されている。つまり、平坦部712では、Y軸方向が複数の極板の積層方向である。本開示では電極体700の主たる積層方向をY軸方向と定義する。
【0056】
湾曲部711の湾曲形状は、半円の円弧形状には限定されず、楕円形状の一部等でもよく、どのように湾曲していてもよい。平坦部712は、Y軸方向に向く外面が平面であることには限定されず、当該外面が少し凹んでいたり、少し膨らんでいたりしていてもよい。
【0057】
[端子と、その周囲の部材との位置関係]
次に、端子300と、その周囲の部材との位置関係について説明する。
図4は、実施の形態に係る端子300と、その周囲の部材との位置関係を示す断面図である。具体的には、
図4は、
図1のIV-IV線を含む切断面を見た断面図である。ここでは、正極の各部材を例示して説明するが、負極の各部材においても同様である。
【0058】
図4に示すように、容器本体160の側壁162において第一上面112(端子設置面)には、端子300の一例である正極端子310が設置されている。ここで、側壁162において第一上面112に対応する部位を端子設置壁114と称し、端子設置壁114において第一上面112とは反対側の面を内壁面115と称す。
【0059】
端子設置壁114の第一上面112には、端子本体部330が外部ガスケット400を介して設置されている。端子設置壁114の内壁面115には、内部ガスケット500を介して集電体600の第二接合部640が設置されている。正極端子310の軸部340は、外部ガスケット400、端子設置壁114、内部ガスケット500及び第二接合部640を貫通した状態でかしめられている。
【0060】
第一上面112には、外部ガスケット400が設置される第一凹部116が形成されていて、内壁面115には内部ガスケット500が設置される第二凹部117が形成されている。第一凹部116は、Z軸方向視で外部ガスケット400の外形に対応した形状となっていて、その底面が外部ガスケット400に重なる第一重畳面118である。第一重畳面118の中央部に貫通孔112aが配置されている。第二凹部117は、Z軸方向視で内部ガスケット500の外形に対応した形状となっていて、その底面が外部ガスケット400に重なる第二重畳面119である。第二重畳面119の中央部に貫通孔112aが配置されている。
【0061】
第一凹部116及び第二凹部117は、絞り加工で容器本体160が製造された後に、側壁162の一部である端子設置壁114に対しプレス加工を施すことで形成されている。このため、端子設置壁114において、第一重畳面118と第二重畳面119との間の肉厚t1は、これら以外の領域の肉厚t2よりも小さくなっている。
【0062】
前述したように、側壁162の内面及び外面は、絞り面であるために、プレス面である底壁161の内面及び外面よりも表面粗さが大きくなっている。しかし、プレス加工で第一凹部116及び第二凹部117が一括して形成されているので、第一凹部116の第一重畳面118と第二凹部117の第二重畳面119とは平滑化され、表面粗さが小さくなる。
【0063】
図5は、実施の形態に係る第一凹部116を示す平面図である。
図5に示すように、第一凹部116の第一重畳面118の全体は、第一上面112において当該第一重畳面118よりも外方の領域Sと比べて表面粗さの低い低粗面(ドットハッチング部)となっている。これは、第二重畳面119においても同様である。つまり、低粗面は、端子設置壁114において第一凹部116及び第二凹部117を形成するためのプレス加工が施されていない領域(
図5においてドットハッチングのない領域:外方の領域S)よりも、表面粗さが低くなっている。外方の領域Sは、第一重畳面118または第二重畳面119に隣り合う領域であるとも言える。側壁162において端子設置壁114以外の領域を外方の領域Sとしてもよい。
【0064】
ここで、表面粗さは算術平均粗さRaであり、JIS B0601:2013に準じて測定する。低粗面の表面粗さは、外方の領域Sの表面粗さの70%以下であることが好ましく、50%以下であることがさらに好ましく、30%以下であることが特に好ましい。
【0065】
[効果の説明]
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10は、第一重畳面118が、その外方の領域Sと比べて表面粗さが低い低粗面を有しているので、当該低粗面と外部ガスケット400との密着性を高めることができる。したがって、容器100の密閉性を高めることができ、蓄電素子10の信頼性を高めることが可能である。
【0066】
本実施の形態では、第一凹部116及び第二凹部117に含まれる低粗面を、プレス加工等により容易に形成することが可能である。本実施の形態では、第一凹部116及び第二凹部117がプレス加工で形成されているので、研磨加工よりも容易に低粗面を形成できる。
【0067】
低粗面での容器の肉厚を、外方の領域での容器の肉厚よりも小さくすることは、プレス加工等により容易に実現できる。本実施の形態では、端子設置壁114の第一上面112及び内壁面115のそれぞれに低粗面が形成されるので、容器100外方に配置される外部ガスケット400または、容器100内方に配置される内部ガスケット500に対する密着性を高めることができる。
【0068】
絞り面を有する側壁162が第一重畳面118を有しているので、第一重畳面118に含まれる低粗面によって外部ガスケット400との密着性が高められる。同様に、側壁162が第二重畳面119を有しているので、第二重畳面119に含まれる低粗面によって内部ガスケット500との密着性が高められる。このように絞り加工で形成された容器本体160の側壁162であっても、外部ガスケット400及び内部ガスケット500との密着性を高めることが可能である。
【0069】
容器本体160において、電極体700に重なる底壁161の全周から側壁162が立ち上がっているので、側壁162に囲まれた空間に電極体700を容易に収容することができる。特に、上述したX軸方向に長尺な電極体700においては、収容時にかかる摩擦力を抑制することができ、好適である。
【0070】
一対の切欠部101を有する容器100であったとしても、切欠部101をなす端子設置壁114に第一重畳面118及び第二重畳面119が設けられているので、第一重畳面118及び第二重畳面119に含まれる低粗面によって外部ガスケット400及び内部ガスケット500との密着性を高めることができる。
【0071】
[変形例の説明]
以下に、上記実施の形態の各変形例について説明する。以降の説明において上記実施の形態または他の変形例と同一の部分においては同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
【0072】
(変形例1)
上記実施の形態の変形例1について説明する。上記実施の形態では、低粗面が第一凹部116に設けられている場合を例示した。しかしながら低粗面を凸部に設けることも可能である。
【0073】
図6は、実施の形態の変形例1に係る端子設置壁114bを示す断面図である。
図6は
図4に対応する図である。
図6に示すように、端子設置壁114bの第一上面112bには、第二凹部117に対応する位置に凸部116bが形成されている。凸部116bの凸面は、外部ガスケット400が重なる第一重畳面118bである。凸部116b及び第二凹部117は、プレス加工で一括して形成されているので、凸部116bの第一重畳面118bと第二凹部117の第二重畳面119とは平滑化され、表面粗さを小さくできる。このため、第一重畳面118bと、第二重畳面119とはその全体が低粗面となる。
【0074】
このように、例えばプレス加工で形成された凸部116bに低粗面が含まれているので、研磨加工よりも容易に低粗面を形成することが可能である。
【0075】
(変形例2)
上記実施の形態の変形例2について説明する。上記実施の形態では、容器100を貫通する導電部材の一例として端子300を例示したが、この変形例2では、当該導電部材の一例として集電体600cを例示する。
【0076】
図7は、実施の形態の変形例2に係る集電体600cを示す断面図である。
図7は
図4に対応する図である。
図7に示すように、集電体600cの第二接合部640cには、容器本体160の端子設置壁114を貫通する軸部641cが形成されている。端子300cは、平板状に形成されており、Z軸方向視の中央部に軸部641cが貫通する貫通孔301cが形成されている。軸部641cは、第二接合部640cからZ軸プラス方向に突出している。軸部641cは、内部ガスケット500、端子設置壁114、外部ガスケット400及び端子300cを貫通した状態でかしめられることで、端子300cに接続(接合)されている。この場合においても、第二重畳面119の低粗面により、端子設置壁114と内部ガスケット500との密着性を高めることができる。同様に、第一重畳面118の低粗面により、端子設置壁114と外部ガスケット400との密着性を高めることができる。
【0077】
(その他の変形例)
以上、本発明の実施の形態(その変形例も含む。以下同様)に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、上記実施の形態には限定されない。今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であり、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
【0078】
例えば、上記実施の形態では、略直方体形状の容器100が、一面のみを開放した容器本体160である第一容器部材と、当該一面を塞ぐ容器蓋体170である第二容器部材とを有する場合を例示した。つまり、上記実施の形態では、第一容器部材は、略直方体形状をなす六面のうち五面をなし、第二容器部材は一面をなしている。しかしながら、第一容器部材と第二容器部材とがなす略直方体状の面は如何様でもよい。例えば、略直方体形状をなす六面のうち第一容器部材が四面をなし、第二容器部材が二面をなしてもよいし、略直方体形状をなす六面のうち第一容器部材が三面をなし、第二容器部材が三面をなしてもよい。
【0079】
上記実施の形態では、一対の切欠部101を有する容器100を例示した。しかしながら、切欠部の設置個数は如何様でもよく、切欠部がなくてもよい。
【0080】
上記実施の形態では、容器100内に電極体700が一つのみ収容されている場合を例示したが、複数の電極体が容器内に収容されていてもよい。
【0081】
上記実施の形態では、巻回型の電極体700を例示した。しかし、電極体の形状は巻回型に限らず、平板状極板を積層したスタック型や、極板及び/またはセパレータを蛇腹状に折り畳んだ形状(セパレータを蛇腹状に折り畳んで矩形の極板を挟む形態、極板とセパレータとを重ねた後に蛇腹状に折り畳む形態等)などであってもよい。いずれにおいても、電極体の積層方向はY軸方向であればよい。スタック型や蛇腹状に折り畳んだ形状の電極体はX軸方向に突出したタブ部を有し、タブ部と集電体とが接合される。タブ部は電極体と別体であってもよく、又は、一体であってもよい。
【0082】
上記実施の形態では、第一重畳面118の全体が低粗面である場合を例示した。しかしながら、第一重畳面の一部のみが低粗面であってもよい。この場合、低粗面は、第一重畳面において貫通孔を連続的に囲むように設けられているとよい。
【0083】
上記実施の形態では、低粗面がプレス加工により形成される場合を例示した。しかしながら、低粗面は、外方の領域Sよりも表面粗さが低いのであればその手法は如何様でもよい。その他の手法としては、研磨などが挙げられる。
【0084】
上記実施の形態では、第一上面112及び内壁面115のそれぞれに低粗面が形成される場合を例示したが、低粗面は第一上面及び内壁面の一方のみに形成されてもよい。
【0085】
上記実施の形態等の蓄電素子は、蓄電装置に用いられてもよい。この場合、蓄電装置が備える少なくとも1つの蓄電素子に対して、本発明の技術が適用されればよい。
図8は、実施の形態に係る蓄電素子を備えた蓄電装置を示す説明図である。
図8に示すように、複数の蓄電素子10は、蓄電装置800の内部に配置される。蓄電装置800は、各蓄電素子10を電気的に接続するバスバー(図示省略)を備えてもよい。蓄電装置800は、一以上の蓄電素子10の状態を監視する状態監視装置(図示省略)を備えてもよい。
【0086】
上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子に適用できる。
【符号の説明】
【0088】
10 蓄電素子
100 容器
101 切欠部
110 第一切欠部
111 第一側面
114、114b 端子設置壁
115 内壁面
116 第一凹部
116b 凸部
117 第二凹部
118、118b 第一重畳面
119 第二重畳面
120 第二切欠部
160 容器本体
161 底壁
162 側壁
170 容器蓋体
300、300c 端子(導電部材)
330 端子本体部
340、641c 軸部
400 外部ガスケット
500 内部ガスケット
600、600c 集電体(導電部材)
630 第一接合部
640、640c 第二接合部
700 電極体
710 本体部
711 湾曲部
712 平坦部
720 接続部
L 巻回軸
S 外方の領域
t1、t2 肉厚